JP2003001130A - 感染性廃棄物処理装置とその滅菌処理方法 - Google Patents

感染性廃棄物処理装置とその滅菌処理方法

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JP2003001130A
JP2003001130A JP2001289918A JP2001289918A JP2003001130A JP 2003001130 A JP2003001130 A JP 2003001130A JP 2001289918 A JP2001289918 A JP 2001289918A JP 2001289918 A JP2001289918 A JP 2001289918A JP 2003001130 A JP2003001130 A JP 2003001130A
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Japan
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waste
crushing
tank
sterilization
sterilization tank
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JP2001289918A
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Takashi Nakamura
隆 中村
Takashi Murase
隆司 村瀬
Yosuke Okaichi
洋祐 岡市
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 そのままでは廃棄できない感染性廃棄物を細
かく破砕し、加熱滅菌処理時間と廃棄物の破砕形状とを
安定化させて、医療廃棄物などを経済的に処理する感染
性処理装置の提供。 【解決手段】 破砕槽と第1滅菌槽とを上下に設けて、
破砕槽で回転する破砕盤に押え盤で廃棄物を押さえつけ
ながら回転盤の刃部で細かく破砕し、破砕された廃棄物
片を第1及び第2滅菌槽内で、攪拌羽根で攪拌しながら
加熱することで、乾燥および滅菌する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃棄物、中でも
病院などの医療機関における医療行為に伴って破棄され
る血液や体液の付着した使用済の注射器、脱脂綿、包
帯、おむつ、敷布、その他の感染性廃棄物を破砕し、加
熱滅菌して処理する感染性廃棄物処理装置およびその滅
菌処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特別管理廃棄物として、例えば感
染性廃棄物があり、その感染性廃棄物は、鋭利な注射針
を含み、しかも細菌が付着している。このような感染性
廃棄物は、注射針などの鋭利なものは細かく破砕すると
ともに、菌を滅菌しなければ、そのまま廃棄できないも
のであった。感染性廃棄物に含まれる菌を滅菌する原理
としては、感染性廃棄物を密閉容器に入れて破砕し、滅
菌温度例えば180度C以上の高温で加熱することが、
特開平11−267600号公報に示されている。その
ままでは廃棄できない廃棄物を、そのまま廃棄できるも
のにするため、従来の装置は、廃棄物を細かく破砕する
破砕部と、加熱によって菌を滅菌する加熱部とを備え、
先ず破砕部で廃棄物を破砕し、その破砕した廃棄物を加
熱部に移動して滅菌処理していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の感染性廃棄物の
処理装置では、破砕部と加熱部とで構成する場合、破砕
部から加熱部へ廃棄物を移動させて加熱部で加熱滅菌す
る際に、廃棄物に比較的多く含まれている水分を蒸発さ
せないと100度C超過の滅菌温度に達し難いため水分
を除去する処理を行っていたが、効率よく除去すること
ができず、多くの手間や時間を要し、このため、廃棄物
の水分量によって滅菌処理時間にバラツキが生じる欠点
があった。これを解消するため、加熱容量を上げたりす
ると、経費が増すだけでなく、一部の廃棄物が溶融し
て、かえって手間や処理時間を要したり、廃棄物の塊の
内部にまで熱が及ばず、滅菌が不十分となるなどの欠点
があった。また、廃棄物処理に際して、装置の外部に粉
塵が漏れて飛散し、作業環境や屋外の自然環境を汚染す
るなどの恐れもあった。
【0004】この発明は、前記の点に鑑みてなされたも
ので、そのままでは廃棄できない感染性廃棄物を細かく
破砕し、加熱滅菌処理時間と廃棄物の破砕形状とを安定
化させて、医療廃棄物などを経済的に処理する感染性廃
棄物処理装置および処理方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、 破砕槽
と第1滅菌槽とを上下に連通して備えた廃棄物の処理槽
と、投入された廃棄物を受けるため槽内の下方に回転自
在に設けられた破砕盤と、廃棄物を破砕するため前記破
砕盤の上面に設けられた第1の刃部と、破砕された廃棄
物片を下位に位置する第1滅菌槽へ通すため前記破砕盤
に多数設けられた貫通穴と、前記破砕盤に受け止められ
た廃棄物を自重によって押さえるため上下方向にのみ摺
動可能に設けられた押え盤と、前記第1の刃部と共同し
て廃棄物を破砕するため前記押え盤の下面に設けられた
第2の刃部とを備えた前記破砕槽と、前記第1および第
2の刃部で破砕された廃棄物片を攪拌する攪拌羽根と、
前記攪拌羽根で攪拌される廃棄物片を滅菌温度以上に加
熱する加熱手段と、前記破砕盤と前記攪拌羽根とを回転
させる回転手段とを備えた第1滅菌槽と、前記第1滅菌
槽から移送された廃棄物片を攪拌する第2の攪拌羽根
と、前記第2の攪拌羽根で攪拌される廃棄物片を滅菌温
度以上に加熱する第2の加熱手段と、前記第2の攪拌羽
根を回転させる第2の回転手段とを備えた第2滅菌槽と
を有する構成とした。
【0006】第2の発明は、第1の発明において、第1
の刃部は、取り付け長さ方向の中央を中心とする点対称
に取付手段を設けて、180度回転させて破砕盤に再取
り付け可能な構成とした。
【0007】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、第2の刃部は、取り付け長さ方向の中央を中心と
する点対称に取付手段を設けて、180度回転させて押
え盤に再取り付け可能な構成とした。
【0008】第4の発明は、第1から第3の発明のいず
れかにおいて、破砕盤の外周縁に破砕された廃棄物片が
落下する切欠き溝を設けるとともに、破砕盤下面側の外
周縁に近接させて第3の刃部を第1滅菌槽の内壁に着脱
自在に設けた構成とした。
【0009】第5の発明は、第1から第4の発明のいず
れかにおいて、第1滅菌槽に廃棄物片の水分量を調整す
る噴出口を設けた構成とした。
【0010】第6の発明は、第1から第5の発明のいず
れかにおいて、押え盤の上面を覆うカバーを設けた構成
とした。
【0011】第7の発明は、第6の発明において、カバ
ーに堆積した粉塵を払い落とすエアを噴出するエアノズ
ルを第1滅菌槽に設けた構成とした。
【0012】第8の発明は、第1から第7の発明のいず
れかにおいて、押え盤が上昇した位置に相応する破砕槽
の内壁の一部に、押え盤の上面に堆積した粉塵が押え盤
の外周縁側を通って落下可能な拡大径部を設けた構成と
した。
【0013】第9の発明は、第1から第8の発明のいず
れかにおいて、消臭剤または消臭剤が混入された水を噴
出させる噴出口を第1滅菌槽に設けた構成とした。
【0014】第10の発明は、第1から第9の発明のい
ずれかにおいて、破砕槽の内壁に上下方向に設けられた
ガイドバーに対して相対的に摺動可能に嵌合する押え盤
のガイド部に、前記ガイドバーとの間隙から廃棄物片や
その粉塵が侵入しないよう前記ガイドバーに圧接しなが
ら摺動する圧接摺動部材を設けた構成とした。
【0015】第11の発明は、第1から第10の発明の
いずれかにおいて、第2の刃部が回転中心領域を除いて
半径方向に適宜配設された押え盤と相対する破砕盤の前
記回転中心領域に相応する中央領域に、前記押え盤と破
砕盤とが共同して行う破砕作業の際、廃棄物が移入しな
いよう前記中央領域を占拠する移入阻止部材を設けた構
成とした。
【0016】第12の発明は、第1から第11の発明の
いずれかにおいて、装置外から装置内に投入された廃棄
物を破砕槽に送り込む自動移送投入機構が設置された廃
棄物導入空間と、前記破砕槽の第1空闘と、第1滅菌槽
の第2空間と、第2滅菌槽の第3空間と、搬出用コンベ
ア内が設置された廃棄物搬出空間とを、外気に対して減
圧させた空間とした。
【0017】第13の発明は、第12の発明において、
破砕槽の第1空闘と、第1滅菌槽の第2空間と、第2滅
菌槽の第3空間と、廃棄物搬出空間とを、廃棄物導入空
間に比べて減圧させた空間とした。
【0018】第14の発明は、感染性廃棄物の処理方法
において、破砕槽と第1滅菌槽とを上下に連通して備え
た廃棄物の処理槽において、前記破砕槽の下方に回転自
在に設けられた破砕盤の上面に廃棄物を投入し、回転す
る破砕盤上面に設けられた第1の刃部で投入された廃棄
物を回転しない押え盤で押さえながら破砕し、破砕され
た廃棄物片を破砕盤に多数設けられた貫通穴を通して下
位に位置する第1滅菌槽へ落下させ、第1滅菌層におい
て、攪拌羽根によって廃棄物片を攪拌しながら加熱手段
によって滅菌温度以上にて加熱する工程を含む。
【0019】第15の発明は、第14の発明の発明にお
いて、押え盤は上下方向にのみ摺動可能に設けられ、押
え盤の下面に設けられた第2の刃部と破砕盤の第1の刃
部との共同で廃棄物を破砕する工程を含む。
【0020】第16の発明は、第15の発明において、
押え盤は上下方向に摺動しながら廃棄物を押さえる工程
を含む。
【0021】第17の発明は、第14から第16の発明
のいずれかにおいて、破砕槽において、廃棄物を破砕し
ながら破砕された廃棄物片を第1滅菌槽へ落下させ、第
1滅菌槽において、落下してくる廃棄物片を攪拌しなが
ら加熱する工程を含む。
【0022】第18の発明は、第14から第17の発明
のいずれかにおいて、廃棄物を破砕する際、破砕盤を適
宜正逆回転させる工程を含む。
【0023】第19の発明は、第14から第18の発明
のいずれかにおいて、第1滅菌槽で処理された廃棄物片
を第2滅菌槽でさらに攪拌しながら加熱する工程を含
む。
【0024】第20の発明は、第14から第19の発明
のいずれかにおいて、滅菌槽の攪拌羽根を適宜正逆回転
させる工程を含む。第21の発明は、第14から第20
の発明のいずれかにおいて、滅菌槽において、廃棄物片
の水分量に応じて水分を補充しながら加熱滅菌する工程
を含む。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.次に、この発明を
医療廃棄物を処理対象とする廃棄物処理装置を例に、図
1から図3に基づいて説明する。図1は廃棄物処理装置
の斜視図、図2は廃棄物処理装置の縦断面図、図3は廃
棄物処理装置の右側面図である。図1および図2に示す
ように、廃棄物処理装置1(以下、装置ともいう)の処
理槽の内部には、廃棄物が投入される第1空間12を形
成する破砕槽14と、前記破砕槽14で廃棄物が破砕さ
れた廃棄物片を受け入れる第2空間16を内部に有し、
この廃棄物片を攪拌しながら加熱滅菌させる第1滅菌槽
18とが上下に連通するように重ねて構成された処理槽
を備えており、この処理槽は下部取付台20の上に配置
されている。
【0026】この廃棄物処理装置1は、さらに、前記第
1滅菌槽18で処理された廃棄物片を受け入れる第3空
間33を内部に有し、受け入れた廃棄物片をさらに攪拌
しながら加熱滅菌させる第2滅菌槽21を備えている。
なお、図中の符号26は搬出コンベアであり、第2滅菌
槽21にて最終処理を終えて排出される廃棄物片を受け
て、装置1の外部へと移送する。符号28は、本装置1
を制御する制御盤28である。
【0027】また、廃棄物処理装置1は、処理される廃
棄物10が投入される装置1の投入扉22を隔てて、装
置1の内部が装置1の外部すなわち外気に対して気密で
かつ減圧された状態に保たれ、処理に伴って生ずる廃棄
物10の粉塵やガスや臭気などが外部に漏れないように
している。特に、装置1外から装置1内に投入された廃
棄物を破砕槽に送り込む自動移送投入機構25、すなわ
ち、装置1の内部空間が外部と接する廃棄物10の投入
扉22から前記破砕槽14の投入口扉23を有する投入
口24まで、廃棄物10を自動で搬送する自動移送投入
機構25が設置されている廃棄物導入空間は、装置1の
外の外気に対して減圧された空間として形成されてお
り、さらに、この廃棄物導入空間に続く、破砕槽14の
第1空間16から第1滅菌槽18の第2空間16、第2
滅菌槽21の第3滅菌槽の第3空間、および搬出コンベ
ア26が配設されている廃棄物搬出空間など、処理され
る廃棄物や廃棄物片が通過していく各廃棄物流路空間
は、この廃棄物導入空間に比べて減圧された空間として
形成されている。
【0028】前記の処理槽を構成する破砕槽14と第1
滅菌槽18とは、ともに同径の円筒形で同芯で上下に重
ねられている。破砕槽14の第1空間12の下側すなわ
ち底面に相応する側であるとともに、第1滅菌槽18の
第2空間16の上側すなわち上面に相応する側には、後
述する破砕盤46が配置されており、前記破砕槽14の
第1空間12と第1滅菌槽18の第2空間16とは、互
いに、破砕盤46の外周縁に設けられた切欠き溝71や
破砕盤46を貫通するように設けられた貫通穴460を
介して、破砕された廃棄物片が落下するよう連通してい
る。破砕槽14の側面には、廃棄物と液状または粉状の
触媒など、例えば、炭酸カルシウムなどの触媒粉を投入
する投入口24が形成されており、その投入口24を覆
う投入口扉23が設けられている。この液状または粉状
の触媒を用いて、廃棄物から発生する異臭や有毒ガスな
どを吸収させる。また、この投入口24は装置の保守点
検作業においても使用される。
【0029】第1滅菌槽18の側面には、破砕された廃
棄物片を排出する排出口29が設けられ、この排出口2
9は排出時以外は弁30で塞がれている。また、この排
出口29を介して、第1滅菌槽18で処理された廃棄物
片が第2滅菌槽21へ移送されるように連通されてお
り、第1滅菌槽18で一旦処理された廃棄物片がさらに
第2滅菌槽21で処理される構成となっている。
【0030】第2滅菌槽21も第1滅菌槽18と同様
に、破砕され加熱乾燥された廃棄物片を排出するための
排出口31と弁32とが設けられており、排出された廃
棄物片は、この排出口31を介して、さらに装置1の外
部に設けられた上述の搬出コンベア26によって搬出さ
れる。
【0031】破砕槽14の上面側には、第1空間12や
第2空間16や第3空間33の内部に発生する蒸気など
を装置1の外部に排出する排気パイプ34が配設されて
いる。排気パイプ34の途中には集塵箱27が取り付け
られており、排気に混じった粉塵が捕集される。
【0032】装置1の外部には、図示されていないブロ
アが設けられており、このブロアの通気路(図示せず)
は、自動移送投入機構25の隔離された空間すなわち廃
棄物導入空間や、前記の第1空間12、第2空間16、
第3空間33や、前記の搬出コンベア26が設置されて
いる廃棄物搬出空間及びその他の装置1の内部空間の外
気に対して減圧するように連結して、吸引するように配
設されている。これによって、第1空間12、第2空間
16や第3空間33の蒸気などが外部へと排出される。
この場合、第1空間12、第2空間16、第3空間3
3、自動移送投入機構25の廃棄物導入空間、搬出コン
ベア26の廃棄物搬出空間、及び装置1のその他の空間
の順に減圧が弱くなるよう設定すると、廃棄物の処理に
よって発生する廃棄物片の粉塵や臭気などが装置1の外
部に飛散するのを防止することができる。
【0033】円筒形の破砕槽14の内部には、当該円筒
の略断面積に相応する大きさの円盤状の押え盤35が、
円筒の軸芯方向すなわち上下方向に昇降自在に設けられ
ている。図示の押え盤35は、エアシリンダなどの駆動
手段36に接続しているワイヤ37によって吊り下げら
れており、自重によって下降し、前記駆動手段36によ
って上昇させられる。図4に示すように、破砕槽14の
内部壁面には、第1空間12内に突出して上下方向に延
在する複数のガイドバー38が設けられ、他方、押え盤
35の外周縁の適所には、これらのガイドバー38と摺
動自在に嵌合するガイド部66が設けられており、押え
盤35が、回転すること無く、水平な安定状態を保ちつ
つ破砕槽14内を昇降するよう構成されている。
【0034】押え盤35は、重量が重いものとし、その
重量で破砕槽14に投入された廃棄物10を上から押え
る働きをする。すなわち、押え盤35は、破砕槽14内
の上方に上昇して待機している際(図2参照)に、廃棄
物10は破砕槽14に投入され、破砕盤14の下側(破
砕槽の底面に相応する位置)に設けられた破砕盤46の
上面に蓄積された廃棄物を、その自重で破砕盤14に押
さえつける。図5に示すように、押え盤35の下面に
は、押さえられた廃棄物が破砕盤46の回転に伴って回
転しないよう、押圧された廃棄物の上面側に食い込む複
数の刃が半径方向に間隔を置いて設けられた板状部材4
0が着脱自在に取り付けられている。以下、板状部材4
0とこの板状部材40の長手方向に間隔をおいて複数設
けられた刃とを含めて第2の刃部39という。この第2
の刃部39ついては後述する。
【0035】図2において、下部取付台20の内部には
ベルト41を連結するためのプーリ42が配置され、ベ
ルト41には回転手段としてのモータプーリ43とモー
タ44が備えられている。プーリ42の軸45は前記第
1滅菌槽18の第2空間16の内部を下部から上部に至
るまで伸び、軸45の上部側には図7に示すような破砕
盤46が固定され、下部側には攪拌羽根47が固定され
ている。すなわち、第1滅菌槽18の第2空間16の上
側に破砕盤46が、下側に攪拌羽根47がそれぞれ配置
され、モータ44の駆動により、破砕盤46と攪拌羽根
47とが同時に回転するよう構成されている。なお、破
砕盤46と攪拌羽根47とは別のモータで回転させるよ
うにしても良いが、同一のモータで回転させる方が経済
的である。
【0036】図7に示すように、破砕盤46には盤を貫
通する多数の貫通穴460が形成され、さらに破砕盤4
6の外周縁には多数の半円形の切欠き溝71が軸芯方向
に形成されている。破砕盤46の外周縁と第1滅菌槽1
8の内壁との間の隙間は非常に小さいものに設定されて
おり、破砕盤46の上に投入された廃棄物10は、破砕
盤46の上面に盤の半径方向に設けられた第1の刃部4
9で破砕され、破砕されながら外周縁へと移動する途中
で、いずれかの貫通穴460を通り抜けて落下し、落下
しなかった廃棄物片は、ついには、切欠き溝71を通っ
て下方へ落下するよう構成されている。この場合、例え
ば、所望サイズ以下に破砕された廃棄物片が通過可能な
口径に貫通穴460を形成しておくと、所望サイズ以下
の廃棄物片は貫通穴460から落下し、所望サイズを越
える大きさの廃棄物片は、破砕盤46の外周縁側へと移
動しながら破砕され、切欠き溝71を通過可能なサイズ
にまで破砕されると、この切欠き溝71を通って落下す
る。
【0037】また、破砕盤46の外周縁に設けられた切
欠き溝71を、貫通穴460を通る廃棄物片と同等の廃
棄物片が通るサイズにしてもよいが、この形態1では、
貫通穴460より大きく形成し、貫通穴460を通過で
きなかった適度なサイズの廃棄物片を通過可能に形成し
ている。他方、破砕盤46の外周縁の下面側に接近する
ように、第1滅菌槽18の内壁に着脱自在に設けられた
第3の刃部としての固定刃70が、回転する破砕盤46
の切欠き溝71と相対的に行き違うように作用するよう
配設してある。従って、切欠き溝71を通って落下しよ
うとする廃棄物片は、当該切欠き溝71とこの固定刃7
0との共同によって、さらに細く破砕される。こうして
所定形状以下の廃棄物片が得られる。なお、切欠き溝7
1は必ずしも半円形状である必要はなく、矩形あるいは
その他の形状であってもよい。また、前記第1の刃部4
9も前記第2の刃部と同様に、板状部材50とこの板状
部材50の長手方向に間隔をおいて複数設けられた刃と
で構成されている。この第2の刃部49についても後述
する。
【0038】図2及ぴ図3において、第1滅菌槽18に
は、破砕盤46の下側でかつ前記第1滅菌槽18の側壁
に、水または消臭剤が混入された水や空気などを槽内に
導入する噴出口51が設けられている。この噴出口51
を介して、第1滅菌槽18の内部空間16に、例えば空
気(外気)を導入しつつ前記の排気パイプ34から排気
することによって、廃棄物片が攪拌されている第1滅菌
槽18内に空気を流通させ、廃棄物片に含まれている水
分の蒸発を促進させている。また、廃棄物片に含まれる
水分量の多少によっては、この噴出口51を用い、外部
から水を導入して第1滅菌槽18の内部空間16に噴出
させ、破砕された廃棄物片に水分を適宜補給することに
よって滅菌処理を制御することができ、加熱滅菌効果を
上げることができる。なお、処理によって発生する臭気
が強い場合には、この噴出口51から薬液を噴出させて
消臭することもできる。また、この例では、噴出口51
を用いて水や空気の導入を共用できるように説明をした
が、水と空気あるいは消臭剤毎に各々噴出口(図示せ
ず)を個別に設けても良い。
【0039】前記第1滅菌槽18の側面には、内部を槽
の側面側から加熱するバンドヒータなどの第1加熱手段
52が、又、第1滅菌槽18の下面側には、第1滅菌槽
18の内部を底面側から加熱する棒状ヒータなどの第2
加熱手段53が設けられている。これらの加熱手段5
2、53は、第1滅菌槽18内の廃棄物10に付着した
菌を滅菌するのに必要な所定の加熱温度、例えば180
度C以上を保つように、この第1滅菌槽18に突設させ
た温度センサ160(図2)を介して、制御可能に設け
られている。なお、第1滅菌槽18の側面下側には、加
熱滅菌された廃棄物片を外部に排出するための排出口2
9と、その排出口29の通路を開閉する開閉作動手段5
4と排出口閉鎖用の弁30とが設けられている。
【0040】次に、第2滅菌槽を説明する。図2におい
て、第2滅菌槽21の下部取付台55の内部には、ベル
ト56を連結するためのプーリ57や回転手段としての
モータプーリ58及びモータ59が配置されている。プ
ーリ57の軸60には、第2滅菌槽21の第3空間33
内部の下側すなわち底面側に配置された攪拌羽根61が
固定されており、モータ59の駆動によって、攪拌羽根
61が回転する。
【0041】第2滅菌槽21の側面には、第2滅菌槽2
1の内部を側面側から加熱するバンドヒータなどの第3
加熱手段62が、又、第2滅菌槽21の下面には、第2
滅菌槽21の内部を底面側から加熱する棒状ヒータなど
の第4加熱手段63が、それぞれ設けられている。これ
らの加熱手段62、63は、第1滅菌槽18からこの第
2滅菌槽21に送られてきた廃棄物片を滅菌するのに必
要な所要の加熱温度(例えば180度C)以上になるよ
うに、この第1滅菌槽21に突設させた温度センサ(図
示せず)を介して制御される。第2滅菌槽21の側面下
側には、加熱滅菌処理された廃棄物片を外部に排出する
排出口31と、その排出口31の通路を開閉する開閉作
動手段64と、排出口閉鎖用の弁32とが設けられてお
り、排出口31には、乾燥および加熱滅菌された廃棄物
片を外部へ搬送する搬送コンペア26が配置されてい
る。なお、この第2滅菌槽21には、図示されていない
が、第1滅菌槽18と同様に水や空気などを導入する噴
出口を必要に応じて設けても良い。
【0042】この形態1においては、図2に示すよう
に、押え盤35が最下位まで落下した状態(一点鎖線の
状態)において、回転しない押え盤35の第2の刃部3
9と、この第2の刃部39に対して向い合う破砕盤46
の第1の刃部49とは、互いに、刃先の高さは交錯する
ものの、回転方向には接触しないよう設定してある。こ
れによって、廃棄物10の中に、仮に、医療用チューブ
のような比較的長い長尺物が混在していたとしても、さ
らに細かく確実に切断し破砕することができる。
【0043】また、第1の刃部49や第2の刃部39が
摩耗あるいは損傷した場合には、各々着脱自在に取り付
けてあるため、比較的容易に交換することができる。こ
の場合、破砕盤46のある一つの半径方向に1個あるい
は複数個取り付けられている第1の刃部49の刃は、半
径方向内側の刃よりも半径方向外側の刃の方が摩耗が激
しい。このため、図10に示すように、第1の刃部49
を構成する刃とこの刃が設けられている板状部材50と
の関係や板状部材50の破砕盤46に対する取付手段例
えば取付用のボルト穴などを、板状部材50の長さ方向
の中央を中心点として点対称に設けておき、摩耗した段
階で、第1の刃部49自体を交換することなく、180
度回転させて取り付けなおすことにより、摩耗した第1
の刃部49を再使用可能にしている。
【0044】また、図13に示すように、半径方向の長
さに相応する長さ分の第1の刃部49を、例えば、その
半分の長さの2つの小第1の刃部49aと小第1の刃部
49bとに分割して各々取り付け、半径方向外側の小第
1の刃部49bが摩耗したときには、内側の小第1の刃
部49aとの位置を付け替え可能に構成してもよい。さ
らに、この場合においても、前記と同様に、各小第1の
刃部49a、49bを各々180度回転させて、再使用
可能に板状部材50の取付手段や刃を配設しておくこと
によって、第1の刃部49を長期にわたって使用するこ
とができ、経済的となる。なお、この第1の刃部49と
同様に第2の刃部39においても、図9、図12に示す
ように構成することで、長期にわたって使用することが
でき、経済的となる。
【0045】この形態1では、破砕盤46上に蓄積した
廃棄物10に、回転することのない押え盤35によって
上から荷重が加えられているので、蓄積した廃棄物10
は回転しない状態に保たれ、その蓄積した廃棄物10の
下面が第1の刃部49を備えた破砕盤46の回転によっ
て細かく破砕される(破砕工程)。
【0046】前記の破砕工程の際には、破砕された廃棄
物10の粉塵が、押え盤35の上下移動による空気の流
通や、廃棄物片からの水分の蒸発や、第1滅菌槽18か
ら破砕槽14内に移動し、押え盤35の周辺部を経由し
て排気パイプ34に導かれる際に、粉塵が押え盤35の
上面に舞い上がって堆積する。このため、図2、図5、
図6に示すように押え盤35の上面に傾斜面を付けた円
錐状のカバー65を取り付けている。
【0047】他方、図2に示すように、破砕槽14内の
上位側の内壁の一部に、カバー65を含む押え盤35の
少なくとも外周縁側の厚みより大きく、破砕槽14の内
径を破砕槽14内の下位側より大きく拡大させて形成し
た拡大径部48を設け、押え盤35が破砕槽14の上位
に上がったときに、この拡大径部48に停止させ、破砕
槽14の上部に取り付けてあるエアノズル660から噴
出させたエアで、カバー65の上に堆積した粉塵を吹き
飛ばし、吹き飛ばされた粉塵が押え盤35の外周縁と破
砕槽14の拡大径部48の内周面との間隙から、破砕槽
14内の下方に吹き落ち、押え盤35上面のカバー65
に堆積する粉塵を払うように構成している。なお、押え
盤35の上面に傾斜面を付けた円錐状のカバー65にテ
フロン(登録商標)シート加工等を施すと更に吹き飛ば
しの効果があげることができる。また、カバー65は図
示の円錐形に限らず、適宜の形状でよい。
【0048】また、この押え盤35のガイド部66に
は、図4、図5、図6および図11に示すように、破砕
槽14のガイドバー38に対して押え盤35のガイド部
66が密着して摺動するように、押しバネ68を介して
圧接摺動部材67がガイドバー38に押圧するように配
設している。これにより、ガイドバー38とガイド部6
6との間に摺動時に生じる隙間を塞ぎ、廃棄物10の破
砕片や破砕による粉塵がこの間隙挟まって押え盤35が
上下摺動不能となることを防止し、円滑な摺動を確保さ
せている。
【0049】次に、廃棄物の処理を説明する。先ず、装
置1の投入扉22を開けて廃棄物10をセットし、投入
扉22を締めて図示されていないい運転スイッチをオン
すると、破砕槽14の投入口扉23が開放するとともに
廃棄物10が自動移送投入機構25により搬送されて、
投入口24から破砕槽14に投入される。投入が完了す
ると、自動移送投入機構25が初期の位置に戻り、破砕
槽14の投入口扉23が遮蔽される。なお、自動移送投
入機構25が初期の位置に戻った状態では、再び投入扉
22を開放して次の廃棄物10をセットすることができ
る。このように、破砕槽14の投入口扉23と投入扉2
2とが、同時に開放することがないように構成すると、
装置1の外部へ廃棄物10の粉塵や廃棄物片などの飛散
を防ぐことができる。
【0050】破砕槽14に投入された廃棄物10は、破
砕盤46の上面側に落下して蓄積される。廃棄物10の
投入が終わると、投入口24の投入口扉23が閉じて、
押え盤35が降下し、蓄積した廃棄物10の上をその自
重によって押え込む。これによって廃棄物10は、押え
盤35と破砕盤46とによって上下方向から圧縮され、
一塊状態(以下、圧縮固化ともいう)となる。このと
き、押え盤35の下面に設けられた第2の刃部39が、
圧縮固定化された廃棄物10の上面側に食い込んで、破
砕盤46の回転にともなって廃棄物10が回転しないよ
うに押え込む。
【0051】次に、前記の状態で、モータ44を駆動さ
せて破砕盤46を回転させる。破砕盤46の上面には第
1の刃部49が半径方向に設けられているので、圧縮固
化された廃棄物10は、その下面側から次第に削られ、
細かく破砕されていく。この場合、削られて行く圧縮固
化された廃棄物10には、回転不可能な押え盤35の荷
重が上方から加えられ、しかも、第2の刃部39がその
上面に食い込んでいるので、削られる廃棄物10は破砕
盤46の回転に伴って回転しない状態に保たれる。従っ
て、圧縮固化された廃棄物10は効率よく破砕される。
また、これにより大きな廃棄物10やゴム管などの長尺
物なども細かく破砕される。この破砕工程において、処
理される廃棄物の内容や成分によっては、破砕盤46の
回転速度を低速から高速へ、あるいは高速から低速へと
速度変化させたり、回転方向を適宜逆転させたり、押え
盤35で破砕されている廃棄物10を常時押さえ続ける
のではなく、適宜、上下動すなわち昇降を繰り返させた
りすることによって、廃棄物をさらに効率よく細かく破
砕することができる。
【0052】また、この破砕工程においては、必要に応
じて、廃棄物10が投入される際に、併せて、粉末また
は液状の触媒(例えば粉末状の炭酸カルシウム)を廃棄
物10とよく混合するように投入するが、廃棄物10の
破砕の際に立ち上がったり、飛び散ったりする粉末状ま
たは液状の触媒も、前記の押え盤35の存在によって、
押え盤35を越えての上方への拡散が防止され、触媒の
無用の消費を抑制することができる。
【0053】こうして、破砕盤46の貫通穴460や外
周部縁の切欠き溝71を通る程度までに細かく破砕され
た廃棄物片(破砕によって粉末化されたもの、及び粉末
状の触媒を含む)は、破砕盤46の回転によって、細か
く破砕されながら次第に破砕盤46の外周縁側へと移動
し、遂には所望サイズの廃棄物片となって貫通穴460
や切欠き溝71を通って第1滅菌槽18へと落下する。
なお、切欠き溝71を通って第1滅菌槽18へ落下しよ
うとする廃棄物片は、破砕盤46の外周縁の下側に着脱
自在に近接設置された第3の刃部としての固定刃70と
回動する破砕盤46に外周縁に設けられた切欠き溝71
との共同により、さらに細かく破砕されて落下する。
【0054】上述のように破砕盤46と押え盤35とに
各々取り付けられた第1の刃部49と第2の刃部39と
が共同して、押え盤35で圧縮固化された廃棄物10を
破砕していく破砕工程の際に、破砕盤46の回転中央部
側では、破砕および押えの効果が期待できないため、破
砕盤46の第1の刃部49および押え盤35の第2の刃
部39を設けていない。このように、第2の刃部が回転
中心領域を除いて半径方向に適宜配設された押え盤35
と相対する破砕盤46の前記回転中心領域に相応する中
央領域には、第1の刃部49が配設されないため、破砕
盤46の回転中央部には、押えが効かなかったり、破砕
から免れた比較的比重の軽い廃棄物などが集まって塊と
なり、これを破砕できなくなってしまう。
【0055】この形態1では、このような不都合を解消
するため、破砕盤35の回転中央領域に、廃棄物10が
移入しないよう予め回転中央領域を占拠しておくための
移入阻止部材を設けている。これを図8に基づいて説明
する。図の例では、移入阻止部材として凸状部材72が
破砕盤46と軸45とに取付ねじ73により取り付けら
れている。この凸状部材72は、当然のことながら、押
え盤35に取り付けられている第2の刃部39が存在し
ない押え盤35の中心領域の径に合わせて形成されてい
る。
【0056】第1滅菌槽18に落下した廃棄物片は、こ
の第1滅菌槽18内において、攪拌羽根47の回転、例
えば正逆回転を適当な時間間隔で繰り返すなど、によっ
て攪拌されつつ、第1および第2の加熱手段52、53
によって加熱され、乾燥および滅菌処理される。加熱手
段52、53は、所要の滅菌温度(例えば180度C)
の熱で、廃棄物片に含まれる水分を蒸発させるとともに
廃棄物片に付着している菌を滅菌する。なお、廃棄物片
に含まれる水分の多少によっては、噴出口51を介して
適当な量の水や空気を槽内に適宜導入する。このよう
に、破砕槽14で細かく破砕された廃棄物片は、第1滅
菌槽18において水分調整されながら所定の滅菌温度に
て加熱されつつ、所定時間攪拌されながら高温に晒され
るので、十分に乾燥され、滅菌される。
【0057】廃棄物片に含まれる水分の蒸発乾燥には一
般に長時間を要するが、この形態1のように、廃棄物を
細かく破砕した上で、攪拌羽根47によって攪拌しつつ
加熱することで、加熱手段52、53による高温の熱が
万遍なく廃棄物片に行き渡るため、効率よく乾燥させる
ことができ、乾燥時間も大幅に短縮することができる。
他方、蒸発した廃棄物10の水分すなわち蒸気は、第1
滅菌槽18から破砕槽14へと上昇移動し、排気パイプ
34を経由して外部に排出される。蒸気を大気中へ排出
する際に、伴って出てくる廃棄物の臭気は、排気パイプ
34の途中に設置された図示されていない脱臭装置によ
って吸着し、除去される。
【0058】この形態1では、第1滅菌槽18で処理さ
れた廃棄物片は、第1滅菌槽18の攪拌羽根47の回転
によって、第1滅菌槽18の排出口29から第2滅菌槽
21へと移送され、第2滅菌槽においてさらに乾燥およ
び滅菌処理される。第2滅菌槽21に送り込まれた廃棄
物片は、再び、第2滅菌槽21内において、攪拌羽根6
1によって攪拌されながら、第3及び第4の加熱手段6
2、63によって滅菌温度(例えば180度C)以上の
高温に晒されるので、廃棄物片に付着している菌はより
確実に滅菌され、廃棄物片はより乾燥し、安全性に優れ
た廃棄物の処理を行うことができる。
【0059】この形態1では、破砕槽14、第1滅菌槽
18に第2滅菌槽21を連続して設けた場合について説
明したが、処理される廃棄物10の成分や内容によって
は、必ずしも第2滅菌槽21は必要ではない。しかし、
第2滅菌槽21、場合によってはさらに第3の滅菌槽
(図示せず)を連続して設けることにより、廃棄物片の
乾燥および加熱滅菌処理が繰り返えされるため、廃棄物
片を十分に乾燥および滅菌処理することができ、より安
全な廃棄物片とすることができる。また、このの形態1
では、第1滅菌槽18で処理された廃棄物片が速やかに
第2滅菌槽21へ移送されて、引き続き処理作業を行な
うことができるので、処理作業の効率が向上する。
【0060】また、第2滅菌槽21を設けて置くと、滅
菌温度の制御が容易になるなどの効果が有る。すなわ
ち、第1滅菌槽18で一応の加熱、乾燥、滅菌を行う
が、加熱、乾燥、滅菌をバランス良く実行することは難
しく、第2滅菌槽21で引き続いて攪拌羽根61によっ
て攪拌しながら加熱手段62、63で加熱することによ
り、廃棄物片が攪拌されている間に、廃棄物片に付着し
ている菌にさらに熱が加えらるため、より乾燥されると
ともにより滅菌効果が高まる。また、廃棄物片は第1滅
菌槽18において相当乾燥されているので、第2滅菌槽
においては、加熱による滅菌のみを主として行うことも
できる。
【0061】また、第1滅菌槽18と第2破砕槽21の
いずれかが故障した場合には、いずれか一方を稼働させ
ることで滅菌処理ができるため、相互に予備用としても
使用できる効果がある。
【0062】実施の形態2.次に、破砕槽14と第1滅
菌槽18とのみを備えた装置(第2滅菌槽なし)場合の
処理方法の一例を、図13を参照しながら説明する。先
ず、装置1の電源をONして加熱手段52、53を作動
せ、予め第1滅菌槽18の滅菌温度を高めておく(ステ
ップS1)。次に、適当サイズの容器に収納された廃棄
物10を自動移送投入機構25にセットして運転スイッ
チ(図示せず)をONする(ステップS2)。すると、
自動移送投入機構25は廃棄物10を自動搬送して(ス
テップS3)、破砕槽14の投入口24から破砕槽14
に投入する(ステップS4)。
【0063】次に、破砕盤46を高速回転させて投入さ
れた廃棄物10の破砕を開始するとともに押え盤35を
下降させて廃棄物10を回転する破砕盤46に押し付け
る(ステップS5)。こうして破砕された廃棄物片は破
砕盤46の貫通穴460や切欠き溝71を通って第1滅
菌槽18へ落下し、落下した廃棄物片は第1滅菌槽18
内の攪拌羽根47の回転によって攪拌される。なお、破
砕中は、廃棄物10の成分や内容に応じて、押え盤35
を定期的に上下動させたり、例えば廃棄物10が布系な
どの場合では、一方向回転のみでは破砕盤46の第1の
刃部49や押え盤35の第2の刃部39に破砕布片が絡
みついて破砕が困難となるので、駆動手段(モータ)4
4を制御して破砕盤46を適宜正逆回転させる(ステッ
プS6)。
【0064】第1滅菌槽18では、落下してきた廃棄物
片を攪拌羽根47で攪拌しながら加熱する。加熱温度を
加熱手段52、53を用いて例えば滅菌温度180℃以
上となるように制御する(ステップS7)。他方、破砕
槽14では、破砕開始から所定時間経過後(ステップS
8)、破砕盤46の回転を低速回転とするとともに押え
盤35を上昇させて、破砕工程を終了する(ステップS
9)。
【0065】第1滅菌槽18では、廃棄物片の水分基準
量を予め設定しておき(ステップS10)、滅菌槽18
内に落下してきた廃棄物片の水分量を水分量検出判定手
段(図示せず)によって判定し(ステップS11)、基
準量より少なければ噴出口51から水分補給し、水分量
が基準量と比べて適量または多い場合には、第1および
第2加熱手段52、53により所定の滅菌温度にて加熱
する(ステップS12)。前記の水分量検出判定手段
は、例えば、滅菌槽内に突設させた温度センサ160の
温度変化の度合いに基づいて判断する。具体的には、滅
菌槽18内に水分があると温度が低下することをや、水
分が多いと蒸発に時間が掛かるため温度上昇が遅れる等
の現象を検出して判断する。
【0066】こうして、第1滅菌槽18内では、廃棄物
片を攪拌羽根47で攪拌しながら所定の滅菌温度を保つ
よう制御する(ステップS13)。所定の滅菌温度で所
定の滅菌時間加熱したら(ステップS14)、第1滅菌
槽18の排出口29の弁30を開放し、適宜、例えば搬
出コンベア(図示せずで廃棄物片を装置1外に搬出す
る。第1滅菌槽18から廃棄物片を排出する場合には、
攪拌羽根47を適宜逆回転させることによって、効率良
く排出する(ステップS15)。排出が完了すると(ス
テップS16)、弁30が閉鎖する(ステップS1
6)。
【0067】実施の形態3.次に、破砕槽14および第
1滅菌槽18に続いて第2滅菌槽21を備えた装置の場
合の処理方法の1例を、図14を参照しながら説明す
る。ステップS1からステップS12は、前記図13で
の説明の(破砕槽14、第1滅菌槽18を備えた場合)
と同一であるので省略する。
【0068】第2の滅菌槽21は第1滅菌槽18の排出
口29に近接して配置されており、排出口29の弁30
が開放されて、第1滅菌槽18で処理された廃棄物片が
攪拌羽根47の回転、例えば適宜逆回転させることによ
って、第2滅菌槽18に効率よく送出すことができる
(ステップS17)。こうして、第1滅菌槽18から第
2滅菌槽21への廃棄物片の移送が完了すると(ステッ
プS18)、第1滅菌槽18の弁30が閉鎖する。
【0069】第2滅菌槽21へ送り出された廃棄物片
は、攪拌羽根61によって攪拌されながら、所定の滅菌
温度(180℃)を保つよう温度制御(ステップS1
9)された加熱手段62、63によって加熱滅菌され
る。こうして、所定時間経過すると(ステップS2
0)、第2滅菌槽18の排出口31の弁32が開かれ、
例えば、攪拌羽根61を逆回転させながら、第2滅菌槽
21内の廃棄物片を効率よく送出す(ステップS2
1)。送出された廃棄物片は、排出用の搬送コンベア2
6にて装置1外へと搬送される。
【0070】第2滅菌槽21の排出が完了したとき(ス
テップS22)、第1滅菌槽18内に廃棄物片が無い場
合は(ステップS23)、ステップS2から新たな廃棄
物10が装置1に投入されるのを待つ。
【0071】
【発明の効果】第1から第13の発明によれば、いずれ
も、そのままでは廃棄できない感染性廃棄物が細かく破
砕され、第1滅菌槽に連続して第2滅菌槽において再度
処理されるので、加熱滅菌処理時間と廃棄物の破砕形状
とを安定化させて、経済的に処理する感染性廃棄物処理
装置を提供することができる。
【0072】第2、第3の発明によれば、いずれも、破
砕盤あるいは押え盤に取り付けられるの刃部を再使用す
ることができるので、1個の刃部で2個分の使用が可能
となり経済的となる。
【0073】第4の発明によれば、第3の刃部としての
固定刃を備えたので、廃棄物をさらに細かく破砕するこ
とができ、乾燥および加熱滅菌処理などの作業性を向上
させることができる。
【0074】第5の発明によれば、滅菌槽に噴出口を備
えたので、廃棄物片(廃棄物)の水分量に応して水分を
自在に補給できるので、安定した滅菌処理を行なうこと
ができる。
【0075】第6の発明によれば、押え盤の上に設けた
カバーにより堆積する粉塵を効率よく除去することがで
きる。
【0076】第7の発明によれば、押え盤の上のカバー
に堆積した粉塵を迅速に除去することができる。
【0077】第8の発明によれば、拡大径部を設けたの
で、手術着や紙おむつなどの繊維製品などの破砕によっ
て生する比較的大きな綿状の塊がカバーに堆積しても、
容易に除去することができる。
【0078】第9の発明によれば、消臭剤を用いること
により、装置外部への異臭を防止することができる。
【0079】第10の発明によれば、圧接摺動部材を備
えたので、押え盤の昇降を円滑に行わせることができ
る。
【0080】第11の発明よれば、破砕盤や押え盤の回
転中央領域に未処理の廃棄物移入して、破砕されること
無く残留するのを防ぎ、投入された廃棄物の全てを効率
よく破砕させることができる。
【0081】第12や第13の発明よれば、いずれも、
廃棄物や廃棄物片の処理による異臭の外気への流出を防
止することができる。
【0082】第14乃至20の発明よれば、いずれも、
そのままでは廃棄できない感染性廃棄物を細かく破砕
し、加熱滅菌処理時間と廃棄物の破砕形状とを安定化さ
せて、医療廃棄物を安全かつ経済的に処理する感染性廃
棄物処理方法を提供することができる。
【0083】第15の発明よれば、第1の刃部と第2の
刃部との共同によって、廃棄物を効率よく細かく破砕す
ることができる。
【0084】第16の発明よれば、廃棄物を回転しない
ように押さえながら破砕するので、より効率的に破砕す
ることができる。
【0085】第17の発明よれば、廃棄物を連続的に処
理することができるので、処理効率を上げることができ
る。
【0086】第18の発明よれば、破砕盤を正逆回転さ
せることにより廃棄物をより効率的に破砕することがで
きる。
【0087】第19の発明よれば、第1の滅菌槽で処理
後さらに第2の滅菌槽で、加熱滅菌を行うので、より安
全性に優れた廃棄物の処理を行うことができる。
【0088】第20の発明よれば、攪拌羽根を正逆回転
させることにより、攪拌効率を高めることができる。第
21の発明によれば、第1及び第2滅菌槽において、廃
棄物片の水分量に応じて水分を補充することにより加熱
滅菌工程を制御することができので、効果的に滅菌する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 廃棄物処理装置の斜視図である。
【図2】 廃棄物処理装置の垂直断面図である。
【図3】 廃棄物処理装置の右側面図である。
【図4】 破砕槽の内部を示す水平断面図である。
【図5】 カバーを備えた押え盤の平面図である。
【図6】 押え盤の平面図である。
【図7】 破砕盤の平面図である。
【図8】 破砕盤の垂直断面図である。
【図9】 第2の刃部の断面と斜視を示す説明図であ
る。
【図10】 第1の刃部の断面と斜視を示す説明図であ
る。
【図11】 圧接摺動部材の取付構造を示す説明図であ
る。
【図12】 第2の刃部の分割例を示す説明図である。
【図13】 第1の刃部の分割例を示す説明図である。
【図14】 廃棄物処理工程を示すフローチャートであ
る。
【図15】 別の廃棄物処理工程を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 廃棄物処理装置、10 廃棄物、14 破砕槽、1
6 内部空間、18第1滅菌槽、21 第2滅菌槽、2
5 自動移送投入機構、26 搬出用コンベア、33
第3空間、35 押え盤、38 ガイドバー、39 第
2の刃部、43 (回転手段)、44 (回転手段)4
6 破砕盤、47 攪拌羽根、48拡大径部、49 第
1の刃部、51 噴出口、52、53、62、63 加
熱手段、61 攪拌羽根、65 カバー、67 圧接摺
動部材、70 第3の刃部、71 切欠き溝、72 凸
条部材(移入阻止部材)、74 回転羽根、460貫通
穴、660 エアノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B02C 18/16 B02C 18/16 Z 18/18 18/18 Z 18/22 18/22 B09B 3/00 B09B 3/00 ZABZ ZAB 303Z (72)発明者 岡市 洋祐 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4C058 AA27 BB02 CC01 CC07 EE22 EE26 4C341 LL13 LL15 LL22 LL23 4D004 AA48 CA04 CA22 CA46 CB13 CB32 DA02 DA13 4D065 CA16 CB10 CC04 DD04 DD18 DD24 EA05 EA07 EB18 ED02 ED16 ED22 ED27 ED32 ED38 ED43 ED50 EE01 EE17

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破砕槽と第1滅菌槽とを上下に連通して
    備えた廃棄物の処理槽と、 投入された廃棄物を受けるため槽内の下方に回転自在に
    設けられた破砕盤と、廃棄物を破砕するため前記破砕盤
    の上面に設けられた第1の刃部と、破砕された廃棄物片
    を下位に位置する第1滅菌槽へ通すため前記破砕盤に多
    数設けられた貫通穴と、前記破砕盤に受け止められた廃
    棄物を自重によって押さえるため上下方向にのみ摺動可
    能に設けられた押え盤と、前記第1の刃部と共同して廃
    棄物を破砕するため前記押え盤の下面に設けられた第2
    の刃部とを備えた前記破砕槽と、 前記第1および第2の刃部で破砕された廃棄物片を攪拌
    する攪拌羽根と、前記攪拌羽根で攪拌される廃棄物片を
    滅菌温度以上に加熱する加熱手段と、前記破砕盤と前記
    攪拌羽根とを回転させる回転手段とを備えた第1滅菌槽
    と、 前記第1滅菌槽から移送された廃棄物片を攪拌する第2
    の攪拌羽根と、前記第2の攪拌羽根で攪拌される廃棄物
    片を滅菌温度以上に加熱する第2の加熱手段と、前記第
    2の攪拌羽根を回転させる第2の回転手段とを備えた第
    2滅菌槽とを有することを特徴とする感染性廃棄物処理
    装置。
  2. 【請求項2】 第1の刃部は、取り付け長さ方向の中央
    を中心とする点対称に取付手段を設けて、180度回転
    させて破砕盤に再取り付け可能としたことを特徴とする
    請求項1に記載の感染性廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 第2の刃部は、取り付け長さ方向の中央
    を中心とする点対称に取付手段を設けて、180度回転
    させて押え盤に再取り付け可能としたことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の感染性廃棄物処理装
    置。
  4. 【請求項4】 破砕盤の外周縁に破砕された廃棄物片が
    落下する切欠き溝を設けるとともに、破砕盤下面側の外
    周縁に近接させて第3の刃部を第1滅菌槽の内壁に着脱
    自在に設けたことを特徴とする請求項1から請求項3の
    いずれかに記載の感染性廃棄物処理装置。
  5. 【請求項5】 第1滅菌槽に廃棄物片の水分量を調整す
    る噴出口を設けたことを特徴とする請求項1から請求項
    4のいずれかに記載の感染性廃棄物処理装置。
  6. 【請求項6】 押え盤の上面を覆うカバーを設けたこと
    を特徴とする請求項請求項1から請求項5のいずれかに
    記載の感染性廃棄物処理装置。
  7. 【請求項7】 カバーに堆積した粉塵を払い落とすエア
    を噴出するエアノズルを第1滅菌槽に設けたことを特徴
    とする請求項6に記載の感染性廃棄物処理装置。
  8. 【請求項8】 押え盤が上昇した位置に相応する破砕槽
    の内壁の一部に、押え盤の上面に堆積した粉塵が押え盤
    の外周縁側を通って落下可能な拡大径部を設けたことを
    特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の感
    染性廃棄物処理装置。
  9. 【請求項9】 消臭剤または消臭剤が混入された水を噴
    出させる噴出口を第1滅菌槽に設けたことを特徴とする
    請求項1から請求項4、請求項6から請求項8のいずれ
    かに記載の感染性廃棄物処理装置。
  10. 【請求項10】 破砕槽の内壁に上下方向に設けられた
    ガイドバーに対して相対的に摺動可能に嵌合する押え盤
    のガイド部に、前記ガイドバーとの間隙から廃棄物片や
    その粉塵が侵入しないよう前記ガイドバーに圧接しなが
    ら摺動する圧接摺動部材を設けたことを特徴とする請求
    項1から請求項9のいずれかに記載の感染性廃棄物処理
    装置。
  11. 【請求項11】 第2の刃部が回転中心領域を除いて半
    径方向に適宜配設された押え盤と相対する破砕盤の前記
    回転中心領域に相応する中央領域に、前記押え盤と破砕
    盤とが共同して行う破砕工程の際、廃棄物が移入しない
    よう前記中央領域を占拠する移入阻止部材を設けたこと
    を特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載
    の感染性廃棄物処理装置。
  12. 【請求項12】 装置外から装置内に投入された廃棄物
    を破砕槽に送り込む自動移送投入機構が設置された廃棄
    物導入空間と、前記破砕槽の第1空闘と、第1滅菌槽の
    第2空間と、第2滅菌槽の第3空間と、搬出用コンベア
    内が設置された廃棄物搬出空間とを、外気に対して減圧
    させた空間としたことを特徴とする請求項1から請求項
    11のいずれかに記載の医療廃棄物処理装置。
  13. 【請求項13】 破砕槽の第1空闘と、第1滅菌槽の第
    2空間と、第2滅菌槽の第3空間と、廃棄物搬出空間と
    を、廃棄物導入空間に比べて減圧させた空間としたこと
    を特徴とする請求項12に記載の医療廃棄物処理装置。
  14. 【請求項14】 破砕槽と第1滅菌槽とを上下に連通し
    て備えた廃棄物の処理槽において、前記破砕槽の下方に
    回転自在に設けられた破砕盤の上面に廃棄物を投入し、
    回転する破砕盤上面に設けられた第1の刃部で投入され
    た廃棄物を回転しない押え盤で押さえながら破砕し、破
    砕された廃棄物片を破砕盤に多数設けられた貫通穴を通
    して下位に位置する第1滅菌槽へ落下させ、第1滅菌層
    において、攪拌羽根によって廃棄物片を攪拌しながら加
    熱手段によって滅菌温度以上にて加熱する工程を含むこ
    とを特徴とする感染性廃棄物の処理方法。
  15. 【請求項15】 押え盤は上下方向にのみ摺動可能に設
    けられ、押え盤の下面に設けられた第2の刃部と破砕盤
    の第1の刃部との共同で廃棄物を破砕する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項14に記載の感染性廃棄物の処理
    方法。
  16. 【請求項16】 押え盤は上下方向に摺動しながら廃棄
    物を押さえる工程を含むことを特徴とする請求項15に
    記載の感染性廃棄物の処理方法。
  17. 【請求項17】 破砕槽において、廃棄物を破砕しなが
    ら破砕された廃棄物片を第1滅菌槽へ落下させ、第1滅
    菌槽において、落下してくる廃棄物片を攪拌しながら加
    熱する工程を含むことを特徴とする請求項14から請求
    項16のいずれかに記載の感染性廃棄物の処理方法。
  18. 【請求項18】 廃棄物を破砕する際、破砕盤を適宜正
    逆回転させる工程を含むことを特徴とする請求項14か
    ら請求項17のいずれかに記載の感染性廃棄物の処理方
    法。
  19. 【請求項19】 第1滅菌槽で処理された廃棄物片を第
    2滅菌槽でさらに攪拌しながら加熱する工程を含むこと
    を特徴とする請求項14から請求項18のいずれかに記
    載の感染性廃棄物の処理方法。
  20. 【請求項20】 滅菌槽の攪拌羽根を適宜正逆回転させ
    る工程を含むことを特徴とする請求項14から請求項1
    9のいずれかに記載の感染性廃棄物の処理方法。
  21. 【請求項21】 滅菌槽において、廃棄物片の水分量に
    応じて水分を補充しながら加熱滅菌する工程を含むこと
    を特徴とする請求項14から請求項20のいずれかに記
    載の感染性廃棄物の処理方法。
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