JPH11252698A - 音場処理装置 - Google Patents
音場処理装置Info
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- JPH11252698A JPH11252698A JP10060371A JP6037198A JPH11252698A JP H11252698 A JPH11252698 A JP H11252698A JP 10060371 A JP10060371 A JP 10060371A JP 6037198 A JP6037198 A JP 6037198A JP H11252698 A JPH11252698 A JP H11252698A
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Abstract
び仮想音場合成の両機能を実現することができる音場処
理装置を提供する。 【解決手段】 ステレオオーディオ装置1の出力L0 ,
R0 は、音場処理装置2で信号処理され、イコライザ
3,4を通って左スピーカ5,右スピーカ6に出力され
ることにより、音が再生され聴取者7の両耳に到達す
る。音場処理装置2における音場処理の伝達関数を
HT 、実音源(左スピーカ5,右スピーカ6)から聴取
者7の両耳までの音の伝達関数をHR 、仮想音源(左仮
想スピーカ8,右仮想スピーカ9)から聴取者の両耳ま
での音の伝達関数をHV とする。ここで、HT ・HR =
HV が成り立つようにすれば、仮想音場合成およびクロ
ストークキャンセルを同時に行うことができる。
Description
用いて音場再生を行う音場処理装置に関するものであ
る。
生装置において、音場を拡大する音場処理装置を用いた
ものが知られている。従来、この音場拡大を実現するた
めには、インパルス応答を実測し、このインパルス応答
からHRTF(Head Related Trans
fer Function)を導き出し、このHRTF
の補特性を用いて音信号に音場処理を行なった信号をス
ピーカから再生出力していた。通常、これらはFIR
(Finite Inpulse Response)
フィルタにより実現されているが、計算量が大きく、か
つ、補特性が収束しにくい等の問題があった。
から聴取者の左右の耳までの音の音量差であるIAD
(両耳間振幅差)、および、到達時間差であるITD
(両耳間到達時間差)を用いて音場を拡大する音場処理
装置が、例えば、特開平6−51759号公報等で知ら
れている。なお、ITDに代えて、IPD(両耳間到達
位相差)を用いる場合もあるが、実質的には同じであ
る。
再生システムの概要説明図である。図中、5は左スピー
カ、6は右スピーカ、7は聴取者、8は仮想左スピー
カ、9は仮想右スピーカ、51は信号源、52は仮想音
場合成処理部、53はクロストークキャンセラである。
仮想音場合成処理部52およびクロストークキャンセラ
53が音場処理装置の機能を実現する部分である。左ス
ピーカ5,右スピーカ6から出力される音が聴取者7に
よって聴取されて認識される音場を再生するために、信
号源51の2チャネルの出力L0 ,R0 を信号処理し、
2チャネルの出力L4 ,R4 を出す。この2チャネルの
出力L4 ,R4 は、左スピーカ5,右スピーカ6から再
生出力され、聴取者7の左右の耳に到達して、出力
L5 ,R5 となる。このとき、左スピーカ5および右ス
ピーカ6と聴取者7の左耳および右耳との間には、4本
の経路が形成される。すなわち、左スピーカ5から聴取
者7の左の耳に、また、右スピーカから聴取者7の右の
耳に、交差しないで到達する主経路と、左スピーカ5か
ら聴取者7の右の耳に、また、右スピーカ6から聴取者
7左の耳に交差して到達するクロストーク経路である。
この楽音の音域に応じて音量を配分して2チャネルの出
力L0 ,R0 を出すものである。信号源51の2チャネ
ルの出力L0 ,R0 は、仮想音場合成処理部52におい
て、実音源である左スピーカ5,右スピーカ6の音源位
置を、仮想音源である仮想左スピーカ8,仮想右スピー
カ9の位置に移動するように、上述したIAD(両耳間
振幅差)、ITD(両耳間到達時間差)を用いて信号処
理される。クロストークキャンセラ53は、この仮想音
場合成処理部51の2チャネルの出力L3 ,R3 を入力
し、上述したクロストーク経路で伝達される音をキャン
セルするために、上述したIAD(両耳間振幅差)、I
TD(両耳間到達時間差)を用いた信号処理を行う。ク
ロストークキャンセラ53自体の構成および設計法は、
例えば、特公平7−105999号公報で知られてい
る。
は、仮想音場を合成するための信号処理と、クロストー
ク経路の音をキャンセルするための信号処理とを個別に
行っていた。したがって、両信号処理を単に縦続的に合
わせた信号処理においては、仮想音場の合成とクロスト
ークキャンセルとを同時に満足するとは必ずしもいえな
かった。また、信号処理部の構成を別々にしているた
め、演算量が多くなり信号処理部の負担が大きかった。
信号処理の過程が長くなるため、演算部の精度が高くな
いと音に歪み発生するおそれなどがあった。
題点を解決するためになされたもので、近接スピーカの
クロストークキャンセルおよび仮想音場合成の両機能を
実現することができるとともに、この機能を少ない演算
量で実現することができる音場処理装置を提供すること
を目的とするものである。
カから出力される音が聴取者によって聴取されて認識さ
れる音場を再生するために、左右両チャネルの信号を処
理して前記左右のスピーカに供給する音場処理装置であ
って、前記左右のスピーカと前記聴取者の左右の耳の位
置との間に形成される、2つの主経路および2つのクロ
ストーク経路の各経路を音が伝搬し、かつ、前記左右の
スピーカとは異なる位置に設定された左右の仮想音源と
前記聴取者の左右の耳の位置との間に形成される、2つ
の主経路および2つのクロストーク経路の各経路を音が
伝搬するものとし、前記主経路を通る音の伝搬に対し前
記クロストーク経路を通る音に、前記主経路および前記
クロストーク経路との間の距離差に応じた減衰および伝
搬遅延があるものとして、前記左右のスピーカから前記
聴取者の左右の耳の位置までの第1の伝達関数および、
前記左右の仮想音源から前記聴取者の左右の耳の位置ま
での第2の伝達関数が決定され、前記第1,第2の伝達
関数に基づいて第3の伝達関数が設定されており、前記
左右両チャネルの信号に前記第3の伝達関数を掛け合わ
せことにより、前記左右両チャネルの信号が前記左右の
仮想音源から出力された場合と等価な音場が再生される
ようにするものである。
R を前記左右のスピーカから前記主経路を音が伝搬する
ときの減衰量および伝搬遅延時間に対する、前記左右の
スピーカから前記クロストーク経路を音が伝搬するとき
の減衰量の比および伝搬遅延時間の差とし、係数kV ,
遅延時間DV を前記左右の仮想音源から主経路を音が伝
搬するときの減衰量および伝搬遅延時間に対する、前記
左右の仮想音源から前記クロストーク経路を音が伝搬す
るときの減衰量の比および伝搬遅延時間の差としたと
き、前記第3の伝達関数が、次式のHT で与えられるも
のである。
よび仮想音場合成の両機能を同時に実現することができ
るとともに、少ない演算量でこの機能を実現することが
でき、信号処理部の負担が軽減されるとともに、高精度
の信号処理を必要としない。
され前記左右のスピーカに供給されるまでの間におい
て、前記聴取者の位置で周波数特性が平坦になるように
周波数特性の補償を行うイコライザ部を設けたものであ
る。したがって、音場処理によって音の高域成分が強調
される現象を補償することができる。
実施の一形態を用いた音場再生システムの概要説明図で
ある。図中、図5と同様な部分には同じ符号を付して説
明を省略する。1はステレオオーディオ装置、2は音場
処理装置、3,4はイコライザである。ステレオオーデ
ィオ装置1の出力L0 ,R0 は、図2を参照して後述す
る音場処理装置2に入力され、仮想音場合成およびクロ
ストークキャンセルの信号処理を同時にされて、イコラ
イザ3,4に入力される。イコライザ3,4は必ずしも
必要なものではないが、後述するように再生出力される
音の周波数特性を補償する。その出力L1 ,R1 は、実
音源である左スピーカ5,右スピーカ6に出力されて音
が再生され、聴取者7の両耳に到達して出力L2 ,R2
となる。
数(行列表現)をHT 、実音源(左スピーカ5,右スピ
ーカ6)から聴取者7の両耳までの音の伝達関数(行列
表現)をHR 、仮想音源(左仮想スピーカ8,右仮想ス
ピーカ9)から聴取者の両耳までの音の伝達関数(行列
表現)をHV とする。ここで、次式が成り立つようにす
れば、2チャネルの出力L1 ,R1 が、仮想左スピーカ
8,仮想右スピーカ9に入力されて音が再生出力された
場合と等価な音場が再生される。このとき、仮想音場合
成処理およびクロストークキャンセルが同時に行われる
ことになる。 HT ・HR =HV ・・・(1) すなわち、 HT =HV ・HR -1 ・・・(2) となるように、音場処理の伝達関数(行列表現)HT を
設定する。
対して左右対称位置に配置されているものとし、左仮想
スピーカ8,右仮想スピーカ9も聴取者7に対して左右
対称位置になるように設定する。実音源において、主経
路に沿った音の伝達関数をHRS、クロストーク経路に沿
った音の伝達関数をHRAとする。さらに、仮想音源にお
いても主経路に沿った音の伝達関数をHVS、クロストー
ク経路に沿った音の伝達関数をHVAとする。このように
して、伝搬経路をモデル化して伝達関数を検討すると、
上述した実音源から聴取者7の両耳までの音の伝達関数
HR ,仮想音源から聴取者の両耳までの音の伝達関数H
V は、それぞれ次の(3),(4)式で表される。式
(2)に式(3),(4)を代入すると、次の(5)式
が得られる。
セルを含めて仮想音場合成処理を行っている。したがっ
て、この式(5)において、さらに、聴取者の左右の耳
までの音の振幅差であるIAD(両耳間振幅差)、およ
び、到達時間差であるITD(両耳間到達時間差)に基
づいた伝達関数のモデル化を行えば演算量を削減するこ
とができることとなる。IAD(両耳間振幅差)を考慮
して係数kR ,kV を設定する。係数kR は、実音源に
おいて主経路を音が伝搬するときの減衰量に対する、ク
ロストーク経路を音が伝搬するときの減衰量の比であ
る。係数kV は、仮想音源において主経路を音が伝搬す
るときの減衰量に対する、クロストーク経路を音が伝搬
するときの減衰量の比である。
して遅延時間DR ,DV を設定する。遅延時間DR は、
実音源において主経路を音が伝搬するときの音の伝搬遅
延時間に対するクロストーク経路を音が伝搬するときの
伝搬遅延時間の差である。遅延時間DV は、仮想音源に
おいて主経路を音が伝搬するときの音の伝搬遅延時間に
対するクロストーク経路を音が伝搬するときの伝搬遅延
時間の差である。
った音の伝達関数をHRS、クロストーク経路に沿った音
の伝達関数をHRA、仮想音源において主経路に沿った音
の伝達関数をHVS、クロストーク経路に沿った音の伝達
関数をHVAは、次式の通りになる。その結果、式
(6),(7)を式(5)に代入すると次の(8)式が
得られる。したがって、伝達関数HT が、式(8)とな
るように、音像処理部2のフィルタ特性を決めればよ
い。
置の実施の一形態のブロック構成図である。図中、1
1,14,18,21は遅延器、12,15,16,1
7,19,22,23,24は乗算器、13,20は加
算器である。ステレオオーディオ装置1からの2チャネ
ルの出力信号R0 ,L0 は、それぞれ、2チャネルの遅
延器11,18に入力されるとともに、加算器13,2
0にも出力される。遅延器11,18は、それぞれ入力
信号に対して遅延時間DR ,遅延時間DV ,遅延時間
(DR +DV )の3つの遅延信号を出力する。遅延器1
1,18からの遅延時間DR の遅延信号は、それぞれ乗
算器16,23により係数(−kR )を乗算されて、加
算器20,13に出力される。遅延器11,18からの
遅延時間DV の遅延信号は、それぞれ乗算器17,24
により係数(kV)を乗算されて、加算器13,20に
出力される。遅延器11,18からの遅延時間(DR +
DV )の遅延信号は、それぞれ乗算器12,19により
係数(−kR kV )を乗算されて、加算器13,20に
出力される。上述した、遅延器11、加算器13、乗算
器16,17,12、遅延器18、加算器20、乗算器
23,24,19により格子型ブロックが構成され、式
(8)における行列部分の特性を実現している。
が2DR の遅延器14,21と係数が(−kR 2)の乗算
器15,22からなるループブロックが接続され、かつ
このループブロックの入力端がこの音場処理装置の2チ
ャネル出力R1 ,L1 となる。この各ループブロック
は、式(8)における行列の係数部を実現している。な
お、式(8)の特性を実現する構成は図示したものに限
らない。格子型ブロックとループブロック部の構成を一
部共用化するなど、種々の変形を行って異なる構成でも
実現することができる。
間DR は、実測により決定することができる。また、仮
想音源に関する係数kV 、DV は、仮想音源の位置を決
定することにより設定することができる。一具体例を示
すと次の通りである。図1において、実音源である左ス
ピーカ5,右スピーカ6は、聴取者7の中心線に対して
左右に各10度となるよう配置した。仮想音源である左
仮想スピーカ8,右仮想スピーカ9は、聴取者7の中心
線に対して左右に各30度となるよう配置した。実音源
に関し、係数kR =0.8,遅延時間DR =約2μse
c、仮想音源に関し、係数kV =0.5,遅延時間DV
=約20μsecとした。ここで、ディジタル処理の1
サンプル時間は約2μsec(サンプリング周波数は4
8kHz)であった。遅延時間DR は、これより短くし
た方が理論にかなっているが、1サンプル時間未満にで
きないために1サンプル時間である約2μsecとした
ものである。なお、遅延時間DV は10サンプル分であ
る。
説明する。上述したように本発明では、主経路およびク
ロストーク経路ともに、演算が容易になるようにモデル
化した伝達関数を適用している。しかし、実際には、音
の伝達には周波数特性があり、低音域は音の減衰が少な
い。そのため、上述した音場処理を行った音を聴取する
と、音の高域成分が強調され、「キンキンした音」にな
って聞こえる。したがって、イコライザ回路3,4を通
して左スピーカ5,右スピーカ6に供給するようにし、
イコライザ3,4において、低音域を高めるか高音域を
低めることによって、聴取者7の位置で周波数特性が平
坦になるように周波数特性の補償を行う。なお、上述し
た伝達関数HR ,HV が周波数に依存して特性が変化す
るように設計しその結果、HT も周波数に依存して特性
が変化するようにして、実際の音の伝搬特性に近づける
ようにしてもよい。
場再生システムの一例の機能ブロック図である。図中、
31はオーディオ装置、32はADC(AD変換器)、
33は音場処理部、34はパネルスイッチ、35は音場
処理係数設定部、36はDAC(DA変換器)、37は
アンプである。右スピーカ6,左スピーカ5は、図5,
図1における実音源の右スピーカ6,左スピーカ5であ
る。
ーディオ装置1から、左右2チャネルのステレオ音源の
信号を出力するものでも、図5に示したようにモノラル
の音源が2チャネルに分配されたものであってもよい。
ADC(AD変換器)32は、2チャネルの信号をディ
ジタル化する。音場処理部33は、本発明の音場処理装
置の中心機能であり、ディジタル信号処理により図2に
示した信号処理を行う。必要に応じて図1に示したイコ
ライザ3,4もディジタル信号処理で行う。図2では、
音場処理をハードウエア的に図示していたが、実施に際
しては、演算回路を用いて実現するほか、DSP(ディ
ィジタルシグナルプロセッサ)あるいはCPUと処理プ
ログラムとを用いてソフトウエア的に実現することもで
きる。
部35におけるIAD(両耳間振幅差)に関する係数k
R ,kV 、ITD(両耳間到達時間差)に関する遅延時
間DR ,DV の設定を行うことにより音場処理部33を
制御する。DAC(DA変換器)36は、アナログ信号
に変換し音場処理された2チャネルの信号をアンプ37
に供給する。アンプ37は、この2チャネルの信号を右
スピーカ6,左スピーカ5に供給する。図1に示したイ
コライザ3,4は、アンプ37内に設けることもでき
る。
場再生システムの一例のシステム構成ブロック図であ
る。図中、図3と同様な部分には同じ符号を付してい
る。41はバス、42は表示器、43はROM、44は
RAM、45はCPU、46はインターフェース、47
はDSPである。バス41には各ブロックが接続されて
いる。ROM43に記憶されRAM44にロードされた
音場処理プログラムを用い、CPU45は、パネルスイ
ッチ34の検出処理、表示器42への画像表示処理等を
行う。オーディオ装置31からの2チャネルの信号は、
DACを含むインターフェース46を介して取り込ま
れ、バス41を経由してDSP47に供給される。DS
P47は、図3に示した音場処理部33の機能を実行す
る。DSP47の出力は、DAC(DA変換器)36を
介してアンプ37に供給される。CPU45は、インタ
ーフェース46,DSP47,DAC36を制御して、
DSP47による音場処理の実行動作を制御する。な
お、インターフェース46の出力を直接にDSP47に
供給する構成としてもよい。
用の音場処理システムとして実施することができるが、
オーディオ装置の中に一体的に組み込むことも可能であ
る。また、電子楽器に組み込んでパンニング効果が施さ
れた電子楽器音を出力する電子楽器を実現することがで
きる。あるいは、汎用のパーソナルコンピュータに、イ
ンターフェース46,DSP47,DAC36等を音源
ボードとして組み込み、CPU45としてはパーソナル
コンピュータのCPUを用い、オペレーティングシステ
ムのプログラムのもとで動作するようにしてもよい。こ
の場合、音場処理プログラムは、図示しない外部記憶装
置であるHDD(ハード磁気ディスク駆動装置)に記憶
しておき、RAM44のワークエリアにロードされて実
行される。また、特にDSP47を用いずに、パーソナ
ルコンピュータのCPUの処理能力を用いて音場処理に
関するディジタル信号処理を実行するようにすることも
できる。本発明の音場処理装置は、音場再生装置として
単独で使用するだけではなく、ゲームやカラオケ演奏、
DVD(Digital Versatile Dis
k)からの映画の再生に使用することができる。
うに、近接スピーカのクロストークキャンセルおよび仮
想音場合成の両機能を同時に実現することができるとと
もに、従来と比べ信号処理部の演算量が大幅に軽減され
るとともに、信号処理部に高精度のものを必要としない
という効果がある。また、音場処理によって音の高域成
分が強調される現象をイコライザを使用して補償するこ
とができる。
た音場再生システムの概要説明図である。
一形態のブロック構成図である。
テムの一例の機能ブロック図である。
テムの一例のシステム構成ブロック図である。
ムの概要説明図である。
4 イコライザ、5 左スピーカ、6 右スピーカ、7
聴取者、8 仮想左スピーカ、9 仮想右スピーカ、
51 信号源、52 仮想音場合成処理部、53 クロ
ストークキャンセラ、11,14,18,21 遅延
器、12,15,16,17,19,22,23,24
乗算器、13,20 加算器
Claims (3)
- 【請求項1】 左右のスピーカから出力される音が聴取
者によって聴取されて認識される音場を再生するため
に、左右両チャネルの信号を処理して前記左右のスピー
カに供給する音場処理装置であって、 前記左右のスピーカと前記聴取者の左右の耳の位置との
間に形成される、2つの主経路および2つのクロストー
ク経路の各経路を音が伝搬し、かつ、前記左右のスピー
カとは異なる位置に設定された左右の仮想音源と前記聴
取者の左右の耳の位置との間に形成される、2つの主経
路および2つのクロストーク経路の各経路を音が伝搬す
るものとし、前記主経路を通る音の伝搬に対し前記クロ
ストーク経路を通る音に、前記主経路および前記クロス
トーク経路との間の距離差に応じた減衰および伝搬遅延
があるものとして、 前記左右のスピーカから前記聴取者の左右の耳の位置ま
での第1の伝達関数および、前記左右の仮想音源から前
記聴取者の左右の耳の位置までの第2の伝達関数が決定
され、 前記第1,第2の伝達関数に基づいて第3の伝達関数が
設定されており、 前記左右両チャネルの信号に前記第3の伝達関数を掛け
合わせことにより、前記左右両チャネルの信号が前記左
右の仮想音源から出力された場合と等価な音場が再生さ
れるようにすることを特徴とする音場処理装置。 - 【請求項2】 係数kR ,遅延時間DR を前記左右のス
ピーカから前記主経路を音が伝搬するときの減衰量およ
び伝搬遅延時間に対する、前記左右のスピーカから前記
クロストーク経路を音が伝搬するときの減衰量の比およ
び伝搬遅延時間の差とし、 係数kV ,遅延時間DV を前記左右の仮想音源から主経
路を音が伝搬するときの減衰量および伝搬遅延時間に対
する、前記左右の仮想音源から前記クロストーク経路を
音が伝搬するときの減衰量の比および伝搬遅延時間の差
としたとき、 前記第3の伝達関数が、次式のHT で与えられることを
特徴とする請求項1に記載の音場処理装置。 【数1】 - 【請求項3】前記左右両チャネルの信号が入力され前記
左右のスピーカに供給されるまでの間において、前記聴
取者の位置で周波数特性が平坦になるように周波数特性
の補償を行うイコライザ部を設けたことを特徴とする請
求項1または2に記載の音場処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10060371A JPH11252698A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 音場処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10060371A JPH11252698A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 音場処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11252698A true JPH11252698A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=13140220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10060371A Pending JPH11252698A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 音場処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11252698A (ja) |
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