JPH06104975B2 - 地下汚染水の浄化工法 - Google Patents

地下汚染水の浄化工法

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JPH06104975B2
JPH06104975B2 JP63318539A JP31853988A JPH06104975B2 JP H06104975 B2 JPH06104975 B2 JP H06104975B2 JP 63318539 A JP63318539 A JP 63318539A JP 31853988 A JP31853988 A JP 31853988A JP H06104975 B2 JPH06104975 B2 JP H06104975B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、汚染地下水の浄化工法に関し、特に汚染地
下水の浄化機能を持った通水性のある壁体の建込みによ
り、壁体を通過する汚染水の浄化を図ろうとするもので
ある。
《発明の背景》 近年、半導体の製造に用いられるトリクロルエチレンな
どの有機溶剤による地下水汚染、鉱滓の捨て場からの重
金属の流出、或いは産業廃棄物の処分場等からの滲出水
などによる地下水汚染が問題になっている。
ところで、地下水の汚染が水質検査によって発見された
場合には、生活水としては用いることができないことは
当然であるとともに、地下水汚染に伴う種々の社会的な
問題を生ずる。
《発明が解決しようとする課題》 この種の地下水汚染を防止するためには、当然のことな
がら汚染の発生原因の排除や、漏洩を極力防止すること
が必要である。
しかし、実際にはこの種の事故は完全には防ぎ切れるも
のではなく、また一旦これら汚染物質が漏洩した場合に
は、その下流側或いは周辺区域は汚染区域となり、汚染
原因物質の消滅までは地下水の使用は出来ず、消滅まで
長期間に亘って手をこまねいているのが現状である。
この発明は、以上の問題を解決するためになされたもの
であって、この種の汚染が認定された区域であってもそ
の地下汚染水の積極的な浄化を図り、浄化水として使用
に供することができるようにした地下汚染水の浄化工法
を提供することを目的としている。
《課題を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この発明は、地中を流下する
地下汚染水を地中において浄化するための地下汚染水の
浄化工法であって、該地下汚染水の流下方向と交差し
て、通水性のある中空の壁体を地下の不透水層に到達す
る深さまで構築するとともに、該壁体内部に浄化剤を着
脱可能に収容することにより、地下汚染水を前記浄化剤
を通過して流下せしめることを特徴とする。
またこの発明工法における前記壁体は、少なくとも一対
の多孔板と、多孔板の間に所定間隔で配置された多孔板
を支持する複数のスペーサー兼用構造材からなり、各構
造材と多孔板で囲われた中空内部に前記浄化剤を着脱可
能に収容する構造を採用できる。
さらに前記壁体は、多孔の中空管を密集状態に列設して
なり、該中空管の内部に浄化剤を着脱可能に収容する構
造も採用できる。
《作用》 以上の工法によれば、汚染地下水は壁体を通過すること
でその中空内部に収容された浄化剤によって浄化され
る。
浄化剤は着脱可能であるので、浄化能力がなくなった時
点で交換でき、継続的に地下汚染水を浄化できる。
壁体を少なくとも一対の多孔板と、多孔板の間に所定間
隔で配置された多孔板を支持する複数のスペーサー兼用
構造材とした場合には、連続地中壁工法と同様工法で構
築ができる。
壁体を、多孔の中空管を密集状態に列設した構造とした
場合も、連続地中壁工法を採用できる。
また、従来のボーリング孔掘削工法も採用できる。
《実施例》 以下、この発明の実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
第1図、第2図はこの発明を汚染発生個所の下流におい
て地下汚染水を浄化するようにした浄化工法の第一実施
例を示している。
図は山間の谷間に汚染個所1が存在している例を示して
おり、汚染個所1の下流側には不透水層2に到達する深
度で通水性のある壁体3が構築されている。
この壁体3は連続地中壁工法なとによって構築される。
すなわち、汚染個所1の下流において、左右の広がり方
向および深さ方向に大して、不透水層に到達する深度の
掘削溝4を泥水を満たしつつ掘削し、これに前記壁体3
を建込むことによって工事がほぼ完了する。
壁体3は、第3図,第4図に示すように一対の多孔板10
と、適宜間隔をおいて両多孔板10の間に垂直に配置さ
れ、多孔板10を支持する複数のスペーサー兼用の構造材
12と、各多孔板10の外面と掘削溝4との間に形勢された
空隙に充填され、多孔板10を外面から支持する豆砂利な
どの透水性部材14と、前記構造材12と多孔板10で囲われ
た中空内部に着脱可能に収容された浄化剤16とからなっ
ている。
前記多孔板10は例えば孔あき鋼板、または多数の孔を開
口形勢したコンクリート版等を用いることができ、透水
性部材14の径より小さな通水孔10aが多数形勢されてい
る。
また、前記構造材12はH形鋼、鉄筋コンクリート等が採
用される。
この多孔板10および構造材12は当初から図のごとき構造
に組立て、これを掘削溝4内に建込んでも良いし、掘削
溝4の内部で多孔板10と構造材12を組立てても良い。
前記浄化剤16は、例えば、各種濾過材,活性炭、イオン
交換樹脂,その他浄化目的に応じた化学的,生物学的触
媒、およびそれらの組み合わせを選ぶことができ、これ
らを通水性のある袋状,筒状,板状の収納容器18に充填
した状態で前記中空内部に収容する。
したがって、この実施例によれば、雨水は山間の斜面を
伝って谷間の汚染個所1の土壌に浸透し、地下水となっ
て下流側に流出する途中で、壁体3を通過して下流に流
れる。
この壁体3を通過することによって、汚染個所1で汚染
された地下水は、前記浄化剤16と接触し、ここを通過す
ることによって無害化されることになるのである。
なお、前記浄化剤16は汚染物質の吸着に応じてその浄化
能力を失うので、汚染度合いや、耐用年数に応じて時々
収納容器18ごと取出し、新たな浄化剤16を中空内部に充
填すれば継続的な浄化が可能である。
なお、例えば第5図に示すように前記多孔板10と構造材
12で囲われた中間に多孔板からなる仕切り板20を配置
し、収容空間を厚み方向に2分割し、この2分割された
内部にそれぞれ浄化剤16を収容容器18ごと着脱可能に収
容するようにしても良い。
このように構成した場合には、地下水の通過方向に沿っ
て浄化剤16の種類を異ならすことができ、より効果的な
浄化を行うことができる。
第6図は、壁体3のさらに他の実施例を示すものであっ
て、掘削溝4の内部には多数の孔が穿設された中空鋼管
等の孔あき中空管30を外周が相互に接した千鳥状に密集
配置し、その外周部に豆砂利などの透水性部材14を充填
してあり、この中空管30の内部に円筒状をなして浄化剤
16を充填した通水性の収納容器18を収容している。
この実施例では収容空間が円筒状なので、浄化剤16の交
換を行い易くなる。
次に第7図,第8図は、この発明を汚染個所1の区域内
で適用し、地下水を浄化した状態で汲み上げ、これを工
業用水などにして用いる第二実施例を示すものである。
図において汚染個所1の区域に通水性のある壁体3を不
透水層2に到達する深度で短形状となるべく建込み、こ
の壁体3で囲われた短形状の区域を地下水汲み上げ区域
40とし、その区域40の中央部に井戸42を設け、ポンプ44
を介して地下水を汲み上げるようにしている。
前記壁体3は、第一実施例と同様の構造であり、中空内
部に浄化剤を収容してある。
したがって、汚染個所1の地下に存在する汚染水を汲み
上げる場合には、汚染水は必ず壁体3を通過し、その内
部の浄化剤によって浄化されるので、汲み上げられた水
は通常の使用ができることになり、汚染区域であっても
通常の地下水として供給することが可能である。
《発明の効果》 以上各実施例によって詳細に説明したように、この発明
による地下汚染水の浄化工法にあっては、壁体を通過し
た汚染地下水は浄化剤によって浄化されるので、壁体よ
り下流に流下した地下水を浄化水として用いることが可
能になるとともに、壁体内部に収容される浄化剤は着脱
可能なので、浄化能力がなくなった時点で交換でき、継
続的に地下汚染水を浄化することができる。
したがって、第一実施例に示すように上流に汚染源があ
った場合であってもこの壁体を通過させることで地下水
を無害化できる。また、第二実施例に示すように汚染区
域であっても無害化した状態で地下水を汲み上げること
ができる。
壁体を少なくとも一対の多孔板と、多孔板の間に所定間
隔で配置された多孔板を支持する複数のスペーサー兼用
構造材とした場合には、在来の連続地中壁工法と同様工
法で構築ができ、その工法もとりわけ難しい工法を採用
する必要がない。
壁体を、多孔の中空管を密集状態に列設した構造とした
場合も、連続地中壁工法およびボーリング穴掘削工法等
を採用でき、また円筒状なので浄化剤を交換し易くな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はこの発明を汚染土壌の下流において地
下汚染水を浄化するようにした浄化工法の第一実施例を
示し、第1図は平面図、第2図は第1図のII−II線断面
図、第3図は壁体の詳細構造を示す縦断面図、第4図は
第3図のIV−IV線における水平断面図、第5図は壁体の
他の実施例を示す水平断面図、第6図は壁体のさらに他
の実施例を示す水平断面図、第7図はこの発明を汚染土
壌の区域の地下水を浄化した状態で汲み上げ、これを工
業的などの利用に供するために適用した第二実施例を示
す平面図、第8図は第7図のVIII−VIII線断面図であ
る。 1……汚染個所 2……不透水層 3……通水性の壁体 10……多孔板 12……スペーサー兼用構造材 14……透水性部材 16……浄化剤 30……孔あき中空管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中を流下する地下汚染水を地中において
    浄化するための地下汚染水の浄化工法であって、該地下
    汚染水の流下方向と交差して、通水性のある中空の壁体
    を地下の不透水層に到達する深さまで構築するととも
    に、該壁体内部に浄化剤を着脱可能に収容することによ
    り、地下汚染水を前記浄化剤を通過して流下せしめるこ
    とを特徴とする地下汚染水の浄化工法。
  2. 【請求項2】前記壁体は少なくとも一対の多孔板と、多
    孔板の間に所定間隔で配置された多孔板を支持する複数
    のスペーサー兼用構造材からなり、各構造材と多孔板で
    囲われた中空内部に前記浄化剤を着脱可能に収容するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の地下汚染水の浄化工
    法。
  3. 【請求項3】前記壁体は、多孔の中空管を密集状態に列
    設してなり、該中空管の内部に浄化剤を着脱可能に収容
    したものであることを特徴とする請求項1に記載の地下
    汚染水の浄化工法。
JP63318539A 1988-12-19 1988-12-19 地下汚染水の浄化工法 Expired - Lifetime JPH06104975B2 (ja)

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