JPH11257718A - 空気調和機の制御方法 - Google Patents

空気調和機の制御方法

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JPH11257718A
JPH11257718A JP10073192A JP7319298A JPH11257718A JP H11257718 A JPH11257718 A JP H11257718A JP 10073192 A JP10073192 A JP 10073192A JP 7319298 A JP7319298 A JP 7319298A JP H11257718 A JPH11257718 A JP H11257718A
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JP
Japan
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defrosting
temperature
outdoor heat
heat exchange
hot gas
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Withdrawn
Application number
JP10073192A
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English (en)
Inventor
Takashi Uchiumi
隆志 内海
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 空調機において、着霜量を判断し適応的な除
霜を可能とし、除霜時間の短縮化を図る。 【解決手段】 暖房運転時に室外制御部11は所定時間
毎に室外熱交温度検出部6からの信号により室外熱交温
度を検出し、少くとも今回と前回の室外熱交温度を記憶
する一方、今回の温度が除霜動作値に達すると、吐出温
度検出部13からの信号で現吐出温度を検出するととも
に、今回と前回検出の室外熱交温度の温度差を算出し、
吐出温度及び温度差をもとにしてテーブル11aに従っ
て除霜を行う。吐出温度が低くまたその温度差が大きい
程着霜量が多いと判断しホットガスバイパス方式による
除霜時間を短かくし、しかる後にリバース方式に切り替
え除霜の終了を早める。吐出管温度が高く、その温度差
が小さい程着霜量が少ないと判断してホットガスバイパ
ス方式のみによる除霜、あるいは該方式による除霜の時
間を長くし、その後リバース方式に切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は空気調和機の除霜
制御技術に係り、特に詳しくはホットガスバイパス除霜
方式とリバース除霜方式とを併用し、適応的な除霜を可
能とする空気調和機の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の空気調和機は、例えば図3に示
すように、圧縮機1、四方弁2、室内熱交換器3、室外
熱交換器4および膨張弁(電子膨張弁)5等からなる冷
凍サイクルを有する。また、室外熱交換器4の温度を室
外熱交温度検出部(温度センサ)6で検出して着霜を判
断し、付着した霜を除去するために、圧縮機1の冷媒出
力側配管と室外熱交換器4の冷媒入力側配管との間にバ
イパス配管を設け、かつこのバイパス配管に電磁弁(通
常閉状態)7を設けている。暖房運転時には、図3の実
線矢印に示すように、室外熱交換器4から圧縮機1に、
さらに圧縮機1から室内熱交換器3、電子膨張弁5を介
して室外熱交換器4に戻す。
【0003】この場合、室内熱交換器3を有する室内機
側は室内ファンを回転制御し、室内熱交換器3で熱交換
した温風を室内に吹き出し、室内温度とリモコンの設定
温度との差に応じた所定運転周波数(コード)を室外機
側に転送する。室外熱交換器4を有する室外機側はその
転送コードにしたがって圧縮機1を運転して冷媒を循環
させる。これにより、室温はリモコンの設定温度にコン
トロールされる。
【0004】そのため、室内機側は制御部(マイクロコ
ンピュータやドライバ回路等)を備え、また室外機側は
同様の制御部(マイクロコンピュータやドライバ回路
等)を備えており、室内機側の制御部はリモコンによる
指示にしたがって室内ファンを制御するとともに、室外
機側の制御部に所定指令(室温と設定値の差に応じた運
転周波数等)を転送し、室外機側の制御部はその指令に
より圧縮機1等を制御し、また室外ファンを回転駆動す
る。
【0005】ところで、室外熱交換器4に着霜が生じる
と、当該空気調和機の能力低下を招くことから、付着し
た霜を除去する制御を行うが、この除霜制御にはホット
ガスバイパス除霜方式あるいはリバース除霜方式があ
り、この何れか一方の方式を採用している。
【0006】例えば、ホットガスバイパス除霜方式の場
合、温度センサ6による検出温度(室外熱交換器4の温
度)が低下して除霜動作値に達すると、電磁弁7を開
き、圧縮機1から出される冷媒の一部をバイパス配管を
介して室外熱交換器4にも供給する(図3の実線矢印参
照)。なお、室外熱交換器4の温度が除霜解除値に達す
ると、電磁弁7を閉じて通常の暖房運転に戻す。したが
って、冷凍サイクルの冷媒循環経路が暖房時のままであ
り、つまり暖房運転を継続しながら室外熱交換器4の除
霜ができる。
【0007】また、リバース除霜方式の場合、室外熱交
換器4の温度が低下して着霜状態と判断すると(除霜動
作値に達すると)、四方弁2を切り替えて冷媒の流れを
逆とし(図3の波線矢印参照)、暖房運転を中断する
(室内ファンの停止を含む)。したがって、室外熱交換
器4の除霜が短時間で行うことができ、またバイパス配
管や電磁弁7を必要とせず、空気調和機のコストは高く
ならずに済む。なお、室外熱交換器4の温度が除霜解除
値に達すると、四方弁2を再度切り替えて冷媒の流れを
元に戻す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記空
気調和機の除霜方式のうち、リバース除霜方式にあって
は、暖房運転を中断することから、着霜量が多い場合に
はホットガス除霜方式に比べて有利であるが、冷房サイ
クルを行うことから、暖房を中断し、つまり室内環境が
悪化し易く、また除霜を終了した後暖房サイクルに戻っ
ても、室内熱交換器4の温度が低下していることから直
ちに室内ファンを回転させず、つまり暖房復帰まで時間
かかるといった欠点がある。
【0009】一方、ホットガスバイパス除霜方式にあっ
ては、室内熱交換器3への冷媒循環量が減るだけであ
り、暖房サイクルを継続していることから、室内環境の
悪化も極めて小さく、室内熱交換器4の温度がそれほど
低下していないことから室内ファンの回転開始が早く、
つまり暖房復帰までの時間が早いが、着霜量が多い場合
には、除霜時間が長くなるといった欠点があり、リバー
ス除霜方式に比べて不利である。また、室外熱交温度の
瞬時値により除霜の可否を判断していたが、除霜量の判
断を加味しておらず、つまり適切な除霜が行われていな
い。
【0010】この発明は前記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は着霜量を判断して適応的な除霜を行
い、ひいては適切な除霜、除霜時間の短縮化、室内環境
悪化の抑制を図るようにした空気調和機の制御方法を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は少なくとも暖房運転時に冷凍サイクルを
構成する室外熱交換器の出口温度(室外熱交温度)が所
定値(除霜動作値)以下になったときには前記室外熱交
換器の除霜を行い、前記室外熱交温度が所定値(除霜解
除値)以上になったときには前記除霜を終了し、暖房運
転に戻す空気調和機の制御方法において、前記冷凍サイ
クルを構成する圧縮機の吐出温度と前記室外熱交温度の
変化に応じてホットガスバイパス除霜方式で除霜を行
い、あるいは同ホットガスバイパス除霜方式とリバース
除霜方式とを併用して除霜を行うようにしたことを特徴
としている。
【0012】この場合、前記ホットガスバイパス除霜方
式とリバース除霜方式とを併用する場合、前記ホットガ
スバイパス除霜方式による除霜を所定時間行い、しかる
後前記リバース除霜方式に切り替え、前記吐出温度およ
び室外熱交温度の変化に応じて前記ホットガスバイパス
除霜方式の時間を変えるとよい。
【0013】この発明は少なくとも暖房運転時に冷凍サ
イクルを構成する室外熱交換器の出口温度(室外熱交温
度)が所定値(除霜動作値)以下になったときには前記
室外熱交換器の除霜を行い、前記室外熱交温度が所定値
(除霜解除値)以上になったときには前記除霜を終了
し、暖房運転に戻す空気調和機の制御方法において、前
記室外熱交温度を所定時間毎に検出して少なくとも今回
および前回検出の室外熱交温度を記憶する一方、前記室
外熱交温度が除霜動作値に達したときには前記冷凍サイ
クルを構成する圧縮機の吐出温度を検出するとともに、
今回検出の室外熱交温度と前回検出の室外熱交温度との
温度差を算出し、該温度差および吐出温度に応じてホッ
トガスバイパス除霜方式のみで除霜を行い、あるいは同
ホットガスバイパス除霜方式による除霜を所定時間行っ
た後にリバース除霜方式に切り替えて除霜を行うように
したことを特徴としている。
【0014】この場合、前記温度差が小さく、かつ前記
吐出温度が高いときには前記ホットガス除霜方式のみに
よる除霜を行うとよい。
【0015】前記ホットガスバイパス除霜方式による除
霜を所定時間行う場合、前記温度差が小さいほど、ある
いは前記吐出温度が高いほど、前記所定時間を長くし、
該所定時間の間前記ホットガスバイパス除霜方式による
除霜を行って前記リバース除霜方式に切り替えるとよ
い。
【0016】前記ホットガスバイパス除霜方式による除
霜を所定時間行う場合、前記温度差が大きいほど、ある
いは前記吐出温度が低いほど、前記所定時間を短くし、
該所定時間の間前記ホットガスバイパス除霜方式による
除霜を行って前記リバース除霜方式に切り替えるとよ
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1および図2を参照して説明する。なお、図1中、図3
と同一および相当する部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。また、当該空気調和機の冷凍サイクルに
ついては図3を参照されたい。
【0018】この発明の空気調和機の制御方法およびそ
の装置は、室外熱交温度にしたがって除霜を行うが、室
外熱交温度の変化により着霜量の判断が可能であり、ま
たこの着霜量と冷媒の吐出温度とに応じてホットガスバ
イパス除霜方式のみ、あるいはホットガスバイパス除霜
方式とリバース除霜方式とを併用して除霜を実行すれ
ば、各除霜方式を有効的に利用することができ、つまり
適応的な除霜が可能となることに着目したものである。
【0019】そのため、図1に示すように、この発明の
空気調和機の制御方法を適用した制御装置は室内機制御
部10および室外機制御部11を備えており、室内機制
御部10および室外機制御部11は従来例に示した室内
機側および室外機側の制御部に相当する。したがって、
室内機制御部10はリモコン12からのリモコン信号に
したがって室内ファンを駆動する一方、室温を検出して
リモコンによる設定温度と比較し、この比較結果にした
がって圧縮機1の運転周波数コード等の指令を室外機制
御部11に転送する。室外機制御部11はその指令(運
転開始指令も含む)にしたがって圧縮機1を制御し、室
外ファンを駆動するとともに、四方弁2、電子膨張弁5
を制御する。
【0020】なお、当該空気調和機はホットガスバイパ
ス除霜方式を採用しているが、リバース除霜方式による
除霜も可能である。ホットガスバイパス除霜方式では従
来同様に電磁弁7を開いて冷媒の一部を直接室外熱交換
器4に循環させ、リバース除霜方式では従来同様に四方
弁2を切り替えて冷媒を逆に循環させる。
【0021】室外機側には圧縮機1からの冷媒の温度
(吐出温度)Tcを検出する温度検出手段(センサ)1
3が配置されている。なお、当該空気調和機に他の制御
のために吐出温度を検出する吐出温度検出部(温度セン
サ)13を備えている場合には、その温度センサを兼用
すればよい。
【0022】室外機制御部11は室外熱交温度検出部6
による検出温度の変化と、温度検出手段13による検出
吐出温度とにより、テーブル11aのデータ(例えば下
記表1)にしたがってホットガスバイパス除霜方式、あ
るいはホットガスバイパス除霜方式とリバース除霜方式
とを併用して除霜を行う。
【0023】
【表1】
【0024】次に、前記構成の空気調和機の制御装置の
動作を図2のフローチャート図を参照して説明すると、
まずリモコン12によって暖房運転操作が行われると、
室内機制御部10は当該室温調節に必要な信号(運転周
波数等の指令)を室外機制御部11に転送する。室外機
制御部11は少なくとも圧縮機1を所定に駆動し、電子
膨張弁5を所定の開閉度合として暖房運転の冷凍サイク
ルを作動する。なお、従来同様に、室内機制御部10お
よび室外機制御部11は他に必要な制御(ファンの制御
等)を行って室温調節を行う。
【0025】このとき、室外機制御部11は室内機制御
部10からの運転開始指令を受けてから所定時間(例え
ば30分)が経過したか否かを判断し(ステップST
1)、この所定時間が経過すると、室外熱交温度センサ
6によって室外熱交温度を検出し、この検出温度をTn
−1として記憶する(ステップST2)。続いて、所定
時間(例えば3分)が経過するのを待って、ステップS
T3からST4に進み、再度室外熱交温度センサ6によ
って室外熱交温度を検出し、この検出温度をTnとして
記憶する。
【0026】続いて、今回の室外熱交温度Tnが所定値
(除霜動作値;例えば−10℃)以下であるか否かを判
断する(ステップST5)。今回の室外熱交温度Tnが
−10℃以下でなければステップST2戻り、前述した
ステップを繰り返す。したがって、所定時間毎に室外熱
交温度を検出するとともに、前回と今回検出の室外熱交
温度Tn−1,Tnを記憶、更新することになる。
【0027】しかし、今回の室外熱交温度Tnが−10
℃以下であれば、除霜を行う必要があるとしてステップ
ST6に進み、吐出温度検出部13によって冷媒の吐出
温度Tcを検出し、また今回の室外熱交温度Tnと前回
の室外熱交温度Tn−1との差を算出する。その検出吐
出温度Tcおよび温度差(Tn−Tn−1)をもとにし
て前記表1にしたがって除霜を実行する。前記表1から
明かなように、吐出温度Tcが高く、今回と前回の室外
熱交温度の差(Tn−Tn−1)が小さい場合、ホット
ガスバイパス除霜方式のみよって除霜を行う。すなわ
ち、室外熱交温度の変化が小さいということは室外熱交
換器への着霜量が少ないと判断することができ、また吐
出温度Tcが高ければその霜を除去し易いからである。
【0028】吐出温度Tcが低い場合、除霜能力が低く
なることから、ホットガスバイパス除霜方式によって除
霜を所定時間行った後、リバース除霜方式に切り替えて
除霜を継続する。しかも、吐出温度Tcが低いほど、除
霜能力がより下がることから、ホットガスバイパス除霜
方式による除霜の時間を短くし、リバー除霜方式に切り
替え、つまりリバース除霜方式による除霜時間を長くす
る。
【0029】また、今回と前回の室外熱交温度の差(T
n−Tn−1)が大きい場合、着霜量が多いと判断する
ことができることから、ホットガスパイパス除霜方式に
よって除霜を所定時間行った後、リバース除霜方式に切
り替えて除霜を継続する。しかも、今回と前回の室外熱
交温度の差(Tn−Tn−1)が大きいほど、除霜能力
がより下がることから、ホットガスバイパス除霜方式に
よる除霜の時間を短くし、リバース除霜方式に切り替
え、つまりリバース除霜方式による除霜時間を長くす
る。
【0030】続いて、室外熱交換器の霜が取り除かれた
か否かを判断する(ステップST6)。つまり、室外熱
交温度が除霜解除値(例えば10℃)に達したか否かを
判断し、室外熱交換温度が除霜解除値に達するまでは、
前記除霜を処理を継続する。この室外熱交温度が除霜解
除値に達したときには前記除霜を終了し、つまり、リバ
ース除霜方式による除霜を行っている場合、四方弁2を
切り替えて通常の暖房冷凍サイクルとし、ステップST
1に戻り、前述したステップを繰り返す。当該空気調和
機が連続して運転されている場合、再び吐出温度Tcお
よび今回と前回の室外熱交温度の差(Tn−Tn−1)
をもとにして前記表1にしたがって除霜処理を行う。
【0031】このように、吐出温度Tcおよび今回と前
回の室外熱交温度の差(Tn−Tn−1)に応じてホッ
トガスバイパス除霜方式、あるいはホットガスバイパス
除霜方式とリバース除霜方式を併用することにより、適
応的な除霜を行うことができ、つまり着霜量に応じた除
霜を行うことができるため、速やかに除霜を行うととも
に、室内環境の悪化を最低限に抑えることになる。例え
ば、吐出温度Tcが高いほど、今回と前回の室外熱交温
度の差(Tn−Tn−1)が小さいほど、ホットガスバ
イパス除霜方式のみ、あるいは除霜時間の長いホットガ
スバイパス除霜方式とリバース除霜方式とを併用するこ
とにより、除霜終了後の暖房復帰が早くなり、ひいては
室内環境の悪化を抑えることができる。
【0032】また、吐出温度Tcが低いほど、今回と前
回の室外熱交温度の差(Tn−Tn−1)が大きいほ
ど、除霜時間の短いホットガスバイパス除霜方式とリバ
ース除霜方式とを併用することにより、着霜量が多くと
も、速やかに除霜を行うことができ、結果除霜を短時間
で行うことができ、その分暖房サイクルへの切り替えが
早くなり、室内環境の悪化をできるだけ抑えることがで
きる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この空気調和機の
制御方法の請求項1記載の発明によると、室外熱交換器
の温度により除霜を行う空気調和機の制御方法におい
て、前記冷凍サイクルを構成する圧縮機の吐出温度と前
記室外熱交温度の変化に応じてホットガスバイパス除霜
方式で除霜を行い、あるいは同ホットガスバイパス除霜
方式とリバース除霜方式とを併用して除霜を行うように
したので、室外熱交温度の変化により着霜量が多いか、
少ないかを判断することができるほか、吐出温度の高低
により有利な方式(ホットガスバイパス除霜方式、リバ
ース除霜方式)で除霜を行うことができ、つまり、適応
的にホットガスバイパス除霜方式、リバース除霜方式を
利用し、適切な除霜が可能になるとともに、また除霜時
間の短縮化が図れるという効果がある。
【0034】請求項2記載の発明によると、請求項1に
おいて前記ホットガスバイパス除霜方式とリバース除霜
方式とを併用する場合、前記ホットガスバイパス除霜方
式による除霜を所定時間行い、しかる後前記リバース除
霜方式に切り替え、前記吐出温度および室外熱交温度の
変化に応じて前記ホットガスバイパス除霜方式の時間を
変えるようにしたので、請求項1の効果に加え、吐出温
度が高く、また室外熱交温度の変化が小さければ(着霜
量が少なければ)、ホットガスバイパス除霜方式による
除霜時間を長くすることができる一方、リバース除霜方
式による除霜時間が短くて済み、つまり暖房復帰を早く
することができるという効果がある。
【0035】請求項3記載の発明によると、室外熱交換
器の温度に応じて除霜を行う空気調和機の制御方法にお
いて、前記室外熱交温度を所定時間毎に検出して少なく
とも今回および前回検出の室外熱交温度を記憶する一
方、前記室外熱交温度が除霜動作値に達したときには前
記冷凍サイクルを構成する圧縮機の吐出温度を検出する
とともに、今回検出の室外熱交温度と前回検出の室外熱
交温度との温度差を算出し、該温度差および吐出温度に
応じてホットガスバイパス除霜方式のみで除霜を行い、
あるいは同ホットガスバイパス除霜方式による除霜を所
定時間行った後にリバース除霜方式に切り替えて除霜を
行うようにしたので、室外熱交温度の変化により着霜量
が多いか、少ないかを判断することができ、また吐出温
度の高低により有利な方式(ホットガスバイパス除霜方
式、リバース除霜方式)で除霜を行うことができるとと
もに、ホットガスバイパス除霜方式による除霜時間を適
切に変えることにより、最適な除霜を行うことができる
ため、適応的にホットガスバイパス除霜方式、リバース
除霜方式を利用し、より適切な除霜が可能になるととも
に、時間の短縮化が図れるという効果がある。
【0036】請求項4記載の発明によると、請求項3に
おいて前記温度差が小さく、かつ前記吐出温度が高いと
きには前記ホットガス除霜方式のみによる除霜を行うよ
うにしたので、請求項2の効果に加え、着霜量が少な
く、かつ冷媒温度(吐出温度)が高めれば、ホットガス
バイパス除霜方式だけでも速やかな除霜が可能である。
しかも、暖房復帰が早いため、室内環境の悪化を抑える
ことができるという効果がある。
【0037】請求項5記載の発明によると、請求項3に
おいて前記ホットガスバイパス除霜方式による除霜を所
定時間行う場合、前記温度差が小さいほど、あるいは前
記吐出温度が高いほど、前記所定時間を長くし、この所
定時間の間前記ホットガスバイパス除霜方式による除霜
を行って前記リバース除霜方式に切り替えるようにした
ので、請求項3の効果に加え、ホットガスバイパス除霜
方式とリバース除霜方式とを併用する場合に着霜量が少
なく、冷媒温度が高ければ、ホットガスバイパス除霜方
式によってある程度の除霜が可能である。したがって、
ホットガスバイパス除霜方式による除霜時間を長くし、
リバース除霜方式による除霜時間を短くすることにより
暖房復帰の遅れを抑えることができるという効果があ
る。
【0038】請求項6記載の発明によると、請求項3に
おいて前記ホットガスバイパス除霜方式による除霜を所
定時間行う場合、前記温度差が大きいほど、あるいは前
記吐出温度が低いほど、前記所定時間を短くし、この所
定時間の間前記ホットガスバイパス除霜方式による除霜
を行って前記リバース除霜方式に切り替えるようにした
ので、請求項3の効果に加え、ホットガスバイパス除霜
方式とリバース除霜方式とを併用する場合、着霜量が多
く、冷媒温度が低ければ、ホットガスバイパス除霜方式
による除霜が不利であり、リバース除霜方式による除霜
が有利であることから、リバース除霜方式によって除霜
を早く行うことで除霜を確実に、かつ速やかに行えると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示し、空気調和機の
制御方法が適用される制御装置の概略的ブロック線図。
【図2】図1に示す制御装置の動作を説明するための概
略フローチャート図。
【図3】空気調和機の冷凍サイクルを説明するための概
略的模式図。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 四方弁 3 室内熱交換器 4 室外熱交換器 5 膨張弁(電子膨張弁) 6 室外熱交温度検出部(温度センサ) 7 電磁弁 10 室内機制御部 11 室外機制御部 11a テーブル 13 吐出温度検出部(温度センサ) Tc 吐出温度 Tn 今回の室外熱交温度 Tn−1 前回の室外熱交温度

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも暖房運転時に冷凍サイクルを
    構成する室外熱交換器の出口温度(室外熱交温度)が所
    定値(除霜動作値)以下になったときには前記室外熱交
    換器の除霜を行い、前記室外熱交温度が所定値(除霜解
    除値)以上になったときには前記除霜を終了し、暖房運
    転に戻す空気調和機の制御方法において、前記冷凍サイ
    クルを構成する圧縮機の吐出温度と前記室外熱交温度の
    変化に応じてホットガスバイパス除霜方式で除霜を行
    い、あるいは同ホットガスバイパス除霜方式とリバース
    除霜方式とを併用して除霜を行うようにしたことを特徴
    とする空気調和機の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記ホットガスバイパス除霜方式とリバ
    ース除霜方式とを併用する場合、前記ホットガスバイパ
    ス除霜方式による除霜を所定時間行い、しかる後前記リ
    バース除霜方式に切り替え、前記吐出温度および室外熱
    交温度の変化に応じて前記ホットガスバイパス除霜方式
    の時間を変えるようにした請求項1記載の空気調和機の
    制御方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも暖房運転時に冷凍サイクルを
    構成する室外熱交換器の出温度(室外熱交温度)が所定
    値(除霜動作値)以下になったときには前記室外熱交換
    器の除霜を行い、前記室外熱交温度が所定値(除霜解除
    値)以上になったときには前記除霜を終了し、暖房運転
    に戻す空気調和機の制御方法において、前記室外熱交温
    度を所定時間毎に検出して少なくとも今回および前回検
    出の室外熱交温度を記憶する一方、前記室外熱交温度が
    除霜動作値に達したときには前記冷凍サイクルを構成す
    る圧縮機の吐出温度を検出するとともに、今回検出の室
    外熱交温度と前回検出の室外熱交温度との温度差を算出
    し、該温度差および吐出温度に応じてホットガスバイパ
    ス除霜方式のみで除霜を行い、あるいは同ホットガスバ
    イパス除霜方式による除霜を所定時間行った後にリバー
    ス除霜方式に切り替えて除霜を行うようにしたことを特
    徴とする空気調和機の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記温度差が小さく、かつ前記吐出温度
    が高いときには前記ホットガス除霜方式のみによる除霜
    を行うようにした請求項3記載の空気調和機の制御方
    法。
  5. 【請求項5】 前記ホットガスバイパス除霜方式による
    除霜を所定時間行う場合、前記温度差が小さいほど、あ
    るいは前記吐出温度が高いほど、前記所定時間を長く
    し、該所定時間の間前記ホットガスバイパス除霜方式に
    よる除霜を行って前記リバース除霜方式に切り替えるよ
    うにした請求項3記載の空気調和機の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記ホットガスバイパス除霜方式による
    除霜を所定時間行う場合、前記温度差が大きいほど、あ
    るいは前記吐出温度が低いほど、前記所定時間を短く
    し、該所定時間の間前記ホットガスバイパス除霜方式に
    よる除霜を行って前記リバース除霜方式に切り替えるよ
    うにした請求項3記載の空気調和機の制御方法。
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