JPH11284146A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

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JPH11284146A
JPH11284146A JP10083890A JP8389098A JPH11284146A JP H11284146 A JPH11284146 A JP H11284146A JP 10083890 A JP10083890 A JP 10083890A JP 8389098 A JP8389098 A JP 8389098A JP H11284146 A JPH11284146 A JP H11284146A
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JP
Japan
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memory cell
cell array
forming
single crystal
insulating film
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JP10083890A
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Inventor
Shoichi Iwasa
昇一 岩佐
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】DRAMにおいて、トリプルウェル構造を用い
ること無く、メモリセルアレイ部の基板電位を独立に制
御可能とする。 【解決手段】酸化膜層2を介して2枚のp型シリコン単
結晶基板を貼り合わせたSOI基板を用い、メモリセル
アレイ部Aと周辺回路部Bを、トレンチ4内の埋め込み
酸化膜層6により絶縁分離する。メモリセルアレイ部A
における素子間分離を、フィールドシールド電極8aに
よるフィールドシールド素子分離構造により行い、SO
I構造固有の基板浮遊効果を回避して、保持特性を良好
にする。周辺回路部Bにおける素子間分離は、LOCO
S酸化膜28やSTI(Shallow Trench Isolation) 法
等の絶縁体分離で行い、CMOS構造等における素子間
分離を簡便に行えるようにして、高速化を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DRAM(Dynami
c Random Access Memory) 等の半導体記憶装置及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、64M以降の従来のDRAMで
は、周辺回路速度の向上や、静電放電(ESD:Electr
o-Static Discharge) 、ラッチアップ等に対する信頼性
向上の目的で、トリプルウェル方式が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このトリプ
ルウェル方式のように、基板中に何重にもウェルを形成
するためには、必然的にイオン注入工程が多くなり、ま
た、そのためのマスク工程も複雑になるという問題が有
った。
【0004】更に、基板中に導電型の異なる不純物を重
ねてイオン注入する結果、基板濃度が高濃度化し、基板
バイアス効果の悪化や保持特性の劣化を生じるという問
題も有った。
【0005】そこで、本発明の目的は、特に、トリプル
ウェル方式を採用しなくても、それと同程度の周辺回路
の低電圧での高速化、及び、メモリセルアレイ部での基
板電位の安定化を夫々達成でき、その結果、基板バイア
ス効果の悪化や保持特性の劣化を回避することができる
半導体記憶装置及びその製造方法を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決すべ
く、本発明の半導体記憶装置では、第1の絶縁層上に設
けられた単結晶半導体層にメモリセルアレイ領域及び周
辺回路領域の各素子が形成された半導体記憶装置であっ
て、前記メモリセルアレイ領域を取り囲むように、且
つ、前記単結晶半導体層を貫通して形成されたトレンチ
内に第2の絶縁層が設けられ、前記第1及び第2の絶縁
層により、前記メモリセルアレイ領域の前記単結晶半導
体層が前記周辺回路領域の前記単結晶半導体層から電気
的に絶縁分離されており、前記メモリセルアレイ領域で
は、フィールドシールド素子分離法により素子間分離が
なされ、前記周辺回路領域では、絶縁体分離法により素
子間分離がなされている。
【0007】本発明の一態様では、前記周辺回路領域に
おける素子間分離が、トレンチ素子分離法によりなされ
ている。
【0008】本発明の一態様では、前記周辺回路領域に
おける素子間分離が、LOCOS法によりなされてい
る。
【0009】本発明の一態様では、前記メモリセルアレ
イ領域の前記単結晶半導体層にバックバイアス電位が与
えられている。
【0010】本発明の一態様では、前記メモリセルアレ
イ領域に、1トランジスタ−1キャパシタ型のメモリセ
ルが形成されている。
【0011】本発明の一態様では、前記メモリセルアレ
イ領域の前記単結晶半導体層に、又は、その単結晶半導
体層を貫通して設けられたトレンチ内に各メモリセルの
キャパシタ構造が形成されている。
【0012】本発明の一態様では、前記各メモリセルの
キャパシタ構造が、前記メモリセルアレイ領域の前記ト
レンチの内面に絶縁膜を介して設けられたセルプレー
ト、そのセルプレートの上に設けられたキャパシタ絶縁
膜、及び、そのキャパシタ絶縁膜の上に設けられたスト
レージノードにより構成されている。
【0013】本発明の一態様では、前記メモリセルアレ
イ領域におけるフィールドシールド素子分離構造のフィ
ールドシールド電極が、前記セルプレートに連続して形
成されている。
【0014】本発明の一態様では、前記各メモリセルの
キャパシタ構造が、スタック型に構成されている。
【0015】本発明の一態様では、前記キャパシタ構造
のセルプレートが、前記メモリセルアレイ領域における
フィールドシールド素子分離構造のフィールドシールド
電極に電気的に接続されている。
【0016】また、本発明の半導体記憶装置の製造方法
は、第1の単結晶半導体基板と、表面に第1の絶縁膜を
形成した第2の単結晶半導体基板とを、前記第1の絶縁
膜を介して互いに貼り合わせた後、一方の単結晶半導体
基板の厚みを加工して、他方の単結晶半導体基板上に、
前記第1の絶縁膜を介して単結晶半導体層を形成する工
程と、前記単結晶半導体層の周辺回路領域となる部分に
素子分離構造を形成する工程と、前記単結晶半導体層の
前記周辺回路領域となる部分とメモリセルアレイ領域と
なる部分との間に、前記メモリセルアレイ領域となる部
分を取り囲むように、少なくとも前記第1の絶縁膜に達
する深さの第1のトレンチを形成するとともに、前記メ
モリセルアレイ領域となる部分の前記単結晶半導体層の
所定位置に、メモリセルキャパシタを形成するための第
2のトレンチを形成する工程と、前記第1及び第2のト
レンチ内を埋め込むように全面に第2の絶縁膜を形成す
る工程と、前記第1及び第2のトレンチ外の前記第2の
絶縁膜を除去した後、前記第2のトレンチ内の前記第2
の絶縁膜を除去する工程と、前記第2のトレンチの内面
を含む前記メモリセルアレイ領域となる部分の全面に第
3の絶縁膜を形成する工程と、前記第3の絶縁膜の上に
第1の導電膜を形成する工程と、前記第1の導電膜をパ
ターニングして、前記メモリセルアレイ領域において素
子分離領域となる領域及びそれと連続した前記第2のト
レンチを含む領域とに前記第1の導電膜を残す工程と、
前記第1の導電膜の上に第4の絶縁膜を形成する工程
と、前記第4の絶縁膜の上に第2の導電膜を形成した
後、その第2の導電膜をメモリキャパシタのストレージ
ノードのパターンに加工する工程と、前記周辺回路領域
となる部分及び前記メモリセルアレイ領域となる部分の
所定箇所に夫々MOSFETを形成する工程と、前記メ
モリセルアレイ領域となる部分に形成した前記MOSF
ETの一方の拡散層と前記第2の導電膜とを電気的に接
続する工程と、を有する。
【0017】本発明の一態様では、前記周辺回路領域と
なる部分に形成する前記素子分離構造として、前記単結
晶半導体層に第3のトレンチを形成し、前記第1及び第
2のトレンチ内を前記第2の絶縁膜で埋め込む際に、前
記第3のトレンチ内も前記第2の絶縁膜で埋め込む。
【0018】また、本発明の別の態様による半導体記憶
装置の製造方法は、第1の単結晶半導体基板と、表面に
第1の絶縁膜を形成した第2の単結晶半導体基板とを、
前記第1の絶縁膜を介して互いに貼り合わせた後、一方
の単結晶半導体基板の厚みを加工して、他方の単結晶半
導体基板上に、前記第1の絶縁膜を介して単結晶半導体
層を形成する工程と、前記単結晶半導体層の周辺回路領
域となる部分に素子分離構造を形成する工程と、前記単
結晶半導体層の前記周辺回路領域となる部分とメモリセ
ルアレイ領域となる部分との間に、前記メモリセルアレ
イ領域となる部分を取り囲むように、少なくとも前記第
1の絶縁膜に達する深さのトレンチを形成する工程と、
前記トレンチ内を埋め込むように第2の絶縁膜を形成す
る工程と、前記周辺回路領域となる部分にフィールドシ
ールド素子分離構造を形成する工程と、前記周辺回路領
域となる部分及び前記メモリセルアレイ領域となる部分
の所定箇所に夫々MOSFETを形成する工程と、前記
メモリセルアレイ領域となる部分に、その部分の前記M
OSFETの一方の拡散層に電気的に接続したストレー
ジノードを有するメモリキャパシタを形成する工程と、
を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好ましい実施の形
態に従い説明する。
【0020】〔第1の実施の形態〕図1に、リバースト
レンチキャパシタ型のDRAMに本発明を適用した第1
の実施の形態の概略断面図を、図2に、そのメモリセル
アレイ部の平面配置図を、図3にDRAMの全体概略構
成図を夫々示す。なお、図1は、図2のI−I線に沿っ
た断面に対応している。
【0021】図1に示すように、本実施の形態のDRA
Mは、p型単結晶シリコン半導体基板1の上に、シリコ
ン酸化膜層2を介して、例えば、厚さ0.4〜0.5μ
m程度で、且つ、基板表面濃度1×1016/cm3 程度
以上のp型単結晶シリコン半導体層3が設けられた、所
謂、SOI(Silicon On Insulator又は Semiconductor
On Insulator)構造の基板に形成されている。
【0022】図3に示すように、DRAMは、多数のメ
モリセルが形成されたメモリセルアレイ部Aと、センス
アンプ等を含む周辺回路部Bとを備えており、それらの
間が、例えば、深さ5〜10μm程度のトレンチ4によ
り分離されている。なお、この図3において、5は、メ
モリセルアレイ部Aにおいてメモリキャパシタが形成さ
れているトレンチ、100は、周辺回路部Bに設けられ
た各種MOSトランジスタである。
【0023】図1に示すように、メモリセルアレイ部A
と周辺回路部Bとを分離するトレンチ4は、酸化膜層2
を貫通する深さまで形成されており、その内部が、シリ
コン酸化膜層6で埋め込まれている。なお、このトレン
チ4は、酸化膜層2に達する深さまで形成されていれ
ば、それ以上の深さに形成される必要は必ずしも無い。
【0024】このトレンチ4内の酸化膜層6と酸化膜層
2とにより、メモリセルアレイ部Aの基板部であるシリ
コン半導体層3と周辺回路部Bの基板部であるシリコン
半導体層3とが互いに電気的に絶縁され、従来のトリプ
ルウェル構造と同様の効果を示す。
【0025】一方、メモリセルアレイ部Aにおいてメモ
リキャパシタが形成されるトレンチ5も、図示の例で
は、酸化膜層2を貫通する深さまで形成されているが、
このトレンチ5は、メモリキャパシタとして必要な容量
が得られれば、その深さは特に限定されない。
【0026】このトレンチ5内には、その内面に、シリ
コン酸化膜7を介して、メモリキャパシタのセルプレー
トであるn型ポリシリコン膜8が形成され、このn型ポ
リシリコン膜8の上に、例えば、ONO膜からなるキャ
パシタ誘電体膜9を介して、メモリキャパシタのストレ
ージノードであるn型ポリシリコン膜10が積層されて
いる。
【0027】この時、本実施の形態では、図示の如く、
上述したメモリキャパシタのセルプレートであるn型ポ
リシリコン膜8を素子分離領域にまで延長して形成し、
その素子分離領域において、フィールドシールド電極8
aとして機能するように構成している(図2参照)。
【0028】メモリセルアレイ部Aには、また、n型ポ
リシリコンゲート(ワード線)11と一対のn+ 拡散層
12、13とにより各メモリセルのアクセストランジス
タが形成されている。
【0029】なお、図示の例では、アクセストランジス
タの一方のn+ 拡散層13を共有する2つのメモリセル
が1つの素子領域に形成されている。
【0030】このアクセストランジスタの各n+ 拡散層
12、13には、拡散層引き出し電極としてn型ポリシ
リコン膜14が夫々コンタクトしており、他のメモリセ
ルと共有されていない一方のn+ 拡散層12にコンタク
トしたn型ポリシリコン膜14が夫々のメモリキャパシ
タのストレージノード10にストレージコンタクト10
a(図2参照)を介して電気的に接続されている。ま
た、2つのメモリセルに共有された他方のn+ 拡散層1
3にコンタクトしたn型ポリシリコン膜14は、層間絶
縁膜15に設けられたコンタクトホール(ビットコンタ
クト)16(図2参照)内のタングステン(W)プラグ
17を介して、ビット線である金属配線18に電気的に
接続されている。
【0031】図1に示すように、各メモリキャパシタの
セルプレートであるとともにフィールドシールド電極で
もあるポリシリコン膜8、8aには、タングステン
(W)プラグ42を介して、金属配線19からVcc/2
(Vcc:電源電位)が与えられている。
【0032】また、メモリセルアレイ部Aの基板部であ
るp型シリコン半導体層3には、p + 拡散層20にコン
タクトしたタングステン(W)プラグ21を介して、金
属配線22から基板バイアス電位Vbbが与えられてい
る。
【0033】一方、周辺回路部Bには、例えば、図1に
示すように、n型ポリシリコンゲート23と、一対のn
- 拡散層24及び一対のn+ 拡散層25とからなるLD
D(Lightly Doped Drain)構造のnチャネルMOSトラ
ンジスタや、図外のp型シリコン半導体層3に設けられ
たnウェル内にpチャネルMOSトランジスタ等が形成
されている。
【0034】27は、上述したnチャネルMOSトラン
ジスタのソース/ドレインであるn + 拡散層25にタン
グステン(W)プラグ26を介してコンタクトする金属
配線である。
【0035】なお、図示の例では、周辺回路部Bにおけ
る素子間分離は、LOCOS酸化膜28によりなされて
いる。
【0036】以上のように構成した第1の実施の形態の
作用を説明する。
【0037】酸化膜層2、6により絶縁分離されたメモ
リセルアレイ部Aのp型シリコン半導体層3に基板バイ
アス電位Vbb(例えば、−0.5Vcc)を与えて、アク
セストランジスタのバックバイアスを固定する。一方、
フィールド領域における基板表面での寄生チャネルを生
じる電圧(本明細書において、「フィールドしきい値電
圧」と称する場合が有る。)は、既述したように、基板
表面濃度が1×1016/cm3 程度以上では、2.0V
程度以上であるため、フィールドシールド電極8aに、
cc/2として、例えば、1.00V、1.25V、又
は、1.65V程度を印加して基板表面の電位を固定す
ることにより、フィールド領域における基板表面の導電
型の反転を防止することができる。即ち、ポリシリコン
膜8をメモリキャパシタのセルプレートのみならず、フ
ィールドシールド電極8aとしても用いることができ
る。
【0038】また、このようなフィールドシールド素子
分離法を用いることにより、LOCOS法やSTI(Sh
allow Trench Isoration:浅トレンチ分離)法のような
絶縁体分離法を用いる場合と異なり、メモリセルアレイ
部Aのp型シリコン半導体層3の電位が局所的な電界制
御により固定され、SOI構造特有の基板浮遊効果を回
避することができる。
【0039】一方、周辺回路部Bでは、上述のような絶
縁体分離法を素子間分離に用いることにより、例えば、
CMOS構造での素子間分離を簡便に行うことができ
る。
【0040】そして、上述したように、酸化膜層2と6
によりメモリセルアレイ部Aのp型シリコン半導体層3
を周辺回路部Bの基板部から電気的に絶縁分離して、独
立に基板バイアスできるように構成することにより、従
来のトリプルウェル構造と同様の効果を得ることができ
る。
【0041】次に、図4〜図7を参照して、この第1の
実施の形態の構造の製造方法を説明する。
【0042】なお、この図4〜図7に示す製造方法で
は、周辺回路部における素子間分離をSTI法で行う点
で、LOCOS法で素子間分離を行っている図1の構成
とは若干異なる。
【0043】まず、図4(a)に示すように、2つのp
型単結晶シリコン半導体基板1、3を用意し、一方の基
板3の主面表面に、熱酸化法により、例えば、厚さ10
0〜200nm程度のシリコン酸化膜層2を形成し、更
に、主面から0.4〜0.5μm程度の深さ部分(図
中、Eで示す。)に、水素(H)を、例えば、2×10
16〜2×1017/cm2 程度のドーズ量でイオン注入す
る。また、他方の基板1の主面には、図示は省略する
が、例えば、厚さ20〜30nm程度の薄い熱酸化膜を
形成しておく。
【0044】次に、双方の基板1、3の主面側を、夫
々、例えば、RCA洗浄した後、それらの主面側を向き
合わせて、互いに貼り合わせる。
【0045】しかる後、例えば、400〜600℃程度
の熱処理を施すと、基板3が、水素(H)を注入した部
分Eを境にして剥がれ、図4(b)に示すように、p型
単結晶シリコン半導体基板1上に、シリコン酸化膜層2
を介して、厚さ0.4〜0.5μm程度のp型単結晶シ
リコン半導体層3が形成されたSOI基板が得られる
(一般に、スマートカット(smart-cut)法と呼ばれ
る。)。
【0046】次に、図4(c)に示すように、STI法
による素子間分離を行うべく、シリコン半導体層3の周
辺回路部Bとなる領域内の素子分離領域にのみ、フォト
リソグラフィー及び異方性ドライエッチングにより、シ
リコン酸化膜層2にまで達するが、そのシリコン酸化膜
層2を貫通しない程度の深さ、例えば、0.5μm程度
の深さのトレンチ30を形成する。
【0047】次に、やはり、フォトリソグラフィー及び
異方性ドライエッチングにより、メモリセルアレイ部A
と周辺回路部Bとを分離するためのトレンチ4、及び、
メモリセルアレイ部Aにおいてメモリキャパシタを形成
するためのトレンチ5を、例えば、深さ5〜10μm程
度に夫々形成する。
【0048】次に、トレンチ4、5、30の内面を含む
全面に1000℃程度の熱酸化を施してから、CVD法
によりシリコン酸化膜6を堆積して、トレンチ4、5、
30の内部をシリコン酸化膜6で埋め込む。しかる後、
CMP(Chemical Mechanical Polishing : 化学機械研
磨)法により、トレンチ4、5、30外のシリコン酸化
膜6を除去する。
【0049】次に、図5(a)に示すように、メモリセ
ルアレイ部A以外をフォトレジスト31で覆い、メモリ
セルアレイ部Aのトレンチ5内のシリコン酸化膜6のみ
を一旦除去する。
【0050】次に、図5(b)に示すように、フォトレ
ジスト31を除去した後、熱酸化を行い、トレンチ5の
内面を含む全面に比較的薄いシリコン酸化膜7を形成
し、更に、そのシリコン酸化膜7上に、厚さ100nm
程度のn型ポリシリコン膜8、及び、その上に、厚さ5
〜6nm程度のONO膜からなるキャパシタ誘電体膜9
を順次形成して、フォトリソグラフィー及び異方性ドラ
イエッチングにより、これらのキャパシタ誘電体膜9、
n型ポリシリコン膜8及びシリコン酸化膜7を夫々パタ
ーニングし、トレンチ5とその周囲領域及び素子分離領
域にのみ残す。
【0051】次に、図5(c)に示すように、CVD法
により、トレンチ5の内部を埋め込むようにして、全面
に、厚さ100〜150nm程度のn型ポリシリコン膜
10を形成した後、フォトリソグラフィー及び異方性ド
ライエッチングにより、このn型ポリシリコン膜10を
パターニングして、各メモリキャパシタのストレージノ
ードの形状に加工する。
【0052】しかる後、熱酸化法により、周辺回路部B
及びメモリセルアレイ部Aの夫々の素子形成領域表面、
並びに、ポリシリコン膜10の表面に、後にゲート酸化
膜となるシリコン酸化膜32を形成する。
【0053】なお、この時の熱酸化により、ポリシリコ
ン膜10から露出した部分のキャパシタ誘電体膜9は、
その全体が酸化膜に変わる。
【0054】次に、図6(a)に示すように、全面にn
型ポリシリコン膜、及び、その上に、キャップシリコン
酸化膜33を夫々形成した後、フォトリソグラフィー及
び異方性ドライエッチングにより、それらをパターニン
グして、メモリセルアレイ部Aでは、ワード線となるポ
リシリコンゲート11及びその上のキャップシリコン酸
化膜33、周辺回路部Bでは、各種MOSトランジスタ
のポリシリコンゲート23及びその上のキャップシリコ
ン酸化膜33を夫々形成する。
【0055】次に、メモリセルアレイ部Aの、後に基板
コンタクト部となる部分をフォトレジスト34で覆い、
更に、ポリシリコンゲート11、23の側面を熱酸化膜
35で覆った状態で、全面に、リン(P)等のn型不純
物36を、例えば、エネルギー20〜40KeV程度、
ドーズ量1×1013〜3×1013/cm2 程度の条件で
イオン注入し、ポリシリコンゲート11、23の両側の
p型シリコン半導体層3に、自己整合的に、n- 拡散層
12a、13a、24を夫々形成する。
【0056】次に、図6(b)に示すように、全面にC
VD法により形成したシリコン酸化膜を異方性ドライエ
ッチングして、ポリシリコンゲート11、23の側面、
及び、メモリキャパシタのストレージノードであるn型
ポリシリコン膜10の側面に夫々側壁シリコン酸化膜3
7を形成する。
【0057】この時、この異方性ドライエッチングによ
り、側壁シリコン酸化膜37で覆われた部分以外のp型
シリコン半導体層3表面及びメモリキャパシタのストレ
ージノードであるn型ポリシリコン膜10表面(図中、
Cで示す部分)の比較的薄いシリコン酸化膜が夫々除去
されて、それらの部分が露出する。そこで、メモリセル
アレイ部Aのn- 拡散層12a、13a上以外及びn型
ポリシリコン膜10表面以外の部分を覆うべく、メモリ
セルアレイ部Aの素子領域以外の部分に、CVD法によ
り、シリコン酸化膜38を形成する。
【0058】しかる後、全面にノンドープのポリシリコ
ン膜14を形成し、フォトリソグラフィー及び異方性ド
ライエッチングにより、このポリシリコン膜14をパタ
ーニングして、メモリセルアレイ部Aのn- 拡散層12
a、13aの夫々の引き出し電極の形状に加工する。こ
の時、n- 拡散層12aの引き出し電極となるポリシリ
コン膜14は、上述したメモリキャパシタのストレージ
ノードであるn型ポリシリコン膜10表面の露出部を介
して、そのn型ポリシリコン膜10にコンタクトする
(図中、Cで示す部分。)。
【0059】次に、図7(a)に示すように、メモリセ
ルアレイ部Aの、後に基板コンタクト部となる部分をフ
ォトレジスト40で覆い、全面に、ヒ素(As)等のn
型不純物41を、例えば、エネルギー60KeV程度、
ドーズ量5×1015〜1×1016/cm2 程度の条件で
イオン注入する。これにより、ポリシリコン膜14をn
型にするとともに、このポリシリコン膜14からのn型
不純物の拡散によって、メモリセルアレイ部Aのポリシ
リコンゲート11等に設けた側壁シリコン酸化膜37に
対し自己整合的にn+ 拡散層12b、13bを夫々形成
するとともに、周辺回路部Bのポリシリコンゲート23
に設けた側壁シリコン酸化膜37に対し自己整合的にn
+ 拡散層25を形成する。
【0060】次に、図7(b)に示すように、フォトレ
ジスト40を除去した後、その基板コンタクトをとる部
分にp+ 拡散層20を形成し、しかる後、全面に、例え
ば、BPSG膜からなる層間絶縁膜15を常圧CVD法
により形成する。そして、その層間絶縁膜15の所定位
置にコンタクトホールを開孔し、それらのコンタクトホ
ールをタングステン(W)プラグ17、21、26、4
2により夫々埋め込む。
【0061】この後、詳細な図示は省略するが、層間絶
縁膜15の上に金属配線18、19、22、27を夫々
形成し、図1と実質的に同様の構造を形成する。
【0062】以上に説明した第1の実施の形態では、図
1に示すように、メモリセルアレイ部Aのp型シリコン
半導体層3が、埋め込み酸化膜層2と6により、他の基
板部から電気的に絶縁分離されていて、そのメモリセル
アレイ部Aのp型シリコン半導体層3を独立に基板バイ
アスすることができる。従って、特に、トリプルウェル
構造を採用しなくても、従来のトリプルウェル構造と同
様の効果を得ることができる。
【0063】また、メモリセルアレイ部Aでの素子間分
離をフィールドシールド素子分離法で行うことにより、
LOCOS法やSTI法のような絶縁体分離法を用いる
場合と違って、メモリセルアレイ部Aのp型シリコン半
導体層3の電位が局所的な電界制御により固定され、S
OI構造特有の基板浮遊効果を回避することができる。
【0064】更に、メモリキャパシタをリバーストレン
チキャパシタに構成して、そのメモリキャパシタのセル
プレートをフィールドシールド電極と一体に構成するこ
とにより、それらへのコンタクト構造及び製造工程を夫
々簡略化することができる。
【0065】一方、周辺回路部Bでは、上述したLOC
OS法やSTI法のような絶縁体分離法を素子間分離に
用いることにより、例えば、CMOS構造での素子間分
離を簡便に行うことができる。
【0066】〔第2の実施の形態〕次に、本発明の第2
の実施の形態を説明する。
【0067】図8に、この第2の実施の形態によるDR
AMの概略断面図を、図9に、そのメモリセルアレイ部
の平面配置図を、図10に、このDRAMの全体概略構
成図を夫々示す。なお、図8は、図9のVIII−VIII線に
沿った断面に対応している。
【0068】この第2の実施の形態では、メモリキャパ
シタがスタック型に構成されており、メモリセルアレイ
部のフィールドシールド素子分離構造が、そのメモリキ
ャパシタとは独立に形成されている。それ以外の構成
は、上述した第1の実施の形態と実質的に同様である。
そこで、上述した第1の実施の形態に対応する部位に
は、上述した第1の実施の形態と同一の符号を付す。
【0069】図8に示すように、この第2の実施の形態
でも、上述した第1の実施の形態と同様、p型単結晶シ
リコン半導体基板1の上に、シリコン酸化膜層2を介し
て、厚さ0.4〜0.5μm程度のp型単結晶シリコン
半導体層3が設けられたSOI基板にDRAMが形成さ
れている。
【0070】図示のように、この第2の実施の形態で
は、メモリセルアレイ部Aと周辺回路部Bとを分離する
トレンチ4は、酸化膜層2に達するが、それを貫通しな
い深さの、所謂、STI構造に形成されている。そし
て、このトレンチ4内の酸化膜層6と酸化膜層2とによ
り、メモリセルアレイ部Aの基板部であるシリコン半導
体層3と周辺回路部Bの基板部であるシリコン半導体層
3a(図示の例では、nウェル)とが互いに電気的に絶
縁され、従来のトリプルウェル構造と同様の効果を得て
いる。
【0071】そして、この第2の実施の形態では、メモ
リセルアレイ部Aにおける素子間分離は、n型ポリシリ
コン膜からなるフィールドシールド電極50によりなさ
れている。一方、図示はされていないが、周辺回路部B
における素子間分離は、トレンチ4と同様のトレンチに
よるSTI素子分離法又はLOCOS酸化膜によりなさ
れている。
【0072】各メモリセルのアクセストランジスタは、
- 拡散層12a、13aとn+ 拡散層12a、13a
とを有するLDD構造に形成され、その一方のn+ 拡散
層12aにメモリキャパシタのストレージノード10が
接続している。
【0073】メモリキャパシタは、n型ポリシリコン膜
からなるストレージノード10の上に、ONO膜からな
るキャパシタ誘電体膜9を介して、n型ポリシリコン膜
からなるセルプレート8が積層されたスタック型に構成
されている。そして、そのメモリキャパシタのセルプレ
ート8が、図示の如く、フィールドシールド電極50に
コンタクトしている。
【0074】アクセストランジスタの他方のn+ 拡散層
13aには、n型ポリシリコン膜からなる引き出し電極
14が設けられ、その引き出し電極14を介して、ポリ
サイド配線からなるビット線18が接続している。
【0075】また、基板コンタクト用のp+ 拡散層20
にも、n型ポリシリコン膜からなる引き出し電極14が
設けられ、その引き出し電極14とタングステン(W)
プラグ21を介して、金属配線22から基板バイアス電
位Vbbが与えられている。
【0076】この第2の実施の形態において、図示の例
では、周辺回路部Bの基板部がnウェル3aに構成さ
れ、そこに、n型ポリシリコンゲート23と各一対のp
- 拡散層51及びp+ 拡散層52とからなるLDD構造
のpチャネルMOSトランジスタが形成されている。
【0077】図8において、26はタングステン(W)
プラグ、27、53は金属配線である。また、図9にお
いて、10aはストレージコンタクト、16はビットコ
ンタクトである。
【0078】次に、図11及び図12を参照して、この
第2の実施の形態の構造の製造方法を説明する。
【0079】まず、図11(a)に示すように、上述し
た第1の実施の形態と同様、p型単結晶シリコン半導体
基板1上に、シリコン酸化膜層2を介して、厚さ0.4
〜0.5μm程度のp型単結晶シリコン半導体層3が形
成されたSOI基板を用意する。そして、この第2の実
施の形態では、シリコン半導体層3のメモリセルアレイ
部Aと周辺回路部Bとの間の領域に、フォトリソグラフ
ィー及び異方性ドライエッチングにより、シリコン酸化
膜層2にまで達するが、そのシリコン酸化膜層2を貫通
しない程度の深さ、例えば、0.5μm程度の深さのト
レンチ4を形成する。なお、周辺回路部Bにおける素子
間分離もSTI法で行う場合には、その周辺回路部Bに
おける素子間分離用のトレンチも、この時、同時に形成
する。
【0080】次に、1000℃程度の熱酸化を全面に施
してから、CVD法により、シリコン酸化膜6を堆積さ
せ、トレンチ4の内部を埋め込む。しかる後、CMP法
により、トレンチ4外のシリコン酸化膜6を除去する。
【0081】次に、図11(b)に示すように、周辺回
路部Bのnウェル3aを、例えば、熱拡散法又は高加速
イオン注入法により形成した後、メモリセルアレイ部A
にのみ、n型ポリシリコン膜からなるフィールドシール
ド電極50を備えたフィールドシールド素子分離構造を
形成する。
【0082】この後、フィールドシールド素子分離構造
により画定された素子形成領域のシリコン半導体基板3
表面に、熱酸化法により、後にゲート酸化膜となるシリ
コン酸化膜32を形成する。
【0083】次に、図11(c)に示すように、全面に
n型ポリシリコン膜、及び、その上に、キャップシリコ
ン酸化膜を夫々形成した後、フォトリソグラフィー及び
異方性ドライエッチングにより、それらをパターニング
して、メモリセルアレイ部では、ワード線となるポリシ
リコンゲート11及びその上のキャップシリコン酸化
膜、周辺回路部では、各種MOSトランジスタのポリシ
リコンゲート23及びその上のキャップシリコン酸化膜
を夫々形成する。
【0084】次に、メモリセルアレイ部の、後に基板コ
ンタクト部となる部分、及び、周辺回路部Bのnウェル
3aの領域をフォトレジスト(不図示)で覆い、全面
に、リン(P)等のn型不純物を、例えば、エネルギー
20〜40KeV程度、ドーズ量1×1013〜3×10
13/cm2 程度の条件でイオン注入し、ポリシリコンゲ
ート11の両側のp型シリコン半導体層3に、自己整合
的に、n- 拡散層12a、13aを夫々形成する。
【0085】次に、メモリセルアレイ部Aの全体と、周
辺回路部Bのnウェル3a以外の部分をフォトレジスト
(不図示)で覆い、全面に、ホウ素(B)等のp型不純
物をイオン注入して、ポリシリコンゲート23の両側の
nウェル3aに、自己整合的に、p- 拡散層51を形成
する。
【0086】次に、全面にCVD法により形成したシリ
コン酸化膜を異方性ドライエッチングして、ポリシリコ
ンゲート11、23の側面に夫々側壁シリコン酸化膜を
形成する。
【0087】次に、メモリセルアレイ部Aの、後に基板
コンタクト部となる部分、及び、周辺回路部Bのnウェ
ル3aの領域をフォトレジスト(不図示)で覆い、全面
に、リン(P)等のn型不純物を、例えば、エネルギー
60KeV程度、ドーズ量5×1015〜1×1016/c
2 程度の条件でイオン注入し、ポリシリコンゲート1
1に設けた側壁シリコン酸化膜に対し自己整合的にn+
拡散層12b、13bを形成する。
【0088】次に、メモリセルアレイ部Aの素子領域を
フォトレジスト(不図示)で覆い、全面に、ホウ素
(B)等のp型不純物をイオン注入して、メモリセルア
レイ部Aの、後に基板コンタクト部となる部分にp+
散層20を形成するとともに、周辺回路部Bのnウェル
3aの部分のポリシリコンゲート23に設けた側壁シリ
コン酸化膜に対し自己整合的にp+ 拡散層52を形成す
る。
【0089】次に、図12(a)に示すように、全面に
n型ポリシリコン膜を形成した後、フォトリソグラフィ
ー及び異方性ドライエッチングにより、そのn型ポリシ
リコン膜をパターニングして、図示の如く、メモリキャ
パシタのストレージノード10を形成するとともに、n
+ 拡散層13b及びp+ 拡散層20に対する夫々の引き
出し電極14を形成する。
【0090】次に、全面にONO膜からなるキャパシタ
誘電体膜9を形成し、フォトリソグラフィー及び異方性
ドライエッチングにより、その所定箇所に、フィールド
シールド電極50に対するコンタクトホール(図中、D
で示す。)を形成する。
【0091】次に、図12(b)に示すように、全面に
n型ポリシリコン膜を形成した後、フォトリソグラフィ
ー及び異方性ドライエッチングにより、そのn型ポリシ
リコン膜をパターニングして、図示の如く、メモリキャ
パシタのセルプレート8を形成する。また、このセルプ
レート8で覆われていない部分のキャパシタ誘電体膜9
を除去する。
【0092】次に、図12(c)に示すように、全面
に、例えば、BPSG膜からなる層間絶縁膜15aを常
圧CVD法により形成する。そして、その層間絶縁膜1
5aの所定位置にコンタクトホールを開孔し、そのコン
タクトホールを通じてn+ 拡散層13bの引き出し電極
14にコンタクトするポリサイド配線からなるビット線
18を形成する。
【0093】この後、詳細な図示は省略するが、例え
ば、BPSG膜からなる層間絶縁膜を全面に更に形成し
た後、その層間絶縁膜の所定箇所にコンタクトホールを
形成し、それらのコンタクトホールをタングステン
(W)プラグ21、26により夫々埋め込む。そして、
その層間絶縁膜の上に金属配線22、27、53を夫々
形成し、図8の構造を得る。
【0094】この第2の実施の形態でも、既述した第1
の実施の形態と同様、メモリセルアレイ部Aのp型シリ
コン半導体層3が、埋め込み酸化膜層2と6により、他
の基板部から電気的に絶縁分離されていて、そのメモリ
セルアレイ部Aのp型シリコン半導体層3を独立に基板
バイアスすることができるので、特に、トリプルウェル
構造を採用しなくても、従来のトリプルウェル構造と同
様の効果を得ることができる。
【0095】また、メモリセルアレイ部Aでの素子間分
離をフィールドシールド素子分離法で行うことにより、
LOCOS法やSTI法のような絶縁体分離法を用いる
場合と違って、メモリセルアレイ部Aのp型シリコン半
導体層3の電位が局所的な電界制御により固定され、S
OI構造特有の基板浮遊効果を回避することができる。
【0096】一方、周辺回路部Bでは、上述したLOC
OS法やSTI法のような絶縁体分離法を素子間分離に
用いることにより、例えば、CMOS構造での素子間分
離を簡便に行うことができる。
【0097】
【発明の効果】本発明においては、メモリセルアレイ領
域の基板部が、SOI構造の埋め込み絶縁層とトレンチ
分離構造とにより、他の基板部から電気的に絶縁分離さ
れているので、そのメモリセルアレイ領域の基板部を独
立に電位制御することが可能となり、特に、トリプルウ
ェル構造を採用しなくても、従来のトリプルウェル構造
と同様の効果を得ることができる。
【0098】従って、トリプルウェル構造を採用しない
ため、基板濃度を比較的低く抑えることができて、基板
バイアス効果の悪化やメモリセルキャパシタの保持特性
の劣化という問題を回避することができる。
【0099】また、メモリセルアレイ領域での素子間分
離をフィールドシールド素子分離法で行うことにより、
LOCOS法やSTI法のような絶縁体分離法を用いる
場合と違って、メモリセルアレイ領域の基板部の電位が
局所的な電界制御により固定されるので、SOI構造特
有の基板浮遊効果を回避することができる。
【0100】この時、メモリキャパシタを、例えば、リ
バーストレンチキャパシタに構成して、そのメモリキャ
パシタのセルプレートをフィールドシールド電極と一体
に構成すると、それらへのコンタクト構造及び製造工程
を夫々簡略化することができる。
【0101】一方、周辺回路領域では、例えば、LOC
OS法やSTI法のような絶縁体分離法を素子間分離に
用いることにより、CMOS構造等での素子間分離を簡
便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるDRAMの概
略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるDRAMのメ
モリセルアレイ部の平面配置図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態によるDRAMの全
体概略構成図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態によるDRAMの製
造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態によるDRAMの製
造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態によるDRAMの製
造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態によるDRAMの製
造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態によるDRAMの概
略断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態によるDRAMのメ
モリセルアレイ部の平面配置図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態によるDRAMの
全体概略構成図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態によるDRAMの
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態によるDRAMの
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 …p型単結晶シリコン半導体基板 2 …埋め込み酸化膜層 3 …p型単結晶シリコン半導体層 3a…nウェル 4、5、30…トレンチ 6 …シリコン酸化膜層 8 …n型ポリシリコン膜(セルプレート) 8a、50…フィールドシールド電極 9 …キャパシタ誘電体膜 10…n型ポリシリコン膜(ストレージノード) 10a…ストレージコンタクト 11…n型ポリシリコンゲート(ワード線) 12、12b、13、13b、25…n+ 拡散層 12a、13a、24…n- 拡散層 14…n型ポリシリコン膜(引き出し電極) 15…層間絶縁膜 16…ビットコンタクト 17、21、26、42…タングステン(W)プラグ 18…金属配線(ビット線) 19…金属配線(Vcc/2) 20、52…p+ 拡散層 22…金属配線(Vbb) 23…n型ポリシリコンゲート 27、53…金属配線 28…LOCOS酸化膜 51…p- 拡散層 A …メモリセルアレイ部 B …周辺回路部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の絶縁層上に設けられた単結晶半導
    体層にメモリセルアレイ領域及び周辺回路領域の各素子
    が形成された半導体記憶装置であって、 前記メモリセルアレイ領域を取り囲むように、且つ、前
    記単結晶半導体層を貫通して形成されたトレンチ内に第
    2の絶縁層が設けられ、 前記第1及び第2の絶縁層により、前記メモリセルアレ
    イ領域の前記単結晶半導体層が前記周辺回路領域の前記
    単結晶半導体層から電気的に絶縁分離されており、 前記メモリセルアレイ領域では、フィールドシールド素
    子分離法により素子間分離がなされ、 前記周辺回路領域では、絶縁体分離法により素子間分離
    がなされていることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記周辺回路領域における素子間分離
    が、トレンチ素子分離法によりなされていることを特徴
    とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記周辺回路領域における素子間分離
    が、LOCOS法によりなされていることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記メモリセルアレイ領域の前記単結晶
    半導体層にバックバイアス電位が与えられていることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体
    記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記メモリセルアレイ領域に、1トラン
    ジスタ−1キャパシタ型のメモリセルが形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記メモリセルアレイ領域の前記単結晶
    半導体層に、又は、その単結晶半導体層を貫通して設け
    られたトレンチ内に各メモリセルのキャパシタ構造が形
    成されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体
    記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記各メモリセルのキャパシタ構造が、
    前記メモリセルアレイ領域の前記トレンチの内面に絶縁
    膜を介して設けられたセルプレート、そのセルプレート
    の上に設けられたキャパシタ絶縁膜、及び、そのキャパ
    シタ絶縁膜の上に設けられたストレージノードにより構
    成されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体
    記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記メモリセルアレイ領域におけるフィ
    ールドシールド素子分離構造のフィールドシールド電極
    が、前記セルプレートに連続して形成されていることを
    特徴とする請求項7に記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記各メモリセルのキャパシタ構造が、
    スタック型に構成されていることを特徴とする請求項5
    に記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記キャパシタ構造のセルプレート
    が、前記メモリセルアレイ領域におけるフィールドシー
    ルド素子分離構造のフィールドシールド電極に電気的に
    接続されていることを特徴とする請求項9に記載の半導
    体記憶装置。
  11. 【請求項11】 第1の単結晶半導体基板と、表面に第
    1の絶縁膜を形成した第2の単結晶半導体基板とを、前
    記第1の絶縁膜を介して互いに貼り合わせた後、一方の
    単結晶半導体基板の厚みを加工して、他方の単結晶半導
    体基板上に、前記第1の絶縁膜を介して単結晶半導体層
    を形成する工程と、 前記単結晶半導体層の周辺回路領域となる部分に素子分
    離構造を形成する工程と、 前記単結晶半導体層の前記周辺回路領域となる部分とメ
    モリセルアレイ領域となる部分との間に、前記メモリセ
    ルアレイ領域となる部分を取り囲むように、少なくとも
    前記第1の絶縁膜に達する深さの第1のトレンチを形成
    するとともに、前記メモリセルアレイ領域となる部分の
    前記単結晶半導体層の所定位置に、メモリセルキャパシ
    タを形成するための第2のトレンチを形成する工程と、 前記第1及び第2のトレンチ内を埋め込むように全面に
    第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1及び第2のトレンチ外の前記第2の絶縁膜を除
    去した後、前記第2のトレンチ内の前記第2の絶縁膜を
    除去する工程と、 前記第2のトレンチの内面を含む前記メモリセルアレイ
    領域となる部分の全面に第3の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第3の絶縁膜の上に第1の導電膜を形成する工程
    と、 前記第1の導電膜をパターニングして、前記メモリセル
    アレイ領域において素子分離領域となる領域及びそれと
    連続した前記第2のトレンチを含む領域とに前記第1の
    導電膜を残す工程と、 前記第1の導電膜の上に第4の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第4の絶縁膜の上に第2の導電膜を形成した後、そ
    の第2の導電膜をメモリキャパシタのストレージノード
    のパターンに加工する工程と、 前記周辺回路領域となる部分及び前記メモリセルアレイ
    領域となる部分の所定箇所に夫々MOSFETを形成す
    る工程と、 前記メモリセルアレイ領域となる部分に形成した前記M
    OSFETの一方の拡散層と前記第2の導電膜とを電気
    的に接続する工程と、を有することを特徴とする半導体
    記憶装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記周辺回路領域となる部分に形成す
    る前記素子分離構造として、前記単結晶半導体層に第3
    のトレンチを形成し、前記第1及び第2のトレンチ内を
    前記第2の絶縁膜で埋め込む際に、前記第3のトレンチ
    内も前記第2の絶縁膜で埋め込むことを特徴とする請求
    項11に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 第1の単結晶半導体基板と、表面に第
    1の絶縁膜を形成した第2の単結晶半導体基板とを、前
    記第1の絶縁膜を介して互いに貼り合わせた後、一方の
    単結晶半導体基板の厚みを加工して、他方の単結晶半導
    体基板上に、前記第1の絶縁膜を介して単結晶半導体層
    を形成する工程と、 前記単結晶半導体層の周辺回路領域となる部分に素子分
    離構造を形成する工程と、 前記単結晶半導体層の前記周辺回路領域となる部分とメ
    モリセルアレイ領域となる部分との間に、前記メモリセ
    ルアレイ領域となる部分を取り囲むように、少なくとも
    前記第1の絶縁膜に達する深さのトレンチを形成する工
    程と、 前記トレンチ内を埋め込むように第2の絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記周辺回路領域となる部分にフィールドシールド素子
    分離構造を形成する工程と、 前記周辺回路領域となる部分及び前記メモリセルアレイ
    領域となる部分の所定箇所に夫々MOSFETを形成す
    る工程と、 前記メモリセルアレイ領域となる部分に、その部分の前
    記MOSFETの一方の拡散層に電気的に接続したスト
    レージノードを有するメモリキャパシタを形成する工程
    と、を有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方
    法。
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