JPH11267600A - 廃棄物の粉砕滅菌乾燥機 - Google Patents
廃棄物の粉砕滅菌乾燥機Info
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Abstract
なく粉砕滅菌乾燥させ、粉砕を向上させ、触媒の使用量
を軽減させるようにした経済的な廃棄物の粉砕滅菌乾燥
機を提供する。 【解決手段】 上部ハウジング14から投入した廃棄物
を粉砕板で受け、その粉砕板と押え板28とで廃棄物を
挟み、その状態で刃50を上面に固定した粉砕板を回転
させる。これによって、廃棄物の粉砕を促進させること
ができ、粉砕された廃棄物は粉砕板の貫通穴を経てミキ
サ用ハウジング18の第二空間16の下方に落下する。
粉砕された廃棄物は加熱手段56,58で加熱され攪拌
羽根46で攪拌され、滅菌と乾燥を行う。このように、
粉砕と滅菌並びに乾燥とを1台の装置で自動的に行う。
Description
ない廃棄物を細かく粉砕し、滅菌し、乾燥させて、その
まま廃棄できる状態にするための廃棄物の粉砕滅菌乾燥
機に関する。
例えば医療用廃棄物があり、その医療用廃棄物は、鋭利
な注射針を含み、しかも細菌が付着している。このよう
な医療用廃棄物は、鋭利なものを細かく粉砕すると共
に、菌を滅菌しなければ、そのまま廃棄できないもので
あった。医療用廃棄物に含まれる菌を滅菌する原理とし
ては、医療用廃棄物を密閉容器に入れて、180。C以
上の高温で加熱するということが、特公平5−6956
9号に示されている。そのまま廃棄できない廃棄物を、
そのまま廃棄できるものにするために、従来は、廃棄物
を細かく粉砕する粉砕装置と、加熱によって菌を滅菌す
る加熱装置との2種類の装置を備え、先ず粉砕装置で廃
棄物を粉砕し、その粉砕した廃棄物を加熱装置で滅菌処
理していた。
置との2種類の装置から構成した場合には、粉砕装置か
ら加熱装置へ廃棄物を移動させなければならず、その移
動に手間がかかる。これを解消するために、加熱装置の
内部に粉砕手段を備えることが考えられる。しかし、廃
棄物を単に粉砕する回転手段を加熱装置の内部に備えた
ものでは、廃棄物を充分に細かくできず、かつ廃棄物の
内部の菌を完全に滅菌できないおそれがあり、しかも加
熱と乾燥に時間と経費がかかるという欠点がある。従来
の廃棄物の粉砕は、内部に粉砕刃を備えたハウジングの
内部に廃棄物を単に投入するだけであったので、廃棄物
を充分に粉砕するには時間と経費がかかっていた。更
に、廃棄物を滅菌乾燥させる際に、廃棄物に粉末状の触
媒を混合させるが、内部の蒸気を外部へ排出させる空気
流によって、粉末状の触媒の多くが廃棄物と混合せずに
外部に排出される。このため、粉末状の触媒を大量に使
用しなければならず、経済効率が悪かった。
で、そのまま廃棄できない廃棄物を移動することなく粉
砕滅菌乾燥させ、粉砕を向上させ、触媒の使用量を軽減
させるようにした経済的な廃棄物の粉砕滅菌乾燥機を提
供することを目的とする。
するために、廃棄物を内部に収容するための空間を有す
るハウジングと、そのハウジング内に備えられるもので
あってハウジング内に投入された廃棄物を支持するため
の粉砕板と、粉砕板の上面に固定されるものであって廃
棄物を細かく粉砕するための刃と、粉砕板に多数形成さ
れるものであって前記刃によって細かく粉砕された廃棄
物をその粉砕板の下方へ通過させるための貫通穴と、ハ
ウジング内で前記粉砕板の上位に備えられるものであっ
てそのハウジング内で回転することなく上下方向にのみ
移動しかつ廃棄物を上から重量で押えるための押え板
と、ハウジング内で前記粉砕板より下位に備えられるも
のであって細かく粉砕された廃棄物を攪拌するための攪
拌羽根と、その攪拌羽根で攪拌される廃棄物を滅菌温度
以上の温度で加熱するための加熱手段と、前記粉砕板と
前記攪拌羽根とを回転させるためのモータとを有するよ
うにしたものである。
明する。図1は本発明に係る廃棄物の粉砕滅菌乾燥機の
一実施形態を示す縦断面図、図2は図1の外観斜視図で
ある。廃棄物の粉砕滅菌乾燥機10は、内部に第一空間
12を形成する上部ハウジング14と、内部に第二空間
16を有するミキサ用ハウジング18と、下部ボディ2
0とを有する。図2に示すように、上部ハウジング14
は円筒形を基本としてその円筒形の一部が軸方向に切り
欠かれた形状をしており、ミキサ用ハウジング18は円
筒形をしている。上部ハウジング14の第一空間12の
下側とミキサ用ハウジング18の第二空間16の上側と
は互いに連絡をしている。上部ハウジング14の側面に
は、例えば医療用廃棄物と炭酸カルシウム等の触媒粉と
を投入する投入口22が形成され、その投入口22を覆
うための蓋24が取り付けられている。炭酸カルシウム
等の触媒粉は、医療用廃棄物等から発生する異臭や有毒
ガスを吸収するためのものである。上部ハウジング14
の上面には、第一空間12や第二空間16の内部に発生
する蒸気等を外部に排出するための排気パイプ26が取
り付けられている。この排気パイプ26の途中に図示し
ない送風機が設けられて、この送風機によって第一空間
12や第二空間16の蒸気等を外部に排出する。
が収容され、その押え板28は油圧シリンダ等の駆動手
段30に接続しているワイヤ32に吊り下げられてい
る。押え板28は自重によって下降するが、前記駆動手
段30によって上昇させられる。この押え板28は重量
が大きいものとし、その重量で上部ハウジング14内に
投入される廃棄物を上から押える働きをする。図3に示
すように、上部ハウジング14の内部壁面には、第一空
間12内に突出するように上下方向に複数個のガイド3
4が固定されており、前記押え板28は複数個のガイド
34に嵌合している。即ち、押え板28は上部ハウジン
グ14の内部において回転することが無いようにされ、
しかも水平状態を保ちながら上下に移動する可能に設定
されている。図4に示すように、押え板28の下面に
は、複数の刃36を有する板状部材38が着脱自在に取
り付けられている。
えられ、そのモータ40の軸42は前記ミキサ用ハウジ
ング18の第二空間16の内部を下部から上部に至るま
で伸びている。モータ40の軸42には、上側に粉砕板
44が固定され、下側に攪拌羽根46が固定されてい
る。即ち、ミキサ用ハウジング18の第二空間16の上
側に粉砕板44が配置され、下側に攪拌羽根46が固定
され、モータ40の駆動によって、粉砕板44と攪拌羽
根46が同時に回転させられる。なお、粉砕板44と攪
拌羽根46とは別のモータで回転させるようにしても良
いが、同一のモータで回転させる方が経済的である。図
5,図6及び図7に示すように、粉砕板44には多数の
貫通穴48が形成されている。粉砕板44の外周面とミ
キサ用ハウジング18の内壁との間の隙間は非常に小さ
いものに設定され、粉砕板44の上に投入された廃棄物
は貫通穴48を通って下方に落下するように設定されて
いる。この粉砕板44の上面には、多数の刃50を形成
した粉砕部材52が複数個着脱に取り付けられる。
は、粉砕板44の上側でかつ前記押え板28の下側の空
間と連絡する空気導入パイプ54が備えられている。こ
の空気導入パイプ54を通して、ハウジングの内部空間
に空気を導入して、前記排気パイプ26からの空気の排
出に対応するようにしている。ミキサ用ハウジング18
の側面には、そのミキサ用ハウジング18の内部を加熱
するためのバンドヒータ等の第一加熱手段56が取り付
けられる。ミキサ用ハウジング18の下面には、ミキサ
用ハウジング18の内部を加熱するための棒状ヒータ等
の第二加熱手段58が備えられている。これらの加熱手
段56,58は、ミキサ用ハウジング18内の廃棄物
を、菌を滅菌するのに必要な温度(180。C)以上に
なるように加熱するよう設定されている。ミキサ用ハウ
ジング18の側面下側には、内部処理物を外部に排出す
るための排出用パイプ60と、その排出用パイプ60の
通路を開閉するための開閉作動手段62とが備えられて
いる。
入口22から上部ハウジング14の内部に、そのまま廃
棄できない廃棄物が投入する。廃棄物はミキサ用ハウジ
ング18の上部に配置された粉砕板44の上に蓄積され
る。廃棄物の投入が終わると、投入口22の蓋24を閉
じ、押え板28を下降させ、押え板28で堆積した廃棄
物の上を押える。即ち、投入口22からから投入された
廃棄物は粉砕板44と押え板28との間に蓄積され、し
かも押え板28によって上から荷重が加えられている。
この際、押さえ板28の下側に固定された板状部材38
の刃36は、堆積した廃棄物の上面に食い込み、廃棄物
を回転しないように押さえる働きをする。この状態で、
モータ40を駆動させて粉砕板44を回転させ、バンド
ヒータ56と棒状ヒータ58を加熱させる。
る粉砕部材52が複数固定されているので、粉砕板44
の回転によって、粉砕板44と接触する位置の廃棄物が
細かく粉砕される。廃棄物は回転することのない押え板
28によって上から荷重が加えられているので、堆積し
た廃棄物は回転しない状態に保たれ、その堆積した廃棄
物の下面が刃50を備えた粉砕板44が回転することに
よって細かく粉砕される。即ち、上下が押さえられて回
転しないようにした堆積した廃棄物に対して、その下側
を刃50を備えた粉砕板44を回転させることによっ
て、効率よく廃棄物を粉砕することができる。また、大
きな廃棄物やゴム管等のような長尺物等も細かく粉砕す
ることができる。廃棄物と共に粉末状の炭酸カルシウム
を上部ハウジング14の内部に投入するが、この粉末状
の炭酸カルシウムは、押え板28によって上方への拡散
が防止される。貫通穴48を通る程度までに細かく粉砕
された廃棄物(粉末状の炭酸カルシウムも含む)は、そ
の貫通穴48から粉砕板44の下方に(ミキサ用ハウジ
ング18の内部に)落下する。ミキサ用ハウジング18
内に落下した廃棄物は、加熱手段56,58で加熱させ
られ、かつ攪拌羽根46によって攪拌させられる。
以上に加熱されるので、廃棄物が攪拌されている間に、
廃棄物に付着している菌は滅菌される。加熱手段56,
58による廃棄物の乾燥には時間がかかるが、細かく粉
砕された廃棄物を46攪拌羽根46によって攪拌するこ
とで、攪拌される廃棄物が加熱手段56,58の高温に
万遍なく晒され、乾燥時間を短縮させることができる。
加熱手段56,58で廃棄物を加熱することで、廃棄物
に含まれる水分が蒸気となるが、その蒸気はミキサ用ハ
ウジング18から上部ハウジング14内に移動し、排気
パイプ26を経由して大気へ排出することにより、廃棄
物の乾燥を促進させることができる。その際、廃棄物か
ら臭気が出るが、その臭気は排気パイプ26に備えられ
た図示しない脱臭装置によって吸収する。細かく粉砕さ
れ滅菌されかつ脱水された廃棄物は撹拌羽根46によ
り、排出用パイプ60から装置外へ排出され、骨材等と
して利用する。
で落下した状態においては、板状部材38の複数の刃3
6と粉砕部材52の複数の刃50とが、互いに刃36,
50の先端の高さは交錯するが、刃36と刃50は互に
接触しないよう設定する。これによって、廃棄物の中に
長いものが混在していたとしても、確実に細かく切断粉
砕することができる。なお、板状部材38の刃36や、
粉砕部材52の刃50が損傷した場合には、板状部材3
8を押え板28から交換し、粉砕部材52を粉砕板44
から交換することができる。
象物を廃棄物として説明してきたが、本発明は粉砕と乾
燥が別々にされていた粉体工業にも応用することができ
る。従って、本発明で言う“廃棄物”とは、廃棄物だけ
でなく、粉砕と乾燥によって最終的に粉体となるものも
含むものとする。
滅菌乾燥機によれば、1つの装置で廃棄物を粉砕し滅菌
し乾燥させて、そのままで廃棄できる廃棄物とするよう
にしたものである。従って、従来のように、粉砕作業と
滅菌乾燥作業とを別の装置で行うものと比べて、廃棄物
を途中で移動させることが無く、作業効率が良く経済的
である。本発明は、廃棄物を上方の押え板と下方の粉砕
板とで挟んだ状態で、下方側の刃を有する粉砕板を回転
するようにしたので、廃棄物を簡単かつより確実に細か
く粉砕することが可能になった。更に、廃棄物を上方の
押え板で押えているので、その廃棄物に加えられる粉末
状の触媒の上方への移動が押えられ、従来と比べてより
効率よく廃棄物混合させることができる。本発明は、廃
棄物処理だけでなく、粉砕と乾燥が別々にされていた粉
体工業にも利用することができる。
形態を示す縦断面図である。
である。
である。
板上部材と粉砕板の粉砕部材との位置関係を示す側面図
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 廃棄物を内部に収容する空間を有するハ
ウジングと、そのハウジング内に備えられるものであっ
てハウジング内に投入された廃棄物を支持するための粉
砕板と、粉砕板の上面に固定されるものであって廃棄物
を細かく粉砕するための刃と、粉砕板に多数形成される
ものであって前記刃によって細かく粉砕された廃棄物を
その粉砕板の下方へ通過させるための貫通穴と、ハウジ
ング内で前記粉砕板の上位に備えられるものであってそ
のハウジング内で回転することなく上下方向にのみ移動
しかつ廃棄物を上から重量で押えるための押え板と、ハ
ウジング内で前記粉砕板より下位に備えられるものであ
って細かく粉砕された廃棄物を攪拌するための攪拌羽根
と、その攪拌羽根で攪拌される廃棄物を滅菌温度以上の
温度で加熱するための加熱手段と、前記粉砕板と前記攪
拌羽根とを回転させるためのモータとを有することを特
徴とする廃棄物の粉砕滅菌乾燥機。 - 【請求項2】 前記粉砕板の上面に固定する刃を着脱自
在としたこと特徴とする請求項1記載の廃棄物の粉砕滅
菌乾燥機。 - 【請求項3】 前記押え板の下面に刃を着脱自在に固定
したこと特徴とする請求項1記載の廃棄物の粉砕滅菌乾
燥機。 - 【請求項4】 前記ハウジングにその内部で発生した蒸
気を外部に放出するための排気用パイプを備えたこと特
徴とする請求項1記載の廃棄物の粉砕滅菌乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07207698A JP3572190B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 廃棄物の粉砕滅菌乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07207698A JP3572190B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 廃棄物の粉砕滅菌乾燥機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11267600A true JPH11267600A (ja) | 1999-10-05 |
JP3572190B2 JP3572190B2 (ja) | 2004-09-29 |
Family
ID=13478966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07207698A Expired - Lifetime JP3572190B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 廃棄物の粉砕滅菌乾燥機 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3572190B2 (ja) |
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-
1998
- 1998-03-20 JP JP07207698A patent/JP3572190B2/ja not_active Expired - Lifetime
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