JPH11260910A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH11260910A
JPH11260910A JP10060769A JP6076998A JPH11260910A JP H11260910 A JPH11260910 A JP H11260910A JP 10060769 A JP10060769 A JP 10060769A JP 6076998 A JP6076998 A JP 6076998A JP H11260910 A JPH11260910 A JP H11260910A
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JP
Japan
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region
semiconductor
element isolation
type
semiconductor layer
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JP10060769A
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English (en)
Inventor
Akio Ishikawa
明夫 石川
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CMOS構造において、集積度の高い素子分
離法を提供する。 【解決手段】 P領域101及びN領域102に形成さ
れた複数のMOSトランジスタ103、104をトレン
チ型素子分離構造105,106により電気的に分離す
るとともに、P領域101とN領域102との間をフィ
ールド酸化膜114で電気的に分離し、ゲート電極11
0、111を直接接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、特にDRAMやEEPROM等の半
導体装置の素子分離を行うために用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】半導体装置においては、素子の微細化に
伴って、素子分離方法が製造技術上の重要課題の一つに
なっている。従来の素子分離法としては、一般に選択酸
化法(LOCOS法)として知られている方法が広く用
いられてきた。しかし、LOCOS法により素子分離を
行うとバーズビークが発生してトランジスタ等の素子を
形成するための面積が制限されるため、近年の半導体装
置の高集積化の要求に対応することが困難である。
【0003】そこで、バーズビークが発生しない素子分
離方法として、半導体基板の素子分離領域に所定深さの
溝を形成し、この溝内に絶縁物を埋め込むことで素子分
離構造を形成する、所謂トレンチ素子分離法が提案され
ている。この手法によれば、素子分離領域の溝をドライ
エッチングにより形成するため、バーズビークの発生す
る余地はなく、微細且つ複雑な形状の素子分離構造を形
成することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のLOCOS法と
トレンチ素子分離法とを同一の半導体基板上の素子分離
を行う際に併用した具体例が、特開平7−111288
号公報や特開平9−172007号公報に開示されてい
る。これらの技術によれば、LOCOS法とトレンチ素
子分離法とを、形成する半導体素子に応じて適宜適用し
て、製造工程の削減や素子分離特性の向上を図ることが
できる。
【0005】しかしながらこの場合、LOCOS法とト
レンチ素子分離法の利点を適所に適用させることはでき
るものの、例えば1Gビット以降の高集積DRAM実現
のためのような近時の要請である半導体素子の更なる微
細化や半導体素子の重要な特性である動作速度の更なる
向上を十分に達成できるとは言い難い。
【0006】そこで、本発明の目的は、LOCOS法に
よるフィールド酸化膜とトレンチ素子分離法によるトレ
ンチ型素子分離構造を半導体素子の素子分離に併用する
とともに、半導体素子或いは回路素子の高集積化や動作
速度の十分な向上を図り、更なる信頼性の向上を実現す
る半導体装置及びその製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置は、半導体基体上に絶縁層を介
して半導体層が設けられてなるSOI構造半導体基板に
構成され、互いに異なる電位に固定された第1導電型の
第1の素子領域と第2導電型の第2の素子領域とが前記
半導体層の表面部に隣接して形成され、前記第1の素子
領域及び前記第2の素子領域の少なくともいずれか一方
に前記第1及び第2の素子領域とは逆導電型のソース/
ドレインを有する複数のトランジスタが形成された半導
体装置であって、前記複数のトランジスタが第1の素子
分離構造により互いに電気的に分離されているととも
に、前記第1の素子領域と前記第2の素子領域とが第2
の素子分離構造により電気的に分離されており、少なく
とも前記第1の素子分離構造が前記絶縁層に達する素子
分離用絶縁膜を有して構成されている。
【0008】本発明の半導体装置の一態様においては、
前記第1の素子領域に形成されたトランジスタのゲート
電極と前記第2の素子領域に形成されたトランジスタの
ゲート電極とが、前記第2の素子分離構造上において直
接接続されている。
【0009】本発明の半導体装置の一態様においては、
第1導電型の第3の素子領域と、この第3の素子領域に
包含され且つ電源電位とは逆電位に固定された第2導電
型の第4の素子領域とが前記半導体層の表面部に更に形
成されており、前記第3の素子領域と前記第4の素子領
域とが第3の素子分離構造により電気的に分離されてい
る。
【0010】本発明の半導体装置の一態様においては、
前記第3の素子領域に形成されたトランジスタのゲート
電極と前記第4の素子領域に形成されたトランジスタの
ゲート電極とが、前記第3の素子分離構造上において直
接接続されている。
【0011】本発明の半導体装置の一態様においては、
前記第1及び第2の素子分離構造がそれぞれ前記半導体
層の素子分離領域に形成された溝内に素子分離用絶縁膜
が充填されてなるトレンチ型素子分離構造或いは前記半
導体層の素子分離領域にLOCOS法により素子分離用
絶縁膜が形成されてなるフィールド酸化膜である。
【0012】本発明の半導体装置は、半導体基体上に絶
縁層を介して半導体層が設けられ、当該半導体層の表面
に複数の素子領域が形成されてなる半導体装置であっ
て、前記素子領域同士及び前記素子領域と前記半導体基
板との境界部分のみがそれぞれ前記絶縁層に達する素子
分離用絶縁膜を有する第1の素子分離構造により電気的
に分離されており、それ以外の素子分離が第2の素子分
離構造によりなされており、前記第1及び第2の素子分
離構造がそれぞれ前記半導体層の素子分離領域に形成さ
れた溝内に素子分離用絶縁膜が充填されてなるトレンチ
型素子分離構造或いは前記半導体層の素子分離領域にL
OCOS法により素子分離用絶縁膜が形成されてなるフ
ィールド酸化膜である。
【0013】本発明の半導体装置は、半導体基体上に絶
縁層を介して半導体層が設けられ、第1導電型チャネル
のトランジスタが形成された第1の領域と、第1及び第
2導電型チャネルのトランジスタが共に形成された第2
の領域とを有する半導体装置であって、前記第1の領域
が前記絶縁層に達する素子分離用絶縁膜を有する第1の
素子分離構造で、前記第2の領域が第2の素子分離構造
でそれぞれ素子分離されており、前記第1及び第2の素
子分離構造がそれぞれ前記半導体層の素子分離領域に形
成された溝内に素子分離用絶縁膜が充填されてなるトレ
ンチ型素子分離構造或いは前記半導体層の素子分離領域
にLOCOS法により素子分離用絶縁膜が形成されてな
るフィールド酸化膜である。
【0014】本発明の半導体装置の一態様においては、
前記第1の領域がメモリセル領域であり、前記第2の領
域が周辺回路領域である。
【0015】本発明の半導体装置は、半導体基体上に絶
縁層を介して半導体層が設けられてなるSOI構造半導
体基板と、前記半導体層の主表面内で前記絶縁層に達す
る素子分離用絶縁膜を有する第1の素子分離構造と、前
記半導体層に画定された第1の導電型の第1の半導体領
域と、前記半導体層に画定された第2の導電型の第2の
半導体領域とを備え、前記第1及び第2の半導体領域の
間に、前記半導体層の素子分離領域に形成された溝内に
素子分離用絶縁膜が充填されてなるトレンチ型素子分離
構造或いは前記半導体層の素子分離領域にLOCOS法
により素子分離用絶縁膜が形成されてなるフィールド酸
化膜である前記第1の素子分離構造が形成され、それに
より前記第1及び第2の半導体領域が相互に分離されて
いる。
【0016】本発明の半導体装置の一態様においては、
前記第1の半導体領域内の第1の回路素子と前記第2の
半導体領域内の第2の回路素子とを電気的に接続するた
め前記半導体層の主表面の上方に形成された接続導体を
有し、この接続導体が前記第1及び第2の半導体領域間
を横断するようにして前記第1の素子分離構造上を延び
て存在している。
【0017】本発明の半導体装置の一態様においては、
前記第1の半導体領域内には複数個の第1の回路素子が
形成され、これら複数個の第1の回路素子を相互に分離
するため前記第1の半導体領域内の前記半導体層の主表
面に第2の素子分離構造が形成されるとともに、前記第
2の半導体領域内には複数個の第2の回路素子が形成さ
れ、これら複数個の第2の回路素子を相互に分離するた
め前記第2の半導体領域内の前記半導体層の主表面に第
3の素子分離構造が形成されており、前記第2及び第3
の素子分離構造がそれぞれ前記半導体層の素子分離領域
に形成された溝内に素子分離用絶縁膜が充填されてなる
トレンチ型素子分離構造或いは前記半導体層の素子分離
領域にLOCOS法により素子分離用絶縁膜が形成され
てなるフィールド酸化膜である。
【0018】本発明の半導体装置の一態様においては、
前記第1及び第2の半導体領域が前記半導体層の異なる
部分に形成されたP導電型領域及びN導電型領域であ
り、前記第1の回路素子がNMOSトランジスタを含
み、前記第2の回路素子がPMOSトランジスタを含
み、前記NMOSトランジスタ及びPMOSトランジス
タのゲートが、前記P導電型領域及びN導電型領域間を
横断するようにして前記第1の素子分離構造上を延びて
存在し、接続導体により相互に電気的に接続されてい
る。
【0019】本発明の半導体装置の一態様においては、
前記第1及び第2の半導体領域が前記半導体層の異なる
部分に形成されたP導電型領域及びN導電型領域であ
り、前記第1の回路素子がメモリセルのアレイ及びNM
OSトランジスタを含み、前記第2の回路素子がPMO
Sトランジスタを含み、前記NMOSトランジスタ及び
PMOSトランジスタのゲートが、前記P導電型領域及
びN導電型領域間を横断するようにして前記第1の素子
分離構造上を延びて存在し、接続導体により相互に電気
的に接続されてメモリセルアレイのための周辺回路を構
成している。
【0020】本発明の半導体装置は、半導体基体上に絶
縁層を介して半導体層が設けられてなるSOI構造半導
体基板と、前記半導体層の主表面内で前記絶縁層に達す
る素子分離用絶縁膜を有する第1、第2及び第3の素子
分離構造と、前記半導体層に画定された第1の導電型の
第1の半導体領域と、前記半導体層に画定された第2の
導電型の第2の半導体領域と、前記半導体層に画定され
た第2の導電型の第3の半導体領域と、前記半導体層に
画定された第1の導電型の第4の半導体領域とを備え、
前記第1及び第2の半導体領域の間、前記第2及び第3
の半導体領域の間及び前記第3及び第4の半導体領域の
間に、前記半導体層の素子分離領域に形成された溝内に
素子分離用絶縁膜が充填されてなるトレンチ型素子分離
構造或いは前記半導体層の素子分離領域にLOCOS法
により素子分離用絶縁膜が形成されてなるフィールド酸
化膜である前記第1の素子分離構造、前記第2の素子分
離構造及び前記第3の素子分離構造がそれぞれ形成さ
れ、それにより前記第1及び第2の半導体領域、前記第
2及び第3の半導体領域及び前記第3及び第4の半導体
領域がそれぞれ相互に分離されている。
【0021】本発明の半導体装置の一態様においては、
前記第1の半導体領域内には複数個の第1の回路素子が
形成され、これら複数個の第1の回路素子を相互に分離
するため前記第1の半導体領域内の前記半導体層の主表
面に第4の素子分離構造が形成されており、前記第2の
半導体領域内には複数個の第2の回路素子が形成され、
これら複数個の第2の回路素子を相互に分離するため前
記第2の半導体領域内の前記半導体層の主表面に第5の
素子分離構造が形成されており、前記第3の半導体領域
内には複数個の第3の回路素子が形成され、これら複数
個の第3の回路素子を相互に分離するため前記第3の半
導体領域内の前記半導体層の主表面に第6の素子分離構
造が形成されており、前記第4、第5及び第6の素子分
離構造がそれぞれ前記半導体層の素子分離領域に形成さ
れた溝内に素子分離用絶縁膜が充填されてなるトレンチ
型素子分離構造或いは前記半導体層の素子分離領域にL
OCOS法により素子分離用絶縁膜が形成されてなるフ
ィールド酸化膜である。
【0022】本発明の半導体装置の一態様においては、
前記第1の半導体領域内の前記第1の回路素子と前記第
2の半導体領域内の前記第2の回路素子とを電気的に接
続するため前記半導体層の主表面の上方に形成された第
1の接続導体と、前記第3の半導体領域内の前記第3の
回路素子と前記第4の半導体領域内の前記第4の回路素
子とを電気的に接続するため前記半導体層の主表面の上
方に形成された第2の接続導体とを有し、前記第1の接
続導体は、前記第1及び第2の半導体領域間の接合を横
断するようにして前記第1の素子分離構造の上を延びて
存在し、前記第2の接続導体は、前記第3及び第4の半
導体領域間の接合を横断するようにして前記第3の素子
分離構造膜の上を延びて存在している。
【0023】本発明の半導体装置の一態様においては、
前記第1の半導体領域内には不揮発性メモリセルのアレ
イ及び第1のNMOSトランジスタが形成され、前記第
2の半導体領域内には第1のPMOSトランジスタが形
成され、前記第3の半導体領域内には第2のPMOSト
ランジスタが形成され、前記第4の半導体領域内には第
2のNMOSトランジスタが形成され、前記第1のNM
OSトランジスタ及び前記第1のPMOSトランジスタ
のゲートは、前記第1及び第2の半導体領域間の接合を
横断するようにして前記第1のフィールド酸化膜の上を
延びて存在している第1の接続導体により相互に電気的
に分離され、前記第2のNMOSトランジスタ及び前記
第2のPMOSトランジスタのゲートは、前記第3及び
第4の半導体領域間の接合を横断するようにして前記第
3のフィールド酸化膜の上を延びて存在している第2の
接続導体により相互に電気的に分離されている。
【0024】本発明の半導体装置は、半導体基体上に絶
縁層を介して半導体層が設けられてなるSOI構造半導
体基板と、それぞれ前記半導体層の主表面内で前記絶縁
層に達する素子分離用絶縁膜を有する第1の素子分離構
造及び複数個の第2の素子分離構造と、前記半導体層に
画定されメモリセルアレイ部を形成し第1の導電型をも
つ第1の半導体領域と、前記半導体層に画定され周辺回
路部を形成する複数個の第2の半導体領域とを有し、前
記第1の半導体領域上において相互間に設けられた第3
の素子分離構造により相互に分離されてメモリセルアレ
イ部内にメモリセルが形成され、前記複数個の第2の半
導体領域のうちの1つは、第2の導電型をもち前記第1
の半導体領域に前記第1の素子分離構造を介して隣接す
るように配置されて、それにより前記第1の半導体領域
及び前記1つの第2の半導体領域が相互に分離され、前
記複数個の第2の半導体領域は、前記第1及び第2の導
電型の1つをもち、隣接する前記第2の半導体領域に前
記第2の素子分離構造を介して隣接するように配置され
て、それにより前記第2の半導体領域が相互に分離され
ており、前記第1及び第2の素子分離構造が、それぞれ
前記半導体層の素子分離領域に形成された溝内に素子分
離用絶縁膜が充填されてなるトレンチ型素子分離構造或
いは前記半導体層の素子分離領域にLOCOS法により
素子分離用絶縁膜が形成されてなるフィールド酸化膜で
ある。
【0025】本発明の半導体装置の一態様においては、
前記第1の半導体領域内の前記メモリセルアレイ部がD
RAMのメモリセルを含む。
【0026】本発明の半導体装置の一態様においては、
前記第1の半導体領域内の前記メモリセルアレイ部が不
揮発性メモリのメモリセルを含む。
【0027】本発明の半導体装置は、半導体基体上に絶
縁層を介して半導体層が設けられてなるSOI構造半導
体基板と、前記半導体層の主表面内で前記絶縁層に達す
る素子分離用絶縁膜を有する第1の素子分離構造と、前
記半導体層に画定されメモリセルアレイ部を形成し第1
の導電型をもつ第1の半導体領域と、前記半導体層に画
定され周辺回路部を形成する第2の半導体領域と、前記
半導体基板の前記第2の半導体領域内に形成された複数
個の第2の素子分離構造とを有し、前記第1の半導体領
域上において相互間に設けられた第3の素子分離構造に
より相互に分離されてメモリセルアレイ部にメモリセル
が形成され、前記第2の半導体領域は、前記第1の半導
体領域に前記第1の素子分離構造を介して隣接するよう
に配置されて、それにより前記第1の半導体領域及び前
記第2の半導体領域が相互に分離されており、前記第
1、第2及び第3の素子分離構造が、それぞれ前記半導
体層の素子分離領域に形成された溝内に素子分離用絶縁
膜が充填されてなるトレンチ型素子分離構造或いは前記
半導体層の素子分離領域にLOCOS法により素子分離
用絶縁膜が形成されてなるフィールド酸化膜である。
【0028】本発明の半導体装置の一態様においては、
前記第1の半導体領域内の前記メモリセルアレイ部がD
RAMのメモリセルを含む。
【0029】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基体上に絶縁層を介して半導体層が設けられてなるSO
I構造半導体基板を用いた半導体装置の製造方法であっ
て、第1の導電型の第1の半導体領域と複数個の第2の
半導体領域とを前記半導体層に画定し、前記第2の半導
体領域の1つを第2の導電型とするとともに前記第1の
半導体領域に対して前記半導体層の主表面に終端する第
1の接合を形成するように配置し、前記第2の半導体領
域を前記第1及び第2の導電型のうちの1つとするとと
もに隣接する前記第2の半導体領域に対して前記半導体
層の主表面に終端する第2の接合を形成するように配置
する工程と、前記半導体層の上にマスクパターンを形成
し、このマスクパターンを用いて前記半導体層の前記第
1の半導体領域の少なくとも1つの素子分離領域に溝を
形成した後、前記溝内に素子分離用絶縁膜を充填してト
レンチ型素子分離構造を形成する工程と、前記マスクパ
ターンを今度は酸化防止膜として再び用い、前記半導体
層の主表面において前記第1の接合を分断するように第
1のフィールド酸化膜を、また前記半導体層の主表面に
おいて前記第2の接合を分断するように複数個の第2の
フィールド酸化膜を形成する工程と、前記第1の半導体
領域に第1の回路素子を、また前記第2の半導体領域に
第2の回路素子を形成する工程とを有する。
【0030】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基体上に絶縁層を介して半導体層が設けられてなるSO
I構造半導体基板を用いた半導体装置の製造方法であっ
て、第1の導電型の第1の半導体領域と第2の導電型の
第2の半導体領域とをこれら第1及び第2の半導体領域
の間に前記半導体層の主表面に終端する接合を形成する
ように前記半導体層内に画定する工程と、前記半導体層
の主表面において前記接合を分断するように第1の素子
分離構造を、続いて前記半導体層の前記第2の半導体領
域内に複数個の第2の素子分離構造を形成する工程と、
前記半導体層の前記第1の半導体領域に第1の回路素子
を、また前記第2の半導体領域に第2の回路素子を形成
する工程とを有し、前記第1及び第2の素子分離構造
を、それぞれ前記半導体層の素子分離領域に形成された
溝内に素子分離用絶縁膜が充填されてなるトレンチ型素
子分離構造或いは前記半導体層の素子分離領域にLOC
OS法により素子分離用絶縁膜が形成されてなるフィー
ルド酸化膜として形成する。
【0031】
【作用】本発明においては、半導体基板としてSOI構
造半導体基板を用い、異なる導電領域同士をフィールド
酸化膜で素子分離し、他の領域をトレンチ型素子分離構
造で素子分離したので、素子分離をそれぞれの領域に適
した短い幅で行うことができ、半導体装置をより高集積
化且つ高速動作化することができる。
【0032】また、本発明においては、異なる導電領域
同士を素子分離するフィールド酸化膜上において例えば
CMOS回路を構成するゲート電極同士を直接接続した
ので、製造工程数が減少するとともに配線接続の信頼性
が向上する。
【0033】本発明においては、例えばDRAMメモリ
セル領域のように比較的広い領域に同一導電型のMOS
トランジスタだけが存在する領域をトレンチ型素子分離
構造で素子分離し、DRAMの周辺回路領域のようにC
MOS回路が形成された領域をフィールド絶縁膜で素子
分離するのが効果的である。
【0034】本発明においては、選択酸化によるフィー
ルド酸化膜を用いた素子分離構造を有する領域と、素子
分離用溝を用いた素子分離構造を有する領域とを形成し
ているので、夫々の素子分離構造が適している領域にこ
れらの素子分離構造を適用することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明をいくつかの好まし
い実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
【0036】最初に、本発明の第1の実施形態による、
CMOS回路を含む半導体装置を、その模式的な平面図
である図1及び当該図1中の破線A−A’に沿った断面
図である図2に基づいて説明する。第1の実施形態の半
導体装置は、単結晶シリコン半導体基板部21の上に埋
め込み酸化膜22を介して単結晶シリコン半導体層23
が設けられたSOI構造基板100上に形成されてい
る。このSOI構造基板100は、いわゆる貼り合わせ
基板で良く、単結晶シリコン半導体基板部21の表面に
熱酸化処理を施して埋め込み酸化膜22を30nm程度
の膜厚に形成し、この埋め込み酸化膜22の上に単結晶
シリコン半導体基板を貼り合わせ、この単結晶半導体基
板の全面を研磨又はエッチングして膜厚を例えば50n
m程度に調整して単結晶シリコン半導体層23を形成す
る。なお、いわゆるSIMOXにより、単結晶シリコン
半導体基板内に埋め込み酸化膜が形成されてなるSOI
構造基板を用いても良い。
【0037】主表面をもつSOI構造基板100の単結
晶シリコン半導体層23内には、共通電位または接地電
位Veeに固定されたP型領域101と、電源電位Vcc
固定したN型領域102とが形成されている。P型領域
101にはN型MOSトランジスタ103が形成されて
おり、N型領域102にはP型MOSトランジスタ10
4が形成されている。
【0038】N型MOSトランジスタ103は、P型領
域101上にゲート酸化膜132を介して形成されたリ
ンドープ多結晶シリコン膜からなる膜厚100〜300
nm程度のゲート電極110と、ゲート電極110の両
側のP型領域101表面内に形成されたソース・ドレイ
ンとなる一対のN型不純物拡散層120(図1には、そ
の一方だけが示されている)とを有している。なお、図
1に各一対のN型不純物拡散層120の一方を示してい
るのは、図2はゲート電極110に平行した断面図であ
るので、他の1つのN型不純物拡散層120は図2に現
れないからである。後述するP型不純物拡散層122に
ついても同様である。
【0039】また、N型MOSトランジスタ103は、
単結晶シリコン半導体層23に埋め込み酸化膜22に達
するように形成された溝24内にシリコン酸化膜25が
埋め込まれてなるトレンチ型素子分離構造105により
分離されている。このトレンチ型素子分離構造105に
より、隣接するN型MOSトランジスタ103間を互い
に電気的に分離することができる。
【0040】P型MOSトランジスタ104は、N型領
域102上にゲート酸化膜132を介して形成されたリ
ンドープ多結晶シリコン膜からなる膜厚100〜300
nm程度のゲート電極111と、ゲート電極111の両
側のN型領域102表面部に形成されたソース・ドレイ
ンとなる一対のP型不純物拡散層122(図2には、そ
の一方だけが表されている)とを有している。
【0041】また、P型MOSトランジスタ104は、
ゲート電極111と直交するパターンをもち、単結晶シ
リコン半導体層23に埋め込み酸化膜22に達するよう
に形成された溝26内にシリコン酸化膜27が埋め込ま
れてなるトレンチ型素子分離構造106により分離され
ている。このトレンチ型素子分離構造106により、隣
接するP型MOSトランジスタ104間を互いに電気的
に分離することができる。
【0042】このように、本実施形態の半導体装置は、
SOI構造半導体基板100の単結晶シリコン半導体層
23にP型領域101及びN型領域102が設けられ、
P型領域101に形成された複数のN型MOSトランジ
スタ103及びN型領域102に形成された複数のP型
MOSトランジスタ104が、LOCOS法のようにバ
ーズビークが発生しないトレンチ型素子分離構造により
互いに電気的に分離されている。従って、各領域10
1、102の活性領域をLOCOS法で素子分離したと
きに比べて大きくとることができて、より高密度にMO
Sトランジスタ103、104を形成できるようにな
る。つまり、CMOS構造を有する半導体装置を高集積
化できるようになる。また、SOI構造シリコン基板1
00を用いることに加えて、素子分離にトレンチ型素子
分離構造を用いた箇所ではLOCOS法のように大きな
段差が形成されず平坦化が容易となって更なる高集積化
が可能となるとともに、MOSトランジスタ103、1
04を高速動作させることができるようになる。
【0043】また、本実施形態の半導体装置では、P型
領域101とN型領域102とに跨がってフィールド酸
化膜114を形成している。そして、フィールド酸化膜
114は単結晶シリコン半導体層23下の埋め込み酸化
膜22に達するように形成されており、十分な膜厚のフ
ィールド酸化膜114を形成することにより、P型領域
101とN型領域102とを電気的に分離している。つ
まり、フィールド酸化膜114により十分な絶縁がなさ
れているため、このフィールド酸化膜114上に形成さ
れた配線(例えばゲート電極110、111)の電位が
変わってもフィールド酸化膜114下にチャネルが形成
されて寄生トランジスタが動作することがない。従っ
て、従来のようにP型領域に比較的高濃度のP型不純物
拡散層を形成しなくとも、P型領域101とN型領域1
02との間を電気的に分離できるようになって、素子分
離のために必要な幅を従来に比べて大幅に低下させるこ
とができる。よって、CMOS構造を有する半導体装置
をより高集積化できるようになる。
【0044】また、本実施形態の半導体装置では、隣接
しているP型領域101内にもN型領域102内にも各
領域の電位を固定するための電圧が加えられるアクティ
ブ領域が形成されないため、N型MOSトランジスタ1
03のゲート電極110と、P型MOSトランジスタ1
04のゲート電極111とを、フィールド酸化膜114
上を延在する導体により直接接続(つまり、2つのゲー
ト電極110、111を一体に形成)してCMOS回路
を構成することができる。従って、2つのゲート電極1
10、111を引出し電極等を介して間接的に接続する
というような煩雑な工程が不要となる。また、多層配線
となる個所が減少するため配線接続の信頼性が向上す
る。なお、図2においては、図示しない電源手段により
接地電位V ee及び電源電位Vccを供給している。
【0045】以上説明したように、本実施形態の半導体
装置は、半導体基板としてSOI構造基板100を用
い、P型領域101及びN型領域102に夫々形成され
た複数のMOSトランジスタ103、104を互いに電
気的に分離するためにトレンチ型素子分離構造を用いる
とともに、2つの領域101、102を互いに電気的に
分離するためにフィールド酸化膜114を用いたことに
より、領域101、102内及び各領域境界部位の夫々
において最も素子分離のために必要な面積を削減するこ
とができる。従って、MOSトランジスタ103、10
4をより高い密度で形成することができるようになっ
て、更なる半導体装置の高集積化に寄与することができ
るようになる。
【0046】なお、図1及び図2に示したような半導体
装置を製造するには、先ず、2つの領域101、102
をイオン注入法により夫々形成した後、シリコン窒化膜
を形成し、このシリコン窒化膜にフォトリソグラフィー
及びそれに続くドライエッチングを施して、マスクを形
成する。このマスクをエッチングマスクとして、溝24
を形成し、CVD法により溝24を充填するようにシリ
コン酸化膜25を形成し、このシリコン酸化膜に化学機
械研磨(CMP)を施してトレンチ型素子分離構造10
5,106を形成する。続いて、シリコン窒化膜からな
る前記マスクを利用して、LOCOS法によりフィール
ド酸化膜114を形成する。そして、CVD法等により
ゲート電極110、111を一体的にパターン形成す
る。
【0047】また、本実施形態では、P型領域101と
N型領域102との素子分離に、フィールド酸化膜11
4を用いたが、その代わりに、埋め込み酸化膜22に達
するように単結晶シリコン半導体層23に形成された溝
がシリコン酸化膜で充填されてなるトレンチ型素子分離
構造を形成してもよい。
【0048】次に、本発明の第2の実施形態による半導
体装置を、その模式的な平面図である図3及び当該図3
中の破線B−B’に沿った断面図である図4に基づいて
説明する。本実施形態は、周辺回路領域にCMOS回路
を有するDRAMに本発明を適用したものである。
【0049】第2の実施形態の半導体装置は、第1の実
施形態の場合と同様に、単結晶シリコン半導体基板部3
1の上に埋め込み酸化膜32を介して単結晶シリコン半
導体層23が設けられたSOI構造基板200上に形成
されている。このSOI構造基板200は、いわゆる貼
り合わせ基板で良く、単結晶シリコン半導体基板部31
の表面に熱酸化処理を施して埋め込み酸化膜32を30
nm程度の膜厚に形成し、この埋め込み酸化膜32の上
に単結晶シリコン半導体基板を貼り合わせ、この単結晶
半導体基板の全面を研磨又はエッチングして膜厚を例え
ば50nm程度に調整して単結晶シリコン半導体層33
を形成する。なお、いわゆるSIMOXにより、単結晶
シリコン半導体基板内に埋め込み酸化膜が形成されてな
るSOI構造基板を用いても良い。
【0050】主表面をもつSOI構造基板200の単結
晶シリコン半導体層33内には、共通電位または接地電
位Veeに固定されたP型領域201と、電源電位Vcc
固定されたN型領域202とが形成されている。N型領
域202には周辺回路を構成するP型MOSトランジス
タ204が形成されている。P型領域201には、周辺
回路領域を構成するN型MOSトランジスタ203が形
成されているとともに、メモリセルアレイを構成するD
RAMメモリセル241が形成されている。DRAMメ
モリセル241は、層間絶縁膜248上に形成され且つ
多結晶シリコン膜からなる下部電極242と、下部電極
242を被覆するONO膜からなる容量誘電体膜243
と、多結晶シリコン膜からなる上部電極244とからな
るキャパシタ245、及び、下部電極242と接触する
不純物拡散層246をソース・ドレインの一方とするN
型MOSトランジスタ247とから構成されている。な
お、図4のメモリセルアレイ領域は不純物拡散層246
部分での断面図であるため、メモリセル241を構成す
るMOSトランジスタ247のゲート電極は図示されて
いない。
【0051】N型MOSトランジスタ203は、P型領
域201上にゲート酸化膜232を介して形成されたリ
ンドープ多結晶シリコン膜からなる膜厚100〜300
nm程度のゲート電極210と、ゲート電極210の両
側のP型領域201表面内に形成されたソース・ドレイ
ンとなる一対のN型不純物拡散層220(図2には、そ
の一方だけが表されている)とを有している。なお、図
4には説明の都合上、一対のN型不純物拡散層220の
一方を示したが、図2の周辺回路領域はゲート電極21
0に平行した断面図であるので、他の1つのN型不純物
拡散層220は図4に表れない。後述するP型不純物拡
散層222についても同様である。なお、図4では、ゲ
ート電極210を明示するためにその周囲の層間絶縁膜
248を除去された様子が示されている。
【0052】また、N型MOSトランジスタ203、2
47は、ゲート電極210と直交するパターンをもつ溝
34内にシリコン酸化膜35が充填されてなるトレンチ
型素子分離構造205により分離されている。これによ
り、隣接するN型MOSトランジスタ203、247間
を互いに電気的に分離することができる。
【0053】P型MOSトランジスタ204は、N型領
域202上にゲート酸化膜232を介して形成されたリ
ンドープ多結晶シリコン膜からなる膜厚100〜300
nm程度のゲート電極211と、ゲート電極211の両
側のN型領域202表面部に形成されたソース・ドレイ
ンとなる一対のP型不純物拡散層222(図4には、そ
の一方だけが表されている)とを有している。
【0054】また、P型MOSトランジスタ204は、
ゲート電極211と直交するパターンをもつ溝36内に
シリコン酸化膜37が充填されてなるトレンチ型素子分
離構造206により素子分離されている。これにより、
隣接するP型MOSトランジスタ204間を互いに電気
的に分離することができる。
【0055】このように、本実施形態のDRAMは、S
OI構造半導体基板200の単結晶シリコン半導体層3
3にP型領域201及びN型領域202が設けられ、P
型領域201に形成された複数のN型MOSトランジス
タ203、247及びN型領域202に形成された複数
のP型MOSトランジスタ204が、LOCOS法のよ
うにバーズビークが発生しないトレンチ型素子分離構造
により互いに電気的に分離されている。従って、各領域
201、202の活性領域をLOCOS法で素子分離し
たときに比べて大きくとることができて、より高密度に
MOSトランジスタ203、204、247を形成でき
るようになる。つまり、CMOS構造を有するDRAM
を高集積化できるようになる。また、SOI構造シリコ
ン基板200を用いることに加えて、素子分離にトレン
チ型素子分離構造を用いた箇所ではLOCOS法のよう
に大きな段差が形成されず平坦化が容易となって更なる
高集積化が可能となるとともに、MOSトランジスタ2
03、204、247を高速動作させることができ且つ
キャパシタ241の容量が小さくても動作可能となる。
【0056】また、本実施形態のDRAMでは、P型領
域201とN型領域202とに跨がってフィールド酸化
膜214を形成している。そして、フィールド酸化膜2
14は単結晶シリコン半導体層33下の埋め込み酸化膜
32に達するように形成されており、十分な膜厚のフィ
ールド酸化膜214を形成することにより、P型領域2
01とN型領域202とを電気的に分離している。つま
り、フィールド酸化膜214の膜厚により十分な絶縁が
なされているため、このフィールド酸化膜214上に形
成された配線(例えばゲート電極210、211)の電
位が変わってもフィールド酸化膜214下にチャネルが
形成されて寄生トランジスタが動作することがない。従
って、従来のようにP型領域に比較的高濃度のP型不純
物拡散層を形成しなくとも、P型領域201とN型領域
202との間を電気的に分離できるようになって、素子
分離のために必要な幅を従来に比べて大幅に低下させる
ことができる。よって、CMOS構造を有するDRAM
をより高集積化できるようになる。
【0057】また、本実施形態のDRAMでは、隣接し
ているP型領域201内にもN型領域層202内にも各
領域の電位を固定するための電圧が加えられるアクティ
ブ領域が形成されないため、N型MOSトランジスタ2
03のゲート電極210と、P型MOSトランジスタ2
04のゲート電極211とを、フィールド酸化膜214
上を延在する導体により直接接続(つまり、2つのゲー
ト電極210、211を一体に形成)してCMOS回路
を構成することができる。従って、2つのゲート電極2
10、211を引出し電極等を介して間接的に接続する
というような煩雑な工程が不要となる。また、多層配線
となる個所が減少するため配線接続の信頼性が向上す
る。なお、図4においては、図示しない電源手段により
接地電位V ee及び電源電位Vccを供給している。
【0058】以上説明したように、本実施形態のDRA
Mは、半導体基板としてSOI構造基板200を用い、
P型領域201及びN型領域202に夫々形成された複
数のMOSトランジスタ203、204、247を互い
に電気的に分離するためにトレンチ型素子分離構造を用
いるとともに、2つの領域201、202を互いに電気
的に分離するためにフィールド酸化膜214を用いたこ
とにより、領域201、202内及び境界領域の夫々に
おいて最も素子分離のために必要な面積を削減すること
ができる。従って、MOSトランジスタ203、20
4、247をより高い密度で形成することができるよう
になって、DRAMの高集積化に寄与することができる
ようになる。
【0059】なお、本実施形態では、P型領域201と
N型領域202との素子分離に、フィールド酸化膜21
4を用いたが、その代わりに、埋め込み酸化膜32に達
するように単結晶シリコン半導体層33に形成された溝
がシリコン酸化膜で充填されてなるトレンチ型素子分離
構造を形成してもよい。
【0060】次に、本発明の第3の実施形態による一括
消去型EEPROM(フラッシュメモリ)を、その模式
的な断面図である図5に基づいて説明する。本実施形態
は、周辺回路領域にCMOS回路を有するフラッシュメ
モリに本発明を適用したものである。
【0061】第3の実施形態の半導体装置は、第1の実
施形態の場合と同様に、単結晶シリコン半導体基板部4
1の上に埋め込み酸化膜42を介して単結晶シリコン半
導体層43が設けられたSOI構造基板300上に形成
されている。このSOI構造基板300は、いわゆる貼
り合わせ基板で良く、単結晶シリコン半導体基板部41
の表面に熱酸化処理を施して埋め込み酸化膜42を30
nm程度の膜厚に形成し、この埋め込み酸化膜32の上
に単結晶シリコン半導体基板を貼り合わせ、この単結晶
半導体基板の全面を研磨又はエッチングして膜厚を例え
ば50nm程度に調整して単結晶シリコン半導体層33
を形成する。なお、いわゆるSIMOXにより、単結晶
シリコン半導体基板内に埋め込み酸化膜が形成されてな
るSOI構造基板を用いても良い。
【0062】主表面をもつSOI構造基板300の単結
晶シリコン半導体層43内には共通電位または接地電位
eeに固定されたP型領域301と、電源電位Vccに固
定されたN型領域302とが形成されている。N型領域
302には周辺回路を構成するP型MOSトランジスタ
304が形成されている。P型領域301には、周辺回
路を構成するN型MOSトランジスタ303が形成され
ているとともに、メモリセルアレイを構成するフラッシ
ュメモリのスタックゲート型メモリセル341が形成さ
れている。
【0063】メモリセル341は、P型領域301上に
トンネル酸化膜349を介して形成された多結晶シリコ
ン膜からなる浮遊ゲート342と、浮遊ゲート342を
被覆するONO膜からなる誘電体膜343と、多結晶シ
リコン膜からなる制御ゲート344とからなる複合ゲー
ト構造345を有し、浮遊ゲート342の両側のP型領
域301表面内に形成された一対のN型不純物拡散層3
46(図5にはその一方のみが示されている)をソース
・ドレインとするN型MOSトランジスタである。な
お、図5において、一対のN型不純物拡散層346の一
方のみが示されているのは、図5は複合ゲート構造34
5に沿った断面図であるので、実際にはN型不純物拡散
層346は図5に現れないからである。後述するN型不
純物拡散層320及びP型不純物拡散層322について
も同様である。
【0064】N型MOSトランジスタ303は、P型領
域301上にゲート酸化膜332を介して形成されたリ
ンドープ多結晶シリコン膜からなる膜厚100〜300
nm程度のゲート電極310と、ゲート電極310の両
側のP型領域301表面内に形成されたソース・ドレイ
ンとなる一対のN型不純物拡散層320(図5には、そ
の一方だけが示されている)とを有している。
【0065】また、N型MOSトランジスタ303及び
メモリセル341は、ゲート電極310と直交するパタ
ーンをもつ溝44内にシリコン酸化膜45が充填されて
なるトレンチ型素子分離構造305により素子分離され
ている。これにより、隣接するN型MOSトランジスタ
303間及びメモリセル341間を互いに電気的に分離
することができる。
【0066】P型MOSトランジスタ304は、N型領
域302上にゲート酸化膜332を介して形成されたリ
ンドープ多結晶シリコン膜からなる膜厚100〜300
nm程度のゲート電極311と、ゲート電極311の両
側のN型領域302表面部に形成されたソース・ドレイ
ンとなる一対のP型不純物拡散層322(図5には、そ
の一方だけが示されている)とを有している。
【0067】また、P型MOSトランジスタ304は、
ゲート電極311と直交するパターンをもつ溝46内に
シリコン酸化膜47が充填されてなるトレンチ型素子分
離構造306により分離されている。これにより、隣接
するP型MOSトランジスタ304間を互いに電気的に
分離することができる。
【0068】このように、本実施形態のフラッシュメモ
リは、SOI構造半導体基板300の単結晶シリコン半
導体層43にP型領域301及びN型領域302が設け
られ、P型領域301に形成された複数のN型MOSト
ランジスタ303及びメモリセル341並びにN型領域
302に形成された複数のP型MOSトランジスタ30
4が、LOCOS法のようにバーズビークが発生しない
トレンチ型素子分離構造により互いに電気的に分離され
ている。従って、各領域301、302の活性領域をL
OCOS法で素子分離したときに比べて大きくとること
ができて、より高密度にMOSトランジスタ303、3
04及びメモリセル341を形成できるようになる。つ
まり、CMOS構造を有するフラッシュメモリを高集積
化できるようになる。また、SOI構造シリコン基板3
00を用いることに加えて、素子分離にトレンチ型素子
分離構造を用いた箇所ではLOCOS法のように大きな
段差が形成されず平坦化が容易となって更なる高集積化
が可能となるとともに、MOSトランジスタ303、3
04及びメモリセル341を高速動作させることが可能
となる。
【0069】さらに、本実施形態のフラッシュメモリで
は、メモリセル341がトレンチ型素子分離構造により
完全に互いに電気的に分離されているため、制御ゲート
344に高電圧を印加しても寄生トランジスタが発生す
る心配がない。従って、制御ゲート344に高電圧を印
加して、高い効率でメモリセル341の書き換えを行う
ことができる。
【0070】また、本実施形態のフラッシュメモリで
は、P型領域301とN型領域302とに跨がってフィ
ールド酸化膜314を形成している。そして、フィール
ド酸化膜314は単結晶シリコン半導体層43下の埋め
込み酸化膜42に達するように形成されており、十分な
膜厚のフィールド酸化膜314を形成することにより、
P型領域301とN型領域302とを電気的に分離して
いる。つまり、フィールド酸化膜314の膜厚が十分に
大きく形成されているため、このフィールド酸化膜31
4上に形成された配線(例えばゲート電極310、31
1)の電位が変わってもフィールド酸化膜314下にチ
ャネルが形成されて寄生トランジスタが動作することが
ない。従って、従来のようにP型領域に比較的高濃度の
P型不純物拡散層を形成しなくとも、P型領域301と
N型領域302との間を電気的に分離できるようになっ
て、素子分離のために必要な幅を従来に比べて大幅に低
下させることができる。よって、CMOS構造を有する
フラッシュメモリをより高集積化できるようになる。
【0071】また、本実施形態のフラッシュメモリで
は、隣接しているP型領域301内にもN型領域302
内にも型領域の電位を固定するための電圧が加えられる
アクティブ領域が形成されないため、N型MOSトラン
ジスタ303のゲート電極310と、P型MOSトラン
ジスタ304のゲート電極311とを、フィールド酸化
膜314上を延在する導体により直接接続(つまり、2
つのゲート電極310、311を一体に形成)してCM
OS回路を構成することができる。従って、2つのゲー
ト電極310、311を引出し電極等を介して間接的に
接続するというような煩雑な工程が不要となる。また、
多層配線となる個所が減少するため配線接続の信頼性が
向上する。なお、図5においては、図示しない電源手段
により接地電位Vee及び電源電位Vccを供給している。
【0072】以上説明したように、本実施形態のフラッ
シュメモリは、半導体基板としてSOI構造基板300
を用い、P型領域301及びN型領域302に夫々形成
された複数のMOSトランジスタ303、304及びメ
モリセル341を互いに電気的に分離するためにトレン
チ型素子分離構造を用いるとともに、2つの領域30
1、302を互いに電気的に分離するためにフィールド
酸化膜314を用いたことにより、領域301、302
内及び領域境界において最も素子分離のために必要な面
積を削減することができる。従って、MOSトランジス
タ303、304及びメモリセル341をより高い密度
で形成することができるようになって、フラッシュメモ
リの高集積化に寄与することができるようになる。
【0073】なお、本実施形態では、P型領域301と
N型領域302との素子分離に、フィールド酸化膜31
4を用いたが、その代わりに、埋め込み酸化膜42に達
するように単結晶シリコン半導体層43に形成された溝
がシリコン酸化膜で充填されてなるトレンチ型素子分離
構造を形成してもよい。
【0074】次に、本発明の第4の実施形態による一括
消去型EEPROM(フラッシュメモリ)を、その模式
的な断面図である図6に基づいて説明する。本実施形態
は、周辺回路領域及び負電圧制御回路領域にCMOS回
路を有するフラッシュメモリに本発明を適用したもので
ある。
【0075】第4の実施形態の半導体装置は、単結晶シ
リコン半導体基板部51の上に埋め込み酸化膜52を介
して単結晶シリコン半導体層53が設けられたSOI構
造基板400上に形成されている。このSOI構造基板
400は、いわゆる貼り合わせ基板で良く、単結晶シリ
コン半導体基板部51の表面に熱酸化処理を施して埋め
込み酸化膜52を30nm程度の膜厚に形成し、この埋
め込み酸化膜52の上に単結晶シリコン半導体基板を貼
り合わせ、この単結晶半導体基板の全面を研磨又はエッ
チングして膜厚を例えば50nm程度に調整して単結晶
シリコン半導体層53を形成する。なお、いわゆるSI
MOXにより、単結晶シリコン半導体基板内に埋め込み
酸化膜が形成されてなるSOI構造基板を用いても良
い。
【0076】本実施形態において負電圧制御回路は、デ
ータの書き込み時等にフラッシュメモリのメモリセルト
ランジスタの制御ゲート又はソース・ドレインに負電圧
を選択的に印加する。負電圧制御回路により、トンネル
酸化膜等の耐圧を増加させ、メモリセルの信頼性を向上
させることができる。メモリセルトランジスタの制御ゲ
ート又はソース・ドレインに負電圧を印加するために
は、負電位のP型領域452を形成する必要があり、こ
の負電位のP型領域452をシリコン基板400から分
離するためには負電位のP型領域452を包含する例え
ば接地電位Veeに固定されたN型領域451を形成する
必要がある。
【0077】主表面をもつSOI構造基板400の単結
晶シリコン半導体層53内には、共通電位または接地電
位Veeに固定されたP型領域401と、電源電位Vcc
固定されたN型領域402と、接地電位Veeに固定され
たN型領域451とが形成され、N型領域451の中に
負電位−Vppに固定されたP型領域452が形成されて
いる。N型領域402には周辺回路を構成するP型MO
Sトランジスタ404が形成されている。P型領域40
1には、周辺回路を構成するN型MOSトランジスタ4
03が形成されているとともに、メモリセルアレイを構
成するフラッシュメモリのスタックゲート型メモリセル
441が形成されている。
【0078】メモリセル441は、P型領域401上に
トンネル酸化膜449を介して形成された多結晶シリコ
ン膜からなる浮遊ゲート442と、浮遊ゲート442を
被覆するONO膜からなる誘電体膜443と、多結晶シ
リコン膜からなる制御ゲート444とからなる複合ゲー
ト構造445を有し、浮遊ゲート442の両側のP型領
域401表面部に形成された一対のN型不純物拡散層4
46(図6にはその一方のみが示されている)をソース
・ドレインとするN型MOSトランジスタである。な
お、図6には説明の都合上、一対のN型不純物拡散層4
46の一方を示しているのは、図4は複合ゲート構造4
45に平行した断面図であるので、他のN型不純物拡散
層446は図6に現れないためである。後述するN型不
純物拡散層420、464及びP型不純物拡散層42
2、458についても同様である。
【0079】N型MOSトランジスタ403は、P型領
域401上にゲート酸化膜432を介して形成されたリ
ンドープ多結晶シリコン膜からなる膜厚100〜300
nm程度のゲート電極410と、ゲート電極410の両
側のP型領域401表面部に形成されたソース・ドレイ
ンとなる一対のN型不純物拡散層420(図6には、そ
の一方だけが示されている)とを有している。
【0080】また、N型MOSトランジスタ403及び
メモリセル441は、ゲート電極410と直交するパタ
ーンをもつ溝54内にシリコン酸化膜55が充填されて
なるトレンチ型素子分離構造405により分離されてい
る。これにより、隣接するN型MOSトランジスタ40
3間及びメモリセル441間を互いに電気的に分離する
ことができる。
【0081】P型MOSトランジスタ404は、N型領
域402上にゲート酸化膜432を介して形成されたリ
ンドープ多結晶シリコン膜からなる膜厚100〜300
nm程度のゲート電極411と、ゲート電極411の両
側のN型領域402表面内に形成されたソース・ドレイ
ンとなる一対のP型不純物拡散層422(図6には、そ
の一方だけが示されている)とを有している。
【0082】また、P型MOSトランジスタ404は、
ゲート電極411と直交するパターンをもつ溝56内に
シリコン酸化膜57が充填されてなるトレンチ型素子分
離構造406により分離されている。これにより、隣接
するP型MOSトランジスタ404間を互いに電気的に
分離することができる。
【0083】このように、本実施形態のフラッシュメモ
リは、SOI構造半導体基板400の単結晶シリコン半
導体層53にP型領域401及びN型領域402が設け
られ、P型領域401に形成された複数のN型MOSト
ランジスタ403及びメモリセル441並びにN型領域
402に形成された複数のP型MOSトランジスタ40
4が、LOCOS法のようにバーズビークが発生しない
トレンチ型素子分離構造により互いに電気的に分離され
ている。従って、各型領域401、402の活性領域を
LOCOS法で素子分離したときに比べて大きくとるこ
とができて、より高密度にMOSトランジスタ403、
404及びメモリセル441を形成できるようになる。
つまり、CMOS構造を有するフラッシュメモリを高集
積化できるようになる。また、SOI構造基板400を
用いることに加えて、素子分離にトレンチ型素子分離構
造を用いた箇所ではLOCOS法のように大きな段差が
形成されず平坦化が容易となって更なる高集積化が可能
となるとともに、MOSトランジスタ403、404及
びメモリセル441の狭チャネル効果を小さくできると
ともに、各領域401、402の濃度を低くできて接合
容量が小さくなりMOSトランジスタ403、404及
びメモリセル441を高速動作させることが可能とな
る。
【0084】さらに、本実施形態のフラッシュメモリ
は、メモリセル441がトレンチ型素子分離構造により
互いに電気的に分離されているため、制御ゲート444
に高電圧を印加しても寄生トランジスタが発生する心配
がない。従って、制御ゲート444に高電圧を印加し
て、高い効率でメモリセル441の書き換えを行うこと
ができる。
【0085】また、本実施形態のフラッシュメモリで
は、P型領域401とN型領域402とに跨がってフィ
ールド酸化膜414を形成している。そして、フィール
ド酸化膜414は単結晶シリコン半導体層53下の埋め
込み酸化膜52に達するように形成されており、十分な
膜厚のフィールド酸化膜414を形成することにより、
P型領域401とN型領域402とを電気的に分離して
いる。フィールド酸化膜414の膜厚が十分に大きく形
成されているため、このフィールド酸化膜414上に形
成された配線(例えばゲート電極410、411)の電
位が変わってもフィールド酸化膜414下にチャネルが
形成されて寄生トランジスタが動作することがない。従
って、従来のようにP型領域に比較的高濃度のP型不純
物拡散層を形成しなくとも、P型領域401とN型領域
402との間を電気的に分離できるようになって、素子
分離のために必要な幅を従来に比べて大幅に低下させる
ことができる。よって、CMOS構造を有するフラッシ
ュメモリをより高集積化できるようになる。
【0086】また、本実施形態のフラッシュメモリで
は、隣接して形成されているP型領域401内にもN型
領域402にも型領域の電位を固定するための電圧が加
えられるアクティブ領域が形成されないため、N型MO
Sトランジスタ403のゲート電極410と、P型MO
Sトランジスタ404のゲート電極411とを、フィー
ルド酸化膜414上を延在する導体により直接接続(つ
まり、2つのゲート電極410、411を一体に形成)
してCMOS回路を構成することができる。従って、2
つのゲート電極410、411を引出し電極等を介して
間接的に接続するというような煩雑な工程が不要とな
る。また、多層配線となる個所が減少するため配線接続
の信頼性が向上する。
【0087】一方、負電圧制御回路を構成するN型領域
451にはP型MOSトランジスタ453が形成されて
おり、P型領域452にはN型MOSトランジスタ45
4が形成されている。
【0088】P型MOSトランジスタ453は、N型領
域451上にゲート酸化膜432を介して形成されたリ
ンドープ多結晶シリコン膜からなる膜厚100〜300
nm程度のゲート電極456と、ゲート電極456の両
側のN型領域451表面部に形成されたソース・ドレイ
ンとなる一対のP型不純物拡散層458(図6には、そ
の一方だけが示されている)とを有している。
【0089】N型MOSトランジスタ454は、P型領
域452上にゲート酸化膜432を介して形成されたリ
ンドープ多結晶シリコン膜からなる膜厚100〜300
nm程度のゲート電極462と、ゲート電極462の両
側のP型領域452表面部に形成されたソース・ドレイ
ンとなる一対のN型不純物拡散層464(図6には、そ
の一方だけが示されている)とを有している。
【0090】また、N型MOSトランジスタ454は、
ゲート電極462と直交するパターンをもつ溝58内に
シリコン酸化膜59が充填されてなるトレンチ型素子分
離構造471により素子分離されている。これにより、
隣接するN型MOSトランジスタ454間を互いに電気
的に分離することができる。
【0091】このように、本実施形態のフラッシュメモ
リは、負電圧制御回路を構成するP型領域452に形成
された複数のN型MOSトランジスタ454が、LOC
OS法のようにバーズビークが発生しないトレンチ型素
子分離構造により互いに電気的に分離されている。従っ
て、P型領域452の活性領域をLOCOS法で素子分
離したときに比べて大きくとることができて、より高密
度にMOSトランジスタ454を形成できるようにな
る。
【0092】さらに、本実施形態のフラッシュメモリ
は、負電圧制御回路領域のP型領域452とN型領域4
51とに跨がってフィールド酸化膜482を形成してい
る。そして、フィールド酸化膜482は、フィールド酸
化膜414と同様に、単結晶シリコン半導体層43下の
埋め込み酸化膜42に達するように形成されており、十
分な膜厚のフィールド酸化膜414を形成することによ
り、P型領域452とN型領域451とを電気的に分離
している。つまり、フィールド酸化膜482の膜厚が十
分に大きく形成されているため、このフィールド酸化膜
482上に形成された配線(例えばゲート電極456、
462)の電位が変わってもフィールド酸化膜482下
にチャネルが形成されて寄生トランジスタが動作するこ
とがない。従って、従来のようにP型領域に比較的高濃
度のP型不純物拡散層を形成しなくとも、P型領域45
2とN型領域451との間を電気的に分離できるように
なって、素子分離のために必要な幅を従来に比べて大幅
に低下させることができる。よって、CMOS構造を有
するフラッシュメモリをより高集積化できるようにな
る。なお、本実施形態では、電源電位Vccに固定された
N型領域402と接地電位Veeに固定されたN型領域4
51とを電気的に分離するためにもフィールド酸化膜4
84を用いているため、これらを分離するために必要な
幅を少なくすることができる。
【0093】また、本実施形態のフラッシュメモリで
は、P型領域452内に型領域の電位を固定するための
電圧が加えられるアクティブ領域が形成されないため、
N型MOSトランジスタ454のゲート電極462と、
P型MOSトランジスタ453のゲート電極456と
を、フィールド酸化膜482上を延在する導体により直
接接続(つまり、2つのゲート電極462、456を一
体に形成)してCMOS回路を構成することができる。
従って、煩雑な工程が不要となるとともに、多層配線と
なる個所が減少するため配線接続の信頼性が向上する。
なお、図6においては、図示しない電源手段により接地
電位Vee、電源電位Vcc及び負電位−Vppを供給してい
る。
【0094】以上説明したように、本実施形態のフラッ
シュメモリは、半導体基板としてSOI構造基板400
を用い、P型領域401、452及びN型領域402に
夫々形成された複数のMOSトランジスタ403、40
4、454及びメモリセル441を互いに電気的に分離
するためにトレンチ型素子分離構造を用いるとともに、
2つの型領域401、402及び型領域451、452
を互いに電気的に分離するためにフィールド酸化膜41
4、482を用いたことにより、領域401、402、
451、452内及び領域の境界部位の夫々において最
も素子分離のために必要な面積を削減することができ
る。従って、MOSトランジスタ403、404、45
3、454及びメモリセル441をより高い密度で形成
することができるようになって、フラッシュメモリの高
集積化に寄与することができるようになる。
【0095】なお、本実施形態では、P型領域401と
N型領域402との素子分離及びP型領域452とN型
領域451との素子分離に、フィールド酸化膜414,
444及び482を用いたが、その代わりに、埋め込み
酸化膜52に達するように単結晶シリコン半導体層53
に形成された溝がシリコン酸化膜で充填されてなるトレ
ンチ型素子分離構造を形成してもよい。
【0096】上述した第1〜第4の実施形態の半導体装
置においては、半導体基板内に複数のP型、N型領域が
形成され、各領域相互間の境界がそれぞれフィールド酸
化膜により電気的に分離されており、各領域内における
素子分離がトレンチ素子分離構造によりなされている。
このような構造により、各領域相互間の境界において小
さい寸法で一領域と他の領域との分離を行うことができ
るとともに、各領域内においても小さい寸法で素子間の
分離を行うことができるようになる。つまり、場所ごと
に最適な分離がなされているため、半導体装置をより高
集積化することが可能となる。
【0097】以下、本発明の第5の実施形態につき図7
を参照して説明する。
【0098】図7は、本実施形態によるDRAMの断面
図である。本実施形態のDRAMにおいては、メモリセ
ルアレイ部においてはフィールドシールド法で素子間が
分離され、周辺回路部においてはLOCOS法で素子間
が分離されている。
【0099】第5の実施形態の半導体装置は、第1の実
施形態の場合と同様に、単結晶シリコン半導体基板部6
1の上に埋め込み酸化膜62を介して単結晶シリコン半
導体層63が設けられたSOI構造基板501上に形成
されている。このSOI構造基板501は、いわゆる貼
り合わせ基板で良く、単結晶シリコン半導体基板部61
の表面に熱酸化処理を施して埋め込み酸化膜62を30
nm程度の膜厚に形成し、この埋め込み酸化膜62の上
に単結晶シリコン半導体基板を貼り合わせ、この単結晶
半導体基板の全面を研磨又はエッチングして膜厚を例え
ば50nm程度に調整して単結晶シリコン半導体層63
を形成する。なお、いわゆるSIMOXにより、単結晶
シリコン半導体基板内に埋め込み酸化膜が形成されてな
るSOI構造基板を用いても良い。
【0100】周辺回路部は、主表面をもつSOI構造基
板501内に形成されたP+ 層(P型領域)504を用
いて構成されたN型MOSトランジスタ506、及びシ
リコン基板501内に形成されたN+ 層(N型領域)5
03を用いて構成されたP型MOSトランジスタ505
によりCMOS回路が構成されている。各トランジスタ
のソース・ドレイン領域(図示せず)にはソース・ドレ
インコンタクト配線単体518が接続されている。各ト
ランジスタ506,505は、ゲート酸化膜507の上
に形成されたゲート電極508を有している。
【0101】このようなCMOS回路が多数存在する周
辺回路部においては、LOCOS法によりシリコン基板
501の表面を熱酸化することによって、SiO2
(フィールド酸化膜)515a,515bが形成されて
いる。周辺回路部に形成されたトランジスタ505、5
06の間、即ち2つの領域503、504の間は、この
SiO2 膜515bによって電気的に分離されている。
【0102】フィールド酸化膜515a,515bは、
単結晶シリコン半導体層63下の埋め込み酸化膜62に
達するように形成されており、この構造により、領域5
02、503間及び型領域503、504間は電気的に
分離される。
【0103】メモリセルアレイ部には、シリコン基板5
01内に形成されたP+ 層(P型領域)502に形成さ
れた、1つのMOSトランジスタ525と1つのキャパ
シタ530とからなるDRAMメモリセル540が多数
含まれている。
【0104】MOSトランジスタ525は、ゲート酸化
膜として機能するSiO2 膜507と、SiO2 膜50
7上に形成された多結晶シリコンからなるゲート電極5
08とを有している。
【0105】キャパシタ530は、セルノードコンタク
ト516においてMOSトランジスタ525の一方のソ
ース・ドレイン領域(図示せず)に接続されたセルノー
ド(下部電極)510と、このセルノード510に対向
するセルプレート(上部電極)511と、セルノード5
10およびセルプレート511の間に介在する誘電体膜
529とからなる。MOSトランジスタ525の他方の
ソース・ドレイン領域(図示せず)は、ビットコンタク
ト517においてメタル配線512に接続されている。
【0106】このようなDRAMメモリセルが多数存在
するメモリセル部においては、溝64内にシリコン酸化
膜65が充填されてなるトレンチ型素子分離構造519
により素子分離されている。メモリセル領域に形成され
た複数個のMOSトランジスタ525の間は、このトレ
ンチ型素子分離構造519によってそれぞれ電気的に分
離されている。
【0107】本実施形態によれば、メモリセルアレイ部
のように比較的広い領域に同一導電型のMOSトランジ
スタだけが存在する領域をトレンチ型素子分離構造で素
子分離し、周辺回路部のようにCMOS回路が形成され
た領域をフィールド絶縁膜で素子分離するというよう
に、トレンチ型素子分離構造による分離と、LOCOS
法で形成したSiO2 膜(フィールド酸化膜)515に
よる素子分離とをDRAMの各領域に適するように組み
合わせることにより、チップ全体でのチップ面積を大幅
に縮小することが可能になる。
【0108】以下、本発明の第6の実施形態について図
8〜図10を参照して説明する。本実施形態は、EEP
ROMなどの浮遊ゲート型の不揮発性半導体記憶装置の
製造方法に係る好適な実施形態であるが、上述した第1
〜第5の実施形態で説明した半導体装置の製造にも適用
することが可能である。
【0109】本実施形態では、まず、図8(a)に示す
ように、単結晶シリコン半導体基板部71の上に埋め込
み酸化膜72を介して単結晶シリコン半導体層73が設
けられたSOI構造基板611を用意する。このSOI
構造基板611は、いわゆる貼り合わせ基板で良く、単
結晶シリコン半導体基板部71の表面に熱酸化処理を施
して埋め込み酸化膜72を30nm程度の膜厚に形成
し、この埋め込み酸化膜72の上に単結晶シリコン半導
体基板を貼り合わせ、この単結晶半導体基板の全面を研
磨又はエッチングして膜厚を例えば50nm程度に調整
して単結晶シリコン半導体層73を形成する。なお、い
わゆるSIMOXにより、単結晶シリコン半導体基板内
に埋め込み酸化膜が形成されてなるSOI構造基板を用
いても良い。
【0110】続いて、SOI構造基板611の単結晶シ
リコン半導体層73の周辺回路形成部612に不純物を
イオン注入してP型領域614及びN型領域615を形
成するとともに、メモリセルアレイ形成部613にP型
領域616を形成する。
【0111】次に、図8(b)に示すように、膜厚20
〜40nm程度のパッドシリコン酸化膜617を熱酸化
でシリコン基板611上の全面に形成する。そして、パ
ッドシリコン酸化膜617上の全面にCVD法でシリコ
ン窒化膜622を堆積形成する。
【0112】その後、図9(a)に示すように、フォト
リソグラフィ及びそれに続くドライエッチングによっ
て、周辺回路形成部612の全面及びメモリセルアレイ
形成部613の活性領域にすべき領域から、メモリセル
アレイ形成部613の素子分離領域にすべき領域のみの
シリコン窒化膜622及びパッドシリコン酸化膜617
を除去する。
【0113】続いて、このようにパターニングされたシ
リコン窒化膜622をマスクとして、単結晶シリコン半
導体層73にその下層の埋め込み酸化膜72に達する溝
74を形成する。その後、溝74を埋め込むようにシリ
コン窒化膜622上にシリコン酸化膜75をCVD法に
より堆積させ、シリコン窒化膜622をストッパーとし
てシリコン酸化膜75に化学機械研磨(CMP)を施
し、溝74内のみにシリコン酸化膜75が充填されてな
るトレンチ型素子分離構造621を形成する。
【0114】続いて、図9(b)に示すように、メモリ
セルアレイ部613をフォトレジスト76で覆い、周辺
回路形成部612の素子分離領域にすべき部分(P型領
域614及びN型領域615の境界近傍を含む)、及
び、周辺回路形成部612とメモリセルアレイ部613
との境界(すなわち、N型領域615及びP型領域61
6の境界)近傍部分から、例えば0.8μm程度の幅で
シリコン窒化膜622を除去する。これにより、トレン
チ型素子分離構造621上以外で、周辺回路形成部61
2の活性領域にすべき領域とメモリセルアレイ形成部6
13の全面とにシリコン窒化膜622が残存する。
【0115】次に、図10(a)に示すように、フォト
レジスト76を除去した後、今度はシリコン窒化膜62
2を酸化防止膜として用い、シリコン窒化膜622をマ
スクにして、単結晶シリコン半導体層73を選択的に酸
化し、周辺回路形成部612の素子分離領域にすべき部
分にフィールド酸化膜としてのシリコン酸化膜623b
を、周辺回路形成部612とメモリセルアレイ形成部6
13との境界を含むシリコン基板611の部分にフィー
ルド酸化膜としてのシリコン酸化膜623aを形成す
る。
【0116】フィールド酸化膜623aは領域615,
616間を、フィールド酸化膜623bは領域614,
615間を、単結晶シリコン半導体層73の主表面にお
いて下層の埋め込み酸化膜72に達するようにそれぞれ
分離する。
【0117】なお、図10(a)は、N型領域615及
びP型領域616の境界近傍に形成したシリコン酸化膜
623が、トレンチ型素子分離構造621と接するよう
に描かれているが、このように形成することは必ずしも
必要ではなく、シリコン酸化膜623aとトレンチ型素
子分離構造621とを離隔して形成してもよい。
【0118】次に、図10(b)に示すように、シリコ
ン窒化膜622及びその下層のパッドシリコン酸化膜6
17を除去した後、露出している単結晶シリコン半導体
層73の表面を熱酸化して、この表面にゲート酸化膜ま
たはトンネル酸化膜としてのシリコン酸化膜626を形
成する。その後、N型多結晶シリコン膜627でメモリ
セルアレイ形成部613における浮遊ゲートを形成し、
ONO膜(シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン
酸化膜)631で浮遊ゲートと制御ゲートとの容量誘電
体膜を形成する。なお、周辺回路形成部612に形成す
るシリコン酸化膜626とメモリセルアレイ形成部61
3に形成するシリコン酸化膜626とは、膜厚が異なる
ものを別工程で形成してもよい。
【0119】そして、N型多結晶シリコン膜632で周
辺回路形成部612におけるゲート電極とメモリセルア
レイ形成部613における制御ゲートとを形成する。な
お、多結晶シリコン膜627、632の両方で周辺回路
形成部612におけるゲート電極を形成してもよい。ま
た、多結晶シリコン膜627だけで周辺回路形成部61
2におけるゲート電極を形成してもよい。
【0120】次に、図11(a)に示すように、周辺回
路形成部612のP型領域614とメモリセルアレイ形
成部613とにN形不純物をイオン注入することによ
り、多結晶シリコン膜632の両側に一対のN型不純物
拡散層633を形成する。さらに、周辺回路形成部61
2のN型領域615にP形不純物をイオン注入すること
により、多結晶シリコン膜632の両側にP型不純物拡
散層634を形成する。これにより、周辺回路形成部6
12にCMOS回路を構成するN型MOSトランジスタ
635及びP型MOSトランジスタ636が、メモリセ
ルアレイ形成部613にメモリセルトランジスタ637
がそれぞれ完成する。しかる後、層間絶縁膜641を全
面に形成する。
【0121】次に、図11(b)に示すように、N型不
純物拡散層633及びP型不純物拡散層634に達する
コンタクト孔642を層間絶縁膜641に開孔する。そ
して、コンタクト孔642においてN型不純物拡散層6
33及びP型不純物拡散層634とそれぞれ接続される
ように、Al配線643をパターン形成する。さらに、
表面保護膜(図示せず)等を形成して、周辺回路形成部
612にCMOS回路を有し且つメモリセルアレイ形成
部613に浮遊ゲート型のメモリセルトランジスタ63
7を有する不揮発性半導体記憶装置を完成させる。
【0122】このように、本実施形態では、先ず単結晶
シリコン半導体層73の所定箇所にトレンチ型素子分離
構造621を形成した後、このとき使用したシリコン窒
化膜622のエッチングマスクを今度は酸化防止膜とし
て利用し、LOCOS法によりフィールド酸化膜623
a,623bを形成するので、フィールド酸化膜を形成
するために新たに酸化防止膜となるシリコン窒化膜など
のマスクを形成する必要がなく、製造工程数を少なくす
ることができる。
【0123】なお、本実施形態は、浮遊ゲート型のメモ
リセルトランジスタを有する不揮発性半導体記憶装置の
製造に本発明を適用したものであるが、本発明は、浮遊
ゲート型以外のメモリセルトランジスタを有する不揮発
性半導体記憶装置や不揮発性半導体記憶装置以外のDR
AMなどの半導体装置の製造にも適用することができ
る。
【0124】以下、本発明の第7の実施形態について図
12〜図13を参照して説明する。本実施形態は、1ト
ランジスタ・1キャパシタ型のDRAMの製造方法に係
る好適な実施形態であるが、上述した第1〜第5の実施
形態で説明した半導体装置の製造にも適用することが可
能である。
【0125】本実施形態により製造するDRAMでは、
素子の微細化に伴う電界強度の上昇を抑制するために2
種類の内部電源を用いる。すなわち、周辺回路形成部を
構成するMOSトランジスタのゲート電極に比較的高い
方の電圧を印加し、メモリセルアレイ部を構成するMO
Sトランジスタのゲート電極に比較的低い方の電圧を印
加する。従って、それぞれのMOSトランジスタのゲー
ト酸化膜を印加電圧に適した膜厚にしなければならな
い。例えば、印加電圧20Vでは30nm程度、5Vで
は17nm程度、3.3Vでは11nm程度とすること
が好ましい。
【0126】そこで、本実施形態による製造方法では、
周辺回路部とメモリセルアレイ部とを第1〜第5の実施
形態のようにLOCOS法及びトレンチ素子分離法でそ
れぞれ素子分離するとともに、両部のゲート酸化膜をそ
れぞれの活性素子に関して最適な膜厚に形成するDRA
Mを、ショートなどの不良を防止しつつできるだけ少な
い工程数で製造するようにした。
【0127】本実施形態のDRAMを製造するには、ま
ず、図12(a)に示すように、単結晶シリコン半導体
基板部81の上に埋め込み酸化膜82を介して単結晶シ
リコン半導体層83が設けられたSOI構造基板701
を用意する。このSOI構造基板701は、いわゆる貼
り合わせ基板で良く、単結晶シリコン半導体基板部81
の表面に熱酸化処理を施して埋め込み酸化膜82を30
nm程度の膜厚に形成し、この埋め込み酸化膜82の上
に単結晶シリコン半導体基板を貼り合わせ、この単結晶
半導体基板の全面を研磨又はエッチングして膜厚を例え
ば50nm程度に調整して単結晶シリコン半導体層83
を形成する。なお、いわゆるSIMOXにより、単結晶
シリコン半導体基板内に埋め込み酸化膜が形成されてな
るSOI構造基板を用いても良い。
【0128】続いて、SOI構造基板701の単結晶シ
リコン半導体層83の周辺回路形成部751にリンなど
のN型不純物をイオン注入してN型領域731を形成す
るとともに、メモリセルアレイ形成部752にホウ素な
どのP型不純物をイオン注入してP型領域732を形成
する。
【0129】次に、膜厚20〜40nm程度のパッドシ
リコン酸化膜88を熱酸化でシリコン基板701上の全
面に形成する。そして、パッドシリコン酸化膜88上の
全面にCVD法でシリコン窒化膜86を堆積形成する。
【0130】その後、図12(b)に示すように、フォ
トリソグラフィ及びそれに続くドライエッチングによっ
て、メモリセルアレイ形成部752の活性領域にすべき
領域から、素子分離領域にすべき領域のみのシリコン窒
化膜86及びパッドシリコン酸化膜88を除去する。
【0131】続いて、このようにパターニングされたシ
リコン窒化膜86をマスクとして、単結晶シリコン半導
体層83にその下層の埋め込み酸化膜82に達する溝8
4を形成する。その後、溝84を埋め込むようにシリコ
ン窒化膜86上にシリコン酸化膜85をCVD法により
堆積させ、シリコン窒化膜86をストッパーとしてシリ
コン酸化膜85に化学機械研磨(CMP)を施し、溝8
4内のみにシリコン酸化膜85が充填されてなるトレン
チ型素子分離構造705を形成する。
【0132】続いて、図12(c)に示すように、メモ
リセルアレイ部752をフォトレジスト87で覆い、周
辺回路形成部751の素子分離領域にすべき部分(P型
領域732及びN型領域731の境界近傍を含む)か
ら、シリコン窒化膜86を除去する。これにより、トレ
ンチ型素子分離構造705上以外で、周辺回路形成部7
51の活性領域にすべき領域とメモリセルアレイ形成部
752の全面とにシリコン窒化膜86が残存する。
【0133】次に、フォトレジスト87を除去した後、
今度はシリコン窒化膜86を酸化防止膜として用い、シ
リコン窒化膜86をマスクにして、単結晶シリコン半導
体層83を選択的に酸化し、周辺回路形成部751の素
子分離領域及び型領域731,732の境界を含むシリ
コン基板701の部分に膜厚500〜800nm程度の
フィールド酸化膜702b,702aを形成する。これ
らフィールド酸化膜702aは、領域731,732間
を単結晶シリコン半導体層83の主表面において被覆す
る。
【0134】次に、図12(d)に示すように、シリコ
ン窒化膜86及びその下層のパッドシリコン酸化膜88
を除去した後、露出している単結晶シリコン半導体層8
3の表面に熱酸化を施すことにより、フィールド酸化膜
702a,702bが形成されていないN型領域731
及びP型領域732の表面上に、膜厚20〜30nm程
度のゲート酸化膜703を形成する。
【0135】次に、図13(a)に示すように、膜厚2
00〜400nm程度のN型多結晶シリコン膜(70
4,712)及び膜厚100〜150nm程度のシリコ
ン酸化膜707をCVD法で全面に堆積させる。そし
て、これらのシリコン酸化膜707及び多結晶シリコン
膜を、周辺回路形成部751においてMOSトランジス
タのゲート電極704のパターンに加工し、メモリセル
アレイ形成部752においてゲート電極712のパター
ンに加工する。しかる後、メモリセルアレイ形成部75
2を覆うようにパターンに形成したフォトレジスト(図
示せず)とフィールド酸化膜702a,702bとゲー
ト電極704とをマスクとして、N型領域731にP型
不純物をイオン注入する。これにより、ゲート電極70
4の両側のN型領域731表面内にP型低濃度不純物拡
散層(LDD層)706を形成する。更に、前記フォト
レジストを除去し、今度は周辺回路形成部751を覆う
パターンにフォトレジスト(図示せず)を形成し、フィ
ールド酸化膜702aとトレンチ型素子分離構造705
及びゲート電極712とをマスクとして、P型領域73
2にN型不純物をイオン注入する。これにより、ゲート
電極712の両側のP型領域732表面内にN型低濃度
不純物拡散層(LDD層)716を形成する。
【0136】次に、図13(b)に示すように、膜厚1
00〜200nm程度のシリコン酸化膜708をCVD
法で全面に堆積し、単結晶シリコン半導体層83の表面
がN型領域731およびP型領域732において露出す
るまでシリコン酸化膜708およびゲート酸化膜703
をエッチバックする。これにより、ゲート電極704お
よびシリコン酸化膜707の側面と、ゲート電極712
およびシリコン酸化膜707の側面とにシリコン酸化膜
708からなるサイドウォール酸化膜を形成する。
【0137】次に、周辺回路形成部751を覆うパター
ンにフォトレジスト(図示せず)を形成し、サイドウォ
ール酸化膜708を新たなマスクとして、P型領域73
2にN型不純物をイオン注入し、ゲート電極712の両
側のP型領域732表面部に、MOSトランジスタのソ
ース・ドレイン領域となる一対のN型高濃度不純物拡散
層718を形成する。
【0138】しかる後、前記フォトレジストを除去し、
今度はメモリセルアレイ形成部752を覆うようなパタ
ーンに形成したフォトレジスト(図示せず)とフィール
ド酸化膜702a,702bとゲート電極704とサイ
ドウォール酸化膜708をマスクとしてN型領域731
にP型不純物をイオン注入し、ゲート電極704の両側
のN型領域731表面部に、MOSトランジスタのソー
ス・ドレインとなる一対のP型高濃度不純物拡散層71
4を形成する。
【0139】次に、図13(c)に示すように、MOS
トランジスタのソース・ドレインの一方と接続される下
部電極721と、ONO膜などのキャパシタ誘電体膜7
23と、キャパシタ誘電体膜723を介して下部電極7
21と対向する上部電極725とからなるキャパシタを
形成し、全面を絶縁膜724で覆った後、残りのMOS
トランジスタのソース・ドレインに引出し電極722を
形成する。以下、保護膜を形成するなどの公知の工程を
施すことにより、本実施形態のDRAMが製造される。
【0140】このように、本実施形態では、先ず単結晶
シリコン半導体層83の所定箇所にトレンチ型素子分離
構造705を形成した後、このとき使用したシリコン窒
化膜86のエッチングマスクを今度は酸化防止膜として
利用し、LOCOS法によりフィールド酸化膜702
a,702bを形成するので、フィールド酸化膜を形成
するために新たに酸化防止膜となるシリコン窒化膜など
のマスクを形成する必要がなく、製造工程数を少なくす
ることができる。
【0141】本実施形態で製造された半導体装置は、周
辺回路部(751)においては膜厚が大きいフィールド
酸化膜702でMOSトランジスタ間を電気的に分離す
るとともに、メモリセルアレイ部(752)においては
トレンチ型素子分離構造705によりMOSトランジス
タ間を電気的に分離する。このため、CMOS回路が多
く形成される周辺回路部(751)ではガードリングな
どを設けることなく小さい分離幅で素子分離が行え、且
つ、NチャネルMOSトランジスタが多く形成されるメ
モリセルアレイ部(752)ではバーズビークによる分
離幅の拡大等の不都合が生じず、また拡散層の漏れ電流
を抑制することができる。
【0142】本実施形態は、DRAMの製造に関するも
のであるが、本発明は、LOCOS法およびトレンチド
素子分離法の両方で素子分離を行う半導体装置であれ
ば、浮遊ゲート型などのメモリセルトランジスタを有す
る不揮発性半導体記憶装置や論理集積回路装置などの半
導体装置の製造にも適用することができる。
【0143】
【発明の効果】本発明によれば、導電型の異なる2つの
領域の境界領域を従来よりも狭い幅で電気的に分離する
ことが可能になって、半導体装置をより高集積化するこ
とができる。また、導電型の異なる2つの領域の境界部
位で、CMOS回路の2種類のMOSトランジスタのゲ
ート電極を直接接続することが可能になって、半導体装
置の信頼性を向上させることができる。
【0144】また、素子分離に伴う面積損失が少なくな
るので、半導体集積回路が高集積化され、チップ面積を
大幅に縮小することが可能になる。よって、半導体装置
を低コストで提供できるようになる。
【0145】また、フィールド酸化膜を用いた素子分離
構造が適している領域及びトレンチ型素子分離構造が適
している領域にこれらの素子分離構造を適用することが
でき、全体として高い集積度を有する半導体装置を製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の半導体装置の模式的
な平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の半導体装置の模式図
な断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の半導体装置の模式的
な平面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の半導体装置であるD
RAMの模式図な断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の半導体装置であるフ
ラッシュメモリの模式図な断面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態の半導体装置であるフ
ラッシュメモリの模式図な断面図である。
【図7】本発明の第5の実施形態の半導体装置であるD
RAMの模式図な断面図である。
【図8】本発明の第6の実施形態の半導体装置の製造方
法を工程順に示す断面図である。
【図9】本発明の第6の実施形態の半導体装置の製造方
法を工程順に示す断面図である。
【図10】本発明の第6の実施形態の半導体装置の製造
方法を工程順に示す断面図である。
【図11】本発明の第6の実施形態の半導体装置の製造
方法を工程順に示す断面図である。
【図12】本発明の第7の実施形態の半導体装置の製造
方法を工程順に示す断面図である。
【図13】本発明の第7の実施形態の半導体装置の製造
方法を工程順に示す断面図である。
【符号の説明】
21,31,41,51,61,71,81 単結晶シ
リコン半導体基板部 22,32,42,52,62,72,82 埋め込み
酸化膜 23,33,43,53,63,73,83 単結晶シ
リコン半導体層 24,26,34,36,44,46,54,56,6
4,74,84 溝 25,27,35,37,45,47,55,57,6
5,75,85 シリコン酸化膜 100,200,300,400,501,611,7
01 SOI構造基板 101,201,301,452,504,614,6
16,732 P型領域 102,202,302,451,503,615,7
31 N型領域 103,203,248,303,454,464,5
06,635 N型MOSトランジスタ 104,204,304,453,458,505,6
36 P型MOSトランジスタ 105,106,205,206,305,306,4
05,406,471,519,621,705 トレ
ンチ型素子分離構造 110,111,210,211,310,311,4
10,411,456,462,508,704,71
2 ゲート電極 114,214,314,414,482,515,6
23a,623b,702a,702b フィールド酸
化膜 120,220,320,346,446,633 N
型不純物拡散層 122,222,322,422,458,634 P
型不純物拡散層 132,232,332,432,507,626,7
03 ゲート酸化膜 241,341,441,540 メモリセル 706 P型低濃度不純物拡散層 716 N型低濃度不純物拡散層 714 P型高濃度不純物拡散層 718 N型高濃度不純物拡散層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/108 H01L 27/10 434 21/8242 681D

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体上に絶縁層を介して半導体層
    が設けられてなるSOI構造半導体基板に構成され、 互いに異なる電位に固定された第1導電型の第1の素子
    領域と第2導電型の第2の素子領域とが前記半導体層の
    表面部に隣接して形成され、前記第1の素子領域及び前
    記第2の素子領域の少なくともいずれか一方に前記第1
    及び第2の素子領域とは逆導電型のソース/ドレインを
    有する複数のトランジスタが形成された半導体装置であ
    って、 前記複数のトランジスタが第1の素子分離構造により互
    いに電気的に分離されているとともに、前記第1の素子
    領域と前記第2の素子領域とが第2の素子分離構造によ
    り電気的に分離されており、 少なくとも前記第1の素子分離構造が前記絶縁層に達す
    る素子分離用絶縁膜を有して構成されていることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の素子領域に形成されたトラン
    ジスタのゲート電極と前記第2の素子領域に形成された
    トランジスタのゲート電極とが、前記第2の素子分離構
    造上において直接接続されていることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 第1導電型の第3の素子領域と、この第
    3の素子領域に包含され且つ電源電位とは逆電位に固定
    された第2導電型の第4の素子領域とが前記半導体層の
    表面部に更に形成されており、前記第3の素子領域と前
    記第4の素子領域とが第3の素子分離構造により電気的
    に分離されていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第3の素子領域に形成されたトラン
    ジスタのゲート電極と前記第4の素子領域に形成された
    トランジスタのゲート電極とが、前記第3の素子分離構
    造上において直接接続されていることを特徴とする請求
    項3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の素子分離構造がそれ
    ぞれ前記半導体層の素子分離領域に形成された溝内に素
    子分離用絶縁膜が充填されてなるトレンチ型素子分離構
    造或いは前記半導体層の素子分離領域にLOCOS法に
    より素子分離用絶縁膜が形成されてなるフィールド酸化
    膜であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の領域がメモリセル領域であ
    り、前記第2の素子領域が周辺回路領域であることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 半導体基体上に絶縁層を介して半導体層
    が設けられてなるSOI構造半導体基板と、 前記半導体層の主表面内で前記絶縁層に達する素子分離
    用絶縁膜を有する第1、第2及び第3の素子分離構造
    と、 前記半導体層に画定された第1の導電型の第1の半導体
    領域と、 前記半導体層に画定された第2の導電型の第2の半導体
    領域と、 前記半導体層に画定された第2の導電型の第3の半導体
    領域と、 前記半導体層に画定された第1の導電型の第4の半導体
    領域とを備え、 前記第1及び第2の半導体領域の間、前記第2及び第3
    の半導体領域の間及び前記第3及び第4の半導体領域の
    間に、前記半導体層の素子分離領域に形成された溝内に
    素子分離用絶縁膜が充填されてなるトレンチ型素子分離
    構造或いは前記半導体層の素子分離領域にLOCOS法
    により素子分離用絶縁膜が形成されてなるフィールド酸
    化膜である前記第1の素子分離構造、前記第2の素子分
    離構造及び前記第3の素子分離構造がそれぞれ形成さ
    れ、それにより前記第1及び第2の半導体領域、前記第
    2及び第3の半導体領域及び前記第3及び第4の半導体
    領域がそれぞれ相互に分離されていることを特徴とする
    半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の半導体領域内には複数個の第
    1の回路素子が形成され、これら複数個の第1の回路素
    子を相互に分離するため前記第1の半導体領域内の前記
    半導体層の主表面に第4の素子分離構造が形成されてお
    り、 前記第2の半導体領域内には複数個の第2の回路素子が
    形成され、これら複数個の第2の回路素子を相互に分離
    するため前記第2の半導体領域内の前記半導体層の主表
    面に第5の素子分離構造が形成されており、 前記第3の半導体領域内には複数個の第3の回路素子が
    形成され、これら複数個の第3の回路素子を相互に分離
    するため前記第3の半導体領域内の前記半導体層の主表
    面に第6の素子分離構造が形成されており、 前記第4、第5及び第6の素子分離構造がそれぞれ前記
    半導体層の素子分離領域に形成された溝内に素子分離用
    絶縁膜が充填されてなるトレンチ型素子分離構造或いは
    前記半導体層の素子分離領域にLOCOS法により素子
    分離用絶縁膜が形成されてなるフィールド酸化膜である
    ことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の半導体領域内の前記第1の回
    路素子と前記第2の半導体領域内の前記第2の回路素子
    とを電気的に接続するため前記半導体層の主表面の上方
    に形成された第1の接続導体と、 前記第3の半導体領域内の前記第3の回路素子と前記第
    4の半導体領域内の前記第4の回路素子とを電気的に接
    続するため前記半導体層の主表面の上方に形成された第
    2の接続導体とを有し、 前記第1の接続導体は、前記第1及び第2の半導体領域
    間の接合を横断するようにして前記第1の素子分離構造
    の上を延びて存在し、 前記第2の接続導体は、前記第3及び第4の半導体領域
    間の接合を横断するようにして前記第3の素子分離構造
    膜の上を延びて存在していることを特徴とする請求項7
    又は8に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の半導体領域内には不揮発性
    メモリセルのアレイ及び第1のNMOSトランジスタが
    形成され、前記第2の半導体領域内には第1のPMOS
    トランジスタが形成され、前記第3の半導体領域内には
    第2のPMOSトランジスタが形成され、前記第4の半
    導体領域内には第2のNMOSトランジスタが形成さ
    れ、 前記第1のNMOSトランジスタ及び前記第1のPMO
    Sトランジスタのゲートは、前記第1及び第2の半導体
    領域間の接合を横断するようにして前記第1のフィール
    ド酸化膜の上を延びて存在している第1の接続導体によ
    り相互に電気的に分離され、前記第2のNMOSトラン
    ジスタ及び前記第2のPMOSトランジスタのゲート
    は、前記第3及び第4の半導体領域間の接合を横断する
    ようにして前記第3のフィールド酸化膜の上を延びて存
    在している第2の接続導体により相互に電気的に分離さ
    れていることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項
    に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記メモリセル領域がDRAMのメモ
    リセル又は不揮発性メモリのメモリセルを含むことを特
    徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 半導体基体上に絶縁層を介して半導体
    層が設けられてなるSOI構造半導体基板を用いた半導
    体装置の製造方法において、 第1の導電型の第1の半導体領域と複数個の第2の半導
    体領域とを前記半導体層に画定し、前記第2の半導体領
    域の1つを第2の導電型とするとともに前記第1の半導
    体領域に対して前記半導体層の主表面に終端する第1の
    接合を形成するように配置し、前記第2の半導体領域を
    前記第1及び第2の導電型のうちの1つとするとともに
    隣接する前記第2の半導体領域に対して前記半導体層の
    主表面に終端する第2の接合を形成するように配置する
    工程と、 前記半導体層の上にマスクパターンを形成し、このマス
    クパターンを用いて前記半導体層の前記第1の半導体領
    域の少なくとも1つの素子分離領域に溝を形成した後、
    前記溝内に素子分離用絶縁膜を充填してトレンチ型素子
    分離構造を形成する工程と、 前記マスクパターンを今度は酸化防止膜として再び用
    い、前記半導体層の主表面において前記第1の接合を分
    断するように第1のフィールド酸化膜を、また前記半導
    体層の主表面において前記第2の接合を分断するように
    複数個の第2のフィールド酸化膜を形成する工程と、 前記第1の半導体領域に第1の回路素子を、また前記第
    2の半導体領域に第2の回路素子を形成する工程とを有
    する半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基体上に絶縁層を介して半導体
    層が設けられてなるSOI構造半導体基板を用いた半導
    体装置の製造方法において、 第1の導電型の第1の半導体領域と第2の導電型の第2
    の半導体領域とをこれら第1及び第2の半導体領域の間
    に前記半導体層の主表面に終端する接合を形成するよう
    に前記半導体層内に画定する工程と、 前記半導体層の主表面において前記接合を分断するよう
    に第1の素子分離構造を、続いて前記半導体層の前記第
    2の半導体領域内に複数個の第2の素子分離構造を形成
    する工程と、 前記半導体層の前記第1の半導体領域に第1の回路素子
    を、また前記第2の半導体領域に第2の回路素子を形成
    する工程とを有し、 前記第1及び第2の素子分離構造を、それぞれ前記半導
    体層の素子分離領域に形成された溝内に素子分離用絶縁
    膜が充填されてなるトレンチ型素子分離構造或いは前記
    半導体層の素子分離領域にLOCOS法により素子分離
    用絶縁膜が形成されてなるフィールド酸化膜として形成
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015015347A (ja) * 2013-07-04 2015-01-22 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置

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