JPH11271952A - 液体噴射装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体噴射装置のノズル板に配設した複数のノ
ズル孔により構成されるノズル列の各部から液体を略均
等に噴射させる。 【解決手段】 内部に貯留空間３６４を設けた噴射タン
ク３１２の壁面の一部を構成するノズル板３２２をフレ
ーム部材３５０に装着したアクチェータ３２６で往復動
させるよう構成し、噴射タンク３１２を２個のフレーム
部材３５０を含む複数の部材を一体に組み合わせ、各フ
レーム部材３５０におけるアクチェータ３２６の動作方
向の全長の範囲ｈ内で、かつアクチェータ３２６の中心
軸から両側に各フレーム部材の厚さの距離ｌを置いた位
置までの範囲内に配置した締結手段３５４、３５６でア
クチェータ３２６の駆動時に各フレーム部材３５０の接
合面を離間しないように締結し、ノズル板３２２を適正
に往復動されて、ノズル板３２２に線状に並べて設けら
れたノズル孔３２４の列の全体に渡って均等に液体を噴
射させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料及び受像
材料といった画像記録材料等に適切に画像形成用溶媒等
の液体を噴射し得る液体噴射装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、レーザー露光熱現像転写方式
（銀塩写真方式）の画像形成装置が用いられている。こ
のような画像形成装置は、図９に示すような処理工程に
より出力プリントを得ている。初めに、露光処理工程で
は、画像データの入力信号をＣＰＵ５００で画像処理
し、この画像処理信号を半導体ユニット５０２へ送る。

【０００３】この半導体ユニット５０２では、ロール状
に巻装されたドナーロール５０４から所定長さ引き出さ
れて切断されたドナー片５０６の露光面上に、レーザー
（ＬＤ）光源を用いて３色同時露光処理を行う。この露
光処理によりドナー片５０６中のハロゲン化銀が光源に
反応し、潜像が形成され、次の水塗布工程へ送られる。

【０００４】この水塗布工程では、液体噴射装置５０８
により水を所定少量かつ均一に、ドナー片５０６の面上
へ塗布し、次の熱現像、及び色像転写工程へと送る。

【０００５】この熱現像、及び色像転写工程では、受像
紙ロール５１０から所定長さ引き出され切断されて用意
された受像紙片５１２（ＯＨＰフィルム等でも良い）
に、水を塗布したドナー片５０６を重ねて貼り合わせた
状態で、加熱装置５１４で加熱する。これにより、ドナ
ー片５０６側で現像が進行するとともに、ドナー片５０
６の色素は受像紙片５１２へ移り、定着されて、ドナー
片５０６の画像が受像紙片５１２へ転写される。この転
写作業が完了した後、貼り合わされたドナー片５０６
と、受像紙片５１２とは、剥離工程へ送られる。

【０００６】この剥離工程では、使用済みドナー片５０
６と、画像が転写された受像紙片５１２とが剥離され、
ドナー片５０６は破棄され、受像紙片５１２は高画質な
カラープリントとして完成され、送り出される。

【０００７】従来、このような画像形成装置に用いられ
る液体噴射装置５０８として、ドナー片５０６の表面上
に画像形成用溶媒としての少量の水を均一に塗布するた
め、密閉長箱状の小型の水槽を、複数の部品すなわち、
長矩形で液体貯留用凹部を有する複数の側板を組み合わ
せ、その接合面を接着剤で貼着してシーリングするとと
もに、その長手方向両端部をねじで締結して構成し、そ
の長箱状の水槽の底部に多数の小さなノズル孔を穿孔し
た長板状のノズル板を配置し、このノズル板の長さ方向
中央部における幅方向両側部分にそれぞれ小柱状のアク
チェータを配置し、この各アクチェータを駆動してこの
水槽に一体に設けられた加振用の構造を介して長板状の
ノズル板の全体を振動させ、その各ノズル孔から水滴を
噴出させるものが提案されている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上述のような従来提案
されている液体噴射装置では、長板状のノズル板をその
長さ方向中央部における幅方向両側に配置した圧電素子
を用いたアクチェータで振動させる場合、水槽を構成す
る複数の側板は、その長手方向両端部においてねじで締
結されているため、水槽中央部のアクチェータの駆動力
を受ける中央部分には、ねじが複数の側板間を閉じるよ
うにする直接的な締結力は働かない。すなわち、ねじは
水槽の両端部において、複数の側板間を締結しており、
水槽の中央部においては、各側板の剛性、と接着剤の接
着力によって相互間が接続された状態となっている。

【０００９】よって、水槽の中央部の各側板に一体に設
けた加振用の構造部分をその幅方向両側からアクチェー
タで振動させた場合、水槽を構成する複数の側板がそれ
ぞれ接着剤を境いに各々独自に微妙に異なる振動状態で
振動することになる。このため、長板状のノズル板の長
手方向一側部を支持する加振用の構造部分をもつ側板
と、ノズル板の長手方向他側部を支持する加振用の構造
部分をもつ側板とが異なる振動状態で振動し、ノズル板
の各部の変位（振幅）がまちまちとなり、多数のノズル
孔を並べて穿孔したノズル板の長手方向全長に渡って均
等に液体を噴射させるのが困難となることがあった。

【００１０】本発明は、上記事実を考慮し、アクチェー
タにより振動（往復動）されることによりノズル板に線
状に並べて穿孔した複数のノズル孔の列の全体に渡っ
て、均等に液体を噴射させるようにした液体噴射装置を
新たに提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
液体噴射装置は、複数の部材を接合面を介して一体に組
み合せて締結することによって、内部に液体を貯留する
貯留空間を設けるよう構成された噴射タンクと、噴射タ
ンクの壁面の一部を構成し、かつ液体を噴射するための
ノズル孔が設けられるとともに、往復動されてノズル孔
から液体を噴射するよう設けられたノズル板と、ノズル
板を往復動させるように噴射タンクに装着されたアクチ
ェータと、接合面のうちの、アクチェータの駆動により
接合面を離間させる力が働く範囲内に、この力より強い
圧着力を働かせるよう噴射タンクを構成する複数の部材
間を締結するため設けられた締結手段と、を有すること
を特徴とする。

【００１２】上述のように構成することにより、アクチ
ェータを駆動した際、このアクチェータによる外力が噴
射タンクを構成する複数の部材間を引き離す方向に働い
ても、締結手段により直接作用する締結力によって、こ
の外力を打ち消す。よってこれら複数の部材間が離間す
る方向に変動しないよう保持されることになり、この噴
射タンクに設けられたノズル板は、締結手段で締結され
た複数の部材におけるアクチェータの外力による変形、
変位による外乱を受けることなく適正に往復動されて、
ノズル板に線状に並べて設けられたノズル孔の列の全体
に渡って均等に液体を噴射させることができる。

【００１３】請求項２記載の液体噴射装置は、２個のフ
レーム部材を含む複数の部材を接合面を介して一体に組
み合わせ、内部に液体を貯留する貯留空間を設けるよう
構成された噴射タンクと、噴射タンクの壁面の一部を構
成し、かつ液体を噴射するためのノズル孔が設けられる
とともに、往復動されてノズル孔から液体を噴射するよ
う設けられたノズル板と、ノズル板を往復動させるよう
に各フレーム部材にそれぞれ装着されたアクチェータ
と、各フレーム部材におけるアクチェータの動作方向の
全長の範囲内であって、かつ各フレーム部材におけるア
クチェータの動作方向の中心軸の両側にそれぞれ各フレ
ーム部材の接合面までの厚さの距離を置いた位置までの
範囲内に、アクチェータの駆動時に各フレーム部材の接
合面を離間するように働く外力より大きな締結力で、フ
レーム部材を含む部材間を一体に締結するよう設けられ
た締結手段と、を有することを特徴とする。

【００１４】上述のように構成することにより、アクチ
ェータを駆動した際、このアクチェータによる外力が噴
射タンクを構成する各フレーム部材との各接合面をそれ
ぞれ引き離す方向に働いても、各フレーム部材における
アクチェータを中心とする前述した範囲内に配設された
締結手段による締結力が、このアクチェータの外力を打
ち消す。よって、各フレーム部材の各接合面に関して、
この各接合面を離間する方向に変動しないよう保持する
ことになり、この噴射タンクを構成する各フレーム部材
の間に設けれられたノズル板は、締結手段で締結された
各フレーム部材の各接合面におけるアクチェータの外力
による変形、変位により各フレーム部材が各接合面を離
間するように種々に動くという外乱を受けることなく適
正に往復動されて、ノズル板に線状に並べて設けられた
ノズル孔の列の全体に渡って均等に液体を噴射させるこ
とができる

【００１５】

【発明の実施の形態】図１には、本発明の実施の形態に
係る液体噴射装置を備えた画像形成装置である画像記録
装置１０の概略全体構成が示されている。

【００１６】この図１に示される画像記録装置１０の機
台１２内には、感光材料１６を収納する感材マガジン１
４が配置されており、感材マガジン１４から引き出され
たこの感光材料１６の感光（露光）面が図１に向って左
方へ向くように感光材料１６が感材マガジン１４にロー
ル状に巻き取られている。

【００１７】感材マガジン１４の感光材料取出し口の近
傍には、ニップローラ１８およびカッタ２０が配置され
ており、感材マガジン１４から感光材料１６を所定長さ
引き出した後に切断することができる。カッタ２０は、
例えば固定刃と移動刃から成るロータリータイプのカッ
タとされており、移動刃を回転カム等によって上下に移
動させて固定刃と噛み合わせ感光材料１６を切断するこ
とができる。

【００１８】カッタ２０に対して感光材料１６の搬送方
向下流側には、複数の搬送ローラ２４、２６、２８、３
０、３２、３４が順に配置されており、各搬送ローラの
間には図示しないガイド板が配設されている。所定長さ
に切断された感光材料１６は、まず搬送ローラ２４、２
６の間に設けられた露光部２２へ搬送される。

【００１９】この露光部２２の左側には露光装置３８が
設けられている。露光装置３８には、３種のＬＤ、レン
ズユニット、ポリゴンミラー、ミラーユニットが配置さ
れており（何れも、図示省略）、露光装置３８から光線
Ｃが露光部２２に送られて、感光材料１６が露光される
ようになっている。

【００２０】さらに、露光部２２の上方には、感光材料
１６をＵ字状に湾曲させて搬送するＵターン部４０及び
画像形成用溶媒を塗布する為の水塗布部５０が設けられ
ている。なお、本実施の形態において液体の画像形成用
溶媒としては水が用いられる。

【００２１】感材マガジン１４から上昇し露光部２２に
て露光された感光材料１６は、搬送ローラ２８、３０に
よりそれぞれ挟持搬送されてＵターン部４０の上側寄り
の搬送経路を通過しつつ水塗布部５０へ送り込まれる。

【００２２】一方、図２に示す如く、水塗布部５０の感
光材料１６の搬送経路Ａと対向する位置には、液体噴射
装置である塗布装置３１０の一部を構成する噴射タンク
３１２が配置されている。

【００２３】また、図２に示すように、この噴射タンク
３１２の左下方には、この噴射タンク３１２に供給する
為の水を貯留する水ボトル３３２が配置されており、こ
の水ボトル３３２の上部に水を濾過する為のフィルタ３
３４が配置されている。そして、途中にポンプ３３６が
配置された送水パイプ３４２が、この水ボトル３３２と
フィルタ３３４との間を繋いでいる。

【００２４】さらに、噴射タンク３１２の図２に向って
右側には、水ボトル３３２より送られた水を溜めるサブ
タンク３３８が配置されており、フィルタ３３４から送
水パイプ３４４がサブタンク３３８にまで伸びている。

【００２５】従って、ポンプ３３６が作動すると、水ボ
トル３３２からフィルタ３３４側に水が送られると共
に、フィルタ３３４を通過して濾過された水がサブタン
ク３３８に送られて、サブタンク３３８に水が一旦溜め
られるようになる。

【００２６】また、サブタンク３３８と噴射タンク３１
２の一端側の側部との間を繋ぐ送水パイプ３４６が、こ
れらの間に配置されており、フィルタ３３４、サブタン
ク３３８、送水パイプ３４６等を介して、水ボトル３３
２よりポンプ３３６で送られた水がこの噴射タンク３１
２内に満たされることになる。

【００２７】この噴射タンク３１２の下部には、水ボト
ル３３２に循環パイプ３４８で繋がれたトレー３４０が
配置されており、噴射タンク３１２より溢れ出した水を
トレー３４０が集め、循環パイプ３４８を介して水ボト
ル３３２に戻すようになっている。また、この循環パイ
プ３４８は、サブタンク３３８内にまで突出して伸びた
状態でサブタンク３３８に接続されており、サブタンク
３３８内に溜まった必要以上の水を水ボトル３３２に、
戻すようになっている。

【００２８】さらに、図３及び図７に示すように、この
噴射タンク３１２には、その底壁面として感光材料１６
の搬送経路Ａに対向した部分には、弾性変形可能な長方
形状で薄板状の板材（例えば板厚が６０μｍ以下）によ
り形成されたノズル板３２２が設置されている。

【００２９】そして、図３、及び図７に示すように、こ
のノズル板３２２には、噴射タンク３１２内に満たされ
た水を噴射するための複数のノズル孔３２４（例えば直
径１０μｍ〜２００μｍ）が、一定の間隔で感光材料１
６の搬送方向Ａと交差する方向に沿って直線状に並べら
れるとともに、感光材料１６の幅方向全体にわたって穿
設されている。なお、複数のノズル孔３２４を、単数又
は複数のノズル列に並べるよう配置構成しても良い。こ
れにより、各ノズル孔３２４よりそれぞれ噴射タンク３
１２内の水が感光材料１６側に放出可能とされている。

【００３０】さらに、噴射タンク３１２内に水が貯留さ
れた時の水圧によってノズル孔３２４よりはみ出した水
が隣り合ったノズル孔３２４間で繋がり、見かけ上のノ
ズル孔径が大きくなって水漏れすることを防止する為、
噴射タンク３１２の外側面に当るノズル板３２２の下面
には、ＮｉＰメッキ等のはっ水処理が施されている。

【００３１】また、気泡がノズル孔３２４の周辺に付着
するのを防止する為、噴射タンク３１２の内側であって
ノズル孔３２４の周囲のノズル板３２２の角部を湾曲し
た断面構造とするか、或いはこの部分に親水処理を施
す。

【００３２】加えて、図２及び図３に示すように、噴射
タンク３１２の送水パイプ３４６が繋がれた部分と反対
側の他方の部分から排管３３０が伸びており、この排管
３３０が噴射タンク３１２の内外を連通可能としてい
る。また、この排管３３０の途中に排管３３０を開閉す
る図示しないバルブが設置されていて、このバルブの開
閉動により、噴射タンク３１２内を外部に対して連通及
び閉鎖し得るようになっている。

【００３３】線状に配列された複数のノズル孔３２４の
長手方向と直交する方向に位置するノズル板３２２の端
部であるノズル板３２２の両端側部は、図５に示すよう
に、変位伝達部材である一対のてこ板３２０にそれぞれ
接着剤等で接着されて接続されており、これによってノ
ズル板３２２と一対のてこ板３２０とがシールされて連
結されている。これら一対のてこ板３２０は、それぞれ
噴射タンク３１２の一対の側壁３１２Ａ間を繋ぐ側壁で
ある支持部３１２Ｂを介して、これら一対の側壁３１２
Ａにそれぞれ固定されている。

【００３４】図３、及び図４に示すように、噴射タンク
３１２の本体は、主に幅方向両側に配される２個のフレ
ーム部材３５０と、これらフレーム部材３５０間に配さ
れるスペーサ部材３５２とを、ボルト３５４とナット３
５６との締結手段で一体に締結して構成されている。こ
の２個のフレーム部材３５０は、左右対称形状に形成さ
れており、前述した側壁３１２Ａ、支持部３１２Ｂ、て
こ板３２０と、圧電素子３２６配置用の凹部３５８とを
有する。各フレーム部材３５０は、その側壁３１２Ａが
矩形状に形成され、その一端面の幅方向中央から長さ方
向へ薄壁状の支持部３１２Ｂが突設され、この支持部３
１２Ｂの自由端側に矩形厚板状のてこ板３２０が一体的
に設けられて構成されている。

【００３５】さらに、各側壁３１２Ａの外側面の部分に
は、その長さ方向中央部に、支持部３１２Ｂ側の端面か
ら、矩形状に切欠して凹部３５８が形成されている。

【００３６】このように形成された各フレーム部材３５
０には、それぞれ凹部３５８の低面３５８Ａと、これに
対向するてこ板３２０の対向平面外方部３２０Ａとの間
に両端の各端面を固着して圧電素子３２６が架設されて
いる。

【００３７】この圧電素子３２６は、伸縮駆動されるア
クチュエータとして構成されており、例えば圧電セラミ
ックスを積層して、圧電素子３２６の軸方向の変位が拡
大される構造とされ、図示状態しないコントローラに接
続されていて、このコントローラから制御電圧を圧電素
子３２６に印加することにより、印加される制御電圧の
タイミングに対応して圧電素子３２６の軸方向の全長を
伸縮動作するよう制御される。なお、このコントローラ
は、前述した排管３３０の開閉用のバルブにも接続され
ていて、このバルブの開閉動作を制御するよう構成され
ている。

【００３８】このように構成された各フレーム部材３５
０は、その圧電素子３２６、てこ板３２０、及び支持部
３１２Ｂによって、いわゆるてこ機構が構成される。そ
して、圧電素子３２６の伸縮動作により、てこ板３２０
の対向平面外方部３２０Ａが往復動（振動）されること
により、てこ板３２０が支持部３１２Ｂの廻りに揺動さ
れ、てこ板３２０における対向平面外方部３２０と反対
側の端部を、支持部３１２Ｂからの距離に比例した振幅
で往復動（振動）させる。

【００３９】このように構成された一対のフレーム部材
３５０は、各内側面間にスペーサ部材３５２を挟み込
み、各フレーム部材３５０の対応する内側面と、スペー
サ部材３５２の両側の各側面との間を接着剤（例えばシ
リコンゴム系等の弾性接着剤）で貼着する。さらに、一
対のフレーム部材３５０の間にスペーサ部材３５２を挟
んで一体化したものに、これらの幅方向に一連に貫通す
る透孔を穿孔し、この透孔にワッシャ３６０を頭側に配
したボルト３５４を通し、その先端ねじ溝部にワッシャ
３６０を入れてナット３５６を螺合し、これら一対のフ
レーム部材３５０の間にスペーサ部材３５２を挟んだも
のを一体に締結する。さらに、この締結構造では、一対
のフレーム部材３５０とスペーサ部材３５２との各接合
面における、各圧電素子３２６を伸縮動作させたときの
駆動力によって、各接合面を貼着し当接させている力を
起えて各接合面を引き離すよう所定値以上の外力が加わ
る部分に、この外力を打ち消すに足る締結手段による締
結力が働くように構成されている。

【００４０】このため、締結手段として上述したボルト
３５４、ナット３５６、及びワッシャ３６０を用いた場
合には、図４、及び図６に示すようにこの締結力は理論
的には各フレーム部材３５０の外側面に当接するワッシ
ャ３６０の最外周部からボルト３５４の軸線に対し４５
度の傾斜を持つ仮想円錐面からボルト３５４の軸中間部
を含む締結力付与範囲３６２内に働くことになる。よっ
て、この締結力付与範囲３６２の少なくとも一部が、フ
レーム部材３５０とスペーサ部材３５２との接合面にお
ける圧電素子３２６から受ける所定値以上の外力が加わ
る部分に掛るように構成する。

【００４１】このため、図３、図４、及び図６に示すよ
うに本実施の形態では、各圧電素子３２６を中心とし
て、圧電素子の高さｈの範囲内で、かつ圧電素子３２６
からその軸線の両横方向にそれぞれ各フレーム部材３５
０の横幅Ｎだけ離れるまでの範囲内の両端に当たる部
分、すなわち各フレーム部材におけるアクチェータの動
作方向の全長の範囲内であって、かつ各フレーム部材に
おけるアクチェータの動作方向の中心軸の両側にそれぞ
れ各フレーム部材の接合面までの厚さの距離を置いた位
置までの範囲内に、それぞれボルト３５４、ナット３５
６と、必要に応じワッシャ３６０とを配置し締結してい
る。

【００４２】このような締結構造によれば、図４に示す
ように、接合面でのフレーム部材３５０の高さ方向での
圧電素子３２６による外力を受ける範囲に、十分な締結
力を直接与えて、この部分でフレーム部材３５０とスペ
ーサ部材３５２とが離間するのを防止し、両者を一体的
に接合する状態を保持できる。また、図６に示すよう
に、接合面に対するフレーム部材３５０の長さ方向での
圧電素子３２６による外力を受ける範囲を挟むように、
２組のボルト３５４、ナット３５６等を配置し、これら
２本のボルト３５４によって十分な締結力を、圧電素子
３２６により外力を受ける範囲に直接与えて、その悪影
響を打ち消し良好な接合状態を保持可能とする。すなわ
ち、図６に示すように、締結手段としての２組のうちの
一方のボルト３５４、及びナット３５６と共に締結力を
与えるよう用いられるワッシャ３６０の外周から４５度
の傾斜で延びる仮想円錐面３６２におけるフレーム部材
３５０とスペーサ部材３５２との接合面に交差した仮想
円周と、他方のボルト３５４、及びナット３５６と共に
用いられるワッシャ３６０の外周による仮想円錐面３６
２における接合面に交差した仮想円周とが、外周の一点
で一致し、又はその一部が重なるように構成されてい
る。このように構成することにより、接合面では、その
圧電素子３２６によりこの接合面が離間する方向の外力
を受ける部分が、フレーム部材３５０の長さ方向（線状
に配列された複数のノズル孔３２４の長手方向）に沿っ
てとぎれることなく連続して２組のボルト３５４、ナッ
ト３５６、及びワッシャ３６０による締結手段によって
及ぼされる締結力により、接合面を離間する外力に勝っ
て接合面が密着した状態を保つ。よって、圧電素子３２
６を駆動して霧化動作を実行中でも、接合面にいわゆる
ガタを生じないようにする。

【００４３】また、２組のボルト３５４、ナット３５
６、及びワッシャ３６０による締結手段が、接合面にお
いて、締結力を及ぼす相互の仮想円周が重なり合うよう
に構成した場合には、この重なり合う部分の締結力が倍
増され、この部分がより強固に締結される。よって、こ
の重なり合う部分を圧電素子３２６の配置位置と対応さ
せれば、より大きな締結による効果を得ることができ
る。なお、締結手段は、ボルト、ナット以外の種々の締
結用の構成であっても良く、ボルト３５４、ナット３５
６を圧電素子３２６の近くに１組だけ配置して構成し、
又は、これらボルト３５４、ナット３５６を３組以上用
いて構成しても良い。さらに、圧電素子３２６を複数設
け、各々に上述の締結手段を配して構成しても良い。

【００４４】上述のようにして一体に締結された一対の
フレーム部材３５０には、前述したようにその各てこ板
３２０の感光材料１６に対向する側面部にそれぞれ長板
状のノズル板３２２が、その長手方向両側の各平面部を
貼着することによって配置されている。

【００４５】また、一対のフレーム部材３５０の長手方
向両端部には、それぞれ側壁３１２Ａの一部、支持部３
１２Ｂ、てこ板３２０、及びノズル板３２２の各端面を
含む範囲に封止板３２８が、シリコンゴム系の弾性接着
剤を用いて貼着されている。

【００４６】このように構成することにより、一対のフ
レーム部材３５０、スペーサ部材３５２、ノズル板３２
２、及び一対の封止板３２８で囲まれた正面略Ｔ字状の
空間である溶媒貯留空間３６４をもつ噴射タンク３１２
が構成されている。なお、この噴射タンク３１２を構成
する各部材は、アルミニュウム、真鍮、マグネシウム等
の金属材料により構成することができる。

【００４７】なお、噴射タンク３１２は、一対のフレー
ム部材によって、スペーサ部材を用いることなく構成し
ても良い。この場合には、接合面は一対のフレーム部材
同志の当接端面となる。

【００４８】上述のように構成された噴射タンク３１２
には、その圧電素子３２６に電源より通電されると、図
５に示すように、圧電素子３２６が伸び、てこ板３２０
が支持部３１２Ｂ廻りに回動される。これに伴って、こ
の圧電素子３２６の伸び力がノズル板３２２の長手方向
の全長を平均的に矢印Ｂ方向に沿って上昇させるよう
に、ノズル板３２２を変位させる。そして、このノズル
板３２２の変位に伴って、噴射タンク３１２内の水の圧
力が高まり、全ノズル孔３２４から所定少量の水である
水滴Ｌが均等にそれぞれ線状に噴射されることになる。

【００４９】さらに、圧電素子３２６に繰り返して通電
し、繰り返して圧電素子３２６を伸縮することで、ノズ
ル孔３２４より連続して水滴Ｌを噴射することが可能と
なる。

【００５０】この噴射タンク３１２の噴射動作の際、圧
電素子３２６の伸縮による駆動力が、一対のフレーム部
材３５０の側壁３１２Ａと、スペーサ部材３５２とを接
合面で離間させようとする外力として働いても、ボルト
３５４、ナット３５６等の締結力によって、この外力が
打ち消され、一対のフレーム部材３５０の側壁３１２Ａ
とスペーサ部材３５２とが接合面で密着した一体の状態
を保持する。よって、この一体化した一対の側壁３１２
Ａ部分に対し、各支持部３１２Ｂがそれぞれ同様の動作
を行い、この各支持部３１２Ｂの廻りにてこ板３２０を
同様に回動させるので、ノズル板３２２は、その長手方
向両側部をその全長に渡り同様に変位されるようにな
る。これとともに、噴射タンク３１２の両端部では、そ
れぞれ溶媒貯留空間３６４の各端口をそれぞれ封鎖して
いる封止板３２８との間に充填された弾性接着剤がノズ
ル板３２２、てこ板３２０等の可動部の変移を妨げない
ようにするので、ノズル板３２２のノズル孔３２４の長
手方向両端部での振幅を低減させない。以上より、この
ノズル孔３２４の長手方向全般に渡って水を均一に噴射
させ、この噴射タンク３１２が水を霧化する状態をノズ
ル板の長さ方向に対し均等化できる。

【００５１】一方上述のような液体噴射装置を備えた画
像記録装置では、図１に示すように、機台１２内の左上
端部には受像材料１０８を収納する受材マガジン１０６
が配置されている。この受像材料１０８の画像形成面に
は媒染剤を有する色素固定材料が塗布されており、受材
マガジン１０６から引き出された受像材料１０８の画像
形成面が下方へ向くように受像材料１０８が受材マガジ
ン１０６にロール状に巻き取られている。

【００５２】受材マガジン１０６の受像材料取出し口の
近傍には、ニップローラ１１０が配置されており、ニッ
プローラ１１０が受像材料１０８をニップして受材マガ
ジン１０６から受像材料１０８を引き出すと共にそのニ
ップを解除することができる。

【００５３】ニップローラ１１０の側方にはカッタ１１
２が配置されている。カッタ１１２は前述の感光材料用
のカッタ２０と同様のタイプのカッタとされており、受
材マガジン１０６から引き出された受像材料１０８を感
光材料１６よりも短い長さに切断できるようになってい
る。

【００５４】カッタ１１２の側方には、搬送ローラ１３
２、１３４、１３６、１３８及び図示しないガイド板が
配置されており、所定長さに切断された受像材料１０８
を熱現像転写部１２０側に搬送できるようになってい
る。

【００５５】図１及び図８に示す如く、熱現像転写部１
２０は、それぞれ複数の巻き掛けローラ１４０に巻き掛
けられて、それぞれ上下方向を長手方向としたループ状
にされた一対の無端ベルト１２２、１２４を有してい
る。従って、これらの巻き掛けローラ１４０のいずれか
が駆動回転されると、これらの巻き掛けローラ１４０に
巻き掛けられた一対の無端ベルト１２２、１２４がそれ
ぞれ回転される。

【００５６】これら一対の無端ベルト１２２、１２４の
内の図上、右側の無端ベルト１２２のループ内には、上
下方向を長手方向とした平板状に形成された加熱板１２
６が、無端ベルト１２２の左側の内周部分に対向しつつ
配置されている。この加熱板１２６の内部には、図示し
ない線状のヒータが配置されており、このヒータによっ
て加熱板１２６の表面を昇温して所定の温度に加熱でき
るようになっている。

【００５７】従って、感光材料１６は、搬送経路の最後
の搬送ローラ３４により熱現像転写部１２０の一対の無
端ベルト１２２、１２４間に送り込まれる。また、受像
材料１０８は感光材料１６の搬送に同期して搬送され、
感光材料１６が所定長さ先行した状態で、搬送経路の最
後の搬送ローラ１３８により熱現像転写部１２０の一対
の無端ベルト１２２、１２４間に送り込まれて、感光材
料１６に重ね合わせられる。

【００５８】この場合、受像材料１０８は感光材料１６
よりも幅方向寸法および長手方向寸法がいずれも小さい
寸法となっているため、感光材料１６の周辺部は四辺と
も受像材料１０８の周辺部から突出した状態で重ね合わ
せられることになる。

【００５９】以上より、一対の無端ベルト１２２、１２
４によって重ね合わされた感光材料１６及び受像材料１
０８は、重ね合わせられた状態のままで一対の無端ベル
ト１２２、１２４によって挟持搬送されるようになる。
さらに、重ね合わされた感光材料１６と受像材料１０８
が、一対の無端ベルト１２２、１２４間に完全に収まっ
た時点で、一対の無端ベルト１２２、１２４は回転を一
旦停止し、挟持した感光材料１６と受像材料１０８を加
熱板１２６で加熱する。感光材料１６は、この挟持搬送
時及び停止時において無端ベルト１２２を介して加熱板
１２６により加熱されることとなり、加熱に伴って、可
動性の色素を放出し、同時にこの色素が受像材料１０８
の色素固定層に転写されて、受像材料１０８に画像が得
られることになる。

【００６０】さらに、一対の無端ベルト１２２、１２４
に対して材料供給方向下流側には、剥離爪１２８が配置
されており、この剥離爪１２８が一対の無端ベルト１２
２、１２４間で挟持搬送される感光材料１６と受像材料
１０８のうち、感光材料１６の先端部のみに係合し、一
対の無端ベルト１２２、１２４間より突出したこの感光
材料１６の先端部を受像材料１０８から剥離させること
ができる。

【００６１】剥離爪１２８の左方には感材排出ローラ１
４８が配置されており、剥離爪１２８に案内されながら
左方へ移動される感光材料１６を、更に廃棄感光材料収
容部１５０側へ搬送し得るようになっている。

【００６２】この廃棄感光材料収容部１５０は、感光材
料１６が巻き付けられるドラム１５２及び、このドラム
１５２に一部が巻き掛けられているベルト１５４を有し
ている。さらに、このベルト１５４は複数のローラ１５
６に巻き掛けられており、これらローラ１５６の回転に
よって、ベルト１５４が廻され、これに伴ってドラム１
５２が回転するようになっている。

【００６３】従って、ローラ１５６の回転によりベルト
１５４が廻された状態で、感光材料１６が送り込まれる
と、感光材料１６がドラム１５２の周りに集積できるよ
うになっている。

【００６４】他方、図１において、一対の無端ベルト１
２２、１２４の下方から下流側に向かって受像材料１０
８を搬送し得るように受材排出ローラ１６２、１６４、
１６６、１６８、１７０が順に配置されており、一対の
無端ベルト１２２、１２４から排出された受像材料１０
８は、これら受材排出ローラ１６２、１６４、１６６、
１６８、１７０によって搬送されて、トレイ１７２へ排
出されることになる。

【００６５】次に本実施の形態の画像記録装置１０にお
ける作用を説明する。上記構成の画像記録装置１０で
は、感材マガジン１４がセットされた後には、ニップロ
ーラ１８が作動され、感光材料１６がニップローラ１８
によって引き出される。感光材料１６が所定長さ引き出
されると、カッタ２０が作動して、感光材料１６が所定
長さに切断されると共に、その感光（露光）面を左方へ
向けた状態で露光部２２へ搬送される。そして、この感
光材料１６の露光部２２の通過と同時に露光装置３８が
作動し、露光部２２に位置する感光材料１６へ画像が走
査露光される。

【００６６】露光が終了すると、露光後の感光材料１６
は、水塗布部５０に送られる。水塗布部５０では、搬送
された感光材料１６が、搬送ローラ３２の駆動によって
図７に示すように、噴射タンク３１２側へ送り込まれ
る。

【００６７】そして、搬送経路Ａに沿って搬送される感
光材料１６は、噴射タンク３１２よりの噴射により水が
付着されるが、この際の動作、作用を以下に説明する。

【００６８】まずコントローラによって排気管３３０の
バルブを閉じた状態とする。この状態で水を霧化しつつ
噴射する際には、コントローラに制御された電源よりの
通電により圧電素子３２６に電圧を印加して、全ての圧
電素子３２６を同時に伸ばすように変形させる。

【００６９】圧電素子３２６が伸びるように伸延する
と、一対のてこ板３２０が支持部３１２Ｂ廻りにそれぞ
れ揺動されるのに伴って、一対のてこ板３２０の間に位
置するノズル板３２２が搬送経路Ａ上の感光材料１６に
向かう方向に沿ってその長さ方向に平均的に往復動さ
れ、噴射タンク３１２内の水をこのノズル板３２２が加
圧する。

【００７０】以上より、圧電素子３２６の動作に伴っ
て、噴射タンク３１２に充填された水が複数のノズル孔
３２４から平均的に噴出する。この結果、噴射タンク３
１２に充填された水を全ノズル孔３２４から平均的に霧
化しつつ噴出させて、搬送中の感光材料１６上に付着さ
せることができる。

【００７１】すなわち、感光材料１６と非接触の噴射タ
ンク３１２によっても、均一に感光材料１６の上面に適
量の水を塗布することが可能となる。

【００７２】さらに、前述したように、噴射タンク３１
２の直線状に配列された複数のノズル孔３２４の長手方
向に沿って噴射タンク３１２に充填された水が長手方向
両端部と中央部との複数のノズル孔３２４から略均一に
噴出され、より一層感光材料１６上に水が付着されない
部分が生じ難くなる。

【００７３】また、ノズル板３２２が薄板状の板材によ
り構成されるので、塗布装置３１０の製造に際して、小
さいノズル孔３２４をノズル板３２２に均一の大きさで
容易に設けることができる。

【００７４】他方、噴射タンク３１２がノズル孔３２４
を有し、このノズル孔３２４から水を噴射させるので、
水が溜められた槽内に感光材料等を漬けて塗布する塗布
装置と比較して、必要最小限の水を塗布することが可能
となるから、短時間で感光材料等を乾燥できるようにな
る。

【００７５】また、噴射タンク３１２が感光材料１６の
幅方向全体にわたって配置される複数のノズル孔３２４
を有し、圧電素子３２６による一度の変位により、これ
らのノズル孔３２４から水が同時に噴射されるので、一
度の噴射で、感光材料１６の幅方向全体にわたって広範
囲に水を塗布することができる。この為、ノズル板３２
２を二次元平面上で走査する必要が無くなると共に、短
時間で大面積の塗布が可能となって、塗布時間を短縮す
ることが可能になる。

【００７６】一方、ノズル板３２２には、単にノズル孔
３２４を複数形成するだけでよいので、集積化技術が不
要となり、低コストで塗布装置３１０の製造が可能とな
る。

【００７７】さらに、感光材料１６の搬送速度と相まっ
て、任意のタイミングで多数回ノズル孔３２４より水を
噴射することにより、感光材料１６の全面にわたって水
が塗布される。そして、ノズル板３２２のノズル孔３２
４から水が噴射されると、噴射タンク３１２内の水が順
次減少するものの、サブタンク３３８が水を供給して噴
射タンク３１２内の水位を一定にする機能を有している
ので、サブタンク３３８側より水が供給されて、霧化中
の噴射タンク３１２内の水圧を一定値に保つことが可能
となり、連続的な水の噴射が確保される。

【００７８】この後、水塗布部５０において画像形成用
溶媒としての水が塗布された感光材料１６は、搬送ロー
ラ３４によって熱現像転写部１２０の一対の無端ベルト
１２２、１２４間へ送り込まれる。

【００７９】他方、感光材料１６へ走査露光されるに伴
って、受像材料１０８も受材マガジン１０６からニップ
ローラ１１０によって引き出されて搬送される。受像材
料１０８が所定長さ引き出されると、カッタ１１２が作
動して受像材料１０８が所定長さに切断される。

【００８０】カッタ１１２の作動後は、切断された受像
材料１０８がガイド板によって案内されながら搬送ロー
ラ１３２、１３４、１３６、１３８によって搬送され
る。受像材料１０８の先端部が搬送ローラ１３８によっ
て挟持されると、受像材料１０８は熱現像転写部１２０
の直前で待機状態となる。

【００８１】そして、前述のように感光材料１６が搬送
ローラ３４によって一対の無端ベルト１２２、１２４間
へ送り込まれるのに伴って、受像材料１０８の搬送が再
開されて、一対の無端ベルト１２２、１２４間へ受像材
料１０８が感光材料１６と一体的に送り込まれる。

【００８２】この結果、感光材料１６と受像材料１０８
が重ねられ、感光材料１６と受像材料１０８とが加熱板
１２６により加熱されつつ挟持搬送されて、熱現像転写
を行って画像を受像材料１０８に形成する。

【００８３】さらに、一対の無端ベルト１２２、１２４
からこれらが排出されると、受像材料１０８よりも所定
長さ先行して搬送される感光材料１６の先端部に剥離爪
１２８が係合し、感光材料１６の先端部を受像材料１０
８から剥離する。この感光材料１６は、さらに感材排出
ローラ１４８によって搬送され、廃棄感光材料収容部１
５０内に集積される。この際、感光材料１６はすぐに乾
燥するので、感光材料１６を乾燥させる為に、ヒータ類
をさらに設ける必要がなくなる。

【００８４】一方、感光材料１６と分離された受像材料
１０８は、受材排出ローラ１６２、１６４、１６６、１
６８、１７０によって搬送され、トレイ１７２へ排出さ
れる。

【００８５】そして、複数枚の画像記録処理を実施する
場合には、以上の工程が順次連続して行なわれる。

【００８６】このように、一対の無端ベルト１２２、１
２４に挟まれて熱現像転写処理されて所定の画像が形成
（記録）された受像材料１０８は、一対の無端ベルト１
２２、１２４から排出された後に、複数の受材排出ロー
ラ１６２、１６４、１６６、１６８、１７０によって挟
持搬送されて装置外へ取り出される。

【００８７】さらに、上記の実施の形態においては、ノ
ズル列を搬送方向に対して直角に配置したが、直角に限
定する必要はなく、搬送方向に対して斜めに配置しても
良い。

【００８８】また、上記実施の形態においては、画像記
録材料として感光材料１６と受像材料１０８とを用い、
露光後の感光材料１６に塗布装置３１０の噴射タンク３
１２により水を塗布して、感光材料１６と受像材料１０
８とを重ね合わせて熱現像転写させる構成としたが、こ
れに限らず、受像材料１０８に水を噴射して塗布しても
良い。

【００８９】さらに、これらの材料に限らず他のシート
状あるいはロール状の画像記録材料であっても適用可能
であり、画像形成用溶媒を水以外の材料としても良い。
また、現像機における印画紙への現像液の塗布、印刷機
の浸し水の塗布、塗工機等へ応用することとしても良
い。

【００９０】

【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る液体噴射
装置によれば、ノズル板に線状に並べて穿孔した複数の
ノズル孔の列の全体に渡って、略均等に液体を噴射させ
ることができるという優れた効果を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る液体噴射装置を備え
た画像記録装置の概略全体構成図である。

【図２】本発明の実施の形態に係る液体噴射装置を用い
た塗布装置の概略全体構成図である。

【図３】本発明の実施の形態に係る液体噴射装置を取り
出して示す拡大斜視図である。

【図４】図３のＩＶ−ＩＶ線による断面図である。

【図５】図３のＩＶ−ＩＶ線による断面図である。

【図６】図４、図５とのＶＩ−ＶＩ線による断面図であ
る。

【図７】本発明の実施の形態に係る液体噴射装置で、搬
送される感光材料に液体を噴射する状態を示す底面図で
ある。

【図８】本発明の実施の形態に係る液体噴射装置を備え
た画像記録装置における熱現像転写部の拡大図である。

【図９】従来の液体噴射装置を備えた画像記録装置にお
ける処理プロセスを例示する説明図である。

【符号の説明】

１０ 画像記録装置 １６ 感光材料 ６２ 水塗布部 ３１０ 塗布装置 ３１２ 噴射タンク ３１２Ｂ 支持部 ３２０ てこ板 ３２２ ノズル板 ３２４ ノズル孔 ３２６ 圧電素子（アクチェータ） ３５０ フレーム部材（部材） ３５２ スペーサ部材（部材） ３５４ ボルト（締結手段） ３５６ ナット（締結手段） ３６０ ワッシャ（締結手段） ３６２ 締結力付与範囲 ３６４ 溶媒貯留空間（貯留空間）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の部材を接合面を介して一体に組み
   合せて締結することによって、内部に液体を貯留する貯
   留空間を設けるよう構成された噴射タンクと、 前記噴射タンクの壁面の一部を構成し、かつ液体を噴射
   するためのノズル孔が設けられるとともに、往復動され
   て前記ノズル孔から液体を噴射するよう設けられたノズ
   ル板と、 前記ノズル板を往復動させるように前記噴射タンクに装
   着されたアクチェータと、 前記接合面のうちの、前記アクチェータの駆動により前
   記接合面を離間させる力が働く範囲内に、この力より強
   い圧着力を働かせるよう前記噴射タンクを構成する複数
   の部材間を締結するため設けられた締結手段と、 を有することを特徴とする液体噴射装置。
2. 【請求項２】 ２個のフレーム部材を含む複数の部材を
   接合面を介して一体に組み合わせ、内部に液体を貯留す
   る貯留空間を設けるよう構成された噴射タンクと、 前記噴射タンクの壁面の一部を構成し、かつ液体を噴射
   するためのノズル孔が設けられるとともに、往復動され
   て前記ノズル孔から液体を噴射するよう設けられたノズ
   ル板と、 前記ノズル板を往復動させるように前記各フレーム部材
   にそれぞれ装着されたアクチェータと、 前記各フレーム部材における前記アクチェータの動作方
   向の全長の範囲内であって、かつ前記各フレーム部材に
   おける前記アクチェータの動作方向の中心軸の両側にそ
   れぞれ前記各フレーム部材の前記接合面までの厚さの距
   離を置いた位置までの範囲内に、前記アクチェータの駆
   動時に前記各フレーム部材の前記接合面を離間するよう
   に働く外力より大きな締結力で、前記フレーム部材を含
   む前記部材間を一体に締結するよう設けられた締結手段
   と、 を有することを特徴とする液体噴射装置。