JPH11271735A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents
液晶表示装置の製造方法Info
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- JPH11271735A JPH11271735A JP7069098A JP7069098A JPH11271735A JP H11271735 A JPH11271735 A JP H11271735A JP 7069098 A JP7069098 A JP 7069098A JP 7069098 A JP7069098 A JP 7069098A JP H11271735 A JPH11271735 A JP H11271735A
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Abstract
静電気不良を防止する。 【解決手段】 ステージに密着して置かれたガラス基板
を、処理終了後にイオンを照射しながらステージから持
上げる際に、ガラス基板の電位がピーク値に至る前に一
度持上げ動作を止めて0.5秒間静止した状態で保持
し、その後再び持上げはじめ、所望の高さまで持上げる
ようにした。基板電位が経験する電位を低く抑えること
ができ、静電気不良が防止できる。
Description
製造する方法に関するものである。
面に形成された素子とから構成されている。この液晶表
示装置の製造工程においては、剥離や摩擦などによって
絶縁性基板が静電気を帯びて、基板の電位が高くなりや
すく、その電位によっては放電が発生し、絶縁性基板表
面に形成された素子が損傷を受け、不良となる危険性が
ある。したがって、絶縁性基板の電位が高くならないよ
うにする方策を講じることは、歩留向上を図る上で極め
て有用である。このような観点から、静電気が発生した
基板の電位を低減させる方法の例として、特開平7−3
12337号公報で示された基板加熱処理装置がある。
その構成を図3に示す。図において、1はチャンバーで
あり、2はプレートであり、3はヒーターであり、4は
基板であり、1aは基板4の出入口であり、1bはチャ
ンバ内部であり、2bは昇降ビンであり、20はイオナ
イザであり、IGはイオン気体流を示している。本基板
加熱処理装置においてはチャンバー1内の空間1bの底
面部にプレート2がヒーター3と一体的に設けられる。
イオナイザ20がチャンバ1内で基板端部の上方位置に
固定配置される。イオナイザ20では、窒素ガスを電極
側に供給しながら、電極に所定の電圧を印加してイオン
気体を発生させ、イオン気体流IGとして基板4に向け
て噴出する。
基板4にイオン気体を確実に供給して、電気的に中和さ
せることができ、その結果、基板4の剥離帯電を防止す
ることができる。
ャンバから取り出された基板の電位は低くすることがで
きるが、プレートから持上げられている最中の基板電位
は高くなってしまうという問題があった。
ためになされたもので、基板の電位をより低く抑えるこ
とができる液晶表示装置の製造方法を得ることを目的と
している。
射しながらであっても持上げられている最中に基板電位
が高くなることを説明する。図4の(a)は従来の基板
の持ち上げ方を示す説明図であり、図4の(b)はその
基板電位を示す説明図である。
性基板を、そのプレートやステージなどから剥離する
と、剥離帯電が生じる。この基板をそのまま持上げ続け
ると、基板電位はプレートやステージと基板との距離に
比例して上昇し、高電位になる。
ら基板を剥離し、持上げるばあいの基板電位を求める。
図5および図6は、従来技術における基板電位の変化量
を求める説明図である。ある時刻tにおける基板電位を
V(t)とし、時刻tからt+δtまでの電位変化を考
える(図6参照)。
い、剥離スピードが一定であるため、基板電位は直線的
に変化する(その直線は、時刻t=0でゼロ)。このば
あい、単位時間の基板電位変化量δV0は、
電位変化量δVは、
ある。
されるばあい、時刻tでの電位をG(t)、減衰定数を
kとする(図5参照)と、
と等しい。
m2]、剥離速度をv[mm/sec]とすると、イオ
ナイザがないばあいの電位変化率は
ら基板を剥離したばあいの基板電位を表す式である。q
0、v、kに具体的な数値を入れてグラフを描くと、図
4(b)のようになり、基板を持上げている最中
る。
等しく、同じ除電能力をもつイオナイザ(すなわちkが
等しい)を用いたばあいでも、持上げ方を変えれば(す
なわちvの値を変えれば)変化させることができる。
り、基板電位をより効果的に、かつより低く抑えること
ができる製造方法を得るものである。
わる液晶装置の製造方法は、絶縁性基板と、その上に形
成された素子からなる液晶表示装置の製造方法におい
て、絶縁性基板が密着して載せ置きされるステージと、
ステージに密着した基板がステージから剥離されて持上
げられる最中に基板にイオンを供給できる除電装置から
構成され、ステージから基板を持上げる際に、基板の電
位が最大値になる前に一度持上げ動作を止め、一定時間
保持した後、再び持上げ動作を開始し、所望の高さをう
るために2段階で基板を持上げることを特徴とするもの
である。
の製造方法は、前記請求項1記載の2段階持上げに関
し、1段目と2段目のいずれかの持上げスピードを速く
したことを特徴とするものである。
の製造方法は、前記請求項1記載の2段階持上げに関
し、1段目と2段目の両方の持上げスピードを速くした
ことを特徴とするものである。
の製造方法は、前記請求項1記載の基板の持上げ動作に
関し、3または4以上の多段階で基板を持上げることを
特徴とするものである。
の製造方法は、前記請求項4記載の多段階持上げに関
し、それぞれの段階のいずれかの持上げスピードを速く
したことを特徴とするものである。
の製造方法は、前記請求項4記載の多段階持上げに関
し、それぞれの段階の全ての持上げスピードを速くした
ことを特徴とするものである。
れぞれの持上げスピードが従来の1段階持上げと等しい
ばあいの例を示す。発生する電荷密度が1000[pC
/cm2]、イオナイザの除電能力(減衰定数)k=1
のばあいを示す。図1の(a)は基板の持上げ方を示す
説明図であり、破線は従来の1段階持上げのばあい、実
線は、本発明を実施したばあいである。図1の(b)
は、それぞれのばあいの基板電位を示す説明図である。
従来の例としては、30mmの距離を3秒で持上げたば
あいの例である。従来のばあい、持上げはじめて1秒後
に基板電位は4.1kVのピーク値に至っていた。
上げ、0.3〜0.8秒は持上げ動作を止めてその高さ
で保持、0.8〜3.5秒に再び従来と同じ速度で持上
げ、30mmまで持上げたばあいが図1の(a)の実線
である。0.3秒までは、従来と同様の電位になる。す
なわち基板電位は、
られないので、電位が上昇する要素がなく、除電のみと
なり、電位はつぎの式のように減少する。
k・(t−0.3)) (0.3≦t≦0.8) 電位が下がったところで再び持上げるので、電位はつぎ
の式で表されるようになる。
後は除電のみとなり、電位は次式になる。
nt−k・(t−3.5)) (3.5<t) 結果的に、従来の基板電位は約4.1kVに至っていた
が、この発明を実施することによって、約2.6kVに
抑えることができた。
げると、1段目と2段目のそれぞれで電位の山が生じ
る。2段階で持上げても、1段目の停止タイミングを、
従来の方式でピークになるタイミングよりも遅くする
と、ピーク値は変わらないので、効果はない。従来方式
でのピークのタイミングは、イオナイザの除電能力(減
衰定数)kで決まるので、使用しているイオナイザの能
力から従来方式でのピーク位置を求め、それよりも早い
タイミングで1段目を停止させれば、電位は低減する。
しかし、従来のピーク位置に対して、わずかに早いタイ
ミングで停止させただけでは、1段目のピーク値が従来
のピーク値とほとんど変わらなくなり、効果は少ない。
逆に1段目を停止させるのが早すぎると、2段目のピー
ク値が高くなってしまい。これも効果は少ない。1段目
と2段目のピーク値が等しくなるようなタイミングで停
止させるのが最も効果的である。保持時間は長い方が電
位はより低減するが、反面、生産性に影響を及ぼす。実
際の生産ライン能力から、保持することのできる時間を
決め、その保持時間で1段目と2段目でできるピーク値
がほぼ等しくなるように1段目の停止タイミングを決定
すると、ピーク値は最も低減させることができる。
確保したので、完全に持上げるまでの時間が0.5秒長
くなる。ばあいによっては、この時間が生産性を低下さ
せる原因になる可能性もある。そこで、0.5秒保持す
ることは変えずに、その分持上げ速度を速くして、全体
の時間を一定にしたばあいを示す。
6cmの位置まで持上げ、その後0.5秒保持し、0.
8秒から3秒の間に3cmまで持上げるばあいを例にと
る。このばあい、1段目と2段目の持上げ速度は、いず
れも1.2cm/secである。このばあいの持上げ方
と基板電位の変化を図2に示す。図2の(a)は基板の
持ち上げ方を示す説明図であり、破線は従来の1段階持
上げのばあい、実線は、本発明を実施したばあいであ
る。図2の(b)はそれぞれのばあいの基板電位を示す
説明図である。
3kVまで低減されている。これは、実施の形態1より
は高い値であるが、全体の時間が従来と変わらないた
め、生産性に全く影響を与えないという利点がある。保
持時間を確保する余裕がないばあいに有効である。
と2段回目の両方とも速くしたが、いずれか一方のみを
速くしてもよい。
が、3段階以上に分けて持上げてもよく、実施の形態1
と同じ効果が得られる。
従来と同じになるように、各段階の全て、あるいは一部
の持上げ速度を速くしても、実施の形態2と同じ効果が
得られる。
イミングは、実施の形態1で述べたように、それぞれの
段階でのピーク値が等しくなるように選定するのが、最
も効果的である。
を低く抑えることができるので、静電気による不良の発
生が低減でき、液晶表示装置の製造工程における歩留お
よび生産性が向上する効果を奏する。
位を示す説明図である。
位を示す説明図である。
を示す説明図である。
電位を示す説明図である。
明図である。
明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 絶縁性基板と、その上に形成された素子
からなる液晶表示装置の製造方法において、絶縁性基板
が密着して載せ置きされるステージと、ステージに密着
した基板がステージから剥離されて持上げられる最中に
基板にイオンを供給できる除電装置から構成され、ステ
ージから基板を持上げる際に、基板の電位が最大値にな
る前に一度持上げ動作を止め、一定時間保持した後、再
び持上げ動作を開始し、所望の高さをうるために2段階
で基板を持上げることを特徴とする液晶表示装置の製造
方法。 - 【請求項2】 前記請求項1記載の2段階持上げに関
し、1段目と2段目のいずれかの持上げスピードを速く
したことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置の製
造方法。 - 【請求項3】 前記請求項1記載の2段階持上げに関
し、1段目と2段目の両方の持上げスピードを速くした
ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置の製造方
法。 - 【請求項4】 前記請求項1記載の基板の持上げ動作に
関し、3または4以上の多段階で基板を持上げることを
特徴とする請求項1記載の液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項5】 前記請求項4記載の多段階持上げに関
し、それぞれの段階のいずれかの持上げスピードを速く
したことを特徴とする請求項4記載の液晶表示装置の製
造方法。 - 【請求項6】 前記請求項4記載の多段階持上げに関
し、それぞれの段階の全ての持上げスピードを速くした
ことを特徴とする請求項4記載の液晶表示装置の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07069098A JP3772014B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 液晶表示装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07069098A JP3772014B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 液晶表示装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11271735A true JPH11271735A (ja) | 1999-10-08 |
JP3772014B2 JP3772014B2 (ja) | 2006-05-10 |
Family
ID=13438901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07069098A Expired - Lifetime JP3772014B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 液晶表示装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3772014B2 (ja) |
-
1998
- 1998-03-19 JP JP07069098A patent/JP3772014B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3772014B2 (ja) | 2006-05-10 |
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