JP3805280B2 - 浄化機能付き半透水性遮水板、地下水浄化構造体及び汚染地下水浄化方法 - Google Patents

浄化機能付き半透水性遮水板、地下水浄化構造体及び汚染地下水浄化方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下水の流入口と流出口を設けた浄化機能付き半透水性遮水板、これを地中に配設した地下水浄化構造体及びこれを用いた汚染地下水の浄化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体製造工場などの洗浄工程において多量に使用されるトリクロロエチレン等の揮発性有機化合物は、漏れなどにより土壌又は地下水を汚染する可能性があり、この場合、工場跡地の再利用の障害となったり、地下水の利用が制限されたりする問題がある。
【0003】
これを解決するものとして、地中に連続配置される浄化壁を円柱の連続杭又は間欠杭とし、該円柱に金属性還元剤を収納した円筒袋を積み重ねることで金属性還元剤の分離を防止すると共に、透水性の改善を図った汚染地下水の浄化方法が開示されている(特開平11−156351号公報)。また、通水性のある中空の壁体を地下の不透水層に到達する深さまで構築するとともに、該壁体内部に浄化剤を着脱自在に収納することにより、地下汚染水を該浄化剤に通過せしめ、該浄化剤は交換可能とした汚染地下水の浄化工法が開示されている(特開平2−164936号公報)。
【0004】
一方、汚染地下水の浄化の問題は、前述のような浄化技術に関わるものの他、汚染源に隣接する家屋等の構造物を避けるため浄化場所を変更する等、地下水の流向制御技術に関わるものがある。従来、汚染地下水の流向を制御する技術としては、原地盤と固化材の混合処理により地中に造成される固化処理杭、ソイルセメント壁及び地中遮水板構築工法により配設される鋼矢板壁等の不透水壁がある。更に、汚染地下水の浄化処理技術の中には、汚染地下水の流速制御技術の問題も含んでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−156351号公報及び特開平2−164936号公報等に開示されるような従来の地下水浄化壁は、汚染地下水の浄化の問題を解決するものであって、汚染地下水の流向や流速を制御する技術の開示はない。一方、固化処理造成杭や遮水板のような不透水壁は汚染地下水の流向制御に適するものの、汚染地下水の浄化処理を目的としたものではない。汚染地下水の浄化の問題と流向制御の問題を解決するものとして、浄化壁と不透水壁を組合わせたファンネルゲート工法等も提案されている。しかし、ファンネルゲート工法は、山間部の谷間等のような特殊な場所にのみ適用でき、工場等が建ち並ぶ区画内に適用することは困難である。更に、浄化壁と不透水壁を別個の施工法で構築する必要があり工程が複雑で不経済である。そこで近年、浄化技術、流向制御技術及び流速制御技術等を総合的に検討し、汚染機構を解明し、上記の問題を一挙に解決する汚染地下水の浄化処理工法の開発が望まれていた。
【0006】
従って、本発明の目的は、不透水壁と浄化壁の双方の機能を有し、汚染地下水の浄化、流速及び流向の3つの制御を可能とする浄化機能付き半透水性遮水板、これを地中に配設した地下水浄化構造体及びこれを用いた汚染地下水の浄化方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者らは鋭意検討を行った結果、従来の地中遮水板構築工法で用いられていた遮水板に汚染地下水の流通を部分的に可能にする開口部を設けると共に、浄化機能を付与すれば、汚染地下水の浄化、流速及び流向の3つの制御が可能となること等を見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明(1)は、浄化材料を鉛直方向における側周面が閉じた枠体に充填した浄化部を基板の一方の面の鉛直方向の一部に付設した地中貫入用の半透水性遮水板であって、該浄化部に対向する該基板の面に地下水が流入又は流出する第1開口部を設け、該浄化部の枠体に地下水が流出又は流入する第2開口部を設けたものであって、前記浄化部は、該浄化部内に地下水の上下方向における互いに流通を遮断する中間仕切板を1つ以上設けてなり、該中間仕切り板で区画されるそれぞれの室に該第1開口部と該第2開口部を設けた浄化機能付き半透水性遮水板、本発明(2)は、浄化材料を鉛直方向における側周面が閉じた枠体に充填した浄化部を基板の両面で且つ両面の鉛直方向の一部に該基板を挟み込むように付設した地中貫入用の半透水性遮水板であって、該浄化部に対向する基板の面に流通口を形成すると共に、該基板の一側に位置する浄化部の枠体に地下水が流入又は流出する第1開口部を設け、該基板の他側に位置する浄化部の枠体に地下水が流出又は流入する第2開口部を設けたものであって、前記浄化部は、該浄化部内に地下水の上下方向における互いに流通を遮断する中間仕切板を1つ以上設けてなり、該中間仕切り板で区画されるそれぞれの室に該第1開口部と該第2開口部を設けた浄化機能付き半透水性遮水板、本発明(3)は難透水層と2以上の帯水層とを有し、且つ該2以上の帯水層の間隙水圧がそれぞれ異なる地盤に配設されるものであって、それぞれの浄化部は帯水層に対向する区画に配置され、中間仕切り板は難透水層に対向する区画に配置される浄化機能付き半透水性遮水板、本発明()は、前記浄化機能付き半透水性遮水板の複数個を横方向に連接して連続壁状に構築してなる地下水浄化構造体、本発明()は、浄化部を有さない遮水板を組合わせて配設してなる前記地下水浄化構造体、本発明()は、汚染源を囲むように配設される地下水浄化構造体であって、且つ汚染源の下流側に前記浄化機能付き半透水性遮水板を1つ以上設けてなる地下水浄化構造体、本発明()は、浄化材料を鉛直方向における側周面が閉じた枠体に充填した浄化部であって、該浄化部内に地下水の上下方向における互いに流通を遮断する中間仕切板を1つ以上設けてなり、該中間仕切り板で区画されるそれぞれの室に該第1開口部と該第2開口部を設けた浄化部基板の一方の面の鉛直方向の一部に付設した半透水性遮水板の複数個を横方向に連接して連続壁状に構築してなる構造物を汚染地下水の下流側に配設し、汚染地下水を該遮水板の面に形成された第1開口部から流入させ、該浄化部で所定時間滞留後、該浄化部の枠体に形成された2開口部から流出させるか、あるいは汚染地下水を該浄化部の枠体に形成された2開口部から流入させ、該浄化部で所定時間滞留後、該遮水板の面に形成された第1開口部から流出させる汚染地下水の浄化方法、本発明()は、浄化材料を鉛直方向における側周面が閉じた枠体に充填した浄化部であって、該浄化部内に地下水の上下方向における互いに流通を遮断する中間仕切板を1つ以上設けてなり、該中間仕切り板で区画されるそれぞれの室に該第1開口部と該第2開口部を設けた浄化部基板の両面の鉛直方向の一部に該基板を挟み込むように付設し、該浄化部に対向する基板の面に流通口を形成した半透水性遮水板の複数個を横方向に連接して連続壁状に構築してなる構造物を汚染地下水の下流側に配設し、汚染地下水を一側の浄化部の枠体に形成された第1開口部から流入させ、該浄化部で所定時間滞留後、他側の浄化部の枠体に形成された2開口部から流出させるか、あるいは汚染地下水を他側の浄化部の枠体に形成された2開口部から流入させ、該浄化部で所定時間滞留後、該一側の浄化部の枠体に形成された第1開口部から流出させる汚染地下水の浄化方法をそれぞれ提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1の実施の形態における浄化機能付き半透水性遮水板(以下、「半透水性板」とも言う)を図1を参照して説明する。なお、本明細書中、第1の実施の形態及び第2の実施の形態は本発明の参考例となるものである。図1は本実施の形態例の半透水性板の一部を破断して示す概略図である。図1中、半透水性板10aは、浄化材料5を枠体6に充填した浄化部2を基板1の一方の面16の一部に付設した半透水性遮水板であって、浄化部2に対向する基板1の他方の面15に地下水が流入する第1開口部3を設け、浄化部2の枠体6に地下水が流出する第2開口部4を設けたものである。
【0010】
本発明の半透水性板の基板1は、従来、地中遮水板構築工法で用いられるいわゆる鋼矢板を使用することができる。すなわち、主として厚さが薄くても剛性を示す鋼板や可撓性の合成樹脂製のシートが使用され、例えば、基板1の有効幅が約1.5m、板長が打設深度により異なる有効長さを有するシート本体部11と、貫入フレームにセットする際の下部掴みしろ14と、隣接する半透水性板と係合する両端の係合部12、13を有するものが挙げられる。両端の係合部12、13は、例えばその縦方向両側部に係合オス部材と係合メス部材の一方をそれぞれ溶着してなるものが挙げられる。
【0011】
半透水性板10aの一方の面16に付設される浄化部2は、枠体6に浄化材料5を充填したものであればよく、例えば上方が開放であって且つ底部に第2開口部4を有する有底箱状枠体6に浄化材料5を充填したものを予め作製し、有底箱状枠体6の上方開放部を基板1の一方の面に向けて両者を合わせ、その当接部分を例えば溶接等の固定方法により取付けたもの、あるいは所定位置に開口部を設けた2枚の基板を所定の隙間を保持して対向させ、該隙間の4つの側面を別途の側部材等を用いて封止すると共に浄化材料を充填して得られたもの等が挙げられる。このうち、前者の方法が、汚染浄化効率、流向及び流速を考慮した自在の設計ができる点で好適である。枠体6の形状及び寸法としては、特に制限されず、浄化条件により適宜決定される。一例を示せば、汚染地下水の浄化部2内での滞留時間5〜10時間、流路長さで20〜50cmとなるように、枠体6の厚み及び第1開口部3と第2開口部4の位置を適宜決定すればよい。
【0012】
第1開口部3及び第2開口部4は、地下水が流入又は流出できる開口であれば特に制限されず、その形状としては、例えば四角形状、円形状及び楕円形状のものが挙げられる。また、小さな開口部を多数形成したものであってもよい。第1開口部3及び第2開口部4には、網目状のスクリーン31を付設して枠体6に充填された粒状の浄化材料が外部に漏れないようにする。第1開口部3及び第2開口部4の開口度及び網目状スクリーン31の開口度は所望の通水量が得られるよう適宜決定される。また、第1開口部3及び第2開口部4の設置位置としては特に制限されず、例えば、第1開口部3と第2開口部4の距離は遠ざければ、汚染地下水が浄化材料中に滞留する時間を長くすることができる。また、第1開口部3及び第2開口部4の位置関係は、特に制限されず、例えば汚染地下水が流入する開口部が地下水が流出する開口部より下方にすれば、通常、汚染濃度の高い汚染地下水は帯水層の下部を流れているため、汚染濃度の高い汚染地下水を効率的に浄化できる。本例の半透水性板10aにおいて、第1開口部3を汚染地下水の流れの上流側に向けて配設すれば、第1開口部3は汚染地下水の流入口となり、第2開口部4は浄化された地下水の流出口となる。逆に第2開口部4を汚染地下水の流れの上流側に向けて配設すれば、第2開口部4は汚染地下水の流入口となり、第1開口部3は浄化された地下水の流出口となる。
【0013】
浄化材料5としては、金属系還元剤、吸着剤及び生分解性ポリマーが挙げられ、これらの1種又は2種以上を組み合わせて使用できる。金属系還元剤としては、鉄又は亜鉛の金属粉体、ウール状物若しくはそれらの合金又は化合物の粉体又はウール状物が挙げられる。このうち、鉄粉が安価であり且つ廃棄物として排出されるものも使用できる点で好適である。吸着剤としては、活性炭が使用できる。また、生分解性ポリマーとしては、活性炭を含有したものが、微生物等のもつ生理活性により生分解性ポリマーが分解された場合でも、活性炭で透過性の浄化部を形成できる点で好適である。また、これらの浄化材料は、必要に応じて砂又は礫分に混合して使用することが、浄化材料の分離を防止してかつ透過性を維持できる点で好適である。砂又は礫分としては、特に制限されないが、中砂、粗砂、細礫及び中礫分等の天然の土及び人工の砕石や一般土木用砕石が挙げられ、これらの1種又は2種以上の混合物が使用できる。
【0014】
半透水性板10aは、通常、これの複数個を横方向に連接して連続壁状に地中に構築した地下水浄化構造体として使用される。半透水性板10aの地中への貫入方法及びその複数を横方向に連接して連続壁状に構築する方法は公知の地中遮水板構築工法を用いることができる。本発明の場合、従来の公知の方法と異なる点は、従来の遮水板に相当する基板1の片面に所定の厚みを有する浄化部2が付設された点にあるが、浄化部2の厚みはせいぜい10cm程度とすることもできるため、地中への貫入抵抗はほとんど無視できるか、あるいは、半透水性板10aを地中に連行する貫入フレームの下端から圧力流体を噴射しつつ貫入する方法や所定幅のトレンチを予め地中に形成しておき、ここに半透水性板10aを建て込む方法等を採用すればよい。
【0015】
次に、本発明の第2の実施の形態における半透水性板を図2を参照して説明する。図2は本実施の形態例の半透水性板の一部を破断して示す概略図である。図2において、図1と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、第2の実施の形態例の半透水性板10bにおいて、第1の実施の形態例の半透水性板10aと異なる点は、浄化部2を小さくした点、第1開口部3を第2開口部4より上方に配置した点、及び浄化部2の枠体6内中央に浄化部2を上下2分すると共に、第1開口部3、第2開口部4より遠い側に流通路21ができるよう板状の隔壁7を設けた点にある。第2の実施の形態例の半透水性板10bによれば、半透水性板10aに比べて浄化部2が小さくなっているにも拘わらず、隔壁7の存在により、汚染地下水の浄化部2内の滞留時間は半透水性板10aと同等若しくはそれ以上とすることができる。隔壁7は、浄化部2内における地下水の滞留時間を長くとるために設置されるものであれば設置形態等は図2のものに限定されない。
【0016】
第1及び第2の実施の形態例の半透水性板10a、10bにおいて、第1開口部3及び第2開口部4の開口を小さく採れば通水量は少なくなり、開口を大きく採れば通水量は多くなる。従って、第1開口部3と第2開口部4の開口度を変化させることにより通水量を制御できる。また、第1開口部3と第2開口部4の設置位置を調整する方法、隔壁7を設ける方法あるいはこれらを組合わせる方法を採れば、浄化部2内における地下水の滞留時間を制御することができる。また、汚染地下水の流線に対する半透水性板10a、10bの設置方向は直交する設置形態又は傾斜する設置形態のいずれを採ることもでき、傾斜の設置形態であれば、半透水性板を通過しない一部の汚染地下水の流向を当該半透水性板10a、10bに沿う方向、すなわち設置方向に変化させることができる。このように第1及び第2の実施の形態例の半透水性板10a、10bを用いれば、汚染地下水の浄化、流速の制御及び流向の制御のいずれもが可能である。
【0017】
また、図3に示すように、地下水浄化構造体20aは、半透水性板10a又は10b(以下、単に10aとする)と浄化部を有さない公知の不透水壁100を組合わせて配設した構造物であってもよく、この場合、開口部を有する半透水性板10aを多く配置すれば、汚染地下水の通水量は多くなり、開口部を有さない不透水壁100を多く配置すれば、汚染地下水の通水量は少なくなる。また、図4の地下水浄化構造体20bのように、右側の半透水性板10aの第1開口部3、第2開口部4の開口度を小さく、左側の半透水性板10aの第1開口部3、第2開口部4の開口度を大きく採れば、地下水浄化構造体20bの通水量を制御することができると共に、地下水浄化構造体20bを汚染地下水の流線に対して直角に設置した状態で、設置方向に平行な流向成分を生じさせることができる。この流向制御方法は、流向が透水性の低い領域38から透水性の高い領域39に向かう性質を利用したものである。このように連続壁状の地下水浄化構造体20bにおいても、半透水性板10aと不透水壁100の適宜の組合わせ及び第1開口部3、第2開口部4の開口度の調整により、汚染地下水の通水量の制御と流向の制御を行うことができる。
【0018】
次に、本発明の第3の実施の形態における半透水性板を図5を参照して説明する。図5(A)は本実施の形態例の半透水性板の使用状態における断面図、(B)は(A)のI−I線に沿って見た図をそれぞれ示す。図5において、図1と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、第3の実施の形態例の半透水性板10cにおいて、第1の実施の形態例の半透水性板10aと異なる点は、浄化部2内を上下2分する中間仕切板8を設け、上部浄化部2a及び下部浄化部2bを設けると共に、それぞれに第1開口部3と第2開口部4を設けた点にある。中間仕切板8としては、特に制限されず、例えば基板1や枠体6と同じ材質の薄鋼板が使用できる。この半透水性板10cが配設される地盤としては、例えば図5に示すように、地表から深部方向へ、地表層51、第1帯水層52、第1難透水層53、第2帯水層54、第2難透水層55、第3帯水層56及び基盤57からなり、汚染源58が第1帯水層52、第1難透水層53及び第2帯水層54に存在する地盤である。半透水性板10cを構成する各部材の寸法は当該地盤の事前調査により予め決定される。すなわち、半透水性板10cは地中に配設された状態で、上方浄化部2aは第1帯水層52に対向する区画に配置され、下部浄化部2bは第2帯水層54に対向する区画に配置され、中間仕切板8は第1難透水層53に対向する区画に配置される。また、半透水性板10cの上端は地表近傍に、下端は第2難透水層55にそれぞれ位置している。この半透水性板10cにおいても、前記第1、第2の実施の形態例と同様、第1及び第2開口部の開口度の変更、設置位置の変更は可能であり、隔壁7の設置も可能である。このような半透水性板10cによれば、第1及び第2の実施の形態例と同様の効果を奏する他、一の帯水層を流れる地下水が浄化部2を通過する際、浄化部2を介して他の帯水層に流入することがなく、各々の帯水層の汚染地下水を1つの半透水性板10cに配置した2つの浄化部2a、2bで個別に浄化することができる。すなわち、浄化部2に中間仕切板8がない半透水性板を用いた場合、間隙水圧の低い帯水層を流れる汚染地下水は浄化部を通過し難く、浄化されにくいという問題がある。中間仕切板8がないと、半透水性板の浄化部2が両帯水層52、54を連通することになり、例えば間隙水圧の高い上方の第1帯水層52の汚染地下水はその一部は浄化部2を通過して浄化地下水となるものの、残部の地下水は間隙水圧の低い下方の第2帯水層54に流れ込み、第2帯水層54部分に位置する浄化部の第1開口部3周りに滞留することになる。このため、第2帯水層54の汚染地下水は浄化部2の第1開口部3を円滑には通過できず、半透水性板10cを沿う方向に流れが発生するため、結局浄化されにくくなるのである。この現象は、下方の第2帯水層54が上方の第1帯水層52より間隙水圧が高い場合についても同様であり、間隙水圧が低い第1帯水層52の汚染地下水は浄化されない。従って、本例の如く、中間仕切板8を難透水層に対向する区画に配置することで上記の問題を解決することができる。なお、本例の半透水性板10cは地中に貫入する際、例えば半透水性板10cの基板1と第1難透水層53との間に隙間が形成されることがあるが、そのときは当該隙間は例えば公知の遮水工法でシールすればよい。
【0019】
次に、本発明の第4の実施の形態における半透水性板を図6を参照して説明する。図6(A)は本実施の形態例の半透水性板の使用状態における断面図、(B)は(A)のII−II線に沿って見た図をそれぞれ示す。図6において、図5と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、第4の実施の形態例の半透水性板10dにおいて、第3の実施の形態例の半透水性板10cと異なる点は、下方浄化部2bに相当する位置に中間仕切板を省略した浄化部2cを設置し、上方浄化部2aに相当する位置に開口を設けスクリーン9を設置した点にある。スクリーン9は、第1帯水層52の未汚染の地下水の流れを妨げ無いような構造であれば特に制限されず、当該開口の形状を保持できるのであればその設置を省略できる。すなわち、本例の半透水性板10dが配設される地盤は汚染源58が第2帯水層54に存在する以外は図5で示される地盤と同様である。すなわち、第1帯水層52の未汚染の地下水はスクリーン9を通ってそのまま流れ、第2帯水層54の汚染地下水は半透水性板10dの第1開口部3に流入し、浄化材料内を通過して浄化され、第2開口部4から流出していく。この半透水性板10dにおいても、前記第1、第2の実施の形態例と同様、第1及び第2開口部の開口度の変更、設置位置の変更は可能であり、隔壁7の設置も可能である。このような半透水性板10dによれば、第1及び第2の実施の形態例と同様の効果を奏する他、中間の帯水層のみが汚染された地盤においても適用できる。
【0020】
また、本発明の他の実施の形態における地下水浄化構造体を図7を参照して説明する。図7は本例の地下水浄化構造体の使用状態を示す上から見た概略図である。図7の半透水性板は処理する汚染地下水に応じて適宜設計されたものを用いるため、図中では符号10を使用した(図8も同様)。本例の地下水浄化構造体20cは、中心部は汚染濃度が高く、外側に行くにつれ汚染濃度が低くなるような幅広い汚染範囲を有する汚染地下水の浄化に適用する例である。図中、矢印は地下水の流れを示す。地下水浄化構造体20cは、汚染地下水の流線に直交する部分には本発明の半透水性板10を連続壁状に配置すると共に、両端部には従来の不透水壁100を長さH1で配置したものである。本例の地下水浄化構造体20cによれば、汚染濃度が幅方向で異なる幅広い汚染範囲を有する汚染地下水を設置場所を採らず、最適な浄化条件で行うことができる。すなわち、中心部の汚染濃度が高い地下水を処理する半透水性板10は、浄化部2及び開口面積を共に大きくし、隔壁を設置するなどして浄化部2内における汚染地下水の滞留時間を長く採れるような構造のものとする。一方、汚染濃度が低い地下水を処理する外側の半透水性板10は浄化部は小さく、また、汚染地下水の滞留時間を長くするような隔壁のない構造のものでよい。従来、本例のような汚染濃度が幅方向で異なる幅広い汚染範囲を有する汚染地下水を処理するには、図13に示すようなファンネルゲートが適用されていた。ファンネルゲート200はゲート部に浄化壁100bを設置し、ファンネル部に不透水壁100aを組合わせたもので、濃度の高い汚染地下水と濃度の低い汚染地下水をファンネル部である不透水壁100aによって集めてゲート部の浄化壁100bで処理する方法である。この方法は、浄化壁100bでの処理水量が多くなるため、浄化壁100bの浄化厚さW2が大きくなるという問題があり、更に中央のゲート部にすべての汚染水を集めるため、大きな水面勾配を確保する必要があることから、ファンネル部である不透水壁100aの長さ(L)を大きくしている。従って、設置場所を広く採ることや施工コストを上昇させていた。しかし、従来のファンネルゲート200に代えて、本例の地下水浄化構造体20cを採用すれば、設置スペースも大きく採らず上記問題を解決できる。なお、本例の地下水浄化構造体20cにおいては、両端の不透水壁100は省略してもよい。
【0021】
また、本発明の他の実施の形態における地下水浄化構造体を図8及び図9を参照して説明する。図8は本例の地下水浄化構造体の使用状態を示す上から見た概略図、図9は図8のIII−III線に沿って見た図である。本例の地下水浄化構造体20dは工場の敷地80内等の設置場所が制約される場合の適用例である。汚染源58は幾棟かの工場の建物81が林立する工場の敷地80内の地中に存在し、汚染源58により汚染された地下水を浄化するものである。すなわち、本例の地下水浄化構造体20dは、工場の建物81間の通路82から地中に配設するものであり、汚染地下水の流線に直交する位置にある半透水性板10Aは、例えば浄化部2及び開口面積を共に大きくし、隔壁を設置するなどして浄化部内における汚染地下水の滞留時間を長く採れるような構造のものとし、一方、汚染地下水の流線に沿う方向にある半透水性板10Bは浄化部は小さく、隔壁もない構造のものでよい。本例の地下水浄化構造体20dによれば、設置幅を採らず直線状に配設できるため、従来困難であった工場の施設内においても適用できる。
【0022】
また、本発明の他の実施の形態における地下水浄化構造体を図10を参照して説明する。図10は本例の地下水浄化構造体の使用状態を示す上から見た概略図である。本例の地下水浄化構造体20eは汚染源58を封じ込める場合の適用例である。すなわち、地下水浄化構造体20eは断面がリング状でその中心に汚染源58を有し、半リング状断面の不透水壁100を汚染地下水の上流側に配置し、複数個の半透水性板10を連接した連続壁状の半リング状断面の構造体を汚染地下水の下流側に配置したものである。従来、このような汚染源58の封じ込めはリング状の不透水壁で行っていたが、雨水等の浸入によるダムアップ現象により汚染物質の僅かな漏れは避けられなかった。しかし、本例の地下水浄化構造体20eとすれば、汚染物質を封じ込めつつ、部分的に浄化した地下水を透過させているためダムアップ現象が起き難く、汚染物質の漏れも起き難い。本例の地下水浄化構造体20eの平面視の概略形状としては、上記リング状の他、矩形リング状、不定形状等が挙げられる。
【0023】
また、本発明の半透水性板における基板と浄化部の設置形態としては、片面設置を示した上記実施の形態例に限定されず、浄化部を基板の両面で且つ両面の少なくとも一部に付設したものであってもよい。このような半透水性板を図11を参照して説明する。図11は、本例の半透水性板を上から見た模式図である。図11に示す半透水性板10eは、例えば浄化材料を有底箱状の枠体に充填した浄化部2d、2eを、枠体の開放面が基板1側となるようにしてそれぞれ基板1の両側に設置したものであり、浄化部2d、2eが配置される箇所の基板1内に不図示の流通口を形成すると共に、一側の浄化部2dの枠体に地下水が流入又は流出する第1開口部3を設け、他側の浄化部の枠体2eに地下水が流出又は流入する第2開口部4を設けたものである。本例の半透水性板10eは、前記実施の形態例と同様の利用方法及び同様の効果を奏することができる。また、図12に示す半透水性板10fは、基板1に浄化材料を枠体に充填した浄化部2fを貫通するように付設したものであり、浄化部2fの一側に地下水が流入又は流出する第1開口部3を設け、浄化部2fの他側に地下水が流出又は流入する第2開口部4を設けたものである。なお、図4、図11及び図12において、第1開口部3及び第2開口部4は枠体から突出しているが、これはその位置または大きさを明確に示すため、便宜上付したものであって、実際は枠体にくり抜かれた形態であることが多い。
【0024】
次に、本発明の汚染地下水の浄化作用の一例を図1の半透水性板10aを参照して説明する。半透水性板10aの第1開口部3に流入する地下水は、例えばpHが中性域、且つ酸化還元電位が低い状況にあり、浄化部2に充填される浄化材料5は例えば還元性金属粉体である。汚染地下水は第1開口部3から流入し、第2開口部4から流出するまでの所定の時間、浄化部2内に滞留する。この際、汚染地下水中の例えば難分解性ハロゲン化炭化水素は、浄化部2内において還元性金属粉体の存在下、脱ハロゲン化され、無害な炭化水素に変換されるため、汚染地下水が浄化される。
【0025】
【発明の効果】
本発明の半透水性板を地中に貫入して連続壁状の地下水浄化構造体を構築すれば、半透水性板は不透水壁と浄化壁の双方の機能を有し、第1及び第2開口部の開口度、設置位置、浄化材料中を流れる滞留時間、汚染地下水の流線に対する配置方向等を自在に設計できるため汚染地下水の浄化、流速及び流向の3つの制御を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における半透水性遮水板の一部を破断して示す概略図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における半透水性遮水板の一部を破断して示す概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における地下水浄化構造体を上から見た概略図である。
【図4】他の実施の形態における地下水浄化構造体を上から見た概略図である。
【図5】 (A)は本発明の第3の実施の形態における半透水性遮水板の使用状態における概略断面図、(B)は(A)のI−I線に沿って見た図である。
【図6】 (A)は本発明の第4の実施の形態における半透水性遮水板の使用状態における概略断面図、(B)は(A)のII−II線に沿って見た図である。
【図7】本発明の実施の形態における地下水浄化構造体の使用状態における概略断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態における地下水浄化構造体の使用状態における概略断面図である。
【図9】図8のIII−III線に沿って見た図である。
【図10】本発明の他の実施の形態における地下水浄化構造体の使用状態における概略断面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態における半透水性遮水板の上から見た概略図である。
【図12】本発明の他の実施の形態における半透水性遮水板の上から見た概略図である。
【図13】従来の地下水浄化構造体の使用状態における概略断面図である。
【符号の説明】
1 基板
2 浄化部
3 第1開口部
4 第2開口部
5 浄化材料
6 枠体
7 隔壁
8 中間仕切板
9 スクリーン
10、10a〜10d、10A、10B 浄化機能付き半透水性遮水板
11 シート本体部
12、13 係合部
20a〜20e 地下水浄化構造体
51 地表層
52 第1帯水層
53 第1難透水層
54 第2帯水層
55 第2難透水層
56 第3帯水層
57 基盤
58 汚染源
80 工場の敷地内
81 工場の建物
82 通路
100、100a 不透水壁
100b 浄化壁
200 ファンネルゲート

Claims (8)

  1. 浄化材料を鉛直方向における側周面が閉じた枠体に充填した浄化部を基板の一方の面の鉛直方向の一部に付設した地中貫入用の半透水性遮水板であって、該浄化部に対向する該基板の面に地下水が流入又は流出する第1開口部を設け、該浄化部の枠体に地下水が流出又は流入する第2開口部を設けたものであって、前記浄化部は、該浄化部内に地下水の上下方向における互いに流通を遮断する中間仕切板を1つ以上設けてなり、該中間仕切り板で区画されるそれぞれの室に該第1開口部と該第2開口部を設けたことを特徴とする浄化機能付き半透水性遮水板。
  2. 浄化材料を鉛直方向における側周面が閉じた枠体に充填した浄化部を基板の両面で且つ両面の鉛直方向の一部に該基板を挟み込むように付設した地中貫入用の半透水性遮水板であって、該浄化部に対向する基板の面に流通口を形成すると共に、該基板の一側に位置する浄化部の枠体に地下水が流入又は流出する第1開口部を設け、該基板の他側に位置する浄化部の枠体に地下水が流出又は流入する第2開口部を設けたものであって、前記浄化部は、該浄化部内に地下水の上下方向における互いに流通を遮断する中間仕切板を1つ以上設けてなり、該中間仕切り板で区画されるそれぞれの室に該第1開口部と該第2開口部を設けたことを特徴とする浄化機能付き半透水性遮水板。
  3. 難透水層と2以上の帯水層とを有し、且つ該2以上の帯水層の間隙水圧がそれぞれ異なる地盤に貫入されるものであって、それぞれの浄化部内の室は帯水層に対向する区画に配置され、中間仕切り板は難透水層に対向する区画に配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の浄化機能付き半透水性遮水板。
  4. 請求項1〜のいずれか1項記載の浄化機能付き半透水性遮水板の複数個を横方向に連接して連続壁状に構築してなることを特徴とする地下水浄化構造体。
  5. 浄化部を有さない遮水板を組合わせて配設してなることを特徴とする請求項記載の地下水浄化構造体。
  6. 汚染源を囲むように配設される地下水浄化構造体であって、且つ汚染源の下流側に請求項1〜のいずれか1項記載の浄化機能付き半透水性遮水板を1つ以上設けてなることを特徴とする地下水浄化構造体。
  7. 浄化材料を鉛直方向における側周面が閉じた枠体に充填した浄化部であって、該浄化部内に地下水の上下方向における互いに流通を遮断する中間仕切板を1つ以上設けてなり、該中間仕切り板で区画されるそれぞれの室に該第1開口部と該第2開口部を設けた浄化部基板の一方の面の鉛直方向の一部に付設した半透水性遮水板の複数個を横方向に連接して連続壁状に構築してなる構造物を汚染地下水の下流側に配設し、汚染地下水を該遮水板の面に形成された第1開口部から流入させ、該浄化部で所定時間滞留後、該浄化部の枠体に形成された2開口部から流出させるか、あるいは汚染地下水を該浄化部の枠体に形成された2開口部から流入させ、該浄化部で所定時間滞留後、該遮水板の面に形成された第1開口部から流出させることを特徴とする汚染地下水の浄化方法。
  8. 浄化材料を鉛直方向における側周面が閉じた枠体に充填した浄化部であって、該浄化部内に地下水の上下方向における互いに流通を遮断する中間仕切板を1つ以上設けてなり、該中間仕切り板で区画されるそれぞれの室に該第1開口部と該第2開口部を設けた浄化部基板の両面の鉛直方向の一部に該基板を挟み込むように付設し、該浄化部に対向する基板の面に流通口を形成した半透水性遮水板の複数個を横方向に連接して連続壁状に構築してなる構造物を汚染地下水の下流側に配設し、汚染地下水を一側の浄化部の枠体に形成された第1開口部から流入させ、該浄化部で所定時間滞留後、他側の浄化部の枠体に形成された2開口部から流出させるか、あるいは汚染地下水を他側の浄化部の枠体に形成された2開口部から流入させ、該浄化部で所定時間滞留後、該一側の浄化部の枠体に形成された第1開口部から流出させることを特徴とする汚染地下水の浄化方法。
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