JP2007069642A - 作業車両 - Google Patents

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Takanori Izumitani
隆徳 泉谷
Norihiro Yano
典弘 矢野
Masato Nagai
真人 永井
Norihiro Uejima
徳弘 上島
Kenichi Ochi
健市 越智
Yoshinori Doi
義典 土井
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Abstract

【課題】 高速走行中に減速ペダル34が踏まれて急激に減速されないようにした作業車両(乗用管理機)1を提供すること。
【解決手段】乗用管理機1が副変速レバー55の変速位置に応じて出力回転を保持するHST14と副変速レバー55の変速位置から踏み込み操作で車速を減速する減速ペダル34を用いて、副変速レバー55の変速位置が高速位置となると、減速ペダル34の踏み込み操作を牽制する連動機構Kを備えているので、副変速レバー55変速位置を高速位置に入れたとき減速ペダル34を踏んでも減速しない構造は、特に路上走行時、誤って減速ペダル34を踏んでしまっても急減速などが発生しないためとても安全な乗用管理機1が得られる。
【選択図】 図13

Description

この発明は、静油圧式無段変速装置(以下、HSTということがある)を具備する変速操作装置を備えた作業車両に関する。
従来から、走行速度の変速用にHSTを備えて、車両の前・後進及び走行速度を無段階に変速する車両が知られている。本件出願前公知の実開平4−50757号公報には、トラニオンアームと変速操作レバー(HSTレバー)とをばねを介して連結し、このトラニオンアームの一端をワイヤに連結し、該ワイヤの他端をHSTレバーの変速位置を変更することなく減速側に回動させる減速ペダルに連結した構成が開示されている。
上記構成によるとHSTレバーを前進高速側に操作すると、ばねを介してトラニオンアームが回動されてHSTのトラニオン軸を所定量回動させてHST出力が前進高速側に変速される。このように作業車両が前進高速走行中の旋回や作業中において圃場の条件が変わり、過負荷がかかった場合には、減速ペダルを踏むとワイヤを引っ張り、HSTレバーの位置はそのままで、ばねが伸びてトラニオンアームがトラニオン軸を低速側に連動して減速され、エンジンの停止等を避けることができる。
実開平4-50757号公報
上記の特許文献1に開示されている技術は、減速ペダルが踏み込まれると、車両の走行速度に関係なく減速される。そのため、高速走行中に減速ペダルが踏まれると、車両が急激に減速されるため、操作性が悪い。
そこで、本発明の課題は高速走行中に減速ペダルが踏まれて急激に減速されないようにした作業車両を提供することである。
本発明の上記課題は次の解決手段で解決される。
請求項1記載の発明は、変速レバー(55)の保持位置に応じて出力回転を出力する静油圧式無段変速装置(14)と、前記保持位置から踏み込み操作で車速を減速するペダル(34)と、変速レバー(55)の保持位置が予め設定した高速位置となると、ペダル(34)の踏み込み操作を牽制する連動機構(K)を備えた作業車両である。
請求項2記載の発明は、変速レバー(55)の保持位置に応じて出力回転を出力する静油圧式無段変速装置(14)と、前記保持位置から踏み込み操作で車速を減速するペダル(34)と、変速レバー(55)の保持位置が高速位置になる程、ペダル(34)の踏み込み時に減速割合を減少させる連動機構(H)を備えた作業車両である。
請求項1記載の発明によれば、変速レバー(55)の保持位置を高速位置に入れたときペダル(34)を踏んでも減速しない構造は、特に路上走行時、誤ってペダル(34)を踏んでしまっても急減速などが発生しないため操作性を損なうことがない。
請求項2記載の発明によれば、変速レバー(55)の保持位置を高速位置に入れたとき減速割合が小さくなる構造は、特に路上走行時、誤ってペダル(34)を踏んでしまっても急な減速などが発生しないため操作性を損なうことがない。
本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。本明細書で車両の進行方向に向かって右、左方向をそれぞれ右、左といい、車両の前進方向を前、後退方向を後ろという。
まず、作業車両となる乗用管理機1は、図1の側面図と図2の平面図に示すように、左右の前輪2L,2R、及び後輪3L,3Rを支架して左右の車体(メイン)フレーム4L,4Rを設け、この車体(メイン)フレーム4L,4Rの前部中央部から後部に亘り側面に張り出して側部フレーム4a,4aを設けて構成される。車体フレーム4L,4Rの前部側のボンネット11内にはエンジン5が配置される。また、メインフレーム4L,4Rと側部フレーム4a,4aの間にはフロア12が設けられ、該フロア12の中央部上に運転席6が設けられ、その前方にはステアリングハンドル7が設けられており、上記前輪2L,2R、及び後輪3L,3Rを操舵できる構成としている。
フロア12の右側に左右一対のブレーキペダル85L,85Rとアクセルペダル8、左側に減速ペダル34と副変速ロッド76が設けられ、またハンドルポスト13の左側には主変速レバーとなるHSTレバー33と副変速レバー55が設けられている。
フロア12の操縦席下方には燃焼タンク15が配置され、メインフレーム4L,4Rの後ろ側下方にはPTO軸16及び作業機昇降用のリフトアーム17が設けられている。
また、図3の伝動装置などの設置部の平面図と図4の側面図に示すようにメインフレーム4L,4Rの下方には伝動装置とHST14が配置されている。伝動装置は前伝動ケース10a内に設置されたエンジン入力軸20とエンジン駆動力入切クラッチ(図示せず)など、及び後伝動ケース10b内に設置された図示しない減速ギア機構、PTO変速ギア機構、前輪伝動機構及び後輪伝動機構から成っている。そして前記PTO変速ギア機構、前輪伝動機構及び後輪伝動機構からそれぞれPTO軸16、前輪伝動軸22及び後輪伝動軸23に動力が出力される。
前伝動ケース10a内の伝動装置はエンジン5からの動力を受け、走行側とPTO側とに変速し、それぞれ伝動する構成としている。エンジン5から入力軸によって入力された回転動力が、エンジン駆動力入切クラッチを経由してHST14に出力される構成としている。
次いで、HST14の走行切換と変速を操作するHSTレバー33、車速の減速のみを操作する減速ペダル34について図5の機体の部分側面図、図6(a)の機体の部分背面図、図7の機体の部分平面図、図8のHSTレバー33とトラニオンアーム43の連動機構の組立前の斜視図により説明する。
HSTレバー33と減速ペダル34とは、HST14のトラニオン軸35(HST油圧ポンプの作動油の流れを制御する斜板を操作するための軸)に操作力が伝達できるように接続した構成となっている。
このうち、HSTレバー33は、図6(a)に示すように、ハンドルポスト13の左右方向に支架された水平の操作連動軸36の左側端に支持ピン37を介して連結され、HSTレバー33の前後の回動操作によって操作連動軸36を軸芯まわりに前後回転連動すべく設けられる。
図6(a)のA−A線矢視図を図6(b)に示すが、レバーガイドプレート32のレバーガイド32aは「Z」字状の溝になっている。HSTレバー33は前記支持ピン37を介在させることによって左右方向に回動操作でき、レバー33を右側に回動した後、レバーガイド32aに沿って前方向に操作することで車両は前進し、レバー33を左側に回動させた後、後方向に操作すると車両は後進する。このようにレバー33の左右前後の操作で車両を前進速度から後進速度まで無段階で速度調整ができる構成となっている。
また、HSTレバー33の基部には、制動板38を設け、固定機枠側との間でブレーキ機構39を構成してHSTレバー33を前後操作位置で任意に保持できる構成としている。そして、操作連動軸36は、図6(a)に示すように、横方向に軸装してHSTレバー33連結端とは反対側の端部に取付アーム41の一端を連結し、該取付アーム41の他端を下方に延長した連動ロッド40の上端部に連結している。該連動ロッド40の下端部から後述する連動ロッド51、スプリング53、回動アーム65等の連繋機構42を介してHST14のトラニオンアーム43を作動する構成としている。トラニオンアーム43は、図5及び図6(a)に示すように、端部をHST油圧ポンプ(図示せず)のトラニオン軸35に接続し、HSTレバー33の操作力が前記トラニオン軸35に伝達できる構成としている。
すなわち、上記連繋機構42は、トラニオン軸35の近傍において、HST14のハウジング等に水平方向に軸装された中間連動軸44を有し、この中間連動軸44の一端と上記連動ロッド40の下端とを回動アーム45で連結する。中間連動軸44の他端には回動アーム46が固定され、該アーム46には係止ピン47(図8)が設けられ、該係止ピン47を介してプレート49を枢着している。また図8に示すようにプレート49には長孔49a、49bが設けられ、プレート49と並列配置されたプレート48に設けられた係止ピン48a,48bを介してプレート49とプレート48は係合し、プレート49とプレート48は互いに面同士を接触させながら摺動自在に所定の方向に移動可能になっている。
なお、図8に示すように連動ロッド51はプレート48の一端に溶接によって一体化した雌螺子体51aとトラニオンアーム43に枢着された第2の雌螺子体51cとこれら雌螺子体51a,51cに両端部が螺合した雄螺子体51bとからなり、各雌螺子体51a,51cは互いに螺子の向きが異なる方向に螺子加工が施されているので、所定方向の回転で各雌螺子体51a,51cの距離は離れ、前記所定方向の反対方向への回転で各雌螺子体51a,51cの距離は近づくようになっており、トラニオンアーム43の中立位置設定の微調整を行なうことができる。
一方、トラニオン軸35を一体的に連動するトラニオンアーム43には連動ロッド51の雌螺子体51cの一端を枢着している。この連動ロッド51の他端である雌螺子体51aに一端が固着されたプレート48は係止ピン48bを備えており、上記プレート49の端部に固着された係止ピン49dと前記係止ピン48bの間はスプリング53で係合しているので、プレート49と連動ロッド51が弾性的に連携される。またアーム46の孔46aと孔49cとの間で係止ピン47によりアーム46とプレート49が着脱可能に連結されている。
したがって、HSTレバー33の操作で連動ロッド40を介して中間連動軸44が所定角度回動されると、プレート49がプレート48を押し引きし、上記長孔49a,49bの大きさの範囲内でスプリング53が伸縮することでプレート48に固着した連動ロッド51を作動させて、該連動ロッド51に回動自在に連結したトラニオンアーム43および該トラニオンアーム43に連結したトラニオン軸35を回動させる構成である。
また、図5に示すように、本実施例の場合にはトラニオン軸35はトラニオンアーム43がトラニオン軸35に対して鉛直方向にあると、該位置Mがニュートラル位置であって、その位置Mを基準にして左回転Fが正転(前進側)であり、右回転Rが逆転(後進側)になり、ニュートラル位置Mからトラニオンアーム43が回動して離れるほど高速回転になる。
また、図6(a)に示すように、HSTレバー33はステアリングハンドル7の左側にあり、ステアリングハンドル7に対して副変速レバー55と同じ側に設けられ、その副変速レバー55より上方に高く伸ばして構成している。そして、HSTレバー33のグリップ33aがハンドル7のすぐ左側付近に位置するように設けられており、更に、HSTレバー33の基部のハンドルポスト13への取付支点がハンドル7の左側近辺に設けられている。また、HSTレバー33のグリップ33aがハンドル7の左側で、副変速レバー55のグリップ55aより高い位置であってハンドル7と同程度の高さ位置にある。
次に、車速を減速操作する減速ペダル34について説明する。
減速ペダル34は、図5の要部側面図と図7の要部平面図に示すように前記側部フレーム4aの左端縁より内側に配置して、基部を回動支点Pに枢着して前方に向け踏込操作ができるように構成され、常時は復帰スプリング59によって上側ストッパ60に接当する位置に復帰回動すべく構成している。
また、減速ペダル34は、対向側の適宜フレーム部(図示せず)に接当させる調整ボルト62を回動支点Pより下方に延長した取付アーム61に備えている。この調整ボルト62は前記取付アーム61に対して出し入れ(前後方向)を調整すれば、調整ボルト62の取付アーム61に対して出し入れしているストッパ62aへの接当位置が変化し、車速減速ペダル34の踏込範囲(回動範囲)が調節できる構成となっている。
図5、図7と図8に示すように、減速ペダル34が踏み込まれると、その回動支点Pにある連動操作軸65が水平方向に伸びてHST14まで延長されている、該連動操作軸65の延長端部の先端に操作カム66の一端を締付ボルト67で固定して取り付けている。操作カム66の他端部には連動操作軸65と平行になるように押圧ピン66aを取り付けている。該押圧ピン66aがトラニオンアーム43の側面に圧接することができるように操作カム66に取付けられているので、減速ペダル34を踏み込むことでトラニオンアーム43を押圧してトラニオン軸35を回動させることができる。
したがって、減速ペダル34の踏み込み量に応じてトラニオンアーム43を中立側に所定に戻し操作し、トラニオン軸35を連動操作して車速を減速操作できる。
減速ペダル34による減速作動があった場合に、連動操作軸65が回動しても、図8に示すようにプレート49の長孔49a,49bでその連動操作軸65の回動を吸収し、この減速ペダル34による減速作動を中間連動軸44より連動上手に伝達しないため、HSTレバー33による連動機構は所定の車速設定を維持できる。
このように、減速ペダル34は、この踏込量に応じて減速量が決まるが、その踏込量を調整ボルト62の出し入れ調整で行い、ストッパ62aに接当する範囲で減速幅を設定するものである。また、減速ペダル34は、足を離せば復帰スプリング59で元の位置まで復帰し、車速も踏み込み前の速度に復帰する構成になっている。
なお、減速ペダル34による操作は、トラニオンアーム43の前進側の範囲内において減速操作できる構成となっており、中立位置あるいは後進側の範囲に及ばない構成となっている。即ち、減速ペダル34に連動する操作カム66は、トラニオンアーム43に接当作用して該トラニオンアーム43を回動させるが、その回動径は、最もトラニオンアーム43を変位させる状態においても中立位置あるいは後進範囲に達しない長さに設定されている。
また、ストッパ60が破損したことを知らないままで減速ペダル34踏み込み操作を行なっても、上記のように操作カム66の回動径がトラニオンアーム43を所定角度範囲までしか回動できない構成とすることにより、減速ペダル34を最大に踏み込み操作してもなお、トラニオンアーム43は前進範囲にあるから、機体の急停車あるいは逆転側作動を引き起こさず、安全な走行を確保できるものとなる。上記トラニオンアーム43,係止ピン47,プレート48,係止ピン48a,係止ピン48b,スプリング53,復帰スプリング59,調整ボルト62,ストッパ62a,回動アーム65をまとめて以下減速手段Gということがある。
次にHSTレバー33と副変速レバー55の各操作リンク機構について説明する。
図9(a)の要部背面図と図9(b)の側面図(図9(a)の矢印A方向から見た図)に示す。
HSTレバー33の操作で取付アーム41,連動ロッド40と回動アーム45を介して回動アーム45が一端に固着された中間連動軸44を作動させ、該中間連動軸44の他端に回動アーム46が回動することでHST14のトラニオン軸35を回動させる構成であることは既に説明した。
一方、副変速レバー55の下端には水平軸71の一端が一体的に取り付けられ、水平軸71の他端には連結アーム72aが固着し、該連結アーム72aには連結アーム72b,72cが順次回動自在に連結している。連結アーム72cの一端が水平軸73の一端に固着し、該水平軸73の他端には連結アーム74a,74b,74cが順次回動自在に連結している。また、連結アーム74cの一端が中間連動軸44の一端に固着し、該中間連動軸44の他端には連結アーム75a,75bが順次回動自在に連結している。連結アーム75bの他端部には副変速ロッド76が連結し、該副変速ロッド76が副変速装置の変動段を選択する。
このようにトラニオン中間連動軸44aをHSTレバー33と副変速レバー55の作動の中間軸として共用し、しかもHSTレバー33と副変速レバー55の各操作リンク機構を機体の右サイドに集中させて配置したので、車両の生産組立が安易となり、またこれらの部品のメンテナンスも安易に行える。
上記構成で図7に示すようにトラニオンアーム43と該トラニオンアーム43に減速ペダル34を連結する減速手段GをHST14のほぼ直下に設けたので、フロア12に設けた減速ペダル34でトラニオンアーム43を操作することができる。
運転手の両手はハンドル7の操作と、例えば薬液散布用のブーム(図示せず)操作に使用されるために手を使用できないが、上記構成により足下に設けた減速ペダル34を足で踏み込むことで車両を減速させることができるので車両の操縦性が従来以上に良くなる。
しかし、本乗用管理機1の圃場間の移動時は、高速移動する場合が多く、高速での移動時のどの車速域においても減速手段Gが働くので、高速域での急激な減速は、運転者に制動ショックを与え、運転者が前のめりになるなどハイクリアランスの機体である乗用管理機1では乗り心地の悪化になってしまう。
そこで、本実施例の車両が路上走行時など比較的高速で走行中に減速ペダル34を踏み込んだ時には車速の減速割合を減少させる構成として、以下に述べる機械的な構成と電子制御的な構成を採用した。
図10に副変速レバー55とHST変速用の連動機構Hの一部を示す側面図(図10(a))と減速ペダル34とHST変速連動機構Hの一部を示す側面図(図10(b))と平面図(図10(c))に示す。図10に示す構成は図5〜図8に示す構成と操作カム66部分の構成が異なっている。
副変速レバー55に連動する連結アーム74bの上端には減速割合調整ケーブル93が連結されている。また減速割合調整ケーブル93のケーブルエンド93aはL字型であり、該ケーブルエンド93aが操作カム(減速アーム)66’に設けた長孔66’a内を貫通して取り付けられている。また、図8に示す構成では操作カム66に一体的に押圧ピン66aが設けられていたが、本実施例の操作カム66’には押圧ピン66aがなく、ケーブルエンド93aであるL字部分がトラニオンアーム43に当接したときにトラニオンアーム43を回動可能になっている。
上記構成で副変速レバー55を低速又は中間速の位置(破線位置)から高の位置(実線位置)に入れると、連結アーム74bの上端に取り付けられている減速割合調整ケーブル93が押されて、実線で示すケーブルエンド(L型)93aが図示の位置に下がる。このため操作カム66’の長孔66’aに沿ってケーブルエンド93aが斜め上方に移動する。
この状態で減速ペダル34を踏み込んで回動アーム65を軸P(図8)周りに回動させるとケーブルエンド93aが長孔66’aを移動する間は操作カム66’の回動力がケーブルエンド93aには作用しなく、ケーブルエンド93aが長孔66’aの先端部に達して初めてトラニオンアーム43を回動させることができる。従って減速ペダル34の踏み込みでトラニオンアーム43の回動角度が小さくなり、車両の路上走行時の減速割合が比較的減少して、急激に減速されることがなくなり安全運転ができる。
また、図11には上記機械式減速機構を電気的制御機構で行う実施例の制御ブロックを示す。減速スイッチ94は減速ペダル34の作動でオンオフするスイッチである。
図12には他の実施例の路上走行時の車速を一定速まで落とすことを目的とした減速装置(ペダル)機能を使用しようとしても作動しない(無効になる)構成を示す。
副変速レバー55とHST変速用の連動機構Kの一部を示す側面図(図12))と減速ペダル34とHST変速用の連動機構Kの一部を示す側面図(図13(a))と平面図(図13(b))に示す。図12、図13に示す構成も図5〜図8に示す構成と操作カム66部分の構成が異なっている。
本実施例では副変速レバー55の連結機構と操作カム(減速アーム)66’をプッシュ・プルケーブル96でつなぐ。副変速レバー55に連動する連結アーム72bの下端にはプッシュ・プルケーブル96が連結されている。またプッシュ・プルケーブル96の先端のプッシュピン97は操作カム66’を貫通するパイプ98(操作カム66’に固定)の内部を挿脱自在となっている。そして図13の楕円A内の拡大図を図14に示すようにプッシュピン97がパイプ98から長く飛び出しているとトラニオンアーム43に当接し、またプッシュピン97がパイプ98からほとんど飛び出していないとトラニオンアーム43に当接しない。
上記構成で副変速レバー55を高速の位置(実線位置)に入れると、連結アーム72bの下端のプッシュ・プルケーブル96の先端のプッシュピン97はパイプ98からほとんど飛び出していない状態となる。この状態で減速ペダル34を踏み込んで回動アーム65を軸P(図8)周りに回動させ、回動アーム65と一体の操作カム66’も回動させてもプッシュピン97がパイプ98からほとんど飛び出していないのでトラニオンアーム43に当接しない(図14参照)。その結果、減速ペダル34を踏み込んでもトラニオンアーム43は回動しないので車両の路上走行時に減速できないので、急激に減速されることがなくなり安全運転ができる。
また、本実施例の乗用管理機1は、減速ペダル34を踏み込むと車両の後部に連結した図示しない作業機が上昇する機能を備えている。従来の乗用管理機等の作業車両は、旋回時にポジションコントロールレバー(図示せず)を作動させて作業機の上昇を行う必要があったので、車両の旋回時のギアチェンジ、旋回内側の車輪の走行軸の片ブレーキ操作など複数の操作が必要であった。
しかし、図15に示すように本実施例では減速ペダル34の踏み込みに連動するリミットスイッチ100を設け、該リミットスイッチ100を作業機昇降用のポジションコントロールレバー(図示せず)のポジション位置検知用の電気抵抗102と連結する構成にしてあるので、減速ペダル34を踏み込むだけの操作で作業機昇降用アーム17(図1)を上昇させることができる。また、このリミットスイッチ100をオフにすると元の位置まで作業機昇降用アーム17が下がる。
図16にはリミットスイッチ式の減速スイッチ94によるHST用の減速機構Lの実施例の要部側面図(図16(a)は減速スイッチオフの時、図16(b)は減速スイッチオンの時)を示し、制御ブロック図を図11に示す。
本実施例のHST用の減速機構Lは、減速用の電動シリンダ105を搭載しており、この電動シリンダ105と並列位置に図8で示すHSTレバー33に連結した回動アーム41とトラニオンアーム43との間に連結したプレート48,49と連動ロッド51からなる連結機構を備えている。前記電動シリンダ105のピストンロッド105aの先端は機体に端部が回動自在に支持された減速アーム106に連結している。
HSTレバー33の回動アーム46(図8参照)の固定時に運転席6の操作パネルに設けた減速スイッチ94又は減速ペダル34の踏み込みでオンすると電動シリンダ105のロッド105aが伸びて減速アーム106がトラニオンアーム43の先端部のピン43aを押すので、トラニオンアーム43の回動に連動するトラニオン軸35がHST14を減速方向に作動させる。この減速動作時には、プレート48,49と連動ロッド51からなる連結機構はプレート49の長穴49a,49b内をスプリング53の作用で伸縮するので回動アーム46の回動角度は変化しない。
減速スイッチ94の解除時には電動シリンダ105のロッド105aが縮むので、減速アーム106も元に位置に復帰し、同時にスプリング53の作用で連動ロッド51がトラニオンアーム43を回動させ、トラニオン軸35を介してHST14が車速を元の速度に復帰させる。
上記構成により、防除作業を行う場合に乗用管理機1が旋回をする時などに減速の必要性がある場合に、減速スイッチ94を入れるだけで所定速度分の減速が可能となり、かつ減速スイッチ94を切ることにより、これまでの車速に復帰するので防除作業などの作業性が従来より向上する。
さらに、乗用管理機1で薬剤などの散布作業を行っている時に、薬剤不足による散布エラーが発生すると、今までは、警報ブザーを鳴らしたり、アクチュエータにより車両を急に停止して散布作業を中止していた。
そこで、本実施例では薬剤不足による散布エラーが発生しそうになると、前記電動シリンダ105により散布エラーのない車速まで徐々に減速させて適正散布をさせる構成を備えている。
すなわち、自動設定にした薬液の散布量に対し、散布量が少ない場合は操作パネルの所定のランプ(図示せず)が点滅し、適正散布ができていないことを表示する。そしてこの状態で車速センサ80によりコントローラ83が指示を出して図16に示す減速用の電動シリンダ105を伸ばし、トラニオンアーム43を回動させて減速させる。次にコントローラ83より車速の信号を出して、減速状態で設定した薬液散布量の範囲内に入ったかどうかを流量センサ(図示せず)の検出値に基づきコントローラ83が演算する。適正散布であると判断されると、操作パネルの表示が適正散布であることを表示させる。
また、HST14のトラニオン軸35をトラニオン軸操作用の電動シリンダ105(図16)で制御するシステムにおいて、HST14のニュートラル近傍ではトラニオン軸操作用電動シリンダ105の電動モータ(図示せず)の回転速度を低下させるように構成することで、車両の発進時と停止時のショックを低減させることができる。
たとえば、トラニオン軸35の周りに回転角度センサ(図示せず)を設け、トラニオン軸35の回動位置が、HST14のニュートラル近傍であることを検知するとコントローラ83はトラニオン軸回動用の電動モータ(図示せず)の回転速度を低下させるように構成したものである。
このようにトラニオン軸35をニュートラル近傍で低速で制御することによりHST14を停止位置に制御し易くなる。また、車両の発進時と停止時にトラニオン軸35がゆっくりと作動するため、発進・停止時のショックを低減できる。
また、ブレーキペダル85L,85R(図2)を操作するとトラニオン軸35をHST14のニュートラル位置に戻す構成にすることもできる。すなわち、ブレーキペダル85L,85Rの作動の制御を検出するセンサを設け、ブレーキペダル85L,85Rが操作されたことを検知するとコントローラ83が自動的にトラニオン軸35をニュートラル位置に戻すように構成する。
本発明は乗用管理機などの作業車両に提供ができる。
本発明の実施例の乗用管理機の全体側面図である。 図1の乗用管理機の全体平面図である。 図1の乗用管理機の伝動装置の平面図である。 図1の乗用管理機の伝動装置の側面図である。 図1の乗用管理機の減速ペダルによるHSTの変速連動機構を示す側面図である。 図1の乗用管理機のHSTレバーによるHSTの変速連動機構を示す背面図(図6(a))と、図6(a)のA−A線矢視図(図6(b))である。 図1の乗用管理機の減速ペダルによるHSTの変速連動機構を示す平面図である。 図6のHSTレバーによるHST変速連動機構を示す分解斜視図である。 図1の乗用管理機のHSTレバーと副変速レバーによるHSTの変速連動機構を示す背面図(図9(a))と側面図(図9(b))である。 本発明の実施例の乗用管理機の副変速レバーとHST変速用の連動機構の一部を示す側面図(図10(a))と減速ペダルとHST変速連動機構の一部を示す側面図(図10(b))と平面図(図10(c))である。 本発明の他の実施例の乗用管理機の副変速レバーとHST変速用の連動機構の電気的な制御機構を示す制御ブロック図である。 本発明の他の実施例の乗用管理機の副変速レバーとHST変速用の連動機構の一部を示す側面図である。 本発明の他の実施例の乗用管理機の副変速レバーとHST変速用の連動機構の一部を示す側面図である。 図13の楕円A内の拡大図である。 本発明の他の実施例の作業車両の減速ペダルの踏み込みに連動するリミットスイッチと該リミットスイッチで作業機昇降用のポジションコントロールレバー(図示せず)のポジション位置検知用の電気抵抗との関係図である。 本発明の他の実施例の作業車両の電動減速スイッチによるHST用の減速機構の要部側面図(図16(a)は減速スイッチオフの時、図16(b)は減速スイッチオンの時)である。
符号の説明
1 乗用管理機 2L,2R 前輪
3L,3R 後輪 4L,4R 車体フレーム
4a 側部フレーム 5 エンジン
6 運転席 7 ステアリングハンドル
8 アクセルペダル 10a 前伝動ケース
10b 後伝動ケース 11 ボンネット
12 フロア 13 ハンドルポスト
14 HST 15 燃焼タンク
16 PTO軸 17 リフトアーム
20 エンジン入力軸 22 前輪伝動軸
23 後輪伝動軸 32 レバーガイドプレート
32a レバーガイド 33 HSTレバー
33a グリップ 34 減速ペダル
35 トラニオン軸 36 操作連動軸
37 支持ピン 38 制動板
39 ブレーキ機構 40 連動ロッド
41 取付アーム 42 連繋機構
43 トラニオンアーム 44 中間連動軸
45,46 回動アーム 46a,49c 孔
47,48a,48b,49d 係止ピン
48,49 プレート 49a,49b,66’a 長孔
51 連動ロッド 51a,51c 雌螺子体
51b 雄螺子体 53 スプリング
55 副変速レバー 59 復帰スプリング
60,62a ストッパ 61 取付アーム
65 回動アーム 66,66’ 操作カム
66a 押圧ピン 67 締付ボルト
71,73 水平軸 72a,72b,72c 連結アーム
74a,74b,74c,75a,75b 連結アーム
76 副変速ロッド 80 車速センサ
83 コントローラ 85L,85R ブレーキペダル
93 減速割合調整ケーブル 93a ケーブルエンド
94 減速スイッチ 96 プッシュ・プルケーブル
97 プッシュピン 98 パイプ
100 リミットスイッチ 102 電気抵抗
105 電動シリンダ 105a ピストンロッド
106 減速アーム

Claims (2)

  1. 変速レバー(55)の保持位置に応じて出力回転を出力する静油圧式無段変速装置(14)と、前記保持位置から踏み込み操作で車速を減速するペダル(34)と、変速レバー(55)の保持位置が予め設定した高速位置となると、ペダル(34)の踏み込み操作を牽制する連動機構(K)を備えたことを特徴とする作業車両。
  2. 変速レバー(55)の保持位置に応じて出力回転を出力する静油圧式無段変速装置(14)と、前記保持位置から踏み込み操作で車速を減速するペダル(34)と、変速レバー(55)の保持位置が高速位置になる程、ペダル(34)の踏み込み時に減速割合を減少させる連動機構(H)を備えたことを特徴とする作業車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019202631A (ja) * 2018-05-23 2019-11-28 三菱マヒンドラ農機株式会社 作業車両

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