JPH1126616A - スプリットゲート型フラッシュメモリセルおよびその製造方法 - Google Patents

スプリットゲート型フラッシュメモリセルおよびその製造方法

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JPH1126616A
JPH1126616A JP9181231A JP18123197A JPH1126616A JP H1126616 A JPH1126616 A JP H1126616A JP 9181231 A JP9181231 A JP 9181231A JP 18123197 A JP18123197 A JP 18123197A JP H1126616 A JPH1126616 A JP H1126616A
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floating gate
oxide film
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silicon oxide
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、制御ゲート部のしきい値電圧変動
やデータの過剰消去等を生ずることなく、浮遊ゲート電
極から制御ゲート電極への蓄積電子流出を抑制すること
で、データ書き込み特性や、データ保持特性を向上する
ことを目的とする。 【解決手段】 半導体基板1の素子領域上に浮遊ゲート
用絶縁膜4と、ポリシリコン膜3で形成された浮遊ゲー
ト電極と、浮遊ゲート電極上に設けられた層間絶縁膜
(4、5、6)と、浮遊ゲート電極の側面を覆う側壁シ
リコン酸化膜13と、この層間絶縁膜と側壁シリコン酸
化膜によって浮遊ゲート電極から絶縁された制御ゲート
電極15が設けられたスプリットゲート型フラッシュメ
モリセルにおいて、浮遊ゲート電極上面のポリシリコン
の少なくとも側面近傍部分は、側面に向かって次第に厚
くなる酸化膜12によって置き換えられていることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置、特にスプリットゲート構造のフラッシュメモリ
セルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体記憶装置として、情報の
消去および書き込みが可能なEPROM、フラッシュメ
モリ等が知られているが、これら不揮発性半導体記憶装
置は、従来、シリコン基板表面にゲート酸化膜、電荷蓄
積を目的とした浮遊ゲート電極層、電極間絶縁膜、各メ
モリセルのワード線となる制御ゲート電極層を形成し、
積層構造のゲート電極に加工した後、ソース・ドレイン
拡散層およびチャネル領域を形成し、その後、各電極へ
の金属配線を形成していた。
【0003】しかしながら、1994 IEDM Tech. Diges
t pp.847-850に示されているように、このような浮遊
ゲートと制御ゲートを積層するタイプの積層ゲートを有
するフラッシュメモリセルではデータの消去時に過剰消
去の問題がある。フラッシュメモリではデータの消去
は、一般的に数千個以上のメモリセルで同時に浮遊ゲー
ト中の電子を引き抜く動作により行う。そのため、浮遊
ゲートから引き抜かれる電子の量が各メモリセルでばら
つき、その結果、メモリセルのしきい値電圧が1V前後
の幅でばらついてしまう。メモリセルのデータ消去は一
般的にしきい値電圧が低くなるように実施するので、こ
のしきい値電圧がばらつくとしきい値電圧が0V以下、
すなわちデプレーション型トランジスタ特性を示すメモ
リセルも発生する。デプレーション型のトランジスタ特
性を示すメモリセルが存在すると、そのメモリセルを読
み出さない場合でも、このメモリセルが接続しているビ
ット線には常に電流が流れる状態になり、このビット線
に接続されている他のメモリセルのデータの読み出しが
できなくなる。
【0004】このような状況を解決するための一方法と
してスプリット型メモリセルが提案されている。スプリ
ット型メモリセルは一般の積層ゲート電極構造を持った
メモリセルとは異なり、浮遊ゲート電極がチャネル領域
の一部のみを覆い、チャネル領域のその他の部分を制御
ゲート電極が覆っている構造を有している。スプリット
型メモリセルではデータ消去後に、浮遊ゲート電極中の
電子が引き抜かれすぎて浮遊ゲート電極直下のしきい値
電圧が0V以下になったとしても、制御ゲート電極直下
のしきい値電圧は設計者が設計したしきい値電圧から変
動しないので、両者を足し合わせたスプリット型メモリ
セルの特性がデプレーション型になることはない。
【0005】このスプリット型メモリセルの製造方法と
しては、一般的に制御ゲート電極と浮遊ゲート電極を絶
縁分離する層間絶縁膜としてシリコン酸化膜の単層膜を
用いている。これに対し、近年のフラッシュメモリセル
においては制御ゲートと浮遊ゲートの容量結合をより高
くするための薄膜層間絶縁膜の実現のために、シリコン
酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜(ONO膜)
からなる積層膜を用いる方法が主流である。
【0006】このONO膜をスプリットゲート型メモリ
セルに用いた場合、メモリセル試作プロセスとしては図
3に示すような以下の方法が考えられる。まず、素子分
離用の絶縁膜を形成したシリコン基板31上に、フォト
リソグラフィー技術と不純物注入技術を用い、ソース・
ドレイン拡散層37を形成する。次に浮遊ゲート用絶縁
膜32(膜厚100Å)を熱酸化法で形成し、この上に
浮遊ゲート電極用のポリシリコン薄膜33(膜厚150
0Å)とシリコン酸化膜34/シリコン窒化膜35/シ
リコン酸化膜36からなる層間絶縁膜(ONO膜、シリ
コン酸化膜換算膜厚120Å)をCVD法を用いて順次
形成し、これを、フォトリソグラフィー技術とポリシリ
コンのドライエッチング技術を用い、浮遊ゲート電極用
ポリシリコンをストライプパターン状に加工する(図3
(a))。
【0007】この後、図3(b)に示すように、浮遊ゲ
ート電極のポリシリコン側壁に側壁酸化膜38と制御ゲ
ート部の制御ゲート絶縁膜39を、熱酸化により膜厚1
00Åに形成する。
【0008】その後、制御ゲート電極用ポリシリコン膜
40(膜厚1500Å)を図3(c)のように成膜堆積
した後、ワード線方向にストライプ状に制御ゲート電極
用ポリシリコン膜40、ONO膜、浮遊ゲート電極用の
ポリシリコン薄膜33をフォトリソグラフィー技術とド
ライエッチング技術を用い加工する。次にこれらのパタ
ーンを覆うように絶縁膜を基板31の全面に形成し、メ
モリセルの各電極へのコンタクトホールを形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第3図
(c)に示すように、浮遊ゲート電極側面の側壁酸化膜
38はONO膜との接触部分41において、熱酸化が抑
制され、その膜厚が薄くなる。そして、メモリセルへの
データ書き込みの際に制御ゲートに正電圧を印加したと
き、浮遊ゲート電極の凸部すなわち接触部分41に電界
が集中するために、浮遊ゲート電極から制御ゲート電極
へ蓄積電子が流出し、データ書き込み特性や、データ保
持特性の劣化が生じる。
【0010】この問題を回避する方法として、特開昭6
3−291474公報に、凸部の部分のみが露出するよ
うにフォトレジストパターンを形成した後、凸部領域に
のみ不純物を注入し、この不純物による増速酸化により
浮遊ゲートポリシリコンパターンの凸部における酸化膜
を厚くする方法が報告されている。しかしながら、この
方法を用いた場合、制御ゲート部のチャネル表面に不純
物が注入され、その結果制御ゲート部のしきい値電圧が
変動する問題、浮遊ゲートポリシリコンパターン内に高
濃度の不純物が注入されてしまい、この高濃度不純物の
存在により、データの過剰消去が生じてしまう問題等が
生じる。
【0011】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、制御ゲート部のしきい値電圧変動やデー
タの過剰消去等を生ずることなく、浮遊ゲート電極から
制御ゲート電極への蓄積電子流出を抑制することで、デ
ータ書き込み特性や、データ保持特性を向上することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決する手段】本発明は、半導体基板の素子領
域上に浮遊ゲート用絶縁膜と、ポリシリコン膜で形成さ
れた浮遊ゲート電極と、浮遊ゲート電極上に設けられた
層間絶縁膜と、浮遊ゲート電極の側面を覆う側壁シリコ
ン酸化膜と、この層間絶縁膜と側壁シリコン酸化膜によ
って浮遊ゲート電極から絶縁された制御ゲート電極が設
けられたスプリットゲート型フラッシュメモリセルにお
いて、浮遊ゲート電極上面のポリシリコンの少なくとも
側面近傍部分は、側面に向かって次第に厚くなる酸化膜
によって置き換えられていることを特徴とするスプリッ
トゲート型フラッシュメモリセルに関する。
【0013】本発明では、このように浮遊ゲート電極側
面の層間絶縁膜近傍において、厚い絶縁膜が存在すると
ことになる。従って、メモリセルへのデータ書き込み時
に、図3(c)で示した接触部分41での電界集中を緩
和することが可能となり、浮遊ゲート電極から制御ゲー
ト電極への蓄積電子流出を抑制するので、データ書き込
み特性や、データ保持特性を向上できる。
【0014】前記側壁シリコン酸化膜は、浮遊ゲート電
極材料であるポリシリコンを熱酸化した熱酸化膜で形成
することができる。
【0015】この場合、半導体基板の素子領域上に浮遊
ゲート用絶縁膜を成膜する工程と、浮遊ゲート用絶縁膜
上に浮遊ゲート電極用ポリシリコン膜を成膜する工程
と、このポリシリコン膜上に層間絶縁膜を成膜する工程
と、層間絶縁膜上にマスク用シリコン窒化膜を形成する
工程と、このマスク用シリコン窒化膜と層間絶縁膜とを
所定電極パターン状に加工する工程と、所定電極パター
ン状に加工されたマスク用シリコン窒化膜をマスクにし
て前記浮遊ゲート電極用ポリシリコン膜をLOCOS酸
化する工程と、続いて前記マスク用シリコン窒化膜をマ
スクにしてエッチングを行って、LOCOS酸化膜と浮
遊ゲート電極用ポリシリコン膜を電極形状に成形する工
程と、電極形状に成形された浮遊ゲート電極用ポリシリ
コン膜の側壁に熱酸化膜を形成する工程と、続いてマス
ク用シリコン窒化膜を除去する工程と、制御ゲート電極
用ポリシリコン薄膜を堆積し、これをフォトリソグラフ
ィーとドライエッチングにより制御ゲート電極形状に成
形する工程とを含む製造方法によってスプリットゲート
型フラッシュメモリセルを製造することができる。
【0016】また、側壁シリコン酸化膜は、CVDシリ
コン酸化膜で形成することも可能である。
【0017】この場合、半導体基板の素子領域上に浮遊
ゲート用絶縁膜を成膜する工程と、浮遊ゲート用絶縁膜
上に浮遊ゲート電極用ポリシリコン膜を成膜する工程
と、このポリシリコン膜上に層間絶縁膜を成膜する工程
と、層間絶縁膜上にマスク用シリコン窒化膜を形成する
工程と、このマスク用シリコン窒化膜と層間絶縁膜とを
所定電極パターン状に加工する工程と、所定電極パター
ン状に加工されたマスク用シリコン窒化膜をマスクにし
て前記浮遊ゲート電極用ポリシリコン膜をLOCOS酸
化する工程と、続いて前記マスク用シリコン窒化膜をマ
スクにしてエッチングを行って、LOCOS酸化膜と浮
遊ゲート電極用ポリシリコン膜を電極形状に成形する工
程と、このように成形された電極構造の全面にCVDシ
リコン酸化膜を成膜した後、異方性エッチングによりシ
リコン酸化膜をエッチバックして、浮遊ゲート電極の側
壁にシリコン酸化膜を形成する工程と、続いてマスク用
シリコン窒化膜を除去する工程と、制御ゲート電極用ポ
リシリコン薄膜を堆積し、これをフォトリソグラフィー
とドライエッチングにより制御ゲート電極形状に成形す
る工程とを含む製造方法によりスプリットゲート型フラ
ッシュメモリセルを製造することができる。
【0018】このような製造方法においては、ポリシリ
コン膜をLOCOS酸化するときに、マスクとなってい
る層間絶縁膜下のポリシリコン膜にもLOCOS酸化が
進んでLOCOS膜がバーズビーク状(鳥のくちばし
状)に進入してくるため、浮遊ゲート電極の上面のポリ
シリコンの側面近傍部分に、側面に向かって次第に厚く
なる酸化膜を容易に形成することができる。
【0019】また、前記層間絶縁膜は、制御ゲートと浮
遊ゲートとの容量結合ができるだけ大きくなるように薄
膜化することが好ましく、このような薄膜化は、シリコ
ン酸化膜、シリコン窒化膜およびシリコン酸化膜の3層
からなる積層膜によって達成できる。
【0020】また、このようなシリコン窒化膜を含む層
間絶縁膜を用いる場合には、上記の製造方法の中でも、
CVDシリコン酸化膜を用いて浮遊ゲート電極の側壁に
シリコン酸化膜を設ける方法を用いて、この側壁シリコ
ン酸化膜が層間絶縁膜中のシリコン窒化膜の側面をも覆
うように形成することが特に好ましい。
【0021】また、このようなスプリットゲート型フラ
ッシュメモリセルを複数個使用してフラッシュメモリと
することができる。
【0022】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について図
面を用いて説明する。実施形態において用いたメモリセ
ルでは、半導体基板としてシリコン基板、ゲート絶縁膜
として酸化膜を用いたものである。
【0023】[実施形態1]図1(a)〜(e)は本発
明のメモリセル形成工程の一実施形態を示した図であ
る。まず、LOCOS分離法で素子分離領域を形成した
シリコン基板1上の素子領域に埋め込み拡散層(ソース
・ドレイン拡散層)7を形成した後、図1(a)に示す
ように、浮遊ゲート用絶縁膜2として熱酸化法により膜
厚100Åのシリコン熱酸化膜を形成する。
【0024】その後、浮遊ゲート電極用の膜厚2000
Åのポリシリコン膜3をCVD法で形成する。この上に
制御ゲート電極と浮遊ゲート電極を絶縁する層間絶緑用
のONO膜(シリコン酸化膜換算膜厚120Å)とし
て、シリコン酸化膜4(膜厚40Å)/シリコン窒化膜
5(膜厚80Å)/シリコン酸化膜6(膜厚40Å)を
形成する。さらに、この基板上にマスク用シリコン窒化
膜10(膜厚1400Å)を形成する。次に、前記マス
ク用シリコン窒化膜10とONO膜をフォトリソグラフ
ィーとシリコン酸化膜とシリコン窒化膜のドライエッチ
ングによりストライプ状に加工し、浮遊ゲート電極用ポ
リシリコン膜3を一部露出させる。
【0025】その後、図1(b)に示すように、前記浮
遊ゲート電極用ポリシリコン膜3をLOCOS酸化し、
前記マスク用シリコン窒化膜10が覆っていない部分に
膜厚1000ÅのLOCOS酸化膜11を形成する。こ
の工程において、LOCOS酸化膜11の一部はバーズ
ビーク状に、ONO膜直下に一部進入した形状となる。
【0026】続けて、前記マスク用シリコン窒化膜10
をマスクにしてLOCOS酸化膜11と浮遊ゲート電極
用ポリシリコン膜3および浮遊ゲート用絶縁膜2のエッ
チングを行うことで浮遊ゲート電極の加工を行う。その
結果、浮遊ゲート電極用ポリシリコン膜3の側面におい
てONO膜に接している部分には、バーズビーク状酸化
膜12が残る(図1(c))。
【0027】その後、900℃で熱酸化を行い、図1
(d)に示すように、電極形状に加工された浮遊ゲート
電極用ポリシリコン膜3の側壁に側壁酸化膜13を形成
し、同時に制御ゲート絶縁膜用酸化膜14(膜厚200
Å)を形成する。このとき、側壁酸化膜13の膜厚は、
ポリシリコン膜3の不純物含有量等に大きく依存する
が、大まかに言って、ONO近接部で100Å程度と薄
く、浮遊ゲート絶縁膜2の近傍で300Å程度と厚くな
る。
【0028】次に、マスク用シリコン窒化膜10をリン
酸を用いたウェットエッチングで除去し、続けて制御ゲ
ート電極用ポリシリコン膜15(膜厚1500Å)を推
積し、これをフォトリソグラフィーとポリシリコンのド
ライエッチングにより制御ゲート電極状に加工する(図
1(e))。
【0029】最後に、これらのパターンを覆うように絶
縁膜(図示なし)を基板1の全面に形成し、メモリセル
の各電極へのコンタクトホールを形成する。本発明の効
果はデータ書き込み特性や、データ保持特性を向上でき
る点である。この実施形態によれば、浮遊ゲートポリシ
リコン膜のONO膜との接触部分にバーズビーク状酸化
膜12が存在するので、この部分の浮遊ゲートポリシリ
コン膜の側面の酸化膜厚が厚くなる。その結果、メモリ
セルへのデータ書き込み時の接触部分での電界集中が緩
和され、制御ゲート電極から制御ゲート電極への蓄積電
子流出を抑制される。この結果、データ書き込み特性
や、データ保持特性を向上できる。
【0030】[実施形態2]この実施形態では、図1
(c)に示す浮遊ゲート電極の加工までを実施形態1と
同様に行う。浮遊ゲート電極用ポリシリコン膜3側壁の
ONO膜に接している部分12に、バーズビーク状に熱
酸化膜が残っている。
【0031】その後、図2(a)に示すように、シリコ
ン基板1の全面にCVD酸化膜21(膜厚200Å)を
成膜する。このCVD酸化膜21のポリシリコン膜3の
側面における膜厚は、ポリシリコン膜3の不純物含有量
等に依存せず、ONO膜近傍の側面でもトンネルゲート
酸化膜2の近傍の側面でも同じ膜厚になる。
【0032】次に、図2(b)のように、CVDシリコ
ン酸化膜を垂直方向の異方性エッチングにより全面エッ
チバックを行い、マスク用シリコン窒化膜10の上面お
よび基板表面を露出させる。このときポリシリコン膜3
の側面には側壁酸化膜22が残る。
【0033】次に、マスク用シリコン窒化膜10をリン
酸を用いたウェットエッチングで除去する。このとき、
ONO膜を構成するシリコン窒化膜5の側面もシリコン
酸化膜21で被覆するようにすることで、リン酸を用い
たウェットエッチングで側面の一部が除去されることが
ない。
【0034】次に、制御ゲート絶縁膜用酸化膜24(膜
厚100Å)を900℃の熱酸化により形成し、続けて
制御ゲート電極用ポリシリコン薄膜23(膜厚1500
Å)を堆積し、これをフォトリソグラフィー技術とポリ
シリコンのドライエッチング技術により制御ゲート電極
状に加工する(図2(c))。
【0035】最後に、これらのパターンを覆うように絶
縁膜(図示なし)を基板1の全面に形成し、メモリセル
の各電極へのコンタクトホールを形成する。
【0036】この実施形態においても、浮遊ゲートポリ
シリコン膜のONO膜との接触部分にバーズビーク状酸
化膜12が存在するので、この部分の浮遊ゲートポリシ
リコン膜の側面の酸化膜厚が厚くなり、実施形態1と同
様の効果を奏することができる。
【0037】さらにこの実施形態においては、側壁酸化
膜にCVD酸化膜を用いることにより、実施形態1の効
果に加え、側壁酸化膜厚を均一な膜厚に設定することが
可能であり、また、層間絶縁膜を構成するシリコン窒化
膜はマスク用シリコン窒化膜除去時のウェットエッチン
グ時に浸食されないので、この層間絶縁膜の絶縁性を良
好に保つことが可能であり、さらに側壁酸化膜厚と制御
ゲート部のゲート酸化膜厚を独立に設定し、それぞれ最
適な膜厚のシリコン酸化膜を用いることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、浮遊ゲート電極ポリシ
リコン膜と層間絶縁膜との接触部分にバーズビーク状の
酸化膜が存在するので、この部分の浮遊ゲートポリシリ
コン膜の側面の酸化膜厚が厚くなる。その結果、メモリ
セルへのデータ書き込み時の接触部分での電界集中が緩
和され、制御ゲート電極から制御ゲート電極への蓄積電
子流出を抑制される。この結果、データ書き込み特性
や、データ保持特性を向上できる。
【0039】さらに、側壁酸化膜にCVD酸化膜を用い
ることにより、側壁酸化膜厚を均一な膜厚に設定するこ
とが可能であり、また、層間絶縁膜を構成するシリコン
窒化膜はマスク用シリコン窒化膜除去時のウェットエッ
チング時に浸食されないので、この層間絶縁膜の絶縁性
を良好に保つことが可能であり、さらに側壁酸化膜厚と
制御ゲート部のゲート酸化膜厚を独立に設定し、それぞ
れ最適な膜厚のシリコン酸化膜を用いることができるの
で、さらにデータ書き込み特性や、データ保持特性を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の一例を示す断面模式図であ
る。
【図2】本発明の製造方法の一例を示す断面模式図であ
る。
【図3】従来の製造方法を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1、31 シリコン基板 2、32 浮遊ゲート酸化膜 3、33 浮遊ゲート電極用ポリシリコン膜 4、6、34、36 シリコン酸化膜 5、35 シリコン窒化膜 7、37 埋め込み拡散層(ソース・ドレイン拡散層) 10 マスク用シリコン窒化膜 11 LOCOS酸化膜 12 バーズビーク状酸化膜 13、22、38 側壁酸化膜 14、24,39 制御ゲート絶縁膜用酸化膜 15、23、40 制御ゲート用ポリシリコン膜 21 CVDシリコン酸化膜

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の素子領域上に浮遊ゲート用
    絶縁膜と、ポリシリコン膜で形成された浮遊ゲート電極
    と、浮遊ゲート電極上に設けられた層間絶縁膜と、浮遊
    ゲート電極の側面を覆う側壁シリコン酸化膜と、この層
    間絶縁膜と側壁シリコン酸化膜によって浮遊ゲート電極
    から絶縁された制御ゲート電極が設けられたスプリット
    ゲート型フラッシュメモリセルにおいて、 浮遊ゲート電極上面のポリシリコンの少なくとも側面近
    傍部分は、側面に向かって次第に厚くなる酸化膜によっ
    て置き換えられていることを特徴とするスプリットゲー
    ト型フラッシュメモリセル。
  2. 【請求項2】 前記側壁シリコン酸化膜は、ポリシリコ
    ンの熱酸化膜である請求項1記載のスプリットゲート型
    フラッシュメモリセル。
  3. 【請求項3】 前記側壁シリコン酸化膜は、CVDシリ
    コン酸化膜である請求項1記載のスプリットゲート型フ
    ラッシュメモリセル。
  4. 【請求項4】 前記層間絶縁膜は、シリコン酸化膜、シ
    リコン窒化膜およびシリコン酸化膜の3層からなる積層
    膜である請求項1〜3のいずれかに記載のスプリットゲ
    ート型フラッシュメモリセル。
  5. 【請求項5】 前記層間絶縁膜が、シリコン酸化膜、シ
    リコン窒化膜およびシリコン酸化膜の3層からなる積層
    膜であり、前記側壁シリコン酸化膜がこの層間絶縁膜中
    のシリコン窒化膜の側面をも覆うように設けられたCV
    Dシリコン酸化膜である請求項3記載のスプリットゲー
    ト型フラッシュメモリセル。
  6. 【請求項6】 半導体基板の素子領域上に浮遊ゲート用
    絶縁膜を成膜する工程と、 浮遊ゲート用絶縁膜上に浮遊ゲート電極用ポリシリコン
    膜を成膜する工程と、 このポリシリコン膜上に層間絶縁膜を成膜する工程と、 層間絶縁膜上にマスク用シリコン窒化膜を形成する工程
    と、 このマスク用シリコン窒化膜と層間絶縁膜とを所定電極
    パターン状に加工する工程と、 所定電極パターン状に加工されたマスク用シリコン窒化
    膜をマスクにして前記浮遊ゲート電極用ポリシリコン膜
    をLOCOS酸化する工程と、 続いて前記マスク用シリコン窒化膜をマスクにしてエッ
    チングを行って、LOCOS酸化膜と浮遊ゲート電極用
    ポリシリコン膜を電極形状に成形する工程と、 電極形状に成形された浮遊ゲート電極用ポリシリコン膜
    の側壁に熱酸化膜を形成する工程と、 続いてマスク用シリコン窒化膜を除去する工程と、 制御ゲート電極用ポリシリコン薄膜を堆積し、これをフ
    ォトリソグラフィーとドライエッチングにより制御ゲー
    ト電極形状に成形する工程とを含むスプリットゲート型
    フラッシュメモリセルの製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板の素子領域上に浮遊ゲート用
    絶縁膜を成膜する工程と、 浮遊ゲート用絶縁膜上に浮遊ゲート電極用ポリシリコン
    膜を成膜する工程と、 このポリシリコン膜上に層間絶縁膜を成膜する工程と、 層間絶縁膜上にマスク用シリコン窒化膜を形成する工程
    と、 このマスク用シリコン窒化膜と層間絶縁膜とを所定電極
    パターン状に加工する工程と、 所定電極パターン状に加工されたマスク用シリコン窒化
    膜をマスクにして前記浮遊ゲート電極用ポリシリコン膜
    をLOCOS酸化する工程と、 続いて前記マスク用シリコン窒化膜をマスクにしてエッ
    チングを行って、LOCOS酸化膜と浮遊ゲート電極用
    ポリシリコン膜を電極形状に成形する工程と、 このように成形された電極構造の全面にCVDシリコン
    酸化膜を成膜した後、異方性エッチングによりシリコン
    酸化膜をエッチバックして、浮遊ゲート電極の側壁にシ
    リコン酸化膜を形成する工程と、 続いてマスク用シリコン窒化膜を除去する工程と、 制御ゲート電極用ポリシリコン薄膜を堆積し、これをフ
    ォトリソグラフィーとドライエッチングにより制御ゲー
    ト電極形状に成形する工程とを含むスプリットゲート型
    フラッシュメモリセルの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記層間絶縁膜が、シリコン酸化膜、シ
    リコン窒化膜およびシリコン酸化膜の3層からなる積層
    膜である請求項6または7に記載のスプリットゲート型
    フラッシュメモリセルの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記層間絶縁膜が、シリコン酸化膜、シ
    リコン窒化膜およびシリコン酸化膜の3層からなる積層
    膜であり、前記のCVDにより形成された浮遊ゲートの
    側壁のシリコン酸化膜が、層間絶縁膜中のシリコン窒化
    膜の側面をも覆うように形成された請求項7記載のスプ
    リットゲート型フラッシュメモリセルの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜5のいずれかに記載のスプ
    リットゲート型フラッシュメモリセルを複数個備えたフ
    ラッシュメモリ。
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