JP2003218356A - Soi型半導体装置の製造方法、設計方法およびsoi型半導体装置 - Google Patents

Soi型半導体装置の製造方法、設計方法およびsoi型半導体装置

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JP2003218356A
JP2003218356A JP2002011327A JP2002011327A JP2003218356A JP 2003218356 A JP2003218356 A JP 2003218356A JP 2002011327 A JP2002011327 A JP 2002011327A JP 2002011327 A JP2002011327 A JP 2002011327A JP 2003218356 A JP2003218356 A JP 2003218356A
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soi
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Koichi Matsumoto
光市 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルク型半導体装置に用いられていたレイア
ウトパターンを必要最小限の変更でSOI型半導体装置
のレイアウトパターンに変換して用いる。 【解決手段】 SOI型半導体装置の製造方法であっ
て、バルク型半導体装置のウェルコンタクト領域に相当
する箇所にも素子分離絶縁層4が形成されるように、バ
ルク型半導体装置パターンを修正してフォトマスクを形
成する工程と、このフォトマスクを用いてSOI半導体
層12内に素子分離絶縁層4、活性層15,31,32
を形成する工程と、バルク型半導体装置のウェルコンタ
クト領域に相当する箇所の素子分離絶縁層4およびその
下の埋込絶縁膜11をエッチングして基板コンタクト領
域を形成する工程と、バルク型半導体装置のウェルコン
タクトのフォトマスクを流用して、基板コンタクト領域
内に基板コンタクト用のプラグVSCを形成する工程と
を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板に対し
埋込絶縁膜を介在させて形成されたSOI半導体層を有
したSOI型半導体装置の製造方法、設計方法およびS
OI型半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】SOI(Silicon On Insulator)構造によ
って基板との、あるいは素子間同士の完全分離が容易と
なり各種寄生容量が低下するほか、ソフトエラーやCM
OSトランジスタ回路に特有なラッチアップの抑制が可
能になる。このため、いわゆるSOI型のCMOS・L
SIの高速化、低電圧化および信頼性の向上に、SOI
分離技術が果たす役割がますます重要になってきてい
る。
【0003】これに対し、現在でも多くのCMOS・L
SIでは、半導体基板(半導体バルク)にP型およびN
型のウェルを形成し、P型ウェルにN型チャネルのNM
OSトランジスタを形成し、N型ウェルにP型チャネル
のPMOSトランジスタを形成した、いわゆるバルク型
半導体装置となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、SOI型半
導体装置を設計する場合、同じ機能を有したバルク型半
導体装置とは異なった基板構造を有しているため、既に
設計済みのバルク型半導体装置のレイアウトパターンを
そのまま適用することができない。したがって、多くの
場合、SOI型半導体装置用として新たにパターン設計
をやり直す必要があった。これは、バルク半導体装置で
はウェル電位を固定する電極が必要であり、その一方、
SOI型半導体装置ではSOI半導体層をフローティン
グにして用いる場合、電位を固定する場合、あるいは半
導体基板電位を固定する場合など、様々な電位固定方法
が存在することが主な理由の一つであった。
【0005】本発明の第1の目的は、たとえばSOI半
導体層をフローティングとし基板電位を固定して使用す
るような場合に好適で、バルク型半導体装置に用いられ
ていたレイアウトパターンを最小限の変更でSOI型半
導体装置のレイアウトパターンに変換する設計方法と、
その方法を用いてフォトマスクを形成する工程を含むS
OI型半導体装置の製造方法とを提供することにある。
本発明の第2の目的は、バルク形半導体装置に用いられ
ていた素子および配線のレイアウトパターンをそのまま
適用しても基板コンタクトが可能な構造のSOI型半導
体装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点にか
かるSOI型半導体装置の製造方法は、上記第1の目的
を達成するためのものであり、半導体基板上に埋込絶縁
膜を介在させて形成されたSOI半導体層に素子が集積
されたSOI型半導体装置の製造方法であって、半導体
基板に形成されたウェルに素子が集積されたバルク型半
導体装置のウェルコンタクト領域に相当する箇所にも素
子分離絶縁層が形成されるように、バルク型半導体装置
の素子分離絶縁層のパターンを修正してフォトマスクを
形成する工程と、形成したフォトマスクを利用して上記
SOI半導体層内に素子分離絶縁層を形成し、当該SO
I半導体層を素子が形成される複数の活性層に分割する
工程と、上記バルク型半導体装置のウェルコンタクト領
域に相当する箇所の上記素子分離絶縁層およびその下の
上記埋込絶縁膜をエッチングして基板コンタクト領域を
形成する工程と、上記バルク型半導体装置のウェルコン
タクトのフォトマスクを流用して、上記基板コンタクト
領域内に基板コンタクト用のプラグを形成する工程とを
含む。
【0007】好適に、上記活性層に絶縁ゲートトランジ
スタのソースまたはドレインとなるソース・ドレイン不
純物領域を形成する工程を更に有し、当該ソース・ドレ
イン不純物領域の形成と同時に、同じ不純物を上記基板
コンタクト領域から注入し、基板コンタクト接続用の不
純物領域を上記半導体基板に形成する。あるいは、好適
に、上記活性層に絶縁ゲートトランジスタのソースまた
はドレインとなるソース・ドレイン不純物領域を形成す
る工程と、当該ソース・ドレイン不純物領域上に接続し
た電圧供給用のプラグを形成する工程と、当該電圧供給
用のプラグ上に接続した電圧供給配線層を形成する工程
とを更に有し、上記基板コンタクト用のプラグを形成す
る工程では、上記バルク型半導体装置のウェルコンタク
トとソース・ドレイン不純物領域への電圧供給用のコン
タクトとを同時に形成するためのフォトマスクを流用し
たコンタクト開口を行い、上記基板コンタクト用のプラ
グを上記電圧供給用のプラグと同時に形成する。
【0008】好適に、上記素子分離絶縁層の形成工程
が、素子分離絶縁層を形成する領域の周囲にマスク層を
形成する工程と、マスク層を用いたエッチングにより上
記SOI半導体層に上記埋込絶縁膜に達するトレンチを
形成する工程と、トレンチ内を埋め込む素子分離絶縁膜
を全面に堆積する工程と、トレンチ周囲の素子絶縁膜を
一部除去する工程とを有し、上記基板コンタクト領域の
形成工程を、トレンチ周囲の素子分離絶縁膜の除去工程
と同時に行う。その場合、上記トレンチ形成時のマスク
層に、上記素子分離絶縁膜に対しエッチング選択比が高
い材料からなるストッパ膜を含み、上記基板コンタクト
領域の形成工程では、ストッパ膜により活性層の半導体
表面を保護しながら、基板コンタクトを行う半導体基板
の表面部分を露出させるとよい。あるいは、上記トレン
チ形成後に、当該トレンチ形成に用いた上記マスク層を
そのまま利用したエッチングにより、トレンチ内に表出
した上記埋込絶縁膜部分を除去する工程を更に有してい
てもよい。
【0009】本発明の第2の観点にかかるSOI型半導
体装置の設計方法は、前記した第1の目的を達成するた
めのものであり、半導体基板に形成されたウェルに素子
が集積されたバルク型半導体装置用のパターンを、基板
上に埋込絶縁膜を介在させて形成されたSOI半導体層
に素子が集積されたSOI型半導体装置用のパターンに
変換する工程を含むSOI型半導体装置の設計方法であ
って、上記バルク型半導体装置がウェルコンタクトを有
する場合に、上記変換工程では、当該ウェルコンタクト
のパターンを、そのまま上記SOI型半導体装置の半導
体基板に達する基板コンタクトのパターンに流用する。
【0010】好適に、上記変換工程が、上記バルク型半
導体装置の素子分離絶縁層のパターンを、そのウェルコ
ンタクト領域が素子分離絶縁層となるように一部修正し
て、上記SOI型半導体装置の素子分離絶縁層のパター
ンを生成する工程を含む。その場合、更に好適に、上記
バルク型半導体装置用のパターンが、素子分離絶縁層の
形成時にトレンチ内に埋め込むように堆積された素子分
離絶縁物をトレンチ周囲でエッチングにより一部除去す
るためのパターンを有し、上記変換工程が、上記バルク
型半導体装置のトレンチ周囲の素子分離絶縁物を除去す
るためのパターンに、そのウェルコンタクト領域でもエ
ッチングがされるように開口部のパターンを付加するこ
とにより、上記SOI型半導体装置の基板コンタクト接
続用の不純物領域を上記半導体基板に形成するためのパ
ターンを生成する工程を更に含む。
【0011】このようなSOI形半導体装置の設計方法
では、最低でも素子分離絶縁層のパターンを少しだけ修
正するだけで、バルク型半導体装置用のレイアウトパタ
ーンをSOI型半導体装置用のレイアウトパターンに容
易に変換できる。なお、素子分離絶縁膜をトレンチの周
囲で除去する工程がない場合は、これとは別に、基板コ
ンタクト専用のレイアウトパターンが必要となる。
【0012】また、前記したSOI型半導体装置の製造
方法では、1工程(素子分離工程)でフォトマスクの修
正が必要となり、必要に応じて、更に1工程(基板コン
タクト領域の形成工程)で新たなフォトマスクが必要と
なる。このようにウェルコンタクトから基板コンタクト
への変更が極めて容易である。
【0013】本発明の第3の観点に係るSOI型半導体
装置は、前記した第2の目的を達成するためのものであ
り、半導体基板上に埋込絶縁膜を介在させて形成された
SOI半導体層に素子が集積されたチップがリードフレ
ームのダイパッド上に、その半導体基板がダイパッドと
導通した状態で固着されたSOI型半導体装置であっ
て、SOI半導体層に形成する素子とその配線とを、同
じ機能を有するバルク型半導体装置用のパターンを流用
して形成することにより、バルク型半導体装置のウェル
コンタクト領域に相当した箇所に、周囲を素子分離絶縁
層に囲まれた島状のSOI半導体層部分を有し、当該島
状のSOI半導層部分が、上記素子に接地電位または電
源電圧を供給する配線に対し接続されることにより、当
該配線、ボンディングパッド、ワイヤを介して上記ダイ
パッドと電気的に接続されている。
【0014】このSOI型半導体装置では、その素子お
よび配線の形成時のレイアウトパターンをバルク型半導
体装置と同じとしているため、バルク型ではウェルコン
タクト領域に相当する箇所に孤立したSOI半導体層部
分が必然的に形成されるが、この部分は基板コンタクト
に使用されていない。基板コンタクトは、ボンディング
パッド、ワイヤ、リードフレームのダイパッドを介し
て、半導体基板が、接地電位または電源電圧等をトラン
ジスタに供給する配線に電気的に接続されていることに
より達成されている。
【0015】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明の
第1の実施形態を、SOI形基板分離構造を有したCM
OS・ロジックLSIを例に図面を参照しながら説明す
る。図1と図2は、CMOS・ロジックLSI内のゲー
ト回路例を示すインバータとNANDゲートである。各
図において、(A)は各ゲート回路記号を示し、(B)
はSOI形基板分離構造を採用した本実施形態における
各ゲート回路のパターン平面図である。
【0016】図1(B)に示すインバータ1のパターン
は、それを構成するP型のMOSトランジスタが形成さ
れる領域(PMOS領域)2と、N型のMOSトランジ
スタが形成される領域(NMOS領域)3とに大別され
る。PMOS領域2には、N型の不純物が導入された半
導体からなるN型活性層21が形成され、NMOS領域
3には、P型の不純物が導入された半導体からなるP型
活性層31が形成されている。これらの活性層21,3
1の周囲は素子分離絶縁層4に囲まれ、素子間の分離が
達成されている。
【0017】これらの活性層21,31に対して、イン
バータの入力信号が印加されるゲート電極5が重ねられ
ている。ゲート電極5は、たとえば不純物が添加された
ドープド多結晶珪素からなり、必要に応じて異なる導電
型の不純物が打ち分けられている。一般的には、各MO
Sトランジスタを埋め込みチャネル型として短チャネル
効果等の微細形状効果に対し強くするために、PMOS
側のゲート電極部分にP型不純物が、NMOS側のゲー
ト電極部分にN型不純物が添加されている。ゲート電極
5をマスクにしてN型活性層21の表面にP型不純物が
注入され、これによりソース不純物領域S2とドレイン
不純物領域D2が形成されている。同様に、ゲート電極
5をマスクにしてP型活性層31の表面にN型不純物が
注入され、これによりソース不純物領域S3とドレイン
不純物領域D3が形成されている。ゲート電極5の中央
部にはインバータの入力端子を構成するゲートコンタク
トGCが設けられている。
【0018】PMOSトランジスタのソース不純物領域
S2は、その上のソースコンタクトSCpを介して、上
層のメタル層からなる電源電圧Vddの供給線(VDD
線)6に電気的に接続されている。PMOSトランジス
タのドレイン不純物領域D2は、ドレインコンタクトD
Cp、上層のメタル層からなる内部接続線7、およびド
レインコンタクトDCnを介して、NMOSトランジス
タのドレイン不純物領域D3に電気的に接続されてい
る。さらに、NMOSトランジスタのソース不純物領域
S3は、その上のソースコンタクトSCnを介して、上
層のメタル層からなる電源電圧GNDの供給線(GND
線)8に接続されている。
【0019】図2(B)に示す本実施形態に係るNAN
Dゲート10のパターンでは、N型活性層21に2つの
PMOSトランジスタが並列に配置されている。2つの
PMOSトランジスタの各ソース不純物領域S2a,S
2bは、それぞれソースコンタクトSCa,SCbを介
して上層のVDD線6に電気的に接続されている。2つ
のPMOSトランジスタの間の共通なドレンイン不純物
領域D2は、ドレインコンタクトDCpを介して上層の
メタル層からなる出力線9に電気的に接続されている。
【0020】一方、P型活性層31に2つのNMOSト
ランジスタが並列に配置されている。この2つのNMO
Sトランジスタは電気的には直列接続され、前記した出
力線9とGND線との間に挿入されている。つまり、一
方のNMOSトランジスタのドレイン不純物領域D3が
ドレインコンタクトDCnを介して出力線9に接続さ
れ、他方のNMOSトランジスタのソース不純物領域S
3がソースコンタクトSCnを介してGND線8に接続
されている。2つのNMOSトランジスタ間の共通なソ
ース・ドレイン領域SDは、他に接続されていないの
で、両トランジスタがオフのときはフローティング状態
となる。
【0021】ゲートコンタクトGCaから第1の入力信
号が印加されるゲート電極4aが図の左側に配置され、
ゲートコンタクトGCbから第2の入力信号が印加され
るゲート電極4bが図の左側に配置され、それぞれのゲ
ート電極がN型活性層21とP型活性層31に交差して
いる。
【0022】このように構成されたゲート回路は、SO
I型の構成を有している。図3に、代表してインバータ
の断面構造を示す。この図は、図2(B)のB−B線に
沿った概略断面図である。本実施形態ではN型シリコン
ウェーハなどからなる半導体基板10に、二酸化珪素な
どからなる埋込絶縁膜11が形成され、その上に形成さ
れたSOI形基板分離構造のシリコン層(以下、SOI
半導体層という)12に、前述したN型活性層21、P
型活性層31および素子分離絶縁層4が形成されてい
る。また、N型活性層21内の表面部分にソース不純物
領域S2,S3(及びドレイン不純物領域D2,D3)
が形成されている。
【0023】SOI半導体層12の表面全域には、たと
えば二酸化珪素などからなる層間絶縁膜13が堆積され
ている。金属またはドープド多結晶珪素などからなるプ
ラグが層間絶縁膜13内に埋め込まれ、これにより前記
したソースコンタクトSCp,SCnが形成されてい
る。ソースコンタクトSCpはPMOS側のソース不純
物領域S2上に接続し、ソースコンタクトSCnはNM
OS側のソース不純物領域S3上に接続している。層間
絶縁膜13上に、ソースコンタクトSCpに接続した前
記VCC線6と、ソースコンタクトSCnに接続したG
ND線8が形成されている。これらの配線6,8は、ア
ルミニウムなどのメタル層などからなる。
【0024】ところで、SOI型半導体装置では、半導
体基板を一定の電圧で電位的に固定する基板コンタクト
が必要となる場合がある。SOI型MOSトランジスタ
は、SOI半導体層を電位的に固定して使用する場合
と、電位的にフローティング状態にして使用する場合が
ある。いわゆるSOI半導体層の厚さを50nm程度ま
で薄くするとSOI半導体層が動作時に厚さ方向に完全
に空乏化して完全空乏型の素子となるが、この場合、閾
値の変動を抑えるには基板バイアスと同じ考えで半導体
基板を電位的に固定しておくことが良く行われる。ま
た、SOI半導体層が比較的厚く部分空乏型となる場合
でも、閾値変動に対しクリティカルな回路部分のみSO
I半導体層を電位固定して、その他のSOI半導体層を
電位的にフローティングにして用いることが多い。SO
I半導体層へのコンタクト数をできるだけ少なくして面
積増大を抑制するためである。この場合でも閾値変動を
極力抑制し、あるいはSOI半導体層と埋め込み絶縁膜
との界面でのリークを低減する意図で、基板バイアスを
印加することが良く行われる。
【0025】本実施形態はSOI半導体層の電位固定は
行わないで基板バイアスを印加する場合に対応し、半導
体基板10に接地電位VGNDを付与することとしてい
る。そこで、半導体基板10をGND線8と短絡する必
要がある。具体的には、図3に示すように、素子分離絶
縁層4とその下の埋込絶縁膜11の一部を開口して、そ
の中に埋め込まれた層間絶縁膜13内に、上方のGND
線8に達するプラグからなる基板コンタクトVSCを形
成している。基板コンタクトVSCが設けられた半導体
基板10内の表面部分に、基板バルクより高濃度なN型
のコンタクト不純物領域14が形成されている。素子分
離絶縁層4とその下の埋込絶縁膜11の一部を開口させ
ているのは、コンタクト不純物領域14を形成するため
である。この形成は、NMOSトランジスタのソース不
純物領域S3(およびドレイン不純物領域D3)と同時
に行うことが望ましく、その意味で、本実施形態の半導
体基板10はN型となっている。
【0026】この部分を図1(A)の平面図で見ると、
隣接する不図示のゲート回路と共有できるように横方向
に配置されたGND線8の基幹からNMOS側に延びた
枝の分岐の箇所に基板コンタクトVSCを設け、その周
囲に一回り大きなコンタクト不純物領域14が形成され
ている。
【0027】一方、VDD線6においても、その基幹か
らPMOS側に延びた枝の分岐の箇所にコンタクトVD
Cが形成されている。ただし、このコンタクトVDC
は、図3に示すように、周囲を素子分離絶縁層4に囲ま
れて電位的にフローティング状態となった活性層15に
コンタクト不純物領域16を介して接続されている。こ
れらのコンタクトVDC,活性層15およびコンタクト
不純物領域16は、回路機能的には不要なものであり、
後述するように、比較例のバルク型半導体装置とパター
ンを共用したことにより必然的にできてしまう部分であ
る。
【0028】なお、回路の構成や閾値を全体的にシフト
させたい場合においては、基板バイアスを電源電圧Vd
dの印加により行うこともできる。その場合、この部分
にも素子分離絶縁層4が形成されるようにパターンを変
更して、コンタクトVDCが半導体基板10に達するよ
うにする。そして、コンタクト不純物領域16は、PM
OSトランジスタのP型不純物領域(ソース不純物領域
S2およびドレイン不純物領域D2)と同時に形成する
ことが望ましい。
【0029】つぎに、このようなSOI構造のインバー
タとの比較において、比較例のバルク構造のインバータ
を説明する。
【0030】図1(C)は、比較例として同じ機能を半
導体バルクまたはウェルに形成したバルク型インバータ
のパターン平面図である。図4は、図1(C)のC−C
線に沿った概略断面図である。このバルク型インバータ
100の平面パターンは、上記したSOI型インバータ
の平面パターンと殆ど同じである。わずかに異なる点
は、SOI型で基板コンタクトVSCが設けられた箇所
に活性層(ウェル)が表出し、その表面部分にウェルコ
ンタクト不純物領域101が形成されていることであ
る。この図示例では、ウェルコンタクト不純物領域10
1のパターンは、SOI型における基板コンタクトVS
Cのパターンと同じとなっている。それ以外のパターン
はバルク型と同じであり、以下、特に言及しない限り、
図1(C)において図1(B)と同じ符号を付して、そ
れらの説明を省略する。
【0031】図4の断面では、その基板構造がSOI型
と異なる。任意の導電型のシリコンウェーハからなる半
導体基板102に、PMOSトランジスタの活性層とな
るN型ウェル103と、NMOSトランジスタの活性層
となるP型ウェル104とが形成されている。そして、
これらのウェル内およびウェル周囲の表面部分が素子分
離絶縁層4により分離されている。
【0032】N型ウェル103内の表面部分、Pウェル
104内の表面部分に、SOI型と同じパターンにてソ
ース不純物領域S2,S3(およびドレイン不純物領域
D2,D3)が形成されている。これらトランジスタの
不純物領域とは素子分離絶縁層4により分離された状態
で、Nウェル103とPウェル104のそれぞれにウェ
ルコンタクト部が設けられている。Nウェル103のウ
ェルコンタクト部は、ウェル内表面部に設けられた、よ
り高濃度なN型のコンタクト不純物領域16と、コンタ
クト不純物領域16上面と上層のVDD線6とを接続す
るプラグからなるNウェルコンタクトNWCとからな
る。NウェルコンタクトNWCは、SOI型におけるコ
ンタクトVDCに該当し、層間絶縁膜13中に埋め込ん
で形成されている。
【0033】同様に、Pウェル4のウェルコンタクト部
は、ウェル内表面部に設けられた、より高濃度なN型の
コンタクト不純物領域101と、コンタクト不純物領域
101上面と上層のGND線8とを接続するプラグから
なるPウェルコンタクトNWCとからなる。Pウェルコ
ンタクトPWCは、SOI型における基板コンタクトV
SCの代わりに設けられ、層間絶縁膜13中に埋め込ん
で形成されている。
【0034】その他の構成、すなわちゲート電極4、ゲ
ートコンタクトGC、ソースコンタクトSCp,SC
n、ドレインコンタクトDCp,DCn、層間絶縁膜1
3、VDD線6およびGND線8は、前記したSOI型
と同じパターン、材料からなる。
【0035】このようなパターンおよび構造の相違は、
NANDゲート回路でも同じである。同一符号をもっ
て、その説明を省略する。
【0036】このような構成のバルク型半導体装置の既
存のパターンおよびレイアウトデータを用いて、同じ機
能のSOI型半導体装置を新たに設計する場合、まず、
素子分離絶縁膜4のパターンを一部修正する。具体的に
は、図示例のインバータの場合、たとえばNMOS側の
Pウェルコンタクトのために素子分離絶縁膜4のパター
ンの開口部をなくす。
【0037】また、基板コンタクト用に素子分離絶縁層
4およびその下の埋込絶縁膜11を一部開口させるパタ
ーンが必要となる。このパターンは、後述するように素
子分離絶縁層4の形成時に全面に堆積した絶縁膜を活性
層上で選択的にエッチングするための工程が必要である
ならば、その選択的エッチング時のパターンを修正する
ことで対応できる。その場合、フォトマスクの追加はな
い。これに対し、そのような選択的エッチング工程がも
ともとない場合は、基板コンタクト用に新たなフォトマ
スクが1枚追加となる。
【0038】このように、パターン修正を2回行うか、
1回のパターン修正と、新たな追加フォトマスク作製の
ための1枚のパターンレイヤの追加によって、バルク型
からSOI型の変換が可能となる。しかも、これらのパ
ターン修正や新規パターンの作成は、単純な矩形パター
ンを最低1個付加するだけよく簡単である。したがっ
て、基板分離構造の変更にともなう経費を極力抑制でき
る利点が得られる。また、実効的な素子パターンに変更
がないので、バルク型からSOI型に変更したことによ
る特性改善の効果を容易に見積もることができる。平面
パターン形状に依存した素子特性パラメータに変化がな
いため、純粋に基板分離構造の変更による特性の向上が
そのまま素子の電気的特性に反映されるためである。
【0039】最後に、このSOI型半導体装置の製造方
法の実施形態を、インバータを例として説明する。図5
〜図11は、このインバータの製造途中の断面図であ
る。まず、SOI型基板分離構造の基板(SOI基板)
を既知の方法によって形成する。たとえば基板張り合わ
せ方では、SOI半導体層12となる第1のシリコンウ
ェーハ(被研磨基板)の表面に埋込絶縁膜11を形成
し、さらにその表面に必要に応じて、たとえば多結晶珪
素などからなる接着層を形成し、接着層の表面を研磨し
て平坦化する。被研磨基板を、その平坦化した面から第
2のシリコンウェーハ(支持基板)10と張り合わせ、
アニールして接着強度を向上させる。被研磨基板の裏面
から研削して、ある程度まで薄くなったら化学的機械研
磨(CMP)により所定の厚さ、たとえば100nm程
度まで薄くする。これによりSOI半導体層12が形成
される。SOI半導体層12の表面に、素子分離絶縁材
料とのエッチング選択比が高い材料のストッパ17を形
成する。ストッパの膜材料は、素子分離絶縁材料が二酸
化珪素の場合、たとえば窒化珪素が選択できる。図5
は、このストッパ形成後の断面図である。なお、SOI
基板を、いわゆるSIMOX法により形成してもよい。
【0040】ストッパ膜17上に、一部設計変更した素
子分離パターンのフォトマスクを用いてレジストパター
ンを形成し、これをマスクとしてストッパ17およびそ
の下のSOI半導体層12をRIE等でエッチングす
る。これにより、図6に示すように、SOI半導体層1
2がトレンチにより分割され、所定パターンの活性層が
形成される。
【0041】図7に示すように、活性層を覆って、かつ
トレンチ内を完全に埋め込むように素子分離絶縁材料の
膜4aを堆積する。
【0042】つぎに、この絶縁膜4aを研磨して平坦化
するのであるが、その前に、図8に示すように、各活性
層の上方で開口するパターンのレジストR1を絶縁膜4
a上に形成する。このレジストR1は、さらに基板コン
タクト領域を形成するために一部、活性層以外の箇所で
も開口している。このレジストR1のパターン形成に用
いるフォトマスクは、既存のバルク型のパターンを一部
修正したパターンデータを用いて予め作製される。レジ
ストR1をマスクとしたエッチングを行って、絶縁膜4
aをパターンニングする。このときのエッチングでは、
ストッパ17の存在により活性層表面が保護される。ま
た、このエッチングは、基板コンタクト領域ではさらに
その下の埋込絶縁膜部分がエッチングされて半導体基板
10が露出するまで行う。
【0043】レジストR1を除去後、絶縁膜4aの表面
をCMPなどで平坦化する。ストッパ17を硬度が高い
材料から形成しておくと、このCMPにおいてもストッ
パ17により活性層表面が保護され、またCMPの終点
検出も容易である。これにより絶縁膜4aが必要箇所で
分離され、その結果、素子分離絶縁層4が形成される。
【0044】ストッパ17を薬液処理で除去する。この
ストッパの除去前または後で、活性層にN型不純物イオ
ンとP型不純物イオンを打ち分けて、PMOS側でN型
活性層21,15を形成し、NMOS側でP型活性層3
1を形成する。また、必要に応じて、P型またはN型の
不純物を活性層表面部に導入して閾値の調整を行う。そ
の後、二酸化珪素などからなるゲート絶縁膜(不図示)
および多結晶珪素膜を順次形成して、これをパターンニ
ングしてゲート電極5を形成する。このときの多結晶珪
素膜にはまだ不純物は添加されていないので導電率は低
い。また、ゲート酸化膜は活性層表面を熱酸化して形成
するので、図10のように素子分離絶縁層4上のゲート
電極5との間には殆ど形成されない。
【0045】図11に示すように、NMOS形成領域3
で開口するレジストR2を形成し、これをマスクとし
て、LDD用の低濃度イオン注入、あるいは寄生抵抗下
げるためLDDより高濃度なExtentio S/D
用のイオン注入を行い、N型不純物を表出した活性層表
面部分に導入する。これにより、また、必要に応じて、
ポケットイオン注入を行う。このイオン注入は、たとえ
ばトータルのドーズを1×1014/cm、エネルギ
ーを1keVで、燐イオンPまたはBFイオンを注入
角度15°で注入する。また、ウェーハの8方向から8
分割りにてイオン注入する。特に図示しないが、10n
mのTEOS膜、窒化珪素膜などをCVDし、これをエ
ッチバックしてサイドウォールスペーサを形成する。こ
のサイドウォールスペーサをマスクにして、3×10
15/cm程度の比較的高いドーズでN型不純物(た
とえば、砒素As)をイオン注入する。これにより、P
型活性層31内の表面部にソース不純物領域S3(およ
びドレイン不純物領域D3)が形成され、これと同時に
半導体基板10の開口部分に基板コンタクト不純物領域
14が形成される。また、このNMOSゲート電極部分
がN型に導電化される。
【0046】特に図示しないが、同様にしてPMOS側
で開口するレジストを形成してLDDまたはExten
tion S/D用のP型不純物のイオン注入、サイド
ウォールスペーサの形成、S/D用のイオン注入を行
う。このS/D用のイオン注入では、たとえば、ホウ素
BFを3×1015/cm程度の高ドーズでイオン
注入する。これにより、N型活性層21内の表面部にソ
ース不純物領域S2(およびドレイン不純物領域D2)
が形成される。また、このPMOSゲート電極部分がP
型に導電化される。
【0047】その後は、層間絶縁膜13を全面に堆積
し、これを開口して、開口部にタングステンW等の金属
材料またはドープド多結晶珪素などを埋め込んで表面を
平坦化することにより、各種コンタクトSCn,SC
p,VSC,VDC等を形成する。また、金属材料など
からなる各種配線6,8等を形成する。
【0048】本実施形態の変形例として、素子分離用の
トレンチ形成時(図6)に続けて、トレンチ内に開口し
た埋込絶縁膜11の部分をエッチングにより除去しても
よい。こうすると、後述する基板コンタクト領域の形成
時(図8)に埋込絶縁膜11をエッチングしないですむ
ので、活性層上方とのエッチング量をほぼ同じとするこ
とができ、望ましい。この場合、低ダメージエッチング
を行うことを条件にエッチングストッパ17の省略も可
能である。
【0049】[第2実施形態]この実施形態では、基板
コンタクトをチップ裏面からとる。図12は、第1実施
形態で説明したSOI型半導体チップをリードフレーム
に固着させたときの図である。導電率が高い金属材料か
らなるリードフレーム40のダイパッドに、SOI型半
導体チップが、たとえばAgペーストなどの導電性接着
層41を介して固着され、半導体基板10の裏面が、リ
ードフレーム40と低抵抗で導通している。また、リー
ドフレーム40と、半導体チップ表面に形成されGND
線8と電気的に導通したボンディングパッド43とがワ
イヤ41によりボンディングされている。このようなダ
イボンド後のリードフレームはモールド樹脂、その他の
パッケージ内に収容される。このときパッケージ外部に
リードが引き出されるが、接地電位VGNDが印加され
るリードは、通常、ダイパッドを有する図示のリードフ
レーム40の一部であるので、接地電位VGNDがリー
ドフレーム40、ワイヤ41、ボンディングパッド4
3、GND線8、ソースコンタクトSCn等を介して素
子に供給される。それと同時に、接地電位VGNDがリ
ードフレーム40、導電性接着層41を介して半導体基
板10に供給される。
【0050】上記形態では、チップ内部の基板コンタク
トは不要であり、図示のように、コンタクトVCSは周
囲を素子分離絶縁層4に囲まれた活性層に接続されるの
みで、半導体基板10にまでは達していない。したがっ
て、このようなチップの製造ではパターンの変更は一切
不要となり、バルク型の製造に用いていたフォトマスク
をそのまま流用できるという利点がある。
【0051】
【発明の効果】本発明に係るSOI型半導体装置の製造
方法および設計方法によれば、SOI半導体層をフロー
ティングとし基板電位を固定して使用するような場合
に、バルク型半導体装置に用いられていたレイアウトパ
ターンを最小限の変更でSOI型半導体装置のレイアウ
トパターンに変換し、この変換後のパターンによりフォ
トマスクを形成してSOI型半導体装置を容易に製造す
ることができる。本発明に係るSOI半導体装置によれ
ば、バルク形半導体装置に用いられていた素子および配
線のレイアウトパターンをそのまま適用して基板コンタ
クトが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の第1実施形態に係るCMO
S・ロジックLSI内のSOI型インバータの回路記
号、(B)はそのパターン平面図である。(C)は、比
較例としてのバルク型インバータのパターン平面図であ
る。
【図2】(A)は、本発明の第1実施形態に係るCMO
S・ロジックLSI内のSOI型NANDゲートの回路
記号、(B)はそのパターン平面図である。(C)は、
比較例としてのバルク型NANDゲートのパターン平面
図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るSOI型インバ
ータにおいて、図1(B)のB−B線に沿った概略断面
図である。
【図4】比較例のSOI型インバータにおいて、図1
(C)のC−C線に沿った概略断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るSOI型インバ
ータの製造において、エッチングストッパとなる膜の形
成後の断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るSOI型インバ
ータの製造において、トレンチ形成後の断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るSOI型インバ
ータの製造において、素子分離絶縁膜の堆積後の断面図
である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係るSOI型インバ
ータの製造において、基板コンタクト領域の開口後の断
面図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係るSOI型インバ
ータの製造において、素子分離絶縁層の形成後の断面図
である。
【図10】本発明の第1の実施形態に係るSOI型イン
バータの製造において、エッチングストッパとなる膜の
形成後の断面図である。
【図11】本発明の第1の実施形態に係るSOI型イン
バータの製造において、基板コンタクト不純物領域形成
のためのイオン注入時の断面図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係るSOI型半導
体装置の要部構成を示す図である。
【符号の説明】
1…SOI型インバータ、2…PMOS形成領域、3…
NMOS形成領域、4…素子分離絶縁層、4a…素子分
離絶縁膜、5,5a,5b…ゲート電極、6…VDD
線、7…内部接続線、8…GND線、9…出力線、1
0,102…半導体基板、11…埋込絶縁膜、12…S
OI半導体層、13…層間絶縁膜、14…基板コンタク
ト不純物領域、15…活性層、16,101…コンタク
ト不純物領域、17…エッチングストッパ、21…N型
活性層、31…P型活性層、40…リードフレーム、4
1…導電性接着層、42…ワイヤ、43…ボンディング
パッド、103…N型ウェル、104…P型ウェル、S
Cn,SCp…ソースコンタクト、DCn,DCp…ド
レインコンタクト、GC,GCa,GCb…ゲートコン
タクト、VSC,VDC…コンタクト、S2,S2a,
S2b,S3…ソース不純物領域、D2,D3…ドレイ
ン不純物領域、SD…ソース・ドレイン不純物領域、P
WC,NWC…ウェルコンタクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/092 Fターム(参考) 5F038 AV06 CA02 CA03 CA05 CD04 EZ06 EZ20 5F048 AA09 AB03 AB04 AC04 BA16 BB06 BB07 BC06 BF03 BF07 BF15 BF16 BF17 BG07 DA23 5F110 AA15 AA16 BB04 CC02 DD05 DD13 DD22 EE09 FF02 GG02 GG12 HJ01 HJ14 HL04 HM15 HM19 NN23 NN62 QQ01 QQ17 QQ19

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に埋込絶縁膜を介在させて形
    成されたSOI半導体層に素子が集積されたSOI型半
    導体装置の製造方法であって、 半導体基板に形成されたウェルに素子が集積されたバル
    ク型半導体装置のウェルコンタクト領域に相当する箇所
    にも素子分離絶縁層が形成されるように、バルク型半導
    体装置の素子分離絶縁層のパターンを修正してフォトマ
    スクを形成する工程と、 形成したフォトマスクを利用して上記SOI半導体層内
    に素子分離絶縁層を形成し、当該SOI半導体層を素子
    が形成される複数の活性層に分割する工程と、 上記バルク型半導体装置のウェルコンタクト領域に相当
    する箇所の上記素子分離絶縁層およびその下の上記埋込
    絶縁膜をエッチングして基板コンタクト領域を形成する
    工程と、 上記バルク型半導体装置のウェルコンタクトのフォトマ
    スクを流用して、上記基板コンタクト領域内に基板コン
    タクト用のプラグを形成する工程とを含むSOI型半導
    体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】上記活性層に絶縁ゲートトランジスタのソ
    ースまたはドレインとなるソース・ドレイン不純物領域
    を形成する工程を更に有し、 当該ソース・ドレイン不純物領域の形成と同時に、同じ
    不純物を上記基板コンタクト領域から注入し、基板コン
    タクト接続用の不純物領域を上記半導体基板に形成する
    請求項1に記載のSOI型半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】上記活性層に絶縁ゲートトランジスタのソ
    ースまたはドレインとなるソース・ドレイン不純物領域
    を形成する工程と、 当該ソース・ドレイン不純物領域上に接続した電圧供給
    用のプラグを形成する工程と、 当該電圧供給用のプラグ上に接続した電圧供給配線層を
    形成する工程とを更に有し、 上記基板コンタクト用のプラグを形成する工程では、上
    記バルク型半導体装置のウェルコンタクトとソース・ド
    レイン不純物領域への電圧供給用のコンタクトとを同時
    に形成するためのフォトマスクを流用したコンタクト開
    口を行い、上記基板コンタクト用のプラグを上記電圧供
    給用のプラグと同時に形成する請求項1記載のSOI型
    半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】上記素子分離絶縁層の形成工程が、 素子分離絶縁層を形成する領域の周囲にマスク層を形成
    する工程と、 マスク層を用いたエッチングにより上記SOI半導体層
    に上記埋込絶縁膜に達するトレンチを形成する工程と、 トレンチ内を埋め込む素子分離絶縁膜を全面に堆積する
    工程と、 トレンチ周囲の素子絶縁膜を一部除去する工程とを有
    し、 上記基板コンタクト領域の形成工程を、トレンチ周囲の
    素子分離絶縁膜の除去工程と同時に行う請求項1記載の
    SOI型半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】上記トレンチ形成時のマスク層に、上記素
    子分離絶縁膜に対しエッチング選択比が高い材料からな
    るストッパ膜を含み、 上記基板コンタクト領域の形成工程では、ストッパ膜に
    より活性層の半導体表面を保護しながら、基板コンタク
    トを行う半導体基板の表面部分を露出させる請求項4記
    載のSOI型半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】上記トレンチ形成後に、当該トレンチ形成
    に用いた上記マスク層をそのまま利用したエッチングに
    より、トレンチ内に表出した上記埋込絶縁膜部分を除去
    する工程を更に有した請求項4記載のSOI型半導体装
    置の製造方法。
  7. 【請求項7】半導体基板に形成されたウェルに素子が集
    積されたバルク型半導体装置用のパターンを、基板上に
    埋込絶縁膜を介在させて形成されたSOI半導体層に素
    子が集積されたSOI型半導体装置用のパターンに変換
    する工程を含むSOI型半導体装置の設計方法であっ
    て、 上記バルク型半導体装置がウェルコンタクトを有する場
    合に、上記変換工程では、当該ウェルコンタクトのパタ
    ーンを、そのまま上記SOI型半導体装置の半導体基板
    に達する基板コンタクトのパターンに流用するSOI型
    半導体装置の設計方法。
  8. 【請求項8】上記バルク型およびSOI型の半導体装置
    は、導電型が異なる2種類のウェルまたはSOI半導体
    層からなる活性層のそれぞれに活性層導電型とは逆のチ
    ャネル導電型を有した絶縁ゲートトランジスタが形成さ
    れた相補型絶縁ゲートトランジスタ回路を有し、 上記バルク型半導体装置のP型ウェルがウェルコンタク
    トを有する場合に、上記変換工程では、当該P型ウェル
    のウェルコンタクトのパターンを、そのまま上記SOI
    型半導体装置の半導体基板に達し接地電圧を供給するた
    めの基板コンタクトのパターンに流用する請求項7記載
    のSOI型半導体装置の設計方法。
  9. 【請求項9】上記バルク型およびSOI型の半導体装置
    は、導電型が異なる2種類のウェルまたはSOI半導体
    層からなる活性層のそれぞれに活性層導電型とは逆のチ
    ャネル導電型を有した絶縁ゲートトランジスタが形成さ
    れた相補型絶縁ゲートトランジスタ回路を有し、 上記バルク型半導体装置のN型ウェルがウェルコンタク
    トを有する場合に、上記変換工程では、当該N型ウェル
    のウェルコンタクトのパターンを、そのまま上記SOI
    型半導体装置の半導体基板に達し電源電圧を供給するた
    めの基板コンタクトのパターンに流用する請求項7記載
    のSOI型半導体装置の設計方法。
  10. 【請求項10】上記変換工程が、 上記バルク型半導体装置の素子分離絶縁層のパターン
    を、そのウェルコンタクト領域が素子分離絶縁層となる
    ように一部修正して、上記SOI型半導体装置の素子分
    離絶縁層のパターンを生成する工程を含む請求項7記載
    のSOI型半導体装置の設計方法。
  11. 【請求項11】上記バルク型半導体装置用のパターン
    が、 素子分離絶縁層の形成時にトレンチ内に埋め込むように
    堆積された素子分離絶縁物をトレンチ周囲でエッチング
    により一部除去するためのパターンを有し、 上記変換工程が、 上記バルク型半導体装置のトレンチ周囲の素子分離絶縁
    物を除去するためのパターンに、そのウェルコンタクト
    領域でもエッチングがされるように開口部のパターンを
    付加することにより、上記SOI型半導体装置の基板コ
    ンタクト接続用の不純物領域を上記半導体基板に形成す
    るためのパターンを生成する工程を更に含む請求項10
    記載のSOI型半導体装置の設計方法。
  12. 【請求項12】半導体基板上に埋込絶縁膜を介在させて
    形成されたSOI半導体層に素子が集積されたチップが
    リードフレームのダイパッド上に、その半導体基板がダ
    イパッドと導通した状態で固着されたSOI型半導体装
    置であって、 SOI半導体層に形成する素子とその配線とを、同じ機
    能を有するバルク型半導体装置用のパターンを流用して
    形成することにより、バルク型半導体装置のウェルコン
    タクト領域に相当した箇所に、周囲を素子分離絶縁層に
    囲まれた島状のSOI半導体層部分を有し、 当該島状のSOI半導層部分が、上記素子に接地電圧V
    GNDまたは電源電圧を供給する配線に対し接続される
    ことにより、当該配線、ボンディングパッド、ワイヤを
    介して上記ダイパッドと電気的に接続されたSOI型半
    導体装置。
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