JPH11253980A - 河川水の浄化施設及び浄化方法 - Google Patents

河川水の浄化施設及び浄化方法

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JPH11253980A
JPH11253980A JP10076504A JP7650498A JPH11253980A JP H11253980 A JPH11253980 A JP H11253980A JP 10076504 A JP10076504 A JP 10076504A JP 7650498 A JP7650498 A JP 7650498A JP H11253980 A JPH11253980 A JP H11253980A
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purification
river water
area
purifying
purification facility
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JP10076504A
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Shunji Eto
俊司 衛藤
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AQUA TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地盤により設置地域を制限されることなく簡
便に設置できる河川水の浄化施設及びその施設において
好気処理と浮遊微細固形物の分離嫌気処理を同時に行う
河川水の浄化方法の提供。 【解決手段】 河川水を流通浄化する浄化施設であっ
て、有蓋または無蓋であり、所定形状の浄化域が底部と
礫層の側面部を有し、且つ、該礫層が外部域に接触して
該外部域との境界を形成すると共に、該浄化域内に連通
する河川水の流入部及び処理水の流出部を有してなり、
該浄化域に表面に相当直径1〜5cmの開孔部を複数有
し且つ内部に互いに連通する複数の連絡路を有し該開孔
部の各々が少なくとも該連絡路の一に連続してなる塊状
浄化材を充填してなることを特徴とする河川水の浄化施
設。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は河川水の浄化施設及
び河川水の浄化方法に関し、詳しくは地盤の強弱による
ことなく簡便に設置できる河川水の浄化施設及びその施
設において好気処理と浮遊微細固形物の分離嫌気処理を
同時に行う河川水の浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種廃水またはそれらで汚染された河川
水の浄化施設は、従来から種々の方法が提案され実施さ
れている。例えば、図8は従来の河川水の浄化施設の一
例の概要図である。図8において、河川水の浄化施設8
0は、通常、外部周辺域とは鉄筋コンクリート等の剛体
隔壁81により直方体等の所定形状の空間を隔絶して形
成し、その空間内に被処理水の流入水路82や処理水の
流出水路83、浄化域84を設けている。浄化域84に
は砕石、礫等の所定の浄化材85を充填配置し、汚濁水
等を浄化処理している。このような従来の浄化施設の浄
化域空間を形成する剛体隔壁は、強度的な観点からコン
クリート製で約8〜60cmの厚さが必要であるとされ
ている。このため、浄化施設の規模にもよるが、剛体隔
壁で囲まれた空間部だけでも大重量となる上、更に、空
間内の浄化域に充填する浄化材の重量が加わることか
ら、最終的には浄化施設の総重量は約15,000〜2
0,000トンに達する。このような大重量の浄化施設
を建設する場合、設置する周辺域の地盤特性に応じて地
盤強化等の施設を支持する基礎を万全にする必要があ
り、また、規模によっては建設後の浄化施設の不等沈下
のおそれ等から軟弱地盤には建設できないという不都合
がある。更に、建設に要する材料、機材、労力等の建設
費が嵩み、建設も容易でない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の河川
水の浄化施設の不都合を鑑み、地盤により設置地域を選
択することなく軟弱地盤でも容易に設置でき、且つ、簡
便に建設できる河川水の浄化施設及び浄化方法の提供を
目的とする。発明者らは、上記目的のため河川水の浄化
施設の建設について種々検討した。先ず第1には鋼矢板
による仮設山留壁の利用を考察した。即ち、浄化施設を
地上より下位部に掘削建設するときには、一般に鋼矢板
で仮設山留壁を設置することから、この仮設山留壁を浄
化施設の剛体隔壁に兼用させる方式である。仮設山留壁
の兼用方式は、従来のコンクリート製の厚い剛体隔壁を
設置する方式に比し、設置用地面積を縮小でき、仮設山
留壁の鋼矢板の埋設は浄化施設剛体隔壁製造より簡便
で、安価である。しかし、掘削地盤の状況によっては、
鋼矢板の断面や根入長が増大し建設コスト面での利点が
損なわれる等の不都合があり実用的でない。このため、
発明者らは、更により簡便に施工できる浄化施設につい
て検討を重ねた。その結果、掘削空間の周壁を鋼矢板や
コンクリート剛体隔壁等で仕切るという従来方式の発想
を転換し、掘削した素掘り空間をそのまま利用する方式
で河川水の浄化施設を建設することを検討し本発明に到
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、河川水
を流通浄化する浄化施設であって、有蓋または無蓋であ
り、所定形状の浄化域が底部と礫層の側面部を有し、且
つ、該礫層が外部域に接触して該外部域との境界を形成
すると共に、該浄化域内に連通する河川水の流入部及び
処理水の流出部を有してなり、該浄化域に表面に相当直
径1〜5cmの開孔部を複数有し且つ内部に互いに連通
する複数の連絡路を有し該開孔部の各々が少なくとも該
連絡路の一に連続してなる塊状浄化材を充填してなるこ
とを特徴とする河川水の浄化施設が提供される。
【0005】上記本発明の河川水の浄化施設において、
前記礫層と前記外部域との境界面が傾斜面であり、該傾
斜面の角度が40〜80度であることが好ましい。ま
た、流入部及び流出部が浄化域の水平方向に位置し、且
つ、浄化域底部に流入部から流出部方向とほぼ直交して
散気管を所定間隔で配設することが好ましく、散気管は
5〜100cmの間隔で配設することが好ましい。散気
管の配設間隔は、被処理河川水の汚染程度により上記範
囲内で変化させることができる。更にまた、塊状浄化材
が、小径骨材を集合接合して相当径約7〜15cmのほ
ぼ球形に形成されてなることが好ましい。
【0006】本発明によれば、前記の河川水の浄化施設
において、その底部に散気管を配設する場合に、河川水
を流入部から導入して浄化域を滞留時間10〜120分
で流通させると共に、散気管から酸素含有ガスを散気し
て浄化処理し、流出部から処理水を流出することを特徴
とする河川水の浄化方法を提供する。
【0007】なお、本発明における開孔部の相当直径
は、開孔された空間周部の任意の2点を結ぶ直線の最長
部分であり、また、塊状浄化材の相当径は、塊状体の体
積とほぼ等しい体積を有する球形体の直径を意味する。
【0008】本発明の河川水の浄化施設は上記のように
構成され、所定の塊状浄化材が充填された浄化域を取り
囲む側周面部、即ち、周辺外部域との境界を礫層で形成
される。従って、外部域と浄化施設とを強固な本壁を設
けて隔絶する従来方式とは異なり、掘削した空間の周面
を素掘り状態のまま、砂利、砕石等の小石片の礫を配設
し礫層を形成して所定形状空間の浄化域が形成される。
従って、コンクリート製隔壁の建造や鋼矢板の埋設を不
要とし、素掘り状態の外部域との境界に所定形状の空間
域の周面部を形成するように礫層を造成すればよく、従
来の隔壁建造方式に比し、簡便、且つ安価に浄化域を形
成できる。また、外部域との境界面を所定角度の傾斜面
に形成すると共に、空間域の周面部を従来と同様の矩形
の浄化域が形成されるようにほぼ垂直面に形成すること
により、浄化域を安定に保持することができる。更に、
本発明の浄化施設の浄化域の周面部は、上記のように礫
層で形成される。また、底部は掘削した素掘り地にコン
クリート、アスファルト、鋼板等で形成される。本発明
の底部は、従来のようなコンクリート鋼体製の底部のよ
うに完全な不透水性でなく、多少の割れ目や亀裂が発生
したり、積極的に孔を穿設したものや多孔性のものを用
いてもよい。本発明の浄化域には、空隙率が高く比較的
軽量の所定の塊状浄化材が充填されるため、底部を極め
て高強度に形成する必要がない。また、本発明の浄化施
設を軟弱地盤の地域に建造する場合、各種の地盤改良等
の支持基礎の造成を完全強固なものから簡便なものにで
きることから、浄化施設の不等沈下を生起させることも
ない。この点からも、本発明の浄化施設は簡便に建造す
ることができる。勿論、基礎地盤強化を施工することに
より、安全性をより一層高めることができる。
【0009】上記のように形成された本発明の浄化施設
の浄化域の側周面部を構成する礫層は建造時には透水性
であり、浄化域に河川水を流入し流通処理する当初は河
川水が礫層内に滲出する。しかし、河川水を流通処理す
るうちに、河川水中に浮遊する無機質及び有機質の微細
固形物(浮遊微細固形物:SS)、溶解汚濁物等が礫層
の礫間隙に蓄積し、礫層間隙の目詰まりが生じ閉塞され
る。従って、河川水浄化処理の所定期間経過後には、浄
化域の側周面部の礫層が透水性から自ずと不透水性とな
る。このため周辺外部域に河川水が滲み出すことなく、
浄化域を含む浄化施設全域が安定に保持される。また、
上記したように底部を完全な不透水性に形成することな
く亀裂等が発生していても、同様に所定期間後には底部
下部土壌へ水が滲出しなくなる。これらは発明者らが初
めて考察検討し見出した結果のものであり、浄化施設周
壁を鋼体隔壁で建造するという従来の技術とは全く異な
るものである。
【0010】本発明の上記浄化域に充填される塊状浄化
材は、表面に相当直径1〜5cmの開孔部を複数有する
と同時に、その開口部の各々から少なくとも連絡路の一
に連通しながら内部に互いに連通する複数の連絡路を有
するものであり、出願人が先に特開平3−221110
号公報において、従来の汚染河川水等の処理とは全く異
なる汚濁水の浄化処理系を形成する浄化材として開発提
案したものである。この塊状浄化材は、内部に多数の空
間連絡路を有するため、空隙率が約40%以上もあり極
めて軽量である。このため、上記のように簡易な底部形
成でも浄化施設を安全、且つ、安定に維持できる。この
塊状浄化材は、更に、(1)表面での好気処理用の生物
膜の形成体として、(2)表面の開孔部方向にSSを移
動させ河川水からその開孔部に流離捕捉するための流速
差(速度勾配)を形成するための抵抗体として、及び
(3)開孔部で捕捉したSSをその内部に滞留させ嫌気
処理するための嫌気処理域として機能する。即ち、浄化
材表面では河川水を好気処理すると共に、SSを比較的
短時間で効率的に捕捉して分離除去し、同時に捕捉した
有機性SSを内部空隙の連絡路で嫌気処理して液状可溶
化する。これにより河川水を簡便に短時間でしかも一段
で浄化処理できる。
【0011】また、浄化材の表面積が従来の礫間接触酸
化法より拡大されることから、浄化材表面での好気処理
も向上し河川水に溶解している溶解性汚濁物BOD(生
化学的酸素要求量)除去率も効果的に向上する。更に、
本発明の浄化施設において、河川水が水平方向に流通す
る場合には、浄化域に上記塊状浄化材を充填すると共
に、浄化域底部に所定間隔で散気管を配設することがで
きる。散気管からは空気等の酸素含有ガス(以下、単に
空気とする)の微細気泡を河川水の流れに直交するよう
に散気上昇させることができる。浄化域内の塊状浄化材
表面には生物膜が形成されると同時に、散気管からの微
細気泡と接する流通河川水は空気と十分接触混合され、
また、河川水流には乱流域が形成され、乱流域の浄化材
周辺においては境膜等境界層の生成が抑制される。この
ため、浄化材表面の生物膜に間断なく新たに充分な空気
が供給されて、好気的処理が迅速に且つ効率的に行わ
れ、被処理河川水中のBODがより一層低減される。
【0012】本発明の河川水の浄化処理は、上記したよ
うに簡便且つ容易に建造できる浄化施設において、浄化
域に充填する所定の塊状浄化材の上記特性を十分に発現
させるように適用することで、河川水中の溶解性BOD
と浮遊SSとを同一浄化域で浄化処理滞留時間を短縮さ
せて効果的に除去して浄化するものである。例えば、従
来の浄化処理の滞留時間は、礫間接触酸化処理では浄化
域を流通距離約20mの長距離を要し約60〜80分間
であり、活性汚泥法では平均的に約3〜10時間の長時
間を要している。これに対し、本発明の河川水浄化処理
は、流通距離約5〜10mにおいて約10〜120分で
各種所定の流出基準を満足する充分な浄化処理ができ
る。また、滞留時間が短かいことから浄化施設がコンパ
クト化される。
【0013】本発明の浄化施設による河川水の浄化処理
に適用可能な河川水は、特に制限されるものでなく、B
OD、SS、アンモニア成分、カビ臭物質等の各種水質
汚染物質が任意濃度で混入したものも処理できる。例え
ば、BOD20〜30mg/リットル、SS20mg/
リットル以上、アンモニア成分1mg/リットル以上、
カビ臭物質等の水質汚染物を含有する一般的河川水を効
果的に短時間で浄化することができる。また、本発明の
浄化施設は側周壁を透水性の礫層で形成することから、
前記のように礫層の礫間隙が閉塞する所定期間経過以前
は勿論、また以後においても安全性を確保するために、
有毒物質の混入のおそれのある河川水や、一時的に有毒
物質が混入した河川水を処理する場合は、予めそれら有
毒物質の除去等の前処理を適宜行った後に、本発明の浄
化施設での浄化処理を行う必要がある。なお、本発明に
おけるSSとは、上記するように浮遊微細固形物であり
JISにおいて1μm径を通過させる濾紙で濾過した時
に濾紙上の残渣物をいう。本発明は、これらSS中に有
機物が約60重量%以上含有される河川水を好適に浄化
処理できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明について、実施の形態に基
づき図面を参照にしながら更に詳細に説明する。但し、
本発明は下記の実施の形態に制限されるものでない。図
1は本発明の一実施例の浄化施設の概要を示した平面説
明図であり、図2は図1の浄化施設のA−A断面におい
て浄化域に塊状浄化材を充填した状態を示した断面説明
図である。図3は本発明の浄化施設の浄化域内に充填す
る塊状浄化材の模式説明図である。図1及び図2におい
て、河川水の浄化施設10は、上部が開放されており、
設置用地の周辺域11を掘下げて造成した逆直方台形状
の掘削空間12内に、ほぼ直方体形状の浄化域13を有
する。掘削空間12は、傾斜状に掘削された状態の境界
斜面14により周辺域11土壌と接し、且つ、コンクリ
ートを流して約80〜400mmの厚さに形成された平
坦な土間コンクリートの底部15からなる。この場合、
境界斜面14は、水平面との角度θを、建造地の土壌性
状や所望される浄化処理条件等に応じた安息角で範囲で
適宜選択ことにより安全を確保することができる。一般
的な土壌であれば、通常、約40〜80度、好ましくは
ほぼ45度とする。掘削空間12内には、底部15の各
辺からの垂直面と境界斜面14とで囲まれる空間部16
に砂利、砕石等の約5〜150mmの礫を配設して形成
された礫層17からなる側面部18と上記土間コンクリ
ートの底部15を有する直方体状の浄化域13が形成さ
れる。礫層形成は特別なものでなく、従来の礫間接触酸
化処理の浄化設備の礫層と同様に礫を積上げて形成する
ことができる。
【0015】上記のように形成された浄化域13内の所
定部には少なくとも一対の流入水路19及び排出水路2
0を相対するように配設する。図1及び2においては、
浄化域13と礫層17との境界部の側面部18に、管周
面に流出口または流入口となる孔22を有する有孔長尺
管体を直方体の浄化域13の短辺方向で相対するよう
に、流入水路19及び排出水路20を配設してある。浄
化域に配設する相対する流入水路及び排出水路の配設位
置、配設形態、配設数等は特に制限されるものでなく、
河川水を所定に流入でき、且つ、流入された河川水が浄
化域内を所定の流速及び流通状態で流通して浄化されて
排出されるようにすればよく、浄化域の規模、形状等の
各種条件に応じて適宜選択することができる。例えば、
相対する流入水路と排出水路は、浄化域内に複数配設し
てもよいし、また、水平方向に配設するのみだけでなく
垂直方向に配設してもよい。
【0016】浄化域内の相対する流入水路19及び排出
水路20の間隔、即ち、河川水の流入から流出までの流
通距離も特に制限されるものでなく、流入河川水が所望
の浄化率で浄化処理されるように適宜選択する。少なく
とも流入水路19から排出水路20への流通距離が3m
となるようにする。通常、3〜10mの範囲で浄化施設
の浄化域の規模で適宜選択する。また、流入水路19及
び排出水路20の形状、材質、大きさ等の仕様形態も特
に制限されるものでない。例えば、所定径のポリ塩化ビ
ニル等の硬質樹脂や鉄等の金属材製の管体の全周面また
は一部の周面に、穿設孔22を適宜穿設して形成した有
孔管体を用いることができる。図1及び2においては、
半周面部に穿設孔を有する円管体を、有孔半周面部を浄
化域側に向けて配設して用いる。
【0017】本発明の浄化域には、上記図1及び2に示
したように所定部に流入水路19及び排出水路20を配
設し、更に、浄化域13の下部、通常、底部15に複数
の散気管21、21・・・を設置することができる。散
気管21の各々は、通常、それぞれが河川水の流通方向
と同一方向に所定間隔を有すると共に、各散気管21が
流通方向に対しほぼ直交して連続するように設置するの
が好ましい。図1及び2では、各散気管21は浄化域の
短辺方向に距離aの間隔を有して、長辺方向のほぼ全域
に亘って設置される。散気管21からは、必要に応じ
て、酸素含有ガス、通常、空気を流出させ、各種用途に
兼用させることができる。例えば、河川水の浄化処理時
に曝気用として、また、所定期間の浄化処理後に浄化域
や浄化材の洗浄再生用や排泥用として、散気管21から
空気を流出できる。
【0018】本発明において、河川水の浄化処理時に散
気管21から空気を流出させる場合は、各散気管21、
21・・・の各上方区域が散気区域となる一方、各間隔
の上方区域が無散気区域となり、浄化域13のほぼ全域
が散気区域と無散気区域とが交互に隣接する状態にな
る。この場合、無散気区域ではできるだけ微細空気泡の
上昇がないようにすることが好ましい。散気管21の設
置間隔は、約5〜100cmとすることが好ましく、被
処理河川水のBOD及びSS濃度に応じて上記範囲内で
適宜選択することができる。通常、BODが約200m
g/リットルまでの河川水であれば約50cm間隔で設
置することにより、BOD及びSSの除去率85%以上
の高率で浄化することができる。散気管21の設置間隔
が5cm未満の場合は、SS除去率が低下するため好ま
しくない。一方、100cmを超える間隔では、BOD
除去率が十分でなく除去率を高めようとすると滞留時間
が2〜3時間または3時間以上となるため好ましくな
い。
【0019】また、浄化域底部に散気管21、21・・
・を、予め例えば約5cm間隔に設置し、浄化材等の洗
浄再生時または浄化処理時によって、また浄化処理時は
浄化処理する河川水のBOD及びSS濃度に応じ、空気
を供給する散気管の数及び位置を適宜選択して浄化域に
散気することができる。この場合、各散気管21への空
気供給は、配管等に開閉弁を配置する等の公知の制御手
段を用いて行うことができる。この浄化域を散気区域と
無散気区域に区分する方式は、出願人が既に特開平8−
332497号公報にて提案した技術であり、河川水中
のBOD及びSSの除去率が従来に比し著しく高くな
る。上記散気管13の形状、材質等は、特に制限される
ものでなく公知の各種散気管を用いて行うことができ
る。通常、約5cm径のポリ塩化ビニル製管体の全周面
または下半周面に約0.5〜50cm間隔に適宜穿設孔
23を設けて使用することができる。
【0020】上記のように造成される浄化施設に形成さ
れた浄化域13内には、図3に模式的に示した塊状浄化
材30が充填される。塊状浄化材30の充填率は50〜
70%、即ち、浄化域13における塊状浄化材30間の
空隙率が30〜50%となるように充填する。塊状浄化
材30は、前記特公平8−17901号公報及び特開平
6−343990号公報に記載したものと同様であり、
図3に示したように、相当径が数センチメートルの骨材
31を集合し、各骨材の接点をセメントやエポキシ接着
剤等の接合剤で接合して相当径約7〜15cmのほぼ球
形状の塊状体に形成されるものである。この場合、塊状
浄化材30の相当径は、前記した通り塊状体の体積とほ
ぼ等しい体積を有する球形体の直径を言う。塊状浄化材
30は、上記のように骨材31を集合接合したものであ
り、表面には無数の凹凸が形成される。従って、単純な
球状体に比し表面積が増大し、広大な生物膜形成面を提
供することになる。また、特に散気区域においては乱流
が形成され易くなるため、散気管21からの微細空気泡
と汚染河川水との接触も十分に行われることから好気処
理が迅速に効率よく行われる。同時に、散気区域の浄化
材周辺に生じる乱流や流速差によりSSの無散気区域方
向への移動も多くなる。
【0021】また、塊状浄化材30は上記のように形成
され、接合された各骨材31間に生じる間隙は骨材の大
きさにより変化する。従って、骨材の大きさ等を適宜選
択することによりほぼ所定の間隙を生じさせることがで
きる。通常、センチメートルオーダーの骨材であれば、
約1〜3cmの間隙が形成され、その間隙の表面部分は
開孔部32を構成する。また、その内部間隙は複数の連
絡路を構成すると共に、塊状浄化材30内部で互いに連
通して、表面部の開孔部32、32・・に連続して、塊
状浄化材30内を貫通している。開孔部32の形状は、
用いる骨材表面や形状等により変化し不定であり、特に
特定されるものでない。前記したように、開孔部の相当
直径は形成される開孔空間周部の任意の2点を結ぶ直線
の最長部分をいい、本発明において、骨材及び接合部等
を選択することにより約1〜5cmとなるように形成す
る。開孔部32の相当直径が5cmを超えると開孔部3
に連続する連絡路内にも流れが生じ、SSをその内部で
捕捉して停滞状態とすることができない。一方、SSは
開孔部に捕捉された後、開孔内部の連絡路に停滞し嫌気
状態で分解され液化され、その後、自重で連通するより
下方の開孔部32を経て塊状浄化材30から流出する
が、開孔部32が1cm未満の小径であると分解された
液状物が塊状浄化材外に流出できないため好ましくな
い。
【0022】本発明の浄化施設の規模は、被浄化処理河
川水の汚染程度、所望浄化率、流入水量等の浄化処理条
件や浄化施設を設置する用地等の周辺環境条件に合わせ
て適宜選択することができる。例えば、先ず浄化施設内
の浄化域の大きさを被処理河川水量に合わせて適宜選択
し、その浄化域底部各辺から傾斜角約45度の斜面を有
する礫層を形成するように周囲幅を選択して設計するこ
とができる。この場合、上記したように対向する流入管
路と排出管路との間隔、即ち、流通距離を少なくとも3
m、通常、約3〜10mの範囲になるようにする。ま
た、浄化施設の形状は、通常、造成が簡便で容易である
ことから直方台形状に形成するが、形状も任意である。
更に、要すれば所定規模の浄化施設を複数並列または直
列に連結させて用いることもできる。更にまた、上記の
散気区域と無散気区域からなる浄化域に、全域が無散気
域の浄化域を連続させて設けてもよい。この場合河川水
中のSSの嫌気性処理をより高めることができ、河川水
の汚染状態、例えばSS成分の多い河川水に適用して浄
化率を向上させることができ、浄化処理によりSS濃度
を30ppm以下、要すれば10ppm以下に低減する
ことができるる。従って、浄化処理後の流出水の水質と
してSSが30ppm以下や、より厳しく10ppm以
下であることが要求されるような排出基準である場合に
特に好適である。無散気浄化域は一の浄化域内に連続的
に設けてもよいし、別に浄化域を設けてもよい。別に無
散気浄化域を設ける場合も、同様に浄化域周面を周辺域
との境界が素掘り状態の礫層を有するようにすることが
できる。なお、図1及び2に示した浄化施設は、無蓋で
あるが、上部に蓋を設置し有蓋とすることもでき、下記
するように浄化材を空間部に充填配置し浄化域を形成し
た後、その上部に土盛りして整地し各種施設に利用する
こともできる。
【0023】次に、図1及び図2とは異なる実施態様に
ついて説明する。図4、5、6及び7は、それぞれ本発
明の他の実施例の浄化施設の概要を主に流入水路と排出
水路との関係について示した断面説明図である。図1及
び2と同一部については同一符号を付して示した。図4
〜6は対向する流入管路と排出管路を複数設けた例であ
り、浄化施設全体等他については図1及び2と同様にし
て造成、建造できる。図4及び図5は対向する流入管路
と排出管路が2対の例であり、図6は3対の例である。
この場合、図4及び5に示すように、一の流入水路19
または排出水路20を対向する2つの排出水路20’、
20’または流入水路19’、19’に対し共通させる
ことができる。また、図6に示すように流入水路19及
び排出水路20の双方を共通させることもできる。図4
〜6において、中心部の排出水路20または流入水路1
9用には穿設孔22を全周面に設けた有孔管を用いるこ
とができる。図7は、流入水路と排出水路は上記のよう
な水平方向の配設のみだけでなく、垂直方向に配設した
例である。図7においては、図1及び2と同様の半周面
有孔管を用い、穿設孔22を有する半周面を上下に位置
させて配設することができる。なお、図7においては、
河川水の流通は、図中に矢印で示したように上下の双方
向に行うことができる。また、散気管21は、底部15
に設けることができる。
【0024】本発明の河川水の浄化施設は上記のように
して造成され、河川水を流入水路19を経て浄化域内を
均等に流通させて浄化することができる。前記の通り、
浄化域13を流通する河川水中のSSは、塊状浄化材3
0内に捕捉、集積され滞留して嫌気処理され、河川水中
の他の可溶汚濁物、例えば、溶解BOD物、アンモニア
成分、陰イオン界面活性剤、カビ臭物質等は、各浄化材
の外表面に形成される生物膜により、硝化、不溶化、分
解等好気処理される。本発明の河川水の浄化施設の浄化
域においては、流入水路から導入された河川水が図2〜
7中に矢印で示したように流通し、散気管21から流出
される微細空気泡は河川水の流通方向にほぼ直交して上
昇し、河川水と空気とが常時広範囲で効率的に接触する
散気区域を形成する。この散気区域においては河川水へ
の酸素の溶解効率が高まり河川水中の溶解酸素量が増大
すると同時に、塊状浄化材30表面においては河川水流
と空気とが効果的に接触し境膜等の境界層の形成が抑制
され、各浄化材30の表面に形成される微生物膜と溶解
酸素量の増大した河川水とが十分に接触し好気性生物処
理が促進され、BOD、アンモニア成分、カビ臭物質が
高率で除去される。
【0025】本発明の河川水の浄化方法は、上記のよう
に浄化域13の散気区域では、SSの塊状浄化材30内
部への捕捉集積も行われるが、主に、浄化材30周面域
で境界膜の形成が抑制され塊状浄化材30表面に形成さ
れる生物膜には十分な溶解酸素が供給され好気処理を効
率的迅速に行うことができる。一方、無散気区域では、
主にSSの塊状浄化材30内部への捕捉、集積、滞留が
効率よく行われ、且つ、汚濁水の浄化施設の滞留時間と
は無関係にSSの嫌気処理が十分な滞留時間でもって行
われる。従って、本発明の浄化域13は、好気と嫌気の
場を無数に有し、SSの除去と嫌気処理と、溶解性BO
D、アンモニア成分、カビ臭等の好気処理とが高効率で
迅速に行われる。このため河川水の浄化を従来の数十倍
から50倍の流速で行うことができる。例えば、一般的
に溶解性BODが主体である河川水であれば約10分と
いう短時間の滞留時間で、また、BOD約300mg/
リットル以上の有機質汚染物を多量に含有する河川水で
あっても約1.5時間で浄化することができる。また、
河川水の流速を速くできることにより、相乗的に河川水
と微細空気泡との接触が拡大され、浄化率がより一層増
大する。散気管21からの空気の通気量は、河川水の汚
染度や流通速度等により適宜選択することができる。通
常、河川水量の約2〜15倍となるようにする。
【0026】
【実施例】実施例 先ず、図1及び2に示したものとほぼ同様な浄化施設を
造成した。即ち、浄化施設の設置用地に、上部が幅1.
8m、長さ7.8mの長方形の各周面を約45度に傾斜
させて深さ0.4mに掘削して、底部が幅1.1m、長
さ6.8mの長方形の逆台形状の掘り下げた掘削空間1
2を造成した。造成した掘削空間の底部土壌を通常の方
法で固めた後に、厚さ150mmの土間コンクリートと
して浄化域底部15を形成した。その後、土間コンクリ
ート底部15の各辺からほぼ垂直に立上がり幅1.1
m、長さ6.8m、高さ0.4mの直方空間が形成され
るように、掘削空間の素掘り状態のままの各傾斜周面1
4上に約10〜100mm径の礫を積上げて礫層16を
配置し、掘削空間12内に浄化域13を形成した。浄化
域底部15に約50cm間隔で径13mmφの硬質ポリ
塩化ビニル管のほぼ上半周面全域に約1mmφの小孔2
3を多数穿設した散気管21を11本配設した。また、
図1及び2に示したように流入水路19と排出水路20
を径150mmφの硬質ポリ塩化ビニル管を用いて配設
した。
【0027】また、図3に示したものと同様な塊状浄化
材30を、骨材31として約2〜3cm径の礫を用い、
それらの複数を相互に合わせ接着し、相当径が約10c
mでほぼ球形状の塊状浄化材30を作製した。塊状浄化
材30の表面には、ほぼ1〜5cmの相当径を有する開
孔部32が多数形成された。上記のように形成した掘削
空間12内の浄化域13内に、作製した塊状浄化材30
を空隙率40%で充填し、図1と同様な浄化施設10を
建造した。
【0028】上記で建造した浄化施設10に、平均SS
85.1mg/リットル(変動42.5〜151.2m
g/リットル)、平均BOD127.3mg/リットル
(変動64.2〜203.7mg/リットル)、大腸菌
119,200個/ミリリットルの被処理河川水を、滞
留時間1時間で流量2.2m3 /時(塊状浄化材30内
部の連絡路の空隙には汚濁水の流通が実質的に無いた
め)を流通させ連続的に浄化処理した。浄化処理におい
て、常時、散気管21より曝気用空気を流出した。曝気
風量は河川水流量の10倍の22Nm3 /時で曝気し
た。この浄化処理を連続して行いながら、浄化施設10
の設置用地の周辺域11での河川水の滲出状態を観察し
た。即ち、周辺域11と礫層16との素掘状態の周辺域
11内で深さ約0.4m、境界斜面14から約1m離れ
た位置に相当する測定点を、浄化施設の周囲の全周辺域
11に約2m間隔に設定した。その各測定点に滲出水を
測定するための地下水流向流速計をセットし、連続浄化
処理を8カ月行った間、7日毎にトレーサで流向、流速
を測定した。その結果、浄化処理を開始した(A)3カ
月間は浄化施設10の周辺域11において水の滲出が観
測されたが、(B)3カ月以降は、地下水の流向、流速
は通水前とほぼ同じになり、定常となり滲出水は観測さ
れなくなった。また、浄化施設の地盤沈降も観察されな
かった。
【0029】また、浄化率等を、引き続き約24時間の
連続浄化処理の流出水を対象に連続検査した。上記の浄
化処理開始からの浄化処理結果は、(A)2カ月後で
は、流出水は24時間の平均値でSS4.8mg/リッ
トル(除去率92.2%)、BOD14.7mg/リッ
トル(除去率87.7%)、大腸菌8,315個/ミリ
リットル(除去率80.0%)であり、(B)8カ月後
では、同様に平均値でSS6.7mg/リットル(除去
率91.7%)、BOD7.7mg/リットル(除去率
90.9%)、大腸菌3,875個/ミリリットル(除
去率94.8%)であった。この結果、従来の浄化施設
のように、コンクリート製等の剛隔壁を設けることなく
用地周辺域との境界面を素掘り状態のままとして、境界
域として礫層を形成して浄化施設を建設しても、所定期
間経過後は周辺域に水を滲出させず悪影響を及ぼすこと
なく、浄化施設の沈降もなく安全に連続浄化処理できる
ことが分かる。また、浄化処理にも何ら影響がなく、従
来と同様に高率で浄化処理できることが分かる。このた
め、浄化施設の建設に要する工数が著しく低減され、従
来の浄化施設の建設に比し簡便で容易に建設でき、更に
安価となる。
【0030】
【発明の効果】本発明の河川水の浄化施設は、設置用地
に所定に傾斜する内周面を有する施設用空間を掘削造成
し、その傾斜内周面は掘削した素掘り状態のままで礫層
を設けて浄化域を形成し所定の塊状浄化材を充填配設し
て建設する。このため従来の剛体隔壁を形成する浄化施
設に比し、工数も資材も減少し建造が容易で、簡便とな
る。また、浄化施設自体が軽量化され地盤への影響が少
なく、建設用地の地盤性状の軟硬を選択する必要がなく
軟弱地盤地域にも建設できる。建設費も低減される。更
に、本発明の河川水の浄化施設は、周辺環境へ悪影響を
与えることもなく、浄化域に充填配設した塊状浄化材の
特性を損なうことなく発現させて河川水を従来の剛体隔
壁を有する浄化施設と同様に高い浄化率でBOD及びSS
を除去して浄化処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の浄化施設の概要を示した平
面説明図である。
【図2】図1の浄化施設のA−A断面において浄化域に
塊状浄化材を充填した状態を示した断面説明図である。
【図3】本発明の浄化施設の浄化域内に充填する塊状浄
化材の模式説明図である。
【図4】本発明の浄化施設の他の実施例の概要を示した
断面説明図である。
【図5】本発明の浄化施設の他の実施例の概要を示した
断面説明図である。
【図6】本発明の浄化施設の他の実施例の概要を示した
断面説明図である。
【図7】本発明の浄化施設の他の実施例の概要を示した
断面説明図である。
【図8】従来の浄化施設の概要を示した断面説明図であ
る。
【符号の説明】
10 浄化施設 11 周辺域 12 掘削空間 13 浄化域 14 境界斜面 15 浄化域底部 16 空間部 17 礫層 18 側面部 19 流入水路 20 排出水路 21 散気管 30 塊状浄化材 31 骨材 32 開孔部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川水を流通浄化する浄化施設であっ
    て、有蓋または無蓋であり、所定形状の浄化域が底部と
    礫層の側面部を有し、且つ、該礫層が外部域に接触して
    該外部域との境界を形成すると共に、該浄化域内に連通
    する河川水の流入部及び処理水の流出部を有してなり、
    該浄化域に表面に相当直径1〜5cmの開孔部を複数有
    し且つ内部に互いに連通する複数の連絡路を有し該開孔
    部の各々が少なくとも該連絡路の一に連続してなる塊状
    浄化材を充填してなることを特徴とする河川水の浄化施
    設。
  2. 【請求項2】 前記礫層と前記外部域との境界面が傾斜
    面であり、該傾斜面の角度が40〜80度である請求項
    1記載の河川水の浄化施設。
  3. 【請求項3】 前記流入部及び流出部が浄化域の水平方
    向に位置しており、且つ、浄化域底部に流入部から流出
    部方向とほぼ直交して散気管を所定間隔で配設する請求
    項1又は2記載の河川水の浄化施設。
  4. 【請求項4】 前記所定間隔が、5〜100cmである
    請求項3記載の河川水の浄化施設。
  5. 【請求項5】 前記塊状浄化材が、小径骨材を集合接合
    して相当径約7〜15cmのほぼ球形に形成されてなる
    請求項1〜4のいずれか記載の河川水の浄化施設。
  6. 【請求項6】 前記請求項3〜5のいずれか記載の河川
    水の浄化施設において、河川水を前記流入部から導入し
    て滞留時間10〜120分で前記浄化域を流通させると
    共に、前記散気管から酸素含有ガスを散気して浄化処理
    して前記流出部から処理水を流出することを特徴とする
    河川水の浄化方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008049152A1 (en) * 2006-10-24 2008-05-02 Alan Woodley A system, method and apparati for managing air pollution and effects of global warming on a large scale
JP2008545522A (ja) * 2005-05-16 2008-12-18 リー,バ−ドゥ 小河川水質浄化装置
CN107662979A (zh) * 2017-10-30 2018-02-06 郑州大学 一种实用型排泥及防堵塞的水平推流人工湿地系统

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