JP2001516537A - 多方向性音声復号 - Google Patents

多方向性音声復号

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Abstract

(57)【要約】 パーソナルコンピュータで実時間作動する場合非常に小さいmips(百万命令/秒)要件を有しかつ利用可能なCPUサイクルの極小部分を用いるようにされる、ソフトウエアで実施されることを意図する、音響的相互供給相殺装置である。従って、例えば、プログラムはビデオゲーム、CD−ROM、インターネットオーディオ等と共に含まれ、このような音源からオーディオが再生されると左右のコンピュータマルチメディアスピーカ間の空間外部に環境音像を与える。

Description

【発明の詳細な説明】 多方向性音声復号 発明の分野 発明は多方向性音声復号(デコーディング)に関する。特に、本発明はコンピ ュータソフトウエアを装備した、多方向性音声復号及び表示(プレンゼンテーシ ョン)システム用パーソナルコンピュータの極僅かな処理資源を用いる、音響・ 相互供給(クロスフィード)相殺装置に関する。 背景技術 パーソナルコンピュータに基礎づけられたマルチメディアビデオゲーム、CD −ROM、インターネットオーディオ等(しばしば「マルチメディアオーディオ 」と呼ばれる)のための多重チャンネルオーディオが、ドルビーサラウンド(環 境音)及びドルビーデジタル多重チャンネル音声符号化及び復号システムのため の新しい応用として出現している。 4−2−4振幅位相マトリックスを用いることを基礎とするドルビーサラウン ドは、4つのオーディオチャンネル(左、右、中央、周囲)を、2チャンネルオ ーディオ媒体(カセット及びCD)、ビデオ記録物(ビデオテープ及びレーザデ ィスク)の無線送信及び音声部分並びに2チャンネルテレビ放送番組に符号化す ると共にそこから復号するためのシステムとしてこれまでよく知られている。ド ルビーサラウンド(及びチャンネル分離を向上させるために能動サラウンドデコ ーダを用いるドルビーサラウンドプロロジック“ProLogic”)は、家庭 用劇場システムで広く用いられ、概して最低3つのスピーカ(拡声器)を要する (画像表示装置に隣接して配置される左右のスピーカ及び聴取者の後ろに配置さ れる1つの環境スピーカ)。また、4つのスピーカ(1つの環境スピーカの代わ りに聴取者の両側に配置される2つの環境スピーカ)を用いるのが望ましい。理 想的には、「ハード(堅い)」な中央チャンネル再生を行うために第5のスピー カさえ用いられる。 ドルビーデジタルは、Dolby AC−3デジタルオーディオ符号化技術を 用いる。そこでは、5.1オーディオチャンネル(左、中央、右、左環境、右環 境及び制限された帯域幅のサブウーファチャンネル)がビットレートを下げたデ ータストリームで符号化される。ドルビーサラウンドより新しい技術であるドル ビーデジタルは、既に家庭用劇場システムで広く用いられており、米国ではデジ タルビデオディスク(DVD)及び高精細度テレビ(HDTV)用オーディオ標 準として選ばれている。家庭用劇場環境では、ドルビーデジタルは、1つの環境 チャンネルの代わりに2つの環境チャンネルを再生するので最低4つのスピーカ を必要とする。 パーソナルコンピュータ「複合メディア」環境では、慨してコンピュータモニ タの近くに配置される右及び左の2つのスピーカのみが用いられる(また、任意 選択的に床上のような離れて配置されるサブウーファが用いられるが、本論議で はこれを無視する)。従来の装置を介して左及び右スピーカを通して表現される と、ステレオ素材は慨してスピーカ自体及びそれらの間の空間に束縛された音像 を発生させる。この効果は、コンピュータモニタの前に位置する聴取者の遠い耳 に対する各スピーカからの音響信号のクロスフィード、即ち、相互供給に起因す る。音響的相殺及び任意の音源位置の提供は、同一共通処理の各面をなす。 コンピュータ環境内でドルビーサラウンド符号化された素材の再生に当たり、 ある先行技術装置は、多重スピーカの用法をシミュレートするために単一エンク ロージャ(ケース)内で多重スピーカドライバ(駆動部)を用いている。例えば 、米国特許第5,553,149を見よ。同特許は参照によりそのすべてを援用す る。 他の先行技術による装置では音像処理を用いることを提案している。そこでは 2つだけの前方配置スピーカが用いられる場合、環境音声情報が聴取者の後方又 は側方の仮想スピーカ位置から到来しているとの知覚を与えるために音響・相互 供給(クロスフィード)相殺が用いられる。例えば、公開ヨーロッパ特許出願E P第0,637,191A2号及び公開国際出願WO第96/96515号を見よ 。音響・クロスフィード相殺装置の根源は、慨してベルテレホンラボラトリーズ (Bell Telephonc Laboratories)のビーエスアタル(B.S.Atal)及びマンフレッド シ ュレーダ(Manfred Schroeder)に属する(例えば、米国特許第3,236,949 号を見よ、同特許は参照によりそのすべてを援用する)。シュレーダ及びアタル によって最初に記載されたように、音響・クロスフィード効果は対向するスピー カから適切な相殺信号を導入することによって緩和され得る。相殺信号それ自体 が音響的に相互供給になるので、それがまた最初に放射するスピーカからの適切 な信号によって相殺されなければならない、・・・等。 本発明は、2つの主スピーカのみを有するコンピュータマルチメディアシステ ムのような、特に多方向性オーディオ復号及び表示システムで用いられるパーソ ナルコンピュータの極僅かな処理資源を用いて実施される、音響・相互供給相殺 装置に向けられる。 発明の開示 本発明によると、パーソナルコンピュータで実時間作動する場合非常に小さい mips(百万命令/秒)要件を有しかつ利用可能なCPUサイクルの極小部分 を用いるようにされる、ソフトウエアで実施されることを意図する、音響・相互 供給相殺装置が与えられる。従って、プログラムは、例えば、ビデオゲーム、C D−ROM、インターネットオーディオ等と共に含まれ、このような音源からオ ーディオが再生されると、左右のコンピュータマルチメディアスピーカ間の空間 外方に環境音像を与える。 理想的再生システムでは、もし音源録音物がMチャンネルを有するなら、各々 が関連する音源方向を有し、聴取者はそれらのそれぞれのM音源方向から再生さ れるこれらのMチャンネルを知覚すべきである。実際の再生システムでは、M音 源チャンネルは、N表示チャンネル又はスピーカによって再生され、各々が原音 源方向及び1つ又はそれ以上の聴取者(各固定聴取者は各耳における聴取位置を 有する)に関する位置を有する。総合システムは以下のように表され得る。 M→[C]→N→[R]→P ここで[C]は、M×Nポートフィルタ回路網Cであり、それはN表示チャンネ ルに関してM音源チャンネルを処理又は移し{即ち、線形、時間・不変マッピン グ(写像)}、[R]は、N×Pポートフィルタ回路網Rであり、それはP聴取 位置に関して表示チャンネルを処理又は移す(同様に、線形、時間・不変写像) 。 フィルタ回路網Rは、フィルタ応答又は伝達関数(実際上、頭に関する伝達関 数、即ち、HRTFs)のルームマトリックスRによって表され得る。ルームマ トリックスRは、N表示チャンネルの各々からP聴取位置への伝達関数を測定又 は推定し、各々がスピーカ応答の偏差、ルーム音響、遅延、反響、可能な頭影等 の効果を含む伝達関数のN×Pのマトリックスを形成することによって決定され る。即ち、 ここでマトリックス要素r11…rnpは、各表示チャンネルから各聴取位置への伝 達関数を表す個々のフィルタ応答である。もしマトリックス要素r11…rnpが、 例えば、高速フーリエ変換(FFTs)として表される周波数領域伝達関である なら、標準マトリックス演算(和、乗算等)がマトリックスで達成され得る。本 発明によると、各表示チャンネル及び各聴取位置間の直接音響路における時間遅 延及び周波数依存減衰を除くすべてを無視しかつ表示チャンネルによって再生を 意図されるオーディオ音声スペクトルの少なくとも実質的部分に亘る減衰応答を 平滑化することによって、ルームマトリックスは単純化され得る。 フィルタ回路網Cは、音響・相互供給相殺装置を構成し、また、フィルタ応答 又は伝達関数の相殺マトリックスCによって表され得る。 ここでマトリックス要素c11…cmnは、個々のフィルタ応答である。もしマトリ ックス要素c11…cmnが、例えば、高速フーリエ変換(FFTs)として表され る周波数領域伝達関であるなら、標準マトリックス演算(和、乗算等)がマトリ リックスで達成され得る。 それが原方向に対するM音源チャンネルを復元するので、音響・相互供給相殺 装置は幻影又は仮想像を与える能力を有する。即ち、音像は外見上スピーカN位 置よりはむしろ方向Mから到来し、このN位置は聴取位置Pに関してM音源より は異なって位置付けられ得る。 聴取室の音響効果を相殺し、その代わりに原録音の音響効果を代入するために 音響・相互供給相殺装置は、音声再生システムにおいて「空間的逆」フィルタの 特性で機能する。聴取者がP聴取位置で所望の原Mチャンネルを聴取するように 、Iが単位行列であるとき下式を成立させる。 CR=I又は C=R-1 従って、マトリックスCは、ルームマトリックスRを設定し、その逆関数を取 ることによって決定され得る。ルームマトリックスRが単純化されているので、 本発明により、結果的に生じる相殺装置マトリックスも単純化され、オーディオ 漏話・相殺回路網Cのより簡単なソフトウエアが実現され、これでパーソナルコ ンピュータで実施するとき処理資源要件が最小化される。 もしRマトリックスの要素が周波数領域伝達関数であるなら、相殺マトリック スCを得るためにその逆関数が計算され得る。次いで相殺マトリックスCから1 又はそれ以上のソフトウエアを実現できるM×Nポートオーディオ漏話・相殺回 路網が得られる。結果的に生じるM×Nポート回路網の各出力Nは、1)M入力 の別々に瀘波される変形の線形組合せ、2)M入力の別々に瀘波される変形及び N出力からの別々に瀘波されるフィードバック信号の線形組合せ又は3)M入力 に加えられるN出力からの別々に瀘波されるフィードバック信号のいずれかを実 現させることに依存する。 回路網を実現する一方法は、マトリックスCの各要素を時間領域表現に変換し 、それからFIRフィルタが容易に実現されることであることはよく知られてい る。処理資源を最小にするためにIIRフィルタの実現が望ましいが、FIRフ ィルタからIIRフィルタを得ることは単純な処理ではない。従って、各マトリ ック スC要素を時間領域に変換する代わりに、それらを周波数領域に残しそこからそ れらのフィルタ振幅及び位相応答が容易に得られるようにするのが望ましい。そ れがまた、各フィルタ係数を含めて低処理電力しか要しない、所望の振幅及び位 相応答を実施する単純なIIR又はFIR・IIRが実現され得る。このような IIR又はFIR・IIRフィルタは試行錯誤技術によって得ることが可能であ るが、事実上、このようなIIR又はFIR・IIRフィルタを実現するよりよ い方法は、多くの既成のデジタル・フィルタ・デザインコンピュータプログラム を用いることである。 もしルームマトリックスが正方マトリックスでないなら、相殺逆マトリックス Cは「疑似マトリックス逆関数」である、しかし、それでもなおP聴取者位置に おける表示のためにM音源チャンネルをN表示チャンネルに移す最適の方法であ る。制約下の場合(即ち、PがN未満)については、疑似逆関数が現実及び所望 の解間のRMS誤差を最小化する。過剰制約下の場合(即ち、PがNより大)に ついては、疑似逆関数が正確な解を達成するのに必要な入力のRMSエネルギを 最小化する。 上記論議から分かるように、本発明の原理は概して任意の数の音源チャンネル 、スピーカ、聴取位置に適用できる。しかし、簡単にするために、以下に述べる 望ましい実施形態は特殊な場合に関する。そこでは、2つのスピーカ(標準コン ピュータマルチメディア装置におけるような場合、マルチメディアコンピュータ モニタ又はTVセットの両側のような、各スピーカは聴取者の前に狭くかつ対称 的に隔置される)、2つの音源チャンネル(左環境及び右環境等のような)及び 2つの聴取位置(聴取者の耳)がN=M=P=2のような関係で存在する。従っ て、音響伝達ルームマトリックスは2×2マトリックスであり、相殺装置の応答 Cは、Rマトリックスの逆関数である2×2マトリックスによって表され、左音 源チャンネルLが左耳(2つの聴取者位置の1つ)のみで知覚され、一方右音源 チャンネルRが右耳(2つの聴取者位置の他方)のみで知覚されるようにする。 このような音響漏話相殺装置を介してコンピュータモニタに隣接する1対のス ピーカに印加される信号は、音声がスピーカの位置よりはむしろ聴取者側から来 るような知覚に帰着する。即ち、前方向手掛かり(キュー)は失われ、音声は環 境スピーカが在るべき側部のみから来るように見える。従って、左右チャンネル 情報を直接スピーカに印加し、その情報を空間化された環境情報(即ち、漏話相 殺装置によって処理された)と合計することによって、左、右及び環境音場の知 覚を与えるためにはコンピュータモニタに隣接する2つのスピーカしか必要とし ない。 一面において本発明は寸法M×Nの相殺マトリックスCを得る方法に向けられ 、そこではマトリックス要素の各々が周波数領域伝達関数であり、マトリックス Cは、各々が関連する音源方向を有するMオーディオ源を、各々が音源方向に関 する位置を有するNオーディオチャンネルに移すM×Nポートオーディオ漏話相 殺回路網を表し、各出力Nが1)M入力の別々に瀘波される変形の線形組合せ、 2)M入力の別々に瀘波される変形及びN出力からの別々に瀘波されるフィード バック信号の線形組合せ又は3)M入力に加えられるN出力からの別々に瀘波さ れるフィードバック信号のいずれかであるようにされる。同方法は、寸法N×P のルームマトリックスRを設定し、そこではマトリックス要素の各々が周波数領 域伝達関数であり、マトリックスRはN表示チャンネル位置をP聴取位置に移す N×Pポート回路網を表し、周波数領域伝達関数が時間遅延及び表示チャンネル 位置の各々1つから聴取位置の各々1つまでの直接音響路に沿った周波数依存減 衰の平滑化される変形を表すようにし、ルームマトリックスRの逆関数と等しい 漏話相殺マトリックスCを設定することからなる。周波数依存減衰の平滑化され る変形は、例えば、表示チャンネルによって再生されることが意図されるオーデ ィオ音声スペクトルの少なくとも本質的部分全体に亘る音響路減衰の平滑化され る平均値であり得る。 他の面において本発明は、各々が関連する音源方向を有するMオーディオ源チ ャンネルを、各々が音源方向に関する位置を有するNオーディオ表示チャンネル へ移すM×Nポートオーディオ漏話相殺回路網に向けられ、各出力Nが1)M入 力の別々に瀘波される変形の線形組合せ、2)M入力の別々に瀘波される変形及 びN出力からの別々に瀘波されるフィードバック信号の線形組合せ又は 3)M入力に加えられるN出力からの別々に瀘波されるフィードバック信号のい ずれかであるようにされる。漏話相殺回路網は、寸法N×Pのルームマトリック スRを設定し、そこではマトリックス要素の各々が周波数領域伝達関数であり、 マトリックスRがN表示チャンネル位置をP聴取位置へ移すN×Pポート回路網 を表し、周波数領域伝達関が時間遅延及び表示チャンネル位置の各々の1つから 聴取位置の各々1つまで直接音響路に沿った周波数依存減衰の平滑化される変形 を表すようにし、寸法M×Nの漏話相殺マトリックスCを発生させるためにルー ムマトリックスRの逆関数を引き出し、マトリックス要素の各々が、周波数領域 伝達関数であり、マトリックスCがM×Nポートオーディオ漏話相殺回路網を表 すようにし、低処理電力を要する1つ又はそれ以上の単純なデジタルフィルタに よって周波数依存減衰の平滑化される変形を実施することから発生される。デジ タルフィルタは、IIR型又はIIR・FIR型のものでかつ第1次フィルタで あるのが望ましい。周波数依存減衰の平滑化される変形は、例えば、表示チャン ネルによって発生されることが意図されるオーディオ音声スペクトルの少なくと も実質的部分全体に亘る音響路減衰の平滑化される平均値でもよい。時間遅延は デジタルリングバッファによって実現され得る。 本発明のさらなる面によると、M×Nポートオーディオ漏話相殺回路網は振幅 圧縮器を含み得る。圧縮器は、回路網入力の各々における固定振幅レベル減衰器 と、回路網出力の各々における可変振幅レベル増幅器とから成り、各増幅器は、 入力減衰を回復するレベルと、出力信号のクリッピングを避ける減衰されるレベ ルとの間の増幅(昇圧)を一定基準で評価する計数装置を含む。望ましい実施形 態では、圧縮器の制御は圧縮器入力により行われ、圧縮器が無限の圧縮比を持つ ことによってリミタ(振幅制限器)を構成する。同実施形態では、圧縮器はさら に回路網出力の各々において時間遅延を有し、圧縮器の利得を音節的に制御する ために圧縮器の制御は先を見て行われる。固定振幅レベル減衰器及び可変振幅レ ベル増幅器は周波数に依存しない特性を持ち得る。その代わりに、固定振幅レベ ル減衰器及び可変振幅レベル増幅器は周波数依存特性を有する。16ビット語長 しか保証しないDSPチップのような安価なプロセッサが用いられるとき起こり 得るように、漏話プロセッサが低信号レベルで雑音が目立つ場合には、固定振幅 レベル減衰器及び可変振幅レベル増幅器の周波数依存特性は中から低周波数にお いてのみ作動し、従って信号対雑音比の損失を低く保ちかつ聴取不能程度が低い 周波数に対する損失が制限される。 本発明の他の面では、オーディオ漏話回路網は、2つのオーディオ源チャンネ ルMを、同チャンネルの方向に関する各位置を有する一対の変換器4に印加され る、2つのオーディオ表示チャンネルNへ移す2×2ポート回路網であり、聴取 者は2つの聴取位置P、即ち、変換器にに関して聴取者の左及び右耳を有する。 さらに回路網は、1)第1及び第2信号結合器から成る2つの信号結合器であっ て、各信号結合器が少なくとも2つの入力及び出力を有し、a)N入力の1つが 第1信号結合器の入力と結合され、N入力の他方が第2信号結合器の入力と結合 され、b)N出力の1つが第1信号結合器の出力と結合され、N出力の他方が第 2信号結合器の出力と結合される信号結合器と、2)第1及び第2信号フィード バック路から成る2つの信号フィードバック路であって、各信号フィードバック 路が時間遅延及び周波数依存特性を有し、各信号フィードバック路が入力及び出 力を有し、a)第1信号フィードバック路の入力が第1結合器の出力と結合され 、第1信号フィードバック路の出力が第2結合器の他の入力と結合され、b)第 2信号フィードバック路の入力が第2結合器の出力と結合され、第2信号フィー ドバック路の出力が第1結合器の他の入力と結合され、c)各フィードバック路 が、音声が変換器と変換器に最も近い聴取者の耳との間の音響路に沿って伝播す る時間に関して、音声が変換器と変換器から最も離れた聴取者の耳との間の音響 路に沿って伝播する追加の時間を表す、時間遅延を有し、d)各フィードバック 路が、変換器と変換器から最も離れた聴取者の耳との間の音響路における減衰と 、変換器と変換器に最も近い聴取者の耳との間の音響路における減衰との差を表 す、周波数依存特性を有する信号フィードバック路とから成り、3)信号結合器 、信号フィードバック路及びその間の結合が極性特性を有し、フィードバック路 によって処理される信号が、それぞれの信号結合器の他の入力と結合される信号 と減算的に結合されるようにされる。2つの表示チャ ンネルは、概して聴取者に関して前方かつ実質的に左右対称位置に配置される一 対の変換器に適用され得る。周波数依存特性は、IIRフィルタ又はFIR・I IR組合せフィルタによって実施可能な第1次の低域瀘波緩傾斜(棚状)特性と して実現され得る。変換器と変換器から最も遠い聴取者の耳との間の音響路にお ける減衰は、減衰器及び変換器から最も遠い聴取者の耳からの頭に関連する伝達 応答と、他の変換器に最も近い聴取者の耳に対する他の変換器からの頭に関連す る伝達応答との差を取り、その差を平滑化することによって決定される。 本発明のいろいろな面は独立して若しくは互いに組合せて用いられ得る。 図面の簡単な説明 図1は、単純な4ポート音響漏話相殺装置の機能的構成図である。 図2は、2つの音響応答特性の振幅対周波数のプロットを示す。応答Aは、± 15度における音源に対する左及び右耳の衝撃応答の差であり、応答Bは応答A の平滑化された変形である。 図3は、左及び右耳の衝撃応答の差の平滑化された変形を実現するために図1 の単純な音響漏話相殺装置で用いられ得る単純な第1次フィルタの機能的構成図 である。 図4は、本発明のオーディオ漏話相殺装置回路網が用いられ得る望ましい環境 を示す機能的構成図である。 図5は、環境チャンネル信号のみならず左右の主信号に関して本発明のオーデ ィオ漏話相殺装置回路網が用いられ得る代わりの望ましい環境を示す機能的構成 図である。 図6は、図4又は5の環境で用いるための図1又は3の単純2×2ポート相殺 器の望ましい実施形態を示す機能的構成図である。 図7は、図4又は5の下方ミキサ及び出力圧縮器・リミタの実現を示す機能的 構成図である。 発明を実施する最良態様 既に述べた通り、音響相殺器の必要とされる応答は、漏話処理(各スピーカ対 各耳)の有効応答を測定し、そのシステム関数のマトリックスを逆にすることに よって逆応答を計算することによって計算され得る。逆応答の1つ又はそれ以上 のソフトウエアは、その後上記説明の通り実現され得る。しかし、2×2の場合 (2スピーカ、2耳)における漏話処理の単純な性質のためにより直観的な方法 で逆応答に達することができる。 近い耳に達する所与の音響信号と、遠い耳に達する同一信号との間の主要な差 は、近い耳への到達に比べて遠い耳の信号が遅延されかつ僅かに減衰されること である。従って、相殺信号の発生は、反対チャンネルから同様に遅延されかつ減 衰される信号を減算することを要する。 音響相殺装置は、能動ノイズ相殺の基本概念を用いる。即ち、右耳で聴取され る左スピーカからの漏話信号は、位相反転され、時間遅延され、振幅低減されか つ周波数依存的に瀘波される同一信号の変形を右チャンネルに印加することによ って相殺され、またその逆も同じである。各位相反転される信号はまた同一方法 で(少なくとも数回反復して)相殺されなければならない。 図1は、単純相殺装置の基本要素を示す機能的構成図である。各遅延12及び 14は、聴取者に関して±15の角度で前方に位置されるスピーカについては概 して約140μsec(マイクロセカンド)である(44.1kHzサンプリン グレート(抽出率)で約6サンプルの遅延)。フィルタ16及び18の各々では 、概して単純に周波数とは独立の減衰係数kが約0.9である。各相互供給足( クロスフィードレッグ)20及び22の入力は、既に述べた通り、各先行の相殺 信号の相殺装置を発生させるために、クロスチャンネル負フィードバック装置( 各足はそれぞれの計算器において減算される)の加算的計算器(それぞれ24及 び26)の出力からとられる。デジタル的に実現するためにこれは非常に単純な 音響漏話相殺装置である。即ち、2つの加算、2つの乗算及び遅延のための一対 の6サンプルリングバッファである。従って、この実現化装置ではM×Nポート 回路網のN出力は、M入力に加えられるN出力からの別々に瀘波されるフィード バック信号である。 しかし、記載したばかりの単純相殺装置は、遠い音響路で導入される減衰が周 波数に依存することを説明していない。この様な音響路の周波数特性が、通常無 響室環境内で測定される、人の頭又はダミーヘッド(人口頭)を用いて両耳用衝 撃応答を測定することによって引き出され得ることはよく知られている。この様 な測定値を反映する公表データは広く入手できる。例えば、有用な両耳用衝撃応 答には、ミットメディアラボ(MIT Media Lab)によって無響室環境内でケマー(Ke mar)ブランドのダミーヘッドでとられ、彼等のインターネットワールドワイドウ エブ(Internet World Wide Web)で公開されたもの等がある。この様なデータを 用いると、15度における音源に対する左及び右耳の衝撃応答のフーリエ変換の dB量値は、±15におけるスピーカに相当する示差的周波数応答で到達するよ うに減算される。この未加工の差スペクトルは、多極フィルタ現実化を要するむ しろ複雑な特性の応答Aとして図2に示される。 本発明の一面は、結果的に得られる実現されるフィルタを単純化するために図 2の応答Aのような応答を平滑化し、それによってコンピュータ処理資源を最小 にすることである。本発明の他の面は、第1次フィルタ部分によって応答の平滑 化を実施することであり、これが実現されると非常に小さい処理電力しか要しな い。望ましい平滑化を与える第1次フィルタ部分の応答は、例えば、図2の応答 Bである。所望の応答は、当該表示チャンネルによって再生が意図されるオーデ ィオ音声スペクトルの少なくとも実質的な部分全体に亘る音響減衰路の平滑化さ れる平均である。当該応答をより正確に近似させるあらゆる試みは、多くの誤差 の原因があるので決して利益をもたらさない。即ち、不整合なスピーカ、聴取者 から異なった位置にあるスピーカ、聴取者の頭は非対称である、異常な幅の頭等 がある。事実上、第1次フィルタの応答は十分接近して理想的特性を近似するの で結果的に生じる漏話相殺装置は大抵の聴取者にとって有効である。 図2の応答Bのような平滑化される応答は、図1の広帯域(周波数に依存しな い)減衰フィルタ16及び18の各々の代わりに図3のFIR・IIRフィルタ (即ち、減衰定数Kを第1次フィルタで置換する)を用いることによって実現さ れ得る。機能的に、実現された図3のフィルタに示されるように、フィルタ入力 は第1係数装置(ff0)30及び第1遅延回路32に印加される。第1遅延回 路32出力は第2計数装置(ff1)34に印加される。幾つかの入力及び 出力を有する加算計算器36は、計数器30及び計数器34の出力を受け取る。 計算器36出力はフィルタ出力を与え、同出力は第2遅延回路38及び第3計数 器(fb1)39を介して計算器36の他の入力にフィードバックされる。±1 5度スピーカ及び44.1kHzと等しいサンプリングレート(fサンプリング )に関して、実現されるフィルタ係数は、ff0=−0.4608、fb1=0. 7702である。遅延回路32及び38はリングバッファによって実施され得る 。ff0、ff1、fb1の選択及び2つのリングバッファ遅延回路におけるサ ンプル数は、サンプリング周波数及びスピーカ配置間隔に依存する。遅延回路に おけるサンプル数は、実際のスピーカ角度及びサンプリングレート(±15度ス ピーカ及びfサンプリング=44.1kHzについては約6サンプル)について は概して1乃至7の範囲内である。 本発明の他の面によると、平滑化される示差応答を実現するフィルタは第1次 IIR又はFIR・IIRフィルタで実施される。もしFIRフィルタを用いて 実施されるなら、必要とされるクロス(相互)相殺の多重遅延回路を与えるため には多重遅延回路での前方フィードを要するであろう。この様な実施はプロセッ サ集約的である。また一方では、IIR又はFIR・IIRでの実現化は、内在 的に遥かに単純でかつより少ないプロセッサ要件で多重遅延回路を与える。 図3で実現化されるフィルタは、ハイブリッド(混成)FIR・IIRフィル タを構成する。即ち、前方供給部分(入力をff0によって計数し、それを計算 器34に印加し、入力を遅延させ、ff1によってそれを計数し、それを計算器 34に印加する)はFIRフィルタを構成し、フィードバック部分(出力を遅延 させ、それをfb1によって計数し、それを計算器34に印加する)はIIRフ ィルタを構成する。 この様なFIR・IIRフィルタの周波数依存特性は、しばしば低域瀘波緩傾 斜特性といわれる。オーディオ信号処理装置出力が約±15度で隔置される一対 の変換器に印加されるときは、低域瀘波棚状特性は約2000Hzにおいて第1 屈曲点及び約4370Hzにおいて第2屈曲点を有する。オーディオ信号処理装 置出力が約±20度で隔置される一対の変換器に印加されるときは、低域瀘波緩 傾斜特性は約1600Hzにおいて第1屈曲点及び約4150Hzにおいて第2 屈曲点を有する。 サンプリングレートは決定的ではない。44.1kHzのレートは、他のデジ タルオーディオ源との両立性のために適切でかつ高忠実度再生のために十分な周 波数応答を与える。他のサンプリングレートを用いてもよい(48kHz、32 kHz、22.04kHz、11kHz等)。図1のフィルタ16及び18は、 図3に示されるようなフィルタで実現される。そこでは、反転はff0及びff 1条件を選択することによって行われる。即ち、計算器24及び26(図1)の 減算(−)符号は加算(+)符号で置換される。 図4は、本発明のオーディオ漏話相殺装置回路網が用いられ得る望ましい環境 を示す機能的構成図である。ドルビーサラウンドAC−3(図示せず)からのよ うな、デジタルオーディオ入力信号、左、中央、右、左環境、右環境が受け取ら れる。それぞれ入力は、各々が高域瀘波応答(20Hzで−3dB)を有する選 択自由のDC阻止フィルタ40、42、44、46、48(DC阻止フィルタは それらに供給する信号源に依存して不要になり得る)に印加される。左、中央、 右入力ラインの選択自由の遅延回路50、52、54は、もしあれば、漏話相殺 回路網56内の時間遅延と比例した時間遅延を有する。通常的には、回路網56 内には時間遅延はなく、以下に述べるように回路網56が一定の型の振幅圧縮器 ・リミタを含まない限り、遅延回路50、52、54は省略される。この環境で は、回路網56への入力は左環境及び右環境入力(概して、回路網56への入力 は環境入力であるとは限らない)。この環境で用いるための相殺回路網56の望 ましい実施形態は、図6の実施形態と関連して記載される。ダウン(下方)ミキ サ及び出力圧縮器・リミタ58は、2つのコンピュータマルチメディアスピーカ による再生に適した2つの出力信号、即ち、右及び左信号を与えるために遅延さ れた左、中央、右信号及び処理された環境信号を受取る。下方ミキサ及び出力振 幅圧縮器・リミタ58のさらなる詳細は、図7と関連して記載される。ブロック 58の制限機能は、デジタル出力信号1の振幅を越えないことを保証する。 復号されたAC−3デジタルビットストリーム(流れ)は5つの分離している (離散)全帯域チャンネル及びサブウーファチャンネルを含む。可能な程度まで 2スピーカ表示で各チャンネルの分離性を保つのが望ましい。従って、左及び右 環境チャンネルのみが相殺回路網で処理される(それにもかかわらず、以下に述 べる図5の代替案では中央チャンネルも回路網入力に印加される)。左及び右前 方チャンネルは、それぞれ相殺回路網で処理された左及び右環境チャンネルに加 えられる。中央チャンネル及びサブウーファチャンネル(もし用いられるなら、 図示せず)は、一切の追加処理なしに左及び右出力内に同位相で混合される。 図4の配置は、ドルビ−サラウンド又はドルビ−サラウンドプロロジックデコ ーダによって与えられるような、4つの入力信号(左、中央、右の各チャンネル 、別個のサブウーファがない単一環境チャンネル)があるときにも用いられ得る 。その場合には、単一環境チャンネルは2つの疑似ステレオ信号に脱相関され、 それがまた相殺回路の入力に印加されるべきである。一方の信号が他のものと逆 位相になるような位相転移を用いる単純な疑似ステレオ転換が用いられ得る。当 業界では多くの疑似ステレオ転換技術が知られている。 2つのステレオ入力信号のみの場合にも図4の配置は用いられ得る。その場合 には、2つのステレオ入力信号各々を約30ミリセカンドだけ遅延させることに よってステレオ疑似環境音が与えられ得る。単一モノラル入力信号でさえも、左 及び右入力を与えるために一対の疑似ステレオ信号を引き出し、一対の疑似環境 信号与えるためにそれらの各々を遅延させることによって、同様に用いられ得る 。 図5は、図4の実施形態に対する追加の代替配置を示す。図5では、左及び右 前方チャンネルは、ブロック49での部分的な逆位相混合によって僅かに広げら れる。見掛けのステレオ「範囲」を広げるための逆位相混合は周知の技術である が、漏話相殺が実現される(既に述べた通り、音響相殺及び任意の音源位置付け は同じ処理の各面である)。のと同一方法のマトリックス計算によってこの様な 混合を実現するのは本発明の一面である。従って、ブロック49における逆位相 混合計算の実現は、マトリックスCによって表される他のM×Nポート回路網を 構成し、そこではM及びN=2であり、図1・図3のオーディオ漏話相殺回路網 実施形態が用いられ得る。この場合には所望の位置変化が僅かななので、(即ち 、 典型的なコンピュータモニタスピーカ空間的配置に関して左及び右音源Mは、音 源Mが環境音源であるときより遥かに近いので、マトリックス演算は環境漏話相 殺装置に対するよりもより単純であり、より少ないプロセッサ資源しか要しない 。 他の選択として、中央信号が各耳で2回、即ち、近いスピーカから一度及び遠 いスピーカから再び聞かれることから生じる音色を最小にするために中央チャン ネルが相殺され得る。別の相殺装置を実現することを要するより、中央チャンネ ル音響相互供給フィード信号を環境チャンネル漏話相殺回路網に印加することに よって同信号が相殺され得る。従って、中央チャンネル信号は、それぞれ加算計 算器51及び53を介して漏話相殺回路網56への左環境及び右環境入力に混合 される。 図6は、図4の環境で用いるための図1及び3の単純2×2ポート相殺装置の 望ましい実施形態を示す機能構成図である。図1と共通の要素は同一参照番号を 保つ。図6は、高レベル信号を切り取ることを避ける圧縮器を含むので図1・図 3実施形態とは異なる。相殺装置は、1.0より大きい数字を発生すべきではな いが、たとえ入力信号が1.0を越えない場合でも信号が一定の信号条件下では 中低周波数(約2000Hz未満)においてそうなる可能性がある(これは、信 号が一方の入力のみに印加されるか若しくは両入力に印加される信号が互いに違 相のとき起こり得る)。入力高域瀘波フィルタは、問題を起こす低周波数を除去 するために用いられ得ない、それはこの様なフィルタが有効であるためには位相 転移障害を起こしそれが相殺装置の有効性を低下させて音色を導入するからであ る。従って、本発明の他の面によると、圧縮器を含む低処理電力相殺装置が与え られ、同圧縮器も同様に低処理電力しか要しない。 計算が固定点プロセッサで行われる場合プロセッサは、漏話相殺器の入力で固 定減衰を与えかつ漏話相殺器の出力で固定増幅を与えることによって機能する。 固定減衰の量は、いかなる信号条件下においても相殺器の出力が1.0を越えな いことを保証するのに十分である(例えば、もし信号が1入力のみに印加される なら、相殺器はその信号において20dBの昇圧を生じ、固定減衰が20dBに なる)。可変増幅は、入力減衰を回復するレベルと出力信号のクリッピングを避 ける減衰されたレベルとの間で設定される。 圧縮器は入力制御(圧縮器の入力)され得る。それは通常出力制御圧縮器は瞬 間的に作動しなければならず、それによって可聴人口音を発生するからである。 以下に述べる代わりの実施形態では、出力制御圧縮器はその様な可聴人口音の発 生を避ける。圧縮器は有限圧縮比か若しくは無限圧縮比で実現され得る。後者の 場合にはそれはリミタである。 可変回復を伴う相殺器に先立って固定減衰を配置することで本発明の1面が構 成される。相殺器の入力での可変利得は相殺器の出力におけるクリッピングに対 しては確実であるが、可変利得の制御のための検知が相殺器の出力において必然 的になされなければならないであろう。しかし、この様な構成は不可能である。 その理由は、出力でクリッピングが検知される時間では、特に相殺器の遅延を考 慮すると入力利得を低減させるには遅すぎるからである。その代わりに、本発明 では相殺器入力前の固定減衰と組合わせて検知及び可変利得の双方が相殺器出力 においてなされる。以下にさらに述べるように、相殺器出力信号路での遅延は、 「将来に備える」ことを可能にし、従って検知により圧縮器利得を音節的に制御 できる。 図6の左半分におけるように、漏話相殺装置に印加される環境入力に関しては 、相殺装置以内又はそれに続く回路要素内(DAC(デジタル−アナログ変換器 )又は多分電力増幅器又はスピーカのいずれか)のいずれかでの過負荷の確立は 周波数と共に変化する。この様な過負荷を防ぐ1方法は、周波数の関数として( 入力)過負荷レベルに幾分従う応答を用いて相殺装置の前に「プレエンファシス 」を先行させることである。それゆえに、もし周波数fにおいてシステムが入力 全尺度未満でxdB過負荷なら、我々は周波数fでxdBの減衰を導入する。こ の(固定)プレエンファシスは相殺装置以内では過負荷が起こり得ない事を保証 する。 実際に実現される図6の実施形態では、漏話相殺装置は安価な処理ハードウエ ア(16ビットワード長のみを支援する固定点DSPチップのような)で作動さ れ、固定減衰及び可変昇圧共に周波数依存特性を有し、減衰及び昇圧は中低周波 数(例えぼ、約200Hz未満)においてのみ作動し、従って、信号対雑音比の 損失を低く保ち、聴取不能性がより低いところでは周波数に関する損失を制限す るようにされる。 図6の実現では、圧縮器はその入力で、相殺装置内のあらゆるクリッピングを 避けるのに十分に低周波数を減衰させる固定プレエンファシス及びその出力で低 周波数を調節可能に回復させる可変ジエンファシスを与えることによって機能す る。可変ジエンファシスは、入力プレエンファシスと相補的であるレベルと出力 信号内でのクリッピングを避ける減衰レベルとの間で一定の割合で設定される。 プレエンファシス及び可変ジエンファシスを用いるので、たとえ漏話プロセッサ が低信号レベル(16ビットワード長のみを支援するDSPチップのような安価 なプロセッサが用いられる場合にあり得るような)で耳障りであっても、信号対 雑音比に対する影響は聴取できない。 相殺装置後正確な相補的ジエンファシス、例えば、pi/2で6.7dBへの 棚上に降下するDCで20dBの昇圧、を導入することによって総合周波数応答 及び信号レベルの回復が可能であると同時に、これは勿論相殺装置それ自体以内 では過負荷に対する影響はないが、下流での過負荷に帰着し得る。図6の実現し たもので示されるこの様な過負荷に対する保護の一研究手段は、2つの漏話相殺 出力の回復される応答モデルを作り、モデル化された出力の大きい方を測定し、 主出力の一方又は他方若しくは双方が過負荷を示すかどうかを推定し、もし過負 荷が予測されるなら、ジエンファシスの直ぐ前で利得低減を適用することである 。これは「広帯域」圧縮器・リミタを構成する。即ち、適用される利得変化はす べての周波数で同一であり、信号の周波数内容にかかわらず、それはいずれの出 力にも全尺度(若しくは他の望ましいしき値)を越えることを許さないからであ る。 図6の実施されたものでは、プレエンファシスは同一のフィルタ60及び62 によって与えられる。フィルタの特性は決定的ではないが、各フィルタは緩勾配 応答を有する第1次フィルタとして実現され得る。その応答はDCで−20dB 、π/2(ナイキスト周波数)で−6.7dBである。可変ジエンファシスは同 一のフィルタ64及び66によって与えられ得る。その各々は、形状で、フィル タ 60及び62の逆応答を有する。フィルタ64及び66はそれぞれ、20dBだ け上下する(応答形状は変わらない)それぞれの応答を一定基準で評価するため に、同一計数回路(スケーラ)を受け取る。スケール係数はフィルタ68及び7 0並びに計数計算回路72よって発生される。遅延回路74及び76は、相殺装 置出力検知で先を見越してフィルタ64及び66を音節的に制御するために、相 殺装置の出力を遅延させる。遅延回路74及び76の時間遅延は、遅延回路74 及び76へのそれぞれの入力と、計数計算回路72のスケーラ出力との間の時間 遅延に比例する。遅延回路74及び76はリングバッファとして実現され得る。 フィルタ64及び66は第1次フィルタであり、各々が緩勾配応答(低域瀘波 棚状応答、即ち、周波数の増加と共に勾配は1で開始し、6dB/オクターブで 最大まで増加し、その後減少して1に戻る)を有し、スケーラに依存してDCで +20dB及び0dB間で、また、π/2で+6.7dB及び−13.3dB間で 変化する。フィルタ68及び70も同様に低域瀘波緩勾配フィルタであるが、し かし、π/2で−13.3dB及びDCで0dBと固定された応答を有する。ス ケーラ計算は、左及び右相殺装置出力のそれぞれのサンプルブロックの最大絶対 値を計算するために初めにサンプルブロック(実際の実施形態では8サンプルブ ロック)につき作動する(即ち、フィルタ68及び70出力最大値を有するブロ ックが選択され、そのブロックの最大値がスケーラ値を決定する)。次いでスケ ール係数が計算され、それがフィルタ64及び66のレベルを設定し、出力が1 .0を越えないようにされる。スケール係数は、現ブロック及び先行ブロック間 で内挿され、圧縮器が音節的に作動して望ましくない人口音を発生しないように させる。 もし漏話相殺装置を走らせる固定点プロセッサが、低信号レベルで可聴雑音を 加えないようにする十分なビット(例えば20ビット)を有するなら、広帯域( 周波数に依存しない)圧縮計画が周波数依存のものの代わりに用いられ得る。そ の場合には、入力はそれぞれ広帯域(周波数に依存しない)減衰(例えば、10 dB)を受け、相殺装置の出力が10dBに及ぶ利得を有する制御可能な広帯域 (周波数に依存しない)増幅器に印加され得る。利得は必要に応じてデジタ ル出力のクリッピングを防ぐために低減される。従って、フィルタ60、62、 68、70は、興味のあるすべての周波数で固定減衰となり、一方フィルタ64 及び66は、周波数依存性を失って、その様な周波数において広帯域アンプ(周 波数に依存しない)になる。 もし漏話相殺装置を走らせる固定点プロセッサが浮動小数点プロセッサなら、 計算は入力減衰なしに浮動小数点で行われ、1.0より大きい中間信号レベルを 許容し、漏話相殺装置の出力がこのように入力フィルタ又は減衰器を除きプロセ ッサ資源を節約するまであらゆるプロセッサ作動の必要性を排除し得る。 記載した周波数依存実現形態に対しては幾つかの代替形態が可能である。第1 代替形態では、総合利得転移を起こさせるよりは、むしろ適用されるジエンファ シスの形状を修正するためにクリッピングの予測が用いられ得る。この様なジエ ンファシス・形状・修正研究方法を実施する一方法は、制御信号(過負荷の可能 性を示す)が増加するにつれて高周波数で単位元(1)の利得があり、次いで高 周波利得が1のままであると同時に漸進的に増加する低周波数損失があるように なる迄、先ず広帯域利得を減衰させることである。この様な研究方法は、優勢な 低周波信号の存在下で中及び高周波音声成分の「ポンピング(急上下)」と等し くなるに至ることはないであろう。例えば、何かがなされない限り出力がどれだ け過負荷になるかを示す一制御信号は、過負荷を起こす信号がスペクトル中のど こに位置するかについては情報を与えないことが注目される。それにもかかわら ず、優勢な高周波数(例として、pi/2近辺、高度に起こりそうもない条件) に関しては、一定量を越える利得低減、例えば、6.7dB、はまったく不要で ある(即ち、静的ジエンファシスの6.7dB昇圧を除去することは、それゆえ に利得1を与える)。優勢な低周波数については、一定量までの低減、例えば、 20dB(再び低周波数での利得1まで)であるが、これらの瞬間ではほとんど 20dBまでの量だけ高周波での利得を低減させる必要はないであろう。 他の形の適応ジエンファシス形状が可能である。この様な適応形の利益は、オ ーディオ信号圧縮器での帯域分割、即ち、スペクトルの一部の信号の他の部分に 対する信号による混変調の低減によって提供される利益と類似している。 さらなる代替形態では、ブロック68・70をも可変にすることによって可変 ジエンファシスの効果をシミュレートするためにモデル化は改良され得る。その 場合には、圧縮器・リミタは出力制御される圧縮器・リミタになり、その制御信 号遅延回路74・76後主信号で作動するために用いられる。この様な急速出力 制御が過渡歪みを生じることは、フィルタ68・70がの出力が聞かれてないの で取るに足りないことである。結果としては、ブロック64・66によって与え られるジエンファシスに影響する信号に関して平活化された制御信号を与えるこ とである。 図7は、ダウンミキサ及び出力圧縮器・リミタ58の実現されたものを示す機 能構成図である。ブロック58の一部を形成する出力圧縮器・リミタは、図6の 漏話相殺装置内で与えられる制限に加えて制限を提供することが注目される。図 7に示す通り、前方信号が環境信号に加えられるにつれて、ピークレベルは増加 する可能性があり、出力圧縮器・リミタに対する必要性を起こさせる。 図7の詳細を参照すると、入力(左、中央、右、左環境、右環境)は図4実施 形態のブロック50、52、54及び56の出力である(又は、その代わりに図 5実施形態のブロック50、54、56の出力)。遅延回路の使用は、以下に述 べる、スケーラ計算によるクリッピングに先立つサンプルの平滑化を考慮するも のである。ダウンミキサの信号ダウンミキサ90及び圧縮器・リミタ58は、左 外側出力を発生させるために左、中央及び左環境入力を合計し、右外側出力を発 生させるために右、中央及び右環境入力を合計する。左外側及び右外側出力信号 の振幅レベルは、スケーラ計算ファンクション92によって発生されるスケーラ 係数により変化される。スケーラ計算ファンクションへの入力は、制御路(モデ ル化)ダウンミキサ94の左及び右出力である。 制御路ダウンミキサは、信号ダウンミキsと同一のダウンミキシングファンク ションを与え、5.1(5のみ図示)入力を2出力にミキシングする。しかし、 制御ダウンミキサはいかなる入力信号状態下でも信号クリッピングがないことを 保証するために減衰を含む。減衰の正確な量は決定的ではない。もし、左外側= 左+左環境(漏話相殺装置から)+.707中央+.707サブウーファなら、最 大出力は3.414(右外側も同じ)になり得るので少なくとも3.414の逆関 数の減衰で十分である。圧縮器・リミタ高信号レベルでのみ作用しかつ信号路に 制御器がないので、高信号対雑音比は不要で4又は5の減衰で十分であろう。一 旦左及び右にダウンミキシングされると、信号路ダウンミキサ90の利得を一様 に制限するために、スケーラ計算回路は左及び右入力の大きい方を用いて1.0 又はそれ未満のスケーラ係数を発生させるようにする。 本発明の他の変形及び修正型の実施及びそのいろいろな面は、当業者にとって 明らかであり、また、本発明は記載したこれらの特定の実施形態によって限定さ れないことを理解すべきである。従って、本明細書で開示され請求される基本原 理の真の趣旨及び範囲内に入るすべての修正、改変又はその等価物は本発明によ って包含されると考えられる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年4月8日(1999.4.8) 【補正内容】 ドルビーデジタルは、Dolby AC−3デジタルオーディオ符号化技術を 用いる。そこでは、5.1オーディオチャンネル(左、中央、右、左環境、右環 境及び制限された帯域幅のサブウーファチャンネル)がビットレートを下げたデ ータストリームで符号化される。ドルビーサラウンドより新しい技術であるドル ビーデジタルは、既に家庭用劇場システムで広く用いられており、米国ではデジ タルビデオディスク(DVD)及び高精細度テレビ(HDTV)用オーディオ標 準として選ばれている。家庭用劇場環境では、ドルビーデジタルは、1つの環境 チャンネルの代わりに2つの環境チャンネルを再生するので最低4つのスピーカ を必要とする。 パーソナルコンピュータ「複合メディア」環境では、慨してコンピュータモニ タの近くに配置される右及び左の2つのスピーカのみが用いられる(また、任意 選択的に床上のような離れて配置されるサブウーファが用いられるが、本論議で はこれを無視する)。従来の装置を介して左及び右スピーカを通して表現される と、ステレオ素材は慨してスピーカ自体及びそれらの間の空間に束縛された音像 を発生させる。この効果は、コンピュータモニタの前に位置する聴取者の遠い耳 に対する各スピーカからの音響信号のクロスフィード、即ち、相互供給に起因す る。音響的相殺及び任意の音源位置の提供は、同一共通処理の各面をなす。 コンピュータ環境内でドルビーサラウンド符号化された素材の再生に当たり、 ある先行技術装置は、多重スピーカの用法をシミュレートするために単一エンク ロージャ(ケース)内で多重スピーカドライバ(駆動部)を用いている。例えば 、米国特許第5,553,149を見よ。同特許は参照によりそのすべてを援用す る。 他の先行技術による装置では音像処理を用いることを提案している。そこでは 2つだけの前方配置スピーカが用いられる場合、環境音声情報が聴取者の後方又 は側方の仮想スピーカ位置から到来しているとの知覚を与えるために音響・相互 供給(クロスフィード)相殺が用いられる。例えば、公開ヨーロッパ特許出願E P第0,637,191A2号及び公開国際出願WO第96/096515号を見 よ。音響・クロスフィード相殺装置の根源は、慨してベルテレホンラボラトリー ズ(Bell Telephone Laboratories)のビーエスアタル(B.S.Atal)及びマンフレッ ドシ れ、前記第2信号フィードバック路の出力が前記第1結合器の他の入力と結 合され、 前記各フィードバック路が、音声が変換器と変換器に最も近い聴取者の結 との間の音響路に沿って伝播する時間に関して、音声が変換器と該変換器か ら最も離れた聴取者の耳との間の音響路に沿って伝播する追加の時間を表す 、時間遅延を有し、 前記各フィードバック路が、変換器と変換器から最も離れた聴取者の耳と の間の音響路における減衰と、変換器と変換器に最も近い聴取者の耳との間 の音響路における減衰との差を表す、周波数依存特性を有する信号フィード バック路とから成り、 前記信号結合器、信号フィードバック路及びその間の結合が極性特性を有し 、フィードバック路によって処理される信号が、それぞれの信号結合器の他の 入力と結合される信号と減算的に結合されるようにされる、請求項3、4、5 、7、又は13のいずれか1つの回路網。 23 前記表示チャンネルは、概して聴取者に関して前方かつ実質的に左右対称位 置に配置される一対の変換器に適用される、請求項22の回路網。 24 該周波数依存特性は、第1次の低域瀘波緩傾斜特性である、請求項23の回 路網。 25 該周波数依存特性は、第1次の低域瀘波緩傾斜特性である、請求項24の回 路網。 26 該第1次の低域瀘波緩傾斜特性がIIRフィルタ又はFIR・IIR組合せ フィルタによって実施される、請求項25の回路網。 27 該低域瀘波緩傾斜特性は、該オーディオ信号処理装置出力が約15度で隔置 される一対の変換器に印加されるとき約2000Hzで第1屈折点を有しかつ 約4370Hzで第2屈折点を有する、請求項25の回路網。 28 該低域瀘波緩傾斜特性は、該オーディオ信号処理装置出力が約20度で隔置 される一対の変換器に印加されるとき約1600Hzで第1屈折点を有しかつ 約4150Hzで第2屈折点を有する、請求項25の回路網。 29 変換器と該変換器から最も遠い聴取者の耳との間の該音響路における該減衰 は、減衰器及び該変換器から最も遠い聴取者の耳からの該頭に関連する伝達応 答と、他の変換器に最も近い聴取者の耳に対する該他の変換器からの頭に関連 する伝達応答との差を取り、その差を平滑化することによって決定される、請 求項23の回路網。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フィールダー、ルイス・ディー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94030、ミルブレイ、ツーオレムニ・ロー ド 1210 (72)発明者 フェラーズ、マシュー・シー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94109、サン・フランシスコ、クレイ・ス トリート 1890、アパートメント 702

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 本発明は寸法M×Nの相殺マトリックスCを得る方法において、該マトリッ クス要素の各々が周波数領域伝達関数であり、該マトリックスCは、各々が関 連する音源方向を有するMオーディオ源を、各々が音源方向に関する位置を有 するNオーディオチャンネルに移すM×Nポートオーディオ漏話相殺回路網を 表し、各出力Nが該M入力の別個に瀘波される変型の線形組合せ、該M入力の 別個に瀘波される変型及びN出力からの別個に瀘波されるフィードバック信号 の線形組合せ又は該M入力に加えられる該N出力からの別別に瀘波されるフィ ードバック信号のいずれかであるようにされる方法であって、 寸法N×PのルームマトリックスRを設定し、そこでは該マトリックス要素 の各々が周波数領域伝達関数であり、該マトリックスRはN表示チャンネル位 置をP聴取位置に移すN×Pポート回路網を表し、前記周波数領域伝達関数が 該時間遅延及び前記表示チャンネル位置の各々1つから聴取位置の各々1つま での直接音響路に沿った該周波数依存減衰の平滑化される変型を表すようにし 、該ルームマトリックスRの逆関数と等しい漏話相殺マトリックスCを設定す ることからなる相殺マトリックス導出方法。 2 周波数依存減衰の前記平滑化される変型は、前記表示チャンネルによって再 生されることが意図される該オーディオ音声スペクトルの少なくとも本質的部 分全体に亘る前記音響路減衰の平滑化される平均値である、請求項1の方法。 3 各々が関連する音源方向を有するMオーディオ源チャンネルを、各々が該音 源方向に関する位置を有するNオーディオ表示チャンネルヘ移すM×Nポート オーディオ漏話相殺回路網において、各出力Nが1)該M入力の別個に瀘波さ れる変型の線形組合せか、2)該M入力の別個に瀘波される変型及び該N出力 からの別別に瀘波されるフィードバック信号の線形組合せ又は3)該M入力に 加えられる該N出力からの別個に瀘波されるフィードバック信号のいずれかで あるようにされる漏話相殺回路網であって、 寸法N×PのルームマトリックスRを設定し、そこでは該マトリックス要素 の各々が周波数領域伝達関数であり、該マトリックスRがN表示チャンネル位 置をP聴取位置へ移すN×Pポート回路網を表し、前記周波数領域伝達関が該 時間遅延及び表示チャンネル位置の各々の1つから聴取位置の各々1つまで直 接音響路に沿った該周波数依存減衰の平滑化される変型を表すようにし、 寸法M×Nの漏話相殺マトリックスCを発生させるためにルームマトリック スRの逆関数を引き出し、該マトリックス要素の各々が、周波数領域伝達関数 であり、該マトリックスCがM×Nポートオーディオ漏話相殺回路網を表すよ うにし、 低処理電力しか要しない1つ又はそれ以上の単純なデジタルフィルタによっ て該周波数依存減衰の平滑化される変型を実施することから発生されるM×N ポートオーディオ漏話相殺回路網。 4 前記デジタルフィルタは、IIR型又はIIR・FIR型のものである、請 求項3の回路網。 5 前記単純なデジタルフィルタが第1次フィルタである請求項3の回路網。 6 前記単純なデジタルフィルタが第1次フィルタである請求項4の回路網。 7 前記周波数依存減衰の平滑化される変型は、前記表示チャンネルによって発 生されることが意図される該オーディオ音声スペクトルの少なくとも実質的部 分全体に亘る前記音響路減衰の平滑化される平均値である、請求項3の回路網 。 8 前記周波数依存減衰の平滑化される変型は、前記表示チャンネルによって発 生されることが意図される該オーディオ音声スペクトルの少なくとも実質的部 分全体に亘る前記音響路減衰の平滑化される平均値である、請求項4の回路網 。 9 前記周波数依存減衰の平滑化される変型は、前記表示チャンネルによって発 生されることが意図される該オーディオ音声スペクトルの少なくとも実質的部 分全体に亘る前記音響路減衰の平滑化される平均値である、請求項5の回 路網。 10 前記時間遅延をデジタルリングバッファによって実現することをさらに含む 、請求項3の回路網。 11 前記時間遅延をデジタルリングバッファによって実現することをさらに含む 、請求項4の回路網。 12 前記時間遅延をデジタルリングバッファによって実現することをさらに含む 、請求項5の回路網。 13 振幅圧縮器をさらに含み、前記圧縮器は、 該回路網入力の各々における固定振幅レベル減衰器と、 該回路網出力の各々における可変振幅レベル増幅器とから成り、該増幅器は それぞれ、該入力減衰を回復するレベルと、該出力信号のクリッピングを避け る減衰されるレベルとの間の増幅を一定基準で評価する計数回路を含む、請求 項3の回路網。 14 振幅圧縮器をさらに含み、前記圧縮器は、 該回路網入力の各々における固定振幅レベル減衰器と、 該回路網出力の各々における可変振幅レベル増幅器とから成り、該増幅器は それぞれ、該入力減衰を回復するレベルと、該出力信号のクリッピングを避け る減衰されるレベルとの間の増幅を一定基準で評価する計数回路を含む、請求 項4の回路網。 15 振幅圧縮器をさらに含み、前記圧縮器は、 該回路網入力の各々における固定振幅レベル減衰器と、 該回路網出力の各々における可変振幅レベル増幅器とから成り、該増幅器は それぞれ、該入力減衰を回復するレベルと、該出力信号のクリッピングを避け る減衰されるレベルとの間の増幅を一定基準で評価する計数回路を含む、請求 項5の回路網。 16 該圧縮器の制御は該圧縮器入力から得られる、請求項13、14又は15の いずれか1つの回路網。 17 前記圧縮器が無限の圧縮比を持つことによってリミタを構成する、請求項 13、14又は15のいずれか1つの回路網。 18 前記圧縮器はさらに該回路網出力の各々において時間遅延を有し、該圧縮器 の利得を音節的に制御するために圧縮器の制御は先を見て行われる、請求項1 6の回路網。 19 前記固定振幅レベル減衰器及び可変振幅レベル増幅器は周波数依存特性を有 する、請求項16の回路網。 20 前記固定振幅レベル減衰器及び可変振幅レベル増幅器はの周波数依存特性は 中又は低周波数においてのみ作用する、請求項19の回路網。 21 前記固定振幅レベル減衰器及び可変振幅レベル増幅器は周波数に依存しない 特性を有する、請求項16の回路網。 22 前記オーディオ漏話回路網は、2つのオーディオ源チャンネルMを、同チャ ンネルの方向に関する位置を有する一対の変換器4に印加される、2つのオー ディオ表示チャンネルNへ移す2×2ポート回路網であり、聴取者は2つの聴 取位置P、即ち、変換器にに関して聴取者の左及び右耳を有し、さらに該回路 網は、 第1及び第2信号結合器から成る2つの信号結合器であって、各信号結合器 が少なくとも2つの入力及び出力を有し、 前記N入力の1つが第1信号結合器の入力と結合され、前記N入力の他方 が第2信号結合器の入力と結合され、 前記N出力の1つが第1信号結合器の出力と結合され、前記N出力の他方 が第2信号結合器の出力と結合される信号結合器と、 前記第1及び第2信号フィードバック路から成る2つの信号フィードバック 路であって、各信号フィードバック路が時間遅延及び周波数依存特性を有し、 各信号フィードバック路が入力及び出力を有し、 前記第1信号フィードバック路の入力が前記第1信号結合器の出力と結合 され、前記第1信号フィードバック路の出力が前記第2結合器の他の入力と 結合され、 前記第2信号フィードバック路の入力が前記第2結合器の出力と結合さ れ、前記第2信号フィードバック路の出力が前記第1結合器の他の入力と結 結合され、 前記各フィードバック路が、音声が変換器と変換器に最も近い聴取者の耳 との間の音響路に沿って伝播する時間に関して、音声が変換器と該変換器か ら最も離れた聴取者の耳との間の音響路に沿って伝播する追加の時間を表す 、時間遅延を有し、 前記各フィードバック路が、変換器と変換器から最も離れた聴取者の耳と の間の音響路における減衰と、変換器と変換器に最も近い聴取者の耳との間 の音響路における減衰との差を表す、周波数依存特性を有する信号フィード バック路とから成り、 前記信号結合器、信号フィードバック路及びその間の結合が極性特性を有し 、フィードバック路によって処理される信号が、それぞれの信号結合器の他の 入力と結合される信号と減算的に結合されるようにされる、請求項3、4、5 、7、又は13のいずれか1つの回路網。 23 前記表示チャンネルは、概して聴取者に関して前方かつ実質的に左右対称位 置に配置される一対の変換器に適用される、請求項22の回路網。 24 該周波数依存特性は、第1次の低域瀘波緩傾斜特性である、請求項23の装 置。 25 該周波数依存特性は、第1次の低域瀘波緩傾斜特性である、請求項24の装 置。 26 該第1次の低域瀘波緩傾斜特性がIIRフィルタ又はFIR・IIR組合せ フィルタによって実施される、請求項25の装置。 27 該低域瀘波緩傾斜特性は、該オーディオ信号処理装置出力が約15度で隔置 される一対の変換器に印加されるとき約2000Hzで第1屈折点を有しかつ 約4370Hzで第2屈折点を有する、請求項25の装置。 28 該低域瀘波緩傾斜特性は、該オーディオ信号処理装置出力が約20度で隔置 される一対の変換器に印加されるとき約1600Hzで第1屈折点を有しかつ 約4150Hzで第2屈折点を有する、請求項25の装置。 29 変換器と該変換器から最も遠い聴取者の耳との間の該音響路における該減衰 は、減衰器及び該変換器から最も遠い聴取者の耳からの該頭に関連する伝達応 答と、他の変換器に最も近い聴取者の耳に対する該他の変換器からの頭に関連 する伝達応答との差を取り、その差を平滑化することによって決定される、請 求項23の装置。
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