JPH11273463A - 電気絶縁リッツ線およびその製造法 - Google Patents

電気絶縁リッツ線およびその製造法

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JPH11273463A
JPH11273463A JP7213498A JP7213498A JPH11273463A JP H11273463 A JPH11273463 A JP H11273463A JP 7213498 A JP7213498 A JP 7213498A JP 7213498 A JP7213498 A JP 7213498A JP H11273463 A JPH11273463 A JP H11273463A
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JP
Japan
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wire
litz wire
strands
electrically insulated
wires
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JP7213498A
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English (en)
Inventor
Yasunaga Kuwabara
保修 桑原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向コイル等の回路部品に使用されるリッツ
線は、電気絶縁した複数本の素線を撚って構成される
が、撚り上げる前の各素線の長さが同じでも、撚り上げ
られた状態では、中心部の素線と外側部の素線の長さが
変わり、巻線などの使用時に解れ、および解れによる断
線が生じていた。 【解決手段】 電気絶縁した複数本の素線3a〜3gを
撚って構成されるリッツ線であって、各素線3a〜3g
の交差する点が1ピッチ毎複数の点を有し、かつ、リッ
ツ線の長さ方向に移動しながら撚られてなる構成とし、
解れ、および解れによる断線のないものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波特性を要求
されるテレビジョン受像機等に使用される回路部品、た
とえば偏向コイルに使用される電気絶縁リッツ線および
その製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より偏向コイル等、回路部品の巻線
材に使用される高周波電線としては、中心導体が銅、ア
ルミ、鉄、黄銅等の金属で、外皮がエステルイミドエナ
メル、ポリウレタンエナメル等の絶縁皮膜で覆われた線
径0.02〜0.5mmφの複数本の電気絶縁した素線
を撚ったリッツ線がある。
【0003】図9にはリッツ線における単線の構造を示
す斜視図、図10には従来のリッツ線の構造を示す斜視
図である。
【0004】図9において、1は金属の導体、2は絶縁
皮膜、3は電気絶縁線(この状態では素線)である。そ
してリッツ線とは、図10に示すように電気絶縁線3を
複数本撚り合わせて構成されている。
【0005】以下、このように構成された従来のリッツ
線の製造方法について説明する。図11は従来のリッツ
線撚り機の構成図である。
【0006】図示のように、リッツ線撚り機は、素線を
供給するための素線供給台4と、素線の位置を決めるた
めの供給素線位置決め治具5と、素線を撚るためのフラ
イヤー6と、撚られた素線を巻き取るための仕上がりリ
ッツ線巻き取り機7で構成されている。
【0007】先ず、所定のリッツ線にするための必要な
素線を揃える必要があるが、この必要な素線を素線供給
台4に揃え、この素線を素線送り出し滑車8を介して供
給素線位置決め治具5の各々定められた孔に通し、フラ
イヤー6の入り口に設けられた第一次束ねノズル9aを
貫通させ、次にフライヤー6に送り込まれる。このフラ
イヤー6が回転することにより、複数の素線が撚られて
リッツ線になる。
【0008】また、フライヤー6より送り出されたリッ
ツ線は第二次束ねノズル9bを貫通し、リッツ線巻き取
り機7で巻き取られて完成する。
【0009】次に、このリッツ線撚り機のさらに詳しい
動作を図12を用いて説明する。この図12において、
先ず素線3a、3b、3c、3d、3eは供給素線位置
決め治具5の孔10を通過し、次に第一次束ねノズル9
aを通過し、次のフライヤー6の回転により第一次束ね
ノズル9aの近傍にて、すなわち、フライヤー6の回転
と固定された第一次束ねノズル9aの相互作用により撚
りが掛かる。また、このフライヤー6の回転と第二次束
ねノズル9bの近傍、すなわち、フライヤー6の回転
と、固定された第二次束ねノズル9bの相互作用により
再度の撚りが掛かる。結論的には、フライヤー7の1回
転により2回の撚りが掛かるわけである。
【0010】このようにして撚り機で生産された従来の
リッツ線においては、次の問題をもっている。
【0011】すなわち、前記リッツ線撚り機にて生産さ
れるリッツ線は、図13に示すように各素線3a〜3g
の長さが異なる構成となる。すなわち、中心部分に位置
する素線3dと外周部分に位置する素線3a、3gの長
さは外周部分に位置する素線3a、3gの長さが長くな
っている。
【0012】この図13においては、(a)は撚り加工
を行う前の素線の状態を示し、(b)は撚り加工の状態
を表す。また、(c)は撚り加工を施したリッツ線にし
た後、それを解き元の素線にした状態を示す。
【0013】この図13において、先ず、各素線3a〜
3gは同時に同一点で撚られる。したがって、各素線3
a〜3gの供給素線位置決め治具5の孔10の地点と、
撚られるための各素線3a〜3gの交差する点までの距
離が異なることになる。
【0014】すなわち、素線3a、3gは最外周に位置
するため、撚った場合その長さが最も長くなり、反対に
3dは中心部に位置するため、撚った場合その長さは最
も短くなる。すなわち、長さは長い方から順に3a→3
b→3c→3d、3g→3f→3e→3dと短くなって
撚られている。すなわち、リッツ線になったとき、各素
線3a〜3gの長さが異なっていることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年ハ
イビジョン放送を始めとする高細精度化、およびコンピ
ュータ端末ディスプレイ用等として、リッツ線を使用し
た偏向コイルの需要が伸び、その生産量の確保ととも
に、低価格化指向が一段と進んできている。
【0016】このような現状下において、そのリッツ線
を使用した偏向コイルの生産上の問題点を以下に列記す
る。
【0017】構成上の問題として、各素線の長さが異な
って撚られてなる前記リッツ線を使用する場合、たとえ
ば、偏向コイルを生産する装置において、その装置の引
き回し機構に図14のような2枚のフェルトを用い、こ
のフェルト間隔をリッツ線の直径よりも小さくし、リッ
ツ線の弛みを矯正するような装置が使われている場合が
一般的である。この場合、リッツ線の素線の長さが長い
(たとえば図13の素線3dに対して3a、3g)素線
の解きが発生する。この解かれた素線は、後の巻線加工
を行う工程において断線の可能性を有するようになる。
【0018】本発明は前記従来の問題に留意し、コイル
等を生産する巻線加工においても、断線等の畏れの少な
い電気絶縁リッツ線およびその製造法を提供することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は複数の電気絶縁した素線を所望の長さのピ
ッチで撚ってなる電気絶縁リッツ線であって、各素線の
交差する点が1ピッチ毎複数の点を有し、かつ、電気絶
縁リッツ線の長さ方向に移動しながら撚られるてなる電
気絶縁リッツ線の構成とする。
【0020】本発明によれば、複数の素線を撚って作り
上げた電気絶縁リッツ線は、その中心部と外側の素線の
長さが変わらないので、コイル等を生産する巻線加工に
おいても断線等の畏れの少なくすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、複数の電気絶縁した素線を所望の長さのピッチで撚
ってなる電気絶縁リッツ線であって、各素線の交差する
点が1ピッチ毎複数の点を有し、かつ、電気絶縁リッツ
線の長さ方向に移動しながら撚られて構成された電気絶
縁リッツ線であり、複数の素線を撚って作り上げた電気
絶縁リッツ線は、各素線同士の撚り角度、すなわち、各
素線の長さ方向に対する交差する角度も一定となり、そ
の中心部と外側の素線の長さが変わらないので、コイル
等を生産する巻線加工においても、素線の弛みがなくな
り断線等の畏れが少ないという作用を有する。
【0022】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の電気絶縁リッツ線において、複数の電気絶縁
した素線は、その長さの違いが100分の1以下とした
ものであり、各素線のリッツ線を作るための長さは同一
長でなくてもよく、作り上げた電気絶縁リッツ線の中心
部と外側の素線の長さが変わらないようにするという作
用を有する。
【0023】本発明の請求項3に記載の発明は、第一工
程で複数本の同一長さの素線を束ねて複数束ね線とし、
第二工程で前記複数束ね線を撚り加工する電気絶縁リッ
ツ線の製造法であり、複数の素線同士の撚り角度、すな
わち、各素線の長さ方向に対する交差する角度も一定と
して効果的に撚って電気絶縁リッツ線を作り上げるとい
う作用を有する。
【0024】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載の電気絶縁リッツ線の製造法において、第一工
程および第二工程はそれぞれ複数束ね線を撚り加工する
ものであって、前記第一工程は前記第二工程で撚る撚り
ピッチの2倍以上の長さで撚り、前記第二工程での撚り
で所定の撚りピッチとするものであり、電気絶縁の各素
線の長さが全く同一長でなくても、リッツ線にしたとき
の素線の長さの違いがないように撚り加工できるという
作用を有する。
【0025】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図8を用いて説明する。なお、従来例で説明した構
成部品と同じ部品については、同一符号を付し、その説
明を省略する。
【0026】(実施の形態1)本発明においては、リッ
ツ線を構成する電気絶縁した素線の数はかまわず、たと
えば、素線が交差する条件、すなわち、2本の素線があ
ればよい。
【0027】図1は本発明の実施の形態1のリッツ線の
構成説明図で、この場合、素線の数は7本にて説明す
る。
【0028】先ず各素線3a〜3gは平行状態、同一線
長で準備されている。すなわち、図1(a)の各素線3
a〜3gがともに略同一長さとなっている。この状態で
各素線3a〜3gを同一スピード同一方向で引っ張りな
がら撚り加工を行う。
【0029】ここで本実施の形態1では、各素線3a〜
3gの交差する点が1ピッチ毎複数の点を有し、かつ、
リッツ線の長さ方向に移動しながら撚られてリッツ線を
構成する。
【0030】従来では、各素線3a〜3gが支点となる
中心に位置する素線3dを中心に撚られていたものが、
本実施の形態1では支点が複数存在することになり、か
つ、各素線3a〜3gは一度に交わることなく、各2本
毎に交わり、かつ、その交わる位置も長さ方向に移動し
ながら交差する。すなわち、図1(b)において、3a
の素線と3eの素線が先ず最初に交差し、次に3aの素
線は3fの素線と交差する。以降順次3g→3b→3c
→3dの順に交差する。
【0031】また、この図1(b)からも解るように、
各素線3a〜3g同士の撚り角度、すなわち、素線3a
〜3gの長さ方向に対する交差する角度も一定となる。
【0032】また、このように素線3a〜3gを撚って
リッツ線を作成した場合、このリッツ線を撚り戻すと、
その構造は図1(c)になる。すなわち、リッツ線を撚
り戻すと、それを構成している素線3a〜3gの長さは
略一定となる。
【0033】図2は本発明の実施の形態1のリッツ線と
従来のリッツ線の構成の比較説明図である。なお、この
図2においては、素線10本撚りのリッツ線で説明す
る。
【0034】この図2において、(a)は従来例であ
り、(b)は本実施の形態1のリッツ線である。先ず、
従来例(a)においては、各素線3a〜3jは撚られる
前は各素線が平行である(すなわち、3a〜3jまで平
行線で送られている)が、一度撚られるとその素線は平
行を失う。すなわち、中心部分、すなわち、3e、3f
は直線に近いが、3d、3g→3c、3h→3b、3i
→3a、3jと順にその描く軌跡は大きくなる。
【0035】換言すると、中心部から外れるに従い素線
としての長さが長くなっている。また、その撚られる点
は全ての素線が1点にて交差している。
【0036】次に本実施の形態1のリッツ線であるが、
図2(b)に示すように、素線としての交点は3aの素
線で説明する(素線3aを区別しやすくするため、点線
にて表している)と、先ず3bと交点を持ち、以降順に
3c→3d→3e→3j→3i→3h→3g→3fと交
点を有する。このように本実施の形態1のリッツ線にお
いては、各1点ですべての素線が交差するのでは無く、
リッツ線の長さ方向に移動しながら各素線が交点を有す
ることになる。
【0037】このような構成を有するリッツ線において
は、全ての素線が同一形状の軌跡を描くため、各素線の
リッツ線を作るための長さはほぼ同一長であると言える
が、その撚りピッチ(すなわち、何mm当たり1回撚る
か)等により全く同一で無い場合もあるが、1/100
以下では作成可能である。
【0038】図3は本発明の実施の形態1のリッツ線の
外観図である。この図3を用いて説明をすると、各素線
の区切れる点はある部分に集中することなく、リッツ線
の長さ方向に一定の割合にて回転撚られている。また、
各素線の長さ方向に対する撚り角度もほば一定である。
【0039】(実施の形態2)次に本発明の実施の形態
2について説明する。
【0040】この実施の形態2は電気絶縁リッツ線の製
造法に係り、このリッツ線の製造法は、第一工程と第二
工程に分かれている。
【0041】以下、電気絶縁素線7本を使用した場合の
リッツ線の製造法について説明する。
【0042】先ず、第一工程について図4、図5を用い
て説明する。図4は、本実施の形態2の製造方法におけ
るリッツ線を束ねる工程を示す図である。
【0043】最初、電気絶縁された素線3a〜3gは、
一つの形状物であり、かつ、その形状物には複数の孔1
2が開けられた素線位置決め板11を通ることになる。
この素線位置決め板11を素線3a〜3gが通ることに
より、各素線3a〜3gは縺れることなく、平行状態で
供給されることになる。なお、素線位置決め板11に設
けられた孔12に配置される素線3a〜3gは、各供給
される素線3a〜3gの配置位置によって決まるもので
ある。
【0044】この平行状態で供給された素線3a〜3g
の7本は、次の束ね規制ノズル13に導かれることにな
る。この束ね規制ノズル13の働きは、素線位置決め板
11の孔12より供給された各素線3a〜3gをばらけ
をなくすため一定の大きさに束ねるものである。すなわ
ち、この孔12の後段に位置する束ね規制ノズル13の
直径により繰り出される束ね線14の直径が決定される
ものである。
【0045】この束ね規制ノズル13の直径を実験式と
して下記に示す。
【0046】
【数1】
【0047】ただし、D:ノズル直径、d:素線直径、
N:リッツ線の素線数 次に図5は、本発明の実施の形態2のリッツ線製造方式
の一つであるフレーム回転方式を示す斜視図である。
【0048】束ね規制ノズル13で一定の大きさに規制
されてできた束ね線14は、2つの支点となる滑車15
a、15bを通る。次に3つの滑車16a、16b、1
6cを有する回転するフレーム17を通り、このフレー
ム17が、前記支点となる2つの滑車15a、15bを
中心として回転することにより、束ね線14は巻枠18
に巻き取られる。ここで巻枠18は、図示している方向
に上下移動しながら、束ね線14を整列して巻き取って
いる。
【0049】なお、この方式にて束ね線14を巻枠18
に巻き取る際には、フレーム17の回転を利用している
ため、フレーム17の1回転につき1回撚られることに
なり、この方式においては、完全なる束ね線14を作る
ことは不可能であるが、本実施の形態2においては、元
来リッツ線、換言すると撚り線を作ることであるため、
この程度の撚りは問題とはならない。
【0050】(実施の形態3)前記の方式においては、
電気絶縁の各素線の長さは全く同一長にはならない。こ
の点がリッツ線にしたときの素線の長さの違いが100
分の1以下として発生する原因である。
【0051】そこで、本実施の形態3では、リッツ線を
つくる場合の第一工程での撚りピッチを第二工程での撚
りピッチの2倍以上に規制するようにする。
【0052】図6は本実施の形態3の製造法における巻
枠回転方式を示す斜視図であり、すなわち、束ね線巻き
取り方式のもう一つの方式である巻枠回転方式を示して
いる。
【0053】前記実施の形態2を示す図5が、支点を中
心としたフレームの回転により束ね線が巻枠に巻き取れ
る方式であったのに対し、図6に示す本実施の形態3の
方式は、巻枠18それ自体回転しながら、かつ、束ね線
14を整列巻き取るために上下移動しながら巻き取る巻
枠回転方式となっている。
【0054】この巻枠回転方式においては、束ね線14
を構成する素線の長さは、理論的には全く同一長であ
り、かつ、この第一工程において撚りを掛けられること
もない。
【0055】以下、同製造法におけるフレーム方式の第
一工程図を図7に示して、さらに詳しく説明する。
【0056】リッツ線をつくる場合の第一工程において
は、素線供給台より供給された素線は、素線位置決め板
11に開けられた孔12を通り、縺れないようにして、
束ね規制ノズル13に供給される。この束ね規制ノズル
13により束ねられた束ね線14は支点の周りを回転す
るフレーム17に導かれ、巻枠18に巻き取られる。
【0057】次に第二工程においては、図8を用いて説
明する。第二工程は、束ね線14が巻き取られた巻枠1
8とこの巻枠18を回転させる装置(図示せず)、およ
び回転の中心軸となる撚り加工支点20とで構成されて
いる。すなわち、束ね線14が巻き取られた巻枠18が
あり、この巻枠18は、束ね線14を引き出すと、それ
に同調して巻を強める方向に回転するようになってい
る。
【0058】ここで、巻枠18の回転方向であるが、た
とえば図8に示すような巻枠18を正面より見て、束ね
線14の引き出し口19が右手にくる場合の回転は、図
示の通り左回転となる。そして、束ね線14は固定され
た撚り加工支点20を通り引き出される。すなわち、束
ね線14を引き出すとき、束ね線14が巻き取られた巻
枠18が回転し、撚られてリッツ線にする方法である。
【0059】ここで、リッツ線のピッチを決める方法
は、たとえば束ね線14を撚り加工支点20より10m
m引き出すとき、巻枠18が1回転すると、その撚りピ
ッチは10mm/ピッチであり、巻枠18が2回転する
と、その撚りピッチは5mm/ピッチとなる。すなわ
ち、束ね線14を固定された撚り加工支点20を中心軸
として、束ね線14が巻き取られた巻枠18が回転する
ことにより、その回転分だけ束ね線14が撚られ、リッ
ツ線となる。
【0060】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように本発明に
よると、リッツ線を構成している各素線の長さが、同一
かもしくは同一に非常に近い値で仕上げることができ
る。そして、このリッツ線を使用してたとえばコイル等
を製造する場合、そのリッツ線の弛みをなくそうとする
フェルト等の装置を付けても、リッツ線の断線等の不具
合を発生させることなく作業ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のリッツ線の構成説明図
【図2】本発明の実施の形態1のリッツ線と従来のリッ
ツ線の構成の比較説明図
【図3】本発明の実施の形態1のリッツ線の外観図
【図4】本発明の実施の形態2の製造法におけるリッツ
線を束ねる工程を示す図
【図5】本発明の実施の形態2のリッツ線製造方式の一
つであるフレーム回転方式を示す斜視図
【図6】本発明の実施の形態3の製造法における巻枠回
転方式を示す斜視図
【図7】同製造法におけるフレーム方式の第一工程図
【図8】同製造法における第二工程図
【図9】リッツ線における単線の構造を示す斜視図
【図10】従来のリッツ線の構造を示す斜視図
【図11】従来のリッツ線撚り機の構成図
【図12】同リッツ線撚り機の動作説明図
【図13】従来のリッツ線の構成説明図
【図14】従来のリッツ線を使用したときの解けを示す
説明図
【符号の説明】
1 金属の導体 2 絶縁皮膜 3 電気絶縁線(素線) 4 素線供給台 5 供給素線位置決め治具 6 フライヤー 7 仕上がりリッツ線巻き取り機 8 素線送り出し滑車 9 束ねノズル 10 供給素線位置決め治具の孔 11 素線位置決め板 12 素線位置決め板の孔 13 束ね規制ノズル 14 束ね線 15 フレーム回転方式における支点となる滑車 16 フレーム上の滑車 17 フレーム 18 巻枠 19 束ね線の引き出し口 20 撚り加工支点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の電気絶縁した素線を所望の長さのピ
    ッチで撚ってなる電気絶縁リッツ線であって、各素線の
    交差する点が1ピッチ毎複数の点を有し、かつ電気絶縁
    リッツ線の長さ方向に移動しながら撚られて構成された
    ことを特徴とする電気絶縁リッツ線。
  2. 【請求項2】複数の電気絶縁した素線は、その長さの違
    いが100分の1以下であることを特徴とする請求項1
    記載の電気絶縁リッツ線。
  3. 【請求項3】第一工程で複数本の同一長さの素線を束ね
    て複数束ね線とし、第二工程で前記複数束ね線を撚り加
    工することを特徴とする電気絶縁リッツ線の製造法。
  4. 【請求項4】第一工程および第二工程はそれぞれ複数束
    ね線を撚り加工するものであって、前記第一工程は前記
    第二工程で撚る撚りピッチの2倍以上の長さで撚り、前
    記第二工程での撚りで所定の撚りピッチとすることを特
    徴とする請求項3記載の電気絶縁リッツ線の製造法。
JP7213498A 1998-03-20 1998-03-20 電気絶縁リッツ線およびその製造法 Pending JPH11273463A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104792353A (zh) * 2015-04-23 2015-07-22 上海中天铝线有限公司 一种用于线缆绞合设备的断丝检测装置
JP2015232950A (ja) * 2014-06-09 2015-12-24 矢崎総業株式会社 ツイスト線製造装置

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