JPH11250542A - 記録媒体記録再生装置 - Google Patents

記録媒体記録再生装置

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Publication number
JPH11250542A
JPH11250542A JP10045716A JP4571698A JPH11250542A JP H11250542 A JPH11250542 A JP H11250542A JP 10045716 A JP10045716 A JP 10045716A JP 4571698 A JP4571698 A JP 4571698A JP H11250542 A JPH11250542 A JP H11250542A
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JP
Japan
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disk
slider
head
carriage
link
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JP10045716A
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Inventor
Hidetoshi Kabasawa
秀年 椛澤
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Original Assignee
Teac Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
    • G11B19/02Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
    • G11B17/04Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
    • G11B17/041Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit specially adapted for discs contained within cartridges
    • G11B17/043Direct insertion, i.e. without external loading means

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ディスク装着動作を緩衝すると共
に部品点数の削減を図ることを課題とする。 【解決手段】 磁気ディスク装置11に設けられたダン
パ機構31は、スライダ13の下面に設けられたダンパ
プレート32と、このダンパプレート32を付勢するト
ーションバネ33とよりなる。一方、ラッチ機構36
は、ラッチレバー38と、ラッチレバー38を反時計方
向に回動付勢するコイルスプリング41とより構成され
ている。ラッチレバー38は、ディスクカートリッジに
押圧されるレバー部38aを有すると共に、スライダ1
3のカートリッジ装着方向への移動を規制する係止部3
8bを有する。コイルスプリング41は、ラッチレバー
38がスライダ13を係止する方向に付勢し、ディスク
ホルダ12及びスライダ13がカートリッジ装着方向へ
移動するように付勢するように取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体記録再生装
置に係り、特に記録媒体移送機構による記録媒体の移送
に連動してヘッドを記録媒体に近接させるヘッド移動機
構とを有する記録媒体記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、パーソナルコンピュータあるい
はワードプロセッサ等の電子装置では、情報を記録させ
る手段として磁気ディスク装置が装備されている。そし
て、磁気ディスク装置は、記録媒体としてのディスクカ
ートリッジが装着されると、ディスクカートリッジ内に
収容された磁気ディスクが回転駆動されると共に、磁気
ヘッドが磁気ディスクに摺接して磁気記録再生を行う。
【0003】また、上記のような磁気ディスク装置にお
いては、ディスクカートリッジが挿入されるディスクホ
ルダと、ディスクカートリッジの挿入操作により摺動し
てディスクホルダをカートリッジ挿入・イジェクト位置
からカートリッジ装着位置へ移動させるスライダとから
なる記録媒体移送機構を有する構成になっている。スラ
イダは、コイルバネ等により一方向に付勢されており、
ディスクカートリッジが挿入されるとラッチレバーがデ
ィスクカートリッジの端部に押圧されて回動するととも
にラッチレバーによるスライダの掛止が解除される。こ
れにより、スライダは付勢方向に摺動してディスクホル
ダをカートリッジ装着位置へ移動させる。その際、ディ
スクホルダは、カートリッジ挿入・イジェクト位置から
カートリッジ装着位置に降下することにより、ディスク
カートリッジ内のディスクをターンテーブル上にチャッ
キングさせることになる。
【0004】このようなディスクホルダの装着動作を確
実に行うため、スライダを付勢するバネ力が強く設定さ
れている。ところが、スライダは強いバネ力によりカー
トリッジ挿入初期からカートリッジ装着までの間に加速
されほぼ一定の速度になるので、スライダが摺動完了位
置に至るころには、必要力量になると磁気ヘッドが磁気
ディスクに接触する際の衝撃が強過ぎて磁気ディスク表
面の磁性膜を傷つけてしまうといった問題があった。
【0005】そこで、従来の装置には、スライダの摺動
動作を減速させるためのダンパが設けられていた。この
種のダンパとしては、スライダに設けられたラックに噛
合するギヤと、ギヤと共に回転する回転体と、内部にグ
リースが充填され且つ回転体が収納された容器とよりな
るオイルダンパがある。このオイルダンパは、容器内に
設けられた回転体がスライダの摺動動作により回転する
と、容器内に充填されたグリースの粘性抵抗により減衰
力が発生し、その結果スライダの摺動動作を減速させる
ことができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
磁気ディスク装置においては、オイルダンパに充填され
たオイルの粘性が温度に依存するため、低温ではオイル
の粘性抵抗が大きくなり過ぎて磁気ディスクを確実に装
着することができず、また高温ではオイルの粘性抵抗が
低くなるので、装着動作の勢いが強くなってしまい磁気
ディスクの磁性膜を傷めるおそれがある。
【0007】また、磁気ディスク装置においては、ディ
スク回転速度を高くすることにより記憶容量の高密度化
を図り、磁気ディスクの記憶容量の大容量化が進められ
ている。この種の大容量の磁気ディスク装置では、磁気
ディスクの高速回転に伴って発生する空気流による浮上
力が磁気ヘッドに付与されるため、磁気ヘッドが磁気デ
ィスク表面を傷つけないように僅かに浮上した状態で磁
気記録再生を行うことができる。
【0008】そのため、記憶容量の大容量化と共に磁気
ディスクの記録密度が高くなるが、停止状態において磁
気ヘッドに対して浮上力が作用しないため、磁気ディス
クの回転数が低い状態で磁気ヘッドを磁気ディスクに近
接させる際には、磁気ヘッドが磁気ディスクに接触し、
磁気ディスクの表面に形成された磁性膜を損傷させてし
まう可能性が高かった。
【0009】また、従来は、スライダを係止する方向に
ラッチ部材を付勢する付勢部材と、スライダを装着動作
方向に付勢する付勢部材とを個別に設けるため、付勢部
材の取付作業に時間がかかると共に、部品点数が増大す
る傾向にあった。そこで、本発明は上記問題を解決した
記録媒体記録再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。本発明は、記
録媒体が挿入されるホルダと、前記記録媒体の挿入方向
にスライド可能に支持され、前記ホルダを記録媒体挿入
・イジェクト位置あるいは記録媒体装着位置にガイドす
るスライド部材と、回動可能に支持され、前記ホルダに
挿入される前記記録媒体に押圧される被押圧部を有する
と共に、前記スライド部材の記録媒体装着方向への移動
を規制する係止部を有するラッチ部材と、一端が前記ラ
ッチ部材に係止され、他端が前記スライド部材に係止さ
れ、前記ラッチ部材が前記スライド部材を係止する方向
に付勢し、前記ホルダ及び前記スライド部材が記録媒体
装着方向へ移動するように付勢する第1の付勢部材と、
前記スライド部材のスライド動作範囲内に回動自在に設
けられた回動部材と、前記スライド部材のスライド動作
範囲内に設けられ、一端が前記スライド部材に掛止さ
れ、他端が前記回動部材に掛止された第2の付勢部材
と、からなることを特徴とするものである。
【0011】従って、本発明によれば、第2の付勢部材
の一端がスライド部材に掛止され、他端が回動部材に掛
止されているので、オイルダンパなどを使用せずに機械
的な動作でスライド部材の装着方向へのスライド動作を
緩衝することができ、これにより記録媒体装着時のヘッ
ド動作が抑制されてヘッドが記録媒体に勢い良く衝突せ
ず、ヘッドの当接動作により記録媒体が損傷することを
防止できる。
【0012】さらに、第1の付勢部材の一端がラッチ部
材に係止され、他端がスライド部材に係止され、ラッチ
部材がスライド部材を係止する方向に付勢すると共に、
ホルダ及びスライド部材が記録媒体装着方向へ移動する
ように付勢するため、ラッチ部材用の付勢部材とスライ
ド部材用の付勢部材とを個別に設けるよりも部品点数を
削減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明になる記録
媒体記録再生装置の一実施例について説明する。図1は
本発明になる記録媒体記録再生装置の一実施例としての
磁気ディスク装置11の平面図である。また、図2は磁
気ディスク装置11の概略構成を示す分解斜視図であ
る。
【0014】図1及び図2に示されるように、磁気ディ
スク装置11は、ディスクカートリッジ(図示せず)が
挿入されるディスクホルダ12と、前後方向に摺動して
ディスクホルダ12を昇降させるスライダ(スライド部
材)13とがフレーム14上に取り付けられている。ス
ライダ13はフレーム14上をA,B方向に摺動自在に
設けられ、ディスクカートリッジの挿入操作によりA方
向に摺動してホルダ12をカートリッジ挿入・イジェク
ト位置からカートリッジ装着位置へ降下させる。
【0015】フレーム14の平面14a上に突出するよ
うにフレーム14の下方から、ディスク回転用のモータ
に駆動されるターンテーブル15と、磁気ヘッド16,
17を支持するヘッドキャリッジ18とが設けられてい
る。また、フレーム14の下面側には、制御回路を有す
る回路基板(図示せず)が取り付けられている。ヘッド
キャリッジ18は、先端上面に下側磁気ヘッド16を支
持するキャリッジ本体19と、先端下面に上側磁気ヘッ
ド17を支持しキャリッジ本体19に対し回動可能に取
り付けられたヘッドアーム20とを有する。
【0016】また、ヘッドキャリッジ18は、前後方向
(A,B方向)に延在するガイドシャフト21,24に
ガイドされて移動可能に設けられている。ヘッドキャリ
ッジ18の左右側面には、ガイドシャフト21,24が
摺動可能に嵌合する軸受け部18a,18bが設けられ
ている。尚、軸受部18aは、メインのガイドシャフト
21が貫通する円形の孔からなり、ヘッドキャリッジ1
8の移動方向、左右方向、高さ位置を規制するためのメ
インの軸受けである。また、軸受部18bは、ガイドシ
ャフト24が嵌合するコ字状に形成された軸受けである
ので移動方向及び左右方向を規制せず、ヘッドキャリッ
ジ18の高さ位置のみを規制する。
【0017】ヘッドキャリッジ18は、後述するボイス
コイルモータ52からの駆動力によりガイドシャフト2
1及びガイドシャフト24にガイドされてA,B方向に
移動する。これにより、ヘッドキャリッジ18に支持さ
れた磁気ヘッド16,17は、ディスクカートリッジ内
に収納された磁気ディスク(図示せず)の所望とするト
ラックに摺接させて磁気記録・再生を行うことができ
る。
【0018】そして、スライダ13の下面には、ダンパ
機構31が配設されている。このダンパ機構31は、ス
ライダ13の下面に回動自在に設けられたダンパプレー
ト32と、このダンパプレート32を付勢するトーショ
ンバネ33とよりなる。そして、スライダ13の下面に
は、ダンパ機構31のダンパプレート(回動部材)32
を回動自在に支承する軸34と、トーションバネ(第2
の付勢部材)33の一端を掛止する掛止部13a2 とが
設けられている。ダンパプレート32には、フレーム1
4側に固定されたピン86が嵌入される長孔32eが設
けられている。
【0019】ダンパプレート32は、後述するようにス
ライダ13の天板13aより下方に突出する軸34によ
り回動自在に支持されており、スライダ13がA,B方
向に摺動するとともに、フレーム14側に固定されたピ
ン86とスライダ13の軸34との相対位置が変化して
スライダ13の摺動動作を緩衝する。従って、本実施例
のダンパ機構31は、オイルダンパではなくバネ力を利
用してスライダ13の摺動動作を減速するようにスライ
ダ13を付勢する機械式のダンパ機構である。
【0020】また、ダンパ機構31は、ディスクホルダ
12がカートリッジ挿入・イジェクト位置からカートリ
ッジ装着位置への移動初期にはスライダ13を移動方向
と逆方向(B方向)に付勢し、スライダ13が摺動する
過程でダンパプレート32が所定以上回動したときスラ
イダ13を移動方向(A方向)に付勢するように構成さ
れている。そのため、ディスク装着動作時、ダンパ機構
31は、トーションバネ33のバネ力によりスライダ1
3の動作を減速してディスクホルダ12の降下速度、す
なわちディスク装着速度を減速する。
【0021】そして、ダンパ機構31は、ディスクカー
トリッジがディスクホルダ12と共に装着位置に至る
と、ダンパプレート32の回動動作によりトーションバ
ネ33の作用方向が逆転してスライダ13を装着方向
(A方向)に付勢してディスクホルダ12を装着位置に
保持する。次に、上記のように構成された各主要部の構
成について個別に説明する。
【0022】ディスクホルダ12は、天板12aと、天
板12aの両側からディスクカートリッジを抱え込むよ
うに折曲されたカートリッジガイド部12b,12cと
からなる。従って、天板12aと両側のカートリッジガ
イド部12b,12cに囲まれた空間がカートリッジ挿
入部となる。ディスクホルダ12の天板12aには、ヘ
ッドキャリッジ18が移動するため開口12dが設けら
れ、開口12dの右側にはヘッドアーム20の両側より
突出する突出部20aに当接するリフタ25が揺動可能
に取り付けられている。そのため、ヘッドアーム20
は、ディスクホルダ12の昇降動作に連動して磁気ヘッ
ド17を間欠的に昇降動作させるように設けられてい
る。従って、ディスクホルダ12、ヘッドアーム20、
リフタ25等によりヘッド移動機構が構成されている。
【0023】また、上記リフタ25は、本体25aの両
端から突出する軸25bがディスクホルダ12の天板1
2aに起立された支持部12hにより支持される。その
ため、リフタ25は、キャリッジ移動方向(A,B方
向)と直交するE,F方向に回動可能に取り付けられ
る。さらに、ディスクホルダ12の両側には、スライダ
13に係合する係合ピン12eが一対ずつ設けられ、デ
ィスクホルダ12の両側中央にはガイド部12f,12
gが突出している。このガイド部12f,12gは、フ
レーム14の側壁14b,14cに設けられたガイド溝
14d,14eに嵌合してディスクホルダ12の昇降動
作をガイドする。
【0024】そして、ディスクホルダ12の天板12a
に設けられたリフタ25は、後述するようにディスクホ
ルダ12の昇降動作と共に、係止部25cがヘッドアー
ム20の突出部20aに当接して段階的にヘッドアーム
20を降下させるように回動動作する。尚、係止部25
cは、ディスクの最内周トラック位置から最外周トラッ
ク位置に対応した長さ寸法、すなわちヘッドキャリッジ
18のストロークに対応した長さに延在形成されてい
る。
【0025】スライダ13は、ディスクホルダ12の上
方で摺動可能に取り付けられており、J字状の平板13
aと、平板13aの両側より下方に折曲された側面13
b,13cと、側面13b,13cに設けられディスク
ホルダ12の係合ピン12eが嵌合する傾斜溝13d
と、フレーム14の両側面中央に突出する突部14fに
係合する係合孔13eとを有する。さらに、スライダ1
3は前部右側に突出する突出片13gを有し、この突出
片13gにはイジェクト釦40が固着される。また、ス
ライダ13はコイルスプリング41によりA方向に付勢
されている。
【0026】図3はディスク装置の正面図である。図3
に示されるように、フレーム14の前側端部には、ディ
スク挿入口26を有する前面ベゼル27が取り付けられ
ている。また、前面ベゼル27の上端右側には、イジェ
クト釦40が摺動可能に嵌合される凹部27aが設けら
れている。尚、前面ベゼル27の裏側には、ディスク挿
入口26を内側から閉塞するフラップ28が開閉方向に
回動可能に設けられている。
【0027】図4はディスクホルダ12とスライダ13
とが組み合わされた状態を示す側面図である。図4に示
されるように、スライダ13の傾斜溝13dには、ディ
スクホルダ12の係合ピン12eが嵌合しているため、
スライダ13の摺動動作により係合ピン12eが傾斜溝
13dに沿って駆動される。そのため、スライダ13が
B方向に摺動すると、ディスクホルダ12はカートリッ
ジ挿入・イジェクト位置に上昇し、スライダ13がA方
向に摺動するとカートリッジ装着位置に降下する。従っ
て、ディスクホルダ12とスライダ13とにより記録媒
体移送機構が構成されている。
【0028】ここで、図1に戻って説明する。ラッチ機
構36は、ディスクホルダ12の上面に回動自在に支承
されたラッチレバー(ラッチ部材)38と、ラッチレバ
ー38を反時計方向に回動付勢するコイルスプリング
(第1の付勢部材)41とより構成されている。ラッチ
レバー38は、ディスクホルダ12に挿入されるディス
クカートリッジに押圧される被押圧部としてのレバー部
38aを有すると共に、スライダ13のカートリッジ装
着方向への移動を規制する係止部38bを有する。ま
た、レバー部38aは、ディスクカートリッジの挿入又
はイジェクト操作に伴って回動し、ディスクカートリッ
ジのシャッタ(図示せず)を開閉する。
【0029】コイルスプリング41は、一端がラッチレ
バー38の係止孔38eに係止され、他端がスライダ1
3の係止部13iに係止され、ラッチレバー38がスラ
イダ13を係止する方向に付勢し、ディスクホルダ12
及びスライダ13がカートリッジ装着方向へ移動するよ
うに付勢するように取り付けられている。すなわち、コ
イルスプリング41は、スライダ13をA方向に付勢す
るスライダ復帰用バネと、ラッチレバー38を付勢する
ラッチレバー復帰用バネとを兼ねている。そのため、ラ
ッチレバー38の付勢部材とスライダ13用の付勢部材
とを個別に設けるよりも部品点数を削減することがで
き、その分組み付け作業が簡単となり、作業効率を高め
られると共に製造コストを削減することができる。
【0030】ラッチレバー38は、ディスクカートリッ
ジがディスクホルダ12に挿入されると共に、ディスク
カートリッジ前端に押圧されて時計方向に回動する。そ
して、円弧状の掛止部38bがスライダ13の被掛止部
13hから離間すると、コイルスプリング41により付
勢されているスライダ13はA方向に摺動する。このよ
うにラッチレバー38が回動することにより、レバー部
38aの先端38cがディスクカートリッジのシャッタ
(図示せず)を開方向に押圧して磁気ヘッド16,17
が磁気ディスクに摺接できるようにする。また、イジェ
クト釦40がB方向に押圧されてスライダ13が同方向
に摺動すると、スライダ13の被掛止部13hの側面に
当接していた掛止部38bの掛止が解除されるため、ラ
ッチレバー38はコイルスプリング41のバネ力により
反時計方向に回動する。
【0031】45はキャリッジ用ストッパで、後述する
ようにイジェクト時及び待機状態のときヘッドキャリッ
ジ18を係止して、磁気ヘッド16,17が移動するこ
とを防止するロック部材である。このキャリッジ用スト
ッパ45は、本体部45aがガイドシャフト24の右側
方に対向するようにA,B方向に延在する向きで取り付
けられており、フレーム14上に形成された軸受け部
(図示せず)により前述したリフタ25と同様にE,F
方向に回動可能に支持される。
【0032】図5はキャリッジ用ストッパ45の構成を
示す図である。図5に示されるように、そして、キャリ
ッジ用ストッパ45は、本体部45aの一面側に設けら
れたヘッドキャリッジ18を係止するためのラック45
bと、リフタ25の端部から突出する係合ピン25dが
係合するV字状凹部45cと、本体部45aの他面側上
部に突出する連結ピン45dと、揺動する際の中心とな
る軸45eとを有する。
【0033】また、図2に示されるように、ヘッドキャ
リッジ18の右側面には、ラック45bに対向する可動
ラック56が設けられている。ラック45bは、ディス
クの最内周トラック位置から最外周トラック位置に対応
した長さ寸法、すなわちヘッドキャリッジ18のストロ
ークに対応した長さに延在形成されている。そのため、
キャリッジ用ストッパ45はE方向に回動することによ
り、ラック45bが可動ラック56に噛合してヘッドキ
ャリッジ18をロックする。
【0034】46はキャリッジ用ストッパ45に連結さ
れるリンク機構で、第1のリンク46Aと、第2のリン
ク46Bとを回動自在に連結してなる。図6は第1のリ
ンク46Aの構成を示す図である。図6に示されるよう
に、第1のリンク46Aは、平面図上L字状に形成され
ておりフレーム14上に起立する軸76(図16参照)
が嵌合して回動可能に支持される軸孔46A1 と、後述
するソレノイド48のプランジャ49に係合される係合
アーム46A2 と、係合アーム46A2 と直交する方向
に延在する連結アーム46A3 と、連結アーム46A3
の端部に設けられ第2のリンク46Bと連結される連結
軸46A4 とを有する。
【0035】また、第1のリンク46Aは、軸孔46A
1 の中心から係合アーム46A2 のプランジャ49との
係合位置までの距離L1 と、軸孔46A1 の中心から連
結軸46A4 の中心までの距離L2 とがL1 <L2 とな
るように設定されている。そのため、プランジャ49の
変位により第1のリンク46Aを回動させる際、プラン
ジャ49のストロークに対して連結軸46A4 の変位量
を大きくできる。これにより、ヘッドキャリッジ18の
ロック解除動作を行う際、プランジャ49の小さなスト
ロークでキャリッジ用ストッパ45をロック解除位置に
移動させることができる。
【0036】連結アーム46A3 は、プランジャ49が
挿通される空間46A5 を有し、プランジャ49の上部
と下部に対向するように延在する二股形状に形成される
と共に、プランジャ49の上下方向に突出する係合ピン
49aが係合する係合溝46A6 が設けられている。ま
た、連結軸46A4 の下端には、抜け防止用に爪46A
7 が半径方向に突出している。
【0037】図7(A)は第2のリンク46Bの平面図
である。また、図7(B)は第2のリンク46Bの縦断
面図である。図7(A)(B)に示されるように、第2
のリンク46Bは、直線状に延在するロッド部46B1
の一端に第1のリンク46Aと連結される連結孔46B
2 を有し、ロッド部46B1 の一端にキャリッジ用スト
ッパ45の連結ピン45dに嵌合する嵌合孔46B
3 と、嵌合孔46B3 の近傍に設けられたバネ掛止孔4
6B4 とを有する。尚、連結孔46B2 は、第1のリン
ク46Aの爪46A7 の突出形状に対応して円形孔の外
周に一対の扇形逃げ部が形成された形状となっている。
【0038】図8(A)は第1のリンク46Aと第2の
リンク46Bとを連結する際の手順を説明するための平
面図である。また、図8(B)は第1のリンク46Aと
第2のリンク46Bとを連結する際の手順を説明するた
めの縦断面図である。図8(A)(B)に示されるよう
に、第1のリンク46Aと第2のリンク46Bとを連結
する際は、第1のリンク46Aに対し第2のリンク46
Bを角度α(=約100°)に回動させた状態で第1の
リンク46Aの連結軸46A4 の下端に突出する爪46
7 を第2のリンク46Bの連結孔46B2 の形状に合
わせながら嵌入させる。そして、第1のリンク46Aを
回動させることにより、爪46A7 が連結孔46B2
ら抜け防止される。
【0039】図9(A)は第1のリンク46Aと第2の
リンク46Bとを連結した状態を説明するための平面図
である。また、図9(B)は第1のリンク46Aと第2
のリンク46Bとを連結した状態を説明するための縦断
面図である。図9(A)(B)に示されるように、リン
ク機構46は、第1のリンク46Aと第2のリンク46
Bとが連結された後、第1のリンク46Aと第2のリン
ク46Bと直線状に連結された伸び状態から第2のリン
ク46Bが破線で示される曲げ状態の範囲で回動可能と
なるように、装置に組み込まれる。
【0040】また、リンク機構46は、図16に示され
るように、トーションバネ47のバネ力により第2のリ
ンク46Bを伸び状態となるように付勢されている。す
なわち、トーションバネ47は、一端47aがフレーム
14の後端部に掛止され、他端47bが第2のリンク4
6Bのバネ掛止孔46B4 に掛止される。そのため、リ
ンク機構46は、トーションバネ47のバネ力により伸
び状態に保持されると共に、キャリッジ用ストッパ45
をヘッドキャリッジ18側へ押圧する。
【0041】また、トーションバネ47の他端47b
は、第2のリンク46Bのバネ掛止孔46B4 をキャリ
ッジ用ストッパ45側に付勢するように湾曲した形状と
されている。そして、トーションバネ47のコイル部4
7cは、フレーム14上に突出する円柱状の突出ピン7
7に嵌合される。図10(A)はソレノイドの構成を説
明するための平面図である。また、図10(B)はソレ
ノイドの構成を説明するための正面図である。また、図
10(C)はソレノイドの構成を説明するための側面図
である。
【0042】図10(A)〜(C)に示されるように、
ソレノイド48は、ケース48aと、ケース48aの内
部に収容され中空状に巻回されたコイル48bと、コイ
ル48b内に摺動可能に挿入されたプランジャ49とか
らなる。また、プランジャ49は、コイル48bから突
出する端部に軸方向と直交する上下方向に突出する係合
ピン49aを有する。
【0043】ソレノイド48は、制御回路(図示せず)
からの指令により通電されるとコイル48bが励磁され
てプランジャ49をC方向に吸引する。また、プランジ
ャ49の端部に設けられた係合ピン49aは、リンク機
構46の第1のリンク46Aに係合されている。そのた
め、リンク機構46の第1のリンク46Aは、ソレノイ
ド48が励磁されてプランジャ49がC方向に吸引され
ると、時計方向すなわちキャリッジ係止解除方向に回動
する。
【0044】また、停電等によりソレノイド48が励磁
されないときは、トーションバネ47のバネ力によって
プランジャ49がD方向に復帰するため、リンク機構4
6の第1のリンク46Aは、反時計方向すなわちキャリ
ッジ係止方向に回動する。本実施例のソレノイド48
は、プランジャ49の摺動可能なストロークSが比較的
小さく設定されている。
【0045】これは、プランジャ49の摺動範囲がスト
ロークSであれば、ソレノイド48の吸引力がプランジ
ャ49に有効に作用しうる距離である。そのため、プラ
ンジャ49の摺動範囲を大きくするため、ソレノイド4
8の吸引力を増大させる必要がなく、ソレノイド48の
小型化が図られている。その分、ソレノイド48の設置
スペースが省スペース化されている。
【0046】また、図1において、50は保持部材で、
フレーム14に固定されることによりガイドシャフト2
4、ストッパ結合レバー46、ソレノイド48、トーシ
ョンバネ47を上方から押圧して固定するように板金に
より形成されている。51はガイドシャフト押圧部材
で、ガイドシャフト21の端部を軸方向と直交するC方
向に押圧した状態でフレーム14に固定される。
【0047】52はボイスコイルモータで、フレーム1
4上にマグネット(図示せず)を配置しコイル53がヘ
ッドキャリッジ18の左側面に一体的に設けられてい
る。このボイスコイルモータ52は、ヘッドキャリッジ
18の重心近傍に配されたガイドシャフト21の左側に
位置するように設けられている。そのため、ヘッドキャ
リッジ18は、1つのボイスコイルモータ52により
A,B方向に駆動されて磁気ヘッド16,17をシーク
動作させることができる。よって、ヘッドキャリッジ1
8の両側に一対のボイスコイルモータを設ける構成のも
のよりもヘッドキャリッジ18が小型化され、キャリッ
ジ18の移動スペースも小さくなり、磁気ディスク装置
11の小型化にも寄与しうる。
【0048】ここで、ディスクカートリッジがディスク
ホルダ12内に挿入される際、スライダ13の摺動動作
を減速させるダンパ機構31について図11乃至図17
を併せ参照して詳細に説明する。図11はディスクカー
トリッジ挿入前のダンパプレート32とトーションバネ
33との取り付け状態を示す平面図である。
【0049】図11に示されるように、ダンパ機構31
のダンパプレート32は、スライダ13の天板13aよ
り下方に突出する軸34により回動自在に支持されてお
り、扇状部分32bにはトーションバネ33の他端33
bが掛止される掛止部32aが切り起こしされている。
また、扇状部分32bの中間部分には、開口32cが設
けられている。
【0050】扇状部分32bと逆方向に突出する突出部
32dには、フレーム14の支持部14fに設けられた
ピン86が嵌合する長孔32eが穿設されている。その
ため、スライダ13がA,B方向に摺動するとともに、
フレーム14側に固定されたピン86とスライダ13の
軸34との相対位置が変化することになる。これによ
り、ダンパプレート32は、回動することができる。そ
して、ダンパプレート32が回動すると共に、トーショ
ンバネ33の両端33a,33bが掛止されるスライダ
13の掛止部13a2 とダンパプレート32の掛止部3
2aとの相対位置が変化してトーションバネ33のバネ
力の作用方向が移動する。
【0051】尚、ダンパプレート32及びトーションバ
ネ33をディスクホルダ12とスライダ13との隙間に
介在させるため、ダンパプレート32は、突出部32d
及び掛止部32aが下方に曲げ加工されている。ディス
クカートリッジ挿入前は、図11に示されるように、ト
ーションバネ33の一端33aとダンパプレート32の
回動中心Oとなる軸34とを結ぶ基準線Lに対し、トー
ションバネ33の他端33bの係合位置がスライダ13
の摺動方向と逆方向(A方向)にある。
【0052】そのため、トーションバネ33の押圧力P
1は、ダンパプレート32をG方向に回動させるように
作用する。そして、ダンパプレート32は扇状部分32
bの側部32fがスライダ13の側面13bに当接せ
ず、その直前で停止する。この状態では、トーションバ
ネ33の押圧力P1がダンパプレート32の回動中心O
から距離A1だけずれた方向に作用することになるた
め、トーションバネ33はダンパプレート32の掛止部
32aをG方向に付勢する。そのため、ダンパプレート
32は長孔32eに嵌合するピン86をA方向に押圧す
ることなる。その結果、ピン86からの反力でダンパプ
レート32がB方向に付勢される。
【0053】従って、スライダ13は、上記ピン86か
らの反力でダンパプレート32を介してディスクカート
リッジ挿入時の摺動方向(A方向)と逆方向に付勢され
る。これにより、ディスクカートリッジがディスクホル
ダ12内に挿入される初期は、スライダ13はB方向に
付勢されて摺動動作が減速される。図12はトーション
バネ33の一端33aの係合位置,他端33bの係合位
置,ダンパプレート32の回動中心Oが一直線となった
状態を示す平面図である。
【0054】図12に示されるように、ディスクカート
リッジの挿入操作によりスライダ13が減速されながら
A方向に所定距離だけ摺動すると、フレーム14側に固
定されたピン86とスライダ13の軸34との相対変位
によりダンパプレート32がH方向に回動する。このよ
うにダンパプレート32がH方向に回動すると、図12
に示されるようにトーションバネ33の一端33a,他
端33b,軸34の各ポイントが基準線L上に位置する
瞬間がある。
【0055】この状態では、トーションバネ33の押圧
力P2がダンパプレート32の回動中心Oに向かう方向
に作用することになるため、ダンパプレート32に作用
する力が釣り合うことになる。従って、ダンパプレート
32がH方向に回動するにつれてB方向への付勢力が徐
々に小さくなる。図13はディスクカートリッジ装着時
のダンパ機構31の動作状態を示す平面図である。
【0056】図13に示されるように、ディスクカート
リッジの挿入操作によりスライダ13が図12に示す釣
合状態を通過すると、トーションバネ33の他端33b
の係合位置が上記基準線LよりB方向に位置することに
なる。この状態では、トーションバネ33の押圧力P3
がダンパプレート32の回動中心Oから距離A3だけA
方向にずれた方向に作用することになるため、トーショ
ンバネ33の押圧力P3は、ダンパプレート32をH方
向に回動させるように作用する。そして、ダンパプレー
ト32はディスクホルダ12が装着位置に降下してスラ
イダ13が停止すると共に停止する。
【0057】この状態では、ダンパプレート32がピン
86をH方向に付勢する。そのため、ダンパプレート3
2を支持する軸34は、ピン86からの反力でA方向に
付勢される。従って、スライダ13は、上記ピン86か
らの反力でダンパプレート32を介してディスクカート
リッジ挿入時の摺動方向(A方向)と同一方向に付勢さ
れる。これにより、ディスクカートリッジがディスクホ
ルダ12内に装着される直前は、スライダ13はA方向
に付勢されて摺動動作が加速される。
【0058】そのため、ディスクホルダ12は確実に装
着位置に降下することができ、ディスクホルダ12内に
挿入されたディスクカートリッジをターンテーブル15
上に装着することができる。図14はダンパプレート3
2及びトーションバネ33の動作を重ね合わせた状態を
示す平面図である。
【0059】図14においては、説明の便宜上ダンパプ
レート32は軸34を中心に回動し、トーションバネ3
3は一端33aを中心に回動するように示してあるが、
実際には、スライダ13の摺動動作とともに軸34及び
一端33aは移動している。そして、トーションバネ3
3の他端33bとダンパプレート32の掛止部32aと
の係合位置は、ディスクカートリッジの挿入操作ととも
にA〜C点で示す位置に移動する。
【0060】そのため、ディスクカートリッジ挿入前の
係合位置A点からディスクカートリッジがディスクホル
ダ12内に挿入されてから釣り合い位置となる係合位置
B点に至るまでの間は、トーションバネ33のバネ力に
よる反力がスライダ13の摺動動作を減速する方向に作
用し、B点からディスクカートリッジが装着された係合
位置C点に至るまでの間は、トーションバネ33のバネ
力による反力がスライダ13の摺動動作を加速する方向
に作用する。
【0061】また、本実施例では、トーションバネ33
の他端33bの係合位置がA点からB点までの距離がB
点からC点に至るまでの距離よりも長くなるように設定
されている。そして、トーションバネ33はディスクカ
ートリッジ挿入操作によりスライダ13がB方向に摺動
する過程でスライダ13の摺動動作を減速から加速へ連
続的に行うことができる。
【0062】図15はスライダ13の摺動距離に対する
付勢力の変化を示したグラフである。図15において、
線図Iはスライダ13に加えられたコイルスプリング4
1のバネ力の力量、線図IIはダンパ機構31によりスラ
イダ13に加えられたバネ力(フレーム側のピン86か
らの反力)の力量、線図III は線図Iのバネ力と線図II
のダンパ機構31のバネ力(フレーム側のピン86から
の反力)との合力の力量である。
【0063】これらの各線図からもスライダ13の摺動
距離に対する力の変化が分かる。つまり、スライダ13
には常にコイルスプリング41のバネ力によりA方向に
付勢されているが、ディスクカートリッジの挿入初期
は、ダンパ機構31の付勢力が強いので、その分A方向
への付勢力が弱く、スライダ13がA方向へ摺動する過
程でダンパ機構31の付勢力が減少するのに伴ってA方
向への付勢力が強くなる。
【0064】そのため、上記構成とされたダンパ機構3
1では、単にディスクカートリッジ挿入時のスライダ1
3の動作を減速するだけでなく、ディスクホルダ12内
に挿入されたディスクカートリッジを装着する直前の駆
動力を増加させて、ディスクカートリッジを確実にター
ンテーブル15に装着することができる。また、イジェ
クト操作時は、上記のような装着動作と逆の動作が行わ
れるため、イジェクト釦40を押圧するにつれて操作力
が軽減されることになる。即ち、イジェクト操作時は、
スライダ13をイジェクト方向(B方向)に押圧するに
したがって操作力が軽くなり、ディスクカートリッジを
確実にイジェクトすることができる。
【0065】しかも、イジェクト時はスライダ13を摺
動させるコイルスプリング41のバネ力と逆方向にスラ
イダ13を付勢することができるので、スライダ13を
係止するラッチレバー38に対する負担が少なくでき
る。これにより、スライダ13とラッチレバー38との
摩擦が小さくなり、ディスクカートリッジの挿入力を軽
くできる。
【0066】次に、ヘッドキャリッジ18の周辺部分の
構成について説明する。図16はイジェクトモード時の
ヘッドキャリッジ18の周辺部分を拡大して示す平面図
である。図16に示されるように、ヘッドアーム20
は、ヘッドキャリッジ18の支持台57に板バネ58を
介して上下方向に回動可能に支持されている。また、ヘ
ッドアーム20は、支持台57の後部に設けられた軸5
9に巻回された状態で掛止されたトーションバネ60か
らA方向に延在する押圧部60aにより下方に付勢され
ている。
【0067】そのため、ヘッドアーム20より側方に突
出する突出部20aは、トーションバネ60のバネ力に
よりリフタ25の係止部25cの上面に押圧される。リ
フタ25は、端部から突出する係合ピン25dがキャリ
ッジ用ストッパ45の端部に設けられたV字状凹部45
cに係合しているため、後述するようにキャリッジ用ス
トッパ45の回動動作に連動して間欠動作しながら回動
する。
【0068】ソレノイド48のプランジャ49は、電磁
力により吸引されていないので、D方向に移動してい
る。そして、プランジャ49の係合ピン49aに係合さ
れたリンク機構46の第1のリンク46A及び第2のリ
ンク46Bは、トーションバネ47に付勢されて直線状
に伸びた状態に保持される。そのため、第2のリンク4
6Bがキャリッジ用ストッパ45の連結ピン45dをC
方向に押圧する。これにより、キャリッジ用ストッパ4
5のラック45bがヘッドキャリッジ18の可動ラック
56に噛合してヘッドキャリッジ18をロックする。
【0069】また、フレーム14の後部には、スライダ
13がイジェクト方向に摺動したことを検出するイジェ
クト検出スイッチ54が設けられている。このイジェク
ト検出スイッチ54は、イジェクト釦40がB方向に押
圧操作されることにより同方向に摺動するスライダ13
の端部に押圧されて閉成状態に切り替わる。次に上記の
ように構成された磁気ディスク装置11のディスク装着
動作について説明する。
【0070】図1及び図3に示されるように、ディスク
カートリッジ(図示せず)が前面ベゼル27のディスク
挿入口26からディスクホルダ12内に挿入されると、
ラッチレバー38が押圧されて時計方向に回動する。そ
して、ラッチレバー38の掛止部38bがスライダ13
の被掛止部13hから離間すると、コイルスプリング4
1により付勢されているスライダ13はA方向に摺動す
る。
【0071】このようにラッチレバー38が時計方向に
回動することにより、スライダ13の掛止が解除される
と共に、レバー部38aの先端38cがディスクカート
リッジのシャッタ(図示せず)を開く。ディスクホルダ
12は、両側がフレーム14の左右側面に対し、上下方
向のみに移動可能に支持されている。そのため、スライ
ダ13がA方向に摺動すると、ディスクホルダ12の係
合ピン12eが傾斜溝13dに沿って駆動されるため、
ディスクホルダ12はカートリッジ挿入・イジェクト位
置からカートリッジ装着位置に降下する。
【0072】さらに、イジェクトモード時は、スライダ
13のB方向に延在する端部がイジェクト検出スイッチ
54に当接してイジェクト検出スイッチ54を閉成させ
ている。そのため、イジェクト検出スイッチ54は、イ
ジェクト検出信号を制御回路(図示せず)に出力する。
これにより、ソレノイド48は、通電が停止されて消磁
され、プランジャ49をD方向に変位させる。
【0073】また、イジェクトモード時は、ソレノイド
48が励磁されていないので、リンク機構46の第1の
リンク46A及び第2のリンク46Bは、トーションバ
ネ47のバネ力Faにより直線状に伸び状態となる。そ
のため、キャリッジ用ストッパ45がヘッドキャリッジ
18側へ押圧されて、ラック45bをヘッドキャリッジ
18側の可動ラック56に噛合させている。
【0074】また、トーションバネ47のバネ力Fa
は、ストッパ結合レバー46の係合孔46B3 に係合す
る突出ピン45dをC方向に押圧する押圧力Fbとして
作用する。ヘッドキャリッジ18は、ボイスコイルモー
タ52によりA,B方向に駆動されるため、例えば停電
時等でボイスコイルモータ52からの駆動力がないとき
は、何ら拘束されることがないので、勝手に移動しやす
い。しかしながら、イジェクトモード時には、キャリッ
ジ用ストッパ45のラック45bがヘッドキャリッジ1
8側の可動ラック56に噛合してヘッドキャリッジ18
をロックしているので、ヘッドキャリッジ18が勝手に
移動することを防止できる。
【0075】また、他の動作モード中に停電が発生した
場合でも、上記と同様にボイスコイルモータ52からの
駆動力がなくなると共に、ソレノイド48が消磁される
ため、ヘッドキャリッジ18をロックして、ヘッドキャ
リッジ18が勝手に移動することを防止できる。図17
は記録再生モード時の待機状態のヘッドキャリッジ18
の周辺部分を拡大して示す平面図である。
【0076】図17に示されるように、記録再生モード
時でスタンバイ状態又はスリープ状態等の待機状態であ
るときは、ヘッドキャリッジ18をシーク動作させるこ
とがないので、その場合にはソレノイド48を消磁させ
る。これにより、前述した図6に示すイジェクトモード
時と同様にリンク機構46の第1のリンク46A及び第
2のリンク46Bは、トーションバネ47のバネ力Fa
により直線状に伸び状態となる。そのため、キャリッジ
用ストッパ45のラック45bは、キャリッジ18側の
可動ラック56に噛合する。
【0077】これにより、記録再生モード時で待機状態
であるときは、ヘッドキャリッジ18がA,B方向への
移動不可状態にロックされる。図18は記録再生モード
時でシーク動作を行う場合のヘッドキャリッジ18の周
辺部分を拡大して示す平面図である。図18に示される
ように、記録再生モード時、ディスクホルダ12に挿入
されたディスクカートリッジが記録再生位置に移動する
と、ディスクセンサ(図示せず)がオンに切り替わり、
ターンテーブル15を駆動するディスクモータ(図示せ
ず)の回転数が規定の高速回転数に達した後、ソレノイ
ド48に通電する。
【0078】よって、記録再生モード時、ソレノイド4
8は励磁されてプランジャ49をC方向に吸引する。そ
の際、リンク機構46の第1のリンク46Aが時計方向
に回動されるため、ソレノイド48の吸引力が拡大され
る。これにより、プランジャ49に連結されたリンク機
構46の第1のリンク46A及び第2のリンク46B
は、曲げ状態に変位してキャリッジ用ストッパ45のラ
ック45bをヘッドキャリッジ18の可動ラック56か
ら離間させる。その結果、キャリッジ用ストッパ45に
よるヘッドキャリッジ18に対するロックが解除され
る。
【0079】よって、ヘッドキャリッジ18は、ボイス
コイルモータ52の駆動力によりディスク半径方向
(A,B方向)にシーク動作して、磁気ヘッド16,1
7を所望のトラックに対向させることができる。ソレノ
イド48の励磁によりC方向に吸引されるプランジャ4
9は、フレーム14上の軸76により回動可能に支承さ
れた第1のリンク46Aの係合アーム46A2 に係合さ
れている。そのため、ソレノイド48の吸引力Fdは、
第1のリンク46Aを回動させるトルクFfに変換さ
れ、連結ピン45dをD方向に押圧する力Feとなる。
また、ソレノイド48の吸引力Fdは、キャリッジ用ス
トッパ45のV字状凹部45cがリフタ25の係合ピン
25dをD方向に押圧する押圧力Fgとして作用する。
【0080】そのため、ソレノイド48の吸引力Fdが
小さくてもストッパ結合レバー46により拡大されてキ
ャリッジ用ストッパ45及びリフタ25に伝達されるた
め、ソレノイド48は小型でも十分な駆動力を得ること
ができる。これにより、ソレノイド48は消費電力を削
減できると共に、ソレノイド48の設置スペースを省ス
ペース化して装置の小型化にも対応することができる。
【0081】次に、上記キャリッジ用ストッパ45、リ
ンク機構46、トーションバネ47、ソレノイド48の
動作に連動するヘッドアーム20の動作について説明す
る。図19はヘッドキャリッジ18に対するキャリッジ
用ストッパ45の動作を説明するための正面図である。
図19(A)には、イジェクトモード時の動作状態が示
されており、ストッパ結合レバー46がトーションバネ
47のバネ力によりC方向に押圧されている。そのた
め、キャリッジ用ストッパ45は、トーションバネ47
のバネ力によりE方向に回動して、ラック45bがヘッ
ドキャリッジ18側の可動ラック56に噛合する。よっ
て、ヘッドキャリッジ18は、キャリッジ用ストッパ4
5にロックされる。
【0082】図19(B)には、待機モード時の動作状
態が示されている。この待機モード時は、上記イジェク
トモード時と同様にストッパ結合レバー46がトーショ
ンバネ47のバネ力によりC方向に押圧されている。そ
のため、キャリッジ用ストッパ45は、トーションバネ
47のバネ力によりE方向に回動して、ラック45bが
ヘッドキャリッジ18側の可動ラック56に噛合してヘ
ッドキャリッジ18をロックする。
【0083】図19(C)には、記録再生モード時の動
作状態が示されている。この記録再生モード時は、前述
したようにソレノイド48が励磁されて第2リンク46
BがD方向に駆動される。そのため、キャリッジ用スト
ッパ45は、ソレノイド48の駆動力によりF方向に回
動して、ラック45bがヘッドキャリッジ18側の可動
ラック56から離間してヘッドキャリッジ18のロック
を解除する。これにより、ヘッドキャリッジ18はA,
B方向にシーク動作することが可能となる。
【0084】図20はヘッドアーム20に対するキャリ
ッジ用ストッパ45及びリフタ25の動作を説明するた
めの正面図である。図20(A)には、イジェクトモー
ド時の動作状態が示されており、キャリッジ用ストッパ
45は、トーションバネ47のバネ力によりE方向に回
動して、ラック45bがヘッドキャリッジ18側の可動
ラック56に噛合する。そして、ディスクホルダ12が
ディスクイジェクト・挿入位置に上昇しているので、リ
フタ25も上昇している。
【0085】また、保持部材50には、リフタ25の高
さ位置を調整する調整ボルト74が螺入されている。調
整ボルト74の下端部は、リフタ25の端部から延在さ
れた当接部75に当接する。そのため、調整ボルト74
は、保持部材50に対するねじ込み量が変更されること
によりリフタ25のリフト量を調整することができる。
【0086】また、ディスクホルダ12がディスクイジ
ェクト・挿入位置に上昇する過程において、リフタ25
と一体に設けられた当接部75は調整ボルト74の下端
部に当接する。リフタ25は、ディスクホルダ12の上
面で軸25bを中心としてE,F方向に揺動するように
支持されている。そのため、ディスクホルダ12の上動
に伴ってリフタ25の右方向に延在された当接部75が
調整ボルト74の下端部に当接することによりリフタ2
5は、F方向に回動する。
【0087】また、リフタ25の左側に設けられた係止
部25cには、ヘッドアーム20より側方に突出する突
出部20aが係止されている。そのため、リフタ25は
ディスクホルダ12の上動と共にF方向に回動して、ヘ
ッドアーム20の突出部20aを上方に持ち上げる。こ
れにより、ヘッドアーム20は、上側の磁気ヘッド17
を下側の磁気ヘッド16から離間させた上動位置に保持
される。
【0088】また、このときリフタ25の係合ピン25
dは、キャリッジ用ストッパ45のV字状凹部45cか
ら離間している。図20(B)には、待機モード時の動
作状態が示されている。この待機モード時では、ヘッド
アーム20がディスクイジェクト・挿入位置とディスク
装着位置との間の中間位置で一時的に停止する。すなわ
ち、ディスクホルダ12の降下動作と共にリフタ25の
端部からB方向に突出する係合ピン25dがキャリッジ
用ストッパ45のV字状凹部45cに進入する。そし
て、リフタ25の係合ピン25dは、キャリッジ用スト
ッパ45のV字状凹部45cに向かい入れられると共
に、V字状凹部45cの傾斜部分に当接する。
【0089】これで、リフタ25は、ディスクイジェク
ト・挿入位置からディスク装着位置に至る途中の中間位
置で停止される。そのため、リフタ25に連動するヘッ
ドアーム20の回動動作が一時的に停止される。この待
機モードでは、ヘッドアーム20がディスク装着位置に
降下する手前の中間位置で停止しているため、ヘッドア
ーム20の先端部分に支持された磁気ヘッド17がキャ
リッジ本体19の先端部分に支持された磁気ヘッド16
と所定間隔Sを介して対向している。そのため、上側の
磁気ヘッド17は、磁気ディスク(図示せず)の上方に
位置する。
【0090】また、下側の磁気ヘッド16は、ディスク
ホルダ12がディスク装着位置に降下するまで磁気ディ
スクと非接触であるが、ディスクホルダ12の降下動作
と共に磁気ディスクの自重で軽く当接する。図20
(C)には、記録再生モード時の動作状態が示されてい
る。この記録再生モード時は、前述したようにソレノイ
ド48が励磁されてストッパ結合レバー46がD方向に
駆動されるため、キャリッジ用ストッパ45は、ソレノ
イド48の駆動力によりF方向に回動して、ラック45
bがヘッドキャリッジ18側の可動ラック56から離間
する。その結果、ヘッドキャリッジ18のロックが解除
される。
【0091】キャリッジ用ストッパ45がF方向に回動
すると共に、キャリッジ用ストッパ45のV字状凹部4
5cがリフタ25の係合ピン25dをE方向に押圧す
る。そのため、キャリッジ用ストッパ45のF方向への
回動に連動してリフタ25がE方向に回動してリフタ2
5の係止部25cが降下する。これにより、ヘッドアー
ム20も降下する。よって、ヘッドアーム20に支持さ
れた磁気ヘッド17は、上記待機モードで磁気ディスク
(図示せず)に近接した位置で停止した後、ヘッドアー
ム20の降下動作により下側の磁気ヘッド16と磁気デ
ィスクを挟持するように当接する。
【0092】このように、磁気ヘッド17が間欠的な動
作で磁気ディスクに摺接する記録再生位置へ移動するた
め、高速回転している磁気ディスクに対する衝撃が緩和
され、磁気ディスクの表面に形成された磁性膜を損傷さ
せることを防止できる。尚、イジェクト動作は、上記装
着動作と逆の動作となるので、その説明は省略する。
【0093】図21はディスク装着動作に関連する磁気
ヘッド17の高さ方向の変化を示す実験結果である。図
21において、グラフIは、ダンパ無しの従来装置の特
性を示す。また、グラフIIは、粘性ダンパによりスライ
ダの動作速度を減速させるダンパ機構を有する従来装置
の特性を示す。そして、グラフIII は、本発明の如くヘ
ッドアーム20が段階的に降下する場合の特性を示す。
【0094】このグラフI,II,III を比較すると、次
のような差違があることが分かる。まず、ダンパ無しの
グラフIの場合、ディスクカートリッジの装着動作を緩
衝するダンパが設けられていないため、スライダの摺動
動作と共にディスクホルダ及びヘッドアームが急激に降
下する。そのため、ダンパ無しの磁気ディスク装置で
は、ディスクカートリッジの装着動作によりヘッドアー
ムに支持された上側の磁気ヘッドが勢い良く降下して磁
気ディスクを下側の磁気ヘッドに押圧する。
【0095】その結果、上側の磁気ヘッドが下側の磁気
ヘッドに衝突した際の反力により上側の磁気ヘッドがバ
ウンドして磁気ディスクへの衝突を繰り返す。これによ
り、磁気ディスクの表面に形成された磁性膜が損傷して
しまう。また、ダンパ付きのグラフIIの場合には、磁気
ヘッドの動作速度が減速されているが、ディスクホルダ
及びヘッドアームがディスクイジェクト・挿入位置から
ディスク装着位置へ一気に降下するため、ヘッドアーム
の位置エネルギが高いので、ダンパによる減速が十分で
ない。そのため、ダンパによりディスクカートリッジの
装着動作を緩衝することができるが、磁気ヘッドは磁気
ディスクに当接するときの動作速度が加速されながら磁
気ディスクに当接する。よって、ダンパ付きの磁気ディ
スク装置では、上記ダンパ無しの場合よりも磁気ヘッド
の降下速度が減速されるが、ヘッドアームの減速が十分
ではないため、上側の磁気ヘッドが下側の磁気ヘッドに
衝突した際のバウンドにより磁気ディスクへの衝突を繰
り返す。これにより、磁気ディスクの表面に形成された
磁性膜が損傷してしまう可能性が高い。
【0096】これに対し、本発明のようにメカニカルな
ダンパ機構31の緩衝動作(図11乃至図14参照のこ
と)によりスライダ13の動作速度を減速させると共
に、ヘッドアーム20の降下を間欠動作させた場合、図
21中のグラフIII に示されるように、磁気ヘッド17
の高さ方向の動作速度が段階的に変化して最もゆっくり
であることが分かる。
【0097】本発明の磁気ディスク装置11の場合、デ
ィスクホルダ12及びヘッドアーム20の装着動作が前
述した図20(A)〜(C)を参照して説明したよう
に、待機モード時では、リフタ25及びヘッドアーム2
0をディスクイジェクト・挿入位置とディスク装着位置
との間の中間位置で一時的に停止させる。すなわち、こ
の待機モードでは、ヘッドアーム20の先端部分に支持
された磁気ヘッド17が磁気ディスクに近接した中間位
置で停止しているが、下側の磁気ヘッド16は、ディス
クホルダ12が降下しているので磁気ディスクと接触し
ている。しかし、磁気ディスクは自重のみで磁気ヘッド
16と接触しているので傷つきません。そして、この待
機モードの間にターンテーブル15を駆動ディスクモー
タの回転が規定回転数に達したとき、ソレノイド48が
励磁されてヘッドキャリッジ18のロックが解除される
と同時にリフタ25及びヘッドアーム20の降下動作が
再開される。
【0098】そして、リフタ25の降下動作と共にヘッ
ドアーム20が下方に回動したとき、上側の磁気ヘッド
17に押圧された磁気ディスクが瞬間的に当接する。し
かしながら、磁気ヘッド17は、待機モードで停止した
中間位置から磁気ディスクに当接するまでの加速度が小
さいので、磁気ヘッド16への衝撃が減少する。よっ
て、磁気ヘッド17は磁気ディスクに近接した位置から
ゆっくりとした動作速度で当接するため、磁気ディスク
に当接した際にバウンドせず、磁性膜の損傷が確実に防
止される。
【0099】さらに、グラフIII からも分かるように待
機モードでヘッドアーム20の降下動作が一時的に止ま
るため、磁気ヘッド17が磁気ディスクに当接する際の
速度が十分に減速され、且つこの待機状態の間にターン
テーブル15を回転駆動させるディスクモータの回転数
が規定回転数まで上昇していることを電気的に検出した
後にソレノイド48を励磁させて磁気ヘッド17を降下
させているので、磁気ヘッド17は磁気ディスクに当接
する際にディスク表面の空気流による浮力を受けて磁気
ディスク当接時の衝撃が緩和される。
【0100】尚、上記実施例では、磁気ディスク装置を
例に挙げて説明したが、これに限らず、これ以外の例え
ば光ディスク装置あるいは光磁気ディスク装置あるいは
メモリカード等のカード状の記録媒体が装着される記録
再生装置等にも適用できるのは勿論である。また、上記
実施例では、スライダがディスクホルダの上方を摺動す
る構成を一例として説明したが、これに限らず、例えば
スライダがディスクホルダの下方を摺動する構成のもの
にも本発明を適用することができる。
【0101】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、第2の付
勢部材の一端がスライド部材に掛止され、他端が回動部
材に掛止されているので、高価なオイルダンパなどを使
用せずに機械的な動作でスライド部材の装着方向へのス
ライド動作を緩衝することができ、これにより記録媒体
装着時のヘッド動作が抑制されてヘッドが記録媒体に勢
い良く衝突せず、ヘッドの当接動作により記録媒体が損
傷することを防止できる。そして、記録媒体がホルダと
共に装着位置に至ると、回動部材の回動動作により付勢
部材の作用方向が逆転してスライド部材を装着方向に付
勢してホルダを装着位置に保持することができる。ま
た、設置スペースも小さくて済むばかりか、薄型化にも
対応することができる。
【0102】さらに、第1の付勢部材の一端がラッチ部
材に係止され、他端がスライド部材に係止され、ラッチ
部材がスライド部材を係止する方向に付勢すると共に、
ホルダ及びスライド部材が記録媒体装着方向へ移動する
ように付勢するため、ラッチ部材用の付勢部材とスライ
ド部材用の付勢部材とを個別に設けるよりも部品点数を
削減することができる。これにより、組み付け作業が容
易となって作業効率を高めることができ、且つ製造コス
トを安価に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる記録媒体記録再生装置の一実施例
としての磁気ディスク装置の平面図である。
【図2】磁気ディスク装置の概略構成を示す分解斜視図
である。
【図3】ディスク装置の正面図である。
【図4】ディスクホルダとスライダとが組み合わされた
状態を示す側面図である。
【図5】キャリッジ用ストッパの構成を示す図である。
【図6】第1のリンクの構成を示す図である。
【図7】第2のリンクの構成を示す図である。
【図8】第1のリンクと第2のリンクとを連結する際の
手順を説明するための図である。
【図9】第1のリンクと第2のリンクとを連結する際の
手順を説明するための図である。
【図10】ソレノイドの構成を説明するための図であ
る。
【図11】ディスクカートリッジ挿入前のダンパプレー
トとトーションバネとの取り付け状態を示す平面図であ
る。
【図12】トーションバネの一端の係合位置,他端の係
合位置,ダンパプレートの回動中心Oが一直線となった
状態を示す平面図である。
【図13】ディスクカートリッジ装着時のダンパ機構の
動作状態を示す平面図である。
【図14】ダンパプレート及びトーションバネの動作を
重ね合わせた状態を示す平面図である。
【図15】スライダの摺動距離に対する付勢力の変化を
示したグラフである。
【図16】イジェクトモード時のヘッドキャリッジの周
辺部分を拡大して示す平面図である。
【図17】記録再生モード時のヘッドキャリッジの周辺
部分を拡大して示す平面図である。
【図18】記録再生モード時でシーク動作を行う場合の
ヘッドキャリッジの周辺部分を拡大して示す平面図であ
る。
【図19】ヘッドキャリッジに対するキャリッジ用スト
ッパの動作を説明するための正面図である。
【図20】ヘッドアームに対するキャリッジ用ストッパ
及びリフタの動作を説明するための正面図である。
【図21】ディスク装着動作に関連する磁気ヘッドの高
さ方向の変化を示す実験結果である。
【符号の説明】
11 ディスク装置 12 ホルダ 13 スライダ 14 フレーム 16,17 磁気ヘッド 18 ヘッドキャリッジ 21,24 ガイドシャフト 25 リフタ 25d 係合ピン 31 ダンパ機構 33 トーションバネ 32 ダンパプレート 36 ラッチ機構 38 ラッチレバー 41 コイルスプリング 45 キャリッジ用ストッパ 45b ラック 45c V字状凹部 46 リンク機構 46A 第1のリンク 46B 第2のリンク 47 トーションバネ 48 ソレノイド 49 プランジャ 50 保持部材 51 ガイドシャフト押圧部材 52 ボイスコイルモータ 56 可動ラック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体が挿入されるホルダと、 前記記録媒体の挿入方向にスライド可能に支持され、前
    記ホルダを記録媒体挿入・イジェクト位置あるいは記録
    媒体装着位置にガイドするスライド部材と、 回動可能に支持され、前記ホルダに挿入される前記記録
    媒体に押圧される被押圧部を有すると共に、前記スライ
    ド部材の記録媒体装着方向への移動を規制する係止部を
    有するラッチ部材と、 一端が前記ラッチ部材に係止され、他端が前記スライド
    部材に係止され、前記ラッチ部材が前記スライド部材を
    係止する方向に付勢し、前記ホルダ及び前記スライド部
    材が記録媒体装着方向へ移動するように付勢する第1の
    付勢部材と、 前記スライド部材のスライド動作範囲内に回動自在に設
    けられた回動部材と、 前記スライド部材のスライド動作範囲内に設けられ、一
    端が前記スライド部材に掛止され、他端が前記回動部材
    に掛止された第2の付勢部材と、 からなることを特徴とする記録媒体記録再生装置。
JP10045716A 1998-02-26 1998-02-26 記録媒体記録再生装置 Pending JPH11250542A (ja)

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KR1019990005887A KR100309202B1 (ko) 1998-02-26 1999-02-23 기록매체 기록 및 재생 장치
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