JPH10219030A - スタッドレスタイヤ用ゴム組成物 - Google Patents
スタッドレスタイヤ用ゴム組成物Info
- Publication number
- JPH10219030A JPH10219030A JP2543897A JP2543897A JPH10219030A JP H10219030 A JPH10219030 A JP H10219030A JP 2543897 A JP2543897 A JP 2543897A JP 2543897 A JP2543897 A JP 2543897A JP H10219030 A JPH10219030 A JP H10219030A
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- JP
- Japan
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- rubber composition
- rubber
- wood
- tire
- studless tire
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
を向上させたスタッドレスタイヤの製造に使用するのに
適したスタッドレスタイヤ用ゴム組成物を提供する。 【解決手段】 ジエン系ゴム100重量部に対しウッド
セラミックス粒子1〜20重量部を配合して成るスタッ
ドレスタイヤ用ゴム組成物。
Description
用ゴム組成物に関し、更に詳しくは氷雪路上の摩擦力の
向上したスタッドレスタイヤ用ゴム組成物に関する。
タイヤの使用やタイヤへのチェーン装着が行われてきた
が、これらは粉塵発生という環境問題を惹き起すため、
これらに代る氷雪路上走行用タイヤとしてスタッドレス
タイヤが開発されてきた。スタッドレスタイヤは、一般
に凍結路面では一般路面での摩擦係数の1/10程度ま
で低下して滑りやすくなっているため、タイヤの摩擦力
を高くするよう材料面及び設計面から工夫がなされてい
る。材料面からいえば低温でも硬くなりにくい低温特性
の良好なゴムが開発されてきた。また、特殊添加剤の配
合による氷上摩擦力の向上が種々提案されているが、ス
パイクタイヤに比較して、スタッドレスタイヤの氷雪路
上性能は未だ十分とはいえず、一層の改良が望まれてい
る。
はスタッドレスタイヤの氷雪路上の摩擦力を高くしてス
タッドレスタイヤの氷雪路上性能を向上させることので
きるタイヤトレッド用ゴム組成物を提供することにあ
る。
系ゴム100重量部に対しウッドセラミックス粒子1〜
20重量部を配合して成るスタッドレスタイヤ用ゴム組
成物が提供される。
イヤ、特にそのトレッド部に使用するゴム組成物とし
て、従来のスタッドレスタイヤ用ゴム組成物に一般的に
使用されているジエン系ゴム、カーボンブラック(好ま
しくは窒素比表面積N2 SA 70〜200m2 /g及
びDBP吸油量80〜150ml/100g)、更にはシ
リカ、炭カルなどの無機補強充填剤、オイルなどを配合
したゴム組成物にウッドセラミックスを配合することに
より、表面粗さが増すことによる除水、排水効果と硬質
物質配合によるエッジ効果(堀り起し効果)が得られ、
氷雪路上の摩擦力を高めることができる。
は、例えば、天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム
(IR)、各種スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(S
BR)、各種ポリブタジエン(BR)などをあげること
ができ、特に低温性能を考慮すれば天然ゴムを少なくと
も40重量部以上とした他のジエン系ゴムとのブレンド
ゴムの使用が好ましい。
重量部に対し、ウッドセラミックス粒子1〜20重量
部、好ましくは1〜10重量部、更に好ましくは1〜3
重量部を配合することによってゴム表面に形成された凹
凸が、氷雪路上に発生する水をトラップ又は除去する効
果が得られ、凝着摩擦によって氷雪路上摩擦力が向上す
る。ウッドセラミックス粒子の配合量がジエン系ゴム1
00重量部当り1重量部未満では水のトラップ又は除去
に必要な表面凹凸が形成されないので好ましくなく、逆
に20重量部を超えると、タイヤ表面の氷雪路面への接
地面積が低下して氷上摩擦力が低下するので好ましくな
い。
ラミックス粒子は、例えば特開平4−164806号公
報に記載のように、木材又は木質材料にフェノール樹脂
のような縮合多環芳香族構造を有する樹脂を含浸させた
後、硬化させ、次いで炭化させた後、粉砕することによ
って得られるもので、例えばフェノール樹脂を含浸させ
たものは例えば密閉系において700〜1,100℃で
焼成することにより硬質の多孔質炭化粒子を得ることが
できる。好ましいウッドセラミックス粒子の代表平均粒
径は50〜200μmで、好ましい硬度はビッカース硬
さで平均100〜400である。
セラミックスは、木材又は木質材料を主原料とした材料
であり、また硬さも氷(ビッカース硬度約30)より硬
く、アスファルト路面(ビッカース硬度1,000〜
1,500)より軟らかいので路面を削るおそれがな
く、また摩耗粉も無害で環境衛生上も問題がない。更に
ウッドセラミックスはゴム組成物との接着性も良く、脱
離しにくいためタイヤの耐摩耗性を損うおそれもない。
組成物にはジエン系ゴムに加えて、補強性充填剤、硫
黄、加硫促進剤、老化防止剤、充填剤、軟化剤、可塑剤
などのタイヤ用に一般に配合されている各種添加剤や特
殊配合剤例えばゴム成分としてではなく、可塑剤成分と
しての低分子量ポリマー(重量平均分子量1,000〜
60,000)や低硬度ゴム、矩繊維などを配合するこ
とができ、かかる配合物は一般的な方法で加硫してタイ
ヤトレッドを製造することができる。これらの汎用添加
剤の配合量も一般的な量とすることができる。
に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定す
るものでないことは言うまでもない。
し、加硫促進剤と硫黄を除く原料ゴム及び配合剤を1.
7リットルのバンバリーミキサーで5分間混合した後、
この混合物に加硫促進剤と硫黄とを8インチの試験用練
りロール機で4分間混練し、ゴム組成物を得た。これら
のゴム組成物を160℃で20分間プレス加硫して、目
的とする試験片を調製し、その氷上摩擦係数を測定し
た。得られた加硫物の氷上摩擦試験結果は表Iに示す通
りである。
恒温室内に設置された氷面上にゴム試験片を一定荷重で
押し付け、一定速度で滑らせる時の抵抗(摩擦力)を検
出することによって行われる。実施例及び比較例に示し
た氷上摩擦試験条件は、氷温−3℃、速度10〜25km
/hr、試験片には接地圧力が3kg/cm2 となるように荷
重をかける。結果は表Iに示した通りである。なお結果
は比較例1の値を100として指数表示した。
エン系ゴムにウッドセラミックスを配合することによ
り、氷上摩擦力の著しい向上が認められ、スタッドレス
タイヤ用ゴム組成物として最適である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ジエン系ゴム100重量部に対しウッド
セラミックス粒子1〜20重量部を配合して成るスタッ
ドレスタイヤ用ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2543897A JPH10219030A (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | スタッドレスタイヤ用ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2543897A JPH10219030A (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | スタッドレスタイヤ用ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10219030A true JPH10219030A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12166010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2543897A Ceased JPH10219030A (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | スタッドレスタイヤ用ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10219030A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030062561A (ko) * | 2002-01-17 | 2003-07-28 | 한국신발피혁연구소 | 목분-연질계 고무조성물 |
KR100705785B1 (ko) * | 2005-10-31 | 2007-04-10 | 금호타이어 주식회사 | 타이어 트레드 고무조성물 |
JP2008050431A (ja) * | 2006-08-23 | 2008-03-06 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ |
JP2011006579A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2017053186A (ja) * | 2015-09-11 | 2017-03-16 | 日立金属株式会社 | 融雪マット |
-
1997
- 1997-02-07 JP JP2543897A patent/JPH10219030A/ja not_active Ceased
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030062561A (ko) * | 2002-01-17 | 2003-07-28 | 한국신발피혁연구소 | 목분-연질계 고무조성물 |
KR100705785B1 (ko) * | 2005-10-31 | 2007-04-10 | 금호타이어 주식회사 | 타이어 트레드 고무조성물 |
JP2008050431A (ja) * | 2006-08-23 | 2008-03-06 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ |
JP2011006579A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP2017053186A (ja) * | 2015-09-11 | 2017-03-16 | 日立金属株式会社 | 融雪マット |
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Legal Events
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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