JPH11269306A - スタッドレスタイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

スタッドレスタイヤ用ゴム組成物

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JPH11269306A
JPH11269306A JP10074451A JP7445198A JPH11269306A JP H11269306 A JPH11269306 A JP H11269306A JP 10074451 A JP10074451 A JP 10074451A JP 7445198 A JP7445198 A JP 7445198A JP H11269306 A JPH11269306 A JP H11269306A
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rubber
activated carbon
average particle
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husk
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Yoichi Yamaguchi
洋一 山口
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤの氷雪性能、特に氷上摩擦力を著しく
向上させたスタッドレスタイヤ用ゴム組成物を提供す
る。 【解決手段】 ジエン系ゴム100重量部に対し、平均
粒径30〜500μmの活性炭粒子1〜10重量部およ
び平均粒径50〜1000μmの粉末加硫ゴムを前記活
性炭配合量と同重量部かあるいはそれ以下配合してなる
スタッドレスタイヤ用ゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタッドレスタイ
ヤ用ゴム組成物に関し、更に詳しくは、氷路上での摩擦
力の向上を図ったスタッドレスタイヤ用ゴム組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】スタッドレスタイヤ用トレッドゴム材料
としてそのトレッドゴム表面に凹凸を形成するために、
硬質あるいは軟質物質を配合したものが従来より公知で
ある。例えば、特開平4−117439号公報によれ
ば、トレッドゴムに炭素質粉体(炭素質メソフェーズ小
球体)を配合して表面に凹凸を形成することが、また特
開平5−310007号公報によれば、活性炭などにオ
イルを含浸したものをトレッドゴムに配合して、ゴム硬
度の経時変化を抑制することが、また、特開平6−25
6575号公報によれば、トレッドゴム中に粉末加硫ゴ
ムを配合することが開示されている。しかしながら、こ
れらを用いたスタッドレスタイヤでは未だ氷路上での摩
擦力が十分であるとはいえず、一層の向上が望まれてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明では、
スタッドレスタイヤの氷路上での摩擦力を高くしてスタ
ッドレスタイヤの氷雪路上性能を向上させることができ
るタイヤトレッド用ゴム組成物を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、ジエン
系ゴム100重量部に対し、平均粒径30〜500μm
の活性炭を1〜10重量部および平均粒径50〜100
0μmの粉末加硫ゴムを前記活性炭と同重量かあるいは
それ以下配合してなるスタッドレスタイヤ用ゴム組成物
が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明によれば、スタッドレスタ
イヤ、特にそのトレッド部に使用するゴム組成物とし
て、従来のスタッドレスタイヤ用のゴム組成物に一般に
使用されているジエン系ゴム、カーボンブラック(好ま
しくは、窒素比表面積N2 SA 70〜200m2
g、DBP吸油量80〜150ml/100g)、更には
シリカ、炭カルなどの無機補強充填剤、オイルなどを配
合したゴム組成物に、平均粒径30〜500μmの活性
炭粒子と平均粒径50〜1000μmの粉末加硫ゴムと
を一緒に配合することによってトレッドゴム表面にこれ
ら硬軟の配合物による硬さの異なる凹凸を形成して、一
定荷重印加下での異なる硬さの凹凸の相乗効果により水
のトラップおよび除去効果と凝着効果を一層高め、それ
によって氷雪路面の摩擦力を更に向上させることができ
る。
【0006】本発明に用いられるジエン系ゴムとして
は、例えば、天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム
(IR)、各種スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(S
BR)、各種ポリブタジエン(BR)などをあげること
ができ、特に低温性能を考慮すれば、天然ゴムを少なく
とも40重量部以上とした他のジエン系ゴムとのブレン
ドゴムの使用が好ましい。
【0007】本発明によれば、前記ジエン系ゴム100
重量部に対し、平均粒径30〜500μmの活性炭粒子
1〜10重量部、好ましくは1〜5重量部および平均粒
径50〜1000μmの粉末加硫ゴムを前記活性炭配合
量と同重量部かあるいはそれ以下配合することによっ
て、前述の氷雪路上での所望の摩擦力が得られる。活性
炭粒子および粉末加硫ゴムの配合量のそれぞれが、ジエ
ン系ゴム100重量部当り1重量部未満では前記の水の
トラップまたは除去に必要な表面凹凸が形成されないの
で好ましくなく、逆に10重量部を超えるとタイヤ表面
の氷雪路面への接地面積が低下して所定の氷上摩擦力が
得られないので好ましくない。また、使用する活性炭お
よび粉末加硫ゴムの平均粒径が、それぞれ30μm未満
および50μm未満でも水のトラップまたは除去に必要
な表面凹凸が形成されず、逆にそれぞれ500μmおよ
び1000μmを超えると接地面積が低減して氷上摩擦
力が低下するので好ましくない。
【0008】本発明のゴム組成物に配合される活性炭
は、従前から吸着剤や触媒などとして使用されている活
性炭、特に木材、ヤシの実のカラ、ノコギリクズ、木炭
などの木質活性炭、特にヤシガラ活性炭を好適に用いる
ことができる。これらの活性炭は前記木質系原材料を炭
化させたのち活性化し精製して粉末化したものである。
得られた活性炭は著しい多孔質で内部比表面積が1,0
00〜3,000m2 /g程度である。
【0009】また、本発明のゴム組成物に配合される粉
末加硫ゴムは、ゴム成分およびカーボンブラック等から
なるゴム組成物を常法により加硫し、これを平均粒径5
0〜1000μm、好ましくは、300〜1000μm
に粉末化したものである。この粉末加硫ゴムとしては、
廃タイヤの加硫ゴムを平均粒径300〜1000μmに
粉砕したものを用いることもできる。
【0010】本発明によるスタッドレスタイヤ用ゴム組
成物には、ジエン系ゴムに加えて、補強性充填剤、硫
黄、加硫促進剤、老化防止剤、充填剤、軟化剤、可塑剤
などのタイヤ用に一般に配合されている各種添加剤や特
殊配合剤、例えばゴム成分としてではなく可塑剤として
の低分子量ポリマー(重量平均分子量1,000〜6
0,000)や低硬度ゴム、短繊維などを配合すること
ができ、かかる配合物は一般的な方法で加硫してタイヤ
トレッドを製造することができる。これらの添加剤の配
合量も一般的な量とすることができる。
【0011】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を更
に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定す
るものでないことは言うまでもない。
【0012】実施例1および比較例1〜3 表Iに示す配合内容(重量部)でそれぞれの成分を配合
し、加硫促進剤と硫黄を除く原料ゴム及び配合剤を1.
7リットルのバンバリーミキサーで5分間混合した後、
この混合物に加硫促進剤と硫黄とを8インチの試験用練
りロール機で4分間混練し、ゴム組成物を得た。これら
のゴム組成物を160℃で20分間プレス加硫して、目
的とする試験片を調製し、その氷上摩擦係数を測定し
た。なお氷上摩擦試験方法は、温度制御された恒温室内
に設置された氷面上にゴム試験片を一定荷重で押し付
け、一定速度で滑らせる時の抵抗(摩擦力)を検出する
ことによって行われる。実施例及び比較例に示した氷上
摩擦試験条件は、氷温−3℃、速度10〜25km/hr、
試験片には接地圧力が3kg/cm2 となるように荷重をか
ける。得られた加硫物の氷上摩擦試験結果は、表Iに示
す通りである。結果は比較例1の値を100として指数
で表示した。指数の大きい方が良好な結果を示す。
【0013】
【表1】
【0014】(注)*1:TTR20 *2:NIPOL 1220(日本ゼオン) *3:SHOBLACK N220(昭和キャボット) *4:Polyoil 130(日本ゼオン)(液状B
R、重量平均分子量15,000、シス含量80%) *5:アンチゲン6C(住友化学工業) *6:ノクセラーNS−F(大内新興化学) *7:キントール(KINTAL)(キャタラー工業)
BFG(ヤシガラ活性炭、粒径325メッシュパス(平
均粒径50μm)で吸着性能メチレンブルー(MB)脱
色力が200ml/g以上) *8:タイヤゴム粉砕物〔組成:ポリマー(NR/SB
R/BR=80/10/10)100重量部+カーボン
45重量部〕
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に従ってジ
エン系ゴムに特定の活性炭および粉末加硫ゴムを併せ配
合することにより、氷上摩擦力の著しい向上が認めら
れ、これはスタッドレスタイヤ用ゴム組成物として最適
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジエン系ゴム100重量部に対し、平均
    粒径30〜500μmの活性炭を1〜10重量部および
    平均粒径50〜1000μmの粉末加硫ゴムを前記活性
    炭配合量と同重量部かあるいはそれ以下配合してなるス
    タッドレスタイヤ用ゴム組成物。
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