JP4193726B2 - 同期誘導電動機の回転子及び圧縮機 - Google Patents

同期誘導電動機の回転子及び圧縮機 Download PDF

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本発明は、誘導トルクを用いることによって起動し、リラクタンストルクを用いることによって同期運転する同期誘導電動機の回転子に関するものである。
従来の同期誘導電動機の回転子においては、電磁鋼板により構成された回転子鉄心にリラクタンストルクを発生するように複数のスリット及びスロットが設けられている。そして、一部のスロット面積を拡大して、スロットに導体を設けて短絡環でかご形二次導体を生成し、回転子を構成している(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−197325号公報 (第6頁、図7)
従来の同期誘導電動機の回転子では、複数の棒状導体部のうちの面積の小さい棒状導体部と、その近傍のスリットとの間の長さが長くなり、この部分のコアシートを通って磁束が流れ、q軸方向の漏れ磁束が増加する。その結果、リラクタンストルクが低下して、電動機の効率が悪化するという課題があった。
また、固定子鉄心(図示せず)に主巻線及び補助巻線からなる巻線が施され、起動コンデンサを介して、固定子巻線に単相交流電源が接続された場合、主巻線及び補助巻線で作られる合成磁界は楕円形状になることが多い。特に電動機の起動時は楕円磁界が強くなり、楕円磁界の方向と回転子鉄心のd軸またはq軸の方向がほぼ一致してしまうと、スロットに鎖交する磁束がなくなって、スロットに流れる二次電流が小さくなり、電動機を起動できないという課題があった。
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、q軸方向の漏れ磁束を低減し、効率のよい同期誘導電動機を得ることを目的とする。
また、起動時には誘導トルクによって確実に起動できる信頼性の高い同期誘導電動機を得ることを目的とする。
また、本発明に係わる同期誘導電動機の回転子は、複数枚積層して回転子鉄心を形成する円板状の電磁鋼板と、前記電磁鋼板に設けられ互いに並設されて磁束の流れやすい方向であるd軸及び磁束の流れにくい方向であるq軸で磁極突起を形成するための複数のスリットと、前記電磁鋼板の外周近傍に複数設けた導電性材が充填されたスロットであって、その一部を前記スリットの両端部に配置したスロットと、を備え、前記回転子鉄心の回転中心を通り前記スリットの長手方向に延びる方向をA軸とし、前記回転中心を通って前記A軸に電気角で90度ずれた軸をB軸として、前記A軸及び前記B軸のそれぞれに前記スリット及び前記スロットを対称に配置した時の前記スリット及び前記スロットの位置に対し、少なくとも一つの前記スロットを前記対称な位置から前記電磁鋼板の外周に沿ってずれた位置に配置して、前記スリット及び前記スロットで形成される前記d軸及び前記q軸がそれぞれ前記回転中心を通らないように構成したものである。
本発明の同期誘導電動機の回転子は、起動時に流れる二次電流を有効にスロットに流すことができ、さらにq軸方向の磁束漏れを低減してリラクタンストルクを増加し、効率のよい同期誘導電動機の回転子を得ることができる。
また、固定子鉄心でできる磁界と回転子鉄心のd軸及びq軸の方向とをずらすことで起動時に楕円磁界になっても確実にスロットに二次電流を流すことができ、信頼性の高い同期誘導電動機の回転子を得ることができる。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1について図を用いて説明する。図1は実施の形態1である同期誘導電動機の回転子鉄心を示す断面図であり、回転軸に垂直な方向の断面を示している。同期誘導電動機の一例として、ここでは2極の磁極突起を有する回転子について説明する。
図1において、回転子鉄心1は磁性材である電磁鋼板により構成され、厚さは0.1〜1.5mm程度の円板状であり複数枚積層して回転子鉄心1を形成する。この回転子鉄心1を構成する電磁鋼板に設けられ互いに並設された複数のスリット2は、内部に非磁性材でかつ導電性材の充填材、例えばアルミニウムが充填されている。また、複数のスロット3が回転子鉄心1を構成する電磁鋼板の外周近傍の円周に沿って設けられ、大部分のスロット3は並設するスリット2の長手方向の延長線上の両端部に配置されている。このスロット3もスリット2と同様に内部に非磁性材でかつ導電性材として、アルミニウムが充填されている。隣り合うスリット2の間は電磁鋼板で構成され、磁路となるストリップ4が形成される。さらに、回転子鉄心1の外周部には、スリット2またはスロット3の外側に0.1〜数mm程度の薄い部分で連結された電磁鋼板の外周薄肉部5が形成されている。シャフト6は圧入や焼き嵌めなどにより回転子鉄心1に固着され、回転子鉄心1とシャフト6は一体で回転する。またスリット2とスロット3との間の薄肉部7は、0.1〜数mm程度の幅の磁性材である電磁鋼板であり、スリット2とそのスリット2の端部に配置されたスロット3を分離するように構成されている。以下、この薄肉部7をリブと称する。リブ7によってスリット2と分離されているスロット3の外周側の外周薄肉部5の一部には、非磁性材または空間による非磁性部分である間隙8を設け、電磁鋼板の外周薄肉部5の一部を磁気的に分離している。この非磁性部分は、ここではスロット3の外周側にある外周薄肉部5の一部を例えば切断してオープンにしたオープンスロットとし、なにも充填せずに空間で構成している。また、10は必要に応じて設けられた開口部で、回転子鉄心1の積層方向に貫通して設けられた穴であり、冷凍サイクルを構成する圧縮機などに本電動機を用いた場合に冷媒などの通路となる。
また、図2は本実施の形態に係る同期誘導電動機の回転子を示す斜視図であり、回転子鉄心1の電磁鋼板の積層方向両端部には、スロット3の充填材料と同一のアルミニウムによるエンドリング9が形成されている。エンドリング9に設けられた穴9aは、例えばダイカスト法で回転子を成形する際のエンドリング内周型の凸部である。スリット2及びスロット3とエンドリング9に充填されたアルミニウムによって、かご形の二次導体が形成される。
また、回転子鉄心1のスリット2に充填されたアルミニウムは非磁性材であり、図1に示すように回転子鉄心1は磁束の流れやすい方向であるd軸と、磁束の流れにくい方向であるq軸が形成される。このq軸とd軸との磁気抵抗に差が生じ、固定子(図示せず)で生成された磁束は回転子の位置によって磁極突起を有し、リラクタンストルクを発生する。
このような構成の同期誘導電動機の特徴は次の通りである。
固定子巻線に50Hz及び60Hzの商用電源を接続して同期誘導電動機を運転させた場合、かご形の二次導体に二次電流が流れるため、特別な起動装置を必要とせずに電動機を起動することができる。このため、低コストな同期誘導電動機を得ることができる。
また、d軸とq軸による磁極突起を有し、リラクタンストルクを発生するので同期運転が可能となるため、通常運転時は二次銅損を低減させた高効率な電動機を得ることができる。
本実施の形態による構成では、図1に示すように、0.1〜数mm程度の幅のリブ7によってスリット2とスロット3とを分離し、隣り合うストリップ4が電磁鋼板である磁性材で連結される。図3は本実施の形態に係る回転子鉄心の一部を拡大して示す拡大図であり、回転子鉄心1と固定子鉄心11との位置関係を示している。固定子鉄心11には固定子スロット14が設けられ、この中に固定子巻線12が施されている。電動機の起動時には、固定子巻線12で作られた磁束は図3の点線矢印で示すように固定子鉄心11と回転子鉄心1の間の空隙を通り、ストリップ4及びリブ7に流れてスロット3の周りを通る。この磁束によってスロット3に二次電流が流れ、起動トルクを発生する。リブ7を設けない場合には、固定子鉄心11に発生した磁束が固定子鉄心11に戻る際、スロット3の周りを通るとは限らなかった。本実施の形態では、リブ7を設けることで、二次電流をより有効にスロット3に流すことができ、電動機の起動性能をより改善させることができる。
一方、リブ7を設けることによりq軸方向の磁束の一部はリブ7に流れるため、リブ7がない場合と比較して、q軸方向の磁束が流れやすくなってしまう。その結果、同期運転時にはリラクタンストルクが低下して、電動機の効率を悪化させる方向に作用する。そこで、本実施の形態では、リブ7でスリット2と分離されているスロット3の外周薄肉部5の一部をカットしてオープンスロット8を設けた。このため、外周薄肉部5を通っていたq軸方向の磁束の漏れを、オープンスロット8を設けたことで低減させることができ、効率のよい同期誘導電動機の回転子を得ることができる。もちろん、オープンスロット8を設けることで、起動時にも固定子鉄心からの磁束がスロット3の外周薄肉部5を通るのを防ぐので、起動性能を改善するようにも作用する。
図3において、Fはオープンスロット8の周方向の長さである。オープンスロット8の周方向の長さFは、あまり小さいとオープンスロット8を設けない場合と同様に磁束が流れてしまう。即ち起動時には、固定子巻線12によって作られた磁束が外周薄肉部5に流れて、スロット3に有効に二次電流を流すことを妨げる可能性がある。また、q軸方向の磁束が通り易くなって、同期運転時に効率が低減する可能性がある。このため、オープンスロット8の周方向の長さFは、ある程度大きく設けたほうがよい。
例えば、図3に示すように、回転子鉄心1とその周囲に配置される固定子鉄心11の空隙の長さをGとした場合、オープンスロット8の周方向の長さFを、空隙の長さG以上の長さとすることが望ましい。オープンスロット8の長さFを空隙の長さG以上とすることで、確実に図3に示すように固定子鉄心11からの磁束がスロット3の周囲に流れて、電動機を起動するのに必要な起動トルクを得ることができる。さらに、同期運転時にもq軸方向の漏れ磁束を低減でき、効率の低下を防止できる信頼性の高い同期誘導電動機の回転子を得ることができる。
なお、オープンスロット8は空間ではなく、非磁性材を充填しても同様の効果を得ることができる。例えば非磁性材でかつ導電性材の充填材、例えばアルミニウムを充填した場合には、オープンスロット8の部分も二次電流を流すことができ、スロット3に二次電流が流れやすくなるため、起動性能のよい同期誘導電動機を得ることができる。また、図3に示したようにオープンスロット8になにも充填せず空間で構成した場合は、ニ次銅損を低減でき高効率な同期誘導電動機を得ることができる。
さらに、リブ7を設けることで、回転子の径方向の強度を強くするように作用するので、回転時の遠心力に対する強度を高めることにもなる。
図4は本実施の形態に係る同期誘導電動機の別の構成の回転子鉄心1の一部を示す説明図である。この図はq軸方向に回転子鉄心1の半分を示したものである。複数のスロット3の外周側に非磁性部分であるオープンスロット8を設け、隣接するオープンスロット8間の回転中心から見た角度の少なくとも一つが、他の隣接するオープンスロット8間の角度と異なるように、オープンスロット8を配置している。
従来の同期誘導電動機は、通常運転時にはリラクタンストルクを利用して同期運転をしているため、回転子の位置に応じてトルク脈動を発生することが多く、このトルク脈動により振動や騒音を引き起こすことがある。これに対し、図4に示すように、隣接するオープンスロット8間の回転中心から見た角度が、例えばA1=A5<A2<A3<A4になるように、オープンスロット8を配置した。このように構成することで、回転子が回転する際、オープンスロット8が規則的に所定の回転位置にやってくるのではなく不規則になるため、発生するトルク脈動の周波数成分を分散できる。従って低振動や低騒音である同期誘導電動機の回転子を得ることができる。
このように角度A1〜A5の一部を異なるように構成してもよいし、またすべて異なるように構成してもよい。オープンスロット8間の回転中心から見た角度の少なくとも一つが、他の角度と異なるように構成すれば、ある程度の効果を奏するが、すべて異なるように構成すると、大きな効果が得られる。このオープンスロット8はスロット3の外周側と回転子鉄心1の外周を接続するように設けるので、その位置はスロット3の外周側で周方向にある程度自由度がある。このため、スロット3の位置や大きさを変更しなくても、トルク脈動による振動や騒音を改善できる。
以下、図2に示す回転子の製造方法の一例について説明する。スリット2及びスロット3にはダイカスト法により導電性材で非磁性材であるアルミニウムをエンドリング9と同時に充填して、かご形二次導体を生成する。その際に、オープンスロット8の部分からのアルミニウムの漏れを防止するため、回転子鉄心1の外周にバンドを設ける。回転子鉄心1とバンドの隙間が例えば0.1〜0.3mm程度になるようにできるだけ小さくすることで、アルミニウムの漏れを防ぐことができる。このように製造すると、回転子鉄心1のオープンスロット8の部分は非磁性材で導電性材であるアルミニウムが充填される。この場合には、起動性のよい同期誘導電動機を得ることができる。
上記のダイカストを行う際、外周のバンドの内側にオープンスロット8の寸法に対応した凸部を設け、その凸部をオープンスロット8の位置に合わせて回転子鉄心1にバンドをセットしてダイカストを行うと、回転子鉄心1のオープンスロット8の部分にはなにも充填されずに空間となる。この場合には、同期運転時に二次銅損を低減でき、効率のよい同期誘導電動機を得ることができる。
回転子鉄心1の素材である電磁鋼板はスリット2が設けられているため、隣り合うスリット2との間には非常の細長いストリップ4が構成されている。高い圧力条件でダイカストを行うと、細長いストリップ4が変形してしまい、振動及び騒音を引き起こす可能性があるが、図2のエンドリング内周部9aに示すようにエンドリング内周型で電磁鋼板の積層方向の両端からストリップ4を押さえた状態でアルミニウムを充填させることで、ストリップ4の変形を防止することができ、信頼性の高い同期誘導電動機の回転子を得ることができる。
なお、本実施の形態ではスロット3及びスリット2に充填する充填材料として例えばアルミニウムについて述べたが、スロット3に充填する材料は導電性材であれば、銅など他の材質を用いても同様の効果が得られる。また、スリット2に充填する材料は非磁性材であればよく、空間のままでもよい。
また、図2では回転子をスキューせずに積層しているため、オープンスロット8が積層方向にストレートに設けられているが、必要に応じて、例えば積層方向に電磁鋼板を少しずつ回転するようにずらして、スロット3の重なりがずれるように積層し、スキュー角度に対応してオープンスロット8を設けても同様の効果を得ることができる。スキューを設けることで、滑らかに起動でき、起動時の音を分散できる。ただし、あまり大きなスキュー角度にすると、同期運転時に性能が低減することになるので、適度な角度、例えば固定子スロット14の1ピッチ分程度のスキュー角度が好ましい。
また、固定子巻線は三相巻線で構成され、三相巻線に三相交流電源を印加してもよいし、主巻線及び補助巻線で構成され、補助巻線と直列に運転コンデンサが接続されたものと主巻線とを並列接続したものに単相交流電源を印加してもよい。ここで、運転コンデンサは4μF程度から150μF程度のものを用いるのが望ましい。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2を図に基づいて説明する。図5は実施の形態2に係る同期誘導電動機の回転子を示す断面図である。
回転子鉄心1の回転中心を通りスリット2の長手方向に延びる方向をA軸とし、回転中心を通ってA軸に電気角で90度ずれた軸をB軸とする。図5には回転子の一例として2極の構成のものを示しているので、A軸とB軸とは機械角では90度の角度をなしている。
そして、A軸及びB軸のそれぞれにスリット2及びスロット3を対称に配置すると、図1に示すようにA軸とd軸は一致し、B軸とq軸は一致する。このスリット2及びスロット3の対称な位置に対し、複数のスロット3のうちの図1に向かってB軸(図1ではq軸)の左側に配置した8個のスロット3を対称な位置から電磁鋼板の外周に沿って同方向、例えば回転方向または回転方向と逆方向にずれた位置に配置する。ここで、スロット3と電磁鋼板の積層方向両端に位置するエンドリング9とで、かご形二次導体を構成するように、スロット3を電磁鋼板の外周に沿ってずらすようにする。そして、スロット3の位置のずれに応じてスリット2のそれぞれを電磁鋼板に形成されるd軸方向の磁路が滑らかになるように配置する。このように、A軸及びB軸のそれぞれに対してスリット2及びスロット3のそれぞれを非対称な位置に配置すると、図5に示すようにスリット2及びスロット3で形成されるd軸及びq軸がそれぞれ回転中心を通らないように構成される。
図中、AOは固定子鉄心(図示せず)の中心であり、回転子の回転中心を示し、BOはスリット2及びスロット3をA軸及びB軸に非対称に配置した場合に回転子鉄心1に形成されるq軸とd軸との交点を示している。
従来の電動機において、固定子鉄心(図示せず)に主巻線及び補助巻線からなる巻線が施され、起動コンデンサを介して、固定子巻線に単相交流電源が接続された場合、主巻線及び補助巻線で作られる合成磁界は楕円形状になることが多い。特に電動機起動時は楕円磁界が強くなり、楕円磁界の方向と回転子鉄心1のd軸またはq軸の方向がほぼ一致してしまうと、スロット3に鎖交する磁束がほとんどなくなり、スロット3に流れる二次電流が小さくなり、電動機を起動することができなくなる場合がある。
本実施の形態では、スリット2及びスロット3をA軸及びB軸に対して非対称に配置したので、固定子鉄心の中心A0と回転子鉄心のd軸及びq軸の中心BOがずれることになる。このため、起動時に楕円磁界が発生してもその方向とd軸またはq軸が一致しないので、スロット3に二次電流が流れて電動機を起動するために必要な誘導トルクを得ることができる。従って、固定子巻線に単相交流電源が接続されて楕円磁界を発生した場合でも確実に電動機を起動することができ、起動性がよく信頼性の高い同期誘導電動機の回転子を得ることができる。
特に図5の構成では、磁束の流れやすいd軸の外周部に位置する電磁鋼板に対し、回転中心AOに対して電気角で180度ずれた反対側の外周部近傍にスロットの1つが位置するように、スロット3及びスリット2を非対称に配置した。即ち、d軸上の回転子外周部一端Cと回転子鉄心1の中心AOに対して電気角で180度ずれた位置、この場合は回転子鉄心1の反対側の外周部他端Dにスロット3を配置している。固定子鉄心による楕円磁界が、例えば図5のA軸と一致するように楕円磁界が発生したとする。このとき、A軸上の外周の一端部Cにはスロット3が設けられていないが、A軸上の外周の他端部Dにはスロット3が位置するので、このスロット3に二次電流が流れ、誘導トルクによって電動機を起動することができる。このようにd軸の一つの外周端部と回転中心AOを結んだ線上で、d軸側の端部Cでは電磁鋼板材を配置し、もう一方の端部Dではスロット3を配置することが望ましいが、外周の他端部Dの近傍にスロット3を配置すれば、楕円磁界になっても起動できない状態を回避できる。
また図5に示すように、少なくとも一つのスリット2とそのスリット2の端部に配置するスロット3とを分離する薄肉部の電磁鋼板でリブ7を設けることにより、図1と同様、さらに有効に二次電流を流すことができ、単相交流電源に接続された電動機においても確実に起動性できる信頼性の高い同期誘導電動機の回転子を得ることができる。
さらに実施の形態1で示したように、リブ7を設けたスロット3のうち、少なくとも一つのスロット3の外周薄肉部5の一部に、そのスロット3と電磁鋼板の外周を接続する非磁性部分のオープンスロット8を設けてもよい。非磁性部分は空間で構成されたオープンスロット8でもよく、また非磁性材を充填して構成してもよい。スロット3の外周側に非磁性部分を設けることで、q軸方向の磁束の漏れを低減でき、起動性よく、かつ効率のよい同期誘導電動機を得ることができる。
図5では、B軸の向かって左側の8個のスロット3を、B軸に対称に構成したときの位置から電磁鋼板の外周に沿って同方向にずらして配置すると共に、これに応じてスリット2をずらして配置し、ずらした構成で形成されるd軸及びq軸が回転子の回転中心を通らないようにしたが、これに限るものではない。例えば、複数のスロット3のみ、または少なくとも一つのスロット3を、その対称な位置から外周に沿ってずらしてA軸及びB軸に非対称になるように配置すれば、これに伴ってd軸及びq軸は共にずれるので、回転中心を通らなくなる。ずらして配置するスロットの数はいくつでもよく、特に限定するものではない。
例えば、上記ではB軸の向かって左側のスロットのみを移動したが、B軸の向かって右側のスロットのみを移動しても、上記と同様の構成、作用効果を得ることができる。また、B軸の左側と右側のスロットの両方を、電磁鋼板の外周に沿って互いに逆方向にずらしてもよいし、同方向にずらしてもよい。電磁鋼板の外周近傍に複数設けられるスロット3をA軸及びB軸に非対称な位置に配置することで、移動後のスロット3及びスリット2で形成されるd軸及びq軸が共に回転子の回転中心を通らないように構成すればよい。
このようにして、スロット3はかご形二次導体の一部をなすように、電磁鋼板の外周に沿ってずらし、かつ、スリット2及びスロット3の配置で形成されるd軸及びq軸が回転中心を通らないように構成すれば、起動時に楕円磁界が発生してもその方向とd軸またはq軸が一致しないので、スロット3に二次電流が流れて電動機を起動するために必要な誘導トルクを得ることができる。従って、固定子巻線に単相交流電源が接続された場合でも確実に電動機を起動することができ、起動性がよく信頼性の高い同期誘導電動機の回転子を得ることができる。
また、スリット2とスロット3が互いに独立している構成の回転子において、スロット3をずらし、スリット2はそのままの位置でも上記と同様の効果を奏するが、もちろん、スリット2及びスロット3でd軸方向に滑らかな磁路ができるように、スロット3の配置位置に伴ってスリット2を配置すれば、同期運転時に効率を高くすることができる。また、スリット2の両端または一端にスロット3が連続している回転子では、スロット3を電磁鋼板の外周に沿ってずらすと、これに伴ってスリット2の位置もずれることになり、d軸方向に滑らかな磁路が構成される。
図6は、本実施の形態による構成を4極の同期誘導電動機に適用した構成例を示す説明図であり、回転子鉄心1の一部を簡略化してスリット2を曲線で示し、この両端に丸印で示すスロット3が設けられているとする。ここでは2つのスロット3の配置をずらすものとして説明する。回転中心AOを通りスリット2の長手方向に伸びる方向をA軸、このA軸に電気角で90度ずれた軸をB軸とすると、図に示すようにA軸は回転中心から電気角で180度ずれた位置(機械角では90度ずれた位置)になる。また、B軸はA軸から機械角で45度回転した位置になる。A軸、B軸に対称に配置されているスリット2j、2k及びスロット3j、3kを矢印で示すように対称な位置から電磁鋼板の外周に沿ってずれた位置3m、3nに配置し、これに伴ってスリットも2m、2nに配置する。このように配置されたスリット2m、2n及びスロット3m、3nによって、d軸及びq軸がA軸及びB軸から移動して、回転中心AOを通らなくなる。
このようにスリット2及びスロット3をA軸及びB軸に対して非対称に配置すると、固定子鉄心の中心AOと回転子鉄心のd軸及びq軸の中心BOがずれることになる。このため、起動時に楕円磁界が発生してもその方向とd軸またはq軸が一致しないので、2極の場合と同様、スロット3に二次電流が流れて電動機を起動するために必要な誘導トルクを得ることができる。従って、固定子巻線に単相交流電源が接続された場合でも確実に電動機を起動することができ、起動性がよく信頼性の高い同期誘導電動機の回転子を得ることができる。
また、特に図6の構成では、磁束の流れやすいd軸の外周部に位置する電磁鋼板に対し、回転中心AOに対して電気角で180度ずれた反対側の外周部近傍にスロットの1つが位置するように、スロット3及びスリット2を非対称に配置した。即ち、A軸上の外周の一端部Cと回転子鉄心1の中心AOに対して電気角で180度ずれた外周の他端部Dにスロット3を配置している。このように配置すれば、A軸と一致するように楕円磁界が発生したとしても、外周他端部Dのスロット3に電流が流れ、誘導トルクによって電動機を起動することができる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3を図に基づいて説明する。図7は実施の形態3である同期誘導電動機の回転子に係り、リブ7近傍を拡大して示す説明図である。リブ7及びスロット3で形成された角部と、リブ7及びスリット2で形成された角部7aをなるべく小さい寸法の丸取り形状に構成したものである。
回転子鉄心1を電磁鋼板で打ち抜く際に使用される金型には角部(エッジ部)を設けることができないため、リブ7の角部7aは丸取り形状になる。丸取りの寸法が大きくなると、等価的にリブ7の幅が大きくなったことになるが、リブ7の幅を大きくしすぎると、q軸方向に磁束が流れやすくなることで、電動機の効率が悪化してしまうことがある。本実施の形態では、リブ7の角部7aをなるべく小さな丸取り形状にしたため、リブ7の幅を最小限に構成でき、q軸方向の漏れ磁束の増大を防ぐことができる。このため、電動機の効率を悪化させることなく、起動性能を確保した信頼性の高い同期誘導電動機を得ることができる。
なお、この丸取り形状は、例えば型抜き工具などの金型やワイヤーカットで電磁鋼板を成形する際に、製造可能な最小の径とするのが望ましい。金型の場合には例えば0.1mm〜1mm程度、ワイヤーカットの場合には使用するワイヤーの径程度に小さくすることが望ましい。
また、この実施の形態におけるリブ7の角部7aの丸取りは、図1に示す実施の形態1または実施の形態2のどちらにも適用できる。
実施の形態4.
以下、本発明の実施の形態4を図に基づいて説明する。図8は本発明の実施の形態4に係る同期誘導電動機の回転子を示す断面図であり、スロット3とスリット2とを分離する薄肉部であるリブ7の一部に、そのリブ7を通る磁束の流れを妨げる非磁性材または空間による非磁性部分13を設けたものである。この図では非磁性部分13として、非磁性材であるアルミニウムを充填している。図9は図8の丸で囲んだa部を拡大して示す説明図である。
スリット2とスロット3を分離する非導電性材による薄肉部としてリブ7を設けることにより、起動性を改善できる効果がある。しかしながら、リブ7は通常は電磁鋼板であり、磁性材であるため、q軸方向の磁束は外周薄肉部5及びリブ7に流れ、q軸方向の磁束が流れやすくなり、電動機の効率を悪化させてしまうことがある。
本実施の形態は、リブ7の一部の例えば中央部に、スリット2及びスロット3を接続する非磁性部分13を設けた。非磁性部分13では磁気抵抗が高くなるため、リブ7を通るq軸方向の漏れ磁束を低減することが可能であり、効率のよい同期誘導電動機の回転子を得ることができる。
この非磁性部分13は、例えばスロット3やスリット2などに充填されている非磁性材でかつ導電性材であるアルミニウムをダイカスト法により充填させると、製造工程を変更することなく回転子鉄心1の形状を変更するだけで製造することができる。
ここで切断された非磁性部分13の幅は短すぎるとq軸方向漏れ磁束が増え、長すぎると起動時などにリブ7に磁路が形成されずに二次電流が流れにくくなり、誘導トルクが低下して、起動性が低下してしまう。このため、電動機の目的に応じて非磁性部分13の幅寸法を設定することが望ましい。
図8、図9に示した非磁性部分13は、リブ7を通ると交わるように、スリット2とスロット3とを接続するように設けたが、スリット2とスロット3とを接続しなくてもてもよい。リブ7を流れる磁束をある程度妨げることができれば、どのように構成されていてもよい。
リブ7に設けた非磁性部分13の位置は、リブ7の中央辺りに設けると、アルミニウムの充填をスムーズに行うことができ、製造上好ましい。もちろん、リブ7の一部のどこに設けても、同期運転時にリブ7を通る磁束の流れを妨げるように設ければ、効果がある。
また、実施の形態1〜実施の形態4において、すべてのスリット2とその近傍に配置されたスロット3との間に、スロット3とスリット2とを分離するリブ7を設けたが、少なくとも一つのスリット2とその端部にあるスロット3とを分離するようにリブ7を設ければ、そのスロット3に有効にニ次電流を有効に流すことができるので、ある程度の効果がある。
また、図1、図3、図4ではスロット3の全てに関し、その外周側にスロット3と電磁鋼板の外周を接続するオープンスロット8を設けたが、これに限るものではない。リブ7で分離されたスロット3のうちで、少なくとも一つのスロット3の外周側に非磁性部分を設けることで、その部分の外周薄肉部5を通る磁束を防止でき、そのスロット3に有効にニ次電流を有効に流すことができ、さらにq軸方向の漏れ磁束を低減できるので、ある程度の効果がある。
さらに、図8、図9における非磁性部分13もすべてのスロット3やリブ7に設けなくてもよく、少なくとも一つに設ければ、ある程度の効果を奏することができる。
実施の形態1〜実施の形態4では、主にd軸とq軸を有する2極の同期誘導電動機について述べたが、4極以上の電動機に適用しても、同様の効果が得られる。また、二次導体の材質を例えばアルミニウムとしたが、これに限るものではなく他の導電性材でもよい。また、スリット2にもアルミニウムを充填したが、他の非磁性材を充填してもよく、また空間のままでもよく、空間も非磁性部分として作用する。
また、スロット3の面積はこの同期誘導電動機を搭載する装置に応じて適するように構成すればよい。例えば、起動性をよくしたほうがよければある程度スロット3の面積が小さい方が起動時に大きな電流が流れることになり、大きな起動トルクを得ることができる。
なお、実施の形態1〜実施の形態4のいずれかで示した同期誘導電動機を圧縮機に搭載した場合、搭載される電動機が高効率であるため、高効率な圧縮機を得ることができ、その圧縮機を空調機に用いれば省エネルギー化を実現することができる。さらに本実施の形態の同期誘導電動機は永久磁石を用いていないため、電動機を廃棄する際、リサイクル性が良い。
以上述べたように、この発明によれば、複数枚の電磁鋼板が積層されて形成される回転子鉄心と、回転子鉄心に設けられ磁束の流れやすい方向であるd軸及び磁束の流れにくい方向であるq軸で磁極突起を形成してリラクタンストルクを発生させる複数のスリットと、前記回転子鉄心の外周部近傍に設けられ誘導トルクを発生させる複数のスロットと、前記スリット及び前記スロットのうちの少なくとも前記スロットに充填されるとともに前記回転子両端部にエンドリングを形成する導電性材とを有する同期誘導電動機の回転子において、少なくとも一つの前記スリットと前記スロットを薄肉部の電磁鋼板でリブを設けて分離し、前記リブで分離された前記スリットと前記スロットのうち、少なくとも一つのスロットの回転子外周部をオープンスロットにすることにより、高効率な同期誘導電動機の回転子を得ることができる。
また、複数枚の電磁鋼板が積層されて形成される回転子鉄心と、回転子鉄心に設けられ磁束の流れやすい方向であるd軸及び磁束の流れにくい方向であるq軸で磁極突起を形成してリラクタンストルクを発生させる複数のスリットと、前記回転子鉄心の外周部近傍に設けられ誘導トルクを発生させる複数のスロットと、前記スリット及び前記スロットのうちの少なくとも前記スロットに充填されるとともに前記回転子両端部にエンドリングを形成する導電性材とを有する同期誘導電動機の回転子において、スリット及びスロットをd軸及びq軸に対して非対称配置としたことにより、固定子巻線に単相交流電源が接続された場合でも、確実に電動機を起動することができ、信頼性の高い同期誘導電動機の回転子を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る同期誘導電動機の回転子鉄心を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る回転子を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る同期誘導電動機の回転子鉄心の一部を拡大して示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る同期誘導電動機の回転子鉄心の他の構成例を示す部分説明図である。 本発明の実施の形態2に係る同期誘導電動機の回転子鉄心を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る同期誘導電動機の回転子鉄心の他の構成例を示す部分説明図である。 本発明の実施の形態3に係る同期誘導電動機の回転子鉄心の一部を拡大して示す説明図である。 本発明の実施の形態4に係る同期誘導電動機の回転子鉄心を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係る同期誘導電動機の回転子鉄心の一部を拡大して示す説明図である。
符号の説明
1 回転子鉄心
2 スリット
3 スロット
4 ストリップ
5 外周薄肉部
6 シャフト
7、7a 薄肉部
8 非磁性部分
11 固定子鉄心
12 固定子巻線
13 非磁性部分
14 固定子スロット

Claims (9)

  1. 複数枚積層して回転子鉄心を形成する円板状の電磁鋼板と、前記電磁鋼板に設けられ、磁束の流れやすい方向であるd軸及び磁束の流れにくい方向であるq軸で磁極突起を形成するよう互いに並設された細長い形状の複数のスリットと、前記電磁鋼板の外周近傍に複数設けた導電性材が充填されたスロットであって、その一部を前記スリットの両端部に配置したスロットと、を備え、前記回転子鉄心の回転中心を通り前記スリットの長手方向に延びる方向をA軸とし、前記回転中心を通って前記A軸に電気角で90度ずれた軸をB軸として、前記A軸及び前記B軸のそれぞれに前記スリット及び前記スロットを対称に配置した時の前記スリット及び前記スロットの位置に対し、少なくとも一つの前記スロットを前記対称な位置から前記電磁鋼板の外周に沿ってずれた位置に配置して、前記スリット及び前記スロットで形成される前記d軸及び前記q軸がそれぞれ前記回転中心を通らないように構成したことを特徴とする同期誘導電動機の回転子。
  2. 前記磁束の流れやすいd軸が通る前記電磁鋼板の外周部に対し、前記回転中心に対して電気角で180度ずれた位置の外周部近傍に前記スロットの1つを配置したことを特徴とする請求項記載の同期誘導電動機の回転子。
  3. 少なくとも一つの前記スリットとそのスリットの端部に配置する前記スロットとを分離する磁性材の薄肉部を設けたことを特徴とする請求項記載の同期誘導電動機の回転子。
  4. 前記薄肉部で前記スリットと分離された前記スロットのうち、少なくとも一つのスロットの外周側に設けられた電磁鋼板の外周部の一部に設けた非磁性材または空間による非磁性部分を備えたことを特徴とする請求項記載の同期誘導電動機の回転子。
  5. 前記スロットの外周側に設けた非磁性部分の周方向の長さを、前記回転子鉄心とその周囲に配置される固定子鉄心の空隙の長さ以上としたことを特徴とする請求項1または請求項記載の同期誘導電動機の回転子。
  6. 外周側に前記非磁性部分を有するスロットを複数備え、隣接する前記非磁性部分間の前記回転中心から見た角度の少なくとも1つが、他の隣接する非磁性部分間の角度と異なるように前記非磁性部分を配置し、前記回転子が回転する際、前記非磁性部分が不規則に回転位置にくるよう配置したことを特徴とする請求項1または請求項記載の同期誘導電動機の回転子。
  7. 前記スロットと前記スリットとを分離する前記薄肉部の一部に非磁性材または空間による非磁性部分を設けたことを特徴とする請求項記載の同期誘導電動機の回転子。
  8. 単相交流電源を印加して運転することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の同期誘導電動機。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の同期誘導電動機の回転子を備えたことを特徴とする圧縮機。
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