JPH10112109A - ディスク駆動方法及びディスク装置 - Google Patents

ディスク駆動方法及びディスク装置

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JPH10112109A
JPH10112109A JP8266897A JP26689796A JPH10112109A JP H10112109 A JPH10112109 A JP H10112109A JP 8266897 A JP8266897 A JP 8266897A JP 26689796 A JP26689796 A JP 26689796A JP H10112109 A JPH10112109 A JP H10112109A
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JP
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gain
spindle
disk
spindle motor
control gain
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JP8266897A
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English (en)
Inventor
Taizo Kusano
泰三 草野
Tomomichi Tamura
朋通 田村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピンドルモータの加速時の低消費電力化、
および低騒音化を実現したディスク駆動方法及びディス
ク装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ディスク11を装着して回転するスピン
ドルモータ12と、スピンドルモータ12の回転を制御
し制御ゲインを切換える機能を有するゲイン切換え機能
付きスピンドル制御器14と、ゲイン切換え機能付きス
ピンドル制御器14からの制御信号に応じてスピンドル
モータ12を駆動するスピンドル駆動器13とを有する
ディスク装置であって、スピンドルモータ12の加速開
始時に制御ゲインを一旦下げ、回転数が定常状態に達す
るまでの間に必要な制御ゲインまで上げるように構成し
た。従って、リンギング駆動をなくしピーク電流を抑制
することにより、スピンドルモータ12の加速時の低消
費電力化、および低騒音化を実現したディスク駆動方法
及びディスク装置を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ等に
接続し、ディスク状の記憶媒体にデータを記録しデータ
を再生するディスク駆動方法及びディスク装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】記録密度が高く、大容量の記録が可能な
コンピュータ用記録媒体として、角速度一定でデータの
記録再生を行う光磁気ディスク装置や、マルチメディア
の中心的存在として線速度一定でデータの再生を行うC
D−ROM装置が普及している。
【0003】特に、CD−ROM装置に代表されるディ
スク装置は、ノートブック型のコンピュータに内蔵され
るものが多くなり、小型薄型化、低消費電力化、低騒音
化のための開発が活発に行われている。そこで、ディス
ク装置の消費電流の増加や騒音の発生について調べてみ
ると、スピンドルモータの加速時に極端に増加すること
が分かってきた。
【0004】以下に、ディスク装置としてCD−ROM
装置を例に、図面を参照してスピンドルモータ制御系の
構成について説明する。図7は従来のディスク装置のス
ピンドルモータ制御系のブロック図である。図7におい
て、31は情報信号が線速度一定で記録されているディ
スク、32はディスク31を搭載して回転するスピンド
ルモータ、33は回転数を制御する制御信号に応じてス
ピンドルモータ32を駆動するスピンドル駆動器、34
はスピンドルモータ32の回転数をある固定の増幅度で
線速度一定に制御するスピンドル制御器、35はディス
ク装置の処理全体を司る信号処理器である。
【0005】CD−ROM装置では、最初の読み出し開
始の時に、最内周側へアクセスを開始すると共にスピン
ドルモータ32を所定の回転数まで加速する加速動作を
行う。この初期立ち上げ動作時を例にして、図8の初期
立ち上げ動作のフローチャートを参照して各ブロックの
動作を説明する。図8において、標準速で最内周側へア
クセスを行いTOCリードを行った後、6倍速の回転数
にスピンドルモータ32を加速する場合を表わし、信号
処理器35において一連の初期立ち上げシーケンスが管
理、実行される。
【0006】その詳細は以下のように行われる。最初
に、TOCリードを行うために、レーザをオンし(S2
1)、ディスク31の光記録面にフォーカスを引き込む
(S22)。スピンドル制御器34は、スピンドル起動
時に信号処理器35からの起動指令により、標準速の回
転モードに応じて規定回転を得るために必要な制御ゲイ
ンGをG10(例えば、ループゲイン交点 f=12H
z、ゲイン傾度 −12db/Oct 相当)と設定し、ま
た、基準クロックを標準速CLVに設定し、標準モード
設定を行う(S23)。
【0007】次に、サーボ制御系のトラック引き込みを
行う(S24)。さらに、再生信号の振幅のピーク位置
にフォーカスのオフセットを合わせてフォーカスバラン
ス調整を行い、サーボ制御系のフォーカスゲイン調整を
行う(S25)。また、トラッキングサーボ制御系が最
良の応答となるようにトラックゲイン調整を行う(S2
6)。そして、最内周側のTOK領域へアクセスを行い
(S27)、TOCリードを行う(S28)。
【0008】次に、回転モード切換え時に、スピンドル
制御器34は信号処理器35からの起動指令により、6
倍速の回転モードに応じて規定回転を得るために必要な
制御ゲインGをG60(例えば、ループゲイン交点 f
=72Hz、ゲイン傾度 −12db/Oct 相当、ただし、
可変速再生等の技術を活用して f〈10Hzとすること
も可能)と設定し、また、基準クロックを6倍速CLV
に設定して、6倍速モード設定を行う(S29)。
【0009】そして、ディスク31から再生したフレー
ム同期信号と、前述の基準クロックの位相とが合致する
ようスピンドル駆動器33に駆動指令を出力する。スピ
ンドルモータ32は、スピンドル駆動器33からの駆動
指令を受けて回転制御される。こうして、設定した回転
モード毎に定常的状態で規定回転を満たす線速度一定の
制御がなされ、次の処理へ進行する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成によりスピンドルモータ32を駆動すると、駆
動電流波形にリンギングを生じることが分かってきた。
図9はスピンドルモータ加速時の制御ゲイン及び駆動電
流波形を示す図である。図9において、図9(a)は横
軸にスピンドルモータ加速時の時間tを表し、回転数N
と制御ゲインGとを表した制御ゲイン対回転数の関係図
を表し、さらに、図9(b)は図9(a)に示す各制御
区間におけるスピンドルモータのコイルにかかる駆動電
流波形を示す。区間1はスピンドルモータ加速時の制御
区間であって、その駆動電流は加速時フルキックを超え
る状態となって、駆動電流波形の急峻な立ち上がりに対
してスピンドル駆動器33の特性上位相余裕が不足する
ことにより、駆動電流波形にリンギングを生じる。ま
た、区間2はスピンドルモータの定常速度の制御区間で
あって、その駆動電流は定常回転数を維持するための必
要最小限の駆動電流i0を供給するだけの状態となり、
駆動電流の飽和もリンギングも発生しない。
【0011】従って、この区間1のリンギング駆動によ
り電磁的な加速振動音を発生するとともに、ピーク電流
ip を増加させるという問題点を有していた。
【0012】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、スピンドルモータの加速時の低消費電力化、および
低騒音化を実現したディスク駆動方法及びディスク装置
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のディスク装置
は、ディスクを装着して回転するスピンドルモータと、
スピンドルモータの回転を制御するとともに制御ゲイン
を切換える機能を有するゲイン切換え機能付きスピンド
ル制御器と、スピンドル制御器からの制御信号に応じて
スピンドルモータを駆動するスピンドル駆動器とを有す
るディスク装置であって、前述のゲイン切換え機能付き
スピンドル制御器はスピンドルモータの加速開始時にサ
ーボ制御ゲインを一旦下げ、回転数が定常状態に達する
までの間に必要なサーボ制御ゲインまで上げるように構
成したものである。
【0014】従って、リンギング駆動をなくすととも
に、ピーク電流を抑制することにより、スピンドルモー
タの加速時の低消費電力化、および低騒音化を実現した
ディスク装置が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1及び2に記載の
発明は、ディスクを装着して回転するスピンドルモータ
と、スピンドルモータを所定の回転数に回転制御しかつ
制御ゲインの切換え機能を有するゲイン切換え機能付き
スピンドル制御器と、ゲイン切換え機能付きスピンドル
制御器の制御信号に応じてスピンドルモータを駆動する
スピンドル駆動器と、装置全体の動作を司る信号処理器
とを有するディスク装置であって、信号処理器は、スピ
ンドルモータの加速開始時、ゲイン切換え機能付きスピ
ンドル制御器により制御ゲインを一旦下げて、スピンド
ル駆動器によりスピンドルモータを所定の回転数に加速
し、所定の回転数に達するまでの間にゲイン切換え機能
付きスピンドル制御器により制御ゲインを所要の制御ゲ
インに上げることを特徴とするものである。
【0016】本発明によれば、従来と同等な回転制御が
できるとともに、加速時の低消費電力化、低騒音化を可
能としたディスク装置を提供することができる。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
ディスク装置において、スピンドルモータの回転数を検
出する回転数検出器と、制御ゲインの切換え指令を出力
するとともに装置全体の動作を司る信号処理器とを有す
るディスク装置であって、信号処理器は、スピンドルモ
ータの加速開始時、ゲイン切換え機能付きスピンドル制
御器により制御ゲインを一旦下げて、スピンドル駆動器
によりスピンドルモータを所定の回転数に加速し、所定
の回転数に達するまでの間に回転数検出器の出力に基づ
いてゲイン切換え機能付きスピンドル制御器により制御
ゲインを所要の制御ゲインに段階的に上げることを特徴
とするものである。
【0018】本発明によれば、従来と同等な回転制御が
できるとともに、加速時の低消費電力化、低騒音化を可
能としたディスク装置を提供することができる。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項2記載の
ディスク装置において、時間の経過を計時するタイマー
と、制御ゲインの切換え指令を出力するとともに装置全
体の動作を司る信号処理器とを有するディスク装置であ
って、信号処理器は、スピンドルモータの加速開始時、
ゲイン切換え機能付きスピンドル制御器により制御ゲイ
ンを一旦下げて、スピンドル駆動器によりスピンドルモ
ータを所定の回転数に加速し、所定の回転数に達するま
での間にタイマーの計時出力に基づいてゲイン切換え機
能付きスピンドル制御器により制御ゲインを所要の制御
ゲインに段階的に上げることを特徴とするものである。
【0020】本発明によれば、従来と同等な回転制御が
できるとともに、加速時の低消費電力化、低騒音化を可
能としたディスク装置を提供することができる。
【0021】以下、本発明の実施の形態について、図に
基づいて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
ディスク装置のスピンドルモータ制御系のブロック図で
ある。図1において、11は情報信号が線速度一定で記
録されているディスク、12はディスク11を搭載して
回転するスピンドルモータである。
【0022】13は回転数を制御する制御信号に応じて
スピンドルモータ12を駆動するスピンドル駆動器、1
4はゲイン切換え機能付きスピンドル制御器であって、
スピンドルモータ12の回転を線速度一定に制御すると
ともにサーボ制御系の制御ゲインを切換える機能を有す
る。15はディスク装置の全体の処理を司る信号処理器
である。
【0023】16はディスク11の回転に応じたアナロ
グ回転信号を生成するエンコーダ、17はエンコーダ1
6の出力に基づいてスピンドルモータ12の回転数を検
出する回転数検出器である。
【0024】以上のように構成された本実施の形態1の
ディスク装置について、標準速から6倍速へ回転モード
を切換えるシーケンスを例にして、各ブロックの動きを
説明する。図2は本実施の形態1の回転モードを切換え
る動作を説明するフローチャートである。図2の例にお
いて、切換え段数を3段として各ブロックの動作を説明
する。また、初期立ち上げ動作を開始してから標準速の
回転速度で最内周側へアクセスを行いTOCリードを行
うまでは図8に説明した従来の技術のフローチャートと
同様であるから説明の重複を省略し、図8における分岐
点Aに続けて説明を行う。
【0025】まず、ゲイン切換え機能付きスピンドル制
御器14は、信号処理器15からの回転モード切換え指
令により、サーボ制御系の制御ゲインGを標準速用ゲイ
ンG10(前述の従来の技術参照)から6倍速低速回転
用ゲインG62(例えば、定常ゲイン(前述の従来の技
術G60参照)の1/3)に(S1)、基準クロックを
標準速用(フレーム信号周波数7.35kHz)から6倍
速用(フレーム信号周波数44.1kHz)にそれぞれ切
換える(S2)。
【0026】スピンドルモータ12は、スピンドル駆動
器13からの駆動出力を受けると、標準速から6倍速に
回転速度が加速される。ここで、信号処理器15は回転
数検出器17からの回転数信号を監視し、回転数Nがあ
る所定の回転数N2(例えば、2000rpm)に加速
されたことを検出する(S3)。回転数Nがこの回転数
N2に達するとゲイン切換え機能付きスピンドル制御器
14は、信号処理器15からの回転モード切換え指令に
より、サーボ制御系の制御ゲインGを6倍速低速回転用
ゲインG62から6倍速中速回転用ゲインG61(例え
ば、定常ゲイン(前述の従来の技術G60参照)の2/
3)に切換えるよう指令を出す(S4)。
【0027】さらに、信号処理器15は回転数検出器1
7からの回転数信号を監視し、回転数Nが定常に近い回
転数N1(例えば、2500rpm)に加速されたこと
を検出する(S5)。回転数Nがこの回転数N1に達す
ると、ゲイン切換え機能付きスピンドル制御器14は、
信号処理器15からの回転モード切換え指令により、サ
ーボ制御系の制御ゲインGを6倍速中速回転用ゲインG
61から6倍速定常回転用ゲインG60に切換えるよう
指令を出す(S6)。こうして、設定した回転モード毎
に定常的状態で規定回転を満たす線速度一定の制御がな
され、次の処理が行われる。
【0028】図3は本実施の形態1におけるスピンドル
モータ加速時の制御ゲイン及び駆動電流波形を示す図で
ある。図3において、図3(a)は横軸にスピンドルモ
ータ加速時の経過時間tを表し、回転数Nと制御ゲイン
Gとを表した制御ゲイン対回転数の関係図を表し、さら
に、図3(b)は図3(a)に示す各制御区間における
スピンドルモータのコイルにかかる駆動電流波形を示
す。
【0029】図3において、区間1はスピンドルモータ
加速時の低速回転用の制御区間であって、回転モード切
換え指令により、サーボ制御系の制御ゲインGを6倍速
低速回転用ゲインG62に設定し、基準クロックを6倍
速用に切換える。その駆動電流は加速時のフルキックの
状態であっても、制御ゲインGを6倍速低速回転用ゲイ
ンG62に低下させたので、駆動電流i1 の急峻な立ち
上がりを防止し駆動波形のリンギングを防ぐことがで
き、しかも、従来とほぼ同等の回転数の立ち上がり特性
を保ったまま、リンギング駆動による電磁的な加速振動
音および大きなピーク電流の発生を抑えることができ
る。
【0030】また、区間2はスピンドルモータ加速時の
中速回転用の制御区間であって、回転モード切換え指令
により、サーボ制御系の制御ゲインGを6倍速中速回転
用ゲインG61に設定する。このとき、区間1と同様に
6倍速中速回転用ゲインG61の効果により、駆動電流
i2 は急峻な立ち上がりがなく駆動波形にリンギングを
生じることもない。従って、区間1と同様に、回転数の
立ち上がり特性を維持したまま、リンギング駆動に起因
する電磁的な加速振動音および大きなピーク電流の発生
を抑えることができる。
【0031】さらにまた、区間3はスピンドルモータの
定常速度の制御区間であって、回転モード切換え指令に
より、サーボ制御系の制御ゲインGを6倍速定常回転用
ゲインG60に設定する。このとき、その駆動電流は定
常回転数を維持するための必要最小限の駆動電流i0 を
供給するだけの状態となり、駆動電流の飽和もリンギン
グも発生しない。
【0032】以上のようにして、従来とほぼ同等の回転
数の加速特性を維持したまま、リンギング駆動に起因す
る電磁的な加速振動音および大きなピーク電流の発生を
抑えることができる。従って、加速時の低騒音化と低消
費電力化を実現することができる。
【0033】(実施の形態2)図4は本実施の形態2に
おけるディスク装置のスピンドルモータ制御系のブロッ
ク図である。図4において、21は情報信号が線速度一
定で記録されているディスク、22はディスク21を搭
載して回転するスピンドルモータである。
【0034】23は回転数を制御する制御信号に応じて
スピンドルモータ22を駆動するスピンドル駆動器、2
4はゲイン切換え機能付きスピンドル制御器であって、
スピンドルモータ22の回転を線速度一定に制御すると
ともにサーボ制御系の制御ゲインを切換える機能を有す
る。25はディスク装置の全体の処理を司る信号処理
器、26は時間の監視を行うタイマーである。
【0035】以上のように構成された本実施の形態1の
ディスク装置について、標準速から6倍速へ回転モード
を切換えるシーケンスを例にして、各ブロックの動きを
説明する。図5は本実施の形態2の回転モードを切換え
る動作を説明するフローチャートである。図5の例にお
いて、切換え段数を3段として各ブロックの動作を説明
する。また、初期立ち上げ動作を開始してから標準速の
回転速度で最内周側へアクセスを行いTOCリードを行
うまでは図8に説明した従来の技術のフローチャートと
同様であるから説明の重複を省略し、図8における分岐
点Aに続けて説明を行う。
【0036】まず、ゲイン切換え機能付きスピンドル制
御器24は、信号処理器25からの回転モード切換え指
令により、サーボ制御系の制御ゲインGを標準速用ゲイ
ンG10から6倍速低速回転用ゲインG62に(S1
1)、基準クロックを標準速用から6倍速用に切換える
(S12)。
【0037】ここで、信号処理器25はタイマー26に
基づいてスピンドルモータ22を起動した後の時間の経
過を監視し、経過時間tが所定の時間t1 (例えば、3
秒)に達すると(S13)、ゲイン切換え機能付きスピ
ンドル制御器24に6倍速中速回転用ゲインG61に切
換えるよう指令を出す(S14)。
【0038】さらに、信号処理器25はタイマー26に
対してスピンドルモータ22を起動した後の時間の経過
の監視を続け、経過時間tが第2の所定の時間t2 (例
えば、4秒)に達すると(S15)、ゲイン切換え機能
付きスピンドル制御器24に6倍速定常回転用ゲインG
60に切換えるよう指令を出す(S16)。こうして、
設定した回転モード毎に定常的状態で規定回転を満たす
線速度一定の制御がなされ、次の処理が行われる。
【0039】図6は本発明の実施の形態2におけるスピ
ンドルモータ加速時の制御ゲイン及び駆動電流波形を示
す図である。図6において、図6(a)は横軸にスピン
ドルモータ加速時の経過時間tを表し、回転数Nと制御
ゲインGとを表した制御ゲイン対回転数の関係図を表
し、さらに、図6(b)は図6(a)に示す各制御区間
におけるスピンドルモータのコイルにかかる駆動電流波
形を示す。
【0040】図6において、区間1はスピンドルモータ
22を起動した後の経過時間tが所定の時間t1 に達す
るまでのスピンドルモータ加速時の低速回転用の制御区
間である。回転モード切換え指令により、サーボ制御系
の制御ゲインGを6倍速低速回転用ゲインG62に設定
し、基準クロックを6倍速用に切換える。その駆動電流
は加速時のフルキックの状態であっても、制御ゲインG
を6倍速低速回転用ゲインG62に低下させたので、駆
動電流i1 の急峻な立ち上がりを防止し駆動波形のリン
ギングを防ぐことができ、しかも、従来とほぼ同等の回
転数の立ち上がり特性を保ったまま、リンギング駆動に
よる電磁的な加速振動音および大きなピーク電流の発生
を抑えることができる。
【0041】また、区間2はスピンドルモータ22を起
動した後の経過時間tが第2の所定の時間t2 に達する
までの加速時の中速回転用の制御区間である。回転モー
ド切換え指令により、サーボ制御系の制御ゲインGを6
倍速中速回転用ゲインG61に設定する。このとき、区
間1と同様に6倍速中速回転用ゲインG61の効果によ
り、駆動電流i2 は急峻な立ち上がり波形を生じること
なく駆動波形にリンギングを生じることもない。従っ
て、区間1と同様に、回転数の立ち上がり特性を維持し
たまま、リンギング駆動に起因する電磁的な加速振動音
および大きなピーク電流の発生を抑えることができる。
【0042】さらにまた、区間3はスピンドルモータの
定常速度の制御区間であって、スピンドルモータ22を
起動して第2の所定の時間t2 を経過した後、回転モー
ド切換え指令により、サーボ制御系の制御ゲインGを6
倍速定常回転用ゲインG60に設定する。このとき、そ
の駆動電流は定常回転数を維持するための必要最小限の
駆動電流i0 を供給するだけの状態となり、駆動電流の
飽和もリンギングも発生しない。
【0043】以上のようにして、従来とほぼ同等の回転
数の加速特性を維持したまま、リンギング駆動に起因す
る電磁的な加速振動音および大きなピーク電流の発生を
抑えることができる。従って、加速時の低騒音化と低消
費電力化を実現することができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明のディスク装置は、
ディスクを装着して回転するスピンドルモータと、スピ
ンドルモータの回転を制御し、かつ制御ゲインの切換え
機能を有するゲイン切換え機能付きスピンドル制御器
と、スピンドル制御器からの制御信号に応じてスピンド
ルモータを駆動するスピンドル駆動器とを有し、スピン
ドルモータの加速時、制御ゲインを一旦下げておき、定
常状態に達するまでの間に段階的に必要ゲインまで上げ
ていく手段を備えることで、従来と同等な回転制御がで
きるとともに、加速時の低消費電力化、低騒音化を可能
とした優れたディスク装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるディスク装置の
スピンドルモータ制御系のブロック図
【図2】本実施の形態1の回転モードを切換える動作を
説明するフローチャート
【図3】本実施の形態1におけるスピンドルモータ加速
時の制御ゲイン及び駆動電流波形を示す図
【図4】本発明の実施の形態2におけるディスク装置の
スピンドルモータ制御系のブロック図
【図5】本実施の形態2の回転モードを切換える動作を
説明するフローチャート
【図6】本発明の実施の形態2におけるスピンドルモー
タ加速時の制御ゲイン及び駆動電流波形を示す図
【図7】従来のディスク装置のスピンドルモータ制御系
のブロック図
【図8】初期立ち上げ動作のフローチャート
【図9】スピンドルモータ加速時の制御ゲイン及び駆動
電流波形を示す図
【符号の説明】
11、21、31 ディスク 12、22、32 スピンドルモータ 13、23、33 スピンドル駆動器 14、24 ゲイン切換え機能付きスピンドル制御器 15、25、35 信号処理器 16 エンコーダ 17 回転数検出器 26 タイマー 34 スピンドル制御器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクを所定の回転数に回転制御するデ
    ィスク回転ステップと、前記ディスク回転ステップにお
    けるサーボ制御の制御ゲインを切換えるゲイン切換えス
    テップと、前記ゲイン切換えステップに応じて切換えら
    れたサーボ制御ゲインによりディスクを回転駆動するデ
    ィスク駆動ステップとを有し、 前記ディスク回転ステップにおけるディスクの回転の加
    速開始時に、前記ゲイン切換えステップにより前記制御
    ゲインを一旦下げて、前記ディスク駆動ステップにより
    ディスクを所定の回転数に加速し、所定の回転数に達す
    るまでの間に前記ゲイン切換えステップにより前記制御
    ゲインを所要の制御ゲインに上げることを特徴とするデ
    ィスク駆動方法。
  2. 【請求項2】ディスクを装着して回転するスピンドルモ
    ータと、前記スピンドルモータを所定の回転数に回転制
    御しかつ制御ゲインの切換え機能を有するゲイン切換え
    機能付きスピンドル制御器と、前記ゲイン切換え機能付
    きスピンドル制御器の制御信号に応じて前記スピンドル
    モータを駆動するスピンドル駆動器と、装置全体の動作
    を司る信号処理器とを有するディスク装置であって、 前記信号処理器は、前記スピンドルモータの加速開始
    時、前記ゲイン切換え機能付きスピンドル制御器により
    前記制御ゲインを一旦下げて、前記スピンドル駆動器に
    より前記スピンドルモータを所定の回転数に加速し、所
    定の回転数に達するまでの間に前記ゲイン切換え機能付
    きスピンドル制御器により前記制御ゲインを所要の制御
    ゲインに上げることを特徴とするディスク装置。
  3. 【請求項3】前記スピンドルモータの回転数を検出する
    回転数検出器と、前記制御ゲインの切換え指令を出力す
    るとともに装置全体の動作を司る信号処理器とを有する
    ディスク装置であって、 前記信号処理器は、前記スピンドルモータの加速開始
    時、前記ゲイン切換え機能付きスピンドル制御器により
    前記制御ゲインを一旦下げて、前記スピンドル駆動器に
    より前記スピンドルモータを所定の回転数に加速し、所
    定の回転数に達するまでの間に前記回転数検出器の出力
    に基づいて前記ゲイン切換え機能付きスピンドル制御器
    により前記制御ゲインを所要の制御ゲインに段階的に上
    げることを特徴とする請求項2記載のディスク装置。
  4. 【請求項4】時間の経過を計時するタイマーと、前記制
    御ゲインの切換え指令を出力するとともに装置全体の動
    作を司る信号処理器とを有するディスク装置であって、 前記信号処理器は、前記スピンドルモータの加速開始
    時、前記ゲイン切換え機能付きスピンドル制御器により
    前記制御ゲインを一旦下げて、前記スピンドル駆動器に
    より前記スピンドルモータを所定の回転数に加速し、所
    定の回転数に達するまでの間に前記タイマーの計時出力
    に基づいて前記ゲイン切換え機能付きスピンドル制御器
    により前記制御ゲインを所要の制御ゲインに段階的に上
    げることを特徴とする請求項2記載のディスク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7432673B2 (en) 2004-12-11 2008-10-07 Samsung Electronics Co., Ltd. Method, medium, and apparatus controlling current gain change of a spindle motor driver
JP2015138562A (ja) * 2014-01-20 2015-07-30 船井電機株式会社 光ディスクドライブ装置におけるスピンドルモーターの駆動制御回路、駆動制御方法および駆動電圧設定方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7432673B2 (en) 2004-12-11 2008-10-07 Samsung Electronics Co., Ltd. Method, medium, and apparatus controlling current gain change of a spindle motor driver
JP2015138562A (ja) * 2014-01-20 2015-07-30 船井電機株式会社 光ディスクドライブ装置におけるスピンドルモーターの駆動制御回路、駆動制御方法および駆動電圧設定方法

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