JP2007247997A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】極低温条件でも暖房性能を維持できる除霜制御を提供すること。
【解決手段】室内熱交換器3と減圧器4の間と四方弁2と室外熱交換器5の間を連結する第1のバイパス回路6に二方弁7及び冷媒加熱器8を設け、さらに四方弁2と室内熱交換器3の間と、減圧器4と室外熱交換器5の間を連結する第2のバイパス回路9に二方弁10を設け、第1のバイパス回路6の二方弁7を開放する第1のバイパス運転の後で所定時間経過後に、第2のバイパス回路9の二方弁10を開放する第2のバイパス運転によって室外熱交換器5の除霜運転を行う際に、室外送風機19を断続運転することにより、暖房運転を行いながら除霜運転を実施することができるだけでなく、極低温での除霜運転時に除霜時の気化水分が室外機上部で再氷結し送風回路を覆いつくすまで成長し性能低下をまねくことを防止することが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ヒートポンプ運転による暖房運転時において、暖房を継続しながら室外熱交換器に付着した霜を除霜する除霜運転を行うことができる空気調和装置に関するものである。
従来、この種のヒートポンプ式空気調和装置の除霜方式は、一般的に四方弁を切り換え、冷凍サイクルの冷媒を逆方向に流す除霜方式をとっている。
即ち、除霜運転は冷房時と同じ冷媒の流動方向とし、室外熱交換器に高温高圧の冷媒を流して、室外熱交換器に付着した霜を融解するものである。
この除霜方式では、除霜時は室内側の熱交換器が蒸発器となるため、室内の部屋の温度が低下して冷風感を感じるという基本的課題があった。
この基本的課題への対策として、暖房継続しながら除霜運転する発明が考えられてきた(例えば、特許文献1参照)。
図7は従来の空気調和装置の冷凍サイクルの構成図である。
図7に示すように、圧縮機101、四方弁102、室内熱交換器110、膨張機構105および室外熱交換器103を冷媒回路で連結してなるヒートポンプ式冷凍サイクルにおいて、この冷凍サイクルにおける膨張機構105と室外熱交換器103の間と、圧縮機101の吸入側の間を連結し、冷媒加熱器104を有する冷媒加熱回路と、冷凍サイクルにおける圧縮機101の吐出側と室外熱交換器103と四方弁102の間を連結する除霜用回路109とから構成されている。
冷凍サイクルのヒートポンプ運転時において室外熱交換器103の除霜を行う際、冷媒加熱器104によって加熱された冷媒が、圧縮機101を通った後、室内熱交換器110を通る流れと除霜用回路109から室外熱交換器103を通る流れとに分岐され、これらの分岐した冷媒の流れが冷媒加熱回路の入口で合流し、再び冷媒加熱器104によって加熱されるように構成されている発明が開示されている。
上記発明で課題として取り上げられているように、ヒートポンプ運転を行った際の室外機の除霜運転を行うときに、暖房を継続しながら、除霜運転を行うことは条件が決まれば可能である。
特開平11−182994号公報(図4)
しかしながら、前記従来の構成では、次のような課題が発生する。
この冷凍サイクルの構成は、除霜運転を行う際に、二方弁109aを開放にして、室外熱交換器103と四方弁102との間に圧縮機101の吐出冷媒が流れることになるため、圧縮機吸入側に除霜するホットガス冷媒が流れないように二方弁106が必要となる。
二方弁106は圧縮機101の吸入側に連結され、冷房および暖房運転の圧損を低減す
るためには口径の大きな二方弁106を採用することとなり、非常に高価な二方弁となってしまう。
またヒートポンプ運転から二方弁108を開放させて冷媒加熱運転に切り換え、除霜運転を行う方式で室外熱交換器103の冷媒の流れが逆転するため、除霜運転を行う前に二方弁107を一端閉運転とする必要があり、この室外熱交換器103の入口に二方弁107が必要となる。
したがって、この冷凍サイクルでは4個もの二方弁が必要となり、複雑で高価な方式となる。
また除霜に供された後の冷媒と室内熱交換器110で放熱した後の冷媒が合流するため、合流箇所における冷媒圧力が除霜に供された後の冷媒の圧力よりも高ければ、室外熱交換器に冷媒が流れ、逆であれば室内側に冷媒が流れることになり、暖房しながら除霜運転を行うことが出来ない場合が発生する。
また、除霜に供された後の冷媒と室内熱交換器110で放熱した後の冷媒が合流するため、冷媒音が発生しやすく、前記の圧力バランスの課題と冷媒音課題を解決するために冷媒合流器を必要とする場合が考えられる。
また、前記合流箇所では冷媒循環量が多くなり圧力損失が増加するため、その対策として配管の管径を大きくすることが必要となり、加熱器が大型になってしまうという構造的課題もある。
また、冷房回路で運転すると冷媒加熱器104の配管内部は、低圧冷媒で安定して冷媒加熱器104の温度が低下することから冷媒加熱器104に結露する場合や二方弁108が故障で冷媒漏れを発生した場合でも冷媒加熱器に結露が発生して冷媒加熱器の信頼性、安全性に大きな問題がある。
更に、この冷凍サイクルの構成は、除霜運転を行う際に、効率的に除霜を行うように室外送風機を停止させるのが一般的であるが、昨今住宅性能および暖房能力の向上により外気温度が極低温になるような地域でもヒートポンプ式空気調和機が採用されており、このような場合、除霜時の気化水分が蒸発して、極低温の外気に近接している室外機上部で冷やされて再氷結して成長し、送風回路を覆いつくすなどして、性能低下をまねくことがあった。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたもので、冷凍サイクルが簡単なバイパス回路で構成でき、冷媒音、圧力バランスの問題も発生しない安定した除霜運転を、極低温条件でも除霜性能を確保しながら暖房運転を継続できる空気調和装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和装置は、圧縮機、四方弁、室内熱交換器、減圧器、室外熱交換器を冷媒回路で連結したヒートポンプ式冷凍サイクルと、室内機と室外機にそれぞれ送風機を具備させ、この冷凍サイクルに連結された前記室内熱交換器と前記減圧器の間と前記四方弁と前記室外熱交換器の間を連結する第1のバイパス回路を設け、前記第1のバイパス回路に二方弁及び冷媒加熱器を設け、さらに前記冷凍サイクルに連結された前記四方弁と前記室内熱交換器の間と、前記減圧器と前記室外熱交換器の間、または前記冷凍サイクルに連結された前記圧縮機と前記四方弁の間と、前記減圧器と前記室外熱交換器の間を連結する第2のバイパス回路を設け、前記第2のバイパス回路
に二方弁を設け、前記室外熱交換器の除霜を行う際、前記第1のバイパス回路の二方弁を開放して冷媒加熱器で加熱された冷媒を前記圧縮機の吸入側に流す第1のバイパス運転の後で所定時間経過後に、前記第2のバイパス回路の二方弁を開放して前記室外熱交換器に冷媒を通過させる第2のバイパス運転を行い、前記室外送風機を断続運転することを特徴とするものである。
これによって、冷凍サイクルが簡単なバイパス回路で構成でき、暖房運転を継続しながら冷媒音、圧力バランスの問題も発生しない安定した除霜運転を実施しつつ、除霜時の気化水分を送風機で排出できる。
本発明の空気調和装置は、冷凍サイクルが簡単なバイパス回路で構成でき、極低温条件でも暖房運転を継続しながら冷媒音、圧力バランスの問題も発生しない安定した除霜運転を実施しつつ、除霜時の気化水分の再氷結及びこれに伴う送風回路の性能低下を防止することができ、厳寒期でも十分、高暖房性能、高効率の空気調和装置を提供できる。
第1の発明は、圧縮機、四方弁、室内熱交換器、減圧器、室外熱交換器を冷媒回路で連結したヒートポンプ式冷凍サイクルと、室内機と室外機にそれぞれ送風機を具備させ、この冷凍サイクルに連結された前記室内熱交換器と前記減圧器の間と前記四方弁と前記室外熱交換器の間を連結する第1のバイパス回路を設け、前記第1のバイパス回路に二方弁及び冷媒加熱器を設け、さらに前記冷凍サイクルに連結された前記四方弁と前記室内熱交換器の間と、前記減圧器と前記室外熱交換器の間、または前記冷凍サイクルに連結された前記圧縮機と前記四方弁の間と、前記減圧器と前記室外熱交換器の間を連結する第2のバイパス回路を設け、前記第2のバイパス回路に二方弁を設け、前記室外熱交換器の除霜を行う際、前記第1のバイパス回路の二方弁を開放して冷媒加熱器で加熱された冷媒を前記圧縮機の吸入側に流す第1のバイパス運転の後で所定時間経過後に、前記第2のバイパス回路の二方弁を開放して前記室外熱交換器に冷媒を通過させる第2のバイパス運転を行い、前記室外送風機を断続運転することを特徴とするものでこの構成をなすことにより、暖房運転を行いながら除霜運転を実施することができるだけでなく、極低温での除霜運転時に除霜時の気化水分が室外機上部で再氷結し送風回路を覆いつくすまで成長し性能低下をまねくことを防止することが可能となる。
また暖房を継続しながら、除霜運転を行うため、四方弁を切り換える時の冷媒音は発生しない。
また除霜時に四方弁を切り換えないため、圧力変動が小さく、圧縮機のオイル変動も小さいことから圧縮機の信頼性の高い運転ができる。
また接続配管長が長くなる場合でも除霜を実施するための回路である第1のバイパス回路が室外にあるため、配管長による除霜運転での圧縮機オイルレベルが下がることはなく長配管商品でも圧縮機の信頼性の高い運転ができる。
また全体冷媒の一部を除霜用に利用するため、冷媒加熱部に極端に多くの冷媒が流れないことからコンパクトな冷媒加熱器で構成できる。
また冷房運転を行った場合でも、冷媒加熱器に高温高圧の冷媒ガスが滞留して、冷媒加熱器が結露を発生させることもない。
また除霜運転中に室外送風機を運転させることで、室外送風機まわりの氷霜を溶かすこ
とができる。
第2の発明は、前記室外熱交換器の除霜をする際、室外熱交換器温度により室外送風機の断続運転を開始することで、極低温での除霜運転時の気化水分再氷結を防止しながら除霜時間を短時間で終了することが可能となる。
第3の発明は、前記室外熱交換器の除霜をする際、室外熱交換器温度により室外送風機の運転時間を可変することで、極低温での除霜運転時の気化水分再氷結を防止しながら除霜時間をより短時間で終了することが可能となる。
第4の発明は、前記室外熱交換器の除霜をする際、室外熱交換器温度により室外送風機の回転数を可変することで、極低温での除霜運転時の気化水分再氷結を防止しながら除霜時間をより短時間で終了することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和装置の構成図を示すものである。
図1において、室外機20は、圧縮機1、四方弁2、減圧器4、室外熱交換器5、室外送風機19から構成されている。ここでの減圧器4は、電磁膨張弁でもよい。
また、室内機18は、室内熱交換器3、室内送風機17から構成されている。
更に室外機20には第1のバイパス回路6及び第2のバイパス回路9が具備されている。第1のバイパス回路6は、室内熱交換器3と減圧器4の間と四方弁2と室外熱交換器5の間を連結しており、冷媒加熱用二方弁7、冷媒加熱用減圧器12、冷媒加熱ヒータ13と冷媒通過管部14と蓄熱部15とからなる冷媒加熱器8を有している。
第2のバイパス回路9は、四方弁2と室内熱交換器3の間と、減圧器4と室外熱交換器5の間を連結しており、除霜用二方弁10、除霜用減圧器11を有している。第2のバイパス回路9は、圧縮機1と四方弁2の間と、減圧器4と室外熱交換器5の間を連結してもよい。
通常の暖房運転において、冷媒加熱用二方弁7及び除霜用二方弁10は閉じており、第1のバイパス回路6及び第2のバイパス回路9を冷媒は流れず、圧縮機1で圧縮された冷媒は四方弁2を通って、室内熱交換器3で凝縮されて室内空気を放熱する。更に減圧器4で減圧されて室外熱交換器5で蒸発して、室外空気から熱量を取り込み、再び圧縮機1に戻り、圧縮されるという冷凍サイクルを繰り返し、室内を暖房するものである。
しかし、室外気温が零下など非常に低い場合、室外熱交換器5に霜が付着し、室外空気との熱交換効率が低下し、暖房能力が落ちてしまうため、除霜する必要がある。
図2は、本発明の第1の実施の形態における制御ブロック図、図3は、本発明の第1の実施の形態における制御のタイムチャートを示すものである。
図2では室外機側で除霜開始判断が除霜開始判断手段50でなされ、除霜開始と判断された時に圧縮機運転手段51、冷媒加熱用二方弁開閉手段52、除霜用二方弁開閉手段53、膨張弁開度可変手段54、室外送風機運転手段55、四方弁切り換え手段56、加熱
器ヒータ運転停止手段が各動作をすることにより除霜運転が行われる。
このとき室外機20からの除霜開始信号を室内機18の除霜開始信号受信手段58で受信して、除霜運転の判断より室内送風機運転手段59で室内送風機17を制御する。
図3に示すように、除霜開始の判断をすると、ステップ1のヒートポンプによる暖房運転からステップ2の冷媒加熱運転による暖房運転に移行する。
ステップ2ではまず、冷媒加熱用二方弁7をONして開方向に制御し、また冷媒加熱ヒータ13をONして第1のバイパス回路6を導通させ、冷媒加熱運転を行う。このとき減圧器4である膨張弁は閉塞運転かまたは閉塞に近い運転を行う。
従って、室内熱交換器3で凝縮された冷媒は、大半が第1のバイパス回路6に流れ、冷媒加熱用二方弁7、冷媒加熱用減圧器12を通って冷媒加熱器8内の冷媒通過管部14を通り、冷媒加熱ヒータ13によって加熱される。
また、第1のバイパス回路6を通らずに室外熱交換器5に流れた僅かな冷媒は、四方弁2の手前で再び第1のバイパス回路6で加熱された冷媒と合流する。四方弁2は、暖房を継続するため、暖房回路のままで除霜中も切り替えしないので、冷媒は、四方弁2を通り、圧縮機1で圧縮される。
ここで冷媒は、その大半が第1のバイパス回路6で冷媒加熱ヒータ13によって加熱され、更に圧縮機1で圧縮されるので、十分に暖房継続できる状態であり、室内送風機17は停止することなく暖房を継続する。但し、室外熱交換器5では若干の除霜がなされるので、ステップ1より暖房能力が落ちる場合には室内送風機17の回転数を下げる方が望ましい。
次にステップ3で、室外熱交換器5の除霜を行うために除霜用二方弁10をONして開方向に制御し、第2のバイパス回路9を導通させる。また圧縮機1は、除霜用の運転周波数で運転する。また室外送風機19は断続運転を行う。
これにより、圧縮機1で室外熱交換器5の除霜に十分な状態に圧縮された冷媒は、一部が第2のバイパス回路9に流れ込み、除霜用二方弁10、除霜用減圧器11を通り、室外熱交換器5に入る。冷媒は室外熱交換器5の除霜に十分な状態に圧縮されており、更に室外送風機19は断続運転しているので、冷媒は室外空気とほとんど熱交換されず、従って、室外熱交換器5の除霜のためにその熱量が使用される。
また、この除霜によって気化された水分は室外送風機19の断続運転によって、室外機20外に放出される。従って、除霜による気化水分が極低温の外気に近接している室外機天板(図示せず)等の室外機上部で冷やされて再氷結し送風回路を覆いつくして室外熱交換器5の通風妨害となるまで成長し性能低下をまねくことを防止することができる。
以上のステップによって暖房運転を継続しながら安定した除霜運転を実施し、室外熱交換器5の除霜終了と同時にステップ4で室外熱交換器除霜中に蓄熱した熱を放熱して、室外送風機19周辺の氷霜の溶解運転を行う。
ステップ4は、冷媒加熱用二方弁7ONの開放運転、冷媒加熱ヒータ13ONの冷媒加熱運転かつ減圧器4である膨張弁は閉塞運転かまたは閉塞に近い運転、即ち第1のバイパス回路6を導通したままで、除霜用二方弁10はOFFの閉制御で第2のバイパス回路9を遮断、圧縮機1を除霜前の運転周波数に戻して室外送風機19を連続運転に戻す、ステ
ップ2と同じ制御とする。
従って、室内熱交換器3で凝縮された冷媒は、大半が第1のバイパス回路6に流れ、冷媒加熱用二方弁7、冷媒加熱用減圧器12を通って冷媒加熱器8内の冷媒通過管部14を通り、冷媒加熱ヒータ13によって加熱される。
また、第1のバイパス回路6を通らずに室外熱交換器5に流れた僅かな冷媒は、まだ十分な熱量を持っており、更に除霜の際に室外熱交換器5に蓄熱された熱量が十分残っているので、それらの熱量が室外送風機19に熱伝達され、室外送風機19周辺の氷霜が溶解される。
その後、室外熱交換器5を通った冷媒は、四方弁2の手前で再び第1のバイパス回路6で加熱された冷媒と合流し、四方弁2を通り、圧縮機1で圧縮される。
以上のステップ2〜4により、室外熱交換器5の除霜、除霜による気化水分の放出、室外送風機19周辺の氷霜の溶解が完了し、次にステップ5以降で通常のヒートポンプ暖房運転に復帰する。
以上のように、本実施の形態においては、室内熱交換器と減圧器の間と四方弁と室外熱交換器の間を連結する第1のバイパス回路に二方弁及び冷媒加熱器を設け、さらに四方弁と室内熱交換器の間と、減圧器と室外熱交換器の間、または圧縮機と四方弁の間と、減圧器と室外熱交換器の間を連結する第2のバイパス回路に二方弁を設け、室外熱交換器の除霜運転を行う際、第1のバイパス回路の二方弁を開放して冷媒加熱器で加熱された冷媒を圧縮機の吸入側に流す第1のバイパス運転の後で所定時間経過後に、第2のバイパス回路の二方弁を開放して室外熱交換器に冷媒を通過させる第2のバイパス運転を行い、室外送風機を断続運転することにより、暖房運転を行いながら除霜運転を実施することができるだけでなく、極低温での除霜運転時に除霜時の気化水分が室外機上部で再氷結し送風回路を覆いつくすまで成長し性能低下をまねくことを防止することが可能となる。
また、本実施の形態の室外送風機の断続運転を、室外熱交換器温度により開始することにより、極低温での除霜運転時の気化水分再氷結を防止しながら除霜時間を短時間で終了することが可能となる。
図4は本発明の第1の実施の形態における制御のタイムチャートである。
図4において、ステップ1、ステップ2は図3と同様の制御であり、説明を省略する。
ステップ3で、除霜運転時の気化水分が発生するときの室外熱交換器5の温度T1とすると、室外熱交換器5の温度がT1未満では室外送風機19を停止、T1以上で断続運転を開始することで、気化水分が発生するまでは、十分な状態に圧縮された冷媒の熱量は全て室外熱交換器5の除霜のために使用され、気化水分が発生してから室外送風機19を断続運転し、室外機20外に放出することとなり、効率的に再氷結を防止しながら除霜時間をより短時間に終了することができ、結果除霜運転時の暖房性能の低下を防止することができる。
また、本実施の形態の室外送風機の断続運転の運転時間を、室外熱交換器温度に応じて可変とするにより、極低温での除霜運転時の気化水分再氷結を防止しながら除霜時間をより短時間で終了することが可能となる。
図5は本発明の第1の実施の形態における室外送風機運転率Kと室外熱交換器温度Tの
制御の相関図である。ここで、運転率Kとは、単位時間あたりの室外送風機の運転時間を表し、具体的には(K=ON時間/(ON時間+OFF時間))で表すことができる。
図3、図4のステップ3での室外送風機19の運転時間即ち運転率Kを、室外熱交換器5の温度Tに応じて可変とする。
除霜運転時の気化水分の発生量が大きく変化する際の室外熱交換器5の温度がそれぞれTa、Tbとすると、室外熱交換器5の温度がTa未満では室外送風機19の運転率をK1、Ta以上Tb未満ではK2、Tb以上ではK3とすることによって、室外熱交換器5の温度が高くなり、発生する気化水分の量が多くなれば、室外送風機19の運転率を高くして気化水分を室外機20外に放出することで、より確実かつ効率的に再氷結を防止しながら除霜時間をより短時間に終了することができ、結果除霜運転時の暖房性能の低下を防止することができる。
また、本実施の形態の室外送風機の断続運転の回転数を、室外熱交換器温度に応じて可変とするにより、極低温での除霜運転時の気化水分再氷結を防止しながら除霜時間をより短時間で終了することが可能となる。
図6は本発明の第1の実施の形態における室外送風機回転数Nと室外熱交換器温度Tの制御の相関図である。
図3、図4で示された制御では、室外送風機19はON/OFFの切り替えだけで制御されていたが、室外送風機19の回転数Nが可変制御できる場合に、図3、図4のステップ3での室外送風機19の制御を、室外熱交換器5の温度Tに応じて可変とする。
即ち、除霜運転時の気化水分の発生量が大きく変化する際の室外熱交換器5の温度がそれぞれTa、Tbとすると、室外熱交換器5の温度がTa未満では室外送風機19の回転数をN1、Ta以上Tb未満ではT2、Tb以上ではT3とすることによって、室外熱交換器5の温度が高くなり、発生する気化水分の量が多くなれば、室外送風機19の回転数を高くして気化水分を室外機20外に放出することで、より確実かつ効率的に再氷結を防止しながら除霜時間をより短時間に終了することができ、結果除霜運転時の暖房性能の低下を防止することができる。
尚、本実施の形態では圧縮機の運転周波数を変化させているが、一定速の圧縮機でも暖房を継続して除霜運転を行うことができる。
また断続運転停止時は微少回転数で運転していてもよい。
以上のように本発明にかかる空気調和装置は、暖房運転しながら、除霜運転を実施でき、かつ除霜時に発生する気化水分の再氷結による性能低下を防ぐ事ができるので、寒冷地のマルチエアコンやヒートポンプ給湯機等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における空気調和装置の構成図 本発明の実施の形態1における制御ブロック図 本発明の実施の形態1における制御のタイムチャート 本発明の実施の形態1における制御のタイムチャート 本発明の実施の形態1における室外送風機運転率Kと室外熱交換器温度Tの制御の相関図 本発明の実施の形態1における室外送風機回転数Nと室外熱交換器温度Tの制御の相関図 従来の空気調和装置の冷凍サイクルの構成図
符号の説明
1 圧縮機
2 四方弁
3 室内熱交換器
4 減圧器
5 室外熱交換器
6 第1のバイパス回路
7 冷媒加熱用二方弁
8 冷媒加熱器
9 第2のバイパス回路
10 除霜用二方弁
11 除霜用減圧器
12 冷媒加熱用減圧器
13 加熱器ヒータ
14 冷媒通過管部
15 蓄熱部
17 室内送風機
18 室内機
19 室外送風機
20 室外機

Claims (4)

  1. 圧縮機、四方弁、室内熱交換器、減圧器、室外熱交換器を冷媒回路で連結したヒートポンプ式冷凍サイクルと、室内機と室外機にそれぞれ送風機を具備させ、この冷凍サイクルに連結された前記室内熱交換器と前記減圧器の間と前記四方弁と前記室外熱交換器の間を連結する第1のバイパス回路を設け、前記第1のバイパス回路に二方弁及び冷媒加熱器を設け、さらに前記冷凍サイクルに連結された前記四方弁と前記室内熱交換器の間と、前記減圧器と前記室外熱交換器の間、または前記冷凍サイクルに連結された前記圧縮機と前記四方弁の間と、前記減圧器と前記室外熱交換器の間を連結する第2のバイパス回路を設け、前記第2のバイパス回路に二方弁を設け、前記室外熱交換器の除霜を行う際、前記第1のバイパス回路の二方弁を開放して冷媒加熱器で加熱された冷媒を前記圧縮機の吸入側に流す第1のバイパス運転の後で所定時間経過後に、前記第2のバイパス回路の二方弁を開放して前記室外熱交換器に冷媒を通過させる第2のバイパス運転を行い、前記室外送風機を断続運転することを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記室外熱交換器の除霜をする際、室外熱交換器温度により室外送風機の断続運転を開始することを特徴とする、請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記室外熱交換器の除霜をする際、室外熱交換器温度により室外送風機の運転時間を可変することを特徴とする、請求項1または2に記載の空気調和装置。
  4. 前記室外熱交換器の除霜をする際、室外熱交換器温度により室外送風機の回転数を可変することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和装置。
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