JPH11257111A - 作業車 - Google Patents

作業車

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JPH11257111A
JPH11257111A JP10066485A JP6648598A JPH11257111A JP H11257111 A JPH11257111 A JP H11257111A JP 10066485 A JP10066485 A JP 10066485A JP 6648598 A JP6648598 A JP 6648598A JP H11257111 A JPH11257111 A JP H11257111A
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brake
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Takehiro Soga
武寛 曽我
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Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、作業機を上昇して減速した後に旋回
していたが、作業機上昇スイッチのON操作を行うタイ
ミングが難しく、ステアリング操作を行いながら作業機
上昇スイッチを操作する必要があったので、操作が煩雑
となっていた。 【解決手段】 ステアリング角度が一定角度以下の時に
略直進状態であると検出する直進状態検出スイッチ48
と、ステアリング操作速度を検出するステアリング操作
速度検出センサ44とを具備して、該直進状態検出スイ
ッチ48がステアリングの略直進状態を検出する状態か
ら検出しない状態へと移行した時に、該ステアリング操
作速度検出センサ44による検出値が予め定めた設定値
よりも高ければ、エンジン61回転数を予め定めた回転
数へ自動的に変更する旋回連動式自動変速機構を構成
し、該旋回連動式自動変速機構の作動に連動して略同時
に作業機が自動的に上昇するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ等の作業
車における、ステアリング操作に連動して旋回時の車速
を自動変速する旋回連動式自動変速機構や、ステアリン
グ操作に連動して旋回内側のブレーキを作動させるオー
トブレーキ機構等の旋回装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、トラクタ等の作業車におい
て、高速作業時に旋回する場合は、先ず、作業機上昇ス
イッチをONすることで作業機を上昇させるとともに、
エンジン回転数を下げて減速し、その後ステアリング操
作を行って旋回を行うものが例えば、特開平7−173
00に示すように、あった。また、ステアリング操作に
連動して作業機が上昇するように、所謂オートリフト機
構を構成したものもあり、この場合は、ステアリング操
作速度を速度センサにより電気的に検出して作業機を制
御していた。また、作業車には前記オートリフト機構に
加えて、ステアリング操作に連動して旋回内側のブレー
キを作動させるオートブレーキ機構、及び、ステアリン
グ操作に連動して前輪を増速する前輪増速機構等が具備
されており、これらの機構の作動状態を入切する切換ス
イッチが、それぞれの機構毎に各々設けられていた。そ
して、前記オートブレーキ機構には機械式に作動するよ
うに構成して、該オートブレーキ機構のブレーキ機構部
とステアリング機構部とをワイヤーで接続したものがあ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の作業車のよう
に、作業機を上昇して減速した後に旋回すると、円滑に
旋回できて精度の良い高能率作業ができるが、作業機上
昇スイッチのON操作を行うタイミングが難しく、ま
た、ステアリング操作を行いながら作業機上昇スイッチ
を操作する必要があったので、操作が煩雑となってい
た。この作業の煩雑さを解消するために、ステアリング
操作に連動して作業機が上昇するように構成すると、作
業機が上昇した後に減速されるので、高速作業の状態の
まま旋回が開始されて、作業機を引きずったまま旋回す
ることとなって、円滑な旋回ができずに作業の精度が低
下していた。そして、ステアリング操作速度は電気的に
検出しているために、ノイズ等により誤動作して正確な
速度検出ができなくなる場合があり、速度センサや制御
を行うコントローラが故障した場合には、故障原因の探
求が困難であり、原因が解明できないときには、センサ
やコントローラごと交換しなければならないので、修理
コストが高額になっていた。
【0004】また、オートリフト機構、オートブレーキ
機構、及び、前輪増速機構等にはそれぞれに作動状態を
入切する切換スイッチが設けられていたので、操作が複
雑となって誤操作を招く恐れがあり、コスト高となっ
て、機能的にも不合理となる。さらに、オートブレーキ
機構及び前輪増速機構は高速作業時に作動させると円滑
な旋回を行うことができないので、変速装置が高速状態
になっているときにはオートブレーキ機構及び前輪増速
機構が作動しないような構成にすることが望まれてい
る。また、オートブレーキ機構のブレーキ機構部とステ
アリング機構部とをワイヤーで接続していたので、構造
が複雑となったり、経時的にワイヤが伸びて制動力が変
化したり、外観的に見栄えが悪かったり、ワイヤに草木
が引っかかったりしていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、作業車の旋回
装置における以上のような課題を解決すべく、次のよう
な手段を用いるものである。即ち、請求項1において
は、少なくとも、エンジン回転数を電気的に変更可能に
構成した作業車において、ステアリング角度が一定角度
以下の時に略直進状態であると検出する直進状態検出手
段と、ステアリング操作速度を検出する操作速度検出手
段とを具備して、該直進状態検出手段がステアリングの
略直進状態を検出する状態から検出しない状態へと移行
した時に、該操作速度検出手段による検出値が予め定め
た設定値よりも高ければ、エンジン回転数を予め定めた
回転数へ自動的に変更する旋回連動式自動変速機構を構
成し、該旋回連動式自動変速機構の作動に連動して略同
時に作業機が自動的に上昇するように構成したものであ
る。
【0006】また、請求項2においては、少なくとも、
操向操作用のステアリングハンドルを有する作業車にお
いて、該ステアリングハンドルの操作速度が、予め定め
た設定値よりも速いか又は遅いかを検出する操作速度検
出手段を設け、該操作速度検出手段を機械的に作動する
ように構成したものである。
【0007】また、請求項3においては、少なくとも、
ステアリング操作速度の速遅に応じてエンジン回転数又
は車速を変化する旋回連動式自動変速機構、ステアリン
グ操作速度に応じて作業機を自動上昇させるオートリフ
ト機構、ステアリング操作角度に応じて旋回内側のブレ
ーキを作動させるオートブレーキ機構、及び、ステアリ
ング操作角度に応じて前輪を増速する前輪増速機構を有
する作業車において、該旋回連動式自動変速機構とオー
トリフト機構との作動状態を同時に入切する操作速度対
応機構切換具、及び、オートブレーキ機構と前輪増速機
構との作動状態を同時に入切する操作角度対応機構切換
具を設けたものである。
【0008】また、請求項4においては、少なくとも、
ステアリング操作速度の速遅に応じてエンジン回転数又
は車速を変化する旋回連動式自動変速機構、ステアリン
グ操作速度の速遅に応じて作業機を自動上昇させるオー
トリフト機構、ステアリング操作角度に応じて旋回内側
のブレーキを作動させるオートブレーキ機構、及び、ス
テアリング操作角度に応じて前輪を増速する前輪増速機
構を有する作業車において、該旋回連動式自動変速機構
とオートリフト機構との作動状態を同時に入切する操作
速度対応機構切換具、及び、オートブレーキ機構と前輪
増速機構との作動状態を同時に入切する操作角度対応機
構切換具を設け、変速装置を高速状態に切り換えると、
該操作角度対応機構切換具が切状態に連動し、変速装置
が高速状態である場合に操作角度対応機構切換具を入状
態に切り換えると該変速装置が低速状態へ連動する牽制
機構を設けたものである。
【0009】また、請求項5においては、ステアリング
操作に連動して旋回内側のブレーキを作動させるオート
ブレーキ機構を有し、該オートブレーキ機構を機械式に
作動するように構成した作業車において、該オートブレ
ーキ機構の作動状態を入切するクラッチ部を機体前部の
左右略中央に配置し、該クラッチ部とフロントアクスル
部の舵取装置とを、弾性部材により左右略中央部で連結
したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面より説明する。図1は本発明の旋回装置を備えたトラ
クタを示す全体側面図、図2は同じく平面図、図3は旋
回装置を示す平面図、図4は同じく側面図、図5は同じ
く部分平面図、図6は同じく部分側面図、図7は作動モ
ードの切換機構を示す後面図、図8は同じく平面図、図
9は主変速レバーを示す斜視図、図10は直進状態検出
スイッチによる直進状態検出を示す側面図、図11は同
じく正面図、図12はオートブレーキ機構、前輪増速機
構、オートリフト機構、及び、旋回連動式自動変速機構
を示す回路図、図13は同じく別実施例を示す回路図、
図14は同じくオートリフト機構の作動を入切する切換
スイッチと旋回連動式自動変速機構作動を入切する切換
スイッチとを別々に設けた例を示す回路図、図15は同
じくオートブレーキ機構、前輪増速機構、オートリフト
機構、及び、旋回連動式自動変速機構を一つの切換操作
具で纏めて切り換えるように構成した例を示す回路図、
図16は同じくオートブレーキ機構、前輪増速機構、オ
ートリフト機構、及び、旋回連動式自動変速機構を一つ
の切換操作具で纏めて切り換えるように構成した例の別
実施例を示す回路図、図17はオートブレーキ機構及び
前輪増速機構の牽制機構を示す側面図、図18は図12
の構成において旋回連動式自動変速機構を、機体速度が
一定の範囲の速度域にある場合のみに作動するように構
成した場合を示す回路図、図19は図13の構成におい
て旋回連動式自動変速機構を、機体速度が一定の範囲の
速度域にある場合のみに作動するように構成した場合を
示す回路図、図20は副変速レバーの変速位置を検出す
る副変速レバースイッチを示す側面図、図21は機械式
に構成した操向装置のリンク機構を示す図、図22はパ
ワーステアリング機構に構成した操向装置のリンク機構
を示す図、図23は操作速度センサを示す側面断面図、
図24は同じく平面図、図25は中立位置にある状態の
操作速度センサを示す作動状態図、図26は急激な圧縮
方向の力が加わった状態の操作速度センサを示す作動状
態図、図27は緩やかな圧縮方向の力が加わった状態の
操作速度センサを示す作動状態図、図28は急激な引っ
張り方向の力が加わった状態の操作速度センサを示す作
動状態図、図29は緩やかな引っ張り方向の力が加わっ
た状態の操作速度センサを示す作動状態図、図30はオ
ートブレーキ機構の別実施例を示す平面図、図31は同
じく側面図、図32は同じく正面図、図33は図30に
おけるオートブレーキ機構の別実施例を示す平面図であ
る。
【0011】まず、本発明の作業車であるトラクタの概
略構成について、図1、図2により説明する。前輪4と
後輪5とによって、クラッチハウジング8及びミッショ
ンケース9を支持している。クラッチハウジング8の上
部にはボンネット6を載置して、該ボンネット6の後方
にステアリングハンドル10を配設し、該ステアリング
ハンドル10の後方には座席20を設けている。また、
前記クラッチハウジング8の左右側にはステップ1を張
り出し、該ステップ1から上方にブレーキペダル2を突
出している。座席20の両側方に配設したレバーガイド
3・3には主変速レバー60、副変速レバー及び切換え
レバーなどを配置している。そして、機体後端部には作
業機19を昇降可能に装着している。尚、図3、図4に
示すように、前記クラッチハウジング8にはHST式変
速装置62が内蔵されている。
【0012】次に、本トラクタの旋回装置について説明
する。該旋回装置はオートブレーキ機構、前輪増速機
構、オートリフト機構、及び、旋回時の旋回連動式自動
変速機構等で構成されている。まず、オートブレーキ機
構について説明する。図3乃至図6において、ステアリ
ングポスト17に支持されたステアリングハンドル10
を回転操作すると、ピットマンアーム16が上下に回動
して、ドラッグロッド15によってピットマンアーム1
6と連結されたピットマンアーム13が回動するととも
にドラッグロッド14を前後移動させ、タイロッド18
が左右に移動して前輪4・4を操向するように構成して
いる。
【0013】また、ステアリングポスト17の上端部に
は、ギア状に形成したパルス発生部材45をステアリン
グハンドル10と一体的に回転可能に取り付け、該パル
ス発生部材45から発生するパルスを、ステアリングハ
ンドル10の操作速度としてステアリング操作速度検出
センサ44により検出するように構成している。そし
て、ステアリングハンドル10下方のダッシュボード4
9には、旋回時の車速を設定する旋回車速設定器46、
及び、ステアリングハンドル10の操作速度の検出レベ
ルを設定する操作速度検出レベル設定器47を配設して
いる。さらに、ステアリングポスト17の下端部におけ
るピットマンアーム16の回動中心16aの部分には、
直進状態検出スイッチ48を取り付けて、ピットマンア
ーム16の回動角度が一定角度以内であれば直進状態で
あると判断し、該回動角度が一定角度以上であれば直進
状態ではないと判断するように構成している。
【0014】また、ピットマンシャフト11を、前記ク
ラッチハウジング8の下部において機体左右方向に回動
自在に横設して、ピットマンアーム13の回動動作とと
もに回動するよう構成し、該ピットマンアーム13の配
設側とは反対側端部にクラッチ31を配設して、該クラ
ッチ31をピットマンシャフト11に挿脱可能に嵌入し
ている。該クラッチ31にはカムアーム37を固設し、
該カムアーム37に形成した固定ピン31a(図7参
照)を、ピットマンシャフト11に回動自在に嵌装した
旋回リンク21の固定孔21cに摺動自在に嵌入し、カ
ムアーム37と旋回リンク21とが一体的に回動可能に
構成している。
【0015】ピットマンシャフト11の後方には、ブレ
ーキシャフト12を横設して、該ブレーキシャフト12
には左右カムレバー22・23を嵌装し、左カムレバー
22はブレーキシャフト12と一体的に回動し、右カム
レバー23はブレーキシャフト12に対して回動自在と
している。左右カムレバー22・23のステー22a・
23aは、前記旋回リンク21のステー21a・21b
に、左右連結ロッド24・25を介して各々連結され、
また、ブレーキシャフト12は、左後輪ブレーキ装置を
作動させる左ブレーキカム34aに、左ブレーキロッド
26を介して連結され、右カムレバー23は、右後輪ブ
レーキ装置を作動させる右ブレーキカム34bに、右ブ
レーキロッド27を介して連結されている。
【0016】そして、旋回リンク21の固定孔21cが
前方に回動すると、左ブレーキカム34aが回動して左
後輪ブレーキ装置が作動し、固定孔21cが後方に回動
すると、右ブレーキカム34bが回動して右後輪ブレー
キ装置が作動するように構成している。また、前述の切
換えレバー32を上下に回動して切換えロッド33を前
後に移動させ、回動軸34を中心に切換えピン35を回
動させることで、クラッチ31をピットマンシャフト1
1に対して挿脱させて、オートブレーキ機構の作動モー
ドを入切することができる。
【0017】このようにオートブレーキ機構を構成し
て、例えば機体が左へ旋回する方向へステアリングハン
ドル10を回転操作すると、該回転操作に連動してピッ
トマンシャフト11が回動し、クラッチ31に固設した
カムアーム37と一体的に回動するように構成した旋回
リンク21のステー21aが前方に回動する。すると、
左連結ロッド24によりステー21aと連結したステー
22aが前方に回動し、左カムレバー22とブレーキシ
ャフト12が一体的に回動して、ブレーキロッド26を
前方に移動させるとともに左ブレーキカム34aを前方
に回動させて、左後輪ブレーキ装置を作動させる。この
場合、右後輪ブレーキ装置は作動しないように構成して
いる。
【0018】逆に、機体が右へ旋回する方向へステアリ
ングハンドル10を回転操作すると、旋回リンク21の
ステー21bが前方へ回動し、該ステー21bに取付け
られた右連結ロッド25が前方へ移動して、右連結ロッ
ド25で連結したステー23aを前方に回動する。そし
て、右カムレバー23に前端を連結したブレーキロッド
27が前方へ移動するとともに右ブレーキカム34bを
前方に回動して右後輪ブレーキ装置が作動する。この場
合、左後輪ブレーキ装置は作動しないように構成してい
る。
【0019】次に、作業者がブレーキペダル2を踏圧し
て左右後輪ブレーキ装置を作動させるブレーキ機構につ
いて説明する。前記ブレーキシャフト12には左右カム
レバー22・23が嵌装され、該左右カムレバー22・
23間にはブレーキペダル2のブレーキ支持軸が回動自
在に嵌装され、該ブレーキペダル2の操作部2aを踏圧
するとブレーキ支持軸が回動するよう構成している。ブ
レーキペダル2のブレーキ支持軸の下端部には、バラン
ス機構である図4図示のイコライザ30が固設され、該
イコライザ30により、ブレーキペダル2を踏圧した場
合に左右後輪ブレーキ装置を同時に作動させ、かつ、該
ブレーキ装置が等しい制動力を生じるように構成してい
る。また、本実施例では、ブレーキペダルを1本のブレ
ーキペダル2で構成しているが、左右後輪ブレーキ装置
を別々に操作する左ブレーキペダルと右ブレーキペダル
との2本のブレーキペダルで構成してもよい。
【0020】次に、オートブレーキ機構や前輪増速機構
などの作動モードの切換機構について説明する。図3、
図7及び図8において、ピットマンシャフト11のピッ
トマンアーム13配設側とは反対側の端部に前記クラッ
チ31が配設され、該クラッチ31の爪部31bが、ピ
ットマンシャフト11の端部に挿脱自在に嵌入して、該
ピットマンシャフト11とクラッチ31とが一体的に回
動可能に構成されている。前記の如く、クラッチ31に
は、カムアーム37が一体的に取付けられ、該カムアー
ム37の固定ピン37aが、ピットマンシャフト11に
回動自在に嵌装した旋回リンク21の固定孔21cへ摺
動自在に嵌入して、オートブレーキ機構の作動モードが
切状態のときには旋回リンクが回動しないように固定し
ている。カムアーム37の外周部に形成した凹部31a
には、切換えアーム34bに固設した切換えピン35が
上方から嵌入し、該切換えアーム34bは、クラッチハ
ウジング8にブラケットを介して回動自在に取付けられ
た回動軸34に固設されている。該回動軸34は、回動
アーム34aを介して切換えロッド33と連結されてい
る。
【0021】前記切換えレバー32は、図1図示の座席
20の一側方のレバーガイド3に配置されている。該切
換えレバー32を上方に回動させると、オートブレーキ
機構の作動モードは切状態となる。即ち、図4の如く、
該切換えレバー32を上方に回動させると、切換えロッ
ド33が前方へ移動し、これに伴って前記回動軸34が
回動するとともに、前記切換えピン35が機体の左右外
側へ移動し、これに伴って、前記クラッチ31が外側へ
移動し、ピットマンシャフト11に嵌入していた爪部3
1bが該ピットマンシャフト11から抜脱して、ピット
マンシャフト11の回動動作はクラッチ31に伝達され
ず、従ってブレーキシャフト12へ伝達されなくなり、
機体を旋回してもオートブレーキ機構は作動しないこと
となる。そして、切換えレバー32が下方に回動された
状態においては、オートブレーキ機構の作動モードが入
状態になっており、クラッチ31の爪部31bがピット
マンシャフト11に嵌入し、クラッチ31とピットマン
シャフト11とが一体的に回動して、該ピットマンシャ
フト11の回動動作を、旋回リンク21などにより構成
した中間リンクを介してブレーキシャフト12へ伝達す
るので、オートブレーキ機構を作動させることができ
る。
【0022】また、切換えレバー32が下方に回動さ
れ、オートブレーキ機構の作動モードが入状態の場合
は、機体の旋回時に前輪の回転を増加させる前輪増速機
構を構成する前輪増速装置54も作動モードが入状態と
なっている。即ち、ピットマンシャフト11と一体的に
クラッチ31とカムアーム37とが回動して、該カムア
ーム37がローラカム39を介して連結ロッド36を押
し、これにより機体旋回時に該連結ロッド36の前方に
配設された前輪増速装置54を作動させることができる
ように構成している。また、前記回動軸34にはスイッ
チレバー34cが該回動軸34と一体的に回動可能に形
成されており、前記切換えレバー32が下方に回動され
て回動アーム34aが後方に回動した状態では、該スイ
ッチレバー34cは図8に示す前輪増速モードスイッチ
(以下ハイグリップスイッチと記す)40の当接部40
aに当接して、該ハイグリップスイッチ40をON状態
に保ち、表示部のモード表示ランプを点灯して、オート
ブレーキ、及び、前輪増速のモードに入っていることを
表示している。即ち、切換えレバー32は、旋回時に、
ステアリング操作を一定角度以上行った場合に作動する
オートブレーキ機構及び前輪増速機構の前輪増速装置5
4の作動状態を同時に入切する操作角度対応機構切換具
であり、ハイグリップスイッチ40はオートブレーキ機
構と前輪増速装置54との入状態を検出する検出スイッ
チである。尚、本願発明では、上記のように前輪増速を
機械的に行なっている例を示したが、ハイグリップスイ
ッチ40のON状態時に、電気式、又は油圧式で、カム
アーム37、又は、後述するステアリングセンサ64の
動きに連動させることにより、該前輪増速装置を作動さ
せてもよい。
【0023】このように、切換えレバー32を下方に回
動すれば、機体が旋回した際にオートブレーキ機構及び
前輪増速機構が共に作動できる作動モード入状態にする
ことができ、一方、該切換えレバー32を上方に回動す
れば、機体を旋回してもオートブレーキ機構及び前輪増
速機構が共に作動しない作動モード切状態にすることが
できるのである。
【0024】次に、作業車後部に装着した作業機を、ス
テアリングハンドル10の回転操作に連動して昇降させ
る、オートリフト機構(旋回連動式自動昇降機構)につ
いて説明する。図6に示すように、ステアリングハンド
ル10の回転に伴って回動するピットマンシャフト11
には、ステアリングセンサ64を設けている。また、ピ
ットマンシャフト11のステアリングセンサ64が当接
する当接部はカム形状に形成してあり、ステアリングハ
ンドル10の切角が一定角度以上となったときに該ステ
アリングセンサ64がONするように構成している。そ
して、ステアリングセンサ64がONすると、作業機1
9が自動的に上昇するように構成しているのである。
尚、本オートリフト機構には、後述するオートリフト入
切スイッチ52を設けて、該オートリフト機構の作動状
態を入切することができるようにしている。また、図9
に示すように、左右一方のレバーガイド3に配設した主
変速レバー60の操作部側面には、作業機を昇降させる
作業機上昇スイッチ60a、及び作業機下降スイッチ6
0bを配設して、該主変速レバー60を握ったままで手
動により、作業機を昇降できるようにしている。
【0025】次に、旋回連動式自動変速機構について説
明する。図10、図11に示すように、直進状態検出ス
イッチ48は、ステアリングハンドル10の回転に伴っ
て上下回動するピットマンアーム16の回動支点16a
の部分に配設されている。該回動支点16aの部分に
は、ピットマンアーム16と一体的に回動するスイッチ
切換角設定板62を装着し、該スイッチ切換角設定板6
2には外側へ突出する突起片62a・62aが形成され
ており、直進状態検出スイッチ48の当接部48aがス
イッチ切換角設定板62に当接するように配置してい
る。
【0026】そして、スイッチ切換角設定板62がステ
アリングハンドル10の回転に伴って上下回動すると、
直進状態検出スイッチ48の当接部64aは、該スイッ
チ切換角設定板62面上を移動して前記突起片62aの
部分に達し、該当接部64aが突起片62aに乗り上げ
て直進状態検出スイッチ48がONされる。この直進状
態検出スイッチ48のON状態は、ステアリングハンド
ル10の切角が最切角となるまで維持される。突起片6
2aは、スイッチ切換角設定板62が一定角度以上回動
したとき、即ち、ステアリングハンドル10が、適宜設
定された一定角度以上左右に回転されたときに直進状態
検出スイッチ48がONするように配置されており、直
進状態検出スイッチ48がOFFの場合に略直進状態で
あると判断し、ONの場合に直進状態ではないと判断す
るように構成している。また、前記ステアリング操作速
度検出センサ44は、ステアリングハンドル10と一体
的に回転するパルス発生部材45からのパルスを、該ス
テアリングハンドル10の回転操作速度として検出する
ように構成している。
【0027】そして、前記直進状態検出スイッチ48が
OFF(機体が略直進状態であると判断されている状
態)からON(旋回状態)に移行した時に、ステアリン
グ操作速度検出センサ44により検出したステアリング
ハンドル10の操作速度が予め設定した一定値よりも大
きい場合には、旋回前のエンジン61の回転数から、予
め設定された回転数へ自動的に変更されるように構成し
ている。
【0028】即ち、図12には、旋回連動式自動変速機
構、前輪増速機構、及び、オートリフト機構の回路図を
示しているが、オートリフト機構には、該オートリフト
機構の作動状態を入切する切換スイッチであるオートリ
フト入切スイッチ52が設けられており、該オートリフ
ト入切スイッチ52が入状態に切り換えられると、旋回
連動式自動変速機構の作動状態を入切する自動変速入切
リレー56がONされ、該旋回連動式自動変速機構が作
動可能な状態となるように構成している。そして、機体
が略直進状態にあるときには直進状態検出スイッチ48
がOFFされており、この状態でステアリングハンドル
10を急旋回操作すると、スイッチがONし、この時
に、ステアリング操作速度検出センサ44により検出し
たステアリング操作速度が前記一定値よりも速い速度で
あれば、ステアリングハンドル急旋回検出スイッチ55
がONされ、これに伴って、エンジン・ガバナ制御コン
トローラ50aによりエンジン61が制御されて、該エ
ンジン61の回転数が予め設定しておいた回転数まで減
少され、機体は減速されるのである。この場合、オート
リフト入切スイッチ52は、旋回連動式自動変速機構及
び前輪増速機構の作動状態を同時に入切する操作速度対
応機構切換具として作用している。
【0029】また、エンジン61の回転数が減少される
と略同時に、作業機昇降制御コントローラ50bが作業
機昇降装置58を制御して、作業機19を上昇させるよ
うに構成している。このように、旋回開始とともに、車
速の減速と作業機19の上昇とが略同時になされるので
ある。そして、作業機19が上昇した状態で旋回を終了
して、前記直進状態検出スイッチ48により機体が再度
直進状態になったと判断された場合に、前記作業機下降
スイッチ60bをONすると、上昇状態にある作業機1
9を下降させるとともに、エンジン回転数が旋回前の回
転数へ自動的に戻るように構成している。
【0030】また、直進状態検出スイッチ48がOFF
からONした時に、ステアリング操作速度検出センサ4
4により検出したステアリング操作速度が一定値以下で
あれば、ステアリングハンドル急旋回検出スイッチ55
はOFFのままであり、この場合には、エンジン・ガバ
ナ制御コントローラ50a及び作業機昇降制御コントロ
ーラ50bによる制御が行われず、エンジン61の回転
数は旋回前のまま保持され、減速はなされない。即ち、
ステアリング操作がゆっくりとされた場合には、減速が
不要な状態として、直進時の走行速度のまま旋回がなさ
れるのである。以上のように、旋回連動式自動変速機構
を構成しているのである。
【0031】このように構成した場合、作業中の旋回操
作は、旋回開始時にステアリングハンドル10を操作速
度検出レベル設定器47により適宜設定した一定値以上
の速度で回転操作するだけで、旋回連動式自動変速機構
により、旋回速度へ自動変速されるとともに、オートリ
フト機構により作業機19が上昇され、そして、旋回終
了時には、ステアリングハンドル10を機体が略直進状
態となるように戻し、作業機下降スイッチ60bをON
するだけで、車速が旋回前に戻って作業機19が下降す
る。従って、作業者が旋回、及び、旋回後の作業の再開
を行うためには、一定速度以上でのステアリングハンド
ル10の回転操作と、旋回終了時の作業機下降スイッチ
60bのON操作を行うのみでよく、高速作業を行う場
合においても簡単な作業で、適正な速度でタイミング良
く作業機19を上昇させるこことができて、安定したス
ムーズな旋回を行うことができ、作業者の疲労を大幅に
軽減することができる。また、作業者の旋回作業の熟練
度に関係なく、作業精度が均一化され高精度で高能率の
作業を行うことができる。さらに、エンジン回転数を減
少させることで、旋回時の騒音の低減を図ることができ
る。また、旋回連動式自動変速機構が作動するのは、機
体が略直進状態にある場合のみなので、ステアリングハ
ンドル10を最切位置から高速度で直進方向側へ戻す場
合等に誤って旋回連動式自動変速機構が作動することを
防止することができる。
【0032】また、旋回連動式自動変速機構は次のよう
に構成することもできる。即ち、図13に示す回路図に
おいては、オートリフト機構の前記オートリフト入切ス
イッチ52が入状態に切り換えられると自動変速入切リ
レー56がONされ、この状態でステアリングハンドル
10の回転操作によりステアリングセンサ64がONさ
れると作業機昇降制御コントローラ50bが作業機昇降
装置58を制御して、作業機19を上昇させるように構
成している。一方、機体が略直進状態にあるときには直
進状態検出スイッチ48がOFFされており、この状態
でステアリングハンドル10を急旋回操作すると、スイ
ッチがONし、この時に、ステアリング操作速度検出セ
ンサ44により検出したステアリング操作速度が前記一
定値よりも速い速度であれば、ステアリングハンドル急
旋回検出スイッチ55がONされ、これに伴って、エン
ジン・ガバナ制御コントローラ50aによりエンジン6
1が制御されて、該エンジン61の回転数が予め設定し
ておいた回転数まで減少され、機体は減速されるように
構成している。この場合、ステアリングハンドル急旋回
検出スイッチ55がONされてからエンジン61の回転
数が減少されるまでの時間をタイマ59により適宜設定
することが可能である。
【0033】そして、オートリフト機構及び旋回連動式
自動変速機構が作動可能な状態にある場合に、ステアリ
ングハンドル10を設定した一定値よりも速い速度で、
また、ステアリングセンサ64がONされるだけの角度
で急旋回操作すると、まず、作業機19が自動的に上昇
し、その後タイマ59により設定した一定時間後にエン
ジン61の回転数が減少されて減速されるように構成し
ている。さらに、作業機19が上昇した状態で旋回を終
了して、前記直進状態検出スイッチ48により機体が再
度直進状態になったと判断された場合に、前記作業機下
降スイッチ60bをONすると、上昇状態にある作業機
19を下降させるとともに、エンジン回転数が旋回前の
回転数へ自動的に戻るように構成している。
【0034】旋回開始時に、作業機19を上昇させると
同時にエンジン回転数を旋回時の速度まで減少させた場
合には、例えば、重負荷作業を行っていると、エンジン
61に負荷がかかりすぎて該エンジン61が停止してし
まったり、作業機19の上昇に時間がかかりすぎたりし
て、作業精度が悪くなることがある。そこで、旋回開始
時に作業機19を上昇させ、その一定時間後にエンジン
回転数を減少させるように構成することで、前述のよう
なエンジン61の停止や作業機19の上昇に時間がかか
るといったことを防止でき、作業精度を向上することが
できる。また、適正な旋回時の速度へ減速するまでの時
間を減少することもできる。
【0035】尚、前述の如く、図12、図13におい
て、オートリフト機構には、該オートリフト機構の作動
状態を入切する切換スイッチであるオートリフト入切ス
イッチ52が設けられ、旋回連動式自動変速機構には、
該旋回連動式自動変速機構の作動状態を入切する自動変
速入切リレー56が設けられている。そして、該自動変
速入切リレー56はオートリフト入切スイッチ52の入
切操作に連動するように構成されて、オートリフト入切
スイッチ52のみを入切操作するだけで、オートリフト
機構及び旋回連動式自動変速機構の作動状態を同時に入
切することができる。即ち、旋回時に、ステアリング操
作を予め設定した一定値よりも速い速度で行った場合に
作動するオートリフト機構と、旋回連動式自動変速機構
との作動状態を、オートリフト入切スイッチ52により
同時に入切可能に構成しているのである。
【0036】このように、オートリフト機構及び旋回連
動式自動変速機構の作動状態を同時に入切する操作速度
対応機構切換具としてオートリフト入切スイッチ52を
構成することにより、作業条件や作業形態に応じてオー
トリフト機構及び旋回連動式自動変速機構の作動状態を
共に切り換える場合には、オートリフト入切スイッチ5
2を切り換えるだけの簡単容易な操作を行うだけでよい
ので、図14に示すように、旋回連動式自動変速機構の
作動状態を入切する切換スイッチを、オートリフト入切
スイッチ52とは別個に操作する自動変速入切スイッチ
53で構成した場合に発生する恐れがある、例えば、一
方の入切スイッチの操作を忘れるといったような誤操作
を防止することができる。そして、オートリフト機構及
び旋回連動式自動変速機構を、共にステアリング操作速
度に応じて自動で作動させた場合の両者の作動タイミン
グを、適正なタイミングに調整すると、作業者の熟練度
等に関係なく常に適正な作動タイミングで作動させるこ
とができて、良好な旋回動作を得ることができる。
【0037】また、オートリフト機構及び旋回連動式自
動変速機構と、作動タイミングを特別に微妙に合わせる
必要がないオートブレーキ機構及び前輪増速装置54
は、オートリフト入切スイッチ52とは別個に操作する
前記切換レバー32により、同時に作動状態を入切する
ようにしている。これにより、オートリフト入切スイッ
チ52を切状態に切り換えるとともに、切換レバー32
を入状態に切り換えることで、例えば、代かき作業を行
う場合等、作業者の好みに応じて、作業機を上昇させな
い状態でオートブレーキ機構及び前輪増速装置54を作
動させることが可能となる。さらに、オートリフト入切
スイッチ52や切換レバー32の如く、必要に応じて各
機構の作動状態を纏めて入切するように切換具を構成す
ることで、該切換具や切換具の指示銘板等の必要数量を
減少することができて、コストダウンを図ることができ
る。
【0038】また、オートブレーキ機構、前輪増速装置
54、オートリフト機構、及び、旋回連動式自動変速機
構の作動状態は、一つの切換操作具で纏めて切り換える
ように構成することができる。図15に示すように、前
記切換レバー32を下方に回動してオートブレーキ機構
の作動状態を入状態に切り換えると、ハイグリップスイ
ッチ40がONして前輪増速装置54の作動状態が入状
態となり、これに伴って連動リレースイッチ66がON
する。そして、該連動リレースイッチがONすると、オ
ートリフト機構及び旋回連動式自動変速機構の作動状態
を同時に入切するリレースイッチ67がONされるよう
に構成している。
【0039】このように、オートブレーキ機構、前輪増
速装置54、オートリフト機構、及び、旋回連動式自動
変速機構の作動状態を切換レバー32の操作のみで切換
可能に構成することで、作業状態での旋回と非作業状態
での旋回とをワンッタッチで切り換えることができ、作
業者が高齢である場合等においても、誤操作することな
く簡便に切換操作を行うことができる。また、各機構の
作動状態を切り換える切換具や、該切換具の指示銘板等
の必要数量を減少することができて、コストダウンを図
ることができる。
【0040】また、オートブレーキ機構、前輪増速装置
54、オートリフト機構、及び、旋回連動式自動変速機
構の作動状態を、一つの切換操作具で纏めて切換可能と
する構成は図16に示すように構成することもできる。
即ち、前記切換レバー32を下方に回動するとオートブ
レーキ機構の作動状態が入状態となるように構成されて
おり、オートブレーキ機構が入状態となると、オートブ
レーキ入状態検出スイッチ68がONし、これに連動し
て連動リレースイッチ66と、前輪増速装置54の作動
状態を入状態とする前輪増速入切スイッチ69とがON
されるように構成している。さらに、連動リレースイッ
チ66がONすると、オートリフト機構及び旋回連動式
自動変速機構の作動状態を同時に入切するリレースイッ
チ67がONされるように構成するのである。
【0041】次に、オートブレーキ機構、前輪増速装置
54、オートリフト機構、及び、旋回連動式自動変速機
構の作動状態を、一つの切換操作具で纏めて切換可能と
するように構成した場合におけるオートブレーキ機構及
び前輪増速装置54の牽制機構について説明する。図1
7に示すように、レバーガイド3に配置されている前記
切換えレバー32はの下端部は切換えアーム71に固設
され、該切換えアーム71は支軸71aを中心に回動自
在に構成されている。切換えアーム71の下方には切換
えカム72が配設され、該切換えカム72は支軸72a
から略前後方向及び略上方に突出した突出部72d・7
2c・72bを形成して、前後の一方向に突出した突出
部72bと前記切換えアーム71の前後方向における途
中部とが連結ロッド73で連結されている。前記切換え
カム72の略上方に突出した突出部72cには、前記切
換えロッド33の後端が連結され、突出部72dはスプ
リング74によって上方に付勢されている。
【0042】この切換えレバー32を上方に回動させる
と、切換えアーム71が上方に回動して、切換えカム7
2の突出部72bが上方に回動するとともに、突出部7
2cが前方へ回動し、切換えロッド33が前方へ移動す
る。また、突出部72dは下方に回動し、スプリング7
4は支点越えをして、該突出部72dを下方に付勢する
ようになるので、この状態は安定して保持される。切換
えロッド33が前方へ移動することにより前述の如く、
オートブレーキ機構及び前輪増速機構の作動状態が切状
態となって、これに伴い、オートリフト機構、及び、旋
回連動式自動変速機構の作動状態も切状態となる。逆
に、切換えレバー32を上方に回動させると、切換えロ
ッド33が後方へ移動することにより前述の如く、オー
トブレーキ機構及び前輪増速機構の作動状態が入状態と
なって、これに伴い、オートリフト機構、及び、旋回連
動式自動変速機構の作動状態も入状態となる。
【0043】そして、前記切換えレバー32には副変速
レバー75が併設されている。副変速レバー75の副軸
76aから下方に向けて変速アーム76を配設し、前記
切換えアーム41の下方に牽制アーム78を配設してい
る。該牽制アーム78は主軸78aを中心に回動可能に
構成され、該主軸78aより前方に牽制ピン78bを固
設している。そして、牽制アーム78と変速アーム76
とを連結具77で連結し、副変速レバー75を上方に回
動して機体の走行状態を低速にすると、前記牽制ピン7
8bが下方に回動して、副変速レバー75を下方に回動
して機体の走行状態を高速にすると、前記牽制ピン78
bが上方に回動するよう構成している。
【0044】そして、前記切換えレバー32が下方に回
動されて、オートブレーキ機構及び前輪増速機構の作動
状態、オートリフト機構、及び、旋回連動式自動変速機
構の作動状態が入状態の場合に、副変速レバー75を下
方に回動して機体の走行状態を高速にすると、牽制ピン
78bが上方に回動されて、該牽制ピン78bは切換え
アーム41の当接面41bに当接して、該切換えアーム
41及び切換えレバー32を上方へ回動させ、オートブ
レーキ機構、前輪増速機構の作動状態、オートリフト機
構、及び、旋回連動式自動変速機構の作動状態を切状態
に牽制するのである。また、副変速レバー75が下方に
回動されて高速走行の状態にある場合に、上方に回動さ
れてオートブレーキ機構及び前輪増速機構の作動モード
が切状態の切換えレバー32を下方に回動すると、切換
えアーム41の当接面41bが下方に回動して前記牽制
ピン78bに当接し、該牽制ピン78bを下方に回動さ
せるとともに副変速レバー75を上方に回動して、走行
状態を低速にするように牽制する。このように、機体が
高速走行の状態にある場合には、オートブレーキ機構、
前輪増速機構、オートリフト機構、及び、旋回連動式自
動変速機構が作動しないように構成している。尚、この
牽制機構を作動させる走行速度は任意に設定できるよう
に構成している。
【0045】このように、機体を高速走行させる場合に
オートブレーキ機構、前輪増速機構の作動状態、オート
リフト機構、及び、旋回連動式自動変速機構が作動しな
いように一括して牽制することにより、高速走行時にお
いても簡単な操作で円滑に、安定して旋回することがで
きることとなる。また、各機構に対してそれぞれ牽制機
構を設けた場合に比べて、簡単な構造にすることができ
て、該牽制機構の故障やコストを低減することができ
る。
【0046】また、この牽制機構は、作業車を、オート
ブレーキ機構と前輪増速装置54との作動状態を切換レ
バー32により同時に入切し、オートリフト機構と旋回
連動式自動変速機構とをオートリフト入切スイッチ52
により同時に入切するように構成した場合に、オートブ
レーキ機構及び前輪増速装置54のみを牽制するように
構成することもできる。即ち、切換えレバー32が下方
に回動されて、オートブレーキ機構及び前輪増速機構の
作動状態が入状態の場合に、副変速レバー75を下方に
回動して機体の走行状態を高速にすると、前述の構成と
同様に切換えレバー32が上方へ回動されて、オートブ
レーキ機構、前輪増速機構の作動状態が切状態に牽制さ
れ、逆に、副変速レバー75が下方に回動されて高速走
行の状態にある場合に、オートブレーキ機構及び前輪増
速機構の作動モードを切状態とする上方に回動された切
換えレバー32を下方に回動すると、副変速レバー75
が上方に回動して、走行状態が低速となるように牽制す
るように構成するのである。機体が高速走行の状態にあ
る場合には、オートブレーキ機構、及び、前輪増速機構
のみが作動しないように構成できるのである。
【0047】このように、旋回時に車速を減速して旋回
動作を円滑にするためのオートリフト機構及び旋回連動
式自動変速機構は牽制せずに、牽制効果の高いオートブ
レーキ機構及び前輪増速装置54のみを牽制するように
構成することにより、前述の牽制機構で奏される効果に
加えて、牽制機構を、故障が少ない高信頼性な構成とす
ることができるとともに、低コストで構成することがで
きるといった効果を奏することができる。
【0048】次に、図12又は図13に示す構成におけ
る旋回連動式自動変速機構を、機体速度が一定の範囲の
速度域にある場合のみに作動するように構成した例を示
す。即ち、図18に示す構成は、図12に示す構成にお
いて、エンジン・ガバナ制御コントローラ50aの上流
側に副変速レバースイッチ70を配設したものであり、
図19に示す構成は、図13に示す構成において、エン
ジン・ガバナ制御コントローラ50aの上流側に副変速
レバースイッチ70を配設したものである。
【0049】図20に示すように、前記副変速レバー7
5下端部には、該副変速レバー75と一体的に回動する
カム体79が取り付けられ、該カム体79の下方に副変
速レバースイッチ70が配置されている。そして、副変
速レバー75を高速位置に変速すると、カム体79のカ
ム部79aが副変速レバースイッチ70の接点70aに
当接して該副変速レバースイッチ70をONし、副変速
レバー75が高速位置以外(走行位置、中立位置、低速
位置)に変速されている場合には、カム体79は副変速
レバースイッチ70に当接せず該副変速レバースイッチ
70はOFF状態となるように構成している。
【0050】そして、図18、図19においては、副変
速レバースイッチ70がONされている状態で、前記直
進状態検出スイッチ48がOFF(機体が略直進状態で
あると判断されている状態)からON(旋回状態)に移
行した時に、ステアリング操作速度検出センサ44によ
り検出したステアリングハンドル10の操作速度が予め
設定した一定値よりも大きいと、旋回前のエンジン61
の回転数から、予め設定された回転数へ自動的に変更さ
れるのである。逆に、副変速レバースイッチ70がOF
Fされた状態では、前記直進状態検出スイッチ48がO
FFからONに移行した時に、ステアリングハンドル1
0の操作速度が予め設定した一定値よりも大きくても、
エンジン61の回転数は変更されない。尚、車速を検出
する車速検出具を設けて、検出した車速が予め定めた一
定範囲内にある場合のみ副変速レバースイッチ70がO
Nするように構成してもよい。
【0051】このように、旋回連動式自動変速機構を、
機体速度が、例えば、高速域にある場合のみに作動する
ように構成することにより、旋回時に減速する必要はな
い低速作業時には、エンジン回転数は変更されずに作業
時と同じ速度で旋回することができ、高速作業時のみエ
ンジン回転数が変更されて減速することができるといっ
たように、作業に合わせた速度での旋回を自動的に行う
ことができるので、高能率で精度の高い作業を、特別な
操作を必要とせずに容易に行うことができるのである。
【0052】前述のトラクタにおいては、ステアリング
ハンドル10の操作速度をステアリング操作速度検出セ
ンサ44により電気的に検出するように構成している
が、機械的に作動するように構成した操作速度検出手段
を設けて、該操作速度検出手段により、ステアリングハ
ンドル10の操作速度が予め定めた設定値よりも速いか
又は遅いかを検出することも可能である。
【0053】図21には操向装置のリンク機構を示して
いるが、ステアリングハンドル10を回転操作するとピ
ットマンシャフト11が回動するとともに、ピットマン
アーム13を介してピットマンシャフト11と連結され
たドラッグロッド14が前後移動し、これに伴ってタイ
ロッド18が左右方向に移動して前輪4・4を操向する
ように構成している。ピットマンアーム13には、操作
速度検出手段である操作速度センサ80の移動連結部8
0aが連結され、該操作速度センサ80の固定連結部8
0bが機体に固設されている。また、ピットマンアーム
13とドラッグロッド14との連結部分には直進状態検
出センサ89を配設して、ピットマンアーム13の回動
位置により機体が直進状態にあるか否かを検出するよう
に構成している。そして、前記操作速度センサ80は、
ピットマンアーム13の回動動作により伸縮して、この
伸縮動作によってステアリングハンドル10の操作速度
の速遅を検出するようにしている。
【0054】また、図22にて示すように、操向装置を
パワーステアリング機構に構成した場合においても、前
記操作速度センサ80によりステアリングハンドル10
の操作速度の速遅を検出することができ、この場合は、
操向装置を構成するパワーシリンダ90の伸縮操作に伴
って操作速度センサ80が伸縮するように構成してい
る。
【0055】次に、操作速度センサ80の構成、及び、
該操作速度センサ80によるステアリングハンドル10
操作速度の検出機構について説明する。図23、図24
に示すように、操作速度センサ80は、ダンパ84にシ
リンダ83が固設され、該シリンダ83には、略円筒形
状に形成された第一本体81及び第二本体82が摺動自
在に外嵌されている。第一本体81と第二本体82との
間には引っ張りスプリング86・86が介装され、該第
一本体81と第二本体82とはお互いに圧接する方向に
付勢されている。また、第一本体81とシリンダ83と
の間には圧縮スプリング85が介装され、第一本体81
が第二本体82側へ付勢されている。第二本体82には
外周部からセンサスイッチ87が貫入され、該センサス
イッチ87の接点87aが、シリンダ83の外周に形成
された凹部83aに嵌入している。第二本体82側の外
側端部には移動連結部80aが形成され、ダンパ84の
ロッド84a外側端部に固定連結部80bが形成されて
いる。
【0056】そして、操作速度センサ80の移動連結部
80aと固定連結部80bとの間に、一定速度以上の急
激な力が引っ張り方向へかかると、引っ張りスプリング
86が伸長して第二本体82が第一本体81から離れる
方向に移動し、一定速度以上の急激な力が圧縮方向へか
かると、圧縮スプリング85が縮小して、第一本体81
及び第二本体82がシリンダ83に対してダンパ84方
向へ移動するように構成している。また、移動連結部8
0aと固定連結部80bとの間に、一定速度以下の緩や
かな力が引っ張り方向へかかると、ダンパ84のロッド
84aが伸長し、一定速度以下の緩やかな力が圧縮方向
へかかると、ダンパ84のロッド84aが縮小するよう
に構成している。
【0057】図25においては、機体が略直進状態にあ
る場合の操作速度センサ80が示されており、該操作速
度センサ80は中立状態にあって、センサスイッチ87
の接点87aがシリンダ83の凹部83aに嵌入して該
センサスイッチ87はOFFされている。この、操作速
度センサ80が中立状態にある機体の略直進状態から、
ステアリングハンドル10をある一定の速度以上で左回
りに急旋回させると、ピットマンアーム13が急激に前
方へ回動する。ピットマンアーム13の回動動作によっ
て操作速度センサ80の移動連結部80aと固定連結部
80bとの間には、予め設定された一定速度以上の急激
な力が圧縮方向へかかって、図26に示すように、圧縮
スプリング85が縮小して、第一本体81及び第二本体
82がシリンダ83に対してダンパ84方向へ移動す
る。第二本体82の移動に伴って、センサスイッチ87
の接点87aがシリンダ83の凹部83aから抜け出し
て該シリンダ83の外周部に当接し、センサスイッチ8
7がONされる。そして、センサスイッチ87がONさ
れることで、ステアリングハンドル10が一定の速度以
上で操作されたことを検出するようにしている。
【0058】また、ステアリングハンドル10がある一
定の速度以下で左回りに旋回された場合には、ピットマ
ンアーム13の回動動作によって操作速度センサ80の
移動連結部80aと固定連結部80bとの間に、予め設
定された一定速度以下の緩やかな力が圧縮方向へかか
る。そして、図27に示すように、圧縮方向へ緩やかに
かかった力によっては圧縮スプリング85は縮小せず
に、ダンパ84のロッド84aが縮小し、センサスイッ
チ87はOFFされたままである。この場合には、ステ
アリングハンドル10が一定の速度以上で操作されたと
は検出されない。
【0059】一方、ステアリングハンドル10をある一
定の速度以上で右回りに急旋回させると、ピットマンア
ーム13は急激に後方へ回動する。ピットマンアーム1
3の回動動作によって操作速度センサ80の移動連結部
80aと固定連結部80bとの間には、予め設定された
一定速度以上の急激な力が引っ張り方向へかかって、図
28に示すように、引っ張りスプリング86が伸長して
第二本体82が第一本体81から離れる方向に移動す
る。該第二本体82の移動に伴って、センサスイッチ8
7の接点87aがシリンダ83の凹部83aから抜け出
して該シリンダ83の外周部に当接し、センサスイッチ
87がONされる。そして、センサスイッチ87がON
されることで、ステアリングハンドル10が一定の速度
以上で操作されたことを検出されるのである。
【0060】さらに、ステアリングハンドル10がある
一定の速度以下で右回りに旋回された場合には、ピット
マンアーム13の回動動作によって操作速度センサ80
の移動連結部80aと固定連結部80bとの間に、予め
設定された一定速度以下の緩やかな力が引っ張り方向へ
かかる。そして、図29に示すように、圧縮方向へ緩や
かにかかった力によっては引っ張りスプリング86は伸
長せずに、ダンパ84のロッド84aが伸長し、センサ
スイッチ87はOFFされたままである。この場合に
は、ステアリングハンドル10が一定の速度以上で操作
されたとは検出されない。
【0061】このように、ステアリングハンドル10を
ある一定の速度以上で左右に旋回すると、センサスイッ
チ87がONされて該ステアリングハンドル10が一定
の速度以上で操作されたと検出され、ある一定の速度以
下で左右に旋回すると、センサスイッチ87がOFFさ
れたままとなって、ステアリングハンドル10が一定の
速度以上で操作されたとは検出されないように構成して
いる。
【0062】これにより、ステアリングハンドル10の
操作速度により、オートリフト機構や旋回連動式自動変
速機構を作動させる場合に、作業機の昇降を電気的に駆
動する以外は、作動機構をコントローラ等を用いずに機
械的に構成することができ誤動作や故障が少ない構成と
することができる。また、万が一故障が発生した場合で
も、修理が容易で安価に行える。その結果、作動機構自
体を安価に構成することができる。また、前述のステア
リングハンドル10の操作速度検出機構を、操向装置の
リンク機構部に配置することにより、該操作速度検出機
構を、既存の作業車や市販されている作業車に後付けす
るだけの小さな改造で付設することができる。
【0063】また、前述のオートブレーキ機構は次に示
すようにも構成することができる。図30乃至図32に
は、操向装置をパワーステアリング機構に構成した作業
車の例を示している。該作業車のフロントアクスル部に
はパワーステアリング機構の舵取装置であるパワーシリ
ンダ90を横設しており、該パワーシリンダ90は、左
右外側に突出するシリンダロッド90a・90aを左右
移動可能に設けている。該シリンダロッド90aは、ボ
ールジョイント106を介してナックルアーム105と
連結されており、該シリンダロッド90a・90aを左
右方向に移動させることで前輪4・4を操向するように
構成している。
【0064】パワーシリンダ90のシリンダロッド90
a・90aには、平面視略コ字状に形成されたステー9
1が固設されており、該ステー91の前端部左右には、
スプリングブラケット91a・91aを固設している。
ステー91は、シリンダロッド90a・90aの左右移
動に連動して左右方向へ平行移動可能に構成されてい
る。該ステー91の前方における左右略中央にはスイン
グステー92を配設し、該スイングステー92の後端部
と左右のスプリングブラケット91a・91aとは、そ
れぞれスプリング99・99により連結されている。ス
イングステー92の前端部における上方にはスイングア
ーム94が配設されており、該スイングアーム94は、
クラッチ部93を介してスイングステー92と連結され
ている。
【0065】該スイングアーム94は、左右方向略中央
部に配置されているクラッチ部93から左右外側方向へ
延設されており、該スイングアーム94の両端部には、
該スイングアーム94両端部から後方へ延設される前部
ブレーキロッド95・95がそれぞれ接続されている。
前部ブレーキロッド95の途中部には、ターンバックル
95aが介装されて、前部ブレーキロッド95の長さを
調節可能としている。該ターンバックル95aは前部ブ
レーキロッド95の長さ調節を行い易い箇所に配置して
いる。前部ブレーキロッド95の後方には後部ブレーキ
ロッド96が配設されており、該後部ブレーキロッド9
6と前部ブレーキロッド95とは連結ステー98により
連結され、後部ブレーキロッド96の後端部はブレーキ
カム97と連結されている。
【0066】そして、例えば、ステアリング操作により
パワーシリンダ90のシリンダロッド90a・90aを
左方向に移動させて左旋回した場合には、ステー91が
左方に移動して、左方に位置するスプリング99を介し
てスイングステー92が左方へ回動され、クラッチ部9
3によりスイングステー92と連結されたスイングアー
ム94が一体的に回動する。この場合、スイングアーム
94の左端部が前方へ回動して、前部ブレーキロッド9
5及び後部ブレーキロッド96を前方へ移動させ、これ
によりブレーキカム97が前方に移動して左ブレーキ装
置が作動する。逆に、ステアリング操作によりパワーシ
リンダ90のシリンダロッド90a・90aを右方向に
移動させて右旋回した場合には、同様にスイングアーム
94の右端部が前方へ回動して右ブレーキ装置が作動す
る。そして、ステー91の左右移動によりスイングアー
ム94が回動する際には、スプリング99の弾性により
衝撃なく円滑に回動することができる。
【0067】また、ブレーキペダル110は前記連結ス
テー98と連結ロッド109等を介して連結されてお
り、ブレーキペダル110のペダル部110aを踏み下
げ操作すると、ブレーキシャフト100に固設された連
結アーム107が前方へ回動して、左右の後部ブレーキ
ロッド96を前方へ移動させて左右のブレーキ装置が作
動するように構成している。尚、ブレーキペダル110
は、左右別々に操作する左右ブレーキペダルに構成し
て、該左右ブレーキペダルによって、左右のブレーキ装
置を個別に作動させることもできる。このように構成し
たオートブレーキ機構には、回動支点110bがペダル
部110aよりも上方に位置するブレーキペダル110
を連結ロッド109等の簡単な構成を介してオートブレ
ーキ機構に連結しているが、図3、図4に示す前述のブ
レーキペダル2の如く、回動支点がペダル部2aよりも
下方に位置するブレーキペダルも、同様にロッドを介し
て簡単な構成でオートブレーキ機構に接続することが可
能である。
【0068】前記クラッチ部93は、スイングステー9
2の左右回動動作のスイングアーム94への伝達を入切
するように構成している。クラッチ部93は、スイング
ステー92上面に固設した基部103にスイングアーム
94が回動自在に嵌入し、該スイングアーム94の上方
に、カムアーム101及びクラッチ102が基部103
と一体的に回動可能、且つ、摺動自在に嵌入している。
カムアーム101とクラッチ102とは一体的に形成さ
れ、切換ピン104の上下移動に伴って、一体的に上下
移動する。そして、クラッチ部93が入状態の場合は、
カムアーム101には、スイングアーム94に固設され
た固定ピン94aが嵌脱自在に嵌入して、基部103が
回動するとスイングアーム94が一体的に回動するよう
に構成している。また、切換ピン104によりカムアー
ム101及びクラッチ102が上方に移動されると、カ
ムアーム101が固定ピン94aから脱抜して、基部1
03の回動動作がスイングアーム94に伝達されなくな
り、クラッチ部93は切状態となる。即ち、切換ピン1
04を上下に移動させることで、クラッチ部93を入切
操作し、オートブレーキ機構の作動状態を切り換えるよ
うに構成しているのである。
【0069】このように、フロントアクスル部に配置さ
れたパワーシリンダ90等の舵取装置をオートブレーキ
機構を構成するスイングステー92とスプリング99・
99により連結することで、舵取装置の動作を円滑にオ
ートブレーキ機構に伝達することができる。また、該舵
取装置の動作ストロークと、前後部ブレーキロッド95
・96の前後移動のストローク等といったオートブレー
キ機構の移動ストロークとの、ストローク差を該スプリ
ング99・99により吸収する緩衝機能を具備すること
ができる。また、オートブレーキ機構の左右略中央部で
スプリング99・99により連結し、該オートブレーキ
機構の作動状態を入切するクラッチ部93を左右略中央
部に配置することで、左右の前後部ブレーキロッド95
・96を前後移動させて左右ブレーキ装置を制動するス
イングアーム94を、該スイングアーム94の略中央部
を中心として回動させることができ、該スイングアーム
94の回動動作による左右ブレーキ装置の制動力を左右
で均一にすることができる。さらに、オートブレーキ機
構と左右ブレーキ装置とを前後部ブレーキロッド95・
96により連結することで、回動支点110bがペダル
部110aよりも上方に位置するブレーキペダル110
のような所謂吊りペダルのみならず、回動支点がペダル
部よりも下方に位置するブレーキペダルのような所謂突
出しペダルも簡単な構成で該オートブレーキ機構に連結
することができ、且つ、ワイヤのように経時変化により
伸びてしまって制動力が変化することもない。
【0070】また、前部ブレーキロッド95は長さ変更
可能に構成しているので、オートブレーキ機構による左
右ブレーキ装置の制動力や、ステアリングハンドル10
の切れ角と制動力との関係を容易に調整することができ
る。さらに、前部ブレーキロッド95はフロントアクス
ルを支持するフロントアクスルブラケットに沿って配置
することができるので、ドラッグロッドのように回動動
作による位置変化がないため、前輪4・4の切れ角を制
限することもない。
【0071】また、パワーシリンダ90のシリンダロッ
ド90a・90aにステー91を固設し、該ステー91
の前端部左右に前記スプリング99・99を連結するス
プリングブラケット91a・91aを設けたことによ
り、該スプリング99・99を、前記フロントアクスル
ブラケットの範囲内に収納することができて、オートブ
レーキ機構をコンパクトに構成するとともに、外観性を
向上することができる。さらに、簡単な構成のためオー
トブレーキ機構を安価に提供することができ、フロント
アクスルブラケットとオートブレーキ機構とが干渉する
こともない。また、前記クラッチ部93はフロントアク
スルブラケットの上方に配置しており、該クラッチ部9
3の防塵性及び防水性を向上して、動作の信頼性を高め
ている。
【0072】尚、本オートブレーキ機構のスプリング9
9は、図33に示すように、ナックルアーム105とス
イングステー92との間に介装しても、同様に作動させ
ることができ、ステー91を設けなくて良い分コストダ
ウンを図ることができる。
【0073】
【発明の効果】本発明は、作業車において、以上のよう
な構成とすることで、次のような効果を奏する。即ち、
請求項1の如く、ステアリング角度が一定角度以下の時
に略直進状態であると検出する直進状態検出手段と、ス
テアリング操作速度を検出する操作速度検出手段とを具
備して、該直進状態検出手段がステアリングの略直進状
態を検出する状態から検出しない状態へと移行した時
に、該操作速度検出手段による検出値が予め定めた設定
値よりも高ければ、エンジン回転数を予め定めた回転数
へ自動的に変更する旋回連動式自動変速機構を構成し、
該旋回連動式自動変速機構の作動に連動して略同時に作
業機が自動的に上昇するように構成したので、作業者が
旋回、及び、旋回後の作業の再開を行うためには、一定
速度以上でのステアリングハンドルの回転操作と、旋回
終了時の作業機下降スイッチのON操作を行うのみでよ
く、高速作業を行う場合においても簡単な作業で、適正
な速度でタイミング良く作業機を上昇させるこことがで
きて、安定したスムーズな旋回を行うことができ、作業
者の疲労を大幅に軽減することができた。また、作業者
の旋回作業の熟練度に関係なく、作業精度が均一化され
高精度で高能率の作業を行うことができ、エンジン回転
数を減少させることで、旋回時の騒音の低減を図ること
ができた。さらに、旋回連動式自動変速機構が作動する
のは、機体が略直進状態にある場合のみなので、ステア
リングハンドルを最切位置から高速度で直進方向側へ戻
す場合等に誤って旋回連動式自動変速機構が作動するこ
とを防止できた。
【0074】更に、請求項2の如く、ステアリングハン
ドルの操作速度が、予め定めた設定値よりも速いか又は
遅いかを検出する操作速度検出手段を設け、該操作速度
検出手段を機械的に作動するように構成したので、ステ
アリングハンドルの操作速度により、オートリフト機構
や旋回連動式自動変速機構を作動させる場合に、作業機
の昇降を電気的に駆動する以外は、作動機構をコントロ
ーラ等を用いずに機械的に構成することができ誤動作や
故障が少ない構成とすることができた。また、万が一故
障が発生した場合でも、修理が容易で安価に行うことが
でき、その結果、作動機構自体を安価に構成することが
できた。また、前述のステアリングハンドルの操作速度
検出機構を、操向装置のリンク機構部に配置することに
より、該操作速度検出機構を、既存の作業車や市販され
ている作業車に後付けするだけの小さな改造で付設する
ことができた。
【0075】更に、請求項3の如く、旋回連動式自動変
速機構とオートリフト機構との作動状態を同時に入切す
る操作速度対応機構切換具、及び、オートブレーキ機構
と前輪増速機構との作動状態を同時に入切する操作角度
対応機構切換具を設けたので、作業条件や作業形態に応
じてオートリフト機構及び旋回連動式自動変速機構の作
動状態を共に切り換える場合には、操作速度対応機構切
換具を切り換えるだけの簡単容易な操作を行うだけでよ
いので、旋回連動式自動変速機構の作動状態のみを入切
する切換スイッチを、オートリフト機構を入切するスイ
ッチと別個に構成した場合に発生する恐れがある、例え
ば、一方の入切スイッチの操作を忘れるといったような
誤操作を防止することができた。そして、オートリフト
機構及び旋回連動式自動変速機構を、共にステアリング
操作速度に応じて自動で作動させた場合の両者の作動タ
イミングを、適正なタイミングに調整すると、作業者の
熟練度等に関係なく常に適正な作動タイミングで作動さ
せることができて、良好な旋回動作を得ることができる
こととなった。また、操作速度対応機構切換具を切状態
に切り換えるとともに、操作角度対応機構切換具を入状
態に切り換えることで、例えば、代かき作業を行う場合
等、作業者の好みに応じて、作業機を上昇させない状態
でオートブレーキ機構及び前輪増速機構を作動させるこ
とが可能となった。さらに、操作速度対応機構切換具や
操作角度対応機構切換具の如く、必要に応じて各機構の
作動状態を纏めて入切するような切換具を構成すること
で、該切換具や切換具の指示銘板等の必要数量を減少す
ることができて、コストダウンを図ることができた。
【0076】更に、請求項4の如く、旋回連動式自動変
速機構とオートリフト機構との作動状態を同時に入切す
る操作速度対応機構切換具、及び、オートブレーキ機構
と前輪増速機構との作動状態を同時に入切する操作角度
対応機構切換具を設け、変速装置を高速状態に切り換え
ると、該操作角度対応機構切換具が切状態に連動し、変
速装置が高速状態である場合に操作角度対応機構切換具
を入状態に切り換えると該変速装置が低速状態へ連動す
る牽制機構を設けたので、牽制機構を、故障が少ない高
信頼性な構成とすることができるとともに、低コストで
構成することができた。また、各機構に対してそれぞれ
牽制機構を設けた場合に比べて、簡単な構造にすること
ができて、該牽制機構の故障やコストを低減することが
できた。
【0077】更に、請求項5の如く、オートブレーキ機
構の作動状態を入切するクラッチ部を機体前部の左右略
中央に配置し、該クラッチ部とフロントアクスル部の舵
取装置とを、弾性部材により左右略中央部で連結したの
で、舵取装置の動作を円滑にオートブレーキ機構に伝達
することができた。また、該舵取装置の動作ストロー
ク、及び、オートブレーキ機構と左右ブレーキ装置とを
連結するブレーキロッドの前後移動のストローク等とい
ったオートブレーキ機構の移動ストロークの、ストロー
ク差を該弾性部材により吸収する緩衝機能を具備するこ
とができた。また、オートブレーキ機構の左右略中央部
で弾性部材により連結し、該オートブレーキ機構の作動
状態を入切するクラッチ部を左右略中央部に配置するこ
とで、左右のブレーキロッドを前後移動させて左右ブレ
ーキ装置を制動するスイングアームを、該スイングアー
ムの略中央部を中心として回動させることができ、該ス
イングアームの回動動作による左右ブレーキ装置の制動
力を左右で均一にすることができた。さらに、オートブ
レーキ機構と左右ブレーキ装置とをブレーキロッドによ
り連結することで、回動支点がペダル部よりも上方に位
置するブレーキペダルのような所謂吊りペダルのみなら
ず、回動支点がペダル部よりも下方に位置するブレーキ
ペダルのような所謂突出しペダルも簡単な構成で該オー
トブレーキ機構に連結することができ、且つ、ワイヤの
ように経時変化により伸びてしまって制動力が変化する
こともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の旋回装置を備えたトラクタを示す全体
側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】旋回装置を示す平面図である。
【図4】同じく側面図である。
【図5】同じく部分平面図である。
【図6】同じく部分側面図である。
【図7】作動モードの切換機構を示す後面図である。
【図8】同じく平面図である。
【図9】主変速レバーを示す斜視図である。
【図10】直進状態検出スイッチによる直進状態検出を
示す側面図である。
【図11】同じく正面図である。
【図12】オートブレーキ機構、前輪増速機構、オート
リフト機構、及び、旋回連動式自動変速機構を示す回路
図である。
【図13】同じく別実施例を示す回路図である。
【図14】同じくオートリフト機構の作動を入切する切
換スイッチと旋回連動式自動変速機構作動を入切する切
換スイッチとを別々に設けた例を示す回路図である。
【図15】同じくオートブレーキ機構、前輪増速機構、
オートリフト機構、及び、旋回連動式自動変速機構を一
つの切換操作具で纏めて切り換えるように構成した例を
示す回路図である。
【図16】同じくオートブレーキ機構、前輪増速機構、
オートリフト機構、及び、旋回連動式自動変速機構を一
つの切換操作具で纏めて切り換えるように構成した例の
別実施例を示す回路図である。
【図17】オートブレーキ機構及び前輪増速機構の牽制
機構を示す側面図である。
【図18】図12の構成において旋回連動式自動変速機
構を、機体速度が一定の範囲の速度域にある場合のみに
作動するように構成した場合を示す回路図である。
【図19】図13の構成において旋回連動式自動変速機
構を、機体速度が一定の範囲の速度域にある場合のみに
作動するように構成した場合を示す回路図である。
【図20】副変速レバーの変速位置を検出する副変速レ
バースイッチを示す側面図である。
【図21】機械式に構成した操向装置のリンク機構を示
す図である。
【図22】パワーステアリング機構に構成した操向装置
のリンク機構を示す図である。
【図23】操作速度センサを示す側面断面図である。
【図24】同じく平面図である。
【図25】中立位置にある状態の操作速度センサを示す
作動状態図である。
【図26】急激な圧縮方向の力が加わった状態の操作速
度センサを示す作動状態図である。
【図27】緩やかな圧縮方向の力が加わった状態の操作
速度センサを示す作動状態図である。
【図28】急激な引っ張り方向の力が加わった状態の操
作速度センサを示す作動状態図である。
【図29】緩やかな引っ張り方向の力が加わった状態の
操作速度センサを示す作動状態図である。
【図30】オートブレーキ機構の別実施例を示す平面図
である。
【図31】同じく側面図である。
【図32】同じく正面図である。
【図33】図30におけるオートブレーキ機構の別実施
例を示す平面図である。
【符号の説明】
3 レバーガイド 10 ステアリングハンドル 19 作業機 32 切換レバー(操作角度対応機構切換具) 40 ハイグリップスイッチ 44 ステアリング操作速度検出センサ(操作速度検出
手段) 48 直進状態検出スイッチ(直進状態検出手段) 50a エンジン・ガバナ制御コントローラ 50b 作業機昇降制御コントローラ 52 オートリフト入切スイッチ(操作速度対応機構切
換具) 58 作業機昇降装置 75 副変速レバー 91 パワーシリンダ 93 クラッチ部 94 スイングアーム 95 前部ブレーキロッド 96 後部ブレーキロッド 97 ブレーキカム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // F16H 59:58

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、エンジン回転数を電気的に
    変更可能に構成した作業車において、ステアリング角度
    が一定角度以下の時に略直進状態であると検出する直進
    状態検出手段と、ステアリング操作速度を検出する操作
    速度検出手段とを具備して、該直進状態検出手段がステ
    アリングの略直進状態を検出する状態から検出しない状
    態へと移行した時に、該操作速度検出手段による検出値
    が予め定めた設定値よりも高ければ、エンジン回転数を
    予め定めた回転数へ自動的に変更する旋回連動式自動変
    速機構を構成し、該旋回連動式自動変速機構の作動に連
    動して略同時に作業機が自動的に上昇するように構成し
    たことを特徴とする作業車。
  2. 【請求項2】 少なくとも、操向操作用のステアリング
    ハンドルを有する作業車において、該ステアリングハン
    ドルの操作速度が、予め定めた設定値よりも速いか又は
    遅いかを検出する操作速度検出手段を設け、該操作速度
    検出手段を機械的に作動するように構成したことを特徴
    とする作業車。
  3. 【請求項3】 少なくとも、ステアリング操作速度の速
    遅に応じてエンジン回転数又は車速を変化する旋回連動
    式自動変速機構、ステアリング操作速度に応じて作業機
    を自動上昇させるオートリフト機構、ステアリング操作
    角度に応じて旋回内側のブレーキを作動させるオートブ
    レーキ機構、及び、ステアリング操作角度に応じて前輪
    を増速する前輪増速機構を有する作業車において、該旋
    回連動式自動変速機構とオートリフト機構との作動状態
    を同時に入切する操作速度対応機構切換具、及び、オー
    トブレーキ機構と前輪増速機構との作動状態を同時に入
    切する操作角度対応機構切換具を設けたことを特徴とす
    る作業車。
  4. 【請求項4】 少なくとも、ステアリング操作速度の速
    遅に応じてエンジン回転数又は車速を変化する旋回連動
    式自動変速機構、ステアリング操作速度の速遅に応じて
    作業機を自動上昇させるオートリフト機構、ステアリン
    グ操作角度に応じて旋回内側のブレーキを作動させるオ
    ートブレーキ機構、及び、ステアリング操作角度に応じ
    て前輪を増速する前輪増速機構を有する作業車におい
    て、該旋回連動式自動変速機構とオートリフト機構との
    作動状態を同時に入切する操作速度対応機構切換具、及
    び、オートブレーキ機構と前輪増速機構との作動状態を
    同時に入切する操作角度対応機構切換具を設け、変速装
    置を高速状態に切り換えると、該操作角度対応機構切換
    具が切状態に連動し、変速装置が高速状態である場合に
    操作角度対応機構切換具を入状態に切り換えると該変速
    装置が低速状態へ連動する牽制機構を設けたことを特徴
    とする作業車。
  5. 【請求項5】 ステアリング操作に連動して旋回内側の
    ブレーキを作動させるオートブレーキ機構を有し、該オ
    ートブレーキ機構を機械式に作動するように構成した作
    業車において、該オートブレーキ機構の作動状態を入切
    するクラッチ部を機体前部の左右略中央に配置し、該ク
    ラッチ部とフロントアクスル部の舵取装置とを、弾性部
    材により左右略中央部で連結したことを特徴とする作業
    車。
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