WO2015037538A1

WO2015037538A1 - 洗濯機

Info

Publication number: WO2015037538A1
Application number: PCT/JP2014/073529
Authority: WO
Inventors: 具典内山; 小嶋　健司; 勉畑山; 起也大藪
Original assignee: 株式会社東芝; 東芝ライフスタイル株式会社
Priority date: 2013-09-13
Filing date: 2014-09-05
Publication date: 2015-03-19
Also published as: CN105531415B; CN105531415A

Abstract

　洗濯機は、洗濯物が収容される槽と、槽内に収容した洗濯物を洗濯する際に使用する水の浄化および除菌をする浄化装置を備える。除菌浄化装置は、紫外光を発する１本の紫外線ランプと、紫外線ランプに沿って直列に配置された汚れ浄化部および除菌部と、を有する。

Description

洗濯機

　本発明の実施形態は、洗濯機に関する。

　従来、風呂水の浄化および除菌するものとしては種々の提案がなされている。しかしながら、従来のものでは、浄化および除菌の効率が今ひとつ良いものとはいえなかった。

特開平１１－１８８３５６号公報特開２０１２－２１７７０９号公報

　そこで、簡単な構成で風呂水の浄化および除菌の効率の向上を図ることができる風呂水除菌浄化装置を備えた洗濯機を提供する。

　本実施形態の洗濯機は、洗濯に風呂水を使用する場合にその風呂水の浄化および除菌をするものであって、紫外光を発する１本の紫外線ランプと、この紫外線ランプに沿って直列に配置された汚れ浄化部および除菌部と、を有する風呂水除菌浄化装置を備える。

第１実施形態による洗濯機用の風呂水除菌浄化装置の断面図フィルタ状光触媒の概略的斜視図仕切部材を示す図で、（ａ）は正面図、（ｂ）は右側面図、（ｃ）は背面図、（ｄ）は（ａ）のＸｄ－Ｘｄ線に沿う縦断面図風呂水除菌浄化装置を組み込んだ洗濯機の概略構成を示す図第２実施形態による風呂水除菌浄化装置における汚れ浄化部部分の断面図図５のＸ６－Ｘ６線に沿う縦断面図第３実施形態による図５相当図図７のＸ８－Ｘ８線に沿う縦断面図第４実施形態による洗濯機の概略構成図除菌浄化装置の断面図除菌浄化装置の逆止弁を示す図で、（ａ）は正面図、（ｂ）は縦断側面図フィルタユニット部分を示す図で、（ａ）はリントフィルタをフィルタケースに装着した状態の縦断面図、（ｂ）はリントフィルタをフィルタケースから外した状態での縦断面図リントフィルタを示す図であり、（ａ）は側面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は概略的斜視図流路切替弁の概略構成図を示すもので、（ａ）は第１状態、（ｂ）は第２状態、（ｃ）は第３状態を示す図洗濯機の概略的な電気的構成を示すブロック図風呂水コースの処理内容を示すフローチャートすすぎ２回目以降および最終すすぎにおける循環運転の処理内容を示すフローチャート第５実施形態による洗濯機を正面側から見た概略構成図洗濯機の概略平面図水浄化装置の縦断面図第６実施形態によるドラム式洗濯機の内部構成を示す図制御装置の処理内容を示す図（風呂水コース）制御装置の処理内容を示す図（水道水コース）制御装置の処理内容を示す図（槽洗浄コース）第７実施形態によるドラム式洗濯機の内部構成を示す図第８実施形態によるドラム式洗濯機の内部構成を示す図

　以下、複数の実施形態による洗濯機用の風呂水除菌浄化装置について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。

　（第１実施形態）
　第１実施形態について図１から図４を参照して説明する。図１には、洗濯機用の風呂水除菌浄化装置１０１（除菌浄化装置）の全体の概略構成が示されている。風呂水除菌浄化装置１０１は、１本の紫外線ランプ１０２を備えている。紫外線ランプ１０２は、図１の左右方向に延びていて、同心状の保護管１０３により外側から保護されている。紫外線ランプ１０２から発せられる紫外光は、保護管１０３を通して放射される。紫外線ランプ１０２の左側には汚れ浄化部１０４が設けられ、右側には除菌部１０５が設けられている。したがって、汚れ浄化部１０４と除菌部１０５は、紫外線ランプ１０２の長手方向に沿って直列に配置されている。

　汚れ浄化部１０４の浄化管１０６は、紫外線ランプ１０２の左部を囲うような円筒状に形成されている。浄化管１０６は、図１の右側に示す、段付き状の接続管部１０６ａを一体に有している。図１の左側に示すように、浄化管１０６には入口用蓋１０７が装着されている。入口用蓋１０７は、紫外線ランプ１０２および保護管１０３の一端部である左端部を支持している。入口用蓋１０７には、入水口１０８が左横向きに設けられている。浄化管１０６には、入口用蓋１０７の内側近傍に仕切部材１１０が設けられている。

　仕切部材１１０は、図３に示すように、円形の板部１１０ａと、板部１１０ａの外周部に設けられた円筒状の筒部１１０ｂと、を一体に有している。板部１１０ａは、浄化管１０６内に設けられている。筒部１１０ｂは、浄化管１０６および入口用蓋１０７の外側に設けられている。板部１１０ａは、板部１１０ａの中央部に紫外線ランプ１０２および保護管１０３を挿通する円形の挿通孔１１１を有している。また、板部１１０ａは、挿通孔１１１の周りに形成された複数の孔１１２を有している。

　除菌部１０５の除菌管１１３は、紫外線ランプ１０２の右部を囲むような円筒状に形成されている。除菌管１１３は、浄化管１０６よりは直径が小さく、かつ長さが長い円筒状である。除菌管１１３の左端部は、浄化管１０６の接続管部１０６ａに接続されている。浄化管１０６内と除菌管１１３内とは接続管部１０６ａを介して連通している。除菌管１１３の右端部には出口用蓋１１５が装着されている。出口用蓋１１５は、紫外線ランプ１０２および保護管１０３の他端部である右端部を支持している。出口用蓋１１５には、出水口１１６が上向きに設けられている。浄化管１０６の内周部および除菌管１１３の内周部には、それぞれ反射体１１７が設けられている。反射体１１７は、紫外線ランプ１０２から発せられる紫外光を反射するものである。

　浄化管１０６の内部には、汚れ浄化手段として機能するフィルタ状光触媒１２０が設けられている。この場合、フィルタ状光触媒１２０は、発泡させたセラミックフィルターにアパタイト（燐灰石）を介して酸化チタンを担持させたもので構成されている。フィルタ状光触媒１２０は、多孔質で吸着機能を備えている。この場合、フィルタ状光触媒１２０は、風呂水の通水方向となる紫外線ランプ１０２の延び方向に複数個、例えば４個に分割された状態で配置されている。

　各フィルタ状光触媒１２０は、図２に示すように、フィルタ状光触媒１２０の中央部に挿通孔１２１を有する円形の環状に形成されている。挿通孔１２１には、紫外線ランプ１０２および保護管１０３が挿通される。４個のフィルタ状光触媒１２０は、隣り合ったフィルタ状光触媒１２０間に空間部１２２を形成した状態で配置されている。４個のフィルタ状光触媒１２０は、フィルタの目の粗さが異なっていている。この場合、４個のフィルタ状光触媒１２０は、通水時の水の流れ（図１の矢印Ａ参照）で上流側となる入口側（図１の左側）が、下流側となる接続管部１０６ａ側に比べて目が粗くなっている。また、４個の各フィルタ状光触媒１２０の外周部と反射体１１７との間にも空間部１２３が形成されている。

　以上のように構成された風呂水除菌浄化装置１０１を用いて、風呂水を浄化および除菌する場合の作用について説明する。風呂水除菌浄化装置１０１を駆動する場合には、紫外線ランプ１０２が点灯される。風呂水は、図１の矢印Ａで示すように、入水口１０８から、仕切部材１１０の各孔１１２を通って浄化管１０６内に入る。その後、風呂水は、各フィルタ状光触媒１２０を通り、除菌管１１３内を通った後、出水口１１６から外部へ出る。

　このとき、風呂水に含まれる有機物などの汚れ成分が、浄化管１０６内の、吸着性を有する各フィルタ状光触媒１２０によって吸着除去される。紫外線ランプ１０２から発せられた紫外光は、浄化管１０６内を通る風呂水およびフィルタ状光触媒１２０に照射される。また、この場合、反射体１１７で反射された紫外光も、風呂水およびフィルタ状光触媒１２０に照射される。このうち、風呂水に照射された紫外光が当該風呂水に含まれる雑菌に直接作用することで、除菌作用を発揮する。また、フィルタ状光触媒１２０に紫外光が照射されると、フィルタ状光触媒１２０が活性化し強力な酸化力を有するＯＨラジカルを生成する。そして、そのＯＨラジカルがフィルタ状光触媒１２０に吸着された汚れ成分を酸化分解する。これにより、フィルタ状光触媒１２０は、汚れ浄化作用を発揮する。

　この場合、隣り合ったフィルタ状光触媒１２０間に空間部１２２が形成されているので、各フィルタ状光触媒１２０に紫外光が照射される面積を多く確保することができ、汚れ成分を酸化分解する効率を高めることができる。

　浄化管１０６内を通って汚れが浄化された風呂水は、除菌管１１３内を通る過程で、紫外線ランプ１０２から照射された紫外光を直接受け、除菌される。この場合、除菌管１１３は浄化管１０６よりも径が小さくて狭い。しかも、除菌管１１３の内部には、フィルタ状光触媒１２０などが存在しないため、紫外線ランプ１０２から照射された紫外光および反射体１１７で反射した紫外光が風呂水に直接作用しやすくなっている。そのため、除菌管１１３は、除菌効果が優れている。したがって、出水口１１６から出る風呂水は、汚れ成分が除去されて浄化され、また雑菌が除去されたものとすることができる。

　次に、上記構成の風呂水除菌浄化装置１０１を洗濯機に組み込んだ使用形態について図４を参照して説明する。洗濯機１２５は、例えばドラム式洗濯機である。洗濯機１２５の外箱１２６は、ほぼ矩形箱状であり、底面が床面に平行となるように設置される。外箱１２６内には、有底円筒状の水槽１２７が設けられている。水槽１２７は、衣類を洗濯する際に水を受けて貯留するものである。水槽１２７は、図示しない弾性支持機構を介して、外箱１２６に弾性的に支持されている。水槽１２７内には、図示はしない有底円筒状のドラムが回転可能に設けられている。ドラムは、衣類を洗濯する際に衣類を収容して回転するものである。ドラムは、水槽１２７の外部に設けられた図示しないドラム用モータによって回転駆動される。ドラムには脱水孔が形成されている。外箱１２６の前面には、図示しない洗濯物出入口および洗濯物出入口を開閉する扉が設けられている。洗濯物は、洗濯物出入口を通してドラム内に出し入れされる。

　給水弁１２８は、外箱１２６内の上部に設けられている。給水弁１２８は、入口となるホース接続口１２９と、注水用出口１３０と、呼び水用出口１３１と、を有している。ホース接続口１２９には、図示しない水道の蛇口に接続された給水ホースの先端部が接続される。給水弁１２８は、電気信号によって、注水状態と、呼び水状態と、閉鎖状態とを切り替えることが可能である。給水弁１２８の注水状態では水道水が注水用出口１３０から出され、呼び水状態では水道水が呼び水用出口１３１から出され、閉鎖状態では水道水は注水用出口１３０および呼び水用出口１３１のいずれからも出されない。

　給水弁１２８の注水用出口１３０は、注水ケース１３２に接続されている。注水ケース１３２内には、図示はしないが洗剤投入ケースが出し入れ可能に設けられている。洗剤投入ケースは、使用者が洗剤を投入しておくものである。注水ケース１３２は、注水口１３３を介して水槽１２７に接続されている。給水弁１２８が注水状態のときには、水道水が給水弁１２８の注水用出口１３０から注水ケース１３２、および注水口１３３を通して水槽１２７内に供給される。このとき、洗剤投入ケースに洗剤が投入されている状態では、洗剤が水道水と共に水槽１２７内に供給される。

　風呂水用ポンプ１３５は、外箱１２６内の上部に設けられている。風呂水用ポンプ１３５は、図示しない風呂水用ホースを介して浴槽内の風呂水を吸い上げるものである。風呂水用ポンプ１３５は、ホース接続口１３６と、注水用出口１３７と、呼び水用入口１３８と、を有している。風呂水を使用する場合には、風呂水用ホースの一端部がホース接続口１３６に接続される。呼び水用入口１３８は、呼び水用通水路１３９および注水ケース１３２を介して給水弁１２８の呼び水用出口１３１に接続されている。給水弁１２８が呼び水状態にあるとき、水道水は、呼び水用出口１３１から注水ケース１３２、呼び水用通水路１３９、及び呼び水用入口１３８を通して風呂水用ポンプ１３５に呼び水として供給される。呼び水用通水路１３９には、逆止弁１４０が設けられている。逆止弁１４０は、風呂水が呼び水用通水路１３９内を呼び水用入口１３８側から注水ケース１３２側に向けて逆流することを阻止するためのものである。

　注水管１４１の一端部は、風呂水用ポンプ１３５の注水用出口１３７に接続されている。注水管１４１の他端部は、除菌浄化装置側切替弁１４２の注水用入口１４３に接続されている。除菌浄化装置側切替弁１４２は、注水用入口１４３と、循環用入口１４４と、出口１４５と、を有している。出口１４５は、前記風呂水除菌浄化装置１０１の入水口１０８に接続されている。風呂水除菌浄化装置１０１は、外箱１２６内の上部に固定されている。風呂水除菌浄化装置１０１の出水口１１６は、接続管１４６を介して前記注水ケース１３２に接続されている。

　除菌浄化装置側切替弁１４２は、電気信号によって、風呂水受入れ状態と、循環水受入れ状態とを切り替えることができる。除菌浄化装置側切替弁１４２の風呂水受入れ状態では、風呂水用ポンプ１３５が汲み上げた風呂水が出口１４５から風呂水除菌浄化装置１０１側へ送られる。除菌浄化装置側切替弁１４２の循環水受入れ状態では、後述する循環ポンプ１４７から供給される循環水が出口１４５から風呂水除菌浄化装置１０１側へ送られる。

　循環ポンプ１４７は、外箱１２６内の下部に設けられている。循環ポンプ１４７は、入口１４８と、出口１４９とを有している。入口１４８は、フィルタケース１５０および循環通路１５１を介して水槽１２７の最低部に接続されている。循環ポンプ１４７の運転状態では、水槽１２７内の水が循環通路１５１およびフィルタケース１５０を通して循環ポンプ１４７内に吸い込まれた後、出口１４９から吐出される。フィルタケース１５０内には、図示はしないがリントフィルタが出し入れ可能に収容されている。リントフィルタは、フィルタケース１５０内を通る水に含まれたリントなどの異物を捕獲する。

　循環ポンプ１４７の出口１４９には、連結管１５２を介して循環ポンプ側切替弁１５３の入口が接続されている。連結管１５２は、金属などの強度が高い材料で成形されたものである。循環ポンプ１４７および循環ポンプ側切替弁１５３は、連結管１５２を介して機械的に連結されて一体化されている。これにより、作業差は、循環ポンプ１４７および循環ポンプ側切替弁１５３を、単一物として取り扱うことができる。符号５４は、循環ポンプ１４７および循環ポンプ側切替弁１５３から構成された循環ポンプユニットである。

　循環ポンプ側切替弁１５３は、入口と、除菌浄化用出口１５５と、バイパス出口１５６とを有している。除菌浄化用出口１５５は、除菌浄化用通路１５７を介して前記除菌浄化装置側切替弁１４２の循環用入口１４４に接続されている。バイパス出口１５６は、バイパス通路１５８を介して水槽１２７の上部に接続されている。循環ポンプ側切替弁１５３は、電気信号に基づいて、除菌浄化状態と、バイパス状態とに切り替えられるようになっている。

　循環ポンプ側切替弁１５３の除菌浄化状態では、循環ポンプ１４７の出口１４９から吐出された水が除菌浄化用出口１５５から除菌浄化用通路１５７側へ吐出される。除菌浄化用通路１５７側へ吐出された水は、循環水受入れ状態の除菌浄化装置側切替弁１４２の循環用入口１４４を通り、出口１４５から風呂水除菌浄化装置１０１側へ送られる。循環ポンプ側切替弁１５３のバイパス状態では、循環ポンプ１４７の出口１４９から吐出された水がバイパス出口１５６、バイパス通路１５８を通して水槽１２７内に吐出される。なお、循環ポンプ１４７の近傍には、図示はしないが排水弁が設けられている。この排水弁を排水状態とすることで、水槽１２７内の水は循環通路１５１を通して機外へ排出される。

　カバー１６０は、外箱１２６の前板の下部に設けられている。カバー１６０は、着脱可能であり、前板下部に形成されたメンテナンス口を開閉するようになっている。カバー１６０を外してメンテナンス口を開放させることで、外箱１２６の外部から循環ポンプ１４７、循環ポンプ側切替弁１５３、及びフィルタケース１５０内のリントフィルタなどのメンテナンスが可能となっている。

　外箱１２６内の下部には、マイクロコンピュータを主体とした制御装置１６１が設けられている。外箱１２６の上部には、操作パネルが設けられていている。操作パネルには、電源スイッチ、スタートスイッチ、コース選択スイッチなどの操作スイッチや表示部が設けられている。操作パネルと制御装置１６１とは電気的に接続されている。制御装置１６１は、操作パネルの操作スイッチの操作と、予め備えた制御プログラムに基づき、風呂水除菌浄化装置１０１の紫外線ランプ１０２、給水弁１２８、風呂水用ポンプ１３５、除菌浄化装置側切替弁１４２、循環ポンプ１４７、循環ポンプ側切替弁１５３、ドラム用モータ、排水弁などを制御することで、洗濯運転を行う。

　洗濯運転のコースとしては、水道水を使用する水道水コースと、風呂水を使用する風呂水コースとがある。水道水コースおよび風呂水コースでは、どちらも、例えば洗い行程と、すすぎ行程１と、中間脱水行程と、すすぎ行程２と、中間脱水行程と、すすぎ行程３と、最終脱水行程を順に行う。

　次に、水道水コースにおいて水道水を水槽１２７内に給水する場合と、水道水コースにおいて水槽１２７内に貯留された水を、循環ポンプ１４７を用いてバイパス通路１５８を通して循環させる場合と、風呂水コースにおいて風呂水を水槽１２７内に給水する場合と、風呂水コースにおいて水槽１２７内に貯留された風呂水を、循環ポンプ１４７を用いて風呂水除菌浄化装置１０１を通して循環させる場合の水の流れについて説明する。
　（水道水コースにおいて、水道水を水槽１２７内に給水する場合）

　この場合、制御装置１６１は、図示しない排水弁を閉鎖した状態にするとともに給水弁１２８を注水状態にする。これに基づき、水道水が、図１に矢印Ｂ１で示すように、注水用出口１３０、及び注水ケース１３２を通り、注水口１３３から水槽１２７内に供給されて貯水される。このとき、注水ケース１３２内の洗剤投入ケースに洗剤が投入されていれば、その洗剤も水道水とともに水槽１２７内に供給される。
　（水道水コースにおいて、水槽１２７内に貯留された水を、循環ポンプ１４７を用いてバイパス通路１５８を通して循環させる場合）

　洗い行程やすすぎ行程において、水槽１２７内の水を、循環ポンプ１４７を用いてバイパス通路１５８を通して循環させる場合、制御装置１６１は、循環ポンプ側切替弁１５３をバイパス状態とするとともに、循環ポンプ１４７を駆動する。これに基づき、水槽１２７内の水は、図１に矢印Ｂ２で示すように、循環通路１５１、フィルタケース１５０を通り循環ポンプ１４７に吸引される。吸引された水は、出口１４９から出て、循環ポンプ側切替弁１５３のバイパス出口１５６、バイパス通路１５８を通って水槽１２７内に向けて吐出される。このようにして水槽１２７内の水は、バイパス通路１５８を通って循環される。このとき、フィルタケース１５０内を通る水に含まれたリントなどの異物がリントフィルタにて捕獲される。
　（風呂水コースにおいて、風呂水を水槽１２７内に給水する場合）

　風呂水コースを選択した場合、使用者は、予め風呂水用ホースの一端部をホース接続口１３６に接続するとともに、風呂水用ホースの他端部を浴槽内の風呂水中に入れておく。この場合、制御装置１６１は、まず風呂水用ポンプ１３５に呼び水を供給するため、給水弁１２８を呼び水状態とする。これに基づき、水道水が、図１の矢印Ｂ３で示すように、呼び水用出口１３１から注水ケース１３２、呼び水用通水路１３９、呼び水用入口１３８を通して風呂水用ポンプ１３５に呼び水として供給される。所定時間後、制御装置１６１は、給水弁１２８を閉鎖状態にして呼び水の供給を停止する。そして、制御装置１６１は、風呂水用ポンプ１３５を駆動し、除菌浄化装置側切替弁１４２を風呂水受入れ状態とし、さらに、風呂水除菌浄化装置１０１の紫外線ランプ１０２を点灯させる。

　このうち、風呂水用ポンプ１３５を駆動することに基づき、浴槽内の風呂水が風呂水用ホースを通して風呂水用ポンプ１３５内に汲み上げられる。そして、汲み上げられた風呂水は、図１に矢印Ｃ１で示すように、注水用出口１３７から注水管１４１、除菌浄化装置側切替弁１４２の注水用入口１４３、出口１４５を通り、風呂水除菌浄化装置１０１の入水口１０８から風呂水除菌浄化装置１０１内に送られる。風呂水除菌浄化装置１０１内に送られた風呂水は、汚れ浄化部１０４の浄化管１０６内および除菌部１０５の除菌管１１３内を順に通る。その後、風呂水は、出水口１１６から接続管１４６、注水ケース１３２を通り、注水口１３３から水槽１２７内に供給されて貯留される。このときも、注水ケース１３２内に洗剤が投入されていれば、その洗剤も風呂水とともに水槽１２７内に供給される。そして、この場合、風呂水が風呂水除菌浄化装置１０１内を通過する過程で、浄化管１０６内で汚れ成分の浄化と除菌が行われ、除菌管１１３内で除菌が行われる。したがって、水槽１２７内には、浄化および除菌された状態の風呂水が供給されて貯留される。

　（風呂水コースにおいて、水槽１２７内に貯留された風呂水を、循環ポンプ１４７を用いて風呂水除菌浄化装置１０１を通して循環させる場合）
　洗い行程やすすぎ行程において、水槽１２７内の風呂水を、循環ポンプ１４７を用いて風呂水除菌浄化装置１０１を通して循環させる場合、制御装置１６１は、循環ポンプ側切替弁１５３を除菌浄化状態とするとともに、除菌浄化装置側切替弁１４２を循環水受入れ状態にする。また、制御装置１６１は、循環ポンプ１４７を駆動し、さらに風呂水除菌浄化装置１０１の紫外線ランプ１０２を点灯させる。これに基づき、水槽１２７内に貯留された風呂水は、図１に矢印Ｃ２で示すように、循環通路１５１、フィルタケース１５０を通り循環ポンプ１４７に吸引される。吸引された風呂水は、出口１４９から出て、循環ポンプ側切替弁１５３の除菌浄化用出口１５５、除菌浄化用通路１５７を通る。そして、その風呂水は、さらに除菌浄化装置側切替弁１４２の循環用入口１４４、出口１４５を通り風呂水除菌浄化装置１０１内に送られる。

　風呂水除菌浄化装置１０１内に送られた風呂水は、汚れ浄化部１０４の浄化管１０６内および除菌部１０５の除菌管１１３内を順に通り、さらに、出水口１１６から接続管１４６、注水ケース１３２を通り、注水口１３３から水槽１２７内に戻される。このときも、風呂水が風呂水除菌浄化装置１０１内を通過する過程で、浄化管１０６内で汚れ成分の浄化と除菌が行われ、また、除菌管１１３内で除菌が行われる。このときも、フィルタケース１５０内を通る水に含まれたリントなどの異物がリントフィルタにて捕獲される。風呂水は、このようにして風呂水除菌浄化装置１０１内を通して循環されることで、浄化と除菌が一層確実に行われるようになる。このため、最後のすすぎ行程３においても、風呂水を使用することが可能となる。

　なお、水道水コースにおいて、水槽１２７内に貯留された水道水を、上記した風呂水と同様に、循環ポンプ１４７を用いて風呂水除菌浄化装置１０１を通して循環させることも可能である。

　上記した実施形態によれば次のような作用効果を得ることができる。
　風呂水除菌浄化装置１０１において、１本の紫外線ランプ１０２に沿って汚れ浄化部１０４と除菌部１０５を直列に配置した構成とした。これにより、汚れ浄化部１０４においては、主に汚れ成分の吸着除去と分解を行うことで、風呂水の浄化を効率よくでき、除菌部１０５においては、風呂水の除菌を効率良く行うことができる。しかも、１本の紫外線ランプ１０２を汚れ浄化部１０４と除菌部１０５で共用しているので、構成も簡単である。よって、簡単な構成で水の浄化および除菌の効率の向上を図ることができる。

　汚れ浄化部１０４は、通水時に除菌部１０５の上流側となる位置に設けられている。これによれば、風呂水の汚れ成分を除菌部１０５の手前で取り除くことで、除菌部１０５において紫外線ランプ１０２が発する紫外光の透過率を高くすることができる。したがって、伴い雑菌に作用する紫外光の照射量を多くでき、除菌効率を一層向上させることができる。

　汚れ浄化部１０４は、汚れ浄化手段として吸着機能を有するフィルタ状光触媒１２０を有している。これによれば、フィルタ状光触媒１２０は、通水時には主に風呂水の汚れ成分の吸着を行い、通水中および通水後も紫外線ランプ１０２の紫外光を当て続けることで、吸着した汚れ成分を低分子に分解させることができる。その結果、メンテナンスフリー化が可能となる。

　汚れ浄化部１０４の入口部分に設けられた仕切部材１１０は、汚れ浄化部１０４内に導入される風呂水を分散させるための複数の孔１１２を有している。これによれば、入水口１０８から風呂水除菌浄化装置１０１内に入った風呂水が複数の孔１１２で分散された状態で浄化管１０６内を通過するようになる。したがって、風呂水は、フィルタ状光触媒１２０の全体をほぼ均等に通過するようになり、浄化作用を一層有効にできる。

　汚れ浄化部１０４は、汚れ浄化手段として吸着機能を有するフィルタ状光触媒１２０を有している。フィルタ状光触媒１２０は、中央部に挿通孔１２１を有する環状に形成されている。紫外線ランプ１０２は、その挿通孔１２１に挿通されている。これによれば、紫外線ランプ１０２から照射された紫外光は、フィルタ状光触媒１２０の中心部から外側へ向けて放射される。したがって、フィルタ状光触媒１２０に、紫外光が効率良く照射されるようになる。また、汚れ浄化部１０４は、浄化管１０６の内周部に反射体１１７を有している。そのため、フィルタ状光触媒１２０には、反射体１１７で反射された紫外光が外側から照射される。

　フィルタ状光触媒１２０は、通水方向に複数個に分割されているので、取り扱いが容易である。また、分割された各フィルタ状光触媒１２０間には空間部１２２が形成されているので、各フィルタ状光触媒１２０に紫外光が照射される面積を多く確保することができ、汚れ成分を酸化分解する効率を高めることができる。

　通水方向に配置された４個のフィルタ状光触媒１２０は、通水時の水の流れで上流側が下流側に比べて目が粗い構成となっている。これによれば、上流側に位置するフィルタ状光触媒１２０の目詰まりを極力防止でき、汚れ成分の吸着量を極力均等化させることが可能となる。なお、この場合、フィルタ状光触媒１２０としては、複数に分割されている必要はなく、４個が一体化されたものにも適用できる。

　（第２実施形態）
　第２実施形態について図５および図６を参照して説明する。第２実施形態は、光触媒の構成が第１実施形態と異なっている。汚れ浄化部１０４の浄化管１０６内には、汚れ浄化手段として、顆粒状光触媒１６５をユニット化した顆粒状光触媒ユニット１６６が収容されている。顆粒状光触媒１６５は、酸化チタンを顆粒状に形成したものである。顆粒状光触媒１６５は、例えば直径５ｍｍ程度の大きさの粒である。顆粒状光触媒ユニット１６６は、袋状をなす金属メッシュ１６７内に多数個の顆粒状光触媒１６５を収容して形成したもので、顆粒状光触媒１６５を金属メッシュ１６７で覆った構成としている。

　顆粒状光触媒ユニット１６６は、図６に示すように、紫外線ランプ１０２を中心としたドーナツ状つまり円環状に形成されている。顆粒状光触媒ユニット１６６は、紫外線ランプ１０２を囲むようにして、通水方向に複数個、この場合４個設けられている。顆粒状光触媒ユニット１６６の外周部と浄化管１０６内の反射体１１７との間には、空間部１６８が形成されている。

　このような実施形態とした場合、紫外光を吸収しない金属メッシュ１６７で顆粒状光触媒１６５を覆うことで、覆い部材の紫外線劣化を防止できる。また、金属メッシュ１６７の金属表面からの乱反射を利用することで、内部の顆粒状光触媒１６５にも紫外光を照射することが可能となる。

　（第３実施形態）
　第３実施形態について図７および図８を参照して説明する。第３実施形態は、次の点が第１実施形態と異なっている。汚れ浄化部１０４は、浄化管１０６の内部に補助紫外線ランプ１７０を有している。補助紫外線ランプ１７０は、中央部の紫外線ランプ１０２を挟むように上下に２本配置されている。各補助紫外線ランプ１７０も保護管１７１で覆われている。フィルタ状光触媒１２０には、補助紫外線ランプ１７０および保護管１７１を挿通する挿通孔１７２が形成されている。補助紫外線ランプ１７０および保護管１７１は、一端部が入口用蓋１０７に支持され、他端部が接続管部１０６ａに支持されている。

　除菌を必要としない場合には、補助紫外線ランプ１７０のみ点灯させる。フィルタ状光触媒１２０は、２本の補助紫外線ランプ１７０の紫外光で活性化されて、吸着した汚れ成分を酸化分解する。浄化する風呂水を通水する通水時には、紫外線ランプ１０２と各補助紫外線ランプ１７０を併せて点灯させる。これにより、フィルタ状光触媒１２０の除菌作用と、汚れ成分の分解速度とを高くすることができる。

　（その他の実施形態）
　洗濯機としては、横軸型のドラム式洗濯機に限られず、水槽の軸方向が縦方向に向いた縦軸型の洗濯機にも適用できる。

　以上説明したように本実施形態の洗濯機の風呂水除菌浄化装置は、１本の紫外線ランプに沿って汚れ浄化部と除菌部を直列に配置した構成とした。これによれば、簡単な構成で風呂水の浄化および除菌の効率の向上を図ることができる。

　（第４実施形態）
　次に、第４実施形態について説明する。水道とは別の水源である例えば風呂の水を洗濯に使用するために、別水源用給水ポンプを設け、その別水源用給水ポンプにより、風呂の水を汲み上げて別水源用給水路を通して槽内に供給するようにした洗濯機がある。また、槽の外部に、当該槽の内部と連通する循環水路を設けるとともに、当該循環水路に循環ポンプを設けて、槽内に供給された水を、循環ポンプにより循環水路を通して循環させるようにしたものがある。

　このようなものにおいて、別水源用給水路や循環水路に水浄化装置を設け、その水路を通過する水を浄化するようにしたものも提案されている。水浄化装置としては、紫外線やオゾンで雑菌を除菌したり、光触媒を利用して、吸着した有機汚れを分解したりするものなどが提案されている。しかしながら、糸屑や髪の毛などの比較的大きな異物が水浄化装置内に混入したり付着したりすると、水浄化性能が著しく低下したり、通過できる水量が低下したりし、水浄化装置の品質が低下することが懸念される。

　そこで、本実施形態では、水を除菌および浄化する除菌浄化装置を備えたものにおいて、除菌浄化装置の機能低下を極力防止できる洗濯機を提供する。
　図９に示す洗濯機２０１は、縦軸型の全自動洗濯機である。洗濯機２０１の外殻は、外箱２０２とトップカバー２０３とによって構成されている。外箱２０２は、矩形箱状である。トップカバー２０３は、外箱２０２の上部に設けられている。脚部２０４は、外箱２０２の底部に設けられている。図示しない操作パネルは、トップカバー２０３の上面の所定部位に設けられている。図１５に示す制御装置２０６は、操作パネルの裏側に設けられている。制御装置２０６は、マイクロコンピュータを主体としたものである。操作パネルは、図１５に示すように、各種の操作スイッチ２０６ａや表示部２０６ｂを有している。バックカバー２０７は、トップカバー２０３の上面後部に設けられている。図示しない洗濯物出入口は、トップカバー２０３の上面中央部に設けられている。

　槽２０９は、外箱２０２内に設けられ、洗濯物を収容する。槽２０９は、有底円筒状の水槽２１０と、水槽２１０内に回転可能に設けられた有底円筒状の回転槽２１１とから構成されている。水槽２１０は、図示しない弾性吊持機構により外箱２０２に弾性的に支持されている。回転槽２１１の周壁部には、図示はしない多数の脱水用の孔が形成されている。回転槽２１１の上面開口部は、洗濯物出入口に下方から臨んでいる。バランスリング２１１ａは、回転槽２１１の上面開口部周縁部に設けられている。洗濯物は、洗濯物出入口を通して回転槽２１１内に収容される。パルセータ２１２は、回転槽２１１内の底部に回転可能に設けられている。駆動部２１３は、水槽２１０の外底部に設けられている。駆動部２１３は、正逆回転が可能なモータ２１３ａ（図１５参照）およびクラッチを有している。駆動部２１３は、パルセータ２１２のみを回転させる場合と、回転槽２１１とパルセータ２１２を一体的に回転させる場合とを切り替え可能な構成となっている。

　洗濯機２０１は、給水弁２１５、注水ケース２１６、風呂水ポンプ２１７、除菌浄化装置２１８、及びフィルタユニット２１９を備えている。給水弁２１５、注水ケース２１６、風呂水ポンプ２１７、除菌浄化装置２１８、及びフィルタユニット２１９は、トップカバー２０３の後部におけるバックカバー２０７の下方に設けられている。風呂水ポンプ２１７は、別水源用給水ポンプを構成する。給水弁２１５は、トップカバー２０３の後部における右側に設けられている。給水弁２１５は、水道水の流入口となるホース接続口２２０と、水道水の流出口となる給水用流出口２２１および呼び水用流出口２２２を有している。ホース接続口２２０は、バックカバー２０７から上方に露出している。

　ホース接続口２２０には、図示しない水道の蛇口に接続された機外給水ホースの先端部が接続される。水道は、水道水の水源である。給水管２２３の一端部は、給水用流出口２２１に接続されている。給水管２２３の他端部は、注水ケース２１６の給水路の流入口に接続されている。呼び水用給水管２２４の一端部は、呼び水用流出口２２２に接続されている。呼び水用給水管２２４の他端部は、注水ケース２１６の呼び水用給水路の流入口に接続されている。注水ケース２１６は、下向きの給水口２２５を有していて、その給水口２２５の下端部が、回転槽２１１の上面開口部に上方から臨んでいる。

　給水弁２１５は、電磁弁から構成されていて、給水状態と、呼び水給水状態と、給水停止状態とに切り替えることができる。給水弁２１５は、給水状態で、機外給水ホースから供給される水道水を、給水用流出口２２１から給水管２２３側へ流出させる。そして、給水用流出口２２１から給水管２２３側へ流出した水道水は、注水ケース２１６の給水路を通り、給水口２２５から槽２０９内へ供給される。

　給水弁２１５は、呼び水給水状態で、機外給水ホースから供給される水道水を、呼び水用流出口２２２から呼び水用給水管２２４側へ流出させる。給水弁２１５は、給水停止状態で、給水用流出口２２１および呼び水用流出口２２２のどちらにも水道水を流出させない。この場合、給水弁２１５と、給水管２２３と、注水ケース２１６と、給水口２２５とは、水道水を槽２０９内へ供給する水道水給水路２２６を構成している。

　風呂水ポンプ２１７は、トップカバー２０３の後部における左側に設けられている。風呂水ポンプ２１７は、風呂水の流入口となるホース接続口２２８と、呼び水の流入口となる呼び水用流入口２２９と、風呂水の流出口となる風呂水吐出口２３０と、を有している。ホース接続口２２８は、バックカバー２０７から上方へ露出している。風呂水を使用する場合、ホース接続口２２８には図示しない風呂水用ホースの一端部が接続される。また、風呂水用ホースの他端部は、図示しない浴槽内の風呂水中に挿入される。浴槽は、水道とは別の水源である別水源となる。呼び水用流入口２２９には、呼び水用通水路２３１の一端部が接続されている。呼び水用通水路２３１の他端部は、前記注水ケース２１６における呼び水用給水路の流出口に接続されている。

　給水弁２１５が呼び水給水状態のときに、呼び水用流出口２２２から注水ケース２１６の呼び水用給水路に供給された呼び水は、呼び水用通水路２３１を通して風呂水ポンプ２１７に供給される。逆止弁２３２は、呼び水用通水路２３１の途中部に設けられている。逆止弁２３２は、呼び水が注水ケース２１６の呼び水用給水路から風呂水ポンプ２１７側へ供給される場合はその呼び水の通過を許容するが、風呂水が風呂水ポンプ２１７側から注水ケース２１６側へ流れることを遮断する。

　風呂水ポンプ２１７の風呂水吐出口２３０は、接続管２３３を介して流路切替弁２３４の第１入口２３５ａに接続されている。接続管２３３は、この場合、別水源給水路を構成する。流路切替弁２３４は、風呂水ポンプ２１７の右側に設けられている。流路切替弁２３４は、図１４に示すように、第１入口２３５ａと、第２入口２３５ｂと、第１出口２３６ａと、第２出口２３６ｂと、を有する、いわゆる四方弁で構成されている。

　流路切替弁２３４は、その内部に第１フラップ２３７と第２フラップ２３８とを有している。第１フラップ２３７は、第１入口２３５ａと第２入口２３５ｂとの間に設けられている。第１フラップ２３７は、軸部２３７ａを中心に回動可能に構成されていて、その回動により第１入口２３５ａと第２入口２３５ｂを選択的に開閉する。第２フラップ２３８は、第１出口２３６ａと第２出口２３６ｂとの間に設けられている。第２フラップ２３８は、軸部２３８ａを中心に回動可能に構成されていて、その回動により第１出口２３６ａと第２出口２３６ｂを選択的に開閉する。第１および第２フラップ２３７，２３８は、それぞれ図示しないステッピングモータにより回動される。

　流路切替弁２３４は、図１４（ａ）に示す第１状態と、図１４（ｂ）に示す第２状態と、図１４（ｃ）に示す第３状態と、図示しない第４状態とに切り替え可能である。具体的には、第１状態では、図１４（ａ）に示すように、第１フラップ２３７で第２入口２３５ｂを閉鎖するとともに、第２フラップ２３８で第２出口２３６ｂを閉鎖することで、第１入口２３５ａと第１出口２３６ａを連通させる。第２状態では、図１４（ｂ）に示すように、第１フラップ２３７で第１入口２３５ａを閉鎖するとともに、第２フラップ２３８で第２出口２３６ｂを閉鎖することで、第２入口２３５ｂと第１出口２３６ａを連通させる。

　第３状態では、図１４（ｃ）に示すように、第１フラップ２３７で第１入口２３５ａを閉鎖するとともに、第２フラップ２３８で第１出口２３６ａを閉鎖することで、第２入口２３５ｂと第１出口２３６ａを連通させる。第４状態では、図示はしないが、第１フラップ２３７で第２入口２３５ｂを閉鎖するとともに、第２フラップ２３８で第１出口２３６ａを閉鎖することで、第１入口２３５ａと第２出口２３６ｂを連通させる。流路切替弁２３４の状態の切り替えは、前記制御装置２０６によって制御される。

　流路切替弁２３４の第１出口２３６ａは、接続管２４０を介してフィルタユニット２１９の流入口２４１に接続されている。フィルタユニット２１９の構成について、図１２および図１３も参照して説明する。フィルタユニット２１９は、トップカバー２０３の後部において流路切替弁２３４の右側に設けられている。フィルタユニット２１９は、図１２に示すように、フィルタケース２４２とリントフィルタ２４３とを有している。フィルタケース２４２は、容器状に形成され、流入口２４１及び流出口２４４を有している。流入口２４１は、フィルタケース２４２の一方の側部（左側部）の下部に、横向きに設けられている。流出口２４４は、フィルタケース２４２において流入口２４１と対向する側部（右側部）の下部に、設けられている。この場合、流入口２４１及び流出口２４４を通る水の流れは、横向きとなる。

　水案内部２４５は、フィルタケース２４２の内部の下部に設けられている。水案内部２４５は、一端部が流入口２４１と連通し、他端部側の上部に、上面が開口したフィルタ接続部２４６を有している。フィルタ接続部２４６は、この場合、上方から見て矩形状をなしている。フィルタ装着部２４８は、開口部２４７を有し、フィルタケース２４２の上部に設けられている。開口部２４７は、円形に形成され、内周部に雌ねじ部２４９を有している。磁気センサ２５０は、フィルタ装着部２４８の所定部位に設けられている。

　リントフィルタ２４３は、複数のろ過面２５１と、取手部２５２とを有している。ろ過面２５１は、この場合４面備えている。各ろ過面２５１は、図１３（ａ）において左右方向に長い長方形状をなしていて、それぞれが枠２５３によって囲まれている。ろ過面２５１は、メッシュにより構成されている。４枚のろ過面２５１によって、矩形筒状を形成している。取手部２５２は、ろ過面２５１の長手方向の一端部に設けられている。取手部２５２は、径小部２５５と、径大部２５６と、つまみ部２５７と、を一体的に有している。径小部２５５は、雄ねじ部２５４を有している。径大部２５６の外径は、径小部２５５の外径よりも大きい。つまみ部２５７は、径大部２５６の外面に設けられ、凸状に形成されている。

　径小部２５５は、当該径小部２５５に対して相対的に回転可能な円形の可動ベース２５８を有している。４枚のろ過面２５１の一端部は、可動ベース２５８に取り付けられている。４枚のろ過面２５１のうち、一枚のろ過面２５１は、基端部である可動ベース２５８側を支点として、可動ベース２５８の回転軸に対して直角方向へ回動することができる。これにより、この一枚のろ過面２５１は、図１３（ａ）の二点鎖線で示すように、他の３枚のろ過面２５１で囲われた内部を開閉することができる構成となっている。永久磁石２５９は、径大部２５６の外周部の所定部位に設けられている。

　図１２に示すように、バックカバー２０７には、フィルタケース２４２の上方に対応する部位に位置させて開口部２６０が形成されている。蓋２６１は、バックカバー２０７に、軸部２６１ａを支点に回動可能に設けられている。蓋２６１は、バックカバー２０７の開口部２６０を開閉する。

　ユーザは、次のようにして、リントフィルタ２４３をフィルタケース２４２に装着する。ユーザは、リントフィルタ２４３の取手部２５２を手で持った状態で、リントフィルタ２４３を取り扱う。ユーザは、図１２（ｂ）に示すように蓋２６１を開放し、手で持ったリントフィルタ２４３のろ過面２５１の下端部を、バックカバー２０７の開口部２６０およびフィルタケース２４２におけるフィルタ装着部２４８の開口部２４７に上方から挿入する。そして、ユーザは、ろ過面２５１の下端部を、フィルタケース２４２内のフィルタ接続部２４６に挿入して接続するとともに、取手部２５２を回転させて雄ねじ部２５４をフィルタ装着部２４８の雌ねじ部２４９にねじ込む。これにより、リントフィルタ２４３がフィルタケース２４２に装着される。

　リントフィルタ２４３をフィルタケース２４２の正規の位置に装着した状態では、図１２（ａ）に示すように、取手部２５２の径大部２５６に設けられた永久磁石２５９は、フィルタ装着部２４８に設けられた磁気センサ２５０に対応する。この結果、制御装置２０６は、磁気センサ２５０が永久磁石２５９の磁気を検知することで、リントフィルタ２４３が正規の位置に装着されたことを検知することができる。永久磁石２５９と磁気センサ２５０とは、リントフィルタ２４３の挿入方向の位置と取手部２５２の回転方向の位置を検知する検知手段２６２を構成している。

　ユーザは、リントフィルタ２４３のフィルタケース２４２への装着を完了した後、蓋２６１を閉める。なお、リントフィルタ２４３をフィルタケース２４２から取り出す場合には、上述の手順と逆に行えばよい。

　図９に示すように、フィルタケース２４２の流出口２４４は、接続管２６４を介して除菌浄化装置２１８の第１流入口２６３に接続されている。次に除菌浄化装置２１８の構成について、図１０および図１１も参照して説明する。除菌浄化装置２１８は、フィルタユニット２１９の右側に設けられ、左右方向に延びる浄化装置ケース２６６を備えている。浄化装置ケース２６６は、左側の汚れ浄化部２６７と、右側の除菌部２６８とを有している。汚れ浄化部２６７および除菌部２６８は、ともに円筒状である。左側の汚れ浄化部２６７の内径及び外径は、右側の除菌部２６８の内径及び外径よりも大きい。

　浄化装置ケース２６６は、内部に１本の紫外線ランプ２６９を有している。紫外線ランプ２６９は、浄化装置ケース２６６の長手方向に沿って設けられている。紫外線ランプ２６９は、保護管により外側から保護されている。第１流入口２６３は、浄化装置ケース２６６の左側の汚れ浄化部２６７の左側部に、横向きに設けられている。つまり、第１流入口２６３を通る水は、横向きに流れる。

　仕切部２７０は、汚れ浄化部２６７における第１流入口２６３側に設けられている。この仕切部２７０は、流入口側空間部２７１を形成している。仕切部２７０は、複数の孔部２７２を有している。この場合、第１流入口２６３から流入口側空間部２７１内へ流入する水は、仕切部２７０の手前で広がり、孔部２７２を通して汚れ浄化部２６７内へ流入するようになる。第２流入口２７３は、浄化装置ケース２６６における除菌部２６８において、汚れ浄化部２６７寄りの位置に下向きに設けられている。この場合、第２流入口２７３を通る水は、上向きに流れる。そして、流出口２７４は、浄化装置ケース２６６における除菌部２６８の右上部に上向きに設けられている。この場合、流出口２７４を通る水は、上向きに流れる。

　第１流入口２６３から浄化装置ケース２６６内に水が流入すると、その水は矢印方向に流れる。したがって、浄化装置ケース２６６は通水方向に長く、紫外線ランプ２６９は通水方向に沿って延びている。また、汚れ浄化部２６７と除菌部２６８は１本の共通の紫外線ランプ２６９の延び方向に直列に配置された形態となっている。

　汚れ浄化部２６７は、内部にフィルタ状の光触媒２７５を有している。フィルタ状の光触媒２７５は、この場合、多孔質状のセラミックに光触媒を担持させたもので構成されている。フィルタ状の光触媒２７５は、ドーナツ状つまり円環状に形成されている。紫外線ランプ２６９は、フィルタ状の光触媒２７５の中心部つまり円環状の内側に通されている。反射体２７６は、紫外線を反射するものであり、浄化装置ケース２６６における汚れ浄化部２６７および除菌部２６８の内面に設けられている。

　浄化装置ケース２６６は、内部に逆止弁２７７を有している。逆止弁２７７は、汚れ浄化部２６７と除菌部２６８との間である境界部分に設けられている。逆止弁２７７は、図１１に示すように、円板状に形成されている。逆止弁２７７の外周部は、浄化装置ケース２６６に固定されている。逆止弁２７７は、孔部２７８及び複数本のスリット２７９を有している。紫外線ランプ２６９は、孔部２７８に通されている。複数本のスリット２７９は、孔部２７８からそれぞれ放射状に延びている。各スリット２７９間には、舌片状の可撓片２８０が形成されている。逆止弁受け部２８１は、浄化装置ケース２６６における汚れ浄化部２６７側に設けられている。逆止弁受け部２８１は、通水孔２８１ａを有している。逆止弁２７７は、弾性変形可能な弾性材、例えばゴムから構成されていて、通常は通水孔２８１ａを閉鎖している。

　この場合、浄化装置ケース２６６内において水が汚れ浄化部２６７から除菌部２６８側へ流れる際、逆止弁２７７の各可撓片２８０が除菌部２６８側に弾性変形し、通水孔２８１ａを開放する。これにより、逆止弁２７７は、水が通水孔２８１ａを通して矢印方向へ流れることを許容する。一方、浄化装置ケース２６６内において水が除菌部２６８側から汚れ浄化部２６７側へ流れようとした場合、各可撓片２８０は、逆止弁受け部２８１に受けられる。この場合、通水孔２８１ａは各可撓片２８０によって閉鎖される。これにより、逆止弁２７７は、除菌部２６８側から汚れ浄化部２６７側へ流れる水を規制する。

　ここで、風呂水などの水が、第１流入口２６３から浄化装置ケース２６６の汚れ浄化部２６７内に流入すると、その水に含まれた有機成分などの汚れ成分がフィルタ状の光触媒２７５に吸着される。このとき、紫外線ランプ２６９が点灯されて紫外線が光触媒２７５に照射されると、光触媒２７５が活性化され、その吸着された汚れ成分を分解するようになる。また、汚れ浄化部２６７内に流入した水に紫外線ランプ２６９の紫外線が直接照射されることに伴い、その水に含まれた雑菌などが紫外線により除菌されるようにもなる。そして、光触媒２７５にて浄化された水は、除菌部２６８内を通る過程で、紫外線ランプ２６９の紫外線の照射により一層除菌されるようになる。したがって、風呂水などの水は、その除菌浄化装置２１８を通過することで浄化および除菌され、流出口２７４から流出することになる。除菌浄化装置２１８の流出口２７４は、接続管２８２を介して前記注水ケース２１６の給水路に接続されている。

　図９に示すように、循環ポンプ２８３は、外箱２０２内の下部に設けられている。循環ポンプ２８３の吸入口２８４は、排水フィルタユニット２８５におけるフィルタケース２８６の循環用流出口２８７に接続されている。循環ポンプ２８３の吐出口２８８は、上方に延びる循環水路２８９を介して前記流路切替弁２３４の第２入口２３５ｂに接続されている。排水フィルタユニット２８５は、フィルタケース２８６と、このフィルタケース２８６に対して着脱可能に装着される排水フィルタ２９０を有している。排水フィルタ２９０の目は比較的粗く形成されている。リントフィルタ２４３のろ過面２５１の目は、排水フィルタ２９０の目よりも細かく形成されている。

　フィルタケース２８６は、循環用流出口２８７と、排水用流出口２９１と、流入口２９２と、を有している。流入口２９２は、接続管２９３を介して水槽２１０の排水口２９４に接続されている。排水用流出口２９１は、排水弁２９５を介して排水管２９６に接続されている。ここで、排水弁２９５が開放されると、水槽２１０内に貯留されていた水は、排水口２９４、接続管２９３、排水フィルタユニット２８５のフィルタケース２８６、排水用流出口２９１、排水弁２９５、排水管２９６を通って機外へ排出される。このとき、水に含まれていたリントなどの比較的大きな異物は、排水フィルタ２９０にて捕獲される。したがって、排水口２９４、接続管２９３、排水フィルタユニット２８５のフィルタケース２８６、排水用流出口２９１、排水弁２９５、排水管２９６は、槽２０９内の水を機外へ排出する排水路２９７を構成している。

　バイパス水路２０の一端部の入口は、流路切替弁２３４における第２出口２３６ｂに接続されている。バイパス水路２０の他端部の出口は、除菌浄化装置２１８における第２流入口２７３に接続されている。逆止弁２１は、バイパス水路２０の中間部に設けられている。逆止弁２１は、第２流入口２７３側から第２出口２３６ｂ側へ水が流れることを規制する。

　接続管２４０は、流路切替弁２３４における第１出口２３６ａと、フィルタユニット２１９における流入口２４１と、の間を接続している。補助バイパス水路２２の一端部は、接続管２４０の流入口２４１寄りの位置に接続されている。補助バイパス水路２２の他端部は、バイパス水路２０を介して除菌浄化装置２１８の第２流入口２７３に接続されている。補助バイパス水路２２は、フィルタユニット２１９より流路抵抗が大きく設定されている。具体的には、補助バイパス水路２２の開口断面積は、フィルタユニット２１９の流入口２４１の開口面積より小さく設定されている。接続管２４０を流れる水は、フィルタユニット２１９側へは流れ易いが、補助バイパス水路２２側はそれより流れ難くなっている。したがって、接続管２４０を流れる水は、通常はフィルタユニット２１９側を流れるが、仮にフィルタユニット２１９が詰まって水が流れなくなった場合に、フィルタユニット２１９を迂回して補助バイパス水路２２を流れるようになる。

　制御装置２０６は、図１５に示すように、操作パネルの操作スイッチ２０６ａ、水位センサ２３、電流センサ２４、磁気センサ２５０などの各種センサと電気的に接続されている。水位センサ２３は、槽２０９内の水位を検出する。電流センサ２４は、循環ポンプ２８３に流れる電流を検出するもので、循環ポンプ２８３の出力が低下したか否かを検出するために用いられる。制御装置２０６は、操作スイッチ２０６ａの操作と、予め備えた制御プログラムに基づき、駆動部２１３のモータ２１３ａ、給水弁２１５、風呂水ポンプ２１７、除菌浄化装置２１８の紫外線ランプ２６９、流路切替弁２３４、循環ポンプ２８３、排水弁２９５などを制御することで、洗濯運転を行う。制御装置２０６は、洗濯運転などを制御する制御手段として機能する。また、制御装置２０６は、前記電流センサ２４とともに循環ポンプ２８３の出力を検知する出力検知手段としても機能する。

　この場合、洗濯運転のコースとしては、水道水を使用する水道水コースと、風呂水を使用する風呂水コースとがある。水道水コースおよび風呂水コースでは、どちらも、例えば洗い行程と、すすぎ行程と、最終脱水行程を順に行う。すすぎ行程は、通常２回あるいは３回ある。洗い行程とすすぎ行程との間、すすぎ行程とすすぎ行程との間には中間脱水行程があり、最後のすすぎ行程の後に最終脱水行程が行われる。

　ここでは、まず、風呂水コースで洗濯運転を行う場合について、図１６および図１７も参照して説明する。風呂水コースで洗濯運転を行う場合、使用者は、予め回転槽２１１内に洗濯物および洗剤を投入しておく。また、風呂水用ホースの一端部をホース接続口２２８に接続するとともに、他端部を浴槽内の風呂水中に挿入しておく。

　図１６に示すように、制御装置２０６は、風呂水コースを開始すると、まず、流路切替弁２３４を、第１入口２３５ａと第１出口２３６ａが連通する第１状態（図１４（ａ）参照）に切り替える（ステップＳ１）。その後、制御装置２０６は、除菌浄化装置２１８の紫外線ランプ２６９を点灯させる（ステップＳ２）。次に、制御装置２０６は、風呂水ポンプ２１７を駆動させて給水を開始する（ステップＳ３）。このとき、風呂水ポンプ２１７を駆動する前に、給水弁２１５を呼び水給水状態にし、機外給水ホースから供給される水道水を、呼び水用流出口２２２から呼び水用給水管２２４、注水ケース２１６の呼び水用給水路、呼び水用通水路２３１を介して風呂水ポンプ２１７に供給する。そして、風呂水ポンプ２１７を駆動する。

　すると、風呂水が風呂水用ホースを介して風呂水ポンプ２１７に汲み上げられ、その風呂水は、風呂水吐出口２３０から接続管２３３側へ吐出される。接続管２３３側へ吐出された風呂水は、第１状態にある流路切替弁２３４の第１入口２３５ａから第１出口２３６ａを通り、接続管２４０を介してフィルタユニット２１９の流入口２４１からフィルタケース２４２内に流入する。フィルタケース２４２内に流入した風呂水は、図１２（ａ）の矢印で示すように、水案内部２４５を通る。そして、水は、フィルタ接続部２４６に位置するリントフィルタ２４３の４面のろ過面２５１の下端開口部から筒状をなす４面のろ過面２５１の内部に入り、各ろ過面２５１を内から外に向けて通過する。この際に、水に含まれた髪の毛などの異物がろ過面２５１にて捕獲される。ろ過面２５１を通過した水は、流出口２４４から除菌浄化装置２１８側へ流出する。

　なお、接続管２４０には補助バイパス水路２２の一端部が接続されている。しかし、この補助バイパス水路２２は、フィルタユニット２１９に比べて流路抵抗が大きく設定されている。そのため、通常は接続管２４０を流れる水は、補助バイパス水路２２側には流れず、専らフィルタユニット２１９側を流れることになる。

　流出口２４４から除菌浄化装置２１８側へ流出した風呂水は、第１流入口２６３から浄化装置ケース２６６の汚れ浄化部２６７内に流入する。フィルタ状の光触媒２７５は、汚れ浄化部２６７内に流入した風呂水に含まれた有機成分などの汚れ成分を吸着する。このとき、紫外線ランプ２６９が点灯されて紫外線が光触媒２７５に照射されることで、光触媒２７５が活性化され、その吸着された汚れ成分が分解されるようになる。また、汚れ浄化部２６７内に流入した水に紫外線ランプ２６９の紫外線が直接照射されることに伴い、その水に含まれた雑菌などが紫外線により除菌されるようにもなる。そして、汚れ浄化部２６７で浄化された風呂水は、逆止弁２７７を通過して除菌部２６８内に流入し、除菌部２６８を通る過程で、紫外線ランプ２６９の紫外線の照射により一層除菌されるようになる。

　このように除菌浄化装置２１８で除菌および浄化された風呂水は、流出口２７４から接続管２８２、注水ケース２１６、および給水口２２５を通して槽２０９内へ供給される。このとき、排水弁２９５は閉鎖されており、槽２０９内へ供給された風呂水は当該槽２０９内に貯留される。槽２０９内への給水は、設定水位に達するまで行われる（ステップＳ４）。槽２０９内の水位は水位センサ２３にて検出される。水位センサ２３による検出水位が設定水位に達すると、制御装置２０６は、風呂水ポンプ２１７の駆動を停止して給水を停止させ（ステップＳ５）、また、駆動部２１３のモータ２１３ａによりパルセータ２１２を回転させて撹拌を開始させる（ステップＳ６）。パルセータ２１２を回転させることで、槽２０９内の洗濯物が水とともに撹拌される。

　次に、制御装置２０６は、現在の行程が洗い行程か、１回目のすすぎ行程か、２回目以降のすすぎ行程または最終すすぎ行程かを判定する（ステップＳ７）。制御装置２０６は、洗い行程であると判定した場合、ステップＳ８へ移行し、除菌浄化装置２１８の紫外線ランプ２６９をオフさせる。この後、制御装置２０６は、流路切替弁２３４を、第２入口２３５ｂと第２出口２３６ｂが連通する第３状態（図１４（ｃ）参照）に切り替え（ステップＳ９）、循環ポンプ２８３を駆動させる（ステップＳ１０）。

　すると、槽２０９内の水が、排水口２９４、排水フィルタユニット２８５のフィルタケース２８６、循環用流出口２８７を通り、吸入口２８４から循環ポンプ２８３内に吸入され、吐出口２８８から循環水路２８９へ吐出される。循環水路２８９へ吐出された水は、循環水路２８９を上昇し、第３状態にある流路切替弁２３４の第２入口２３５ｂ、第２出口２３６ｂ、バイパス水路２０を通る。そして、その水は、除菌浄化装置２１８の第２流入口２７３から除菌部２６８内に流入する。除菌部２６８内に流入した水は、除菌部２６８内を通過した後、流出口２７４から接続管２８２、注水ケース２１６、および給水口２２５を通して槽２０９内へ戻されるようになる。このようにして、槽２０９内の水が、循環ポンプ２８３により循環水路２８９を通して循環される。

　この循環運転時において、循環水路２８９を通る水は、バイパス水路２０を通るため、フィルタユニット２１９および除菌浄化装置２１８の汚れ浄化部２６７を通らない。また、この循環運転時において、循環水は除菌浄化装置２１８の除菌部２６８内を通過するが、紫外線ランプ２６９はオフされている。このため、除菌部２６８内を通過する水に含まれる洗剤分に対する紫外線の照射はなく、紫外線による界面活性剤の構造破壊を防止できる。また、この循環運転時において、水に含まれたリントなどの比較的大きな異物は、排水フィルタユニット２８５のフィルタケース２８６内を通過する際に排水フィルタ２９０によって捕獲される。したがって、比較的大きな異物が循環ポンプ２８３側に侵入することが抑制される。

　制御装置２０６は、予め設定された設定時間が経過するまで、パルセータ２１２による撹拌および循環ポンプ２８３による循環運転を行う（ステップＳ１１）。設定時間が経過すると、制御装置２０６は、循環ポンプ２８３の運転を停止させるとともに、パルセータ２１２による撹拌を停止させる（ステップＳ１２）。その後、制御装置２０６は、排水弁２９５を開放させて排水を行う（ステップＳ１３）。これにより、槽２０９内の水は、排水路２９７を通して機外へ排出される。排水後、制御装置２０６は、中間脱水を行う（ステップＳ１４）。中間脱水において、制御装置２０６は、モータ２１３ａにより回転槽２１１およびパルセータ２１２を一方向に高速回転させる。これにより、回転槽２１１内の洗濯物は遠心脱水される。

　制御装置２０６は、中間脱水が終了すると、排水弁２９５を閉鎖した後、ステップＳ１へ戻り、流路切替弁２３４を第１状態に切り替える（ステップＳ１）。そして、制御装置２０６は、除菌浄化装置２１８の紫外線ランプ２６９を点灯させた状態で（ステップＳ２）、再度風呂水ポンプ２１７を駆動して風呂水を槽２０９内へ設定水位まで給水し（ステップＳ３～Ｓ５）、撹拌を開始する（ステップＳ６）。

　その後、制御装置２０６は、ステップＳ７で、現在の行程が何であるかを判定する。制御装置２０６は、１回目のすすぎであると判定した場合、ステップＳ１５へ移行する。制御装置２０６は、ステップＳ１５において、紫外線ランプ２６９は点灯させたままの状態で、流路切替弁２３４を、第２入口２３５ｂと第２出口２３６ｂが連通する第３状態に切り替え、循環ポンプ２８３を駆動させ（ステップＳ１６）、循環運転を実施する。この循環運転において、循環ポンプ２８３により循環水路２８９へ吐出された水は、流路切替弁２３４からバイパス水路２０を通る。そして、その水は、除菌浄化装置２１８の第２流入口２７３から除菌部２６８内に流入した後、流出口２７４から接続管２８２、注水ケース２１６、および給水口２２５を通して槽２０９内へ戻されるようにして循環されるようになる。

　このとき、紫外線ランプ２６９は点灯されているから、除菌部２６８内を通過する水に含まれた雑菌などは除菌される。この場合、除菌部２６８内を通過する水には、残った洗剤分も少しは残っているが、すすぎの行程であるため、洗剤分の界面活性剤などが紫外線で構造破壊されても問題はない。

　制御装置２０６は、予め設定された設定時間が経過するまで、パルセータ２１２による撹拌および循環ポンプ２８３による循環運転を行う（ステップＳ１７）。そして、制御装置２０６は、設定時間が経過すると、循環ポンプ２８３の運転を停止させるとともに、パルセータ２１２による撹拌を停止させる（ステップＳ１８）。その後、制御装置２０６は、ステップＳ１３へ移行し、排水と中間脱水を行う。

　制御装置２０６は、中間脱水が終了すると、排水弁２９５を閉鎖した後、ステップＳ１へ戻り、流路切替弁２３４を、第１状態に切り替える（ステップＳ１）。そして、制御装置２０６は、除菌浄化装置２１８の紫外線ランプ２６９を点灯させた状態で（ステップＳ２）、風呂水ポンプ２１７を駆動して風呂水を槽２０９内へ設定水位まで給水し（ステップＳ３～Ｓ５）、撹拌を開始する（ステップＳ６）。

　この後、制御装置２０６は、ステップＳ７で、現在の行程が何であるかを判定し、２回目のすすぎまたは最終脱水行程であると判定した場合には、ステップＳ１９へ移行する。そして、制御装置２０６は、紫外線ランプ２６９は点灯させたままの状態で、流路切替弁２３４を、第２入口２３５ｂと第１出口２３６ａが連通する第２状態（図１４（ｂ）参照）に切り替えた後、ステップＳ２０の循環運転を実施する。この循環運転については、図１７を参照して説明する。

　制御装置２０６は、まず、ステップＳ３１で循環ポンプ２８３を駆動させる。この循環運転において、循環ポンプ２８３により循環水路２８９へ吐出された水は、流路切替弁２３４の第２入口２３５ｂ、第１出口２３６ａ、接続管２４０を通る。そして、その水は、風呂水の給水時と同様に、フィルタユニット２１９のフィルタケース２４２、除菌浄化装置２１８における浄化装置ケース２６６の汚れ浄化部２６７および除菌部２６８を順に通り、流出口２７４から接続管２８２、注水ケース２１６、および給水口２２５を通して槽２０９内へ戻される。

　このとき、循環水路２８９を循環する水に含まれるリントなどの異物は、フィルタユニット２１９を通過することで、リントフィルタ２４３に捕獲される。また、循環水路２８９を循環する水に含まれる有機成分などの汚れ成分は、除菌浄化装置２１８の汚れ浄化部２６７を通過することでフィルタ状の光触媒２７５に吸着され、さらに除菌部２６８を通過することで除菌される。

　制御装置２０６は、循環ポンプ２８３の駆動を開始した後、設定時間が経過するまで、循環ポンプ２８３の出力が所定以上低下したか否かを判断する（ステップＳ３２，Ｓ３３）。制御装置２０６は、循環ポンプ２８３の出力が所定以上低下したか否かを、循環ポンプ２８３に流れる電流を検知する電流センサ２４の検出信号にて判断する。

　循環ポンプ２８３の駆動時において、例えばリントフィルタ２４３に捕獲した異物が蓄積されると、リントフィルタ２４３に目詰まりが生じる。すると、フィルタケース２４２内を流れる水が極端に流れ難くなり、その結果、循環ポンプ２８３の出力が極端に低下する。循環ポンプ２８３の出力が低下すると、インピーダンス値が下がり、循環ポンプ２８３に流れる電流が上がる。したがって、制御装置２０６は、循環ポンプ２８３に流れる電流が設定値よりも大きくなったら、循環ポンプ２８３の出力が低下したと判断する。制御装置２０６と電流センサ２４は、循環ポンプ２８３の出力を検知する出力検知手段を構成している。

　制御装置２０６は、循環ポンプ２８３の出力が所定以上低下することなく、設定時間が経過したら、ステップＳ３４へ移行し、循環ポンプ２８３の運転を停止させるとともに、パルセータ２１２による撹拌を停止させ、メインルーチンへ戻る。

　制御装置２０６は、設定時間が経過するまでに、循環ポンプ２８３の出力が所定以上低下したと判断したら、ステップＳ３２で「ＹＥＳ」に従ってステップＳ３５へ移行し、流路切替弁２３４を第３状態に切り替える。これにより、循環水路２８９を通る水は、流路切替弁２３４から、フィルタユニット２１９と除菌浄化装置２１８の汚れ浄化部２６７を迂回して、バイパス水路２０を通り、除菌部２６８側へ流れるようになる。このとき、紫外線ランプ２６９は点灯している。

　そして、制御装置２０６は、設定時間が経過するまで、再度、循環ポンプ２８３の出力が所定以上低下したか否かを判断する（ステップＳ３５，Ｓ３６）。制御装置２０６は、循環ポンプ２８３の出力が所定以上低下することなく、設定時間が経過したら、ステップＳ３４へ移行する。制御装置２０６は、設定時間が経過するまでに、循環ポンプ２８３の出力が所定以上低下していると判断した場合には、ステップＳ３６で「ＹＥＳ」に従ってステップＳ３８へ移行する。そして、制御装置２０６は、循環ポンプ２８３の運転を停止させ、パルセータ２１２による撹拌は継続する。

　制御装置２０６は、循環ポンプ２８３の運転を停止したら、水位センサ２３により、槽２０９内の水位を検出し、水不足であるか否かを判断する（ステップＳ３９）。制御装置２０６は、水不足でないと判断した場合、ステップＳ４０へ移行し、設定時間までパルセータ２１２による撹拌を継続する。そして、制御装置２０６は、設定時間が経過したらパルセータ２１２による撹拌を停止し（ステップＳ４１）、メインルーチンへ戻る。

　制御装置２０６は、ステップＳ３９において水不足であると判断した場合、ステップＳ４２へ移行し、水道水による給水を行う。水道水は、給水弁２１５を給水状態とすることで、槽２０９内へ供給される。制御装置２０６は、所定水位まで給水したら、給水を停止し（ステップＳ４３、Ｓ４４）、ステップＳ３９へ戻る。

　制御装置２０６は、図１７の循環運転が終了したら、図１６のステップＳ２１へ戻り、現在の行程が２回目以降のすすぎか、最終すすぎかを判定する。制御装置２０６は、２回目以降のすすぎと判定した場合、ステップＳ１３へ移行する。制御装置２０６は、最終すすぎと判定した場合、ステップＳ２２へ移行し、排水弁２９５を開放して排水を行う。その後、制御装置２０６は、最終脱水を行う（ステップＳ２３）。最終脱水も、中間脱水と同様に、回転槽２１１およびパルセータ２１２を一方向へ高速回転させることで洗濯物を遠心脱水する。最終脱水が終了したら、洗濯運転を終了する。

　一方、水道水コースは、上記した風呂水コースとは次の点が異なっている。すなわち、槽２０９内へ給水する際の水源が、風呂水ではなく水道水である。したがって、風呂水ポンプ２１７は使用されず、代わりに給水弁２１５が使用される。また、水道水は、通常殺菌されているとともに、汚れ成分もほとんど含まれていない。そのため、水道水の給水時には、水道水は除菌浄化装置２１８に通されない。ただし、水道水コースにおいても、槽２０９内の水を循環ポンプ２８３により循環させる循環運転の場合には、上記した風呂水コースの循環運転と同様に制御する。

　上記した実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
　洗濯機２０１は、槽２０９内に収容した洗濯物を洗濯する際に使用する水の浄化および除菌をする除菌浄化装置２１８を備えている。除菌浄化装置２１８は、一本の紫外線ランプ２６９と、この紫外線ランプ２６９の延び方向に直列に配置された汚れ浄化部２６７および除菌部２６８を有している。また、除菌浄化装置２１８は、汚れ浄化部２６７に設けられた第１流入口２６３と、除菌部２６８に設けられた第２流入口２７３及び流出口２７４と、を有している。

　除菌浄化装置２１８における汚れ浄化部２６７は、除菌部２６８に比べて流路抵抗が高いため、詰まりが発生しやすいという事情がある。そこで、上記した構成とすることで、固形汚れが多く含まれる水や、洗剤成分が多く含まれる洗濯水を、汚れ浄化部２６７を避けて、第２流入口２７３から、流路抵抗が小さく詰まりが発生し難い除菌部２６８に流すようにすることが可能になる。これにより、汚れ浄化部２６７に詰まりが発生することを抑制でき、除菌浄化装置２１８の機能低下を抑制することができる。

　除菌浄化装置２１８において、第１流入口２６３には、主に水源、この場合水道とは別の別水源となる浴槽から供給される風呂水が通される。また、第２流入口２７３には、主に槽２０９を通った循環水が通される。風呂水は、水道水に比べて雑菌やリントが多いため、使用者は、風呂水を除菌及び浄化したいとの要望がある。このような風呂水を、第１流入口２６３から汚れ浄化部２６７および除菌部２６８を順に通すことで、風呂水の除菌及び浄化をすることができる。槽２０９を通った循環水は、詰まりが発生しやすい汚れ浄化部２６７を避けて、詰まりが発生し難く流路抵抗が小さい除菌部２６８へ直接流すことで、汚れ浄化部２６７に詰まりが発生することを抑制することができる。

　すすぎのうち初回を除くすすぎのとき、槽２０９を通った水である循環水を第１流入口２６３に流入させる。１回目のすすぎでは、循環水に洗剤分がまだ多く残っていることがあるが、２回目以降のすすぎでは、循環水に含まれる洗剤分は少なくなっているので、その水を、第１流入口２６３から汚れ浄化部２６７に流しても詰まりは発生し難い。

　除菌浄化装置２１８は、汚れ浄化部２６７と除菌部２６８との間に、除菌部２６８から汚れ浄化部２６７側への水の流れを規制する逆止弁２７７を有している。これによれば、逆止弁２７７は、第２流入口２７３から除菌部２６８へ流入した水が汚れ浄化部２６７側へ流入すること抑制することができる。

　フィルタユニット２１９は、リントフィルタ２４３を有し、第１流入口２６３の上流側に設けられている。これによれば、風呂水に含まれた髪の毛や固形汚れ、あるいは洗濯水中のリント（糸屑）などの異物をリントフィルタ２４３にて捕獲することで、その異物がそのまま除菌浄化装置２１８の汚れ浄化部２６７へ浸入することを防止できる。これにより、汚れ浄化部２６７に詰まりが発生することを一層防止できる。

　洗濯機２０１は、第１入口２３５ａ、第２入口２３５ｂ、第１出口２３６ａ、及び第２出口２３６ｂを有する流路切替弁２３４を備えている。第１入口２３５ａは、水道とは別の水源となる風呂水を供給する別水源給水路を構成する接続管２３３に接続されている。第２入口２３５ｂは、槽２０９の水を循環させる循環水路２８９に接続されている。第１出口２３６ａは、フィルタユニット２１９を介して除菌浄化装置２１８の第１流入口２６３に接続されている。第２出口２３６ｂは、バイパス水路２０を介して除菌浄化装置２１８の第２流入口２７３に接続されている。

　これによれば、例えばフィルタユニット２１９や除菌浄化装置２１８の汚れ浄化部２６７に詰まりが発生したり、詰まりを発生させたくない場合に、流路切替弁２３４を、バイパス水路２０を通して除菌浄化装置２１８の第２流入口２７３へ流すように切り替えることができる。これにより、水を、フィルタユニット２１９および汚れ浄化部２６７を迂回させて流すことができる。

　補助バイパス水路２２の一端部は、流路切替弁２３４の第１出口２３６ａとフィルタユニット２１９の流入口２４１との間に接続されている。補助バイパス水路の他端部は、除菌浄化装置２１８の第２流入口２７３に接続されている。補助バイパス水路２２は、フィルタユニット２１９より流路抵抗が大きい。これによれば、例えばリントフィルタ２４３に目詰まりが発生して水がフィルタユニット２１９を流れることができなくなった場合に、水は、補助バイパス水路２２を通って除菌浄化装置２１８の第２流入口２７３から除菌部２６８側に流れるようになる。したがって、水を、フィルタユニット２１９を迂回して流すことができる。これにより、フィルタユニット２１９に詰まりが発生しても、安全性を確保することが可能となる。

　制御装置２０６は、風呂水コースの洗い行程において、風呂水を除菌浄化装置２１８を通して槽２０９内に給水する給水時に、流路切替弁２３４の第１入口２３５ａと第１出口２３６ａとを連通させるとともに紫外線ランプ２６９を点灯させる。これにより、除菌浄化装置２１８の汚れ浄化部２６７および除菌部２６８により浄化および除菌した風呂水を槽２０９内へ供給できる。

　また、制御装置２０６は、風呂水コースおよび水道水コースの洗い行程において、槽２０９内の水を循環ポンプ２８３により循環水路２８９を通して循環させる循環運転時に、流路切替弁２３４の第２入口２３５ｂと第２出口２３６ｂとを連通させるとともに紫外線ランプ２６９を消灯させる。洗い行程での循環運転時は、通常、洗濯水に洗浄性能を上げるための洗剤成分が含まれており、この洗剤成分に紫外線が照射されると、洗剤成分の分子構造が破壊されるおそれがある。この点、本実施形態においては、洗い行程における循環運転時は紫外線ランプ２６９を消灯させているので、洗濯水の洗剤成分が紫外線によって構造破壊されるということを防止できる。

　風呂水コースおよび水道水コースの中間すすぎの１回目の行程において、制御装置２０６は、槽２０９内の水を循環ポンプ２８３により循環水路２８９を通して循環させる循環運転時に、流路切替弁２３４の第２入口２３５ｂと第２出口２３６ｂとを連通させるとともに紫外線ランプ２６９を点灯させる。中間すすぎの１回目の行程では、循環水に洗剤成分がまだ多く含まれていることが多く、この循環水が、除菌浄化装置２１８の汚れ浄化部２６７を通過すると、汚れ浄化部２６７の浄化部品となる多孔質状の光触媒２７５を劣化させるおそれがある。この点、本実施形態によれば、循環水を、バイパス水路２０を通して除菌部２６８へ流すことで、汚れ浄化部２６７を迂回させることができるので、汚れ浄化部２６７の浄化部品が劣化することを極力防止できる。また、循環水を、除菌部２６８を通すことで紫外線ランプ２６９による除菌を行うことができる。

　風呂水コースおよび水道水コースの中間すすぎの２回目以降および最終すすぎの行程において、制御装置２０６は、槽２０９内の水を循環ポンプ２８３により循環水路２８９を通して循環させる循環運転時に、流路切替弁２３４の第２入口２３５ｂと第１出口２３６ａとを連通させるとともに紫外線ランプ２６９を点灯させる。中間すすぎ２回目以降は、循環水に含まれる洗剤成分は少なくなっている。この循環水を、除菌浄化装置２１８の汚れ浄化部２６７および除菌部２６８を通し、汚れ浄化と除菌を行うことで、洗濯後の洗濯物の清潔性を向上させることが可能となる。

　風呂水コースおよび水道水コースの中間すすぎの２回目以降および最終すすぎの行程における前記循環運転時において、制御装置２０６は、循環ポンプ２８３の出力が所定以上低下したと判断した場合に、流路切替弁２３４の第１出口２３６ａを閉鎖して第２入口２３５ｂと第２出口２３６ｂとを連通させるように切り替える。循環運転時において循環ポンプ２８３の出力が低下する原因の一つに、フィルタユニット２１９の目詰まりが考えられる。そこで、制御装置２０６は、循環ポンプ２８３の出力が低下したと判断した場合に、循環水をバイパス水路２０を通してフィルタユニット２１９を迂回させることで、循環ポンプ２８３の負荷を低減させることが可能となる。

　なお、フィルタユニット２１９を迂回させても、循環ポンプ２８３の出力の低下が続く場合は、循環ポンプ２８３が破損するおそれがある。このような場合には、制御装置２０６は、循環ポンプ２８３の運転を停止させ、撹拌は継続することで、すすぎを行う。

　（その他の実施形態）
　除菌浄化装置２１８の第１流入口２６３に供給される水源の水としては、水道とは別の水源である浴槽の風呂水に限られず、雨水や水道水でもよい。
　除菌浄化装置２１８における汚れ浄化部２６７の汚れ浄化部材としては、汚れを浄化できるものであれば、光触媒２７５以外であってもよい。
　洗濯機としては、槽２０９の軸方向が上下方向を向いた縦軸型の洗濯機に限られず、水槽および回転槽の軸方向が横向きのドラム式洗濯機にも適用できる。

　以上説明したように本実施形態の洗濯機によれば、固形汚れが多く含まれる水や、洗剤成分が多く含まれる洗濯水を、汚れ浄化部を避けて、第２流入口から、流路抵抗が小さく詰まりが発生し難い除菌部に流すようにすることが可能になる。これにより、汚れ浄化部に詰まりが発生することを極力防止できるようになり、除菌浄化装置の機能低下を極力防止できるようになる。

　（第５実施形態）
　次に、第５実施形態について説明する。本実施形態では、別水源用給水路と循環水路に共通の水浄化装置を備えたものにおいて、水浄化装置の品質低下を効率的に防止できる洗濯機を提供する。

　図１８に示す洗濯機３０１は、縦軸型の全自動洗濯機である。洗濯機３０１の外殻は、矩形箱状をなす外箱２０２の上部にトップカバー２０３を装着して構成されている。操作パネル３０５は、トップカバー２０３の上面前部に設けられている。操作パネル３０５の裏側には、マイクロコンピュータを主体とした制御装置２０６が設けられている。操作パネル３０５は、各種の操作スイッチ２０６ａや表示部２０６ｂを有している。洗濯物出入口３０８は、トップカバー２０３の中央部に設けられている。なお、洗濯機３０１の基本的な構成は、上述した第４実施形態の洗濯機２０１と同様である。

　風呂水ポンプ２１７の風呂水吐出口２３０は、接続管２３３を介して流路切替弁３３４の風呂水流入口３３５に接続されている。流路切替弁３３４は、風呂水ポンプ２１７の右側に配置されている。流路切替弁３３４は、風呂水流入口３３５と、循環水流入口３３６と、１個の流出口３３７とを有した三方弁から構成されている。流路切替弁３３４は、風呂水通水状態と、循環水通水状態とに切り替え可能となっている。

　流路切替弁３３４は、風呂水通水状態において、循環水流入口３３６を閉鎖した状態で、風呂水流入口３３５と流出口３３７とが連通した状態にする。これにより、流路切替弁３３４は、風呂水ポンプ２１７の風呂水吐出口２３０から供給される風呂水を流出口３３７側へ流出させることが可能な状態になる。流路切替弁３３４は、循環水通水状態において、風呂水流入口３３５を閉鎖した状態で、循環水流入口３３６と流出口３３７とが連通した状態にする。これにより、流路切替弁３３４は、循環ポンプ３３８から吐出された循環水を流出口３３７側へ流出させる状態になる。流路切替弁３３４の流出口３３７は、接続管２４０を介してフィルタユニット１９の流入口２４１に接続されている。

　図１８および図１９に示すように、フィルタケース２４２の流出口２４４は、接続管２６４を介して水浄化装置３１８の流入口３６５に接続されている。次に水浄化装置３１８の構成について、図２０を参照して説明する。水浄化装置３１８は、リントフィルタユニット２１９の右側に配設されていて、左右方向に延びる浄化装置ケース３６６を備えている。浄化装置ケース３６６は、左側の浄化部３６７と、右側の除菌部３６８を備えている。浄化部３６７および除菌部３６８はともに円筒状である。左側の浄化部３６７の外径及び内径は、右側の除菌部３６８の外径及び内径よりも大きい。

　紫外線ランプ３６９は、浄化装置ケース３６６の内部において、浄化装置ケース３６６の長手方向に沿って設けられている。紫外線ランプ３６９は、保護管により外側から保護されている。流入口３６５は、浄化装置ケース３６６の左側の浄化部３６７の左側部に横向きで設けられている。流出口２７４は、浄化装置ケース３６６の右側の除菌部３６８の右上部に上向きで設けられている。

　流入口３６５から浄化装置ケース３６６内に水が流入すると、その水は矢印方向に流れる。したがって、浄化装置ケース３６６は通水方向に長く、紫外線ランプ３６９は通水方向に沿って延びている。また、浄化部３６７と除菌部３６８は通水方向に直列に配置された形態となっている。

　浄化部３６７は、内部に複数のフィルタ状の光触媒３７２を有している。フィルタ状の光触媒３７２は、例えば多孔質状のセラミックに光触媒を担持させたものである。フィルタ状の光触媒３７２は、ドーナツ状つまり円環状に形成されている。紫外線ランプ３６９は、フィルタ状の光触媒３７２の中心部に通されている。光触媒３７２は、通水方向である紫外線ランプ３６９の長手方向に沿って複数個配置されている。反射体３７３は、浄化装置ケース３６６における浄化部３６７および除菌部３６８の内面に設けられている。反射体３７３は、紫外線を反射する。

　風呂水などの水が、流入口３６５から浄化装置ケース３６６の浄化部３６７内に流入すると、その水に含まれた有機成分などの汚れ成分がフィルタ状の光触媒３７２に吸着される。このとき、紫外線ランプ３６９が点灯されて紫外線が光触媒３７２に照射されると、光触媒３７２が活性化され、その吸着された汚れ成分を分解するようになる。また、浄化部３６７内に流入した水に紫外線ランプ３６９の紫外線が直接照射されることに伴い、その水に含まれた雑菌などが紫外線により除菌されるようにもなる。そして、光触媒３７２にて浄化された水は、除菌部３６８内を通る過程で一層除菌されるようになる。したがって、風呂水などの水は、その水浄化装置３１８を通過することで浄化され、浄化された水は流出口２７４から流出する。

　水浄化装置３１８の流出口２７４は、接続管３７４を介して注水ケース３１６の給水路に接続されている。ここで、流路切替弁３３４が風呂水通水状態で、風呂水ポンプ２１７が駆動された場合、風呂水ポンプ２１７によって汲み上げられた風呂水は、風呂水吐出口２３０、接続管２３３、流路切替弁３３４、流出口３３７、接続管２４０、フィルタユニット１９のフィルタケース２４２、接続管２６４、水浄化装置３１８の浄化装置ケース３６６、接続管３７４、注水ケース２１６の給水路を順に通り、給水口２２５から槽２０９内へ供給されるようになる。したがって、これら風呂水ポンプ２１７の風呂水吐出口２３０、接続管２３３、流路切替弁３３４、流出口３３７、接続管２４０、フィルタユニット１９のフィルタケース２４２、接続管２６４、水浄化装置３１８の浄化装置ケース２６６、接続管２８２、注水ケース２１６、および給水口２２５は、別水源用給水路３７５を構成している。別水源用給水路３７５は、水道水とは別の水源となる風呂の水を槽２０９内へ供給するためのものである。

　この場合、フィルタケース２４２の流入口２４１からフィルタケース２４２内に入った風呂水は、図１２（ａ）の矢印で示すように、水案内部２４５を通り、フィルタ接続部２４６に位置するリントフィルタ２４３の４面のろ過面２５１の下端開口部から筒状をなす４面のろ過面２５１の内部に入り、各ろ過面２５１を内から外に向けて通過する。この際に、水に含まれた髪の毛などの異物は、ろ過面２５１によって捕獲される。ろ過面２５１を通過した水は、流出口２４４から水浄化装置３１８側へ流出する。

　図１８および図１９において、循環ポンプ３３８は、外箱２０２内の下部に設けられている。循環ポンプ３３８の吸入口２８４は、排水フィルタユニット２８５におけるフィルタケース２８６の循環用流出口２８７に接続されている。循環ポンプ３３８の吐出口２８８は、上方に延びる循環用接続管２８９ａを介して前記流路切替弁３３４の循環水流入口３３６に接続されている。排水フィルタユニット２８５は、フィルタケース２８６と、このフィルタケース２８６に対して着脱可能に装着される排水フィルタ２９０とを有している。排水フィルタ２９０の目は、比較的粗く形成されていている。リントフィルタ２４３におけるろ過面２５１の目は、排水フィルタ２９０の目よりも細かく形成されている。

　フィルタケース２８６は、循環用流出口２８７と、排水用流出口２９１と、流入口２９２と、を有している。流入口２９２は、接続管２９３を介して水槽２１０の排水口２９４に接続されている。排水用流出口２９１は、排水弁２９５を介して排水管２９６に接続されている。

　排水弁２９５が開放されると、水槽２１０内に貯留されていた水は、排水口２９４、接続管２９３、排水フィルタユニット２８５のフィルタケース２８６、排水用流出口２９１、排水弁２９５、排水管２９６を通って機外へ排出される。このとき、水に含まれていたリントなどの比較的大きな異物は、排水フィルタ２９０にて捕獲される。したがって、排水口２９４、接続管２９３、排水フィルタユニット２８５のフィルタケース２８６、排水用流出口２９１、排水弁２９５、排水管２９６は、槽２０９内の水を機外へ排出する排水路２９７を構成している。

　排水弁２９５が閉鎖された状態で槽２０９内に水が貯留され、かつ、流路切替弁３３４が循環水通水状態に切り替えられた状態で、循環ポンプ３３８が駆動されると、槽２０９内の水は、排水口２９４、接続管２９３、排水フィルタユニット２８５のフィルタケース２８６、循環用流出口２８７を通して吸入口２８４から循環ポンプ３３８に吸入される。そして、循環ポンプ３３８に吸入された水は、吐出口２８８から循環用接続管２８９ａ側に吐出される。循環用接続管２８９ａ側に吐出された水は、流路切替弁３３４の循環水流入口３３６、流出口３３７、接続管２４０、リントフィルタユニット２１９のフィルタケース２４２、接続管２６４、水浄化装置３１８の浄化装置ケース２６６内、接続管２８２、注水ケース２１６の給水路を順に通り、給水口２２５から槽２０９内へ戻されるようになる。このようにして、槽２０９内の水が循環される。

　したがって、排水口２９４、接続管２９３、排水フィルタユニット２８５のフィルタケース２８６、循環用流出口２８７、循環ポンプ３３８、循環用接続管２８９ａ、流路切替弁３３４の循環水流入口３３６、流出口３３７、接続管２４０、リントフィルタユニット２１９のフィルタケース２４２、接続管２６４、水浄化装置３１８の浄化装置ケース２６６、接続管２８２、注水ケース２１６、および給水口２２５は、槽２０９内に供給された水を循環させる循環水路２８９を構成している。

　循環水路２８９と別水源用給水路３７５とは、流路切替弁３３４の流出口３３７、接続管２４０、リントフィルタユニット２１９のフィルタケース２４２、接続管２６４、水浄化装置３１８の浄化装置ケース２６６、接続管２８２、注水ケース２１６、および給水口２２５を共用している。流路切替弁３３４の流出口３３７から給水口２２５までを、共用水路３９２とする。

　上記構成において、水浄化装置３１８は共用水路３９２に設けられている。また、リントフィルタ２４３は、共用水路３９２の水浄化装置３１８における汚れ浄化部２６７の上流側に設けられている。

　制御装置２０６は、操作パネルの操作スイッチおよび表示部と、磁気センサ２５０などの各種センサと電気的に接続されている。制御装置２０６は、操作パネルの操作スイッチの操作と、予め備えた制御プログラムに基づき、駆動部２１３、給水弁２１５、風呂水ポンプ２１７、水浄化装置３１８の紫外線ランプ２６９、流路切替弁３３４、循環ポンプ３３８、排水弁２９５などを制御することで、洗濯運転を行う。

　洗濯運転のコースとしては、水道水を使用する水道水コースと、風呂水を使用する風呂水コースとがある。水道水コースおよび風呂水コースでは、どちらも、例えば洗い行程と、すすぎ行程１と、中間脱水行程１と、すすぎ工程２と、中間脱水工程２と、すすぎ工程３と、最終脱水工程を順に行う。

　次に、水道コースにおいて水道水を槽２０９内に給水する場合と、水道コースにおいて槽２０９内に貯留された水を、循環ポンプ３３８を用いて循環水路２８９を通して循環させる場合と、風呂水コースにおいて風呂水を槽２０９内に給水する場合と、風呂水コースにおいて槽２０９内に貯留された風呂水を、循環ポンプ３３８を用いて循環水路２８９を通して循環させる場合との水の流れについて説明する。

　＜水道コースにおいて、水道水を槽２０９内に給水する場合＞
　この場合、制御装置２０６は、排水弁２９５を閉鎖した状態で、給水弁２１５を給水状態とする。これに基づき、水道水が、水道水給水路２２６、つまり給水弁２１５、給水用流出口２２１、給水管２２３、注水ケース２１６の給水路、及び給水口２２５を通して槽２０９内に供給されて貯留される。

　＜水道コースにおいて、槽２０９内に貯留された水を、循環ポンプ３３８を用いて循環水路２８９を通して循環させる場合＞
　洗い行程やすすぎ行程において、槽２０９内の水を、循環ポンプ３３８を用いて循環水路２８９を通して循環させる場合、制御装置２０６は、流路切替弁３３４を循環水通水状態に切り替えるとともに、水浄化装置３１８の紫外線ランプ２６９を点灯させた状態で、循環ポンプ３３８を駆動する。これに基づき、槽２０９内の水は、循環水路２８９、つまり排水口２９４、接続管２９３、排水フィルタユニット２８５のフィルタケース２８６、循環用流出口２８７、循環ポンプ３３８、循環用接続管２８９ａ、流路切替弁３３４の循環水流入口３３６、流出口３３７、接続管２４０、リントフィルタユニット２１９のフィルタケース２４２、接続管２６４、水浄化装置３１８の浄化装置ケース２６６、接続管２８２、注水ケース２１６、および給水口２２５を通して循環される。

　このとき、排水フィルタユニット２８５のフィルタケース２８６内を通過する水に含まれたリントなどの比較的大きな異物は排水フィルタ２９０に捕獲される。したがって、比較的大きな異物が循環ポンプ３３８側に侵入することが抑制される。また、排水フィルタ２９０を通過したリントなどの異物があったとしても、その異物を含んだ水がリントフィルタユニット２１９のフィルタケース２４２内を通過する際に、その水に含まれた異物はリントフィルタ２４３のろ過面２５１にて捕獲されてろ過される。リントフィルタ２４３のろ過面２５１の目は、排水フィルタ２９０の目よりも細かいので、比較的小さな異物も捕獲除去することができる。このため、水浄化装置３１８の上流側である手前において、比較的小さな異物もリントフィルタ２４３によりろ過することができるので、それらの異物が水浄化装置３１８内に混入することを防止できる。そして、リントフィルタユニット２１９を通過した水は、水浄化装置３１８の浄化装置ケース２６６内を通過することで、前述したように浄化および除菌される。したがって、循環水路２８９を通して循環される循環水は、循環しながら浄化および除菌されるようになる。

　＜風呂水コースにおいて、風呂水を槽２０９内に給水する場合＞
　風呂水コースを選択した場合、使用者は、予め風呂水用ホースの一端部を風呂水ポンプ２１７のホース接続口２２８に接続するとともに、風呂水用ホースの他端部を浴槽内の風呂水中に挿入しておく。この場合、制御装置２０６は、まず風呂水ポンプ２１７に呼び水を供給するため、給水弁２１５を呼び水給水状態とする。これに基づき、水道水が、呼び水用流出口２２２から呼び水用給水管２２４、注水ケース２１６の呼び水用給水路、呼び水用通水路２３１を通して風呂水ポンプ２１７に供給される。所定時間後、制御装置２０６は、給水弁２１５を給水停止状態にして呼び水の供給を停止し、流路切替弁３３４を風呂水通水状態に切り替え、風呂水ポンプ２１７を駆動し、さらに、水浄化装置３１８の紫外線ランプ２６９を点灯させる。

　このうち、風呂水ポンプ２１７を駆動することに基づき、浴槽内の風呂水が風呂水用ホースを通して風呂水ポンプ２１７内に汲み上げられ、その汲み上げられた風呂水は、別水源用給水路３７５（風呂水ポンプ２１７の風呂水吐出口２３０、接続管２３３、流路切替弁３３４、流出口３３７、接続管２４０、リントフィルタユニット２１９のフィルタケース２４２、接続管２６４、水浄化装置３１８の浄化装置ケース２６６、接続管２８２、注水ケース２１６、および給水口２２５）を通して槽２０９内へ供給されるようになる。

　この場合、風呂水がリントフィルタユニット２１９のフィルタケース２４２内を通過する際に、その風呂水に含まれた髪の毛などの異物は、リントフィルタ２４３の各ろ過面２５１にて捕獲される。これにより、風呂水がろ過される。そして、リントフィルタユニット２１９を通過した風呂水は、水浄化装置３１８の浄化装置ケース２６６内を通過することで、浄化および除菌される。これにより、浄化および除菌された風呂水が槽２０９内に供給されるようになる。

　＜風呂水コースにおいて、槽２０９内に貯留された風呂水を、循環ポンプ３３８を用いて循環水路２８９を通して循環させる場合＞
　洗い行程やすすぎ行程において、槽２０９内に貯留された風呂水を、循環ポンプ３３８を用いて循環水路２８９を通して循環させる場合、制御装置２０６は、水道水を循環させる場合と同様に、流路切替弁３３４を循環水通水状態に切り替えるとともに、水浄化装置３１８の紫外線ランプ２６９を点灯させた状態で、循環ポンプ３３８を駆動する。これに基づき、槽２０９内に貯留された風呂水は、水道水を循環させる場合と同様に、循環水路２８９、つまり排水口２９４、接続管２９３、排水フィルタユニット２８５のフィルタケース２８６、循環用流出口２８７、循環ポンプ３３８、循環用接続管２８９ａ、流路切替弁３３４の循環水流入口３３６、流出口３３７、接続管２４０、リントフィルタユニット２１９のフィルタケース２４２、接続管２６４、水浄化装置３１８の浄化装置ケース２６６、接続管２８２、注水ケース２１６、および給水口２２５を通して循環される。

　このときも、排水フィルタユニット２８５のフィルタケース２８６内を通過する水に含まれたリントなどの比較的大きな異物は、排水フィルタ２９０にて捕獲される。また、排水フィルタ２９０を通過した小さなリントなどの異物があったとしても、その異物を含んだ水がリントフィルタユニット２１９のフィルタケース２４２内を通過する際に、その水に含まれた異物はリントフィルタ２４３のろ過面２５１にて捕獲されてろ過される。そして、リントフィルタユニット２１９を通過した水は、水浄化装置３１８の浄化装置ケース２６６内を通過することで、浄化および除菌される。したがって、循環水路２８９を通して循環される循環水は、循環しながら浄化および除菌されるようになる。このため、最後のすすぎ行程３においても、風呂水を使用することが可能となる。

　上記した実施形態において、リントフィルタユニット２１９のリントフィルタ２４３を掃除する場合には、次のようにして行う。まず、ユーザは、バックカバー２０７の蓋２６１を開けた状態で、開口部２６０に自己の手を挿入する。そして、ユーザは、リントフィルタ２４３のつまみ部２５７を手指でつまみ、取手部２５２を回転させて雌ねじ部２４９から雄ねじ部２５４を外す。その後、ユーザは、リントフィルタ２４３全体を引き上げ、そのリントフィルタ２４３を開口部２６０から外部へ取り出す。そして、そのリントフィルタ２４３の特にろ過面２５１を掃除する。このとき、４面のろ過面２５１のうち、一面は開閉可能であるので、開閉可能な一面のろ過面２５１を開放させる（図１３（ａ）の二点鎖線参照）。これにより、四角筒状のろ過面２５１の一面に開口部が形成されるようになるので、その開口部を通して各ろ過面２５１の特に内面側の掃除を容易に行うことができるようになる。リントフィルタ２４３の掃除が完了したら、そのリントフィルタ２４３をフィルタケース２４２に再度装着しておく。

　上記した実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
　洗濯機３０１は、水道とは別の水源となる風呂の水を槽２０９内へ供給する別水源用給水路３７５と、槽２０９内の水を循環ポンプ３３８を用いて循環させる循環水路２８９と、を備えている。水浄化装置３１８は、別水源用給水路３７５と循環水路２８９とが共用する共用水路３９２に設けられている。したがって、１箇所の水浄化装置３１８で風呂水も循環水も浄化することができる。しかも、リントフィルタ２４３は、共用水路３９２において、水浄化装置３１８の汚れ浄化部２６７の上流側に設けられている。そのため、髪の毛やリントなどの比較的大きな異物が水浄化装置３１８内に混入したり付着したりすることを防止できる。その結果、水浄化装置３１８の品質低下を効率的に防止することができる。

　別水源用給水路３７５と、循環水路２８９と、共用水路３９２とは、流路切替弁３３４によって接続されている。このため、風呂水を槽２０９内へ供給する場合、流路切替弁３３４を風呂水通水状態としておく。これにより、風呂水流入口３３５と流出口３３７とが連通状態になり、循環水流入口３３６は閉鎖される。したがって、風呂水は、リントフィルタユニット２１９側へ流れるが、循環用接続管２８９ａ側へは流れない。よって、風呂水が循環用接続管２８９ａ側へ逆流することを防止できる。

　槽２０９内の水を循環させる場合には、流路切替弁３３４を循環水通水状態にしておく。これにより、循環水流入口３３６と流出口３３７が連通状態になり、風呂水流入口３３５は閉鎖されるようになる。したがって、循環水は、リントフィルタユニット２１９側へ流れるが、風呂水ポンプ２１７側へは流れない。よって、循環水が風呂水ポンプ２１７側へ逆流することを防止できる。

　共用水路３９２に設けられたリントフィルタ２４３におけるろ過面２５１の目は、排水路２９７に設けられた排水フィルタ２９０の目よりも細かくなっている。排水フィルタ２９０は、特に排水時の排水性能の低下を防止するために目を細かくすることができないという事情がある。そこで、共用水路３９２のリントフィルタ２４３のろ過面２５１の目を、その排水フィルタ２９０の目より細かくすることで、排水性能を低下させることなく、リント等の異物を一層確実に捕獲することが可能となる。

　リントフィルタ２４３の取手部２５２は、外箱２０２の上部のカバーを構成するバックカバー２０７に臨んでいる。これにより、ユーザは、バックカバー２０７の外からリントフィルタ２４３を着脱することができる。

　リントフィルタ２４３は、長手方向の一端部に取手部２５２を有するとともに、その長手方向に延びる複数面、この場合４面にろ過面２５１を有している。４面のろ過面２５１のうち一面のろ過面２５１は、他のろ過面２５１で囲まれた部分を開閉することができる。この結果、その開閉可能な一面のろ過面２５１を開放させることで、ユーザは、４面のろ過面２５１の掃除を容易に行うことができるようになる。

　リントフィルタ２４３は、共用水路３９２に設けられたフィルタケース２４２に対して挿入と回転により着脱可能に設けられている。検知手段２６２は、フィルタケース２４２のフィルタ装着部２４８とリントフィルタ２４３の取手部２５２との間に設けられている。検知手段２６２は、リントフィルタ２４３の挿入方向の位置と回転方向の位置とを検知することができる。検知手段２６２は、具体的には永久磁石２５９と磁気センサ２５０である。

　これによれば、検知手段２６２は、リントフィルタ２４３の挿入方向の位置と回転方向の位置とを検知することができる。これにより、検知手段２６２は、リントフィルタ２４３の装着状態を検知することができる。すなわち、検知手段２６２は、リントフィルタ２４３が装着されていなかったり、装着が不十分でリントフィルタ２４３が正規の位置に正しく装着されていなかったりして、リントフィルタ２４３の装着状態が正常でないことを検知することができる。この場合、制御装置２０６は、検知手段２６２の磁気センサ２５０の信号により、リントフィルタ２４３の装着状態を検知することができる。そして、制御装置２０６は、例えば運転開始時にリントフィルタ２４３の装着状態が正常でないことを検知した場合に、ブザーなどの報知手段を用いて、リントフィルタ２４３の装着状態が正常でないことをユーザに報知することが可能となる。

　リントフィルタ２４３のろ過面２５１は、筒状に形成されている。そして、水は、そのろ過面２５１の内外を通ることでろ過される。この構成によれば、ろ過面２５１を有効に利用でき、ろ過効率を向上できる。

　リントフィルタ２４３は、共用水路３９２に設けられたフィルタケース２４２に設けられている。ろ過後の水の出口となる流出口２４４は、フィルタケース２４２の下部に設けられている。これによれば、流出口２４４をフィルタケース２４２の下部に設けることで、フィルタケース２４２内に残る残水量を少なくでき、ぬめりなどの発生を抑制することができる。

　（その他の実施形態）
　水浄化装置３１８は、紫外線ランプ２６９と光触媒３７２を用いたものに限られず、水の浄化ができるものであれば、オゾンや銀イオン、塩素などを用いるものであってもよい。
　共用水路３９２において、リントフィルタ２４３は、水浄化装置３１８の汚れ浄化部２６７の上流側であれば、水浄化装置３１８の内部に設けることも可能である。
　洗濯機は、槽２０９の軸方向が上下方向を向いた縦軸型の洗濯機に限られず、水槽および回転槽の軸方向が横向きのドラム式洗濯機にも適用できる。

　以上説明したように本実施形態の洗濯機によれば、水道とは別の水源を槽内へ供給する別水源用給水路と、槽内の水を循環ポンプを用いて循環させる循環水路を備えたものにおいて、これら別水源用給水路と循環水路とが共用する共用水路に水浄化装置を設けているので、１箇所の水浄化装置で風呂水も循環水も浄化することができる、しかも、共用水路において、水浄化装置の浄化部の上流側にリントフィルタを設けているので、リントなどの比較的大きな異物が水浄化装置内に混入したり付着したりすることを防止でき、水浄化装置の品質低下を効率的に防止することができる。

　（第６実施形態）
　次に、第６実施形態について説明する。洗濯機には、洗濯やすすぎに使用する水を、オゾン等で除菌するための除菌装置を備えたものがある。除菌装置は、入浴後の風呂水等を用いて洗濯等を行う場合に、その風呂水等を除菌する。

　従来構成の洗濯機の除菌方法としては、いわゆるワンパス除菌タイプと、循環除菌タイプとがある。ワンパス除菌タイプとは、浴槽から洗濯槽に給水するときに除菌するものである。循環除菌タイプとは、洗濯槽の内部と外部との間で水を循環させる場合に除菌するものである。ワンパス除菌タイプの場合、除菌時間が短いことから、十分に除菌できないことがある。一方、循環除菌タイプの場合、洗い行程のように洗剤濃度が高いときには、除菌装置を通る際に洗剤が分解されることがある。このため、分解により生じた洗剤かすが除菌装置に付着すると、除菌性能が低下してしまい、十分に除菌できないことがある。
　そこで、本実施形態では、洗濯槽内の水を十分に除菌することができる洗濯機を提供する。

　図２１は、第６実施形態のドラム式洗濯機の全体概略構成を示す縦断面図である。図２１に示すように、外箱４０１は、前板および底板を有して矩形の箱状に形成されている。外箱４０１は、底板が水平になるように床面に設置される。水槽４０２は、外箱４０１内に設けられている。

　水槽４０２は、衣類を洗濯する水を受けるものである。水槽４０２は、図示しない弾性支持機構を介して外箱４０１の底板に支持されている。図示しないドラムモータは、水槽４０２の外部に設けられている。ドラムモータは、水槽４０２の内部に突出する回転軸を有している。水槽４０２の内部に設けられた図示しないドラムは、ドラムモータの回転軸に固定されている。ドラムは、衣類が投入されるものであり、ドラムモータによって回転駆動される。

　給水弁４０３は、図２１に示すように、外箱４０１内に設けられている。給水弁４０３は、入口４０４と、注水出口４０５と、呼び水出口４０６ａと、除菌浄化出口４０６ｂとを有している。給水弁４０３の入口４０４は、水道の蛇口に接続されている。給水弁４０３は、電気信号に基づいて、注水状態と、呼び水状態と、除菌浄化状態と、閉鎖状態との間で切り替えることができる。給水弁４０３は、注水状態において、水道水が注水出口４０５から排出される。給水弁４０３は、呼び水状態において、水道水が呼び水出口４０６ａから排出される。給水弁４０３は、除菌浄化状態において、水道水が除菌浄化出口４０６ｂから排出される。給水弁４０３の閉鎖状態において、水道水は、注水出口４０５、呼び水出口４０６ａ及び除菌浄化出口４０６ｂのいずれからも排出されない。

　給水弁４０３の注水出口４０５は、図２１に示すように、洗剤ケース４０７に接続されている。洗剤ケース４０７は、使用者が洗剤と漂白剤と柔軟剤を投入するものであり、外箱４０１内に固定されている。洗剤ケース４０７は注水口４０８を介して水槽４０２に接続されている。給水弁４０３は、注水状態において、水道水が給水弁４０３の注水出口４０５から洗剤ケース４０７および注水口４０８を通して水槽４０２内に注入される。そして、洗剤ケース４０７内に洗剤等が投入されている場合、その洗剤等は、洗剤ケース４０７内を流れる水道水によって流されて、その水道水と共に水槽４０２内に注入される。

　風呂水ポンプ４０９は、図２１に示すように、外箱４０１内に固定されている。風呂水ポンプ４０９は、浴槽内の風呂水を吸上げるものである。風呂水ポンプ４０９は、入口４１０と注水出口４１１と呼び水入口４１２とを有している。呼び水入口４１２は、管状の呼び水通路４１３および洗剤ケース４０７を介して給水弁４０３の呼び水出口４０６ａに接続されている。給水弁４０３は、呼び水状態において、水道水を、呼び水として風呂水ポンプ４０９内に供給する。この場合、水道水は、給水弁４０３の呼び水出口４０６ａから洗剤ケース４０７と呼び水通路４１３と呼び水入口４１２とを通して風呂水ポンプ４０９内に供給される。逆止弁４１４は、呼び水通路４１３に設けられている。逆止弁４１４は、風呂水が呼び水入口４１２及び呼び水通路４１３から洗剤ケース４０７に向けて逆流することを規制する。

　除菌浄化ユニット４１５（除菌浄化装置）は、図２１に示すように、外箱４０１内において、水槽４０２に比べて低い位置に設けられている。除菌浄化ユニット４１５は、ユニットケース４１６と、ユニットケース４１６内に設けられた紫外線ランプ４１７及び光触媒４１８と、を有している。ユニットケース４１６は、円筒状に形成されている。紫外線ランプ４１７は、ユニットケース４１６内において、ユニットケース４１と同軸状に設けられている。紫外線ランプ４１７は、光触媒４１８を貫通している。

　ユニットケース４１６は、外箱４０１の底板に支持されており、底板に対して平行に配置されることで水平に保持されている。ユニットケース４１６は、水が注入されるものである。風呂水入口４１６ａ、循環水入口４１６ｂ、及び水道水入口４１６ｃは、ユニットケース４１６の一端部（この場合、図２１中の左端部）に設けられている。出口４１６ｄは、ユニットケース４１６の他端部（この場合、図２１中の右端部）に設けられている。

　除菌浄化ユニット４１５の紫外線ランプ４１７は、通電されることによって紫外線を照射する。そして、その紫外線ランプ４１７から光触媒４１８に紫外線が照射されると、光触媒４１８の表面において価電子帯の電子が励起され、その電子が導電帯に移動する。すると、価電子帯には正孔が生じ、その正孔が水分子の電子を奪って酸化することでヒドロキシラジカル（ＯＨラジカル）が生成される。これと共に、導電帯に移動した電子が水分子を還元することで過酸化水素（Ｈ_２Ｏ_２）が生成される。これら生成された化学種は、酸化作用が強いため、高い殺菌力や、有機物汚れを分解する力を持っている。

　したがって、除菌浄化ユニット４１５は、ユニットケース４１６内に、例えば風呂水などの水が注入された状態で、紫外線ランプ４１７に通電するとことで、その中に残存する雑菌を殺菌することができると共に、上記水の中に残存する有機物汚れを分解することができる。このようにして除菌された水は、ユニットケース４１６の出口４１６ｄから出水される。

　本実施形態において、紫外線ランプ４１７は、略水平に設置されている。これにより、紫外線ランプ４１７の封入ガスの分散を均一に保つことができる。また、除菌浄化ユニット４１５は、ドラム式洗濯機の外箱４０１内の下部に設けられている。洗濯機自体の振動は、外箱４０１内の上部に比べて下部の方が小さくなる。したがって、洗濯機の振動や揺れなどが紫外線ランプ４１７に影響することを小さくすることができる。更に、除菌浄化ユニット４１５は、外箱４０１内の下部の前部に設けられている。したがって、除菌浄化ユニット４１５が万一故障した場合にメンテナンス性が良い。

　ユニットケース４１６の風呂水入口４１６ａは、図２１に示すように、管状の注水通路４２１（風呂水給水路）を介して風呂水ポンプ４０９の注水出口４１１に接続されている。風呂水ポンプ４０９の運転状態において、浴槽内の風呂水は、風呂水ポンプ４０９の注水出口４１１から注水通路４２１および風呂水入口４１６ａを通してユニットケース４１６内に注入される。この風呂水は、ユニットケース４１６内を一端部から他端部に向けて流れ、ユニットケース４１６の出口４１６ｄから排出される。

　水槽側切換弁４２２の入口は、図２１に示すように、ユニットケース４１６の出口４１６ｄに接続されている。水槽側切換弁４２２は、入口と注水出口４２３と洗剤投入出口４２４とを有する。注水出口４２３は、管状の注水通路４２５を介して水槽４０２に接続されている。洗剤投入出口４２４は、管状の洗剤投入通路４２６を介して洗剤ケース４０７に接続されている。水槽側切換弁４２２は、電気信号に基づいて、洗剤投入状態と注水状態との相互間を切り替えることができる。水槽側切換弁４２２の洗剤投入状態において、水は、ユニットケース４１６の出口４１６ｄから洗剤投入出口４２４と洗剤投入通路４２６と洗剤ケース４０７と注水口４０８を通して水槽４０２内に注入される。水槽側切換弁４２２の注水状態において、水は、ユニットケース４１６の出口４１６ｄから注水出口４２３および注水通路４２５を通して水槽４０２内に注入される。

　循環ポンプ４２９は、図２１に示すように、外箱４０１内の下部にあって、除菌浄化ユニット４１５の下方に設けられている。循環ポンプ４２９は、入口４３０および出口４３１を有している。循環ポンプ４２９の入口４３０は、管状の循環通路４３２を介して水槽４０２の最低部に接続されている。循環ポンプ４２９の運転状態において、水槽４０２内の水は、循環通路４３２および入口４３０を通して循環ポンプ４２９内に吸引された後、出口４３１から排出される。フィルタ４３３は、循環通路４３２内に設けられており、水中に含まれるリント等の異物を捕捉する。

　循環ポンプ４２９の出口４３１は、図２１に示すように、連結管４３４を介して循環ポンプ側切換弁４３５の入口に接続されている。連結管４３４は、金属等の強度が高い材料で構成されている。循環ポンプ４２９および循環ポンプ側切換弁４３５は、連結管４３４を介して機械的に連結され一体化されている。これにより、作業者は、循環ポンプ４２９および循環ポンプ側切換弁４３５を単一物として取り扱うことができる。循環ポンプ４２９及び循環ポンプ側切換弁４３５は、循環ポンプユニットを構成している。

　循環ポンプ側切換弁４３５は、図２１に示すように、入口と除菌出口４３７とバイパス出口４３８を有している。除菌出口４３７は、管状の除菌通路４３９（循環水給水路）を介して除菌浄化ユニット４１５のユニットケース４１６の循環水入口４１６ｂに接続されている。バイパス出口４３８は、管状のバイパス通路４４０を介して水槽４０２に接続されている。循環ポンプ側切換弁４３５は、電気信号に基づき、除菌状態とバイパス状態との相互間を切り替えることができる。

　循環ポンプ側切換弁４３５のバイパス状態において、循環ポンプ４２９の出口４３１から排出された水は、連結管４３４とバイパス出口４３８とバイパス通路４４０とを通して水槽４０２内に注入される。循環ポンプ側切換弁４３５の除菌状態において、循環ポンプ４２９の出口４３１から排出された水は、連結管４３４と除菌出口４３７と除菌通路４３９と循環水入口４１６ｂとを通してユニットケース４１６内に注入される。この水はユニットケース４１６内を一端部から他端部に向けて流れ、ユニットケース４１６の出口４１６ｄから排出される。

　ユニットケース４１６の水道水入口４１６ｃは、図２１に示すように、管状の水道水通路４４１（水道水給水路）及び洗剤ケース４０７を介して給水弁４０３の除菌浄化出口４０６ｂに接続されている。給水弁４０３の除菌浄化状態において、水道水は、除菌浄化出口４０６ｂから洗剤ケース４０７及び水道水通路４４１を通してユニットケース４１６内に注入される。この水道水は、ユニットケース４１６内を一端部から他端部に向けて流れ、ユニットケース４１６の出口４１６ｄから排出される。

　カバー４４３は、図２１に示すように、外箱４０１の前板に装着されている。カバー４４３は、閉鎖状態と開放状態との相互間で操作可能である。カバー４４３は、閉鎖状態にあるときに、メンテナンス口を前方から閉鎖している。このメンテナンス口は、外箱４０１の前板に下端部に外箱４０１を貫いて形成されたものである。メンテナンス口は、外箱４０１の内部と外部とを連通している。メンテナンス口は、例えばユーザの手が挿入することができる程度の大きさである。ユーザは、カバー４４３を開放状態にして、外箱４０１の前方からメンテナンス口を通して外箱４０１内へ手を挿入することで、外箱４０１内の除菌浄化ユニット４１５と循環ポンプ４２９とフィルタ４３３と循環ポンプ側切換弁４３５とを、メンテナンスすることができる。

　制御装置としての制御装置４４４は、図２１に示すように、外箱４０１内に設けられている。制御装置４４４は、ドラムモータと給水弁４０３と風呂水ポンプ４０９と紫外線ランプ４１７と水槽側切換弁４２２と循環ポンプ４２９と循環ポンプ側切換弁４３５とのそれぞれを電気的に制御することでドラム内の衣類を洗濯するものである。制御装置４４４は、ＣＰＵとＲＯＭとＲＡＭとを有している。この制御装置４４４は、洗濯手段および槽洗浄手段に相当する。制御装置４４４には、図示はしない運転コーススイッチおよびスタートスイッチなどが接続されている。ユーザは、運転コーススイッチおよびスタートスイッチを操作して、運転コースの設定やその運転コースの実行を行うことができる。制御装置４４４は、運転コーススイッチが操作された場合、水道水コースと風呂水コースと槽洗浄コースとを含む複数の運転コースのうちから運転コーススイッチの操作内容に応じた１つを選択する。そして、制御装置４４４は、スタートスイッチが操作された場合、運転コースの選択結果を運転開始する。

　風呂水コースおよび水道水コースは、それぞれ洗い工程とすすぎ工程１と中間脱水工程とすすぎ工程２と中間脱水工程とすすぎ工程３と最終脱水工程を順に行うものである。図２２は、風呂水コースを実行する場合の制御装置４４４の処理内容である。制御装置４４４は、ステップＴ１０で除菌浄化ユニット４１５（即ち、紫外線ランプ４１７）をオンする。次に、制御装置４４４は、ステップＴ２０で風呂水ポンプ４０９を駆動して水槽４０２内に風呂水を給水し設定水位まで風呂水を貯留する。この風呂水コースでは、洗い工程とすすぎ工程１とすすぎ工程２とすすぎ工程３とのそれぞれで、水槽４０２内に設定水位の風呂水を貯留する。

　制御装置４４４は、風呂水コースで洗い工程用の風呂水を水槽４０２内に貯留する場合に、水槽側切換弁４２２を洗剤投入状態にし、循環ポンプ側切換弁４３５をバイパス状態にする。そして、制御装置４４４は、紫外線ランプ４１７をオンし、風呂水ポンプ４０９を運転開始する。この状態において、風呂水は、風呂水ポンプ４０９の出口４１１から注水通路４２１と除菌浄化ユニット４１５と洗剤投入通路４２６と洗剤ケース４０７と注水口４０８とを通して水槽４０２内に注入される。そして、その風呂水は、除菌浄化ユニット４１５内を通過するときに、紫外線ランプ４１７からの紫外線と光触媒４１８で発生した化学種（ＯＨラジカル、Ｈ_２Ｏ_２）により除菌浄化される。

　制御装置４４４は、風呂水ポンプ４０９を運転開始すると、洗剤投入時間が経過したか否かを判断する。この洗剤投入時間は、洗剤ケース４０７内の洗剤を水槽４０２内に注入するために必要な時間に設定されたものである。制御装置４４４は、洗剤投入時間が経過したと判断した場合、水槽側切換弁４２２を注水状態に切換える。この注水状態において、風呂水は、風呂水ポンプ４０９の出口４１１から注水通路４２１と除菌浄化ユニット４１５と注水通路４２５とを通して水槽４０２内に注入される。そして、その風呂水は、除菌浄化ユニット４１５内を通過するときに除菌浄化される。即ち、風呂水コースの洗い工程では、除菌浄化された風呂水が水槽４０２内に貯留される。これにより、ドラム内の衣類が、除菌浄化された風呂水で洗われる。

　また、制御装置４４４は、風呂水コースですすぎ工程１～３用の風呂水を水槽４０２内に貯留する場合、水槽側切換弁４２２を注水状態にし、循環ポンプ側切換弁４３５をバイパス状態にする。そして、制御装置４４４は、紫外線ランプ４１７をオンし、風呂水ポンプ４０９の運転を開始する。この状態において、風呂水は、風呂水ポンプ４０９の出口４１１から注水通路４２１と除菌浄化ユニット４１５と注水通路４２５とを通して水槽４０２内に注入される。この風呂水は、除菌浄化ユニット４１５内を通過するときに除菌浄化される。即ち、風呂水コースのすすぎ工程１～３のそれぞれでは、除菌された風呂水が水槽４０２内に貯留される。これにより、ドラム内の衣類が、除菌された風呂水ですすがれる。

　制御装置４４４は、ステップＴ２０で水槽４０２内に設定水位の風呂水を貯留すると、ステップＴ３０へ移行する。制御装置４４４は、ステップＴ４０において、現在実行中の工程が、「洗い工程またはすすぎ工程１」であるか「すすぎ工程２以降」であるかを判断する。制御装置４４４は、「洗い工程またはすすぎ工程１」であると判断した場合、ステップＴ４０へ移行し、除菌浄化ユニット４１５（紫外線ランプ４１７）をオフする。その後、制御装置４４４は、ステップＴ５０へ移行し、循環ポンプ側切換弁４３５をバイパス状態にし、ステップＴ６０へ移行する。

　ステップＴ６０において、制御装置４４４は、循環ポンプ４２９を運転開始（オン）して、水槽４０２内の水を循環通路４３２とフィルタ４３３とバイパス通路４４０を通して循環させる。これにより、水槽４０２内の水を、ドラム内の衣類に上から浴びせる。この水の循環は、紫外線ランプ４１７のオフ状態で、除菌浄化ユニット４１５内を経由することなく行われる。これにより、風呂水コースの洗い工程およびすすぎ工程１では、高濃度の洗剤水が除菌浄化ユニット４１５内に注入されることを防止できる。制御装置４４４は、洗い工程またはすすぎ工程１の運転が終了すると、ステップＴ７０へ移行し、循環ポンプ４２９の運転を停止（オフ）する。

　一方、制御装置４４４は、ステップＴ３０において、現在の工程がすすぎ工程２以降つまりすすぎ工程２又はすすぎ工程３であると判断すると、ステップＴ８０へ移行して、循環ポンプ側切換弁４３５を除菌状態に切り換える。そして、制御装置４４４は、ステップＴ９０において、循環ポンプ４２９を運転開始（オン）し、水槽４０２内の水を循環通路４３２とフィルタ４３３と除菌浄化ユニット４１５と注水通路４２５を通して循環させる。これにより、水槽４０２内の水を、ドラム内の衣類に上から浴びせる。この水の循環は、紫外線ランプ４１７のオン状態で除菌浄化ユニット４１５内を経由して行われる。これにより、風呂水コースのすすぎ工程２およびすすぎ工程３では水槽４０２内の水が除菌浄化される。

　その後、制御装置４４４は、すすぎ工程２またはすすぎ工程３の運転が終了すると、ステップＴ１００へ移行する。制御装置４４４は、ステップＴ１００において、循環ポンプ４２９の運転を停止（オフ）する。その後、制御装置４４４は、更にステップＴ１１０へ移行し、除菌浄化ユニット４１５をオフつまり紫外線ランプ４１７をオフする。

　図２３は、水道水コースを実行する場合の制御装置４４４の処理内容である。制御装置４４４は、ステップＴ２１０で水道水を水槽４０２内に給水し水槽４０２内に設定水位まで水道水を貯留する。この水道水コースは、洗い工程とすすぎ工程１とすすぎ工程２とすすぎ工程３のそれぞれで、水槽４０２内に設定水位の水道水を貯留するものである。水道水は、給水弁４０３が注水状態とされることで給水弁４０３の注水出口４０５から洗剤ケース４０７および注水口４０８を通して水槽４０２内に注入される。

　制御装置４４４は、ステップＴ２１０で水槽４０２内に設定水位の水道水を貯留すると、ステップＴ２２０へ移行し、現在実行中の工程が、「洗い工程またはすすぎ工程１」であるか「すすぎ工程２以降」であるかを判断する。制御装置４４４は、「洗い工程またはすすぎ工程１」であると判断すると、ステップＴ２３０へ移行する。そして、制御装置４４４は、循環ポンプ側切換弁４３５をバイパス状態にすることで、除菌通路４３９を閉鎖すると共にバイパス通路４４０を開放する。続いて、制御装置４４４は、ステップＴ２４０へ移行し、循環ポンプ４２９を運転開始（オン）する。

　制御装置４４４は、循環ポンプ４２９の運転を開始すると、水道水コースの洗い工程およびすすぎ工程１において、水槽４０２内の水を循環通路４３２とフィルタ４３３とバイパス通路４４０を通して水槽４０２の内部および外部間で循環させる。これにより、水槽４０２内の水が、ドラム内の衣類に上から浴びせられる。この水の循環は、紫外線ランプ４１７のオフ状態で除菌浄化ユニット４１５内を経由することなく行われる。

　水道水コースの洗い工程およびすすぎ工程１において、水槽４０２内には、洗剤分を多量に含む高濃度の洗剤水が貯留されている。しかし、水の循環を、除菌浄化ユニット４１５内を経由することなく行うことで、高濃度の洗剤水が除菌浄化ユニット４１５内に注入されることを抑制できる。そして、制御装置４４４は、洗い工程またはすすぎ工程１の運転が終了すると、ステップＴ２５０へ移行し、循環ポンプ４２９を運転停止（オフ）する。

　一方、ステップＴ２２０において、制御装置４４４は、現在の工程がすすぎ工程２以降、つまりすすぎ工程２またはすすぎ工程３であると判断すると、ステップＴ２６０へ移行し、除菌浄化ユニット４１５（紫外線ランプ４１７）をオンする。そして、制御装置４４４は、ステップＴ２７０へ移行し、循環ポンプ側切換弁４３５を除菌状態にすることで除菌通路４３９を開放すると共にバイパス通路４４０を閉鎖する。続いて、制御装置４４４は、ステップＴ２８０へ移行し、循環ポンプ４２９を運転開始（オン）する。

　制御装置４４４は、ステップＴ２８０において循環ポンプ４２９の運転を開始する。すると、水道水コースのすすぎ工程２およびすすぎ工程３のそれぞれにおいて、水槽４０２内の水は、循環通路４３２とフィルタ４３３とユニットケース４１６（除菌浄化ユニット４１５）と注水通路４２５とを通して、水槽４０２と除菌浄化ユニット４１５との間で循環する。この循環する水は、除菌浄化ユニット４１５内を通過するときに除菌浄化される。そして、ドラム内の衣類には上から除菌浄化された水が浴びせられる。その後、現在の工程つまりすすぎ工程１またはすすぎ工程２が終了すると、制御装置４４４は、ステップＴ２９０へ移行し、循環ポンプ４２９を運転停止（オフ）する。更に、制御装置４４４は、ステップＴ３００へ移行し、除菌浄化ユニット４１５（紫外線ランプ４１７）をオフする。

　図２４は、槽洗浄コースが選択された場合の制御装置４４４の処理内容である。制御装置４４４は、ステップＴ４１０で給水弁４０３を注水状態にすることで、水槽４０２内に設定水位まで水道水を給水する。そして、制御装置４４４は、ステップＴ４２０へ移行し、除菌浄化ユニット４１５（紫外線ランプ４１７）をオンする。続いて、制御装置４４４は、ステップＴ４３０へ移行し、循環ポンプ側切換弁４３５を除菌状態とすることで除菌通路４３９を開放すると共に、水槽側切換弁４２２を注水状態とすることで注水通路４２５を開放する。

　次いで、制御装置４４４は、ステップＴ４４０へ移行し、循環ポンプ４２９の運転を開始（オン）する。これにより、水槽４０２内の水道水は、水槽４０２と除菌浄化ユニット４１５との間を紫外線ランプ４１７のオン状態で循環することで、除菌浄化される。水槽４０２は、この除菌浄化された水道水による水流によって洗浄される。その後、槽洗浄コースの運転が終了すると、制御装置４４４は、ステップＴ４５０へ移行し、循環ポンプ４２９を運転停止（オフ）する。そして、制御装置４４４は、ステップＴ４６０へ移行し、除菌浄化ユニット４１５（紫外線ランプ４１７）をオフする。

　これによれば、風呂水は、除菌浄化ユニット４１５を通して水槽４０２に注入される。これにより、風呂水は、浴槽から水槽４０２に注水するときに除菌浄化できる。しかも、水槽４０２内の水は、除菌浄化ユニット４１５と水槽４０２と間で循環される。したがって、水槽４０２内の水を循環させる場合にも、その循環水を除菌浄化することができる。よって、除菌浄化ユニット４１５の除菌浄化能力が低い場合であっても、風呂水を十分に除菌できるようになる。

　また、洗い工程およびすすぎ工程１において、循環ポンプ側切換弁４３５をバイパス状態とすることで、水槽４０２内の水が、バイパス通路４４０に沿って循環する。これにより、水槽４０２内の水の洗剤濃度が高い場合に、水槽４０２内の水が除菌浄化ユニット４１５内に注入されることを防止できる。したがって、水中の洗剤分が紫外線で分解されることが防止でき、除菌浄化ユニット４１５内に水中の洗剤分が貯まることも防止できる。しかも、制御装置４４４は、すすぎ工程２およびすすぎ工程３において、循環ポンプ側切換弁４３５を除菌状態にすることで、水槽４０２内の水を除菌浄化ユニット４１５を経由させて循環させる。これにより、水槽４０２内の水の洗剤濃度が比較的高くない場合に、水槽４０２内の水を循環させながら除菌浄化することができる。

　制御装置４４４は、風呂水コースの洗い工程において、水槽側切換弁４２２を洗剤投入状態にする。これにより、洗剤ケース４０７内の洗剤を、除菌された風呂水と共に水槽４０２に注入することができる。更に、制御装置４４４は、槽洗浄コースにおいて、循環ポンプ側切換弁４３５を除菌状態にする。この場合、水槽４０２内の水道水は、除菌浄化ユニット４１５を経由して循環する。これにより、水槽４０２内を除菌浄化された水道水で洗浄できるので、水槽４０２の洗浄効果を高めることができる。

　さて、上述の槽洗浄コースにおいては、ステップＴ４１０で水道水を給水する場合に、給水弁４０３を注水状態にした。これにより、水道水は、給水弁４０３の注水出口４０５から洗剤ケース４０７および注水口４０８を通して水槽４０２内に注入され、水槽４０２内に設定水位まで貯留される。一方、槽洗浄コースにおける給水方式は、上述したものに限られず、例えば次の通りの給水方式１に変更しても良い。

　＜給水方式１＞
　給水方式１において、制御装置４４４は、給水弁４０３を除菌浄化状態にして、水道水を給水弁４０３の除菌浄化出口４０６ｂから洗剤ケース４０７及び水道水通路４４１を通して除菌浄化ユニット４１５のユニットケース４１６内に注入する。そして、同時に、制御装置４４４は、水槽側切換弁４２２を洗剤投入出口４２４に切り換えておくと共に、除菌浄化ユニット４１５（紫外線ランプ４１７）をオンしておく。これにより、除菌浄化ユニット４１５を通過して除菌浄化された水道水（即ち、生成されたＯＨラジカル等の化学種を含んだ水道水）は、水槽側切換弁４２２の洗剤投入出口４２４、洗剤投入通路４２６及び洗剤ケース４０７から注水口４０８を通して水槽４０２内に注入され、水槽４０２内に設定水位まで貯留される。

　その後、制御装置４４４は、上記した槽洗浄コースと同様に、循環ポンプ側切換弁４３５を除菌状態にすると共に、水槽側切換弁４２２を注水状態にし、循環ポンプ４２９の運転を開始する。これにより、水槽４０２内の水は、水槽４０２と除菌浄化ユニット４１５との間を紫外線ランプ４１７のオン状態で循環し除菌浄化される。このとき、水槽４０２は、この除菌浄化された水道水による水流で洗浄される。

　給水方式１によれば、次のような作用効果が得られる。すなわち、除菌浄化ユニット４１５に注水される水道水には、雑菌や有機物がほとんど含まれていない。そして、その水道水は、除菌浄化ユニット４１５を通過する際に、紫外線ランプ４１７から照射された紫外線と光触媒４１８の作用によって発生したＯＨラジカル等の化学種を取り込む。その水道水は、ＯＨラジカル等の化学種を含んだ状態で、水槽側切換弁４２２、その洗剤投入出口４２４、洗剤投入通路４２６、洗剤ケース４０７、その注水口４０８を通り、水槽４０２内に注入される。これにより、水道水に含まれるＯＨラジカル等によって、水槽側切換弁４２２、その洗剤投入出口４２４、洗剤投入通路４２６、洗剤ケース４０７、その注水口４０８、水槽４０２に付着した雑菌や有機物を十分に殺菌分解することができる。このように、槽洗浄性能をより一層向上させることができる。

　風呂水や水槽４０２内の貯留水を除菌浄化ユニット４１５によって除菌浄化する場合、除菌浄化ユニット４１５で発生したＯＨラジカル等の化学種の発生量が少ないと、その化学種のほとんどが、風呂水や貯留水に含まれている雑菌や有機物を殺菌分解する際に消費されてしまう。この場合、除菌浄化ユニット４１５から出でた水は、除菌浄化されているが、ＯＨラジカル等をほとんど含んでいない。したがって、この場合、水の流路や水槽４０２に付着した雑菌や有機物は、ＯＨラジカル等で直接的に分解され難い。

　一方、上述の給水方式１では、水の流路や水槽４０２に付着した雑菌や有機物を、水の流路や水槽４０２内を通る水に一旦含ませる。そして、これら雑菌や有機物を含ませた水を、除菌浄化ユニット４１５内に送り込むことで、その水に含ませた雑菌や有機物を、除菌浄化ユニット４１５内で殺菌分解する。したがって、この給水方式１では、水の流路や水槽４０２内に付着した雑菌や有機物をより一層除菌浄化することができる。

　給水方式１では、水槽側切換弁４２２を洗剤投入出口４２４に切り換えておいたが、この給水方式１に換えて次の給水方式２を採用してもよい。給水方式２において、制御装置４４４は、水槽側切換弁４２２を注水出口４２３に切り換えておく。これにより、除菌浄化ユニット４１５から出たＯＨラジカル等を含む水道水は、水槽側切換弁４２２の注水出口４２３及び注水通路４２５を通って水槽４０２内に注水される。この給水方式２においても、上記給水方式１とほぼ同じ作用効果を得ることができる。

　図２３に示す水道水コースを、例えば次のようしてもよい。すなわち、すすぎ２回目以降のすすぎ工程で水槽４０２内に水道水を設定水位まで給水する場合（ステップＴ２１０）に、制御装置４４４は、給水方式１または給水方式２を用いて給水する。これにより、すすぎ工程において、水の流路や水槽４０２内を除菌浄化することができる。

　（第７実施形態）
　図２５は、第７実施形態を示すものである。なお、第６実施形態と同一構成には同一符号を付している。第７実施形態の洗濯機は、風呂水ポンプ側切換弁４５１を備えている。風呂水ポンプ側切換弁４５１は、図２５に示すように、風呂水ポンプ４０９の出口４１１と注水通路４２１との間に設けられている。除菌浄化ユニット４１５の出口４１６ｄは、注水通路４２５を介して水槽４０２に接続されている。すなわち、本実施形態の洗濯機は、第６実施形態の水槽側切換弁４２２を備えていない。

　具体的には、風呂水ポンプ側切換弁４５１は、入口４５２と洗剤投入出口４５３と注水出口４５４とを有している。入口４５２は、風呂水ポンプ４０９の出口４１１に接続されている。洗剤投入出口４５３は、管状のバイパス通路４５５を介して洗剤ケース４０７に接続されている。注水出口４５４は、注水通路４２１に接続されている。

　風呂水ポンプ側切換弁４５１は、電気信号に基づいて、洗剤投入状態と注水状態とを相互間で切換えることができる。風呂水ポンプ側切換弁４５１の洗剤投入状態において、風呂水は、洗剤投入出口４５３からバイパス通路４５５と洗剤ケース４０７と注水口４０８とを通して水槽４０２内に注入される。風呂水ポンプ側切換弁４５１の注水状態において、風呂水は、注水出口４５４と注水通路４２１と風呂水入口４１６ａとを通して除菌浄化ユニット４１５内に注入される。

　除菌浄化ユニット４１５のユニットケース４１６の出口４１６ｄは、注水通路４２５を介して水槽４０２に接続されている。したがって、風呂水ポンプ側切換弁４５１の注水状態において、風呂水は、除菌浄化ユニット４１５で殺菌浄化される。そして、出口４１６ｄでた水は、注水通路４２５を通って水槽４０２内に注入される。

　制御装置４４４は、図２３の風呂水コースで洗い工程用の風呂水を水槽４０２内に貯留する場合、風呂水ポンプ側切換弁４５１を洗剤投入状態にし、風呂水ポンプ４０９を運転開始する。風呂水ポンプ側切換弁４５１の洗剤投入状態において、風呂水は、バイパス通路４５５から洗剤ケース４０７を通して水槽４０２内に注入される。これにより、洗剤ケース４０７内の洗剤は、風呂水と共に水槽４０２内に注入される。

　風呂水ポンプ側切換弁４５１は、洗剤投入時間だけ洗剤投入状態とされるものである。制御装置４４４は、風呂水ポンプ４０９の運転を開始してから洗剤投入時間が経過した場合に、紫外線ランプ４１７をオンし、風呂水ポンプ側切換弁４５１を注水状態に切換える。風呂水ポンプ側切換弁４５１の注水状態において、風呂水は、除菌浄化ユニット４１５内で除菌浄化された後、注水通路４２５を通して水槽４０２内に注入される。これにより、除菌浄化された風呂水が、水槽４０２内に貯留される。

　制御装置４４４は、図２３の風呂水コースですすぎ工程１～３用の風呂水を水槽４０２内に貯留する場合に紫外線ランプ４１７をオンする。そして、制御装置４４４は、風呂水ポンプ側切換弁４５１を注水状態にし、風呂水ポンプ４０９の運転を開始する。風呂水ポンプ側切換弁４５１の注水状態において、風呂水は、除菌浄化ユニット４１５内で除菌浄化された後、水槽４０２内に注入される。これにより、除菌浄化された風呂水が、水槽４０２内に貯留される。

　制御装置４４４は、図２２の水道水コースと図２３の風呂水コースと図２４の槽洗浄コースとのそれぞれにおいて、水槽４０２内の水を水槽４０２と除菌浄化ユニット４１５との間で循環させる場合に、循環ポンプ側切換弁４３５を除菌状態にする。そして、制御装置４４４は、紫外線ランプ４１７をオンして、水槽４０２内の水を、循環通路４３２とフィルタ４３３と除菌通路４３９と除菌浄化ユニット４１５と注水通路４２５とに沿って循環させる。これにより、水槽４０２内の水は、紫外線ランプ４１７からの紫外線及び光触媒４１８で除菌浄化されながら循環する。

　これによれば、第７実施形態においても、第６実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。更に、第７実施形態よれば、バイパス通路４５５は、注水通路４２１の上流側で分岐している。そして、風呂水ポンプ側切換弁４５１を洗剤投入状態にすると、風呂水は、バイパス通路４５５から洗剤ケース４０７を通って水槽４０２に注入される。これによれば、洗剤ケース４０７内の洗剤を、除菌浄化ユニット４１５を経由することなく風呂水と共に水槽４０２に注入できる。しかも、風呂水ポンプ側切換弁４５１を注水状態にすることで、風呂水は、除菌浄化ユニット４１５を通って水槽４０２内に注入される。

　（第８実施形態）
　図２６は、第８実施形態を示すものである。なお、第６実施形態と同一構成には同一符号を付している。第８実施形態において、除菌浄化ユニット４１５は、図２６に示すように、外箱４０１内において水槽４０２の上方に設けられている。

　具体的には、除菌浄化ユニット４１５の風呂水入口４１６ａは、注水通路４２１を介して風呂水ポンプ４０９の出口４１１に接続されている。除菌浄化ユニット４１５の循環水入口４１６ｂは、除菌通路４３９を介して循環ポンプ側切換弁４３５の除菌出口４３７に接続されている。除菌浄化ユニット４１５の水道水入口４１６ｃは、水道水通路４４１及び洗剤ケース４０７を介して給水弁４０３の除菌浄化出口４０６ｂに接続されている。除菌浄化ユニット４１５の出口４１６ｄは、管状の注水通路４６１を介して洗剤ケース４０７に接続されている。

　制御装置４４４は、図２３の風呂水コースにおいて、洗い工程用とすすぎ工程１用とすすぎ工程２用とすすぎ工程３用の風呂水とを水槽４０２内に貯留する場合に、紫外線ランプ４１７をオンする。そして、制御装置４４４は、循環ポンプ側切換弁４３５をバイパス状態にし、風呂水ポンプ４０９の運転を開始する。風呂水ポンプ４０９の運転状態において、風呂水は、注水通路４２１と除菌浄化ユニット４１５と注水通路４６１と洗剤ケース４０７と注水口４０８とを通って水槽４０２内に注入される。したがって、風呂水は、紫外線ランプ４１７からの紫外線及び光触媒４１８で除菌浄化された後、水槽４０２内に貯留される。

　制御装置４４４は、図２２の水道水コースと図２３の風呂水コースと図２４の槽洗浄コースとのそれぞれにおいて、水槽４０２内の水を水槽４０２と除菌装置４２０と間で循環させる場合に、循環ポンプ側切換弁４３５を除菌状態にし、紫外線ランプ４１７をオンする。循環ポンプ側切換弁４３５の除菌状態において、水槽４０２内の水は、循環通路４３２と除菌通路４３９と除菌浄化ユニット４１５と注水通路４６１と洗剤ケース４０７と注水口４０８とを通って、水槽４０２内に注入される。このようにして、水槽４０２内の水は、除菌浄化ユニット４１５内で除菌浄化されながら循環する。

　この第８実施形態においても、第６実施形態または第７実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。更に、第８実施形態によれば、除菌浄化ユニット４１５は、洗剤ケース４０７の近傍に設けられている。したがって、洗剤ケース４０７と除菌浄化ユニット４１５との相互間の配管が短くて単純なものにすることができることから、水槽側切換弁４２２および風呂水ポンプ側切換弁４５１を廃止することができる。

　（その他の実施形態）
　以上説明した複数の実施形態に加えて以下のような構成を加えても良い。
　第６実施形態または第７実施形態において、風呂水コースのすすぎ工程１～３のそれぞれで、水槽４０２内に洗い工程と同一のプロセスで設定水位の風呂水を貯留するように構成しても良い。

　第６～第８実施形態において、風呂水コースの最終回のすすぎ工程３で給水弁４０３を注水状態とすることで、水槽４０２内に設定水位の水道水を貯留するように構成しても良い。

　第６～第８実施形態において、循環ポンプ４２９の出口および循環ポンプ側切換弁４３５の入口を一体成形することで、循環ポンプ４２９および循環ポンプ側切換弁４３５を一体化しても良い。

　第６～第８実施形態において、外箱４０１に接続口を固定し、風呂水ポンプ４０９を接続口に外箱４０１の外部で接続しても良い。即ち、風呂水ポンプ４０９を外箱４０１に内蔵しない構成としても良い。

　第６～第８実施形態において、風呂水に換えて雨水等の貯水を風呂水ポンプ（吸水ポンプ）９で吸水することで、水槽４０２に注水しても良い。即ち、水道とは別の水源に貯留された貯水を水槽４０２に注水しても良い。

　本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

Claims

　洗濯物が収容される槽と、
　前記槽内に収容した洗濯物を洗濯する際に使用する水の浄化および除菌をする浄化装置を備え、
　前記除菌浄化装置は、
　紫外光を発する１本の紫外線ランプと、
　前記紫外線ランプに沿って直列に配置された汚れ浄化部および除菌部と、を有する洗濯機。
　前記汚れ浄化部は、通水時に前記除菌部の上流側となる位置に配置されている請求項１に記載の洗濯機。
　前記汚れ浄化部は、汚れ浄化手段として吸着機能を有する光触媒を有している請求項１に記載の洗濯機。
　前記汚れ浄化部の入口部分に、導入される風呂水を分散させる複数の孔を有する仕切部材を備えている請求項１に記載の洗濯機。
　前記汚れ浄化部は、汚れ浄化手段として吸着機能を有するフィルタ状光触媒を有し、
　前記フィルタ状光触媒は、当該フィルタ状光触媒の中央部に挿通孔を有する環状に形成され、
　前記紫外線ランプは、前記挿通孔に挿通されている請求項１に記載の洗濯機。
　前記フィルタ状光触媒は、風呂水の通水方向に複数個に分割されている請求項５に記載の洗濯機。
　分割された前記フィルタ状光触媒間には空間部が形成されている請求項６に記載の洗濯機。
　前記フィルタ状光触媒は、通水方向で上流側が下流側に比べて目が粗いものである請求項５に記載の洗濯機。
　前記汚れ浄化部は、汚れ浄化手段として顆粒状光触媒を有し、
　前記顆粒状光触媒は、金属メッシュにより覆った状態で前記紫外線ランプを囲むように配置されている請求項１に記載の洗濯機。
　前記汚れ浄化部は、補助紫外線ランプを有している請求項１から９のいずれか一項に記載の洗濯機。
　前記汚れ浄化部は第１流入口を有し、
　前記除菌部は第２流入口及び流出口を有し、
　前記紫外線ランプは前記汚れ浄化部と前記除菌部とに共通して設けられている請求項１に記載の洗濯機。
　前記第１流入口には水源から供給される水が通され、前記第２流入口には前記槽を通った水が通される請求項１１に記載の洗濯機。
　すすぎのうち初回を除くすすぎのときに、前記槽を通った水を前記第１流入口に流入させる請求項１１に記載の洗濯機。
　前記除菌浄化装置は、前記汚れ浄化部と前記除菌部との間に設けられ前記除菌部から前記汚れ浄化部側への水の流れを規制する逆止弁を有している請求項１１に記載の洗濯機。
　リントフィルタを有し前記第１流入口の上流側に設けられたフィルタユニットをさらに備えている請求項１１に記載の洗濯機。
　第１入口および第２入口と、第１出口および第２出口とを有する流路切替弁をさらに備え、
　前記第１入口は、水道とは別の水源となる別水源からの水を供給する別水源給水路に接続され、
　前記第２入口は、前記槽の水を循環させる循環水路に接続され、
　前記第１出口は、前記フィルタユニットを介して前記除菌浄化装置の前記第１流入口に接続され、
　前記第２出口は、バイパス水路を介して前記第２流入口に接続されている請求項１５に記載の洗濯機。
　前記フィルタユニットより流路抵抗が大きい補助バイパス水路をさらに備え、
　前記補助バイパス水路の一端部は、前記流路切替弁の前記第１出口と前記フィルタユニットの流入口との間に接続され、
　前記補助バイパス水路の他端部は、前記除菌浄化装置の前記第２流入口に接続されている請求項１６に記載の洗濯機。
　洗い行程において、前記別水源の水を前記除菌浄化装置を通して前記槽内に給水する給水時に、前記流路切替弁の前記第１入口と前記第１出口とが連通するとともに前記紫外線ランプが点灯し、前記槽内の水を循環ポンプにより前記循環水路を通して循環させる循環運転時に、前記流路切替弁の前記第２入口と前記第２出口とが連通するとともに前記紫外線ランプが消灯する請求項１６に記載の洗濯機。
　中間すすぎの１回目の行程において、前記槽内の水を循環ポンプにより前記循環水路を通して循環させる循環運転時に、前記流路切替弁の前記第２入口と前記第２出口とが連通するとともに前記紫外線ランプが点灯する請求項１６に記載の洗濯機。
　中間すすぎの２回目以降および最終すすぎの行程において、前記槽内の水を循環ポンプにより前記循環水路を通して循環させる循環運転時に、前記流路切替弁の前記第２入口と前記第１出口とが連通するとともに前記紫外線ランプが点灯する請求項１９に記載の洗濯機。
　前記循環ポンプの出力を検知する出力検知手段をさらに備え、
　前記中間すすぎの２回目以降および最終すすぎの行程における前記循環運転時において、前記出力検知手段が前記循環ポンプの出力が所定以上低下したと判断した場合に、前記流路切替弁の前記第１出口が閉鎖されて前記第２入口と前記第２出口とが連通するように切り替わる請求項２０記載の洗濯機。
　前記槽の内部に通じる別水源用給水路と、
　水道とは別の水源の水を前記別水源用給水路を通して前記槽の内部へ供給する別水源用給水ポンプと、
　前記別水源用給水路の一部を共用して前記槽の内部に通じる循環水路と、
　前記槽内に供給された水を前記循環水路を通して循環させる循環ポンプと、
　前記別水源用給水路と前記循環水路とが共用する共用水路にあって前記水浄化装置における浄化部の上流側に設けられたリントフィルタと、を更に備え、
　前記浄化装置は、前記共用水路に設けられている請求項１に記載の洗濯機。
　前記別水源用給水路と前記循環水路と前記共用水路とを接続する流路切替弁をさらに備えている請求項２２に記載の洗濯機。
　前記循環水路に設けられた排水フィルタをさらに備え、
　前記リントフィルタの目は、前記排水フィルタの目よりも細かいものである請求項２２に記載の洗濯機。
　前記槽を収容する外箱の上部に設けられたカバーと、
　前記リントフィルタに設けられた取手部と、をさらに備え、
　前記取手部は、前記カバーに臨んでいる請求項２２に記載の洗濯機。
　前記リントフィルタは、長手方向の一端部に取手部を有するとともに、前記長手方向に延びる複数の面にろ過面を有し、前記複数のろ過面のうち一面以上が開閉可能である請求項２２に記載の洗濯機。
　前記リントフィルタは、前記共用水路に設けられたフィルタケースに対して挿入と回転により着脱可能であり、
　前記フィルタケースと前記リントフィルタとの間に設けられ、前記リントフィルタの挿入方向の位置と回転方向の位置とを検知することができる検知手段をさらに備える請求項２２に記載の洗濯機。
　前記リントフィルタのろ過面は筒状に形成され、水は前記ろ過面の内外を通ることでろ過される請求項２２に記載の洗濯機。
　前記リントフィルタは、前記共用水路に設けられたフィルタケースに設けられ、前記フィルタケースの下部に、ろ過後の水の出口となる流出口を有している請求項２２から２８のいずれか一項に記載の洗濯機。
　前記除菌浄化装置の入口に接続された風呂水給水路と、
　前記除菌浄化装置の入口に接続された循環水給水路と、
　前記除菌浄化装置の入口に接続された水道水給水路と、
　前記除菌浄化装置の出口に接続され前記槽に除菌浄化された水を給水する除菌浄化水給水路と、
　前記槽内の水を前記循環水給水路を介して前記除菌浄化装置へ送水する循環ポンプと、をさらに備える請求項１１又は２２に記載の洗濯機。
　前記槽内に水道水を注入する給水弁と、
　前記槽を前記槽内の水道水で洗浄する槽洗浄手段と、を更にを備え、
　前記槽洗浄手段は、
　前記循環ポンプを運転することにより、前記槽内の水を前記循環水給水路を介して前記除菌浄化装置へ送水するとともに、前記除菌浄化装置で除菌浄化された水を前記除菌浄化水給水路を介して前記槽に戻すように循環させる請求項３０に記載の洗濯機。
　水道水を前記給水弁から前記槽内に注入する場合に、水道水を前記給水弁から前記水道水給水路を介して前記除菌浄化装置に注入する請求項３１に記載の洗濯機。
　前記槽内に水道水を注入する給水弁と、
　洗い工程の終了後に、前記槽内の水道水で前記衣類のすすぎを行なうすすぎ工程を複数回実行する洗濯手段と、を更に備え、
　前記洗濯手段は、
　２回目以降のすすぎ工程において、前記循環ポンプを運転することにより、前記槽内の水を前記循環水給水路を介して前記除菌浄化装置へ送水するとともに、前記除菌浄化装置で除菌浄化された水を前記除菌浄化水給水路を介して前記槽に戻すように循環させる請求項３０に記載の洗濯機。