JP3645302B2 - 液滴噴出装置、及び塗布装置 - Google Patents

液滴噴出装置、及び塗布装置 Download PDF

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    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、被着材に液体を一括して線状に塗布し得る液体噴射装置に関し、画像記録材料に適切に画像形成用溶媒を塗布する液体噴射装置として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
二種の画像記録材料、例えば感光材料と受像材料とを用いて画像記録処理を行う画像記録装置が知られている。
【0003】
この種の画像記録装置は、感光材料に画像形成用溶媒を塗布するための画像形成用溶媒塗布部及び、加熱ドラムとこの加熱ドラムの外周に圧接し加熱ドラムと共に回転する無端圧接ベルトとから成る熱現像転写部を、有している。
【0004】
このような画像記録装置内で挟持搬送されながら画像が露光された感光材料は、画像形成用溶媒塗布部において画像形成用溶媒としての水が塗布された後に、熱現像転写部へ送り込まれる。一方、受像材料は、感光材料と同様に熱現像転写部へ送り込まれる。
【0005】
熱現像転写部においては、水塗布後の感光材料が受像材料と重ね合わされ、この状態で加熱ドラムの外周へ密着して巻き付けられる。さらに、両材料は加熱ドラムと無端圧接ベルトとの間で挟持搬送されながら感光材料が熱現像されると共に受像材料へ画像が転写され、所定の画像が受像材料に形成(記録)される。
【0006】
他方、水等の液体を噴射して被着材に付着させる為の装置技術として、従来より、ノズル孔を有した薄板のノズル板に、電気的振動子のような振動子を直接貼り付け、このノズル板を振動子で加振してノズル孔から液体を噴出させる装置(例えば、特公昭61−39861号公報に示される)が知られている。
【0007】
つまり、この装置は、振動子を連続的に振動させて、一点または点群のノズル孔からほぼ定常的に液体を噴射し、霧化動作することができる。この為、燃焼装置の燃料噴射のごとく、液体の噴射量が多い場合に、この装置は適用可能であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように被着材に液体を付着させる為の装置を、感光材料へ画像形成用溶媒を塗布するための塗布装置として用いようとする場合、感光材料には均一に少量の液体を一括して線状に塗布しなければならないことから、以下のような欠点が存在していた。
【0009】
まず、単に振動子を直接ノズル板に貼り付けたものでは、ノズル板が薄板で振動し易いことから、連続的にノズル板を振動させてノズル孔より液体を噴射することはできるものの、ノズル孔の往復変位を一回のみ単独に起こすことはできず、少量の液体を一括して感光材料に塗布することが困難であった。
【0010】
さらに、均一に線状に塗布するには、複数のノズル孔を線状に並べたノズル板を用いる必要があるが、従来の装置のように単に振動子を直接貼り付けものでは、線状に並べたノズル孔全体を一括して同一の変位量で変位させることができず、均一な塗布が困難であった。
【0011】
本発明は上記事実を考慮し、被着材に均一に少量の液体を一括して線状に塗布する液体噴射装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1による液体噴射装置は、液体が充填された加圧室と、
前記加圧室の壁面の一部として前記加圧室に設置され且つ、液体を噴射する複数のノズル孔を線状に一次元配列したノズル板と、
前記複数のノズル孔が線状に並んだ方向と直交する方向において、前記ノズル板の両側端部に該端部を支持する如く一端側が連結された変位伝達部材と、
前記変位伝達部材の他端側に接して配置され且つ、変位することによって前記変位伝達部材を介して前記変位伝達部材の一端側に連結されたノズル板を前記加圧室内の液体を加圧するように、前記複数のノズル孔を一括して同一の変位量で変位させて、前記加圧室に充填された液体を前記複数のノズル孔から噴出させるアクチュエータと、
を有することを特徴とする。
【0013】
【作用】
請求項1に係る液体噴射装置の作用を以下に説明する。
【0014】
アクチュエータが変位することによって、他端側がアクチュエータに接して配置された変位伝達部材を介して、この変位伝達部材の一端側に連結されたノズル板を加圧室内の液体を加圧するように変位させて、加圧室に充填された液体をノズル孔から噴出させることができる。
【0015】
この際、加圧室の壁面の一部として加圧室に設置されたノズル板に、液体を噴射する複数のノズル孔が線状に並んで一次元配列され、これらノズル孔が線状に並んだ方向と直交する方向のノズル板の部分に、変位伝達部材の一端側が連結されている。
再度審査のうえ、特許査定の決定を求める次第である。
【0016】
従って、振動子を直接ノズル板に設置したものと異なり、アクチュエータの変位を伝達する際の機構の剛性が高まって、ノズル板の往復変位を一回のみ単独に起こすことができ、少量の液体を一括して線状に噴射することができる。
【0017】
また、単に振動子を用いたものでなく、線状に配列された複数のノズル孔の長手方向と交差する方向のノズル板の部分に変位伝達部材の一端側が連結され、この変位伝達部材を介してノズル板とアクチュエータとが連結されているので、線状に並んだノズル孔を一括して同一の変位量で安定に変位させることができ、均一な液体の塗布が可能となる。
【0018】
【実施例】
図1には、本発明の一実施例に係る画像記録装置10の概略全体構成図が示されている。また図2には、この画像記録装置10の外観図が示されている。
【0019】
これらの図に示される画像記録装置10の機台12内には、感材マガジン14が配置されており、この感材マガジン14内に幅方向寸法が例えば224mmとされる感光材料16がロール状に巻取られて収納されている。
【0020】
ここで本発明の実施例の画像記録装置おいて使用される感光材料としては、像様露光して得られる潜像を画像形成用溶媒の存在のもとに受像材料へ熱現像転写して可視像を得る、所謂熱現像感光材料が挙げられる。
【0021】
この熱現像感光材料は、基本的には支持体上に感光性ハロゲン化銀、還元剤、バインダー、および色素供与性化合物(還元剤が兼ねる場合もある)を有するものであり、更に必要に応じて有機金属塩酸化剤などを含有させることができる。
【0022】
上記、熱現像感光材料は露光に対してネガの画像を与えるものでも、ポジの画像を与えるものでもよい。ポジの画像を与える方式にはハロゲン化銀乳剤として直接ポジ乳剤(造核剤を用いる方式、光かぶらせ方式の2種がある)を用いる方式、ポジ状に拡散性の色素像を放出する色素供与性化合物を用いる方式のいずれもが採用できる。
【0023】
ポジの画像を与える方式の熱現像感光材料としては、例えば、特開平6−161070号、特開平6−289555号等に記載されたものが、また、ネガの画像を与える方式の熱現像感光材料としては、例えば、特開平5−181246号、特開平6−242546号等に記載されたものを用いることができる。
【0024】
そして、この感光材料16は、その感光(露光)面が装置の下方へ向いて巻き取られている。
【0025】
感材マガジン14の感光材料取出し口の近傍には、ニップローラ18およびカッタ20が配置されており、感材マガジン14から感光材料16を所定長さ引き出した後に切断することができる。カッタ20は、例えば固定刃と移動刃から成るロータリータイプのカッタとされており、移動刃を回転カム等によって上下に移動させて固定刃と噛み合わせ感光材料16を切断することができる。カッタ20の作動後にはニップローラ18が逆転し、このニップローラ18に感光材料16の先端部が僅かにニップされる程度まで巻き戻されるようになっている。
【0026】
カッタ20の側方には、複数の搬送ローラ19、21、23、24、26、及びガイド板27が配置されており、所定長さに切断された感光材料16を露光部22へ搬送することができる。
【0027】
露光部22は、それぞれ一対の搬送ローラである上流側の搬送ローラ23と下流側の搬送ローラ24との間に位置しており、これらの搬送ローラ23、24間に露光点を有し、露光点上を感光材料16が搬送ローラ23、24にそれぞれ挟まれて通過するようになっている。そして、搬送ローラ23、24による感光材料16の搬送速度(露光部22の通過速度)は、例えば12mm/secとなっている。
【0028】
また、露光部22の直上には露光装置38が設けられている。露光装置38には、3種のLD、レンズユニット、ポリゴンミラー、ミラーユニットが配置されている(何れも、図示省略)。
【0029】
さらに、露光部22の側方にはスイッチバック部40が設けられており、露光部22の下方には画像形成用溶媒の塗布装置310が設けられている。
【0030】
また、本発明における画像形成用溶媒としては、例えば水があり、この水はいわゆる純水に限らず、広く慣習的に使われている意味での水を含む。また、純水とメタノール、DMF、アセトン、ジイソブチルケトンなどの低沸点溶媒との混合溶媒でもよい。
【0031】
さらに、画像形成促進剤、カブリ防止剤、現像停止剤、親水性熱溶剤等を含有させた溶液でもよい。
【0032】
感材マガジン14の側方を上昇し露光部22にて露光された感光材料16は、一旦スイッチバック部40へ送り込まれた後に、搬送ローラ26の逆回転によって、露光部22の下方に設けられた搬送経路を経て塗布装置310を有する水塗布部62へ送り込まれる構成となっている。
【0033】
一方、図3に示す如く、水塗布部62の感光材料16の搬送経路Aと対向する位置には、液体噴射装置である塗布装置310の一部を構成する加圧室となる噴射タンク312が配置されている。噴射タンク312に対して感光材料16の搬送方向上流側には一対の搬送ローラ66が配置されており、さらに、噴射タンク312に対して感光材料16の搬送方向下流側には二対の搬送ローラ68、69が配置されている。
【0034】
また、図4に示すように、この噴射タンク312の上方には、画像形成用溶媒である水が貯留されるプール槽314が配置されており、途中にこの噴射タンク312が配置されたパイプ316が、このプール槽314の下側にループ状に繋がれている。
【0035】
この噴射タンク312に対して上下のパイプ316の位置には、上部バルブ350及び、下部バルブ352がそれぞれ配置されており、これら一対のバルブ350、352でパイプ316内の流路を開閉し得ることになる。そして、パイプ316を介して、この噴射タンク312内にプール槽314より重力で送られた水が満たされている。
【0036】
さらに、この噴射タンク312の壁面の一部であって感光材料16の搬送経路Aに対向した部分には、弾性変形可能な長方形状の薄板で形成されるノズル板322が設置されている。
【0037】
そして、図5及び図6に示すように、このノズル板322には、噴射タンク312内に満たされた水を噴射するための複数のノズル孔324(例えば直径数十μm)が、一定の間隔で感光材料16の搬送方向と交差する方向に沿って直線状に並べて配置されている。この為、これらノズル孔324よりそれぞれ噴射タンク312内の水が放出可能とされている。
【0038】
他方、図4に示すように、この噴射タンク312のノズル孔324よりやや下側の位置には、噴射タンク312の内外を連通する開口部356が形成されると共に、この開口部356を開閉するタンクバルブ354が設置されていて、タンクバルブ354の開閉動により、噴射タンク312内を外気に対して連通及び閉鎖し得るようになっている。そして、これら上部バルブ350、下部バルブ352及びタンクバルブ354は、図4に示すように、それぞれコントローラ360に接続されていて、コントローラ360によりそれぞれのバルブ350、352、328の開閉動が制御される。
【0039】
線状に配列された複数のノズル孔324の長手方向と直交する方向に位置するノズル板322の端部であるノズル板322の上下端は、変位伝達部材である一対のてこ板320の一端側にそれぞれ接続されており、これによってノズル板322と一対のてこ板320とが連結されている。これら一対のてこ板320は、噴射タンク312の一対の側壁312Aの上部にそれぞれ配置された細幅の支持部318を介して、これら一対の側壁312Aにそれぞれ固定されている。
【0040】
一方、噴射タンク312の底壁312Cは噴射タンク312の外側にまで突出しており、この突出した底壁312C上には、アクチュエータとなる複数の圧電素子326(本実施例上では、片側に3本づつ)が接着されて配置されている。この圧電素子326の上面には、てこ板320の他端側が接着されて、圧電素子326とてこ板320とが連結されている。
【0041】
従って、これら圧電素子326、てこ板320及び支持部318により、てこ機構が構成されることになり、圧電素子326によっててこ板320の他端側が動かされると、この動きと逆方向にてこ板320の一端側が動くことになる。尚、この圧電素子326は、積層された例えば圧電セラミックスで形成されていて、圧電素子326の軸方向の変位が大きくされたものであり、コントローラ360により電圧の印加のタイミングが制御される電源(図示せず)に、接続されている。
【0042】
他方、ノズル孔324の長手方向に位置するノズル板322の端部であるノズル板322の左右端と噴射タンク312の側壁312Bの上部との間には、それぞれ薄肉の例えばゴム膜で形成された弾性部材328が、これらに接着された状態で配置されている。
【0043】
また、この側壁312Bと弾性部材328との間の隙間を埋めるように、例えばシリコンゴム系の接着剤である弾性接着剤330が充填されている。この為、ノズル板322の左右端の動きを阻害せずに、噴射タンク312の隙間が弾性接着剤330により封止されることになる。
【0044】
以上より、圧電素子326に電源より通電されると、図7に示すように、圧電素子326が伸びててこ板320を支持部318廻りに回動されるのに伴って、この圧電素子326がノズル板322を矢印B方向に沿って下降させるように、ノズル板322を変位させることになる。そして、このノズル板322の変位に伴って、噴射タンク312内の水の圧力が高まり、ノズル孔324から少量の水Lが一括して線状に噴射することになる。
【0045】
一方、図1に示すように、感材マガジン14の側方の機台12には受材マガジン106が配置されており、受像材料108がロール状に巻取られて収納されている。この受像材料108の画像形成面には媒染剤を有する色素固定材料が塗布されており、この画像形成面が装置の上方へ向いて巻き取られている。
【0046】
受材マガジン106の受像材料取出し口の近傍には、ニップローラ110が配置されており、受材マガジン106から受像材料108を引き出すと共にそのニップを解除することができる。
【0047】
ニップローラ110の側方にはカッタ112が配置されている。カッタ112は前述の感光材料用のカッタ20と同様に、例えば固定刃と移動刃から成るロータリータイプのカッタとされており、移動刃を回転カム等によって上下に移動させて固定刃と噛み合わせることにより、受材マガジン106から引き出された受像材料108を感光材料16よりも短い長さに切断するようになっている。
【0048】
カッタ112の側方には、感材マガジン14の側方に位置する受像材料搬送部180の導入端部が設けられている。この受像材料搬送部180には、搬送ローラ186、190、114及びガイド板182が配置されており、所定長さに切断された受像材料108を熱現像転写部104へ搬送できる。
【0049】
図8に示す如く、熱現像転写部104は加熱ドラム116と無端圧接ベルト118とによって構成されており、さらに、水塗布部62側の加熱ドラム116外周には貼り合わせローラ120が配置されている。
【0050】
この貼り合わせローラ120と水塗布部62の搬送ローラ69との間の感光材料16の搬送経路上であって、搬送ローラ69から送られる感光材料16の裏面(画像形成面と反対側)に対向した位置には、ガイド板122が配置されており、感光材料16を貼り合わせローラ120へ案内している。
【0051】
この貼り合わせローラ120は、図示を省略した駆動系を介してドラムモータ200に連結されており、ドラムモータ200の駆動力が伝達されて回転されるようになっている。
【0052】
熱現像転写部104へ搬送される感光材料16は、貼り合わせローラ120と加熱ドラム116との間に送り込まれる。また、受像材料108は感光材料16の搬送に同期して搬送され、感光材料16が所定長さ(本実施例においては20mm)先行した状態で貼り合わせローラ120と加熱ドラム116との間に送り込まれて、重ね合わせられる。この場合、受像材料108は感光材料16よりも幅方向寸法および長手方向寸法がいずれも小さい寸法となっているため、感光材料16の周辺部は四辺とも受像材料108の周辺部から突出した状態で重ね合わせられることになる。
【0053】
加熱ドラム116の内部には、一対のハロゲンランプ132A、132Bが配置されている。ハロゲンランプ132A、132Bはそれぞれ例えば400Wと450Wの出力となっており、加熱ドラム116の表面を昇温して所定の温度(例えば、約82℃)に加熱できるようになっている。この場合、昇温開始時には二つのハロゲンランプ132A、132Bが共に用いられ、その後の通常運転時には一方のハロゲンランプ132Aのみが用いられるようになっている。
【0054】
この無端圧接ベルト118は、5本の巻き掛けローラ134、、135、136、138、140に巻き掛けられており、巻き掛けローラ134と巻き掛けローラ140との間の外周面側が加熱ドラム116の外周に圧接されている。
【0055】
一方、巻き掛けローラ140は、図示を省略した駆動系を介してドラムモータ200に連結されており、ドラムモータ200の駆動力が伝達されて巻き掛けローラ140が回転されるようになっている。この巻き掛けローラ140が回転されると、この巻き掛けローラ140に巻き掛けられた無端圧接ベルト118が回転され、これに伴って、この無端圧接ベルト118の回転力が加熱ドラム116との間の摩擦力によって加熱ドラム116へ伝達されて、加熱ドラム116が従動的に回転される。
【0056】
なお、ドラムモータ200は、複数の駆動部、すなわち、巻き掛けローラ140、貼り合わせローラ120、搬送ローラ68、69、及び、後述する屈曲案内ローラ142、感材排出ローラ158、160、受材排出ローラ172、173、175、を共に駆動している。
【0057】
貼り合わせローラ120によって重ね合わされた感光材料16及び受像材料108は、重ね合わせた状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト118との間で加熱ドラム116のほぼ2/3周(巻き掛けローラ134と巻き掛けローラ140の間)に渡って挟持搬送されるようになっている。さらに、重ね合わされた感光材料16と受像材料108が、加熱ドラム116と無端圧接ベルト118との間に完全に収まった時点で、加熱ドラム116は回転を一旦停止し(例えば、5〜15秒間)、挟持した感光材料16と受像材料108を加熱する。感光材料16はこの挟持搬送時及び停止時において加熱されると、可動性の色素を放出し、同時にこの色素が受像材料108の色素固定層に転写されて画像が得られることになる。
【0058】
無端圧接ベルト118に対して材料供給方向下流側の加熱ドラム116の下部には、屈曲案内ローラ142が配置されている。屈曲案内ローラ142は、シリコンゴム製のゴムローラとされており、ドラムモータ200の駆動力が伝達されて回転する。また、屈曲案内ローラ142は加熱ドラム116の外周に所定の圧力で圧接されており、加熱ドラム116と無端圧接ベルト118とによって搬送された感光材料16及び受像材料108をさらに挟持搬送できる。
【0059】
屈曲案内ローラ142に対して材料供給方向下流側の加熱ドラム116の下部には、剥離爪(図示せず)が配置されており、この剥離爪が無端圧接ベルト118と加熱ドラム116との間で挟持搬送される感光材料16と受像材料108のうち、感光材料16の先端部のみに係合し、この先端部を加熱ドラム116の外周から剥離させることができる。
【0060】
屈曲案内ローラ142及び剥離爪の下方には感材排出ローラ158、160および複数のガイドローラ162が配置されており、屈曲案内ローラ142に巻き掛けられながら下方へ移動される感光材料16を、更に搬送して廃棄感光材料収容箱178へ集積できるようになっている。この感材排出ローラ158、160は、前述の如く熱現像転写部104の駆動用のドラムモータ200の駆動力が伝達されて回転することになる。
【0061】
また、ガイドローラ162の近傍には乾燥ファン165が配置されており、感光材料16の乾燥を促進している。
【0062】
図1上、加熱ドラム116の下方であって屈曲案内ローラ142の右側には受材ガイド170が配置されると共に、受材排出ローラ172、173、175が配置されており、前述とは別の剥離爪(図示せず)によって加熱ドラム116から剥離された受像材料108を案内搬送することができる。
【0063】
加熱ドラム116の下方には、ドラムファン168が配置されている。このため、加熱ドラム116に沿って移動する受像材料108は、加熱ドラム116の熱によって乾燥されるのみならず、このドラムファン168によっても乾燥を促進される。さらに、受材ガイド170には、セラミックヒータ210が配置されており、搬送される受像材料108の乾燥を更に促進している。
【0064】
ドラムファン168によって乾燥を促進されながら剥離爪によって加熱ドラム116の外周から剥された受像材料108は、これらの受材ガイド170及び受材排出ローラ172、173、175によって搬送されてトレイ177へ排出される。
【0065】
次に本実施例の作用を説明する。
上記構成の画像記録装置10では、感材マガジン14がセットされた後には、ニップローラ18が作動され、感光材料16がニップローラ18によって引き出される。感光材料16が所定長さ引き出されると、カッタ20が作動し、感光材料16が所定長さに切断される。
【0066】
カッタ20の作動後、切断された感光材料16は搬送ローラ19、21、23、24、26によって搬送され、反転されてその感光(露光)面を上方へ向けた状態で露光部22へ搬送される。感光材料16が搬送ローラ23にニップされた時点で搬送ローラ23の駆動が一旦停止され、感光材料16は露光部22の直前で待機状態となる。
【0067】
次いで、搬送ローラ23、24の駆動が開始され、感光材料16は露光部22を所定速度で通過する。この感光材料16の搬送(露光部22の通過)と同時に露光装置38が作動し、露光部22に位置する感光材料16へ画像が走査露光される。
【0068】
露光が終了すると、露光後の感光材料16は、水塗布部62に送られる。水塗布部62では、搬送された感光材料16が、搬送ローラ66の駆動によって噴射タンク312側へ送り込まれ、さらに、搬送ローラ68、69によって挟持搬送される。
【0069】
そして、搬送経路Aに沿って搬送される感光材料16は、噴射タンク312よりの噴射により水が付着されるが、この際の動作、作用を以下に説明する。
【0070】
まず、コントローラ360によって、上部バルブ350及び下部バルブ352を開放すると共に、タンクバルブ354を閉じた状態として、パイプ316を介して噴射タンク312に重力によりプール槽314より水が供給されて、噴射タンク312内に水が満たされる。
【0071】
一方、ノズル板322から水を噴射する際には、コントローラ360に制御された電源よりの通電により圧電素子326に電圧を印加して全ての圧電素子326を同時に伸ばすように変形させる。
【0072】
圧電素子326がこのように変形すると、一対のてこ板320の支持部318廻りの回動を介して、変位がノズル板322に伝達されて、ノズル板322が噴射タンク312内の水を加圧するように変位させられる。この結果、噴射タンク312に充填された水を図7に示すように、ノズル孔324から噴出させて、搬送中の感光材料16上に付着させることができる。
【0073】
この際、噴射タンク312の壁面の一部として噴射タンク312に設置されたノズル板322に、水を噴射する複数のノズル孔324が直線状に配列され、このノズル孔324の長手方向と直交する方向のノズル板322の端部に、てこ板320の一端側が連結されている。
【0074】
従って、振動子を直接ノズル板322に設置したものと異なり、圧電素子326の変形に伴う変位を伝達する際の機構の剛性が高まって、ノズル板322の往復変位を一回のみ単独に起こすことができ、少量の水を一括して線状に感光材料16上に噴射することができる。
【0075】
また、単に振動子を用いたものでなく、ノズル孔324の長手方向と直交する方向のノズル板322の端部にてこ板320の一端側が連結され、このてこ板320を介してノズル板322と圧電素子326とが連結されているので、線状のノズル孔324の長手方向に沿ってノズル孔324を一括して同一の変位量で安定に変位させることができ、感光材料16への均一な水の塗布が可能となる。
【0076】
そして、感光材料16の搬送速度と相まって、任意のタイミングで多数回ノズル孔324より水を噴射することにより、感光材料16の全面にわたって水が塗布される。さらに、本実施例によれば、水を噴射する複数のノズル孔324を、感光材料16の搬送方向と交差する方向に沿って直線状に配置しているので、圧電素子326によるノズル板322の一度の変位により、感光材料16上に広範囲に水を付着させることが可能となる。
【0077】
さらに、ノズル板322のノズル孔324から水が噴射されると、噴射タンク312内の水が順次減少するものの、コントローラ360による制御によって、定期的に上部バルブ350及び下部バルブ352を開放すると共にタンクバルブ354を閉じることにより、プール槽314から重力により水が供給されて、連続的な水の噴射が確保される。
【0078】
この後、水塗布部62において画像形成用溶媒としての水が塗布された感光材料16は、搬送ローラ68、69によって熱現像転写部104へ送り込まれる。
【0079】
他方、感光材料16への走査露光が開始されるに伴って、受像材料108も受材マガジン106からニップローラ110によって引き出されて搬送される。受像材料108が所定長さ引き出されると、カッタ112が作動して受像材料108が所定長さに切断される。
【0080】
カッタ112の作動後は、切断後の受像材料108が受像材料搬送部180のガイド板182によって案内されながら搬送ローラ190、186、114によって搬送される。受像材料108の先端部が搬送ローラ114によって挟持されると、受像材料108は熱現像転写部104の直前で待機状態となる。
【0081】
熱現像転写部104では、感光材料16が搬送ローラ68、69によって加熱ドラム116の外周と貼り合わせローラ120との間へ送り込まれたことが検出されると、受像材料108の搬送が再開されて貼り合わせローラ120へ送り込まれると共に、加熱ドラム116が作動される。
【0082】
その後、感光材料16と受像材料108とが挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、剥離爪が作動して、受像材料108よりも所定長さ先行して搬送される感光材料16の先端部にこの剥離爪が係合し、感光材料16の先端部を加熱ドラム116の外周から剥離させ、屈曲案内ローラ142に巻き掛けられる。屈曲案内ローラ142に巻き掛けられ感光材料16は、さらにガイドローラ162に案内されながら感材排出ローラ158、160によって搬送され、この際に乾燥ファン165によって乾燥されて廃棄感光材料収容箱178内に集積される。
【0083】
一方、感光材料16と分離された受像材料108は、受材ガイド170に案内されながら受材排出ローラ172、173、175によって搬送され、この際にドラムファン168及びセラミックヒータ210によって乾燥されながらトレイ177へ排出される。
【0084】
複数枚の画像記録処理を実施する場合には、以上の工程が順次連続して行なわれる。
【0085】
このように、加熱ドラム116に巻き付けられて熱現像転写処理されて所定の画像が形成(記録)された受像材料108は、加熱ドラム116から剥離された後に、ドラムファン168及びセラミックヒータ210等の乾燥手段によって乾燥が促進され、さらに、複数の受材排出ローラ172、173、175によって挟持搬送されて装置外へ取り出される。
【0086】
なお、本実施例においては、てこ機構により圧電素子326の変位を伝達する構造としたが、例えば支持部318を無くして、圧電素子の伸縮方向と同方向にノズル板を変位するような構造としてもよい。
【0087】
さらに、本実施例において、噴射タンク312の上方にプール槽314を配置したが、噴射タンク312の下方にプール槽314を配置し、ポンプでプール槽314から水を汲み上げるようにしても良い。
【0088】
また、本実施例において、画像記録材料として感光材料16と受像材料108とを有する画像記録装置10を用いて説明したが、単に感光材料のみを有する画像記録装置にも適用することができ、さらに、これらの材料に限らず他のシート状あるいはロール状の画像記録材料であっても適用可能である。
【0089】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係る液体噴射装置は、被着材に均一に少量の液体を一括して線状に塗布できるという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像記録装置の概略全体構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係る画像記録装置の外観図である。
【図3】本発明の一実施例に係る噴射タンクの概略拡大断面図である。
【図4】本発明の一実施例に係る塗布装置の図3と直交する方向から見た概略構成図である。
【図5】本発明の一実施例に係る噴射タンクの斜視図である。
【図6】本発明の一実施例に係る噴射タンクの斜視断面図である。
【図7】本発明の一実施例に係る噴射タンクの図3と同様の概略拡大断面図であって、噴射タンク内の水が加圧された状態を示す図である。
【図8】熱現像転写部の加熱ドラムの斜視図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置
16 感光材料(画像記録材料)
62 水塗布部
310 塗布装置(液体噴射装置)
312 噴射タンク(加圧室)
320 てこ板(変位伝達部材)
322 ノズル板
324 ノズル孔
326 圧電素子(アクチュエータ)

Claims (2)

  1. 液体が充填された加圧室と、
    前記加圧室の壁面の一部として前記加圧室に設置され且つ、液体を噴射する複数のノズル孔を線状に一次元配列したノズル板と、
    前記複数のノズル孔が線状に並んだ方向と直交する方向において、前記ノズル板の両側端部に該端部を支持する如く一端側が連結された変位伝達部材と、
    前記変位伝達部材の他端側に接して配置され且つ、変位することによって前記変位伝達部材を介して前記変位伝達部材の一端側に連結されたノズル板を前記加圧室内の液体を加圧するように、前記複数のノズル孔を一括して同一の変位量で変位させて、前記加圧室に充填された液体を前記複数のノズル孔から噴出させるアクチュエータと、
    を有することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液滴噴出装置を用いた、画像記録材料に画像形成用溶媒を塗布するための塗布装置。
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