JPH11271951A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11271951A
JPH11271951A JP7002598A JP7002598A JPH11271951A JP H11271951 A JPH11271951 A JP H11271951A JP 7002598 A JP7002598 A JP 7002598A JP 7002598 A JP7002598 A JP 7002598A JP H11271951 A JPH11271951 A JP H11271951A
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JP
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photosensitive material
image
water
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JP7002598A
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English (en)
Inventor
Kazuo Sanada
和男 眞田
Tsutomu Takatsuka
務 高塚
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像記録材料に適正かつ均一に液体である画
像形成用溶媒を塗布可能とする。 【解決手段】 画像記録材料16をマイラ506で所定
位置に平面状に保ちながらガイド板352上を搬送させ
つつ噴射器312によって画像形成用溶媒を噴射して適
正かつ均一に塗布する。画像記録材料16の搬送経路D
の噴射器312より上流側と下流側に画像記録材料16
を検知する検出手段508、510を配置し、これらの
間の通常の搬送時間と、実際の搬送時間とを対比させて
画像記録材料16の変形の有無を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感光材料及び受
像材料等の画像記録材料上に液体噴射装置により適切に
画像形成用処理液を噴射させるためのサブユニットを備
えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】二種の画像記録材料、例えば感光材料と
受像材料とを用いて画像記録処理を行う画像形成装置が
知られている。
【0003】この種の画像形成装置内には、感光材料に
塗布するための画像形成用処理液を溜めた槽を有する画
像形成用処理液塗布部が配置されており、さらに、加熱
ドラムとこの加熱ドラムの外周に圧接し加熱ドラムと共
に回転する無端圧接ベルトから成る熱現像転写部が配置
されている。
【0004】画像形成装置内で挟持搬送されながら画像
が露光された感光材料は、画像形成用処理液塗布部にお
いて画像形成用処理液としての水が溜められた槽内に漬
けられて、水が塗布された後に、熱現像転写部へ送り込
まれる。一方、受像材料は、感光材料と同様に熱現像転
写部へ送り込まれる。
【0005】熱現像転写部においては、水塗布後の感光
材料が受像材料と重ね合わされ、この状態で加熱ドラム
の外周へ密着しつつ巻き付けられる。さらに、両材料は
加熱ドラムと無端圧接ベルトとの間で挟持搬送され、感
光材料が熱現像されると共に受像材料へ画像が転写され
て、所定の画像が受像材料に形成(記録)される。
【0006】但し、画像形成用処理液である水が溜めら
れた槽内に感光材料を漬けて塗布する場合、感光材料に
一旦接触した水が槽内に常時保持されることになる。こ
の結果として、感光材料からわずかに溶出した有機物質
を栄養源として細菌が槽内に繁殖して水が汚れ、これが
画像形成装置自身の劣化及び画像品質の劣化の原因とな
る虞を有していた。
【0007】このため、槽等の水の供給側を感光材料と
非接触とし、ノズル孔を有したノズル板を振動すること
により、感光材料に小さな水滴を噴射器より噴出して塗
布することが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、搬送ローラに
より感光材料を搬送しつつ、単に水滴を噴出するだけで
は、水滴を噴出する際に、噴射器と感光材料との間のク
リアランスを一定に保てない。この為、感光材料が噴射
器に接近し過ぎ、さらには噴射器に接触したり、或いは
噴射器から離れ過ぎたりする結果として、感光材料上に
水が過度に付着され、又は水が充分に付着されない部分
を生じ、均一に感光材料上に水を塗布することが困難で
あった。
【0009】また、感光材料に水が塗布され、水が感光
材料内に浸透して化学変化が迅速にかつ安定して行なわ
れるようにするため、噴射器で水を塗布する前に感光材
料を所定温度に加熱することが望ましい。
【0010】しかし、感光材料を加熱すると感光材料が
波状に熱変形して、一層感光材料と噴射器との間の間隔
であるクリアランスを一定に保てなくなり、感光材料上
に均一に水を塗布することが困難となる。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、画像記録材料
に適正かつ均一に画像形成用処理液を塗布可能とするこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
画像形成装置は、画像記録材料の搬送経路に対向して配
置され且つ画像形成用処理液を画像記録材料に向かって
噴射する噴射器と、搬送経路上における噴射器に近接し
た位置に設けられ、画像記録材料を平面状に保つと共
に、画像記録材料と噴射器の処理液を噴射する部分との
間隔を所定距離に保つ位置合わせ手段と、を有すること
を特徴とする。
【0013】上述のように構成することにより、搬送経
路における噴射器の部位で画像記録材料が位置合わせ手
段により、噴射器の処理液を噴射する部分に対して所定
距離離れ、かつ平面状態に保持されるので、この噴射器
で液体である処理液を噴射した際、霧化され適切に分散
した処理液が、画像記録材料の平面上に均一に塗布され
る。
【0014】本発明の請求項2記載の画像形成装置は、
画像記録材料の搬送経路に対向して配置され且つ画像形
成用処理液を画像記録材料に向かって噴射する噴射器
と、搬送経路上における噴射器に対する上流側と下流側
とにそれぞれ配置され、画像記録材料を検出する検出手
段と、搬送経路上を通常の搬送速度で搬送されたときの
両検出手段間の所定の通過時間と、画像記録材料の実際
の通過時間を比較することにより、画像記録材料に画像
形成用処理液を塗布した状態を判別する判別手段と、を
有することを特徴とする。
【0015】上述のように構成することにより、搬送経
路上における噴射器による処理液の噴射位置部分を画像
記録材料がその全長を最長の状態とする平面を保って送
られたか、又は変形して全長が短くなった状態で送られ
たかを搬送時間の対比によって検出し、画像記録材料が
変形して送られたときには、その変形した画像記録材料
に均一に処理液が塗布されなかったこととして塗布状態
を検出し、塗布状態の良否を判別できるようにする。
【0016】本発明の請求項3記載の画像形成装置は、
画像記録材料の搬送経路に対向して配置され且つ画像形
成用処理液を画像記録材料に向かって噴射する噴射器
と、搬送経路上における噴射器より上流側に配置され、
画像記録材料を移動可能に支えて案内するガイド板と、
ガイド板上を移動する画像記録材料をガイト板面に押し
付けるよう摺接して画像記録材料を平面状に保つと共
に、画像記録材料と噴射器の処理液を噴射するノズル孔
の部分との間隔を所定距離に保つための弾性部材と、搬
送経路上における弾性部材より上流側に配置された画像
記録材料を加熱するための加熱装置と、搬送経路上にお
ける、加熱装置より上流側に画像記録材料を検知するよ
う配置されると共に、噴射器より下流側に画像記録材料
を検知するよう配置され、画像記録材料が搬送経路上を
通常の速度で搬送されるときに上流側で検知されてから
下流側で検知されるまでの時間を基準とし、これに実際
に画像記録材料が上流側で検知されてから下流側で検知
されるまでの時間を対比させて画像記録材料の変形を検
出する検出手段と、を有することを特徴とする。
【0017】上述のように構成することにより、搬送経
路上を搬送されて来た画像記録材料を加熱装置で加熱し
て、この加熱された画像記録材料上に噴射器で処理液を
噴射したときの処理液による化学変化を適正化して良好
に処理可能とする。また、画像記録材料を加熱したきの
変形を弾性部材で抑制して平面を保たせると共に、噴射
器の噴射部と画像記録材料との距離を所定間隔に保ち、
噴射器によって均一に処理液を塗布可能とする。さら
に、搬送経路の噴射器の対応部分を画像記録材料が平面
を保って搬送されたか、又は変形状態で搬送されたかに
よる通過時間の相異から、この画像記録材料に適正に処
理液が塗布されたか否かを検出し、不良品の発生を防止
可能とする。
【0018】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の実施の形態に
係る画像形成装置である画像記録装置10の概略全体構
成が示されている。
【0019】この図に示される画像記録装置10の機台
12内には、感光材料16を収納する感材マガジン14
が配置されており、感材マガジン14から引き出された
この感光材料16の感光(露光)面が左方へ向くように
感光材料16が感材マガジン14にロール状に巻き取ら
れている。
【0020】感材マガジン14の感光材料取出し口の近
傍には、ニップローラ18およびカッタ20が配置され
ており、感材マガジン14から感光材料16を所定長さ
引き出した後に切断することができる。カッタ20は、
例えば固定刃と移動刃から成るサーキュラータイプのカ
ッタとされており、移動刃を回転カム等によって上下に
移動させて固定刃と噛み合わせ感光材料16を切断する
ことができる。
【0021】カッタ20に対して感光材料16の搬送方
向下流側には、複数の搬送ローラ24、26、28、3
0、32、34が順に配置されており、各搬送ローラの
間には図1上、図示しないガイド板が配設されている。
所定長さに切断された感光材料16は、まず搬送ローラ
24、26の間に設けられた露光部22へ搬送される。
【0022】この露光部22の左側には露光装置38が
設けられている。露光装置38には、3種のLD、レン
ズユニット、ポリゴンミラー、ミラーユニットが配置さ
れており(何れも、図示省略)、露光装置38から光線
Cが露光部22に送られて、感光材料16が露光される
ようになっている。
【0023】さらに、露光部22の上方には、感光材料
16をU字状に湾曲させて搬送するUターン部40及び
画像形成用処理液を塗布する為の水塗布部50が設けら
れている。尚、本実施の形態において画像形成用処理液
としては水が用いられる。
【0024】感材マガジン14から上昇し露光部22に
て露光された感光材料16は、搬送ローラ28、30に
よりそれぞれ挟持搬送されてUターン部40の上側寄り
の搬送経路を通過しつつ水塗布部50へ送り込まれる。
【0025】一方、図2に示す如く、水塗布部50にお
ける感光材料16の搬送経路Dと対向する位置には、液
体噴射装置としての塗布装置310の一部を構成する噴
射器である噴射タンク312が配置されている。
【0026】また、図2に示すように、この噴射タンク
312の左下方には、この噴射タンク312に供給する
為の水を貯留する水ボトル332が配置されており、こ
の水ボトル332の上部に水を濾過する為のフィルタ3
34が配置されている。そして、途中にポンプ336が
配置された送水パイプ342が、この水ボトル332と
フィルタ334との間を繋いでいる。
【0027】さらに、噴射タンク312の右側には、水
ボトル332より送られた水を溜めるサブタンク338
が配置されており、フィルタ334から送水パイプ34
4がサブタンク338にまで伸びている。
【0028】従って、ポンプ336が作動すると、水ボ
トル332からフィルタ334側に水が送られると共
に、フィルタ334を通過して濾過された水がサブタン
ク338に送られて、サブタンク338に水が一旦溜め
られるようになる。
【0029】また、サブタンク338と噴射タンク31
2の一端側の側部との間を繋ぐ送水パイプ346が、こ
れらの間に配置されており、フィルタ334、サブタン
ク338、送水パイプ346等を介して、水ボトル33
2よりポンプ336で送られた水がこの噴射タンク31
2内に満たされることになる。
【0030】図2、図8〜図10に示すように、この噴
射タンク312の図に向って下部側、つまり感光材料1
6の搬送経路Dを挟んで噴射タンク312と対向した側
には、断面略U字形の溝状に形成されると共に水ボトル
332に循環パイプ348で繋がれたトレー340が配
置されており、噴射タンク312より溢れ出した水をト
レー340が集め、循環パイプ348を介して水ボトル
332に戻すようになっている。また、この循環パイプ
348は、サブタンク338内にまで突出して伸びた状
態でサブタンク338に接続されており、サブタンク3
38内に溜まった必要以上の水を水ボトル332に、戻
すようになっている。
【0031】また、噴射タンク312とトレー340と
の間位置付近に設定された搬送経路D上には、画像記録
材料である感光材料と噴射タンク312との間のクリア
ランスを一定に保つためのサブユニットと、加熱装置と
が配置されている。
【0032】この噴射タンク312と、これより上流側
に位置する搬送ローラ32との間の搬送経路Dの一部を
設定するために、この部位の搬送経路Dの下側に沿っ
て、感光材料16を支持しつつその移動動作を案内する
ガイド板352が設置されている。このガイド板352
の下流側端辺は、トレー340の断面略U字状の溝内に
少し掛るように臨まされている。
【0033】また、ガイド板352の下流側に、搬送経
路Dの下側に沿って、感光材料を支持しつつ移動を案内
する受け継ぎガイド板500が配置されている。この受
け継ぎガイド板500の上流側のガイド板352に対向
する端辺部分には、トレー340の溝内へ先端から入り
込むように傾斜された傾斜案内部502が形成されてい
る。
【0034】この傾斜案内部502は、噴射タンク31
2から液が噴射される直下に位置しこの噴射された液が
感光材料16に掛らなかったときにその傾斜面で受けて
トレー340内へ導くと共に、感光材料がガイド板35
2に案内されて下流側へ送られる際に感光材料の移動方
向の先端部がトレー340側へ垂れ下がってもこの垂れ
下がった端部を傾斜案内部502で受けて受け継ぎガイ
ド板500上へ導くように構成されている。
【0035】ガイド板500に対応した搬送経路Dの上
方隣接位置には、加熱装置504が、搬送ローラ32に
近接して配置されている。この加熱装置504は、通常
の加熱手段で構成でき、例えばプレート加熱手段、ヒー
トローラ加熱手段、雰囲気加熱手段(遠又は近)赤外線
加熱手段、又はマイクロ波加熱手段を用いることができ
る。
【0036】また、ガイド板500に対応した搬送経路
Dの上方側における、加熱装置504と噴射タンク31
2との間位置には、感光材料16を平面状に押える位置
合せ手段としての弾性部材であるマイラ506が配置さ
れている。このマイラ506は、ゴム、ポリエチレン等
の合成樹脂、又は金属ばね材等の弾性材料を薄板状に形
成したもので、その下流側へ向けて傾斜するよう延出さ
れた自由端部を、ガイド板352上を移動する感光材料
16の上面に摺接させて、図10に3点鎖線で示す如く
感光材料16がカールし、又は波打つ状態に変形せず、
図に実線で示す平面を保った状態で移送される如く軽く
押えるよう、このマイラ506の基端部を図示しない支
持部材に固定して配置されている。なお、このマイラ5
06は、その自由端部をなるべく噴射タンク312の液
を噴射する位置に接近した位置とし、この液が噴射され
る位置において感光材料16に平面を保たせるよう構成
することが望ましい。さらに、マイラ506は、図8に
示す如く噴射タンク132の長さ方向の所要複数箇所
(本実施の形態では5箇所)に断片的に配置するよう構
成するばかりでなく、噴射タンク312の長さ方向に沿
って帯状に連なる単体の構成としても良い。なお、この
位置合せ手段はマイラ506の構成に限られるものでは
なく、感光材料16をガイド板500上に平面的に押さ
え付けながら、この感光材料16を移動可能に支受する
構成であれば、転接するローラ等の種々の構成を取り得
る。また、加熱装置504部分にも、図12に例示する
ようなガイドの構成を配置することができる。すなわ
ち、厚板の一端部を湾曲させて摺接ガイド部材505を
形成し、この摺接ガイド部材505の湾曲した先端部を
図示しない固定部材に軸ピン507で軸着して、摺接ガ
イド部材505の平板底面部がガイド板352上を移動
する感光材料16の表面に平行に摺接するよう装着す
る。
【0037】さらに、摺接ガイド部材505の上部に
は、加熱装置504を一体的に設け、この加熱装置50
4の熱が摺接ガイド部材505を介して感光材料16に
伝わるようにすると共に、感光材料16を押し付け平面
状にするおもしとして働くように構成する。これによ
り、ガイド板352上を移送される感光材料16は、摺
接ガイド部材505によって平面状に押さえ付けられな
がら適温に加熱されて、この平面状態を保ったままマイ
ラ506側へ移送されるので、感光材料16にカール等
を生じるのをより有効に防止できる。
【0038】図8〜図10に示すように、搬送経路D上
における、噴射タンク312の上流側と下流側との各所
定位置にそれぞれ感光材料16が通過するときを検出す
る判別手段としての検出センサ508、510が配置さ
れている。このように配置された噴射タンク312の上
流側の検出センサ508は、図10に示す如く、搬送ロ
ーラ32の上流側の近傍に搬送経路Dに隣接して配置さ
れ、この搬送経路D上を搬送されて来た感光材料16の
先端部の通過を検出すると共に、その後端部の通過を検
出するよう構成されている。
【0039】また、噴射タンク312の下流側の検出セ
ンサ510は、受け継ぎガイド板500の中間部の真上
に隣接して配置され、感光材料16の始端部と終端部と
の各通過時を検出するよう構成されている。これら2個
の検出センサ508、510は、その検出信号を画像形
成装置の図示しない制御部に送信するよう構成されてい
る。なお、前述の検出センサ508、510は図13に
例示するようなスイッチ式のセンサとして構成すること
ができる。これは、一対の通路設定ガイド部材512、
514と操作スティク付きスイッチ516とで構成され
ている。
【0040】この一対の通路設定ガイド部材512、5
14は、これらの間に搬送経路Dを挟むようにして、こ
の搬送経路Dと平行に配置されている。この搬送経路D
の図に向かって上側に配置される一方の通路設定ガイド
部材512は、その搬送経路Dの上流側と下流側との端
部をそれぞれ図に向かって上方へ向け折曲形成されてい
る。また、搬送経路Dの図に向かって下側に配置される
他方の通路設定ガイド部材514は、その搬送経路Dの
上流側と下流側との端部をそれぞれ図に向かって下方へ
向け折曲形成されている。これら一対の通路設定ガイド
部材512、514の間隔は、感光材料16がカールし
ない平面状態で滑らかに通過できる距離に設定されてい
る。
【0041】さらに、通路設定ガイド部材514の搬送
経路Dと平行な平面中央部には、開口518が穿設され
ている。この通路設定ガイド部材514の開口518の
直下位置には、操作スティク付きスイッチ516が配置
されている。
【0042】この操作スティク付きスイッチ516は、
棒状のスティク520を直立する状態に自動復帰するよ
う傾動可能に装着し、このスティク520を傾動操作す
ることによってスイッチ信号を発生するよう構成されて
いる。この操作スティク付きスイッチ516は、そのス
ティク520が開口518から一対の通路設定ガイド部
材512、514の間の搬送経路D部分に延出する状態
に配置されている。
【0043】上述のように構成された検出センサ50
8、510は、それぞれ搬送経路D上を一対の通路設定
ガイド部材512、514によって挟まれるように案内
されて感光材料16が通過する際、感光材料16によっ
てスティク520が傾動されることにより感光材料16
の通過を検出する。
【0044】次に制御部では、上流側の検出センサ50
8で感光材料16の先端部を検出すると、タイマにより
時間の計測を開始する。
【0045】次に、感光材料16が搬送経路D上を通常
の速度で上流側の検出センサ508から下流側の検出セ
ンサ510まで移動する所定の待機時間がたつまで待
つ。
【0046】次に、この待機時間経過時(所定の誤差時
間を含むよう設定されている)に、この感光材料16の
先端部が下流側の検出センサ510で検出されるか否か
を判断する。
【0047】そして、制御部が待機時間経過時に下流側
の検出センサ510の検出信号を受けた場合には、感光
材料16が図10に実線で示す如く平面的に送られて適
切に水が塗布された状態であるから、その後の処理作業
を続行する。
【0048】また、制御部が下流側の検出センサ510
の検出信号を受けなかった場合(検出センサ510が待
機時間より遅れて感光材料16を検出した信号を制御部
に送った場合)には、感光材料16は例えば図10に3
点鎖線で示すようにカール等により波打ち状態(ジャミ
ング状態)と想定されるので、制御部は画像形成装置の
感光材料16を処理している動作を停止し、この塗布装
置310の噴射タンク312の近辺でトラブルが発生し
たことを操作者に知らせる警報を発するよう構成されて
いる。なお、制御部は噴射タンク312近辺のトラブル
発生原因となった感光材料16を取り除いた後に、画像
形成装置を再始動させるよう制御する。
【0049】すなわち上述のような画像形成装置におけ
る塗布装置310の噴射タンク312、サブユニット、
及び加熱装置504の近辺の部分では、感光材料16が
搬送経路D上を下流側へ搬送されて来ると、上流側の検
出センサ508でその先端が検知され、これに続く搬送
ローラ32でガイド板352上へ送られる。この感光材
料16はガイド板352上を移動中に加熱装置504に
よって所定温度まで加熱され、さらにマイラ506側へ
送られると、マイラ506の斜状の下側面に案内され
て、このマイラ506とガイド板352との間へ挟み込
まれ、感光材料16の上側に向いた一方の面である感材
面にマイラ506の自由端部が軽く押すように摺接し
て、感光材料16をガイド板352の上平面に押し当て
て平面に押し延ばすと共に、噴射タンク312の液を噴
射する底面のノズル孔側から所定間隔を置いた位置(図
6に示す、噴射タンク312と感光材料16との間のク
リアランスKを置いた位置)に位置合わせする。
【0050】このように搬送経路D上の噴射タンク31
2に対し一定の間隔を置いた所定の位置を平面状態で搬
送される感光材料16の片面の感材面にのみ噴射タンク
312から処理液である水を噴霧して万遍なく均一に塗
布しながら受け継ぎガイド板500側へ送り出す。この
際、感光材料16はマイラ506で平面状態に押さえら
れ、噴射タンク312から所定距離引き離されているか
ら、感光材料16が加熱装置504で加熱され大きく波
打ってその感材面を噴射タンク312の水を噴射するノ
ズル孔部分に接触させ不均一に水が付着することを防止
し、さらに感光材料16の平面部の各部に乱雑な凸凹が
できて、平面部に噴射された水が付着しにくい所や、水
が貯り易い部分ができて均一に水が塗布できないことを
防止できる。
【0051】さらに、噴射タンク312により水が塗布
される部分において感光材料16が波打つ状態にからま
る等のいわゆるジャミングを生じた場合には、水が均一
に塗布されないので、このジャミングの状態を2個の検
出センサ508、510を用いて検出し画像形成装置を
止めて水塗布不良の感光材料16を取り除けるから、処
理不良の感光材料16によって不良品が作り出されるこ
とを防止できる。
【0052】なお、塗布装置310の噴射タンク31
2、サブユニット、及び加熱装置504の部分の構成
は、本実施の形態の画像形成装置ばかりでなく、プリン
タ等の種々の画像を形成する装置に利用できることは勿
論である。
【0053】図1、図2、図8、及び図9に示すよう
に、感光材料16の搬送経路Dを挟んで噴射タンク31
2と対向した側であって、噴射タンク312に対して感
光材料16の搬送方向下流側の位置には、内部が空洞と
なった箱状のチャンバ354が配置されている。このチ
ャンバ354の上部を図示しないヒータ等が封入された
滑らかな平板である加熱板356が覆っており、この加
熱板356には、チャンバ354内と外部との間を貫通
する多数の吸引孔358が等間隔で形成されている。
【0054】また、図8に示すように、このチャンバ3
54の一端側には、チャンバ354内の空気を吸引する
為の一対のファン360が設置されており、これらチャ
ンバ354とファン360との間をダクト362が連結
している。
【0055】従って、ファン360を作動することによ
り、チャンバ354内の空気がダクト362を介して吸
引され、これに伴って、加熱板356の吸引孔358で
感光材料16の非塗布面(図2における下側面)を吸引
し、加熱板356が感光材料16を搬送経路D上で加熱
すると共に感光材料16を案内することになる。
【0056】さらに、噴射タンク312及び加熱板35
6に対して感光材料16の搬送経路Dの下流側には、水
が噴射された後の感光材料16を搬送する為の複数のロ
ーラからなる搬送ローラ34が、配置されている。
【0057】一方、図4及び図6に示すように、この噴
射タンク312の壁面の一部である底壁面としての感光
材料16の搬送経路Dに対向した部分には、弾性変形可
能な長方形状の薄板状の板材(例えば板厚が60μm以
下)により形成されたノズル板322が設置されてい
る。
【0058】そして、図3から図5に示すように、この
ノズル板322には、一定の間隔で感光材料16の搬送
方向Aと交差する方向に沿って直線状に並べられる複数
のノズル孔324(例えば直径10μm〜200μm)
が、感光材料16の幅方向全体にわたって配置されてい
る。この為、これらノズル孔324よりそれぞれ噴射タ
ンク312内に満たされた水が感光材料16側に噴射さ
れるように放出可能とされている。
【0059】また、このノズル板322には、複数のノ
ズル孔324が並ぶ方向であるノズル板322の長手方
向に沿った剛性を高めるために、複数のノズル孔324
が線状に並んだ方向に沿って延びる溝部322Aが、屈
曲して形成されている。
【0060】他方、図2及び図3に示すように、送水パ
イプ346が繋がれた部分と反対側の噴射タンク312
の上部から排気管330が伸びており、この排気管33
0が噴射タンク312の内外を連通可能としている。ま
た、この排気管330の途中にこの排気管330を開閉
する図示しないバルブが設置されていて、このバルブの
開閉動により、噴射タンク312内を外気に対して連通
及び閉鎖し得るように構成されている。
【0061】線状に配列された複数のノズル孔324に
より形成されるノズル列の長手方向と直交する方向に位
置するノズル板322の端部であるノズル板322の両
端部は、図6に示すように、変位伝達部材である一対の
てこ板320にそれぞれ接着剤等で接着されている。そ
して、このように接着されて接続されることによって、
ノズル板322と一対のてこ板320とが連結されてい
る。これら一対のてこ板320は、噴射タンク312の
一対の側壁312Aの下部にそれぞれ形成される細幅で
複数のノズル孔324が線状に並んだ方向に沿って延び
る支持部312Bを介して、これら一対の側壁312A
にそれぞれ固定されている。
【0062】一方、相互に当接して噴射タンク312の
頂面を形成する一対の頂壁312Cの一部は、噴射タン
ク312の外側にまで突出しており、この突出した頂壁
312Cの下側には、アクチュエータとなる複数の圧電
素子326(本実施の形態上では、片側に3本づつ)が
接着されて配置されている。この圧電素子326の下面
には、複数のノズル孔324に対して支持部312Bを
挟んで位置するてこ板320の部分であるてこ板320
の外端側が接着されて、圧電素子326とてこ板320
とが連結されている。
【0063】従って、これら圧電素子326、てこ板3
20及び支持部312Bにより、てこ機構が構成される
ことになり、圧電素子326によっててこ板320の外
端側が動かされると、てこ板320が支持部312B廻
りに揺動され、この動きと逆方向にてこ板320の内端
側が動くことになる。尚、この圧電素子326は、積層
された例えば圧電セラミックスで形成されていて、これ
により圧電素子326の軸方向の変位が大きくされたも
のであり、コントローラにより電圧の印加のタイミング
が制御される電源(それぞれ図示せず)に、この圧電素
子326は接続されている。そして、前述の排気管33
0の開閉用のバルブも、このコントローラに接続されて
いて、このコントローラがバルブの開閉動も制御するこ
とになる。
【0064】他方、これらてこ板320、側壁312
A、支持部312B及び頂壁312Cは、一体的に形成
されたフレーム314の一部をそれぞれ形成している。
図6に示すように、このフレーム314が一対重ね合わ
されて図示しないボルトでねじ止めされることにより、
一対のてこ板320、一対の側壁312A、一対の頂壁
312C及び一対の支持部312Bが、それぞれ相互に
対向して配置された状態で、噴射タンク312の外枠を
形成することになる。尚、このフレーム314は、アル
ミニウム、真鍮、マグネシウム等の金属材料により形成
される。
【0065】以上より、少ない数の圧電素子326によ
って、複数のノズル孔324が線状に並んだ方向に沿っ
て均一で大きなノズル板322の振幅が得られることに
なる。この為、感光材料16の幅方向に沿った振幅分布
が均一であって、かつ各ノズル孔324の周辺部分の水
圧が霧化可能な圧力に達するような振幅にすることがで
きる。この結果として、複数のノズル孔324から感光
材料16の幅方向全体にほぼ均一に水を噴射して霧化す
ることが可能となる。
【0066】また、図3及び図4に示すように、ノズル
孔324により形成されるノズル列の長手方向に位置す
るノズル板322の端部であるノズル板322の左右端
と、一対のフレーム314の端部とで、区画された部分
には、薄肉の封止板328が一対のフレーム314に接
着された状態で配置されている。
【0067】さらに、この封止板328の内側には、ノ
ズル板322の左右端及び一対のフレーム314の端部
と、この封止板328との間の隙間を埋めて、これらの
間から水が漏れないようにする為、例えばシリコンゴム
系の接着剤である弾性接着剤が、充填されている。従っ
て、ノズル板322の左右端の動きを阻害せずに、噴射
タンク312の隙間が弾性接着剤により封止されること
になる。尚、薄肉の封止板328を用いず噴射タンク3
12の左右端を弾性接着剤のみで封止するようにしても
良い。
【0068】以上より、圧電素子326に電源より通電
されると、図7に示すように、圧電素子326が伸びて
てこ板320を支持部312B廻りに回動させる。これ
に伴って、この圧電素子326が、てこ板320を介し
てノズル板322の中央部を矢印B方向に沿って上昇さ
せるように、ノズル板322を変形させつつ変位させ
る。そして、このノズル板322の変形に伴って、噴射
タンク312内の水の圧力が高まり、ノズル孔324か
ら少量の水である水滴Lが一括してそれぞれ線状に噴射
されることになる。
【0069】さらに、圧電素子326に繰り返して通電
し、繰り返して圧電素子326を伸ばすことで、ノズル
孔324より連続して水滴Lを噴射することが可能とな
る。
【0070】一方、図1に示すように、機台12内の左
上端部には受像材料108を収納する受材マガジン10
6が配置されている。この受像材料108の画像形成面
には媒染剤を有する色素固定材料が塗布されており、受
材マガジン106から引き出された受像材料108の画
像形成面が下方へ向くように受像材料108が受材マガ
ジン106にロール状に巻き取られている。
【0071】受材マガジン106の受像材料取出し口の
近傍には、ニップローラ110が配置されており、ニッ
プローラ110が受像材料108をニップして受材マガ
ジン106から受像材料108を引き出すと共にそのニ
ップを解除することができる。
【0072】ニップローラ110の側方にはカッタ11
2が配置されている。カッタ112は前述の感光材料用
のカッタ20と同様に、例えば固定刃と移動刃から成る
ロータリータイプのカッタとされている。この為、カッ
タ112の移動刃を回転カム等によって上下に移動させ
て固定刃と噛み合わせることにより、受材マガジン10
6から引き出された受像材料108を感光材料16より
も短い長さに切断できるようになっている。
【0073】カッタ112の側方には、搬送ローラ13
2、134、136、138及び図示しないガイド板が
配置されており、所定長さに切断された受像材料108
を熱現像転写部120側に搬送できるようになってい
る。
【0074】図1及び図11に示す如く、熱現像転写部
120は、それぞれ複数の巻き掛けローラ140に巻き
掛けられて、それぞれ上下方向を長手方向としたループ
状にされた一対の無端ベルト122、124を有してい
る。従って、これらの巻き掛けローラ140のいずれか
が駆動回転されると、これらの巻き掛けローラ140に
巻き掛けられた一対の無端ベルト122、124がそれ
ぞれ回転される。
【0075】これら一対の無端ベルト122、124の
内の図上、右側の無端ベルト122のループ内には、上
下方向を長手方向とした平板状に形成された加熱板12
6が、無端ベルト122の左側の内周部分に対向しつつ
配置されている。この加熱板126の内部には、図示し
ない線状のヒータが配置されており、このヒータによっ
て加熱板126の表面を昇温して所定の温度に加熱でき
るようになっている。
【0076】従って、感光材料16は、搬送経路の最後
の搬送ローラ34により熱現像転写部120の一対の無
端ベルト122、124間に送り込まれる。また、受像
材料108は感光材料16の搬送に同期して搬送され、
感光材料16が所定長さ先行した状態で、搬送経路の最
後の搬送ローラ138により熱現像転写部120の一対
の無端ベルト122、124間に送り込まれて、感光材
料16に重ね合わせられる。
【0077】この場合、受像材料108は感光材料16
よりも幅方向寸法および長手方向寸法がいずれも小さい
寸法となっているため、感光材料16の周辺部は四辺と
も受像材料108の周辺部から突出した状態で重ね合わ
せられることになる。
【0078】以上より、一対の無端ベルト122、12
4によって重ね合わされた感光材料16及び受像材料1
08は、重ね合わせられた状態のままで一対の無端ベル
ト122、124によって挟持搬送されるようになる。
さらに、重ね合わされた感光材料16と受像材料108
が、一対の無端ベルト122、124間に完全に収まっ
た時点で、一対の無端ベルト122、124は回転を一
旦停止し、挟持した感光材料16と受像材料108を加
熱板126で加熱する。感光材料16は、この挟持搬送
時及び停止時において無端ベルト122及び加熱板12
6を介して加熱されることとなり、加熱に伴って、可動
性の色素を放出し、同時にこの色素が受像材料108の
色素固定層に転写されて、受像材料108に画像が得ら
れることになる。
【0079】さらに、一対の無端ベルト122、124
に対して材料供給方向下流側には、剥離爪128が配置
されている。この為、この剥離爪128が一対の無端ベ
ルト122、124間で挟持搬送される感光材料16と
受像材料108のうち、感光材料16の先端部のみに係
合し、一対の無端ベルト122、124間より突出した
この感光材料16の先端部を受像材料108から剥離さ
せることができる。
【0080】剥離爪128の左方には感材排出ローラ1
48が配置されており、剥離爪128に案内されながら
左方へ移動される感光材料16を、更に廃棄感光材料収
容部150側へ搬送し得るようになっている。
【0081】この廃棄感光材料収容部150は、感光材
料16が巻き付けられるドラム152及び、このドラム
152に一部が巻き掛けられているベルト154を有し
ている。さらに、このベルト154は複数のローラ15
6に巻き掛けられており、これらローラ156の回転に
よって、ベルト154が廻され、これに伴ってドラム1
52が回転するようになっている。
【0082】従って、ローラ156の回転によりベルト
154が廻された状態で、感光材料16が送り込まれる
と、感光材料16がドラム152の周りに集積できるよ
うになっている。
【0083】他方、図1上、一対の無端ベルト122、
124の下方から左方に向かって受像材料108を搬送
し得るように、受材排出ローラ162、164、16
6、168、170が順に配置されている。この為、一
対の無端ベルト122、124から排出された受像材料
108は、これら受材排出ローラ162、164、16
6、168、170によって搬送されて、トレイ172
へ排出されることになる。
【0084】次に本実施の形態の作用を説明する。上記
構成の画像記録装置10では、感材マガジン14がセッ
トされた後にニップローラ18が作動され、感光材料1
6がニップローラ18によって引き出されることにな
る。感光材料16が所定長さ引き出されると、カッタ2
0が作動して、感光材料16が所定長さに切断されると
共に、その感光(露光)面を左方へ向けた状態で露光部
22へ搬送される。そして、この感光材料16の露光部
22の通過と同時に露光装置38が作動し、露光部22
に位置する感光材料16へ画像が走査露光される。
【0085】露光が終了すると、露光後の感光材料16
は、水塗布部50に送られる。水塗布部50では、搬送
された感光材料16が、搬送ローラ32の駆動によって
図4に示すように、噴射タンク312側へ送り込まれ
る。
【0086】そして、搬送経路Dに沿って搬送される感
光材料16は、噴射タンク312よりの噴射により水が
付着されるが、この際の噴射タンク312の動作、作用
を以下に説明する。
【0087】感光材料16の搬送経路Dに対向して配置
されて水を貯留した噴射タンク312が、水を感光材料
16に向かって噴射し、噴射タンク312に対して感光
材料16の搬送経路Dの下流側に配置される搬送ローラ
34が、水が噴射された後の感光材料16をさらに搬送
する。
【0088】また、感光材料16の搬送経路Dを挟んで
噴射タンク312と対向した側であって、噴射タンク3
12と搬送ローラ34との間に、加熱板356が配置さ
れており、この加熱板356の吸引孔358で吸引され
て、感光材料16が加熱板356により搬送経路D上で
加熱されると共に、加熱板356に案内されつつ搬送さ
れる。
【0089】具体的には、図2及び図8に示す搬送ロー
ラ32により搬送経路D上を搬送されて、噴射タンク3
12よりの噴射により水が感光材料16の先端側に付着
された後も、加熱板356上を滑らせつつ送られて、図
9に示すように、感光材料16の先端側が搬送ローラ3
4に挟持されると、感光材料16の搬送が例えば数秒間
だけ停止されて、感光材料16が加熱板356により加
熱される。
【0090】この後、搬送ローラ34により再度搬送が
開始されて、感光材料16が加熱板356上から送り出
される。従って、噴射タンク312の上流側ではマイラ
506により感光材料16が平面状にガイド板352上
へ押さえられ、その下流側では加熱板356が感光材料
16を吸引孔358で吸引して、加熱板356に感光材
料16が密着されて滑りつつ感光材料16が案内され
る。よって、噴射タンク312が水を噴出する際に、噴
射タンク312と感光材料16との間のクリアランスK
(図6に示す)が一定に保たれる。この為、感光材料1
6上に水が付着されない部分が生じず、均一に感光材料
16上に水を塗布できる。
【0091】また、水が塗布されない非塗布面と対向す
る側である感光材料16の搬送経路Dを挟んで噴射タン
ク312に対向した側に、加熱板356が配置されるこ
とになる。この為、感光材料16に水が塗布された後で
あって感光材料16に浸透する前に、感光面である塗布
面に搬送ローラ等を接触して搬送しなくとも良くなるだ
けでなく、加熱板356により感光材料16が加熱され
て短時間で感光材料16内に水を浸透できて、感光材料
16上の画像の画質を損なわないようになる。
【0092】さらに、感光材料16が搬送ローラ34に
入り込んで挟持される時に、感光材料16にショックが
加わっても、噴射タンク312と搬送ローラ34との間
に、感光材料16を吸引孔358で吸引して案内する加
熱板356が配置され、感光材料16がこの吸引孔35
8に吸引されているので、噴射タンク312と対向して
位置する感光材料16の部分まで衝撃が伝わらず、結果
として、より一層均一に感光材料16上に水を塗布する
ことが可能となる。
【0093】尚、噴射タンク312より水を噴射する前
には、まずコントローラによって排気管330のバルブ
を閉じた状態とする。この状態で水を霧化しつつ噴射す
る際には、コントローラに制御された電源よりの通電に
より圧電素子326に電圧を印加して、全ての圧電素子
326を同時に伸ばすように変形させる。
【0094】そして、複数の圧電素子326が同時に伸
びるように伸縮すると、一対のてこ板320が支持部3
12B廻りにそれぞれ揺動されるのに伴って、一対のて
こ板320に挟まれて位置するノズル孔324の周辺の
ノズル板322の部分が搬送経路D上の感光材料16に
向かう方向に沿って往復動され(この場合、図7の矢印
B方向に移動する)、噴射タンク312内の水をこのノ
ズル板322が加圧する。
【0095】以上より、圧電素子326の動作に伴っ
て、噴射タンク312に充填された水が複数のノズル孔
324から噴出する。この結果、噴射タンク312に充
填された水を図7に示すように、ノズル孔324から噴
出しつつ霧化させて、搬送中の感光材料16上に付着さ
せることができる。
【0096】この際、圧電素子326の動作に伴って、
複数のノズル孔324が線状に並んだ方向に沿って延び
る支持部312B廻りにてこ板320が揺動されるの
で、ノズル板322の複数のノズル孔324が設けられ
た部分全体が均一に変位する。この為、直線状に配列さ
れた複数のノズル孔324により形成されるノズル列の
長手方向に沿ってノズル孔324を一括して同一の変位
量で安定して変位させることができ、噴射タンク312
に充填された水が複数のノズル孔324から均一に噴出
される。従って、より一層感光材料16上に水が付着さ
れない部分が生じ難くなる。
【0097】他方、噴射タンク312がノズル孔324
を有し、このノズル孔324から水を噴射させるので、
水が溜められた槽内に感光材料等を漬けて塗布する塗布
装置と比較して、少量の水で塗布することが可能となる
と共に、短時間で感光材料16を乾燥できるようにな
る。
【0098】また、噴射タンク312が感光材料16の
幅方向全体にわたって配置される複数のノズル孔324
を有し、圧電素子326による一度の変位により、これ
らのノズル孔324から水が同時に噴射されるので、一
度の噴射で、感光材料16の幅方向全体にわたって広範
囲に水を塗布することができる。この為、ノズル板32
2を二次元平面上で走査する必要が無くなると共に、短
時間で大面積の塗布が可能となって、塗布時間を短縮す
ることが可能になる。
【0099】さらに、感光材料16の搬送速度と相まっ
て、任意のタイミングで多数回ノズル孔324より水を
噴射することにより、感光材料16の全面にわたって水
が塗布される。そして、ノズル板322のノズル孔32
4から水が噴射されると、噴射タンク312内の水が順
次減少するものの、サブタンク338が水を供給して噴
射タンク312内の水位を一定にする機能を有している
ので、サブタンク338側より水が供給されて、霧化中
の噴射タンク312内の水圧を一定値に保つことが可能
となり、連続的な水の噴射が確保される。
【0100】この後、水塗布部50において画像形成用
処理液としての水が塗布された感光材料16は、搬送ロ
ーラ34によって熱現像転写部120の一対の無端ベル
ト122、124間へ送り込まれる。
【0101】他方、感光材料16へ走査露光されるに伴
って、受像材料108も受材マガジン106からニップ
ローラ110によって引き出されて搬送される。受像材
料108が所定長さ引き出されると、カッタ112が作
動して受像材料108が所定長さに切断される。
【0102】カッタ112の作動後、切断された受像材
料108がガイド板によって案内されながら搬送ローラ
132、134、136、138によって搬送される。
受像材料108の先端部が搬送ローラ138によって挟
持されると、受像材料108は熱現像転写部120の直
前で待機状態となる。
【0103】そして、前述のように感光材料16が搬送
ローラ34によって一対の無端ベルト122、124間
へ送り込まれるのに伴って、受像材料108の搬送が再
開されて、一対の無端ベルト122、124間へ受像材
料108が感光材料16と一体的に送り込まれる。
【0104】この結果、感光材料16と受像材料108
が重ねられ、感光材料16と受像材料108とが加熱板
126により加熱されつつ挟持搬送されることにより、
熱現像転写を行って画像を受像材料108に形成する。
【0105】さらに、一対の無端ベルト122、124
からこれらが排出されると、受像材料108よりも所定
長さ先行して搬送される感光材料16の先端部に剥離爪
128が係合し、感光材料16の先端部を受像材料10
8から剥離する。この感光材料16は、さらに感材排出
ローラ148によって搬送され、廃棄感光材料収容部1
50内に集積される。この際、感光材料16はすぐに乾
燥するので、感光材料16を乾燥させる為に、ヒータ類
をさらに設ける必要もなくなる。一方、感光材料16と
分離された受像材料108は、受材排出ローラ162、
164、166、168、170によって搬送され、ト
レイ172へ排出される。そして、複数枚の画像記録処
理を実施する場合には、以上の工程が順次連続して行な
われる。
【0106】このように、一対の無端ベルト122、1
24に挟まれて熱現像転写処理されて所定の画像が形成
(記録)された受像材料108は、一対の無端ベルト1
22、124から排出された後に、複数の受材排出ロー
ラ162、164、166、168、170によって挟
持搬送されて装置外へ取り出される。
【0107】尚、上記実施の形態においてノズル列を1
列としたが、ノズル列は1列に限定されるものではなく
2列以上の列数としても良い。ノズル列数を増やした場
合は、アクチュエータの駆動回数をさらに減らすことが
できる。さらに、上記実施の形態においては、ノズル列
を搬送方向に対して直角に配置したが、直角に限定する
必要はなく、搬送方向に対して斜めに配置しても良い。
【0108】また、上記実施の形態においては、画像記
録材料として感光材料16と受像材料108とを用い、
露光後の感光材料16に塗布装置310の噴射タンク3
12により水を塗布し、感光材料16と受像材料108
とを重ね合わせて熱現像転写させる構成としたが、これ
に限らず、受像材料108に水を噴射して塗布しても良
い。
【0109】さらに、これらの材料に限らず他のシート
状あるいはロール状の画像記録材料であっても適用可能
であり、画像形成用処理液を水以外の液体としても良
い。また、現像機における印画紙への現像液の塗布、印
刷機の浸し水の塗布、塗工機等へ応用することとしても
良い。
【0110】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像形成
装置は、画像記録材料に均一に画像形成用処理液を塗布
可能とするという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像記録装置を示す
概略全体構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る塗布装置を示す概略
全体構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る噴射タンクを示す拡
大斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る噴射タンク下を感光
材料が搬送される状態を示す底面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る噴射タンクの断面を
示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る噴射タンクから水を
噴射する状態を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る塗布装置を示す斜視
図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る塗布装置における、
感光材料が加熱されている状態を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る塗布装置、サブユ
ニット、検出センサ、及び加熱装置部分を一部断面で示
す概略説明図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る熱現像転写部の拡
大図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る塗布装置、サブユ
ニット、検出センサ、及び他の構成例の加熱装置部分を
一部断面で示す概略説明図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る塗布装置、サブユ
ニット、加熱装置及び具体的に構成した検出センサの部
分を一部断面で示す概略説明図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 16 感光材料(画像記録材料) 32 搬送ローラ 50 水塗布部 310 塗布装置 312 噴射タンク(噴射器) 324 ノズル孔 352 ガイド板 500 受け継ぎガイド板 502 傾斜案内部 504 加熱装置(加熱手段) 506 マイラ(位置合せ手段)(弾性部材) 508 検出センサ(判別手段) 510 検出センサ(判別手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像記録材料の搬送経路に対向して配置
    され且つ画像形成用処理液を画像記録材料に向かって噴
    射する噴射器と、 前記搬送経路上における前記噴射器に近接した位置に設
    けられ、前記画像記録材料を平面状に保つと共に、前記
    画像記録材料と前記噴射器の処理液を噴射する部分との
    間隔を所定距離に保つ位置合わせ手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 画像記録材料の搬送経路に対向して配置
    され且つ画像形成用処理液を画像記録材料に向かって噴
    射する噴射器と、 前記搬送経路上における前記噴射器に対する上流側と下
    流側とにそれぞれ配置され、前記画像記録材料を検出す
    る検出手段と、 前記搬送経路上を通常の搬送速度で搬送されたときの前
    記両検出手段間の所定の通過時間と、前記画像記録材料
    の実際の通過時間を比較することにより、前記画像記録
    材料に前記画像形成用処理液を塗布した状態を判別する
    判別手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像記録材料の搬送経路に対向して配置
    され且つ画像形成用処理液を画像記録材料に向かって噴
    射する噴射器と、 前記搬送経路上における前記噴射器より上流側に配置さ
    れ、前記画像記録材料を移動可能に支えて案内するガイ
    ド板と、 前記ガイド板上を移動する前記画像記録材料を前記ガイ
    ト板面に押し付けるよう摺接して前記画像記録材料を平
    面状に保つと共に、前記画像記録材料と前記噴射器の処
    理液を噴射するノズル孔の部分との間隔を所定距離に保
    つための弾性部材と、 前記搬送経路上における前記弾性部材より上流側に配置
    された前記画像記録材料を加熱するための加熱装置と、 前記搬送経路上における、前記加熱装置より上流側に前
    記画像記録材料を検知するよう配置されると共に、前記
    噴射器より下流側に前記画像記録材料を検知するよう配
    置され、前記画像記録材料が前記搬送経路上を通常の速
    度で搬送されるときに上流側で検知されてから下流側で
    検知されるまでの時間を基準とし、これに実際に前記画
    像記録材料が上流側で検知されてから下流側で検知され
    るまでの時間を対比させて前記画像記録材料の変形を検
    出する検出手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
JP7002598A 1998-03-19 1998-03-19 画像形成装置 Pending JPH11271951A (ja)

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