JPH1126306A - アルミニウム電解コンデンサ用タブ端子 - Google Patents

アルミニウム電解コンデンサ用タブ端子

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Publication number
JPH1126306A
JPH1126306A JP17443297A JP17443297A JPH1126306A JP H1126306 A JPH1126306 A JP H1126306A JP 17443297 A JP17443297 A JP 17443297A JP 17443297 A JP17443297 A JP 17443297A JP H1126306 A JPH1126306 A JP H1126306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tab terminal
water
oil
aluminum
electrolytic capacitor
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Pending
Application number
JP17443297A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Nakamura
仁 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichicon Corp
Original Assignee
Nichicon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nichicon Corp filed Critical Nichicon Corp
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Publication of JPH1126306A publication Critical patent/JPH1126306A/ja
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム電解コンデンサ用タブ端子表面
を改良することによりアルミニウム電解コンデンサの特
性を長期間安定化させる。 【解決手段】 アルミニウム電解コンデンサに使用され
るタブ端子(1)の丸棒部(2)に、パーフルオロアル
キルトリアルコキシシランにより撥水撥油性皮膜を形成
し、駆動用電解液および/または水分の付着を防止する
よう構成したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、アルミニウム電解
コンデンサ用タブ端子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム電解コンデンサは、アルミ
ニウム陽極箔とアルミニウム陰極箔とをセパレータ紙を
介して巻回したコンデンサ素子に駆動用電解液(以下、
電解液という)を含浸し、このコンデンサ素子をゴム封
口体とともにアルミニウム製外装ケース内に挿入し、外
装ケースを封止加工することによって、密閉した構造を
有するものである。また、陽極箔および陰極箔のそれぞ
れには、引出端子としてのタブ端子が加締やコールドウ
ェルド法などにより固着され、ゴム封口体の端子挿通孔
を通じて外部に引出されている。図1に示すように、タ
ブ端子はアルミニウムの丸棒部と同丸棒部を偏平に加工
した平坦部と丸棒部に溶接された引出線とからなる。引
出線はCP線(銅被覆鋼線)からなり、半田メッキや錫
メッキが施されている。タブ端子の平坦部は、陽極箔や
陰極箔に固着され、丸棒部はゴム封口体の端子挿通孔と
嵌合する。また図2には、タブ端子を取り付けた陽極箔
と陰極箔とをセパレータを挟んで巻回したコンデンサ素
子を収納する金属(アルミニウム)ケースと、この金属
ケースの開口部を封口するゴム封口体とに分解した分解
図が示されている。このコンデンサ素子に含浸されてい
る内部の電解液は、コンデンサの特性を向上させるため
に、高電導性のものや高温下での使用において安定性を
有するものが用いられている。例えば、γ−ブチロラク
トンやエチレングリコールなどの溶媒中にo−フタル酸
の第4級アンモニウム塩やマレイン酸の第4級アンモニ
ウム塩を溶質として溶解したものが電解液として使用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような電解液を用
いるアルミニウム電解コンデンサは、高温高湿の厳しい
環境下で用いられることが多くなってきた。このような
環境下では、外部の活性な水分が封口部から僅かずつ侵
入することで電解液が劣化し、製品の特性を低下させて
しまう場合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者は、アルミニウム
電解コンデンサ用タブ端子の丸棒部を、3,3,3−ト
リフルオロエチルトリメトキシシラン、3,3,3−ト
リフルオロプロピルトリメトキシシランなどのパーフル
オロアルキルトリアルコキシシランによって、撥水、撥
油化することにより、高温、高湿下における水分の侵入
を防ぎ、製品の信頼性を長期にわたって保持できること
を見いだした。すなわち、本発明はアルミニウムの丸棒
部2及び平坦部3と、該丸棒部2に溶接された引出線4
からなるアルミニウム電解コンデンサ用タブ端子におい
て、該丸棒部2にパーフルオロアルキルトリアルコキシ
シランにより撥水撥油性皮膜を形成し、駆動用電解液お
よび/または水分の付着を防止するよう構成したことを
特徴とするアルミニウム電解コンデンサ用タブ端子であ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】図5は、本発明によるタブ端子の
表面状態の概略図である。パーフルオロアルキルトリア
ルコキシシランは、アルミニウムタブ端子表面に必ず存
在する水酸基と活性に反応し、脱水縮合反応によりアル
ミニウム基材上に強固な撥水撥油性皮膜を形成する。こ
の皮膜を該タブ端子上に形成することにより製品内部か
らの電解液のシミ上がりや、外部からの水分の侵入を防
止し、製品の特性を長期にわたり維持することができ
る。この際皮膜形成の前処理として、タブ端子表面にあ
らかじめベーマイト皮膜などの水酸基を導入しておいて
も良い。
【0006】
【実施例】図1には、この実施例に係るタブ端子が示さ
れている。このタブ端子は、アルミニウムの線材線から
なる。該タブ端子は、丸棒部の直径0.8mm、長さ
3.0mm、平坦部の幅1.5mm、長さ10mm、厚
さ0.25mmのものを用意した。一方、ABS系界面
活性剤0.5重量%からなる水溶液を液温30±2℃に
維持して脱脂浴とし、この脱脂浴中にタブ端子の偏平部
と丸棒部を3分間浸漬して脱脂処理し、水洗乾燥したも
のを使用した。 〔実施例〕95℃に調整した0.1%アルミン酸ナトリ
ウム水溶液中で5分間浸漬処理し、タブ端子表面をベー
マイト処理した。ベーマイト処理したタブ端子を、パー
フルオロアルキルトリアルコキシシランとしてKP80
1M(信越化学工業株式会社製)を用いた撥水撥油化処
理液に室温にて浸漬し、すぐにタブ端子平坦部のみをメ
タノールで洗浄しこの部位の処理液を取り除き、120
℃で5分間乾燥処理した。この撥水撥油化処理したタブ
端子を、陽極箔および陰極箔に固着し、陽極箔と陰極箔
とをセパレータ紙を介して巻回しコンデンサ素子とし
た。これにγ−ブチロラクトン75重量%、o−フタル
酸テトラメチルアンモニウム25重量%からなる電解液
を含浸した。アルミニウム製外装ケース内に電解液を含
浸したコンデンサ素子をブチルゴム封口体と共に挿入し
エージングを行い、直径10mm、長さ12.5mm、
定格電圧25V、静電容量220μFのアルミニウム電
解コンデンサ100個を作製した。 (比較例)上記の撥水撥油化処理を施さなかったタブ端
子を用いて、実施例と同様の製品を100個作製した。
このタブ端子を25℃に保持した純水及びγ−ブチロラ
クトンに対して接触角を測定し、表1の結果を得た。表
1より実施例では、比較例の約4倍の接触角となってお
り、撥水、撥油性に優れていることが分かる。
【0007】
【表1】
【0008】これらの製品に60℃90%の恒温恒湿槽
中で定格電圧を印加し、一定時間にて取り出しその特性
を調査したところ図3及び図4の結果となり、未処理タ
ブ端子使用製品に比較して、本発明の撥水撥油化処理を
施したタブ端子使用製品は特性変化が少ないことがわか
る。
【0009】
【発明の効果】本発明によるタブ端子は、丸棒部をパー
フルオロアルキルトリアルコキシシランにて撥水撥油化
処理することにより、電解液の外部への漏出及び内部へ
の水分の侵入を防止し、製品特性を長期間にわたり安定
化させることができ、工業的ならびに実用的価値の大な
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられるタブ端子の平面図である。
【図2】アルミニウム電解コンデンサを構成要素に分解
して示した分解図である。
【図3】本発明によるタブ端子を用いた製品の60℃9
0%恒温恒湿環境下で、定格電圧を印加した場合の容量
の変化を表すグラフである。
【図4】本発明によるタブ端子を用いた製品の60℃9
0%恒温恒湿環境下で、定格電圧を印加した場合のta
nδの変化を表すグラフである。
【図5】本発明によるタブ端子の表面状態を示す模式図
である。
【符号の説明】
1 タブ端子 2 丸棒部 3 平坦部 4 引出線 5 フッ素皮膜 6 コンデンサ素子 7 アルミニウムケース 8 ゴム封口体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムの丸棒部(2)及び平坦部
    (3)と、該丸棒部(2)に溶接された引出線(4)と
    からなるアルミニウム電解コンデンサ用タブ端子におい
    て、該丸棒部(2)にパーフルオロアルキルトリアルコ
    キシシランにより撥水撥油性皮膜を形成し、駆動用電解
    液および/または水分の付着を防止するよう構成したこ
    とを特徴とするアルミニウム電解コンデンサ用タブ端
    子。
JP17443297A 1997-06-30 1997-06-30 アルミニウム電解コンデンサ用タブ端子 Pending JPH1126306A (ja)

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