JPH1133449A - 液体噴射装置及び液体噴射装置の製造方法 - Google Patents

液体噴射装置及び液体噴射装置の製造方法

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JPH1133449A
JPH1133449A JP19674497A JP19674497A JPH1133449A JP H1133449 A JPH1133449 A JP H1133449A JP 19674497 A JP19674497 A JP 19674497A JP 19674497 A JP19674497 A JP 19674497A JP H1133449 A JPH1133449 A JP H1133449A
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JP
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nozzle
nozzle plate
photosensitive material
water
plate
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JP19674497A
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English (en)
Inventor
Kazuo Sanada
和男 眞田
Tsutomu Takatsuka
務 高塚
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル板のノズル孔が形成された部分の真直
度を高めて、画像記録材料に均一な塗布膜を形成する。 【解決手段】 ノズル板322に複数のノズル孔324
が感光材料の幅方向全体にわたってそれぞれ形成され、
これにより千鳥掛状に4列のノズル列が配置される。ノ
ズル列の長手方向と直交する方向に位置するノズル板3
22の端部であるノズル板322の両サイド領域323
A、323Bは、一対のてこ板320にそれぞれ接着剤
352、354で接着されている。この際、溝部322
Aを挟んだ両サイド領域323A、323B間の感光材
料と対向する側の角度θが、180°を越えない角度と
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料及び受像
材料等の画像記録材料に適切に画像形成用溶媒を塗布し
て画像を形成し得る液体噴射装置及びこの液体噴射装置
を製造する液体噴射装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】二種の画像記録材料、例えば感光材料と
受像材料とを用いて画像記録処理を行う画像形成装置が
知られている。
【0003】この種の画像形成装置内には、感光材料に
塗布するための画像形成用溶媒を溜めた槽を有する画像
形成用溶媒塗布部が配置されており、さらに、加熱ドラ
ムとこの加熱ドラムの外周に圧接し加熱ドラムと共に回
転する無端圧接ベルトから成る熱現像転写部が配置され
ている。
【0004】画像形成装置内で挟持搬送されながら画像
が露光された感光材料は、画像形成用溶媒塗布部におい
て画像形成用溶媒としての水が溜められた槽内に漬けら
れて、水が塗布された後に、熱現像転写部へ送り込まれ
る。一方、受像材料は、感光材料と同様に熱現像転写部
へ送り込まれる。
【0005】熱現像転写部においては、水塗布後の感光
材料が受像材料と重ね合わされ、この状態で加熱ドラム
の外周へ密着しつつ巻き付けられる。さらに、両材料は
加熱ドラムと無端圧接ベルトとの間で挟持搬送され、感
光材料が熱現像されると共に受像材料へ画像が転写され
て、所定の画像が受像材料に形成(記録)される。
【0006】但し、画像形成用溶媒である水が溜められ
た槽内に感光材料を漬けて塗布する場合、感光材料に一
旦接触した水が槽内に常時保持されることになる。この
結果として、感光材料からわずかに溶出した有機物質を
栄養源として細菌が槽内に繁殖して水が汚れ、これが画
像形成装置自身の劣化及び画像品質の劣化の原因となる
虞を有していた。
【0007】従って、槽等の水の供給側を感光材料と非
接触とし、複数のノズル孔を有したノズル板を振動する
ことにより、小さな水滴を噴射する噴射型の塗布装置で
ある液体噴射装置から水を噴出して感光材料に塗布する
ことが考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、このような液
体噴射装置によって用紙である感光材料の全域にわたっ
て一様な霧化特性を得るためには、全てのノズル孔を均
一の変位量で往復動してノズル孔から均一に水滴をそれ
ぞれ飛翔させることが望ましい。
【0009】従って、ノズル板のノズル孔が形成された
中央部にコルゲーション加工を施して、感光材料と平行
で湾曲の無い平面にノズル孔が形成されたノズル板の部
分であるノズル面を形成し、複数のノズル孔により構成
されるノズル列の長手方向に沿った均一な変位量を確保
することが考えられた。
【0010】しかし、ノズル板が加工後の自由な状態で
はこのノズル面が平坦となるものの、ノズル板のコルゲ
ーション加工部分を挟む両サイド領域が相互に同一平面
となるようにコルゲーション加工の曲げ位置及び曲げ角
度を設定することは、困難であった。
【0011】この為、この両サイド領域をノズル板を振
動させる駆動部材にそれぞれ接着すると、ノズル面が歪
んでノズル列の長手方向に直交する方向の真直度が悪化
し、この結果として水滴の飛翔方向の均一性及び塗布の
均一性が悪化する虞がある。
【0012】本発明は上記事実を考慮し、ノズル板のノ
ズル孔が形成された部分の真直度を高めて、画像記録材
料に均一な塗布膜を形成し得る液体噴射装置及び液体噴
射装置の製造方法を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1による液体噴射
装置は、画像記録材料の搬送経路に対向して配置され且
つ画像形成用溶媒を貯留した噴射タンクと、画像記録材
料の搬送経路と対向する噴射タンクの壁面の一部として
噴射タンクに設置され、複数のノズル孔により構成され
るノズル列が設けられたノズル板と、ノズル板が接着さ
れ且つ搬送経路上の画像記録材料に向かう方向に沿って
ノズル板を往復動させる駆動部材と、を有した液体噴射
装置であって、前記ノズル板にはノズル列に沿ってこの
ノズル列の部分が凹部となるように曲げ加工が施され、
この凹部を挟むノズル板の両側部分間の画像記録材料と
対向する側のなす角度が180°を越えない角度とされ
ることを特徴とする。
【0014】請求項2による液体噴射装置の製造方法
は、ノズル板を往復動させてノズル板に形成された複数
のノズル孔より画像形成用溶媒をそれぞれ噴射させて画
像記録材料に画像形成用溶媒を塗布する液体噴射装置を
製造する液体噴射装置の製造方法であって、複数のノズ
ル孔により構成されるノズル列の部分が凹部となるよう
にこのノズル列に沿ってノズル板を曲げ加工すること
で、凹部を挟むノズル板の両サイド領域間の画像記録材
料と対向する側のなす角度が180°を越えない角度に
なるようにし、次に、ノズル板の両サイド領域内の一方
のサイド領域を先にノズル板を往復動させる駆動部材に
接着剤で接着し、この後、ノズル板の他方のサイド領域
を駆動部材に接着剤で接着することを特徴とする。
【0015】請求項3による液体噴射装置の製造方法
は、前記他方のサイド領域の駆動部材への接着は、駆動
部材との間にできる隙間に接着剤を流し込んで固化させ
ることで行うことを特徴とする。
【0016】請求項1に係る液体噴射装置の作用を以下
に説明する。画像形成用溶媒を貯留した噴射タンクが、
画像記録材料の搬送経路に対向して配置される。画像形
成用溶媒を噴射する複数のノズル孔により構成されるノ
ズル列に沿ってこのノズル列の部分が凹部となるように
ノズル板に曲げ加工が施され、この曲げ加工されたノズ
ル板が、画像記録材料の搬送経路と対向する噴射タンク
の壁面の一部として噴射タンクに設置される。また、ノ
ズル板と接着される駆動部材が、搬送経路上の画像記録
材料に向かう方向に沿ってノズル板を往復動させる。
【0017】さらに、凹部を挟むノズル板の両側部分間
の画像記録材料と対向する側のなす角度が180°を越
えない角度とされる。
【0018】従って、ノズル板の両サイド領域間の画像
記録材料と対向する側の角度が、180°を越えない角
度とされているので、ノズル板の両サイド領域を駆動部
材にそれぞれ接着する際に、ノズル面となるノズル孔を
有した凹部を歪まさずに駆動部材に接着することが可能
となり、これによりノズル面となる凹部の真直度が向上
し、この結果として水滴の飛翔方向の均一性及び塗布の
均一性が高められる。
【0019】以上より、ノズル板のノズル孔が形成され
た部分の真直度を高めて、画像記録材料に均一な塗布膜
を形成し得ることができる。
【0020】請求項2に係る液体噴射装置の製造方法の
作用を以下に説明する。まず、複数のノズル孔により構
成されるノズル列に沿ってこのノズル列の部分が凹部と
なるようにノズル板を曲げ加工することで、このノズル
列を挟んだノズル板の両サイド領域間の画像記録材料と
対向する側の角度を、180°を越えない角度にする。
【0021】次に、ノズル列を挟むノズル板の両サイド
領域の内の一方のサイド領域のみを先に、ノズル板を往
復動する駆動部材に接着剤で接着した後、他方のサイド
領域を駆動部材に接着剤で接着することで、液体噴射装
置が製造される。
【0022】これにより、この液体噴射装置のノズル板
を往復動し、ノズル板に形成された複数のノズル孔より
画像形成用溶媒をそれぞれ噴射させて、画像記録材料に
画像形成用溶媒を塗布することができる。
【0023】従って、ノズル列を挟むノズル板の両サイ
ド領域を片側づつ順に駆動部材にそれぞれ接着すること
で、ノズル面となるノズル孔を有した凹部が歪まずにこ
の部分の真直度が向上し、この結果として水滴の飛翔方
向の均一性及び塗布の均一性が高められる。さらに、ノ
ズル板の両サイド領域間の画像記録材料と対向する側の
角度が、180°を越えない角度とされているので、よ
り適切な接着が可能となってノズル孔を有した凹部がよ
り歪まずに、真直度が一層向上するようになる。
【0024】以上より、ノズル板のノズル孔が形成され
た部分の真直度が高められて、画像記録材料に均一な塗
布膜を形成し得ることができる。
【0025】請求項3に係る液体噴射装置の製造方法の
作用を以下に説明する。本請求項は請求項2と同様に作
用する。さらに、本請求項では、他方のサイド領域の駆
動部材への接着は駆動部材との間にできる隙間に接着剤
を流し込んで固化させることで行う構成とした。
【0026】従って、他方のサイド領域と駆動部材との
間にできる隙間に接着剤を流し込むので、ノズル板に力
が加わらないようになってノズル孔を有した凹部がより
歪まずに、真直度が一層向上するようになる。
【0027】以上より、ノズル板のノズル孔が形成され
た部分の真直度が高められて、画像記録材料に均一な塗
布膜を形成し得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の一実施の形態
に係る画像形成装置である画像記録装置10の概略全体
構成図が示されている。
【0029】この図に示される画像記録装置10の機台
12内には、感光材料16を収納する感材マガジン14
が配置されており、感材マガジン14から引き出された
この感光材料16の感光(露光)面が左方へ向くように
感光材料16が感材マガジン14にロール状に巻き取ら
れている。
【0030】感材マガジン14の感光材料取出し口の近
傍には、ニップローラ18およびカッタ20が配置され
ており、感材マガジン14から感光材料16を所定長さ
引き出した後に切断することができる。カッタ20は、
例えば固定刃と移動刃から成るロータリータイプのカッ
タとされており、移動刃を回転カム等によって上下に移
動させて固定刃と噛み合わせ感光材料16を切断するこ
とができる。
【0031】カッタ20に対して感光材料16の搬送方
向下流側には、複数の搬送ローラ24、26、28、3
0、32、34が順に配置されており、各搬送ローラの
間には図示しないガイド板が配設されている。所定長さ
に切断された感光材料16は、まず搬送ローラ24、2
6の間に設けられた露光部22へ搬送される。
【0032】この露光部22の左側には露光装置38が
設けられている。露光装置38には、3種のLD、レン
ズユニット、ポリゴンミラー、ミラーユニットが配置さ
れており(何れも、図示省略)、露光装置38から光線
Cが露光部22に送られて、感光材料16が露光される
ようになっている。
【0033】さらに、露光部22の上方には、感光材料
16をU字状に湾曲させて搬送するUターン部40及び
画像形成用溶媒を塗布する為の水塗布部50が設けられ
ている。尚、本実施の形態において画像形成用溶媒とし
ては水が用いられる。
【0034】感材マガジン14から上昇し露光部22に
て露光された感光材料16は、搬送ローラ28、30に
よりそれぞれ挟持搬送されてUターン部40の上側寄り
の搬送経路を通過しつつ水塗布部50へ送り込まれる。
【0035】一方、図2に示す如く、水塗布部50にお
ける感光材料16の搬送経路Eと対向する位置には、液
体噴射装置である塗布装置310の一部を構成する噴射
タンク312が配置されている。
【0036】また、図2に示すように、この噴射タンク
312の左下方には、この噴射タンク312に供給する
為の水を貯留する水ボトル332が配置されており、こ
の水ボトル332の上部に水を濾過する為のフィルタ3
34が配置されている。そして、途中にポンプ336が
配置された送水パイプ342が、この水ボトル332と
フィルタ334との間を繋いでいる。
【0037】さらに、噴射タンク312の右側には、水
ボトル332より送られた水を溜めるサブタンク338
が配置されており、フィルタ334から送水パイプ34
4がサブタンク338にまで伸びている。
【0038】従って、ポンプ336が作動すると、水ボ
トル332からフィルタ334側に水が送られると共
に、フィルタ334を通過して濾過された水がサブタン
ク338に送られて、サブタンク338に水が一旦溜め
られるようになる。
【0039】また、サブタンク338と噴射タンク31
2との間を繋ぐ送水パイプ346が、これらの間に配置
されており、フィルタ334、サブタンク338、送水
パイプ346等を介して、水ボトル332よりポンプ3
36で送られた水がこの噴射タンク312内に満たされ
ることになる。
【0040】この噴射タンク312の下部には、水ボト
ル332に循環パイプ348で繋がれたトレー340が
配置されており、噴射タンク312より溢れ出した水を
トレー340が集め、循環パイプ348を介して水ボト
ル332に戻すようになっている。また、この循環パイ
プ348は、サブタンク338内にまで突出して伸びた
状態でサブタンク338に接続されており、サブタンク
338内に溜まった必要以上の水を水ボトル332に、
戻すようになっている。
【0041】さらに、図4及び図6に示すように、この
噴射タンク312の壁面の一部であって感光材料16の
搬送経路Eに対向した部分には、弾性変形可能な長方形
状の薄板を屈曲して形成したノズル板322が設置され
ている。
【0042】そして、図3から図5に示すように、この
ノズル板322には、ノズル板322の長手方向である
感光材料16の搬送方向Aと交差する方向に沿って、一
定の間隔で複数のノズル孔324(例えば直径数十μ
m)が、感光材料16の幅方向全体にわたってそれぞれ
形成され、これにより直線状に延びるノズル列が構成さ
れる。そして、このノズル列は、ノズル板322上に千
鳥掛状に4列配置されている。
【0043】つまり、線状に配列された複数のノズル孔
324により形成されるノズル列が、それぞれ噴射タン
ク312の長手方向Xに延びるように4列設けられてお
り、これらノズル列を構成するノズル孔324よりそれ
ぞれ噴射タンク312内に満たされた水が感光材料16
側に噴射されるように放出可能とされている。
【0044】尚、図5に示すように、それぞれのノズル
孔324は相互に同一の内径dを有する円形に形成され
ており、各ノズル孔324から相互にほぼ同一の体積の
水滴Lを噴射可能となっている。
【0045】また、このノズル板322には、複数のノ
ズル孔324が並ぶ方向であるノズル板322の長手方
向に沿った剛性を高めるように、ノズル列が延びる方向
に沿って延びる溝部322Aが、ノズル列を底部に配置
した状態で、屈曲して形成されている。そして、この溝
部322Aの底部がノズル孔324が配置されるノズル
板322の領域とされる。
【0046】他方、図2及び図3に示すように、この噴
射タンク312の上部から排気管330が伸びており、
この排気管330が噴射タンク312の内外を連通可能
としている。また、この排気管330の途中にこの排気
管330を開閉する図示しないバルブが設置されてい
て、このバルブの開閉動により、噴射タンク312内を
外気に対して連通及び閉鎖し得るようにもなっている。
【0047】線状に配列された複数のノズル孔324に
より形成されるノズル列の長手方向と直交する方向に位
置するノズル板322の端部であるノズル板322の両
サイド領域323A、323Bは、図9に示すように、
駆動部材である一対のてこ板320にそれぞれ接着剤3
52、354で接着されている。
【0048】この際、図9に示すように、ノズル板32
2には溝部322Aが屈曲して形成され、このノズル板
322のノズル列の部分である溝部322Aを挟んだ両
サイド領域323A、323B間の感光材料16と対向
する側の角度θが、180°を越えない角度とされてい
る。
【0049】そして、このように接着されて接続される
ことによって、ノズル板322と一対のてこ板320と
が連結されており、これら一対のてこ板320は、噴射
タンク312の一対の側壁312Aの下部にそれぞれ形
成された細幅の支持部312Bを介して、これら一対の
側壁312Aにそれぞれ固定されている。
【0050】一方、相互に当接して噴射タンク312の
頂面を形成する一対の頂壁312Cの一部は、噴射タン
ク312の外側にまで突出しており、この突出した頂壁
312Cの下側には、アクチュエータとなる複数の圧電
素子326(本実施の形態上では、片側に3本づつ)が
接着されて配置されている。この圧電素子326の下面
にはてこ板320の外端側が接着されて、圧電素子32
6とてこ板320とが連結されている。
【0051】従って、これら圧電素子326、てこ板3
20及び支持部312Bにより、てこ機構が構成される
ことになり、圧電素子326によっててこ板320の外
端側が動かされると、この動きと逆方向にてこ板320
の内端側が動くことになる。尚、この圧電素子326
は、積層された例えば圧電セラミックスで形成されてい
て、これにより圧電素子326の軸方向の変位が大きく
されたものであり、コントローラにより電圧の印加のタ
イミングが制御される電源(それぞれ図示せず)に、こ
の圧電素子326は接続されている。そして、前述の排
気管330の開閉用のバルブも、このコントローラに接
続されていて、このコントローラがバルブの開閉動も制
御することになる。
【0052】他方、これらてこ板320、側壁312
A、支持部312B及び頂壁312Cは、一体的に形成
されたフレーム314の一部をそれぞれ形成している。
図6に示すように、このフレーム314が一対重ね合わ
されて図示しないボルトでねじ止められることにより、
一対のてこ板320、一対の側壁312A、一対の頂壁
312C及び一対の支持部312Bが、それぞれ相互に
対向して配置された状態で、噴射タンク312の外枠を
形成することになる。
【0053】また、図3及び図4に示すように、複数の
ノズル孔324により形成されるノズル列の長手方向に
位置するノズル板322の端部であるノズル板322の
左右端と、一対のフレーム314の端部とで、区画され
た部分には、薄肉の封止板328が一対のフレーム31
4に接着された状態で配置されている。
【0054】さらに、この封止板328の内側には、ノ
ズル板322の左右端及び一対のフレーム314の端部
と、この封止板328との間の隙間を埋めて、これらの
間から水が漏れないようにする為、例えばシリコンゴム
系の接着剤である弾性接着剤が、充填されている。従っ
て、ノズル板322の左右端の動きを阻害せずに、噴射
タンク312の隙間が弾性接着剤により封止されること
になる。尚、薄肉の封止板328を用いず噴射タンク3
12の左右端を弾性接着剤のみで封止するようにしても
良い。
【0055】以上より、圧電素子326に電源より通電
されると、図7に示すように、圧電素子326が伸びて
てこ板320を支持部312B廻りに回動させる。これ
に伴って、この圧電素子326が、てこ板320を介し
てノズル板322の中央部を矢印B方向に沿って上昇さ
せるように、ノズル板322を変形させつつ変位させ
る。そして、このノズル板322の変形に伴って、噴射
タンク312内の水の圧力が高まり、4列に並んだノズ
ル孔324から少量の水である水滴Lが一括してそれぞ
れ線状に噴射されることになる。
【0056】さらに、圧電素子326に繰り返して通電
し、繰り返して圧電素子326を伸ばすことで、ノズル
孔324より連続して水滴Lを噴射することが可能とな
る。
【0057】次に、ノズル板322の凹部である溝部3
22Aの曲げ加工及びノズル板322のてこ板320へ
の接着を、図10及び図11に基づき以下に説明する。
【0058】図10(A)に示す平らな状態のノズル板
322の素材を、例えば図示しないプレスブレーキに取
り付けられた一対の金型412A、412B内に置き、
これら金型412A、412Bにより、図10(B)に
示すように溝部322Aの外側の一対の角部322Bを
それぞれコルゲーション曲げ加工して、曲げる。
【0059】この後、図示しないプレスブレーキに取り
付けられた別の一対の金型414A、414Bにより、
図10(C)に示すように溝部322Aの内側の一対の
角部322Cをそれぞれ同様にコルゲーション曲げ加工
して、図10(D)に示すようなノズル板322とす
る。尚、ノズル孔324は上記の曲げ加工の前に設けて
おくこととする。
【0060】つまり、従来の曲げ加工では、角部を一つ
一つ曲げるので溝部322Aの底部が大きく湾曲してし
まう恐れがあるものの、以上のようなコルゲーション曲
げ加工を採用することにより、ノズル孔324が配置さ
れるノズル板322の領域部分である溝部322Aの底
部が、金型によって挟み込まれた状態で曲げ加工される
ので、曲げ加工による歪みが溝部322Aの底部に生じ
難くなる。
【0061】そして、ノズル列に沿ってこのノズル列の
部分が溝状となるようにノズル板322を曲げ加工する
際に、図11に示すように、ノズル列を挟んだノズル板
322の両サイド領域323A、323B間の感光材料
16と対向する側の角度θを180°を越えない角度と
した。
【0062】次に、図11(A)に示すように、ノズル
列を挟むノズル板322の両サイド領域323A、32
3Bの内の一方のサイド領域323Aのみを先に、ノズ
ル板322を往復動するてこ板320に第1の接着剤3
52で接着してこれらを固着する。そして、この第1の
接着剤352が固化した後、図11(B)に示すよう
に、他方のサイド領域323Bをてこ板320に第2の
接着剤354で接着する。
【0063】尚、第1の接着剤352としては、一方の
サイド領域323Aの平面状の表面とてこ板320の平
面状の表面との間の隙間をこれらの面全体で接着してこ
れらの間を平行にする為に、熱可塑型或いは熱硬化型の
シート接着剤を採用することができるが、流動性の高い
液状接着剤であっても良い。
【0064】さらに、第2の接着剤354としては、他
方のサイド領域323Bとてこ板320との間にできる
隙間に流し込まれるので、流動性の高い熱硬化型の液状
接着剤である例えばエポキシ系の接着剤を採用すること
ができる。
【0065】つまり、第2の接着剤354により接着さ
れるノズル板322のサイド領域323Bがてこ板32
0に接触してこのサイド領域323Bの部分に応力が加
わらないように、角度θが180°を越えない角度とさ
れているので、このサイド領域323Bとてこ板320
との間に若干大きな隙間が形成されることになる。
【0066】この為、このサイド領域323Bを変形さ
せて角度θの大きさを変化させることなくサイド領域3
23Bとてこ板320との間を接着するべく、流動性の
高い熱硬化型の液状接着剤が採用された。
【0067】以上より、ノズル列を挟むノズル板322
の両サイド領域323A、323Bを片側づつ順にてこ
板320にそれぞれ接着することで、サイド領域323
Bを変形させず、これに伴ってノズル面となるノズル孔
324を有した溝状の部分である溝部322Aが歪まず
に真直度が向上し、この結果として水滴の飛翔方向の均
一性及び塗布の均一性が高められる。
【0068】尚この際の真直度は、図12に示すよう
に、ノズル孔324が配置されるノズル板322の領域
における、ノズル列の長手方向に直交する断面のノズル
板322の真直度yを言い、例えば0.05mm以内とさ
れる。
【0069】また、ノズル板322の両サイド領域32
3A、323B間の感光材料16と対向する側の角度θ
が、180°を越えない角度とされているので、ノズル
板322に応力が加わらずにより適切な接着が可能とな
り、ノズル孔324を有した溝状の部分がより歪まず
に、真直度が一層向上するようになる。
【0070】さらに、上記のように一方のサイド領域3
23Aを接着する接着剤と他方のサイド領域323Bを
接着する接着剤とを相違させることで、サイド領域32
3Bを変形させることなくより適切な接着が可能とな
り、ノズル孔324を有した溝状の部分がより歪まず
に、真直度が一層向上するようになる。
【0071】この結果、コルゲーション曲げ加工により
ノズル板322に湾曲が生じ難くなり、さらに、この状
態が上記のように維持されることで、ノズル列の長手方
向に直交する断面における各ノズル孔324からの水滴
の飛翔方向が相互にほぼ同一となり、均一な霧化特性を
確保できることになる。
【0072】尚、ノズル列の長手方向は、このようにコ
ルゲーション曲げ加工を実施することにより、必然的に
真直度が向上する。
【0073】以上より、ノズル板322のノズル孔32
4が形成された部分の真直度が高められて、感光材料1
6に均一な塗布膜を形成し得ることができる。
【0074】一方、図1に示すように、機台12内の左
上端部には受像材料108を収納する受材マガジン10
6が配置されている。この受像材料108の画像形成面
には媒染剤を有する色素固定材料が塗布されており、受
材マガジン106から引き出された受像材料108の画
像形成面が下方へ向くように受像材料108が受材マガ
ジン106にロール状に巻き取られている。
【0075】受材マガジン106の受像材料取出し口の
近傍には、ニップローラ110が配置されており、ニッ
プローラ110が受像材料108をニップして受材マガ
ジン106から受像材料108を引き出すと共にそのニ
ップを解除することができる。
【0076】ニップローラ110の側方にはカッタ11
2が配置されている。カッタ112は前述の感光材料用
のカッタ20と同様に、例えば固定刃と移動刃から成る
ロータリータイプのカッタとされている。この為、カッ
タ20の移動刃を回転カム等によって上下に移動させて
固定刃と噛み合わせることにより、受材マガジン106
から引き出された受像材料108を感光材料16よりも
短い長さに切断できるようになっている。
【0077】カッタ112の側方には、搬送ローラ13
2、134、136、138及び図示しないガイド板が
配置されており、所定長さに切断された受像材料108
を熱現像転写部120側に搬送できるようになってい
る。
【0078】図1及び図13に示す如く、熱現像転写部
120は、それぞれ複数の巻き掛けローラ140に巻き
掛けられて、それぞれ上下方向を長手方向としたループ
状にされた一対の無端ベルト122、124を有してい
る。従って、これらの巻き掛けローラ140のいずれか
が駆動回転されると、これらの巻き掛けローラ140に
巻き掛けられた一対の無端ベルト122、124がそれ
ぞれ回転される。
【0079】これら一対の無端ベルト122、124の
内の図上、右側の無端ベルト122のループ内には、上
下方向を長手方向とした平板状に形成された加熱板12
6が、無端ベルト122の左側の内周部分に対向しつつ
配置されている。この加熱板126の内部には、図示し
ない線状のヒータが配置されており、このヒータによっ
て加熱板126の表面を昇温して所定の温度に加熱でき
るようになっている。
【0080】従って、感光材料16は、搬送経路の最後
の搬送ローラ34により熱現像転写部120の一対の無
端ベルト122、124間に送り込まれる。また、受像
材料108は感光材料16の搬送に同期して搬送され、
感光材料16が所定長さ先行した状態で、搬送経路の最
後の搬送ローラ138により熱現像転写部120の一対
の無端ベルト122、124間に送り込まれて、感光材
料16に重ね合わせられる。
【0081】この場合、受像材料108は感光材料16
よりも幅方向寸法および長手方向寸法がいずれも小さい
寸法となっているため、感光材料16の周辺部は四辺と
も受像材料108の周辺部から突出した状態で重ね合わ
せられることになる。
【0082】以上より、一対の無端ベルト122、12
4によって重ね合わされた感光材料16及び受像材料1
08は、重ね合わせられた状態のままで一対の無端ベル
ト122、124によって挟持搬送されるようになる。
さらに、重ね合わされた感光材料16と受像材料108
が、一対の無端ベルト122、124間に完全に収まっ
た時点で、一対の無端ベルト122、124は回転を一
旦停止し、挟持した感光材料16と受像材料108を加
熱板126で加熱する。感光材料16は、この挟持搬送
時及び停止時において無端ベルト122及び加熱板12
6を介して加熱されることとなり、加熱に伴って、可動
性の色素を放出し、同時にこの色素が受像材料108の
色素固定層に転写されて、受像材料108に画像が得ら
れることになる。
【0083】さらに、一対の無端ベルト122、124
に対して材料供給方向下流側には、剥離爪128が配置
されている。この為、この剥離爪128が一対の無端ベ
ルト122、124間で挟持搬送される感光材料16と
受像材料108のうち、感光材料16の先端部のみに係
合し、一対の無端ベルト122、124間より突出した
この感光材料16の先端部を受像材料108から剥離さ
せることができる。
【0084】剥離爪128の左方には感材排出ローラ1
48が配置されており、剥離爪128に案内されながら
左方へ移動される感光材料16を、更に廃棄感光材料収
容部150側へ搬送し得るようになっている。
【0085】この廃棄感光材料収容部150は、感光材
料16が巻き付けられるドラム152及び、このドラム
152に一部が巻き掛けられているベルト154を有し
ている。さらに、このベルト154は複数のローラ15
6に巻き掛けられており、これらローラ156の回転に
よって、ベルト154が廻され、これに伴ってドラム1
52が回転するようになっている。
【0086】従って、ローラ156の回転によりベルト
154が廻された状態で、感光材料16が送り込まれる
と、感光材料16がドラム152の周りに集積できるよ
うになっている。
【0087】他方、図1上、一対の無端ベルト122、
124の下方から左方に向かって受像材料108を搬送
し得るように、受材排出ローラ162、164、16
6、168、170が順に配置されている。この為、一
対の無端ベルト122、124から排出された受像材料
108は、これら受材排出ローラ162、164、16
6、168、170によって搬送されて、トレイ172
へ排出されることになる。
【0088】次に本実施の形態の作用を説明する。上記
構成の画像記録装置10では、感材マガジン14がセッ
トされた後にニップローラ18が作動され、感光材料1
6がニップローラ18によって引き出されることにな
る。感光材料16が所定長さ引き出されると、カッタ2
0が作動して、感光材料16が所定長さに切断されると
共に、その感光(露光)面を左方へ向けた状態で露光部
22へ搬送される。そして、この感光材料16の露光部
22の通過と同時に露光装置38が作動し、露光部22
に位置する感光材料16へ画像が走査露光される。
【0089】露光が終了すると、露光後の感光材料16
は、水塗布部50に送られる。水塗布部50では、搬送
された感光材料16が、搬送ローラ32の駆動によって
図4に示すように、噴射タンク312側へ送り込まれ
る。
【0090】そして、搬送経路Eに沿って搬送される感
光材料16は、噴射タンク312よりの噴射により水が
付着されるが、この際の動作、作用を以下に説明する。
【0091】まず、コントローラによって排気管330
のバルブを閉じた状態とする。この状態でノズル板32
2から水を霧化しつつ噴射する際には、コントローラに
制御された電源よりの通電により圧電素子326に電圧
を印加して、全ての圧電素子326を同時に伸ばすよう
に変形させる。
【0092】圧電素子326がこのように変形すると、
一対のてこ板320の支持部312B廻りの回動を介し
て、変位がノズル板322に伝達されて、ノズル板32
2が噴射タンク312内の水を加圧するように変位させ
られる。この結果、噴射タンク312に充填された水を
図7に示すように、ノズル孔324から霧化しつつ噴出
させて、搬送中の感光材料16上に付着させることがで
きる。
【0093】具体的には、図8上、点線324Aで示す
部分の上方にノズル孔324が位置した瞬間に水を噴射
した後、次に図8上、実線324Bで示す部分の上方に
ノズル孔324が位置した瞬間に水を噴射するようなタ
イミングで、繰り返して水滴Lを噴射する。
【0094】さらにこの際、噴射タンク312の壁面の
一部として噴射タンク312に設置されたノズル板32
2に、水を噴射する複数のノズル孔324が感光材料1
6の幅方向全体にわたって4列配列されている。
【0095】そして、ノズル板322には、水を噴射す
る複数のノズル孔324により構成されるノズル列に沿
って延びる溝部322Aが屈曲して形成され、ノズル列
を挟んだノズル板322の両サイド領域323A、32
3B間の感光材料16と対向する側の角度θが、180
°を越えない角度とされている。
【0096】つまり、両サイド領域323A、323B
間の感光材料16と対向する側の角度θが、180°を
越えない角度とされているので、ノズル板322の両サ
イド領域323A、323Bをてこ板320にそれぞれ
接着する際に、ノズル面となるノズル孔324を有した
溝部322Aを歪まさずにてこ板320に接着すること
が可能となり、これにより溝部322Aの真直度が向上
し、この結果として水滴の飛翔方向の均一性及び塗布の
均一性が高められる。
【0097】従って、ノズル板322のノズル孔324
が形成された部分の真直度が高められて、均一な霧化特
性を確保できる。この為、水が付着されない部分が確実
に無くなり、凝集むらが無く均一に水を塗布するできる
ようになり、結果として、感光材料16に均一な塗布膜
を形成できる。
【0098】以上より、水が汚れて画像記録装置10自
身の劣化・画像品質の劣化を生じさせることなく、感光
材料16に均一な塗布膜を形成することができる。
【0099】一方、噴射タンク312がノズル孔324
を有し、このノズル孔324から水を噴射させるので、
水が溜められた槽内に感光材料等を漬けて塗布する塗布
装置と比較して、少量の水で塗布することが可能となる
と共に、短時間で感光材料16を乾燥できるようにな
る。
【0100】また、噴射タンク312が感光材料16の
幅方向全体にわたって配置される複数のノズル孔324
を有し、圧電素子326による一度の変位により、これ
らのノズル孔324から水が同時に噴射されるので、一
度の噴射で、感光材料16の幅方向全体にわたって広範
囲に水を塗布することができる。この為、ノズル板32
2を二次元平面上で走査する必要が無くなると共に、短
時間で大面積の塗布が可能となって、塗布時間を短縮す
ることが可能になる。
【0101】さらに、複数のノズル孔324により形成
されるノズル列の長手方向と直交する方向のノズル板3
22の両端部にてこ板320が連結され、このてこ板3
20を介してノズル板322と圧電素子326とが連結
されている。この為、直線状に配列されたノズル列の長
手方向に沿ってノズル孔324を一括して同一の変位量
で安定して変位させることができ、感光材料16へのよ
り一層均一な水の塗布が可能となる。
【0102】一方、ノズル板322のノズル孔324か
ら水が噴射されると、噴射タンク312内の水が順次減
少するものの、サブタンク338が水を供給して噴射タ
ンク312内の水位を一定にする機能を有しているの
で、サブタンク338側より水が供給されて、霧化中の
噴射タンク312内の水圧を一定値に保つことが可能と
なり、連続的な水の噴射が確保される。
【0103】この後、水塗布部50において画像形成用
溶媒としての水が塗布された感光材料16は、搬送ロー
ラ34によって熱現像転写部120の一対の無端ベルト
122、124間へ送り込まれる。
【0104】他方、感光材料16へ走査露光されるに伴
って、受像材料108も受材マガジン106からニップ
ローラ110によって引き出されて搬送される。受像材
料108が所定長さ引き出されると、カッタ112が作
動して受像材料108が所定長さに切断される。
【0105】カッタ112の作動後、切断された受像材
料108がガイド板によって案内されながら搬送ローラ
132、134、136、138によって搬送される。
受像材料108の先端部が搬送ローラ138によって挟
持されると、受像材料108は熱現像転写部120の直
前で待機状態となる。
【0106】そして、前述のように感光材料16が搬送
ローラ34によって一対の無端ベルト122、124間
へ送り込まれるのに伴って、受像材料108の搬送が再
開されて、一対の無端ベルト122、124間へ受像材
料108が感光材料16と一体的に送り込まれる。
【0107】この結果、感光材料16と受像材料108
が重ねられ、感光材料16と受像材料108とが加熱板
126により加熱されつつ挟持搬送されることにより、
熱現像転写を行って画像を受像材料108に形成する。
【0108】さらに、一対の無端ベルト122、124
からこれらが排出されると、受像材料108よりも所定
長さ先行して搬送される感光材料16の先端部に剥離爪
128が係合し、感光材料16の先端部を受像材料10
8から剥離する。この感光材料16は、さらに感材排出
ローラ148によって搬送され、廃棄感光材料収容部1
50内に集積される。この際、感光材料16はすぐに乾
燥するので、感光材料16を乾燥させる為に、ヒータ類
をさらに設ける必要もなくなる。
【0109】一方、感光材料16と分離された受像材料
108は、受材排出ローラ162、164、166、1
68、170によって搬送され、トレイ172へ排出さ
れる。
【0110】そして、複数枚の画像記録処理を実施する
場合には、以上の工程が順次連続して行なわれる。
【0111】このように、一対の無端ベルト122、1
24に挟まれて熱現像転写処理されて所定の画像が形成
(記録)された受像材料108は、一対の無端ベルト1
22、124から排出された後に、複数の受材排出ロー
ラ162、164、166、168、170によって挟
持搬送されて装置外へ取り出される。
【0112】尚、実施の形態においてノズル列を4列と
したが、これに限定されずに、2列、3列及び5列以上
の列数としても良く、ノズル列数を増やすことによっ
て、アクチュエータの駆動回数を減らすことが可能とな
る。
【0113】さらに、上記実施の形態においては、ノズ
ル列を搬送方向に対して直角に配置したが、直角に限定
する必要はなく、搬送方向に対して斜めに配置しても良
い。また、上記実施の形態においては、画像記録材料と
して感光材料16と受像材料108とを用い、露光後の
感光材料16に塗布装置310の噴射タンク312によ
り水を塗布し、感光材料16と受像材料108とを重ね
合わせて熱現像転写させる構成としたが、これに限ら
ず、受像材料108に水を噴射して塗布しても良い。
【0114】さらに、これらの材料に限らず他のシート
状あるいはロール状の画像記録材料であっても適用可能
であり、画像形成用溶媒を水以外の材料としても良い。
また、現像機における印画紙への現像液の塗布、印刷機
の浸し水の塗布、塗工機等へ応用することとしても良
い。
【0115】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る液体噴射
装置及び液体噴射装置の製造方法は、ノズル板のノズル
孔が形成された部分の真直度を高めて、画像記録材料に
均一な塗布膜を形成し得るという優れた効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像記録装置の概
略全体構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る塗布装置の概略全
体構成図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る噴射タンクの拡大
斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る噴射タンク下を感
光材料が搬送される状態を示す底面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る噴射タンクの断面
図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る噴射タンクから水
を噴射する状態を示す断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る噴射タンクのノズ
ル孔の位置を感光材料上に投影した説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る噴射タンクの要部
拡大断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係るノズル板の曲げ
加工を説明する図であって、(A)は曲げ加工前の正面
図であり、(B)は外側の角部の曲げ加工の正面図であ
り、(C)は内側の角部の曲げ加工の正面図であり、
(D)は曲げ加工終了後の斜視図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係るノズル板の接着
を説明する図であって、(A)は一方のサイド領域を接
着した断面図であり、(B)は他方のサイド領域を接着
した断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係るノズル板の真直
度の意味を説明する断面図である。
【図13】本発明の一実施の形態に係る熱現像転写部の
拡大図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 16 感光材料(画像記録材料) 62 水塗布部 310 塗布装置 312 噴射タンク 322 ノズル板 322A 溝部 323A サイド領域 323B サイド領域 324 ノズル孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像記録材料の搬送経路に対向して配置
    され且つ画像形成用溶媒を貯留した噴射タンクと、 画像記録材料の搬送経路と対向する噴射タンクの壁面の
    一部として噴射タンクに設置され、複数のノズル孔によ
    り構成されるノズル列が設けられたノズル板と、 ノズル板が接着され且つ搬送経路上の画像記録材料に向
    かう方向に沿ってノズル板を往復動させる駆動部材と、 を有した液体噴射装置であって、 前記ノズル板にはノズル列に沿ってこのノズル列の部分
    が凹部となるように曲げ加工が施され、この凹部を挟む
    ノズル板の両側部分間の画像記録材料と対向する側のな
    す角度が180°を越えない角度とされることを特徴と
    する液体噴射装置。
  2. 【請求項2】 ノズル板を往復動させてノズル板に形成
    された複数のノズル孔より画像形成用溶媒をそれぞれ噴
    射させて画像記録材料に画像形成用溶媒を塗布する液体
    噴射装置を製造する液体噴射装置の製造方法であって、 複数のノズル孔により構成されるノズル列の部分が凹部
    となるようにこのノズル列に沿ってノズル板を曲げ加工
    することで、凹部を挟むノズル板の両サイド領域間の画
    像記録材料と対向する側のなす角度が180°を越えな
    い角度になるようにし、 次に、ノズル板の両サイド領域内の一方のサイド領域を
    先にノズル板を往復動させる駆動部材に接着剤で接着
    し、 この後、ノズル板の他方のサイド領域を駆動部材に接着
    剤で接着することを特徴とする液体噴射装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記他方のサイド領域の駆動部材への接
    着は、駆動部材との間にできる隙間に接着剤を流し込ん
    で固化させることで行うことを特徴とする請求項2記載
    の液体噴射装置の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001007099A1 (fr) 1999-07-22 2001-02-01 Nissho Corporation Procede de nettoyage d'un dialyseur

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WO2001007099A1 (fr) 1999-07-22 2001-02-01 Nissho Corporation Procede de nettoyage d'un dialyseur

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