JPH11259872A - 光ディスク装置と、これに使用される距離検出装置及び検出方法 - Google Patents

光ディスク装置と、これに使用される距離検出装置及び検出方法

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JPH11259872A
JPH11259872A JP5679598A JP5679598A JPH11259872A JP H11259872 A JPH11259872 A JP H11259872A JP 5679598 A JP5679598 A JP 5679598A JP 5679598 A JP5679598 A JP 5679598A JP H11259872 A JPH11259872 A JP H11259872A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学的なコンタクト状態にある対物レンズと
光ディスクとの間の距離を検出するようにした距離検出
装置及び距離検出方法と、これを使用した光ディスク装
置を提供すること。 【解決手段】 光学的なコンタクト状態にあって、NA
が1以上に構成された光学レンズ13a及び光ディスク
11に関して、メインビームL1及び少なくとも1つの
サイドビームL2またはL3から成る光ビームを光学レ
ンズを介して光ディスクに照射する光源22と、光ディ
スクからのメインビーム及びサイドビームの戻り光を検
出する光検出手段23と、光検出手段からの各戻り光の
検出信号の差に基づいて、光学レンズと光ディスクの間
の距離を検出する演算手段24とを備え、メインビーム
及びサイドビームの各光路が、光学レンズと光ディスク
の間の距離に関して、互いに異なる距離を有するように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの信号
を記録または再生するための光ディスク装置と、これに
使用される距離検出装置及び距離検出方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば光磁気ディスク(MO)等
の光ディスクに対する情報信号の記録及び再生は、光デ
ィスク装置により行なわれる。この光ディスク装置は、
光ディスクを回転駆動するスピンドルモータ等の回転駆
動手段と、回転する光ディスクに対して光源から対物レ
ンズを含む光学系を介して光を照射し、光ディスクの信
号記録面からの戻り光を対物レンズを介して光検出器に
より検出する光学ピックアップと、対物レンズを2軸方
向、即ちフォーカシング方向及びトラッキング方向に移
動可能に支持する2軸アクチュエータと、光ディスクに
対して記録すべき信号に基づいて磁界を発生する記録磁
気ヘッドとから構成されている。
【0003】これにより、再生の場合には、光学ピック
アップの光源から出射された光ビームは、光学系を介し
て光ディスクの信号記録面上に集光される。光ディスク
からの戻り光ビームは、光学系により光源から出射され
た光ビームと分離されて光検出器に導かれる。これによ
り、光検出器からの検出信号に基づいて、光ディスクに
記録された情報信号の再生が行なわれる。その際、光源
から出射された光ビームは、光ディスクの反り等に起因
して発生する光ディスクの面方向と直交する方向の光デ
ィスクの変位に追従して、光ディスクの信号記録面上で
合焦されるように、対物レンズの光軸方向の位置が調整
される。
【0004】同時に、光源から出射された光ビームの光
ディスク上のスポットの位置が、光ディスクの偏心や光
ディスク上に形成されたトラックの蛇行に追従するよう
に、対物レンズの光軸と直交する方向の位置が調整され
る。また、記録の場合には、光源から出射された光ビー
ムは、光学系を介して対物レンズによって光ディスクの
信号記録面上に集光される。この場合、光源からの光ビ
ームは高出力であり、記録磁気ヘッドが発生する磁界に
基づいて、光ディスクの信号記録面に対して情報信号の
磁気記録が行なわれるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
の高密度化等によって、光ディスクと対物レンズの光デ
ィスク側の面との間の距離Dを光学的なコンタクト状態
とし、光学系の開口率(NA)を1以上とすることによ
り記録密度を高めるようにした、所謂ニアフィールド光
記録技術が開発されてきている。このようなニアフィー
ルド光記録技術の実用化においては、上記距離Dの光学
的なコンタクト状態を保持することが重要である。この
ため、磁気ディスク記録再生装置、所謂ハードディスク
ドライブ装置におけるヘッドスライダの技術を応用し
て、対物レンズを光ディスクの表面に対して所定間隔に
保持することが試みられている。
【0006】しかしながら、ハードディスクドライブ装
置の場合には、記録媒体としての磁気ディスクに対する
信号の記録・再生にて、磁気ヘッドと磁気ディスクとの
距離の増加に比例して、信号の記録または再生強度は単
純に低下することになるが、光磁気ディスク装置の場合
には、対物レンズと光ディスクとの距離が増加すると、
光ディスクからの戻り光との干渉により、距離の増加に
比例して光量が減少することにはならず、光量の増減が
生じることになってしまう。このため、上記距離Dの変
動に伴ってS/N比が変動してしまうため、記録・再生
性能が低下してしまうという問題があった。さらに、記
録時においては、対物レンズと光ディスクとの間の距離
Dの変動は、光ディスクの信号記録面上におけるスポッ
トの光量を大きく変動させることになり、場合によって
は書込エラーを生ずることになるため、記録データの信
頼性を損なうことになるという問題があった。
【0007】本発明は、以上の点に鑑み、光学的なコン
タクト状態にある対物レンズと光ディスクとの間の距離
を検出するようにした距離検出装置及び距離検出方法
と、これを使用した光ディスク装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、光学的なコンタクト状態にあって、開口率が1以
上に構成された光学レンズ及び光ディスクに関して、メ
インビーム及び少なくとも1つのサイドビームから成る
光ビームを前記光学レンズを介して前記光ディスクに照
射する光源と、前記光ディスクからの前記メインビーム
及びサイドビームの戻り光を検出する光検出手段と、前
記光検出手段からの前記各戻り光の検出信号の差に基づ
いて、前記光学レンズと光ディスクの間の距離を検出す
る演算手段とを備え、前記メインビーム及びサイドビー
ムの各光路が、前記光学レンズと光ディスクの間の距離
に関して、互いに異なる距離を有するように構成されて
いることにより達成される。
【0009】また、上記目的は、本発明によれば、光学
的なコンタクト状態にあって、開口率が1以上に構成さ
れており、光源から照射されるメインビーム及び少なく
とも1つのサイドビームの各光路が、前記光学レンズと
光ディスクの間の距離に関して、互いに異なる距離を有
するように構成されている光学レンズ及び光ディスクに
関して、前記メインビーム及びサイドビームから成る光
ビームを前記光学レンズを介して前記光ディスクに照射
し、前記光ディスクからの前記メインビーム及びサイド
ビームの戻り光を検出し、検出した前記戻り光の光量差
に基づいて、前記光学レンズと光ディスクの間の距離を
検出することにより達成される。
【0010】さらに、上記目的は、本発明によれば、光
ディスクを回転駆動する回転駆動手段と、回転する前記
光ディスクに対して、光学的なコンタクト状態になるよ
うに、かつ開口率が1以上になるように保持された光学
レンズを介して光を照射し、前記光ディスクの信号記録
面からの戻り光を前記光学レンズを介して光検出器によ
り検出する光学ピックアップと、前記光学レンズを2軸
方向に移動可能に支持する2軸アクチュエータと、前記
光検出器からの検出信号に基づいて、再生信号を生成す
る信号処理回路と、前記光検出器からの検出信号に基づ
いて、前記光学ピックアップの対物レンズを2軸方向に
移動させるサーボ回路とを備えた光ディスク装置であっ
て、前記光学ピックアップが、メインビーム及び少なく
とも1つのサイドビームから成る光ビームを前記光学レ
ンズを介して前記光ディスクに照射する光源と、前記光
ディスクからの前記メインビーム及びサイドビームの戻
り光を検出する光検出手段と、前記光検出手段からの前
記各戻り光の検出信号の差に基づいて、前記光学レンズ
と光ディスクの間の距離を検出する演算手段とを含んで
おり、前記メインビーム及びサイドビームの各光路が、
前記光学レンズと光ディスクの間の距離に関して、互い
に異なる距離を有するように構成されていることにより
達成される。
【0011】上記構成によれば、光ディスク装置等にお
いて、光学ピックアップの光源からのメインビーム及び
サイドビームが、それぞれ光学レンズを介して光ディス
クの信号記録面に達し、この光ディスクからの戻り光
が、再び光学レンズを介して光検出手段に入射する。こ
こで、光検出手段は、上記メインビーム及びサイドビー
ムの戻り光をそれぞれ検出し、各ビームの光量に基づい
て検出信号を出力する。これにより、演算手段は、各ビ
ームに対する検出信号に基づいて、その差を演算するこ
とにより、光学レンズと光ディスクの間の距離を検出す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に
述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの態様に限られるものではな
い。
【0013】図1は、本発明による距離検出装置の第1
の実施形態を組み込んだ光ディスク装置の構成を示して
いる。図1において、光ディスク装置10は、光磁気デ
ィスクである光ディスク11を回転駆動する駆動手段と
してのスピンドルモータ12と、光学ピックアップ13
と、その駆動手段としての送りモータ14と、光ディス
ク11に対して情報記録を行なうための記録磁気ヘッド
としての記録磁気ヘッド15等を備えている。
【0014】ここで、スピンドルモータ12は、システ
ムコントローラ16及びサーボ制御回路18により駆動
制御され、所定の回転数で回転される。光ディスク11
は、複数の種類の光ディスクを選択して、それぞれ再生
できるようになっている。従って、例えば光ディスクと
して、光磁気ディスクだけでなく、コンパクトディスク
(CD)等の再生専用光ディスクを再生することも可能
である。また、光学ピックアップ13は、この回転する
光ディスク11の信号記録面に対して対物レンズ(図示
せず)により光を照射して、信号復調器及び誤り訂正回
路17からの信号に基づいて記録磁気ヘッド15と共に
信号の記録を行ない、またこの信号記録面からの戻り光
を検出し、信号復調器及び誤り訂正回路17に対して戻
り光に基づく再生信号を出力する。
【0015】これにより、信号復調器及び誤り訂正回路
17の信号復調部にて復調された記録信号は、誤り訂正
部を介して誤り訂正され、光ディスク装置10がコンピ
ュータのデータストレージ用である場合には、インター
フェイス19を介して外部コンピュータ等に送出され
る。これにより、外部コンピュータ等は、光ディスク1
1に記録された信号を再生信号として受け取ることがで
きるようになっている。また、光ディスク装置10がオ
ーディオ用である場合には、上記誤り訂正された記録信
号は、点線で示すように、D/A,A/D変換器20の
D/A変換部でデジタル/アナログ変換され、オーディ
オ信号として出力される。
【0016】上記光学ピックアップ13には、例えば光
ディスク11上の所定の記録トラックまで移動させるた
めの送りモータ14が接続されている。そして、スピン
ドルモータ12,送りモータ14の制御、そして光学ピ
ックアップ13の対物レンズを保持する2軸アクチュエ
ータのフォーカシング方向及びトラッキング方向の制御
は、それぞれサーボ制御回路18により行なわれる。さ
らに、上記光ディスク装置10は、光ディスク11と光
学ピックアップ13の対物レンズ13aの光ディスク1
1側の表面との間の距離を検出するための距離検出装置
21を備えている。
【0017】図2は、本発明による距離検出装置の第1
の実施形態を示している。図2において、距離検出装置
21は、図示の場合、上記光学ピックアップ13の対物
レンズ13aに対してメインビームL1及びサイドビー
ム(図示の場合、メインビームの両側の2本のサイドビ
ームL2,L3)を照射する光源22と、光源22から
のメインビームL1,サイドビームL2,L3の光ディ
スク11からの戻り光をそれぞれ検出する光検出手段2
3と、光検出手段23からの各検出信号が入力される演
算回路24とから構成されている。
【0018】ここで、上記対物レンズ13aは、図2に
示すように、上側、即ち光源側が凸状に形成されている
と共に、下側、即ち光ディスク側が中心に平坦な凸部を
有する平面として形成されている。この凸部とその周辺
領域との間の段差は、例えば光学ピックアップの光源で
使用する光の波長λの約1/8程度に選定されている。
このような凸部を有する対物レンズ13aは、凸部の周
りの領域を例えばエッチング等により除去し、あるいは
凸部をスパッタリングや蒸着等により成膜することによ
って容易に形成される。
【0019】例えば、対物レンズ13aが屈折率1.8
のガラスから構成されている場合、エッチングでは、例
えばArガス雰囲気中でのイオンミリング法や、CF4
,C2 F6 等のガスに僅かな酸素を導入した雰囲気中
でのRIE(反応性イオンエッチング)法を利用するこ
とにより、表面粗さが例えば5nm以下の光学面が形成
される。また、凸部の成膜では、SiO2 とTa2 O5
との混合ターゲットを利用したスパッタリング法等によ
り、屈折率1.8の膜が形成される。
【0020】これにより、上記光源22からの各光ビー
ムのうち、メインビームL1は、対物レンズ13aに入
射した後、上記凸部から出射して光ディスク11に達
し、このメインビームL1の戻り光が再び対物レンズ1
3aの凸部から入射すると共に、サイドビームL2,L
3は、対物レンズ13aに入射した後、上記凸部の両側
で出射して光ディスク11に達し、このサイドビームL
2,L3の戻り光が再び対物レンズ13aの凸部の両側
で入射するようになっている。かくして、メインビーム
L1とサイドビームL2,L3の光路に関して、対物レ
ンズ13aと光ディスク11との間の距離、所謂エアギ
ャップが異なるように構成されている。
【0021】さらに、上記対物レンズ13aは、スライ
ダ25上に搭載されており、このスライダ25が、その
光ディスク11側に形成される空気潤滑面25aによ
り、光ディスク11の表面に対して一定の浮上量で走行
することにより、上記対物レンズ13aが光ディスク1
1に対して光学的なコンタクト状態に保持されるように
なっている。上記演算回路24は、光検出手段23から
の各検出信号の差を演算し、さらにこの差信号から対物
レンズ13aと光ディスク11との間の距離を演算す
る。尚、上記光源22は、光学ピックアップ13の光源
が使用可能であると共に、メインビームから2つのサイ
ドビームを分割するためには、例えばグレーティング,
ホログラム素子等の光分割手段が使用可能である。ま
た、上記光検出手段23は、例えば3ビーム法によるト
ラッキングサーボを行なう方式の光学ピックアップにお
ける光検出器がそのまま利用可能である。
【0022】本発明による光ディスク装置10は、以上
のように構成されており、図2にて、光源からのメイン
ビームL1及びサイドビームL2,L3が、上方から対
物レンズ13aを介して、光ディスク11の信号記録面
に結像される。そして、光ディスク11からの戻り光、
即ちメインビームL1及びサイドビームL2,L3の戻
り光が、それぞれ再び対物レンズ13aを介して光検出
手段23に入射し、各ビームL1,L2,L3に関する
戻り光が検出される。このとき、メインビームL1は、
対物レンズ13aの凸部を通って光ディスク11に入射
し、再びこの凸部から対物レンズ13a内に入射するの
で、対物レンズ13aから光ディスク11までのエアギ
ャップが小さい。これに対して、サイドビームL2,L
3は、対物レンズ13aの凸部の両側を通って光ディス
ク11に入射し、再びこの凸部の両側から対物レンズ1
3a内に入射するので、対物レンズ13aから光ディス
ク11までのエアギャップが大きい。
【0023】従って、光検出手段23により検出される
メインビームL1とサイドビームL2,L3の戻り光の
光量は、このエアギャップの差に基づいて異なることに
なる。これは、戻り光の光量は、対物レンズ13aの屈
折率,NA,光ディスクの構成及び屈折率,そして光源
22からの光の波長と、光源22から光検出手段23ま
での距離に基づいて決まると共に、この光源22から光
検出手段23までの距離が上記エアギャップの差だけ異
なるからである。
【0024】これにより、上記メインビームL1とサイ
ドビームL2,L3の戻り光に対する光検出手段23の
検出信号の差を取ることにより、対物レンズ13aの凸
部における対物レンズ13aと光ディスク11との間の
距離が演算されることになる。かくして、このようにし
て演算された上記距離を常時モニタすることにより、上
記距離が変動したときには、即時にその変動が検出され
ることになり、この距離変動による光ディスクに対する
記録エラーの発生が、記録された光ディスクを再生する
ことなく予測されることになり、記録データの信頼性が
向上することになる。
【0025】尚、上記距離の演算は、メインビームL1
の戻り光の検出信号と、サイドビームL2,L3のう
ち、何れか一方の戻り光の検出信号とにより行なわれる
が、演算回路24が、双方のサイドビームL2,L3の
戻り光の検出信号の差信号を取ることにより、その正負
及び大きさに基づいて光ディスク11に対する対物レン
ズ13aの傾き(スキュー)を検出することも可能であ
る。この場合、従来のスキュー検出手段の場合のように
光学ピックアップの再生信号を利用せず、独立したスキ
ュー信号が得られることになり、このスキュー信号に基
づいて適宜の方法により対物レンズ13aのスキューサ
ーボを行なうことが可能である。
【0026】図3は、本発明による距離検出装置の第2
の実施形態を示している。図3において、距離検出装置
30は、基本的には図2に示した距離検出装置20とほ
ぼ同様の構成であるが、対物レンズ13aの光ディスク
11に対する光学的なコンタクト状態の保持が、スライ
ダではなく、アクチュエータ31によって行なわれてい
る点でのみ異なる構成になっている。この場合、アクチ
ュエータ31は、対物レンズ13aの光軸の周りに循環
するように形成されたコイルによって構成されている。
【0027】このような構成の距離検出装置30によれ
ば、対物レンズ13aは、上記アクチュエータ31によ
り、光ディスク11に対して光学的なコンタクト状態に
保持されると共に、光源22からのメインビームL1及
びサイドビームL2,L3が対物レンズ13aを介して
光ディスク11に照射され、その光ディスク11からの
戻り光が、それぞれ光検出手段23によって検出される
ことにより、図2に示した距離検出装置20と同様に、
対物レンズ13aと光ディスク11との間の距離が検出
されることになる。
【0028】図4は、このような構成の距離検出装置2
0の具体例における概略的な計算結果による上記エアギ
ャップの距離と対物レンズ13aの透過率の関係を示し
ている。ここで、この計算結果は、平行波における干渉
信号と、エバネッセント減少する信号とを現実に近い状
態になるように組み合わせた計算であるので、実際の関
係と一致する範囲は、集光された光が平行に進行すると
みなされる領域、即ち焦点深度内である領域あるいはそ
の領域に近い領域となり、例えば波長λの1/4または
1/2以下程度と考えられる。
【0029】図4(A)は、上記メインビームL1に関
する光ディスク11での入射光量を示しており、図4
(B)は、上記サイドビームL2またはL3に関する光
ディスク11での入射光量を示している。これにより、
演算回路24で得られる差信号は、図4(C)に示すよ
うになり、距離が近い領域、即ち図4(C)にて横軸の
目盛(距離×2Pi/λ)が1以下において上記差信号
と距離が一義的に対応するので、差信号に基づいて上記
距離即ちエアギャップが求められることになる。
【0030】上述した実施形態においては、メインビー
ムが対物レンズ13aの凸部を通過するように構成され
ているが、これに限らず、サイドビームが対物レンズ1
3aの凸部を通過するようにしてもよい。この場合、対
物レンズ13aの凸部は、前述したと同様に周囲のエッ
チングまたは凸部の成膜によって形成されるが、凸部の
成膜の場合には、対物13aの本体部分と凸部との屈折
率を等しくする必要がない。従って、成膜条件として、
対物レンズ13aの本体部分への密着性を重視したSi
N等の材料を選定することも可能であり、また光ディス
クへの衝突対策として、光ディスクの表面に形成される
保護膜と同じ材質の膜を形成するようにしてもよい。
【0031】また、上記実施形態においては、対物レン
ズ13aの凸部と周囲との段差は、約λ/8に選定され
ているが、これに限らず、これより小さくてもよい。さ
らに、上記実施形態においては、光磁気ディスクの記録
再生を行なう光磁気ディスク装置について説明したが、
これに限らず、ニアフィールド光記録技術が採用される
他の種類の光ディスク、例えば相変化記録式光ディスク
やコンパクトディスク(CD)等の再生専用光ディスク
のための光ディスク装置に対しても本発明を適用するこ
とができる。
【0032】以上述べたように、光ディスク装置等にお
いて、光学ピックアップの光源からのメインビーム及び
サイドビームが、それぞれ光学レンズを介して光ディス
クの信号記録面に達し、この光ディスクからの戻り光
が、再び光学レンズを介して光検出手段に入射する。こ
こで、光検出手段は、上記メインビーム及びサイドビー
ムの戻り光をそれぞれ検出し、各ビームの光量に基づい
て検出信号を出力する。これにより、演算手段は、各ビ
ームに対する検出信号に基づいて、その差を演算するこ
とにより、光学レンズと光ディスクの間の距離を検出す
ることになる。
【0033】従って、検出された光学レンズと光ディス
クの間の距離に基づいて、距離の変化を監視することに
より、光ディスクの記録エラーが事前に把握できること
になり、記録データの信頼性が向上することになる。ま
た、メインビームに対して両側のサイドビームについ
て、光学レンズと光ディスクの間の距離を検出すること
により、光ディスクに対する光学レンズの傾斜が検出さ
れ得ることになり、光学ピックアップの再生信号を利用
することなく、スキューサーボのための信号が得られる
ので、再生信号に対して独立した傾斜信号が得られるこ
とになる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、光学的
なコンタクト状態にある対物レンズと光ディスクとの間
の距離を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による距離検出装置の第1の実施形態を
組み込んだ光磁気ディスク装置の構成を示す概略ブロッ
ク図である。
【図2】図1の光磁気ディスク装置における距離検出装
置の構成を示す概略断面図である。
【図3】本発明による距離検出装置の第2の実施形態の
構成を示す概略断面図である。
【図4】図2の距離検出装置における検出すべき距離と
エアギャップの透過率を示すグラフであって、(A)メ
インビーム,(B)サイドビーム及び(C)両者の差を
示す。
【符号の説明】
10・・・光ディスク装置、11・・・光ディスク、1
2・・・スピンドルモータ、13・・・光学ピックアッ
プ、14・・・送りモータ、15・・・記録磁気ヘッ
ド、16・・・システムコントローラ、17・・・信号
変復調器及び誤り訂正回路、18・・・サーボ制御回
路、19・・・インタフェース、20・・・D/A,A
/D変換器、21・・・距離検出装置、22・・・光
源、23・・・光検出手段、24・・・スライダ、24
a・・・空気潤滑面、25・・・演算回路、30・・・
距離検出装置、31・・・アクチュエータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的なコンタクト状態にあって、開口
    率が1以上に構成された光学レンズ及び光ディスクに関
    して、 メインビーム及び少なくとも1つのサイドビームから成
    る光ビームを前記光学レンズを介して前記光ディスクに
    照射する光源と、 前記光ディスクからの前記メインビーム及びサイドビー
    ムの戻り光を検出する光検出手段と、 前記光検出手段からの前記各戻り光の検出信号の差に基
    づいて、前記光学レンズと光ディスクの間の距離を検出
    する演算手段とを備え、 前記メインビーム及びサイドビームの各光路が、前記光
    学レンズと光ディスクの間の距離に関して、互いに異な
    る距離を有するように構成されていることを特徴とする
    距離検出装置。
  2. 【請求項2】 前記異なる距離が、前記光学レンズのレ
    ンズ面に形成された段差により与えられる請求項1に記
    載の距離検出装置。
  3. 【請求項3】 前記光学レンズが、前記光ディスクの表
    面に対して、空気潤滑面により一定の浮上量を保持する
    スライダによって、光学的なコンタクト状態に保持され
    ている請求項1に記載の距離検出装置。
  4. 【請求項4】 前記光学レンズが、前記光ディスクの表
    面に対して、アクチュエータによって、光学的なコンタ
    クト状態に保持されている請求項1に記載の距離検出装
    置。
  5. 【請求項5】 光学的なコンタクト状態にあって、開口
    率が1以上に構成されており、光源から照射されるメイ
    ンビーム及び少なくとも1つのサイドビームの各光路
    が、前記光学レンズと光ディスクの間の距離に関して、
    互いに異なる距離を有するように構成されている光学レ
    ンズ及び光ディスクに関して、 前記メインビーム及びサイドビームから成る光ビームを
    前記光学レンズを介して前記光ディスクに照射し、 前記光ディスクからの前記メインビーム及びサイドビー
    ムの戻り光を検出し、 検出した前記戻り光の光量差に基づいて、前記光学レン
    ズと光ディスクの間の距離を検出することを特徴とする
    距離検出方法。
  6. 【請求項6】 光ディスクを回転駆動する回転駆動手段
    と、 回転する前記光ディスクに対して、光学的なコンタクト
    状態になるように、かつ開口率が1以上になるように保
    持された光学レンズを介して光を照射し、前記光ディス
    クの信号記録面からの戻り光を前記光学レンズを介して
    光検出器により検出する光学ピックアップと、 前記光学レンズを2軸方向に移動可能に支持する2軸ア
    クチュエータと、 前記光検出器からの検出信号に基づいて、再生信号を生
    成する信号処理回路と、 前記光検出器からの検出信号に基づいて、前記光学ピッ
    クアップの対物レンズを2軸方向に移動させるサーボ回
    路とを備えた光ディスク装置であって、 前記光学ピックアップが、 メインビーム及び少なくとも1つのサイドビームから成
    る光ビームを前記光学レンズを介して前記光ディスクに
    照射する光源と、 前記光ディスクからの前記メインビーム及びサイドビー
    ムの戻り光を検出する光検出手段と、 前記光検出手段からの前記各戻り光の検出信号の差に基
    づいて、前記光学レンズと光ディスクの間の距離を検出
    する演算手段とを含んでおり、 前記メインビーム及びサイドビームの各光路が、前記光
    学レンズと光ディスクの間の距離に関して、互いに異な
    る距離を有するように構成されていることを特徴とする
    光ディスク装置。
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