JPH11265837A - 積層lc複合部品 - Google Patents

積層lc複合部品

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JPH11265837A
JPH11265837A JP10066609A JP6660998A JPH11265837A JP H11265837 A JPH11265837 A JP H11265837A JP 10066609 A JP10066609 A JP 10066609A JP 6660998 A JP6660998 A JP 6660998A JP H11265837 A JPH11265837 A JP H11265837A
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隆一 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に樹脂基板に対する実装信頼性に優れ、製
造が容易で、なおかつ高周波における電気特性に優れた
ガラスセラミック組成物と銀または銅を主成分とする内
部電極により構成される積層LC複合部品を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 ガラスセラミック組成物をフォルステラ
イト粉末とガラスにより構成し、ガラス成分組成、両者
の混合比率および添加物を最適化することにより、抗折
強度が高く、熱膨張係数が適度に高く、グリーンシート
が製造しやすく、なおかつ950℃未満の温度で緻密に
焼結するため高導電率の銀または銅を内部電極とする積
層LC複合部品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特に高周波における
電気特性に優れ、樹脂基板に対する実装信頼性に優れ、
かつ製造が容易な積層LC複合部品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話など通信分野に使用され
る電子部品の小型化、高周波化が進みに伴い、コンデン
サ、コイルを一つの部品内に集積させた積層LC複合部
品が用いられるようになっている。これらの積層LC複
合部品は、低誘電率の絶縁体層に内部電極によって形成
したコンデンサ、コイルを形成し互いに結線しており、
例えば図1に示すような回路を図2、3、4のように積
層LC複合部品内部に持たせている。本例はローパスフ
ィルタであって、絶縁体層1に内部電極2〜5によりコ
ンデンサC1,C2とコイルLを形成して図1に示すよう
な回路を構築している。なお、6〜9は外部電極であ
る。
【0003】このような積層LC複合電子部品の損失特
性を向上させるには、内部電極に金、銀、銅などの高い
導電率を有する貴金属を用いることが必要である。しか
しこれらの貴金属は融点が低く、例えば銀の場合は約9
60℃であるため、絶縁体組成物は900℃程度の温度
で緻密に焼成できなければならない。そこで比誘電率が
低く、なおかつ銀や銅などの高導電率の電極と同時焼成
が可能な絶縁体組成物として、アルミナ(Al23)な
どの低誘電率のセラミック粉末にガラス粉末を混合して
低温焼結化したガラスセラミック組成物が開発されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】積層LC複合部品はそ
の性格上一般的な電子部品と比較して面積が大きくなる
一方、同時に低背化が求められており大型薄板形状とな
る場合が多く、積層LC複合部品を構成するガラスセラ
ミック組成物に対して高い機械的強度が要求されてい
る。しかし従来のガラスセラミック組成物は、例えば特
許第2597341号記載の積層インダクタ用ガラスセ
ラミック組成物のように、アルミナなどの一般的なセラ
ミックと比較して抗折強度が150MPa未満と小さい。
さらに熱膨張係数が一般に7ppm/K以下と小さい場合が
多く、積層LC複合部品が実装されるガラスエポキシ樹
脂などの基板(熱膨張係数は一般に14ppm/K程度)と
の熱膨張係数差が非常に大きくなり、積層LC複合部品
を樹脂基板に実装する際の半田づけ工程等によって作用
する熱応力によりガラスセラミック層にクラック等の欠
陥が発生しやすい。発明者らの検討によると、実装信頼
性の観点で問題とならないためには、ガラスセラミック
組成物の抗折強度は150MPa以上でなおかつ熱膨張係
数は9ppm/K以上であることが望ましい。
【0005】またガラスセラミック組成物を900℃程
度の温度で焼成可能とするため、ガラス粉末に酸化ホウ
素(B23)や環境上問題のある酸化鉛(PbO)を多
量に含有させて軟化点を下げる場合が多い。例えば特公
平6−8189号公報記載の酸化物誘電体材料はガラス
セラミック組成物全体でB23を4〜12重量%含んで
おり、それ未満の含有量では1000℃以下で緻密に焼
結しないと示されている。しかし酸化ホウ素の含有率が
高いガラスセラミック組成物は、積層体を構成するグリ
ーンシートの製造工程においてガラスセラミック組成物
粉末に溶剤とバインダーを混合してスラリーとする際
に、ガラスセラミック組成物粉末中の含水率を厳密に管
理しないとスラリーがゲル化する場合があり問題とな
る。ガラス粉末中の酸化ホウ素の含有率が少ない場合に
はこの問題は回避することが可能である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためのものであり、抗折強度が大きくかつ熱膨張係
数が適度に高いため特に樹脂基板に対する実装信頼性に
優れ、ガラス粉末の酸化ホウ素含有量が少ないため製造
が容易であり、なおかつ高導電率の銀または銅を内部電
極とするため特に高周波における電気特性に優れた積層
LC複合部品を提供することを目的とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は
ガラスセラミック組成物による絶縁体層と銀または銅を
主成分とする内部電極により構成され、絶縁体層中に電
極を直線状、つづら折れ状、またはらせん状のいずれか
の形状に形成したコイル部と、絶縁体層を介して互いに
対向した内部電極によって形成したコンデンサ部を有す
る積層LC複合部品において、前記ガラスセラミック組
成物はガラス組成物粉末55〜65重量%とフォルステ
ライト(Mg2SiO4)45〜35重量%の混合物を成
形、焼成して得られたものであり、かつ前記ガラス組成
物粉末はSiO2が40〜50重量%、BaOが30〜
40重量%、Al23が3〜8重量%、La23が8〜
12重量%、かつB23が3〜6重量%であることを特
徴としたものであり、熱膨張係数が9ppm/K以上でなお
かつ抗折強度が150MPa以上であるため特に樹脂基板
に対する実装信頼性に優れ、またガラス粉末の酸化ホウ
素含有量が少ないため製造が容易であり、なおかつ高導
電率の銀または銅を内部電極とするため特に高周波にお
ける電気特性に優れた積層LC複合部品を提供すること
ができるという効果が得られる。
【0008】請求項2に記載の発明はガラスセラミック
組成物による絶縁体層と銀または銅を主成分とする内部
電極により構成され、絶縁体層中に電極を直線状、つづ
ら折れ状、またはらせん状のいずれかの形状に形成した
コイル部と、絶縁体層を介して互いに対向した内部電極
によって形成したコンデンサ部を有する積層LC複合部
品において、前記ガラスセラミック組成物はガラス組成
物粉末50〜65重量%とフォルステライト(Mg2
iO4)50〜35重量%の混合物に副成分として酸化
銅をCuOに換算して0.2〜5重量%添加した混合物
を成形、焼成して得られたものであり、かつ前記ガラス
組成物粉末はSiO2が40〜50重量%、BaOが3
0〜40重量%、Al23が3〜8重量%、La23
8〜12重量%、かつB23が3〜6重量%であること
を特徴としたものであり、熱膨張係数が9ppm/K以上で
なおかつ抗折強度が150MPa以上であるため特に樹脂
基板に対する実装信頼性に優れ、またガラス粉末の酸化
ホウ素含有量が少ないため製造が容易であり、焼成温度
に対する比誘電率のばらつきが小さくなり、なおかつな
おかつ高導電率の銀または銅を内部電極とするため特に
高周波における電気特性に優れた積層LC複合部品を提
供することができるという効果が得られる。
【0009】以下、本発明の一実施の形態を説明する。 (実施の形態1)まずガラスセラミック組成物の合成お
よび各特性の評価方法について述べる。
【0010】出発原料には化学的に高純度(99%以
上)な各構成成分(Si,Al,Ba,La,B)に相
当する酸化物、炭酸塩などを用いた。原料の純度補正を
行った後、組成を(表1)となるように秤量し、これら
の粉体をジルコニア玉石およびエタノールとともにボー
ルミルで18時間混合した。混合後スラリーを乾燥し、
白金坩堝に入れて1400〜1500℃で3時間溶融し
急冷した。解砕した後混合と同様の方法で粉砕し乾燥さ
せ、ガラス粉末とした。上記で作製したガラス粉末と市
販のフォルステライト粉(純度96%以上)を(表2)
の配合比で秤量し、ボールミルにて18時間湿式混合粉
砕し150℃で24時間乾燥させガラスセラミック組成
物粉を作製した。この粉体の平均粒径はレーザー回折法
による測定によると約1.5μmであった。
【0011】得られた粉体にバインダとしてポリビニル
アルコールの5重量%水溶液を20重量%加えて混合
後、32メッシュのふるいを通して造粒し、100MPa
でφ13×1mm厚の円板状、φ5×10mm高の円柱状に
成形した。成形体を温度600℃で3時間加熱してバイ
ンダを焼却後、温度840〜940℃の種々の温度で3
0分保持して焼成した。円板状試料の表裏面に金−クロ
ム蒸着により電極を形成し、インピーダンスアナライザ
を使用して1GHzにおける容量を計測し、焼結体の直
径、厚みから比誘電率を算出した。熱膨張係数は円柱状
試料を用いTMA計により50℃から300℃の範囲で
測定した。
【0012】次にグリーンシートの成形法について述べ
る。上記で作製したガラスセラミック粉体に酢酸ブチル
80g、ポリビニルブチラール樹脂15g、ジブチルフタ
レート8gとともにボールミルで48時間混合し、得ら
れたスラリーから公知のドクターブレード法により厚さ
50μmのグリーンシートを作製した。このグリーンシ
ートを28枚積層して圧着し70×70×1.2mmの大
きさに切断した後、400℃で4時間加熱してバインダ
を焼却した。焼成は上記の測定で比誘電率が最大となる
温度で30分間保持して行った。そしてダイサーで4×
40×1mmの大きさに切り出し、四点加重測定法により
抗折強度を測定した。
【0013】(表1)は今回検討したガラス粉末の組成
である。(表2)は(表1)のガラス粉末とフォルステ
ライトを混合したガラスセラミック組成物の組成と比誘
電率、比誘電率が最大となる焼成温度、抗折強度および
熱膨張係数を示したものである。なお(表1)(表2)
において*印を付したものは本発明の範囲外であり、そ
れ以外はすべてこの発明の範囲内のものである。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】本発明の範囲内のガラスセラミック組成物
は全て940℃以下の温度で焼成し、比誘電率は7.5
以下、抗折強度は150MPa以上、熱膨張係数は9ppm/K
以上の特性を満足している。
【0017】ガラスセラミック組成物を構成するガラス
粉末の組成限定理由は以下の通りである。
【0018】SiO2はガラスのネットワークフォーマ
ーであり、その含量が40重量%より少ないと安定した
ガラスが得られなくなる。また50重量%より多くなる
とガラスの軟化点が高くなりすぎ、1500℃で溶融し
なくなる。
【0019】BaOはガラスの溶融性を高める成分であ
るとともに、焼成の際にセルシアン結晶(BaAl2
28)を非晶質ガラス層とフォルステライト粒子の界
面に析出させ焼結体の抗折強度を高くする効果がある。
BaOが30重量%より小さい場合は1500℃以下で
溶融しない。40重量%を越えるとガラス溶成形時に失
透しやすくなるため、焼成時にセルシアン結晶の析出が
不均質となり試料No.4のように抗折強度が低下するの
で好ましくない。
【0020】Al23もBaOと同様にセルシアン結晶
の構成物質であり、含量が3重量%より少なくなると試
料No.5のように抗折強度が小さくなる。一方8重量%
より多いと軟化点が高くなりすぎて試料No.6のように
950℃未満で焼結せず好ましくない。
【0021】B23はガラス化を容易にする成分であ
り、含量が3重量%より少なくなると1500℃で溶融
しなくなる。また6重量%より多くなると試料No.7の
ようにグリーンシート化するときにスラリーがゲル化
し、均質なグリーンシートが得られないため好ましくな
い。
【0022】La23は低温焼成時のガラスの粘度を調
節する成分である。その含量が8重量%より少ない場合
には試料No.8のように低温焼成時に粘度が十分に下が
らず、フォルステライト粉体との濡れ性が悪く、950
℃未満で緻密な焼成体が得られない。また12重量%よ
り多くなると粘度が下がりすぎ、焼成時に敷き粉やセッ
ターに付着するなどの不具合が起こるので好ましくな
い。
【0023】次にガラス粉末とフォルステライト粉末の
配合比率の限定理由について述べる。試料No.9のよう
にガラス粉末の含量が65重量%より多くなると抗折強
度が150MPaよりも小さくなり好ましくない。また試
料No.10のようにガラス粉末が55重量%よりも少な
いとき950℃未満で緻密に焼結せず好ましくない。
【0024】(実施の形態2)酸化銅の添加効果につい
て検討した。化学的に高純度(99重量%以上)なCu
O粉末をガラス粉末とフォルステライト粉末とともに秤
量、混合し、実施の形態1と同様の方法により試料の合
成、特性の評価を行った。結果を(表3)に示す。
【0025】
【表3】
【0026】酸化銅を0.2重量%以上添加することに
より焼成温度がさらに低下する。また図5に示すよう
に、焼成温度に対する比誘電率のばらつきが小さくな
り、量産において歩留まりの向上が期待できる。
【0027】酸化銅を添加しない場合では940℃で焼
成できなかったガラス粉末の含量が50〜55重量%の
範囲においても、試料No.17,18のように酸化銅の
添加により940℃以下で緻密に焼成できるようにな
る。
【0028】試料No.16のガラス粉末の含量55重量
%、フォルステライト粉末の含量が45重量%で酸化銅
の添加率が1%の組成は焼成温度900℃、抗折強度が
190MPa、熱膨張係数が10.0ppm/Kであり、特に好
ましい形態である。
【0029】しかし添加率が5%を越えると試料No.1
5のように抗折強度が150MPaより小さくなるので好
ましくない。
【0030】なお本発明の実施の形態では大気中で焼成
しているが、窒素雰囲気中で焼成しても特性に大差はな
い。
【0031】なお前記実施の形態以外の元素の含有も、
本発明の範囲内であれば特性に悪い影響を与えなければ
使用することができる。
【0032】(実施の形態3)続いて試料No.16のガ
ラスセラミック組成物を用いた積層LC複合部品の一実
施例を説明する。
【0033】実施の形態3で作製した厚み50μmの試
料No.16のグリーンシートを3枚積層して、その表面
にまず図6(a)のグランドパターンを市販の銀ペース
トにより周知のスクリーン印刷法により印刷し乾燥させ
る。その上面にシート1枚を積層して次は図6(b)の
コンデンサパターンを印刷する。さらにその上面にシー
トを28枚積層して図6(c)のつづら折れ状コイルパ
ターンを印刷する。最後にシートをさらに4枚積層して
40℃で300kg/cm2の圧力で1分間熱圧着し個々の
素子に切断すると、図3、4に示すような断面構造をし
た積層体が作製できる。なお各印刷パターンはガラスセ
ラミック組成物の焼成による収縮を考慮に入れ、焼成後
にコンデンサC1,C2の容量値が共に5.6pF、コイル
Lのインダクタ値が9.7nHとなるよう設計した。
【0034】この素子を大気中400℃で熱処理してバ
インダーを焼却した後875℃で30分間保持して焼成
した。その後外部電極として市販のガラスフリット入り
銀電極を側面に所望の形状に塗布し、750℃で10分
間保持して焼き付け図2、3、4に示すような積層LC
複合部品(ローパスフィルター)を得た。
【0035】図7にこの積層LC複合部品(ローパスフ
ィルター)の高周波通過特性をネットワークアナライザ
で測定した結果を示す。0.9GHzにおける挿入損失が
−1.1dB、1.8GHzにおける減衰量が−20dBと優
れた電気特性を有するローパスフィルタを作製すること
ができた。
【0036】なお銅を内部電極とする積層LC複合部品
を作製するためには、上記のプロセスにおいて電極ペー
ストに酸化銅ペーストを用い、バインダー焼却後に水素
中で熱処理して銅金属に還元してから窒素雰囲気中で焼
成すればよい。
【0037】なおこの積層LC複合部品は上記目的以外
にも応用が可能であることはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、抗
折強度が大きくかつ熱膨張係数が適度に高いため特に樹
脂基板に対する実装信頼性に優れ、ガラス粉末の酸化ホ
ウ素含有量が少ないため製造が容易であり、なおかつ高
導電率の銀または銅を内部電極とするため特に高周波に
おける電気特性に優れた積層LC複合部品を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の積層LC複合部品の回
路図
【図2】本発明の一実施の形態のガラスセラミック組成
物を用いた積層LC複合部品の斜視図
【図3】図2のI−I線断面図
【図4】図2のII−II線断面図
【図5】本発明の一実施の形態のガラスセラミック組成
物に酸化銅を添加したときの比誘電率と焼成温度の関係
を示す特性図
【図6】本発明の一実施の形態の積層LC複合部品(ロ
ーパスフィルタ)の印刷パターンを示す図
【図7】同電気特性図
【符号の説明】
1 絶縁体層 2,3,4,5 内部電極 6,7,8,9 外部電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスセラミック組成物による絶縁体層
    と銀または銅を主成分とする内部電極により構成され、
    絶縁体層中に電極を直線状、つづら折れ状、またはらせ
    ん状のいずれかの形状に形成したコイル部と、絶縁体層
    を介して互いに対向した内部電極によって形成したコン
    デンサ部を有する積層LC複合部品において、前記ガラ
    スセラミック組成物はガラス組成物粉末55〜65重量
    %とフォルステライト(Mg2SiO4)45〜35重量
    %の混合物を成形、焼成して得られたものであり、かつ
    前記ガラス組成物粉末はSiO2が40〜50重量%、
    BaOが30〜40重量%、Al23が3〜8重量%、
    La23が8〜12重量%、かつB23が3〜6重量%
    であることを特徴とする積層LC複合部品。
  2. 【請求項2】 ガラスセラミック組成物による絶縁体層
    と銀または銅を主成分とする内部電極により構成され、
    絶縁体層中に電極を直線状、つづら折れ状、またはらせ
    ん状のいずれかの形状に形成したコイル部と、絶縁体層
    を介して互いに対向した内部電極によって形成したコン
    デンサ部を有する積層LC複合部品において、前記ガラ
    スセラミック組成物はガラス組成物粉末50〜65重量
    %とフォルステライト(Mg2SiO4)50〜35重量
    %の混合物に副成分として酸化銅をCuOに換算して
    0.2〜5重量%添加した混合物を成形、焼成して得ら
    れたものであり、かつ前記ガラス組成物粉末はSiO2
    が40〜50重量%、BaOが30〜40重量%、Al
    23が3〜8重量%、La23が8〜12重量%、かつ
    23が3〜6重量%であることを特徴とする積層LC
    複合部品。
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