JP3427708B2 - 記録媒体記録再生装置 - Google Patents
記録媒体記録再生装置Info
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Description
置に係り、特に記録媒体カートリッジがディスクホルダ
内に挿入される際に記録媒体カートリッジの挿入側端部
が下側磁気ヘッドに当接することを防止するよう構成し
た記録媒体記録再生装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、記録媒体としての可撓性磁気デ
ィスクが収納されたディスクカートリッジを装着されて
磁気記録再生を行う磁気ディスク装置においては、装置
の薄型化及び小型化が図られており、それに伴って各部
材の間隔も小さくなり、より精密な加工が要求されてい
る。 【0003】ところが、磁気ディスク装置の薄型化を進
めると、ホルダに挿入されるディスクカートリッジの挿
入高さとヘッドキャリッジの下側磁気ヘッドの高さとの
間の隙間が狭くなる。そのため、ディスクカートリッジ
が下方に凸となるように反っている場合には、ホルダに
挿入されるディスクカートリッジの前端が下側磁気ヘッ
ドに当接してしまうおそれがある。 【0004】このように、ディスクカートリッジをホル
ダに挿入する際にディスクカートリッジの前端が下側磁
気ヘッドに当接することを防止するため、例えば本出願
人が先に特公平6−103573号によりディスクカー
トリッジ当接防止機構を設けた構成を提案している。こ
のディスクカートリッジ当接防止機構の構成は、フレー
ムの上面に設けられた凸部と、ホルダにディスクカート
リッジが挿入される際、フレーム上面の凸部に乗り上げ
てディスクカートリッジの端部が下側磁気ヘッドに当接
しないようにディスクカートリッジの挿入位置を規制す
る当接防止部材と、一端が当接防止部材に連結された回
動レバーと、よりなる。上記回動レバーの他端は、イジ
ェクト釦を有するスライダに連結されている。 【0005】そのため、ホルダにディスクカートリッジ
が挿入されると、ホルダがディスクカートリッジの挿入
位置から装着位置に降下し、さらに、スライダが摺動す
るとともに回動レバーを回動させるようになっている。
従って、回動レバーは、スライダが摺動するのに伴って
回動して当接防止部材を当接防止位置、あるいは装着さ
れたディスクカートリッジから離間する退避位置に変位
させる。 【0006】また、磁気ディスク装置においては、ディ
スク回転速度を高くすることにより記憶容量の高密度化
を図り、磁気ディスクの記憶容量の大容量化が進められ
ている。この種の大容量の磁気ディスク装置では、磁気
ディスクの高速回転に伴って発生する空気流による浮上
力が磁気ヘッドに付与されるため、磁気ヘッドが磁気デ
ィスク表面を傷つけないように僅かに浮上した状態で磁
気記録再生を行うことができる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記磁気デ
ィスク装置においては、スライダの摺動により回動レバ
ーが回動して当接防止部材を当接防止位置、あるいはデ
ィスクカートリッジから離間する退避位置に変位させる
ディスクカートリッジ当接防止機構が必要であるので、
その分広い設置スペースを要していた。ところが、磁気
ディスクの記憶容量の大容量化と共に、回路基板が大型
化してディスクカートリッジ当接防止機構を設置するた
めのスペースを削減しなければならない。 【0008】また、上記従来の磁気ディスク装置では、
スライダの摺動動作が回動レバーを介して当接防止部材
に伝達される構成であるため、スライダとヘッドキャリ
ッジとの間のフレーム上面に当接防止部材と回動レバー
とを配設しなければならず、当接防止部材の形状及び回
動動作範囲等が回動レバーによって制限されてしまうば
かりか、その分部品点数が増えて組立作業が面倒であ
り、組立工程の作業効率を高めることができないといっ
た課題がある。 【0009】そこで、本発明は上記問題を解決した記録
媒体記録再生装置を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。本発明は、記
録媒体カートリッジが挿入されるホルダに該記録媒体カ
ートリッジが挿入される際、該記録媒体カートリッジの
端部がヘッドに当接しないように該記録媒体カートリッ
ジの挿入位置を規制する当接防止部材を有する記録媒体
記録再生装置において、前記当接防止部材は、前記ホル
ダに挿入された前記記録媒体カートリッジの挿入側端部
が前記ヘッドを通過する直前に前記記録媒体カートリッ
ジに摺接して前記記録媒体カートリッジの挿入高さを規
制する記録媒体カートリッジ規制部と、前記ホルダに挿
入された前記記録媒体カートリッジの挿入側端部が前記
ヘッドを通過した後、前記記録媒体カートリッジの挿入
側端部に摺接して前記記録媒体カートリッジ規制部を規
制解除位置に変位させる規制解除部と、を有することを
特徴とするものである。 【0011】従って、本発明によれば、当接防止部材が
ホルダに挿入された記録媒体カートリッジの挿入側端部
が磁気ヘッドを通過した後、記録媒体カートリッジに摺
接して記録媒体カートリッジ規制部を規制解除位置に変
位させる規制解除部を有するため、記録媒体カートリッ
ジ挿入時に記録媒体カートリッジの挿入側端部が磁気ヘ
ッドに衝突することを防止できると共に、従来のように
スライダの変位を伝達する機構が不要であるので、設置
スペースを小さくすることができ、記録媒体の高容量化
にも対応することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明になる記録
媒体記録再生装置の一実施例について説明する。図1は
本発明になる記録媒体記録再生装置の一実施例としての
磁気ディスク装置11の平面図である。また、図2は磁
気ディスク装置11の概略構成を示す分解斜視図であ
る。 【0013】図1及び図2に示されるように、磁気ディ
スク装置11は、記録媒体としての可撓性磁気ディスク
が収納されたディスクカートリッジ(図示せず)が挿入
されるディスクホルダ12と、前後方向に摺動してディ
スクホルダ12を昇降させるスライダ13とがフレーム
14上に取り付けられている。スライダ13はフレーム
14上をA,B方向に摺動自在に設けられ、ディスクカ
ートリッジの挿入操作によりA方向に摺動してホルダ1
2をカートリッジ挿入・イジェクト位置からカートリッ
ジ装着位置へ降下させる。 【0014】フレーム14の平面14a上には、ディス
ク回転用のモータに駆動されるターンテーブル15と、
磁気ヘッド16,17を支持するヘッドキャリッジ18
とが設けられている。また、フレーム14の下面側に
は、制御回路を有する回路基板(図示せず)が取り付け
られている。ヘッドキャリッジ18は、先端上面に下側
磁気ヘッド16を支持するキャリッジ本体19と、先端
下面に上側磁気ヘッド17を支持しキャリッジ本体19
に対し回動可能に取り付けられたヘッドアーム20とを
有する。 【0015】また、ヘッドキャリッジ18は、前後方向
(A,B方向)に延在するガイドシャフト21,24に
ガイドされて移動可能に設けられている。ヘッドキャリ
ッジ18の左右側面には、ガイドシャフト21,24が
摺動可能に嵌合する軸受け部18a,18bが設けられ
ている。尚、軸受部18aは、メインのガイドシャフト
21が貫通する円形の孔からなり、ヘッドキャリッジ1
8の移動方向、左右方向、高さ位置を規制するためのメ
インの軸受けである。また、軸受部18bは、ガイドシ
ャフト21が嵌合するコ字状に形成された軸受けである
ので移動方向及び左右方向を規制せず、ヘッドキャリッ
ジ18の高さ位置のみを規制する。 【0016】ヘッドキャリッジ18は、後述するボイス
コイルモータ52からの駆動力によりガイドシャフト2
1及びガイドシャフト24にガイドされてA,B方向に
移動する。これにより、ヘッドキャリッジ18に支持さ
れた磁気ヘッド16,17は、ディスクカートリッジ内
に収納された磁気ディスク(図示せず)の所望とするト
ラックに摺接させて磁気記録・再生を行うことができ
る。 【0017】そして、スライダ13の下面には、ダンパ
機構31が配設されている。すなわち、スライダ13の
下面には、ダンパ機構31のダンパプレート32を回動
自在に支承する軸34と、トーションバネ33の一端を
掛止する掛止部35とが設けられている。このダンパ機
構31は、オイルダンパではなくバネ力を利用してスラ
イダ13の摺動動作を減速するようにスライダ13を付
勢する機械式のダンパ機構である。すなわち、ダンパ機
構31は、スライダ13の下面に回動自在に設けられた
ダンパプレート32と、このダンパプレート32を付勢
するトーションバネ33とよりなる。 【0018】また、ダンパ機構31は、ディスクホルダ
12がカートリッジ挿入・イジェクト位置からカートリ
ッジ装着位置への移動初期にはスライダ13を移動方向
と逆方向(B方向)に付勢し、スライダ13が摺動する
過程でダンパプレート32が所定以上回動したときスラ
イダ13を移動方向(A方向)に付勢するように構成さ
れている。そのため、ディスク装着動作時、ダンパ機構
31は、トーションバネ33のバネ力によりスライダ1
3の動作を減速してディスクホルダ12の降下速度、す
なわちディスク装着速度を減速する。 【0019】次に、上記のように構成された各主要部の
構成について個別に説明する。ディスクホルダ12は、
天板12aと、天板12aの両側からディスクカートリ
ッジを抱え込むように折曲されたカートリッジガイド部
12b,12cとからなる。従って、天板12aと両側
のカートリッジガイド部12b,12cに囲まれた空間
がカートリッジ挿入部となる。 【0020】ディスクホルダ12の天板12aには、ヘ
ッドキャリッジ18が移動するため開口12dが設けら
れ、開口12dの右側にはヘッドアーム20の両側より
突出する突出部20aに当接するリフタ25が揺動可能
に取り付けられている。そのため、ヘッドアーム20
は、ディスクホルダ12の昇降動作に連動して磁気ヘッ
ド17を間欠的に昇降動作させるように設けられてい
る。従って、ディスクホルダ12、ヘッドアーム20、
リフタ25等によりヘッド移動機構が構成されている。 【0021】また、上記リフタ25は、本体25aの両
端から突出する軸25bがディスクホルダ12の天板1
2aに起立された支持部12hにより支持される。その
ため、リフタ25は、キャリッジ移動方向(A,B方
向)と直交するE,F方向に回動可能に取り付けられ
る。さらに、ディスクホルダ12の両側には、スライダ
13に係合する係合ピン12eが一対ずつ設けられ、デ
ィスクホルダ12の両側中央にはガイド部12f,12
gが突出している。このガイド部12f,12gは、フ
レーム14の側壁14b,14cに設けられたガイド溝
14d,14eに嵌合してディスクホルダ12の昇降動
作をガイドする。 【0022】そして、ディスクホルダ12の天板12a
に設けられたリフタ25は、後述するようにディスクホ
ルダ12の昇降動作と共に、係止部25cがヘッドアー
ム20の突出部20aに当接して段階的にヘッドアーム
20を降下させるように回動動作する。尚、係止部25
cは、ディスクの最内周トラック位置から最外周トラッ
ク位置に対応した長さ寸法、すなわちヘッドキャリッジ
18のストロークに対応した長さに延在形成されてい
る。 【0023】スライダ13は、ディスクホルダ12の上
方で摺動可能に取り付けられており、J字状の平板13
aと、平板13aの両側より下方に折曲された側面13
b,13cと、側面13b,13cに設けられディスク
ホルダ12の係合ピン12eが嵌合する傾斜溝13d
と、フレーム14の両側面中央に突出する突部14fに
係合する係合孔13eとを有する。さらに、スライダ1
3は前部右側に突出する突出片13gを有し、この突出
片13gにはイジェクト釦40が固着される。また、ス
ライダ13はコイルスプリング41によりA方向に付勢
されている。 【0024】図3はディスク装置の正面図である。図3
に示されるように、フレーム14の前側端部には、ディ
スク挿入口26を有する前面ベゼル27が取り付けられ
ている。また、前面ベゼル27の上端右側には、イジェ
クト釦40が摺動可能に嵌合される凹部27aが設けら
れている。尚、前面ベゼル27の裏側には、ディスク挿
入口26を内側から閉塞するフラップ28が開閉方向に
回動可能に設けられている。 【0025】図4はディスクホルダ12とスライダ13
とが組み合わされた状態を示す側面図である。図4に示
されるように、スライダ13の傾斜溝13dには、ディ
スクホルダ12の係合ピン12eが嵌合しているため、
スライダ13の摺動動作により係合ピン12eが傾斜溝
13dに沿って駆動される。そのため、スライダ13が
B方向に摺動すると、ディスクホルダ12はカートリッ
ジ挿入・イジェクト位置に上昇し、スライダ13がA方
向に摺動するとカートリッジ装着位置に降下する。従っ
て、ディスクホルダ12とスライダ13とにより記録媒
体移送機構が構成されている。 【0026】ここで、図1に戻って説明する。ラッチ機
構36は、ディスクホルダ12の上面に回動自在に支承
されたラッチレバー38と、ラッチレバー38を反時計
方向に回動付勢するコイルスプリング41とより構成さ
れている。尚、コイルスプリング41は、スライダ13
をA方向に付勢するスライダ復帰用バネと、ラッチレバ
ー38を付勢するラッチレバー復帰用バネとを兼ねてい
る。 【0027】ラッチレバー38は、ディスクカートリッ
ジのシャッタ(図示せず)を開閉するためのレバー部3
8aと、スライダ13の被掛止部13hを掛止する円弧
状の掛止部38bとを有する。ラッチレバー38は、デ
ィスクカートリッジがディスクホルダ12に挿入される
と共に、ディスクカートリッジ前端に押圧されて時計方
向に回動する。そして、円弧状の掛止部38bがスライ
ダ13の被掛止部13hから離間すると、コイルスプリ
ング41により付勢されているスライダ13はA方向に
摺動する。 【0028】このようにラッチレバー38が回動するこ
とにより、レバー部38aの先端38cがディスクカー
トリッジのシャッタ(図示せず)を開方向に押圧して磁
気ヘッド16,17が磁気ディスクに摺接できるように
する。また、イジェクト釦40がB方向に押圧されてス
ライダ13が同方向に摺動すると、スライダ13の被掛
止部13hの側面に当接していた掛止部38bの掛止が
解除されるため、ラッチレバー38はコイルスプリング
41のバネ力により反時計方向に回動する。 【0029】45はキャリッジ用ストッパで、後述する
ようにイジェクト時にヘッドキャリッジ18を係止し
て、磁気ヘッド16,17が磁気ディスク(図示せず)
に摺接することを防止するロック部材である。このキャ
リッジ用ストッパ45は、本体部45aがガイドシャフ
ト24の右側方に対向するようにA,B方向に延在する
向きで取り付けられており、フレーム14上に形成され
た軸受け部(図示せず)により前述したリフタ25と同
様にE,F方向に回動可能に支持される。そして、キャ
リッジ用ストッパ45は、ヘッドキャリッジ18を係止
するためのラック45bと、リフタ25の端部から突出
する係合ピン25dが係合するV字状凹部45cとを有
する。 【0030】尚、ヘッドキャリッジ18の右側面には、
ラック45bに対向する可動ラック56が設けられてい
る。ラック45bは、ディスクの最内周トラック位置か
ら最外周トラック位置に対応した長さ寸法、すなわちヘ
ッドキャリッジ18のストロークに対応した長さに延在
形成されている。そのため、キャリッジ用ストッパ45
はE方向に回動することにより、ラック45bが可動ラ
ック56に噛合してヘッドキャリッジ18をロックす
る。 【0031】46はストッパ結合レバーで、フレーム1
4上に設けられた軸44により回動自在に支持されてい
る。また、ストッパ結合レバー46は、A方向に延在す
るアーム部46aと、A方向とほぼ直交する側方に延在
するバネ係止部46bとを有する。アーム部46aのつ
け根部分には、キャリッジ用ストッパ45の本体部45
aの上面後部から突出する突出ピン45dが係合する長
円形の係合孔46cが設けられている。 【0032】ストッパ結合レバー46のバネ係止部46
bには、トーションバネ47の一端47aが掛止されて
いる。また、トーションバネ47の他端47bはフレー
ム14の後部内壁に当接している。そのため、ストッパ
結合レバー46は、トーションバネ47のバネ力により
時計方向、すなわちキャリッジ係止方向に付勢されてい
る。 【0033】48はソレノイドで、制御回路(図示せ
ず)からの指令により励磁されてプランジャ49をD方
向に吸引する。また、プランジャ49の端部は、ストッ
パ結合レバー46のアーム部46aの先端に連結されて
いる。そのため、ストッパ結合レバー46は、ソレノイ
ド48が励磁されてプランジャ49がD方向に吸引され
ると、反時計方向すなわちキャリッジ係止解除方向に回
動する。 【0034】また、停電等によりソレノイド48が励磁
されないときは、プランジャ49がC方向に復帰するた
め、ストッパ結合レバー46は、時計方向すなわちキャ
リッジ係止方向に回動する。50は保持部材で、フレー
ム14に固定されることによりガイドシャフト24、ス
トッパ結合レバー46、ソレノイド48、トーションバ
ネ47を上方から押圧して固定するように板金により形
成されている。 【0035】51はガイドシャフト押圧部材で、ガイド
シャフト21の端部を軸方向と直交するD方向に押圧し
た状態でフレーム14に固定される。52はボイスコイ
ルモータで、コイル53がヘッドキャリッジ18の左側
面に一体的に設けられている。このボイスコイルモータ
52は、ヘッドキャリッジ18の重心近傍に配されたガ
イドシャフト21の左側に位置するように設けられてい
る。そのため、ヘッドキャリッジ18は、1つのボイス
コイルモータ52によりA,B方向に駆動されて磁気ヘ
ッド16,17をシーク動作させることができる。よっ
て、ヘッドキャリッジ18の両側に一対のボイスコイル
モータを設ける構成のものよりもヘッドキャリッジ18
が小型化され、キャリッジ18の移動スペースも小さく
なり、磁気ディスク装置11の小型化にも寄与しうる。 【0036】ここで、ヘッドキャリッジ18の周辺部分
の構成について説明する。図5は記録再生モード時のヘ
ッドキャリッジ18の周辺部分を拡大して示す平面図で
ある。図5に示されるように、ヘッドアーム20は、ヘ
ッドキャリッジ18の支持台57に板バネ58を介して
上下方向に回動可能に支持されている。また、ヘッドア
ーム20は、支持台57の後部に設けられた軸59に巻
回された状態で掛止されたトーションバネ60からA方
向に延在する押圧部60aにより下方に付勢されてい
る。 【0037】そのため、ヘッドアーム20より側方に突
出する突出部20aは、トーションバネ60のバネ力に
よりリフタ25の係止部25cの上面に押圧される。リ
フタ25は、端部から突出する係合ピン25dがキャリ
ッジ用ストッパ45の端部に設けられたV字状凹部45
cに係合しているため、後述するようにキャリッジ用ス
トッパ45の回動動作に連動して間欠動作しながら回動
する。 【0038】ソレノイド48に吸引されるプランジャ4
9は、ストッパ結合レバー46のアーム部46aの先端
46dに係合されている。また、ストッパ結合レバー4
6は、バネ係止部46bがトーションバネ47のバネ力
により時計方向に付勢されている。そのため、ストッパ
結合レバー46の係合孔46cに突出ピン45dが係合
するキャリッジ用ストッパ45は、トーションバネ47
のバネ力によりキャリッジ係止方向(E方向)に回動す
る。これにより、キャリッジ用ストッパ45のラック4
5bがヘッドキャリッジ18の可動ラック56に噛合し
てヘッドキャリッジ18をロックする。 【0039】また、フレーム14の後部には、スライダ
13がイジェクト方向に摺動したことを検出するイジェ
クト検出スイッチ54が設けられている。このイジェク
ト検出スイッチ54は、イジェクト釦40がB方向に押
圧操作されることにより同方向に摺動するスライダ13
の端部に押圧されて閉成状態に切り替わる。図6は本発
明の要部を構成するディスクカートリッジ当接防止機構
を示す平面図である。また、図7はプロテクタの形状を
説明するための図である。また、図8はプロテクタの取
付状態を示す側面図である。 【0040】図6及び図7(A)〜(C)、図8に示さ
れるように、ヘッドキャリッジ18の右側のフレーム1
4上には、ディスクカートリッジ当接防止機構81が配
設されている。このディスクカートリッジ当接防止機構
81は、ディスクカートリッジがディスクホルダ12に
挿入される際にディスクカートリッジの挿入側端部が下
側磁気ヘッド16に当接しないようにディスクカートリ
ッジの挿入高さ位置を規制する。 【0041】ディスクカートリッジ当接防止機構81
は、ディスクカートリッジ挿入方向に延在するプロテク
タ(ディスクカートリッジ規制部)82と、プロテクタ
82の後端部に取り付けられたプロテクタアーム(規制
解除部)83と、プロテクタ82を起立状態に付勢する
トーションバネ84とから構成されている。尚、図6に
おいて、ディスクカートリッジ挿入前のプロテクタ82
が起立している状態を実線で示し、ディスクカートリッ
ジ挿入後のプロテクタ82が回動している状態を破線で
示す。 【0042】プロテクタ82は、フレーム14上に設け
られた第1の軸受85に軸承される第1の軸86と、フ
レーム14上に設けられた第2の軸受87に軸承される
第2の軸88と、第1の軸86及び第2の軸88から半
径方向に延在するディスクカートリッジ摺接部89とか
らなる。また、図6に示すように、A,B方向に延在さ
れるように取り付けられたプロテクタ82のうちディス
クカートリッジ摺接部89が設けられた範囲がディスク
カートリッジの挿入高さ位置を規制するプロテクト機能
有効区間であり、プロテクタアーム83が側方に延在す
るように設けられた範囲がディスクカートリッジの挿入
高さ位置規制を解除するプロテクト機能解除区間であ
る。そして、このプロテクト機能解除区間の終点が、後
述するラッチレバー解除位置となる。 【0043】また、上記ディスクカートリッジ当接防止
機構81では、プロテクタアーム83がディスクカート
リッジに押圧されて退避動作、すなわちディスクカート
リッジの挿入高さ位置規制を解除するため、フレーム1
4上に配設される部品点数が削減され、組立作業が容易
となり、組立工程の作業効率を高めることができる。図
9は図8中A−A断面に沿う第1の軸受85の構成を示
す縦断面図である。 【0044】図9に示されるように、第1の軸受85
は、第1の軸86の外周の2点に当接する鉤形の段部9
0と、第1の軸86の外周を上方及び側方から押圧する
押さえ板91とからなる。すなわち、第1の軸86は、
段部90の水平面90aと、段部90の垂直面90b
と、押さえ板91の水平面91aと、押さえ板91の垂
直面91bとからなる4点支持構造により回動自在に支
承されている。 【0045】尚、第2の軸受87も上記第1の軸受85
と同様な構成であるので、第2の軸受87の構成の説明
を省略する。図10は図8中B−B断面に沿うトーショ
ンバネ84の取付状態を示す縦断面図である。図10に
示されるように、トーションバネ84は、プロテクタ8
2の軸92に巻装されており、一端84aがフレーム1
4を押圧し、他端84bがプロテクタ82の側面に形成
された溝93に嵌合して反時計方向(起立方向)に付勢
している。そのため、ディスクカートリッジ挿入前のプ
ロテクタ82は、トーションバネ84のバネ力によりデ
ィスクカートリッジ摺接部89が第1の軸86及び第2
の軸88の上方に突出する方向に保持される。 【0046】図11は図8中C−C断面に沿うプロテク
タアーム83の取付状態を示す縦断面図である。図11
に示されるように、プロテクタアーム83は、第2の軸
88とトーションバネ84取付位置との間に設けられた
凹部94に係合するようにU字状に曲げられた係合部8
3aと、プロテクタ82の側方へおよそα=45°の角
度で傾斜する傾斜部83bと、傾斜部83bの先端でク
ランク状に曲げ加工された折曲部83cと、起立したプ
ロテクタ82の高さよりも高い位置まで延在する当接部
83dとを有する。 【0047】当接部83dは、傾斜部83bと同様にプ
ロテクタ82の側方へおよそβ=45°の角度で傾斜し
ている。さらに、当接部83dの稜線がカートリッジ挿
入方向に対して45°に傾斜しているので、ディスクカ
ートリッジに当接したとき、プロテクタアーム83はス
ムーズに回動することができる。また、当接部83d
は、ディスクカートリッジが挿入されたディスクホルダ
12が所定装着位置に降下する過程で、ディスクカート
リッジの下面が当接する。後述するように、プロテクタ
アーム83は、ディスクホルダ12の装着動作により当
接部83dにディスクカートリッジが当接すると、当接
部83dが回動方向へ傾斜していると共に当接部83d
の稜線がカートリッジ挿入方向に傾斜しているので、時
計方向に回動してプロテクタ82を規制解除方向に回動
させる。 【0048】ここで、ディスクカートリッジがディスク
ホルダ12に挿入される際のディスクカートリッジ当接
防止機構81の動作について説明する。図12はディス
クホルダ12にディスクカートリッジが挿入される状態
を示す正面図である。また、図13はプロテクト解除動
作を示す正面図である。また、図14は磁気記録再生時
のディスクカートリッジ当接防止機構81の動作状態を
示す正面図である。 【0049】図12に示されるように、ディスクカート
リッジ96がディスクホルダ12に挿入される際、プロ
テクタ82は、トーションバネ84のバネ力によりディ
スクカートリッジ摺接部89が第1の軸86及び第2の
軸88の上方に突出する方向に保持されている。そのた
め、ディスクカートリッジ96の下面は、プロテクタ8
2のディスクカートリッジ摺接部89を摺接して挿入高
さ位置を規制される。すなわち、ディスクカートリッジ
摺接部89は、ディスクカートリッジ96の挿入高さ位
置が下側磁気ヘッド16に対し隙間Sを有するようにデ
ィスクカートリッジ96の挿入位置を規制する。そのた
め、ディスクカートリッジ96は、下側磁気ヘッド16
のヘッド面より隙間S分だけ高い位置を通過して挿入さ
れる。 【0050】これにより、ディスクカートリッジ96の
挿入側端部が下側磁気ヘッド16に衝突することが防止
され、下側磁気ヘッド16の損傷を防止できる。図13
に示されるように、さらにディスクカートリッジ96が
A方向に挿入されてディスクカートリッジ96の挿入側
端部がプロテクト機能解除区間に至ると、ディスクカー
トリッジ96はプロテクタアーム83の当接部83dに
当接する。プロテクタアーム83の当接部83dは、プ
ロテクタ82の軸86,88から半径方向にずれた位置
に延在しているため、ディスクカートリッジ96の挿入
動作により時計方向に押圧される。 【0051】よって、プロテクタアーム83と共にプロ
テクタ82が同方向に回動して傾斜状態となる。そのた
め、ディスクカートリッジ96の下面に当接するプロテ
クタ82の接点が回転軸から側方に寸法Lだけずれる。
これにより、プロテクタ82は、ディスクカートリッジ
96が装着位置へ降下すると共に、時計方向に回動す
る。 【0052】図14に示されるように、ディスクホルダ
12に挿入されたディスクカートリッジ96が装着位置
に降下する際にプロテクタアーム83の当接部83dが
下方に押圧されるのと同時にディスクカートリッジ摺接
部89もディスクカートリッジ96により下方に押圧さ
れる。そのため、プロテクタ82は、時計方向に回動す
る。 【0053】やがて、ディスクカートリッジ96が装着
位置に到着すると、磁気ヘッド16,17がディスクカ
ートリッジ96内に収容された磁気ディスク(図示せ
ず)に摺接して磁気記録又は再生が可能な状態となる。
そして、プロテクタアーム83が回動すると、傾斜部8
3bがフレーム14上に当接して水平状態となる。プロ
テクタアーム83は、クランク状に曲げ加工された折曲
部83cを有するため、ディスクカートリッジ96とプ
ロテクタアーム83との間には、空間97が形成され
る。そして、プロテクタ82は、この空間97内に収容
され、磁気記録又は再生動作を妨げない規制解除位置に
保持される。 【0054】また、ディスクカートリッジ挿入時のディ
スクカートリッジ96の挿入側端部が下側磁気ヘッド1
6に衝突することを防止できると共に、従来のようにス
ライダ13の変位を伝達する機構が不要であるので、設
置スペースを小さくすることができ、記録媒体の高容量
化にも対応することができる。次に上記ディスクカート
リッジ当接防止機構81以外の各機構のディスク装着動
作について説明する。 【0055】図1及び図4に示されるように、ディスク
カートリッジ(図示せず)が前面ベゼル27のディスク
挿入口26からディスクホルダ12内に挿入されると、
ラッチレバー38が押圧されて時計方向に回動する。そ
して、ラッチレバー38の掛止部38bがスライダ13
の被掛止部13hから離間すると、コイルスプリング4
1により付勢されているスライダ13はA方向に摺動す
る。 【0056】このようにラッチレバー38が時計方向に
回動することにより、スライダ13の掛止が解除される
と共に、レバー部38aの先端38cがディスクカート
リッジのシャッタ(図示せず)を開く。ディスクホルダ
12は、両側がフレーム14の左右側面に対し、上下方
向のみに移動可能に支持されている。そのため、スライ
ダ13がA方向に摺動すると、ディスクホルダ12の係
合ピン12eが傾斜溝13dに沿って駆動されるため、
ディスクホルダ12はカートリッジ挿入・イジェクト位
置からカートリッジ装着位置に降下する。 【0057】図15はイジェクトモード時のヘッドキャ
リッジ18の周辺部分を拡大して示す平面図である。図
15に示されるように、イジェクトモード時は、スライ
ダ13のB方向に延在する端部がイジェクト検出スイッ
チ54に当接してイジェクト検出スイッチ54を閉成さ
せている。そのため、イジェクト検出スイッチ54は、
イジェクト検出信号を制御回路(図示せず)に出力す
る。これにより、ソレノイド48は、消磁されてプラン
ジャ49をC方向に変位させる。 【0058】また、イジェクトモード時は、ソレノイド
48が励磁されていないので、ストッパ結合レバー46
がトーションバネ47のバネ力Faにより時計方向に回
動している。そのため、キャリッジ用ストッパ45がヘ
ッドキャリッジ18側へ回動して、ラック45bをヘッ
ドキャリッジ18側の可動ラック56に噛合させてい
る。 【0059】また、トーションバネ47のバネ力Fa
は、ストッパ結合レバー46の係合孔46cに係合する
突出ピン45dをC方向に押圧する押圧力Fbとして作
用する。ヘッドキャリッジ18は、ボイスコイルモータ
52によりA,B方向に駆動されるため、例えば停電時
等でボイスコイルモータ52からの駆動力がないとき
は、何ら拘束されることがないので、勝手に移動しやす
い。しかしながら、イジェクトモード時には、キャリッ
ジ用ストッパ45のラック45bがヘッドキャリッジ1
8側の可動ラック56に噛合してヘッドキャリッジ18
をロックしているので、ヘッドキャリッジ18が勝手に
移動することを防止できる。 【0060】また、他の動作モード中に停電が発生した
場合でも、上記と同様にボイスコイルモータ52からの
駆動力がなくなると共に、ソレノイド48が消磁される
ため、ヘッドキャリッジ18をロックして、ヘッドキャ
リッジ18が勝手に移動することを防止できる。図16
は記録再生モード時のヘッドキャリッジ18の周辺部分
を拡大して示す平面図である。 【0061】図16に示されるように、記録再生モード
時でスタンバイ状態又はスリープ状態等の待機状態であ
るときは、ヘッドキャリッジ18をシーク動作させるこ
とがないので、その場合にはソレノイド48を消磁させ
る。これにより、前述した図6に示すイジェクトモード
時と同様にストッパ結合レバー46がトーションバネ4
7のバネ力Faにより時計方向に回動するため、キャリ
ッジ用ストッパ45がヘッドキャリッジ18側へ回動す
る。そのため、キャリッジ用ストッパ45のラック45
bは、キャリッジ18側の可動ラック56に噛合する。 【0062】これにより、記録再生モード時で待機状態
であるときは、ヘッドキャリッジ18がA,B方向への
移動不可状態にロックされる。次に、上記キャリッジ用
ストッパ45、ストッパ結合レバー46、トーションバ
ネ47、ソレノイド48の動作に連動するヘッドアーム
20の動作について説明する。 【0063】図17は記録再生モード時でシーク動作を
行う場合のヘッドキャリッジ18の周辺部分を拡大して
示す平面図である。図17に示されるように、記録再生
モード時、ディスクホルダ12に挿入されたディスクカ
ートリッジが記録再生位置に移動すると、ディスクセン
サ(図示せず)がオンに切り替わり、ターンテーブル1
5を駆動するディスクモータ(図示せず)の回転数が規
定の高速回転数に達した後、ソレノイド48を励磁させ
る。 【0064】よって、記録再生モード時、ソレノイド4
8は励磁されてプランジャ49をD方向に吸引する。こ
れにより、プランジャ49に連結されたストッパ結合レ
バー46が反時計方向に回動してキャリッジ用ストッパ
45のラック45bをヘッドキャリッジ18の可動ラッ
ク45cから離間させる。その結果、キャリッジ用スト
ッパ45によるヘッドキャリッジ18に対するロックが
解除される。 【0065】よって、ヘッドキャリッジ18は、ボイス
コイルモータ52の駆動力によりディスク半径方向
(A,B方向)にシーク動作して、磁気ヘッド16,1
7を所望のトラックに対向させることができる。ソレノ
イド48の励磁によりD方向に吸引されるプランジャ4
9は、ストッパ結合レバー46のアーム部46aの先端
46dに係合されているので、ソレノイド48の吸引力
Fdはてこの原理により拡大されてアーム部46aの長
手方向の中間に設けられた係合孔46cに係合する突出
ピン45d及びトーションバネ47を押圧する力Fe,
Ffとなる。また、ソレノイド48の吸引力Fdは、キ
ャリッジ用ストッパ45のV字状凹部45cがリフタ2
5の係合ピン25dをD方向に押圧する押圧力Fgとし
て作用する。 【0066】そのため、ソレノイド48の吸引力Fdが
小さくてもストッパ結合レバー46により拡大されてキ
ャリッジ用ストッパ45及びリフタ25に伝達されるた
め、ソレノイド48は小型でも十分な駆動力を得ること
ができる。これにより、ソレノイド48は消費電力を削
減できると共に、ソレノイド48の設置スペースを省ス
ペース化して装置の小型化にも対応することができる。 【0067】図18はヘッドキャリッジ18に対するキ
ャリッジ用ストッパ45の動作を説明するための正面図
である。図18(A)には、イジェクトモード時の動作
状態が示されており、ストッパ結合レバー46がトーシ
ョンバネ47のバネ力によりC方向に押圧されている。
そのため、キャリッジ用ストッパ45は、トーションバ
ネ47のバネ力によりE方向に回動して、ラック45b
がヘッドキャリッジ18側の可動ラック56に噛合す
る。よって、ヘッドキャリッジ18は、キャリッジ用ス
トッパ45にロックされる。 【0068】図18(B)には、待機モード時の動作状
態が示されている。この待機モード時は、上記イジェク
トモード時と同様にストッパ結合レバー46がトーショ
ンバネ47のバネ力によりC方向に押圧されている。そ
のため、キャリッジ用ストッパ45は、トーションバネ
47のバネ力によりE方向に回動して、ラック45bが
ヘッドキャリッジ18側の可動ラック56に噛合してヘ
ッドキャリッジ18をロックする。 【0069】図18(C)には、記録再生モード時の動
作状態が示されている。この記録再生モード時は、前述
したようにソレノイド48が励磁されてストッパ結合レ
バー46がD方向に駆動される。そのため、キャリッジ
用ストッパ45は、ソレノイド48の駆動力によりF方
向に回動して、ラック45bがヘッドキャリッジ18側
の可動ラック56から離間してヘッドキャリッジ18の
ロックを解除する。これにより、ヘッドキャリッジ18
はA,B方向にシーク動作することが可能となる。 【0070】図19はヘッドアーム20に対するキャリ
ッジ用ストッパ45及びリフタ25の動作を説明するた
めの正面図である。図19(A)には、イジェクトモー
ド時の動作状態が示されており、キャリッジ用ストッパ
45は、トーションバネ47のバネ力によりE方向に回
動して、ラック45bがヘッドキャリッジ18側の可動
ラック56に噛合する。そして、ディスクホルダ12が
ディスクイジェクト・挿入位置に上昇しているので、リ
フタ25も上昇している。 【0071】また、保持部材61には、リフタ25の高
さ位置を調整する調整ボルト74が螺入されている。調
整ボルト74の下端部は、リフタ25の端部から延在さ
れた当接部75に当接する。そのため、調整ボルト74
は、保持部材61に対するねじ込み量が変更されること
によりリフタ25のリフト量を調整することができる。 【0072】また、ディスクホルダ12がディスクイジ
ェクト・挿入位置に上昇する過程において、リフタ25
と一体に設けられた当接部75は調整ボルト74の下端
部に当接する。リフタ25は、ディスクホルダ12の上
面で軸25bを中心としてE,F方向に揺動するように
支持されている。そのため、ディスクホルダ12の上動
に伴ってリフタ25の右方向に延在された当接部75が
調整ボルト74の下端部に当接することによりリフタ2
5は、F方向に回動する。 【0073】また、リフタ25の左側に設けられた係止
部25cには、ヘッドアーム20より側方に突出する突
出部20aが係止されている。そのため、リフタ25は
ディスクホルダ12の上動と共にF方向に回動して、ヘ
ッドアーム20の突出部20aを上方に持ち上げる。こ
れにより、ヘッドアーム20は、上側の磁気ヘッド17
を下側の磁気ヘッド16から離間させた上動位置に保持
される。 【0074】また、このときリフタ25の係合ピン25
dは、キャリッジ用ストッパ45のV字状凹部45cか
ら離間している。図19(B)には、待機モード時の動
作状態が示されている。この待機モード時では、ヘッド
アーム20がディスクイジェクト・挿入位置とディスク
装着位置との間の中間位置で一時的に停止する。すなわ
ち、ディスクホルダ12の降下動作と共にリフタ25の
端部からB方向に突出する係合ピン25dがキャリッジ
用ストッパ45のV字状凹部45cに進入する。そし
て、リフタ25の係合ピン25dは、キャリッジ用スト
ッパ45のV字状凹部45cに向かい入れられると共
に、V字状凹部45cの傾斜部分に当接する。 【0075】これで、リフタ25は、ディスクイジェク
ト・挿入位置からディスク装着位置に至る途中の中間位
置で停止される。そのため、リフタ25に連動するヘッ
ドアーム20の回動動作が一時的に停止される。この待
機モードでは、ヘッドアーム20がディスク装着位置に
降下する手前の中間位置で停止しているため、ヘッドア
ーム20の先端部分に支持された磁気ヘッド17がキャ
リッジ本体19の先端部分に支持された磁気ヘッド16
と所定間隔Sを介して対向している。そのため、上側の
磁気ヘッド17は、磁気ディスク(図示せず)の上方に
位置する。 【0076】また、下側の磁気ヘッド16は、ディスク
ホルダ12がディスク装着位置に降下するまで磁気ディ
スクと非接触であるが、ディスクホルダ12の降下動作
と共に磁気ディスクが瞬間的に当接する。図19(C)
には、記録再生モード時の動作状態が示されている。こ
の記録再生モード時は、前述したようにソレノイド48
が励磁されてストッパ結合レバー46がD方向に駆動さ
れるため、キャリッジ用ストッパ45は、ソレノイド4
8の駆動力によりF方向に回動して、ラック45bがヘ
ッドキャリッジ18側の可動ラック56から離間する。
その結果、ヘッドキャリッジ18のロックが解除され
る。 【0077】キャリッジ用ストッパ45がF方向に回動
すると共に、キャリッジ用ストッパ45のV字状凹部4
5cがリフタ25の係合ピン25dをE方向に押圧す
る。そのため、キャリッジ用ストッパ45のF方向への
回動に連動してリフタ25がE方向に回動してリフタ2
5の係止部25cが降下する。これにより、ヘッドアー
ム20も降下する。よって、ヘッドアーム20に支持さ
れた磁気ヘッド17は、上記待機モードで磁気ディスク
(図示せず)に近接した位置で停止した後、ヘッドアー
ム20の降下動作により下側の磁気ヘッド16と磁気デ
ィスクを挟持するように当接する。 【0078】このように、磁気ヘッド17が間欠的な動
作で磁気ディスクに摺接する記録再生位置へ移動するた
め、高速回転している磁気ディスクに対する衝撃が緩和
され、磁気ディスクの表面に形成された磁性膜を損傷さ
せることを防止できる。尚、イジェクト動作は、上記装
着動作と逆の動作となるので、その説明は省略する。 【0079】また、上記実施例では、磁気ディスク装置
を例に挙げて説明したが、これに限らず、これ以外の例
えば光ディスク装置あるいは光磁気ディスク装置あるい
はメモリカード等のカード状の記録媒体カートリッジが
装着される記録再生装置等にも適用できるのは勿論であ
る。また、上記実施例では、スライダがディスクホルダ
の上方を摺動する構成を一例として説明したが、これに
限らず、例えばスライダがディスクホルダの下方を摺動
する構成のものにも本発明を適用することができる。 【0080】 【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、当接防止
部材がホルダに挿入された記録媒体カートリッジの挿入
側端部が磁気ヘッドを通過した後、記録媒体カートリッ
ジに摺接して記録媒体カートリッジ規制部を規制解除位
置に変位させる規制解除部を有するため、記録媒体カー
トリッジ挿入時に記録媒体カートリッジの挿入側端部が
磁気ヘッドに衝突することを防止できると共に、従来の
ようにスライダの変位を伝達する機構が不要であるの
で、設置スペースを小さくすることができ、記録媒体の
高容量化にも対応することができる。また、規制解除部
が記録媒体カートリッジに押圧されて退避動作、すなわ
ち記録媒体カートリッジの挿入高さ位置規制を解除する
ため、フレーム上に配設される部品点数が削減され、組
立作業が容易となり、組立工程の作業効率を高めること
ができる。
としての磁気ディスク装置の平面図である。 【図2】磁気ディスク装置の概略構成を示す分解斜視図
である。 【図3】ディスク装置の正面図である。 【図4】ディスクホルダとスライダとが組み合わされた
状態を示す側面図である。 【図5】記録再生モード時のヘッドキャリッジの周辺部
分を拡大して示す平面図である。 【図6】本発明の要部を構成するディスクカートリッジ
当接防止機構を示す平面図である。 【図7】プロテクタの形状を説明するための図である。 【図8】プロテクタの取付状態を示す側面図である。 【図9】図8中A−A断面に沿う第2の軸受の構成を示
す縦断面図である。 【図10】図8中B−B断面に沿うトーションバネの取
付状態を示す縦断面図である。 【図11】図8中C−C断面に沿うプロテクタアームの
取付状態を示す縦断面図である。 【図12】ディスクホルダにディスクカートリッジが挿
入される状態を示す正面図である。 【図13】プロテクト解除動作を示す正面図である。 【図14】磁気記録再生時のディスクカートリッジ当接
防止機構の動作状態を示す正面図である。 【図15】イジェクトモード時のヘッドキャリッジの周
辺部分を拡大して示す平面図である。 【図16】記録再生モード時のヘッドキャリッジの周辺
部分を拡大して示す平面図である。 【図17】記録再生モード時でシーク動作を行う場合の
ヘッドキャリッジの周辺部分を拡大して示す平面図であ
る。 【図18】ヘッドキャリッジに対するキャリッジ用スト
ッパの動作を説明するための正面図である。 【図19】ヘッドアームに対するキャリッジ用ストッパ
及びリフタの動作を説明するための正面図である。 【符号の説明】 11 ディスク装置 12 ホルダ 13 スライダ 14 フレーム 16,17 磁気ヘッド 18 ヘッドキャリッジ 21,24 ガイドシャフト 25 リフタ 25d 係合ピン 31 ダンパ機構 33 トーションバネ 36 ラッチ機構 38 ラッチレバー 45 キャリッジ用ストッパ 45b ラック 45c V字状凹部 46 ストッパ結合レバー 47 トーションバネ 48 ソレノイド 49 プランジャ 50 保持部材 51 ガイドシャフト押圧部材 52 ボイスコイルモータ 56 可動ラック 81 ディスクカートリッジ当接防止機構 82 プロテクタ 83 プロテクタアーム 84 トーションバネ 85 第1の軸受 86 第1の軸 87 第2の軸受 88 第2の軸 89 ディスクカートリッジ摺接部 96 ディスクカートリッジ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 記録媒体カートリッジが挿入されるホル
ダに該記録媒体カートリッジが挿入される際、該記録媒
体カートリッジの端部がヘッドに当接しないように該記
録媒体カートリッジの挿入位置を規制する当接防止部材
を有する記録媒体記録再生装置において、 前記当接防止部材は、前記ホルダに挿入された前記記録
媒体カートリッジの挿入側端部が前記ヘッドを通過する
直前に前記記録媒体カートリッジに摺接して前記記録媒
体カートリッジの挿入高さを規制する記録媒体カートリ
ッジ規制部と、 前記ホルダに挿入された前記記録媒体カートリッジの挿
入側端部が前記ヘッドを通過した後、前記記録媒体カー
トリッジの挿入側端部に摺接して前記記録媒体カートリ
ッジ規制部を規制解除位置に変位させる規制解除部と、
を有することを特徴とする記録媒体記録再生装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33599897A JP3427708B2 (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | 記録媒体記録再生装置 |
TW087120099A TW410328B (en) | 1997-12-05 | 1998-12-03 | Recording medium driving apparatus |
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Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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