JP5391271B2 - 無線受信機器 - Google Patents
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Description
本発明は、空間中を伝搬する電波を受信してデータやテレビ放送を受信する無線受信機器に関し、特に、機器内に配置された回路基板と空間的に近い位置に配置された平衡給電型アンテナを備える無線受信機器に関する。
近年、携帯電話や地上デジタル放送の技術開発が進み、有線で接続することなく、無線電波を用いて、データや音声、テレビ放送などを受信する無線受信機器が普及している。無線電波を受信するためには、アンテナを用いて無線電波を電気信号に変換し、機器内で増幅、復調、信号処理などを行って、データを複号する。
ポータブル機器でよく用いられるアンテナとしては、モノポールアンテナやダイポールアンテナ、逆F型アンテナなどが上げられる。このうち、平衡給電型アンテナであるダイポールアンテナは8の字型の指向特性を有し、水平面上で指向性を表すと、図14に示すような、ダイポールアンテナ1の給電点3を中心とする対称性のある指向特性を有する。ダイポールアンテナは、その軸を中心として回転対称な指向特性をもっており、ダイポールアンテナを地面に水平に設置すれば、地面に対して水平な面のみならず、垂直な面に対しても、同様に8の字型の指向特性を示す。
基本的なダイポールアンテナの指向特性は上記のとおりであるが、導波器や反射器を合わせてアンテナを構成することで、指向性を強めることが可能である。
図15は、ダイポールアンテナと導波器および反射器を組み合わせた場合の、アンテナ指向特性の違いを示すものである。図15(b)に示すように、ダイポールアンテナ1の前方に導波器4を配置し後方に反射器5を配置した場合には、同じダイポールアンテナ1を単独で用いた図15(a)に示す場合と比較して、放射器であるダイポールアンテナ1からみて、導波器4のある方向(反射器5とは反対方向)に指向性が強まり、より弱い電波であっても受信することが可能となる。
ダイポールアンテナの指向特性は、反射器のみを用いても変化させることが可能であり、反射器の形状を工夫することで、より強い指向特性や、広い指向特性を実現することが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、図12に示すような、無線受信機器100内部にダイポールアンテナ1を配置する場合、無線受信機器100の筐体9内部に配置された回路基板2に形成されているグランド(GND)パターンや電源パターンなどの導電パターンが、ダイポールアンテナ1と平行に配置された、一定の面積と、ダイポールアンテナ1の長さ方向の一定の長さとを有する金属導体となるため、ダイポールアンテナ1にとって反射器として作用してしまい、図12中に矢印Aとして示すように、無線受信機器100の上方へとダイポールアンテナ1の指向特性が向いてしまう。
図13に、無線受信機器100内にダイポールアンテナ1を配置した場合の指向特性の変化を示す。
図13(a)が、無線受信機器100の上方から見た水平方向のダイポールアンテナ1と回路基板2との位置関係、および、この位置関係の場合の指向特性の変化を示している。また、図13(b)が、無線受信機器100の正面から見た垂直方向のダイポールアンテナ1と回路基板2との位置関係、および、この位置関係の場合の指向特性の変化を示している。
回路基板2に形成された図示しない導電パターンが反射器として作用するため、ダイポールアンテナ1の垂直方向の指向特性は、図13(b)中に点線cとして示す、回路基板2がない状態の上下対称の指向特性から、図中に実線d1およびd2として示すように、上方に向かう指向特性d1が大きく下方に向かう指向特性d2が小さくなるように変化する。この結果、図13(a)に示すように、水平方向への指向特性が、回路基板2がない状態である図中に点線aとして示す状態から、図中bとして実線で示す状態のように、前後方向には対称のままであるが全体の指向特性の強度が低下する。このため、無線受信機器100の水平方向のアンテナ特性が低下してしまうことになる。
無線受信機器100がポータブル型のテレビ受像器である場合などのように、地上デジタル放送のテレビ受信を行うことを想定した場合には、受信すべき電波は通常の使用状態において無線受信機器100に対して水平の方向から到来する。このため、上述のように、図12に矢印B1およびB2として示す、ダイポールアンテナ1の水平方向への指向特性が低下すると、無線受信機器100の受信性能が大きく低下してしまうという課題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、無線信号に対する高い指向特性が得られる、ダイポールアンテナと回路基板とを備えた無線受信機器を得ることを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の無線受信機器は、平衡給電型アンテナと、前記平衡給電型アンテナの長さ方向に平行に配置された回路基板とを備え、前記回路基板に形成された導電パターンが、前記平衡給電型アンテナの両端部間の位置に、前記平衡給電型アンテナ側の端部からこれと対向する側の端部まで連続して形成された間隙を介して、前記平衡給電型アンテナの長さ方向に配置された2以上の部分パターンからなることを特徴とする。
本発明の無線受信機器は、回路基板に形成された導電パターンが、平衡給電型アンテナの両端部間の位置に形成された間隙によって2以上の部分パターンに分かれているため、平衡給電型アンテナの水平方向の指向特性を低下させることを回避でき、無線信号に対する受信性能の高い無線受信機器を得ることが可能となる。
本発明の無線受信機器は、平衡給電型アンテナと、前記平衡給電型アンテナの長さ方向に平行に配置された回路基板とを備え、前記回路基板に形成された導電パターンが、前記平衡給電型アンテナの両端部間の位置に形成された間隙を介して配置された、2以上の部分パターンからなる。
上記の構成とすることで、本発明の無線受信機器は、平衡給電型アンテナと回路基板とが機器内に配置されていて両者の間隔が狭い場合でも、回路基板に形成された導電パターンが、平衡給電型アンテナの両端部間の位置に形成された間隙によって連続せず、平衡給電アンテナの長さよりも短い部分パターンとなる。このため、導電パターンが平衡給電型アンテナの反射器として作用することを効果的に回避することができ、受信する無線信号が飛来する方向である、水平方向のアンテナ指向特性が低下することを防止できる。
本発明の無線受信機器において、前記回路基板が前記平衡給電型アンテナの長さ方向に配置された2以上の部分基板から構成されることで、前記導電パターンが前記2以上の部分パターンとなっていることが好ましい。回路基板が部分基板となることで、基板上に形成された導電パターンを、確実に分離された部分パターンとすることができる。
また、前記導電パターンが、グランド電位に接続されるグランドパターンであることが好ましい。回路基板に面積の広いグランドパターンが形成されることが多く、このグランドパターンを部分パターンとすることで平衡給電型アンテナに対する反射器として機能してしまうことを確実に回避できる。
さらに、前記2以上の部分パターンが、前記回路基板の前記平衡給電型アンテナより遠い側に配置された接続線により接続されていることが好ましい。このようにすることで、導電パターンが平衡給電型アンテナに対する反射器として機能してしまうことを回避しながら、部分パターン同士を接続して同電位に保つことができる。
さらにまた、前記導電パターンがグランドパターンである場合には、前記2以上の部分パターンが、低域通過回路部によって接続されていることが好ましい。また、この場合において、前記低域通過回路部が、前記平衡給電型アンテナで受信する信号の周波数帯域成分を透過させないことが好ましい。このようにすることで、グランドパターン同士の接続を確保しつつ、平衡給電型アンテナで受信する無線信号に対しては、グランドパターンが実質的に分離されているものとすることができる。
また、前記導電パターンがグランドパターンである場合には、前記2以上の部分パターンが、抵抗回路素子によって接続されていることが好ましい。このようにすることで、平衡給電型アンテナで受信する無線信号に対する影響を低減した状態で、グランドパターン同士を同電位にすることができる。
前記平衡給電型アンテナが、前記回路基板の延長上の位置に配置されていることが好ましい。回路基板の導電パターンが、平衡給電型アンテナの反射器として作用しやすい状況下で、効果的に指向特性の低下を防ぐことができる。
また、前記平衡給電型アンテナが、機器の使用時において前記回路基板の上方に配置されている構成とすることができ、さらに、前記平衡給電型アンテナが、機器の使用時において前記回路基板の側方に配置されている構成とすることができる。
さらに、前記平衡給電型アンテナが、ダイポールアンテナであるとすることができ、また、前記平衡給電型アンテナが、フォールデッドダイポールアンテナであるとすることができる。
以下、本発明の無線受信機器の実施形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施形態における無線受信機器における、回路基板と、ダイポールアンテナとの位置関係を示す図である。
図1は、本実施形態における無線受信機器における、回路基板と、ダイポールアンテナとの位置関係を示す図である。
本実施の形態における無線受信機器全体の構成は、図12に示したものと同じであり、無線受信機器は、平衡給電型アンテナであるダイポールアンテナ1、回路基板2、給電点3とを備えている。なお、本実施形態において、無線受信機器としての他の構成、例えば、無線受信機器がポータブルタイプのテレビジョン受像器である場合の、画像表示デバイスやスピーカー、充電式電池など、アンテナと回路基板以外の構成は通常の無線受信機器の構成をそのまま用いることができるため、以下本明細書では、無線受信機器の筐体を含めた各種構成の図示と詳細の説明を省略する。また、無線受信機器として、テレビジョン受像器を例示するが、これに限らず、本実施形態の無線受信機器としては、信号受信のためのアンテナと機器を駆動するための回路基板を備えた各種の無線受信機器を用いることができる。
ダイポールアンテナ1は、その長さ方向が回路基板2と平行になるように配置されていて、本実施形態の場合では、ダイポールアンテナ1は、回路基板2を面方向に延長した延長上の位置に配置されている。これは、後述する回路基板2が近くに配置された場合のダイポールアンテナ1の指向特性をシミュレーションを行うに当たって、回路基板2の影響が最も大きくなる位置関係を想定したためである。したがって、本実施形態の無線受信機器において、ダイポールアンテナ1が、回路基板2の延長上の位置にあることは必須ではなく、無線受信機器の筐体内に収容される他の構成部品との関係などから、ダイポールアンテナ1が回路基板2の延長上の位置から少し前方もしくは後方にずれた位置に配置されることを許容することができる。また、本実施形態において、ダイポールアンテナ1と回路基板2とが平行に配置されているとは、無線受信機器の筐体内において、ダイポールアンテナ1の長さ方向が回路基板2とほぼ同じ方向となるように配置されていることを示し、ダイポールアンテナ1の長さ方向と回路基板2とが厳密に平行に配置されている必要はない。
図1に示すように、本実施形態の回路基板2は、ダイポールアンテナ1の給電点3の部分、すなわち、ダイポールアンテナ1の長さ方向の中間部分に位置する間隙を介して配置された、第1の部分基板21と第2の部分基板22との2つの部分基板からなっている。
回路基板2には、搭載される電子回路部品に電源電位や信号を供給するための配線パターンが形成されているが、回路基板2上の配線抵抗成分を低下させるために、線状の配線よりも幅広に形成された導電パターンが形成されることが多い。特に、大きな電流が流れる電源電位と接続される部分を電源パターンとすること、また、グランド電位(GND:接地電位)と接続される部分をグランドパターンとすることが行われる。
また、基板の面積を小さくするために、一方もしくは両方の表面に配線パターンが形成された複数の基板を、絶縁層を介して積層された多層回路基板が回路基板2として用いられる場合がある。通常、多層回路基板では、いずれかの層を構成する基板を、電源電位に接続された大きな島状の電源パターンを有する電源層とし、他の層を構成する基板を、グランド電位に接続されるグランドパターンを有するグランド層とすることが行われる。
本実施形態の回路基板2は、2つの部分基板21、22により構成されているため、第1の部分基板21に形成された電源パターンやグランドパターンなどの導電パターンと、第2の部分基板22に形成された電源パターンやグランドパターンなどの導電パターンとが、いずれも、ダイポールアンテナ1の長さ方向において連続して存在することはなく、ダイポールアンテナ1の長さよりも短い長さを持つ、2つの部分パターンとして形成される。このように、本実施形態の無線受信機器では、回路基板2に形成された導電パターンが、ダイポールアンテナ1の長さ方向においてダイポールアンテナ1と同じ長さを有するもの、または、より長い寸法を有するものとして形成されることがない。このため、図12および図13を用いて説明したような、ダイポールアンテナ1と近い位置に配置された回路基板2の導電パターンが反射器として作用することを回避でき、ダイポールアンテナ1の水平方向の受信特性が低下することを防止することができる。
本実施形態の無線受信機器における、ダイポールアンテナ1の受信特性を図2に示す。
図2は、ダイポールアンテナ1の両端1a、1b間の距離を約260mm、第1の部分基板21と第2の部分基板22が、それぞれ寸法が縦150mm、横125mm、厚さ0.1mmのグランドパターンを含むとし、第1の部分基板21と第2の部分基板22の間の間隙を10mm、ダイポールアンテナ1と第1の部分基板21、第2の部分基板22との距離は50mmであるときの、アンテナ特性のシミュレーション結果である。図2において、上側の角度0度が、第1の部分基板21、および、第2の部分基板22の法線方向を示し、周波数500MHzにおける水平偏波の特性を示している。本実施形態の場合には、ダイポールアンテナ1の指向特性は、角度0度と角度180度で、ピーク値0.3dBiを示している。
図3には、第1の比較例として、ダイポールアンテナ1だけがあって回路基板2がない状態でのアンテナ特性を示している。図3に示すように、この場合には、角度0度と角度180度で、ピーク値1.2dBiを示している。
一方、図4には、図12、図13に示した、回路基板2が部分基板ではなく一枚の基板である構成のアンテナ特性を、第2の比較例として示している。回路基板2の横方向の長さがダイポールアンテナ1の両端1a、1b間の距離260mmと同じとした場合には、図2および図3に示した場合と比較して、アンテナ特性が大きく低下しており、角度0度と角度180度で、ピーク値−5.1bBiを示している。
すなわち、図12および図13で示した、回路基板2を部分基板で構成しない比較例2の場合には、回路基板2が存在しない比較例1の場合と比べて6.3dB低下していたダイポールアンテナ1の特性が、図1のように回路基板2が第1の部分基板21と第2の部分基板22の2つの部分基板として構成された本実施形態の無線受信機器の場合には、5.4dB改善していることが分かる。
以上より、ダイポールアンテナ1が回路基板2とともに筐体内部に配置され、ダイポールアンテナ1と回路基板2との距離が比較的近い無線受信機器において、回路基板2を第1の部分基板21と第2の部分基板22との2つの部分基板として構成することによって、ダイポールアンテナ1のアンテナ指向性が上方に向いてしまって水平方向のアンテナ特性が低下することを回避した無線受信機器を実現することが可能となる。
図5は、本実施形態の応用例にかかる無線受信機器の概略構成を示す図であり、無線受信機器の図示しない筐体内部に配置されたダイポールアンテナ1と回路基板2、給電点3の配置関係を示していて、本実施形態の無線受信機器の概略構成を示した、図1に対応する図面である。
図5に示す応用例の無線受信機器では、第1の部分基板21と第2の部分基板22との2つの部分基板により構成された回路基板2において、2つの部分基板21、22のグランドパターンをつなぐ接続線6が配置されている点が図1に示した場合と異なり、他の構成は同じであるため同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
電子機器を動作させる回路基板2において、基板に搭載された回路を安定して動作させるためには、グランド電位(0V)を共通化することが好ましい。このため、2つの部分基板として構成された第1の部分基板21のグランドパターンと、第2の部分基板22のグランドパターンとを直接接続することが好ましい場合があるが、このような場合には、図5に示すように、第1の部分基板21と第2の部分基板22のグランドパターンを接続する接続線6を、2つの部分基板21、22におけるダイポールアンテナ1より遠い側に配置する。
上記の通り、本実施形態の無線受信機器では、回路基板2を2つの部分基板として構成することで、回路基板2に形成された導電パターンをダイポールアンテナ1の長さ方向において連続しない2つの部分パターンとして、回路基板2に形成された導電パターンがダイポールアンテナ1の反射器として作用することを防止するものである。このため、部分パターンとしたグランドパターン同士を直接接続することは、ダイポールアンテナ1の受信特性を向上させる上でマイナスとなるが、部分パターン同士の接続を行う接続線6を、部分基板21、22においてダイポールアンテナ1から遠い側に配置することで、接続線6によって接続されたグランドパターンが、反射器として作用する影響を極力抑えることができる。
なお、部分基板21、22において、ダイポールアンテナ1より遠い側とは、図5に示したように、ダイポールアンテナ1が配置されている側とは反対側の端部、すなわち、図5における下側の端部に限られず、部分基板21、22において、ダイポールアンテナ1から遠い側の約半分の領域、すなわち、図5における部分基板21、22の下側半分の領域であれば、ダイポールアンテナ1の受信特性を低下させることを回避するという効果を発揮することができる。また、接続線6は、第1の部分基板21および第2の部分基板22のグランド電位を接続して、回路の安定動作を図るという目的が実現できる範囲内において、言い換えれば、その配線抵抗が問題とならない程度の幅を有する限りにおいて、なるべく細い線を用いることが好ましい。
なお、本実施形態の応用例において、第1の部分基板21と第2の部分基板22のグランドパターン同士を接続線6で接続することを説明したが、回路基板2に搭載された電子回路部品を安定して動作させるために、第1の部分基板21と第2の部分基板22の電源パターン同士を直接接続することが望ましい場合もある。この場合も、図5に示した接続線6と同様に、電源パターン同士を接続する接続線を、第1の部分基板21、および、第2の部分基板22においてダイポールアンテナ1より遠い側に配置することが好ましい。
以上、本実施の形態において、平衡給電型アンテナとして、ダイポールアンテナを用いて説明したが、フォールデッドダイポールアンテナなどの他の平衡給電型のアンテナを用いることができる。
また、本実施の形態では、第1の部分基板21と第2の部分基板22とが、いずれも長方形であって、両基板間に形成される間隙部分の形状が直線状となるものを図示したが、2つの部分基板間の間隙の形状としては、一つ以上の角や曲線を有してもよく、第1の部分基板21と第2の部分基板22とが、ダイポールアンテナ1の長さ方向において物理的に繋がらない2つの部分基板とされていて、それぞれの部分基板21、22に形成された、電源パターンやグランドパターンなどの導電パターンが、ダイポールアンテナ1の長さ方向において間隙を介して配置された部分パターンとなっていればよい。
さらに、本実施の形態では、第1の部分基板21と第2の部分基板22は、ダイポールアンテナ1の中央部分である給電点3の部分に間隙を有して、回路基板2をちょうど同じ大きさに2分割した部分基板であるものを示した。しかし、回路基板2を2つの部分基板とする間隙の位置は、ダイポールアンテナ1の給電点3の部分にある必要はなく、ダイポールアンテナ1の一方の端部1aと、他方の端部1bとの間、すなわち、ダイポールアンテナ1の両端部間の位置に間隙が形成されてその部分で2つの部分基板となっていればよい。この場合、第1の部分基板21と第2の部分基板22の形状は、間隙に形成される仮想の分割線に対して非対称となるが、このように非対称となることに問題はなく、部分基板21、22のダイポールアンテナの長さ方向、すなわち、図1および図5における横方向の寸法が、いずれもダイポールアンテナ1の両端部1a、1b間の寸法よりも短くなるような構成であればよい。
また、本実施の形態では、回路基板2を第1の部分基板21と第2の部分基板22との2つの部分基板で構成する例を示したが、3つ以上の部分基板により回路基板2を構成してもよい。
なお、部分基板に形成される回路構成に制限はなく、ひとまとまりの機能を果たす回路を構成する素子を搭載するために、通常は一枚の基板上に搭載される回路を基板ごと2以上に分割した部分基板の他に、それぞれ別の機能を果たす回路を構成する2以上の基板がダイポールアンテナの長さ方向に配置された場合も、それぞれの基板が本実施形態の部分基板となる。
(実施の形態2)
次に、第2の実施形態の無線受信機器について説明する。
次に、第2の実施形態の無線受信機器について説明する。
図6は、実施の形態2にかかる無線受信機器の概略構成を示す図である。図6は、無線受信機器の図示しない筐体内部に配置されたダイポールアンテナ1と回路基板2、給電点3の配置関係を示していて、実施の形態1における無線受信機器の概略構成を示した、図1に対応する図面である。
図6に示す実施の形態2にかかる無線受信機器では、回路基板2を構成する第1の部分基板21と第2の部分基板22とにそれぞれ形成されたグランドパターンが、低域通過回路部7によって互いに結合されている。
本実施形態における低域通過回路部7は、インダクタやコンデンサなどで構成される低域通過フィルタ(ローパスフィルタ)であり、本実施の形態の無線受信機器が受信する受信信号周波数帯域である、約500MHzの信号成分は透過せず、直流を含むより低域の周波数帯域成分は透過する特性を有している。
第1の部分基板21のグランドパターンと、第2の部分基板22のグランドパターンとを、低域通過回路部7で接続することで、互いの部分基板21、22のグランド電位が等電位となり、回路の規模拡大ができない、互いの回路の電位関係が安定しない、などの回路基板ごとにグランド電位が異なることによる不具合を回避しつつ、ダイポールアンテナ1が受信する受信信号の周波数帯においては、2つの部分基板21、22が実質的には電気的に分離されている状態とすることができる。このため、部分基板21、22のグランド電位を共通化した上で、実施の形態1に示した無線受信機器と同様に、ダイポールアンテナ1の水平方向のアンテナ特性が低下することを回避することができる。
図7に、図6に示した第1の部分基板21と第2の部分基板22とを、低域通過回路部7で接続したときの、水平方向のアンテナ特性のシミュレーション結果を示す。
なお、シミュレーションにおけるダイポールアンテナ1、2つの部分基板21、22の大きさや間隔などの各部の寸法は、実施の形態1として図2にその結果を示したものと同様であり、低域通過回路部7は、インダクタ1μHのものを用いたとしてシミュレーションを実施した。
その結果、図7に示すように、ダイポールアンテナ1の受信特性は、実施の形態1の図2の場合と同様、周波数500MHzで、角度0度と角度180度でピーク値0.3dBiを示しており、図4に示した、部分基板を構成しない一つの回路基板2を用いた第2の比較例の場合に比べて、5.4dB改善していることが分かる。
以上より、ダイポールアンテナ1が回路基板2とともに筐体内部に配置され、ダイポールアンテナ1と回路基板2との距離が近い無線受信機器において、回路基板2を第1の部分基板21と第2の部分基板22との2つの部分基板により構成し、互いのグランド層を低域通過回路部7で接続することによって、2つの部分基板21、22のグランド電位を等電位にしつつ、ダイポールアンテナ1の水平方向のアンテナ特性が低下することを回避することができる無線受信機器を実現することが可能となる。
以上、本実施の形態において、平衡給電型アンテナとしてフォールデッドダイポールアンテナなどの他の平衡給電型のアンテナを用いることができる点、また、第1の部分基板21と第2の部分基板22との間の間隙部分の形状として、例示した直線状のものに限られず、それぞれの部分基板21、22に形成された導電パターンが、ダイポールアンテナ1の長さ方向において間隙に隔てられた部分パターンとされていればよい点は上記実施の形態1と同様である。また、本実施形態の無線受信機器においても、回路基板2を部分基板21、22に分ける間隙が、ダイポールアンテナ1の給電点3に位置しなくてもよく、さらに、回路基板2が3つ以上の複数個の部分基板により構成されていてもよい。さらに、回路基板2は、機能的にまとめられた回路を搭載するための1枚の基板を分割したものでもよく、別の回路を搭載する基板として形成された複数の基板が、ダイポールアンテナ1の長さ方向に配置されてもよい。
また本実施形態では、低域通過回路部7としてインダクタ(1μH)を用いた場合を例示して説明したが、低域通過回路部7としては、インダクタとコンデンサを用いた既知の低域通過フィルタなどを利用することができる。また、低域通過部回路7は、ダイポールアンテナ1が受信する信号周波数を透過させない特性を有するものが好ましいが、このことは必須の要件ではなく、直流に近い低周波成分は透過し、アンテナが受信する高い周波数帯域の周波数成分を遮断する傾向の特性を有するものであればよい。
(実施の形態3)
次に、第3の実施形態の無線受信機器について説明する。
次に、第3の実施形態の無線受信機器について説明する。
図8は、実施の形態3にかかる無線受信機器の概略構成を示す図である。図8は、無線受信機器の図示しない筐体内部に配置されたダイポールアンテナ1と回路基板2、給電点3の配置関係を示していて、実施の形態1における無線受信機器の概略構成を示した、図1に対応する図面である。
図8に示す実施の形態3にかかる無線受信機器では、回路基板2を構成する第1の部分基板21と第2の部分基板22とにそれぞれ形成されたグランドパターンが、抵抗回路素子8によって互いに接続されている。
第1の部分基板21のグランドパターンと第2の部分基板22のグランドパターンとを抵抗回路素子8で接続すると、ある時点で2つの部分基板21、22のグランド電位に差が生じたとしても、抵抗回路素子8を通じて微小な電流が流れて、時間経過と共に互いのグランド電位が等電位の状態へと移行する。一方、抵抗回路素子8で接続されているため、短期的な電位の変化には追随せず、ダイポールアンテナ1が受信する受信信号の周波数帯においては、第1の部分基板21と第2の部分基板22とは、互いに電気的に分離されているのと同等の状態にすることができる。
このように、本実施形態の無線受信機器においても、2つの部分基板21、22のグランド電位は等電位となるため、グランド電位が異なることによる不具合を回避しつつ、ダイポールアンテナ1が受信する周波数帯においては、2つの部分基板に形成されたグランドパターンが電気的に分離されている状態を実現でき、実施の形態1および実施の形態2と同様に、ダイポールアンテナ1の水平方向のアンテナ特性が低下することを回避できる。
図9に、図8にその概略構成を示した、第1の部分基板21のグランドパターンと第2の部分基板22のグランドパターンとの間を抵抗回路素子8で接続したときの、アンテナ特性のシミュレーション結果を示す。なお、図9で示したシミュレーションにおいても、ダイポールアンテナ1と第1の部分基板21および第2の部分基板22の各部の寸法は、実施の形態1として示した図2、実施の形態2で示した図7の場合と同様としている。また、抵抗回路素子8は、一例として10MΩの抵抗器を用いた場合についてシミュレーションを実施した。
その結果、図9に示すように、ダイポールアンテナ1の受信特性は、周波数500MHzにおいて、角度0度と角度180度で、ピーク値0.2dBiを示しており、図4に示した、一枚の連続した回路基板2を有した第2の比較例の場合に比べて、5.3dB改善していることが分かる。
以上より、ダイポールアンテナ1が回路基板2とともに筐体内部に配置され、ダイポールアンテナ1と回路基板2との距離が近い無線受信機器において、回路基板2を第1の部分基板21と第2の部分基板22とで構成し、2つの部分基板21、22のグランドパターン同士を抵抗回路素子8で接続することによって、部分基板21、22に形成されたグランドパターンでのグランド電位を等電位にしつつ、ダイポールアンテナ1の、水平方向のアンテナ特性が低下することを回避する無線受信機器を実現することが可能となる。
なお、本実施の形態においても、平衡給電型アンテナとしてフォールデッドダイポールアンテナなど他の平衡給電型のアンテナを用いることができ、また、第1の部分基板21と第2の部分基板22との間隙の形状に制限はなく、ダイポールアンテナ1の長さ方向において物理的に2つに分かれた部分基板21、22となっていて、それぞれに形成された導電パターンがダイポールアンテナ1の長さ方向において、間隙を介して配置された部分パターンとなっていればよい。さらに、2つの部分基板21、22の間隙部分がダイポールアンテナ1の給電点3に位置しなくてもよく、回路基板2が3つ以上の部分基板で構成されていてもよい。また、2つの部分基板21、22が、機能的にまとめられた回路を搭載するための1枚の基板を分割したものでもよく、別の回路を搭載する基板として形成された複数の基板が、ダイポールアンテナ1の長さ方向に配置されたものでもよい。
なお、本実施の形態では、抵抗回路素子8の抵抗値を10MΩとして説明したが、用いられる抵抗回路素子の抵抗値は、ダイポールアンテナ1が受信する信号周波数に応じて適宜変更することができる。抵抗回路素子8の抵抗値を選択する目安としては、抵抗回路素子8で接続することで、2つのグランドパターン間に電位差が生じたままになることを防ぐことができ、さらに2つのグランドパターン間の電位差が等電位へ移行しようとする時定数が、ダイポールアンテナ1で受信する信号の周期時間よりも長いことが好ましい。
(実施の形態4)
次に、第4の実施形態の無線受信機器について説明する。
次に、第4の実施形態の無線受信機器について説明する。
図10は、実施の形態4にかかる無線受信機器の概略構成を示す図である。図10は、無線受信機器の図示しない筐体内部に配置されたダイポールアンテナ1と回路基板2、給電点3の配置関係を示していて、実施の形態1における無線受信機器の概略構成を示した、図1に対応する図面である。
図10に示す実施の形態4にかかる無線受信機器では、回路基板2が2つ以上の部分基板として構成されているのではなく、回路基板2は一つであるが、これに形成されたグランドパターンが、ダイポールアンテナ1の長さ方向において間隙を介して配置された、第1のグランドパターン23と第2のグランドパターン24との2つの部分パターンで形成された場合を示している。
回路基板2が単層基板の場合には、配線抵抗の影響を受けることなくグランド電位を安定して保つことができるように、図10に示すように、グランドパターン23、24を回路基板2の周辺部分などに幅広いパターンとして形成することが多い。このような場合に、図10に示すように、グランドパターン23と24とを回路基板2上で所定の間隙で隔てられた2つの部分パターンとして形成することで、グランドパターン23、24が、ダイポールアンテナ1の反射器として作用して、その水平方向の回路特性を低下させてしまうことを回避することができる。
なお、図10では、2つの部分パターンであるグランドパターン23および24を、回路基板2におけるダイポールアンテナ1から遠い部分において接続線25で接続した状態を示している。このように、部分パターンとして形成された2つのグランドパターン23、24を、直接接続して同じグランド電位に保つ場合には、実施の形態1の応用例として示したダイポールアンテナ1から遠い位置に配置された接続線6と同様に、ダイポールアンテナ1から遠い部分に形成された接続線25で接続することができる。また、図10に示した接続線25の他に、実施の形態2として示した低域通過回路部7や、実施の形態3として示した抵抗回路素子8をそれぞれ用いて、部分パターンとして形成されたグランドパターン23、24を接続することができる。
なお、図10において、回路基板2に形成されたグランドパターン23、24を、間隙を介して配置された部分パターンとして形成した例を示したが、回路基板2にグランドパターン23、24と同様に、電源電位となる配線が、幅広い電源パターンとして形成されている場合には、電源パターンも間隙を介して形成された部分パターンとする必要がある。
また、回路基板2における、グランドパターン、もしくは、グランドパターンと電源パターンとを部分パターンとする要件について、間隙部分が直線状である必要はないこと、間隙の配置位置がダイポールアンテナ1の給電点3の部分である、長さ方向の中央部分にある必要はないこと、2つの部分パターンのみならず3つ以上の部分パターンとして形成することができることは、回路基板2自体を第1の部分基板21と第2の部分基板22とから構成するものとした上記実施の形態1乃至3と同様である。
以上、それぞれの実施形態として説明した無線受信機器は、ダイポールアンテナ1が回路基板2とともに筐体内に配置されるため、ダイポールアンテナ1と回路基板2との間隔が狭い場合であっても、回路基板2に形成された導電パターンをダイポールアンテナ1の両端部間の位置で間隙を介して配置された2以上の部分パターンとすることで、受信特性が低下することを効果的に防止することができる。
なお、図11に示すように、ダイポールアンテナ1を回路基板1の水平方向、すなわち、図11における左右方向に配置する場合には、ダイポールアンテナ1の長さ方向が、図11に示す上下方向、すなわち、無線受信機器の垂直方向となる。この場合には、図11に示すように、回路基板2を上側に位置する第1の部分基板26と下側に位置する第2の部分基板27との2つの部分基板とすることで、ダイポールアンテナ1の受信特性の低下を防ぐことができる、上記説明した各実施形態の無線受信機器と同様の効果を得ることができる。
また、ダイポールアンテナ1を回路基板1の水平方向に配置する場合において、回路基板26、27のグランドパターンを、ダイポールアンテナ1から遠い位置に配置された接続線28、または、図示しない低域通過回路部、抵抗回路素子で接続することができる。さらに、上記各各実施形態として示したように、2つの部分基板間の間隙の形状が直線状である必要はないこと、部分基板の分割点の位置が、ダイポールアンテナ1の中間部分である給電点3の位置である必要がないこと、回路基板2を3つ以上の部分基板とすることができることは言うまでもない。
さらに、実施の形態4として図10を用いて示したように、一つの回路基板2に形成された導電パターンを、回路基板2の上下方向に分かれた部分パターンとして形成することもできる。
以上の本発明の無線受信機器の各実施形態の説明においては、導電パターンの例としてグランドパターンと電源パターンの例を用いて説明したが、回路基板にグランド電位、電源電位以外の電位となる幅広の導電パターンが形成されている場合には、この導電パターンをも平衡給電型アンテナの長さ方向において間隙を介して配置された部分パターンとして、アンテナ特性の低下を防ぐことが必要な場合がある。
また、無線受信機器に用いられる回路基板が多層回路基板である場合や、無線受信機器内に何枚かの回路基板が層状に配置されている場合には、全ての層の回路基板に形成された導電パターンが、平衡給電型アンテナの両端部間に位置する間隙を介して配置された2以上の部分パターンとされていることが必要となる。
本発明にかかる無線受信機器は、ダイポールアンテナを回路基板とともに筐体内に収容して機器の構成をコンパクトにすることができるため、信号受信特性の優れた無線受信機器として、ポータブルユースのものをはじめとした各種の無線受信機器として有用である。
1 ダイポールアンテナ(平衡給電型アンテナ)
2 回路基板
3 給電点
2 回路基板
3 給電点
Claims (12)
- 平衡給電型アンテナと、
前記平衡給電型アンテナの長さ方向に平行に配置された回路基板とを備え、
前記回路基板に形成された導電パターンが、前記平衡給電型アンテナの両端部間の位置に、前記平衡給電型アンテナ側の端部からこれと対向する側の端部まで連続して形成された間隙を介して、前記平衡給電型アンテナの長さ方向に配置された2以上の部分パターンからなることを特徴とする無線受信機器。 - 前記回路基板が、前記平衡給電型アンテナの長さ方向に配置された2以上の部分基板から構成されることで、前記導電パターンが前記2以上の部分パターンとなっている請求項1に記載の無線受信機器。
- 前記導電パターンが、グランド電位に接続されるグランドパターンである請求項1または2に記載の無線受信機器。
- 前記2以上の部分パターンが、前記回路基板の前記平衡給電型アンテナより遠い側の半分の領域のみに配置された接続線によって接続されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線受信機器。
- 前記2以上の部分パターンが、低域通過回路部によって接続されている請求項3に記載の無線受信機器。
- 前記低域通過回路部が、前記平衡給電型アンテナで受信する信号の周波数帯域成分を透過させない請求項5に記載の無線受信機器。
- 前記2以上の部分パターンが、抵抗回路素子によって接続されている請求項3に記載の無線受信機器。
- 前記平衡給電型アンテナが、前記回路基板の延長上の位置に配置されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の無線受信機器。
- 前記平衡給電型アンテナが、機器の使用時において前記回路基板の上方に配置されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の無線受信機器。
- 前記平衡給電型アンテナが、機器の使用時において前記回路基板の側方に配置されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の無線受信機器。
- 前記平衡給電型アンテナが、ダイポールアンテナである請求項1〜10のいずれか1項に記載の無線受信機器。
- 前記平衡給電型アンテナが、フォールデッドダイポールアンテナである請求項1〜10のいずれか1項に記載の無線受信機器。
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