JPH11262607A - 浴槽水浄化装置及びこの装置の運転方法 - Google Patents

浴槽水浄化装置及びこの装置の運転方法

Info

Publication number
JPH11262607A
JPH11262607A JP10084899A JP8489998A JPH11262607A JP H11262607 A JPH11262607 A JP H11262607A JP 10084899 A JP10084899 A JP 10084899A JP 8489998 A JP8489998 A JP 8489998A JP H11262607 A JPH11262607 A JP H11262607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
bath
cleaning
sterilizing
bathtub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10084899A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kanamaru
宏 金丸
Takashi Kinoshita
崇 木下
Hidetoshi Motoyama
英俊 本山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP10084899A priority Critical patent/JPH11262607A/ja
Publication of JPH11262607A publication Critical patent/JPH11262607A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾過材の洗浄後の洗浄残留水を完全に殺菌し
て安全で衛生的な水質を維持する。 【解決手段】浄化運転中は、循環ポンプ7により、浴槽
水を濾過塔11、殺菌ユニット13に吐出して殺菌浄化
し浴槽1に環流する。浄化運転の途中で濾過塔11の洗
浄運転にすると、流路切替弁9は流路を切り替え、浴槽
水は循環ポンプ7より殺菌ユニット13を経て、濾過塔
11の下部から逆流し、上部より流出し排水管17から
排出される。これにより、濾過塔11内の濾過材を撹拌
して汚れ成分や菌類を剥離して排水と共に排出する。洗
浄運転後に浄化運転に切り替えるが、切替直後からしば
らくの間、循環ポンプ7を低回転又は間欠運転にして、
濾過塔11内の洗浄残留水をゆっくり殺菌ユニット13
に送って完全に殺菌した後、浴槽内に環流する。全部の
洗浄残留水を殺菌しおわった後に、循環ポンプ7を高回
転に切り替え通常の浄化運転に入る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽水の浄化を効
果的に行う浴槽水浄化装置に関し、特に、この装置に付
属する濾過装置を洗浄する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】浴槽水浄化装置は、浴槽の水を吸い込ん
で濾過、殺菌及び加熱をして再び浴槽に環流する、いわ
ゆる浄化運転をして、浴槽水を殺菌浄化する装置として
広く用いられている。必然的に、浴槽水浄化装置の濾過
装置は次第に汚れるので、随時に洗浄する必要がある。
一般には、浄化運転を中断して濾過装置の洗浄運転に切
り替え、洗浄水を排水してから再び浄化運転に戻すとい
う運転方法が広く行われている。
【0003】濾過装置に充填される濾過材としては、麦
飯石などの天然鉱石やセラミックボール等の人工鉱石、
あるいは活性炭などが用いられている。これらの濾過材
の洗浄方法としては、浄化運転による水の流れとは逆方
向に水を流して水流で濾過材を撹拌する逆流洗浄や、濾
過材にエアーを吹き付けるエアーブロー洗浄、あるいは
濾過材を機械的に撹拌する撹拌洗浄など、さまざまな方
法がある。何れの洗浄方法も、その原理は、濾過材を流
動撹拌して濾過材表面に付着した汚れ成分を摩擦により
剥離して、循環流路外に排出することにある。
【0004】濾過材洗浄時には汚れ成分の剥離と同時
に、濾過材や汚れ成分中に寄宿する菌類なども一緒に洗
浄水中に分散される。洗浄中この洗浄水は排水するが、
濾過塔内には若干量の洗浄水が洗浄終了後も残留する、
そこで、この洗浄残留水中の菌類による浴槽水の汚染を
防ぐために、浄化運転に切り替わって濾過材が静止状態
になった後も、しばらくの間は浴槽に水を環流せずに排
水を継続し、洗浄残留水を完全に排出したから後に通常
の浄化運転にして浴槽に環流するという運転方法が行わ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、洗浄時だけで
なく浄化運転に切り替わった後もしばらく排水を継続す
ると、多大な量の水を捨てることになる。元来「節水」
がその商品価値である浴槽水浄化装置において、このよ
うな多大な捨て水は好ましくない。また、この運転方法
では、浄化運転を排水モードと環流モードとに切り替え
る必要から流路切替機構が複雑になり、装置が高価にな
るという問題もある。
【0006】したがって本発明は、多大な捨て水を出す
ことなく洗浄残留水の菌類による浴槽水の汚染を防止で
きる経済的で衛生的な浴槽水浄化装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
えば、浴槽水を濾過装置に通し次いで殺菌装置へ通すと
いう順序で浴槽水を循環させて浄化運転を行うが、濾過
材洗浄運転からこの浄化運転へと切り替わった直後のし
ばらくの間は、浴槽水の循環流量を通常の定常的な浄化
運転時よりも低減させる。この切り替わり直後、濾過装
置内の洗浄残留水が殺菌装置を通って浴槽に流入する
が、低流量でゆっくり流すので殺菌装置内で十分に殺菌
されることになり、浴槽に還流させても問題の無い状態
になる。
【0008】この観点から、本発明における循環流量を
低減するとは、殺菌装置内の通過時間が通常の洗浄運転
時より長くなるよう流れを制御するということである。
よって、循環流量を低減させる具体的態様には、文字通
り循環流量それ自体を小さくすることだけでなく、例え
ば、循環運転を間欠的に行うなどの他の態様も含み得
る。
【0009】この低減された循環流量は、洗浄残留水が
殺菌装置を通過中に実質的に完全に殺菌されるような流
量であることが望ましい。また、この低流量での浄化運
転を行う時間の長さは、洗浄残留水の全てを殺菌装置に
送るのに十分な長さであることが望ましい。或いは、間
欠運転を行う場合は、その間欠の繰り返し回数が洗浄残
留水の全てを殺菌装置に送るのに十分な回数であること
が望ましい。
【0010】本発明の第2の側面に従えば、上述した濾
過材洗浄運転から浄化運転へ切り替わった直後に、濾過
装置からの洗浄残留水が殺菌装置を通過中にほぼ完全に
殺菌されるのに十分な低い循環流量で浄化運転を行う。
【0011】本発明の第3の側面に従えば、濾過材洗浄
運転と次の浄化運転との間で、浄化運転時の循環流量よ
りも低減された流量で濾過装置からの洗浄残留水を殺菌
装置に通過させて浴槽へ送るという殺菌運転を行う。
【0012】本発明の第4の側面に従えば、濾過材洗浄
運転と次の浄化運転との間で、濾過装置からの洗浄残留
水を殺菌装置に通過させてほぼ完全に殺菌する殺菌運転
を行う。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。尚、この実施の形態では、逆流洗浄
により濾過材を洗浄する浴槽水浄化装置について説明す
るが、前述したエアーブロー洗浄や撹拌洗浄などの他の
方法で洗浄する装置にも本発明の原理は適用できるもの
である。
【0014】図1は、浴槽水浄化装置の全体の構成と、
浄化運転時の浴槽水の流れを示す図である。
【0015】浴槽1の内部には、吸入口3aと吐出口3
bを備えたバスアダプタ3が設置されている。浴槽水浄
化装置は、このバスアダプタ3に加え、浴槽1外部に設
置された循環ポンプ7、流路切替弁9、濾過塔11、殺
菌ユニット13、流路切替弁9及び加熱ヒータ15、並
びにこれらを接続する配管5、更に流路切替弁9に接続
された排水管17などを有している。浄化運転時には、
矢印で示すように、浴槽水はバスアダプタ3の吸入口3
aより循環ポンプ7に吸入され、流路切替弁9を通じて
濾過塔11に送られてここで浄化され、そして殺菌ユニ
ット13、流路切替弁9及び加熱ヒータ15を経由して
バスアダプタ3の吐出口3bから浴槽1に戻るという経
路で循環する。
【0016】循環ポンプ7は浴槽水を吸入及び吐出する
ものであり、その回転数を制御して流量調節することが
出来る。流路切替弁9は、流路を次のように切り替える
ことの出来る電動弁である。すなわち、浄化運転モード
では図1に示すように、循環ポンプ7から濾過塔11へ
の流路と殺菌ユニット13から加熱ヒータ15への流路
を形成し、一方、後述する洗浄運転モードでは図4に示
すように、循環ポンプ7から殺菌ユニット13への流路
と濾過塔11から排水管17への流路を形成する。な
お、循環ポンプ7の回転数制御に代えて又はこれと併用
して、流路切替弁9の開度を調節して流量制御を行うこ
とが出来るように構成してもよい。
【0017】濾過塔11は、図2に示すように、上部に
流入口11aと下部に吐出口11bを有した容器であ
り、その内部には吐出口11b上方に網状又は多孔板状
の床板11cが張ってあり、この床板11c上に濾過材
11dが流入口11aの下まで充填されている。濾過材
11dは例えば直径0.4〜1mmの球状の無機ビーズと
直径7mm活性炭とを混合したものである。なお、この濾
過塔11及び濾過材11dの具体的構成は一例に過ぎ
ず、他にもさまざまなバリエーションが採用し得る。
【0018】殺菌ユニット13も円筒状の容器であり、
その内部に例えば紫外線ランプが石英ガラス管などに保
護されて収納され、この石英ガラス管の外周空間が筒状
流路となっていて、この流路を流れる水に紫外線を照射
することによって殺菌が行われる。また、加熱ヒータ1
5は、浄化された水を加熱するための例えば電気ヒータ
である。
【0019】次に、図1を参照して、浴槽水浄化装置の
浄化運転時の動作を、浴槽水の流を示す矢印を参照しな
がら説明する。運転ボタン(図示せず)をONすると、
循環ポンプ7が回転し、浴槽水がバスアダプタ3の吸入
口3aより吸い込まれ、配管5を通り循環ポンプ7で圧
送されて流路切替弁9に送り込まれる。浄化運転モード
においては、流路切替弁9は、循環ポンプ7と濾過塔1
1をつなぐ流路と、殺菌ユニット13と加熱ヒータ15
をつなぐ流路とを開く。したがって、循環ポンプ7で圧
送された浴槽水は、流路切替弁9を経由して濾過塔11
に送り込まれ、ここで濾過作用が行われる。
【0020】ここで、図3に示す浄化運転時の濾過塔の
状態を参照して、濾過作用について説明する。濾過塔1
1の流入口11aより流入した浴槽水は、濾過材11d
を通って濾過され、浄化された浴槽水は吐出口11bよ
り流出する。このとき、浴槽水に混入していた汚れ成分
11fは、濾過材11dの特に活性炭粒子11eの表面
に付着し、また、ここには菌類も寄宿し、そして、浄化
運転時間と共にその付着量は増加する。
【0021】さて、濾過塔11を通った浴槽水は次に殺
菌ユニット13に流入して、浴槽水に生存している菌類
11fが殺菌される。こうして濾過、殺菌により浄化さ
れた浴槽水は、流路切替弁9を経て加熱ヒータ15によ
って温められた後、再び、バスアダプタ3の吐出部3b
より浴槽1へと環流される。このような浄化運転を続け
ていくと濾過材11に付着する汚れ成分11eが増大す
るので、定期的に濾過材11の洗浄運転が行われる。
【0022】図4は、濾過材の洗浄運転時の浴槽水の流
を示す図であり、この図を用いて濾過材洗浄運転の動作
について説明する。
【0023】洗浄運転においては、浴槽水はバスアダプ
タ3の吸入口3aより吸い込まれ、配管5を通り循環ポ
ンプ7によって圧送されて、流路切替弁9に流れ込む。
洗浄運転モードでは、流路切替弁9は、循環ポンプ7か
ら殺菌ユニット13への流路と、濾過塔11から排水管
17への流路を開く。したがって、浴槽水は循環ポンプ
7より流路切替弁9を経て、殺菌ユニット13を通って
濾過塔11下部の吐出口11bに流入し、濾過塔11を
下部から上部へと逆流する。そして、濾過塔11の上部
の流入口11aより流路切替弁9を経て、排水管17よ
り系外へに排出される。
【0024】このとき、濾過塔11を逆流する浴槽水
は、濾過材11dの無機ビーズや活性炭を押し上げ、こ
れらを激しく流動させ撹拌する。図5は、濾過塔洗浄時
に濾過材が流動撹拌している様子を示している。すなわ
ち、逆流水による濾過材11dの流動撹拌によって、活
性炭11eと無機ビーズ11gとが濾過塔11内いっぱ
いに散乱しつつ互いに激しく衝突し合う。これにより、
活性炭11e表面から汚れ成分・菌類11fが剥離され
て洗浄水に混入する。この汚れ成分・菌類11fの混入
した洗浄水は、濾過塔11上部の流入口11aより流路
切替弁9を経て排水弁17より外部に排出される。これ
によって、濾過材11dに付着していた汚れ成分・菌類
11fも同時に排水される。所定の時間だけこの洗浄運
転を行った後、再び浄化運転に切り替える。
【0025】濾過材洗浄から浄化運転に切り替えた直後
の時点では、濾過塔11の内部、特に濾過塔11の上方
部分には汚れ成分・菌類11fの混入した洗浄水が若干
残っている。そこで、この切り替え直後のしばらくの間
は、浴槽水の循環流量を通常の浄化運転時よりも低下さ
せることにより、洗浄残留水の殺菌を完全に行う。な
お、循環流量を可変する方法としては、循環ポンプ7の
回転数制御や、流路切替弁9の弁開度の調節や、追加の
流量調節弁(図示せず)による流量制御等の手段がある
が、本実施形態では以下に述べるように循環ポンプ7の
回転数制御による方法を採用する。
【0026】図6は、濾過材洗浄以降における循環ポン
プ7と流路切替弁9の運転状態を示すタイムチャートで
ある。図6において、濾過材洗浄運転を行っている時間
区間0−T1では、流路切替弁9は洗浄運転モード(逆
流モード)にあり、濾過材11dを十分激しく撹拌させ
るために、循環ポンプ7を通常の浄化運転時と同等の高
回転にして高流量で濾過塔11を逆流させる。そして、
濾過材洗浄運転を所定時間行ったならば循環ポンプ7を
低回転に切り替えて流量を低下させ、流量が低下した後
に、流路切替弁9は浄化運転モードに切り替えて浄化運
転に入る。浄化運転に入ると、その後しばらくの間(T
2まで)は循環ポンプ濾過塔11を低回転のままで運転
する。それにより、濾過塔11内の洗浄残留水は濾過材
11dをゆっくりと通過して濾過され、続いて殺菌ユニ
ット13をゆっくりと通過して充分殺菌されてから浴槽
に環流される。
【0027】このような低流量での浄化運転を、以下、
通常の定常浄化運転と区別して「低流量殺菌運転」とよ
ぶ。この低流量殺菌運転においては、濾過塔11内の洗
浄残留水が低流量でゆっくりと殺菌ユニット13を流れ
るので、洗浄残留水に紫外線が照射する時間が長く、洗
浄残留水が受ける単位面積当たりの紫外線被照射量が多
く、殺菌ユニット13を通過する間に完全に殺菌され
る。よって、この洗浄残留水が浴槽1に環流されても問
題は全くない。この観点から、低流量殺菌運転の流量
は、殺菌ユニット13内で完全に殺菌するのに要する時
間以上をかけて殺菌ユニット13をゆっくり通過するよ
うな低い流量であることが望ましい。例えば、菌類のう
ち特に問題となるレジオネラ属菌を99.9%不活化させる
のに必要な紫外線被照射量は30ミリW秒/平方cmで
あるから、殺菌ユニット13通過中に30ミリW秒/平
方cm以上の紫外線を受けるような流速に設定すればよ
い。参考例に過ぎないが、定常浄化運転時の流量が15
リットル/分程度の或る機種の場合、その3分の1であ
る5リットル/分程度の流量で低流量殺菌運転を行うと
上記条件を満たすことが確認された。この低流量殺菌運
転は、全ての洗浄残留水が殺菌ユニット13を完全に通
過し終わるのに要する時間以上継続して行うことが望ま
しい。全ての洗浄残留水が殺菌ユニット13を通過し終
わった後に、循環ポンプ7を高回転にして、高流量での
定常浄化運転に移る。
【0028】変形例として、上述した低流量殺菌運転の
代わりに、図7に示すような「間欠殺菌運転」を行うよ
うにしてもよい。すなわち、濾過材洗浄運転を所定時間
行った後、循環ポンプ7を一旦停止させ、ポンプ7が停
止してから流路切替弁9を浄化運転モードに切り替え、
以後、循環ポンプ7は、短時間t1の運転と短時間t2
の停止との交互繰り返しである間欠運転を行う。この間
欠運転の各運転時間t1では循環ポンプ7は図中実線の
ように高回転で運転してもよいし、或いは破線のように
低回転で運転してもよい。いずれにせよ、1回の運転時
間t1は、その間に流れる水量が殺菌ユニット13が満
杯になる水量以下、つまり殺菌ユニット13内の水を新
たな水で完全に置換してしまう水量以下であることが望
ましい。そして、1回の停止時間t2は、殺菌ユニット
13内に静止している洗浄残留水を完全に殺菌するのに
必要な時間以上であることが望ましい。さらに、間欠運
転における運転の繰り返し回数Nは、全ての洗浄残留水
を殺菌ユニット13に通過させ終わるのに要する回数以
上であることが望ましい。このようにして、間欠殺菌運
転を行い、全ての洗浄残留水を殺菌し終わった後に、定
常浄化運転に移行する。
【0029】以下に、図7に示した間欠殺菌運転時の、
循環ポンプ運転時間t1、停止時間t2及び繰り返し回
数Nの決定の仕方の例を紹介する。
【0030】循環ポンプ運転時間t1は、殺菌ユニット
の容器が満杯になる運転時間以下であるから、 t1≦殺菌ユニット容量〔リットル〕/循環ポンプ流量
〔リットル/min〕 となるようにt1を決めれば、未殺菌の洗浄残留水が殺
菌ユニットからオーバーフローすることはない。
【0031】循環ポンプ停止時間t2は、殺菌ユニット
内で完全殺菌できる時間以上であるから、例えば、 t2≧30〔mW秒/平方cm〕/殺菌ユニット内の単
位時間当りの紫外線強度〔mW/平方cm〕 となるようにt2を決めれば、洗浄残留水内のレジオネ
ラ菌を完全に死滅させることが出来る。
【0032】繰り返し回数Nは、全部の洗浄残留水を殺
菌ユニットに送り込める回数以上であるから、 N≧洗浄残留水容量〔リットル〕/(循環ポンプ流量
〔リットル/min〕×ポンプ運転時間t1) となるようにNを決めれば、全ての洗浄残留水を殺菌ユ
ニットで処理することが出来る。
【0033】以上、図面を用いて本発明の一実施形態に
ついて説明したが、これはあくまで本発明の説明のため
のものであり、本発明の技術的範囲を上記実施形態にの
み限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱す
ることなく、上述した具体的な構成以外のさまざまな形
態でも実施することが出来る。例えば、流量調節弁を用
いて低流量制御をしながら、循環ポンプによる間欠運転
を併用することも出来るし、殺菌手段として、紫外線ラ
ンプでなく、電気ヒータを用いた熱湯加熱手段を用いて
もよく、この場合、環流水を温めるための加熱ヒータを
省いた設計も可能である。また、全体的な流路構成につ
いても、上記実施形態以外の構成もいいろいろ可能であ
るが、そのようなような他の流路構成においても、濾過
塔と殺菌ユニットとを具備して本発明の原理に従って洗
浄残留水を殺菌することが可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の浴槽水浄
化装置によれば、濾過材を洗浄するのに必要な量以上の
捨て水を必要としないので、節水性がよく経済的であ
る。また、濾過材洗浄時の洗浄残留水を確実に殺菌でき
るので、浴槽水の汚染がなく常に安全で衛生的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る浴槽水浄化装置の全
体構成と浄化運転時の浴槽水の流れを示す図。
【図2】濾過塔の内部構造図。
【図3】浄化運転時の濾過塔の状態を示す図。
【図4】濾過材の洗浄運転時の浴槽水の流を示す図。
【図5】濾過材洗浄時の濾過塔の状態を示す図。
【図6】濾過材洗浄以降における循環ポンプと流路切替
弁の運転のタイムチャート。
【図7】変形例に係る濾過材洗浄以降における循環ポン
プと流路切替弁の運転のタイムチャート。
【符号の説明】
1 浴槽 3 バスアダプタ 5 配管 7 循環ポンプ 9 流路切替弁 11 濾過塔 11c 網体 11d 濾過材 11e 活性炭粒 11f 汚れ成分・菌類 11g 無機ビーズ 13 殺菌ユニット 15 加熱ヒータ 17 排水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/32 C02F 1/32

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽水を濾過する濾過装置と、 浴槽水を殺菌する殺菌装置と、 浴槽から前記濾過装置及び前記殺菌装置を順に通り前記
    浴槽に戻る経路で浴槽水を循環させる浄化運転と、前記
    濾過装置を洗浄水を用いて洗浄する濾過材洗浄運転とを
    選択的に行う流路・制御系統とを備え、 前記流路・制御系統が、前記濾過材洗浄運転から前記浄
    化運転へ切り替わった直後の時間区間において、前記時
    間区間後の循環流量よりも低減された循環流量で前記浄
    化運転を行う浴槽水浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記流路・制御系統が、前記時間区間に
    おける循環流量を低減させるために、 (1) 循環流量それ自体を小さくすること、及び(2) 間
    欠的に循環を行うことの少なくとも一方を行う請求項1
    記載の浴槽水浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記時間区間における低減された循環流
    量が、前記流路・制御系統が、前記濾過装置からの洗浄
    残留水が前記殺菌装置を通過中にほぼ完全に殺菌される
    ような流量である請求項1又は2記載の浴槽水浄化装
    置。
  4. 【請求項4】 前記時間区間が、前記濾過装置からの洗
    浄残留水の全てを前記殺菌装置に送るのに十分な長さの
    時間である請求項1又は2記載の浴槽水浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記流路・制御系統が、前記時間区間に
    おいて間欠的に循環を行い、 前記間欠的な循環の繰り返し回数が、前記濾過装置から
    の洗浄残留水の全てを前記殺菌装置に送るのに十分な回
    数である請求項2記載の浴槽水浄化装置。
  6. 【請求項6】 浴槽水を濾過する濾過装置と、 浴槽水を殺菌する殺菌装置と、 浴槽から前記濾過装置及び前記殺菌装置を順に通り前記
    浴槽に戻る経路で浴槽水を循環させる浄化運転と、前記
    濾過装置を洗浄水を用いて洗浄する濾過材洗浄運転とを
    選択的に行う流路・制御系統とを備え、 前記流路・制御系統が、前記濾過材洗浄運転から前記浄
    化運転へ切り替わった直後、前記濾過装置からの洗浄残
    留水が前記殺菌装置を通過中にほぼ完全に殺菌されるの
    に十分な低い循環流量で前記浄化運転を行う浴槽水浄化
    装置。
  7. 【請求項7】 前記流路・制御系統が、前記浄化運転か
    ら前記濾過材洗浄運転へ切り替わってから、前記濾過装
    置からの洗浄残留水の全てを前記殺菌装置に送るのに十
    分な時間区間にわたって、前記循環流量を前記低流量に
    制御する請求項6記載の浴槽水浄化装置。
  8. 【請求項8】 浴槽水を濾過する濾過装置と、 浴槽水を殺菌する殺菌装置と、 浴槽水を前記濾過装置及び前記殺菌装置で浄化する浄化
    運転と、前記濾過装置を洗浄水を用いて洗浄する濾過材
    洗浄運転とを選択的に行う流路・制御系統とを備え、 前記流路・制御系統が、前記濾過材洗浄運転と次の前記
    浄化運転の間で、前記浄化運転時の循環流量よりも低減
    された流量で前記濾過装置からの洗浄残留水を前記殺菌
    装置に通過させて前記浴槽へ送る殺菌運転を行う浴槽水
    浄化装置。
  9. 【請求項9】 浴槽水を濾過する濾過装置と、 浴槽水を殺菌する殺菌装置と、 浴槽水を前記濾過装置及び前記殺菌装置で浄化する浄化
    運転と、前記濾過装置を洗浄水を用いて洗浄する濾過材
    洗浄運転とを選択的に行う流路・制御系統とを備え、 前記流路・制御系統が、前記濾過材洗浄運転と次の前記
    浄化運転の間で、前記濾過装置からの洗浄残留水を前記
    殺菌装置に通過させてほぼ完全に殺菌する殺菌運転を行
    う浴槽水浄化装置。
  10. 【請求項10】 浴槽水を濾過する濾過装置と、浴槽水
    を殺菌する殺菌装置とを備えた浴槽水浄化装置の運転方
    法であって、 前記濾過装置を洗浄水を用いて洗浄する濾過材洗浄過程
    と、 浴槽から前記濾過装置及び前記殺菌装置を順に通り前記
    浴槽に戻る経路で浴槽水を循環させる浄化過程を有し、 前記浄化過程は、前記濾過材洗浄過程から前記浄化過程
    へ移行した直後の時間区間において、前記時間区間後の
    循環流量よりも低減された循環流量で浴槽水を循環させ
    る過程を含む浴槽水浄化装置の運転方法。
  11. 【請求項11】 浴槽水を濾過する濾過装置と、浴槽水
    を殺菌する殺菌装置とを備えた浴槽水浄化装置の運転方
    法であって、 前記濾過装置を洗浄水を用いて洗浄する濾過材洗浄過程
    と、 浴槽から前記濾過装置及び前記殺菌装置を順に通り前記
    浴槽に戻る経路で浴槽水を循環させる浄化過程を有し、 前記浄化過程は、前記濾過材洗浄過程から前記浄化過程
    へ移行した直後、前記濾過装置からの洗浄残留水が前記
    殺菌装置を通過中にほぼ完全に殺菌されるのに十分な低
    い循環流量で浴槽水を循環させる過程を含む浴槽水浄化
    装置の運転方法。
  12. 【請求項12】 浴槽水を濾過する濾過装置と、浴槽水
    を殺菌する殺菌装置とを備えた浴槽水浄化装置の運転方
    法であって、 前記濾過装置を洗浄水を用いて洗浄する濾過材洗浄過程
    と、 浴槽から前記濾過装置及び前記殺菌装置を順に通り前記
    浴槽に戻る経路で浴槽水を循環させる浄化過程と、 前記濾過材洗浄運転の後に、前記浄化運転時の循環流量
    よりも低減された流量で前記濾過装置からの洗浄残留水
    を前記殺菌装置に通過させて前記浴槽へ送る殺菌過程と
    を有する浴槽水浄化装置の運転方法。
  13. 【請求項13】 浴槽水を濾過する濾過装置と、浴槽水
    を殺菌する殺菌装置とを備えた浴槽水浄化装置の運転方
    法であって、 前記濾過装置を洗浄水を用いて洗浄する濾過材洗浄過程
    と、 前記濾過材洗浄運転の後に、前記濾過装置からの洗浄残
    留水を前記殺菌装置に通過させてほぼ完全に殺菌する殺
    菌過程とを有する浴槽水浄化装置の運転方法。
JP10084899A 1998-03-16 1998-03-16 浴槽水浄化装置及びこの装置の運転方法 Pending JPH11262607A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10084899A JPH11262607A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 浴槽水浄化装置及びこの装置の運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10084899A JPH11262607A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 浴槽水浄化装置及びこの装置の運転方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11262607A true JPH11262607A (ja) 1999-09-28

Family

ID=13843597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10084899A Pending JPH11262607A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 浴槽水浄化装置及びこの装置の運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11262607A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017058100A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 孝敏 脇本 家庭用循環温浴器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017058100A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 孝敏 脇本 家庭用循環温浴器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2015037538A1 (ja) 洗濯機
JP2708086B2 (ja) 浄水装置
JPH11262607A (ja) 浴槽水浄化装置及びこの装置の運転方法
JP2002045872A (ja) 汚水処理水再利用装置
KR20160017562A (ko) 용해도 증대용 내장여과기 및 잉여오존가스 자동배출구를 갖는 오존 살균 정수기
JPH08108017A (ja) 循環温浴器
JPH08206392A (ja) 洗濯装置
JP2001259626A (ja) 浴槽水浄化装置
JPH11239788A (ja) 浴水浄化装置
JP3095339U (ja) 水循環処理システム
JP2001029959A (ja) 浴水浄化装置
JPH11347543A (ja) 浴水循環ろ過装置
JPH08141329A (ja) 浴水循環浄化装置の濾過槽
JP3783438B2 (ja) 浴水浄化装置
JPH09314148A (ja) 冷却水の濾過及び除藻・除菌方法と、その装置
JP3695086B2 (ja) 浴用水の循環浄化装置
JP3321833B2 (ja) 浴槽用循環浄化装置
JPH11239769A (ja) 配管洗浄方法および浴水循環ろ過装置
KR0172920B1 (ko) 음식물 쓰레기 처리기의 탈취장치
JPH081170A (ja) 循環温水器
JPH11267680A (ja) 汚水処理装置
JPH09201596A (ja) 浴水の浄水装置
JP2000317475A (ja) 排水再利用装置
JPH10263329A (ja) 浴水循環浄化装置
JP2001120923A (ja) 浴水浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090407

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120407

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150407

Year of fee payment: 15