JPH11255987A - ポリオレフィン樹脂組成物、成形用材料、成形品の成形方法および成形品 - Google Patents

ポリオレフィン樹脂組成物、成形用材料、成形品の成形方法および成形品

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JPH11255987A
JPH11255987A JP10061481A JP6148198A JPH11255987A JP H11255987 A JPH11255987 A JP H11255987A JP 10061481 A JP10061481 A JP 10061481A JP 6148198 A JP6148198 A JP 6148198A JP H11255987 A JPH11255987 A JP H11255987A
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polyolefin
acid
polyolefin resin
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学 野村
Kaoru Wada
薫 和田
Toru Shima
徹 嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス長繊維強化ポリオレフィン樹脂ペレッ
トを用いた、ガラス繊維強化ポリオレフィン樹脂成形品
を成形する場合の耐熱性、耐候性の向上、着色のために
添加される添加剤による物性低下を抑制する。 【解決手段】不飽和カルボン酸またはその誘導体によっ
て変性された酸変性ポリオレフィンを含有するポリオレ
フィン樹脂および該酸変性ポリオレフィンと反応性を有
する添加剤からなるポリオレフィン樹脂組成物とし、マ
スチーバッチを作る。このマスターバッチと酸変性ポリ
オレフィンを含有するガラス長繊維強化ポリオレフィン
樹脂ペレットを成形用材料として溶融成形し、ガラス繊
維強化ポリオレフィン樹脂成形品を得る。これにより、
酸変性ポリオレフィンとガラス長繊維強化ポリオレフィ
ンペレット中のガラス繊維界面とが十分接触することが
可能となり、添加剤添加による悪影響を抑制でき、物性
の低下が大幅に改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス繊維強化ポ
リオレフィン樹脂成形品の射出成形、押出成形などの際
に用いられる添加剤を含有する、たとえばマスターバッ
チなどとしてのポリオレフィン樹脂組成物、並びにこれ
を利用した成形用材料、成形品の成形方法および成形品
に関するものであり、ポリオレフィン樹脂の安定化や着
色のために用いられる添加剤による物性の低下を防止す
るなどの効果を有するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリオレフィン樹脂はそのすぐれ
た特性により、多くの分野に使用されている。しかし、
その機械的物性、耐熱性のさらなる向上のために各種の
複合化が提案されている。中でも、ガラス繊維強化ポリ
オレフィン樹脂は、引張強度、曲げ強度、弾性率、熱変
形温度の改良効果が高く、強度、耐熱性の必要な分野に
多用されてきている。
【0003】しかし、ポリオレフィン樹脂は無極性のた
めに、ガラス繊維との接着性、すなわち、界面接着強度
が低く、ガラス繊維の補強効果を十分発揮できない場合
がある。この問題を解決する方法としては、不飽和カル
ボン酸またはその誘導体で変性した酸変性ポリオレフィ
ンを用いて、ガラス繊維とポリオレフィンとの界面接着
強度(界面剪断強度)を向上させることがよく知られて
いる。他方、成形品中でのガラス繊維長を臨界繊維長よ
りも長く保つために、成形用材料であるペレット中のガ
ラス繊維長をペレット長と等しくしたガラス長繊維強化
ポリオレフィンペレットが提案され、市場で用いられ始
めている。この、ガラス長繊維強化ポリオレフィンペレ
ットは、最終成形品中のガラス繊維長を比較的長く保持
することができ、強度、特に高温下での強度、剛性を大
幅に向上させることが可能であり、クリープ特性、振動
疲労特性などの長期耐久性にもすぐれている。したがっ
て、ガラス長繊維強化ポリオレフィンペレットにおいて
も、ポリオレフィン原料として、酸変性ポリオレフィン
を添加することが知られている。
【0004】これらの、ガラス長繊維強化ポリオレフィ
ンペレットを用いた成形品においても、さらなる耐候性
や高温安定性の付与、最終成形品の用途により必要な着
色のために、各種添加剤の添加が必須となっている。ガ
ラス長繊維強化ポリオレフィンペレットに、光安定剤、
光吸収剤、酸化防止剤、着色剤を加えて耐候性、機械的
強度を高めることは、特開平9−235419号公報等
に記載さてれいる。しかし、この公報によるまでもな
く、ポリオレフィンペレットとして、すでに酸化防止剤
などは添加された状態で販売されており、また、用途に
よって耐候剤処方、着色剤処方を行うことは、ガラス長
繊維強化ポリオレフィンペレットの成形においても何ら
変わることはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らの研究によ
ると、これらの添加剤の多くは、酸変性ポリオレフィン
との反応性を有し、すなわち、添加剤が酸変性ポリオレ
フィンを喰い、酸変性ポリオレフィンの添加効果を低減
する原因となっていることが分かってきた。ガラス繊維
強化ポリオレフィン樹脂成形品における酸変性ポリオレ
フィンの作用は、ガラス繊維のシラン化合物などの表面
処理剤との反応によるガラス繊維とポリオレフィン樹脂
の界面強度の向上を図るものであるが、実際には界面強
度向上効果が十分得られない問題が生じている。
【0006】さらに、成形品中のガラス繊維長を長く保
持するための、ガラス長繊維強化ポリオレフィンペレッ
トは、通常、溶融混練押し出しされた溶融ポリオレフィ
ン樹脂の中を、ガラス繊維束を引抜きながら樹脂を含浸
することによって、繊維が平行に配列したストランドと
なし、これを切断することにより繊維を長く(2〜10
0mm)保った状態で製造される。この場合、ガラス繊
維と溶融樹脂は混練されず、ガラス繊維表面と酸変性ポ
リオレフィンとの接触は制限される。さらに都合の悪い
ことには、原料樹脂に添加剤を加えた場合に、ガラス繊
維と接触する前の溶融混練時に、添加剤によって酸変性
ポリオレフィンが喰われる結果ガラス繊維との界面接着
性に寄与しなくなるおそれが高い。この現象は、酸変性
ポリオレフィンを含有するガラス長繊維強化ポリオレフ
ィンペレットと添加剤マスターバッチを原料として用い
て成形品を製造する際にも生じることとなる。したがっ
て、一般的に行われている成形手法では、長繊維の特徴
を十分生かし、さらに、添加剤の効果を十分付加するこ
とは困難であった。
【0007】本発明は、このような従来技術の欠点を克
服し、安定化、着色などのための添加剤を用いたポリオ
レフィン樹脂とガラス繊維の複合化に有用であり、特
に、ガラス長繊維強化ポリオレフィンペレットを用い、
ガラスの臨界繊維長以上の繊維長を成形品中に保持し、
且つ成形性よく、機械的特性、耐熱特性、特に添加剤の
添加による物性低下の少ない、ガラス繊維強化ポリオレ
フィン樹脂成形品を製造することを可能にする、添加剤
含有ポリオレフィン組成物、これを用いた成形用材料、
成形品の成形方法および成形品を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために、成形品中におけるガラス繊維とポリ
オレフィン樹脂の界面接着強度(界面剪断強度)に対す
る添加剤の影響について、鋭意研究を重ねた結果、酸変
性ポリオレフィンを含有する樹脂を用い、ガラス繊維の
引き抜き含浸法などで製造されたガラス長繊維強化ポリ
オレフィンペレットを用いた成形において、添加剤を予
め、酸変性ポリオレフィンと溶融混合した組成物、即ち
ペレットの状態で用いることにより、前記課題が解決で
きることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて
完成したものである。
【0009】すなわち、本発明は、 (1)不飽和カルボン酸またはその誘導体で変成された
酸変性ポリオレフィンを含有するポリオレフィン樹脂お
よび該酸変性ポリオレフィンと反応性を有する添加剤か
らなるポリオレフィン樹脂組成物。 (2)添加剤が酸化防止剤、光安定剤、光吸収剤、金属
不活性化剤及び着色剤から選ばれた一種以上であり、そ
の含有量が10〜60重量%からなるマスターバッチで
ある上記(1)記載のポリオレフィン樹脂組成物。
【0010】(3)(A)不飽和カルボン酸またはその
誘導体で変成された酸変性ポリオレフィンを含有するポ
リオレフィン樹脂および該酸変性ポリオレフィンと反応
性を有する添加剤からなるポリオレフィン樹脂ペレット
および(B)全長が2〜100mmであり、全長と等し
い長さのガラス繊維が平行に配列されており、繊維含有
量が20〜85重量%であり、不飽和カルボン酸または
その誘導体で変成された酸変性ポリオレフィンを含有す
るポリオレフィン樹脂からなるガラス長繊維強化ポリオ
レフィンペレットとからなる成形用材料。 (4)(A)不飽和カルボン酸またはその誘導体で変成
された酸変性ポリオレフィンを含有するポリオレフィン
樹脂および該酸変性ポリオレフィンと反応性を有する添
加剤からなるポリオレフィン樹脂ペレットが2〜20重
量%、(B)全長が2〜100mmであり、全長と等し
い長さのガラス繊維が平行に配列されており、繊維含有
量が20〜85重量%であり、不飽和カルボン酸または
その誘導体で変成された酸変性ポリオレフィンを含有す
るポリオレフィン樹脂からなるガラス長繊維強化ポリオ
レフィンペレットが98〜80重量%および、(C)前
記(A)+(B)100重量部当たり0〜400重量部
の他のポリオレフィン樹脂ペレットからなる成形用材
料。
【0011】(5)上記(3)または(4)記載の成形
用材料を溶融成形することからなるガラス繊維強化ポリ
オレフィン樹脂成形品の成形方法、および (6)不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性された
酸変性ポリオレフィンを含有するポリオレフィン樹脂、
該酸変性ポリオレフィンとの反応性を有する添加剤およ
び平均繊維長が1〜50mmであるガラス繊維からな
り、該添加剤を含有しない場合の引張強度の70%以上
の引張強度を有するガラス繊維強化ポリオレフィン樹脂
成形品。 (7)ガラス繊維とポリオレフィン樹脂の界面剪断強度
が8MPa以上である上記(6)記載のガラス繊維強化
ポリオレフィン樹脂成形品を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。本発明のポリオレフィン樹脂組成物は、不飽和カル
ボン酸またはその誘導体で変成された酸変性ポリオレフ
ィンを含有するポリオレフィン樹脂および該酸変性ポリ
オレフィンと反応性を有する添加剤からなるポリオレフ
ィン樹脂組成物である。具体的には、通常、不飽和カル
ボン酸またはその誘導体で変性された酸変性ポリオレフ
ィンに、未変性ポリオレフィンを加えてなる酸変性ポリ
オレフィン樹脂を、該酸変性ポリオレフィンとの反応性
を有する少なくとも一種の添加剤とともに溶融混練する
ことによって得られるものであり、ペレットの形態とし
て得られるものを例示できる。
【0013】ここで、ポリオレフィン樹脂は、特に限定
されず、エチレン;プロピレン;ブテン−1;3−メチ
ルブテン−1;4−メチルペンテン−1、オクテン−1
などのα−オレフィンの単独重合体やこれらの共重合
体、あるいはこれらと他の共重合可能な不飽和単量体と
の共重合体などであり、共重合体としては、ブロック共
重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体がある。
具体的には、高密度,中密度,低密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン,エチレン−酢酸ビニル共重合
体,エチレン−アクリル酸エチル共重合体などのポリエ
チレン系樹脂、プロピレン単独重合体,プロピレン−エ
チレンブロック共重合体やランダム共重合体,プロピレ
ン−エチレン−ブテン−1共重合体などのポリプロピレ
ン系樹脂、ポリブテン−1,ポリ4−メチルペンテン−
1などを挙げることができ、これらの混合物であっても
よい。本発明においては、これらの中で、特にポリプロ
ピレン系樹脂が好適である。このポリプロピレン系樹脂
は、特に制限はなく、広範囲の分子量のものを使用でき
るが、長期耐熱安定性などの点から、メルトインデック
ス(MI)〔温度230℃,荷重2.16kg〕が100
g/10分以下のものが好ましく、特に60g/10分
以下のものが好ましい。なお、ポリオレフィン樹脂は、
エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム、エチレン−
α−オレフィン−非共役ジエン系化合物共重合体(例え
ばEPDMなど),エチレン−芳香族モノビニル化合物
−共役ジエン系化合物共重合ゴム、これらの水添物など
のゴム類を含有していてもよい。
【0014】つぎに、不飽和カルボン酸またはその誘導
体で変性された酸変性ポリオレフィンは、ガラス繊維と
ポリオレフィン樹脂の界面強度を向上させ、引張強度な
どを大幅に向上させるものである。ここで変性されるポ
リオレフィンとしては、ポリオレフィン樹脂として前記
したと同様のものを用いることができる。これらの中で
は、ポリプロピレンやポリエチレンが好適であり、中で
もポリプロピレン系樹脂が好ましい。
【0015】また、変性に用いられ不飽和カルボン酸と
しては、例えばアクリル酸,メタクリル酸,マレイン
酸,フマル酸,イタコン酸,クロトン酸,シトラコン
酸,ソルビン酸,メサコン酸,アンゲリカ酸などが挙げ
られ、またその誘導体としては、酸無水物,エステル,
アミド,イミド,金属塩などがあり、例えば無水マレイ
ン酸,無水イタコン酸,無水シトラコン酸,アクリル酸
メチル,メタクリル酸メチル,アクリル酸エチル,アク
リル酸ブチル,マレイン酸モノエチルエステル,アクリ
ルアミド,マレイン酸モノアミド,マレイミド,N−ブ
チルマレイミド,アクリル酸ナトリウム,メタクリル酸
ナトリウムなどを挙げることができる。これらの中で不
飽和ジカルボン酸及びその誘導体が好ましく、特に無水
マレイン酸が好適である。
【0016】これらの不飽和カルボン酸やその誘導体
は、前記ポリオレフィンを変性する場合、一種用いても
よく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また変性
方法については特に制限はなく、従来公知の種々の方法
を用いることができる。例えば該ポリオレフィンを適当
な有機溶媒に溶解し、不飽和カルボン酸やその誘導体及
びラジカル発生剤を添加して攪拌、加熱する方法、ある
いは前記各成分を押出機に供給してグラフト共重合を行
う方法などを用いることができる。この酸変性ポリオレ
フィンとしては、前記不飽和カルボン酸やその誘導体の
付加量が0.01〜20重量%、さらには、0.02〜
10重量%の範囲にあるものが好ましく、特に無水マレ
イン酸変性ポリプロピレンが好適である。
【0017】本発明のポリオレフィン樹脂組成物に用い
る添加剤としては、前記酸変性ポリオレフィンとの反応
性を有し、酸変性ポリオレフィンで捕捉される性質を有
するものであれば特に制限はない。また、反応性が低い
もの、反応性を有さないものが含まれていてもよい。本
発明のポリオレフィン樹脂組成物に用いられる添加剤と
しては、特に制限されるものではなく、以下に示す各種
の添加剤を例示できる。
【0018】まず酸化防止剤としては、フェノール系、
リン系、硫黄系のものなどがある。ここでフェノール系
酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノール、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、テトラキス
〔メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、n−オクタ
デシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒ
ドロキシフエニル)プロピオネート、4,4’ブチリデ
ンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフエノール、ト
リエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフエニル)プロピオネー
ト〕、3,9−ビス〔2−〔3(3−t−ブチル−4−
ヒトロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ〕−1,1−ジメチルエチル〕−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカンなどが挙げら
れる。
【0019】また、リン系酸化防止剤としては、トリス
ノニルフェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリ
スリトールジホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン−
ジ−ホスホナイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペン
タエリスリトール−ジホスファイト、2,2,−メチレ
ンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホ
スファイトなどを挙げることができる。硫黄系酸化防止
剤としては、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネ
ート、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネー
ト、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、
ペンタエリスリトールテスラキス(3−ラウリルチオプ
ロピオネート)などを挙げることができる。
【0020】つぎに、光安定剤としては、ヒンダードア
ミン系光安定剤、フェニルベンゾエート系光安定剤など
がある。このヒンダードアミン系またはフェニルベンゾ
エート系光安定剤の具体例として、ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)セパケート、コハ
ク酸とN−(2−ヒドロキシプロピル)−2,2,6,
6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとの縮合
物、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)、1,2,3,4−ブタンテトラカルボキ
シレート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと1,
2−ジブロモエタンとの重縮合物、ビス(2,2,6,
6−テトラメチルピペリジル)アジペート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジル)フマレート、ポ
リ〔〔6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イ
ミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル〕
〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ〕ヘキサメチレン〔(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)イミノ〕〕、2,4−ジ−t−
ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンゾエート、4−オクチルフェニル−3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、n−ヘキ
サデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンゾエートなどが挙げられる。
【0021】また、光吸収剤としては、サリチル酸誘導
体、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系およひベ
ンゾエート系などがあり、これらの中では、ベンゾトリ
アゾール系、ベンゾエート系が好ましい。ベンゾトリア
ゾール系の光吸収剤としては、2−(3−t−ブチル−
5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2
−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−
ヒドロキシ5−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−アミル
フェニル)ベンゾトリアゾールなどを挙げることができ
る。また、ベンゾエート系の光吸収剤としては、例えば
2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート
などを挙げることができる。
【0022】さらに、金属不活性剤としては、シュウ酸
誘導体、サリチル酸誘導体、ヒドラジン誘導体などがあ
り、3−(N−サリチロイル)アミノ−1,2,4−ト
リアゾール、デカメチレンカルボン酸シサリチロイルヒ
ドラジド、N,N−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオニル〕ヒドラジ
ン、イソフタル酸ビス(2−フエノキシプロピオニルヒ
ドラジド)、N−ホルミル−N’サリシロイルヒドラジ
ン、2,2−オキザミドビス−〔エチル−3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ハイドロオキシフェニル)プロ
ピオネート、オキザリル−ビス−ベンジリデン−ヒドラ
ジドなどを挙げることができる。
【0023】また、着色剤としては、酸化クロム、黄
鉛、紺青、フェロシアン化鉄カリウム、ジンクグリー
ン、塩化銅フタロシアニングリーン、フタロシアニング
リーン、ナフトールグリーン、マラカイトグリーンレー
キ、銅フタロシアニンブルー、コバルトブルー、フタロ
シアニンブルー、フォストスカイブルー、インダンスレ
ンブルー、塩基性クロム酸亜鉛、クロムバーミリオン
朱、カドミウム赤、パラレッド、ブリリアントカーミン
(縮合アゾ系赤)、ブリリアントスカーレット、キナク
リドン赤、リソールレッド、バーミリオン、チオインジ
ゴレッド、ミンガミヤレッド、ンイエロー、ファースト
イエロー、ハンザイエロー、オーラミンレーキ、ベンジ
ジンエロ、イソインドリアンエロー、硫化亜鉛、酸化チ
タン、カーボンブラックなどが挙げられる。なお、各種
着色の基本として用いられ白着色用としての、硬度の高
い酸化チタンはガラス繊維の破損につながるので好まし
くなく、硫化亜鉛の使用が好ましい。
【0024】本発明のポリオレフィン樹脂組成物は、前
記の酸化防止剤、光安定剤、光吸収剤、金属不活性化
剤、着色剤などから選ばれた一種以上の添加剤と酸変性
ポリオレフィンを含有するポリオレフィン樹脂とからな
る。組成物中の添加剤の含有量は、特に制限されるもの
ではないが、一般的には、添加剤を5〜50重量%と高
濃度で含有するポリオレフィン樹脂マスターバッチとす
ることが好ましい。なお、添加剤を通常の濃度で含む組
成物ペレットとすることも勿論できる。また、組成物中
の酸変性ポリオレフィンは、組成物中に含まれる添加剤
の種類や量によって最適な量を適宜決定する。即ち、実
質的に酸変性ポリオレフィンを添加剤との反応により喰
われる量以上とすることが好ましい。
【0025】また、必要に応じて、ポリオレフィン樹脂
に、種々の物性改良のために他の樹脂、ゴム類,充填
剤,添加剤を加えることもできる。具体的には、耐衝撃
改良剤として、エチレン−プロピレン共重合体ゴム,ポ
リブタジエンゴム,スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体ゴム(SBS),SBSを水添したスチ
レン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体
ゴム(SEBS)などのゴム類を添加することもでき
る。また、成形品の要求特性等を考慮して、金属粉,タ
ルク,マイカ,クレー,炭酸カルシウム,シリカ,水酸
化アルミニウム,水酸化マグネシウム,硫酸カルシウ
ム,ガラス短繊維,チタン酸カルシウムウィスカー,繊
維状のマグネシウムオキシサルフェートなどの無機充填
剤、架橋樹脂粉末などの有機充填剤などの添加剤、難燃
剤、難燃助剤などを添加することもできる。
【0026】次に、本発明の成形用材料は、前記発明で
あるポリオレフィン樹脂組成物からなるペレットを一成
分として用いる成形用材料である。すなわち、(A)不
飽和カルボン酸またはその誘導体で変性された酸変性ポ
リオレフィンを含有するポリオレフィン樹脂および該酸
変性ポリオレフィンと反応性を有する添加剤からなるポ
リオレフィン樹脂ペレットおよび(B)全長が2〜10
0mmであり、全長と等しい長さのガラス繊維が平行に
配列されており、繊維含有量が20〜85重量%である
不飽和カルボン酸またはその誘導体で変成された酸変性
ポリオレフィンを含有するポリオレフィン樹脂からなる
ガラス長繊維強化ポリオレフィンペレットとからなるも
のである。
【0027】ここで、成形用材料(A)と(B)の比率
は、成形用材料(A)中の添加剤濃度により、最終成形
品の成形に必要な添加剤量をもとに、適宜決定される。
一般的には、成形用材料(A)として、添加剤を高濃度
で含有するマスターバッチの場合には、(A)不飽和カ
ルボン酸またはその誘導体で変成された酸変性ポリオレ
フィンを含有するポリオレフィン樹脂および該酸変性ポ
リオレフィンと反応性を有する添加剤からなるポリオレ
フィン樹脂ペレットが2〜20重量%、(B)全長が2
〜100mmであり、全長と等しい長さのガラス繊維が
平行に配列されており、繊維含有量が20〜85重量%
である不飽和カルボン酸またはその誘導体で変成された
酸変性ポリオレフィンを含有するポリオレフィン樹脂か
らなるガラス長繊維強化ポリオレフィンペレットが98
〜80重量%および、(C)前記(A)+(B)100
重量部当たり0〜400重量部の他のポリオレフィン樹
脂ペレットとすることが好ましい。なお、ここで、
(C)他のポリオレフィン樹脂ペレットが0〜400重
量部、好ましくは0〜300重量部であり、この意味
は、最終成形品中のガラス繊維の量を調整するために追
加されるものであり、酸変性ポリオレフィンとの反応性
を有する添加剤は少ない方が望ましいが、添加剤の主要
部分が成形用材料の(A)中に含まれるので、その影響
は少ないものである。
【0028】本発明の成形用材料の(B)成分は、全長
が2〜100mmであり、全長と等しい長さのガラス繊
維が平行に配列されており、繊維含有量が20〜85重
量%である不飽和カルボン酸またはその誘導体で変成さ
れた酸変性ポリオレフィンを含有するポリオレフィン樹
脂からなるガラス長繊維強化ポリオレフィンペレットで
ある。
【0029】以下、(B)成分のガラス長繊維強化ポリ
オレフィンペレットについて具体的に説明する。ガラス
長繊維強化ポリオレフィンペレットに用いるガラス繊維
は、E−ガラス、S−ガラスなどであり、その径が3〜
30μm、さらには6〜25μmの範囲にあるのが望ま
しい。この場合、繊維径が3μm未満ではポリオレフィ
ン樹脂の含浸や取り扱いが困難になり、30μmを越え
ると成形品の外観や物性が低下する場合がある。ポリオ
レフィン樹脂との複合化に当たっては、通常、この複数
のガラスフィラメントを集めた繊維束、いわゆるガラス
繊維ロービングの形態で用いられる。上記ガラス繊維
は、ポリオレフィンとの濡れ性や接着性などを良好なも
のとするために、表面処理剤で予め処理したものが用い
られる。この表面処理剤としては、例えばシラン系,チ
タネート系,アルミニウム系,クロム系,ジルコニウム
系,ボラン系カップリング剤などが挙げられるが、これ
らの中でシラン系カップリング剤及びチタネート系カッ
プリング剤が好ましく、特にシラン系カップリング剤が
好適である。
【0030】このシラン系カップリング剤としては、例
えばトリエトキシシラン,ビニルトリス(β−メトキシ
エトキシ)シラン,γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン,γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン,β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ルトリメトキシシラン,N−β−(アミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン,N−β−(アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン,γ−アミノプロピルトリエトキシシラン,N−フェ
ニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン,γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン,γ−クロロプロ
ピルトリメトキシシランなどが挙げられる。これらの中
でもγ−アミノプロピルトリエトキシシラン,N−β−
(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ランなどのアミノシラン類が好適である。該ガラス繊維
を、上記表面処理剤で処理する方法については特に制限
はなく、従来慣用されている方法、例えば水溶液法,有
機溶媒法,スプレー法など、任意の方法を用いることが
できる。
【0031】本発明に用いるガラス長繊維強化ポリオレ
フィンペレットの製造のためには、たとえば、前記ガラ
ス繊維束として、樹脂の含浸性,樹脂との濡れ性や接着
性、得られる複合材料の機械物性、コスト、取扱い性な
どの点から、繊維径6〜25μmのガラス繊維200〜
3000本からなり、アミノシラン系カップリング剤で
表面処理したものが好適に用いられる。次に、ガラス繊
維束を、ダイス内に導き、押出機より供給される温度1
80〜300℃程度の溶融ポリオレフィン樹脂を接触、
含浸させた後、ダイスから引出す。この際、ガラス繊維
束を流動パラフインなどのダイス内の溶融樹脂温度以上
の沸点を有する液状物質で処理し、繊維束をそれぞれ独
立にダイス内に導入し、複数を纏めて引き取る方法を採
用することもできる。この方法の採用により、樹脂の含
浸性、高速引き取り性を大幅に向上できる。ダイスから
引出されたストランドは冷却後、引取り機にて引き取っ
たのち、カッターにより2〜100mmの長さに切断し
て、ペレット化される。このペレットの長さが2mm未
満では補強効果が充分に発揮されないおそれがあり、1
00mmを超えると成形中に噛み込みが悪くなり、安定
的な生産が困難となる場合がある。
【0032】このようにして得られたガラス長繊維強化
ポリオレフィンペレットにおけるガラス繊維とポリオレ
フィン樹脂との含有割合は、ガラス繊維が20〜85重
量%で、ポリオレフィン樹脂が80〜15重量%の範囲
にある。ガラス繊維の含有量が20重量%未満では繊維
量が不足し、定量的に引出すことが困難となることがあ
り、樹脂量が多くなるためペレット形状を制御すること
が困難となる。また、85重量%を超えると樹脂の含浸
が困難となる場合があり、ストランドの切断時にペレッ
ト割れが起こりやすくなり、ガラス繊維の脱落ととも
に、ペレットの形状を制御することが困難になる。樹脂
の含浸性及び引出し性の面から、特にガラス繊維が25
〜75重量%であって、熱可塑性樹脂成分が75〜25
重量%の範囲にあるのが好ましい。
【0033】本発明のガラス長繊維強化ポリオレフィン
ペレットには、ポリオレフィン樹脂に前記した、不飽和
カルボン酸またはその誘導体によって変性された酸変性
ポリオレフィンを含有するものである。本発明の成形用
材料に用いるガラス長繊維強化ポリオレフィンペレット
は、前記のようにして製造することができるが、ガラス
繊維とポリオレフィン樹脂の界面接着力が界面剪断強度
で8MPa以上、さらには10MPa以上であることが
好ましい。界面剪断強度が8MPa以下の場合には、ガ
ラス繊維の抜けが多くなり、ドライブレンド時や空気輸
送時において毛玉の発生により作業環境の悪化をまね
き、また、成形品の製造において、連続安定生産が困難
になるとともに、外観や、強度、特に高温時での強度が
不足することがある。この界面剪断強度を達成するため
には、ガラス繊維の表面処理剤の選択や前記の不飽和カ
ルボン酸またはその誘導体で変性された酸変性ポリオレ
フィンを適宜添加することによって達成される。なお、
界面剪断強度の測定方法については、後述する。
【0034】本発明は、ついで、前記の成形用材料を用
いて、溶融成形するガラス繊維強化ポリオレフィン樹脂
成形品の成形方法である。成形方法としては、射出成
形、射出圧縮成形、押出成形、押出プレス成形、ブロー
成形などがある。なお、これらの成形方法においては、
成形材料として、特定のガラス長繊維強化ポリオレフィ
ンペレットを用いているので、最終成形品中のガラス繊
維長を比較的長く、且つ均一に保持することができる。
しかし、より繊維長を長く保持するためには、混練スク
リューの圧縮比を3以下、好ましくは、2.5以下にす
るなど成形設備や成形条件を選択することが好ましい。
【0035】本発明は、また、上記成形方法で成形され
たガラス繊維強化ポリオレフィン樹脂成形品である。す
なわち、酸変性ポリオレフィンを含有するポリオレフィ
ン樹脂と酸変性ポリオレフィンとの反応性を有する添加
剤、および平均繊維長が1〜50mmであるガラス繊維
からなり、該添加剤を含有しない場合の引張強度の70
%以上の引張強度を有するガラス繊維強化ポリオレフィ
ン樹脂成形品である。本発明のガラス繊維強化ポリオレ
フィン樹脂成形品は、本発明の特定の成形用材料を用い
ることによって、安定化、着色など最終製品として実用
化される添加剤処方を行った成形品において、従来、そ
れぞれの添加剤の効果はある程度生かされたものであっ
ても、添加剤によって引張強度が大幅に低下したもの
を、その低下率を30%以下、特には20%以下に抑え
ることを可能にしたものである。
【0036】さらに、本発明のガラス長繊維強化ポリオ
レフィン樹脂成形品は、ガラス繊維とポリオレフィン樹
脂の界面接着力が界面剪断強度で8MPa以上、さらに
は10MPa以上であることが好ましい。界面剪断強度
が8MPa以下の場合には、ガラス繊維の繊維長をある
程度以上に成形品中で保持しても、機械的物性、熱的特
性、クリープ特性、振動疲労特性などにおいて、ガラス
繊維による補強効果を十分達成できない場合がある。こ
の界面剪断強度を達成するためには、成形で得られた成
形品を、後述する測定方法により測定し、その結果をも
とにガラス繊維の表面処理剤の種類や濃度の選択や前記
の不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性された酸変
性ポリオレフィンの添加量を調整することにより、適宜
達成することができる。
【0037】以上、本発明にあっては、各種添加剤の添
加によっても、各種物性の低下を抑制できたのは、前記
したように、主要な添加剤を予め酸変性ポリオレフィン
と反応させてペレット化して用いることにある。したが
つて、添加剤を含有するペレットがガラス長繊維強化ポ
リオレフィンペレットと溶融混練される際には、酸変性
ポリオレフィンと添加剤の反応は最早や起こらず、ガラ
ス長繊維強化ポリオレフィンペレット中の酸変性ポリオ
レフィンとガラス繊維表面のシランカップリング剤とが
溶融混練によって十分接触することとなる。すなわち、
添加剤が酸変性ポリオレフィンを喰ってしまうというこ
とを逆に活用することによって、成形用材料を構成する
ことにより、添加剤の性能を100%発揮させるととも
に、酸変性ポリオレフィンによるガラス繊維とポリオレ
フィンの界面接着性の向上を両立することを可能にした
ものである。これにより、ガラス繊維強化ポリオレフィ
ン成形品の品質を高レベルに、安定化させることによ
り、特に、クリープ、振動疲労など過酷な使用条件、長
期耐候性の必要な材料としての信頼性が大幅に高まっ
た。
【0038】本発明のガラス繊維強化ポリオレフィン樹
脂成形品としては、たとえばインストルメントパネルコ
ア、ファンシュラウド、ファン、フロントエンド、タイ
ミングベルトカバー、エンジンカバー、ラゲージボック
ス、ホイールキャップ、エアクリナケースなどの各種自
動車部品、OAハウジング、電動工具、発電機カバー、
クーリングファン、プーリー、エアコン室外機などの電
気部品、パイプ継ぎ手、コンパネ、バス設備などの住宅
・建設部材、各種椅子類、防振箱など一般分野などを挙
げることができる。
【0039】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例1 ・ポリプロピレン樹脂〔IDEMITSU PP J3
054HP〕:MI=30g/10分(230℃、2.
16Kg荷重)=66重量%、 ・無水マレイン酸変性ポリプロピレン(無水マレイン酸
含量:5重量%)=2重量%、 ・ヒンダードフエノール系酸化防止剤:テトラキス〔メ
チレン−3−(3,5−ジ−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕メタン=4重量%、 ・ヒンダードアミン系光安定剤:(ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート)=8
重量%、 ・ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤:(2−(3,5
−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフエニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール)=4重量%、 ・顔料:(イソインドリアンイエロー)=16重量%を
ドライブレンドした後、二軸押出機(東芝機械株式会社
製:TEM−35B)にて混練し、ポリオレフィン樹脂
組成物ペレット(マスターバッチ)得た。
【0040】成形品の製造 (A)上記マスターバッチ=5重量%、(B)無水マレ
イン酸含有量が5重量%である酸変性ポリプロピレンを
2重量%配合したポリプロピレン樹脂を用いてアミノシ
ラン表面処理ガラス繊維(13μm)束を引き抜き溶融
含浸法で得られたガラス繊維含有量が70重量%、ペレ
ット長さに等しい繊維が平行に配列した長さ12mmの
ガラス長繊維強化ポリオレフィン樹脂ペレット=40重
量%、(C)ポリプロピレン樹脂〔IDEMITSU
PP J3054HP〕=55重量%をドライブレンド
して成形原料として、射出成形により成形品(試験片)
を成形した。試験結果を表1に示す。
【0041】参考例1 実施例1において、(A)のマスターバッチを用いず、
(B)=40重量%、(C)60重量%とした以外は、
実施例1と同様にして、成形品を得た。試験結果を表1
に示す。
【0042】比較例1 実施例1において、無水マレイン酸変性ポリプロピレン
を用いず、ポリプロピレンの配合割合を68重量%とし
た以外は同様にして、添加剤含有マスターバッチペレッ
トを得た。このマスターバッチペレットを用いた以外
は、実施例1と同様にして、成形品を製造した。試験結
果を表1に示す。
【0043】比較例2 実施例1において、(B)成分としての、ガラス長繊維
強化ポリオレフィン樹脂ペレットの製造において、無水
マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂を用いなかった以外
は、実施例1と同様にして成形品を製造した。試験結果
を表1に示す。
【0044】実施例2 ・ポリプロピレン樹脂〔IDEMITSU PP J3
054HP〕:MI=30g/10分(230℃、2.
16Kg荷重)=74重量%、 ・無水マレイン酸変性ポリプロピレン(無水マレイン酸
含量:5重量%)=2重量%、 ・ヒンダードフエノール系酸化防止剤:テトラキス〔メ
チレン−3−(3,5−ジ−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕メタン=4重量%、 ・有機イオウ系酸化防止剤:(ジステアリル,3−3−
チオジプロピオネート)=4重量%、 ・ヒドラジン系金属不活性化剤:(N,N−ビス〔3−
(3,5−ジ−ブチル−4ヒドロキシフエニル)プロピ
オニル〕ヒドラジン=6重量%、 ・顔料:(カーボンブラック)=10重量%をドライブ
レンドした後、二軸押出機(東芝機械株式会社製:TE
M−35B)にて混練し、ポリオレフィン樹脂組成物ペ
レット(マスターバッチ)得た。
【0045】成形品の製造 (A)上記マスターバッチ=5重量%、(B)無水マレ
イン酸含有量が5重量%である酸変性ポリプロピレンを
2重量%配合したポリプロピレン樹脂を用いてアミノシ
ラン表面処理ガラス繊維(13μm)束を引き抜き溶融
含浸法で得られたガラス繊維含有量が70重量%、ペレ
ット長さに等しい繊維が平行に配列した長さ12mmの
ガラス長繊維強化ポリオレフィン樹脂ペレット=40重
量%、(C)ポリプロピレン樹脂〔IDEMITSU
PP J3054HP〕=55重量%をドライブレンド
して成形原料として、射出成形により成形品(試験片)
を成形した。試験結果を表1に示す。
【0046】比較例3 実施例2において、無水マレイン酸変性ポリプロピレン
を用いず、ポリプロピレンの配合割合を76重量%とし
た以外は同様にして、添加剤含有マスターバッチペレッ
トを得た。このマスターバッチペレットを用いた以外
は、実施例2と同様にして、成形品を製造した。試験結
果を表1に示す。
【0047】実施例3 ・ポリプロピレン樹脂〔IDEMITSU PP J3
054HP〕:MI=30g/10分(230℃、2.
16Kg荷重)=77重量%、 ・無水マレイン酸変性ポリプロピレン(無水マレイン酸
含量:5重量%)=2重量%、 ・ヒンダードフエノール系酸化防止剤:テトラキス〔メ
チレン−3−(3,5−ジ−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕メタン=0.2重量%、 ・ヒンダードアミン系光安定剤:(ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート)=
0.5重量%、 ・ベンゾエート系紫外線吸収剤:(2−4−ジ−t−ブ
チルフエニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンゾエート)=0.5重量%、 ・顔料:(キナクリドンレッド)=20重量%をドライ
ブレンドした後、二軸押出機(東芝機械株式会社製:T
EM−35B)にて混練し、ポリオレフィン樹脂組成物
ペレット得た。 成形品の製造 (A)上記ポリオレフィン樹脂組成物ペレット=60重
量%、(B)無水マレイン酸含有量が5重量%である酸
変性ポリプロピレンを2重量%配合したポリプロピレン
樹脂を用いてアミノシラン表面処理ガラス繊維(13μ
m)束を引き抜き溶融含浸法で得られたガラス繊維含有
量が70重量%、ペレット長さに等しい繊維が平行に配
列した長さ12mmのガラス長繊維強化ポリオレフィン
樹脂ペレット=40重量%をドライブレンドして成形原
料として、射出成形により成形品(試験片)を成形し
た。試験結果を表1に示す。
【0048】比較例4 実施例3において、無水マレイン酸変性ポリプロピレン
を用いず、ポリプロピレンの配合割合を79重量%とし
た以外は同様にして、ポリオレフィン樹脂組成物ペレッ
トを得た。このペレットを用いた以外は、実施例3と同
様にして、成形品を製造した。試験結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】参考例2 実施例1で用いた、MI=30g/10分のポリプロピ
レン=68重量%と無水マレイン酸変性ポリプロピレン
樹脂=2重量%をドライブレンドし、ホッパーより供給
し二軸混練機で溶融混練するに際し、長さ3mmのアミ
ノシラン処理ガラス繊維(13μm)を30重量%にな
るようにサイトフィードして溶融混練し短繊維強化ポリ
オレフィン樹脂ペレットを得た。このペレット=95重
量%とポリプロピレン=5重量%をドライブレンドし、
実施例1と同様にして成形品を製造した。試験結果、引
張強度は84MPaであった。
【0051】参考例3 比較例1の添加剤マスターバッチ=5重量%と参考例2
の短繊維強化ポリオレフィン樹脂ペレット=95重量%
をドライブレンドし実施例1と同様にして成形品を製造
した。試験結果、引張強度は79MPaであり、添加剤
を添加することによる強度保持率は94%と高かった。
このことより、ガラス短繊維強化ポリオレフィン樹脂ペ
レットの場合は、添加剤が添加されても引張強度の大幅
な低下はなく、添加剤の添加が問題になるのは、実施例
1および比較例1から明らかなように、ガラス長繊維強
化ポリオレフィン樹脂ペレットの成形に特有なことが明
らかである。
【0052】評価方法 1.引張強度:JIS K−7113に準拠。 引張強度保持率とは、各種安定剤、着色剤を添加しない
場合の引張強度に対する、添加剤を添加した成形品の引
張強度の保持率を示す。 2.曲げ強度:JIS K−7203I準拠。 3.成形品中の平均ガラス繊維長:成形品を灰化後、万
能投影機を用いてガラス繊維を倍率10倍で写真撮影
し、デシタイザーにおいて測定した。 4.界面剪断強度 (1)参考例1において、ガラス繊維の含有量が0.5
重量%になるように、(B)と(C)をブレンドし、射
出成形にて引張試験片〔図1〕を作成した。ミクロトー
ムで試験片の表面を削り、繊維の配向を調べた。おおむ
ね、MD(流れ方向)に繊維は配向していた。試験片に
図1のようにマーキングをほどこした後引張試験を行っ
た。伸び率が10%以上になるまで引張った後、試験片
を取り外し、マーキングで10%以上伸びた部分を切り
出し、灰化後、ガラス繊維長分布を測定した。また、引
張試験を行う前の試験片の、ガラス繊維長分布を同様に
測定した。引張試験後のガラス繊維長分布より、引張試
験前のガラス繊維長分布を差し引き、破断繊維のガラス
繊維長分布を求めた。図2参照。
【0053】図2より、左の+の部分を取り出し、平均
ガラス繊維長を求め、これを破断したガラス繊維の平均
繊維長(Lave)とした。界面剪断強度は、次式より
求めた。 界面剪断強度(τw)=(r・σ)/(2Lc) 破断繊維の平均繊維長(Lave)=(3/4)・臨界
繊維長(Lc) r:ガラス繊維半径 σ:ガラス繊維の破断強度 得られた結果を表1に示した。
【0054】(2)実施例3において、ガラス繊維の量
が0.5%になるように、(A)と(B)をブレンドし
て用いた以外は、同様にして界面剪断強度を求めた。結
果を表1に示した。 (3)比較例4において、ガラス繊維の量が0.5%に
なるように、(A)と(B)をブレンドして用いた以外
は、同様にして界面剪断強度を求めた。結果を表1に示
した。
【0055】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン樹脂組成物は、
ガラス長繊維強化ポリオレフィン樹脂ペレットを用いた
成形品の製造において、各種安定剤、着色剤の使用にお
いても物性向上を図ることができる。したがって、従来
の、添加剤処方では、添加剤を添加することにより、む
しろ物性が大幅に低下するものであったが、本発明の方
法によって、添加剤の効果とガラス長繊維の複合効果を
十分生かした成形品の成形が可能となる。その結果、得
られた成形品は外観にすぐれ、ガラス繊維の長さが比較
的長い状態で均一に分散し、強度、特に高温時での強度
や耐クリープ性、振動疲労特性などを高く維持できる。
したがつて、自動車分野、電気分野、住宅・建設分野を
はじめ多様な分野への展開が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明成形品のガラス繊維とポリオレフィン樹
脂との界面剪断強度測定に用いた試験片を示す。
【図2】本発明成形品中の破断繊維のガラス繊維長分布
を示す。
【符号の説明】
1:引張試験用試験片 2:マーキング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:12 309:08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和カルボン酸またはその誘導体で変
    成された酸変性ポリオレフィンを含有するポリオレフィ
    ン樹脂および該酸変性ポリオレフィンと反応性を有する
    添加剤からなるポリオレフィン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 添加剤が酸化防止剤、光安定剤、光吸収
    剤、金属不活性化剤及び着色剤から選ばれた一種以上で
    あり、その含有量が10〜60重量%からなるマスター
    バッチである請求項1記載のポリオレフィン樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 (A)不飽和カルボン酸またはその誘導
    体で変成された酸変性ポリオレフィンを含有するポリオ
    レフィン樹脂および該酸変性ポリオレフィンと反応性を
    有する添加剤からなるポリオレフィン樹脂ペレットおよ
    び(B)全長が2〜100mmであり、全長と等しい長
    さのガラス繊維が平行に配列されており、繊維含有量が
    20〜85重量%であり、不飽和カルボン酸またはその
    誘導体で変成された酸変性ポリオレフィンを含有するポ
    リオレフィン樹脂からなるガラス長繊維強化ポリオレフ
    ィンペレットとからなる成形用材料。
  4. 【請求項4】 (A)不飽和カルボン酸またはその誘導
    体で変成された酸変性ポリオレフィンを含有するポリオ
    レフィン樹脂および該酸変性ポリオレフィンと反応性を
    有する添加剤からなるポリオレフィン樹脂ペレットが2
    〜20重量%、(B)全長が2〜100mmであり、全
    長と等しい長さのガラス繊維が平行に配列されており、
    繊維含有量が20〜85重量%であり、不飽和カルボン
    酸またはその誘導体で変成された酸変性ポリオレフィン
    を含有するポリオレフィン樹脂からなるガラス長繊維強
    化ポリオレフィンペレットが98〜80重量%および
    (C)前記(A)+(B)100重量部当たり0〜40
    0重量部の他のポリオレフィン樹脂ペレットからなる成
    形用材料。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の成形用材料を溶
    融成形することからなるガラス繊維強化ポリオレフィン
    樹脂成形品の成形方法。
  6. 【請求項6】 不飽和カルボン酸またはその誘導体で変
    性された酸変性ポリオレフィンを含有するポリオレフィ
    ン樹脂、該酸変性ポリオレフィンとの反応性を有する添
    加剤および平均繊維長が1〜50mmであるガラス繊維
    からなり、該添加剤を含有しない場合の引張強度の70
    %以上の引張強度を有するガラス繊維強化ポリオレフィ
    ン樹脂成形品。
  7. 【請求項7】 ガラス繊維とポリオレフィン樹脂の界面
    剪断強度が8MPa以上である請求項6記載のガラス繊
    維強化ポリオレフィン樹脂成形品。
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