JPH11263358A - 密閉容器のための蓋体 - Google Patents

密閉容器のための蓋体

Info

Publication number
JPH11263358A
JPH11263358A JP6844598A JP6844598A JPH11263358A JP H11263358 A JPH11263358 A JP H11263358A JP 6844598 A JP6844598 A JP 6844598A JP 6844598 A JP6844598 A JP 6844598A JP H11263358 A JPH11263358 A JP H11263358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
container
peripheral portion
main body
closed container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6844598A
Other languages
English (en)
Inventor
Masuo Endo
益夫 遠藤
Masayuki Mishima
正行 三島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gifu Plastic Industry Co Ltd
Original Assignee
Gifu Plastic Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gifu Plastic Industry Co Ltd filed Critical Gifu Plastic Industry Co Ltd
Priority to JP6844598A priority Critical patent/JPH11263358A/ja
Publication of JPH11263358A publication Critical patent/JPH11263358A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量化やコスト低減を図りながら、蓋体を構成
している硬質本体部と、その周縁に形成される軟質周縁
部との一体化を確実にすることができ、蓋体の容器本体
に対する嵌合・取外し操作を容易に行うことができて、
しかも両者の密閉性を向上させること。 【解決手段】密閉容器を構成する容器本体20の開口端
縁に気密的に嵌合される蓋体10を構成して、この蓋体
10の中央部を構成する硬質本体部11と、この硬質本
体部11の周縁に一体化されて容器本体20の開口端縁
21に嵌合される嵌合溝13を有した軟質周縁部12と
からなる蓋体10であって、軟質周縁部12を、水素添
加スチレン−イソプレン−スチレン共重合体に95〜6
0%の割合でシンジオタクチックポリエチレン(SP
E)を添加した合成樹脂材料によって形成するととも
に、硬質本体部11を、シンジオタクチックポリプロピ
レン(SPP)に5〜15%のポリプロピレン(PP)
を添加した合成樹脂材料によって一体成形したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉容器の容器本
体に嵌合される蓋体に関し、特に容器本体側に対する嵌
合溝を含む部分を軟質周縁部として、密閉容器として必
要とされる機能を向上させるようにした密閉容器のため
の蓋体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】所謂密閉容器としては、既に種々なもの
が提案されてきており、特に食品の鮮度を保つものとし
て重宝されているものである。ところが、この密閉容器
は、例えば実公平7−32432号公報に指摘されてい
る通り、その容器本体及びこれに嵌合されるべき蓋体が
合成樹脂材料によって形成してあるため、例えば温度変
化によってどちらかが相対的に収縮するものである。こ
のように収縮すると、蓋体と容器本体との間に隙間が生
じ、従来の容器は、その密閉性が低下するという問題を
有していたものである。
【0003】特に、密閉性を向上させようとすると、容
器本体も蓋体も精度良く形成しなければならないし、密
閉性が向上したとすると、今度は蓋体が容器本体にしっ
かりと密着してしまって、その取外しが困難となるだけ
でなく、嵌合操作性(嵌合を容易に行えるようにするこ
と)も悪くなってしまうのである。
【0004】すなわち、この種の密閉容器については、
まず、次のような〜の要望があるのである。
【0005】この種の密閉容器は、例えば食品を密閉
して収納するものであるが、十分な密閉性を有したも
の、特に水分の流通を完全に遮断できる性質・構造のも
のとする必要がある。食品の変化は、その水分の移動に
よって生ずるものだからである。(密閉性の確保) この種の密閉容器は、合成樹脂を材料として、「型」
を利用した成形法を駆使して製造されるものである。そ
うであれば、型成形によるメリットを十分生かせるよう
なものとして、成形が容易で製造コストを安価にするこ
とができるようにしなければならない。(型成形の容易
化) この種の密閉容器は、手に持って容器本体に対する蓋
体の嵌合、及びその取り外しを行うものであるから、上
記の密閉性を確保しながら、嵌合操作を簡単に行える
ようにするとともに、逆に蓋体の取り外しも簡単に行え
るものとしなければならない。(嵌合操作性の向上) この種密閉容器の蓋体は、容器本体側に嵌合すべき部
分が軟質である方が、上記を達成し易いし、その他の
部分はある程度の剛性を有していた方がよい。一部に硬
い部分を有していると、の嵌合操作性が良くなるから
である。(物性の二重性) 上記のように、一つの物で部分的に物性を変えよう
とすると、異なる材料を使用して成形するのが最もよい
が、幸い、後述する「コアバック成形法」が確立されて
きている。この「コアバック成形法」を簡単に適用でき
る密閉容器となれば、好都合である。(コアバック成形
法の適用性) 上記のコアバック成形法を適用した場合、材料が異な
る界面での密着性が問題となる。特に、蓋体について異
種材料を使用して成形した場合、この蓋体は容器本体に
対する嵌合や取り外しを強制的に行わなければならない
ものであるからその時の引張り力に十分抗することがで
きて、界面での分離がなされないものとなっていなけれ
ばならない。(界面における密着性の確保) 特に、この種の密閉容器を構成する蓋体に限ってみて
みると、この蓋体を通して容器本体内に収納した食品の
状態が見えれば、保存状態等の確認を外部から容易に行
うことができるから、蓋体の、例えば中心部は、透明性
に優れていれば好都合である。(蓋体の透明性) 以上の〜の要望は、容器本体についてよりも、む
しろ蓋体側の改良によって達成できるものと考えられ、
蓋体についてこれらの〜の要望を解決できれば、密
閉容器全体の要望の解決になるものと考えられる。(蓋
体改良の重要性)
【0006】ところで、この種の密閉容器は、ポリプロ
ピレン(PPと略称されている)を代表とする合成樹脂
を材料として成形されているものであるが、このPPを
採用しているのは、PPが食品を収納する容器を構成す
るのに適した材料であり、製造技術や品質の画期的進歩
があってその低価格化が進んでいるからである。そし
て、通常単にポリプロピレンという場合には、アイソタ
クチックポリプロピレン(以下、単にIPPと略称す
る)を言うことが多い。つまり、PPは、その立体構造
的にみた場合、一般的なIPP(アイソタクチックポリ
プロピレン)、シンジオタクチックポリプロピレン(以
下、単にSPPと略称する)、及びアタクチックポリプ
ロピレンの3種類のものがあるのである。
【0007】IPPは、固体であるチーグラー・ナッタ
触媒を介在させて製造されるものであるが、カミンスキ
ーによって「メタロセン触媒」が見いだされるに至っ
て、上記SPPの合成が容易になってきた。このメタロ
セン触媒は、トリメチルアルミニウムを加水分解して得
られるメチルアルミノキサンと、メタロセン化合物とを
組み合わせた触媒で、発明者の名をとってカミンスキー
触媒とも言われている。このメタロセン触媒は、溶媒に
可溶であり、活性種の性質が均質なことから均一系触
媒、あるいはシングルサイト触媒ともいわれることもあ
る。
【0008】このメタロセン触媒の中で特定の構造のメ
タロセン化合物を採用すると、SPPを合成することが
できることが知られている。中でも、J.A.Ewen
らによって発表された方法によれば、従来のSPPに比
較して立体規則性が高いものである。
【0009】つまり、このSPPは、密閉容器を製造す
るための材料として、検討の大きな余地を含んでいるも
のと予想される。何故なら、この種の密閉容器は、上述
したように、容器本体の上端開口に蓋体を嵌合して、容
器本体内を密閉状態にするものであって、上記〜の
要望を有したものであるが、これらの要望を満たすため
に、SPPの上記特性は十分利用できるものと考えられ
るからである。
【0010】一方、異なる合成樹脂材料を使用しなが
ら、一つの製品を射出成形する方法として「コアバック
成形法」があるが、この「コアバック成形法」は、所謂
「インサート成形法」とは全く異なって、言わば異種材
料から一つの製品を一つの型で略同時に射出成形する方
法である。すなわち、例えば、硬質本体部と、その周縁
に軟質周縁部を一体化した蓋体を、このコアバック成形
法によって同時形成するには、第一材料によって硬質本
体部を(一次)射出成形しておき、その後に硬質本体部
を形成していた型の一部を後退させること(コアバッ
ク)により空間(キャビティ)を形成、またはこの空間
への樹脂の流動路を形成しておく。このようにして形成
された空間内に、第二材料を注入することにより、軟質
周縁部が硬質本体部の周縁に射出成形(二次)されるの
である。この間、型開きされることはなく、一次射出さ
れたものの一次冷却時間中に二次射出がなされるのであ
り、成形時間を短縮しながら、例えば蓋体を同時に射出
成形するものである。
【0011】以上のようなコアバック成型法では、一次
射出した部分が溶融しているときに二次射出を行うので
あるが、一次射出した部分が溶融し過ぎた状態では、こ
れに二次射出した部分が混ざり合ってしまうし、これと
は反対に、一次射出した部分が固まり過ぎていては、二
次射出した部分との溶着が完全には行えないため、いず
れにしても完全な商品を製造することができない。この
ため、コアバック成型法では、一次射出と二次射出時に
おける温度や射出時間の制御を注意深く行わざるを得な
いものとなっていて、非常に難しい成形法となっている
のである。
【0012】そして、この種の密閉容器において更に重
要なことは、この密閉容器は食品を保存するために使用
されるものであるから、食品衛生上、安全なものでなけ
ればならないことである。特に、食品衛生法、厚生省告
示第370号によれば、食品容器包装用合成樹脂規格と
して、ポリエチレン及びポリプロピレンについての「蒸
発残留物」(具体的には、n−ヘプタン)の溶出試験に
よる最大値が、25°Cで60分のとき、150ppm
以下(100°Cで60分の場合には30ppm以下)
と決められている。
【0013】つまり、この種の密閉容器については、上
記〜の要望の他に、 n−ヘプタンの溶出試験による最大値が、25°Cで
60分のとき、150ppm以下でなければならない、
という条件をもクリアーしなければならないのである。
【0014】そこで、本発明者等は、この種の密閉容器
における軽量化やコスト低減を図りながら、その蓋体の
嵌合操作性や密閉性等を十分なものとするにはどうした
らよいかについて種々検討を重ねてきた結果、要するに
容器本体に嵌合される蓋体に上記SPPを適用すること
が良い結果を生むことに気付き、本発明を完成したので
ある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この種の密
閉容器における上記実状に鑑みてなされたもので、その
解決しようとする課題は、食品等を保存する密閉容器の
蓋体について、その容器本体に対する嵌合・取外し操作
の容易性等の、上記〜の要望全てを満たすことにあ
る。
【0016】すなわち、本発明の目的とするところは、
軽量化やコスト低減を図りながら、蓋体を構成している
硬質本体部と、その周縁に形成される軟質周縁部との一
体化を確実にすることができ、蓋体の容器本体に対する
嵌合・取外し操作を容易に行うことができて、しかも両
者の密閉性を向上させることのできる密閉容器の蓋体を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、後述する実施の形態の説
明中で使用する符号を付して説明すると、「密閉容器を
構成する容器本体20の開口端縁21に気密的に嵌合さ
れる蓋体10を構成して、この蓋体10の中央部を構成
する硬質本体部11と、この硬質本体部11の周縁に一
体化されて容器本体20の開口端縁21に嵌合される嵌
合溝13を有した軟質周縁部12とからなる蓋体10で
あって、軟質周縁部12を、水素添加スチレン−イソプ
レン−スチレン共重合体に95〜60%の割合でシンジ
オタクチックポリエチレン(SPE)を添加した合成樹
脂材料によって形成するとともに、硬質本体部11を、
シンジオタクチックポリプロピレン(SPP)に5〜1
5%のポリプロピレン(PP)を添加した合成樹脂材料
によって一体成形したことを特徴とする密閉容器の蓋体
10」である。
【0018】すなわち、この密閉容器を構成する蓋体1
0は、図1〜図3に示すように、密閉容器を構成する容
器本体20の開口端縁21に嵌合されるものであり、特
に図2及び図3に示すように、蓋体10の中央部を構成
する硬質本体部11と、この硬質本体部11の周縁に一
体化されて容器本体20の開口端縁21に嵌合される嵌
合溝13を有した軟質周縁部12とからなるものであ
る。そして、この蓋体10は、硬質本体部11及び軟質
周縁部12を上記のような材料によって形成するととも
に、これらの硬質本体部11及び軟質周縁部12を一体
成形したものである。
【0019】そして、この蓋体10は、上記従来の技術
の欄で述べたように、「コアバック成形法」によって一
体成形したものである。つまり、第一材料によって硬質
本体部11を(一次)射出成形しておき、その後に硬質
本体部11を形成していた型の一部を後退させること
(コアバック)により空間(キャビティ)を形成、また
はこの空間への樹脂の流動路を形成しておく。このよう
にして形成した空間内に第二材料を注入することによ
り、軟質周縁部12を硬質本体部11の周縁に射出成形
(二次)するのである。この間、型開きされることはな
く、一次射出されたものの一次冷却時間中に二次射出が
なされ、当該蓋体10は、成形時間を短縮しながら同時
に射出成形されたものである。
【0020】一般的なコアバック成型法では、上述した
ように、一次射出(約220°C)した部分が溶融して
いるときに二次射出(約250°C)を行うのである
が、一次射出した部分が溶融し過ぎた状態では、これに
二次射出した部分が混ざり合ってしまうし、これとは反
対に、一次射出した部分が固まり過ぎていては、二次射
出した部分との溶着が完全には行えないため、一次射出
と二次射出時における温度や射出時間の制御を注意深く
行わざるを得ないものとなっていて、非常に難しい成形
法となっていた。
【0021】ところが、当該蓋体10では、上記のよう
な材料を選定したことによって、上記のような微妙な温
度範囲を広くすることができたのであり、本発明の蓋体
10の成形を、材料の混ざり合いや接着力の不足といっ
た問題を生じさせることなく行えることになるのであ
る。従って、当該蓋体10は、容器本体20に対する嵌
合時の密着性が非常に高く、硬質本体部11に対する軟
質周縁部12の密着も十分で、しかも、硬質本体部11
と軟質周縁部12との境界をくっきりさせることができ
て、製品としての価値を高めることができるのである。
【0022】また、この蓋体10の硬質本体部11は、
SPPに5〜15%のPPを添加した合成樹脂材料によ
って形成する必要がある。その理由は、従来は一般的な
IPPのみによって形成されていた硬質本体部11を、
嵌合操作性や透明性に優れ、型成形が容易であり、軟質
周縁部12との界面における密着性を向上させたものと
する必要があるからである。
【0023】すなわち、この硬質本体部11は、SPP
に5〜15%のPPを添加した合成樹脂材料によって形
成した結果、その周縁に軟質周縁部12を一体成形した
とき蓋体10の容器本体20に対する嵌合や取り外しを
容易に行えるようにするために、一定の剛性を有しなが
らも、嵌合操作性を確保するための柔軟性を有したもの
となっているのである。PPは、SPPに対する相溶性
が優れ、しかも前述したように、SPPよりも硬質なも
のだからである。
【0024】しかも、この硬質本体部11は、これを通
して密閉容器内に収納した食品等が外から容易に視認で
きるようにするために、透明または半透明なものである
必要があるが、そのために、この硬質本体部11は、S
PPにPPを添加した合成樹脂材料によって形成したの
である。PPは、SPPに対する相溶性が優れ、しかも
前述したように、SPPよりも透明性に優れたものだか
らである。また、PPは、SPPよりも低い金型温度で
成形する為、成形後のひけやそり等の外観不良を極力発
生させることがないことによって透明性に優れたものと
することができるのである。これにより、その分成形が
容易となっているのである。
【0025】さらに、この硬質本体部11を構成するた
めの材料を、SPPに5〜15%のPPを添加したもの
を採用したのは、次に述べる軟質周縁部12を、当該硬
質本体部11の周縁に同時型成形してその界面における
密着性を向上させるために、軟質周縁部12を構成する
樹脂材料との相溶性がよいことが必要だからである。ま
た、このようにすることによって、n−ヘプタンの溶出
量を抑えることができるからである。
【0026】以上のような、この硬質本体部11の、密
閉容器を構成するためのものとしての各種物性を向上さ
せるためには、上述したように、この硬質本体部11
を、SPPに5〜15%のPPを添加した合成樹脂材料
によって形成する必要があるのである。その理由は、P
PのSPPに対する添加割合が5%よりも低いと、上述
した各物性を十分なものとすることができないからであ
る。また、PPのSPPに対する添加割合が15%より
も多いと、上記物性の実質的な向上を図ることができな
いからである。
【0027】一方、この蓋体10の軟質周縁部12は、
水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重
合体に、SPEを、重量比で95〜60%添加したもの
であり、これにより、蓋体10の軟質周縁部12を、硬
質本体部11に対して軟質のものとしたのである。軟質
周縁部12が軟質のものであれば、その嵌合溝13によ
る容器本体20の開口端縁21に対する嵌合操作は勿
論、取外し操作も容易に行えるとともに、蓋体10の容
器本体20に対する密閉性も向上しているのである。何
故なら、軟質周縁部12が軟質のものであると、嵌合溝
13を含む軟質周縁部12の変形が容易となり、かつそ
の復元性も良くなるため、密閉する際の操作性が高くな
って確実に密閉状態を維持できるのである。
【0028】このような嵌合溝13を含む軟質周縁部1
2を軟質なものとするために、この軟質周縁部12を構
成するための合成樹脂材料は、水素添加スチレン−イソ
プレン−スチレンブロック共重合体5〜40%に対し
て、95〜60%のSPEを含有させた、エラストマー
を含む材料によって構成することが好ましい。その理由
は、エラストマーの含有量が5%より少ないと、必要と
する柔軟性を蓋体10の軟質周縁部12に付与すること
ができないからであり、エラストマーの含有量が40%
より多いと、容器本体20の開口端縁21に嵌合される
べき嵌合溝13を含む軟質周縁部12が必要とする剛性
を確保することができないだけでなく、n−ヘプタンの
溶出量を増大させてしまうからである。
【0029】この種のエラストマーとしてはSEPSを
採用することが好ましい。その理由は、エラストマーの
ベースポリマーとしてSEPSタイプのものを使用すれ
ば、二重結合を有していないベースポリマーを採用する
ということになり、耐候性や耐熱性に優れているだけで
なく、「臭い」が少ないものとなり、例えば食品を収納
するための密閉容器とするのに適しているためである。
【0030】なお、この種のエラストマーとして、エチ
レンプロピレンゴム、エチレンとプロピレンとをチグラ
ー触媒の存在下で重合したゴム状物も採用される。ま
た、この軟質周縁部12に着色して不透明なものとする
ために、物性を損なわない程度顔料を加えたり、このエ
ラストマー内にタルクやシリカを混入するようにして実
施してもよい。エラストマー内にタルクやシリカを混入
するするのは、この軟質周縁部12について、逆に硬度
を上げたり、当該軟質周縁部12を含む密閉容器をゴミ
として燃焼させる際の熱量を抑えるためである。
【0031】以上のように、蓋体10の軟質周縁部12
を構成している樹脂材料中に、SPPを添加することが
必要であるが、その第1の理由は、次の通りである。軟
質周縁部12は、硬質本体部11の周縁に「コアバック
成形法」によって一体成形しなければならないし、軟質
周縁部12を構成する材料は、硬質本体部11側のSP
Pとは異なったSEPSを含むものであるから、軟質周
縁部12及び硬質本体部11を構成する材料間の相溶性
を高くしなければならない。そのような要求に対して、
SPPは、前述したように、一般的なPPとは勿論、他
の合成樹脂に対する相溶性が優れているから、嵌合操作
性も必要になる蓋体10を構成する材料としては、非常
に優れた作用を発揮するのである。
【0032】また、軟質周縁部12を構成している樹脂
材料中にSPPを添加することが好ましい第2の理由
は、このSPPは、この種の密閉容器に対する以上の要
求に応えながら、その軽量化、型成形の容易化を図るこ
とができるだけでなく、材料が互いに異なる硬質本体部
11と軟質周縁部12との界面での密着性を十分なもの
とすることができるからである。
【0033】さらに、蓋体10の軟質周縁部12を構成
している樹脂材料中にSPPを添加することが好ましい
第3の理由は、このSPPは、マイナス10℃までの低
温度に対しても、その柔軟性に変化がないものであり、
この耐低温性が他のPPや水素添加スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体に対しても働き、結果と
して、当該蓋体10の耐低温性を向上させるからであ
る。換言すれば、この蓋体10を有する密閉容器を、冷
凍庫内のマイナス2〜10℃程度の低温雰囲気に曝した
後、これを取り出した直後に、容器本体20から蓋体1
0を取り外してもこの蓋体10が割れたり変形したりす
ることは全くないのである。
【0034】以上のように構成した本発明に係る蓋体1
0の作用についてまとめてみると、次の通りである。
【0035】本発明に係る蓋体10を採用した密閉容
器は、例えば食品を密閉して収納するものであるが、上
述したように十分な密閉性を有したものとなっており、
特に水分の流通を完全に遮断できる性質・構造のものな
っているのである。
【0036】密閉容器のための本発明に係る蓋体10
は、合成樹脂を材料として、「型」を利用した成形法を
駆使して製造可能であり、型成形によるメリットを十分
生かすことができて、成形を容易に行え、製造コストが
安価となる。
【0037】本発明に係る蓋体10を採用した密閉容
器は、手に持って容器本体20に対する蓋体10の嵌
合、及びその取り外しを行う際に、上記の密閉性を確
保しながら嵌合操作が簡単に行え、逆に蓋体10の取り
外しも簡単に行えるのである。
【0038】本発明に係る蓋体10は、容器本体20
側に嵌合すべき部分が軟質であるから、上記を達成
し、その他の部分を、ある程度の剛性を有したものとし
て、の嵌合操作性が良くなる。
【0039】上記のように、一つの物で部分的に物
性を変えようとすると、異なる材料を使用して成形する
のが最もよいが、本発明に係る蓋体10は、異なる材料
を使用して、「コアバック成形法」の適用が簡単に行え
る。
【0040】本発明に係る蓋体10は、容器本体20
に対する嵌合や取り外しを強制的に行わなければならな
いものであるが、その時の引張力に十分抗するものであ
り、界面での分離がなされないものとなっている。
【0041】特に、本発明に係る蓋体10を通して容
器本体20内に収納した食品の状態がよく見え、その保
存状態等の確認を外部から容易に行える。
【0042】蓋体10側を改良することによって、密
閉容器全体の要望の解決を達成することができる。n
−ヘプタンの溶出量を、150ppm以下に抑えること
ができる。
【0043】
【発明の実施の形態】次に、以上のように構成した本発
明を、図面に示した実施の形態である密閉容器について
説明すると、次の通りである。図1〜図3には、本発明
に係る密閉容器が示してあるが、図1は、上側半分を底
面とした密閉容器の平面図を示すものであり、図2は、
左側半分を断面とした密閉容器の正面図を示し、図3は
図2の要部拡大断面図である。
【0044】この密閉容器の容器本体20は、ポリプロ
ピレン等の合成樹脂材料により一体成形したもので、そ
の全体を比較的硬質なものとしてあり、蓋体10が嵌合
されるべき開口端縁21の剛性を十分なものとしたもの
である。また、この容器本体20の側面は、図2及び図
3に示したように、その開口端縁21が僅かに外方に拡
開するように形成してあり、これによっても蓋体10と
の密閉性を向上させたものである。なお、この容器本体
20の底部下面には、複数の脚部22が一体的に形成し
てあり、これらの脚部22によって当該容器本体20の
底面が机上等に密着しないようにしてある。
【0045】さて、蓋体10であるが、実施形態のもの
では、その軟質周縁部12と硬質本体部11を、所謂
「コアバック成形法」によって、異なる材料を時間差を
設けて射出成形することにより一体化したものである。
【0046】この蓋体10をコアバック成形法によって
形成するには、SPP(透明または半透明である)に透
明なPPを添加した材料によって硬質本体部11を(一
次)射出成形しておき、その後に、硬質本体部11を形
成していた型の一部を後退させること(コアバック)に
より空間(軟質周縁部12のためのキャビティ)を形
成、またはこの空間への樹脂の流動路を形成するのであ
る。そして、この空間内に、スチレン−イソプレン系ブ
ロック共重合体の水添物(SEPS)系のエラストマ
ー、あるいはこれにSPEを95〜60%混入した合成
樹脂材料を注入することにより、射出成形(二次)を行
うことによりなされる。この間、型開きされることはな
く、一次射出されたものの一次冷却時間中に二次射出が
なされるのであり、成形時間を短縮しながら、軟質周縁
部12の硬質本体部11に対する密着性を確保している
ものである。
【0047】本実施形態における軟質周縁部12の合成
樹脂材料としては、水素添加スチレン−イソプレン−ス
チレン共重合体(SEPS)に、重量比で12.5%の
SPEを入れたものを採用している。このように、軟質
周縁部12の材料としてエラストマーのベースポリマー
としてSEPSタイプのものを使用しており、このベー
スポリマーは二重結合を有していないため、この蓋体1
0の軟質周縁部12は耐候性や耐熱性に優れているだけ
でなく、「臭い」が少ないものとなり、例えば食品を収
納するための密閉容器として適している。
【0048】また、以上のようなエラストマーにSPE
を混在させた合成樹脂材料によって形成した軟質周縁部
12の硬度を、デュロメータによって、JIS−K−7
215の基準の下に測定してみたところ、A93であ
り、硬質本体部11の硬度は、ロックウェル硬度計によ
ってJIS−K−7202号によって測定したところ、
その硬度はR57であった。なお、この軟質周縁部12
を、従来と同様に、低密度ポリエチレン100%によっ
て形成しておき、上記JIS−K−7215の基準の下
でデュロメータによる硬度を測定したところその硬度は
A98であった。
【0049】つまり、本発明に係る蓋体10の軟質周縁
部12の硬度と、硬質本体部11の硬度との間に硬度差
を設けることにより、密閉する際には、硬度の高い硬質
本体部11を強く押圧することができるという操作性を
向上させる意味があり、硬質本体部11より軟質周縁部
12の硬度を低くすることは、容器本体20の開口端縁
21に対する嵌合・取外し操作を従来品より行い易く
し、かつ密閉性を向上させるという意味がある。
【0050】ところで、この蓋体10を、図1に示した
ような略長方形のものに形成した場合に、その大部分は
透明または半透明の材料によって形成した硬質本体部1
1であるから、この硬質本体部11を通して容器本体2
0内を視認することができるだけでなく、硬質本体部1
1の周囲には着色された軟質周縁部12を存在させるこ
とができるから、この軟質周縁部12によってその内側
は見えない。すなわちこの蓋体10は、着色された軟質
周縁部12が硬質本体部11の周囲に存在しているとい
うデザイン上でも優れたものとなっているだけでなく、
もし蓋体10と容器本体20との間に物が挟っていたと
しても、これを軟質周縁部12が外部からは見えなくし
ているのであり、使用時における全体の見栄えをよくす
るものである。
【0051】勿論、この蓋体10の軟質周縁部12に
は、図2及び図3に示したように、断面略逆U字状の嵌
合溝13が形成してあるが、この嵌合溝13内に容器本
体20側の開口端縁21が嵌入されることになるのであ
る。この嵌合溝13の周囲は、前述した硬度を有する合
成樹脂材料によって形成されている軟質周縁部12なの
であるから、当該蓋体10の容器本体20に対する嵌合
性が良好でかつ密閉性も良いものであることは前述した
通りである。
【0052】本実施形態の嵌合溝13は、図3に示した
ように、その中心線L1が前述した容器本体20の開口
端縁21の傾斜方向に合わせて上方外側に傾斜させてあ
り、かつ、その外側内面(容器本体20の開口端縁21
の外側面が当たる面)を、開口端縁21の上端からの垂
線L2に対して内方に傾斜させてある。また、この嵌合
溝13を形成している軟質周縁部12の外側部分を、図
3に示したように他の部分よりも肉厚のものとしてあ
る。以上の結果、一部に指掛け14が一体化してある軟
質周縁部12の外周縁は、これを成形後に僅かに内方に
縮むことにあり、開口端縁21に対する密着をより向上
させることになるのである。
【0053】以上のように構成した蓋体10の、密閉性
試験及び引張強度試験を行ったところ、次の通りとなっ
た。
【0054】・密閉性試験 蓋体10の硬質本体部11を、90重量%のSPPと、
10重量%のPPとによって形成し、軟質周縁部12
を、10重量%の水素添加スチレン−イソプレン−スチ
レンブロック共重合体と90重量%のSPEとによって
形成し、密閉容器としての製品重量が、次の表1に示す
ものを製作した。これらの各容器本体20内に水をそれ
ぞれ80%入れ、密閉容器を縦長に置いて、13時間経
過後、及び24時間経過後の水漏れ量を測定したとこ
ろ、次の表1の通りとなった。
【0055】
【表1】
【0056】以上の表1の通り、本発明に係る蓋体10
を採用した密閉容器では、水漏れが殆どないことが理解
できる。なお、3つの製品について異常値が見られる
が、これはしっかりと嵌合されていなかったことに起因
するものと考えられ、本発明の蓋体10における欠陥で
はないと考えられる。
【0057】・引張強度試験 表2に示す組成の蓋体10を形成して、その各辺の中央
部より、図4に示したA、B、C及びDの4箇所の試験
片を切り出して、引張強度試験を行ったところ表2の右
欄に示す結果を得た。この引張強度試験は、JIS−K
−7113の「プラスチックの引張強度試験方法」に則
って行ったものである。
【0058】この場合の具体的試験条件は、試験機とし
て「オートグラフAG−20KNE」(株式会社島津製
作所社製)を採用し、 温度;23℃ 試験速度;50mm/分 試験片の幅と厚み;26mm×1.5mm チャック間距離;40mm であった。
【0059】
【表2】
【0060】そして、各蓋体10の4箇所の試験片の試
験によって破断したときの状態をみると、次の表3の通
りであった。
【表3】
【0061】以上の表2及び表3の結果から、硬質本体
部11をPPのみで作成し、軟質本体部12を水素添加
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体のみ
で作成したものよりも、どちらかにSPPを混入した方
が引張強度が上がり、特に、硬質本体部11にSPPを
90%混入し、軟質本体部12にSPEを10%混入し
たものが、全く混入しなかったものに対して??%の強
度アップが見られた。
【0062】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明において
は、上記の実施の形態で例示した如く、「密閉容器を構
成する容器本体20の開口端縁21に気密的に嵌合され
る蓋体10を構成して、この蓋体10の中央部を構成す
る硬質本体部11と、この硬質本体部11の周縁に一体
化されて容器本体20の開口端縁21に嵌合される嵌合
溝13を有した軟質周縁部12とからなる蓋体10であ
って、軟質周縁部12を、水素添加スチレン−イソプレ
ン−スチレン共重合体に95〜60%の割合でシンジオ
タクチックポリエチレン(SPE)を添加した合成樹脂
材料によって形成するとともに、硬質本体部11を、シ
ンジオタクチックポリプロピレン(SPP)に5〜15
%のポリプロピレン(PP)を添加した合成樹脂材料に
よって一体成形した」ことに、その構成上の特徴があ
り、これにより、軽量化やコスト低減を図りながら、蓋
体を構成している硬質本体部と、その周縁に形成される
軟質周縁部との一体化を確実にすることができ、蓋体の
容器本体に対する嵌合・取外し操作を容易に行うことが
できて、しかも両者の密閉性を向上させることのできる
密閉容器の蓋体10を提供することがでるのである。
【0063】すなわち、本発明に係る蓋体10によれ
ば、少なくとも次のような優れた効果を発揮することが
できるのである。
【0064】(密閉性の確保)本発明に係る蓋体10
を採用した密閉容器は、例えば食品を密閉して収納する
ものであるが、上述したように十分な密閉性を有したも
のとなっており、特に水分の流通を完全に遮断できる性
質・構造のものとすることができるのである。 (型成形の容易化)密閉容器のための本発明に係る蓋
体10は、合成樹脂を材料として、「型」を利用した成
形法を駆使して製造することができ、型成形によるメリ
ットを十分生かすことができて、成形が容易で製造コス
トを安価にすることができる。特に、コアバック成型法
を採用した場合には、一次射出と二次射出との温度制御
を非常に簡単にすることができるのである。 (嵌合操作性の向上)本発明に係る蓋体10を採用し
た密閉容器は、手に持って容器本体20に対する蓋体1
0の嵌合、及びその取り外しを行う際に、上記の密閉
性を確保しながら、嵌合操作を簡単に行うことができる
とともに、逆に蓋体10の取り外しも簡単に行えるので
ある。 (物性の二重性)本発明に係る蓋体10は、容器本体
20側に嵌合すべき部分が軟質であるから、上記を達
成することができ、その他の部分を、ある程度の剛性を
有したものとして、の嵌合操作性を良くすることがで
きる。 (コアバック成形法の適用性)上記のように、一つ
の物で部分的に物性を変えようとすると、異なる材料を
使用して成形するのが最もよいが、本発明に係る蓋体1
0は、「コアバック成形法」を簡単に適用することがで
きる。 (界面における密着性の確保)本発明に係る蓋体10
は、容器本体20に対する嵌合や取り外しを強制的に行
わなければならないものであるが、その時の引張力に十
分抗することができて、界面での分離がなされないもの
となっている。 (蓋体の透明性)特に、本発明に係る蓋体10を通し
て容器本体20内に収納した食品の状態がよく見え、そ
の保存状態等の確認を外部から容易に行うことができる
のである。 蓋体10側を改良することによって、密閉容器全体の
要望の解決を達成することができる。 n−ヘプタンの溶出量を、150ppm以下に抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上側半分に容器本体の底面を示し、下側半分に
本発明に係る蓋体を示した密閉容器の平面図である。
【図2】左側半分を断面とした密閉容器の正面図であ
る。
【図3】図2の要部拡大断面図である。
【図4】試験片の種類と蓋体からの切り出し位置を示す
平面図である。
【符号の説明】
10 蓋体 11 硬質本体部 12 軟質周縁部 13 嵌合溝 14 指掛け 20 容器本体 21 開口端縁 22 脚部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器を構成する容器本体の開口端縁
    に気密的に嵌合される蓋体を構成して、この蓋体の中央
    部を構成する硬質本体部と、この硬質本体部の周縁に一
    体化されて前記容器本体の開口端縁に嵌合される嵌合溝
    を有した軟質周縁部とからなる蓋体であって、 前記軟質周縁部を、水素添加スチレン−イソプレン−ス
    チレンブロック共重合体に95〜60%の割合でシンジ
    オタクチックポリエチレンを添加した合成樹脂材料によ
    って形成するとともに、 前記硬質本体部を、シンジオ
    タクチックポリプロピレンに5〜15%のポリプロピレ
    ンを添加した合成樹脂材料によって一体成形したことを
    特徴とする密閉容器の蓋体。
JP6844598A 1998-03-18 1998-03-18 密閉容器のための蓋体 Pending JPH11263358A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6844598A JPH11263358A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 密閉容器のための蓋体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6844598A JPH11263358A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 密閉容器のための蓋体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11263358A true JPH11263358A (ja) 1999-09-28

Family

ID=13373917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6844598A Pending JPH11263358A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 密閉容器のための蓋体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11263358A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002249150A (ja) * 2001-02-21 2002-09-03 Tosoh Corp 樹脂キャップ
US20110284545A1 (en) * 2010-05-21 2011-11-24 Wki Holding Company, Inc. Container Assembly with Flexible Lid Seal
USD673808S1 (en) 2012-03-10 2013-01-08 Wki Holding Company, Inc. Container lid
USD673807S1 (en) 2012-03-10 2013-01-08 Wki Holding Company, Inc. Container lid
USD675057S1 (en) 2012-03-09 2013-01-29 Wki Holding Company, Inc. Lid
US9187223B2 (en) 2012-03-09 2015-11-17 Wki Holding Company, Inc. Nesting container lids with snap on wings
WO2017110897A1 (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 アロン化成株式会社 食品容器及びその製造方法
JP6159846B1 (ja) * 2016-04-06 2017-07-05 タケヤ化学工業株式会社 密封容器

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002249150A (ja) * 2001-02-21 2002-09-03 Tosoh Corp 樹脂キャップ
US20110284545A1 (en) * 2010-05-21 2011-11-24 Wki Holding Company, Inc. Container Assembly with Flexible Lid Seal
US8376181B2 (en) * 2010-05-21 2013-02-19 Wki Holding Company, Inc. Container assembly with flexible lid seal and releasing arrangement
USD675057S1 (en) 2012-03-09 2013-01-29 Wki Holding Company, Inc. Lid
US9187223B2 (en) 2012-03-09 2015-11-17 Wki Holding Company, Inc. Nesting container lids with snap on wings
US9663276B2 (en) 2012-03-09 2017-05-30 Wki Holding Company, Inc. Compressible seal member for container
USD673808S1 (en) 2012-03-10 2013-01-08 Wki Holding Company, Inc. Container lid
USD673807S1 (en) 2012-03-10 2013-01-08 Wki Holding Company, Inc. Container lid
WO2017110897A1 (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 アロン化成株式会社 食品容器及びその製造方法
CN107614391A (zh) * 2015-12-25 2018-01-19 安隆化成株式会社 食品容器及其制造方法
JPWO2017110897A1 (ja) * 2015-12-25 2018-10-18 アロン化成株式会社 食品容器及びその製造方法
EP3395715A4 (en) * 2015-12-25 2019-09-11 Aronkasei Co., Ltd. FOOD CONTAINER AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME
CN107614391B (zh) * 2015-12-25 2020-04-07 安隆化成株式会社 食品容器及其制造方法
TWI722081B (zh) * 2015-12-25 2021-03-21 日商岩崎工業股份有限公司 食品容器及其製造方法
US11046489B2 (en) 2015-12-25 2021-06-29 Iwasaki Industry Inc. Food container and method for manufacturing same
JP6159846B1 (ja) * 2016-04-06 2017-07-05 タケヤ化学工業株式会社 密封容器
JP2017186042A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 タケヤ化学工業株式会社 密封容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11840000B2 (en) Methods of overmolding softer material with harder material and moisture tight container assemblies made by the methods
US5823373A (en) Plastic cap and a process for the production of the same
US4844961A (en) Container for photographic film cartridge
EP3774261B1 (en) Methods of overmolding softer material with harder material and moisture tight container assemblies made by the methods
JPH11263358A (ja) 密閉容器のための蓋体
NZ213297A (en) Closure for vacuum packed container: liner attached to forming tool before moulding
CN100411847C (zh) 在容器封闭盖顶部制作密封垫,及包含该垫的盖的方法
BR102015016421A2 (pt) composição aperfeiçoada para produzir tampas de bebidas carbonatadas
JP3629586B2 (ja) 密閉容器のための蓋体
JP3191045B2 (ja) 密閉容器のための蓋体
JPH10230009A (ja) 輸液容器の口栓用カバー、カバー付き口栓及び輸液容器
JPH11255252A (ja) 密閉容器のための蓋体
JP3191044B2 (ja) 密閉容器のための蓋体
KR20110004651U (ko) 용기의 뚜껑 실링 구조
JP2893170B2 (ja) 密閉容器
JP4203684B2 (ja) 蓋体の製造方法及びそのためのシャッター装置
ITMI970388A1 (it) Contenitore a tenuta ermetica in particolare di prodotti cosmetici
JP4457580B2 (ja) 輸液容器用栓体及び該栓体を装着した輸液容器
KR101273894B1 (ko) 링-오프 타입 의료용 캡, 및 이를 구비한 의료 기기 세척용기
JPH1035715A (ja) 密閉容器
KR20100021185A (ko) 유리에 대한 부착성이 없는 실리콘 고무 조성물
KR100821427B1 (ko) 식품용기 및 김치냉장고 용기용 뚜껑
JPH07125761A (ja) パッキン
JPH02187440A (ja) 高分子成形体
JPS59141948A (ja) 医療容器の栓用樹脂組成物