JP4680421B2 - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4680421B2
JP4680421B2 JP2001159170A JP2001159170A JP4680421B2 JP 4680421 B2 JP4680421 B2 JP 4680421B2 JP 2001159170 A JP2001159170 A JP 2001159170A JP 2001159170 A JP2001159170 A JP 2001159170A JP 4680421 B2 JP4680421 B2 JP 4680421B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure holding
holding container
seat belt
pressure
pushed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001159170A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002347574A (ja
Inventor
修司 川崎
賢一 森實
Original Assignee
オートリブ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オートリブ株式会社 filed Critical オートリブ株式会社
Priority to JP2001159170A priority Critical patent/JP4680421B2/ja
Publication of JP2002347574A publication Critical patent/JP2002347574A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4680421B2 publication Critical patent/JP4680421B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、車両等の乗員をウエビングによって座席に拘束し、衝突の際等の安全を図るシートベルト装置に関し、特に、緊急の際にウエビングを強制的に巻取る機能を備えるリトラクタの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両等には、乗員の安全を図るためにシートベルト装置が使用される。このシートベルト装置には、例えば、引出されたウエビング(ベルト)を巻戻すと共に緊急の際にウエビングの引出しを阻止(巻取りは可能)するロック機構を備えたリトラクタが設けられている。また、このリトラクタに、更に、プリテンショナと捻れ軸(トーションバー)とを組合わせたものもある。プリテンショナは、衝突の際にウエビングを強制的にリールに巻取ってウエビングの弛みを除去する。捻れ軸はリールの回転軸に用いられており、衝突後に生ずる乗員の前方移動によってウエビングに所定値を超える力が作用すると、一端側がロック機構によってロックされ、他端側がリールに結合された回転軸が塑性(捻れ)変形してリールを回転させてウエビング引出しを可能とし、乗員に加わる力を抑制するようにしている。
【0003】
前記プリテンショナは、一般的に、パイプ等の圧力保持容器内に移動可能に配置されるピストンと、前記圧力保持容器に取付けられ、前記ピストンを一方向に押出す高圧力を発生するガス発生装置を備えており、このプリテンショナが作動した際には、前記ガス発生装置から生じるガス圧によってピストンを一方向に移動させてウエビングを巻き込み、プリテンショナの作動が終了した後には、フォースリミッタが作動して当該プリテンショナを逆作動し、前記ピストンが逆方向に押し戻されて、圧力保持容器内のガスをさらに圧縮し、フォースリミッタの作動する荷重が、フォースリミッタ単体で設定している荷重よりも高くなってしまう。
【0004】
そこで、このプリテンショナが逆作動により圧縮されたガスを圧力保持容器内から開放する工夫が提案されており、例えば、特開平9−188223号公報には、そのような例が記載されている。この公報に記載されたベルト緊急引締め装置用リニア駆動装置は、圧力保持容器(円筒チューブ)に、外部と連通する開口を形成し、この開口に吹抜けパッチを取り付けた構成を備えている。このリニア駆動装置では、前記圧力保持容器内の圧力が高くなった際に、当該圧力によって吹抜けパッチを破るあるいは吹抜けパッチごと外すことで、圧力保持容器内で圧縮されたガスを外部に開放している。あるいは、さらに吹抜けパッチに細管を設け、この細管によって、圧力の調整を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、特開平9−188223号公報に記載されているような構造では、圧力保持容器内の圧力を外部に、必ずしも十分に開放することができない場合がある虞れがある。
【0006】
本発明は、このような従来のリトラクタを改良することを課題とするものであり、圧力保持容器内が、ガス圧によって圧力が大きく上昇する前に、当該圧力保持容器内の圧力を低下させることができるリトラクタを備えたシートベルト装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明は、圧力保持容器内に移動可能に配置される移動体と、前記圧力保持容器に取付けられ、前記移動体を一方向に押出す高圧力を発生するガス発生装置と、を備え、前記圧力保持容器は、前記一方向に押出された移動体がその初期の位置に戻る際に変形して、当該圧力保持容器外部に連通する隙間を形成するシートベルト装置を提供するものである。
【0008】
この構成を備えたシートベルト装置は、一方向に押出された移動体がその初期の位置に戻ることにより圧力保持容器内のガスを圧縮すると、この時に生じる圧力によって、当該圧力保持容器が変形して外部に連通する隙間を形成することができる。したがって、圧力保持容器内のガスが当該隙間から外部に放出される(開放される)ため、圧力保持容器内の圧力を低下させることができる。
【0009】
前記圧力保持容器は、前記移動体の移動方向に対し略垂直な断面形状が四角形を有し、前記一方向に押出された移動体がその初期の位置に戻る際に当該圧力保持容器の平面部が変形し、前記移動体との間に前記隙間を形成するよう構成することができる。
【0010】
また、前記圧力保持容器は、その側壁部の一部が、他の部分の厚みより薄く形成された薄肉部からなり、前記一方向に押出された移動体がその初期の位置に戻る際に当該薄肉部が変形し、前記移動体との間に前記隙間を形成するよう構成することもできる。
【0011】
そしてまた、前記圧力保持容器は、前記一方向に押出された移動体がその初期の位置に戻る際に、当該圧力保持容器の内容積が増加するよう変形させることもできる。この構成により、前記圧力容器内のガスが前記隙間から放出されることによる圧力低下と、当該圧力保持容器の内容積の増加による圧力低下の両方を達成することができる。したがって、圧力保持容器内の圧力をより効率よく低下させることができる。
【0012】
また、前記圧力保持容器は、その側壁部の一部が伸縮可能に構成され、前記一方向に押出された移動体がその初期の位置に戻る際に、その初期の状態より伸び、当該圧力保持容器の内容積を増加させるよう構成することもできる。
【0013】
さらにまた本発明は、圧力保持容器内に移動可能に配置される移動体と、前記圧力保持容器に取付けられ、前記移動体を一方向に押出す高圧力を発生するガス発生装置と、を備え、前記圧力保持容器は、前記一方向に押出された移動体がその初期の位置に戻る際に、当該圧力保持容器の内容積が増加するよう変形するシートベルト装置を提供するものである。
【0014】
この構成を備えたシートベルト装置は、一方向に押出された移動体がその初期の位置に戻ることにより圧力保持容器内のガスを圧縮すると、この時に生じる圧力によって、当該圧力保持容器の内容積が増加するよう変形するため、圧力保持容器内の圧力を低下させることができる。
【0015】
前記圧力保持容器は、その側壁部の一部が伸縮可能に構成され、前記一方向に押出された移動体がその初期の位置に戻る際に、その初期の状態より伸び、当該圧力保持容器の内容積を増加させるよう構成することができる。
【0016】
また、本発明にかかるシートベルト装置は、前記圧力保持容器を固定するケースと、リトラクタシャフトと同軸に配置されて、外周が一方向に回転すると、前記リトラクタシャフトと連結するクラッチ部と、前記クラッチ部の外周に一端側が巻回され、他端側が前記移動体を経由して前記ケースに形成された収納部内にて係止されるワイヤと、をさらに備え、前記移動体がその初期の配置位置から他方向に移動したときに、前記ワイヤの他端側の係止が解除されるよう構成することもできる。
【0017】
この構成により、移動体が初期位置よりも圧力保持容器に潜り込んだときワイヤの一端が外れるので、部材を破断せずとも、ワイヤがリトラクタシャフトの回転を妨げない構造を得ることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、対応する部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、プリテンショナを備えたシートベルト装置用リトラクタをその軸方向側面から見た状態で示す説明図であり、図2に示すI−I線に沿った(プリテンショナ部における)一部断面図にて示している。図2は、図1に示すリトラクタのII−II線に沿った(プリテンショナ部における)断面図である。図3は、クラッチ部の構成を説明する説明図である。図4及び図5は、クラッチの動作を説明する説明図、図6及び図7は、図2に示す角筒状部付近を拡大して示す断面図である。
【0019】
図1及び図2に示すように、シートベルト装置のリトラクタ10は、ウエビング2を巻き取るリトラクタ本体13と、このリトラクタ本体13の右端側部に設けられた緊急ロック機構14と、左端側に設けられたプリテンショナ12及び巻き取りばね装置11を備える。
【0020】
リトラクタ本体13は、ウエビング2を巻き取りまたは引き出し自在な巻き取りリール22を備える。リール22は後述のスリーブ44aを介して巻取軸であるリトラクタシャフト24に連結される。リール22はリトラクタシャフト24の左端側に連結された巻取りバネ装置11によりウエビング2が巻き取られる方向に常時付勢されている。リトラクタシャフト24の右端側に設けられた緊急ロック機構14は、加速度センサが所定値を超える減速度を検出したとき、あるいはウエビング2が所定値以上の加速度で引き出されるときに作動し、リトラクタシャフト24のベルト引出し方向の回転を阻止する。それにより、リール22からウエビング2が引出されることを防止し、乗員の前方移動を阻止する。
【0021】
なお、緊急ロック機構14はロック状態となった場合でもリトラクタシャフト24のウエビング巻取り方向の回転を許容し、衝突の際のプリテンショナ12によるウエビング巻取り(弛み除去)を可能としている。
【0022】
リトラクタシャフト24の巻き取りリール22内に収納された部分は捻れシャフト24aとされている。捻れシャフト(トーションバー)をリトラクタに用いる例は、例えば、特開昭46−7710号公報や特開平9−286302号公報に示されている。緊急ロック機構14の作動後にウエビング2に過大な引出し力が加わると、リール22に回転力が作用する。右端側がロックされ、左端側がスリーブを介して相対回転不能にリールに結合された捻れシャフト24aは、ねじられて塑性変形し、ウエビング2の引出しを可能とする。
【0023】
プリテンショナ12は、後に詳述するが、円筒部72と角筒状部74によって構成される圧力保持容器としてのL型パイプ70と、L型パイプ70に取付けられ、ロッド36を一方向(図1でいう上方)に押出す高圧力を発生するガス発生装置32と、ロッド36と、ロッド36の下端に設けられた押出し部材42と、ワイヤ40、クラッチ機構44などによって構成される。
【0024】
なお、本実施の形態では、ロッド36と押出し部材42とで、本発明でいう移動体を構成している。
【0025】
L型パイプ70は、くびれ部76を介して円筒部72と角筒状部74とが連結されて形成されている。くびれ部76は、上部側が深くくびれ、その下部側は緩やかなテーパ部となっている。角筒状部74の下端側の平面部51は、特に図6に示すように、ロッド36が押し下げられてL型パイプ70内の圧力が所定以上になった際に変形可能となっており、この変形によって押出し部材42と角筒状部74との間に隙間52を形成する。そして、この隙間52からL型パイプ70内のガスを外部に逃がし、L型パイプ70内の圧力を低下させる。
【0026】
ガス発生装置32は、円筒部72の開口部に嵌挿され、該開口部をかしめて取付けられる。ガス発生装置32は、図示しない、電極と、点火装置と、高圧ガス発生剤とを備える。電極には、車両の衝突時に発生する急激な加速度を検出する図示しないショックセンサからの信号を伝える点火信号伝達用ハーネスが接続されている。ショックセンサから点火信号が電極に伝えられると、点火装置が高圧ガス発生剤を発火させて高圧ガスを瞬時に発生させる。なお、ガス発生装置32の取付けは螺合やキャップによる取付けであってもよい。
【0027】
角筒状部74の内部の所定位置には、押出し部材42と移動体としてのロッド36が収納配置される。押出し部材42は、特に図7に拡大して示すように、シール機能(ガス漏れ防止)を有する耐熱性の弾性体であり、発生ガスの圧力によって角筒状部74内を移動し、ロッド36の後端を押上げる。
【0028】
この押出し部材42は、例えば、断面四角形の角筒状部74(シリンダ)に対応して四角形のピストン42b及びシール部材42cによって構成することができる。ピストン42bの中央には穴42aが形成されている。この穴42aは、急激に膨張するガス(例えば、ガス発生装置32から発生するガス)に対しては比較的に通し難いが、ロッド36が下る際にはL型パイプ70内のガス抜き(圧力抜き)穴として機能する。この穴42aは、例えば、内径1mm、長さ3〜6mm程度に形成される。シール部材42cは、ゴム、樹脂等の可塑性のものが使用される。ピストン42bは、鉄、硬質プラスチック等のシール部材42cよりも堅いもの(剛体)が選択される。
【0029】
ロッド36及び押出し部材42の初期位置(配置位置)は、押出し部材42と角筒状部74の内壁との間の摩擦により、あるいは、角筒状部74内壁の複数の小突起(図示せず)などによって保持される。
【0030】
ロッド36は、中空パイプ部材から構成されており、その上部にワイヤ40と滑り可能に接するローラ36aが配設されている。ワイヤ40は、その一端部にかしめ玉46が取付けられ、他端側はクラッチ機構44のプーリ44cに巻回され、このプーリ44cにフック、溶接、ねじ止などによって固定される。かしめ玉46は、ケース26のストッパ部26b、ロアケース部26d、角筒状部74及びロッド36によって画定される空間(かしめ玉収納空間)26aに収納配置される。プリテンショナ作動前の初期状態では、ロッド36によって、かしめ玉収納空間26aとケース26内部空間との連通口(出口)26eが閉じられており、かしめ玉46は、ストッパ部26bに突き当って係止されている。
【0031】
図8は、図2のVIII−VIII線に沿った拡大断面図であり、かしめ玉46は、ストッパ部26bの壁に形成された「U」字状の溝にワイヤ40を通し、かしめ玉46の端部をストッパ部26bの壁に当てて係止している。このような、一部がケース26の内部空間側に開放した「U」字溝を使用することによってかしめ玉46が容易に外れるようにしている。
【0032】
クラッチ機構44は、例えば、図3に示すような構成となっており、同心に配置される、スリーブ44aと、プレート44bと、プーリ44cと、を備えている。プレート44bには、軸方向に折曲げられた複数の突起(爪)44bbが形成される。
【0033】
スリーブ44aは、図1及び図2に示すように、リトラクタシャフト24の左端側に取付けられかつリール22と相対回転不能に連結されている。スリーブ44aのプーリ44cと対向する面には軸(リトラクタシャフト24)を一周する多数の溝山(ローレット目)44aaが軸方向に形成され、プレート44bの突起44bbが接触すると噛合力を発生する。
【0034】
プーリ44cは、その外周面にワイヤ40が取付けられ、内周面にカム面が形成される。このカム面は、プレート44bの突起44bbを介してスリーブ44aの溝山部と対向する。プーリ44cは剪断ピン26caが孔44caに嵌合するによってケース26に保持される。
【0035】
図4及び図5は、クラッチ機構44の動作を説明する説明図である。図4に示す初期状態において、ロッド36が移動してワイヤ40を押上げると、プーリ44cが反時計方向に回転する。それにより、プーリ44cを保持する剪断ピン26caが折られる。このとき、プレート44bは自身の慣性により、プーリ44cの回転に追従できず、プーリ44cとプレート44bとの間に回転位相差が生ずる。このため、プーリ44cのカム面により突起44bbが軸心側に曲げられてスリーブ44aの溝山44aaに突き当る。そして、図5に示すように、プーリ44cの内面とスリーブ44aの溝山との間にプレート44bの突起44bbが介在することとなり、クラッチの結合状態となる。プーリ44cの回転が、突起44bb及びスリーブ44aを介してリトラクタシャフト24に伝達される。それにより、リール22が回転してウエビング2の巻取りが可能となる。
【0036】
クラッチ機構44のプーリ44cの外径はリール22の外径よりも小径となっている。プーリ44cには、ワイヤ40がほぼ2回巻き付けられており、ワイヤとブーリ22によって、いわゆる「つるべ方式」による増速機構が構成される。
【0037】
次に、実施の形態1にかかるリトラクタを備えたシートベルト装置の動作について、図面を参照して説明する。
【0038】
まず、乗員が車両に乗り、着座してウエビング2を装着した初期状態では、プリテンショナ12は、図2及び図4に示す初期状態にある。この初期状態の場合、両図に示すように、プレート44bの突起部44bbとスリーブ44aは離間しているので、クラッチ機構44はプリテンショナ12には何ら関与せず(非結合状態)、リトラクタシャフト24は、ウエビング引出し方向に回動自在である。
【0039】
この初期状態において、車両に衝突時等の急激な速度減が生じたとする。これにより、緊急ロック機構14が作動してリトラクタシャフト24のウエビング引出し方向の回転を阻止する。また、ガス発生装置32は、瞬時に加圧ガスを発生し、この加圧ガスが圧力室(円筒部72内)に放出される。これにより、押出し部材42に下方から急激な押圧力が作用し、図9に示すように、角筒状部74に収納されたロッド36全体が上方に向かって瞬時のうちに押し出される。
【0040】
この押し出しの力は、初期状態においてロッド36の先端を押えているワイヤ40の力に優るので、ロッド36は、ワイヤ40の中間部を押しながら上方に移動する。
【0041】
このときワイヤ40は、その一端がクラッチ機構44のプーリ44cの外周に固定され、他端はプーリ44cに1回以上巻回した上でストッパ部26bに係止されている。このため、ロッド36によって押出されたワイヤ40は、引出された分、すなわちロッドの移動距離の2倍の長さ分だけクラッチ機構44のプーリ44cに巻回されたワイヤ部分を引出す。これにより、プーリ44cがその引出し量に対応した角度だけ回転する。つまり、前述したように、ワイヤ40は、いわゆる「つるべ」方式で2倍の増速作用を発揮し、クラッチ外周となるプーリ44cをその増速状態で図9でいう反時計回りに回転する。なお、この時点では、プーリ44cとプレート44bは、剪断ピン26caで固定されている。
【0042】
これにより、プーリ44cとプレート44bとにズレが生じ、プーリ44c内周の複数のカム面がそれぞれプレート44bの複数の突起44bbを変形して内方に押出し、突起44bbはスリーブ44aに噛込まれ、クラッチ機構44が噛み合う(図5参照)。これにより、ワイヤ40、プーリ44cで代表される増速機構とリトラクタシャフト24とが結合し、プリテンショナ12によって駆動されるクラッチ機構44の回転と一体にリトラクタシャフト24も反時計回りに回転する。リトラクタシャフト24の回転に伴ってリール22はウエビング2の巻取り方向に回転し、ウエビング2の弛みを除去するように作用して、乗員を座席に拘束する。ウエビング2は極めて短時間の内にリール22に巻き取られる。
【0043】
ウエビング2の巻取りが終り(プリテンショナ12の作動終了)、その後、衝突時の乗員の慣性移動によりウエビング2に引出し力が加わる。この引出し力は、ウエビング2、巻取りリール22、スリーブ44aを介してリトラクタシャフト24に伝達される。前述したように、緊急ロック機構14がリトラクタシャフト24の右端側でリトラクタシャフト24のウエビング引出し方向の回転を阻止しているので、引出し力が所定値を超えると、リトラクタシャフト(捻れ軸)24aが塑性変形し、捻れて回転する(エネルギー吸収開始)その分、リール22からウエビング2の引出しが許容される。
【0044】
リトラクタシャフト24がウエビング引出し方向に回転すると、リトラクタシャフト24に結合しているプーリ44cが逆方向に回転して、ワイヤ40をプーリ44cの外周に巻上げ(巻付け)、図10に示すように、ワイヤ40を介してロッド36を初期位置方向に向けて押戻す。この時、ロッド36がL型パイプ70内に戻ることにより、L型パイプ70内のガスが圧縮され、圧力が上昇する。この圧力によって、角筒状部74の下端側の平面部51が、図6に示すように外側に向けて膨らむように変形し、押出し部材42と角筒状部74との間に隙間52を形成する。圧縮されたガスは、この隙間52を介して、ロッド36と角筒状部74との間の間から外部に放出される。これと同時に、押出し部材の穴42aからもガスが抜ける。これによって、L型パイプ70内の圧力を低下させることができると共に、ロッド36が円滑に戻る。
【0045】
ロッド36が、図11及び図12に示されるように、その初期位置よりも更に押戻されると、ロッド36によって閉じられていたかしめ玉収納空間26aの連通口26eが開き、かしめ玉46がケースの内部空間に移動可能となる。クラッチ機構44の回転によってワイヤ40が更に巻取られ、かしめ玉46がかしめ玉収納空間26aから引出される。かしめ玉46がストッパ部26bから外れ、ワイヤ40の係止状態の解除となる。
【0046】
ワイヤ40がストッパ部26bから外れると、クラッチ機構44の回転を制限するものがなくなり、クラッチ機構44に結合したリトラクタシャフト24の更なる捻れ回転が許容される。
【0047】
したがって、シートベルト装置は、過大な加速度が検出されると、ウエビングを短時間で締め上げて乗員を座席に拘束し、その後、乗員の慣性移動によって乗員に所定値を超える荷重が加わると軸の捻れによってウエビングの引出しを許容し、乗員に加わる荷重を抑制することが可能となる。また、この際に、プリテンショナは捻れ軸の作動を妨げない。
【0048】
なお、実施の形態1では、L型パイプ70の上部を、断面四角形の角筒状部74から構成した場合について説明したが、これに限らず、断面形状は円形、楕円形、多角形等、所望により決定してよい。
【0049】
また、実施の形態1では、圧力保持容器としてのL型パイプ70を、円筒部72と角筒状部74によって構成した場合について説明したが、これに限らず、圧力保持容器は、一本のパイプ等によって構成してもよい。
【0050】
そしてまた、実施の形態1では、L型パイプ70の平面部51を変形可能にし、この変形によって、押出し部材42との間に隙間52を形成することで、L型パイプ70内のガスを外部に放出する場合について説明したが、これに限らず、L型パイプ70は、ロッド36がその初期の位置に戻る際に変形して、外部に連通する隙間を形成することが可能であれば、他の構成を備えていてもよい。
【0051】
次に、実施の形態1にかかるシートベルト装置について、ウエビングにかかる張力と、時間との関係について調査した。また、比較として、角筒状部が変形しない以外は、実施の形態1と同様の構成を備えた従来のシートベルト装置についても同様の調査を行った。この結果を図18に示す。
【0052】
図18から、実施の形態1にかかるシートベルト装置は、従来のシートベルト装置に比べ、エネルギー吸収機構作動範囲において、ウエビングにかかる張力が滑らかになっていることが判る。この結果から、実施の形態1にかかるシートベルト装置はエネルギー吸収荷重(フォースリミッタの作動する荷重)の安定化を図ることができることが立証された。
(実施の形態2)
図13〜図15は、実施の形態2にかかるシートベルト装置の角筒状部付近を示す拡大図断面図であり、図13は、プリテンショナ作動時を、図14は、プリテンショナ作動完了時を、図15は、ロッドが初期位置方向に向けて押戻される時を示している。
【0053】
なお、実施の形態2では、実施の形態1で説明した部材に対応する部材には、同一の符号を付し、重複説明を省略する。
【0054】
図13〜図15に示すように、実施の形態2にかかるシートベルト装置の、実施の形態1にかかるシートベルト装置との異なる点は、角筒状部74の側壁部の一部が、他の部分の厚みより薄く形成された薄肉部151から構成され、L型パイプ70の内の圧力が所定値以上高くなった際に、この薄肉部151が外部に膨張するように変形し、押出し部材42と角筒状部74との間に、L型パイプ70の内部と外部を連通させる隙間52を形成するよう構成されている点である。
【0055】
次に、実施の形態2にかかるリトラクタを備えたシートベルト装置の動作について説明する。
【0056】
実施の形態1と同様に、乗員が車両に乗り、着座してウエビングを装着した初期状態では、プリテンショナ12は、図2及び図4に示す初期状態にある。
【0057】
この初期状態において、車両に衝突時等の急激な速度減が生じると、実施の形態1と同様にロッド36全体が上方に向かって瞬時のうちに押し出される(図13参照)。これにより、ウエビング2の弛みが除去されて、乗員を座席に拘束する。
【0058】
ウエビング2の巻取りが終り、衝突時の乗員の慣性移動によりウエビング2に引出し力が加わった後、実施の形態1と同様にリトラクタシャフト24がウエビング引出し方向に回転すると、ワイヤ40を介してロッド36を初期位置方向に向けて押戻す。この時、ロッド36がL型パイプ70内に戻ることにより、L型パイプ70内のガスが圧縮され、圧力が上昇する。この圧力によって、角筒状部74の薄肉部151が、図14に示すように外側に向けて膨らむように変形し始める。
【0059】
さらに、ロッド36が押戻されると、図15に示すように、薄肉部151の変形により押出し部材42と角筒状部74との間に隙間52が形成される。圧縮されたガスは、この隙間52を介して、ロッド36と角筒状部74との間の間から外部に放出される。これと同時に、押出し部材の穴42aからもガスが抜ける。これによって、L型パイプ70内の圧力を低下させることができると共に、ロッド36の戻りの円滑が図られる。
【0060】
その後、実施の形態1と同様に、かしめ玉46がストッパ部26bから外れ、ワイヤ40の係止状態の解除となり、クラッチ機構44の回転を制限するものがなくなり、クラッチ機構44に結合したリトラクタシャフト24の更なる捻れ回転が許容される。
【0061】
次に、実施の形態2にかかるシートベルト装置について、実施の形態1と同様に、ウエビングにかかる張力と、時間との関係について調査したところ、図18に示す結果と同様の結果が得られた。これより、実施の形態2にかかるシートベルト装置も、実施の形態1にかかるシートベルト装置と同様に、エネルギー吸収荷重の安定化を測ることができることが立証された。
(実施の形態3)
図16及び図17は、実施の形態3にかかるシートベルト装置の角筒状部付近を示す拡大図断面図であり、図16は、プリテンショナ作動時を、図17は、ロッドが初期位置方向に向けて押戻される時を示している。
【0062】
なお、実施の形態3では、実施の形態1で説明した部材に対応する部材には、同一の符号を付し、重複説明を省略する。
【0063】
図16及び図17に示すように、実施の形態3にかかるシートベルト装置の、実施の形態1にかかるシートベルト装置との異なる点は、角筒状部74の側壁部の一部が、伸縮可能な蛇腹部251から構成され、L型パイプ70の内の圧力が所定値以上高くなった際に、蛇腹部251が初期の状態より伸び、L型パイプ70内容積を増加させるよう構成されている点である。
【0064】
次に、実施の形態3にかかるリトラクタを備えたシートベルト装置の動作について説明する。
【0065】
実施の形態1と同様に、乗員が車両に乗り、着座してウエビング2を装着した初期状態において、車両に衝突時等の急激な速度減が生じると、ロッド36全体が上方に向かって瞬時のうちに押し出される(図16参照)。これにより、ウエビング2の弛みが除去されて、乗員を座席に拘束する。
【0066】
ウエビング2の巻取りが終り、実施の形態1と同様にリトラクタシャフト24がウエビング引出し方向に回転すると、ワイヤ40を介してロッド36を初期位置方向に向けて押戻す。この時、ロッド36がL型パイプ70内に戻ることにより、L型パイプ70内のガスが圧縮され、圧力が上昇する。この圧力によって、角筒状部74の蛇腹部251が、図170に示すように伸びて変形し、L型パイプ70内の内容積を増加させる。これと同時に、押出し部材の穴42aからもガスが抜ける。これによって、L型パイプ70内の圧力を低下させることができると共に、ロッド36の戻りの円滑が図られる。
【0067】
その後、実施の形態1と同様に、かしめ玉46がストッパ部26bから外れ、ワイヤ40の係止状態の解除となり、クラッチ機構44の回転を制限するものがなくなり、クラッチ機構44に結合したリトラクタシャフト24の更なる捻れ回転が許容される。
【0068】
次に、実施の形態3にかかるシートベルト装置について、実施の形態1と同様に、ウエビングにかかる張力と、時間との関係について調査したところ、図18に示す結果と同様の結果が得られた。これより、実施の形態3にかかるシートベルト装置も、実施の形態1にかかるシートベルト装置と同様に、エネルギー吸収荷重の安定化を測ることができることが立証された。
【0069】
なお、実施の形態3では、蛇腹部251が伸びることにより、L型パイプ70内の内容積を増大させてL型パイプ70内の圧力を低下させる場合について説明したが、これに限らず、押出された押出し部材42が、その初期の位置に戻る際に、L型パイプ70の内容積が増加するよう変形可能であれば、他の構成を備えていてもよいことは勿論である。
【0070】
また、実施の形態3にかかる構成は、実施の形態1及び2で説明した構成と組み合わせることもできる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかるシートベルト装置は、圧力保持容器内の圧力がガス圧によって大きく上昇する前に、該圧力保持容器内の圧力を低下させることができるリトラクタを備えているため、移動体を円滑に元の位置に戻すことができる。また、フォースリミッタ作動時におけるプリテンショナの逆作動力の影響を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるプリテンショナを備えたシートベルト装置用リトラクタをその軸方向側面から見た状態で示す説明図であり、図2に示すI−I線に沿った(プリテンショナ部における)一部断面図である。
【図2】図1に示すリトラクタのII−II線に沿った(プリテンショナ部における)断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1にかかるプリテンショナを備えたシートベルト装置用リトラクタのクラッチ部の構成を説明する説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1にかかるプリテンショナを備えたシートベルト装置用リトラクタのクラッチの動作を説明する説明図である。
【図5】本発明の実施の形態1にかかるプリテンショナを備えたシートベルト装置用リトラクタのクラッチの動作を説明する説明図である。
【図6】図2に示す角筒状部付近を拡大して示す断面図である。
【図7】図2に示す角筒状部付近を拡大して示す断面図である。
【図8】図2のVIII−VIII線に沿った拡大断面図である。
【図9】本発明の実施の形態1にかかるプリテンショナを備えたシートベルト装置用リトラクタの動作を説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態1にかかるプリテンショナを備えたシートベルト装置用リトラクタの動作を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態1にかかるプリテンショナを備えたシートベルト装置用リトラクタの動作を説明する図である。
【図12】本発明の実施の形態1にかかるプリテンショナを備えたシートベルト装置用リトラクタの動作を説明する図である。
【図13】本発明の実施の形態2にかかるシートベルト装置の角筒状部付近を示す拡大図断面図であり、プリテンショナ作動時を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態2にかかるシートベルト装置の角筒状部付近を示す拡大図断面図であり、プリテンショナ作動完了時を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態2にかかるシートベルト装置の角筒状部付近を示す拡大図断面図であり、ロッドが初期位置方向に向けて押戻される時を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態3にかかるシートベルト装置の角筒状部付近を示す拡大図断面図であり、プリテンショナ作動時を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態3にかかるシートベルト装置の角筒状部付近を示す拡大図断面図であり、ロッドが初期位置方向に向けて押戻される時を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態1にかかるシートベルト装置について、ウエビングにかかる張力と、時間との関係を示す図である。
【符号の説明】
2 ウエビング
10 リトラクタ
12 プリテンショナ
13 リトラクタ本体
14 緊急ロック機構
32 ガス発生装置
36 ロッド
42 押出し部材
46 かしめ玉
52 隙間
70 L型パイプ
72 円筒部
74 角筒状部
151 薄肉部
251 蛇腹部

Claims (8)

  1. 圧力保持容器内に移動可能に配置される移動体と、
    前記圧力保持容器に取付けられ、前記移動体を一方向に押出す高圧力のガスを発生するガス発生装置と、を備え、
    前記移動体は、前記圧力保持容器の内壁と密接するシール部材を有し、
    前記圧力保持容器は、前記一方向に押出された移動体がその初期の位置方向に向けて押し戻される際に、外側に向けて膨らむように変形して、当該圧力保持容器外部に連通する隙間を、前記シール部材との間に形成するシートベルト装置。
  2. 前記圧力保持容器は、前記移動体の移動方向に対し略垂直な断面形状が略四角形となるように形成され、前記一方向に押出された移動体がその初期の位置方向に向けて押し戻される際に、前記略四角形を構成する平面部が外側に向けて膨らむように変形し、前記シール部材との間に前記隙間を形成する請求項1記載のシートベルト装置。
  3. 前記圧力保持容器は、その側壁部の一部が、他の部分の厚みより薄く形成された薄肉部からなり、前記一方向に押出された移動体がその初期の位置方向に向けて押し戻される際に、当該薄肉部が外側に向けて膨らむように変形し、前記シール部材との間に前記隙間を形成する請求項1または請求項2記載のシートベルト装置。
  4. 前記圧力保持容器は、前記一方向に押出された移動体がその初期の位置方向に向けて押し戻される際に、当該圧力保持容器の内容積が増加するよう変形する請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のシートベルト装置。
  5. 前記圧力保持容器は、その側壁部の一部が伸縮可能に構成され、前記一方向に押出された移動体がその初期の位置方向に向けて押し戻される際に、その初期の状態より伸び、当該圧力保持容器の内容積を増加させる請求項4記載のシートベルト装置。
  6. 圧力保持容器内に移動可能に配置される移動体と、
    前記圧力保持容器に取付けられ、前記移動体を一方向に押出す高圧力のガスを発生するガス発生装置と、を備え、
    前記移動体は、前記圧力保持容器の内壁と密接するシール部材を有し、
    前記圧力保持容器は、前記一方向に押出された移動体がその初期の位置方向に向けて押し戻される際に、外側に向けて膨らむように変形して、当該圧力保持容器の内容積が増加するよう変形するシートベルト装置。
  7. 前記圧力保持容器は、その側壁部の一部が伸縮可能に構成され、前記一方向に押出された移動体がその初期の位置方向に向けて押し戻される際に、その初期の状態より伸び、当該圧力保持容器の内容積を増加させる請求項6記載のシートベルト装置。
  8. 前記圧力保持容器を固定するケースと、
    リトラクタシャフトと同軸に配置されて、外周が一方向に回転すると、前記リトラクタシャフトと連結するクラッチ部と、
    前記クラッチ部の外周に一端側が巻回され、他端側が前記移動体を経由して前記ケースに形成された収納部内にて係止されるワイヤと、をさらに備え、
    前記移動体がその初期の配置位置から他方向に移動したときに、前記ワイヤの他端側の係止が解除される請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のシートベルト装置。
JP2001159170A 2001-05-28 2001-05-28 シートベルト装置 Expired - Lifetime JP4680421B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001159170A JP4680421B2 (ja) 2001-05-28 2001-05-28 シートベルト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001159170A JP4680421B2 (ja) 2001-05-28 2001-05-28 シートベルト装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002347574A JP2002347574A (ja) 2002-12-04
JP4680421B2 true JP4680421B2 (ja) 2011-05-11

Family

ID=19002799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001159170A Expired - Lifetime JP4680421B2 (ja) 2001-05-28 2001-05-28 シートベルト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4680421B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5276933B2 (ja) * 2008-09-10 2013-08-28 芦森工業株式会社 シートベルト用リトラクタ
JP5317945B2 (ja) 2009-12-15 2013-10-16 タカタ株式会社 シートベルトリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置
WO2015135481A1 (en) * 2014-03-11 2015-09-17 Feng Zhide David Belt pretensioner
DE102017201016A1 (de) * 2017-01-23 2018-07-26 Volkswagen Aktiengesellschaft Sicherheitsgurteinrichtung für ein Fahrzeug

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001063520A (ja) * 1999-08-25 2001-03-13 Takata Corp プリテンショナ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001063520A (ja) * 1999-08-25 2001-03-13 Takata Corp プリテンショナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002347574A (ja) 2002-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4907249B2 (ja) シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置
JP6584692B2 (ja) シートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ
US8220735B2 (en) Adaptive load limiting retractor
EP1854682B1 (en) Seat belt retractor
US6663037B2 (en) Pretensioner
JP2007069686A (ja) シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置
JP3218987B2 (ja) シートベルト用リトラクターのプリテンショナー
JP2008285138A (ja) 安全ベルトリトラクター
CN110520336A (zh) 包括活塞安全阀构件的安全带预紧式卷收器组件
JP2012500158A (ja) シートベルト・プリテンション装置
WO2019026426A1 (ja) ウェビング巻取装置
WO2014163073A1 (ja) シートベルト用リトラクタ
JP2007533531A (ja) ベルトスプールリトラクタ
JP6893263B2 (ja) リトラクタプリテンショナアセンブリ
EP1717114A2 (en) Seatbelt retractor and seatbelt device equipped with the seatbelt retractor
JP4246865B2 (ja) シートベルト装置
JP4680421B2 (ja) シートベルト装置
JP2023525699A (ja) リトラクタプリテンショナアセンブリ
JP4526149B2 (ja) シートベルト装置
JP4248106B2 (ja) シートベルト装置
WO2017069095A1 (ja) ウェビング巻取装置
JP4404335B2 (ja) シートベルトのリトラクター装置及びシートベルト装置
JP4528536B2 (ja) ウエビング巻取装置
JP2001260812A (ja) ウェビング巻取装置及び車両
JP2005170266A (ja) シートベルトのリトラクター装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070807

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071128

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4680421

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term