JPH1125504A - 光情報記録媒体 - Google Patents

光情報記録媒体

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JPH1125504A
JPH1125504A JP9196504A JP19650497A JPH1125504A JP H1125504 A JPH1125504 A JP H1125504A JP 9196504 A JP9196504 A JP 9196504A JP 19650497 A JP19650497 A JP 19650497A JP H1125504 A JPH1125504 A JP H1125504A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度であり、かつ高速記録に充分対応でき
る光情報記録媒体を提供する。 【解決手段】 基板上に、レーザ光の照射により情報を
記録することができる色素記録層およびその上に光反射
層を有するヒートモード型の光情報記録媒体であって、
該色素記録層の熱分解スペクトルが、220〜300℃
の範囲に発熱ピーク値を有し、かつ発熱ピークの半値幅
が15℃以内であることを特徴とする光情報記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いて
情報の記録及び再生を行うことができるヒートモード型
の光情報記録媒体に関するものである。本発明は、特に
高速記録に適した追記型の光情報記録媒体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、レーザ光により一回限りの情
報の記録が可能な光情報記録媒体(光ディスク)は、追
記型CD(所謂CD−R)とも称され、従来のCDの作
成に比べて少量のCDを手頃な価格でしかも迅速に提供
できる利点を有しており、最近のパーソナルコンピュー
タなどの普及に伴ってその需要は増大している。CD−
R型の光情報記録媒体の代表的な構造は、透明な円盤状
基板上に有機色素からなる記録層、金などの金属からな
る光反射層、さらに樹脂製の保護層をこの順に積層した
ものである。そしてこの光情報記録媒体への情報の書き
込み(記録)は、近赤外域のレーザ光(通常780nm
付近の波長のレーザ光)を照射することにより行われ、
色素記録層の照射部分がその光を吸収して局所的に温度
上昇し、物理的あるいは化学的な変化(例えば、色素の
熱分解によるピットの生成)が生じてその光学的特性を
変えることにより情報が記録される。一方、情報の読み
取り(再生)も通常、記録用のレーザ光と同じ波長のレ
ーザ光を照射することにより行われ、色素記録層の光学
的特性が変化した部位(ピットの生成などによる記録部
分)と変化しない部位(未記録部分)との反射率の違い
を検出することにより情報が再生される。
【0003】近年、光情報記録媒体の記録容量の増大と
共に、通常の1倍速から4倍速、更に6倍速などとその
記録及び再生速度は高速化傾向にあり、その研究が進め
られている。そのために、光情報記録媒体においては、
高感度であることのみならず、高速記録であっても熱分
解によるピットの形成が、記録信号の長さ(通常、CD
方式では3T信号から11T信号の長さまである)に影
響されることなく、その記録信号の形状(長さ)で忠実
に行なわれることなどの高い記録特性が要求される。一
般に感度の向上には色素記録層の熱分解開始温度が低い
ことが有利である。このような観点から感度の改良を試
みたCD−Rや、記録時に形成されるピット形状を改良
することにより、良好な再生特性を達成したCD−Rが
提案されている。特開平4−226388号公報には、
記録層に含まれる色素化合物(近赤外線吸収剤)の融点
と分解点に着目し、感度の向上を達成した情報記録媒体
(CD−R)が開示されている。具体的には、色素化合
物として、融点が150〜300℃で分解開始温度が2
00〜350℃の範囲にあるフタロシアニン化合物を選
択的に用いることにより、感度の高いCD−Rが製造で
きるとされている。特開平4−259593号公報に
は、融解点と分解点との差が100℃以下の記録材料
(具体的には、シアニン色素)を含有する記録層を持つ
CD−Rが開示されている。このような物性を持つ色素
化合物を用いることにより、形状の整ったピットの形成
が可能となり、良好な再生特性が得られるとされてい
る。特開平4−192131号公報には、記録層に含有
する色素化合物の光吸収率および発熱量を特定の範囲に
抑えることにより、高い反射率の達成と共にピット形状
を明瞭化し、再生信号のエラーの発生を低減させたCD
−Rが提案されている。具体的には、アニオン成分
(例、ClO4 -)の含有率を制限した特定のシアニン色
素を用いることにより、再生特性が改良されるとされて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、高速記録
に要求される情報記録媒体の性能について検討を行なっ
た。それによると、上記公報に記載されているようなC
D−Rは、感度や形成されるピット形状の改良が試みら
れてはいるものの、高速記録には充分に対応しにくいこ
とが判明した。即ち、記録スピードの上昇につれて、そ
の記録信号の形状に忠実なピットの形成が困難になり易
く、特に記録信号の比較的短い信号に対しては、形状の
整ったピットが形成されにくいことがわかった。またこ
のことは例えば、最適パワーよりも強いパワーで記録さ
れた時には、忠実なピット形状の形成がより困難になる
ことをも意味し、高速記録に対しては幅広い記録パワー
に対して安定な記録特性が得られにくいものとなってい
る。従って、本発明の目的は、高感度であり、かつ高速
記録に充分対応できる光情報記録媒体を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、高速記録に
適した光情報記録媒体を求めて研究を進めた。その結
果、色素記録層へのレーザ光の照射により得られる熱分
解スペクトルにおいて、その発熱ピーク値が特定の温度
範囲内に入るように、かつ発熱ピークの半値幅が15℃
以下の非常に狭い範囲となるように(即ち、その発熱ピ
ークが非常にシャープな形状となるように)色素記録層
を構成することにより、高速記録に対しても幅広い記録
パワーで安定した記録特性が実現できる光情報記録媒体
を製造できることを本発明者は見出した。前記公報に記
載のように、従来の比較的半値幅の広い発熱ピークを持
つ色素記録層の場合には、その発熱ピークの裾野の低温
域で色素の熱分解が開始され、従って高速記録に際して
は特にピット形状が不揃いになり易かった。本発明者の
研究により、熱分解スペクトルの発熱ピークの半値幅を
狭くすることにより、色素記録層の熱分解が極めて狭い
温度範囲で開始されるため、従来に比べてより形状の整
ったピットの形成が可能になることが判明した。その結
果、高速記録に対してもその記録信号の形状に忠実なピ
ットの形成が可能になり、エラーの少ない高い再生特性
を備えた光情報記録媒体を製造できるようなった。
【0006】本発明は、基板上に、レーザ光の照射によ
り情報を記録することができる色素記録層およびその上
に光反射層を有するヒートモード型の光情報記録媒体で
あって、該色素記録層の熱分解スペクトルが、220〜
300℃の範囲に発熱ピーク値を有し、かつ発熱ピーク
の半値幅が15℃以内であることを特徴とする光情報記
録媒体にある。本発明で規定する発熱ピーク(発熱で生
じる山全体を指す)は、熱分解スペクトルの発熱ピーク
が複数存在する場合には、記録層材料である色素の分解
ピークに対応する最も発熱量の大きなピークを意味す
る。また、本発明で規定する発熱ピークの半値幅は、発
熱ピーク値(発熱ピークの先端の値)を示す温度と、こ
のピーク値より発熱ピークの低温度側のラインの延長線
が熱分解スペクトルのベースラインに交差する点の温度
との温度差を意味する。なお、本発明で規定する色素記
録層の熱分解スペクトルは、記録層材料をDSC(示差
走査型熱量計)にて加熱速度20℃/分で測定試料の量
を2.0mgの条件で測定した時のものを示す。
【0007】本発明は、以下の態様であることが好まし
い。 (1)色素記録層の熱分解スペクトルが、230〜28
0℃(更に好ましくは、260〜280℃、特に270
〜280℃)の範囲に発熱ピーク値を有する。 (2)発熱ピークの半値幅が10℃以内(更に好ましく
は、7℃以内)にある。 (3)色素記録層がシアニン色素及び退色防止剤からな
る層である。 (4)色素記録層がシアニン色素化合物を含み、該シア
ニン色素化合物が下記一般式(I)で表される化合物で
ある。 [DYE+nn- (I) [式中、DYE+ は、一価のシアニン色素陽イオンを表
し、nは2以上の整数を表し、Xn-はn価の多価陰イオ
ンを表す。] (5)上記(4)において、シアニン色素化合物が、下
記一般式(II)で表される化合物である。
【0008】
【化4】
【0009】[式中、Za及びZbは各々独立に、5員
もしくは6員の含窒素複素環を完成するために必要な原
子群を表し、R1 およびR2 は各々独立に、アルキル基
またはアリール基を表し、L1 、L2 、L3 、L4 及び
5 は各々独立に、置換又は無置換のメチン基を表し
(但し、L1 〜L5 上に置換基がある場合には互いに連
結して環を形成しても良い)、jは0、1又は2を表
し、kは0又は1を表し、Xn-はn価の多価陰イオンを
表し、そしてnは2以上の整数を表す。] (6)上記(4)において、シアニン色素化合物が、下
記一般式(IIA)で表される化合物である。
【0010】
【化5】
【0011】[式中、Z1 及びZ2 は各々独立に、イン
ドレニン核もしくはベンゾインドレニン核を完成するた
めに必要な原子群を表し、R1 及びR2 は各々独立に、
アルキル基又はアリール基を表し、R3 、R4 、R5
びR6 は各々独立に、アルキル基を表し、L1 、L2
3 、L4 及びL5 は各々独立に、置換又は無置換のメ
チン基を表し(但し、L1 〜L5 上に置換基がある場合
には互いに連結して環を形成しても良い)、jは0、1
又は2を表し、kは0又は1を表し、Xn-はn価の多価
陰イオンを表し、そしてnは2以上の整数を表す。] (7)色素記録層が退色防止剤を含み、該退色防止剤が
下記一般式(A1)又は式(A2)で表される化合物で
ある。
【0012】
【化6】
【0013】[式中、R11、R12は各々独立に炭化水素
基を表す。] (8)光情報記録媒体が、線速度が4m/秒以上(更に
好ましくは、4.5〜10m/秒の範囲)でレーザ光を
照射して記録するための高速記録用である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の光情報記録媒体は、その
色素記録層が特定の熱分解スペクトルを持つように形成
されていることを特徴とする。即ち、熱分解スペクトル
が、220〜300℃の範囲に発熱ピーク値を有し、か
つ発熱ピークの半値幅が15℃以内にある。上記発熱ピ
ーク値は、230〜280℃(更に好ましくは、260
〜280℃、特に好ましくは、270〜280℃)の範
囲にあることが好ましい。また発熱ピークの半値幅は、
10℃以内(更に好ましくは、7℃以内)にあることが
好ましい。
【0015】本発明に係る、上記のような熱分解スペク
トルを持つ色素記録層は、例えば、特定のシアニン色素
化合物と特定の所謂退色防止剤とを組み合わせることに
より調製されていることが好ましい。シアニン色素化合
物は、他の色素化合物に比べて合成が比較的容易で、入
手し易いという利点がある。具体的には、本発明に係る
色素記録層は、以下のような一般式(I)で表されるシ
アニン色素化合物及び退色防止剤から形成されているこ
とが好ましい。そして退色防止剤は、一般式(A1)又
は式(A2)で表される化合物であることが好ましい。
まず、下記一般式(I)で表されるシアニン色素化合物
について詳述する。 [DYE+nn- (I) DYEで表されるシアニン色素陽イオンは、陰イオン性
の置換基を有することのない1価の陽イオンを表す。ま
たXn-は、n価の陰イオンを表し、nは2以上の整数を
表す。即ち、Xn-は、2価以上の多価陰イオンを表す。
【0016】Xn-で表される多価陰イオンは、無機の陰
イオンであっても有機の陰イオンであっても良い。無機
の多価陰イオンの例としては、硫酸イオン、リン酸イオ
ン、リン酸水素イオン、タングストリン酸イオンなどの
ヘテロポリ酸イオンが挙げられる。有機の多価陰イオン
の例としては、カルボン酸イオン(例えば、コハク酸イ
オン、マレイン酸イオン、フマル酸イオン、テレフタル
酸イオン);芳香族ジスルホン酸イオン(例、ベンゼン
−1,3−ジスルホン酸イオン、3,3’−ビフェニル
ジスルホン酸イオン、ナフタレン−1,5−ジスルホン
酸イオン、ナフタレン−1,6−ジスルホン酸イオン、
ナフタレン−2,6−ジスルホン酸イオン、1−メチル
ナフタレン−2,6−ジスルホン酸イオン、ナフタレン
−2,7−ジスルホン酸イオン、ナフタレン−2,8−
ジスルホン酸イオン、2−ナフトール−6,8−ジスル
ホン酸イオン、1,8−ジヒドロキシナフタレン−3,
6−ジスルホン酸イオン、1,5−ジヒドロキシナフタ
レン−2,6−ジスルホン酸イオン);芳香族トリスル
ホン酸イオン(例、ナフタレン−1,3,5−トリスル
ホン酸イオン、ナフタレン−1,3,6−トリスルホン
酸イオン、ナフタレン−1,3,7−トリスルホン酸イ
オン、1−ナフトール−3,6,8−トリスルホン酸イ
オン、2−ナフトール−3,6,8−トリスルホン酸イ
オン);芳香族テトラスルホン酸イオン(例、ナフタレ
ン−1,3,5,7−テトラスルホン酸イオン);脂肪
族ポリスルホン酸イオン(例、ブタン−1,4−ジスル
ホン酸イオン、シクロヘキサン−1,4−ジスルホン酸
イオン);ポリ硫酸モノエステル(例、プロピレングリ
コール−1,2−ジスルフェート、ポリビニルアルコー
ルポリ硫酸エステルイオン)などが挙げられる。本発明
において、Xn-は、2〜4価の陰イオンであることが好
ましく、更に好ましくは、2又は3価の陰イオンであ
り、特に2価の陰イオンである。
【0017】本発明で使用するシアニン色素化合物は、
下記一般式(II)で表される化合物であることが好まし
い。一般式(II):
【0018】
【化7】
【0019】一般式(II)において、Za及びZbは各
々独立に、5員もしくは6員の含窒素複素環を完成する
ために必要な原子群を表す。R1 及びR2 は各々独立
に、アルキル基またはアリール基を表す。L1 、L2
3 、L4 及びL5 は各々独立に、置換又は無置換のメ
チン基を表す。またL1 〜L5 上に置換基を有する場合
には互いに連結して環を形成しても良い。jは0、1又
は2を表し、kは0又は1を表す。Xn-は、n価の多価
陰イオンを表し、nは2以上の整数を表す。
【0020】Za及びZbで表される5員もしくは6員
の含窒素複素環(核)としては、例えば、チアゾール
核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾール核、チアゾ
リン核、オキサゾール核、ベンゾオキサゾール核、ナフ
トオキサゾール核、オキサゾリン核、セレナゾール核、
ベンゾセレナゾール核、ナフトセレナゾール核、セレナ
ゾリン核、テルラゾール核、ベンゾテルラゾール核、ナ
フトテルラゾール核、テルラゾリン核、イミダゾール
核、ベンゾイミダゾール核、ナフトイミダゾール核、ピ
リジン核、キノリン核、イソキノリン核、イミダゾ
〔4,5ーb〕キノキサリン核、オキサジアゾール核、
チアジアゾール核、テトラゾール核、及びピリミジン核
などを挙げることができる。これらの中では、ベンゾチ
アゾール核、イミダゾール核、ナフトイミダゾール核、
キノリン核、イソキノリン核、イミダゾ〔4,5ーb〕
キノキサリン核、チアジアゾール核、テトラゾール核、
及びピリミジン核が好ましい。これらの環には、更にベ
ンゼン環、ナフトキノン環が縮合していても良い。
【0021】上記の5員又は6員の含窒素複素環は置換
基を有していても良い。好ましい置換基(原子)の例と
しては、ハロゲン原子、置換又は無置換のアルキル基、
アリール基を挙げることができる。ハロゲン原子として
は、塩素原子が好ましい。アルキル基は、炭素原子数1
〜6の直鎖状のアルキル基が好ましい。またアルキル基
の置換基の例としては、アルコキシ基(例、メトキ
シ)、アルキルチオ基(例、メチルチオ)を挙げること
ができる。アリール基としては、フェニルが好ましい。
【0022】上記R1 およびR2 で表されるアルキル基
は置換基を有していてもよく、好ましくは炭素原子数1
〜18(更に好ましくは1〜8、特に1〜6)の直鎖
状、環状、もしくは分岐状のアルキル基である。R1
よびR2 で表されるアリール基は置換基を有していても
良く、好ましくは炭素原子数6〜18の置換基を有して
いても良いアリール基である。
【0023】R1 およびR2 で表されるアルキル基また
はアリール基の有する好ましい置換基の例としては、以
下のものを挙げることができる。炭素原子数6〜18の
置換又は無置換のアリール基(例えば、フェニル、クロ
ロフェニル、アニシル、トルイル、2,4−ジ−t−ア
ミル、1−ナフチル)、アルケニル基(例えば、ビニ
ル、2−メチルビニル)、アルキニル基(例えば、エチ
ニル、2−メチルエチニル、2−フェニルエチニル)、
ハロゲン原子(例えば、F、Cl、Br、I)、シアノ
基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アシル基(例え
ば、アセチル、ベンゾイル、サリチロイル、ピバロイ
ル)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、ブトキシ、シ
クロヘキシルオキシ)、アリールオキシ基(例えば、フ
ェノキシ、1−ナフトキシ)、アルキルチオ基(例え
ば、メチルチオ、ブチルチオ、ベンジルチオ、3−メト
キシプロピルチオ)、アリールチオ基(例えば、フェニ
ルチオ、4−クロロフェニルチオ)、アルキルスルホニ
ル基(例えば、メタンスルホニル、ブタンスルホニ
ル)、アリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホ
ニル、パラトルエンスルホニル)、炭素原子数1〜10
のカルバモイル基、炭素原子数1〜10のアミド基、炭
素原子数2〜10のアシルオキシ基、炭素原子数2〜1
0のアルコキシカルボニル基、ヘテロ環基(例えば、ピ
リジル、チエニル、フリル、チアゾリル、イミダゾリ
ル、ピラゾリルなどの複素芳香族環、ピロリジン環、ピ
ペリジン環、モルホリン環、ピラン環、チオピラン環、
ジオキサン環、ジチオラン環などの脂肪族ヘテロ環)。
【0024】本発明において、上記R1 およびR2 は、
それぞれ無置換の炭素原子数1〜8(好ましくは、炭素
原子数1〜6、特に炭素原子数1〜4)の直鎖状のアル
キル基、あるいはアルコキシ基(特に、メトキシ)又は
アルキルチオ基(特に、メチルチオ)で置換された炭素
原子数1〜8(好ましくは、炭素原子数1〜6、特に炭
素原子数1〜4)の直鎖状のアルキル基であることが好
ましい。
【0025】L1 〜L5 で表されるメチン基は、置換基
を有していても良い。好ましい置換基の例としては、炭
素原子数1〜18のアルキル基、アラルキル基、および
前記R1 およびR2 で表されるアルキル基またはアリー
ル基の有する好ましい置換基の例として挙げたものを挙
げることができる。これらの中では、アルキル基(例、
メチル)、アリール基(例、フェニル)、ハロゲン原子
(例、Cl、Br)、アラルキル基(例、ベンジル)が
好ましい。中でも特に好ましいのはメチル基である。本
発明においては、jが2でkが0である場合、あるいは
j、kが、各々独立に0又は1である場合が好ましい。
【0026】上記L1 〜L5 上の置換基は互いに連結し
て環を形成しても良い。好ましい環員数は5員環または
6員環であり、これらの環が2個以上縮合していても良
い。連結位置は、形成されるメチン鎖の数によって異な
る。例えば、L1 〜L5 で形成されるメチン鎖がペンタ
メチン鎖の場合には、その好ましい連結位置は、L1
3 、L2 とL4 、及びL3 とL5 である。また二重縮
合環を形成する場合の連結位置は、L1 とL3 とL5
ある。またこの場合、L1 とR1 、L5 とR2、更にL3
とR2 は互いに連結して環を形成していても良く、そ
の環員数は好ましくは5員環または6員環である。本発
明においては、L1 〜L5 上の置換基で形成される環
は、シクロヘキセン環であることが好ましい。
【0027】Xn-及びnは、それぞれ前記一般式(I)
において説明したXn-及びnと同義である。一般式(I
I)において、Xn-は、前記芳香族ジスルホン酸イオン
又は芳香族トリスルホン酸イオンであることが好まし
い。更に好ましくは、ベンゼン−1,3−ジスルホン酸
イオン、3,3’−ビフェニルジスルホン酸イオン、ナ
フタレン−1,5−ジスルホン酸イオン、ナフタレン−
1,6−ジスルホン酸イオン、ナフタレン−2,6−ジ
スルホン酸イオン、1−メチルナフタレン−2,6−ジ
スルホン酸イオン、ナフタレン−2,7−ジスルホン酸
イオン、ナフタレン−2,8−ジスルホン酸イオン、2
−ナフトール−6,8−ジスルホン酸イオン、1,8−
ジヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸イオ
ン、1,5−ジヒドロキシナフタレン−2,6−ジスル
ホン酸イオンであり、特に好ましいものは、ナフタレン
−1,5−ジスルホン酸イオン、ナフタレン−1,6−
ジスルホン酸イオン、ナフタレン−2,6−ジスルホン
酸イオン、1−メチルナフタレン−2,6−ジスルホン
酸イオン、ナフタレン−2,7−ジスルホン酸イオン、
又はナフタレン−2,8−ジスルホン酸イオンであり、
最も好ましいものは、ナフタレン−1,5−ジスルホン
酸イオンである。
【0028】本発明で使用するシアニン色素化合物は、
下記一般式(IIA)で表される化合物であることが好ま
しい。 一般式(IIA):
【0029】
【化8】
【0030】一般式(IIA)において、Z1 及びZ2
インドレニン核もしくはベンゾインドレニン核を完成す
るために必要な原子群を表す。R1 及びR2 は各々独立
に、アルキル基またはアリール基を表す。R3 、R4
5 及びR6 は各々独立に、アルキル基を表す。L1
2 、L3 、L4 及びL5 は各々独立に、置換又は無置
換のメチン基を表す。またL1 〜L5 上に置換基を有す
る場合には、互いに連結して環を形成しても良い。jは
0、1又は2を表し、kは0又は1を表す。Xn-は、n
価の多価陰イオンを表し、nは2以上の整数を表す。
【0031】上記Z1 及びZ2 で表されるインドレニン
核もしくはベンゾインドレニン核は、置換基を有してい
ても良い。置換基(原子)としては、ハロゲン原子、又
はアリール基を挙げることができる。ハロゲン原子とし
ては、塩素原子が好ましい。またアリール基としては、
フェニルが好ましい。
【0032】上記R3 、R4 、R5 およびR6 で表され
るアルキル基は、好ましくは炭素原子数1〜18の直鎖
状、分岐状、あるいは環状のアルキル基である。またR
3 とR4 、及びR5 とR6 はそれぞれ連結して環を形成
しても良い。R3 、R4 、R5 およびR6 で表されるア
ルキル基は、置換基を有していても良い。置換基として
好ましいものは、前記R1 およびR2 で表されるアルキ
ル基またはアリール基の有する好ましい置換基の例とし
て挙げたものを挙げることができる。本発明において
は、R3 、R4 、R5 及びR6 で表されるアルキル基
は、ぞれぞれ炭素原子数1〜6の直鎖状の無置換のアル
キル基(特に、メチル、エチル)であることが好まし
い。
【0033】一般式(IIA)において、R1 及びR2
1 、L2 、L3 、L4 及びL5 、j及びk、そしてX
n-及びnは、それぞれ一般式(II)において説明したそ
れらと同じ意味を表す。またそれらの好ましい例示も前
記一般式(II)において説明したものと同じである。
【0034】以下に、一般式(I)(一般式(II)又は
(IIA)で表される化合物を含む)で表されるシアニン
色素化合物の好ましい具体例を挙げる。
【0035】
【化9】
【0036】
【化10】
【0037】
【化11】
【0038】
【化12】
【0039】
【化13】
【0040】
【化14】
【0041】
【化15】
【0042】
【化16】
【0043】
【化17】
【0044】上記一般式(I)で表されるシアニン色素
化合物は、単独で用いても良いし、あるいはまた二種以
上を併用しても良い。一般式(I)で表されるシアニン
色素化合物は、既に公知の下記の文献の記載を参考にし
て容易に合成することができる。
【0045】これらの文献としては、たとえば、エフ・
エム・ハーマー著「ザ・シアニン・ダイズ・アンド・リ
レイテッド・コンパウンズ5(インターサイエンス・パ
ブリシャーズ、N.Y.1964年)55頁以降;ニコ
ライ・チュチュルコフ、ユルゲン・ファビアン、アキム
・メールホルン、フィリッツ・ディエツ、アリア・タジ
エール(Nikolai Tyutyulkov, Jurgen Fabian, Achim U
lehlhorn, Fritz Dietz, Alia Tadjer)共著「ポリメチ
ン・ダイズ」、セントクリメント・オーリズキ・ユニバ
シティ・プレス、ソフィア(St. Kliment Ohridski Uni
versity Press,Sophia )、23頁ないし38頁;デー
・エム・スターマー(D.M.Sturmer )著、「ヘテロサイ
クリック、コンパウンズ−スペシャル・トピックス・イ
ン・ヘテロサイクリック・ケミストリー(Heterocyclic
Compounds-Special topics in heterocyclic chemistr
y )」、第18章、第14節、第482〜515頁、ジ
ョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons
)社、ニューヨーク、ロンドン、(1977年刊);
「ロッズ・ケミストリー・オブ・カーボン・コンパウン
ズ(Rodd's Chemistry of Carbon Compounds)」、(2n
d.Ed.vol.IV,part B,1977年刊)、第15章、第3
69〜422頁、(2nd.Ed.vol.IV,part B, 1985年
刊)、第15章、第267〜296頁、エルスバイヤー
・サイエンス・パブリック・カンパニー・インク(Elsv
ier Science Public Company Inc. )、ニューヨークな
どが挙げられる。
【0046】多価の陰イオンを対イオンとして導入する
手法は、まず適当な溶剤に1価の対イオンを有するシア
ニン色素を溶かし、これに多価の酸またはその塩の溶液
を添加し、更に必要に応じて色素を溶解しにくい溶剤を
添加して、多価イオンを対イオンとするシアニン色素の
結晶を析出させる方法が最も簡便でかつ大量の合成に適
している。その他の方法としては、イオン交換樹脂を用
いて対イオンを交換する方法が挙げられる。
【0047】次に合成例を挙げて、一般式(I)で表さ
れるシアニン色素化合物の合成法について具体的に説明
する。 [合成例] (化合物I−4の合成)化合物I−4の陰イオン部がパ
ラトルエンスルホン酸イオンである化合物を常法により
合成した。この化合物26.8g(0.04モル)を4
00mlのメタノールに溶かした後、ナフタレン−1,
5−ジスルホン酸7.2g(0.02モル)を加え、5
0℃で1時間攪拌した。冷却した後、生じた結晶を濾取
し、メタノールをかけて洗い、50℃で1晩乾燥した
(収量:22.3g、融点:238℃)。
【0048】次に、下記一般式(A1)または式(A
2)で表される化合物(退色防止剤)について詳述す
る。
【0049】
【化18】
【0050】上記一般式(A1)において、R11、R12
は各々独立に炭化水素基を表す。炭化水素基は、炭素数
1〜18(更に好ましくは、1〜10、特に1〜6)の
直鎖状、分岐鎖状、又は環状の、無置換のアルキル基が
好ましい。更に好ましくは、炭素数1〜10(更に好ま
しくは炭素数1〜6)の直鎖状又は分岐鎖状の無置換の
アルキル基であり、これらの例としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、te
rt−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル及びデシル
を挙げることができる。一般式(A1)で表される化合
物の好ましい具体例を以下に記載する。
【0051】
【化19】
【0052】上記一般式(A1)又は式(A2)で表さ
れる化合物は、それぞれ単独で使用してよいし、あるい
は併用してもよい。
【0053】本発明の光情報記録媒体は、前記のように
特定の熱分解スペクトルを有する色素記録層、そしてそ
の上に光反射層がこの順で基板上に積層されてなるもの
である。光反射層の上には、更に保護層が設けられてい
ることが好ましい。本発明の光情報記録媒体は、例え
ば、以下に述べるような方法により製造することができ
る。基板は、従来の光情報記録媒体の基板として用いら
れている各種の材料から任意に選択することができる。
基板材料としては、例えばガラス;ポリカーボネート;
ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポリ塩化
ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂;エ
ポキシ樹脂;アモルファスポリオレフィンおよびポリエ
ステルなどを挙げることができる。これらの材料は、所
望により併用してもよい。なお、これらの材料はフィル
ム状としてまたは剛性のある基板として使うことができ
る。上記材料の中では、耐湿性、寸法安定性および価格
などの点からポリカーボネートが好ましい。
【0054】記録層が設けられる側の基板表面には、平
面性の改善、接着力の向上および記録層の変質の防止を
目的で、下塗層が設けられてもよい。下塗層の材料とし
ては例えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・
メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重
合体、ポリビニルアルコール、N−メチロールアクリル
アミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、クロルス
ルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビ
ニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミ
ド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート等の高分子物質;およびシランカップリン
グ剤などの表面改質剤を挙げることができる。下塗層
は、上記物質を適当な溶剤に溶解又は分散して塗布液を
調製したのち、この塗布液をスピンコート、ディップコ
ート、エクストルージョンコートなどの塗布法により基
板表面に塗布することにより形成することができる。下
塗層の層厚は一般に0.005〜20μmの範囲にあ
り、好ましくは0.01〜10μmの範囲である。
【0055】基板(または下塗層)上には、トラッキン
グ用溝またはアドレス信号等の情報を表わす凹凸(プレ
グルーブ)が形成されていることが好ましい。このプレ
グルーブは、ポリカーボネートなどの樹脂材料を射出成
形あるいは押出成形する際に直接基板上に形成されるこ
とが好ましい。またプレグルーブの形成を、グルーブ層
を設けることにより行ってもよい。プレグルーブ層の材
料としては、アクリル酸のモノエステル、ジエステル、
トリエステルおよびテトラエステルのうちの少なくとも
一種のモノマー(またはオリゴマー)と光重合開始剤と
の混合物を用いることができる。この場合のプレグルー
ブ層の形成は、例えば、まず精密に作られた母型(スタ
ンパ)上に上記のアクリル酸エステルおよび重合開始剤
からなる混合液を塗布し、さらにこの塗布液層上に基板
を載せたのち、基板または母型を介して紫外線を照射す
るにより塗布層を硬化させて基板と塗布層とを固着させ
る。次いで、基板を母型から剥離することにより得るこ
とができる。プレグルーブ層の層厚は一般に、0.05
〜100μmの範囲にあり、好ましくは0.1〜50μ
mの範囲である。
【0056】プレグルーブの深さは100〜3000Å
の範囲にあることが好ましく、またその半値幅は、0.
2〜0.9μmの範囲にあることが好ましい。またプレ
グルーブ層の深さを1500〜2000Åの範囲にする
ことにより反射率を殆ど低下させることなく感度を向上
させることができ、特に好ましい。従って、このような
光ディスク(深いプレグルーブの基板に色素の記録層お
よび光反射層が形成された光ディスク)は、高い感度を
有することから、低いレーザーパワーでも記録が可能と
なり、これにより安価な半導体レーザの使用が可能とな
る、あるいは半導体レーザの使用寿命を延ばすことがで
きる等の利点を有する。
【0057】プレグルーブが設けられた基板上には、色
素記録層が設けられる。色素記録層の形成は、前記シア
ニン色素化合物及び前記の退色防止剤、更に所望により
結合剤を溶剤に溶解して塗布液を調製し、次いでこの塗
布液を基板表面に塗布して塗膜を形成したのち乾燥する
ことにより行なうことができる。前記一般式(A1)又
は式(A2)で表される化合物(退色防止剤)の使用量
は、シアニン色素化合物の量に対して、通常0.1〜5
0重量%の範囲であり、好ましくは、0.5〜45重量
%の範囲、更に好ましくは、3〜40重量%の範囲、特
に5〜25重量%の範囲である。
【0058】色素層塗布液の溶剤の例としては、酢酸ブ
チル、セロソルブアセテートなどのエステル;メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケト
ンなどのケトン;ジクロルメタン、1、2−ジクロルエ
タン、クロロホルムなどの塩素化炭化水素;ジメチルホ
ルムアミドなどのアミド;シクロヘキサンなどの炭化水
素;テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキサン
などのエーテル;エタノール、n−プロパノール、イソ
プロパノール、n−ブタノール、ジアセトンアルコール
などのアルコール;2,2,3,3−テトラフロロプロ
パノールなどのフッ素系溶剤;エチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグ
リコールエーテル類などを挙げることができる。上記溶
剤は使用する色素の溶解性を考慮して単独または二種以
上を適宜併用することができる。塗布液中には更に酸化
防止剤、UV吸収剤、可塑剤、潤滑剤など各種の添加剤
を目的に応じて添加してもよい。
【0059】結合剤の例としては、例えば、ゼラチン、
セルロース誘導体、デキストラン、ロジン、ゴムなどの
天然有機高分子物質;およびポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリスチレン、ポリイソブチレン等の炭化水素系
樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化
ビニル・ポリ酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂、ポ
リアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のアク
リル樹脂、ポリビニルアルコール、塩素化ポリエチレ
ン、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ゴム誘導体、フェ
ノール・ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期
縮合物などの合成有機高分子を挙げることができる。色
素記録層の材料として結合剤を併用する場合に、結合剤
の使用量は、色素に対して一般に0.01〜50倍量
(重量比)の範囲にあり、好ましくは、0.1〜5倍量
(重量比)の範囲にある。このようにして調製される塗
布液の濃度は一般に0.01〜10重量%の範囲にあ
り、好ましくは、0.1〜5重量%の範囲にある。
【0060】塗布方法としては、スプレー法、スピンコ
ート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート
法、ドクターロール法、スクリーン印刷法などを挙げる
ことができる。色素記録層は単層でも重層でもよい。色
素記録層の層厚は一般に20〜500nmの範囲にあ
り、好ましくは50〜300nmの範囲にある。また、
色素記録層は基板の片面のみならず両面に設けられてい
てもよい。
【0061】上記色素記録層の上には、情報の再生時に
おける反射率の向上の目的で、光反射層が設けられる。
光反射層の材料である光反射性物質は、レーザ光に対す
る反射率が高い物質であり、その例としては、Mg、S
e、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、M
o、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、
Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、A
l、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、S
n、Biなどの金属及び半金属あるいはステンレス鋼を
挙げることができる。これらのうちで好ましいものは、
Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Al及びステン
レス鋼である。これらの物質は単独で用いてもよいし、
あるいは二種以上の組合せで、または合金として用いて
もよい。特に好ましくはAu、Agもしくはこれらの合
金である。光反射層は、例えば、上記光反射性物質を蒸
着、スパッタリングまたはイオンプレーティングにより
色素記録層の上に形成することができる。光反射層の層
厚は、一般的には10〜800nmの範囲にあり、好ま
しくは20〜500nmの範囲、更に好ましくは50〜
300nmの範囲である。
【0062】光反射層の上には、色素記録層などを物理
的および化学的に保護する目的で保護層を設けることが
好ましい。この保護層は、基板の記録層が設けられてい
ない側にも耐傷性、耐湿性を高める目的で設けることも
できる。保護層に用いられる材料の例としては、Si
O、SiO2 、MgF2 、SnO2 、Si34 等の無
機物質、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂
等の有機物質を挙げることができる。保護層は、例え
ば、プラスチックの押出加工で得られたフィルムを接着
剤を介して反射層上及び/または基板上にラミネートす
ることにより形成することができる。あるいは真空蒸
着、スパッタリング、塗布等の方法により設けられても
よい。また、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の場合には、
これらを適当な溶剤に溶解して塗布液を調製した後、こ
の塗布液を塗布し、乾燥することによっても形成するこ
とができる。UV硬化性樹脂の場合には、そのままもし
くは適当な溶剤に溶解して塗布液を調製したのちこの塗
布液を塗布し、UV光を照射して硬化させることによっ
て形成することができる。なお、これらの塗布液中に
は、更に帯電防止剤、酸化防止剤、UV吸収剤等の各種
添加剤を目的に応じて添加してもよい。保護層は一般に
は0.1〜100μmの範囲の厚みで設けられる。
【0063】本発明の光情報記録媒体は、上述した構成
からなる単板であってもよい。あるいは更に二枚の円盤
状基板のうちの少なくとも一方に上記構成を有する基板
を用いて、色素記録層が内側となるように基板同士を向
い合わせ、接着剤等を用いて接合することにより、貼り
合せタイプの光情報記録媒体とすることもできる。ある
いはまた、二枚の円盤状基板のうちの少なくとも一方に
上記構成を有する基板を用いて、リング状内側スペーサ
とリング状外側スペーサとを介して接合することによ
り、エアーサンドイッチタイプの光情報記録媒体とする
こともできる。上記の単板のタイプの光情報記録媒体
は、高い反射率を示すため、市販のCDプレーヤで再生
することができる。
【0064】本発明の光情報記録媒体は、高密度記録が
可能な追記型デジタル・ビデオ・ディスク(所謂DVD
−R)として構成することもできる。即ち、このタイプ
の光情報記録媒体は、トラックピッチが上記CD−Rの
1.6μmより狭い0.8μmのプレグループが形成さ
れた直径120mm±3mmの透明な円盤状基板上に、
本発明に係る色素記録層、該記録層の上に光反射層、そ
して通常は光反射層の上に更に保護層を設けてなるディ
スクを二枚、あるいは該ディスクと、これと同じ形状の
円盤状保護基板とをそれぞれ該記録層を内側にして接着
剤で貼り合わせることにより、製造することができる。
【0065】本発明の光情報記録媒体には、例えば、次
のようにして情報の記録、再生が行われる。本発明の光
情報記録媒体は、通常のCDフォーマットの場合の1倍
速(1.2〜1.4m/秒)を基準にして4倍速、6倍
速、もしくはそれ以上の高速記録に有利である。即ち、
線速度が4m/秒以上(実用上更に好ましくは、4.5
〜10m/秒)の範囲でレーザ光を照射して記録するた
めに有利な光情報記録媒体である。以下に、記録再生方
法について説明する。まず、光情報記録媒体を線速度が
4m/秒以上にて回転させながら、基板側から半導体レ
ーザ光などの記録用の光を照射する。この光の照射によ
り、照射された部分の色素記録層が熱分解を起し、そこ
にピットが形成され、情報が記録されると考えられてい
る。記録光としては、一般に、500nm〜850nm
の範囲の発振波長を有する半導体レーザービームが用い
られる。用いられるレーザービーム波長は好ましくは5
00nm以上、800nm以下である。特に、CRーD
型の光情報記録媒体においては、770〜790nmの
範囲の波長が適している。またDVD−R型の光情報記
録媒体においては、630〜680nmの範囲の波長が
適している。上記のように記録された情報の再生は、光
情報記録媒体を通常の1倍速〜30倍速の線速度で回転
させながら半導体レーザ光を基板側から照射して、その
反射光を検出することにより行うことができる。
【0066】
【実施例】以下に本発明の実施例と比較例を記載する。 [実施例1〜4]及び[比較例1]前記シアニン色素
(I−4、28)、及び下記式で示されるシアニン色素
(a)をそれぞれ用意した。
【0067】
【化20】
【0068】また、前記退色防止剤(以下、クエンチャ
ー)(A1−1、3)、及び下記式で示される退色防止
剤(b)をそれぞれ用意した。
【0069】
【化21】
【0070】上記のシアニン色素と退色防止剤とを下記
の表1に示すように組み合わせて配合し、これらを2,
2,3,3−テトラフルオロプロパノールに溶解し、色
素記録層形成用塗布液を調製した。この溶液の濃度は、
2.5重量%であった。この塗布液を、表面にスパイラ
ル状のプレグルーブ(トラックピッチ:1.6μm、プ
レグルーブ幅:0.5μm、プレグルーブの深さ:0.
18μm)が射出成形により形成されたポリカーボネー
ト基板(直径:120mm、厚さ:1.2mm、帝人
(株)製のポリカーボネート(商品名:パンライトAD
5503))のそのプレグルーブ側の表面にスピンコー
トにより塗布し、記録層(厚さ(グルーブ内):約15
0nm)を形成した。次に、色素記録層上にAuをスパ
ッタして、膜厚80nmの光反射層を形成した。更に光
反射層上に、UV硬化性樹脂(商品名:SD−220、
大日本インキ化学工業(株)製)をスピンコートにより
塗布した後、この上から紫外線を照射して層厚10μm
の保護層を形成した。以上の工程により、基板、色素記
録層、光反射層及び保護層からなる本発明に従うCD−
R型の光情報記録媒体(以下、サンプル)を製造した。
【0071】[光情報記録媒体としての評価] (1)色素記録層の熱分解スペクトルの測定 得られたサンプルの色素記録層の熱分解スペクトルをD
SC(示差走査型熱量計)(PERKIN ELMER社製 DSC
7)を用いて測定した。サンプルは、加熱速度:20℃
/分、測定試料の量:2.0mgの条件で測定した。得
られた熱分解スペクトルからその発熱ピーク値を示す温
度及び発熱ピークの半値幅(温度)をそれぞれ求めた。
添付の図1は、実施例1のサンプルの色素記録層を上記
のDSCを用いて測定した熱分解スペクトルを示すもの
である。また、図2は、比較例1のサンプルの色素記録
層の上記のDSCを用いて測定した熱分解スペクトルを
示すものである。尚、図1及び図2において、半値幅
は、発熱ピーク値を示す温度とOnset 値(オンセット
値)を示す温度との温度差で表される。結果を表1に示
す。
【0072】(2)記録再生特性の評価 得られたサンプルを記録機(DDU−1000、パルス
テック社製)に装着した。そして該サンプルに、波長7
80nm、線速4.8m/s(4倍速)にて記録パワー
を11.0mW〜15.5mWまで0.5mW刻みで振
ってEFM信号を記録した。その後、記録した信号を
1.2m/sで再生した。その結果、いずれのパワーに
おいてもエラーレート(ブロックエラーレート)(E
R)は5以下であった。
【0073】(3)耐光性の評価 サンプルに、記録パワー13.5mWでEFM信号を記
録した。記録後のサンプルにXeランプ(スガ試験機製
FAL−25AX)を用い、320Luxで64時間
(h)照射し、耐光性試験を行なった。Xeランプを照
射前後のエラーレート(ER)の変化量を調べ、耐光性
の評価とした。以上の評価結果を表1に示す。
【0074】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 発熱ピ ピーク ER10以下の Xeランプ 色素 クエン ーク値 の半値 記録パワーの 照射前後の 化合物 チャー (℃) 幅(℃) 範囲(mW) ERの変化 ──────────────────────────────────── 実施例 1 I−4 A1−1 272 5 11.0〜15.5 2→10 2 I−4 A1−3 275 7 11.0〜15.5 3→17 3 I−4 b 276 9 11.0〜15.0 6→33 4 I−28 A1−1 276 7 11.0〜15.5 4→20 ──────────────────────────────────── 比較例 1 a b 266 19 11.5〜14.0 10→75 ────────────────────────────────────
【0075】上記表1の結果から、発熱ピーク値が22
0〜300℃の範囲にあり、かつ発熱ピークの半値幅が
15℃以内である熱分解スペクトルを有する本発明に係
る色素記録層が設けられたサンプル(実施例1〜4)の
場合には、発熱ピーク値が本発明で規定する範囲内にあ
っても発熱ピークの半値幅が15℃より大きな熱分解ス
ペクトルを有する比較用の色素記録層が設けられたサン
プル(比較例1)の場合に比べて、10以下のエラーレ
ート(ER)を示す記録パワー範囲が広いことが示され
ており、従って、本発明に従うサンプルは、高速記録
(4倍速)に対しても幅広い記録パワーに対して安定な
記録特性が得られることがわかる。特に一般式(I)で
示されるシアニン色素化合物と一般式(A1)で示され
る退色防止剤とを組み合わせてなる色素記録層を持つサ
ンプル(実施例1、2及び4)の場合に、より安定な記
録特性が得られる。また、本発明に従うサンプルの場合
には、キセノンランプを照射後のエラーレートの増加量
も少なく、従って耐光性も向上していることがわかる。
【0076】
【発明の効果】本発明に係る色素記録層を持つ光情報記
録媒体は、高速記録であっても幅広い記録パワーに対し
て安定な記録特性を備えている。また本発明に係る色素
記録層は、発熱ピークの半値幅が従来に比べて狭められ
ているため、該記録層は低温域での影響を受けにくくな
っており、従って、耐光性の向上した光情報記録媒体を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のサンプルの色素記録層のDSCによ
る熱分解スペクトルを示すものである。
【図2】比較例1のサンプルの色素記録層のDSCによ
る熱分解スペクトルを示すものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、レーザ光の照射により情報を
    記録することができる色素記録層およびその上に光反射
    層を有するヒートモード型の光情報記録媒体であって、
    該色素記録層の熱分解スペクトルが、220〜300℃
    の範囲に発熱ピーク値を有し、かつ発熱ピークの半値幅
    が15℃以内であることを特徴とする光情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 色素記録層がシアニン色素化合物及び退
    色防止剤からなる層である請求項1に記載の光情報記録
    媒体。
  3. 【請求項3】 色素記録層がシアニン色素化合物を含
    み、該シアニン色素化合物が下記一般式(I)で表され
    る化合物である請求項1又は2に記載の光情報記録媒
    体。 [DYE+nn- (I) [式中、DYE+ は、一価のシアニン色素陽イオンを表
    し、nは2以上の整数を表し、Xn-はn価の多価陰イオ
    ンを表す。]
  4. 【請求項4】 シアニン色素化合物が、下記一般式(I
    I)で表される化合物である請求項3に記載の光情報記
    録媒体。 【化1】 [式中、Za及びZbは各々独立に、5員もしくは6員
    の含窒素複素環を完成するために必要な原子群を表し、
    1 およびR2 は各々独立に、アルキル基またはアリー
    ル基を表し、L1 、L2 、L3 、L4 及びL5 は各々独
    立に、置換又は無置換のメチン基を表し(但し、L1
    5 上に置換基がある場合には互いに連結して環を形成
    しても良い)、jは0、1又は2を表し、kは0又は1
    を表し、Xn-はn価の多価陰イオンを表し、そしてnは
    2以上の整数を表す。]
  5. 【請求項5】 シアニン色素化合物が、下記一般式(II
    A)で表される化合物である請求項3に記載の光情報記
    録媒体。 【化2】 [式中、Z1 及びZ2 は各々独立に、インドレニン核も
    しくはベンゾインドレニン核を完成するために必要な原
    子群を表し、R1 及びR2 は各々独立に、アルキル基又
    はアリール基を表し、R3 、R4 、R5 及びR6 は各々
    独立に、アルキル基を表し、L1 、L2 、L3 、L4
    びL5 は各々独立に、置換又は無置換のメチン基を表し
    (但し、L1 〜L5 上に置換基がある場合には互いに連
    結して環を形成しても良い)、jは0、1又は2を表
    し、kは0又は1を表し、Xn-はn価の多価陰イオンを
    表し、そしてnは2以上の整数を表す。]
  6. 【請求項6】 色素記録層が退色防止剤を含み、該退色
    防止剤が下記一般式(A1)又は式(A2)で表される
    化合物である請求項1又は2に記載の光情報記録媒体。 【化3】 [式中、R11、R12は各々独立に炭化水素基を表す。]
  7. 【請求項7】 4m/秒以上の線速度でレーザ光を照射
    して記録する高速記録用である請求項1〜6のいずれか
    の項に記載の光情報記録媒体。
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