JPH11260377A - 炭素電極材及びその製造方法 - Google Patents

炭素電極材及びその製造方法

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JPH11260377A
JPH11260377A JP10060768A JP6076898A JPH11260377A JP H11260377 A JPH11260377 A JP H11260377A JP 10060768 A JP10060768 A JP 10060768A JP 6076898 A JP6076898 A JP 6076898A JP H11260377 A JPH11260377 A JP H11260377A
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carbon
electrode
carbonaceous material
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carbonaceous
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JP10060768A
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English (en)
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Naohiko Takimoto
直彦 滝本
Teizo Harima
貞三 播磨
Makoto Inoue
誠 井上
Masanobu Kobayashi
真申 小林
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レドックスフロー型電池等の電解槽に用いら
れるで電極材であって、電池エネルギー効率が極めて高
い炭素電極を提供すること。 【解決手段】X線広角解析より求めた〈002〉面間隔
が3.60Å以下の擬黒鉛結晶構造を有する炭素からな
る炭素質材料からなり、下記及びの要件を満たす炭
素電極材。 前記炭素質材料の酸性官能基のプロトンを銀置換し
た試料につき、XPS表面分析により求められた、炭素
原子の数(A)に対する銀原子の数(B)の比(B/
A)が0.5%以上である。 前記炭素質材料そのものにつき、XPS表面分析に
より求められた、炭素原子の数(A)に対する、エーテ
ル構造又はエステル構造由来であって酸素と結合した炭
素原子の数(C)の比(C/A)が15%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レドックスフロー
型電池等の電解槽に使用される電極に関するものであ
り、さらに詳しくはエネルギー効率に優れた炭素質電極
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、クリーンな電気エネルギーの需要
が急速に伸び、それに伴って電解槽を利用する分野が増
えつつある。その代表的なものとして、一次・二次・燃
料電池といった各種電池及び電気メッキ、食塩電解、有
機化合物の電解合成などの電解工業がある。これらの電
解槽に用いられる電極には、鉛蓄電池などの電池に多く
みられるような電極自体が活物質として電気化学的反応
を行うものと、活物質の電気化学的反応を進行させる反
応場として働き、電極自身は変化しないものとがある。
後者の電極は主に新型二次電池や電解工業に適用されて
いる。
【0003】この新型二次電池は、将来的な電気エネル
ギーの有効な確保という面から、夜間の余剰電力を貯蔵
し、これを昼間の需要増大時に放出して需要の変動を平
準化するための電力貯蔵用電池として開発が行われてお
り、亜鉛―塩素電池、亜鉛―臭素電池、レドックスフロ
ー型電池などが知られている。また、これらの新型二次
電池は、太陽光、風力、波力等の自然エネルギーを利用
した発電システムではバックアップ電源として、あるい
は電気自動車用電源としても開発が進められている。
【0004】上記の新型二次電池の中でも、特にレドッ
クスフロー型電池は信頼性、経済性の面で他の電池より
優れており、最も実用化の可能性の高い電池の一つであ
る。
【0005】該電池では電解液を貯える外部タンクと電
解槽から成り、活物質を含む電解液を外部タンクから電
解槽に供給して電解槽に組み込まれた電極上で電気化学
的なエネルギー変換、即ち充放電が行われる。一般に、
充放電の際は、電解液を外部タンクと電解槽との間で循
環させるため、電解槽は第1図に示すような液流通型構
造をとる。該液流通型電解槽を単セルと称し、これを最
小単位として単独もしくは多段積層して用いられる。液
流通型電解槽における電気化学反応は、電極表面で起こ
る不均一相反応であるため、一般的には二次元的な電解
反応場を伴うことになる。
【0006】しかし、電解反応場が二次元的であると、
電解槽の単位体積当たりの反応量が小さいという難点が
ある。そこで、単位面積当たりの反応量、すなわち電流
密度を増すために電気化学反応場の三次元化が行われる
ようになった。第2図は、三次元電極を有する液流通型
電解槽の模式図である。
【0007】かかる三次元電極を有する液流通型電解槽
では、相対する2枚の集電板1があり、1間にイオン交
換膜3が配設され、イオン交換膜3の両側のスペーサ2
によって集電板1に沿った電解液の流路4a,4bが形
成されている。該流通路4a,4bの少なくとも一方に
は炭素繊維集合体等の電極5が配設されており、このよ
うにして三次元電極が構成されている。電解液として
は、Fe−Cr,V−V,などが使用される。
【0008】例えば、電解液にバナジウムの硫酸酸性水
溶液を用いたレドックスフロー型電池の場合、放電時に
は、負極側の液流路4aにバナジウム二価イオンV2+
を含む電解液が供給され、正極側の流路4bにはバナジ
ウム五価イオンV5+を含む電解液が供給される。負極
側の流路4aでは、三次元電極5内でV2+が電子を放
出し、バナジウム三価イオンV3+に酸化される。放出
された電子は外部回路を通って正極側の三次元電極内で
V5+をバナジウム四価イオンV4+に還元する。充電
時にはこの逆の反応が進行する。
【0009】これらの新型二次電池を実用化するために
は、解決しなければならない種々の問題点が存在する。
例えば、反応選択性の向上、電圧効率の向上、電池エネ
ルギー効率の向上、繰り返し使用における耐久性などが
挙げられる。中でも、性能に直接関与する電池エネルギ
ー効率等の向上は特に重要な問題であり、例えばレドッ
クスフロー型電池において、種々の解決策が提案されて
いる。
【0010】例えば、特開昭60−232669には、
X線広角解析より求めた〈002〉面間隔が平均3.7
0Å以下であり、またC軸方向の結晶子の大きさが平均
9.0Å以上の擬黒鉛微結晶を有し、かつ全酸性官能基
量が少なくとも0.01meq/gである炭素質材料
を、電解槽用電極材として用いることが提案されてい
る。
【0011】また、特開平5−234612には、ポリ
アクリロニトリル系繊維を原料とする炭素質繊維で、X
線広角解析より求めた〈002〉面間隔が3.50〜
3.60Åの擬黒鉛結晶構造を有し、炭素質材料表面の
結合酸素原子数が炭素原子数の10〜25%となるよう
な炭素質材を、電解槽用電極材として用いることが提案
されている。
【0012】しかしながら、特開昭60−23266
9、特開平5−234612では、酸性官能基量を付与
する際に同時に生成される疎水性官能基のため、炭素質
材料表面と電解液の濡れ性が悪い部分が生じ、電極活性
が低下し、電極材のセル抵抗Rが高くなり、高いエネル
ギー効率ηEを得られないことが問題であった。
【0013】上記で説明した通り、電解槽用電極材とし
て、電極材表面の濡れ性が良好で、高いエネルギー効率
を実現できたものは、得られていないのが現状である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みてなされたものであり、電解液の濡れ性が良好
で、電池のエネルギー効率の高い電解槽用電極材を提供
することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】即ち、本発明は、X線広角解析より求めた
〈002〉面間隔が3.60Å以下の擬黒鉛結晶構造を
有する炭素質材料からなり、下記及びの要件を満た
す炭素電極材を提供するものである。 前記炭素質材料の酸性官能基のプロトンを銀置換し
た試料につき、XPS表面分析により求められた、炭素
原子の数(A)に対する銀原子の数(B)の比(B/
A)が0.5%以上である。 前記炭素質材料そのものにつき、XPS表面分析に
より求められた、炭素原子の数(A)に対する、エーテ
ル構造又はエステル構造由来であって酸素と結合した炭
素原子の数(C)の比(C/A)が15%以下である。
【0016】また、本発明は、X線広角解析より求めた
〈002〉面間隔が3.60Å以下の擬黒鉛結晶構造を
有する炭素質材料を、0.1から10%の酸素濃度の雰
囲気下において酸化処理する炭素電極材の製造方法を提
供するものである。
【0017】本発明の炭素電極材の製造方法の好ましい
実施態様は、前記炭素質材料が、酢酸ビニル及び/又は
アクリルアミドを共重合体成分とするポリアクリロニト
リル系繊維を炭化したものである。
【0018】
【発明の実施の態様】本発明の炭素電極材は、X線広角
解析より求めた〈002〉面間隔が3.60Å以下の擬
黒鉛結晶構造を有する炭素質材料からなることが必要で
ある。以前より炭素質材料はレドックスフロー型電池等
の新型二次電池に多く用いられてきたが、X線広角解析
より求めた〈002〉面間隔が3.60Åより大きい場
合には性能(特に電圧効率ηV)は著しく低下する。こ
れは水系電解槽用電極として充分な導電性を得られてい
ないためであると考えられる。
【0019】なお、上記の炭素質材料の構成組織は、特
に限定されるものではなく、例えば、紡績糸、フィラメ
ント集束糸、不織布、編地、織地、特殊編織物、あるい
はこれらの混成組織からなる炭素質繊維集合体、多孔質
炭素体、炭素−炭素複合体、粒子状などが好適に用いら
れる。
【0020】本発明の炭素電極材を構成する炭素質材料
の酸性官能基のプロトンを銀置換した試料につき、XP
S表面分析により求められた、炭素原子の数(A)に対
する銀原子の数(B)の比(B/A)が0.5%以上で
あることが必要である。0.5%未満の場合には、電解
液の濡れ性が悪く、セル抵抗Rが著しく増加する。これ
は、炭素原子そのものは疎水性であるため、親水性の酸
性官能基が少ない場合には、水をはじきやすいためと考
えられる。なお、上記の酸性官能基とは、含酸素官能基
のうち硝酸銀処理によって銀イオン置換されうる水酸基
やカルボキシル基を意味する。
【0021】本発明の炭素電極材を構成する炭素質材料
そのものにつき、XPS表面分析により求められた、炭
素原子の数(A)に対する、エーテル構造又はエステル
構造由来であって酸素と結合した炭素原子の数(C)の
比(C/A)が15%以下であることが必要である。1
5%を越える場合には、エーテル及びエステル構造の存
在によって表面酸性官能基の働きが打ち消されて、その
表面は親水性から炭素本来の疎水性に働き、電解液との
濡れ性が低下し、セル抵抗Rが著しく増加する。なお、
上記のエーテル構造又はエステル構造由来であって酸素
と結合した炭素原子の数(C)は、XPS表面分析より
測定されるC1sピーク分離により求められる。
【0022】このような優れた濡れ性と内部構造を持っ
た炭素質材料は、前述した擬黒鉛結晶構造を有する炭素
質材料を酸素濃度と温度を適正に制御した条件下で乾式
酸化処理することによって得られる。すなわち、酸素濃
度0.1〜10%、さらに好ましくは1〜10%のガス
雰囲気下で重量収率にして85〜99%の範囲になるよ
うに乾式酸化処理される。処理温度は500〜800℃
さらに好ましくは600〜700℃がよい。
【0023】また、表面酸性官能基以外のエーテル及び
エステル構造をなす炭素量の制御には炭素質材料の原料
も影響する。例えば酢酸ビニルもしくはアクリルアミド
を共重合体として用いたポリアクリロニトリル系繊維で
あれば上記の処理方法によって前記炭素量を容易に抑制
することができる。
【0024】上記構成をとることにより、電圧効率ηV
の高い電極が得られ、電池のエネルギー効率ηEを大幅
に上昇させることができる。
【0025】次に、本発明において採用される〈00
2〉面間隔(d002)、表面酸性官能基量、表面酸性
官能基以外のエーテル及びエステル構造をなす炭素量、
電流効率ηI・セル抵抗R(電圧効率ηV)・電池エネ
ルギー効率ηEの各測定法について説明する。
【0026】1.〈002〉面間隔(d002) 電極材料をメノウ乳鉢で、粒径10μm程度になるまで
粉砕し、試料に対して約5重量%のX線標準用高純度シ
リコン粉末を内部標準物質として混合し、試料セルに詰
め、CuKα線を線源として、ディフラクトメーター法
によって広角X線を測定する。曲線の補正には、いわゆ
るローレンツ因子、偏光因子、吸収因子、原子散乱因子
等に関する補正を行わず、次の簡便法を用いる。即ち、
〈002〉回折に相当するピークのベースラインからの
実質強度をプロットし直して〈002〉補正強度曲線を
得る。この曲線のピーク高さの2/3の高さに引いた角
度軸に平行な線が補正強度曲線と交わる線分の中点を求
め、中点の角度を内部標準で補正し、これを回折角の2
倍とし、CuKαの波長λとから式1のBragg の式によ
って〈002〉面間隔を求める。 d002=λ/(2・Sinθ) (式1)
【0027】2.表面酸性官能基量 XPSあるいはESCAと略称されているX線光電子分
光法による酸性官能基量および疎水性基の測定に用いた
装置は島津ESCA850で、解析にはESPAC50
0を用いた。各試料を硝酸銀のアセトン溶液に浸漬して
酸性官能基のプロトンを銀置換し、アセトン及び水でそ
れぞれ洗浄後、6mm径に打ち抜き、導電性ペーストによ
り加熱式試料台に貼り付け、分析に供した。予め、測定
前に試料を120℃に加熱し、3時間以上真空脱気し
た。線源にはMgKα線(1253.6eV)を用い、装置内
真空度は10−7torrとした。測定はC1s,Ag3dピー
クに対して行い、各ピークをESPAC500(J.H.Sc
ofieldによる補正法に基づく)を用いて補正解析し、各
ピーク面積を求める。得られた面積はそれぞれの相対強
度を乗じたものであり、その面積から直接表面(銀/炭
素)原子数比を百分率(%)で算出する。
【0028】3.表面酸性官能基以外のエーテル及びエ
ステル構造をなす炭素量 XPSによって測定されたC1sピークに関して、そのピ
ーク形状に一致するようにエーテル(-C-O- )、エステ
ル(-C(C=O)-O-)といった構造をもつ炭素原子ピークの
面積(高さ、半値幅)を決定し、その面積比から表面に
おける炭素の構造比を全表面炭素に対する百分率(%)
で算出した。なお各構造における炭素ピークのケミカル
シフト値は文献(A.Ishitani, Carbon, 19, 269(1981)
)を参考とした。第3図は測定されるC1sピークを官
能基別に分離した1例である。
【0029】表面酸性官能基以外のエーテル及びエステ
ル構造をなす炭素量は、このようにして算出したエーテ
ル構造をなす炭素の百分率とエステル構造をなす炭素の
百分率の和から前記表面酸性官能基量を除いた量で表
す。
【0030】4.電極特性 第2図に示す液流通型電解槽と同じ形状で上下方向(通
液方向)に10cm、幅方向に1cmの電極面積10cm2
有する小型のセルを作り、定電流密度で充放電を繰り返
し、電極性能のテストを行う。正極電解液には1mol/l
のオキシ硫酸バナジウムの5mol/l 硫酸酸性水溶液を用
い、負極電解液には1mol/l の三価バナジウムの5mol/
l 硫酸酸性水溶液を用いた。尚、用いたスペーサ厚みは
2mm、液流量は毎分6.2mlとし、30℃で測定を行っ
た。
【0031】(a) 電流効率:ηI 充電に始まり、放電で終わる1サイクルのテストにおい
て、電流密度を電極幾何面積当たり100mA/cm2
(1A)として、1.7Vまでの充電に要した電気量を
Q1クーロン、1.0Vまでの定電流放電、およびこれ
に続く1.2Vでの定電圧放電で取りだした電気量をそ
れぞれQ2、Q3クーロンとし、2式で電流効率ηIを
求める。充電時にV3+からV2+への還元以外の反
応、例えば、H+の還元等の副反応(水素ガスの発生)
が起こると、取り出せる電気量が減り、電流効率ηIは
減少する。 ηI=(Q2×Q3)/Q1×100 (式2)
【0032】(b)セル抵抗:R負極液中のV3+をV2
+に完全に還元するのに必要な理論電気量Qthに対し
て、放電により取りだした電気量の比を充電率とし、3
式で充電率を求める。充電率が50%のときの電流・電
圧曲線の傾きから電極幾何面積に対するセル抵抗R(Ω
・cm2 )を求める。 充電率=(Q2×Q3)/Qth×100 (式3)
【0033】(c)電圧効率:ηV 上記した方法で求めたセル抵抗Rを用いて4式の簡便法
により電圧効率ηVを求める。ここで、Eは充電率50
%のときのセルの開回路電圧(V)、Iは定電流充放電
における電流値(A)である。Eには実測値である1.
4Vを用い、I=1.0A、すなわち電流密度100m
A/cm2 の時の電圧効率ηVで評価した。Rは前記した
セル抵抗(Ω・cm2 )である。セル抵抗Rが小さいほ
ど、活物質のイオンの酸化還元反応は速やかに起こるた
め、高電流密度での放電電圧は高くなり、従ってセルの
電圧効率ηVが高くなる。 ηv=(E−I・R/10)/(E+I・R/10)×100 (式4)
【0034】(d)電池エネルギー効率:ηE 前述の電流効率ηIと電圧効率ηVを用いて、5式によ
り電池エネルギー効率ηEを求める。電流効率ηI及び
電圧効率ηVが高くなる程、電池エネルギー効率ηEは
高くなり、従って充放電におけるエネルギーロスが小さ
く、優れた電極であると判断される。 ηe=ηi×ηv×(1/100) (式5)
【0035】新型二次電池等の電解槽用電極の特性は、
主に上記のような電流効率ηI、電圧効率ηV(セル抵
抗R)およびエネルギー効率ηEで表される。
【0036】
【作用】特に、レドックスフロー型電池においては、電
流効率ηIは主に充電時における水素発生等の副反応に
よって充電電気量の一部が消費されるために低下する。
一般に、金属元素を電極に用いた場合、各元素で電気化
学的反応選択性が異なることが認められる。同様に、炭
素においても結晶性が異なれば、対応する電子エネルギ
ー準位も異なり、それが電気化学的反応選択性、すなわ
ち電流効率ηIに大きく影響すると考えられる。本発明
によって、d002が3.60Å以下の擬黒鉛結晶構造
を有すれば、電流効率ηIを著しく高めることができ
る。これは、上記構造の炭素質材料の電子エネルギー準
位に基づく反応選択性が使用する系に最適な状態にあ
り、しかも、炭素内部構造が均一化(平均化)し、構造
欠陥等も減少・消失するために電極電位が均一化してい
るためと推測される。尚、公知の通り金属不純物、特に
鉄、クロム、ニッケルなどの遷移金属は副反応促進の触
媒となるため、これらの不純物量を極力抑えた炭素材料
を用いることが重要である。
【0037】また、上述したように表面酸性官能基量が
0.5%以上であり、かつ表面酸性官能基以外のエーテル
及びエステル構造をなす炭素量が15%以下になるよう
に乾式酸化処理を施してやると、電解液との濡れ性が著
しく増大し、電極有効表面積(幾何表面積よりはかなり
大きく、BET表面積よりは小さい)が増加し、電極活
性が大幅に向上する。従って、セル抵抗Rの減少、即ち
電圧効率ηVを大幅に上昇させることができる。
【0038】
【実施例】以下に実施例、比較例を挙げて本発明を説明
する。
【0039】実施例1 酢酸ビニルを共重合体とする平均繊維径16μmのポリア
クリロニトリル繊維を空気中 250℃で耐炎化した後、該
耐炎化繊維の短繊維を用いてフェルト化して目付量 400
g/m2の布を作成した。該布を不活性ガス中で10℃/分
の昇温速度で1500℃まで昇温し、この温度で1時間保持
し炭化を行って冷却し、続いて 0.1%の酸素濃度を有す
る酸素雰囲気下 800℃で重量収率85%になるまで酸化処
理し、炭素質繊維不織布を得た。炭素質繊維の結晶性
(d002)、酸性官能基量及び疎水性官能基量を表1
に示す。上記処理物を用いて電極性能(充放電サイクル
の2サイクル目)を測定した結果を表1に示す。
【0040】実施例2 酢酸ビニルを共重合体とする平均繊維径16μmのポリア
クリロニトリル繊維を空気中 250℃で耐炎化した後、該
耐炎化繊維の短繊維を用いてフェルト化して目付量 400
g/m2の布を作成した。該布を不活性ガス中で10℃/分
の昇温速度で1500℃まで昇温し、この温度で1時間保持
し炭化を行って冷却し、続いて1%の酸素濃度を有する
酸素雰囲気下 650℃で重量収率85%になるまで酸化処理
し、炭素質繊維不織布を得た。炭素質繊維の結晶性(d
002)、酸性官能基量及び疎水性官能基量を表1に示
す。上記処理物を用いて電極性能(充放電サイクルの2
サイクル目)を測定した結果を表1に示す。
【0041】実施例3 酢酸ビニルを共重合体とする平均繊維径16μmのポリア
クリロニトリル繊維を空気中 250℃で耐炎化した後、該
耐炎化繊維の短繊維を用いてフェルト化して目付量 400
g/m2の布を作成した。該布を不活性ガス中で10℃/分
の昇温速度で1500℃まで昇温し、この温度で1時間保持
し炭化を行って冷却し、続いて5%の酸素濃度を有する
酸素雰囲気下 650℃で重量収率90%になるまで酸化処理
し、炭素質繊維不織布を得た。炭素質繊維の結晶性(d
002)、酸性官能基量及び疎水性官能基量を表1に示
す。上記処理物を用いて電極性能(充放電サイクルの2
サイクル目)を測定した結果を表1に示す。
【0042】実施例4 酢酸ビニルを共重合体とする平均繊維径16μmのポリア
クリロニトリル繊維を空気中 250℃で耐炎化した後、該
耐炎化繊維の短繊維を用いてフェルト化して目付量 400
g/m2の布を作成した。該布を不活性ガス中で10℃/分
の昇温速度で1500℃まで昇温し、この温度で1時間保持
し炭化を行って冷却し、続いて10%の酸素濃度を有す
る酸素雰囲気下 650℃で重量収率95%になるまで酸化処
理し、炭素質繊維不織布を得た。炭素質繊維の結晶性
(d002)、酸性官能基量及び疎水性官能基量を表1
に示す。上記処理物を用いて電極性能(充放電サイクル
の2サイクル目)を測定した結果を表1に示す。
【0043】実施例5 平均繊維径13μmの等方性ピッチ繊維を空気中 250℃で
耐炎化した後、該耐炎化繊維の短繊維を用いてフェルト
化して目付量 400g/m2の布を作成した。該布を不活性
ガス中で10℃/分の昇温速度で1300℃まで昇温し、この
温度で1時間保持し炭化を行って冷却し、10%の酸素
濃度を有する酸素雰囲気下 650℃で重量収率90%になる
まで酸化処理し、炭素質繊維不織布を得た。炭素質繊維
の結晶性(d002)、酸性官能基量及び疎水性官能基
量を表1に示す。上記処理物を用いて電極性能(充放電
サイクルの2サイクル目)を測定した結果を表1に示
す。
【0044】実施例6 平均繊維径15μmの等方性ピッチ繊維を空気中 350℃で
耐炎化した後、該耐炎化繊維の短繊維を用いてフェルト
化して目付量 400g/m2の布を作成した。該布を不活性
ガス中で10℃/分の昇温速度で1800℃まで昇温し、この
温度で1時間保持し炭化を行って冷却し、10%の酸素
濃度を有する酸素雰囲気下 600℃で重量収率85%になる
まで酸化処理し、炭素質繊維不織布を得た。炭素質繊維
の結晶性(d002)、酸性官能基量及び疎水性官能基
量を表1に示す。上記処理物を用いて電極性能(充放電
サイクルの2サイクル目)を測定した結果を表1に示
す。
【0045】比較例1 酢酸ビニルを共重合体とする平均繊維径16μmのポリア
クリロニトリル繊維を空気中 250℃で耐炎化した後、該
耐炎化繊維の短繊維を用いてフェルト化して目付量 400
g/m2の布を作成した。該布を不活性ガス中で10℃/分
の昇温速度で1500℃まで昇温し、この温度で1時間保持
し炭化を行って冷却し、0.05%の酸素濃度を有する酸素
雰囲気下 800℃で重量収率85%になるまで酸化処理し、
炭素質繊維不織布を得た。炭素質繊維の結晶性(d00
2)、酸性官能基量及び疎水性官能基量を表1に示す。
上記処理物を用いて電極性能(充放電サイクルの2サイ
クル目)を測定した結果を表1に示す。
【0046】比較例2 酢酸ビニルを共重合体とする平均繊維径16μmのポリア
クリロニトリル繊維を空気中 250℃で耐炎化した後、該
耐炎化繊維の短繊維を用いてフェルト化して目付量 400
g/m2の布を作成した。該布を不活性ガス中で10℃/分
の昇温速度で1500℃まで昇温し、この温度で1時間保持
し炭化を行って冷却し、15%の酸素濃度を有する酸素雰
囲気下 650℃で重量収率95%になるまで酸化処理し、炭
素質繊維不織布を得た。炭素質繊維の結晶性(d00
2)、酸性官能基量及び疎水性官能基量を表1に示す。
上記処理物を用いて電極性能(充放電サイクルの2サイ
クル目)を測定した結果を表1に示す。
【0047】比較例3 酢酸ビニルを共重合体とする平均繊維径16μmのポリア
クリロニトリル繊維を空気中 250℃で耐炎化した後、該
耐炎化繊維の短繊維を用いてフェルト化して目付量 400
g/m2の布を作成した。該布を不活性ガス中で10℃/分
の昇温速度で1500℃まで昇温し、この温度で1時間保持
し炭化を行って冷却し、20%の酸素濃度を有する酸素雰
囲気下 650℃で重量収率95%になるまで酸化処理し、炭
素質繊維不織布を得た。炭素質繊維の結晶性(d00
2)、酸性官能基量及び疎水性官能基量を表1に示す。
上記処理物を用いて電極性能(充放電サイクルの2サイ
クル目)を測定した結果を表1に示す。
【0048】比較例4 メタクリル酸を共重合体とする平均繊維径16μmのポリ
アクリロニトリル繊維を空気中 250℃で耐炎化した後、
該耐炎化繊維の短繊維を用いてフェルト化して目付量 4
00g/m2の布を作成した。該布を不活性ガス中で10℃/
分の昇温速度で1500℃まで昇温し、この温度で1時間保
持し炭化を行って冷却し、1%の酸素濃度を有する酸素
雰囲気下 650℃で重量収率95%になるまで酸化処理し、
炭素質繊維不織布を得た。炭素質繊維の結晶性(d00
2)、酸性官能基量及び疎水性官能基量を表1に示す。
上記処理物を用いて電極性能(充放電サイクルの2サイ
クル目)を測定した結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明の電極材を用いることにより、各
種電解槽を利用する分野において、有害な副反応を抑制
して電流効率を高め、またセル抵抗を低く抑えて電圧効
率を高めることができる。従って、電池エネルギー効率
を高めることができ、工業的に多大な実用性をもたら
す。このことは特にレドックスフロー型電池にとって効
果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1図はレドックスフロー型電池等の流通型
電解槽を用いた電池の概略図である。
【図2】 第2図は本発明の一実施例を示す三次元電極
を有する液流通型電解槽の分解斜視模式図である。
【図3】 第3図はXPS表面分析で測定されるC1sピ
ークの官能基別分離図である。
【符号の説明】 1…集電板、2…スペーサ、3…イオン交換膜、4a,
b…通液路、5…電極、6…液流入口、7…液流出口
フロントページの続き (72)発明者 小林 真申 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線広角解析より求めた〈002〉面間
    隔が3.60Å以下の擬黒鉛結晶構造を有する炭素質材
    料からなり、下記及びの要件を満たすことを特徴と
    する炭素電極材。 前記炭素質材料の酸性官能基のプロトンを銀置換し
    た試料につき、XPS表面分析により求められた、炭素
    原子の数(A)に対する銀原子の数(B)の比(B/
    A)が0.5%以上である。 前記炭素質材料そのものにつき、XPS表面分析に
    より求められた、炭素原子の数(A)に対する、エーテ
    ル構造又はエステル構造由来であって酸素と結合した炭
    素原子の数(C)の比(C/A)が15%以下である。
  2. 【請求項2】 X線広角解析より求めた〈002〉面間
    隔が3.60Å以下の擬黒鉛結晶構造を有する炭素質材
    料を、0.1から10%の酸素濃度の雰囲気下において
    酸化処理することを特徴とする炭素電極材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記炭素質材料が、酢酸ビニル及び/又
    はアクリルアミドを共重合体成分とするポリアクリロニ
    トリル系繊維を炭化したものであることを特徴とする請
    求項2に記載の炭素電極材の製造方法。
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