JPH11261245A - 薄型多層基板 - Google Patents

薄型多層基板

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JPH11261245A
JPH11261245A JP10076622A JP7662298A JPH11261245A JP H11261245 A JPH11261245 A JP H11261245A JP 10076622 A JP10076622 A JP 10076622A JP 7662298 A JP7662298 A JP 7662298A JP H11261245 A JPH11261245 A JP H11261245A
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JP
Japan
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layer
insulating layer
signal line
circuit
frequency
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Application number
JP10076622A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Kunihiro
辰哉 国弘
Noboru Morioka
登 森岡
Takamasa Mizunuma
隆賢 水沼
Yasutaka Maekawa
恭孝 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル回路によるノイズを遮断し、高い
SN比をもった高周波信号を出力できると共に、生産性
を向上させつつ薄型化を可能にする。 【解決手段】 表面側絶縁層4A、裏面側絶縁層4B、
中間絶縁層4Cからなる絶縁層4と、表面側絶縁層4A
と中間絶縁層4Cとの間に配設された第1の接地層6
と、中間絶縁層4Cと裏面側絶縁層4Bとの間に配設さ
れた信号ライン層5と、裏面側絶縁層4Bの裏面4E側
に配設されたは第2の接地層7とによって基板3を構成
する。そして、絶縁層4の表面4D側にディジタル回路
8、高周波回路9を配設し、信号ライン層5によってデ
ィジタル回路8と高周波回路9との間でディジタル信号
を相互に伝送すると共に、接地層6によって信号ライン
層5から高周波回路9に向うノイズを遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電話回線を
用いる有線式のデータ伝送機器、無線式の移動体通信機
器、衛星通信機器等に用いて好適な薄型多層基板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、データ伝送機器、移動体通信機器
には、絶縁材料からなる基板に、高周波のアナログ信号
(以下高周波信号という)を用いて変調、復調、送信、
受信等の処理を行う高周波回路と、ディジタル信号の演
算等の処理を行うディジタル回路とが実装されたものが
用いられている。
【0003】このような従来技術では、ディジタル回路
から出力されるディジタル信号の信号レベルが高く、か
つディジタル信号が高周波成分を多く含むパルス信号で
あるため、高周波回路とディジタル回路とを接続する信
号線路等から高周波のノイズが発生し易く、このノイズ
が高周波回路による高周波信号に混入し、高周波信号の
SN比が低下することがある。
【0004】このため、例えば特開昭63−17098
8号公報に示すものにあっては、高周波回路を基板の表
面側に配設し、ディジタル回路を絶縁層の裏面側に配設
するともに、基板の表面側と裏面側との間には導電性材
料からなる中間導体層を配設し、ディジタル回路による
ノイズが高周波信号に混入するのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、基板の表面側と裏面側とに高周波回路とデ
ィジタル回路とをそれぞれ配設するから、基板に高周波
回路とディジタル回路とを実装するに際し、例えば基板
の表面側に高周波回路を構成する電子部品を実装した
後、基板の裏面側にディジタル回路を構成する電子部品
を実装する必要があり、組立に時間がかかり、生産性が
低下するという問題がある。
【0006】また、最近は高周波回路とディジタル回路
とからなる薄型多層基板を用いてパーソナルコンピュー
タと外部の機器等とのデータの送信、受信が行われてい
る。そして、このパーソナルコンピュータには、その機
能を拡張するためにPCカードが装着可能となっている
ため、薄型多層基板を小型のPCカードに適用できれば
きわめて有用である。
【0007】しかし、PCカードは、その大きさ、形状
がPCカードスタンダード、JEIDA(日本電子機械
工業)等の規格によって規定されており、その厚さ寸法
は5mm程度に決められている。
【0008】一方、従来技術による薄型多層基板では、
基板の表面側と裏面側とに高周波回路とディジタル回路
とをそれぞれ配設するから、高周波回路とディジタル回
路とを構成する電子部品等によって薄型多層基板が厚く
なる傾向がある。また、ディジタル回路によるノイズの
影響をできるだけ小さくするためには基板もある程度厚
くする必要がある。このため、従来技術による薄型多層
基板はPCカードのように厚さ寸法が小さく制限される
ものには適用することができないという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、ディジタル回路によるノイズを遮断し、
高周波回路から高いSN比をもった高周波信号を出力で
きると共に、生産性の高い小型の薄型多層基板を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による薄型多層基板の構成は、
絶縁材料を母材とする絶縁層と、該絶縁層の表面側に設
けられた高周波回路と、該高周波回路と同様に前記絶縁
層の表面側に設けられたディジタル回路と、前記絶縁層
の表面側と裏面側との間に設けられ前記ディジタル回路
と高周波回路とを電気的に接続する信号ライン層と、該
信号ライン層と前記絶縁層の表面側との間に設けられ電
気的に接地された接地層とからなる。
【0011】このように構成したことにより、高周波回
路とディジタル回路とを同一基板の同一平面上に配設す
ることができる。また、信号ライン層と前記高周波回路
とディジタル回路とが設けられた絶縁層の表面側との間
には接地層を設けたから、この接地層によって信号ライ
ン層から高周波回路に向うノイズを遮断することができ
る。
【0012】また、請求項2の発明は、絶縁層のうち表
面側と接地層との間の厚さ寸法は、接地層と前記信号ラ
イン層との間の厚さ寸法より大きく設定したことにあ
る。
【0013】これにより、信号ライン層によるノイズが
接地層を通じて高周波回路に向って伝播するときに、絶
縁層のうち表面側と接地層との間でこのノイズを減衰さ
せることができる。
【0014】また、請求項3の発明は、絶縁層の裏面側
には前記接地層との間で信号ライン層を挟む他の接地層
を設ける構成としたことにある。
【0015】これにより、2つの接地層の間に信号ライ
ン層を挟み、信号ライン層から発生するノイズを2つの
接地層の間に閉じ込めることができる。
【0016】また、請求項4の発明は、絶縁層には高周
波信号を無線用電磁波として送信、受信するアンテナを
設け、コンピュータとの間でデータを送信、受信するP
Cカードに適用したことにある。
【0017】このように構成したことにより、アンテナ
を通じて送信、受信される高周波信号を用いてコンピュ
ータと外部の機器との間でデータの送信、受信を行うこ
とができると共に、アンテナから送信、受信される高周
波信号に信号ライン層からのノイズが混入するのを防止
し、高周波信号のSN比を高めることできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
薄型多層基板をPCカードに適用した場合を例に挙げて
図1ないし図3に基づき詳細に説明する。
【0019】図において、1は例えばパ−ソナルコンピ
ュータとの間でデータを送信、受信するPCカード、2
は該PCカード1の外形をなし薄板状に形成されたケー
シング2で、該ケーシング2は、上,下位置が開口した
略長方形状の枠状体2Aと、該枠状体2Aの上,下位置
を施蓋する2枚のパネル2B(一方のみ図示)とから構
成され、内部に後述する基板3が配設されている。ま
た、ケーシング2の長手方向一端側の端面にはパーソナ
ルコンピュータに接続するためのコネクタ部2Cが設け
られ、その厚さ寸法L0 は例えば5mm程度となってい
る。
【0020】3はケーシング2内に収容された基板で、
該基板3は後述の絶縁層4、信号ライン層5、第1の接
地層6、第2の接地層7によって多層構造をなして構成
されている。そして、基板3は例えば厚さ寸法が0.4
mm程度の略長方形の板状に形成され、ケーシング2の
枠状体2A内に配設されている。
【0021】4は例えばガラスエポキシ樹脂等の絶縁材
料を母材とする絶縁層で、該絶縁層4は図3に示すよう
に後述するディジタル回路8、高周波回路9が設けられ
た表面側絶縁層4Aと、後述の第2の接地層7が設けら
れた裏面側絶縁層4Bと、表面側絶縁層4Aと裏面側絶
縁層4Bとの間に設けられた中間絶縁層4Cとから構成
されている。そして、表面側絶縁層4Aと中間絶縁層4
Cとの間には第1の接地層6が配設されると共に、中間
絶縁層4Cと裏面側絶縁層4Bとの間には信号ライン層
5が配設されている。また、表面側絶縁層4Aの厚さ寸
法L1 は中間絶縁層4Cの厚さ寸法L2 よりも大きく
(L2 >L1 )設定されている。
【0022】5は絶縁層4の表面4D側と裏面4E側と
の間に位置して、中間絶縁層4Cと裏面側絶縁層4Bと
の間に配設された信号ライン層で、該信号ライン層5は
ディジタル回路8と高周波回路9とを接続する導電性材
料からなる複数本の信号線(一本のみ図示)からなり、
ディジタル回路8と高周波回路9との間で例えばディジ
タル信号を相互に伝送するものである。そして、信号ラ
イン層5は中間絶縁層4Cによって接地層6と絶縁さ
れ、信号ライン層5と接地層6とは中間絶縁層4Cによ
って厚さ寸法L2 だけ離間している。
【0023】6は絶縁層4の表面4D側と信号ライン層
5との間に位置して、表面側絶縁層4Aと中間絶縁層4
Cとの間に配設された第1の接地層で、該接地層6は電
気的に接地されている。そして、接地層6はスルーホー
ル11の近傍以外は絶縁層4のほぼ全面に亘って設けら
れている。また、接地層6は表面側絶縁層4Aによって
ディジタル回路8、高周波回路9等に対して絶縁され、
接地層6とディジタル回路8、高周波回路9等とは表面
側絶縁層4Aによって厚さ寸法L1 だけ離間している。
【0024】7は絶縁層4の裏面4E側に位置して裏面
側絶縁層4Bに配設された他の接地層としての第2の接
地層で、該接地層7はスルーホール11の近傍以外は絶
縁層4の裏面4E側をほぼ全面に亘って覆っている。そ
して、第2の接地層7は第1の接地層6との間に信号ラ
イン層5を挟むと共に、第1の接地層6に接続され、電
気的に接地されている。
【0025】8はケーシング2のコネクタ部2C側とな
る基板3の長手方向一端側に位置して絶縁層4の表面4
D側に配設されたディジタル回路で、該ディジタル回路
8は例えばメモリ、I/Oインタフェース、演算回路等
の電子部品8A,8B,8C,…によって構成され、コ
ネクタ部2Cを通じてパーソナルコンピュータに接続可
能となっている。そして、ディジタル回路8は例えばパ
ーソナルコンピュータとの間でデータを送信、受信する
と共に、後述の高周波回路9の変調、復調等の処理を制
御するものである。
【0026】9はディジタル回路8の近傍に位置して絶
縁層4の表面4D側に配設された高周波回路で、該高周
波回路9は例えば高周波の信号は発生させる発信器、変
調回路、復調回路、D/A変換回路、A/D変換回路等
の電子部品9A,9B,9C,…によって構成されてい
る。そして、高周波回路9は信号ライン層5を通じてデ
ィジタル回路8に電気的に接続されている。
【0027】また、高周波回路9は、例えば移動体通
信、衛星通信等の用いられる中心周波数が例えば0.8
GHz、1.5GHz、1.9GHz程度の高周波信号
を発生させる。そして、高周波回路9は、ディジタル回
路8から出力されるディジタル信号に基づきこれらの高
周波信号を変調すると共に、外部から受信した高周波信
号を復調し、復調信号としてのディジタル信号をディジ
タル回路8に出力するものである。
【0028】10は基板3の長手方向他端側に位置して
絶縁層4の表面4D側に配設されたアンテナで、該アン
テナ10は高周波回路9に接続され、該高周波回路9か
ら出力された高周波信号を無線通信用の電磁波として送
信すると共に、外部の電磁波を受信するものである。
【0029】11,11,…は基板3に穿設されたディ
ジタル信号用のスルーホールで、該スルーホール11は
絶縁層4の表面4Dと裏面4Eとの間を貫通すると共
に、スルーホール11の内周面には導電性皮膜11Aが
配設され、該導電性皮膜11Aは信号ライン層5に接続
されている。そして、各スルーホール11にはディジタ
ル回路8、高周波回路9のディジタル信号用の端子8A
1 ,9A1 ,…が挿入され、これらの端子8A1 ,9A
1 は半田等によってスルーホール11に固着されてい
る。
【0030】12,12,…は基板3に穿設された接地
用のスルーホールで、該スルーホール12は絶縁層4の
表面4Dと裏面4Eとの間を貫通すると共に、スルーホ
ール12の内周面には導電性皮膜12Aが配設され、該
導電性皮膜12Aは第1,第2の接地層6,7に接続さ
れている。そして、各スルーホール12にはディジタル
回路8、高周波回路9の接地用の端子8A2 ,9A2 ,
…が挿入され、これらの端子8A2 ,9A2 は半田等に
よってスルーホール12に固着されている。
【0031】本実施の形態による薄型多層基板が適用さ
れたPCカード1は上述の如く構成されるものであり、
次にその作動について説明する。
【0032】まず、PCカード1をパーソナルコンピュ
ータのカードスロットに装着し、コネクタ部2Cを通じ
てパーソナルコンピュータからPCカード1に向けてデ
ータを伝送する。このとき、PCカード1のディジタル
回路8はパーソナルコンピュータから出力されるデータ
に応じてディジタル信号を出力し、高周波回路9を駆動
させることによって、高周波信号に変調する。そして、
高周波回路9はアンテナ10を通じてデータが変調され
た高周波信号を送信する。
【0033】また、外部からデータが変調された高周波
信号を受信するときには、この高周波信号をアンテナ1
0によって受信し、高周波回路9によってデータに復調
すると共に、ディジタル回路8を通じてパーソナルコン
ピュータに出力する。
【0034】ここで、ディジタル回路8と高周波回路9
とを接続する信号ライン層5は高周波成分を多く含むデ
ィジタル信号(パルス信号)が伝送されるため、これら
のディジタル信号によって高周波のノイズが発生する。
特に、パーソナルコンピュータとPCカード1との間で
大容量のデータを高速で入出力し、これらのデータを高
周波信号に変調、復調するときには、このノイズは大き
くなる傾向がある。
【0035】しかし、信号ライン層5と高周波回路9と
の間には接地層6が設けられているから、該接地層6に
よって信号ライン層5から高周波回路9に向けて絶縁層
4内を伝播するノイズを遮断することができる。これに
より、ノイズが高周波信号に混入するのを防止すること
ができ、高周波信号のSN比を高めることができる。ま
た、接地層6を絶縁層4のほぼ全面を覆う構成としたか
ら、絶縁層4の全面に亘って絶縁層4の裏面4E側から
表面4D側に向うノイズを確実に遮断することができ、
信号ライン層5からのノイズが高周波回路9による高周
波信号に混入するのを防ぐことができる。
【0036】かくして、本実施の形態によれば、信号ラ
イン層5と高周波回路9との間に接地層6を設けたか
ら、該接地層6によって信号ライン層5からのノイズが
高周波回路9側に向って伝播するのを遮断することがで
きる。これにより、信号ライン層5からのノイズが高周
波信号に混入するのを防止することができ、高周波信号
のSN比を高めることができる。
【0037】また、基板3の同一平面となる絶縁層4の
表面4D側にディジタル回路8、高周波回路9等を設け
る構成としたから、ディジタル回路8、高周波回路9の
電子部品8A,9Aの組立性をよくし、生産性を高める
と共に、絶縁層4の表面4D側と裏面4E側とにディジ
タル回路8、高周波回路9とをそれぞれ配設した場合に
比べて、基板3、ディジタル回路8、高周波回路9等か
らなる薄型多層基板の厚さ寸法を小さくすることができ
る。これにより、PCカード1等のように厚さ寸法L0
が小さいものであっても薄型多層基板を適用することが
でき、SN比の高い高周波信号によってデータの送信、
受信が可能なPCカード1を構成することができる。
【0038】また、絶縁層4のうち表面4D側と接地層
6との間の厚さ寸法L1 を接地層6と信号ライン層5と
の間の厚さ寸法L2 よりも大きく設定したから、信号ラ
イン層5によるノイズが接地層6を通じて高周波回路9
に向って伝播するときでも、絶縁層4の表面4D側と接
地層6との間に配設された厚さ寸法L1 の表面側絶縁層
4Aによってノイズを減衰させることができ、ノイズが
高周波信号等に及ぼす影響を確実に減少させることがで
きる。
【0039】また、絶縁層4の裏面4E側には第1の接
地層6との間で信号ライン層5を挟む第2の接地層7を
設けたから、2つの接地層6,7の間に信号ライン層5
を挟み、信号ライン層5から発生するノイズを2つの接
地層6,7の間に閉じ込めることができる。これによ
り、信号ライン層5からのノイズが絶縁層4の裏面4E
側から外部に向けて伝播するのを防止でき、ノイズの影
響が外部の機器等に及ぶのを防ぐことができる。
【0040】また、絶縁層4には高周波回路9による高
周波信号を無線用電磁波として送信、受信するアンテナ
10を設けたから、アンテナ10を通じて外部の機器と
の間でデータ伝送を行えると共に、アンテナ10から送
信、受信される高周波信号に信号ライン層5からのノイ
ズが混入するのを防止し、アンテナ10を通じて送信、
受信する高周波信号のSN比を高めることできる。
【0041】さらに、パーソナルコンピュータとの間で
データを送信、受信するPCカード1に適用したから、
小型のPCカード1をパーソナルコンピュータに装着す
ることによって、外部の機器とパーソナルコンピュータ
との間で容易にデータを送信、受信することができる。
【0042】なお、前記実施の形態では、絶縁層4の裏
面4E側に第2の接地層7を設ける構成としたが、本発
明はこれに限らず、裏面4E側には接地層7を設けない
構成としてもよい。
【0043】また、前記実施の形態では、絶縁層4にア
ンテナ10を設け高周波回路9による高周波信号を無線
通信用の電磁波として送信、受信する構成としたが、本
発明はこれに限らず、例えば基板に電話線と接続可能な
プラグを設け、該プラグ介して接続された電話線を通じ
て高周波信号を送信、受信する有線式のデータ伝送機器
等に適用してもよい。
【0044】また、前記実施の形態では、薄型多層基板
をパーソナルコンピュータとの間でデータを送信、受信
するPCカード1に適用した場合を例に挙げて述べた
が、本発明による薄型多層基板を携帯電話、コードレス
電話等の移動体通信機器、衛星通信機器等に適用しても
よい。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、信号ライン層と高周波回路との間に接地層を設け
たから、該接地層によって信号ライン層からのノイズが
高周波回路側に向って伝播するのを遮断することができ
る。これにより、信号ライン層からのノイズが高周波信
号に混入するのを防止することができ、高周波信号のS
N比を高めることができる。
【0046】また、絶縁層の表面側にディジタル回路、
高周波回路等を設ける構成としたから、絶縁層の表面側
と裏面側とにディジタル回路、高周波回路とをそれぞれ
配設した場合に比べて、薄型多層基板の生産性を向上で
きると共に、厚さ寸法を小さくし薄型化することができ
る。
【0047】また、請求項2の発明によれば、絶縁層の
うち表面側と接地層との間の厚さ寸法を、接地層と前記
信号ライン層との間の厚さ寸法より大きく設定したか
ら、信号ライン層によるノイズが接地層を通じて高周波
回路に向って伝播するときに、このノイズを接地層と基
板の表面側との間の絶縁層によって減衰させることがで
きる。
【0048】また、請求項3の発明によれば、絶縁層の
裏面側には接地層との間で信号ライン層を挟む他の接地
層を設けたから、2つの接地層の間に信号ライン層を挟
み、信号ライン層から発生するノイズを2つの接地層の
間に閉じ込めることができ、ノイズが絶縁層の裏面側か
ら外部に向けて伝播するのを防ぐことができる。
【0049】また、請求項4の発明によれば、絶縁層に
は高周波信号を無線用電磁波として送信、受信するアン
テナを設け、コンピュータとの間でデータを送信、受信
するPCカードに適用したから、アンテナを通じて送
信、受信される高周波信号を用いてコンピュータと外部
の機器との間でデータの送信、受信を行うことができる
と共に、アンテナから送信、受信される高周波信号に信
号ライン層からのノイズが混入するのを防止し、高周波
信号のSN比を高めることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による薄型多層基板が適用
されたPCカードを示す斜視図である。
【図2】カバーの一部を省略して示すPCカードの平面
図である。
【図3】基板、ディジタル回路および高周波回路等を示
す図2中の矢示 III−III 方向からみた縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 PCカード 3 基板 4 絶縁層 5 信号ライン層 6 第1の接地層 7 第2の接地層 8 ディジタル回路 9 高周波回路 10 アンテナ
フロントページの続き (72)発明者 前川 恭孝 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁材料を母材とする絶縁層と、該絶縁
    層の表面側に設けられた高周波回路と、該高周波回路と
    同様に前記絶縁層の表面側に設けられたディジタル回路
    と、前記絶縁層の表面側と裏面側との間に設けられ前記
    ディジタル回路と高周波回路とを電気的に接続する信号
    ライン層と、該信号ライン層と前記絶縁層の表面側との
    間に設けられ電気的に接地された接地層とから構成して
    なる薄型多層基板。
  2. 【請求項2】 前記絶縁層のうち表面側と接地層との間
    の厚さ寸法は、接地層と前記信号ライン層との間の厚さ
    寸法より大きく設定してなる請求項1に記載の薄型多層
    基板。
  3. 【請求項3】 前記絶縁層の裏面側には前記接地層との
    間で信号ライン層を挟む他の接地層を設ける構成として
    なる請求項1または2に記載の薄型多層基板。
  4. 【請求項4】 前記絶縁層には高周波信号を無線用電磁
    波として送信、受信するアンテナを設け、コンピュータ
    との間でデータを送信、受信するPCカードに適用して
    なる請求項1,2または3に記載の薄型多層基板。
JP10076622A 1998-03-10 1998-03-10 薄型多層基板 Pending JPH11261245A (ja)

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