JP4800817B2 - 携帯端末機 - Google Patents
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Description
放送受信機能を備えた携帯電話機は、通話及びデータの送受信用のアンテナ(例えば、ホイップアンテナ及びヘリカルアンテナ等)とは別に放送受信用アンテナを備えている。
図7は、FM放送受信機能を備えた携帯電話機筐体内に収められている多層基板の平面図である。
そこで本発明は、従来機より小型化及び低コスト化を実現することができる放送受信機能を備えた携帯端末機を提供することを目的とする。
上記携帯電話機において、前記基板をグランド層を有する多層基板としてもよい。これによれば、グランドプレーンの面積を十分に確保することが可能になる。
図1は、FM放送受信機能を備えた携帯電話機1の外観を示す図である。
携帯電話機1は、待ち受け画面等を表示する表示部2、ユーザの操作により各種指示を受け付ける操作部3、通話及びデータの送受信を行うためのアンテナ4、後述する多層基板5、バッテリー(図示せず)等を備える。
同図は、携帯電話機1の表示部2、操作部3が実装される側の多層基板5の平面を示している。
図3は、図2に示した多層基板5の平面に対して垂直方向に切断した場合の、断面の一部を示す図である。
電源層53には、電源プレーン(図示せず)が形成されており、バッテリー(図示せず)のプラス電極と接続されている。
FM回路55、CPU56、発振器57、コイル58については、後ほど詳しく述べる。
グランド層52には、矩形状の金属面であるグランドプレーン521、522がそれぞれ分離して形成されている。
グランドプレーン521、522は、略同一面積である。
グランドプレーン522は、バッテリー(図示せず)のマイナス電極と接続されている。
CPU56は、携帯電話機1の各種機能の制御を行う機能を有し、そのグランド端子563は、グランドプレーン521と電気的に接続されている。
発振器57は、一定周波数の信号を生成する機能を有し、そのグランド端子564は、グランドプレーン521と電気的に接続されている。
アンテナ端子551は、グランドプレーン521と電気的に接続されており、グランドプレーン521からの信号を入力とする端子である。
オーディオレフト端子552は、FM信号を復調した結果得られた、ステレオの左側成分の音声信号を出力する端子である。
データ端子554は、CPU56から選局等のデータ信号を受け付ける端子である。
イネーブル端子555は、動作の許可を示すイネーブル信号を受け付ける端子である。
クロック端子556は、CPU56からクロック信号を受け付ける端子である。
発振端子558、559は、発振器57からの信号を受け付ける端子である。
電源端子562は、電源入力を受け付ける端子である。
図示していないが、オーディオレフト端子552、オーディオライト端子553、データ端子554、イネーブル端子555、クロック端子556、グランド端子561、発振端子558、559、及び電源端子562の夫々にFM帯域の信号が入力されないようにするためのフィルタを端子の各々に接続してもよい。例えば、フィルタとしては、1kΩの抵抗値の抵抗素子を端子に直列に接続して構成したものでよい。
また、グランドプレーン521とグランドプレーン522間には、寄生容量59が形成されており、その容量は、例えば、約15pF程度である。
並列接続関係にあるコイル58と寄生容量59で共振させることで、周波数フィルタを構成している。周波数フィルタは、グランドプレーン521で受信した放送電波帯域の周波数成分をフィルタリングして、その周波数成分がグランドプレーン522に流れないようにする役割を担う。
FM回路55は、グランドプレーン521と接続されているアンテナ端子551に入力された信号と、グランドプレーン522に接続されているグランド端子561に入力される信号との差動をとることで、FM帯域(100MHz帯)の周波数成分を抽出して復調する。
また、多くの携帯電話機1の側面部分は、サイドキー、充電用コネクタ、イヤホンコネクタ、メモリーカードスロット、USIM(Universal Subscriber Identity Module)カードスロット等のインターフェースデバイスが増加しているため、アンテナの配置位置に多くの制約が生じているが、グランドプレーンをアンテナとして用いることで、そのような制約を考慮することなく携帯電話機の設計をすることができる。
<補足>
なお、本発明は以上で述べた実施の形態に限定されるものでないことは、勿論である。以下に示す内容も本発明に含まれる。
(1)グランドプレーンは、上述のグランドプレーン521、522のように矩形状でなくてもよいし、略同一の面積でなくてもよい。例えば、基板形状に合わせた多角形であってもよく、一方のグランドプレーンと他方のグランドプレーンの面積比が1:10であってもよい。また、上述したように1つのグランド層に、2つのグランドプレーンを分離して形成する以外に、複数の層にグランド層を設けて、各グランド層にグランドプレーンを形成してもよい。
(2)グランドプレーン522に、FM回路55以外のグランド端子が接続されていてもよい。例えば、グランドプレーン522と、バイブレータを構成する回路、或いはマイクを構成する回路のグランド端子とを接続することが考えられる。
(3)本発明は、FM放送受信機能を備えた携帯電話機以外に、TV放送、AM放送等の放送受信機能を備えた携帯端末機にも適用できる。
(4)本発明は、多層基板以外の片面基板や両面基板などにも適用できる。
2 表示部
3 操作部
4 アンテナ
5 多層基板
51、54 信号層
52 グランド層
53 電源層
55 FM回路
56 CPU
57 発振器
58 コイル
521、522 グランドプレーン
Claims (2)
- 放送受信機能を備えた携帯端末機であって、
放送受信回路を含む複数の回路が実装された基板を備え、
前記基板には、第1のグランドプレーンと第2のグランドプレーンとが分離して形成され、第1及び第2のグランドプレーン間に受信した放送電波帯域の周波数成分をフィルタリングする周波数フィルタが接続され、
前記放送受信回路は、アンテナ端子及びグランド端子を有し、
前記アンテナ端子と前記第1のグランドプレーンとが接続され、前記グランド端子と前記第2のグランドプレーンとが接続され、前記放送受信回路以外の少なくとも1つの回路のグランド端子と、前記第1のグランドプレーンとが接続されていることを特徴とする携帯端末機。 - 前記基板はグランド層を有する多層基板であることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
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