JPH11253163A - シアル酸転移酵素の製造法 - Google Patents

シアル酸転移酵素の製造法

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JPH11253163A
JPH11253163A JP10059663A JP5966398A JPH11253163A JP H11253163 A JPH11253163 A JP H11253163A JP 10059663 A JP10059663 A JP 10059663A JP 5966398 A JP5966398 A JP 5966398A JP H11253163 A JPH11253163 A JP H11253163A
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leu
lys
ser
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JP10059663A
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Izumi Inohara
泉 猪原
Yoshihiko Maekawa
宜彦 前川
Masato Miyashita
正人 宮下
Yoshitoshi Fuji
祥聡 富士
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シアル酸転移酵素を可溶性蛋白質として、大腸
菌内で発現させ、安価に効率よく生産する方法を提供す
る。 【解決手段】シアル酸転移酵素、例えばα2−6シアル
酸転移酵素またはα2−3シアル酸転移酵素をコードす
る遺伝子およびマルトース結合性蛋白質をコードする遺
伝子を組み込んだ発現ベクターで大腸菌を形質転換し、
該形質転換体を培養して、シアル酸転移酵素を生成さ
せ、培養物からシアル酸転移酵素を採取することを特徴
とするシアル酸転移酵素の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糖蛋白質プロセッ
シング酵素の1種であるシアル酸転移酵素を安価に効率
よく生産する方法に関し、詳細には大腸菌体内で高等生
物由来のシアル酸転移酵素を融合蛋白質として製造し、
該融合蛋白質を精製し、さらに該酵素活性をもつ蛋白質
として分離する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高等生物由来の糖蛋白質、糖脂質
などの複合糖質中の糖鎖部分の構造と機能に関する関心
が高まっており、その研究が盛んに行われている。糖鎖
は一般に糖転移酵素によって合成される。糖転移酵素は
糖ヌクレオチドを糖供与体として、受容体となる糖鎖に
糖鎖を転移し、糖鎖伸長を行う酵素である。その受容体
の糖鎖構造に対する特性は厳密であり、通常、1つのグ
リコシド結合は対応する1つの糖転移酵素よって形成さ
れると言われている。糖転移酵素は複合糖質の糖鎖部分
の構造研究、特定の糖鎖構造の簡便な合成、天然の糖鎖
構造の修飾に利用されている。
【0003】シアル酸転移酵素は、基質特異性として、
α2−3、α2−6、α2−8などの結合様式でシアル
酸を種々の糖に転移する、基質特異性の異なる酵素が存
在する。しかし、これらのシアル酸転移酵素は、アミノ
酸配列にはそれぞれ相同性が見られ、例えば、α2−3
シアル酸転移酵素とα2−6シアル酸転移酵素の間の相
同性は、53個のアミノ酸からなる領域に存在する。ま
た共通のモチ−フも存在する。
【0004】α2−6シアル酸転移酵素は、CMP−シ
アル酸を糖供与体として、N−結合型糖鎖、ポリラクト
サミンまたは糖脂質のGalβ1−4/3GlcNAc
のガラクトース残基にシアル酸を転移し、シアル酸とガ
ラクトースにα2−6結合を形成する反応を触媒する酵
素であり、糖蛋白質、糖脂質のどちらの糖鎖のガラクト
ースにも作用する。α2−6シアル酸転移酵素は、糖鎖
を含む蛋白質であり、また、細胞接着などに関与する糖
鎖を生成する酵素として重要視されてきた。このような
α2−6シアル酸転移酵素は、ヒト、ラット、ニワトリ
胚乳等に、その存在が発見され、肝臓、心臓、脾臓等の
組織に存在することが知られている。該酵素は他のシア
ル酸転移酵素に見られると同様に、膜結合型酵素であ
り、膜貫通領域、幹領域、酵素活性領域をもち、細胞中
でプロテアーゼの作用を受けて、可溶型の分泌酵素とし
て細胞外に分泌されることが知られている。
【0005】α2−3シアル酸転移酵素に関してもブ
タ、ラットの肝臓の他に、ヒトの胎盤、肝臓、骨格筋等
に広く存在することが知られ、細胞接着、細胞分化、細
胞ガン化に機能していると考えられている。
【0006】また、一般にシアル酸転移酵素は、他の糖
転移酵素に見られない特徴として、該酵素活性のある領
域のなかに、きわめて高度に保存されている領域(シア
リルリルモチーフ)が2カ所存在している。それらは配
列番号1に記載されるアミノ酸配列の167〜211番
目または305〜327番目である。
【0007】α2−6シアル酸転移酵素は、上記のよう
な高等動物の臓器に存在するが、このような組織から酵
素を分離精製することは、きわめて難しく、通常、該酵
素の遺伝子をクローニングし、遺伝子を大腸菌、酵母あ
るいは昆虫細胞に導入し、遺伝子を過剰に発現させこと
が試みられている。
【0008】これらの酵素をコードするcDNAはヒ
ト、マウス等の各組織より単離されており、例えば、ヒ
ト胎盤からGalβ1−4−GlcNAcを受容体とし
て認識して、シアル酸を転移するα2−6シアル酸転移
酵素をコードする遺伝子が単離され、その塩基配列が決
定されている(Grundmann U.ら、Nucleic Acids Res.,1
8,667,1990 )。
【0009】また、ラット肝からGalNAcを受容体
として認識するα2−6シアル酸転移酵素をコードする
遺伝子が単離され、その塩基配列が決定されている(We
instein J.ら、J. Biol. Chem., 263,17735-17743,198
7) 。
【0010】また、ニワトリ胚のcDNAからGalN
Acを受容体とするα2−6シアル酸転移酵素をコ−ド
する遺伝子が単離されている(Kurosawa N. ら、J. Bio
l. Chem., 269,1402,1994)。
【0011】さらに、α2−3シアル酸転移酵素遺伝子
に関しては、ラット肝臓からGalβ1−4GlcNA
cを受容体とするα2−3シアル酸転移酵素遺伝子が単
離されている (D.H.van den Eijinden, J. Biol. cHE
M., 256,3159,1981)。ブタ肝臓からも、Galβ1−3
GalNAcを受容体とするα2−3シアル酸転移酵素
遺伝子が単離されている (Gillespie W.ら、J. Biol. C
hem., 267,21004,1992)。
【0012】これまで、α2−6シアル酸転移酵素の遺
伝子組換えによる発現については、COS細胞で発現で
きることを報告されている。しかし、COS−7細胞
(Kurosawa N. ら、J. Biol. Chem. 269,1402,1994) や
COS−1細胞(Datta A.K.ら、J.Bio.Chem., 270,149
7,1992) での発現は、培養時間がかかる、培地が高価で
あるなどの欠点があり、大量生産にはあまり適していな
い。同様に、α2−3シアル酸転移酵素遺伝子もCOS
−1細胞での一過性の発現が報告されているに過ぎない
【0013】また、昆虫細胞を宿主とする発現方法は、
酵素の発現は高いが、培養にやはり時間がかかること、
製造における煩雑さなどの欠点があり、大量生産に問題
がある。大量生産にはコスト的な考え、細菌や酵母など
の微生物で発現生産する方法が有利である。そのような
例として、浜本らは、ヒト由来のシアル酸転移酵素を大
腸菌により発現させることを報告している(Riken Rev.
No.8, 39, 1995)。しかし、発現生成した酵素は、イン
クルージョンホディーとして存在しており、この不溶性
タンパクをトリトンX−100および尿素で抽出した
が、再生が極めて穏やかであり、活性のあるタンパクと
して取得することは、簡単でないことを報告している。
【0014】一方、目的とする遺伝子を大量に可溶性蛋
白として発現させ、かつ、発現産物の精製を容易にする
方法として、グルタチオン−S−トランスフェラーゼや
プロテインAなどとの融合蛋白質として発現させる方法
がある。該方法ではグルタチオンをリガンドとするアフ
ィニティーカラムクロマトグラフィーにより、また、プ
ロテインAとの融合蛋白質は、IgGをリガンドとする
アフィニテティーカルムクロマトグラフィーにより容易
に精製することが出来る。しかし、この場合、インクー
ルジョンボデイを生成する可能性が高い。
【0015】また、マルトース結合性蛋白質を使用し
て、ヒト成長ホルモンを発現させた例がある (Hsing
ら、Bio/Technology, 4,991,1986) 。しかしながら、シ
アル酸転移酵素については、活性のある状態で製造した
例は、未だ知られていない。これは大腸菌ではインクル
ージョンボディを生成するのに可溶化などの困難性が予
想されるからである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、シア
ル酸転移酵素を可溶性蛋白質として、大腸菌内で発現さ
せることにより、安価に効率よく生産する方法を提供す
ることにある。その1例として、α2−6シアル酸転移
酵素およびα2−3シアル酸転移酵素を安価に効率よく
生産する方法を提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため、鋭意検討した結果、シアル酸転移酵素と
マルトース結合蛋白質の融合蛋白質として発現させるベ
クターを構築することにより、遺伝子工学的に該酵素を
生産して、上記問題点を解決できることを見いだし、本
発明を完成するに至った。
【0018】すなわち、本発明はシアル酸転移酵素をコ
ードする遺伝子およびマルトース結合蛋白質をコードす
る遺伝子を組み込んだ発現ベクターで大腸菌を形質転換
し、該形質転換体を培養して、シアル酸転移酵素を生成
させ、培養物からシアル酸転移酵素を採取することを特
徴とするシアル酸転移酵素の製造法である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明において、シアル酸転移酵
素とは、α2−3、α2−6、α2−8などの結合様式
でシアル酸を種々の糖に転移する基質特異性の異なる酵
素である。具体的にはα2−6シアル酸転移酵素または
α2−3シアル酸転移酵素が例示される。
【0020】α2−6シアル酸転移酵素とは、CMP−
シアル酸を糖供与体として、N−結合型糖鎖、ポリラク
トサミンまたは糖脂質のGalβ1−4/3GlcNA
cのガラクトース残基にシアル酸を転移し、シアル酸と
ガラクトースにα2−6結合を形成する反応を触媒する
酵素であり、糖蛋白質、糖脂質のどちらの糖鎖のガラク
トースにも作用する。本発明において、α2−6シアル
酸転移酵素をコードする遺伝子は、ヒト、マウス、ラッ
ト組織由来のcDNAから単離された遺伝子である。ヒ
ト肝臓由来のα2−6シアル酸転移酵素の遺伝子は、そ
のアミノ酸配列および塩基配列が既に決定されており、
配列番号1および2に示される。
【0021】また、α2−3シアル酸転移酵素をコード
する遺伝子は、ヒト、マウス、ラット組織由来のcDN
Aから単離された遺伝子であり、ラット肝臓からGal
β1─4GlcNAcを受容体とするα2−3シアル酸
転移酵素遺伝子、ブタ肝臓からGalβ1−3GalN
Acを受容体とするα2−3シアル酸転移酵素遺伝子が
単離されている。アミノ酸配列は、配列番号5および6
に示される。
【0022】本発明では、α2−6シアル酸転移酵素の
発現には、配列番号2に示されるアミノ酸配列(ヒト肝
臓由来のα2−6シアル酸転移酵素)をコードする遺伝
子または配列番号2に示されるアミノ酸配列から膜貫通
部位に相当するアミノ酸配列を削除したアミノ酸配列を
コードする遺伝子を使用する。膜貫通部位に相当するア
ミノ酸配列は、N末端側に存在し、細胞質尾部とよばれ
るアミノ酸配列(例、リジン又はアルギニン)に、続い
て数十個のアミノ酸配列を有する。具体的な一例として
は、その部位は配列番号2に示されるアミノ酸配列の1
番目から43番目のアミノ酸配列の間の領域にある。
【0023】本発明では、α2−6シアル酸転移酵素の
発現には、具体例として、配列番号2に示されるアミノ
酸配列の44番目から406番目までのアミノ酸配列を
コードする遺伝子を用いる。さらに、具体的には、配列
番号1に示される塩基配列の130番目から1221番
目までの塩基配列を利用してもよい。
【0024】また、本発明ではα2−3シアル酸転移酵
素の発現には、配列番号6に示されるアミノ酸配列(ヒ
ト骨格筋由来のα2−3シアル酸転移酵素)をコードす
る遺伝子または配列番号6に示されるアミノ酸配列から
膜貫通部位に相当するアミノ酸配列を削除したアミノ酸
配列をコードする遺伝子を使用する。膜貫通部位に相当
するアミノ酸配列の具体的な一例としては、配列番号6
に示されるアミノ酸配列の1番目から61番目のアミノ
酸配列の間の領域にある。
【0025】本発明では、α2−3シアル酸転移酵素の
発現には、具体例として、配列番号6に示されるアミノ
酸配列の62番目から375番目までのアミノ酸配列を
コードする遺伝子を用いる。さらに、具体的には、配列
番号5に示される塩基配列の184番目から1128番
目までの塩基配列を利用してもよい。
【0026】本発明のマルトース結合タンパク質をコー
ドする遺伝子は、New England Biolab社製のpMAL−
p2あるいはpMAL−c2に由来する遺伝子である。
この遺伝子は、 Kelleman ら、Methods in Enzymol.,9
0,459-464,1982 にも記載される。
【0027】本発明の発現ベクターとは、上記シアル酸
転移酵素をコードする遺伝子をマルトース結合蛋白質を
コードする遺伝子を含むプラスミド、例えばpMAL−
p2あるいはpMAL−c2のマルチクローニングサイ
トに挿入することにより作製される。例えば、α2−6
シアル酸転移酵素を発現させる時は、例えばヒト肝臓由
来のα2−6シアル酸転移酵素をコードする遺伝子、ま
た、α2−3シアル酸転移酵素を発現させる時は、例え
ばヒト骨格筋由来のα2−3シアル酸転移酵素をコード
する遺伝子をマルトース結合蛋白質をコードする遺伝子
を含むプラスミド、例えばpMAL−p2あるいはpM
AL−c2のマルチクローニングサイトに挿入すること
により作製される。
【0028】本発明の発現ベクターの1つ、pMs26
STは、配列番号2のアミノ酸配列の44番目から40
6番目までのアミノ酸配列をコードするヒト由来α2−
6シアル酸転移酵素遺伝子断片およびマルト−ス結合蛋
白質をコ−ドする遺伝子を含む。その一例としては、配
列番号1の塩基配列の130番目から1221番目まで
の配列を含むヒト由来α2−6シアル酸転移酵素遺伝子
断片およびマルトース結合蛋白質をコードする遺伝子を
含む。
【0029】本発明において使用する宿主細胞は、大腸
菌である。発現ベクターで形質転換する大腸菌として
は、大腸菌XL1−Blue株、BL−21株、JM1
07株、TB1株、JM109株、C600株、HB1
01株などが挙げられる。
【0030】具体的に、ヒト肝臓由来α2−6シアル酸
転移酵素をコードする遺伝子を取得する場合、配列番号
2のアミノ酸配列の7番目からN末に近いプライマー
(配列番号3)および401番目から406番目のアミ
ノ酸をコードする塩基配列を含むプライマー(配列番号
4)を合成し、これらのプライマーを用いたPCRを行
い、PCR産物を得、必要に応じて制限酵素などを用
い、得られたPCR産物を切断することにより、DAN
断片を得ることができる。
【0031】また、必要に応じて該DNA断片をいくつ
かの断片に分けて、PCR産物を得た後、適当な条件で
ライゲーションして全長のcDNAを得ることができ
る。さらに用いるプライマーは、その後、ライゲーショ
ンやサブクローニングに有効なように、通常、制限酵素
切断部位をもつように設計することが好ましい。このよ
うな方法で、α2−3シアル酸転移酵素をコードする遺
伝子も取得される。
【0032】次いで、配列番号3および4で表されるプ
ライマーを用いて得られたPCR産物を適切な制限酵素
で切断し、ベクターへの挿入DNA断片とする。
【0033】得られたDNA断片を適当なプラスミドベ
クター、例えばM13mp18ベクター、M13mp1
9ベクター、pUC18ベクター、pBluescript ベクタ
ーなどにサブクロ−ニングし、適当な宿主大腸菌、例え
ば、XL1−Blue株、JM109株などに形質転換
し、該形質転換株を培養し、該プラスミドを大量に得
る。
【0034】次いで、該プラスミドから、例えば制限酵
素、EcoRI およびPstIで切断することにより、それぞれ
の転移酵素を発現するDNA断片を得ることができる。
得られたDNA断片を、例えばpMAL−p2あるいは
pMAL−c2のマルチクローニングサイトに挿入する
ことにより、本発明の発現ベクターを作製することがで
きる。
【0035】発現ベクターで形質転換する宿主細胞とし
ては、大腸菌XL1−Blue株、BL−21株、JM
107株、TB1株、JM109株、C600株、HB
101株などが例示される。形質転換法としては、塩化
カルシウム法やエレクトロポレ−ション法などが挙げら
れる。
【0036】本発明のα2−6シアル酸転移酵素の製造
法は、α2−6シアル酸転移酵素をコードする遺伝子お
よびマルトース結合蛋白質をコードする遺伝子を組み込
んだ発現ベクターで大腸菌を形質転換し、該形質転換株
を培養して、α2−6シアル酸転移酵素およびマルトー
ス結合蛋白質からなる融合蛋白質を生成させ、これより
α2−6シアル酸転移酵素を製造する。α2−3シアル
酸転移酵素の製造法も同様である。
【0037】培養は、常法に従い、適当な培地で行う。
例えば、0.2%グルコ−ス、50μg/mlアンピシリ
ンを添加したLB培地で、20〜40℃で培養し、対数
増殖期初期、例えば培養液の660nmにおける吸光度
が0.4〜0.6の時に、イソプロピルチオ−β−D−
ガラクトシドを0.1〜1.0mM添加し、さらに、1
〜4時間培養する。
【0038】シアル酸転移酵素の精製は、常法に従い、
超音波破砕などによる菌体破砕後、遠心分離し、上清を
硫安塩析、除核酸処理、種々のカラムクロマトグラフィ
ーを用いて行う。目的に応じて、転移酵素活性のある融
合蛋白質として採取するか、あるいは、さらに、例えば
ファクタ−Xaを使用して融合蛋白質を分解し、α2−
6シアル酸転移酵素またはα2−3シアル酸転移酵素を
採取する。ファクタ−Xaによる融合蛋白質の分解は、
中性の緩衝液中で、4〜40℃で、1〜25時間反応さ
せることにより行う。
【0039】
【実施例】以下に、実施例により本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるもので
はない。実施例1 α2−6シアル酸転移酵素cDNAの取得 配列番号3および4に示されるオリゴヌクレオチドを合
成して、PCR用プライマーとした。ヒト肝臓由来のc
DNA (Quick Clone : Clontech社製) を鋳型とし、こ
れらのプライマーをそれぞれ100pmole、dNT
PおよびPfuポリメラーゼ (Stratagene社製)100
単位を含むPCR用試薬を使用して、PCRを行った。
反応液は50μlであり、94℃(1分間)、55℃
(1分間)、72℃(1分間)を1サイクルとして、3
0サイクルのLong PCRを行った。
【0040】また、配列番号3および4に示されるPC
R用プライマーを用い、ヒト胎盤由来のcDNA (Clon
tech社製)を鋳型にして、同様にPCRを行った。PC
R後、反応液をアガロースゲル電気泳動により、PCR
産物であるDNA断片の確認を行った。その結果、それ
ぞれ約1220bpのDNA断片が得られていることが
わかった。
【0041】これらのDNA断片を常法により塩基配列
の確認を行い、配列番号1の塩基配列を有することを確
認し、該DNA断片がα2−6シアル酸転移酵素遺伝子
を含む遺伝子断片(1221bp)であることを確認し
た。
【0042】実施例2 発現ベクターpMs26STの
構築 実施例1で得られたDNA断片(ヒト肝臓由来cDN
A)をプラスミドPCR−ScriptTM (Stratage
ne社製) の制限酵素、SrFIサイトに挿入し、プラスミド
PCR−ScriptTM6Tを得た。このプラスミド
で大腸菌JM109株を形質転換した。形質転換の条件
は、大腸菌JM109コンピテントセル100μlに上
記プラスミド溶液 (100g/ml)1μlを加え、氷浴中で3
0分間、42℃で1分15秒間、水浴中で5分間、SO
C培地900μlを加え、37℃で1時間培養した。
【0043】得られた形質転換体を50μg/mlのア
ンピシリンを含むLB培地で培養し、得られた菌体から
プラスミドPCR−ScriptTM6Tを常法に従い
抽出した。このプラスミドを制限酵素、EcoRI 、PstIで
切断後、アガロ−ス電気泳動を行い、シアル酸転移酵素
をコードするEcoRI-PstIDNA断片(1111塩基)を得
た。該断片はN末端から43個のアミノ酸が削除された
α2−6シアル酸転移酵素遺伝子を含む。
【0044】他方、ベクタープラスミドpMAL−p2
(New England Biolab社製)を制限酵素、EcoRI および
PstIで切断後、同様にアガロース電気泳動を行い、リニ
アなベクターを調製した。得られた両断片をDNAライ
ゲーションキット(東洋紡製)を用いて、ライゲーショ
ンさせ、大腸菌JM109株を形質転換し、培養後、プ
ラスミドpMs26STを得た。
【0045】実施例3 遺伝子組換え大腸菌を用いたα
2−6シアル酸転移酵素−マルトース結合蛋白質融合蛋
白の調製 実施例2で得た発現ベクターpMs26STで大腸菌J
M109株を形質転換し、得られた組換え大腸菌0.3
mlを0.1%グルコースおよび50μg/mlのアン
ピシリンを含むLB培地30mlの入った坂口フラスコ
に植菌し、37℃で3時間および25℃で1時間、60
0rpm振とう培養した。その後、イソプロピルチオ−
β−D−ガラクトシドを0.1mMになるように加え
た。さらに、培養を4時間続け、培養液1mlを遠心分
離し、菌体を遠心分離にて集め、1mM EDTA、
0.2M NaCl、1mM NaN3 、1mM β−
メルカプトエタノールを含む20mMトリス−塩酸緩衝
液(pH7.5)0.1mlで再懸濁した。懸濁液を超
音波破砕装置にて処理し、遠心分離し、その上清を粗融
合蛋白質溶液(菌体破砕粗酵素液)とした。
【0046】実施例4 マルト−ス融合タンパクのα2
−6シアル酸転移酵素活性の確認 実施例3で得た菌体破砕粗酵素液のα2−6シアル酸転
移酵素活性の確認するために、シチジン−5’−モノホ
スホシアル酸0.2mM、下記化1で表されるピリジル
アミノ化オリゴ糖0.1μMおよび菌体破砕粗酵素液1
0μlおよび20μlを含む25mMカコジル酸緩衝液
(pH7.5)反応液50μlを37℃で1時間反応さ
せた。比較のために、pMAL−p2ベクターを導入し
た大腸菌JM109を同様に培養し、菌体を破砕し、コ
ントロールとした。
【0047】
【化1】
【0048】反応後、沸騰水中で2分間インキュベート
することにより反応を停止させた。反応液10μlをH
PLCで分析することにより、シアル酸が転移した生成
物(化2)を確認した。
【0049】
【化2】
【0050】図1〜3には、それぞれのHPLCの結果
を示す。HPLCの条件は、カラム:YMC-Pack ODS-A,
Eluent:(A)100mM acetic acid-triethylamine (pH4.0),
(B)100mM acetic acid-triethylamine (pH4.0) contai
ning 0.5% 1-butanol, (A):(B)= 65:35, Flow Rate:1.0
ml/min., Detection: fluorescence (Ex.320nm, Em.400
nm), Column Temp.:40℃ 図1はコントロール(pMAL−p2)のHPLCであ
り、図2は菌体破砕粗酵素液10μlを加え、1時間反
応させた反応液のHPLCであり、図3は菌体破砕粗酵
素液20μlを加え、1時間反応させた反応液のHPL
Cである。各図のピーク1はGlcNAc2−Man3
GlcNAc2−PA(受容体)、ピーク2は生成物で
あり、標準品、Neu5Ac−GlcNAc2−Man
3GlcNAc2−PA (宝酒造製) と溶出位置が一致
し、シアル酸転移生成物、Neu5Ac−GlcNAc
2−Man3GlcNAc2−PAであることが確認さ
れた。PAとは、2−アミノピリジンを示す。
【0051】実施例5 α2−3シアル酸転移酵素cD
NAの取得 配列番号8および9に示されるオリゴヌクレオチドを合
成して、PCR用プライマーとした。ヒト骨格由来のc
DNA (Quick Clone : Clontech社製) を鋳型にし、こ
れらのプライマーをそれぞれ100pmole、dNT
PおよびPfuポリメラーゼ (Stratagene社製)100
単位を含むPCR用試薬を使用して、PCRを行った。
反応液は50μlであり、94℃(1分間)、55℃
(1分間)、72℃(1分間)を1サイクルとして、3
0サイクルのLong PCRを行った。
【0052】PCR後、反応液をアガロースゲル電気泳
動によりPCR産物であるDNA断片の確認を行った。
その結果、それぞれ約1130bpのDNA断片が得ら
れていることがわかった。
【0053】常法により、これらのDNA断片の塩基配
列を決定し、配列番号5の塩基配列を有することを確認
し、これらのDNA断片がα2−3シアル酸転移酵素遺
伝子を含む遺伝子断片(1128bp)であることが確
認された。
【0054】実施例6 α2−3シアル酸転移酵素遺伝
子が正方向に挿入されたpMAL−p2ベクターの構築 実施例5で得られたα2−3シアル酸転移酵素遺伝子
(ヒト骨格筋由来cDNA)をプラスミドPCR−Sc
riptTMAmpSK(+) (Stratagene社製) ベク
ターを制限酵素、NotIおよびBamHI で切断し、アガロー
スゲル電気泳動でα2−3シアル酸転移酵素遺伝子を含
むDNA断片をT4DNAポリメラーゼ (DNA Blunting
Kit、宝酒造社製) によって、平滑末端にした。pMA
L−p2ベクターは、SalIで切断後、T4DNAポリメ
ラーゼによって平滑末端にし、上記平滑末端にしたα2
−3シアル酸転移酵素遺伝子を含むDNA断片とライゲ
ーションした。ライゲーション後、大腸菌JM109に
形質転換した。複数の形質転換体からプラスミドを調製
し、正方向にα2−3シアル酸転移酵素遺伝子を含むD
NA断片が挿入されたpMAL−p2ベクターを選ん
だ。
【0055】実施例7 α2−3シアル酸転移酵素遺伝
子の膜貫通領域の除去 配列番号9に示されるオリゴヌクレオチドをディリーシ
ョンプライマーとして、Qantum LeapTM Nested Deletio
n Kit (Clontech 社製) を用いて、上記ベクターからα
2−3シアル酸転移酵素遺伝子の膜貫通領域を含む61
個のアミノ酸に相当する遺伝子の削除を行った。
【0056】正方向にα2−3シアル酸転移酵素遺伝子
を含むDNA断片が挿入されたpMAL−p2ベクター
100ngとディリーションプライマー200ngをア
ニーリングバッファー200ngをアニーリングバッフ
ァー中で100℃、3分間加熱後、シンセシスバッファ
ー、T4DNAポリメラーゼ、T4DNAライゲースを
加え、16℃で10分間、37℃で2時間、70℃で5
分間の反応を行った。
【0057】制限酵素、XbaIで未改変ベクターを切断
後、BMH71-18musSエレクトロセル(宝酒造社製) に形質
転換した。複数の形質転換体からプラスミドを調製し、
DNA配列決定を行い、マルトース結合性蛋白質にイン
フレームで、N末端から61個のアミノ酸が削除された
α2−3シアル酸転移酵素遺伝子が融合して発現した形
質転換体(以下、保持されている発現ベクターをpMs
23STと呼ぶ)を選んだ。
【0058】実施例8 遺伝子組換え大腸菌を用いたα
2−3シアル酸転移酵素−マルトース結合蛋白質融合蛋
白の調製 実施例7で得た発現ベクターpMs23STで大腸菌J
M109株を形質転換し、得られた組換え大腸菌0.3
mlを0.1%グルコースおよび50μg/mlのアン
ピシリンを含むLB培地30mlの入った坂口フラスコ
に植菌し、37℃で3時間及び25℃で1時間、600
rpm振とう培養した。その後、イソプロピルチオ−β
−D−ガラクトシドを0.1mMになるように加えた。
さらに、培養を4時間続け、培養液1mlを遠心分離
し、菌体を遠心分離にて集め、1mM EDTA、0.
2M NaCl、1mM NaN3 、1mM β−メル
カプトエタノールを含む20mMトリス−塩酸緩衝液
(pH7.5)0.1mlで再懸濁した。懸濁液を超音
波破砕装置にて処理し、遠心分離し、その上清を粗融合
蛋白質溶液(菌体破砕粗酵素液)とした。
【0059】実施例9 マルト−ス融合タンパクのα2
−3シアル酸転移酵素活性の確認 実施例8で得た菌体破砕粗酵素液のα2−3シアル酸転
移酵素活性の確認するために、シチジン−5’−モノホ
スホシアル酸0.2mM、Galβ1−4Glc−PA
で表されるピリジルアミノ化オリゴ糖0.1μMおよび
菌体破砕粗酵素液10μlおよび20μlを含む25m
Mカコジル酸緩衝液(pH6.0)反応液50μlを3
7℃で1時間反応させた。比較のために、pMAL−p
2ベクターを導入した大腸菌JM109を同様に培養
し、菌体を破砕し、コントロールとした。
【0060】反応後、沸騰水中で2分間インキュベート
することにより反応を停止させた。反応液10μlをH
PLCで分析することにより、シアル酸が転移した生成
物を確認した。
【0061】図4〜6にそれぞれのHPLCの結果を示
す。図4はコントロール(pMAL−p2)のHPLC
であり、図5は菌体破砕粗酵素液10μlを加え、1時
間反応させた反応液のHPLCであり、図6は菌体破砕
粗酵素液20μlを加え、1時間反応させた反応液のH
PLCである。各図のピーク1はGalβ1−4Glc
−PA(受容体)、ピーク2は生成物であり、標準品、
Neu5Acα2−3Galβ1−4Glc−PA (宝
酒造製) と溶出位置が一致し、シアル酸転移生成物、N
eu5Acα2−3Galβ1−4Glc−PAである
ことが確認された。
【0062】
【発明の効果】本発明では、従来、大腸菌ではインクル
ージョンボディしか産生できなかったシアル転移酵素を
活性ある可溶性蛋白質として発現させることを可能にす
る。また、本発明方法では、α2−6シアル酸転移酵素
を容易に効率よく大量に生産することができる。また、
得られたα2−6シアル酸転移酵素を利用することによ
り、診断等に有用な抗体α2−6−シアル酸転移酵素抗
体を容易に得ることができる。該酵素の融合蛋白質ある
いはマルト−ス結合蛋白を分解除去したα2−6シアル
酸転移酵素を用いて、シアル酸の転移反応に容易に使用
することができる。
【0063】本発明方法は、ヒト由来α2−6シアル酸
転移酵素に限定されるものでなく、他起源由来α2−6
シアル酸転移酵素の発現にも有効であるばかりでなく、
広く高等動物由来のα2−3シアル酸転移酵素、α2−
8シアル酸転移酵素に適用されるものである。
【0064】
【配列表】 配列番号:1 配列の長さ:1221 配列の型 :核酸 鎖の長さ:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列の特徴: 起源: ヒト肝臓 配列 ATG ATT CAC ACC AAC CTG AAG AAA AAG TTC AGC TGC TGC GTC CTG GTC 48 Met Ile His Thr Asn Leu Lys Lys Lys Phe Ser Cys Cys Val Leu Val 1 5 10 15 TTT CTT CTG TTT GCA GTC ATC TGT GTG TGG AAG GAA AAG AAG AAA GGG 96 Phe Leu Leu Phe Ala Val Ile Cys Val Trp Lys Glu Lys Lys Lys Gly 20 25 30 AGT TAC TAT GAT TCC TTT AAA TTG CAA ACC AAG GAA TTC CAG GTG TTA 144 Ser Tyr Tyr Asp Ser Phe Lys Leu Gln Thr Lys Glu Phe Gln Val Leu 35 40 45 AAG AGT CTG GGG AAA TTG GCC ATG GGG TCT GAT TCC CAG TCT GTA TCC 192 Lys Ser Leu Gly Lys Leu Ala Met Gly Ser Asp Ser Gln Ser Val Ser 50 55 60 TCA AGC AGC ACC CAG GAC CCC CAC AGG GGC CGC CAG ACC CTC GGC AGT 240 Ser Ser Ser Thr Gln Asp Pro His Arg Gly Arg Gln Thr Leu Gly Ser 65 70 75 80 CTC AGA GGC CTA GCC AAG GCC AAA CCA GAG GCC TCC TTC CAG GTG TGG 288 Leu Arg Gly Leu Ala Lys Ala Lys Pro Glu Ala Ser Phe Gln Val Trp 85 90 95 AAC AAG GAC AGC TCT TCC AAA AAC CTT ATC CCT AGG CTG CAA AAG ATC 336 Asn Lys Asp Ser Ser Ser Lys Asn Leu Ile Pro Arg Leu Gln Lys Ile 100 105 110 TGG AAG AAT TAC CTA AGC ATG AAC AAG TAC AAA GTG TCC TAC AAG GGG 384 Trp Lys Asn Tyr Leu Ser Phe Ser Ala Glu Ala Leu Arg Cys His Leu 115 120 125 CCA GGA CCA GGC ATC AAG TTC AGT GCA GAG GCC CTG CGC TGC CAC CTC 432 Arg Asp His Val Asn Val Ser Met Met Asn Lys Tyr Lys Val Ser Tyr 130 135 140 CGG GAC CAT GTG AAT GTA TCC ATG GTA GAG GTC ACA GAT TTT CCC TTC 480 Lys Gly Pro Gly Pro Gly Ile Lys Val Glu Val Thr Asp Phe Pro Phe 145 150 155 160 AAT ACC TCT GAA TGG GAG GGT TAT CTG CCC AAG GAG AGC ATT AGG ACC 528 Asn Thr Ser Glu Trp Glu Gly Tyr Leu Pro Lys Glu Ser Ile Arg Thr 165 170 175 AAG GCT GGG CCT TGG GGC AGG TGT GCT GTT GTG TCG TCA GCG GGA TCT 576 Lys Ala Gly Pro Trp Gly Arg Cys Ala Val Val Ser Ser Ala Gly Ser 180 185 190 CTG AAG TCC TCC CAA CTA GGC AGA GAA ATC GAT GAT CAT GAC GCA GTC 624 Leu Lys Ser Ser Gln Leu Gly Arg Glu Ile Asp Asp His Asp Ala Val 195 200 205 CTG AGG TTT AAT GGG GCA CCC ACA GCC AAC TTC CAA CAA GAT GTG GGC 672 Leu Arg Phe Asn Gly Ala Pro Thr Ala Asn Phe Gln Gln Asp Val Gly 210 215 220 ACA AAA ACT ACC ATT CGC CTG ATG AAC TCT CAG TTG GTT ACC ACA GAG 720 Thr Lys Thr Thr Ile Arg Leu Met Asn Ser Gln Leu Val Thr Thr Glu 225 230 235 240 AAG CGC TTC CTC AAA GAC AGT TTG TAC AAT GAA GGA ATC CTA ATT GTA 768 Lys Arg Phe Leu Lys Asp Ser Leu Tyr Asn Glu Gly Ile Leu Ile Val 245 250 255 TGG GAC CCA TCT GTA TAC CAC TCA GAT ATC CCA AAG TGG TAC CAG AAT 816 Trp Asp Pro Ser Val Tyr His Ser Asp Ile Pro Lys Trp Tyr Gln Asn 260 265 270 CCG GAT TAT AAT TTC TTT AAC AAC TAC AAG ACT TAT CGT AAG CTG CAC 864 Pro Asp Tyr Asn Phe Phe Asn Asn Tyr Lys Thr Tyr Arg Lys Leu His 275 280 285 CCC AAT CAG CCC TTT TAC ATC CTC AAG CCC CAG ATG CCT TGG GAG CTA 912 Pro Asn Gln Pro Phe Tyr Ile Leu Lys Pro Gln Met Pro Trp Glu Leu 290 295 300 TGG GAC ATT CTT CAA GAA ATC TCC CCA GAA GAG ATT CAG CCA AAC CCC 960 Trp Asp Ile Leu Gln Glu Ile Ser Pro Glu Glu Ile Gln Pro Asn Pro 305 310 315 320 CCA TCC TCT GGG ATG CTT GGT ATC ATC ATC ATG ATG ACG CTG TGT GAC 1008 Pro Ser Ser Gly Met Leu Gly Ile Ile Ile Met Met Thr Leu Cys Asp 325 330 335 CAG GTG GAT ATT TAT GAG TTC CTC CCA TCC AAG CGC AAG ACT GAC GTG 1056 Gln Val Asp Ile Tyr Glu Phe Leu Pro Ser Lys Arg Lys Thr Asp Val 340 345 350 TGC TAC TAC TAC CAG AAG TTC TTC GAT AGT GCC TGC ACG ATG GGT GCC 1114 Cys Tyr Tyr Tyr Gln Lys Phe Phe Asp Ser Ala Cys Thr Met Gly Ala 355 360 365 TAC CAC CCG CTG CTC TAT GAG AAG AAT TTG GTG AAG CAT CTC AAC CAG 1162 Tyr His Pro Leu Leu Tyr Glu Lys Asn Leu Val Lys His Leu Asn Gln 370 375 380 GGC ACA GAT GAG GAC ATC TAC CTG CTT GGA AAA GCC ACA CTG CCT GGC 1210 Gly Thr Asp Glu Asp Ile Tyr Leu Leu Gly Lys Ala Thr Leu Pro Gly 385 390 395 400 TTC CGG ACC ATT CAC TGC TAA 1221 Phe Arg Thr Ile His Cys 405
【0065】配列番号:2 配列の長さ:406 配列の型 :アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の特徴 起源:ヒト肝臓 配列 Met Ile His Thr Asn Leu Lys Lys Lys Phe Ser Cys Cys Val Leu Val 1 5 10 15 Phe Leu Leu Phe Ala Val Ile Cys Val Trp Lys Glu Lys Lys Lys Gly 20 25 30 Ser Tyr Tyr Asp Ser Phe Lys Leu Gln Thr Lys Glu Phe Gln Val Leu 35 40 45 Lys Ser Leu Gly Lys Leu Ala Met Gly Ser Asp Ser Gln Ser Val Ser 50 55 60 Ser Ser Ser Thr Gln Asp Pro His Arg Gly Arg Gln Thr Leu Gly Ser 65 70 75 80 Leu Arg Gly Leu Ala Lys Ala Lys Pro Glu Ala Ser Phe Gln Val Trp 85 90 95 Asn Lys Asp Ser Ser Ser Lys Asn Leu Ile Pro Arg Leu Gln Lys Ile 100 105 110 Trp Lys Asn Tyr Leu Ser Phe Ser Ala Glu Ala Leu Arg Cys His Leu 115 120 125 Arg Asp His Val Asn Val Ser Met Met Asn Lys Tyr Lys Val Ser Tyr 130 135 140 Lys Gly Pro Gly Pro Gly Ile Lys Val Glu Val Thr Asp Phe Pro Phe 145 150 155 160 Asn Thr Ser Glu Trp Glu Gly Tyr Leu Pro Lys Glu Ser Ile Arg Thr 165 170 175 Lys Ala Gly Pro Trp Gly Arg Cys Ala Val Val Ser Ser Ala Gly Ser 180 185 190 Leu Lys Ser Ser Gln Leu Gly Arg Glu Ile Asp Asp His Asp Ala Val 195 200 205 Leu Arg Phe Asn Gly Ala Pro Thr Ala Asn Phe Gln Gln Asp Val Gly 210 215 220 Thr Lys Thr Thr Ile Arg Leu Met Asn Ser Gln Leu Val Thr Thr Glu 225 230 235 240 Lys Arg Phe Leu Lys Asp Ser Leu Tyr Asn Glu Gly Ile Leu Ile Val 245 250 255 Trp Asp Pro Ser Val Tyr His Ser Asp Ile Pro Lys Trp Tyr Gln Asn 260 265 270 Pro Asp Tyr Asn Phe Phe Asn Asn Tyr Lys Thr Tyr Arg Lys Leu His 275 280 285 Pro Asn Gln Pro Phe Tyr Ile Leu Lys Pro Gln Met Pro Trp Glu Leu 290 295 300 Trp Asp Ile Leu Gln Glu Ile Ser Pro Glu Glu Ile Gln Pro Asn Pro 305 310 315 320 Pro Ser Ser Gly Met Leu Gly Ile Ile Ile Met Met Thr Leu Cys Asp 325 330 335 Gln Val Asp Ile Tyr Glu Phe Leu Pro Ser Lys Arg Lys Thr Asp Val 340 345 350 Cys Tyr Tyr Tyr Gln Lys Phe Phe Asp Ser Ala Cys Thr Met Gly Ala 355 360 365 Tyr His Pro Leu Leu Tyr Glu Lys Asn Leu Val Lys His Leu Asn Gln 370 375 380 Gly Thr Asp Glu Asp Ile Tyr Leu Leu Gly Lys Ala Thr Leu Pro Gly 385 390 395 400 Phe Arg Thr Ile His Cys 405
【0066】配列番号:3 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:他の核酸 合成DNA 配列 ATGATTCACA CCAACCTGAA G 21
【0067】配列番号:4 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:他の核酸 合成DNA 配列 TTAGCAGTGA ATGGTCCGGA A 21
【0068】配列番号:5 配列の長さ:1128 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖 配列の種類:cDNA to mRNA 起源:ヒト骨格筋 配列 ATG GGA CTC TTG GTA TTT GTG CGC AAT CTG CTG CTA GCC CTC TGC CTC 48 Met Gly Leu Leu Val Phe Val Arg Asn Leu Leu Leu Ala Leu Cys Leu 1 5 10 15 TTT CTG GTA CTG GGA TTT TTG TAT TAT TCT GCG TGG AAG CTA CAC TTA 96 Phe Leu Val Leu Gly Phe Leu Tyr Tyr Ser Ala Trp Lys Leu His Leu 20 25 30 CTC CAG TGG GAG GAG GAC TCC AAT TCA GTG GTT CTT TCC TTT GAC TCC 144 Leu Gln Trp Glu Glu Asp Ser Asn Ser Val Val Leu Ser Phe Asp Ser 35 40 45 GCT GGA CAA ACA CTA GGC TCA GAG TAT GAT CGG TTG GGC TTC CTC CTG 192 Ala Gly Gln Thr Leu Gly Ser Glu Tyr Asp Arg Leu Gly Phe Leu Leu 50 55 60 AAT CTG GAC TCT AAA CTG CCT GCT GAA TTA GCC ACC AAG TAC GCA AAC 240 Asn Leu Asp Ser Lys Leu Pro Ala Glu Leu Ala Thr Lys Tyr Ala Asn 65 70 75 80 TTT TCA GAG GGA GCT TGC AAG CCT GGC TAT GCT TCA GCC TTG ATG ACG 288 Phe Ser Glu Gly Ala Cys Lys Pro Gly Tyr Ala Ser Ala Leu Met Thr 85 90 95 GCC ATC TTC CCC CGG TTC TCC AAG CCA GCA CCC ATG TTC CTG GAT GAC 336 Ala Ile Phe Pro Arg Phe Ser Lys Pro Ala Pro Met Phe Leu Asp Asp 100 105 110 TCC TTT CGC AAG TGG GCT AGA ATC CGG GAG TTC GTG CCG CCT TTT GGG 384 Ser Phe Arg Lys Trp Ala Arg Ile Arg Glu Phe Val Pro Pro Phe Gly 115 120 125 ATC AAA GGT CAA GAC AAT CTG ATC AAA GCC ATC TTG TCA GTC ACC AAA 432 Ile Lys Gly Gln Asp Asn Leu Ile Lys Ala Ile Leu Ser Val Thr Lys 130 135 140 GAG TAC CGC CTG ACC CCT GCC TTG GAC AGC CTC CGC TGC CGC CGC TGC 480 Glu Tyr Arg Leu Thr Pro Ala Leu Asp Ser Leu Arg Cys Arg Arg Cys 145 150 155 160 ATC ATC GTG GGC AAT GGA GGC GTT CTT GCC AAC AAG TCT CTG GGG TCA 528 Ile Ile Val Gly Asn Gly Gly Val Leu Ala Asn Lys Ser Leu Gly Ser 165 170 175 CGA ATT GAC GAC TAT GAC ATT GTG GTG AGA CTG AAT TCA GCA CCA GTG 576 Arg Ile Asp Asp Tyr Asp Ile Val Val Arg Leu Asn Ser Ala Pro Val 180 185 190 AAA GGC TTT GAG AAG GAC GTG GGC AGC AAA ACG ACA CTG CGC ATC ACC 624 Lys Gly Phe Glu Lys Asp Val Gly Ser Lys Thr Thr Leu Arg Ile Thr 195 200 205 TAC CCC GAG GGC GCC ATG CAG CGG CCT GAG CAG TAC GAG CGC GAT TCT 672 Tyr Pro Glu Gly Ala Met Gln Arg Pro Glu Gln Tyr Glu Arg Asp Ser 210 215 220 CTC TTT GTC CTC GCC GGC TTC AAG TGG CAG GAC TTT AAG TGG TTG AAA 720 Leu Phe Val Leu Ala Gly Phe Lys Trp Gln Asp Phe Lys Trp Leu Lys 225 230 235 240 TAC ATC GTC TAC AAG GAG AGA GTG AGT GCA TCG GAT GGC TTC TGG AAA 768 Tyr Ile Val Tyr Lys Glu Arg Val Ser Ala Ser Asp Gly Phe Trp Lys 245 250 255 TCT GTG GCC ACT CGA GTG CCC AAG GAG CCC CCT GAG ATT CGA ATC CTC 816 Ser Val Ala Thr Arg Val Pro Lys Glu Pro Pro Glu Ile Arg Ile Leu 260 265 270 AAC CCA TAT TTC ATC CAG GAG GCC GCC TTC ACC CTC ATT GGC CTG CCC 864 Asn Pro Tyr Phe Ile Gln Glu Ala Ala Phe Thr Leu Ile Gly Leu Pro 275 280 285 TTC AAC AAT GGC CTC ATG GGC CGG GGG AAC ATC CCT ACC CTT GGC AGT 912 Phe Asn Asn Gly Leu Met Gly Arg Gly Asn Ile Pro Thr Leu Gly Ser 290 295 300 GTG GCA GTG ACC ATG GCA CTA CAC GGC TGT GAC GAG GTG GCA GTC GCA 960 Val Ala Val Thr Met Ala Leu His Gly Cys Asp Glu Val Ala Val Ala 305 310 315 320 GGA TTT GGC TAT GAC ATG AGC ACA CCC AAC GCA CCC CTG CAC TAC TAT 1008 Gly Phe Gly Tyr Asp Met Ser Thr Pro Asn Ala Pro Leu His Tyr Tyr 325 330 335 GAG ACC GTT CGC ATG GCA GCC ATC AAA GAG TCC TGG ACG CAC AAT ATC 1056 Glu Thr Val Arg Met Ala Ala Ile Lys Glu Ser Trp Thr His Asn Ile 340 345 350 CAG CGA GAG AAA GAG TTT CTG CGG AAG CTG GTG AAA GCT CGC GTC ATC 1104 Gln Arg Glu Lys Glu Phe Leu Arg Lys Leu Val Lys Ala Arg Val Ile 355 360 365 ACT GAT CTA AGC AGT GGC ATC TGA 1128 Thr Asp Leu Ser Ser Gly Ile 370 375
【0069】配列番号:6 配列の長さ:375 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖 配列の種類:タンパク質 起源:ヒト骨格筋 配列 Met Gly Leu Leu Val Phe Val Arg Asn Leu Leu Leu Ala Leu Cys Leu 1 5 10 15 Phe Leu Val Leu Gly Phe Leu Tyr Tyr Ser Ala Trp Lys Leu His Leu 20 25 30 Leu Gln Trp Glu Glu Asp Ser Asn Ser Val Val Leu Ser Phe Asp Ser 35 40 45 Ala Gly Gln Thr Leu Gly Ser Glu Tyr Asp Arg Leu Gly Phe Leu Leu 50 55 60 Asn Leu Asp Ser Lys Leu Pro Ala Glu Leu Ala Thr Lys Tyr Ala Asn 65 70 75 80 Phe Ser Glu Gly Ala Cys Lys Pro Gly Tyr Ala Ser Ala Leu Met Thr 85 90 95 Ala Ile Phe Pro Arg Phe Ser Lys Pro Ala Pro Met Phe Leu Asp Asp 100 105 110 Ser Phe Arg Lys Trp Ala Arg Ile Arg Glu Phe Val Pro Pro Phe Gly 115 120 125 Ile Lys Gly Gln Asp Asn Leu Ile Lys Ala Ile Leu Ser Val Thr Lys 130 135 140 Glu Tyr Arg Leu Thr Pro Ala Leu Asp Ser Leu Arg Cys Arg Arg Cys 145 150 155 160 Ile Ile Val Gly Asn Gly Gly Val Leu Ala Asn Lys Ser Leu Gly Ser 165 170 175 Arg Ile Asp Asp Tyr Asp Ile Val Val Arg Leu Asn Ser Ala Pro Val 180 185 190 Lys Gly Phe Glu Lys Asp Val Gly Ser Lys Thr Thr Leu Arg Ile Thr 195 200 205 Tyr Pro Glu Gly Ala Met Gln Arg Pro Glu Gln Tyr Glu Arg Asp Ser 210 215 220 Leu Phe Val Leu Ala Gly Phe Lys Trp Gln Asp Phe Lys Trp Leu Lys 225 230 235 240 Tyr Ile Val Tyr Lys Glu Arg Val Ser Ala Ser Asp Gly Phe Trp Lys 245 250 255 Ser Val Ala Thr Arg Val Pro Lys Glu Pro Pro Glu Ile Arg Ile Leu 260 265 270 Asn Pro Tyr Phe Ile Gln Glu Ala Ala Phe Thr Leu Ile Gly Leu Pro 275 280 285 Phe Asn Asn Gly Leu Met Gly Arg Gly Asn Ile Pro Thr Leu Gly Ser 290 295 300 Val Ala Val Thr Met Ala Leu His Gly Cys Asp Glu Val Ala Val Ala 305 310 315 320 Gly Phe Gly Tyr Asp Met Ser Thr Pro Asn Ala Pro Leu His Tyr Tyr 325 330 335 Glu Thr Val Arg Met Ala Ala Ile Lys Glu Ser Trp Thr His Asn Ile 340 345 350 Gln Arg Glu Lys Glu Phe Leu Arg Lys Leu Val Lys Ala Arg Val Ile 355 360 365 Thr Asp Leu Ser Ser Gly Ile 370 375
【0070】配列番号:7 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:他の核酸 合成DNA 配列 ATGGGACTCT TGGTATTTGT G 21
【0071】配列番号:8 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:他の核酸 合成DNA 配列 TCAGATGCCA CTGCTTAGAT G 21
【0072】配列番号:9 配列の長さ:45 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:他の核酸 合成DNA 配列 CTCGGGATCG AGGGAAGGTT CCTCCTGAAT CTGGACTCTA AACTG 45
【図面の簡単な説明】
【図1】 プラスミドpMAL−p2のHPLCの結果
を示す図である。
【図2】 菌体破砕粗酵素液10μlのHPLCの結果
を示す図である。
【図3】 菌体破砕粗酵素液20μlのHPLCの結果
を示す図である。
【図4】 プラスミドpMAL−p2のHPLCの結果
を示す図である。
【図5】 菌体破砕粗酵素液10μlのHPLCの結果
を示す図である。
【図6】 菌体破砕粗酵素液20μlのHPLCの結果
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12N 9/10 C12R 1:19) (72)発明者 富士 祥聡 北海道札幌市北14条西1丁目グリーンハイ ム205

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シアル酸転移酵素をコードする遺伝子お
    よびマルトース結合蛋白質をコードする遺伝子を組み込
    んだ発現ベクターで大腸菌を形質転換し、該形質転換体
    を培養して、シアル酸転移酵素を生成させ、培養物から
    シアル酸転移酵素を採取することを特徴とするシアル酸
    転移酵素の製造法。
  2. 【請求項2】 シアル酸転移酵素が、α2−6シアル酸
    転移酵素またはα2−3シアル酸転移酵素である請求項
    1記載のシアル酸転移酵素の製造法。
  3. 【請求項3】 シアル酸転移酵素が、ヒト由来α2−6
    シアル酸転移酵素である請求項1記載のシアル酸転移酵
    素の製造法。
  4. 【請求項4】 ヒト由来α2−6シアル酸転移酵素をコ
    ードする遺伝子が、配列番号2に示されるアミノ酸配列
    をコードする遺伝子を含む請求項3記載のシアル酸転移
    酵素の製造法。
  5. 【請求項5】 ヒト由来α2−6シアル酸転移酵素をコ
    ードする遺伝子が、配列番号2に示されるアミノ酸配列
    から膜貫通部位に相当するアミノ酸配列を削除したアミ
    ノ酸配列をコードする遺伝子を含む請求項3記載のシア
    ル酸転移酵素の製造法。
  6. 【請求項6】 ヒト由来α2−6シアル酸転移酵素をコ
    ードする遺伝子が、配列番号2に示されるアミノ酸配列
    の44番目から406番目までのアミノ酸配列をコード
    する遺伝子を含む請求項3記載のシアル酸転移酵素の製
    造法。
  7. 【請求項7】 ヒト由来α2−6シアル酸転移酵素をコ
    ードする遺伝子が、配列番号1に示される塩基配列の1
    30番目から1221番目までの塩基配列をを含む請求
    項3記載のシアル酸転移酵素の製造法。
  8. 【請求項8】 シアル酸転移酵素が、ヒト由来α2−3
    シアル酸転移酵素である請求項1記載のシアル酸転移酵
    素の製造法。
  9. 【請求項9】 ヒト由来α2−3シアル酸転移酵素をコ
    ードする遺伝子が、配列番号6に示されるアミノ酸配列
    をコードする遺伝子を含む請求項8記載のシアル酸転移
    酵素の製造法。
  10. 【請求項10】 ヒト由来α2−3シアル酸転移酵素を
    コードする遺伝子が、配列番号6に示されるアミノ酸配
    列から膜貫通部位に相当するアミノ酸配列を削除したア
    ミノ酸配列をコードする遺伝子を含む請求項8記載のシ
    アル酸転移酵素の製造法。
  11. 【請求項11】 ヒト由来α2−3シアル酸転移酵素を
    コードする遺伝子が、配列番号6に示されるアミノ酸配
    列の62番目から375番目までのアミノ酸配列をコー
    ドする遺伝子を含む請求項8記載のシアル酸転移酵素の
    製造法。
  12. 【請求項12】 ヒト由来α2−3シアル酸転移酵素を
    コードする遺伝子が、配列番号5に示される塩基配列の
    184番目から1128番目までの塩基配列を含む請求
    項8記載のシアル酸転移酵素の製造法。
  13. 【請求項13】 マルトース結合蛋白質をコードする遺
    伝子が、pMAL−p2あるいはpMAL−c2に由来
    する遺伝子である請求項1〜12のいずれか1項記載の
    シアル酸転移酵素の製造法。
  14. 【請求項14】 発現ベクターがpMs26STである
    請求項1〜7のいずれか1項記載のシアル酸転移酵素の
    製造法。
  15. 【請求項15】 発現ベクターがpMs23STである
    請求項1または8〜12のいずれか1項記載のシアル酸
    転移酵素の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001077314A1 (fr) * 2000-04-11 2001-10-18 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Gene $g(a)2,3-sialyltransferase modifie, son procede de production et saccharide complexe contenant de l'acide sialique
WO2003027297A1 (fr) * 2001-09-26 2003-04-03 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Procede de production de $g(a)2,3/$g(a)2,8-sialyltransferase et sucre complexe contenant de l'acide sialique
US8137928B2 (en) 2005-03-24 2012-03-20 BioGeneriX Expression of soluble, active eukaryotic glycosyltransferases in prokaryotic organisms

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