JPH10282566A - フィルム用磁気記録装置およびこれを備えた光学機器 - Google Patents

フィルム用磁気記録装置およびこれを備えた光学機器

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JPH10282566A
JPH10282566A JP9085080A JP8508097A JPH10282566A JP H10282566 A JPH10282566 A JP H10282566A JP 9085080 A JP9085080 A JP 9085080A JP 8508097 A JP8508097 A JP 8508097A JP H10282566 A JPH10282566 A JP H10282566A
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JP
Japan
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film
noise
motor
magnetic head
magnetic
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Hiroshi Sakurai
博史 櫻井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム給送用モータの漏れ磁束が磁気ヘッ
ドによる磁気読取信号のS/N比を悪化させる。 【解決手段】 フィルム給送用モータ8と、フィルム1
に記録された磁気情報の読取りを行う磁気ヘッド16と
を有するフィルム用磁気記録装置において、磁気ヘッド
のコア21,22におけるコイル24の巻回範囲をフィ
ルム給送用モータから離れる側に偏らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム給送を行
うモータと、フィルムに備わった磁気記憶部への情報の
書込みや読取りを行う磁気ヘッドとを有したフィルム用
磁気記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記憶部を有するフィルムを使用し、
この磁気記憶部にシャッター秒時、撮影年月日等の情報
を磁気ヘッドにより書込み、且つ必要に応じて磁気記憶
部より読出すことを可能としたカメラが米国特許第4,
864,332号等に開示されている。このようなカメ
ラは、フィルム給送中に磁気ヘッドにて読み書きを行う
ので、フィルム給送用のモータからの漏れ磁束による磁
気ヘッドでのノイズの発生が問題である。
【0003】このため、例えば特開平4−22937号
公報においては、モータと磁気ヘッドとを、モータの回
転軸と磁気ヘッドのヘッドギャップとを結ぶ線に整流子
に対するブラシの接線方向が平行になるように配置し、
ブラシ部からの漏れ磁束の発生量の小さい方を磁気ヘッ
ドの方向に配置するという提案がされている。また、実
開平5−20046号公報においては、モータとモータ
取付板とでフィルムを給送するギヤ列等を取り付けた地
板を挟んで、ビス絞めできるようにして、モータを上記
地板に対して回転調整可能に固定できるようにし、モー
タのブラシ部もしくはマグネット部からの漏れ磁束の発
生量の小さい方を磁気ヘッドの方向に配置するという提
案がされている。さらに、特開平7−199328号に
おいては、モータの漏れ磁束の発生部を磁気ヘッドに影
響を与えない位置に配置するという提案がされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た22937号および199328号公報提案の手法で
は、ブラシ部から発生する漏れ磁束によるノイズ対策と
しては有効であるが、モータから発生する他の漏れ磁束
および磁気ヘッドにおける漏れ磁束の受け易さについて
は何ら考慮されていない。しかも、199328号公報
提案の手法では、モータのブラシ部から磁気ヘッドを離
して配置するというレイアウト上の制限があるため、カ
メラ上のレイアウトに自由度がなくなるという問題があ
る。
【0005】また、上述した20046号公報提案の手
法では、モータのブラシ部からの漏れ磁束の発生量が小
さい方向とモータのマグネット部からの漏れ磁束の発生
量が小さい方向とが違っていた場合、ノイズ発生量を最
小にできず、磁気ヘッドにおける漏れ磁束の受け易さに
ついても何ら考慮されていない。
【0006】そこで、本発明は、モータによって生じる
ノイズ成分によって磁気ヘッドによる情報の書込みや読
出しに誤動作を生じることを防止できるようにしたフ
ィ。無用磁気記録装置およびこれを備えた光学機器を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、フィルム給送用モータと、フィルム
に対して磁気情報の書込み又は読取りを行う磁気ヘッド
とを有するフィルム用磁気記録装置において、磁気ヘッ
ドのコアにおけるコイルの巻回範囲をフィルム給送用モ
ータから離れる側に偏らせている。
【0008】すなわち、本発明では、例えば磁気ヘッド
のコアにおけるフィルム給送用モータの漏れ磁束の侵入
位置からコイル巻回範囲の各端部までの2つのノイズ伝
達経路長さが互いに等しくなるようにコイル巻回範囲を
偏らせて、各伝達経路を伝わるノイズ成分が互いに相殺
され、磁気ヘッドの出力に含まれるノイズ成分を小さく
抑えるようにしている。
【0009】なお、磁気ヘッドが書込みおよび読取り兼
用のものである場合には、コアにおける読取り用コイル
の巻回範囲をフィルム給送用モータから離れる側に偏ら
せ、書込み用コイルの巻回範囲をフィルム給送用モータ
に近い側に偏らせるのがよい。
【0010】また、フィルム給送用モータのうち磁束の
漏れ量が小さい部分を磁気ヘッドに向けて、磁気ヘッド
に侵入する漏れ磁束量自体を小さくするのが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1には、本発明の第1実施形態であ
る磁気記録装置を備えたカメラ3の内部構造を示してい
る。これらの図において、1はベース面側に磁気記録層
を有したフィルムであり、2はこのフィルム1を巻取り
収納するフィルムカートリッジ2である。
【0012】カメラ3にカートリッジ2を装填すると、
カメラ3に設けられたスプールドライバー4(後述のフ
ィルム給送用モータ8の回転力によって駆動される)の
矢印A方向の回転によりカートリッジ内スプール5が回
転駆動され、カートリッジ2内のフィルム出口6からフ
ィルム1の先端が押し出される。フィルム1の先端がカ
メラ3に設けられた巻取スプール7に到達すると、フィ
ルム1はこの巻取スプール7によって巻き取られ始め
る。巻取スプール7によるフィルム1の巻き取りが始ま
ると、それまでスプールドライバー4に伝達されていた
モータ8の駆動力が、公知のワンウェイクラッチ等の作
用により遮断される。
【0013】8はフィルム給送用モータであり、カメラ
3を小型にするため、巻取スプール7内に収納配置され
る。モータ8の出力軸にはピニオンギア9が取り付けら
れている。モータ8の回転は、カートリッジ2からのフ
ィルム押し出し時にはピニオンギア9および上記ワンウ
ェイクラッチ等を介してスプールドライバ4に伝達され
てこれをを矢印A方向に回転させ、巻取スプール7によ
るフィルム巻取時にはピニオンギア9および巻取スプー
ル7に一体的に形成されたスプールギア7aとを介して
巻取スプール7に伝達され、これを矢印B方向に回転さ
せる。
【0014】なお、モータ8を逆転させることにより、
スプールドライバ4が矢印A方向とは逆方向に回転駆動
され、フィルム1のカートリッジ2内への巻戻しが行わ
れる。
【0015】10,11はフィルム1の先端がうまく巻
取スプール7に巻き付くようにガイドするガイドローラ
である。12は撮影レンズである。Fはフィルム1のう
ち撮影レンズ12に対向する撮影フレームであり、Oは
撮影フレームの中心(撮影レンズ中心)である。
【0016】13はフィルム1のベース面に接して撮影
時にフィルム1の平面性を確保する圧板である。圧板1
3には、フィルム給送方向に離れた2つのフォトリフレ
クタ14,15が取り付けられており、フィルム1の給
送中にフィルム1のパーフォレーションPの光学的検出
を行う。
【0017】16はフィルム1のベース面に設けられた
磁気記録層への磁気記録および磁気記録層に記録された
磁気情報の読取り(再生)を行う磁気ヘッドである。こ
の磁気ヘッド(磁気読取手段)16は、図2(a),
(b)に示すように構成されている。磁気ヘッド16
は、記録用および再生用の兼用チャネルCrを有してお
り、一対のコア21,22と、ボビン23,27と、こ
れに巻回された再生用コイル24および記録用コイル2
8と、再生用コイル24につながるボビン端子25,2
6および記録用コイル28につながるボビン端子29,
30とから構成されている。
【0018】この磁気ヘッド16は、磁気記録時にボビ
ン端子29,30を介して記録用コイル28に通電する
ことによりフィルム1の磁気記録層への磁気情報の記録
が可能となり、磁気再生時に再生用コイル24の両端に
発生した誘導電圧をボビン端子25,26から取り出す
ことが可能となる。ボビン23,27とこれに巻回され
たコイル24,28とは、外部からの磁気ノイズがヘッ
ド内部に侵入するのを防止するためのシールドケース4
1に覆われている。但し、シールドケース41の前面に
はフィルム1との摺動面41aが形成されており、この
摺動面41aにはコア21,22の前面であるチャネル
Crが露出している。なお、シールドケース41はパー
マロイ等の透磁率の高い材料で作られている。
【0019】このように構成されたシールドケース41
を含む磁気ヘッド16は、シールドケース41の摺動面
41aがフィルム1のベース面に摺接できるように、背
板42に形成されたビス穴42aを用いて圧板13に固
定される。
【0020】各撮影フレームの撮影(露出)終了後、モ
ータ8に通電されると、フィルム1は1フレーム分矢印
C方向に給送される。このとき、磁気ヘッド16は記録
再生チャネルCrにより各撮影フレームに対応した撮影
情報(日付、時刻、タイトル、撮影データ等)を、磁気
記録層のうち撮影画面外の領域に磁気記録し、磁気トラ
ックTを形成する。
【0021】また、途中フレームまで撮影済となったフ
ィルムカートリッジがカメラに装填された場合には、モ
ータ8に通電されて、スプールドライバ4によるフィル
ム押出しとこれに続く巻取スプール7によるフィルムの
矢印C方向への連続引き出しが行われる。このとき磁気
ヘッド16は記録再生チャネルCrを通じて磁気トラッ
クTに記録された撮影情報を再生し、先頭のフレームか
ら順番に各撮影フレームが撮影済であるか否かを判断す
るための再生出力を不図示のカメラの制御回路に送る。
制御回路は、未撮影のフレームが検出された時点で、そ
のフレームを撮影アパーチャにセットする動作を行った
後、フィルム引き出しを停止させる。
【0022】ここで、磁気ヘッド16による磁気再生が
行われるのは、モータ8が通電され回転している間であ
る。このため、磁気ヘッド16の再生出力に対するモー
タ8のノイズ成分(漏れ磁束)の影響を除去する必要が
ある。しかし、ノイズ成分の影響を十分除去するために
は、磁気ヘッド16に設けられたシールドケース41の
遮蔽効果だけでは不十分である。しかも、シールドケー
ス41にはコア21,22を露出させるための開口部が
あるため、この開口部から侵入するノイズ成分を遮蔽す
ることは不可能である。
【0023】このため、本実施形態では、磁気ヘッド1
6のモータ8に対する配置によってモータ8が発生する
ノイズ成分の影響を減少させている。図1に鎖線で示し
たN1 ,N2 は、モータ8が発生する磁気ノイズの大き
さを定性的に示したものである。モータ8は、回転軸8
aを中心にして矢印DDで示される磁気ノイズが最大と
なる方向と、矢印EEで示される磁気ノイズが最小とな
る方向を持っている。なお、これらの方向は、モータ8
の軸方向(長手方向)についてはほぼ一定である。磁気
ヘッド16は、モータ8の磁気ノイズをできるだけ受け
ないようにするために、モータ8から矢印EE方向に配
置されている。
【0024】ここで、図3を用いて、コア21,22上
における再生用コイル24の巻回範囲と外部からのノイ
ズ成分の影響を受け難さ(以下、これを指向性という)
との関係について説明する。図3(a)は、コア21,
22の中央部に再生用コイル24を巻いた場合の指向性
を示し、図3(b)はコア21,22の右側(モータ8
から離れる側)に偏らせて再生用コイル24を巻いた場
合の指向性を示す。また、図3(c)は、コア21,2
2の左側に偏らせて再生用コイル24を巻いた場合の指
向性を示している。
【0025】まず、ノイズ成分の磁気ヘッドへの影響の
仕方を説明する。磁気ヘッドが外部からのノイズ成分の
影響を受けると、ノイズ成分がコアを伝わって再生用コ
イルに誘導電圧を発生させ、この誘導電圧がボビン端子
からカメラの再生アンプで増幅されてノイズ出力とな
る。通常のフィルムの磁気記録部からの磁気情報を再生
するときには、フィルム1の給送方向によりコアに一方
向の磁界が流れることにより再生用コイルに発生した電
位をカメラの再生アンプで増幅し、磁気信号として用い
ている。しかし、これが外部からのノイズ成分である場
合、コアのいずれの方向にノイズ成分が伝わるかでノイ
ズ出力に大きな差が出てくる。つまり、コアの一方向に
ノイズ成分が伝わった場合はノイズ出力が最大になり、
再生用コイルに対してコアに均等に両方向のノイズ成分
が伝わった場合は、ノイズ成分同士が相殺し合ってノイ
ズ出力は最小になる。
【0026】図3(a)のように再生用コイル24がコ
ア21,22に対して中心に巻かれていると、再生用コ
イル24に発生した誘導電圧はボビン端子25,26を
介してカメラの再生アンプ50に入力され、ここで増幅
されてノイズ出力となる。同図中に鎖線で示したNs1
は、誘導ノイズに対する指向性を定性的に示したもので
あり、矢印FFで示される方向からの誘導ノイズに対し
てノイズ出力が最小となる。これは、上述したように矢
印FF方向からのノイズ成分が入った場合、コアから再
生用コイルに伝わる誘導ノイズが両方向に均等に伝わる
ためである。
【0027】同様の考え方により、図3(b)のように
再生コイル24がコア21,22に対して右側に偏って
巻かれていると、誘導ノイズに対する指向性はNs2の
ようになり、矢印GGで示される方向からの誘導ノイズ
に対してノイズ出力が最小となる。また、図3(c)の
ように、再生コイル24がコア21,22に対して左側
に偏って巻かれていると、誘導ノイズに対する指向性は
Ns3のようになり、矢印HHで示される方向からの誘
導ノイズに対してノイズ出力が最小となる。
【0028】ここで、図4および図5を用いて、図3
(a)に示す磁気ヘッドを本実施形態のカメラに用いた
場合のモータ8からのノイズ成分に対する磁気ヘッドか
らのノイズ出力について説明する。モータ8からのノイ
ズ成分の大きさは鎖線N1,N2で示すようになってお
り、モータ8は、ノイズ成分が最小となる方向(矢印E
E方向)を磁気ヘッド16に向けている。しかし、磁気
ヘッド16の指向性(矢印FF)はモータ8の方向を向
いておらず、モータ8から発生する矢印EE方向のノイ
ズ成分も零ではないため、磁気ヘッドにおけるノイズ成
分の影響を最小にはできない。
【0029】つまり、図5(a)に示すように、ノイズ
成分がN0方向から入った場合は、図中aで示すような
等価なノイズ成分がコア21,22を伝わって再生用コ
イル24に達し、ノイズ成分同士が相殺し合うため、再
生アンプ50からのノイズ出力も最小となるが、図4お
よび図5(b)に示すようにモータ8からのノイズ成分
が、N1,N2方向から入った場合は、コア21,22
を通過して再生用コイル24に達するまでの距離が、図
中bで示すノイズ成分の方が図中cで示すノイズ成分よ
りも短くなるため、ノイズ出力も大きくなる。これは、
図中bとcのノイズ成分に電位差が生ずることになり、
この電位差が再生アンプ50からのノイズ出力となるた
めである。
【0030】なお、図3(c)に示す磁気ヘッドを本実
施形態のカメラに用いた場合のモータ8からのノイズ成
分に対する磁気ヘッドからのノイズ出力についても同様
である。
【0031】次に、図6および図7を用いて、図3
(c)に示す磁気ヘッドを本実施形態のカメラに用いた
場合のモータ8からのノイズ成分に対する磁気ヘッドか
らのノイズ出力について説明する。モータ8からのノイ
ズ成分の大きさは鎖線N1,N2で示すようになってお
り、モータ8は、ノイズ成分が最小となる方向(矢印E
E方向)を磁気ヘッド16に向けている。しかも、磁気
ヘッド16の指向性(矢印GG)はモータ8の方向を向
いているため、モータ8から発生する矢印EE方向のノ
イズ成分は零ではないが、磁気ヘッドにおけるノイズ成
分の影響を最小にすることができる。
【0032】つまり、図7に示すように、ノイズ成分が
N1,N2方向から入った場合は、図中dで示すような
等価なノイズ成分がコア21,22を伝わって再生用コ
イル24に達し、ノイズ成分同士が相殺し合うため、再
生アンプ50からのノイズ出力も最小となる。
【0033】したがって、本実施形態の場合、図3
(b)に示すように再生コイル24がコア21,22上
においてモータ8から離れる側に偏った範囲であって、
コア21,22に入ったノイズ成分の再生用コイル24
までの伝達距離が等しい位置に巻かれることにより、モ
ータ8からのノイズ成分の影響を最小に抑えることがで
き、磁気再生時における再生信号のS/N比を向上させ
ることができる。
【0034】(第2実施形態)図8には、本発明の第2
実施形態である磁気記録装置を備えたカメラ3′の内部
構造を示している。なお、本実施形態の内部構造は、第
1実施形態にて説明した内部構造のうちフィルムカート
リッジ2と巻取スプール7の位置を反転させたものであ
り、基本構成は第1実施形態と同じであるので、第1実
施形態と共通要素については第1実施形態と同符号を付
している。
【0035】フィルムカートリッジ2と巻取スプール7
の位置を反転させた結果、磁気ヘッド16の右側のごく
近傍にモータ8が配置されることになる。
【0036】ここで、図9および図10を用いて、モー
タ8からのノイズ成分に対する磁気ヘッドからのノイズ
出力について説明する。モータ8からのノイズ成分の大
きさは鎖線N1,N2で示すようになっており、モータ
8は、ノイズ成分が最小となる方向(矢印EE方向)を
磁気ヘッド16に向けている。しかも、磁気ヘッド16
の指向性(矢印HH)はモータ8の方向を向いているた
め、モータ8から発生する矢印EE方向のノイズ成分は
零ではないが、磁気ヘッドにおけるノイズ成分の影響を
最小にすることができる。
【0037】つまり、図10に示すように、ノイズ成分
がN1,N2方向から入った場合は、図中eで示すよう
な等価なノイズ成分がコア21,22を伝わって再生用
コイル24に達し、ノイズ成分同士が相殺し合うため、
再生アンプ50からのノイズ出力も最小となる。
【0038】したがって、本実施形態の場合、図9に示
すように再生コイル24がコア21,22上においてモ
ータ8から離れる側に偏った範囲であって、コア21,
22に入ったノイズ成分の再生用コイル24までの伝達
距離が等しい位置に巻かれることにより、モータ8から
のノイズ成分の影響を最小に抑えることができ、磁気再
生時における再生信号のS/N比を向上させることがで
きる。
【0039】なお、上記各実施形態では、磁気記録装置
を備えたカメラについて説明したが、本発明は、フィル
ムスキャナー等、カメラ以外の光学機器にも適用するこ
とができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気ヘッドのコア上におけるコイル巻回範囲をモータか
ら離れる側に偏らせているので、磁気ヘッドにおけるフ
ィルム給送用モータの漏れ磁束の侵入位置からコイル端
までの2つのノイズ伝達経路長さを互いに等しくするこ
とができ、各伝達経路を伝わるノイズ成分を互いに相殺
させることができる。したがって、磁気ヘッドからのノ
イズ出力を小さく抑えることができ、磁気ヘッドの再生
信号におけるS/N比を向上させることができる。
【0041】なお、フィルム給送用モータのうち磁束の
漏れ量が小さい部分を磁気ヘッドに向ければ、磁気ヘッ
ドに侵入する漏れ磁束量自体を小さくすることができ、
磁気ヘッドの再生信号におけるS/N比をより向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラの内部構造
を示す斜視図である。
【図2】上記カメラの用いられる磁気ヘッドの構成を示
す斜視図である。
【図3】磁気ヘッドにおけるコイル巻回範囲と指向性と
の関係を示す図である。
【図4】磁気ヘッドにおけるコイル巻回範囲とモータと
の関係を示す図である。
【図5】磁気ヘッドにおけるコイル巻回範囲とノイズ成
分の伝達経路との関係を示す図である。
【図6】磁気ヘッドにおけるコイル巻回範囲とモータと
の関係を示す図である。
【図7】磁気ヘッドにおけるコイル巻回範囲とノイズ成
分の伝達経路との関係を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態であるカメラの内部構造
を示す斜視図である。
【図9】磁気ヘッドにおけるコイル巻回範囲とモータと
の関係を示す図である。
【図10】磁気ヘッドにおけるコイル巻回範囲とノイズ
成分の伝達経路との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 フィルム 3 カメラ 8 モータ 16 磁気ヘッド 21,22 コア 24 再生用コイル 28 記録用コイル 41 シールドケース Cr 記録再生チャネル N1,N2 モータの漏れ磁束 Ns1,Ns2,Ns3、磁気ヘッドの指向性

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム給送用モータと、フィルムに対
    して磁気情報の書込み又は読取りを行う磁気ヘッドとを
    有するフィルム用磁気記録装置において、 前記磁気ヘッドのコア上におけるコイル巻回範囲を、前
    記フィルム給送用モータから離れる側に偏らせたことを
    特徴とするフィルム用磁気記録装置。
  2. 【請求項2】 前記コアにおける前記フィルム給送用モ
    ータの磁束の侵入位置から前記コイル巻回範囲の各端部
    までの長さが互いに等しくなるように前記コイル巻回範
    囲を偏らせたことを特徴とする請求項1に記載のフィル
    ム用磁気記録装置。
  3. 【請求項3】 フィルム給送用モータと、フィルムに対
    して磁気情報の書込みおよび読取りを行う磁気ヘッドと
    を有するフィルム用磁気記録装置において、 前記磁気ヘッドのコア上における読取り用コイルの巻回
    範囲を前記フィルム給送用モータから離れる側に偏ら
    せ、書込み用コイルの巻回範囲を前記フィルム給送用モ
    ータに近い側に偏らせたことを特徴とするフィルム用磁
    気記録装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルム給送用モータのうち磁束の
    漏れ量が小さい側を、前記磁気ヘッドに向けたことを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載のフィルム用
    磁気記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のフィ
    ルム用磁気記録装置を備えたことを特徴とする光学機
    器。
JP9085080A 1997-04-03 1997-04-03 フィルム用磁気記録装置およびこれを備えた光学機器 Pending JPH10282566A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7942327B2 (en) 2006-10-18 2011-05-17 Seiko Epson Corporation Magnetic data processing apparatus and noise reduction method for such apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7942327B2 (en) 2006-10-18 2011-05-17 Seiko Epson Corporation Magnetic data processing apparatus and noise reduction method for such apparatus

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