JPH04356647A - 空気調和機の制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】〔発明の目的〕

【０００２】

【産業上の利用分野】本発明は空気調和機の制御装置に
係り、特に暖房運転時における室外熱交換器の除霜機能
向上を図った空気調和機の制御装置に関する。

【０００３】

【従来の技術】冷暖房兼用の空気調和機においては、暖
房運転時に室外熱交換器が着霜状態となる場合がある。 そこで、このような空気調和機では除霜運転用の制御が
可能であることが望まれる。

【０００４】すなわち従来、空気調和機の室外熱交換器
の温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段か
ら温度検出信号を受け、コンプレッサ、四方弁および室
外ファンを制御する室外制御手段とを有する空気調和機
の制御装置が知られている。

【０００５】この制御装置では、暖房運転中に室外熱交
換器温度が一定値以下となった場合に暖房運転を停止し
て除霜運転に切り切換え、室外熱交換器温度が一定値以
上となった場合に暖房運転を再開する制御が行われる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の空気
調和機では、除霜運転時に室外ファンが停止し、除霜終
了後の暖房運転再開時に室外ファンの運転が行われるよ
うになっており、例えば図４に示すように、フィン１の
高さが大きい場合には、除霜完了後に下部のフィン１間
に水２が残留付着することが多い。

【０００７】また、図５に示すように、フィンピッチの
小さい室外熱交換器では、フィン１間に水２が残留付着
し易い。

【０００８】このようにフィン間に水が残留付着してい
る状態で暖房運転を再開すると、フィン間に残留してい
る水が凍結し、再開した暖房運転の際に、室外ファンの
風量低下や、着霜の増大を招き、暖房能力の低下、暖房
続行時間の短縮、および除霜不完全等の不具合が生じる
場合があった。

【０００９】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、除霜終了時における室外熱交換器のフィンへの
水の残留付着を解消でき、これにより室外風量の維持、
着霜の減少、暖房能力の向上、暖房時間の長期化、除霜
の完全化等が図れる空気調和機の制御装置を提供するこ
とを目的とする。〔発明の構成〕

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達
成するために、空気調和機の室外熱交換器の温度を検出
する温度検出手段と、この温度検出手段から温度検出信
号を受け、コンプレッサ、四方弁および室外ファンを制
御する室外制御手段とを有し、暖房運転中に室外熱交換
器温度が一定値以下となった場合に暖房運転を停止して
除霜運転に切り切換え、室外熱交換器温度が一定値以上
となった場合に暖房運転を再開する空気調和機の制御装
置において、前記室外制御手段は、除霜運転中に室外フ
ァンの運転を行わせる制御部を備えたことを特徴とする
。

【００１１】

【作用】本発明によれば、室外熱交換器の除霜中に室外
ファンが運転されるようになる。したがって、室外熱交
換器のフィンに付着している水が、室外ファンによる送
風作用によって効果的に落水除去され、除霜完了時には
従来生じていたような水の残留付着が解消される。

【００１２】したがって、所定の室外風量の維持、着霜
減少、暖房能力の向上、暖房時間の長期化、除霜の完全
化等が図れるようになる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図３を参照
して説明する。

【００１４】図２は本実施例における空気調和機の冷凍
サイクルを示している。すなわち、コンプレッサ１１、
四方弁１２、室内熱交換器１３、減圧機構としての膨脹
弁１４、および室外熱交換器１５によって、閉じた冷凍
サイクルが構成されている。図中、１６は室内ファン、
１７は室外ファンである。暖房時における室外熱交換器
１５の冷媒出口側の部位には、室外熱交換器１５の温度
検出手段として温度センサ１８が設けられている。

【００１５】暖房運転時には、冷媒が実線矢印ａで示す
ように、コンプレッサ１１、室内熱交換器１３、膨脹弁
１４および室外熱交換器１５に順次に流れる。

【００１６】また、冷房時には、破線矢印ｂで示すよう
に前記の暖房時と逆向きに流れる。図１は本実施例の制
御装置による制御系統を示している。

【００１７】温度センサ１８から出力される温度検出信
号１０１が、室外制御手段である室外制御器１９に入力
されるようになっている。この室外制御器１９では、温
度検出信号１０１に基づいて、コンプレッサ１１、四方
弁１２および室外ファンモータ１７ａを制御する制御部
を有し、その制御部から制御信号１０２，１０３，１０
４が出力される。

【００１８】そして、暖房運転中に温度センサ１８によ
って検出される室外熱交換器１５の温度が、一定値以下
となった場合に除霜が行われ、また除霜作用により室外
熱交換器１５の温度が一定値以上に上昇すると、再び暖
房運転が行われる。

【００１９】ところで、本実施例では、室外制御器１９
の指令により、除霜途中において、室外ファンモータ１
７ａが起動するよう設定されている。

【００２０】図３は、このような室外ファンモータ１７
ａの除霜中の起動パターンを３種示している。

【００２１】第１のパターン（Ａ１）は、除霜終了前ｔ
１秒の時点で、室外ファンモータ１７ａを起動するもの
である。このパターンでは、除霜終了直前にフィン間の
水が室外ファン１７の送風作用によって除去される。そ
して、室外ファンモータ１７ａの起動後ｔ１秒で除霜が
終了し、室外制御器１９の指令により暖房運転が再開さ
れるが、この場合、室外ファンモータ１７ａの運転はそ
のまま続行される。

【００２２】第２のパターン（Ａ２）は、除霜終了に近
いある時点で、室外ファンモータ１７ａが起動され、そ
の後ｔ１秒間運転されて停止する。その後除霜が終了し
て、暖房運転が再開される。暖房運転の際は、室外ファ
ンモータ１７ａが再起動する。このパターン（Ａ２）で
は、前記パターン（Ａ１）よりも早期の水除去作用がな
される。

【００２３】第３のパターン（Ａ３）は、除霜中に室外
ファンモータ１７ａの運転を複数回、例えばｔ１秒間お
よびｔ２秒間の２回行うものである。このパターン（Ａ
３）では、さらに早期に水除去が開始され、かつ水除去
が繰返し行われる。

【００２４】なお、以上に示したパターン以外でも、種
々のパターンで水除去を行なうことが可能である。

【００２５】本実施例によれば、室外熱交換器１５の除
霜中に室外ファン１７が運転されるので、室外熱交換器
１５のフィンに付着している水が、室外ファン１７によ
る送風作用によって効果的に除去され、除霜完了時には
従来生じていたような水の残留付着が解消される。した
がって、所定の室外風量の維持、着霜減少、暖房能力の
向上、暖房時間の長期化、除霜の完全化等が図れる。

【００２６】また、上下方向に長い熱交換器を備えた大
容量の室外ユニットでは複数の送風機を上下にそれぞれ
配置したものがあるが、この場合には除霜完了時の水の
残留付着は熱交換器の下側に主に生じるため、下側の送
風機のみ運転させるようにする。

【００２７】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、室外熱
交換器の除霜中に室外ファンが運転されるので、室外熱
交換器のフィンに付着している水が効果的に除去され、
除霜完了時に水の残留付着が解消でき、所定の室外風量
の維持、着霜減少、暖房能力の向上、暖房時間の長期化
、除霜の完全化等が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す制御系統図。

【図２】同実施例を示す冷凍サイクル図。

【図３】同実施例の起動パターンを示す図。

【図４】従来例における着霜状態を例示する斜視図。

【図５】従来例における着霜状態を例示する平面図。

【符号の説明】

１１　　コンプレッサ １２　　四方弁 １５　　室外熱交換器 １７　　室外ファン １８　　温度センサ（温度検出手段） １９　　室外制御器（室外制御手段）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　空気調和機の室外熱交換器の温度を検
   出する温度検出手段と、この温度検出手段から温度検出
   信号を受け、コンプレッサ、四方弁および室外ファンを
   制御する室外制御手段とを有し、暖房運転中に室外熱交
   換器温度が一定値以下となった場合に暖房運転を停止し
   て除霜運転に切り切換え、室外熱交換器温度が一定値以
   上となった場合に暖房運転を再開する空気調和機の制御
   装置において、前記室外制御手段は、除霜運転中に室外
   ファンの運転を行わせる制御部を備えたことを特徴とす
   る空気調和機の制御装置。