JP2996226B2 - 永久磁石型電動機の着磁方法 - Google Patents

永久磁石型電動機の着磁方法

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JP2996226B2 JP6725298A JP6725298A JP2996226B2 JP 2996226 B2 JP2996226 B2 JP 2996226B2 JP 6725298 A JP6725298 A JP 6725298A JP 6725298 A JP6725298 A JP 6725298A JP 2996226 B2 JP2996226 B2 JP 2996226B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石型電動機
の着磁方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁性材からなる固定子コアに
装着された巻線への通電により回転磁界を発生する固定
子と、この固定子コア内に回転可能に配置され、永久磁
石を有する回転子とを備えてなる永久磁石型電動機はよ
く知られており、省エネルギー化の観点から、たとえば
空気調和機用圧縮機の電動機として使用されている。
【0003】このような永久磁石型電動機の組立時に回
転子を固定子内に嵌挿する場合、回転子の永久磁石が着
磁されていると、たとえば、その強力な磁力により回転
子が固定子コアの内周面に吸いついて移動不能にロック
されることがあり、回転子を固定子内に嵌挿することが
困難となる。
【0004】このため、従来、磁石を未着磁状態のまま
で回転子を固定子コアに嵌挿し、その嵌挿後、固定子の
巻線に着磁用電圧を印加して磁界を発生させ、その磁界
により未着磁状態の磁石を着磁する方法が採られてい
る。このような着磁方法のうち従来のものを以下に具体
的に説明する。
【0005】図7は従来の着磁方法を説明するための永
久磁石型電動機の構成を示す上面図であり、図8は図7
の矢印A方向から見た最外周の巻線の構成を示す側面図
である。
【0006】図7と図8とを参照して、上述したように
永久磁石型電動機Mは、巻線3を備えた固定子コア1か
らなる固定子4と、磁石6を備えた回転子コア5からな
る回転子7とを有している。回転子7は、固定子コア1
の貫通孔1a内にエアギャップを介して回転可能に配置
されている。
【0007】巻線3は、固定子コア1の端面上において
貫通孔1aを取囲むように同心円状に配置された外相、
中相および内相巻線3U、3V、3Wを有しており、各
相巻線3U、3V、3Wは銅線をループ状に束ねた4つ
の磁極に分かれている。この各相巻相3U、3V、3W
は、図8に示すように、固定子コア1に内挿された部分
では固定子コア1の一方端面から他方端面へ直線状に延
びており、かつ端面上では立上がり部と水平部とからな
る形状を有している。なお、固定子コア1の内周面1a
には軸心方向に延びる複数の凹溝からなるスロット(図
示せず)が周方向に等間隔に形成されており、各相巻線
3U、3V、3Wはそのスロットに嵌挿されている。
【0008】そして、固定子コア1の貫通孔1a内に回
転子7が嵌挿された状態で、未着磁状態の磁石6の着磁
が行なわれる。従来の着磁方法は、図9に示すように中
性点20で互いに電気的に接続された各相巻線3U、3
V、3Wのうちの外相および中相巻線3U、3Vの間に
着磁電源としてパルス電圧を印加することで行なわれ
る。これにより、回転磁界が発生し、この磁界によって
未着磁状態の磁石6が着磁され、永久磁石となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の着磁方
法では、絶縁破壊や耐電圧不良が生じるという問題があ
った。以下、そのことについて詳細に説明する。
【0010】従来例において、外相および中相巻線3
U、3Vに着磁用電圧を印加すると、外相および中相巻
線3U、3Vの各立上がり部には図10に示す方向に電
流が流れ、磁界が発生する。この外相および中相巻線3
U、3Vの立上がり部に流れる電流と磁界との関係によ
り、フレミングの左手の法則に従って、外相および中相
巻線3U、3Vの立上がり部は図中矢印で示すように内
周方向へ力を受ける。この力により、外相および中相巻
線3U、3Vは内周側へ動き、着磁後に内周側へ変形し
た状態となってしまう。
【0011】特に、電動機の性能を高めるため磁石6に
希土類磁石が用いられている場合には、大きな着磁エネ
ルギーが必要となるため、外相および中相巻線3U、3
Vに印加する着磁用の電圧も大きくする必要がある。こ
の場合には、着磁時に外相および中相巻線3U、3Vが
内周方向へ受ける力はより大きくなり、着磁後の巻線3
の内周方向への変形量も大きくなる。
【0012】このため、巻線3は、電動機の作動時に回
転する回転子7と接触してその絶縁が破壊されてしまう
という問題が生じる。
【0013】この問題を解決するために、巻線3にワニ
ス(接着剤)などで固着処理を施して、巻線3の着磁後
の変形を防止することが考えられる。
【0014】実際に巻線3にワニス処理を施し、着磁用
の電圧を印加してみると、着磁後の巻線3の内周方向へ
の変形はほとんどなかった。しかし、着磁時に外相巻線
3Uが外周方向へ一瞬動くのが確認された。これは以下
のように考えられる。
【0015】図11の領域R2 のように外相および中相
巻線3U、3Vの各水平部に同方向の電流が流れるとこ
ろでは、右ねじの法則に従って生じる磁界の向きが外相
および中相巻線3U、3Vにおいて同じとなる。このた
め、この領域における外相および中相巻線3U、3Vは
矢印で示すように互いに引き合い、それらの引き合う力
は互いに相殺されるため外相および中相巻線3U、3V
は動かない。
【0016】これに対して、領域R1 に示すように外相
および中相巻線3U、3Vの各水平部に逆方向の電流が
流れるところでは、外相および中相巻線3U、3Vに生
ずる磁界の向きが逆向きとなる。このため、外相および
中相巻線3U、3Vには矢印で示すように反発力が生じ
る。特に外相巻線3Uは、巻線3の固定子コア1への嵌
挿時において最初に嵌挿され、その後に中相巻線3V、
内相巻線3Wと嵌挿されるたびに外周側へ押し寄せられ
るため、外周側へ大きなストレスを受けている。この外
周方向へストレスを受けた状態で、さらに上記の外周側
への反発力が加わることにより、外相巻線3Uが外周方
向へ一瞬動くと考えられる。
【0017】この外相巻線3Uの外周方向への一瞬の動
きにより、図12に示すように外相巻線3Uの立上がり
部はスロット1b外周に衝撃を伴って接触する。これに
より、固定子コア1と外相巻線3Uとを絶縁するための
絶縁子2または外相巻線3U表面を被覆するエナメル3
aに傷(新たな傷もしくは最初からあった傷が拡大した
もの)が発生する。この傷によって、外相巻線3Uと固
定子コア1とがショートする、いわゆるレアショートが
生じ、耐電圧不良が生ずる。
【0018】それゆえ、本発明の目的は、巻線の着磁後
の内周方向への変形を防止するとともに、着磁時の電磁
的衝撃による耐電圧不良を防止できる永久磁石型電動機
の着磁方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の永久磁
石型電動機の着磁方法は、端面に孔を有する固定子コア
と、固定子コアの端面上において孔の周囲を取囲むよう
に配置され固着処理された複数相の巻線とを有する固定
子の孔内に、未着磁状態の磁性部材を有する回転子を回
転可能に配置した状態で、磁性部材を着磁して永久磁石
とする永久磁石型電動機の着磁方法において、複数相の
巻線のうち固定子コアの端面上において外周側に配置さ
れた外相巻線には着磁用電圧を印加せずに、外相巻線よ
り内周側に配置された中相巻線と中相巻線より内周側に
配置された内相巻線との双方に着磁用電圧を印加するこ
とにより磁性部材を着磁する。
【0020】請求項1に記載の永久磁石型電動機の着磁
方法では、磁性部材の着磁時に電圧が印加された巻線の
立上がり部は内周側へ変形しようとするが、各巻線は固
着処理により強固に固定されているため、その内周側へ
の変形は防止される。このため、この巻線が内周に位置
する回転子などに接触して、その絶縁が破壊されること
が防止される。
【0021】また、着磁時に電圧が印加された巻線の水
平部は通電による反発力で一瞬、外周側へ動こうとす
る。しかし、この巻線の外周には外相巻線があるため、
この外相巻線が壁の役割をなし、内周側の巻線が外周側
へ動くことは防止される。このため、この内周側の巻線
が外周側へ動くことによる固定子コアと巻線との絶縁破
壊は防止され、着磁後の耐電圧を向上することができ
る。
【0022】
【0023】また中相巻線と内相巻線との双方に着磁用
電圧が印加されるため、着磁用電圧を中相巻線と内相巻
線とに分担させることができる。
【0024】請求項に記載の永久磁石型電動機の着磁
方法では、外相巻線と中相巻線と内相巻線との各一方端
同士が中性点で電気的に接続されている。内相巻線と中
相巻線との双方に電圧を印加する工程は、内相巻線と中
相巻線との各他方端の間に着磁用電圧を印加する工程を
有する。
【0025】請求項に記載の永久磁石型電動機の着磁
方法によれば、外相巻線に着磁用電圧を印加することな
く、中相巻線と内相巻線とにのみ着磁用電圧を印加する
ことが可能となる。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図に基づいて説明する。
【0031】図1は本発明の一実施の形態における永久
磁石型電動機を装備したドーム型圧縮機の構成を示す概
略断面図であり、図2は永久磁石型電動機の構成を示す
上面図である。
【0032】主に図1を参照して、ドーム17内の上部
には永久磁石型電動機Mが配置されており、その下部に
は圧縮機構CFが配置されている。
【0033】永久磁石型電動機Mは、固定子4と、その
固定子4内に回転可能に配置された回転子7とを備えて
いる。固定子4は、固定子コア1と、巻線3とを有して
いる。固定子コア1は、多数枚の電磁鋼板からなる円環
状薄板を軸心方向(ドーム17の上下方向)に積層して
一体化された筒形状を有し、ドーム17の内壁に装着さ
れている。
【0034】主に図2を参照して、固定子コア1の内周
面1aには軸心方向に延びる複数の凹溝からなるスロッ
ト1bが周方向に等間隔をあけて形成されている。巻線
3は、このスロット1bに絶縁紙2を介在して嵌挿され
たu相、v相およびw相の3相の固定子巻線3U、3
V、3Wを有している。
【0035】これら3相の巻線3U、3V、3Wは互い
に同心円状に配置され、外相巻線3U、中相巻線3V、
内相巻線3Wを構成している。この各相巻線3U、3
V、3Wはコイルをループ状に束ねた4つの磁極からな
っている。
【0036】これら各相巻線3U、3V、3Wは、図8
を用いて説明したように、固定子コア1のスロットから
立上がる部分およびその立上がり部間を繋ぐ水平部とを
有している。
【0037】主に図1と図2とを参照して、回転子7
は、回転子コア5と、磁石6とを有している。回転子コ
ア5は、固定子コア1の中央空間部にエアギャップを隔
てて配設されており、磁性材としての多数枚の電磁鋼板
製の円形薄板を軸心方向に積層した筒形状を有してい
る。磁石6は、この回転子コア5の周縁部の磁石挿入部
5a内に挿入され、たとえば希土類磁石よりなってお
り、回転子コア5内にたとえば4つ配置されている。こ
の回転子コア5の中心部にはその軸心方向に貫通する軸
挿通孔5bが形成されており、その軸挿通孔5bにはク
ランク軸8の上端部が圧入されて固定されている。この
クランク軸8を介して永久磁石型電動機Mは圧縮機構C
Fに駆動連結されている。
【0038】主に図1を参照して、圧縮機構CFは、た
とえば2シリンダ型の回転式圧縮機であり、円盤状の3
つのサイドハウジング9、10、11と、円環状の2つ
のローラハウジング12a、12bと、リング状の2つ
のローラ14a、14bとを有している。
【0039】3つのサイドハウジング9、10、11は
上下方向に並設されており、クランク軸8を軸支してい
る。2つのローラハウジング12a、12bは、各々、
サイドハウジング9、10間と、サイドハウジング1
0、11間とに気密状に挟持されている。クランク軸8
は、ローラハウジング12a、12bの各内部空間15
a、15b内に偏心部13a、13bを有している。ロ
ーラ14a、14bは、各々、この偏心部13a、13
bの外周に嵌められており、ローラハウジング12a、
12bの内周面に接触しながら偏心回転可能である。
【0040】このローラハウジング12a、12bの内
部空間15a、15bにドーム17の外部から連通する
ように冷媒吸入部18a、18bが設けられている。こ
の冷媒吸入部18a、18bに通ずるようにドーム17
の外部にアキュムレータ21が配置されている。また、
圧縮機構CFによって高圧に圧縮された冷媒ガスをドー
ム17外へ吐出させるための冷媒吐出管19が永久磁石
型電動機Mの上方に設けられている。
【0041】なお、ドーム17の上端部外面には、巻線
3に電気的に接続され、電源接続部となる端子20が設
けられている。
【0042】次に、上記構成の永久磁石型電動機Mにお
ける磁石6の着磁方法について説明する。
【0043】図1を参照して、まず回転子コア5の磁石
挿入部5a内に、未着磁状態の磁石6が挿入固定された
後、回転子コア5の軸挿通孔5bにクランク軸8の上端
部が圧入される。そして、ドーム17内上部に固定子4
が取付け固定される。この固定子4内に、未着磁状態の
磁石6の取付けられた回転子7を嵌挿しながら、クラン
ク軸8の下端部まわりに圧縮機構CFが取付けられると
ともにドーム17内下部に嵌挿される。
【0044】この後、図3に示すように中性点20で互
いに電気的に接続された各相巻線3U、3V、3Wのう
ち中相および内相巻線3V、3W間に着磁電源としてパ
ルス電圧が印加される。これにより、回転磁界が発生さ
れ、この回転磁界によって未着磁状態の磁石6は着磁さ
れて永久磁石となる。
【0045】なお、着磁電源の中相および内相巻線3
V、3Wへの接続は、図1に示す端子20に着磁電源を
接続することで行なわれる。
【0046】本実施の形態では、図3に示すように中相
および内相巻線3V、3Wに着磁電源が印加される。こ
のため、中相および内相巻線3V、3Wの各立上がり部
には、図4に示す方向に電流が流れる。このため、上述
と同様、各立上がり部に流れる電流の方向とそれによっ
て生ずる磁界の方向との関係からフレミングの左手に基
づいて各立上がり部には内周方向への力が働くことにな
る。
【0047】しかし、本実施の形態では、各相巻線3
U、3V、3Wはワニス(接着剤)により強力に固着さ
れているため、各相巻線3U、3V、3Wが内周側へ変
形することは防止される。このため、この変形した各相
巻線3U、3V、3Wが内周に位置する回転子7に接触
して絶縁が破壊されることは防止される。
【0048】また、図5に示す領域R1 では中相および
内相巻線3V、3Wに逆方向の電流が流れるため、この
領域R1 では、中相および内相巻線3V、3W間に互い
に反発力が働く。このため、巻線3がワニスにより固着
されている場合には、この反発力により中相巻線3Vが
外周側へ一瞬動こうとする。
【0049】しかし、中相巻線3Vの外周には外相巻線
3Uが存在しているため、この中相巻線3Uの外周側へ
の電磁的衝撃力は外相巻線3Uによって緩和される。つ
まり、外相巻線3Uが中相巻線3Vの壁の役割をなすた
め、中相巻線3Vに働く電磁的衝撃力による中相巻線3
Vの外周側への動きは防止される。したがって、巻線3
と固定子コア1との間の絶縁子2および巻線3の表面を
被覆するエナメルに傷が生ずることは防止され、着磁後
の耐電圧不良を低減することが可能となる。
【0050】なお、上記の実施の形態では、中相および
内相巻線3V、3Wの間に着磁電源を接続した場合につ
いて説明したが、図6に示すように内相または中相巻線
3V、3Wのいずれか一方の端部と中性点20との間に
着磁電源が接続されてもよい。
【0051】つまり、中相または内相巻線3V、3Wの
ように外周側にさらに巻線が存在するような巻線であれ
ば、着磁時に上記のような外周側への電磁的衝撃力が加
わっても、外周側に位置する巻線がその電磁的衝撃力を
緩和するため、上記実施例と同様、着磁後の耐電圧不良
を低減することができる。
【0052】なお、上記の実施の形態では、各相巻線3
U、3V、3Wを固着する方法としてワニス処理を用い
た場合について説明したが、これに限定されるものでは
なく、各相巻線3U、3V、3Wを固着できる方法であ
ればいかなる方法が用いられてもよい。
【0053】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0054】
【発明の効果】請求項1に記載の永久磁石型電動機の着
磁方法では、磁性部材の着磁時に電圧が印加された巻線
の立上がり部は内周側へ変形しようとするが、各巻線は
固着処理により強固に固定されているため、その内周側
への変形は防止される。このため、この巻線が内周に位
置する回転子などに接触して、その絶縁が破壊されるこ
とが防止される。
【0055】また、着磁時に電圧が印加された巻線の水
平部は通電による反発力で一瞬、外周側へ動こうとす
る。しかし、この巻線の外周には外相巻線があるため、
この外相巻線が壁の役割をなし、内周側の巻線が外周側
へ動くことは防止される。このため、この内周側の巻線
が外周側へ動くことによる固定子コアと巻線との絶縁破
壊は防止され、着磁後の耐電圧を向上することができ
る。
【0056】
【0057】また中相巻線と内相巻線とに着磁用電圧が
印加されるため、着磁用電圧を中相巻線と内相巻線とに
分担させることができる。
【0058】請求項に記載の永久磁石型電動機の着磁
方法では、外相巻線と中相巻線と内相巻線との各一方端
同士が中性点で電気的に接続されている。内相巻線と中
相巻線との双方に電圧を印加する工程は、内相巻線と中
相巻線との各他方端の間に着磁用電圧を印加する工程を
有する。
【0059】請求項に記載の永久磁石型電動機の着磁
方法によれば、外相巻線に着磁用電圧を印加することな
く、中相巻線と内相巻線とにのみ着磁用電圧を印加する
ことが可能となる。
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における永久磁石型電動
機を装備したドーム型圧縮機の構成を概略的に示す断面
図である。
【図2】本発明の一実施の形態における永久磁石型電動
機の構成を示す概略上面図である。
【図3】本発明の一実施の形態における永久磁石型電動
機の着磁方法での着磁電源の接続の様子を示す図であ
る。
【図4】着磁時に各相巻線の立上がり部に働く力を示す
図である。
【図5】着磁時に各相巻線の水平部に働く力を示す図で
ある。
【図6】中相または内相巻線のいずれか一方と中性点と
の間に着磁電源を接続した様子を示す図である。
【図7】永久磁石型電動機の構成を示す概略上面図であ
る。
【図8】図7の矢印A方向から見た巻線の構成を示す図
である。
【図9】従来の永久磁石型電動機の着磁方法での着磁電
源の接続の様子を示す図である。
【図10】従来の永久磁石型電動機の着磁方法における
各相巻線の立上がり部に働く力を示す図である。
【図11】従来の永久磁石型電動機の着磁方法における
各相巻線の水平部に働く力を示す図である。
【図12】外相巻線が電磁的衝撃力を受けた場合に生ず
る問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1 固定子コア 3 巻線 3U 外相巻線 3V 中相巻線 3W 内相巻線 4 固定子 5 回転子コア 6 磁石 7 回転子 20 中性点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山元 康路 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社 滋賀製作所内 (56)参考文献 特開 平9−182388(JP,A) 特開 平6−315252(JP,A) 特開 昭57−142165(JP,A) 特開 平3−118749(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 15/03 H02K 1/27 H01F 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端面に孔(1a)を有する固定子コア
    (1)と、前記固定子コア(1)の端面上において前記
    孔(1a)の周囲を取囲むように配置され固着処理され
    た複数相の巻線(3U、3V、3W)とを有する固定子
    (4)の前記孔(1a)内に、未着磁状態の磁性部材
    (6)を有する回転子(5)を回転可能に配置した状態
    で、前記磁性部材(6)を着磁して永久磁石とする永久
    磁石型電動機の着磁方法において、 複数相の前記巻線(3U、3V、3W)のうち前記固定
    子コア(1)の端面上において外周側に配置された外相
    巻線(3U)には着磁用電圧を印加せずに、前記外相巻
    線(3U)より内周側に配置された中相巻線(3V)と
    前記中相巻線(3V)より内周側に配置された内相巻線
    (3W)との双方に着磁用電圧を印加することにより前
    記磁性部材(6)を着磁する、永久磁石型電動機の着磁
    方法。
  2. 【請求項2】 前記外相巻線(3U)と前記中相巻線
    (3V)と前記内相巻線(3W)との各一方端同士が中
    性点(20)で電気的に接続されており、 前記内相巻線(3W)と前記中相巻線(3V)との双方
    に電圧を印加する工程は、前記内相巻線(3W)と前記
    中相巻線(3V)との各他方端の間に着磁用電圧を印加
    する工程を有する、請求項に記載の永久磁石型電動機
    の着磁方法。
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