JPH11270752A - 吊りボルト止着用天井インサート - Google Patents
吊りボルト止着用天井インサートInfo
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- JPH11270752A JPH11270752A JP10089355A JP8935598A JPH11270752A JP H11270752 A JPH11270752 A JP H11270752A JP 10089355 A JP10089355 A JP 10089355A JP 8935598 A JP8935598 A JP 8935598A JP H11270752 A JPH11270752 A JP H11270752A
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- JP
- Japan
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- ceiling
- suspension bolt
- insert
- bolt
- suspension
- Prior art date
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L3/00—Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
- F16L3/14—Hangers in the form of bands or chains
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Supports For Pipes And Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 天井打設用型枠の撤去を容易に行ないつつ、
吊りボルトの取り付けを簡便に行ない得る吊りボルト止
着用天井インサートを提供することを目的とする。 【解決手段】 天井打設用型枠１１に取り付けられる台
座部１３と、この台座部に連設された有底筒状のキャッ
プ部１４とを備え、上記台座部には、上記キャップ部の
内部に連通させられて、吊りボルトが挿通される貫通孔
１３ａが形成され、上記キャップ部には、その内部に挿
通される上記吊りボルトの螺子部１２ａに弾性的に係合
させられて、この吊りボルトの挿入方向への移動を許容
するとともに、引き抜き方向への移動を拘束する係止部
材１５が設けられている。
吊りボルトの取り付けを簡便に行ない得る吊りボルト止
着用天井インサートを提供することを目的とする。 【解決手段】 天井打設用型枠１１に取り付けられる台
座部１３と、この台座部に連設された有底筒状のキャッ
プ部１４とを備え、上記台座部には、上記キャップ部の
内部に連通させられて、吊りボルトが挿通される貫通孔
１３ａが形成され、上記キャップ部には、その内部に挿
通される上記吊りボルトの螺子部１２ａに弾性的に係合
させられて、この吊りボルトの挿入方向への移動を許容
するとともに、引き抜き方向への移動を拘束する係止部
材１５が設けられている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の天井等に
吊りボルトを取り付ける際に用いられる吊りボルト止着
用天井インサートに関するものである。
吊りボルトを取り付ける際に用いられる吊りボルト止着
用天井インサートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、建築物においては、その天井に
空調用ダクトや配管等が敷設されるが、これらの空調用
ダクトや配管の敷設方法の一例として、上記天井に、上
記空調ダクトや配管の敷設位置に沿って複数の吊りボル
トを取り付けておき、これらの吊りボルトに上記空調用
ダクトや配管を支持させる工法がある。このような工法
において上記吊りボルトを設置するには、この吊りボル
トを、天井打設用型枠の所定位置に貫通状態で取り付け
ておき、この吊りボルトの一端部を、上記型枠の一面側
に打設される天井用コンクリート中に直接埋設する方法
が考えられる。しかしながら、このような方法である
と、天井用コンクリート打設後における型枠の撤去の際
に上記吊りボルトが邪魔になり、施工作業が煩雑化する
といった問題点がある。
空調用ダクトや配管等が敷設されるが、これらの空調用
ダクトや配管の敷設方法の一例として、上記天井に、上
記空調ダクトや配管の敷設位置に沿って複数の吊りボル
トを取り付けておき、これらの吊りボルトに上記空調用
ダクトや配管を支持させる工法がある。このような工法
において上記吊りボルトを設置するには、この吊りボル
トを、天井打設用型枠の所定位置に貫通状態で取り付け
ておき、この吊りボルトの一端部を、上記型枠の一面側
に打設される天井用コンクリート中に直接埋設する方法
が考えられる。しかしながら、このような方法である
と、天井用コンクリート打設後における型枠の撤去の際
に上記吊りボルトが邪魔になり、施工作業が煩雑化する
といった問題点がある。
【０００３】そこで、従来では、図６に示すように、天
井打設用型枠１のコンクリート打設面に、吊りボルト２
を固定するためのインサート３を取り付けて天井スラブ
Ｓを形成し、上記型枠１を撤去した後に、上記インサー
ト３に吊りボルト２を取り付ける工法が提案されてい
る。詳述すれば、上記インサート３は、天井打設用型枠
１のコンクリート打設面に取り付けられる台座部４と、
この台座部４に一体に取り付けられた有底筒状のキャッ
プ部５とからなり、上記台座部４には、上記キャップ部
５内に連通し、かつ、上記吊りボルト２が挿通される貫
通孔４ａが形成され、上記キャップ部５の内部には、上
記吊りボルト２の螺子部２ａが螺着される螺子穴５ａが
設けられた構成となっている。このインサート３は、図
７に示すように、上記台座部４を上記天井打設用型枠１
のコンクリート打設面に当接させた状態で固定され、上
記コンクリートの固化後に型枠１を撤去することによ
り、上記インサート３は、図６に示すように、その台座
部４を天井スラブＳの下面に露出させた状態で埋設され
る。そして、上記吊りボルト２を、その螺子部２ａ側か
ら、図６に示すように、上記貫通孔２ａを介してキャッ
プ部５内に挿入するとともに、上記螺子部２ａを上記キ
ャップ部５に設けられている螺子穴５ａに螺合させるこ
とにより、吊りボルト２を、上記インサート３を介して
上記天井スラブＳに止着するようになっている。このよ
うな工法によると、上記天井打設用型枠１を撤去する際
に障害物がないことからその撤去が容易であり、施工の
簡素化を図ることができるといった利点がある。
井打設用型枠１のコンクリート打設面に、吊りボルト２
を固定するためのインサート３を取り付けて天井スラブ
Ｓを形成し、上記型枠１を撤去した後に、上記インサー
ト３に吊りボルト２を取り付ける工法が提案されてい
る。詳述すれば、上記インサート３は、天井打設用型枠
１のコンクリート打設面に取り付けられる台座部４と、
この台座部４に一体に取り付けられた有底筒状のキャッ
プ部５とからなり、上記台座部４には、上記キャップ部
５内に連通し、かつ、上記吊りボルト２が挿通される貫
通孔４ａが形成され、上記キャップ部５の内部には、上
記吊りボルト２の螺子部２ａが螺着される螺子穴５ａが
設けられた構成となっている。このインサート３は、図
７に示すように、上記台座部４を上記天井打設用型枠１
のコンクリート打設面に当接させた状態で固定され、上
記コンクリートの固化後に型枠１を撤去することによ
り、上記インサート３は、図６に示すように、その台座
部４を天井スラブＳの下面に露出させた状態で埋設され
る。そして、上記吊りボルト２を、その螺子部２ａ側か
ら、図６に示すように、上記貫通孔２ａを介してキャッ
プ部５内に挿入するとともに、上記螺子部２ａを上記キ
ャップ部５に設けられている螺子穴５ａに螺合させるこ
とにより、吊りボルト２を、上記インサート３を介して
上記天井スラブＳに止着するようになっている。このよ
うな工法によると、上記天井打設用型枠１を撤去する際
に障害物がないことからその撤去が容易であり、施工の
簡素化を図ることができるといった利点がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような吊りボルト２の取り付け方法であると、この吊
りボルト２を上記インサート３へねじ込むことによって
止着しなければならないから、その作業に手間が掛か
り、かつ、その作業が高所作業であるとともに、上向き
の作業であることから保安上の問題点が残されている。
たような吊りボルト２の取り付け方法であると、この吊
りボルト２を上記インサート３へねじ込むことによって
止着しなければならないから、その作業に手間が掛か
り、かつ、その作業が高所作業であるとともに、上向き
の作業であることから保安上の問題点が残されている。
【０００５】本発明は、このような従来の吊りボルト止
着用天井インサートが有する課題を有効に解決すべくな
されたもので、天井打設用型枠の撤去を容易に行ないつ
つ、吊りボルトの取り付けを簡便に行ない得る吊りボル
ト止着用天井インサートを提供することを目的とするも
のである。
着用天井インサートが有する課題を有効に解決すべくな
されたもので、天井打設用型枠の撤去を容易に行ないつ
つ、吊りボルトの取り付けを簡便に行ない得る吊りボル
ト止着用天井インサートを提供することを目的とするも
のである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の吊りボ
ルト止着用天井インサートは、天井打設用型枠に取り付
けられる台座部と、この台座部に連設された有底筒状の
キャップ部とを備え、上記台座部には、上記キャップ部
の内部に連通させられて、吊りボルトが挿通される貫通
孔が形成され、上記キャップ部には、その内部に挿通さ
れる上記吊りボルトの螺子部に弾性的に係合させられ
て、この吊りボルトの挿入方向への移動を許容するとと
もに、引き抜き方向への移動を拘束する係止部材が設け
られていることを特徴とするものである。
ルト止着用天井インサートは、天井打設用型枠に取り付
けられる台座部と、この台座部に連設された有底筒状の
キャップ部とを備え、上記台座部には、上記キャップ部
の内部に連通させられて、吊りボルトが挿通される貫通
孔が形成され、上記キャップ部には、その内部に挿通さ
れる上記吊りボルトの螺子部に弾性的に係合させられ
て、この吊りボルトの挿入方向への移動を許容するとと
もに、引き抜き方向への移動を拘束する係止部材が設け
られていることを特徴とするものである。
【０００７】請求項１に記載の発明によれば、天井打設
用型枠にインサートを取り付けて、このインサートを天
井に埋設するとともに、型枠を撤去した後に、上記イン
サートへ吊り下げボルトを取り付けることにより、上記
天井打設用型枠を撤去する際における障害物をなくし
て、その撤去作業を容易にする。また、吊りボルトを、
その螺子部側から台座部の貫通孔を介してキャップ部内
へ挿入すると、このキャップ部内に設けられている複数
の係止部材がその弾性によって変形して上記吊りボルト
の挿入を許容する。そして、一旦挿入された吊りボルト
に、引き抜き方向の力が作用した場合、上記各係止部材
が吊りボルトの螺子部に係合してその移動を拘束するこ
とにより、吊りボルトの離脱を防止する。したがって、
吊りボルトの取り付けに際して、その軸方向への押し込
み操作で済み、その作業が大幅に簡素化することがで
き、高所作業の短縮化を図ることができる。
用型枠にインサートを取り付けて、このインサートを天
井に埋設するとともに、型枠を撤去した後に、上記イン
サートへ吊り下げボルトを取り付けることにより、上記
天井打設用型枠を撤去する際における障害物をなくし
て、その撤去作業を容易にする。また、吊りボルトを、
その螺子部側から台座部の貫通孔を介してキャップ部内
へ挿入すると、このキャップ部内に設けられている複数
の係止部材がその弾性によって変形して上記吊りボルト
の挿入を許容する。そして、一旦挿入された吊りボルト
に、引き抜き方向の力が作用した場合、上記各係止部材
が吊りボルトの螺子部に係合してその移動を拘束するこ
とにより、吊りボルトの離脱を防止する。したがって、
吊りボルトの取り付けに際して、その軸方向への押し込
み操作で済み、その作業が大幅に簡素化することがで
き、高所作業の短縮化を図ることができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１〜図３は、本発明の吊りボル
ト止着用天井インサートの一実施形態を示すもので、こ
れらの図において符号１０で示す天井インサート（以
下、インサートと略称する）は、天井スラブＳを形成す
るための天井打設用型枠１１に取り付けられて、天井用
コンクリートの打設によって、上記天井スラブＳ中に埋
設されるものであり、かつ、上記天井打設用型枠１１の
撤去後において、上記天井スラブＳの下面に露出させら
れるとともに、吊りボルト１２を差し込む操作によっ
て、この吊りボルト１２を止着するようにしたものであ
る。
ト止着用天井インサートの一実施形態を示すもので、こ
れらの図において符号１０で示す天井インサート（以
下、インサートと略称する）は、天井スラブＳを形成す
るための天井打設用型枠１１に取り付けられて、天井用
コンクリートの打設によって、上記天井スラブＳ中に埋
設されるものであり、かつ、上記天井打設用型枠１１の
撤去後において、上記天井スラブＳの下面に露出させら
れるとともに、吊りボルト１２を差し込む操作によっ
て、この吊りボルト１２を止着するようにしたものであ
る。
【０００９】このインサート１０は、図３に示すよう
に、上記天井打設用型枠（以下、型枠と略称する）１１
に取り付けられる台座部１３と、この台座部１３に連設
された有底筒状のキャップ部１４とを備え、上記台座部
１３には、上記キャップ部１４の内部に連通させられ
て、吊りボルト１２が挿通される貫通孔１３ａが形成さ
れ、上記キャップ部１４には、その内部に挿通される上
記吊りボルト１２の螺子部１２ａに弾性的に係合させら
れて、この吊りボルト１２の挿入方向への移動を許容す
るとともに、引き抜き方向への移動を拘束する、複数の
係止部材１５が設けられている。
に、上記天井打設用型枠（以下、型枠と略称する）１１
に取り付けられる台座部１３と、この台座部１３に連設
された有底筒状のキャップ部１４とを備え、上記台座部
１３には、上記キャップ部１４の内部に連通させられ
て、吊りボルト１２が挿通される貫通孔１３ａが形成さ
れ、上記キャップ部１４には、その内部に挿通される上
記吊りボルト１２の螺子部１２ａに弾性的に係合させら
れて、この吊りボルト１２の挿入方向への移動を許容す
るとともに、引き抜き方向への移動を拘束する、複数の
係止部材１５が設けられている。
【００１０】詳述すれば、上記台座部１３は、金属によ
って平板状に形成されており、その外周部近傍には、そ
の厚み方向に貫通する釘穴１６が複数形成され、この釘
穴１６に釘１７を挿通して、この釘１７を型枠１１に打
ち付けることにより、この台座部１３が型枠１１のコン
クリート打設面に面接触状態で固定されるようになって
いる。また、上記台座部１３の中央部には、吊りボルト
１２が挿通される上記貫通孔１３ａが形成され、上記型
枠１１との接触面と反対側の面には、上記貫通孔１３ａ
を囲繞する位置に、上記キャップ部１４の開口端部が嵌
合させられる環状の連結溝１８が形成されている。
って平板状に形成されており、その外周部近傍には、そ
の厚み方向に貫通する釘穴１６が複数形成され、この釘
穴１６に釘１７を挿通して、この釘１７を型枠１１に打
ち付けることにより、この台座部１３が型枠１１のコン
クリート打設面に面接触状態で固定されるようになって
いる。また、上記台座部１３の中央部には、吊りボルト
１２が挿通される上記貫通孔１３ａが形成され、上記型
枠１１との接触面と反対側の面には、上記貫通孔１３ａ
を囲繞する位置に、上記キャップ部１４の開口端部が嵌
合させられる環状の連結溝１８が形成されている。
【００１１】上記キャップ部１４は、金属によって有底
筒状に形成されており、その開口端部が、上記台座部１
３に形成されている連結溝１８内に嵌合させられた状態
で、適宜の手段（たとえば溶接、あるいは、接着等）に
よって一体に固定されるようになっている。
筒状に形成されており、その開口端部が、上記台座部１
３に形成されている連結溝１８内に嵌合させられた状態
で、適宜の手段（たとえば溶接、あるいは、接着等）に
よって一体に固定されるようになっている。
【００１２】そして、上記キャップ部１４内に取り付け
られる上記係止部材１５は、たとえば、バネ鋼によって
略Ｖ字状に形成され、キャップ部１４の内周面に、両端
部がキャップ部１４の軸方向に沿うようにして取り付け
られるとともに、キャップ部１４の周方向に間隔をおい
た複数箇所（たとえば３箇所あるいは４箇所）に取り付
けられ、好ましくは、各係止部材１５の、キャップ部１
４の開口部側に位置させられる端部において、キャップ
部１４の内周面に固定される。これらの、各係止部材１
５の固定は、たとえば、図２に示すように、拡径方向に
付勢力が与えられた係止リング１９を用い、この係止リ
ング１９を、上記各係止部材１５の固定側の端部に圧接
させることにより、この各係止部材１５の固定側の端部
を係止リング１９とキャップ部１４の内周面との間に挟
持させることによって行なうことが考えられるが、上記
固定側の端部を、キャップ部１４の内周面に溶接あるい
は接着等によって固定する方法、あるいは、キャップ部
１４の内周面に係止溝を形成しておき、この係止溝に上
記各係止部材１５の固定側の端部を嵌合させる等の手段
もある。また、これらの各係止部材１５は、その頂部１
５ａが、上記キャップ部１４の軸方向と直交する単一の
面上にほぼ位置するようにその位置決めがなされている
とともに、外力が加わらない状態において、各頂部１５
ａ間に形成される内接円の直径ｄが、上記吊りボルト１
２の外径Ｄよりも小さくなるように、その形状が形成さ
れ、さらに、上記内接円が上記台座部１３に形成されて
いる貫通孔１３ａと同軸上に位置するようになされてい
る。したがって、上記台座部１３の貫通孔１３ａを介し
て吊りボルト１２がキャップ部１４内に挿入されると、
この吊りボルト１２が、各係止部材１５の頂部１５ａ間
に押し込まれるが、このとき、各係止部材１５が弾性変
形させられて、その他方の自由な端部がキャップ部１４
の底部へ向けて移動するとともに、その頂部がキャップ
部１４の内周面側へ向けて移動させられることにより、
上記吊りボルト１２の螺子部１２ａが、各係止部材１５
の頂部１５ａ間に押し込まれるようになっている。
られる上記係止部材１５は、たとえば、バネ鋼によって
略Ｖ字状に形成され、キャップ部１４の内周面に、両端
部がキャップ部１４の軸方向に沿うようにして取り付け
られるとともに、キャップ部１４の周方向に間隔をおい
た複数箇所（たとえば３箇所あるいは４箇所）に取り付
けられ、好ましくは、各係止部材１５の、キャップ部１
４の開口部側に位置させられる端部において、キャップ
部１４の内周面に固定される。これらの、各係止部材１
５の固定は、たとえば、図２に示すように、拡径方向に
付勢力が与えられた係止リング１９を用い、この係止リ
ング１９を、上記各係止部材１５の固定側の端部に圧接
させることにより、この各係止部材１５の固定側の端部
を係止リング１９とキャップ部１４の内周面との間に挟
持させることによって行なうことが考えられるが、上記
固定側の端部を、キャップ部１４の内周面に溶接あるい
は接着等によって固定する方法、あるいは、キャップ部
１４の内周面に係止溝を形成しておき、この係止溝に上
記各係止部材１５の固定側の端部を嵌合させる等の手段
もある。また、これらの各係止部材１５は、その頂部１
５ａが、上記キャップ部１４の軸方向と直交する単一の
面上にほぼ位置するようにその位置決めがなされている
とともに、外力が加わらない状態において、各頂部１５
ａ間に形成される内接円の直径ｄが、上記吊りボルト１
２の外径Ｄよりも小さくなるように、その形状が形成さ
れ、さらに、上記内接円が上記台座部１３に形成されて
いる貫通孔１３ａと同軸上に位置するようになされてい
る。したがって、上記台座部１３の貫通孔１３ａを介し
て吊りボルト１２がキャップ部１４内に挿入されると、
この吊りボルト１２が、各係止部材１５の頂部１５ａ間
に押し込まれるが、このとき、各係止部材１５が弾性変
形させられて、その他方の自由な端部がキャップ部１４
の底部へ向けて移動するとともに、その頂部がキャップ
部１４の内周面側へ向けて移動させられることにより、
上記吊りボルト１２の螺子部１２ａが、各係止部材１５
の頂部１５ａ間に押し込まれるようになっている。
【００１３】以上の構成からなるインサート１０は、そ
の台座部１３を、図３に示すように、型枠１１のコンク
リート打設面の、吊りボルト１２を設置すべき位置に面
接触状態で位置させた後に、上記台座部１３の釘穴１６
に釘１７を差し込んで型枠１１に打ち込むことにより型
枠１１に取り付けられ、この型枠１１のコンクリート打
設面に打設される天井用コンクリート中に埋設される。
そして、上記インサート１０は、上記天井用コンクリー
トの固化後に、型枠１１を撤去することにより、図１に
示すように、形成された天井スラブＳ中に、その下面か
ら上記台座部１３を露出させた状態で固定される。
の台座部１３を、図３に示すように、型枠１１のコンク
リート打設面の、吊りボルト１２を設置すべき位置に面
接触状態で位置させた後に、上記台座部１３の釘穴１６
に釘１７を差し込んで型枠１１に打ち込むことにより型
枠１１に取り付けられ、この型枠１１のコンクリート打
設面に打設される天井用コンクリート中に埋設される。
そして、上記インサート１０は、上記天井用コンクリー
トの固化後に、型枠１１を撤去することにより、図１に
示すように、形成された天井スラブＳ中に、その下面か
ら上記台座部１３を露出させた状態で固定される。
【００１４】このように、型枠１１を撤去する際に、上
記型枠１１は天井スラブＳに対して単に面接触させられ
ているだけであり、また、上記インサート１０の固定を
行なう釘１７は、型枠１１の剥離方向に打ち込まれてい
ることから、型枠１１の撤去の障害がなく、その撤去を
円滑に行なうことができる。しかも、上記釘１７の型枠
１１への打ち込み量は、天井用コンクリートを打設する
際に上記インサート１０がずれることを防止できる量で
あればよく、したがって、その打ち込み量が少なくて済
むことから、上述した型枠１１の撤去作業に支承をきた
すようなことはない。そして、型枠１１を撤去した後
に、上記釘１７が天井スラブＳの下面から突出するが、
この釘１７の上記型枠１１への打ち込み量が少なくて済
むことから、上記天井スラブＳからの突出量も小さく、
以降の諸作業に影響はない。
記型枠１１は天井スラブＳに対して単に面接触させられ
ているだけであり、また、上記インサート１０の固定を
行なう釘１７は、型枠１１の剥離方向に打ち込まれてい
ることから、型枠１１の撤去の障害がなく、その撤去を
円滑に行なうことができる。しかも、上記釘１７の型枠
１１への打ち込み量は、天井用コンクリートを打設する
際に上記インサート１０がずれることを防止できる量で
あればよく、したがって、その打ち込み量が少なくて済
むことから、上述した型枠１１の撤去作業に支承をきた
すようなことはない。そして、型枠１１を撤去した後
に、上記釘１７が天井スラブＳの下面から突出するが、
この釘１７の上記型枠１１への打ち込み量が少なくて済
むことから、上記天井スラブＳからの突出量も小さく、
以降の諸作業に影響はない。
【００１５】これより、上記台座部１３の貫通孔１３ａ
に、吊りボルト１２をその螺子部１２ａ側から挿入し
て、この螺子部１２ａをキャップ部１４内に押し込む
と、この吊りボルト１２によって、複数の係止部材１５
がその頂部１５ａが相互に離間するように弾性変形させ
られることにより、上記吊りボルト１２が各係止部材１
５間に押し込まれるとともに、各係止部材１５の頂部１
５ａが、吊りボルト１２の螺子部１２ａの螺子山に係合
させられて、この吊りボルト１２が、インサート１０を
介して天井スラブＳに固定される。一方、上記吊りボル
ト１２に、引き抜くような外力が作用すると、この外力
が上記吊りボルト１２の螺子部１２ａを介して上記各係
止部材１５へ伝わり、これらの各係止部材１５の頂部１
５ａを下方へ押し下げるように作用するが、これらの頂
部１５ａが下方へ押し下げられると、各係止部材１５の
頂部１５ａが上記螺子部１２ａへ向けてさらに圧接させ
られることとなり、この結果、吊りボルト１２に対する
係止力が増加して、その抜けが防止される。したがっ
て、吊りボルト１２を取り付ける際に、この吊りボルト
１２の螺子部１２ａをインサート１０に差し込むといっ
た簡便な操作によって取り付けることができ、高所でか
つ上向きな作業を安全に実施することができる。
に、吊りボルト１２をその螺子部１２ａ側から挿入し
て、この螺子部１２ａをキャップ部１４内に押し込む
と、この吊りボルト１２によって、複数の係止部材１５
がその頂部１５ａが相互に離間するように弾性変形させ
られることにより、上記吊りボルト１２が各係止部材１
５間に押し込まれるとともに、各係止部材１５の頂部１
５ａが、吊りボルト１２の螺子部１２ａの螺子山に係合
させられて、この吊りボルト１２が、インサート１０を
介して天井スラブＳに固定される。一方、上記吊りボル
ト１２に、引き抜くような外力が作用すると、この外力
が上記吊りボルト１２の螺子部１２ａを介して上記各係
止部材１５へ伝わり、これらの各係止部材１５の頂部１
５ａを下方へ押し下げるように作用するが、これらの頂
部１５ａが下方へ押し下げられると、各係止部材１５の
頂部１５ａが上記螺子部１２ａへ向けてさらに圧接させ
られることとなり、この結果、吊りボルト１２に対する
係止力が増加して、その抜けが防止される。したがっ
て、吊りボルト１２を取り付ける際に、この吊りボルト
１２の螺子部１２ａをインサート１０に差し込むといっ
た簡便な操作によって取り付けることができ、高所でか
つ上向きな作業を安全に実施することができる。
【００１６】また、何等かの理由によって上記吊りボル
ト１２を取り外す必要が生じた場合、あるいは、吊りボ
ルト１２の突出長さを調整する必要が生じた場合には、
この吊りボルト１２をその軸回りに回転させればよい。
この吊りボルト１２を係止している係止部材１５の頂部
１５ａは、吊りボルト１２の螺子山に係合しているのみ
であるから、吊りボルト１２の回転が円滑に行なわれる
とともに、上記頂部１５ａと螺子山との係合位置が螺子
山方向に円滑に移動することにより、上記係合位置が吊
りボルト１２の軸方向に移動して、この吊りボルト１２
の突出長さの調整を行なうことができるとともに、吊り
ボルト１２の回転を継続することにより、この吊りボル
ト１２の取り外しを行なうことができる。
ト１２を取り外す必要が生じた場合、あるいは、吊りボ
ルト１２の突出長さを調整する必要が生じた場合には、
この吊りボルト１２をその軸回りに回転させればよい。
この吊りボルト１２を係止している係止部材１５の頂部
１５ａは、吊りボルト１２の螺子山に係合しているのみ
であるから、吊りボルト１２の回転が円滑に行なわれる
とともに、上記頂部１５ａと螺子山との係合位置が螺子
山方向に円滑に移動することにより、上記係合位置が吊
りボルト１２の軸方向に移動して、この吊りボルト１２
の突出長さの調整を行なうことができるとともに、吊り
ボルト１２の回転を継続することにより、この吊りボル
ト１２の取り外しを行なうことができる。
【００１７】なお、上記実施形態において示した各構成
部材の諸形状や寸法とは一例であって、設計要求等に基
づき種々変更可能である。たとえば、上記係止部材１５
として、バネ鋼等をＶ字状に折曲して形成した例につい
て示したが、これに代えて、図４および図５に示すよう
に、環状の支持リング２０の内周部に、中心方向で、か
つ、中心線上の一方向に向けて突出する複数の係止片２
１を一体に設けた係止部材２２とすることも可能であ
る。
部材の諸形状や寸法とは一例であって、設計要求等に基
づき種々変更可能である。たとえば、上記係止部材１５
として、バネ鋼等をＶ字状に折曲して形成した例につい
て示したが、これに代えて、図４および図５に示すよう
に、環状の支持リング２０の内周部に、中心方向で、か
つ、中心線上の一方向に向けて突出する複数の係止片２
１を一体に設けた係止部材２２とすることも可能であ
る。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
発明によれば、天井打設用型枠にインサートを取り付け
て、このインサートを天井に埋設するとともに、型枠を
撤去した後に、上記インサートへ吊り下げボルトを取り
付けるようにしたから、上記天井打設用型枠を撤去する
際における障害物をなくして、その撤去作業を容易にす
る。また、吊りボルトを、その螺子部側から台座部の貫
通孔を介してキャップ部内へ挿入することにより、この
キャップ部内に設けられている複数の係止部材をその弾
性によって変形させて吊りボルトの挿入を許容するとと
もに、各係止部材を螺子部へ係合させてその抜け止めを
行なうことができ、これによって、吊りボルトの取り付
けに際して、その作業を吊りボルトの軸方向への押し込
み操作のみとし、作業を大幅に簡素化することができる
とともに、高所作業の短縮化を図って作業の安全性を高
めることができる。
発明によれば、天井打設用型枠にインサートを取り付け
て、このインサートを天井に埋設するとともに、型枠を
撤去した後に、上記インサートへ吊り下げボルトを取り
付けるようにしたから、上記天井打設用型枠を撤去する
際における障害物をなくして、その撤去作業を容易にす
る。また、吊りボルトを、その螺子部側から台座部の貫
通孔を介してキャップ部内へ挿入することにより、この
キャップ部内に設けられている複数の係止部材をその弾
性によって変形させて吊りボルトの挿入を許容するとと
もに、各係止部材を螺子部へ係合させてその抜け止めを
行なうことができ、これによって、吊りボルトの取り付
けに際して、その作業を吊りボルトの軸方向への押し込
み操作のみとし、作業を大幅に簡素化することができる
とともに、高所作業の短縮化を図って作業の安全性を高
めることができる。
【図１】本発明の吊りボルト止着用天井インサートの一
実施形態を示す縦断面図である。
実施形態を示す縦断面図である。
【図２】本発明の吊りボルト止着用天井インサートの一
実施形態を示す要部の拡大断面図である。
実施形態を示す要部の拡大断面図である。
【図３】本発明の吊りボルト止着用天井インサートの一
実施形態を示すもので、設置手順を示す縦断面図であ
る。
実施形態を示すもので、設置手順を示す縦断面図であ
る。
【図４】本発明の他の実施形態を示すもので、係止部材
の平面図である。
の平面図である。
【図５】本発明の他の実施形態を示すもので、係止部材
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図６】従来の吊りボルト止着用天井インサートの一例
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図７】従来の吊りボルト止着用天井インサートの一例
を示すもので、設置手順を示す縦断面図である。
を示すもので、設置手順を示す縦断面図である。
１０ インサート １１ （天井打設用）型枠 １２ 吊りボルト １２ａ 螺子部 １３ 台座部 １３ａ 貫通孔 １４ キャップ部 １５・２２ 係止部材 ２０ 支持リング ２１ 係止片
Claims (1)
- 【請求項１】 天井打設用型枠に取り付けられる台座部
と、この台座部に連設された有底筒状のキャップ部とを
備え、上記台座部には、上記キャップ部の内部に連通さ
せられて、吊りボルトが挿通される貫通孔が形成され、
上記キャップ部には、その内部に挿通される上記吊りボ
ルトの螺子部に弾性的に係合させられて、この吊りボル
トの挿入方向への移動を許容するとともに、引き抜き方
向への移動を拘束する係止部材が設けられていることを
特徴とする吊りボルト止着用天井インサート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10089355A JPH11270752A (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 吊りボルト止着用天井インサート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10089355A JPH11270752A (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 吊りボルト止着用天井インサート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11270752A true JPH11270752A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13968415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10089355A Pending JPH11270752A (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 吊りボルト止着用天井インサート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11270752A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100941154B1 (ko) * | 2007-08-06 | 2010-02-10 | 김성환 | 건축용 인서트 및 이를 이용한 배관 지지장치 |
| KR101263484B1 (ko) | 2010-08-27 | 2013-05-10 | 정진우 | 구조물 지지장치 및 이에 사용되는 결합클립 |
| JP2016536539A (ja) * | 2013-09-03 | 2016-11-24 | ジェイシーシーオー ３３０ リミテッド | 管支持システム及びその周辺装置の改良 |
| CN109027423A (zh) * | 2018-09-29 | 2018-12-18 | 日丰企业（佛山）有限公司 | 用于吊顶的管卡 |
| CN111734040A (zh) * | 2020-07-02 | 2020-10-02 | 韩军奇 | 一种基于吊顶安装用钢结构支撑龙骨的快速拼接机构 |
| CN112878643A (zh) * | 2021-01-20 | 2021-06-01 | 葛磊 | 一种装饰工程用便于安装吊顶板的辅助设备 |
| CN113915214A (zh) * | 2020-07-07 | 2022-01-11 | 国山石材企业有限公司 | 石材防坠倒吊螺丝及其安装方法 |
-
1998
- 1998-03-18 JP JP10089355A patent/JPH11270752A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100941154B1 (ko) * | 2007-08-06 | 2010-02-10 | 김성환 | 건축용 인서트 및 이를 이용한 배관 지지장치 |
| KR101263484B1 (ko) | 2010-08-27 | 2013-05-10 | 정진우 | 구조물 지지장치 및 이에 사용되는 결합클립 |
| JP2016536539A (ja) * | 2013-09-03 | 2016-11-24 | ジェイシーシーオー ３３０ リミテッド | 管支持システム及びその周辺装置の改良 |
| CN109027423A (zh) * | 2018-09-29 | 2018-12-18 | 日丰企业（佛山）有限公司 | 用于吊顶的管卡 |
| CN111734040A (zh) * | 2020-07-02 | 2020-10-02 | 韩军奇 | 一种基于吊顶安装用钢结构支撑龙骨的快速拼接机构 |
| CN111734040B (zh) * | 2020-07-02 | 2021-08-24 | 深圳市绿意雅科技有限公司 | 一种基于吊顶安装用钢结构支撑龙骨的快速拼接机构 |
| CN113915214A (zh) * | 2020-07-07 | 2022-01-11 | 国山石材企业有限公司 | 石材防坠倒吊螺丝及其安装方法 |
| CN113915214B (zh) * | 2020-07-07 | 2023-03-24 | 国山石材企业有限公司 | 石材防坠倒吊螺丝及其安装方法 |
| CN112878643A (zh) * | 2021-01-20 | 2021-06-01 | 葛磊 | 一种装饰工程用便于安装吊顶板的辅助设备 |
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