JPH11255073A - リトラクタ用プリテンショナ - Google Patents

リトラクタ用プリテンショナ

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JPH11255073A
JPH11255073A JP10056999A JP5699998A JPH11255073A JP H11255073 A JPH11255073 A JP H11255073A JP 10056999 A JP10056999 A JP 10056999A JP 5699998 A JP5699998 A JP 5699998A JP H11255073 A JPH11255073 A JP H11255073A
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JP
Japan
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sleeve
pretensioner
housing
retractor
pressure gas
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Withdrawn
Application number
JP10056999A
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English (en)
Inventor
Yukinori Midorikawa
幸則 緑川
Katsuyasu Ono
勝康 小野
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11255073A publication Critical patent/JPH11255073A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/46Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up
    • B60R22/4628Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up characterised by fluid actuators, e.g. pyrotechnic gas generators
    • B60R2022/4642Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up characterised by fluid actuators, e.g. pyrotechnic gas generators the gas directly propelling a flexible driving means, e.g. a plurality of successive masses, in a tubular chamber

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  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型軽量化を達成することが可能なリトラク
タ用プリテンショナを提供する。 【解決手段】 ハウジング14と、ベルトを巻き取るた
めのシャフト11と、ハウジング14内の第1の収容部
15に収容され、シャフト11と一体に回転するスリー
ブ12と、第1の収容部15に形成された通路17に圧
力を加え、スリーブ12に回転力を伝える駆動部13
と、を備え、駆動部13は、高圧ガスを発生させる高圧
ガス発生部18と、高圧ガス発生部18から発生したガ
スにより、スリーブ12の外周に沿って膨張し、スリー
ブ12を回転させる袋体19と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、リトラクタ用プリ
テンショナに係り、特に自動車等の乗り物の座席に装備
されるシートベルト装置に適用されるリトラクタ用のプ
リテンショナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の乗り物の座席には、乗
員の安全を図るために、シートベルトが取り付けられて
いる。このシートベルト装置には、例えば、事故等によ
り発生した加速によって、乗員が前方に倒れ込む前に、
前記ベルトのたるみを巻き取って乗員を座席に固定し、
乗員の安全を確保するリトラクタ(回転式ベルト引き締
め装置)が設けられている。
【0003】このリトラクタ用のプリテンショナとして
は、例えば、特開昭56−23972号公報に開示され
ているものがある。この公報に記載されたリトラクタ用
プリテンショナは、ハウジングと、ベルトを巻き取るた
めの巻取シャフトと、前記ハウジング内に収容され、こ
の巻取シャフトと一体に回転するスリーブ(駆動歯車)
と、該スリーブと摩擦係合する複数の慣性体(例えば転
動体)と、この慣性体にガス圧を供給するガス発生装置
と、を備え、前記ガス圧によって、前記スリーブの外周
に沿って慣性体を移動させ、この移動によってこのスリ
ーブを回転させる構成を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
56−23972号公報に開示された種のリトラクタ用
プリテンショナは、複数の慣性体を使用するため、その
重量によって軽量化することが困難である。また、プリ
テンショナ内にこれらの慣性体を収容しておく空間を確
保する必要があるため、プリテンショナを小型化するこ
とが困難であるという問題もある。
【0005】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、小型軽量化を達成す
ることが可能なリトラクタ用プリテンショナを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、ハウジングと、ベルトを巻き取るための
巻取シャフトと、前記ハウジング内に形成した収容部に
収容され、前記巻取シャフトと一体に回転するスリーブ
と、前記収容部に形成された通路に圧力を加え、前記ス
リーブに回転力を伝える駆動部と、を備えたリトラクタ
用プリテンショナであって、前記駆動部は、高圧ガスを
発生させるガス発生部と、当該ガス発生部から発生した
ガスにより、前記スリーブの外周に沿って膨張し、該ス
リーブを回転させる袋体と、を備えたリトラクタ用プリ
テンショナを提供するものである。
【0007】この構成を備えたリトラクタ用プリテンシ
ョナは、複数の慣性体(転動体)を使用せずに、スリー
ブを適切に回転させることができる。したがって、慣性
体分の重さを削減することができる。また、従来のよう
に、プリテンショナ内に、複数の慣性体を収容するため
の空間を確保する必要がない。このため、小型軽量化が
可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態に係る
リトラクタ用プリテンショナについて図面を参照して説
明する。なお、本実施の形態に係るリトラクタは、車両
に装着されたシートベルト装置に適用される。
【0009】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係るプリテンショナを備えたリトラクタの側面
図、図2は、図1に示すII−II線に沿った断面図であっ
て、通常状態(プリテンショナが作動していない状態)
を示す図、図3は、図1に示すII−II線に沿った断面図
であって、事故等の緊急時にプリテンショナが作動した
状態を示す図、図4は、図3の一部拡大図である。
【0010】図1〜図4に示すように、実施の形態1に
係るリトラクタは、例えば、車体の所望位置にリトラク
タを取り付けるためのベース2と、ベース2に回転可能
に取り付けられ、ベルト(図示せず)を巻き取る巻取リ
ール3と、巻取リール3の一端に取り付けられ、車両の
緊急時に作動して巻取リール3を、ベルトを巻き取る方
向に回転させるプリテンショナ4と、巻取リール3のプ
リテンショナ4側の一端部に設けられ、乗員を軽く締め
付けるようにベルトを巻取り方向に連続して軽く引っ張
るようにする巻取ばね装置5と、巻取リール3の他端に
取り付けられ、ベルトが急速に引かれた場合または事故
により加速が発生した場合に当該ベルトの引き出しを阻
止する緊急ロック機構6と、を備えて構成されている。
【0011】巻取リール3は、その中心軸であるシャフ
ト11を回転中心としてベース2に回転可能に取り付け
られ、シャフト11の回転によってベルトの巻き取り、
巻き出しを行う。なお、このシャフト11は、巻取リー
ル3からプリテンショナ4に向けて延在しており、後に
詳述するプリテンショナ4のスリーブ12を回転させる
ためのシャフト、及び巻取ばね装置5の巻取ばねを巻き
上げるためのシャフトをも兼ねている。
【0012】巻取ばね装置5は、特に図示しないが、巻
取ばねを備え、乗員によって引き出されたベルトが、使
用していない時に巻取リール3上に全て巻き取られる様
な巻取りトルクを巻取リール3に加える。
【0013】プリテンショナ4は、そのケーシングとし
てのハウジング14と、ハウジング14内の略中央部を
回転可能に貫通するシャフト11と、ハウジング14内
に形成された第1の収容部15に収容され、かつシャフ
ト11の外周に設けられてシャフト11と一体に回転す
るスリーブ12と、ハウジング14内に形成された第2
の収容部25に収容され、かつスリーブ12に回転力を
与える駆動部13と、を備えて構成されている。
【0014】スリーブ12は、後に詳述する球26とほ
ぼ同様の厚さを備えており、その外周に、球26と噛み
合う噛込部21が連続形成されている。この噛込部21
は、球26の直径とほぼ同様の径を有した略半球状の凹
形状を有している。また、この噛込部21は、特に図4
に示すように、後に詳述する袋体19を破くことが無い
ように、噛込部21同士の境界部分22が丸みを帯びた
ラウンド形状となっている。
【0015】収容部15は、収容したスリーブ12の外
周と、ハウジング14の側壁16との間に後に詳述する
球26が通過可能な通路17を形成可能な大きさを備え
ている。すなわち、この通路17は、球26がスリーブ
12の噛込部21と噛み合って移動し、スリーブを回転
させるのを妨げない幅と深さを備えている。
【0016】駆動部13は、高圧ガス発生部18と、高
圧ガス発生部18から発生された高圧ガスによって、ス
リーブ12の外周に沿って膨張可能な袋体19と、膨張
した袋体19に押されて移動する球26と、を備えて構
成されている。
【0017】高圧ガス発生部18は、通常のものを使用
可能であるため、特に詳細に図示しないが、車両の衝突
時に発生する急激な加速度を検出するショックセンサか
らの信号を伝える点火信号伝達用ハーネスが接続された
電極と、高圧ガス発生剤を収容した収容部と、前記電極
に点火信号が伝えられた際に高圧ガス発生剤を発火させ
て高圧ガスを瞬時に発生させる点火装置と、発生した高
圧ガスを袋体19に供給するガス通路と、を備えて構成
されている。
【0018】袋体19は、高圧ガス発生部18のガス通
路に、密封状態となるように連接されている。この袋体
19は、略円筒形を備えた袋状を有し、通常の状態で
は、図2に示すように、袋体19内に高圧ガスが供給さ
れた際に、直ちに膨張可能な状態で折り畳まれている。
一方、この袋体19に高圧ガスが供給されると、袋体1
9は、図3に示すように、スリーブ12の外周に沿って
膨張し、スリーブ12を押して回転させる。
【0019】球26は、通常の状態(図2参照)では、
袋体19の先端と、スリーブ12との間、すなわち、通
路17の入り口に配設されている。この通路の入り口部
分には、球26が不必要な時にスリーブ12に向けて移
動することを防止するため、この部分の幅を狭くした幅
狭部27が形成されている。また、この球26は、スリ
ーブ12に形成された噛込部21の直径とほぼ同様の直
径を有しており、袋体19に押されて幅狭部27を越え
た際には、通路17を移動可能となっている。この幅狭
部27を越えた球26は、袋体19が膨張してスリーブ
12を最初に押圧する際に、袋体19がスリーブ12の
噛込部21のエッジに当たって破けることを防止するた
め及びスリーブ12の回転を補助するために設けられて
いる。
【0020】また、高圧ガス発生部18のガス通路付近
には、必要に応じてガス抜きを行うためのガス抜き穴2
8が形成されている。このガス抜き穴28は、膨張した
袋体19により、球26を押してスリーブ12を回転さ
せる力が弱まり、スリーブ12が逆回転を始めようとし
た際に、ここから適量のガスを抜いて、スリーブ12の
逆回転を防止するために設けられている。
【0021】次に、実施の形態1に係るリトラクタ用プ
リテンショナの具体的動作について説明する。
【0022】車両走行時等に車体が衝突し、急激な加速
の変化が生じると、車体に配備されているショックセン
サ(図示せず)から、駆動部13の電極に点火信号が伝
えられる。これによって、駆動部13の点火装置が高圧
ガス発火剤を発火させて高圧ガスを瞬時に発生させる。
発生したガスは、高圧ガス発生部18のガス通路を経て
袋体19に供給され、袋体19は直ちに膨張し始める。
【0023】膨張し始めた袋体19は、先ず、通常の位
置にある球26を押圧し、これによって球26は、幅狭
部27を越えてスリーブ12の噛込部21と噛み合う。
さらに膨張した袋体19は、球19を更に押圧すると共
に、袋体19自身もスリーブ12の噛込部21を押し
て、巻取リール3がベルトを巻き取る方向にスリーブ1
2を回転させる。この時、先ず、球26が噛込部21と
噛み合った状態となるため、袋体19が噛込部21同士
の間にある境界部分22と最初に当接する際のショック
を和らげることができる。したがって、袋体19が破け
ることを防止することができ、スリーブ12を確実に回
転させることができる。
【0024】このスリーブ12の回転によって、シャフ
ト11がスリーブ12と一体に回転し、ベルトは巻取リ
ール3に素早く巻き取られる。また、膨張した袋体19
により球26を押してスリーブ12を回転させる力が弱
まり、スリーブ12が逆回転を始めようとした際には、
ガス抜け穴28から適量のガスを抜いて、スリーブ12
の逆回転を防止する。
【0025】このようにして、緊急時等におけるベルト
のたるみを確実に巻き取ることができる。
【0026】なお、実施の形態1に係るプリテンショナ
は、慣性体(転動体)である球を1つしか使用しないた
め、従来のように慣性体を収容するための空間を確保す
る必要がない。このため、プリテンショナを小型化する
ことが可能である。また、複数の慣性体を使用しないた
め、プリテンショナ全体の重量を軽くすることも可能と
なる。
【0027】実施の形態1では、袋体19が膨張してス
リーブ12を最初に押圧する際に、袋体19がスリーブ
12の噛込部21に当たって破けることを防止するため
球26を設けた場合について説明したが、これに限ら
ず、この目的を達成することが可能であれば、円筒形の
コロ等、任意の形状のものを使用することができる。ま
た、この場合には、スリーブ12の幅狭部21もこれに
相補する形状にすることが望ましい。
【0028】なお、ハウジング14、スリーブ12及び
球26は、金属や樹脂等から構成することができる。
【0029】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2に係るリトラクタ用プリテンショナについて図面を
参照して説明する。
【0030】なお、実施の形態2に係るプリテンショナ
は、実施の形態1と同様のリトラクタに適用されるもの
であるため、実施の形態1で説明した部材と同様の部材
には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0031】図5は、実施の形態2に係るプリテンショ
ナの断面図であって、事故等の緊急時にプリテンショナ
が作動した状態を示す図である。
【0032】図5に示すように、実施の形態2に係るプ
リテンショナは、ハウジング14と、ハウジング14内
の略中央部を回転可能に貫通するシャフト11と、ハウ
ジング14の第1の収容部15に収容され、かつシャフ
ト11の外周に設けられたスリーブ112と、シャフト
11にスリーブ112の回転を伝達するクラッチ機構1
14と、ハウジング14の第2の収容部25に収容さ
れ、かつスリーブ112に回転力を与える駆動部113
と、を備えて構成されている。
【0033】スリーブ112はその外周に、ハウジング
14の側壁16に向けて延びたアーム118が形成され
ている。このアーム118は、後に詳述する袋体119
によって押され、スリーブ112を回転させるためのも
のである。なお、ハウジング14の通路17の入り口付
近には、後に詳述する袋体119の膨張方向(進行方
向)をガイドするガイド壁121が形成されている。
【0034】クラッチ機構114は、ホルダ105と、
ホルダ105に設けられると共に、4個のローラピン1
06が設けられたリテーナ102と、内周面がカム面1
07を形成すると共に、シャフト11に固定されたクラ
ッチ板103と、スリーブ112より小径の円盤状をな
し、クラッチ板103のカム面107に向き合う位置に
置かれ、シャフト11に固定された小スリーブ115
と、を備えて構成されている。
【0035】各ローラーピン106は、クラッチ板10
3のカム面107と小スリーブ115の外周面との間に
入り込み、かつカム面107の4つの凹部にそれぞれ係
止・保持されるようになっている。
【0036】駆動部113は、高圧ガス発生部18と、
高圧ガス発生部18のガス通路に密封状態となるように
連接された袋体119と、を備えて構成されている。
【0037】袋体119は、実施の形態1に係る袋体1
9より径が小さく、長さが長い略円筒形を備えた袋状を
有している。この袋体119は、実施の形態1と同様
に、通常の状態では、袋体119内に高圧ガスが供給さ
れた際に、直ちに膨張可能な状態で折り畳まれている。
一方、この袋体119に高圧ガスが供給されると、袋体
119は、図5に示すように、スリーブ112のアーム
118を押圧するように膨張し、スリーブ112を回転
させる。
【0038】また、ハウジング14には、実施の形態1
と同様のガス抜き穴28が形成されている。このガス抜
き穴28も、膨張した袋体119によりアーム118を
押してスリーブ112を回転させる力が弱まり、スリー
ブ112が逆回転を始めようとした際に、ここから適量
のガスを抜いて、スリーブ112の逆回転を防止するた
めに設けられている。
【0039】次に、実施の形態2に係るリトラクタ用プ
リテンショナの具体的動作について説明する。
【0040】車両走行時等に車体が衝突し、急激な加速
の変化が生じると、実施の形態1と同様に、高圧ガス発
生部18のガス通路を経て袋体119にガスが供給さ
れ、袋体119は直ちに膨張し始める。
【0041】膨張し始めた袋体119は、スリーブ11
2のアーム118を押し、スリーブ112を、巻取リー
ル3がベルトを巻き取る方向に回転させる。この時、袋
体119は、ガイド壁121によって、通路17に沿っ
て膨張していくため、スリーブ112を確実に回転させ
ることができる。
【0042】このスリーブ112の回転によって、クラ
ッチ機構114が作動して、シャフト11が回転し、ベ
ルトは巻取リール3に素早く巻き取られる。また、膨張
した袋体119により、アーム118を押してスリーブ
112を回転させる力が弱まり、スリーブ112が逆回
転を始めようとした際には、ガス抜け穴28から適量の
ガスを抜いて、スリーブ112の逆回転を防止する。
【0043】このように、緊急時等におけるベルトのた
るみを確実に巻き取ることが可能となる。
【0044】なお、実施の形態2に係るプリテンショナ
は、慣性体(転動体)を使用せずにスリーブ112を回
転させるため、従来のように慣性体を収容するための空
間を確保する必要がない。このため、プリテンショナを
小型化することが可能であると共に、プリテンショナ全
体の重量を軽くすることも可能となる。
【0045】また、本発明に係るプリテンショナは、ハ
ウジングと、ベルトを巻き取るための巻取シャフトと、
前記ハウジング内に形成した収容部に収容され、前記巻
取シャフトと一体に回転するスリーブと、前記収容部に
形成された通路に圧力を加え、前記スリーブに回転力を
伝える駆動部と、を備えたリトラクタであれば、実施の
形態1及び2で説明した構造以外のリトラクタにも応用
可能であることは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るリト
ラクタ用プリテンショナは、ガス発生部から発生したガ
スにより、スリーブの外周に沿って膨張する袋体を備
え、この袋体の膨張によってスリーブを回転させる構造
を備えている。このため、従来のプリテンショナのよう
に、スリーブを回転させるために複数の慣性体(転動
体)を使用する必要がない。したがって、慣性体の重さ
がかかることがないため、プリテンショナ自身の重量を
軽くすることができる。さらに、複数の慣性体を収容す
るための空間を確保する必要がない結果、プリテンショ
ナ自身を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るプリテンショナを
備えたリトラクタの側面図である。
【図2】図1に示すII−II線に沿った断面図であって、
通常状態(プリテンショナが作動していない状態)を示
す図である。
【図3】図1に示すII−II線に沿った断面図であって、
事故等の緊急時にプリテンショナが作動した状態を示す
図である。
【図4】図3の一部拡大図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係るプリテンショナの
断面図であって、事故等の緊急時にプリテンショナが作
動した状態を示す図である。
【符号の説明】
2 ベース 3 巻取リール 4 プリテンショナ 5 巻取ばね装置 6 緊急ロック機構 11 シャフト 12、112 スリーブ 13 駆動部 14 ハウジング 18 高圧ガス発生部 19、119 袋体 21 噛込部 26 球 118 アーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、ベルトを巻き取るための
    巻取シャフトと、前記ハウジング内に形成した収容部に
    収容され、前記巻取シャフトと一体に回転するスリーブ
    と、前記収容部に形成された通路に圧力を加え、前記ス
    リーブに回転力を伝える駆動部と、を備えたリトラクタ
    用プリテンショナであって、 前記駆動部は、高圧ガスを発生させるガス発生部と、当
    該ガス発生部から発生したガスにより、前記スリーブの
    外周に沿って膨張し、該スリーブを回転させる袋体と、
    を備えたリトラクタ用プリテンショナ。
JP10056999A 1998-03-09 1998-03-09 リトラクタ用プリテンショナ Withdrawn JPH11255073A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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