JPH11271876A - カメラのフィルム給送装置 - Google Patents
カメラのフィルム給送装置Info
- Publication number
- JPH11271876A JPH11271876A JP10088248A JP8824898A JPH11271876A JP H11271876 A JPH11271876 A JP H11271876A JP 10088248 A JP10088248 A JP 10088248A JP 8824898 A JP8824898 A JP 8824898A JP H11271876 A JPH11271876 A JP H11271876A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- spool
- take
- camera
- magnetic recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Camera Data Copying Or Recording (AREA)
- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 フィルム巻き取りスプールの周囲に巻かれた
ゴム等のズレ防止を目的とした磁気記録装置を備えたカ
メラを提供する。 【解決手段】 フィルム給送モータ２の一端の出力軸２
ａには、ピニオンギヤ１２が嵌合し、フィルム駆動装置
を介してスプールギヤ１３を駆動し、フィルムを巻き取
る。２ｂはフィルム給送モータ２の端子で、パーマロイ
等の高透磁率材で形成されたフィルム巻き取りスプール
４の外周にはズレ防止穴４ａが光軸と直交するフィルム
長手方向に磁気ヘッドに対して反対側に設けられ、スプ
ール４の一端には切り欠き部４ｂを形成し、スプールギ
ヤ１３の突起部１３ｂと噛み合うことで、スプール４と
スプールギヤ１３との回転止めとして作用する。高摩擦
発生部材はスプール４の外周に巻かれるゴム等で形成さ
れた高摩擦発生部材で、フィルムを巻き取り高摩擦発生
部材５には、スプール４のズレ防止穴４ａに嵌まる位置
決め突起５ａを内側に向かって形成している。
ゴム等のズレ防止を目的とした磁気記録装置を備えたカ
メラを提供する。 【解決手段】 フィルム給送モータ２の一端の出力軸２
ａには、ピニオンギヤ１２が嵌合し、フィルム駆動装置
を介してスプールギヤ１３を駆動し、フィルムを巻き取
る。２ｂはフィルム給送モータ２の端子で、パーマロイ
等の高透磁率材で形成されたフィルム巻き取りスプール
４の外周にはズレ防止穴４ａが光軸と直交するフィルム
長手方向に磁気ヘッドに対して反対側に設けられ、スプ
ール４の一端には切り欠き部４ｂを形成し、スプールギ
ヤ１３の突起部１３ｂと噛み合うことで、スプール４と
スプールギヤ１３との回転止めとして作用する。高摩擦
発生部材はスプール４の外周に巻かれるゴム等で形成さ
れた高摩擦発生部材で、フィルムを巻き取り高摩擦発生
部材５には、スプール４のズレ防止穴４ａに嵌まる位置
決め突起５ａを内側に向かって形成している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムに設けら
れた磁気層に情報を記録再生するための磁気記録装置を
備えた、磁気記録部付きフィルムを使用するカメラに関
するものである。
れた磁気層に情報を記録再生するための磁気記録装置を
備えた、磁気記録部付きフィルムを使用するカメラに関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】フィルムに磁気層を設け、カメラに内蔵
された磁気ヘッドにより、その磁気層にカメラの撮影情
報等を磁気記録、再生するものが知られている。この磁
気記録部の情報の有無を検出することで、未露光フィル
ム（新品）や撮影途中、撮影済みを識別し、フィルムの
途中交換機能（撮影途中のフィルムをその続きから撮影
できるように駒の頭出しを行う機能）を有するカメラも
存在している。この、フィルムの途中交換機能を有する
カメラは、通常の音楽用磁気テープに比べて磁気密度の
低いフィルムの磁気層から信号を検出する必要があり、
ノイズ（カメラ内の電磁気部品の電磁界変動や外来ノイ
ズ）の混入を防止するための対策が重要になってくる。
特にカメラの場合、フィルム給送用のＤＣモータと磁気
ヘッドの距離を十分に離すことができないので、フィル
ム給送用のＤＣモータによる磁気ヘッドへの誘導ノイズ
を低減させることが急務であった。
された磁気ヘッドにより、その磁気層にカメラの撮影情
報等を磁気記録、再生するものが知られている。この磁
気記録部の情報の有無を検出することで、未露光フィル
ム（新品）や撮影途中、撮影済みを識別し、フィルムの
途中交換機能（撮影途中のフィルムをその続きから撮影
できるように駒の頭出しを行う機能）を有するカメラも
存在している。この、フィルムの途中交換機能を有する
カメラは、通常の音楽用磁気テープに比べて磁気密度の
低いフィルムの磁気層から信号を検出する必要があり、
ノイズ（カメラ内の電磁気部品の電磁界変動や外来ノイ
ズ）の混入を防止するための対策が重要になってくる。
特にカメラの場合、フィルム給送用のＤＣモータと磁気
ヘッドの距離を十分に離すことができないので、フィル
ム給送用のＤＣモータによる磁気ヘッドへの誘導ノイズ
を低減させることが急務であった。
【０００３】例えば、特開平５−３４７９８号公報に
は、磁気記録部付きフィルムを使用するカメラの磁気シ
ールド手段として、フィルム給送用モータをパーマロイ
等の高透磁率材料でシールドすることを特徴としてい
る。
は、磁気記録部付きフィルムを使用するカメラの磁気シ
ールド手段として、フィルム給送用モータをパーマロイ
等の高透磁率材料でシールドすることを特徴としてい
る。
【０００４】また、特開平６−３３２０６４号公報で
は、磁気記録部付きフィルムを使用するカメラの磁気シ
ールド手段として、成形材料に磁性体からなる粉を混ぜ
たフィルム巻き取りスプールを使用してシールドするこ
とを特徴としている。
は、磁気記録部付きフィルムを使用するカメラの磁気シ
ールド手段として、成形材料に磁性体からなる粉を混ぜ
たフィルム巻き取りスプールを使用してシールドするこ
とを特徴としている。
【０００５】さらにまた、特開平７−２０９７３３号公
報では、フィルム給送用モータをフィルム巻き取りスプ
ール内に配置しているカメラにおいて、十分なシールド
効果を得るためにノイズ源のモータのシールドとして、
フィルム巻き取りスプールを高透磁率性材料で形成して
いる。
報では、フィルム給送用モータをフィルム巻き取りスプ
ール内に配置しているカメラにおいて、十分なシールド
効果を得るためにノイズ源のモータのシールドとして、
フィルム巻き取りスプールを高透磁率性材料で形成して
いる。
【０００６】また、特公昭６１−１３７２９号公報に記
載のように、従来よりスプール外周にゴム等の高摩擦発
生材を巻き、フィルムとスプール外周面との間に摩擦力
を発生させ、この摩擦力によりフィルムを巻き付けるよ
うに巻き上げるものにおいては、スプールの両端にフラ
ンジ等を形成し、スプール外周に巻いたゴム等の高摩擦
発生材のフィルム給送による上下ズレを防止していた。
載のように、従来よりスプール外周にゴム等の高摩擦発
生材を巻き、フィルムとスプール外周面との間に摩擦力
を発生させ、この摩擦力によりフィルムを巻き付けるよ
うに巻き上げるものにおいては、スプールの両端にフラ
ンジ等を形成し、スプール外周に巻いたゴム等の高摩擦
発生材のフィルム給送による上下ズレを防止していた。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の特開平５−３４７９８号公報においては、フィル
ム給送用モータをパーマロイ等の高透磁率材料でシール
ドするには、薄板状の部材を重ねて巻くか、ある程度の
厚みを持つチューブ状に加工したものをはめ込んでシー
ルドする必要があり、モータの外径寸法が大きくなり、
小型化には不利である。
来例の特開平５−３４７９８号公報においては、フィル
ム給送用モータをパーマロイ等の高透磁率材料でシール
ドするには、薄板状の部材を重ねて巻くか、ある程度の
厚みを持つチューブ状に加工したものをはめ込んでシー
ルドする必要があり、モータの外径寸法が大きくなり、
小型化には不利である。
【０００８】また、特開平６−３３２０６４号公報にお
いては、フィルム巻き取りスプールを磁性体粉で成形し
ているため、スプール両端にフランジを形成することが
できるが、磁気ヘッドでフィルムの信号を読み出そうと
した場合には、シールド効果としては十分とは言えな
い。
いては、フィルム巻き取りスプールを磁性体粉で成形し
ているため、スプール両端にフランジを形成することが
できるが、磁気ヘッドでフィルムの信号を読み出そうと
した場合には、シールド効果としては十分とは言えな
い。
【０００９】さらに、特開平７−２０９７３３号公報で
は、フィルム巻き上げスプールを高透磁率磁性材で構成
し、シールド効果を上げているが、今度は特公昭６１−
１３７２９号公報のようにスプールの端部にフランジや
段差を付けることが難しく、あるいは付けても大幅なコ
ストアップは免れない。
は、フィルム巻き上げスプールを高透磁率磁性材で構成
し、シールド効果を上げているが、今度は特公昭６１−
１３７２９号公報のようにスプールの端部にフランジや
段差を付けることが難しく、あるいは付けても大幅なコ
ストアップは免れない。
【００１０】本発明は、フィルムに設けられた磁気層を
利用して情報を記録・再生するための磁気記録装置を備
えたカメラで、カメラ本体を大きくすることなく、フィ
ルム給送モータのノイズを低減し、フィルム巻き取りス
プールの周囲に巻かれたゴム等の高摩擦発生部材のズレ
防止を目的とする。
利用して情報を記録・再生するための磁気記録装置を備
えたカメラで、カメラ本体を大きくすることなく、フィ
ルム給送モータのノイズを低減し、フィルム巻き取りス
プールの周囲に巻かれたゴム等の高摩擦発生部材のズレ
防止を目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による磁気記録部付きフィルムを使用するカ
メラは、請求項１において、フィルム巻き取りスプール
の周囲に摩擦力を発生させることによりフィルムを巻き
取る形式のフィルム給送装置において、フィルム巻き取
りスプールの外径に少なくとも１個の穴を形成し、該穴
をフィルム巻き取りスプールの周囲に巻かれた高摩擦発
生部材の突起部と嵌合するように構成したものであり、
また、請求項３において、フィルム巻き取りスプールの
周囲に摩擦力を発生させることによりフィルムを巻き取
る形式のフィルム給送装置において、フィルム巻き取り
スプールの外径に少なくとも１個の突起を形成し、該突
起をフィルム巻き取りスプールの周囲に巻かれた高摩擦
発生部材の穴と嵌合するように構成したものである。
に、本発明による磁気記録部付きフィルムを使用するカ
メラは、請求項１において、フィルム巻き取りスプール
の周囲に摩擦力を発生させることによりフィルムを巻き
取る形式のフィルム給送装置において、フィルム巻き取
りスプールの外径に少なくとも１個の穴を形成し、該穴
をフィルム巻き取りスプールの周囲に巻かれた高摩擦発
生部材の突起部と嵌合するように構成したものであり、
また、請求項３において、フィルム巻き取りスプールの
周囲に摩擦力を発生させることによりフィルムを巻き取
る形式のフィルム給送装置において、フィルム巻き取り
スプールの外径に少なくとも１個の突起を形成し、該突
起をフィルム巻き取りスプールの周囲に巻かれた高摩擦
発生部材の穴と嵌合するように構成したものである。
【００１２】これらの構成によれば、フィルム巻き取り
スプールとゴム等の高摩擦発生部材のズレを防止するこ
とができる。
スプールとゴム等の高摩擦発生部材のズレを防止するこ
とができる。
【００１３】また、請求項２においては、前記フィルム
巻き取りスプールに形成される穴は、フィルムに磁気記
録・再生を行う磁気ヘッドとは、光軸に対して直交する
フィルム長手方向中心線を挟んで、反対側に設けられて
いることであり、請求項４においては、前記フィルム巻
き取りスプールの周囲に巻かれた高摩擦発生部材の穴
は、フィルムに磁気記録・再生を行う磁気ヘッドとは、
光軸に対して直交するフィルム長手方向中心線を挟ん
で、反対側に設けられているものである。
巻き取りスプールに形成される穴は、フィルムに磁気記
録・再生を行う磁気ヘッドとは、光軸に対して直交する
フィルム長手方向中心線を挟んで、反対側に設けられて
いることであり、請求項４においては、前記フィルム巻
き取りスプールの周囲に巻かれた高摩擦発生部材の穴
は、フィルムに磁気記録・再生を行う磁気ヘッドとは、
光軸に対して直交するフィルム長手方向中心線を挟ん
で、反対側に設けられているものである。
【００１４】これらの構成を有することにより、高透磁
率材で形成されたフィルム巻き取りスプールのズレ防止
穴から漏れるモータからの磁束が磁気ヘッドに与える影
響を少なくすることができる。
率材で形成されたフィルム巻き取りスプールのズレ防止
穴から漏れるモータからの磁束が磁気ヘッドに与える影
響を少なくすることができる。
【００１５】さらに、請求項５においては、フィルム巻
き取りスプールの周囲に摩擦力を発生させることにより
フィルムを巻き取る形式のフィルム給送装置において、
フィルム給送系のギヤに噛み合うスプールギヤを備え、
該スプールギヤは、フィルム巻き取りスプールの外径と
嵌合する開口を有し、この開口には前記スプールに設け
られた爪部と噛み合う切り欠き部を設けた構成を有する
ものである。
き取りスプールの周囲に摩擦力を発生させることにより
フィルムを巻き取る形式のフィルム給送装置において、
フィルム給送系のギヤに噛み合うスプールギヤを備え、
該スプールギヤは、フィルム巻き取りスプールの外径と
嵌合する開口を有し、この開口には前記スプールに設け
られた爪部と噛み合う切り欠き部を設けた構成を有する
ものである。
【００１６】この構成によれば、フィルム巻き取りスプ
ールの小型化が可能であると共に、スプールギヤとの連
結の際、切り欠きが空転防止となる。
ールの小型化が可能であると共に、スプールギヤとの連
結の際、切り欠きが空転防止となる。
【００１７】また、請求項６においては、前記フィルム
巻き取りスプールは、高透磁率材で形成された構成を有
するものである。
巻き取りスプールは、高透磁率材で形成された構成を有
するものである。
【００１８】この構成によれば、フィルム給送用モータ
を効率良くシールドすることができる。
を効率良くシールドすることができる。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図１は、本発明を実施したカメラ
の横断面図である。同図において、１は本実施の形態の
カメラ本体で、撮影済みフィルムを収納するスプール室
１ａと未露光のフィルムが収納されているフィルムカー
トリッジが装填されるカートリッジ室１ｂを有してい
る。２は、フィルムの給送を行うモータで、スプール室
１ａ内に配置されており、正転でフィルムの巻き上げ、
逆転でフィルムの巻き戻しを行う。４は、モータ２の外
周に接触しないように間隔を空けて回転可能に配置され
た円筒状のフィルム巻き取りスプールであり、パーマロ
イ等の高透磁率材料で形成されている。
施の形態を説明する。図１は、本発明を実施したカメラ
の横断面図である。同図において、１は本実施の形態の
カメラ本体で、撮影済みフィルムを収納するスプール室
１ａと未露光のフィルムが収納されているフィルムカー
トリッジが装填されるカートリッジ室１ｂを有してい
る。２は、フィルムの給送を行うモータで、スプール室
１ａ内に配置されており、正転でフィルムの巻き上げ、
逆転でフィルムの巻き戻しを行う。４は、モータ２の外
周に接触しないように間隔を空けて回転可能に配置され
た円筒状のフィルム巻き取りスプールであり、パーマロ
イ等の高透磁率材料で形成されている。
【００２０】５はフィルム巻き取りスプール４の外周に
嵌め込まれたゴム等の高摩擦発生部材、６は磁気記録部
付きフィルムを収納しているフィルムカートリッジ、７
は不図示で公知のカメラのフィルム給送装置の送り出し
動作によってフィルムカートリッジ６から送り出され、
露光後、高摩擦発生部材５を巻き付けた巻き取りスプー
ル４によって巻き上げられていく磁気記録部付きフィル
ムである。８は、スプール室に一端を固定し、もう一方
にローラー８ａを取り付け、フィルム７をフィルム巻き
上げスプール４に押し付けるように作用する本体ローラ
ー部材、９は圧板１０に一端を固定し、もう一端にロー
ラー９ａを取り付け、フィルム７をフィルム巻き上げス
プール４に押し付けるように作用する圧板ローラー部
材、１０は圧板、１１は圧板１０に固定され、フィルム
７に磁気記録、あるいは再生を行う磁気ヘッドである。
嵌め込まれたゴム等の高摩擦発生部材、６は磁気記録部
付きフィルムを収納しているフィルムカートリッジ、７
は不図示で公知のカメラのフィルム給送装置の送り出し
動作によってフィルムカートリッジ６から送り出され、
露光後、高摩擦発生部材５を巻き付けた巻き取りスプー
ル４によって巻き上げられていく磁気記録部付きフィル
ムである。８は、スプール室に一端を固定し、もう一方
にローラー８ａを取り付け、フィルム７をフィルム巻き
上げスプール４に押し付けるように作用する本体ローラ
ー部材、９は圧板１０に一端を固定し、もう一端にロー
ラー９ａを取り付け、フィルム７をフィルム巻き上げス
プール４に押し付けるように作用する圧板ローラー部
材、１０は圧板、１１は圧板１０に固定され、フィルム
７に磁気記録、あるいは再生を行う磁気ヘッドである。
【００２１】次に、図２を参照してスプールについて説
明する。図２は、本発明のカメラのフィルム巻き取りス
プール周りの分解斜視図である。図２において、フィル
ム給送モータ２の一端の出力軸２ａには、ピニオンギヤ
１２が嵌合し、不図示で公知のフィルム駆動装置を介し
てスプールギヤ１３を駆動し、フィルムを巻き取ってい
く。２ｂはフィルム給送モータ２の端子である。パーマ
ロイ等の高透磁率材で形成されたフィルム巻き取りスプ
ール４の外周にはズレ防止穴４ａが光軸と直交するフィ
ルム長手方向に磁気ヘッド１１に対して反対側に設けら
れている。さらに、巻き取りスプール４の一端には切り
欠き部４ｂを形成し、スプールギヤ１３の開口部１３ａ
に設けられた突起部１３ｂと噛み合うことで、フィルム
巻き取りスプール４とスプールギヤ１３との回転止めと
して作用する。５はフィルム巻き取りスプール４の外周
に巻かれるゴム等で形成された高摩擦発生部材で、本体
ローラー、圧板ローラーで押し付けられたフィルムとの
間に摩擦力を発生させ、フィルムを巻き取っていく。さ
らに、高摩擦発生部材５には、フィルム巻き取りスプー
ル４のズレ防止穴４ａに嵌まる位置決め突起５ａを内側
に向かって形成している。
明する。図２は、本発明のカメラのフィルム巻き取りス
プール周りの分解斜視図である。図２において、フィル
ム給送モータ２の一端の出力軸２ａには、ピニオンギヤ
１２が嵌合し、不図示で公知のフィルム駆動装置を介し
てスプールギヤ１３を駆動し、フィルムを巻き取ってい
く。２ｂはフィルム給送モータ２の端子である。パーマ
ロイ等の高透磁率材で形成されたフィルム巻き取りスプ
ール４の外周にはズレ防止穴４ａが光軸と直交するフィ
ルム長手方向に磁気ヘッド１１に対して反対側に設けら
れている。さらに、巻き取りスプール４の一端には切り
欠き部４ｂを形成し、スプールギヤ１３の開口部１３ａ
に設けられた突起部１３ｂと噛み合うことで、フィルム
巻き取りスプール４とスプールギヤ１３との回転止めと
して作用する。５はフィルム巻き取りスプール４の外周
に巻かれるゴム等で形成された高摩擦発生部材で、本体
ローラー、圧板ローラーで押し付けられたフィルムとの
間に摩擦力を発生させ、フィルムを巻き取っていく。さ
らに、高摩擦発生部材５には、フィルム巻き取りスプー
ル４のズレ防止穴４ａに嵌まる位置決め突起５ａを内側
に向かって形成している。
【００２２】１３は、不図示で公知のフィルム給送系の
ギヤに噛み合っているスプールギヤであり、フィルム巻
き取りスプール４の外径と嵌合する開口１３ａと、巻き
取りスプール４の切り欠き部４ｂと噛み合い、スプール
ギヤ１３と巻き取りスプール４が滑ることなく回転でき
るように設けられた爪部１３ｂを有している。
ギヤに噛み合っているスプールギヤであり、フィルム巻
き取りスプール４の外径と嵌合する開口１３ａと、巻き
取りスプール４の切り欠き部４ｂと噛み合い、スプール
ギヤ１３と巻き取りスプール４が滑ることなく回転でき
るように設けられた爪部１３ｂを有している。
【００２３】次に、図３のカメラ背面分解斜視図を参照
して、本発明を実施したカメラのフィルム巻き取りスプ
ールのズレ防止穴４ａの位置を説明する。図３におい
て、１４はヘッド１１に対向して配置されたパッドであ
る。フィルム巻き取りスプール４に形成されたズレ防止
穴４ａは、圧板１０に取り付けられた磁気ヘッド１１に
対し、光軸に直交するフィルム長手方向中心線（図中の
一点鎖線）を挟んで反対側（図中一点鎖線より上側）に
設けられている。これによって、高透磁率材で形成され
たフィルム巻き取りスプール４のズレ防止穴４ａから漏
れるフィルム給送用のモータ２からの磁束の磁気ヘッド
１１に対する影響を少なくすることができる。
して、本発明を実施したカメラのフィルム巻き取りスプ
ールのズレ防止穴４ａの位置を説明する。図３におい
て、１４はヘッド１１に対向して配置されたパッドであ
る。フィルム巻き取りスプール４に形成されたズレ防止
穴４ａは、圧板１０に取り付けられた磁気ヘッド１１に
対し、光軸に直交するフィルム長手方向中心線（図中の
一点鎖線）を挟んで反対側（図中一点鎖線より上側）に
設けられている。これによって、高透磁率材で形成され
たフィルム巻き取りスプール４のズレ防止穴４ａから漏
れるフィルム給送用のモータ２からの磁束の磁気ヘッド
１１に対する影響を少なくすることができる。
【００２４】本実施の形態では、フィルム巻き取りスプ
ール４にズレ防止穴を設け、高摩擦発生部材５に突起を
設けたが、逆にしてもよいことは言うまでもない。
ール４にズレ防止穴を設け、高摩擦発生部材５に突起を
設けたが、逆にしてもよいことは言うまでもない。
【００２５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動モータからのノイズの影響なく磁気情報のやり取り
が行えるようにし、フィルム巻き取りスプールに巻かれ
たゴム等の高摩擦発生部材のズレによる供給への悪影響
もなくすことができるカメラを提供することができる。
駆動モータからのノイズの影響なく磁気情報のやり取り
が行えるようにし、フィルム巻き取りスプールに巻かれ
たゴム等の高摩擦発生部材のズレによる供給への悪影響
もなくすことができるカメラを提供することができる。
【図１】本発明を実施した磁気記録部付きフィルムを使
用するカメラの横断面図である。
用するカメラの横断面図である。
【図２】本発明のカメラのスプール周りの分解斜視図で
ある。
ある。
【図３】本発明のカメラの背面側分解斜視図である。
１ カメラ本体 １ａ スプール室 １ｂ カートリッジ室 ２ モータ ４ フィルム巻き取りスプール ４ａ 切り欠き部 ５ 高摩擦発生部材 ６ フィルムカートリッジ ７ 磁気記録部付きフィルム ８ 本体ローラー部材 ８ａ 本体ローラー ９ 圧板ローラー部材 ９ａ 圧板ローラー １０ 圧板 １１ 磁気ヘッド １２ ピニオンギヤ １３ スプールギヤ １４ パッド
Claims (6)
- 【請求項１】 フィルム巻き取りスプールの周囲に摩擦
力を発生させることによりフィルムを巻き取る形式のフ
ィルム給送装置において、フィルム巻き取りスプールの
外径に少なくとも１個の穴を形成し、該穴をフィルム巻
き取りスプールの周囲に巻かれた高摩擦発生部材の突起
部と嵌合するように構成したことを特徴とする磁気記録
部付きフィルムを使用するカメラのフィルム給送装置。 - 【請求項２】 前記フィルム巻き取りスプールに形成さ
れる穴は、フィルムに磁気記録・再生を行う磁気ヘッド
とは、光軸と直交するフィルム長手方向中心線を挟ん
で、反対側に設けられていることを特徴とする請求項１
記載の磁気記録部付きフィルムを使用するカメラのフィ
ルム給送装置。 - 【請求項３】 フィルム巻き取りスプールの周囲に摩擦
力を発生させることによりフィルムを巻き取る形式のフ
ィルム給送装置において、フィルム巻き取りスプールの
外径に少なくとも１個の突起を形成し、該突起をフィル
ム巻き取りスプールの周囲に巻かれた高摩擦発生部材の
穴と嵌合するように構成したことを特徴とする磁気記録
部付きフィルムを使用するカメラのフィルム給送装置。 - 【請求項４】 前記フィルム巻き取りスプールの周囲に
巻かれた高摩擦発生部材の穴は、フィルムに磁気記録・
再生を行う磁気ヘッドとは、光軸と直交するフィルム長
手方向中心線を挟んで、反対側に設けられていることを
特徴とする請求項３記載の磁気記録部付きフィルムを使
用するカメラのフィルム給送装置。 - 【請求項５】 フィルム巻き取りスプールの周囲に摩擦
力を発生させることによりフィルムを巻き取る形式のフ
ィルム給送装置において、フィルム給送系のギヤに噛み
合うスプールギヤを備え、該スプールギヤは、フィルム
巻き取りスプールの外径と嵌合する開口を有し、この開
口には前記スプールに設けられた爪部と噛み合う切り欠
き部を設けたことを特徴とする磁気記録部付きフィルム
を使用するカメラのフィルム給送装置。 - 【請求項６】 前記フィルム巻き取りスプールは、高透
磁率材で形成されていることを特徴とする請求項１また
は３、または５に記載の磁気記録部付きフィルムを使用
するカメラのフィルム給送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10088248A JPH11271876A (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | カメラのフィルム給送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10088248A JPH11271876A (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | カメラのフィルム給送装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11271876A true JPH11271876A (ja) | 1999-10-08 |
Family
ID=13937563
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10088248A Pending JPH11271876A (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | カメラのフィルム給送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11271876A (ja) |
-
1998
- 1998-03-18 JP JP10088248A patent/JPH11271876A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1033609A2 (en) | Photographic camera systems and film cassettes | |
| EP0494680B1 (en) | A photographic camera | |
| US5701531A (en) | Film feeding device | |
| JPH11271876A (ja) | カメラのフィルム給送装置 | |
| JP3551208B2 (ja) | 写真フイルムの磁気記録再生装置 | |
| US6347194B2 (en) | Apparatus including recording head, reading head, and winding portion with internal motor | |
| JPH11153828A (ja) | 磁気記録部付きフィルムを使用するカメラ | |
| US5983037A (en) | Camera equipped with magnetic recording apparatus and shield case fixing structure | |
| JPH03179442A (ja) | 写真フイルムパトローネ | |
| US5909328A (en) | Magnetic recording device and camera with magnetic recording device | |
| JP3002572B2 (ja) | カメラ用磁気ヘッド | |
| JPH1096993A (ja) | カメラ | |
| JPH10325977A (ja) | 磁気記録部付フィルムに適用される装置 | |
| JPH10282566A (ja) | フィルム用磁気記録装置およびこれを備えた光学機器 | |
| JP2781282B2 (ja) | カメラ | |
| JPH11282045A (ja) | 磁気記録再生カメラ | |
| JPH0968745A (ja) | 撮影用フィルムを使用する装置 | |
| JPH1138498A (ja) | 磁気記録部付フィルムに適用される装置 | |
| JPH1039392A (ja) | カメラ | |
| JP2000131751A (ja) | フィルム送りを行う装置、カメラ、光学機器 | |
| JPH10333239A (ja) | 磁気記録部付フィルムに適用される装置 | |
| JPH04352137A (ja) | 磁気ヘッドを有するカメラ | |
| JPH10104724A (ja) | 写真フィルム用磁気記録再生装置およびこれを備えたカメラ | |
| JPH10293353A (ja) | カメラ | |
| JPH07219033A (ja) | カメラ |