JPH11273226A - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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JPH11273226A
JPH11273226A JP7175998A JP7175998A JPH11273226A JP H11273226 A JPH11273226 A JP H11273226A JP 7175998 A JP7175998 A JP 7175998A JP 7175998 A JP7175998 A JP 7175998A JP H11273226 A JPH11273226 A JP H11273226A
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JP
Japan
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disk
reproducing apparatus
speed
information
circuit
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JP7175998A
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English (en)
Inventor
Naoki Nomura
奈緒己 野村
Shinichiro Ueno
真一郎 上野
Shigehiko Takeshita
茂彦 竹下
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスク再生装置において、信号又は情報が再
生可能になるまでの時間を短縮する。 【解決手段】CLV方式で記録されたディスクをCAV
方式で再生際、サーボ回路及び電圧制御発振器のカバー
範囲をディスクの回転数に応じて切換えて、あらかじめ
定められた最小のディスクの回転数からあらかじめ定め
られた最大のディスクの回転数にわたってこれらを切換
えることによって、ディスクの回転数を上昇させながら
ディスクを再生できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスク再生装置、
特にCLV方式で記録されたディスクをCAVで再生す
るディスク再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスク、特に光ディスクを高速で再生
するにはディスクをCLV(線速度一定)方式で記録
し、CAV(回転速度一定)方式で再生している。特
に、CD−ROMでは、高速再生のための技術開発が盛
んであり、現在では最内周で14倍、最外周で32.5
倍の速度(通称32倍速)での再生が定着している。こ
のようなディスク再生装置、例えば光ディスク装置の再
生速度について、図2を用いて説明する。
【0003】図2はディスク再生装置の再生速度の一例
を示す特性図であり、横軸は光ディスクの最内周から最
外周の半径rを示している。(線速度1.3/sで記録
されたディスクの場合を示す。)縦軸は再生速度Vを示
し、単位はCLV方式で再生した場合の倍数で示してい
る。CLV方式で記録した光ディスクをCAV方式で再
生すると、最内周のトラック長が一番短く、最外周のト
ラック長が一番長いため、最内周の再生速度は一番遅
く、最外周の速度は一番速い。このため、1986rp
mで光ディスクを回転させた場合、図2の特性線V1で
示すようにディスクの最内周の再生速度は4倍速となる
が、最外周の再生速度は9.3倍速(通称9倍速)にな
る。同様に、光ディスクを3973rpmで回転させた
場合には、特性線V2で示すように最内周の再生速度は
8倍速、最外周の再生速度は約18.6倍速(通称18
倍速)になる。さらに、光ディスクを6952rpmで
回転させた場合には、特性線V3で示すように、最内周
の再生速度は14倍速になり、最外周の再生速度は約3
2.5倍速(通称32倍速)となる。
【0004】このようなディスク再生装置、例えば光デ
ィスク装置に於いては、通称32倍速の再生回路を備え
ているだけではなく、この他に通称18倍速で再生でき
る再生回路、及び通称9倍速で再生できる再生回路が採
用されている。一般に、光ディスク装置で光ディスクを
再生するために、ディスク、例えば光ディスクを光ディ
スク装置に装着すると、この光ディスク装置の光ディス
ク回転用モータ(スピンドルモータ)は光ディスクの回
転数を通称32倍速の再生速度に達するまで上げて光デ
ィスクを再生している。ところが、光ディスクの中には
通称32倍速では再生できない光ディスクがある。この
ような場合には通称18倍速で再生を行う。18倍速で
も再生できない場合には通称9倍速にして再び再生を行
っている。従って、CD−ROM装置のような光ディス
ク装置では、光ディスクに欠陥があって、32倍速では
再生できない光ディスクを再生するために、18倍速及
び9倍速の再生回路が設けられている。
【0005】このような光ディスク装置においては、サ
ーボ、特にフォーカス及びトラッキングサーボ、及び信
号、データ等の情報を再生するに必要な再生基準クロッ
クを発生する電圧制御発振器のカバー範囲は表1に示す
ように定められる。
【0006】
【表1】
【0007】表1から明らかなように、最内周の再生速
度が14倍速の場合に、サーボ回路及び電圧制御発振器
(以降VCOと云う)のカバー範囲を14倍速から約3
2.5倍速までの再生速度で再生される情報(データや
信号等が含まれている)を読み出すことができるように
設定され、同様に、最内周の再生速度が8倍速に到達し
た場合には、サーボ回路及びVCOのカバー範囲を8倍
速から18.6倍速までの再生速度で再生される情報を
読み出すことができるように設定され、最内周の再生速
度が4倍速に達した場合には、サーボ回路及びVCOの
カバー範囲を4倍速から約9.3倍速までの再生速度で
再生される情報を読み出すことができるように設定され
る。
【0008】このような光ディスク装置においては、仮
に、再生速度を最内周で4倍速の再生速度で再生するこ
とができるように設定すれば、すなわち、ディスクの回
転数が1986rpmになった時に再生することができ
るように設定すれば、短い時間待つだけで情報の再生を
することができるが、高速再生、例えば、最内周で14
倍速の再生速度で再生する場合には、ディスクの回転数
が6952rpmに達するまで待たなければならない。
このような光ディスク装置に於いては、光ディスクを装
着してこれを再生する場合、光ディスクの回転数を32
倍速にまで上げてから再生している。光ディスクが停止
した状態から通称32倍速の再生速度まで光ディスクの
回転数を上げるには対物レンズのフォーカス合わせの時
間を除いても約10秒ぐらいの時間がかかる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この10秒と言う時間
は光ディスクの使用者にとっては大変長い時間であり、
この光ディスクの立ち上げ時間の短縮が望まれているが
未だに達成されていない。
【0010】本発明の目的は、上記欠点を改良したディ
スク再生装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、ディスクが停止情態から再生情態になるまでの時間
を短縮したディスク再生装置を提供することにある。
【0011】
【発明を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においてはCLV方式で記録されたディスク
を複数の回転数のCAV方式で再生するディスク再生装
置において、ディスクの回転数を上昇させながら前記デ
ィスクの情報を再生している。更に、本発明において
は、複数の回転数の内、少ない回転数から多い回転数の
全範囲に渡ってディスクのサーボ及び再生回路の基準ク
ロック発生器の一方の特性がカバーされるように制御さ
れている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、いくつかの実施例を用いて説明する。図1は本発明
によるディスク再生装置を説明するためのブロック図で
ある。図において、1は光ディスクであり、2は駆動手
段2である。駆動手段2はディスク1を回転させるため
のスピンドルモータ(図示せず)を駆動したり、対物レ
ンズ(図示せず)のフォーカスコイル及びトラッキング
コイルを駆動する。スピンドルモータの回転数は回転数
検出手段3を通して取り出され、制御部4に供給され
る。制御部4はこの回転数検出手段3からの回転数に基
づいて、駆動手段2を制御し、駆動手段2はスピンドル
モータの回転数を制御する。モータの回転数をあらかじ
め定められた値まで上昇させる場合にはそのような指令
が駆動手段2に供給される。ピックアップ5から取り出
されたフォーカス誤差信号及びトラッキング誤差信号は
信号処理部6を通して駆動手段2に供給され、フォーカ
スコイル及びトラッキングコイルが制御される。信号処
理部6にはフォーカスサーボ及びトラッキングサーボ回
路、ピックアップ5から読み出された情報を再生する時
の基準クロックを発生する電圧制御発振器(VCO)が
含まれている。これらサーボ回路及びVCOの回路常数
は制御部4からの指令によって後述するように変えられ
る。
【0013】このような光ディスク装置、例えばCD−
ROMにおいて情報を処理する場合、光ディスク装置は
パソコンと接続されており、パソコンからの指令によっ
て駆動され、光ディスクから読み出された情報はパソコ
ンに入力される。今、最内周の再生速度が4倍速、8倍
速、14倍速の再生回路を備えている光ディスク再生装
置を用いて光ディスクを再生する場合、ディスクが停止
情態から情報を読み出すまでの時間を図3に示す。図3
はディスク再生装置の回転数の上昇を示す特性図であ
る。図において、横軸は時間tを示し、縦軸はディスク
の回転数Rを単位rpmで示す。この特性図は、ディス
ク、例えば光りディスクの回転数が約2000rpmに
達するのにa時間かかり、ディスクの回転数が約400
0rpmに達するのにb時間、ディスクの回転数が約7
000rpmに達するのにc時間必要であることを示し
ている。
【0014】光ディスクを停止情態から起動させて情報
が読めるまでには、光ディスクの回転数が6952rp
mに達するまでの時間cまで待つ必要があるが、本発明
では、ディスクの回転数が1986rpmに達すると、
すなわち最内周の再生速度が4倍速に達すると情報を読
むことができる。したがって、本発明においてはディス
クの回転数が1986rpmに達するまでの時間aまで
待つ必要があるが、それ以降は情報を読みながらディス
クの回転数を上昇させることができる。
【0015】このために、本発明においては、ディスク
再生装置、特に光ディスク装置のサーボ回路、特にフォ
ーカスサーボ及びトラッキングサーボ、及び再生用の基
準クロックを発生する電圧制御発振器(VCO)のカバ
ー範囲を例えば表2に示すように設定する。
【0016】
【表2】
【0017】表2から明らかなように、最内周の再生速
度が14倍速の場合(最内周14倍速CAV設定)には
光ディスクの回転数は6952rpmに保ち、サーボ回
路及び電圧制御発振器(以降VCOと云う)のカバー範
囲は14倍速から約32.5倍速までの再生速度で再生
される情報を読み出すことができるように設定すればよ
いが、それ以外の再生速度についてはサーボ回路及びV
COのカバー範囲を広げる必要がある。すなわち、最内
周の再生速度が4倍速、回転速度が1986rpmに達
した場合(最内周4倍速CAV設定)には最内周の再生
速度が8倍速、回転数で3973rpmになるまでの情
報を再生できるようにサーボ回路及びVCOのカバー範
囲を広げる必要がある。また、最内周の再生速度が8倍
速、光ディスクの回転数が3973rpmに達した場合
(最内周8倍速CAV設定)には、最内周の再生速度が
8倍速、ディスクの回転数が6952rpmになるま
で、サーボ回路及びVCOのカバー範囲を広げる必要が
ある。
【0018】このようにすれば、最内周の再生速度が4
倍速になった時から情報を読むことができ、光ディスク
の回転数が上昇し続けている間でも情報を読むことがで
る。ディスクの回転数が6952rpmに達すると、デ
ィスクの回転数は一定になるように制御され、再生速度
は最内周で14倍速、最外周で約32.5倍速になる。
【0019】なお、サーボ回路及びVCOのカバー範囲
は容易に変えられる。すなわち、これら回路にディジタ
ルフィルタ等のディジタル回路を使うと、マイコンから
の指令によってこれらの回路常数を変えることができる
ので、これらのカバー範囲を変えることができる。
【0020】図4は表2のサーボ回路及びVCOのカバ
ー範囲を示す特性図であり、横軸はディスクの半径r
を、縦軸は再生速度Vを倍速で示している。(線速度
1.3/sで記録されたディスクの場合を示す。)光デ
ィスクの回転数が1986rpmに達した時に、サーボ
回路及びVCOのカバー範囲を、ディスクを1986r
pmから3973rpmの間で回転させた時の再生速
度、すなわち4倍速から18.6倍速の再生速度で情報
を再生できるようなカバー範囲にすると、この範囲の情
報を再生することができることを示している。また、デ
ィスクの回転数が3973に達した時に、サーボ回路及
びVCOのカバー範囲を、ディスクを3973rpmか
ら6952pmの間で回転させた時の再生速度、すなわ
ち8倍速から32.5倍速の再生速度で情報を再生でき
るようなカバー範囲にすると、この範囲の情報を再生す
ることができる。ディスクの回転が6952rpmに達
するとこれ以上ディスクの回転数を上げる必要はなく、
サーボ回路及びVCOのカバー範囲を14倍速から3
2.5倍速をカバーできるようにするだけでよい。
【0021】表2に示すようにサーボ回路及びVCOの
カバー範囲を定めた場合の情報の読み出しについて図5
を用いて説明する。
【0022】図5は本発明によるディスク再生装置の一
実施例を示すフローチャートである。ステップ51にお
いて、ディスク1は停止情態にある。ステップ52で、
パソコンからデータリードコマンドをディスク再生装置
に入力すると、ステップ53に示すようにディスクの回
転が開始される。なお、ステップ52において、データ
リードコマンド等が入力されない場合にはディスクは停
止した情態に保たれる。ステップ54に示されるよう
に、ディスクの回転数が1986rpm以上で、かつ、
ステップ55に示すようにディスクの回転数が3973
rpm以上に達しない場合、ステップ56で、表2の最
内周4倍速CAV設定に示すようにサーボ及びVCOの
カバー範囲が設定される。サーボ及びVCOをこのよう
に設定すると、ステップ57に示すように、ディスクの
回転数が1986rpmから3973rpmまでの情報
が読み出される。
【0023】光ディスクの回転数が3973rpm以上
になるとステップ58に移行し、ディスクの回転数が3
973rpmから6952rpmの間では、ステップ5
9に示すように、サーボ回路及びVCOは表2の最内周
8倍速CAV設定のカバー範囲で利用できるように回路
常数が変えられるため、ステップ57で情報を読むこと
ができる。光ディスクの回転数が6952rpm以上に
なると、ステップ60に移行し、表2の最内周14倍速
CAV設定のカバー範囲をカバーするようにサーボ回路
及びVCOのカバー範囲が変えら、ステップ61に移行
する。ステップ61では、ディスクの回転をこれ以上上
げる必要はないので、ディスクの回転の上昇は終了し、
一定の回転数でディスクが回転するように、CAVの制
御が開始され、ステップ57に移行して情報が読み出せ
る。
【0024】図5においては、ディスクの回転数の範囲
によって、サーボ回路及びVCOのカバー範囲を変えて
いるため、サーボ回路及びVCOのカバー範囲を変えた
瞬間からサーボ回路及びVCOが安定に制御されるまで
の間情報は読み出すことができず、情報が欠落する。本
発明においては、この情報の欠落はサーボ回路及びVC
Oが安定した後再度読み出されて補間されるため、情報
の欠落による障害は起きない。
【0025】以下、情報の補間について説明する。
【0026】図6は本発明による情報の補間を説明する
ためのブロック図である。図において、66は制御部を
構成するマイコンであり、マイコンからの指令によっ
て、駆動手段3、信号処理部6、デコーダ(CD−RO
M装置の場合はCD−ROMデコーダ)及びI/Fコン
トローラ67、メモリ68が制御される。パソコン等の
ホストコンピュータ69からの情報(データ)の要求が
あると、マイコン66によってメモリ68が制御され、
メモリ68から情報がホストコンピュータに読み出され
る。ピックアップ5から読み出された情報は信号処理部
6、デコーダ及びI/Fコントローラ67を通してメモ
リ68に記憶される。サーボ回路及び信号処理部6のV
COのカバー範囲が切換えられると、一時的にサーボ回
路及びVCOが制御されなくなるため、情報が取り出せ
なくなる。情報が取り出せなくなった時、信号処理部6
はマイコン66からの指令によって、信号処理部6の出
力はカットオフされる。したがって、読み出せなくなっ
た、すなわち欠落した情報はメモリ53には書き込まれ
ないため、メモリ68の記録内容を見ることによって、
情報が欠落した位置(この位置をAとする)が分かる。
サーボ回路及びVCOに制御がかかり、情報が再生し始
めると、信号処理部6からその位置(この位置をBとす
る。)をマイコン66が読み込み、この位置Bから位置
Aまでのトラック数を計算してピックアップ5を位置A
のトラックまでジャンプさせる。位置Aに至るまでピッ
クアップ5は情報を再生しながら戻るがこの間の情報は
マイコン66によって、メモリ68に記憶されない。位
置Aに到達すると、欠落した情報が読み出され、メモリ
68に記憶され情報の補間が完了する。ホストコンピュ
ータ69からの情報の要求があると、メモリ68の情報
はホストコンピュータ69に送られる。
【0027】なお、情報が読めなくなると、情報のメモ
リ68への読み込みは行われなくなるが、サーボ回路及
びVCOには制御信号は供給され続けられるため、サー
ボ回路及びVCOは制御される。
【0028】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。
【0029】本実施例においては、ディスク再生装置、
特に光ディスク装置のサーボ回路、特にフォーカスサー
ボ及びトラッキングサーボ、及び再生用の基準クロック
を発生する電圧制御発振器(VCO)のカバー範囲を例
えば表3に示すように設定する。
【0030】
【表3】
【0031】表3から明らかなように、最内周の再生速
度が4倍速、すなわち最内周4倍速CAV設定の場合、
光ディスクの回転数に対しては993rpmから297
9rpmの範囲、再生速度に対しては2倍速から13.
9倍速の範囲に渡って制御できるようにサーボ回路、特
にフォーカスサーボ回路及びトラッキングサーボ回路、
及びVCOの時定数を変えている。最内周の再生速度が
8倍速、すなわち最内周8倍速CAV設定の場合、光デ
ィスクの回転数に対しては2979rpmから4966
rpmの範囲、再生速度に対しては6倍速から23.2
倍速の範囲に渡って制御できるようにサーボ回路及びV
COの時定数を変えている。更に、最内周の再生速度が
14倍速、すなわち最内周14倍速CAV設定の場合、
光ディスクの回転数に対しては4966rpmから69
52rpmの範囲、再生速度に対しては10倍速から3
2.5倍速の範囲に渡ってサーボ回路及びVCOを制御
できるようにサーボ回路及びVCOの時定数を変えてい
る。
【0032】すなわち、本実施例においては、最内周4
倍速CAV設定、最内周8倍速CAV設定の場合には、
それぞれ光ディスクの回転数が1986rpm、397
3rpmを中心として前後の回転数でも情報を再生でき
るようにサーボ回路及びVCOのカバー範囲を設定して
おり、最内周14倍速CAV設定の場合には4966r
pmから6952rpmの範囲に渡って情報が再生でき
るようにサーボ回路及びVCOのカバー範囲を設定して
いる。
【0033】サーボ回路及びVCOのカバー範囲をこの
ようにすれば、最内周の再生速度が2倍速になった時か
ら情報を読むことができ、光ディスクの回転数が上昇し
続けている間でも情報を読むことがでる。ディスクの回
転数が6952rpmに達すると、ディスクの回転数は
一定になるように制御され、再生速度は最内周で14倍
速、最外周で約32.5倍速になる。この場合も、サー
ボ回路及びVCOにディジタルフィルタ等のディジタル
回路を使うことによって、マイコンからの指令でこれら
の回路常数を変えることができるので、これらのカバー
範囲を変えることができる。
【0034】図7は本発明の他の実施例の特性図であ
り、表3をグラフとして示したものである。図におい
て、横軸はディスクの最内周から最外周までの半径rを
示し、縦軸は再生速度Vを示しており、単位は倍速、す
なわちCLV方式で再生した時の再生速度の倍数で示し
ている。パラメータはディスクの回転数で示している。
特性線V1に対して、ディスクの回転数が993rpm
から2979rpmの範囲、再生速度が2倍速から1
3.9倍速の範囲に渡って、サーボ回路及びVCOが制
御され、情報が再生されることを示している。この範囲
は、図において斜線で示されている。同様に、特性線V
2に対しては、ディスクの回転数が2979rpm〜4
966rpm、再生速度が6倍速〜23.2倍速の範囲
にわたって、サーボ回路及びVCOが制御され、特性線
V3に対しては、ディスクの回転数が4966rpm〜
6952rpm、再生速度が10倍速から32.5倍速
に渡って情報が再生されるようにサーボ回路及びVCO
が制御される。それぞれ同一方向の斜線でその範囲が示
されている。
【0035】図8は本発明によるディスク再生装置の他
の実施例を示すフローチャートである。図のステップ8
1において、ディスク1は停止情態にある。ステップ8
2で、パソコンからデータリードコマンドをディスク再
生装置、特に光ディスク装置に入力すると、ステップ8
3に示すようにディスクの回転が開始される。なお、ス
テップ82において、データリードコマンド等が入力さ
れない場合にはディスクは停止した情態が保たれる。ス
テップ84に示されるように、ディスクの回転数が99
3rpm以上で、かつ、ステップ85に示すようにディ
スクの回転数が2979rpm以下の場合、ステップ8
6に示すように、表3の最内周4倍速CAV設定に示す
ようにサーボ及びVCOのカバー範囲が設定される。サ
ーボ及びVCOをこのように設定すると、ステップ87
に示すように、ディスクの回転数が993rpmから2
979rpmまでの情報が読み出される。
【0036】光ディスクの回転数が2979rpm以上
になると、ステップ88に移行し、ディスクの回転数が
4966rpmから6952rpmの間では、ステップ
89に示すように、サーボ回路及びVCOは表2の最内
周8倍速CAV設定のカバー範囲をカバーできるように
回路常数が変えられるため、ステップ87で情報を読み
出すことができる。
【0037】光ディスクの回転数が4966rpmから
6952rpmになると、ステップ90に移行し、表3
の最内周14倍速CAV設定のカバー範囲をカバーする
ようにサーボ回路及びVCOのカバー範囲が変えられ、
ステップ91に移行する。したがって、ステップ87で
情報の読み出しが行われる。ディスクの回転が6952
に達すると、ディスクの回転はこれ以上げる必要はない
ので、ステップ92において、ディスクの回転数の上昇
は終了し、6952rpmの回転数でディスクが回転す
るように、CAVの制御が開始され、ステップ87に移
行して情報の読み出しが続行される。
【0038】図8においては、ディスクの回転数の範囲
によって、サーボ回路及びVCOのカバー範囲を変えて
いるため、サーボ回路及びVCOのカバー範囲を変えた
瞬間からサーボ回路及びVCOが安定に制御されるまで
の間情報を読み出すことができず、情報が欠落する。こ
の情報の欠落は図6を用いて説明したようにして補間さ
れる。
【0039】本発明の他の実施例と最初の実施例を比較
すると、この実施例の方がディスクが停止した情態から
情報を読み出すまでの時間が少なくてすむと言う利点が
ある。
【0040】本発明の実施例について、光ディスクを例
にとって説明したが、本発明は必ずしも光ディスクに拘
泥されるものではなく、いかなるディスク、例えば、磁
気ディスク、光磁気ディスク等にも適用することができ
る。
【0041】本発明の実施例の説明においては、ディス
クの最内周が4倍速、8倍速、14倍速の場合について
説明したが、本発明はこれに拘泥されること無く、何倍
速のものにも適用できる。
【0042】本発明の実施例の説明においては、ディス
ク初期状態をディスク停止状態としたが、1倍速のよう
に低速回転が初期状態であっても本発明は適用できる。
【0043】また、本発明の実施例においては、ディス
クの回転数に応じてサーボ回路及びVCOのカバー範囲
を切換えることを提案したが、サーボ回路又はVCOの
いずれか一方がディスクの全回転範囲の再生速度に渡っ
て特性がカバーされる場合には、この一方をディスクの
回転数に応じて、カバー範囲を変える必要が無いことは
明らかであり、この場合には他方のカバー範囲をディス
クの回転数に応じて変えればよいことは明らかである。
【0044】更に本発明においては、複数のCAV回転
数においてディスクから信号又は情報を再生できるディ
スク再生装置であって、サーボ回路又はVCOのいずれ
か一方が全CAV回転数ではないが、幾つかのCAV回
転数をカバーするように設定できる場合、例えば、最内
周が4倍速、8倍速、14倍速で信号又は情報を再生で
きるディスク再生装置の場合、仮にVCOが最内周4倍
速から14倍速に至るまでの範囲に渡ってカバーできる
場合には、他方(この場合サーボ回路)に比べて一方
(VCO)のカバー範囲の切換を少なくすることができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように本発明においては、信
号又は情報の読み出し時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディスク再生装置を説明するため
のブロック図である。
【図2】ディスク再生装置の再生速度の一例を示す特性
図である。
【図3】光ディスク装置の回転数の上昇を示す特性図で
ある。
【図4】表2のサーボ回路及びVCOのカバー範囲を示
す特性図である。
【図5】本発明によるディスク再生装置の一実施例を示
すフローチャートである。
【図6】本発明による情報の補間を説明するためのブロ
ック図である。
【図7】本発明の他の実施例の特性図でありる。
【図8】本発明によるディスク再生装置の他の実施例を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…駆動手段、3…回転数検出手段、
4…制御部、5…ピックアップ、6…信号処理部、66
…マイコン、67…デコーダ及びI/Fコントローラ、
68…メモリ、69…ホストコンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹下 茂彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CLV方式で記録されたディスクを複数の
    回転数で再生するディスク再生装置において、ディスク
    の回転数を上昇させながら前記ディスクの情報を再生す
    ることを特徴とするディスク再生装置。
  2. 【請求項2】CLV方式で記録されたディスクを複数の
    回転数で再生するディスク再生装置において、前記複数
    の回転数の内、少ない回転数から多い回転数の全範囲に
    渡ってディスクのサーボ及び再生回路の基準クロック発
    生器の一方の特性がカバーされるように制御されること
    を特徴とするディスク再生装置。
  3. 【請求項3】CLV方式で記録されたディスクを複数の
    回転数で再生するディスク再生装置において、ディスク
    のサーボ及び再生回路の基準クロック発生器の一方をデ
    ィスクの回転数に応じて切換え、前記複数の回転数の
    内、少ない回転数から多い回転数の全範囲に渡って利用
    できるように制御されることを特徴するディスク再生装
    置。
  4. 【請求項4】CLV方式で記録されたディスクを複数の
    回転数で再生するディスク再生装置において、ディスク
    のサーボ回路及び再生回路の基準クロックを発生させる
    発振器の一方のカバー範囲を前記ディスクの回転数に応
    じて切換えることによって、前記ディスクの回転数を上
    昇させながらディスクに記録されている情報を読み出す
    ことを特徴とするディスク再生装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3、又は4記載のディスク
    再生装置において、前記CLV方式で記録されたディス
    クをCAV方式で再生することを特徴とするディスク再
    生装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載のディスク再生装置におい
    て、前記ディスクの回転数に応じて前記サーボ回路と前
    記発振器の両方のカバー範囲を同時に切りかえることを
    特徴とするディスク再生装置。
  7. 【請求項7】請求項4記載のディスク再生装置におい
    て、前記サーボ回路及び前記発振器は1986rpmか
    ら6952rpmのディスクの回転数をカバーできるよ
    うに回路常数が切換えられることを特徴とするディスク
    再生装置。
  8. 【請求項8】請求項4記載のディスク再生装置におい
    て、前記サーボ回路及び前記発振器は993rpmから
    6952rpmのディスクの回転数をカバーできるよう
    に回路常数が切換えられることを特徴とするディスク再
    生装置。
  9. 【請求項9】請求項4記載のディスク再生装置におい
    て、前記サーボ回路はフォーカスサーボ回路及びトラッ
    キングサーボ回路を有することを特徴とするディスク再
    生装置。
  10. 【請求項10】請求項4記載のディスク再生装置におい
    て、前記発振器は電圧制御発振器であることを特徴とす
    るディスク再生装置。
  11. 【請求項11】請求項4記載のディスク再生装置におい
    て、前記発振器は周波数に応じて回路常数が変えられる
    ことを特徴とするディスク再生装置。
  12. 【請求項12】請求項4記載のディスク再生装置におい
    て、前記サーボ回路はディスクの回転数に応じて回路常
    数が変えられることを特徴とするディスク再生装置。
  13. 【請求項13】請求項4記載のディスク再生装置におい
    て、前記サーボ回路及び前記発振器はディスクの回転数
    に応じて回路常数が切換えられると共に、前記切換に伴
    って欠落した情報を再生することを特徴とするディスク
    再生装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載のディスク再生装置にお
    いて、前記回路常数切換時に情報の読み出しを禁止する
    と共に、情報の再生が可能になった時に欠落した情報位
    置まで再生位置を戻して欠落した情報を再生することを
    特徴とするディスク再生装置。
  15. 【請求項15】CLV方式で記録されたディスクを複数
    の回転数のCAV方式で再生するディスク再生装置にお
    いて、ディスクのサーボ回路及び再生回路の基準クロッ
    クを発生させる発振器の一方のカバー範囲を前記ディス
    クの回転数に応じて切換えることによって、前記複数の
    回転数の内、少ない回転数から多い回転数の全範囲に渡
    って使用できるようにし、前記ディスクの回転数を上昇
    させながらディスクに記録されている情報を読み出すこ
    とを特徴とするディスク再生装置。
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