JPH08500259A - 医学的廃残物の処理方法およびその装置 - Google Patents

医学的廃残物の処理方法およびその装置

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JPH08500259A JP5520158A JP52015893A JPH08500259A JP H08500259 A JPH08500259 A JP H08500259A JP 5520158 A JP5520158 A JP 5520158A JP 52015893 A JP52015893 A JP 52015893A JP H08500259 A JPH08500259 A JP H08500259A
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Abstract

(57)【要約】 入口(30)とその閉鎖部材(40)とを持つ細長い円筒形の圧力容器(A)を含む医学的廃残物の処理装置およびその方法。細長い円筒形のドラム(D)が、これをいずれの方向にも回転駆動させるために、容器(A)の中に装着される。ドラム(D)はその入口(50)の方を高くして、水平に対してある角度を持って傾斜している。螺旋形部材(80)がドラムの内面に沿って配設され、この螺旋形部材(80)が第1の方向に回転している間、廃残物をドラムの入口から遠ざかる方向に前進させ、一方、反対方向に回転している間、この廃残物を入口(50)に向かって後退させる。この螺旋形部材(80)はリフティング・パドル(70)と共に用いられ、廃残物の完全な混合を行う。湿気と熱、代表的には蒸気(90)を使用し、廃残物処理を促進する。完全に処理し終えた廃残物の排出は、ドラムを反対方向に回転して行われる。選択図 図5

Description

【発明の詳細な説明】 医学的廃残物の処理方法およびその装置 技術分野 本発明は危険な性質を持った医学的廃残物を処理して、感染のおそれなしに廃 棄またはリサイクル処理を行うことの出来る普通の一般的廃残物に変換する方法 に関する。 前の発明との関係 本発明はわが許可された1989年03月09日に提出され「構成成分の留分 分離のため紙を含むおよびプラスチックを含む廃残物を処理する方法および装置 」と改名された特許出願番号第321,563号と明らかな関係を持つ。 背景技術 廃残物の適切な処理および廃棄方法に関する関心は社会各層で盛り上がって来 ている。廃残物の廃棄問題の中で最も重大な問題として、感染物質および悪疾を 一時的に隠し持つ医学的廃残物の問題がある。医学的廃残物が海岸線に打ち上げ られたり、医学的廃残物の袋が溝に捨てられたりする事件が大衆の恐怖感を誘い 、管理を厳重にせよという抗議が後を絶たない。 世論によって、医学的廃残物の管理に関し、特に連邦レベルでの立法府および 監視員による活動の嵐が起きている。環境保護機関(EPA)、技術アセスメン ト・オフィス(OTA)、疾病管理センター(CDC)、および職業的安全およ び健康条例(OSHA)は医学的廃残物追跡条例を含む、医学的廃残物に関する 管理ガイドラインおよび規則を作っている。 感染物質を一時的に隠し持つ医学的廃残物は、OTAによって、病院、クリニ ック、医者の事務所、歯医者、獣医の事務所、死体仮置き場、研究所、およびそ の他の医学的研究機関から発生することが確認されている。これらの廃残物を処 理管理するために認められた見解は、焼却、超音波処理、オートクレーブ処理、 化学処理、ハイドロパルピング、および陸地廃棄を含む。わが国における病院発 生の約80%はこれらの廃残物の焼却システムを使用するかまたは検討している 。 医学的廃残物の焼却は残念ながら空気中に汚染物質を放出する危険性がある。 基本的関心事は、医学的廃残物の焼却設備から大気中に、塩化水素(HCl)、 二酸化硫黄(SO2)、粒状物質(PM)、ダイオキシンおよびフランのごとき 微量有機物、砒素(As)、カドミウム(Cd)、クローム(Cr)、水銀(H g)、鉛(Pb)等の放出である。現在稼働中の多くの焼却システムはこれらの 汚染物質を適切に制御出来ず、懸念が持たれている。このことは清浄空気条例( CAA)の第III章に書かれており、これらの規制基準は、多くの設備における 医学的廃残物の焼却を、焼却設備にさらに制御手段を必要とすることにより、規 制することが出来る。 医学的廃残物の発生率は過去10年で倍加されており、過去僅か3年で50% の増加が起きている。このような増加は、廃棄可能の材料の増加と、廃棄物の管 理基準の見直しとによっている。エイズのごとき病気に対し一般の関心が高まっ ているので、医学的廃残物の発生者への圧力が増加し、患者または患者の血液ま たは体液に接触するようなものは全て、感染性があるものとして分類し管理され ることになるであろう。このような環境をCDCは「普遍的予防措置」(Univer sal Precaution)と呼んでいる。 このような環境の下で、病院の管理者は、スタッフに診察室および手術室の中 の多数の容器に廃残物を仕分けさせることによって、感染性で管理に最も費用の 掛かる医学的廃残物の量を最小にするための自分のシステムの中でのバランスを 計らねばならない。この場合、どれが感染性でどれがそうでないかが勝手に決定 され、危険な状態で常に働かねばならないスタッフに余計な荷重が掛かることに なる恐れがある。勿論、心配なのは間違って分類された材料が間違って捨てられ ることである。間違って捨てると、これら廃残物の管理がますます厳しくなり、 厳しい罰金が違反者に課せられ、最悪の場合、人々を汚染する能力のある感染材 料の放出の原因となる。然し、材料の分別を行わず、全ての材料を感染性のもの として等級付けすると発生者は経済的負担に耐えられなくなってしまう。 このように増大するジレンマに照らし、医学的廃残物を処理して普通の一般的 廃残物にして、感染物質の拡散のおそれなく、一般に認められている汎用廃残物 廃棄システムにリサイクルできるように努力することが非常に重要である。 発明の開示 本発明の主たる目的は、医学的廃残物の滅菌を行い、一方、医学的廃残物を、 元の容積の約1/3の容積の普通の一般的廃残物に変形する方法および装置を提 供することである。これが、新規で2方向性のリフティング・パドル(liftingp addles)と方向性のフライティング(flighting)とを使用することによって達 成され、これらが圧力容器の中に回転可能に配置された傾斜して細長いドラムの 中の注意深く位置決めされた場所に配置される。これらの構成要素は高度に材料 の攪拌を行い、材料を滅菌剤と接触されることが出来る。 本発明で考慮した主な点は、処理すべき医学的廃残物を、予め細かくしたり、 保護用レッドバッグ(Red Bag)または容器から分離または取り出すことなく、 処理し装置に入れることが出来るようにすることである。従って、この装置は、 レッドバックまたは容器に入った医学的廃残物を収容し次にこれを処理するのに 必要な十分な寸法を持っているものである。 本発明での「医学的廃残物」と言う言葉は、十分な毒性および量を持った病原 体を含み、人がこの廃残物に触れると感染症に罹るおそれがあるような廃残物の ことを言う。 本発明における「レッド・バッグ」と言う言葉は、感染性廃残物の容器として 使用することが規則によって決められている赤色でプラスチック製のバッグを意 味しているものと理解されたい。 本発明での「プラスチック」と言う言葉は、全ての有機、合成、またはプロセ ス処理した材料を意味し、レジン、ホーム、フィルム、シートおよび、目的物ま たはフィルムにモールド、キャスト、押出し、引き抜きまたはラミネートされた アロイ(化合物)を含む。 本発明での「パルプ化可能材料」と言う言葉は、熱をかけたとき、その蒸気ま たは攪拌体またはその組合わせ体がパルプ状のマスまたは集団に戻る全ての材料 をさす。 本発明での「2方向性リフティング・パドル」と言う言葉は、圧力容器の中で 用いられる回転ドラムの内部の離れた位置で用いられるパドル(かい状のもの) を指し、このパドルは、廃残物が処理されるドラムの長手方向軸に沿って動き、 この動作がドラムの回転方向と関係なく行われる 本発明により、医学的廃残物は本発明による新規な処理機の中に入れられ、そ の内部には、一端が開いた回転可能の円筒形のドラムが装備されている。回転可 能の円筒形のドラムの内部には、一連の新規なリフティング・パドルと、方向性 の螺旋状のフライティングとが装備されており、これが、その形状により、ドラ ムが回転したとき、処理すべき材料の高度の攪拌を行う。レッドバッグの中に入 ったままで処理機に入れられた医学的廃残物は中の円筒形ドラムの回転で攪拌さ れる。次に、医学的廃残物を処理機の中で攪拌し続けながら、この医学的廃残物 が処理機に加えられた実質熱によって処理される。 処理機に熱を加えることによって、レッドバッグが柔らかくなり、歪められ、 リフティング・パドルと螺旋形のフライティングとによる非常に完全な攪拌効果 と相俟って、開かれ、処理機の中にその内容物を静かに流れ出す。次に、この医 学的廃残物が湿気(moisture)を加えること(湿りを与えること)によって処理 され、その間、廃残物の攪拌が続けられて、リフティング・パドルと螺旋形フラ イティングの効果で、医学的廃残物と加えた湿気との接触が完全に行われる。 このプロセスが続いている間、リフティング・パドル螺旋形のフライティング とによって行われる攪拌と相俟ってこの材料と加えられた湿気との非常に完全な 接触によって、吸湿性の材料がパルプ状に分解される。材料をパルプ状に分解し た結果、処理中の廃残物の全容積が顕著に小さくなる。 上述したごとく、処理中に処理機に熱を加えることによって、医学的廃残物の 入ったレッドバッグ容器が軟化し、攪拌作業中にその内容物が処理機の中に流れ 出し、処理中に加えられる湿気と接触する。廃残物の処理中に処理機に熱を加え ることによって、パルプ化材料の再パルプ化速度が速くなる。 医学的廃残物処理が更に十分な熱を加えながら続けられ、新たに露出した医学 的廃残物を完全に滅菌する。処理中の医学的廃残物は、少なくとも45分間、約 27psigの圧力で、少なくとも272゜Fの温度に、または、少なくとも90分 間、約15psigの圧力で、少なくとも250゜Fの温度に、または、汚染廃残物 の完全且つ有効な消毒を行うことが実証されたその他の圧力、温度、および時間 の組み合わせで、保持される。 処理中の材料への熱伝導を増す湿気を加えることによって、それ自身および他 の材料に絶縁効果が出てしまうおそれのある材料に、所要の消毒熱が完全且つ迅 速に浸透し、完全な消毒を行おうとする十分な熱から感染性材料を保護するよう なポケットの出来ることを防ぐ。 上述したごとく、処理に従って医学的廃残物のパルプ化可能の部分の大きさが 小さくなり、又、処理熱により、医学的廃残物のプラスチック部分が熱歪みを受 け、更に小いさな形になるので、医学的廃残物の全体が更に完全に攪拌され、殺 菌熱が完全に行き渡ることになる。 廃残物が十分な時間、十分な温度で処理された後、処理機の真空度が下げられ 、余った湿気が処理した材料から除かれ、次の処理で水の流れでなくなった材料 となり、ウエット処理のお陰で、脱水処理をせず捨てたときの状態で残っている ものよりも重量の軽くなった廃残物が得られる。抽出した水は回収して次の廃残 物処理に再使用することが出来る。 好ましい方法である医学的廃残物を滅菌するために高温を使用する代わりに、 廃残物が処理機の中に流れ出した後に、ソジウム・ハイポクロライトまたは同等 化学物質の如き殺菌化学物質を必要湿気の一部として処理機に十分な量加え、リ パルピングを行い、この添加によって、医学的廃残物を同様に効果的に処理する ことが出来る。 処理した廃残物の脱水を行う真空システムを使う代わりに、Smat社から購 入することの出来るプレス・タイプの脱水機のごとき機械的脱水システムを使う ことが出来る。 次に、リサイクルのために滅菌した物質を回収するためにこの廃残物を排出す るか、又は、この消毒した物質を粉砕機にかけるか又はその他の寸法縮小技術を 用い、他の方法では変化しない針およびその他の「尖ったもの」のようなものの 姿を変え、これらを物理的に又病理学的に無害なものにする。 本発明による好ましい装置は、水平に対して若干の傾斜角(好ましい傾斜角は 7゜である)をもって装着される全体的に円筒形の容器を含み、容器の上端部に は材料装入用の開口部があり、その下端部は閉ざされている。この容器は、開口 部に非常に効果的な閉鎖デバイスを持っており、これを閉ざすことによって、容 器を大気から密封して作業中に容器の中での昇圧を行ったり、又は、適宜の真空 システムを使って容器内を真空に保つことが出来る。 従って、本発明に基づくこの容器は、容器のシェルの中に容器と同じ傾斜角度 を持ってベヤリングの上に装着された全体的に円筒形のドラムを装備し、容器の 中で、その水平軸の周りでいずれの回転方向にも回転できるようになっているも のと理解されたい。ドラムの上端部には、処理する材料を受け入れる開口部があ り、下端部は閉ざされて水密性になっている。このドラムはその内部に新規なリ フティング・バドルと螺旋状のフライティングとを備えており、容器の中のドラ ムの中で材料を攪拌できるようになっている。 新規な方法でドラムを回転すると、ドラムの中の材料がドラムの側壁と接触し てながら、(材料の静止角度)×(材料の摩擦計数)×(ドラムの回転率)に等 しい距離だけ転動する。医学的廃残物の静止角度は約45゜で、摩擦計数は約0 .2である。 ドラムが回転し続けて材料の静止角度の最大点を通過すると、材料がドラムの 側壁から自分自身の上に転動落下する。ドラムの傾斜角度によって、材料がドラ ムの中を移動することが出来、即ち、材料の静止角度の点において、材料が、( ドラムの傾斜角度のsin)×(ドラムの側壁上の材料の高さ)に等しい距離だ け、その傾斜角度の下降傾斜面の方向に転動する。傾斜角度には、ドラムの回転 によって材料が移動する結果として、ドラムの開口部から遠ざかる方向に進む材 料のお陰で、回転するドラムの中で材料が処理されると言う意味がある。 当該技術者に「偏析」(segregation)として知られている状態が、不均一で 寸法の異なる材料を処理する回転するドラムの中で起きる。この偏析とは、回転 するドラムによって、寸法密度の異なる材料が互いに分離され、寸法密度によっ て層状になり、最も小さく最も重い粒子が回転ドラムの中で大量の材料の底に移 動し、最大で最も軽い粒子が回転ドラムの中の大量の材料の一番上に上昇し、中 間のサイズおよび重さのこれらの間に挟まれる現象のことである。この偏析によ って、大量の材料の中間にある粒子が、ドラムの反応性処理環境(この場合は熱 )から遮断され、完全には滅菌されない。 この偏析現象を克服するために、回転ドラムの内部の予め確認した場所に効率 の高いリフティング・パドルを設置した。このリフティング・パドルは、材料の 流れを阻害したり材料をもつれさせたりするドラム内の付属物を無くすために、 ドラムの内周部に取り付けられる。 リフティング・パドルによるドラム内での材料の動作は、ドラムの回転および ドラムの傾斜角度と協調して行われる。材料はドラムの回転と共に、各リフティ ング・パドルの面の上に持ち上げられ、次に、ドラムの回転がパドルの面上の材 料の静止角度点を通過すると、パドルの面から落とされる。この場合、リフティ ング・パドルの表面積に等しい量の材料が、回転ドラムの中で処理中の大量の材 料の底から取り上げられ、大量の材料の表面にばらまかれるので、偏析は起きず 、処理中の材料の攪拌が完全に行われる。 前述したごとく、リフティング・パドルの動作は、ドラムの傾斜角度とドラム の回転率とに従った材料の移動と、従って、ドラム内の材料の下向きの移動に対 する若干の妨害と、材料の攪拌の増加とを条件としているので、リフティング・ パドルは、ドラムの長手方向軸に沿って“Y”型に取り付けられ、“Y”の下の 部分が、ドラムの側壁に直角方向のドラムの内周に沿って取り付けられ、ドラム の中心線に向かって半径方向に伸びるように設計されている。“Y”の上部は、 好ましくは、“Y”の垂直脚に対して135゜の角度で垂直脚の両側に取り付け られ、ドラムの直径に相当する面の中に“Y”型のリフティング・パドルを形成 するごとくにする。同時に、“Y”の上部は、好ましくは、ドラムの長手方向に 相当する面の中でドラムの側壁に対してある角度をもって取り付けられ、“Y” の上部の傾きがドラムの傾きと反対になるようにする。 リフティング・パドルの活動面による材料の攪拌は、ドラムがいずれかの方向 に回転する間の材料の転動分散によって行われる。当該技術者には明らかなごと く、材料はリフティング・パドルの面からランダムにドラムの中の大量の材料の 中に落下し、ドラムの傾斜角度に対して“Y”型パドルの上部が反対角度になっ ているので、材料は「後ろ向きに」、即ち、ドラムの回転の間の傾斜角度によっ て作り出される方向と反対の方向に、ばらまかれ、従って、これらの材料は再攪 拌され、結果として材料の完全な混合が行われる。この完全混合の結果として、 処理中の材料には偏析がなく、ドラムの反応制環境の中に完全にくまなく暴露さ れ、所定の完全消毒が行われる。 又、当該技術者には明らかなごとく、ドラムの中に半径方向に取り付けられる パドルの寸法および数量、傾斜した“Y”型パドルの上部からの投げ出し点の数 、ドラムの傾斜角度、および、“Y”型パドルの上部の角度は、変えることが出 来、また所定時間内に処理すべき材料の量の関数でもあり、特定の数に限定され るものではない。 ドラム内での材料の移動は、又、螺旋状のフライティングによって行われ、こ れは、螺旋に接触する材料にこの螺旋が与える運搬または長手方向の動作によっ て行われる。螺旋による材料の移動方向はドラムの回転方向によって決まり、ド ラムの入口端部から離れる方向にドラムの中を前進したり(これを第1の回転方 向と呼ぶ)、又、ドラムの入り口端部に向かって後退したりする(これを第2の 回転方向と呼ぶ)。 材料の攪拌は方向性の螺旋状フライティングによって行われ、これは、材料が 螺旋の面に接触しながらドラムが回転している間に材料を転動することによって 行われる。ドラムの中での材料の長手方向の移動は、ドラムの回転に一致した螺 旋の角度特性によって行われる。螺旋はドラムの内周にそって連続した形で取り 付けられ、材料の流れを阻害したり材料を絡ませるような付属物をドラムの中な ら無くすように形作られている。 当該技術者には明らかなごとく、ドラム内での螺旋状フライティングによる材 料の移動量は螺旋の深さ、螺旋のピッチおよびドラムの回転率によって決まる。 これらの変数は所定時間内に処理すべき材料の量の関数であり、特定の数値に限 定されるものではない。 本発明の新規な方法によれば、処理前のレッドバッグ容器の中の医学的廃残物 が内部ドラムの開口部を介して処理機に装入され、この間、ドラムが第1の回転 方向に回転され、ドラムの充填を可能とする。所望量の医学的廃残物が処理機に 入れられた後、閉鎖デバイスが閉ざされ、廃残物が湿気および熱を加えることに よって処理され、この間ドラムは第1の回転方向に回転し続ける。医学的廃残物 の処理中に、螺旋状フライティングおよび傾斜角度によるドラムの中の材料の前 進動作と、新規なリフティング・パドルによるドラムの中での材料の後退動作と の相互作用で非常に完全な混合が行われ、従って、材料と、滅菌のために加えた 湿気および熱との完全な接触が行われる。 処理が完了した後、容器の閉鎖デバイスが開かれ、ドラムが第2の方向に回転 される。新規なリフティング・パドルによる材料の後退動作と共にこの回転方向 での螺旋状フライティングによる材料の後退動作により、処理済みの材料が排出 され、処理機が空になる。当該技術者には明らかなごとく、処理機を空にするの に要する時間は螺旋状フライティングの深さ、螺旋のピッチおよび容器の回転率 によって決まり、これらの変数は所定時間内に処理すべき材料の量の関数であっ て、特定の時間に限定されるものではない。 本発明による医学的廃残物の処理装置は、従って、1つの入口とこれに密着し て取り付けられる閉鎖部材とを持つ全体的に円筒形の細長い圧力容器を含んでい る。この容器の中に全体的に円筒形の細長いドラムが装着されており、これが、 その長手方向軸の回りで回転し、この長手方向軸の回りでいずれかの回転方向に これを選択的に駆動する手段を持っている。このドラムは容器の入口端部に対応 する入口を持っており、このドラムの長手方向軸が水平に対して若干の傾斜角度 を持ち、この入口端部が、水密に閉ざされた反対側端部よりレベルが若干高くな っている。 ドラム内の医学的廃残物を攪拌するために手段が設けられ、これが、ドラムの 内周に沿って間隔を持って装着された妨害にならず螺旋状をした手段であって、 これにより、ドラムが第1の回転方向に回転しているとき、この螺旋状の手段が 廃残物を捕捉して、これを入口から遠ざかる方向に、ドラムの閉鎖端部に向かっ て前進させ、一方、ドラムが第2の方向に回転しているときは、この螺旋状の手 段が廃残物を捕捉して、これをドラムの入口端部に向かう方向に後退させる。 この螺旋状の手段は、好ましくは、複数の障害にならないリフティング・パド ルと共に用いられ、このパドルが上記螺旋状の手段と共に、廃残物の非常に効果 的で且つ完全な混合を行い、閉鎖部材が開かれたとき、廃残物を装置から排出す る働きをする。 好ましくは、ドラムの回転の間に、上記容器の中に制御された量の蒸気を加え る手段を用い、廃残物の吸湿性材料の中への熱の浸透を強め、これによって、廃 残物の中の病原体の消毒の効果を強化するようにする。又、好ましくは、ドラム の内周に沿って配置され、螺旋状手段の空間に散在させた障害にならないリフテ ィング・パドルによってドラム内の廃残物を攪拌する手段を用いる。このリフテ ィング・パドルは2方向性の形状を持ち、第1の回転方向にドラムが回転してい るときは、螺旋状手段と共同動作を行い、螺旋状手段の効果として廃残物を前進 させると同時に、処理中の医学的廃残物をドラムの入口端部に向かって後退させ 、非常に有利で且つ完全な廃残物の混合を行う、一方、ドラムが第2の方向に回 転しているときは、螺旋状手段が廃残物を捕捉し、ドラムの入口に向かってこれ を後退させ、同時に、2方向性のリフティング・パドルがドラムの入口端部に向 かって廃残物を後退させ、装置からの廃残物の排出を行う。 このリフティング・パドルは複数のアングル表面をそれぞれ持っており、ドラ ムが第1の方向に回転しているとき、リフティング・パドルの第1の複数の表面 が廃残物の一部を、ドラムの中を移動している大量の廃残物の中から掬い上げ、 この一部の廃残物をドラムの入口端部に向かって後退させ、同時に、同時に螺旋 状の手段による廃残物の前進を行い、その結果、非常に有利で完全な廃残物の混 合が行われ、病原体汚染物質の消毒のために加えられた消毒剤と廃残物との接触 が効果的に行われる。一方、ドラムが第2の方向に回転しているときは、螺旋形 手段が廃残物を掬い上げ、これをドラムの入口に向かって後退させ、同時に、上 記リフティング・パドルの第2の複数の面が廃残物をドラムの入口方向に後退さ せ、閉鎖部材が開いたとき、装置からの廃残物の排出を行う。 圧力容器の中にドラムを置くことによって、独立した回転ドラムで得られたの と同様に、障害のない材料の攪拌の利点が得られる。ドラムの壁を堅固で収容能 力のあるものにすることによって、処理する材料及びこれに加える添加物を処理 中にドラムに入れることが出来る。このドラムは圧力容器の中にあるので、ドラ ムの構造材料は、独立した回転可能のドラムより可なり軽量で、この場合の圧力 容器は、圧力および(この場合は)廃残物を処理する真空に耐えるために構造的 に完全な形を持つ。 本発明の場合、容器には各種のデバイス、例えば水配管、蒸気配管、真空配管 、圧力制御器、及び反応をモニターするためのその他の機器、が取り付けられる 。独立した回転ドラムの場合、これらのデバイスは、それぞれ、回転ドラムの回 転中心軸に取り付ける必要がある。このことは容器上の閉鎖デバイスを複雑にし 、必要によっては、これらのデバイスをドラムの端部に置かねばならず、圧力制 御器、真空接続部、及び温度制御器の場合、この場所は適切な場所とは言えない 。望ましくは、これらのデバイスは、反応が行われる作業点に近くで、添加物を 吹き込む点から離れた又は反対側から工程をモニターし制御するようにすべきで ある。 本発明の場合、圧力容器の固定シェルの中に回転ドラムを置いているので、制 御器およびモニター設備を、、容器の中のドラムの回転と関係無く、作業の行わ れる中心区域近くの容器のシェルに取り付けることが出来る。 システムで使用する圧力及び真空条件のために、独立型回転ドラムの使用はま すます複雑になる。特に、真空については、デバイスに圧壊に耐える強度を持た せる必要があり、重い装置になってしまう。更に、一般的に自分で流れてくれな い大きな物を装入すると言う条件のため(装入前の寸法縮小作業は好ましくない )、大型の閉鎖デバイスが必要と言うことになってしまう。大型であると言うこ と、および処理の圧力及び真空条件のために、このようなデバイスは操作の非常 に難しいものになる。独立型回転ドラムに取付けられる自動閉鎖デバイスのオペ レーターは非常に複雑になり、閉鎖デバイスが開いているときもドラムを回転さ せることが処理上の条件なので、閉鎖デバイスおよびそのオペレータは、閉鎖デ バイスが開いているときのドラムの回転を妨げてはならない。 本発明により、固定シェルを設け、圧力容器のシェルの中に回転ドラムを置く ようにしたので、オペレータを作業を容易にするために圧力容器のシェルに固定 しても、これが容器内のドラムの回転動作を妨げることがなく、閉鎖デバイスを 大型にすることが出来る。容器およびドラムの形は共に全体的に円筒形にしたほ うが良い。 然し、独立型ドラムは、入口端部とその反対側に出口端部を設けることによっ て、より有利な設計にすることが出来、このような配置は時によって好ましいこ とがある。 本発明のドラムは水平に対して僅かな角度傾いており、ドラムの下端部が閉ざ されて水密になっている。ドラムの上端部は開放されており、水その他の材料は この開放端部を介して装入される。加える水の量は処理する材料の量によって決 まり、その量は物理的にドラムに加えることの出来る水の量に相当する。水はド ラムの下端部に溜まり、その最大高さはドラムの上の開放端部の最も下の位置に よって限定される。 ドラムの一方の端部が開いているので、ドラムの中の圧力、温度及び真空度は 圧力容器のそれと同じになる。水及び蒸気は、ドラムに触れずにドラムの開口部 に差し込まれるように常に固定され支持された配管によって、ドラムの開口部の 中に吹き込まれる。 全てのリフティング・パドルは、そのアングル部分を同一方向に傾斜した形で 方向付けられており、これにより、ドラムが第1の回転方向に回転しているとき 、螺旋による材料の移動方向と逆に、ドラムの開口部に向かう材料の「後向きの 」動作が行われ、又、パドルの反対側の逆のアングル部分により、ドラムが第2 の方向に回転しているとき、螺旋による材料の動きと一致して、ドラムの開口部 に向かって、材料が「後ろ向きの」動作をする。 本発明では、互いに千鳥に配列された新規なリフティング・パドルが設けられ 、ドラム内で処理中の材料のより均一な掬い上げを行い、これらの材料を更に完 全にこの新規なリフティング・パドルをこのように効果的に配置することによっ て、パドルによる更に均一な掬い上げ効果でドラムの駆動及び支持機構に更に均 一な荷重が掛かるようになる。 ドラムの直径は、処理する材料の袋を受け入れた場合、ドラムの内容積の約4 0%の空間が空いた状態で残り、ドラムが回転したときその中に材料が落下して 混合できるようにする。更にドラムの長さを長くすることによって処理能力を大 きくすることが出来る。直径対長さの比は可変で、これは、ドラムの攪拌機構の 寸法及びピッチにあった所定時間内の材料の処理量によって決まり、確実に材料 を完全に攪拌するようにする。 圧力容器は、処理機及びその中の材料の重量をその下の基礎に伝えるように設 計された構造用支持鋼材によって支持され、この基礎は容器を安定させるのに十 分な広い基礎を持っている。容器のシェルの中の回転ドラムはその力をキャリヤ ーおよび支持ベヤリングに伝え、これが代わりに、この荷重を容器のシェルに伝 え、シェルの構造支持鋼材によって支持され、処理機の下の基礎に伝えられる荷 重の一部となる。 シェル内でのドラムの回転は、容器の支持機構に、又は、構造用支持鋼材に考 慮されていないような容器の安定性に何等の影響を与え無い。 この設計の利点は: 1. そのアングル表面により、いずれの回転方向においても、材料をパドル の表面から「後ろ向き」に流し、非常に完全な材料混合を行う、非常に新規なリ フティング・パドル。 2. 圧力および真空条件の下での回転部品に対する軽量な構造材料。 3. 嵩張っているが、容器の静止シェルに固定され、操作の容易な閉鎖デバ イス。 4. 処理の反応中心近くにあって、処理をモニターし制御するように配置さ れた配管システム。 従って、本発明の主目的は、梱包された医学的廃残物を受入れ、1ユニットの 作業で、十分に高い温度を使用して、病原体を完全に破壊する新規な方法及び装 置を提供することである。 本発明の別の目的は、内部に新規な構成部品を含み、これがいずれの回転方向 にも作動し、これを使用することによって、材料の非常に完全な混合を達成する 新規な処理容器を提供することである。 更に次の目的は、実質的な熱及び湿気の存在の下で、パルプ化可能の材料をパ ルプにして、又、プラスチック材料は更にコンパクトな形に軟化し押し潰し、廃 残物の完全な混合を行うことによって、廃残物の量を極端に減らす新規な方法を 提供することである。 更に本発明の別の目的は、圧力容器の中に配設された新規な回転ドラムを提供 することで、このドラムの内壁には複数の新規で2方向性のリフティング・パド ルが設けられ、これらが、ドラムの回転方向と関係なく、処理中の医学的廃残物 の非常に完全な混合を行うのに有効である。 本発明の更に別の目的は、医学的廃残物の全ての部分に浸透するように、実質 的に大量の水と、十分な時間に亘って保持される高い熱とを使用し、これと共に 真空を掛けることによって、パルプ化された廃残物を容器の中に入った回転ドラ ムから除去する前に過剰空気を除去するすることによって、医学的廃残物を滅菌 する新規な方法と装置とを提供することである。 これらの目的、特徴及び利点は、添付した図面及び説明をょ検討することによ って明かになるであろう。 図面の簡単な説明 図1は、医学的廃残物から病原体を除去するために使用する新規な圧力容器で 、回転ドラムを内蔵する容器のごときものの側面図; 図2は、図1と一定の関係を持ち、回転ドラムを示すために一部を切欠き、且 つ容器の閉鎖部材を開いた状態で示す図; 図3は、圧力容器の下端部の後面図で、ドラムを回転駆動するために使用する 好ましい駆動手段を示す図、 図4は、容器の上端部の正面図で、閉鎖部材を回転ドラムの開放端部と共に示 す図; 図5は、圧力容器と回転ドラムとの側壁が切り欠かれ、回転ドラムの内周に間 隔を持って新規なリフティング・パドルの使用を明かにし、螺旋状のフライティ ングを破線で示す図; 図6aは、図6の線6a−6aに沿う断面図; 図6bは、図6の線6b−6bに沿う断面図; 図7は、回転どらむの内面に沿って配置されたリフティング・パドルと螺旋状 に設けられたフライティングとの関係を示す模式図; 図8は,本発明による代表的リフティング・パドルをドラムの隣接部分の断面 と共に示す拡大図で、図で言ってドラムの閉鎖端部は左側にある; 図9は、使用する真空システムの模式図である。 発明の実施態様 図1に、医学的廃残物等を処理するために設計された本発明の新規な装置の外 観が示されており、この説明には新規な方法が含まれる。 本発明は全体的に円筒形をした重量壁を持った処理容器Aの有利な利用を含む 。この重量壁は容器Aの作成に用いられ、これにより、高い内圧条件の下で、場 合によっては真空条件の下での作業が可能となる。容器Aは、安定性を与えるた めに十分な幅を持った基礎を持つ頑丈な静止支持体26の上に回転可能に搭載さ れる。この支持体26は、好ましくは、構造用鋼材を使用し、この処理機及びそ の中に入る材料の重量を効率良く処理機の下の基礎に伝えるように設計されてい る。 容器Aの中で使用する回転ドラムはその力をキャリヤー及び支持ベヤリングに 伝え、これらが代わってこの荷重を容器Aのシェルに伝え、この荷重の一部がシ ェルの構造支持材によって支持され、次いで処理機の下の基礎に伝えられる。 閉鎖デバイス又はドーム型ドアー40はシール部41を持ち、容器Aの入口3 0近くに蝶番装着され、以前説明した如く、実質的圧力又は真空が容器Aの中に 掛けられるようにする。 非回転の容器Aの中に全体的に円筒形のドラムDが装着されており、その軸上 でいずれの方向にも回転できるようになっている。この軸は容器Aの軸と一致し ている。ドラムDは、その前端部50近くに支持リング12を持っており、一方 、ローラーまたはトラニオン・ベヤリング58が容器Aの内側に設けられていて 、このリング12と接触し、ドラムDの前端部50を支持している。ドラムDの 前端部50は開放しており、一方、ドラムの下端部56は閉じており水密になっ ている。 ドラムDの下端部56の後に、駆動シャフト16が取り付けられていて、ドラ ムDの後端部を支持し、これを回転駆動するように設けられている。シャフト1 6はローラー又はボール・ベヤリング17によって回転可能に支持され、このロ ーラーが容器Aに取り付けられた構造部材19によって支持されている。この支 持構造は、容器A内の水平位置に関する限り、ドラムDの位置を固定するように 設計されている。 ドラムDの駆動シャフト16は容器Aのシェルを貫通し、John Cran e−Houdaille社、Morton Grove、イリノイス、製の型の シール33によって大気から密封されており、特定の圧力又は特定の真空を所定 時間、容器及びドラムDの中で保つことが出来る。 ドラムDの代表的回転率は2から30rpmで、好ましくは約15rpmで、 ドラムを回転駆動するために使用する駆動機構14に均等な負荷が掛かるように する。 ドラムDは図1に示す駆動集合体14によってその水平軸上のいずれの方向に も回転することが出来、例えばリバーシブルの電気モーター20およびドラムの 駆動シャフト16に接続する適宜の減速ギヤー18を使って、ドラムDを所定の 方向に回転させることが出来る。好ましくは、図1及び3に示す如く、当該技術 者には馴染みの深い形で、スプロケット23および24を通過する高性能のチェ ーン22を使って、モーターの回転を駆動軸に伝えるようにする。 ドラムDを圧力容器Aの中に置くことによって、障害のない攪拌に就いて独立 型回転ドラムで得られたのと同様の利点を得ることが出来る。ドラムに適当な内 壁を設けることによって、処理中の材料およびこれらの材料に加える添加剤を可 動中のドラムに加えることが出来る。本発明によれば、ドラムが圧力容器の中に 配置されるので、ドラムの構築材料は独立型回転ドラムの場合よりも可なり軽く なる。上記回転ドラムの場合は、処理の期間中にかける圧力及び真空に耐えるだ けの構造強度を必要とする。 許可になった出願人の米国特許出願第321,563号に記載されている配置 と同様に、ドラムDの内部には一連のリフティング・パドル70及び螺旋状のフ ライティング80が設けられており、これにより、ドラムの回転により廃残物を 攪拌及び移動することが出来る。本発明に用いられるリフティング・パドル及び フライティングに就いて若干詳細に説明する。 本発明による容器Aは好ましくは傾斜線上で作動する。好ましい傾斜角度は水 平に対して7゜で、その前方即ち入口端部30が容器の閉ざされた下端部36よ り高くなっている。この傾斜角度によって、ドラムDの中に材料が入っている場 合、この医学的廃残物及びその他の材料が、少なくとも一部重力の助けを得て、 ドラムの回転と共にドラムDの中をその後端部に向かって移動する。 ドラムDは特定の寸法に限定されるものでなく、長さ約10フィートのドラム を使用する本発明のデバイスの寸法により、汚染廃残物を徒に他の廃棄場所に移 動すること無く、汚染した医学的廃残物をその発生現場で処理することが出来る 。言い換えると、本発明による処理機の比較的小型のものはこれを比較的狭い場 所に置くことの出来るユニットの形にして、そこで発生した医学的廃残物を処理 することが出来る。 大規模の作業を行うためには、本発明の教示に基づいて大型のユニットを作る ことも勿論可能で、病院で用いる処理機の寸法に関する前の説明によって処理機 の大きさを限定するものではない。但し、未処理の材料を装入できるよう容器の 直径は十分に大きくしておくべきである。本発明により、実用性の許す範囲で、 任意の直径と長さの組み合わせを行うことが出来る。 寸法の実用性に就いて言えば、寸法の先ず第1の制限は、道路及び高速道路を 使ってトラックで出荷出来るかどうかである。この制限は直径で12フィート、 長さで50フィートで、この寸法でも制限寸法超過出荷の許可がいる。これ以上 の寸法の出荷は標準的手段では出来ない。一方、実質的に寸法制限のないユニッ ト作成は、希望使用現場で、特殊の作成技術を使って行うことが出来る。 本発明の好ましい実施例の詳細説明に戻ると、リフティング・パドル70はド ラムDの内部に装着され、ドラム内での材料の流れに対する障害を最小にするよ うに整えられる。リフティング・パドルは、図5に示す如く、セクション毎にド ラムの長手方向に沿って分散配置され、互いのセクション間に約45゜の間隔を おいて千鳥に配置される。 リフティング・パドル70は、図6a,6bに示す如く、ドラムDの内壁にド ラムのシェルに対して直角に取り付けられ、図5および7に示す如く、ドラムの 長手方向に沿って平行に向けられている。 図8に最も詳しく示されている如く、その垂直脚72がドラムの内部側壁に取 り付けられ、そのアングル部材74がその中央線77で垂直脚72の内側に放射 状に延びる部分に取り付けられている。アングル部材74は外表面75および7 6を持ち、その表面75がリフティング・パドルの垂直脚72に対して約45゜ の角度を持ち、表面76が垂直脚72に対して同じ角度を持っている。好ましく は、アングル部材74がドラムDの内表面に対して約52゜の角度を持ち、図8 に示す如く、中央線77がドラムDの高いほうの端部に向かう方向に沿うように して置かれる。別の言い方をすると、リフティング・パドルの内側部分78はド ラムDの閉鎖端部、図で言って左側、に面している。 この好ましい実施例においては、ドラムの傾斜角度は水平に対して7゜で、従 って、リフティング・パドルのアングル部分75,76の傾斜角度は、ドラムD のシェル壁に対して52゜で、その結果、リフティング・パドルのアングル部分 75,76は水平に対して45゜の角度で作動することになる。 螺旋形のフライティング80は、ドラム内の材料の流れに対する妨害を最小に するごとくにドラムDの内周に取り付けられ、好ましくは、ドラムの長さ方向に 沿って測って、ドラムの直径に等しい距離で螺旋の完全な1サイクルが行われる ピッチにする。螺旋状フライティングの成角(angularity)は、本説明で第1の 回転方向と呼ぶ方向にドラムDが回転するとき、処理すべき材料がドラムの閉鎖 端部56に向かって前進し、第2の方向にドラムが回転すると、材料がドラムの 入口開口部50に向かって後退する、ような角度である。螺旋形フライティング は連続しているが、組立てを可能にするために、場所によってリフティング・パ ドル70を省略することを意味する。 当該技術者には明らかな如く、リフティング・パドルの寸法及びピッチ、ドラ ムの傾斜角度、およびドラムの回転率は可変で、ドラム内の材料の所要移動率お よび所定時間内で処理すべき材料の量の関数である。ドラムの直径は、材料が落 下し得る空きを残すために必要とするドラムの内径の容積の約40%の余分の空 間を残して、材料の指定処理量を受け入れ、且つ、ドラムが回転したときその中 で混合を行うことが出来るようにしなければならない。この型のデバイスの設計 においては、処理機の長さを長くすることによってこれに余剰処理能力を持たさ ねばならない。直径対長さの比は可変で、完全な材料混合を確保するために、ド ラムの攪拌機構の寸法及びピッチに調和した所定時間内での材料の処理量によっ て決まる。 これから詳細に説明する如く、本発明においては、水配管、蒸気配管、真空配 管、圧力制御器およびその他必要とする機器のごとき各種のデバイスが使用され る。独立型回転ドラムを使用する場合は、これらのデバイスを回転ドラムの回転 軸の中心線上に取り付ける必要があり、容器上の閉鎖デバイスを複雑にし、場合 によっては、これらのデバイスをドラムの端部に設けなければならない。圧力制 御器、真空接続部、および温度制御機器の場合、ここは適当な場所でない。むし ろ、この種のデバイスは、反応が行われる作業点近くの場所から作業をモニター し、制御すべきで、添加剤を吹き込む反対端部に又はそれ近くに置くべきでない 。これらのことは、本発明が回転ドラムを内蔵する圧力容器を採用するに至った 大きな理由である。 このような決定を行った別の理由には、病原菌の破壊に関係してシステムに使 用しなければならない圧力およご真空に関する要件が独立型回転ドラムの使用を 更に複雑にすることである。特に、真空に就いては、このデバイスを圧壊から守 るため可なりの強度を持たねばならず、これは設備を重量化するのに等しく、こ のような設備を回転駆動するとなると、相当の馬力が必要となる。 更に、一般的にはそれ自身では流動性がなく、作業に組み込む前には余り寸法 を縮小してないような大きなものを装入するための条件としては、閉鎖デバイス が大きなものである事が必要である。その寸法が大きいことと、処理の圧力およ び真空条件のために、この閉鎖デバイスは手での操作が難しい。独立型回転ドラ ムに取り付けられている自動閉鎖デバイスのオペレータは複雑であり、閉鎖デバ イスが開いている期間中もドラムを回転することがこの作業の条件なので、この 閉鎖デバイスおよびオペレータはこのような状態でドラムの回転を妨げることが あってはならない。 図1を参照して説明すると、容器Aは蒸気を選択的に加えるための配管90と 、水を選択的に加えるための配管92とを持っており、且つ、これらの流れを制 御するために適当なバルブが使用される。蒸気配管および水配管は図1に示すご とく1本の吹込みパイプ94に組み合わされており、水蒸気および水を容器Aの 側壁を介して導入し、曲がりくねった固定配管95を介してドラムDの開放端部 に吹込むることが出来るようになっている。 本デバイスの作業の1サイクルの間に、真空システムにより真空が容器Aの中 に生ずる。このシステムは例えば、Nash Engineering Co. 、ニューヨーク、コネクチカット、又は、Croll−ReynoldsCo. ,Inc.、ウエストフィールド、ニュージャージー、製造の型のもので、真空 接続部46によって容器に接続される、図9参照。 本発明の新規な方法によれば、医学的廃残物は適宜のコンベヤーで運ばれ、ド ア40が開放位置に移動したとき入口開口部30を介して導かれ、ドラムDの開 放端部に装入される。医学的廃残物が、特定寸法のレッドバッグに典型的な形で 入れられており、寸法、形および密度の異なった一連の材料を含んでおり、これ らが必ずしも自分で流れることの出来ないものの場合は、容器Aの入口開口部3 0とドラムの開口部50とは十分に大きくして、障害のないようにし、未処理の 医学的廃残物が処理機のなかに直接装入できるようにしなければならない。 ドラムDは、医学的廃残物がドラムの中に運び込まれている間は、第1の方向 に回転し、螺旋形フライティング80およびドラムの傾斜角度により、流動性の ない大量の材料が処理のためにドラムの中に積み込まれる。 ドラムDに処理すべき材料が十分な量満たされると、閉鎖デバイス40が閉ざ され、ロックリング42によって固定される。これは例えばKlinge Pr oducts Co.、デンマーク、製の型のものである。 代表的作業においては、所定量の水が処理すべき医学的廃残物に加えられるが 、これが、パイプ92を介して水を吹込み、この水が曲がりくねった固定配管9 5を経て、ドラムの中の材料と接触するようにして、行われる。普通、湿気は、 吸湿性材料が湿気を30から90%、好ましくは75%、含むまで加えられる。 水を加えている間、ドラムDを第1の方向に普通に回転し、医学的廃残物と湿気 との接触を促進する。 第1の回転方向(ドラムの開放端部から見て時計回りの方向とする)において は、材料は指向性フライティング80によって掬い上げられ、ドラムの閉ざされ た下端部56に向かってドラムの中を移動する。これと同時に、2方向性のリフ ティング・パドル70が、各パドルのアングル部分によって、医学的廃残物の一 部を、ドラムの回転の間に各パドルが材料と接触したとき、対向流れとしてドラ ムの開放端部に向かわせる。このように、所望方向へドラムDが回転している間 に、螺旋フライティング80および新規なリフティング・パドル70の面76の 作用によりドラム内の材料が同時に前進後退する結果、処理中の材料が非常に有 利に且つ完全に攪拌される。このような作用および加えた湿気により、医学的廃 残物の中のパルプ化可能の材料の再パルプ化が非常に効果的に行われる。 面76を第1の部分、面75を第2の部分と呼ぶことにする。 医学的廃残物の処理中に熱が容器に加えられる。この場合、蒸気を蒸気配管9 0によって容器に加え、第1の方向にドラムが回転しているとき、吹込み配管9 4によって廃残物に吹込むようにすると良い、図1参照。前述したごとく、熱を 加えることによって、プラスチックのレッドバッグが軟化して開き、ドラムの回 転の間にドラムの中に中身を流しだし、バッグの中にあった材料が完全に攪拌さ れ、加えた湿気および熱と接触する。圧力管60と排出管62のついた圧力制御 システムのバルブを適宜操作することによって、容器Aの中を希望圧力に保持す る。バルブ61aは圧力管を制御し、バルブ61bは排出管62を制御する。パ イプ68は容器Aの内部との接続管を形成する。滅菌剤を加えるときは、ソジウ ム・ハイポクロライト等を蒸気配管に、または水配管に、液体またはベーパーノ 形で加えることが出来る。 医学的廃残物の処理中に、温度を、約27psigの圧力で、少なくとも45 分間、少なくとも272゜Fに保ち、廃残物の滅菌を完成する。熱は水蒸気の吹 込みによって加えて、所望温度にし(これは前述した配管によって行われる)、 蒸気吹込みによる圧力は、排出配管に接続された圧力制御システムによって制御 維持される。 水蒸気の添加と完全な攪拌のため、医学的廃残物の滅菌に必要な所要熱が材料 に与えられ、非常に完全な滅菌を更に完成することが出来る。 処理が完了すると、システムへの水蒸気の吹込みが遮断され、ドラムを第1の 方向に回転し続けながら図9に示す真空システムのスイッチが入れられる。容器 の中が真空になると、湿気が処理した材料から、真空接続部46を介して真空シ ステムの中に吸引され、次の処理に再使用するために回収されるかまたは排出さ れる。 工程中に加えられる大量の水は、処理中の廃残物の中の吸湿性材料に吸収され 、 真空が掛かっているので容器の中には溜まらない。 更に、システムを真空にすると、水の沸点温度が下がり、水は蒸発し、システ ムから真空システムの中に引かれて行く。システムに掛ける真空強度が強いほど 、システムの中で真空に晒される水の沸点は下がる。例えば、絶対圧力が約5l bs.(この場合、14.7lbs.の絶対圧力は大気圧に等しく、0lbs. の絶対圧力は完全真空である)において、水は約162゜Fで沸騰し、約1lb s.の絶対圧力では水は約102゜Fで沸騰する。 この真空蒸発および冷凍乾燥のような乾燥技術をこの反応に利用し、低温加熱 乾燥を行う。 本発明においては、処理に高温を使用し、この温度が水の大気沸騰点よりも非 常に高く、このシステムに真空を適用し、湿気から気体への迅速な転換を行い、 従って、処理中の材料の迅速な乾燥効果が得られる。このような湿気除去の蒸発 効果のその他のメリットは、処理した材料が結果として冷却され、本明細書で既 に説明したごとく、次の作業での取扱いが非常に容易になると言うことである。 このような条件の下では、たとえ水か溜まったとしても、これらは直ぐ気体とな り、システムから除去される。 本発明では、好ましくは、容器の上部の真空接続部を用い、蒸発気体がシステ ムから外に引き出されるとき、これがキャリヤー・ガスとしての働きをして、そ の速度により、軽量の粒子をこれと共に系外に運びだし、真空システムに運び込 むが、場合によると、これが詰まる可能性がある。容器の上部にこのノズルを置 くことによって、重力によりこの現象が起き難くなる。このノズルの設置は、蒸 気を曲がりくねった通路に通すようにする点で行い、水滴が真空システム中に運 び込まれないようにする。この場合、キャリヤーガスの流れの方向によって、ガ スシステムから運ばれてきた水滴が沈殿する。 更に注意すべき点は、容器のシェルの上部にノズルを設置することによって、 ドラムの中の材料から蒸発した気体がドラムの開口部50から外に移動し、容器 のシェルの内周に沿って逆行し、ノズルに達し、ドラムの開口部において気体の 流れる方向が変わるため、気体の流れの中に運ばれて来た粒子がドラムの開口部 に沈殿することである。 真空が作られ、湿気が系外に引き抜かれるので、処理した材料は殺菌温度から 、次の作業で処理しやすい低温に冷やされ、又、有効な殺菌温度の浸透を行うた めに必要な湿気のレベルから、より乾燥した扱いやすい湿気レベルに下げられる 。当該技術者には明らかなごとく、処理した材料の冷却度と乾燥度とは可変で、 次の操作での作業条件によって決まる。この場合、吸湿性材料の中が約20%の 湿気程度の乾燥度およびこれに対応する約200゜Fの温度が好適である。 湿気除去の結果として得られる温度以上に温度を下げる必要があるときは、排 出接続部62を介して空気をシステムの中に引き込み、一方、真空システムの作 動を続け、材料を更に冷やすようにすることが出来る。 所要温度および乾燥度に達したならば、真空システムを止め、ドラムの回転を 止める。次に、閉鎖デバイス40を開き、ドラムDを第2の回転方向に回転する 。第2の回転方向においては(反時計回りとする)、処理した廃残物が螺旋状フ ライティング80によって掬い上げられ、螺旋状フライティングの作用でドラム Dの入口端部に向う。ドラムを回転し続けると、、前に説明したごとく、処理し た材料が持ち上げられて、“Y”型のリフティング・パドルの面75によって容 器の入口端部にむかって進む。 今や明らかなごとく、パドルの垂直面の両側のアングル面75および76は、 いずれの回転方向においても同じように機能する。いずれの場合においても垂直 に配置された部材72によって助けられることは勿論である。 本発明の新規なリフティング・パドル70は、処理作業中常に、螺旋状フライ ティング80に対して反流れ的に機能し、その面76はこの時本来の形で作用す る。廃残物が完全に処理された後においてのみ、ドラムDの回転方向を反転し、 螺旋状フライティングが材料をドラムのリップ部51を越えて適宜の排出システ ムの中に排出する。この時、パドル70の面75は本来の形で作用し、螺旋フラ イティング80の作用と共同して作用する。 処理した材料は、ドラムDが第2の方向に回転している間、螺旋状フライティ ング80とリフティング・パドル70の面72および75との組み合わせ作用に よって容器から排出される。ドラムの外側リップ部51は容器Aの外側縁部を越 えて延出しているので、排出した処理済みの材料は容器から綺麗に落下する。パ ルプ化可能の材料の再パルプ化により、処理した廃残物の体積は最初の体積の約 1/3に減る。 当該技術者には明らかなごとく、処理済み材料の排出率はドラムの回転率と、 螺旋状フライティングの寸法およびピッチ、および、リフティング・パドルの寸 法および数とによって決まり、これらの変数は所定時間内に処理すべき材料の量 によって決まり、これらの変数の唯一の組み合わせに限定されるものではない。 ドレン管64が適宜のバルブ66をもって装着され、ドレンが溜まり過ぎたと き、これを開くことによって水滴をシェル(圧力容器A)からドレン抜きするこ とが出来る。 処理済みの材料は、次に、リサイクル可能の材料を分離回収する篩別装置に差 し向けられ、ついで、存在の可能性のある尖った物等の残存物を破壊し安全に捨 てられるようにするコンパクターまたはシュレッダーに送られる。 処理済み材料に残っている残滓を分離するその他の方法および装置は当該技術 者には公知で、これらの技術は、処理済み材料からの製品回収に、または、処理 済み材料からの残滓の廃棄に使うことが出来る。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1993年11月18日 【補正内容】 ドラムDの駆動シャフト16は容器Aのシェルを貫通し、John Cran e−Houdaille社、Morton Grove、イリノイス、製の型の シール33によって大気から密封されており、特定の圧力又は特定の真空を所定 時間、容器及びドラムDの中で保つことが出来る。 ドラムDの代表的回転率は2から30rpmで、好ましくは約15rpmで、 ドラムを回転駆動するために使用する駆動機構14に均等な負荷が掛かるように する。 ドラムDは図1に示す駆動集合体14によってその水平軸上のいずれの方向に も回転することが出来、例えばリバーシブルの電気モーター20およびドラムの 駆動シャフト16に接続する適宜の減速ギヤー18を使って、ドラムDを所定の 方向に回転させることが出来る。好ましくは、図1及び3に示す如く、当該技術 者には馴染みの深い形で、スプロケット23および24を通過する高性能のチェ ーン22を使って、モーターの回転を駆動軸に伝えるようにする。 ドラムDを圧力容器Aの中に置くことによって、障害のない攪拌に就いて独立 型回転ドラムで得られたのと同様の利点を得ることが出来る。ドラムに適当な内 壁を設けることによって、処理中の材料およびこれらの材料に加える添加剤を可 動中のドラムに加えることが出来る。本発明によれば、ドラムが圧力容器の中に 配置されるので、ドラムの構築材料は独立型回転ドラムの場合よりも可なり軽く なる。上記回転ドラムの場合は、処理の期間中にかける圧力及び真空に耐えるだ けの構造強度を必要とする。 許可になった出願人の米国特許出願第321,563号、現在は米国特許第4 ,974,781号、に記載されている配置と同様に、ドラムDの内部には一連 のリフティング・パドル70及び螺旋状のフライティング80が設けられており 、これにより、ドラムの回転により廃残物を攪拌及び移動することが出来る。本 発明に用いられるリフティング・パドル及びフライティングに就いて若干詳細に 説明する。 本発明による容器Aは好ましくは傾斜線上で作動する。好ましい傾斜角度は水 平に対して7゜で、その前方即ち入口端部30が容器の閉ざされた下端部36よ り高くなっている。この傾斜角度によって、ドラムDの中に材料が入っている場 合、この医学的廃残物及びその他の材料が、少なくとも一部重力の助けを得て、 ドラムの回転と共にドラムDの中をその後端部に向かって移動する。 ドラムDは特定の寸法に限定されるものでなく、長さ約10フィートのドラム を使用する本発明のデバイスの寸法により、汚染廃残物を徒に他の廃棄場所に移 動すること無く、汚染した医学的廃残物をその発生現場で処理することが出来る 。言い換えると、本発明による処理機の比較的小型のものはこれを比較的狭い場 所に置くことの出来るユニットの形にして、そこで発生した医学的廃残物を処理 することが出来る。 大規模の作業を行うためには、本発明の教示に基づいて大型のユニットを作る ことも勿論可能で、病院で用いる処理機の寸法に関する前の説明によって処理機 の大きさを限定するものではない。但し、未処理の材料を装入できるよう容器の 直径は十分に大きくしておくべきである。本発明により、実用性の許す範囲で、 任意の直径と長さの組み合わせを行うことが出来る。 寸法の実用性に就いて言えば、寸法の先ず第1の制限は、道路及び高速道路を 使ってトラックで出荷出来るかどうかである。この制限は直径で12フィート、 長さで50フィートで、この寸法でも制限寸法超過出荷の許可がいる。これ以上 の寸法の出荷は標準的手段では出来ない。一方、実質的に寸法制限のないユニッ ト作成は、希望使用現場で、特殊の作成技術を使って行うことが出来る。 本発明の好ましい実施例の詳細説明に戻ると、リフティング・パドル70はド ラムDの内部に装着され、ドラム内での材料の流れに対する障害を最小にするよ うに整えられる。リフティング・パドルは、図5に示す如く、セクション毎にド ラムの長手方向に沿って分散配置され、互いのセクション間に約45゜の間隔を おいて千鳥に配置される。 リフティング・パドル70は、図6a,6bに示す如く、ドラムDの内壁にド ラムのシェルに対して直角に取り付けられ、図5および7に示す如く、ドラムの 長手方向に沿って平行に向けられている。 図8に最も詳しく示されている如く、その垂直脚72がドラムの内部側壁に取 り付けられ、そのアングル部材74がその中央線77で垂直脚72の内側に放射 状に延びる部分に取り付けられている。アングル部材74は外表面75および7 6を持ち、その表面75がリフティング・パドルの垂直脚72に対して約45゜ に、螺旋フライティング80および新規なリフティング・パドル70の面76作 用によりドラム内の材料が同時に前進後退する結果、処理中の材料が非常に有利 に且つ完全に攪拌される。このような作用および加えた湿気により、医学的廃残 物の中のパルプ化可能の材料の再パルプ化が非常に効果的に行われる。 面76を第1の部分、面75を第2の部分と呼ぶことにする。 医学的廃残物の処理中に熱が容器に加えられる。この場合、蒸気を蒸気配管9 0によって容器に加え、第1の方向にドラムが回転しているとき、吹込み配管9 4によって廃残物に吹込むようにすると良い、図1参照。前述したごとく、熱を 加えることによって、プラスチックのレッドバッグが軟化して開き、ドラムの回 転の間にドラムの中に中身を流しだし、バッグの中にあった材料が完全に攪拌さ れ、加えた湿気および熱と接触する。圧力管60と排出管62のついた圧力制御 システムのバルブを適宜操作することによって、容器Aの中を希望圧力に保持す る。バルブ61aは圧力管を制御し、バルブ61bは排出管62を制御する。パ イプ68は容器Aの内部との接続管を形成する。滅菌剤を加えるときは、ソジウ ム・ハイポクロライト等を蒸気配管に、または水配管に、液体またはベーパーノ 形で加えることが出来る。 医学的廃残物の処理中に、温度を、約27psigの圧力で、少なくとも45 分間、少なくとも272゜Fに保ち、廃残物の滅菌を完成する。熱は水蒸気の吹 込みによって加えて、所望温度にし(これは前述した配管によって行われる)、 蒸気吹込みによる圧力は、排出配管に接続された圧力制御システムによって制御 維持される。 水蒸気の添加と完全な攪拌のため、医学的廃残物の滅菌に必要な所要熱が材料 に与えられ、非常に完全な滅菌を更に完成することが出来る。 処理が完了すると、システムへの水蒸気の吹込みが遮断され、ドラムを第1の 方向に回転し続けながら図9に示す真空システムのスイッチが入れられる。容器 の中が真空になると、湿気が処理した材料から、真空接続部46を介して真空シ ステムの中に吸引され、次の処理に再使用するために回収されるかまたは排出さ れる。 工程中に加えられる大量の水は、処理中の廃残物の中の吸湿性材料に吸収され 、 請求の範囲 1. 入口端部(30)とこれに密封状態で取り付けられる閉鎖部材(40)と を持つ全体的に円筒形の細長い圧力容器(A)で、上記容器が、その長手方向軸 の周りで回転するごとくに装着される全体的に円筒形の細長いドラム(D)を含 み、上記ドラム(D)が、これをこの長手方向軸の周りでいずれの回転方向にも 選択的に駆動することの出来る手段を持ち、上記ドラムが上記容器の入口端部( 30)に対応する入口端部(50)を持ち、上記ドラムの長手方向軸が水平に対 して僅かな傾斜角度を持っており、従って、この入口端部が反対側端部より若干 高い位置にある、ものと;ドラムの中の医学的廃残物を、上記ドラム(D)の内 周に沿う位置に間隔を持って装着される障害とならず螺旋形をした手段(80) によって攪拌する手段で、ドラムが第1の方向に回転する間、上記螺旋形の手段 が廃残物を掬い上げ、上記ドラムの入口端部から遠ざかる方向にこれを前進させ 、一方、ドラムが第2の方向に回転している間、上記螺旋形手段(80)が廃残 物を掬い上げ、ドラムの入口端部に向かう方向にこれを後退させるごとくにし、 上記螺旋形手段(80)が複数の障害とならないリフティング・パドル(70) と組合わせで使用され、これが上記螺旋形手段と共に、廃残物の非常に有利で非 常に完全な混合を行い、上記ドラムの上記第2の方向への回転により、上記閉鎖 部材(40)が開いたとき上記装置から廃残物の排出を行うごとくにした、もの と;を含む、医学的廃残物の処理装置。 2. 制御された量の湿気を上記容器(A)の内部に加えるための手段(94) が設けられ、この湿気が、廃残物の吸湿性の構成物質の中への熱の浸透を促進す る働きをなし、これによって、滅菌を行う場合の効果を高めるごとくにする、請 求項1記載の医学的廃残物の処理装置。 3. 制御された量の湿気を上記容器(A)の内部に加えるために手段(94) が設けられ、この湿気が、上記廃残物の中の吸湿性材料の密度を増加させ、これ により、混合過程において、吸湿性材料の再パルプ化が完成し、結果として廃残 物の容積が減少するごとくにする、請求項1記載の医学的廃残物の処理装置。 4. 制御された量の熱を上記容器(A)の内部に加えるための手段(94、9 0)が設けられ、この熱が、廃残物を包んだプラスチック・フィルムの容器を軟 化させ、これを破り、その内容物を容器の内部に静かに流しだし、これらを容器 の内部の反応性雰囲気に暴露し、これによって、滅菌を行うに当たっての効果を 促進するごとくにする、請求項1記載の医学的廃残物の処理装置。 5. 制御された量の水蒸気を上記容器(A)の内部に加えるための手段(94 、90)が設けられ、この水蒸気が廃残物用のプラスチック容器を軟化させ、こ れらの内容物を上記ドラム(D)の内部に流し出すごとくにする、請求項1記載 の医学的廃残物の処理装置。 6. 上記容器(A)が滅菌の1段階における内圧、および、滅菌の別の段階に おける真空状態に耐えるように設計されており、上記閉鎖部材(40)が上記容 器の上記入口端部をた密封するための手段(41)を持ち、これにより、上記容 器の内部が上記1段階において大気圧以上の圧力に保たれ、又、上記容器の内部 が上記別の段階において大気圧以下の圧力に保たれるごとくにする、請求項1記 載の医学的廃残物の処理装置。 7. 制御された量の水蒸気を上記容器(A)の内部に加えるための手段(94 、90)が設けられ、この水蒸気により処理すべき廃残物の滅菌を完成するごと くにする、請求項1記載の医学的廃残物の処理装置。 10. 水蒸気吹き込み時に、上記容器内の圧力を運転パラメータ内で制御する ための手段(61a,61b,68)が設けられる、請求項7記載の医学的廃残 物の処理装置。 11. 上記ドラム(D)が、上記入口端部(50)の方が高くなるようにして 、水平に対して僅かな角度をもって傾けられている、請求項1記載の医学的廃残 物の処理装置。 12. 上記障害とならず螺旋形をした手段(80)が連続した形で上記回転ド ラム(D)の内周に沿って固定され、上記ドラム内の廃残物の移動を行う、請求 項1記載の医学的廃残物の処理装置。 13. 上記障害とならないリフティング・パドル(70)が上記回転ドラム( D)の内周に固定され、特定時において、上記螺旋形手段(80)による廃残物 の移動と反対方向に、上記ドラム内の廃残物の移動および攪拌を行い、又、その 他の特定時に、上記螺旋形手段による廃残物の移動と共同して作用する、ごとく にする、請求項1記載の医学的廃残物の処理装置。 14. 入口端部(30)と、これを閉ざすごとくにして取り付けられる閉鎖部 材(40)とを持つ全体的に円筒形をした細長い圧力容器(A)で、上記容器が その長手方向軸の周りで回転するごとくに装着された全体的に円筒形した細長い ドラム(D)を含み、上記ドラムが、これを上記長手方向軸の周りでいずれの回 転方向にも選択的に駆動する手段(14)を持ち、上記ドラムが上記容器(A) の入口端部(30)と一致する入口端部(50)を持ち、上記ドラムの長手方向 軸が水平に対して僅かな角度傾いており、これにより、その入口端部(50)が その反対側端部(56)より僅かに高い位置にあるごとくにした、ものと;上記 ドラムの内周に沿って間隔を持って装着された障害とならない螺旋形の手段(8 0)によりドラム内の医学的廃残物を攪拌する手段で、ドラムが第1の回転方向 に回転している間は、上記螺旋形手段(80)が廃残物を掬い上げ、上記ドラム の入口端部(50)から遠ざかる方向にこれを前進させ、一方、ドラムが第2の 回転方向に回転している間は、上記螺旋形手段(80)が廃残物を掬い上げ、ド ラム(D)の入口端部(50)に向かってこれを後退させる、ものと;ドラムの 内周に沿って配置され、上記螺旋形手段(80)の間隔の間に分散配置された障 害とならないリフティング・パドル(70)によってドラムの中の廃残物を攪拌 する手段で、上記リフティング・パドルが2方向の形状を持ち、上記ドラムが第 1の回転方向に回転している間は、上記螺旋形手段の作用による上記廃残物の前 進動作と同時に、上記ドラム(D)の入口端部(50)に向かって処理中の医学 的廃残物を後退させようとして、廃残物の非常に効果的で且つ完全な混合を行い 、一方、ドラムが第2の回転方向に回転している間は、上記螺旋形手段(80) が廃残物を掬い上げ、ドラムの入口端部(50)に向かってこれを後退させよう とし、同時に、上記リフティング・パドル(70)も又上記ドラムの入口端部に 向かう方向に廃残物を後退させようとして、装置からの廃残物の排出を行うごと くにする、ものと、を含む、医学的廃残物の処理装置。 15. 上記容器の中に制御された量の湿気を加えるために手段(94)が設け られ、この湿気が廃残物の中の吸湿性の材料の中への熱の浸透を促進し、これに より滅菌を行うに当たっての効果を促進するごとくにする、請求項14記載の医 学的廃残物の処理装置。 16. 制御された量の湿気を上記容器(A)の内部に加えるために手段(94 )が設けられ、この湿気が、上記廃残物の中の吸湿性材料の密度を増加させ、こ れにより、混合過程において、吸湿性材料の再パルプ化が完成し、結果として廃 残物の容積が減少するごとくにする、請求項14記載の医学的廃残物の処理装置 。 17. 制御された量の熱を上記容器(A)の内部に加えるために手段(94) が設けられ、この熱が、廃残物を包んだプラスチック・フィルムの容器を軟化さ せ、これを破り、その内容物を容器の内部に静かに流しだし、これらを容器の内 部の反応性雰囲気に暴露し、これによって、滅菌を行うに当たっての効果を促進 するごとくにする、請求項14記載の医学的廃残物の処理装置。 18. 制御された量の水蒸気を上記容器(A)の内部に加えるための手段(9 4、90)が設けられ、この水蒸気が廃残物用のプラスチック容器を軟化させ、 これらの内容物を上記ドラム(D)の内部に流し出すごとくにする、請求項14 記載の医学的廃残物の処理装置。 19. 上記容器(A)が滅菌の1段階における内圧、および、滅菌の別の段階 における真空状態に耐えるように設計されており、上記閉鎖部材が上記容器の上 記入口端部をた密封するための手段(40,41)を持ち、これにより、上記容 器の内部が上記1段階において大気圧以上の圧力に保たれ、又、上記容器の内部 が上記別の段階において大気圧以下の圧力に保たれるごとくにする、請求項14 記載の医学的廃残物の処理装置。 20. 制御された量の水蒸気を上記容器(A)の内部に加えるための手段(9 4、90)が設けられ、この水蒸気により処理すべき廃残物の滅菌を完成するご とくにする、請求項14記載の医学的廃残物の処理装置。 23. 水蒸気吹き込み時に、上記容器内の圧力を運転パラメータ内で制御する ための手段が設けられる、請求項20記載の医学的廃残物の処理装置。 24. 上記ドラム(D)が、上記入口端部(50)の方が高くなるようにして 、水平に対して僅かな角度をもって傾けられている、請求項14記載の医学的廃 残物の処理装置。 25. 上記障害とならず螺旋形をした手段(80)が連続した形で上記回転ド ラム(D)の内周に沿って固定され、上記ドラム内の廃残物の移動を行う、請求 項14記載の医学的廃残物の処理装置。 26. 上記障害とならないリフティング・パドル(70)が上記回転ドラム( D)の内周に固定され、特定時において、上記螺旋形手段(80)による廃残物 の移動と反対方向に、上記ドラム内の廃残物の移動および攪拌を行い、又、その 他の特定時に、上記螺旋形手段による廃残物の移動と共同して作用する、ごとく にする、請求項14記載の医学的廃残物の処理装置。 27. 入口端部(30)と、これを閉ざすごとくにして取り付けられる閉鎖部 材(40)とを持つ全体的に円筒形をした細長い圧力容器(A)で、上記容器が その長手方向軸の周りで回転するごとくに装着された全体的に円筒形した細長い ドラム(D)を含み、上記ドラムが、これを上記長手方向軸の周りでいずれの回 転方向にも選択的に駆動する手段(14)を持ち、上記ドラムが上記容器(A) の入口端部(30)と一致する入口端部(50)を持ち、上記ドラムの長手方向 軸が水平に対して僅かな角度傾いており、これにより、その入口端部(50)が その反対側端部(56)より僅かに高い位置にあるごとくにした、ものと;上記 ドラムの内周に沿って間隔を持って装着された障害とならない螺旋形の手段(8 0)によりドラム内の医学的廃残物を攪拌する手段で、ドラムが第1の回転方向 に回転している間は、上記螺旋形手段(80)が廃残物を掬い上げ、上記ドラム の入口端部(50)から遠ざかる方向にこれを前進させ、一方、ドラムが第2の 回転方向に回転している間は、上記螺旋形手段(80)が廃残物を掬い上げ、ド ラム(D)の入口端部(50)に向かってこれを後退させる、ものと;ドラムの 内周に沿って配置され、上記螺旋形手段(80)の間隔の間に分散配置された障 害とならないリフティング・パドル(70)によってドラムの中の廃残物を攪拌 する手段で、上記リフティング・パドルが、それぞれ、複数のアングル表面(7 5〜78)を備えており、上記リフティング・パドル(70)の第1の複数の面 (76)が廃残物の一部を、ドラム内を移動している大量の廃残物から持ち上げ 、上記螺旋形手段(80)の作用による上記廃残物の前進動作と同時に、上記ド ラム(D)の入口端部(50)に向かって上記廃残物のこの一部を後退させよう として、結果として廃残物の非常に効果的で且つ完全な混合が行われ、ために、 病原体汚染物質の滅菌を完成するために加えられる全ての添加剤と廃残物との非 常に効果的な接触が行われ、一方、ドラム(D)が第2の回転方向に回転してい る間は、上記螺旋形手段(80)が廃残物を掬い上げ、ドラムの入口端部(50 )に向かってこれを後退させようとし、同時に、上記リフティング・パドル(7 0)の第2の複数の面(75)も又上記ドラムの入口端部に向かう方向に廃残物 を後退させようとして、閉鎖部材が開かれたとき、装置からの廃残物の排出を行 うごとくにする、ものと、を含む、医学的廃残物の処理装置。 28. 上記容器の中に制御された量の湿気を加えるために手段(94)が設け られ、この湿気が廃残物の中の吸湿性の材料の中への熱の浸透を促進し、これに より滅菌を行うに当たっての効果を促進するごとくにする、請求項27記載の医 学的廃残物の処理装置。 29. 制御された量の湿気を上記容器(A)の内部に加えるために手段(94 )が設けられ、この湿気が、上記廃残物の中の吸湿性材料の密度を増加させ、こ れにより、混合過程において、吸湿性材料の再パルプ化が完成し、結果として廃 残物の容積が減少するごとくにする、請求項27記載の医学的廃残物の処理装置 。 30. 制御された量の熱を上記容器(A)の内部に加えるために手段(90, 94)が設けられ、この熱が、廃残物を包んだプラスチック・フィルムの容器を 軟化させ、これを破り、その内容物を容器の内部に静かに流しだし、これらを容 器の内部の反応性雰囲気に暴露し、これによって、滅菌を行うに当たっての効果 を促進するごとくにする、請求項27記載の医学的廃残物の処理装置。 31. 制御された量の水蒸気を上記容器(A)の内部に加えるための手段(9 0,94)が設けられ、この水蒸気が廃残物用のプラスチック容器を軟化させ、 これらの内容物を上記ドラム(D)の内部に流し出すごとくにする、請求項27 記載の医学的廃残物の処理装置。 32. 上記容器(A)が滅菌の1段階における内圧、および、滅菌の別の段階 における真空状態に耐えるように設計されており、上記閉鎖部材(40)が上記 容器の上記入口端部をた密封するための手段(41)を持ち、これにより、上記 容器の内部が上記1段階において大気圧以上の圧力に保たれ、又、上記容器の内 部が上記別の段階において大気圧以下の圧力に保たれるごとくにする、請求項2 7記載の医学的廃残物の処理装置。 33. 制御された量の水蒸気を上記容器の内部に加えるための手段(90、9 4)が設けられ、この水蒸気により処理すべき廃残物の滅菌を完成するごとくに する、請求項27記載の医学的廃残物の処理装置。 36. 水蒸気吹き込み時に、上記容器内の圧力を運転パラメータ内で制御する ための手段(60,62,68)が設けられる、請求項34記載の医学的廃残物 の処理装置。 37. 上記ドラム(D)が、上記入口端部の方が高くなるようにして、水平に 対して僅かな角度をもって傾けられている、請求項27記載の医学的廃残物の処 理装置。 38. 上記障害とならず螺旋形をした手段(80)が連続した形で上記回転ド ラム(D)の内周に沿って固定され、上記ドラム内の廃残物の移動を行う、請求 項27記載の医学的廃残物の処理装置。 39. 上記障害とならないリフティング・パドル(70)が上記回転ドラム( D)の内周に固定され、特定時において、上記螺旋形手段(80)による廃残物 の移動と反対方向に、上記ドラム内の廃残物の移動および攪拌を行い、又、その 他の特定時に、上記螺旋形手段による廃残物の移動と共同して機能する、ごとく にする、請求項27記載の医学的廃残物の処理装置。 40. 全体的に円筒形の圧力容器(A)で、その中に、その長手方向軸の回り で駆動するごとくに装着された全体的に円筒形のドラム(D)が回転可能に装着 され、上記圧力容器が入口端部(30)とこれに対する閉鎖部材(40)とを持 ち、上記ドラム(D)が上記容器の入口近くに開放した入口(50)を持ち、上 記ドラムの内部に螺旋形の手段(80)と医学的廃残物の完全な撹拌を達成する よう設定されたリフティング・パドル(70)とを備えているもの、を使用する 医学的廃残物の処理方法において、次の手順、即ち: 廃残物を上記容器の入口を介して上記ドラムの入口の中に装入し; 上記閉鎖部材を閉ざすことによって上記容器を圧力タイトにし; 上記ドラムをその長手方向軸の回りで回転するごとくに駆動し(14)、ドラ ム内の廃残物の攪拌を行い; ドラム内の廃残物の滅菌を行うために廃残物に熱を加え、そして圧力容器の内 側の圧力を大気圧以上の値まで上昇させ(90,94); ドラム内の廃残物の充分な撹拌及びドラム内の廃残物と加えた熱との完全な接 触を行うために、加えた熱の存在の下でドラムの回転を続け; しかる後、上記閉鎖部材(40)を開き、処理した廃残物をドラムおよび容器 から排出する、 を含む、医学的廃残物の処理方法。 41. 廃残物の中の吸湿性の材料と加えた湿気との接触を行うため、ドラムが 回転している間、湿気が廃残物に加えられ(94)、滅菌熱を吸湿性材料の中に 浸透し易くする、請求項40記載の方法。 42. 廃残物の中の吸湿性材料の再パルプ化を行うため、大量の湿気がドラム (D)の中の廃残物に加えられ、その容積を小さくするごとくにする、請求項4 0記載の方法。 43. ドラムの回転中に、水蒸気(90,94)がドラム(D)の中の廃残物 に加えられ、この水蒸気が廃残物に浸透し、滅菌過程を助けるごとくにする、請 求項40記載の方法。 44. 廃残物に含まれるプラスチック容器を軟化させるために、ドラムの回転 中に、水蒸気(90,94)がドラムの中の廃残物に加えられ、このプラスチッ ク容器を破り、その内容物が容器の内部に流れ出すごとくにし、これにより、滅 菌効果を促進する、請求項40記載の方法。 45. 上記ドラムの回転している間に十分な量の水蒸気を吹き込み、250゜ Fの温度および15psigの圧力にし、廃残物の滅菌を行う、請求項40記載の医 学的廃残物の処理装置。 46. 上記ドラムの回転している間に上記容器の中に十分な量の水蒸気を吹き 込み、300゜Fの温度および50psigの圧力にし、廃残物の滅菌を行う、請求 項40記載の医学的廃残物の処理装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI B09B 3/00 ZAB

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 入口端部(30)とこれに密封状態で取り付けられる閉鎖部材(40)と を持つ全体的に円筒形の細長い圧力容器(A)で、上記容器が、その長手方向軸 の周りで回転するごとくに装着される全体的に円筒形の細長いドラム(D)を含 み、上記ドラム(D)が、これをこの長手方向軸の周りでいずれの回転方向にも 選択的に駆動することの出来る手段を持ち、上記ドラムが上記容器の入口端部( 30)に対応する入口端部(50)を持ち、上記ドラムの長手方向軸が水平に対 して僅かな傾斜角度を持っており、従って、この入口端部が反対側端部より若干 高い位置にある、ものと;ドラムの中の医学的廃残物を、上記ドラム(D)の内 周に沿う位置に間隔を持って装着される障害とならず螺旋形をした手段(80) によって攪拌する手段で、ドラムが第1の方向に回転する間、上記螺旋形の手段 が廃残物を掬い上げ、上記ドラムの入口端部から遠ざかる方向にこれを前進させ 、一方、ドラムが第2の方向に回転している問、上記螺旋形手段(80)が廃残 物を掬い上げ、ドラムの入口端部に向かう方向にこれを後退させるごとくにし、 上記螺旋形手段(80)が複数の障害とならないリフティング・パドル(70) と組合わせで使用され、これが上記螺旋形手段と共に、廃残物の非常に有利で非 常に完全な混合を行い、上記ドラムの上記第2の方向への回転により、上記閉鎖 部材(40)が開いたとき上記装置から廃残物の排出を行うごとくにした、もの と;を含む、医学的廃残物の処理装置。 2. 制御された量の湿気を上記容器(A)の内部に加えるための手段(94) が設けられ、この湿気が、廃残物の吸湿性の構成物質の中への熱の浸透を促進す る働きをなし、これによって、滅菌を行う場合の効果を高めるごとくにする、請 求項1記載の医学的廃残物の処理装置。 3. 制御された量の湿気を上記容器(A)の内部に加えるために手段(94) が設けられ、この湿気が、上記廃残物の中の吸湿性材料の密度を増加させ、これ により、混合過程において、吸湿性材料の再パルプ化が完成し、結果として廃残 物の容積が減少するごとくにする、請求項1記載の医学的廃残物の処理装置。 4. 制御された量の熱を上記容器(A)の内部に加えるための手段(94、9 0)が設けられ、この熱が、廃残物を包んだプラスチック・フィルムの容器を軟 化させ、これを破り、その内容物を容器の内部に静かに流しだし、これらを容器 の内部の反応性雰囲気に暴露し、これによって、滅菌を行うに当たっての効果を 促進するごとくにする、請求項1記載の医学的廃残物の処理装置。 5. 制御された量の水蒸気を上記容器(A)の内部に加えるための手段(94 、90)が設けられ、この水蒸気が廃残物用のプラスチック容器を軟化させ、こ れらの内容物を上記ドラム(D)の内部に流し出すごとくにする、請求項1記載 の医学的廃残物の処理装置。 6. 上記容器(A)が滅菌の1段階における内圧、および、滅菌の別の段階に おける真空状態に耐えるように設計されており、上記閉鎖部材(40)が上記容 器の上記入口端部をた密封するための手段(41)を持ち、これにより、上記容 器の内部が上記1段階において大気圧以上の圧力に保たれ、又、上記容器の内部 が上記別の段階において大気圧以下の圧力に保たれるごとくにする、請求項1記 載の医学的廃残物の処理装置。 7. 制御された量の水蒸気を上記容器(A)の内部に加えるための手段(94 、90)が設けられ、この水蒸気により処理すべき廃残物の滅菌を完成するごと くにする、請求項1記載の医学的廃残物の処理装置。 8. 上記ドラム(D)の回転している間に十分な量の水蒸気を吹き込み、25 0゜Fの温度および15psigの圧力にし、廃残物の滅菌を行う、請求項7記載の 医学的廃残物の処理装置。 9. 上記ドラム(D)の回転している間に上記容器(A)の中に十分な量の水 蒸気を吹き込み、300゜Fの温度および50psigの圧力にし、廃残物の滅菌を 行う、請求項7記載の医学的廃残物の処理装置。 10. 水蒸気吹き込み時に、上記容器内の圧力を運転パラメータ内で制御する ための手段(61a,61b,68)が設けられる、請求項7記載の医学的廃残 物の処理装置。 11. 上記ドラム(D)が、上記入口端部(50)の方が高くなるようにして 、水平に対して僅かな角度をもって傾けられている、請求項1記載の医学的廃残 物の処理装置。 12. 上記障害とならず螺旋形をした手段(80)が連続した形で上記回転ド ラム(D)の内周に沿って固定され、上記ドラム内の廃残物の移動を行う、請求 項1記載の医学的廃残物の処理装置。 13. 上記障害とならないリフティング・パドル(70)が上記回転ドラム( D)の内周に固定され、特定時において、上記螺旋形手段(80)による廃残物 の移動と反対方向に、上記ドラム内の廃残物の移動および攪拌を行い、又、その 他の特定時に、上記螺旋形手段による廃残物の移動と共同して作用する、ごとく にする、請求項1記載の医学的廃残物の処理装置。 14. 入口端部(30)と、これを閉ざすごとくにして取り付けられる閉鎖部 材(40)とを持つ全体的に円筒形をした細長い圧力容器(A)で、上記容器が その長手方向軸の周りで回転するごとくに装着された全体的に円筒形した細長い ドラム(D)を含み、上記ドラムが、これを上記長手方向軸の周りでいずれの回 転方向にも選択的に駆動する手段(14)を持ち、上記ドラムが上記容器(A) の入口端部(30)と一致する入口端部(50)を持ち、上記ドラムの長手方向 軸が水平に対して僅かな角度傾いており、これにより、その入口端部(50)が その反対側端部(56)より僅かに高い位置にあるごとくにした、ものと;上記 ドラムの内周に沿って間隔を持って装着された障害とならない螺旋形の手段(8 0)によりドラム内の医学的廃残物を攪拌する手段で、ドラムが第1の回転方向 に回転している間は、上記螺旋形手段(80)が廃残物を掬い上げ、上記ドラム の入口端部(50)から遠ざかる方向にこれを前進させ、一方、ドラムが第2の 回転方向に回転している間は、上記螺旋形手段(80)が廃残物を掬い上げ、ド ラム(D)の入口端部(50)に向かってこれを後退させる、ものと;ドラムの 内周に沿って配置され、上記螺旋形手段(80)の間隔の間に分散配置された障 害とならないリフティング・パドル(70)によってドラムの中の廃残物を攪拌 する手段で、上記リフティング・パドルが2方向の形状を持ち、上記ドラムが第 1の回転方向に回転している間は、上記螺旋形手段の作用による上記廃残物の前 進動作と同時に、上記ドラム(D)の入口端部(50)に向かって処理中の医学 的廃残物を後退させようとして、廃残物の非常に効果的で且つ完全な混合を行い 、一方、ドラムが第2の回転方向に回転している間は、上記螺旋形手段(80) が廃残物を掬い上げ、ドラムの入口端部(50)に向かってこれを後退させよう とし、同時に、上記リフティング・パドル(70)も又上記ドラムの入口端部に 向かう方向に廃残物を後退させようとして、装置からの廃残物の排出を行うごと くにする、ものと、を含む、医学的廃残物の処理装置。 15. 上記容器の中に制御された量の湿気を加えるために手段(94)が設け られ、この湿気が廃残物の中の吸湿性の材料の中への熱の浸透を促進し、これに より滅菌を行うに当たっての効果を促進するごとくにする、請求項14記載の医 学的廃残物の処理装置。 16. 制御された量の湿気を上記容器(A)の内部に加えるために手段(94 )が設けられ、この湿気が、上記廃残物の中の吸湿性材料の密度を増加させ、こ れにより、混合過程において、吸湿性材料の再パルプ化が完成し、結果として廃 残物の容積が減少するごとくにする、請求項14記載の医学的廃残物の処理装置 。 17. 制御された量の熱を上記容器(A)の内部に加えるために手段(94) が設けられ、この熱が、廃残物を包んだプラスチック・フィルムの容器を軟化さ せ、これを破り、その内容物を容器の内部に静かに流しだし、これらを容器の内 部の反応性雰囲気に暴露し、これによって、滅菌を行うに当たっての効果を促進 するごとくにする、請求項14記載の医学的廃残物の処理装置。 18. 制御された量の水蒸気を上記容器(A)の内部に加えるための手段(9 4、90)が設けられ、この水蒸気が廃残物用のプラスチック容器を軟化させ、 これらの内容物を上記ドラム(D)の内部に流し出すごとくにする、請求項14 記載の医学的廃残物の処理装置。 19. 上記容器(A)が滅菌の1段階における内圧、および、滅菌の別の段階 における真空状態に耐えるように設計されており、上記閉鎖部材が上記容器の上 記入口端部をた密封するための手段(40,41)を持ち、これにより、上記容 器の内部が上記1段階において大気圧以上の圧力に保たれ、又、上記容器の内部 が上記別の段階において大気圧以下の圧力に保たれるごとくにする、請求項14 記載の医学的廃残物の処理装置。 20. 制御された量の水蒸気を上記容器(A)の内部に加えるための手段(9 4、90)が設けられ、この水蒸気により処理すべき廃残物の滅菌を完成するご とくにする、請求項14記載の医学的廃残物の処理装置。 21. 上記ドラム(D)の回転している間に十分な量の水蒸気を吹き込み、2 50゜Fの温度および15psigの圧力にし、廃残物の滅菌を行う、請求項20記 載の医学的廃残物の処理装置。 22. 上記ドラム(D)の回転している間に上記容器(A)の中に十分な量の 水蒸気を吹き込み、300゜Fの温度および50psigの圧力にし、廃残物の滅菌 を行う、請求項20記載の医学的廃残物の処理装置。 23. 水蒸気吹き込み時に、上記容器内の圧力を運転パラメータ内で制御する ための手段が設けられる、請求項20記載の医学的廃残物の処理装置。 24. 上記ドラム(D)が、上記入口端部(50)の方が高くなるようにして 、水平に対して僅かな角度をもって傾けられている、請求項14記載の医学的廃 残物の処理装置。 25. 上記障害とならず螺旋形をした手段(80)が連続した形で上記回転ド ラム(D)の内周に沿って固定され、上記ドラム内の廃残物の移動を行う、請求 項14記載の医学的廃残物の処理装置。 26. 上記障害とならないリフティング・パドル(70)が上記回転ドラム( D)の内周に固定され、特定時において、上記螺旋形手段(80)による廃残物 の移動と反対方向に、上記ドラム内の廃残物の移動および攪拌を行い、又、その 他の特定時に、上記螺旋形手段による廃残物の移動と共同して作用する、ごとく にする、請求項14記載の医学的廃残物の処理装置。 27. 入口端部(30)と、これを閉ざすごとくにして取り付けられる閉鎖部 材(40)とを持つ全体的に円筒形をした細長い圧力容器(A)で、上記容器が その長手方向軸の周りで回転するごとくに装着された全体的に円筒形した細長い ドラム(D)を含み、上記ドラムが、これを上記長手方向軸の周りでいずれの回 転方向にも選択的に駆動する手段(14)を持ち、上記ドラムが上記容器(A) の入口端部(30)と一致する入口端部(50)を持ち、上記ドラムの長手方向 軸が水平に対して僅かな角度傾いており、これにより、その入口端部(50)が その反対側端部(56)より僅かに高い位置にあるごとくにした、ものと;上記 ドラムの内周に沿って間隔を持って装着された障害とならない螺旋形の手段(8 0)によりドラム内の医学的廃残物を攪拌する手段で、ドラムが第1の回転方向 に回転している間は、上記螺旋形手段(80)が廃残物を掬い上げ、上記ドラム の入口端部(50)から遠ざかる方向にこれを前進させ、一方、ドラムが第2の 回転方向に回転している間は、上記螺旋形手段(80)が廃残物を掬い上げ、ド ラム(D)の入口端部(50)に向かってこれを後退させる、ものと;ドラムの 内周に沿って配置され、上記螺旋形手段(80)の間隔の間に分散配置された障 害とならないリフティング・パドル(70)によってドラムの中の廃残物を攪拌 する手段で、上記リフティング・パドルが、それぞれ、複数のアングル表面(7 5〜78)を備えており、上記リフティング・パドル(70)の第1の複数の面 (76)が廃残物の一部を、ドラム内を移動している大量の廃残物から持ち上げ 、上記螺旋形手段(80)の作用による上記廃残物の前進動作と同時に、上記ド ラム(D)の入口端部(50)に向かって上記廃残物のこの一部を後退させよう として、結果として廃残物の非常に効果的で且つ完全な混合が行われ、ために、 病原体汚染物質の滅菌を完成するために加えられる全ての添加剤と廃残物との非 常に効果的な接触が行われ、一方、ドラム(D)が第2の回転方向に回転してい る間は、上記螺旋形手段(80)が廃残物を掬い上げ、ドラムの入口端部(50 )に向かってこれを後退させようとし、同時に、上記リフティング・パドル(7 0)の第2の複数の面(75)も又上記ドラムの入口端部に向かう方向に廃残物 を後退させようとして、閉鎖部材が開かれたとき、装置からの廃残物の排出を行 うごとくにする、ものと、を含む、医学的廃残物の処理装置。 28. 上記容器の中に制御された量の湿気を加えるために手段(94)が設け られ、この湿気が廃残物の中の吸湿性の材料の中への熱の浸透を促進し、これに より滅菌を行うに当たっての効果を促進するごとくにする、請求項27記載の医 学的廃残物の処理装置。 29. 制御された量の湿気を上記容器(A)の内部に加えるために手段(94 )が設けられ、この湿気が、上記廃残物の中の吸湿性材料の密度を増加させ、こ れにより、混合過程において、吸湿性材料の再パルプ化が完成し、結果として廃 残物の容積が減少するごとくにする、請求項27記載の医学的廃残物の処理装置 。 30. 制御された量の熱を上記容器(A)の内部に加えるために手段(90, 94)が設けられ、この熱が、廃残物を包んだプラスチック・フィルムの容器を 軟化させ、これを破り、その内容物を容器の内部に静かに流しだし、これらを容 器の内部の反応性雰囲気に暴露し、これによって、滅菌を行うに当たっての効果 を促進するごとくにする、請求項27記載の医学的廃残物の処理装置。 31. 制御された量の水蒸気を上記容器(A)の内部に加えるための手段(9 0,94)が設けられ、この水蒸気が廃残物用のプラスチック容器を軟化させ、 これらの内容物を上記ドラム(D)の内部に流し出すごとくにする、請求項27 記載の医学的廃残物の処理装置。 32. 上記容器(A)が滅菌の1段階における内圧、および、滅菌の別の段階 における真空状態に耐えるように設計されており、上記閉鎖部材(40)が上記 容器の上記入口端部をた密封するための手段(41)を持ち、これにより、上記 容器の内部が上記1段階において大気圧以上の圧力に保たれ、又、上記容器の内 部が上記別の段階において大気圧以下の圧力に保たれるごとくにする、請求項2 7記載の医学的廃残物の処理装置。 33. 制御された量の水蒸気を上記容器の内部に加えるための手段(90、9 4)が設けられ、この水蒸気により処理すべき廃残物の滅菌を完成するごとくに する、請求項27記載の医学的廃残物の処理装置。 34. 上記ドラム(D)の回転している間に十分な量の水蒸気を吹き込み、2 50゜Fの温度および15psigの圧力にし、廃残物の滅菌を行う、請求項27記 載の医学的廃残物の処理装置。 35. 上記ドラム(D)の回転している間に上記容器(A)の中に十分な量の 水蒸気を吹き込み、300゜Fの温度および50psigの圧力にし、廃残物の滅菌 を行う、請求項34記載の医学的廃残物の処理装置。 36. 水蒸気吹き込み時に、上記容器内の圧力を運転パラメータ内で制御する ための手段(60,62,68)が設けられる、請求項34記載の医学的廃残物 の処理装置。 37. 上記ドラム(D)が、上記入口端部の方が高くなるようにして、水平に 対して僅かな角度をもって傾けられている、請求項27記載の医学的廃残物の処 理装置。 38. 上記障害とならず螺旋形をした手段(80)が連続した形で上記回転ド ラム(D)の内周に沿って固定され、上記ドラム内の廃残物の移動を行う、請求 項27記載の医学的廃残物の処理装置。 39. 上記障害とならないリフティング・パドル(70)が上記回転ドラム( D)の内周に固定され、特定時において、上記螺旋形手段(80)による廃残物 の移動と反対方向に、上記ドラム内の廃残物の移動および攪拌を行い、又、その 他の特定時に、上記螺旋形手段による廃残物の移動と共同して機能する、ごとく にする、請求項27記載の医学的廃残物の処理装置。 40. 全体的に円筒形の圧力容器(A)で、その中に、その長手方向軸の回り で駆動するごとくに装着された全体的に円筒形のドラム(D)が回転可能に装着 され、上記圧力容器が入口端部(30)とこれに対する閉鎖部材(40)とを持 ち、上記ドラム(D)が上記容器の入口近くに開放した入口(50)を持ち、上 記ドラムの内部に螺旋形の手段(80)とリフティング・パドル(70)とを備 えているもの、を使用する医学的廃残物の処理方法において、次の手順、即ち: 廃残物を上記容器の入口を介して上記ドラムの入口の中に装入し; 上記閉鎖部材を閉ざすことによって上記容器を圧力タイトにし; 上記ドラムをその長手方向軸の回りで回転するごとくに駆動(14)し、ドラ ム内の廃残物の攪拌を行い; ドラム内の廃残物の滅菌を行うために、廃残物に熱を加え(90,94); ドラム内の廃残物と加えた熱との完全な接触を行うために、加えた熱の存在の 下でドラムの回転を続け; しかる後、上記閉鎖部材(40)を開き、処理した廃残物をドラムおよび容器 から排出する、 を含む、医学的廃残物の処理方法。 41. 廃残物の中の吸湿性の材料と加えた湿気との接触を行うため、ドラムが 回転している間、湿気が廃残物に加えられ(94)、滅菌熱を吸湿性材料の中に 浸透し易くする、請求項40記載の方法。 42. 廃残物の中の吸湿性材料の再パルプ化を行うため、大量の湿気がドラム (D)の中の廃残物に加えられ、その容積を小さくするごとくにする、請求項4 0記載の方法。 43. ドラムの回転中に、水蒸気(90,94)がドラム(D)の中の廃残物 に加えられ、この水蒸気が廃残物に浸透し、滅菌過程を助けるごとくにする、請 求項40記載の方法。 44. 廃残物に含まれるプラスチック容器を軟化させるために、ドラムの回転 中に、水蒸気(90,94)がドラムの中の廃残物に加えられ、このプラスチッ ク容器を破り、その内容物が容器の内部に流れ出すごとくにし、これにより、滅 菌効果を促進する、請求項40記載の方法。
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