JPH11266570A - 永久磁石型電動機の着磁方法 - Google Patents
永久磁石型電動機の着磁方法Info
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- JPH11266570A JPH11266570A JP6725198A JP6725198A JPH11266570A JP H11266570 A JPH11266570 A JP H11266570A JP 6725198 A JP6725198 A JP 6725198A JP 6725198 A JP6725198 A JP 6725198A JP H11266570 A JPH11266570 A JP H11266570A
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Abstract
永久磁石型電動機の着磁方法を提供する。 【解決手段】 巻線3を有する固定子4に対して、未着
磁の磁石6を有する回転子7が回転可能に配置される。
そして巻線3に着磁用電圧を印加して所望の磁束密度分
布を生じさせ、その磁束密度分布に対して回転子7の位
置を回転させ、もしくは回転軸方向に移動させて未着磁
の磁石6が着磁される。
Description
の着磁方法に関するものである。
装着された巻線への通電により回転磁界を発生する固定
子と、その固定子コア内に回転可能に配置され、永久磁
石を有する回転子とを備えてなる永久磁石型電動機がよ
く知られており、省エネルギー化の観点から、たとえば
空気調和機用圧縮機の電動機として使用されている。
転子を固定子内に嵌挿する場合、回転子の永久磁石が着
磁されていると、たとえば、その強力な磁力により回転
子が固定子コアの内周面に吸いついて移動不能にロック
されることがあり、回転子を固定子内に嵌挿することが
困難となる。
で回転子を固定子コアに嵌挿し、その嵌挿後、固定子の
巻線に着磁用電圧を印加して磁界を発生させ、その磁界
により未着磁の磁石を着磁する方法が採られている。
に対して回転子の位置を整合させた後、その位置で回転
子の未着磁の磁石が着磁され、永久磁石とされていた。
着磁方法では、磁束密度分布が均一にならないため、磁
性部材を均一に着磁することは困難であった。このた
め、着磁により永久磁石とされても、部分的に磁力の弱
い部分が生じ、電動機の特性向上を妨げる要因となって
いた。
な磁力とするためには、着磁時に固定子の巻線に流す電
流(着磁電流)を大きくする必要がある。しかし、着磁
電流が大きくなると、温度上昇が大きくなるとともに、
容量の大きな設備が必要となり、大型設備が必要となる
という問題点があった。
線のコイルエンドに作用する電磁的衝撃力が大きくなる
ため、着磁後にその巻線が変形してしまう。巻線が変形
すると、巻線がたとえば回転する回転子などと接触して
絶縁が破壊されたり、巻線に接続される端子が破壊され
るという問題が生ずる。
希土類磁石が用いられている場合には、大きな着磁電流
が必要となるため、上記問題が顕著となる。
流で強力かつ均一に着磁できる永久磁石型電動機の着磁
方法を提供することである。
石型電動機の着磁方法は、巻線を有する固定子に対し
て、磁性部材を有する回転子を回転可能に配置した状態
で磁性部材を着磁して永久磁石とする着磁方法におい
て、巻線に着磁用電圧を印加して所望の磁束密度分布を
生じさせ、磁束密度分布に対する回転子の位置を相対的
に変化させて磁性部材を着磁する。
方法によれば、磁性部材の着磁時に磁束密度分布に対す
る回転子の位置が相対的に変えられる。このため、最初
の着磁位置ではそれほど強く着磁されなかった部分で
も、回転子の位置を磁束密度分布に対して相対的に変え
ることで、その部分を磁束密度の大きい領域に位置させ
て強く着磁させることができる。このように回転子の位
置を変えることで、磁性部材のすべての部分を万遍なく
磁束密度の高い領域に位置させることができ、それによ
り小さい着磁電流で磁性部材全体をむらなく強く着磁す
ることが可能となる。
磁電流が小さくて済むため、温度上昇は抑制され、かつ
小型設備での強力な着磁が可能となるとともに、固定子
巻線の着磁後による変形を抑制でき、絶縁破壊や端子の
破損を防止することができる。
方法では、磁束密度分布に対する回転子の位置を相対的
に変化させる工程は、回転子を固定子に対して回転させ
る工程を有する。
方法によれば、回転子の回転方向における磁性部材の着
磁むらを解消することができる。
方法では、磁束密度分布に対する回転子の位置を相対的
に変化させる工程は、固定子に対して回転子の回転軸方
向に回転子を移動させる工程を有する。
方法によれば、回転子の回転軸方向における磁性部材の
着磁むらを解消することができる。
て図に基づいて説明する。
を装備したドーム型圧縮機の構成を示す概略断面図であ
り、図2は永久磁石型電動機の構成を示す上面図であ
り、図3は図2の矢印A方向から見た1相、1磁極の巻
線を示す側面図である。
には永久磁石型電動機Mが配置されており、その下部に
は圧縮機構CFが配置されている。
固定子4内に回転可能に配置された回転子7とを備えて
いる。固定子4は、固定子コア1と、巻線3とを有して
いる。固定子コア1は、多数枚の電磁鋼板からなる円環
状薄板を軸心方向(ドーム17の上下方向)に積層して
一体化された筒形状を有し、ドーム17の内壁に装着さ
れている。
面1aには軸心方向に延びる複数の凹溝からなる巻線挿
入部1bが周方向に等間隔をあけて形成されている。巻
線3は、この巻線挿入部1bに絶縁紙2を介在して嵌挿
されたu相、v相およびw相の3相の固定子巻線3U、
3V、3Wを有している。
に同心円状に配置され、外相巻線3U、中相巻線3V、
内相巻線3Wを構成している。この各相巻線3U、3
V、3Wはコイルをループ状に束ねた4つの磁極からな
っている。
V、3Wは、固定子コア1の巻線挿入部1bから立上が
る部分およびその立上がり部間をつなぐ水平部とを有し
ている。
は、回転子コア5と、磁石6とを有している。回転子コ
ア5は、固定子コア1の中央空間部にエアギャップを隔
てて配設されており、磁性材としての多数枚の電磁鋼板
製の円形薄板を軸心方向に積層した筒形状を有してい
る。磁石6は、この回転子コア5の周縁部の磁石挿入部
5a内に挿入されている。この回転子コア5の中心部に
はその軸心方向に貫通する軸挿通孔5bが形成されてお
り、その軸挿通孔5bにはクランク軸8の上端部が圧入
されて固定されている。このクランク軸8を介して永久
磁石型電動機Mは圧縮機構CFに駆動連結されている。
とえば2シリンダ型の回転式圧縮機であり、円盤状の3
つのサイドハウジング9、10、11と、円環状の2つ
のローラハウジング12a、12bと、リング状の2つ
のローラ14a、14bとを有している。
上下方向に並設されており、クランク軸8を軸支してい
る。2つのローラハウジング12a、12bは、各々、
サイドハウジング9、10間と、サイドハウジング1
0、11間とに気密状に挾持されている。クランク軸8
は、ローラハウジング12a、12bの各内部空間15
a、15b内に偏心部13a、13bを有している。ロ
ーラ14a、14bは、各々、この偏心部13a、13
bの外周に嵌められており、ローラハウジング12a、
12bの内周面に接触しながら偏心回転可能である。
部空間15a、15bにドーム17の外部から連通する
ように冷媒吸入部18a、18bが設けられている。こ
の冷媒吸入部18a、18bに通ずるようにドーム17
の外部にアキュムレータ21が配置されている。また、
圧縮機構CFによって高圧に圧縮された冷媒ガスをドー
ム17外へ吐出させるための冷媒吐出管19が永久磁石
型電動機Mの上方に設けられている。
3に電気的に接続され、電源接続部となる端子20が設
けられている。
ける磁石6の着磁方法について説明する。
未着磁の磁石6が挿入固定された後、回転子コア5の軸
挿通孔5bにクランク軸8の上端部が圧入される。そし
て、ドーム17内上部に固定子4が取付け固定される。
その固定子4内に、未着磁の磁石6の取付けられた回転
子7を嵌挿しながら、クランク軸8の下端部まわりに圧
縮機構CFが取付けられるとともにドーム17内下部に
嵌挿される。
置に対して整合させた後、巻線3に着磁電源としてパル
ス電圧が印加される。これにより、巻線3に着磁電流が
流れ、図4の一点鎖線に示すような磁界が発生する。な
お、図4の一点鎖線は着磁時の磁束の流れを示してい
る。
図5に示すように所定角度範囲内で回転させられる。さ
らに、図4の状態を基準として図5に示す方向と逆方向
に所定角度範囲内で回転子7が回転させられる。このよ
うにして未着磁の磁石6の着磁が行なわれ、未着磁の磁
石6は永久磁石となる。
位置を固定子4の位置に整合させた後は、この位置で未
着磁の磁石6が着磁されるだけであった。この場合、磁
石6の中央部には磁束線がほぼ垂直に入射するため、こ
の部分では磁束密度が高くなる。しかし、磁石6の両端
部R1、R2には磁束線が斜めに入射するため、この部
分では磁束密度が小さくなる。つまり、磁石6の中央部
は強く着磁されるのに比較して、両端部R1、R2は中
央部ほど強く着磁されない。
ように固定子4に対して回転子7が所定角度範囲内で回
転させられる。たとえば図4に示す位置で一旦着磁した
後に、図5に示す位置に回転子7を回転させれば、磁石
6の端部R2に磁束線がほぼ垂直に入射することにな
る。このため、この端部R2での磁束密度が高くなり端
部R2は強く着磁されることになる。この後さらに、回
転子7を図5と逆側に所定角度範囲内で回転させれば、
端部R2と同様に端部R1も中央部と同等の強さで着磁
されることになる。
対する回転角度を変えることで、磁性部材6の中央部お
よび端部R1、R2を万遍なく磁束密度の高い領域に位
置させることができ、それにより小さい着磁電流で磁性
部材6全体をむらなく強力に着磁することが可能とな
る。
かつ強力に着磁するのに着磁電流が小さくて済むため、
温度上昇は抑制され、かつ小型設備での強力な着磁が可
能となる。さらに、巻線3の着磁後による変形も抑制で
きるため、絶縁破壊や端子の破損を防止することもでき
る。
固定子4に対して回転させた場合について説明したが、
固定子4に対して回転子7の回転軸方向に回転子7を移
動させても上述と同様の効果が得られる。以下、そのこ
とについて実施の形態2にて詳細に説明する。
型電動機の着磁方法を工程順に示す概略断面図である。
本実施の形態における着磁方法では、上述したように回
転子7の固定子4に対する移動方向が実施の形態1と異
なる。つまり図6に示すように回転子7の位置を固定子
4の位置に整合させて一旦、着磁をした後、図7に示す
ように回転子7は、その回転軸(クランク軸8)方向に
沿って図中上方へ移動させられる。
転子7は、固定子4に対して回転軸方向に沿って図中下
方へ移動させられる。このようにして未着磁の磁石6は
着磁され、永久磁石となる。
位置を固定子4の位置に整合させた後は、この位置で磁
石6が着磁されるだけであった。この場合に、着磁時に
生ずる磁束のうち、固定子コア1の図中上端および下端
では、磁束が回転子7内を通らずにその上方もしくは下
方を通過する、いわゆる磁束の漏れが生じてしまう。こ
のため、磁性部材6の上端部R3および下端部R4で
は、磁束密度が低くなり、着磁の程度が弱くなる。
に示す位置で未着磁の磁石6を一旦着磁した後、図7に
示すように回転子7が固定子4に対して図中上方へ移動
させられる。これにより、磁石6の下端部R4が磁束密
度の高い領域に位置することになり、この下端部R4は
強力に着磁される。
子4に対して図中下側へ移動させられる。これにより、
磁石6の上端部R3が磁束密度の高い領域に位置するこ
とになり、この上端部R3は強力に着磁される。
時に回転子7を固定子4に対して移動させることで小さ
い着磁電流で磁石6の回転軸方向の各部を均一かつ強力
に着磁することが可能となる。着磁電流を小さくできる
ため、上述した実施の形態1と同様、温度上昇を抑制で
き、かつ小型設備での強力な着磁が可能となり、かつ巻
線3の着磁後の変形も抑制できる。
方向の移動と実施の形態2における回転軸方向の移動と
は、各々別個に行なわれてもよく、また組合せて行なわ
れてもよい。
の移動方向は、上記の回転方向および回転軸方向に限定
されるものではなく、いかなる方向であってもよい。
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
磁方法は、巻線を有する固定子に対して、磁性部材を有
する回転子を回転可能に配置した状態で磁性部材を着磁
して永久磁石とする着磁方法において、巻線に着磁用電
圧を印加して所望の磁束密度分布を生じさせ、磁束密度
分布に対する回転子の位置を相対的に変化させて磁性部
材を着磁する。
方法によれば、磁性部材の着磁時に磁束密度分布に対す
る回転子の位置が相対的に変えられる。このため、最初
の着磁位置ではそれほど強く着磁されなかった部分で
も、回転子の位置を磁束密度分布に対して相対的に変え
ることで、その部分を磁束密度の大きい領域に位置させ
て強く着磁させることができる。このように回転子の位
置を変えることで、磁性部材のすべての部分を万遍なく
磁束密度の高い領域に位置させることができ、それによ
り小さい着磁電流で磁性部材全体をむらなく強く着磁す
ることが可能となる。
磁電流が小さくて済むため、温度上昇は抑制され、かつ
小型設備での強力な着磁が可能となるとともに、固定子
巻線の着磁後による変形を抑制でき、絶縁破壊や端子の
破損を防止することができる。
方法では、磁束密度分布に対する回転子の位置を相対的
に変化させる工程は、回転子を固定子に対して回転させ
る工程を有する。
方法によれば、回転子の回転軸方向における磁性部材の
着磁むらを解消することができる。
方法では、磁束密度分布に対する回転子の位置を相対的
に変化させる工程は、固定子に対して回転子の回転軸方
向に回転子を移動させる工程を有する。
方法によれば、回転子の回転軸方向における磁性部材の
着磁むらを解消することができる。
機を装備したドーム型圧縮機の構成を概略的に示す断面
図である。
機の構成を示す概略上面図である。
示す側面図である。
機の着磁方法を示す第1工程図である。
機の着磁方法を示す第2工程図である。
機の着磁方法を示す第1工程図である。
機の着磁方法を示す第2工程図である。
機の着磁方法を示す第3工程図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 巻線(3)を有する固定子(4)に対し
て、磁性部材(6)を有する回転子(7)を回転可能に
配置した状態で前記磁性部材(6)を着磁して永久磁石
とする、永久磁石型電動機の着磁方法において、 前記巻線(3)に着磁用電圧を印加して所望の磁束密度
分布を生じさせ、前記磁束密度分布に対する前記回転子
(7)の位置を相対的に変化させて前記磁性部材(6)
を着磁する、永久磁石型電動機の着磁方法。 - 【請求項2】 前記磁束密度分布に対する前記回転子
(7)の位置を相対的に変化させる工程は、前記回転子
(7)を前記固定子(4)に対して回転させる工程を有
する、請求項1に記載の永久磁石型電動機の着磁方法。 - 【請求項3】 前記磁束密度分布に対する前記回転子
(7)の位置を相対的に変化させる工程は、前記固定子
(4)に対して前記回転子(7)の回転軸方向に前記回
転子(7)を移動させる工程を有する、請求項1に記載
の永久磁石型電動機の着磁方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6725198A JP3601288B2 (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 永久磁石型電動機の着磁方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6725198A JP3601288B2 (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 永久磁石型電動機の着磁方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11266570A true JPH11266570A (ja) | 1999-09-28 |
JP3601288B2 JP3601288B2 (ja) | 2004-12-15 |
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ID=13339536
Family Applications (1)
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JP6725198A Expired - Lifetime JP3601288B2 (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 永久磁石型電動機の着磁方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3601288B2 (ja) |
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- 1998-03-17 JP JP6725198A patent/JP3601288B2/ja not_active Expired - Lifetime
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